JP3738846B2 - ディスク再生装置 - Google Patents

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  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、映像に対応して音声と字幕とが記録された光ディスクを再生するディスク再生装置に係り、より詳細には、映像を開始位置から終了位置まで再生する毎に、少なくとも音声の種類と字幕の種類との組み合わせを変更するディスク再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
DVD再生装置のテストの1つに、エージングテストがある。このテストは、長時間に渡って不具合を生じることなくDVDを再生することができるがどうかを確かめるテストとなっている。このため、エージングテストとなるときには、本編映像や特典映像が、長時間に渡って、何度も繰り返して再生される(第1の従来技術とする)。
【0003】
また、再生が不具合なく行われるかどうかのテスト方法として、以下に示す構成が開示されている(第2の従来技術とする)。すなわち、この技術においては、読み取ったデータの時間情報を調べることによって、CDから次々と読み取ったブロックの時間情報が連続しているかどうかを調べている。そして、時間情報において1秒程度の不連続があるときには、音飛びが生じていると判定するとともに、音飛びの回数を計数している。また、音飛びの計数結果を表示している。このため、再生された音声を継続して聞いていなくても、音飛びの状態を知ることができることになる(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、以下に示す従来技術が提案されている(第3の従来技術とする)。すなわち、この技術では、再生したデータ単位毎に、エラー訂正ができたかどうかを調べている。また、再生したデータ量から音声の出力に用いたデータ量を減じた値をデータ残量として求めている。そして、エラー訂正できなかったデータ単位の数を表示するとともに、データ残量を表示している。このため、再生された音声を継続して聞いていなくても、音飛びの状態を知ることができる(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−157843号公報
【特許文献1】
特開2002−222570号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら第1の従来技術を用いた場合では、以下に示す問題を生じていた。すなわち、DVDに記録された本編映像や特典映像を再生する場合、映像に対応して再生する音声の種類と字幕の種類との組み合わせが特定の組み合わせとなるときにのみ、不具合が発生する場合がある。このような不具合を発見するためには、映像を開始位置から終了位置まで再生する毎に、音声の種類と字幕の種類との組み合わせを変えればよい。しかし、映像を開始位置から終了位置まで再生する毎に、音声の種類と字幕の種類との組み合わせを変える作業は、例えば、約2時間が経過する毎にリモートコントローラを操作する作業となる。従って、長時間に渡ってテストの現場を離れることができず、2時間毎にテスト現場に戻ってこなければならないという制約が生じる。また、テスト時間は、長いときでは1週間にも渡ることがある。このため、映像を開始位置から終了位置まで再生する毎に、音声の種類と字幕の種類との組み合わせを変える作業は、極めて煩雑であり、実行することが難しい。このため、音声の種類と字幕の種類が特定の組み合わせとなるときに生じる不具合の発見は困難となっていた。
【0007】
第2の従来技術や第3の従来技術は、再生における音飛びの検出を自動的に行う技術となっている。このため、第1の従来技術における問題を解決する観点から見る場合では、第2の従来技術や第3の従来技術は適用することが困難な技術となっていた。
【0008】
本発明は上記課題を解決するため創案されたものであって、その目的は、アングルの種類と音声の種類と字幕の種類とが特定の組み合わせとなるときに生じる不具合の発見を容易なものにすることのでき、且つ、不具合が発見されたときの原因の判別を容易にすることのできるディスク再生装置を提供することにある。
【0009】
また本発明の目的は、映像を開始位置から終了位置まで再生する毎に、映像再生におけるアングルの種類と音声の種類と字幕の種類との組み合わせを自動で変更し、映像を開始位置から終了位置まで再生する毎に、アングルの種類と音声の種類と字幕の種類との組み合わせを変える手間を不要とすることによって、アングルの種類と音声の種類と字幕の種類とが特定の組み合わせとなるときに生じる不具合の発見を容易なものとすることのできるディスク再生装置を提供することにある。
【0010】
また本発明の目的は、映像を開始位置から終了位置まで再生する毎に、音声の種類と字幕の種類との組み合わせを自動で変更し、映像を開始位置から終了位置まで再生する毎に、音声の種類と字幕の種類との組み合わせを変える手間を不要とすることによって、音声の種類と字幕の種類とが特定の組み合わせとなるときに生じる不具合の発見を容易なものとすることのできるディスク再生装置を提供することにある。
【0011】
また上記目的に加え、音声の種類と字幕の種類とを示す情報を、再生した映像に重畳表示することにより、不具合が発見されたときの原因の判別を容易にすることのできるディスク再生装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明に係るディスク再生装置は、映像に対応した音声と前記映像に対応した字幕とが記録されており、且つ、前記映像におけるアングルの種類と音声の種類と字幕の種類との組み合わせの数が複数となる光ディスクを再生するディスク再生装置に適用している。そして、前記映像の開始位置から終了位置まで再生する毎に、前記映像の再生におけるアングルの種類と、前記映像に対応して再生する音声の種類と、前記映像に対応して再生する字幕の種類との組み合わせを変更するエージングテスト手段を備え、前記映像の再生におけるアングルの種類と、前記映像に対応して再生している音声の種類と、前記映像に対応して再生している字幕の種類とを示す情報を、再生した映像に重畳表示している。
【0013】
すなわち、映像を開始位置から終了位置まで再生すると、自動的に、アングルの種類と音声の種類と字幕の種類との組み合わせが変更される。その結果、アングルの種類と音声の種類と字幕の種類との全ての組み合わせにおいて、映像を再生するテストが行われることになる。このため、アングルの種類と音声の種類と字幕の種類との特定の組み合わせにおいて不具合が発生する場合では、必ず、不具合が発見されることになる。また、再生された映像が表示される画面には、映像におけるアングルの種類と、再生されている音声の種類と字幕の種類とが表示される。
【0014】
また本発明に係るディスク再生装置は、映像に対応した音声と前記映像に対応した字幕とが記録されており、且つ、前記映像におけるアングルの種類と音声の種類と字幕の種類との組み合わせの数が複数となる光ディスクを再生するディスク再生装置に適用している。そして、前記映像の開始位置から終了位置まで再生する毎に、前記映像の再生におけるアングルの種類と、前記映像に対応して再生する音声の種類と、前記映像に対応して再生する字幕の種類との組み合わせを変更するエージングテスト手段を備えている。
【0015】
すなわち、映像を開始位置から終了位置まで再生すると、自動的に、アングルの種類と音声の種類と字幕の種類との組み合わせが変更される。その結果、アングルの種類と音声の種類と字幕の種類との全ての組み合わせにおいて、映像を再生するテストが行われることになる。このため、アングルの種類と音声の種類と字幕の種類との特定の組み合わせにおいて不具合が発生する場合では、必ず、不具合が発見されることになる。
【0016】
また本発明に係るディスク再生装置は、映像と前記映像に対応した音声と前記映像に対応した字幕とが記録されており、且つ、音声の種類と字幕の種類との組み合わせの数が複数となる光ディスクを再生するディスク再生装置に適用している。そして、前記映像の開始位置から終了位置まで再生する毎に、前記映像に対応して再生する音声の種類と、前記映像に対応して再生する字幕の種類との組み合わせを変更するエージングテスト手段を備えている。
【0017】
すなわち、映像を開始位置から終了位置まで再生すると、自動的に、音声の種類と字幕の種類との組み合わせが変更される。その結果、音声の種類と字幕の種類との全ての組み合わせにおいて、映像を再生するテストが行われることになる。このため、音声の種類と字幕の種類との特定の組み合わせにおいて不具合が発生する場合では、必ず、不具合が発見されることになる。
【0018】
また上記構成に加え、前記映像に対応して再生している音声の種類と、前記映像に対応して再生している字幕の種類とを示す情報を、再生した映像に重畳表示している。すなわち、再生された映像が表示される画面には、再生されている音声の種類と字幕の種類とが表示される。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施例の形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明に係るディスク再生装置の第1の実施形態の電気的構成を示すブロック線図であり、具体的には、DVD再生装置を示している。
【0020】
図において、光ディスク1は、具体的にはDVDとなっており、本編映像と特典映像とが記録可能になっている。また、音声に関しては、最大で8つの種類を記録することが可能になっている。但し、音声においては、日本語や英語といった言語のそれぞれについて、4種の方式(ドルビーD5.1ch方式、DTS方式、PCM方式、MPEG方式)を用いることができるようになっていて、使用する言語と上記した方式とからなる組のそれぞれが、音声の1つの種類に相当する。従って、4種の方式の全てを用いると、言語を1つとするときにも、音声の種類は4つとなる。
【0021】
また、映像に対応する字幕については、最大で32種の字幕を記録することが可能になっている。また、通常の映像の流れから分岐して、通常の映像の流れとは異なる流れの映像の再生を行うことが可能な、アングルの映像については、最大で8アングル分の映像を記録することが可能になっている。
【0022】
ディスク再生手段2は、DVD1からの情報を読み取るピックアップ、ピックアップの出力からデジタルデータを復調する信号処理回路、復調されたデジタルデータを伸長することにより、映像信号と音声信号と字幕用データとを復調するデコード回路、ピックアップの読み取り位置をトラックに追従させるためのサーボ回路、等を備えている。そして、DVD1を再生して得られた字幕を含む映像信号と音声信号とを、出力端子9を介して、テレビ受像機10に出力する。
【0023】
なお、ディスク再生手段2は、DVD1に複数種の音声が記録されている場合では、制御手段3により指示された音声の再生を、映像の再生と並行して行う。また、DVD1に複数種の字幕が記録されている場合では、制御手段3により指示された字幕の再生を、映像の再生と並行して行う。また、DVD1に複数のアングルの映像が記録されている場合では、映像の再生において、制御手段3により指示されたアングルの映像を再生する。
【0024】
入力手段4は、前面パネルに設けられた複数のキースイッチや、リモートコントローラ5からの赤外線信号を受光する受光ユニット等を備えたブロックとなっており、ユーザからの指示が入力される。また、入力されたユーザからの指示を制御手段3に送出する。
【0025】
制御手段3は、マイクロコンピュータを主要部として構成されており、図示されないROMに格納された制御プログラムを実行することによって、DVD再生装置としての主要動作を制御する。このため、リモートコントローラ5や入力手段4にユーザの指示が入力されると、入力された指示に対応する動作をディスク再生手段2に実行させる。
【0026】
また、制御手段3は、その内部に、ディスク再生手段2の動作とディスク再生手段2の動作を制御する制御プログラム(制御手段3によって実行される)との総合的なテストの一種であるエージングテストのためのエージングテスト手段6を備えている。そして、このエージングテストを行うときでは、DVD1に記録された本編映像や特典映像のそれぞれについて、映像の開始位置から終了位置まで再生する毎に、映像の再生におけるアングルと、再生する音声の種類と、再生する字幕の種類との組み合わせを変更する。また、映像の再生におけるアングルの種類と音声の種類と字幕の種類とを示す情報を、再生した映像に重畳表示するための制御を行う。
【0027】
図2は、エージングテストにおいて本編映像が再生される場合の実施形態の主要動作を示すフローチャート、図3は、エージングテストにおいて特典映像が再生される場合の実施形態の主要動作を示すフローチャートである。必要に応じてこれらの図を参照しつつ、実施形態の動作を説明する。
【0028】
リモートコントローラ5にエージングテストを指示するキー操作(通常では殆ど使用されることのない特定のキー操作であり、例えば、数字キーの『0』を連続して5回押下するという操作、等)を入力すると、エージングテスト手段6は、エージングテストであると判定してエージングテストを開始する。エージングテストになると、エージングテスト手段6は、DVD1を再生するディスク再生手段2の出力に基づき、DVD1に記録された本編映像におけるアングルの数、音声の種類の数、および、字幕の種類の数を取得し、記憶する(ステップS1)。また、特典映像が記録されているかどうかを調べる(ステップS2)。そして、特典映像が記録されている場合では、特典映像の数、および、特典映像毎の音声の種類の数と字幕の種類の数とを取得し、記憶する(ステップS3)。
【0029】
そして後、エージングテスト手段6は、本編映像を再生するときのアングルと、音声の種類と、字幕の種類との最初の組み合わせを設定する。いま、DVD1においては、アングルが3番まで記録され、4種の音声が記録され、2種の字幕が記録されているとする。このため、エージングテスト手段6は、本編映像の1回目の再生におけるアングルの種類と音声の種類と字幕の種類の組み合わせとして、アングルについては1番、音声については英語のドルビーD5.1ch、字幕については日本語とする組み合わせを設定する(その他の組み合わせを設定してもよい)(ステップS4)。
【0030】
そして後、エージングテスト手段6は、アングルについては1番、音声については英語のドルビーD5.1ch、字幕については日本語として、本編映像を再生するための制御を行う(ステップS5)。また、組み合わせにおけるアングルの種類、音声の種類、字幕の種類、等に関する情報を、再生された映像に重畳表示する(ステップS6)。図4の101は、本編映像の再生が開始されて後、再生された映像に重畳表示された情報の一例を示している。
【0031】
すなわち、『タイトル』の欄に表示した数字の『01』でもって本編映像を示し、『02』以降の数字でもって特典映像を示すようになっている。つまり、『タイトル』の欄において、『01』(21により示す)と『02』(22により示す)とを表示することでもって、DVD1には、本編映像が記録されるとともに、1つの特典映像が記録されていることを示すようになっている(なお、『タイトル』の欄に、『01』、『02』、『03』と3つの数字が表示される場合では、本編映像と2つの特典映像が記録されていることを示す)。
【0032】
また、『組み合わせ数』の欄には、アングルの種類と音声の種類と字幕の種類との可能な組み合わせの総数が表示される。従って、本編映像においては、3つのアングルと4種の音声と2種の字幕とが記録されているので、可能な組み合わせの数は24となる。このため、『組み合わせ数』の本編映像に対応する欄には、『24』(31により示す)が表示されることになる。また、特典映像については、音声の種類は1種であり、字幕も1種であることから、『組み合わせ数』の特典映像に対応する欄には、『01』(32により示す)が表示されることになる。
【0033】
また、『リピート回数』の欄でもって、本編映像を再生した回数(41により示す)と、特典映像を再生した回数(42により示す)とを示すようになっている。
【0034】
そして、現在再生している映像が、本編映像であるのか、あるいは、特典映像であるのかを、枠状のカーソルでもって示すようになっている(カーソル51は、本編映像が再生中であることを示しており、図5の104におけるカーソル52は、特典映像が再生中であることを示している)。また、テレビ受像機10の画面の下半分のエリアにおいて、再生に関する情報を重畳表示している。なお、再生に関する情報は、再生しているチャプタの番号、再生している位置を示す時間情報、音声の種類、字幕の種類、および、アングルの番号からなっている。
【0035】
既に述べたように、本編映像を再生するときのアングルの種類と、音声の種類と、字幕の種類との最初の組み合わせの設定が済むと、ステップS5〜ステップS7のループ動作が実行される。すなわち、エージングテストの対象となる制御プログラムにより構成されたステップS5の動作が実行される。つまり、ステップS5を構成する制御プログラムに不具合が発生するかどうかが調べられる。そして、本編映像の再生が最後まで行われたときには、アングルの種類と音声の種類と字幕の種類とを上記組み合わせとしたときに、ステップS5を構成する制御プログラムには不具合が発生しなかったとして、動作はステップS8に移行する。
【0036】
ステップS8においては、アングルの種類と音声の種類と字幕の種類との可能な組み合わせの全てについて、設定を行ったかどうかが調べられる。このときでは、可能な24種の組み合わせのうちの1つの組み合わせが調べられたに過ぎないので、動作は、ステップS9に移行する。そして、ステップS9において、アングルの種類と音声の種類と字幕の種類との組み合わせの変更が行われる。そして後、動作はステップS5に移行し、本編映像の再生が再び行われる。
【0037】
図4の102は、このとき、再生した映像に重畳表示される情報を示している。すなわち、カーソル51によって本編映像の再生であることが示される。また、リピート回数により、2回目の再生であることが示される。また、音声の種類は日本語のドルビーD5.1ch、字幕は英語、アングルは1番になっていることが示される。以下、同様の動作が繰り返される。図4の103は、本編映像の9回目の再生を行なったときに重畳表示される情報を示している。すなわち、カーソル51により本編映像の再生であることが示される。また、リピート回数により、9回目の再生であることが示される。また、音声の種類は英語のドルビーD5.1ch、字幕は日本語、アングルは2番になっていることが示される。以下、同様の動作が繰り返される。
【0038】
そして、アングルの種類と音声の種類と字幕の種類との可能な24種の組み合わせの全てについて、本編映像を再生するというテストを終了したときには、動作は、ステップS8からステップS11に移行する。このため、エージングテスト手段6は、特典映像が記録されているかどうかを調べる。このときでは、特典映像が記録されているため、特典映像を再生する場合のアングルの種類と音声の種類と字幕の種類との設定を行う(ステップS12)。アングルの種類と音声の種類と字幕の種類との組み合わせの設定が済むと、ステップS13〜ステップS15のループ動作が実行される。すなわち、エージングテストの対象となる制御プログラムにより構成されたステップS13の動作が実行される。つまり、ステップS13を構成する制御プログラムに不具合が発生するかどうかが調べられる。
【0039】
図5の104は、ステップS13〜ステップS15のループ動作が実行されているときに、特典映像に重畳表示される情報を示している。すなわち、カーソル52によって特典映像の再生であることが示される。また、リピート回数により、1回目の再生であることが示される。また、音声の種類は英語のドルビーD5.1ch、字幕は日本語、アングルは1番になっていることが示される。そして、特典映像の再生が終了したときでは、音声の種類と字幕の種類とを上記組み合わせとしたときに、ステップS13を構成する制御プログラムに不具合が発生しなかったとして、動作はステップS16に移行する。
【0040】
特典映像に関するアングルの種類と音声の種類と字幕の種類の可能な組み合わせは1組のため、動作は、ステップS17に移行することなく(可能な組み合わせが複数組であるときには、ステップS17において組み合わせが変更された後、動作がステップS13に移行する)、ステップS18に移行する。ステップS18においては、さらに別の特典映像が記録されているかどうかが調べられる。このときでは、特典映像は1つだけであるので、動作は、ステップS19に移行することなく(別の特典映像も記録されている場合では、ステップS19,S12と移行し、別の特典映像の再生が開始される)、ステップS4に移行する。従って、再度、本編映像を再生する動作が開始される。
【0041】
図5の105は、特典映像の再生から本編映像の再生に戻ったとき、映像に重畳表示された情報を示している。すなわち、カーソル51によって本編映像の再生であることが示される。また、リピート回数により、25回目の再生であることが示される。また、音声の種類は英語のドルビーD5.1ch、字幕は日本語、アングルは1番になっていることが示される。以下、同様の動作が繰り返される。
【0042】
なお、図2、図3に示したフローチャートでは図示が省略されているが、リモートコントローラ5に終了を指示するキー操作を入力したときでは、エージングテスト手段6はエージングテストを終了する。
【0043】
また、エージングテスト手段6は、上記したエージングテストにおいて不具合(ステップS5の動作の不具合やステップS13の動作の不具合)が生じたことを発見したときには、そのときに重畳表示されていた情報の内容を変えることなく、情報の表示を継続する。従って、不具合が生じた場合には、その後の任意のタイミングにおいてテレビ受像機10を見るだけで、不具合が生じたときのアングルの種類と音声の種類と字幕の種類との組み合わせを、容易に知ることができる。このため、ステップS5やステップS13を構成する制御プログラムの不具合の発見が容易なものとなる。
【0044】
以上で第1の実施形態についての説明を終了し、以下に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、エージングテストを行う場合、本編映像や特典映像を再生するときには、本編映像や特典映像を開始位置から終了位置まで再生する毎に、音声の種類と字幕の種類との組み合わせを変更するようになっている。しかし、アングルの映像については、本編映像とは異なるアングルの映像が記録されている場合にも、本編映像とは異なるアングルの映像を再生しないようになっている。つまり、第2の実施形態と第1の実施形態とは、本編映像とは異なるアングルの映像を再生するかどうかという点においてのみ、異なる構成となっており、その他の点については同一となっている。
【0045】
以上のことから、第2の実施形態の電気的構成は、ブロック線図として示すときには図1に示す構成と同一となり、エージングテスト手段6の構成のみが異なる。また、動作については、ステップS4およびステップS9における組み合わせの設定が、音声の種類と字幕の種類との組み合わせの設定となり、アングルについては無視されるようになっている。また、映像に重畳表示される情報については、アングルの項目が省略される。
【0046】
なお本発明は上記実施形態に限定されず、再生対象となる光ディスクについてはDVDとした場合について説明したが、少なくとも本編映像が記録されるとともに、本編映像に対応して、音声の種類と字幕の種類との組み合わせが複数となるように音声や字幕が記録されたその他の光ディスクを再生する装置の場合にも、同様に適用することができる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、映像を開始位置から終了位置まで再生すると、自動的に、アングルの種類と音声の種類と字幕の種類との組み合わせが変更される。その結果、アングルの種類と音声の種類と字幕の種類との全ての組み合わせにおいて、映像を再生するテストが行われることになるので、アングルの種類と音声の種類と字幕の種類との特定の組み合わせにおいて不具合が発生する場合では、必ず、不具合が発見されることになる。また、再生された映像が表示される画面には、映像におけるアングルの種類と、再生されている音声の種類と字幕の種類とが表示される。このため、アングルの種類と音声の種類と字幕の種類とが特定の組み合わせとなるときに生じる不具合の発見を容易なものとすることができる。また、不具合が発見されたときの原因の判別を容易にすることができる。
【0048】
また本発明では、映像を開始位置から終了位置まで再生すると、自動的に、アングルの種類と音声の種類と字幕の種類との組み合わせが変更される。その結果、アングルの種類と音声の種類と字幕の種類との全ての組み合わせにおいて、映像を再生するテストが行われることになるので、アングルの種類と音声の種類と字幕の種類との特定の組み合わせにおいて不具合が発生する場合では、必ず、不具合が発見されることになる。このため、アングルの種類と音声の種類と字幕の種類とが特定の組み合わせとなるときに生じる不具合の発見を容易なものとすることができる。
【0049】
また本発明では、映像を開始位置から終了位置まで再生すると、自動的に、音声の種類と字幕の種類との組み合わせが変更される。その結果、音声の種類と字幕の種類との全ての組み合わせにおいて、映像を再生するテストが行われることになるので、音声の種類と字幕の種類との特定の組み合わせにおいて不具合が発生する場合では、必ず、不具合が発見されることになる。このため、音声の種類と字幕の種類とが特定の組み合わせとなるときに生じる不具合の発見を容易なものとすることができる。
【0050】
またさらに、再生された映像が表示される画面には、再生されている音声の種類と字幕の種類とが表示されるので、不具合が発見されたときの原因の判別を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスク再生装置の実施形態の電気的構成を示すブロック線図である。
【図2】エージングテストにおいて本編映像が再生される場合の実施形態の主要動作を示すフローチャートである。
【図3】エージングテストにおいて特典映像が再生される場合の実施形態の主要動作を示すフローチャートである。
【図4】エージングテスト時に映像に重畳表示される情報を示す説明図である。
【図5】エージングテスト時に映像に重畳表示される情報を示す説明図である。
【符号の説明】
1 DVD(光ディスク)
6 エージングテスト手段
101〜105 重畳表示された情報
S5 エージングテストの対象となる制御プログラムにより構成されるステップ
S9 アングルの種類と音声の種類と字幕の種類との組み合わせを変更するステップ
S13 エージングテストの対象となる制御プログラムにより構成されるステップ
S17 音声の種類と字幕の種類との組み合わせを変更するステップ

Claims (4)

  1. 映像に対応した音声と前記映像に対応した字幕とが記録されており、且つ、前記映像におけるアングルの種類と音声の種類と字幕の種類との組み合わせの数が複数となる光ディスクを再生するディスク再生装置において、
    前記映像の開始位置から終了位置まで再生する毎に、前記映像の再生におけるアングルの種類と、前記映像に対応して再生する音声の種類と、前記映像に対応して再生する字幕の種類との組み合わせを変更するエージングテスト手段を備え、
    前記映像の再生におけるアングルの種類と、前記映像に対応して再生している音声の種類と、前記映像に対応して再生している字幕の種類とを示す情報を、再生した映像に重畳表示することを特徴とするディスク再生装置。
  2. 映像に対応した音声と前記映像に対応した字幕とが記録されており、且つ、前記映像におけるアングルの種類と音声の種類と字幕の種類との組み合わせの数が複数となる光ディスクを再生するディスク再生装置において、
    前記映像の開始位置から終了位置まで再生する毎に、前記映像の再生におけるアングルの種類と、前記映像に対応して再生する音声の種類と、前記映像に対応して再生する字幕の種類との組み合わせを変更するエージングテスト手段を備えたことを特徴とするディスク再生装置。
  3. 映像と前記映像に対応した音声と前記映像に対応した字幕とが記録されており、且つ、音声の種類と字幕の種類との組み合わせの数が複数となる光ディスクを再生するディスク再生装置において、
    前記映像の開始位置から終了位置まで再生する毎に、前記映像に対応して再生する音声の種類と、前記映像に対応して再生する字幕の種類との組み合わせを変更するエージングテスト手段を備えたことを特徴とするディスク再生装置。
  4. 前記映像に対応して再生している音声の種類と、前記映像に対応して再生している字幕の種類とを示す情報を、再生した映像に重畳表示することを特徴とする請求項3記載のディスク再生装置。
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