JP3733609B2 - Lighting device - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、一つの放電灯に給電可能な電源を複数個備え、電源のうちの少なくとも1つを2次電池とした照明装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、同じ放電灯に給電可能な複数個の電源を備え、電源のうちの少なくとも1つを2次電池とした照明装置が提供されている。たとえば、図10に示すように、放電灯DLへの給電経路をリレーRyaの接点により切り換えるようにし、一方の給電経路を選択すると、商用電源ACを整流し平滑して得た直流電源を電源とするインバータ回路INV41より放電灯DLに給電し、他方の給電経路を選択すると、2次電池Bを電源とするインバータ回路INV42より放電灯DLに給電する照明装置がある。
【0003】
すなわち、この照明装置は、商用電源ACの正常な通電時にはインバータ回路INV41を通して放電灯DLに給電するとともに充電回路CHを通して2次電池Bを充電し、停電などによって商用電源ACの電圧が所定値以下になると2次電池BからインバータINV42を通して放電灯DLに給電する。商用電源ACが正常か否かは、商用電源ACを降圧トランスT4 で降圧し整流回路DB2 で整流して得た脈流電圧を監視する電源検出回路4で判断される。つまり、脈流電圧が正常であれば、電源検出回路4は放電灯DLをインバータ回路INV41の出力に接続し、脈流電圧が所定値以下になると、電源検出回路4は放電灯DLをインバータ回路INV42の出力に接続するようにリレーRyaの接点を切り換えるのである。また、電源検出回路4は、リレーRyaの接点の切換と同時に、各インバータ回路INV41,INV42の制御回路2a,2bの動作も制御する。
【0004】
インバータ回路INV41は、商用電源ACを整流回路DB1 で整流し、平滑用コンデンサC8 で平滑して得た直流電圧を、2個のスイッチング要素(トランジスタQ21,Q22とダイオードD21,D22の並列回路からなる)の直列回路に印加し、一方のトランジスタQ21の両端間に、直流カット用のコンデンサC2 ,放電灯DL,インダクタL2 の直列回路を接続し、両トランジスタQ21,Q22を交互にオン・オフさせることにより放電灯DLに交番電流を流すように構成されている。
【0005】
一方、インバータ回路INV42は、2個のトランジスタQ23,Q24のエミッタを2次電池Bの負極に共通に接続し、両トランジスタQ23,Q24のコレクタ間にトランスT5 の1次巻線とコンデンサC6 との並列回路を接続し、トランスT5 の1次巻線のセンタタップに2次電池Bの正極を接続した構成を有する。このインバータ回路INV42は、放電灯DLをトランスT5 の2次巻線に接続し、トランジスタQ23,Q24をプッシュプル動作させることによって、放電灯DLに交番電流を流すことができる。
【0006】
充電回路CHは、上述した降圧トランスT4 および整流回路DB2 のほか、逆流阻止用のダイオードD41,D42、平滑用のコンデンサC41、限流用の抵抗R41を備える。
ところで、図10に示す回路構成では、商用電源ACが正常時と非正常時とに各別のインバータ回路INV41、INV42を動作させて放電灯DLに給電しているものであるから、部品点数が多く大型化しコスト増につながるという問題が生じる。とくに、2次電池Bを充電するために商用電源ACを降圧する降圧トランスT4 を設け、2次電池Bを電源として動作するインバータ回路INV42から比較的高い電圧を取り出すためにトランスT5 を設けているものであるから、構成要素の中で大きな体積を占めるトランスを2個も用いることになり大型化が避けられないものになっている。
【0007】
これに対して、図11に示すように、構成要素を共用することによって小型化、低コスト化を図った照明装置も提案されている。この構成では、整流回路DB1 と平滑用のコンデンサC8 との間に逆流阻止用のダイオードD2 を挿入し、整流回路DB1 の出力端間に接続した電源検出回路4により商用電源ACが正常か否かを判断する。また、2次電池Bの両端電圧を昇圧してインバータ回路INV1 の電源として用いる構成を採用することにより、商用電源ACの正常時と異常時との両方でインバータ回路INV1 を共用できるようにし、インバータ回路INV2 を不要にしている。
【0008】
ここで、2次電池Bの充電と放電とを1つのトランスT0 で行なえるように、双方向性コンバータ回路CNV0 を用いている。双方向性コンバータ回路CNV0 は、トランスT0 の各巻線にそれぞれスイッチング要素を直列に接続したスイッチング回路S01,S02を備え、2個のスイッチング回路S01,S02のうちの一方に設けたスイッチング要素をオン・オフさせることでDC−DCコンバータを構成する。つまり、2次電池Bを充電する際にはスイッチング回路S01を動作させるのであり、2次電池Bから放電する際にはスイッチング回路S02を動作させるのである。また、商用電源ACの電源電圧の低下が電源検出回路4で検出されたときに、インバータ回路INV1 には、商用電源ACの正常時のコンデンサC8 の両端電圧と同程度の電圧が双方向性コンバータ回路CNV0 から印加される。スイッチング回路S01,S02のどちらでスイッチング要素をオン・オフさせるかは、電源検出回路4での商用電源ACの監視状態に応じて決定される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、図11の回路構成では図10の回路構成に比較して部品点数が少なく、とくに1個のトランスT0 を2次電池Bの充放電に兼用するから、小型化が可能でありコストの低減にもつながる。ところで、2次電池Bを電源とする際には、電池容量に限りがあるから、放電灯DLでの消費電力を抑制する必要がある。そこで、図11の回路構成では、2次電池Bを電源として用いる際には、放電灯DLに給電される電力が放電灯DLの定格よりも小さくなるように制御回路2を制御して放電灯DLの光出力を低下させている。したがって、電池Bを電源とするときには放電灯DLに流れる電流が減少するとともに放電灯DLのインピーダンスが増大する。
【0010】
図11に示す構成では、放電灯DLには蛍光灯のようにフィラメントを有するものを用いており、放電灯DLの両フィラメントにおける非電源側の一端間にはフィラメントに予熱電流を流す予熱回路としてのコンデンサC3 が接続してある。上述のように、電池Bを電源とする際には放電灯DLの光出力を低減するから、放電灯DLの点灯時のランプ電流に対する予熱電流の比率が商用電源ACからの給電時よりも大きくなる。つまり、商用電源ACから給電するときに比較して2次電池Bから給電するときのほうが点灯時のランプ電流に対する予熱電流の相対的比率が大きくなる。
【0011】
また、放電灯DLを遅相モードで点灯させている場合に、インバータ回路INV1 のトランジスタQ21,Q22のスイッチング周波数を高くすることにより放電灯DLの点灯時には調光することができる。しかしながら、スイッチング周波数を高くすることによってコンデンサC3 のインピーダンスが小さくなるから、このことによっても予熱電流が増加することになる。
【0012】
つまり、放電灯DLの点灯時のランプ電流に対する予熱電流の割合は、2次電池Bを電源とする調光点灯時の調光レベルが低いほど増加することになる。上記構成では2次電池Bを電源とする際に予熱電流が過剰に供給されるという不都合が生じる。
【0013】
言い換えると、予熱電流によるフィラメントでの電力損失は、図12に示すように、予熱電流の二乗にほぼ比例して増加するから、調光点灯時には全点灯時に比較すると、入力電力に対して放電灯DLの点灯に用いる電力の割合が低下することになり、照明装置全体としての電力の利用効率が低くなる。その結果、2次電池Bのように電力容量の限られた電源を用いているにもかかわらず電力の利用効率が低くなり、2次電池Bを電源とする際の点灯時間が短くなるという問題を生じるのである。
【0014】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、2次電池を電源とする調光点灯時における電力の利用効率を高めることによって、2次電池での点灯時間を従来よりも延長した照明装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、フィラメントを備えた放電灯を点灯させる1つの点灯回路に対して選択的に給電可能な複数個の電源を備え、電源のうちの少なくとも1つは2次電池であって、2次電池から点灯回路に給電するときには他の電源から給電するときよりも放電灯の光出力を小さくするようにした照明装置において、2次電池から点灯回路に給電するときに他の電源から給電するときよりも予熱電流を低減させる予熱電流制御手段を設け、予熱電流制御手段は、2次電池からの給電時にフィラメントの非電源側に接続された予熱回路のインピーダンスを他の電源からの給電時よりも大きくすることを特徴とする。
【0017】
請求項2の発明では、請求項1の発明において、点灯回路は直流電源を交番電圧に変換して放電灯を点灯させるインバータ回路であって、インバータ回路への直流電源は通常時に給電する第1の電源と、第1の電源の電圧が所定値以上のときに2次電池を充電し所定値以下のときに2次電池から給電されてインバータ回路に直流電力を供給する第2の電源とからなり、第1の電源の電圧を上記所定値と比較する電源検出回路により予熱電流制御手段における予熱電流の大小と第2の電源における2次電池の充放電とを切り換えることを特徴とする。
【0018】
請求項3の発明では、請求項2の発明において、第2の電源は、トランスの各巻線にそれぞれスイッチング要素を直列接続し、一方の巻線と第1のスイッチング要素との直列回路を第1の電源からインバータ回路への給電部に接続し、他方の巻線と第2のスイッチング要素との直列回路を2次電池の両端間に接続した双方向性コンバータよりなり、各スイッチング要素はオフ時にオン時とは逆方向の通電が可能であって、2次電池の充電時には第1のスイッチング要素をオン・オフさせるとともに第2のスイッチング要素をオフにし、放電時には第2のスイッチング要素をオン・オフさせるとともに第1のスイッチング要素をオフにする制御回路を設けたことを特徴とする。
【0019】
請求項4の発明では、請求項2の発明において、第2の電源は、第1の電源から給電されて2次電池を充電する第1のDC−DCコンバータと、2次電池から給電されてインバータ回路に直流電力を供給する第2のDC−DCコンバータとからなり、2次電池の充電時と放電時とで第1のDC−DCコンバータと第2のDC−DCコンバータとを択一的に動作させる制御回路を設けたことを特徴とする。
【0020】
請求項5の発明では、請求項2の発明において、第1の電源は入力された直流電源の電圧を昇圧した直流電圧をインバータ回路に入力する昇圧回路を備え、第2の電源は、第1の電源における昇圧回路の入力側の直流電源から給電されて2次電池を充電する第1のDC−DCコンバータと、2次電池から給電されてインバータ回路に直流電力を供給する第2のDC−DCコンバータとからなり、2次電池の充電時と放電時とで第1のDC−DCコンバータと第2のDC−DCコンバータとを択一的に動作させる制御回路を設けたことを特徴とする。
【0021】
請求項6の発明では、請求項1の発明において、予熱電流制御手段は、予熱電流を切り換えるスイッチ手段を備え、予熱電流の切換時に点灯回路から放電灯への電力供給を一時停止することを特徴とする。
【0022】
【作用】
請求項1の発明の構成によれば、2次電池から点灯回路に給電して放電灯の光出力を低減する際に予熱電流も低減するので、点灯時のランプ電流に対する予熱電流の割合を従来よりも低減することができ、結果的に容量の限られている2次電池から給電するときに必要以上に大きな予熱電流を流すことを防止でき、結果的に2次電池の電力の利用効率が高くなり、2次電池による点灯時間を従来よりも長くすることができる。
【0023】
しかも、予熱回路のインピーダンスを変更するから、簡単な構成で予熱電流を制御することができる。
【0024】
請求項2ないし請求項5の発明は望ましい実施態様であって、2電源の一方を通常時の給電用に用い、通常時に給電している電源の電圧が低下すると2次電池から給電するから、非常灯のように停電時にも放電灯を点灯させるものに有用である。とくに、請求項3の発明の構成によれば、双方向性コンバータを用いて2次電池の充放電を行なうから、2次電池を充放電する回路が比較的簡単な構成になる。また、請求項5の発明の構成によれば、通常時にインバータ回路に給電する第1の電源が昇圧回路を備えている場合に、昇圧回路の入力側から2次電池の充電のための電源をとるようにしているから、2次電池を充電する第1のDC−DCコンバータに高電圧が印加されず、第1のDC−DCコンバータの構成部品へのストレスが少なくなる。
【0025】
請求項6の発明の構成によれば、予熱電流をスイッチ手段により切り換える際にに点灯回路から放電灯への給電を一時停止するから、予熱電流を切り換えるときに点灯回路の動作による高電圧がスイッチ手段に印加されることがなく、スイッチ手段へのストレスを防止することができる。
【0026】
【実施例】
(実施例1)
本実施例は、図1に示すように、基本的には図11に示した従来構成と同様の構成であって、上述した目的を達成するために、放電灯DLの両フィラメントの非電源側の一端間に予熱回路として容量の異なる2個のコンデンサC31,C32を択一的に接続する構成を採用したことが図11に示した従来構成との主な相違点である。また、整流回路DB1 とインバータ回路INV1 との間には、昇圧回路としての昇圧チョッパ回路CPを設けている。
【0027】
さらに具体的に説明する。商用電源ACはダイオードブリッジよりなる整流回路DB1 により全波整流され、整流回路DB1 より出力された脈流電圧は昇圧チョッパ回路CPに入力される。昇圧チョッパ回路CPは、整流回路DB1 の直流出力端間にインダクタL1 とトランジスタQ1 のコレクタ−エミッタ間との直列回路を接続し、トランジスタQ1 のコレクタ−エミッタ間には、トランジスタQ1 のオン時にインダクタL1 に蓄積したエネルギーで充電されるコンデンサC1 を、ダイオードD1 を介して接続してある。また、トランジスタQ1 はPWM制御を行なうチョッパ制御回路1により商用電源ACに対して十分に高い周波数でスイッチングされる。したがって、周知のように、トランジスタQ1 のオン時にインダクタL1 に蓄積されたエネルギが、トランジスタQ1 のオフ時にダイオードD1 を通して放出されコンデンサC1 が充電されることにより、トランジスタQ1 のオンデューティに応じてコンデンサC1 の両端電圧を制御することができるのである。ここに、昇圧チョッパ回路CPの出力電圧(コンデンサC1 の両端電圧)が一定に保たれるようにチョッパ制御回路1でトランジスタQ1 のオンデューティをPWM制御している。
【0028】
昇圧チョッパ回路CPの出力は、インバータ回路INV1 の電源として用いられる。インバータ回路INV1 は、図11に示した従来構成と同様に、2個のスイッチング要素(トランジスタQ21,Q22とダイオードD21,D22との各並列回路)の直列回路をコンデンサC1 の両端間に接続し、直流カット用のコンデンサC2 と放電灯DLとインダクタL2 との直列回路を正極側のトランジスタQ21に並列に接続した構成を有する。各トランジスタQ21,Q22のエミッタ−コレクタ間に対してダイオードD21,D22はそれぞれ逆並列に接続される。また、両トランジスタQ21,Q22はインバータ制御回路2により交互にオン・オフされる。したがって周知のように、トランジスタQ22のオン時にコンデンサC2 −放電灯DL−インダクタL2 という経路で放電灯DLに電流が流れ、トランジスタQ21のオン時にはコンデンサC2 −トランジスタQ21−インダクタL2 −放電灯DLという経路で電流が流れることによって、放電灯DLに交番電流を流すことができる。
【0029】
放電灯DLは蛍光灯のように一対のフィラメントを有し、各フィラメントの非電源側の一端間には、コンデンサC31とダイオードブリッジDB31との直列回路と、コンデンサC32とダイオードブリッジDB32との直列回路との並列回路が接続されている。各ダイオードブリッジDB31,DB32は、交流端間にそれぞれコンデンサC31,C32を介して放電灯DLを接続しているのであり、直流端間にはそれぞれスイッチ手段としてのトランジスタQ31,Q32のコレクタ−エミッタ間を接続している。すなわち、ダイオードブリッジDB31,DB32はトランジスタQ31,Q32とコンデンサC31,C32との接続を無極性化し、各トランジスタQ31,Q32のオン時にダイオードブリッジDB31,DB32を介して接続された各コンデンサC31,C32に交番電流を流すことができるようにしている。また、両トランジスタQ31,Q32は択一的にオンになるように、制御回路31 ,32 により制御される。ここに、コンデンサC31,C32は異なる容量のものを用いる。
【0030】
制御回路31 ,32 は、整流回路DB1 から出力される脈流電圧を監視する電源検出回路4により制御され、商用電源ACの電圧が所定値以上であるか否かに応じて択一的に動作する。すなわち、商用電源ACの電圧が所定値以上であるか否かに応じて、制御回路31 ,32 はいずれか一方のトランジスタQ31,Q32をオンにし、放電灯DLに接続されるコンデンサC31,C32を選択するのである。また、電源検出回路4はインバータ制御回路2によるトランジスタQ21,Q22のスイッチング周波数も商用電源ACの電圧に応じて切り換える。つまり、非正常時には正常時よりも高い周波数でトランジスタQ21,Q22をスイッチングするのである。
【0031】
いま、商用電源ACの電圧が所定値以上であって正常であるときにトランジスタQ31をオンにし、所定値以下ではトランジスタQ32をオンにするとすれば、正常時の予熱でのインバータ回路INV1 の共振周波数は、コンデンサC2 ,C31、インダクタL2 で決まり、非正常時の予熱でのインバータ回路INV1 の共振周波数は、コンデンサC2 ,C32、インダクタL2 で決まることになる。コンデンサC31の容量はコンデンサC32の容量よりも大きく設定してある。トランジスタQ21,Q22のスイッチング周波数は非正常時のほうが高いから、非正常時に容量の小さいほうのコンデンサC32が放電灯DLに接続されることによって、非正常時の予熱電流を正常時の予熱電流よりも小さくすることが可能になる。つまり、非正常時の予熱回路のインピーダンスを正常時よりも大きくするのである。
【0032】
ところで、インバータ回路INV1 には昇圧チョッパ回路CPのほかに、双方向性コンバータCNV1 からも給電が可能になっている。つまり、インバータ回路INV1 は、昇圧チョッパ回路CPと双方向性コンバータCNV1 との2つの電源より給電される。ただし、双方向性コンバータCNV1 は商用電源ACの電圧が所定値以下のときにのみインバータ回路INV1 に給電する。
【0033】
双方向性コンバータCNV1 は、トランスT1 の両巻線n1 ,n2 にそれぞれスイッチング回路を備え、昇圧チョッパ回路CPの出力を受けて2次電池Bを充電する状態と、2次電池Bの端子電圧を昇圧してインバータ回路INV1 に給電する状態とが選択可能になっている。各スイッチング回路は、それぞれトランスT1 の巻線n1 ,n2 に直列接続したスイッチング要素を備え、各スイッチング要素はトランジスタQ51,Q52と、トランジスタQ51,Q52のコレクタ−エミッタ間に逆並列に接続されたダイオードD51,D52とにより構成される。また、トランジスタQ51,Q52は、制御回路51 ,52 によりオン・オフ制御される。
【0034】
商用電源ACの電圧が所定値以上であるときには、昇圧チョッパ回路CP側の巻線n1 に接続されたトランジスタQ51が制御回路51 によりオン・オフされ、他方のトランジスタQ52を制御する制御回路52 は動作を停止されてトランジスタQ52はオフに保たれる。この動作によって、トランジスタQ51のオン時にトランスT1 に蓄積されたエネルギにより、トランジスタQ51のオフ時に2次電池B側の巻線n2 に誘起電圧が発生し、ダイオードD52を通して2次電池Bへの充電電流が流れる。すなわち、昇圧チョッパ回路CPの出力電圧が降圧され2次電池Bが充電されるのである。ここで、制御回路51 は2次電池Bの端子電圧に応じてトランジスタQ51のオンデューティをPWM制御している。
【0035】
一方、商用電源ACの電圧が所定値以下であるときには、昇圧チョッパ回路CP側の巻線n1 に接続されたトランジスタQ51を制御する制御回路51 の動作を停止してトランジスタQ51をオフに保ち、他方のトランジスタQ52は制御回路52 によりオン・オフされる。この動作によって、トランジスタQ52のオン時にトランスT1 に蓄積されたエネルギにより、トランジスタQ52のオフ時にインバータ回路INV1 側の巻線n1 に誘起電圧が発生し、ダイオードD51を通してコンデンサC1 が充電される。すなわち、2次電池Bの端子電圧を昇圧した直流電圧を得ることができる。双方向性コンバータCNV1 により2次電池Bの端子電圧を昇圧して得られる電圧は、商用電源ACの正常時におけるコンデンサC1 の両端電圧と同程度に設定される。
【0036】
以上のようにして、双方向性コンバータCNV1 はフライバック形のDC−DCコンバータとして機能し、しかも2次電池Bを充電する際には降圧を行ない、2次電池Bに充電されたエネルギを利用して放電灯DLを点灯させる際には昇圧を行なうことになる。つまり、商用電源ACの電圧にかかわらず、コンデンサC1 の両端電圧をほぼ一定に保つことができ、インバータ回路INV1 は商用電源ACの電圧にかかわらず安定して動作することになる。
【0037】
以上説明したように、商用電源ACの電圧が所定値以上である正常時には、インバータ回路INV1 のトランジスタQ21,Q22は比較的低い周波数でスイッチングされ、放電灯DLには容量の大きいほうのコンデンサC31が接続される。また同時に、制御回路51 が作動して2次電池Bが充電される。一方、商用電源ACの電圧が所定値以下である非正常時には、インバータ回路INV1 のトランジスタQ21,Q22は比較的高い周波数でスイッチングされ、放電灯DLには容量の小さいほうのコンデンサC32が接続される。
【0038】
いま、図1に示した回路からインバータ回路INV1 と、放電灯DLの予熱にかかわる部分のみを取り出すと、等価回路を図2のように表すことができる。直流電源DCは、昇圧チョッパ回路CPと双方向性コンバータCNV1 とのどちらでもよく、放電灯DLは点灯時における等価インピーダンスZで表してある。等価インピーダンスZは、放電灯DLの調光レベルが一定であれば、変化を無視することができる。コンデンサC3 は、放電灯DLのフィラメントの非電源側に接続されたコンデンサC31,C32を表し、非正常時の容量は正常時の容量よりも小さく設定してある。さらに、直流カット用のコンデンサC2 はコンデンサC3 に比較して十分に大きい容量に設定してある(C2 ≫C3 )。つまり、共振周波数の決定に際してコンデンサC2 を無視することができる。
【0039】
しかるに、商用電源ACの電圧が所定値以上であるときには、コンデンサC3 として容量の大きいほうのコンデンサC31を用いるから共振周波数は低くなり、等価インピーダンスZの両端電圧は、トランジスタQ21,Q22のスイッチング周波数に応じて図3にaで示すように変化する。一方、商用電源ACの電圧が所定値以下であるときには、コンデンサC3 として容量の小さいほうのコンデンサC32を用いるから共振周波数が高くなり、等価インピーダンスZの両端電圧は図3にbで示すように変化する。すなわち、コンデンサC3 の容量を変化させたときに、放電灯DLの光出力を等しくするには等価インピーダンスZの両端電圧を等しくすればよいから、等価インピーダンスZの両端電圧をVzにするものとすれば、コンデンサC3 の容量が小さいほどトランジスタQ21,Q22のスイッチング周波数を高くしなければならない。たとえば、図3に示す例では、コンデンサC31を用いたときのスイッチング周波数をfaとすれば、コンデンサC32を用いたときに同じ光出力を得るためのスイッチング周波数fbは高くなる。ここで、2次電池Bを電源とするときには、全点灯ではなく調光点灯を行なうから、コンデンサC32を接続する際にはスイッチング周波数をfbよりも高く設定する必要がある。
【0040】
ここで、等価インピーダンスZの両端電圧VzはコンデンサC3 の両端電圧であるから、コンデンサC3 を通して流れる予熱電流IpはトランジスタQ21,Q22のスイッチング周波数をfとするときに、
Ip=2πfC3 Vz
になる。いま、商用電源ACが正常か否かにかかわらず等価インピーダンスZの両端電圧(すなわち、放電灯DLのランプ電圧)Vzを一定に保つこととし、商用電源ACの正常時のスイッチング周波数をfa、非正常時のスイッチング周波数をfbとすれば、上式によって、商用電源ACの非正常時に正常時よりも予熱電流Ipを減少させるには、faC31>fbC32、すなわち、(C32/C31)<(fa/fb)になるようにコンデンサC31,C32の容量を選定しておけばよいことになる。同様に、2次電池Bによる給電時には放電灯DLの光出力を正常時よりも小さくする場合(つまり調光点灯させる場合)であっても、コンデンサC31,C32を適宜選定すれば、正常時の予熱電流よりも非正常時の予熱電流を小さくすることが可能になることがわかる。したがって、本実施例のように、放電灯DLのフィラメントの非電源側に接続されて予熱電流が流れるコンデンサC31,C32として容量の異なる2種のものを用い、商用電源ACの電圧に応じて一方のコンデンサC31,C32を放電灯DLに接続すれば、予熱電流を所望の値に設定することが可能になるのである。つまり、2次電池Bによる給電時には、商用電源ACからの給電時よりも予熱電流を下げることができ、予熱電流による無駄な電力消費を低減することができて点灯効率が向上し、結果的に2次電池Bの限られた容量を有効に利用して2次電池Bによる点灯時間を長くすることができるのである。
【0041】
本実施例では、昇圧チョッパ回路CPを用いているが、昇圧チョッパ回路CPは必ずしも必要ではなく、整流回路DB1 の出力をコンデンサで平滑した直流電源をインバータ回路INV1 の電源に用いてもよい。また、インバータ回路INV1 も上記実施例に限定されるものではなく、予熱回路や予熱電流の切換の構成についてもインバータ回路INV1 の構成に応じて適宜選択すればよい。また、共振系を遅相モードで発振させている場合について説明したが、進相モードで発振させる場合も同様にして、2次電池Bを電源とするときには、共振コンデンサとスイッチング周波数との積を小さくするように共振コンデンサを切り換えればよい。
【0042】
ところで、2次電池Bを電源とする状態に切り換える際に、予熱電流を切り換えるためのスイッチング要素であるトランジスタQ31,Q32にはインバータ回路INV1 の共振動作による大きな電圧が印加されることがある。そこで、図4に示すタイミングで各回路を動作させるのが望ましい。すなわち、所定電圧が得られているときには電源検出回路4は、図4(a)の左端のようにHレベルの出力を発生する。このとき、図4(b)のようにインバータ回路INV1 が動作し、図4(c)のように予熱回路のトランジスタQ31もオンになる。このときには図4(e)のように制御回路51 を動作させて2次電池Bの充電を行なう。
【0043】
次に、商用電源ACの電圧が低下して電源検出回路4の出力が図4(a)のようにLレベルに立ち下がると、図4(b)(e)のように、インバータ回路INV1 の動作が停止するとともに、2次電池Bの充電も停止する。しかしながら、トランジスタQ31はただちにオフにするのではなく、インバータ回路INV1 での共振が停止した程度の時間が経過した後にオフにし、その時点で図4(d)のようにトランジスタQ32をオンにする。トランジスタQ32をオンにした後の所定時間が経過すると、図4(f)のように制御回路52 を動作させて2次電池Bからインバータ回路INV1 への給電を開始し、図4(b)のようにインバータ回路INV1 も動作させて放電灯DLへの給電を行なう。
【0044】
2次電池Bでの給電状態から商用電源ACが正常に戻ったときの動作も同様であって、インバータ回路INV1 と双方向性コンバータ回路CNV1 との動作を停止させた後に、トランジスタQ31,Q32を切換え、その後、インバータ回路INV1 と双方向性コンバータCNV1 による2次電池Bの充電とを再開するのである。
【0045】
このようにインバータ回路INV1 の動作が停止し、共振動作が停止した状態でトランジスタQ31,Q32を切り換えるから、トランジスタQ31,Q32に大きな電圧が印加されることがなく、トランジスタQ31,Q32に大きなストレスがかかることによる破損などを防止することができる。
(実施例2)
本実施例は、図5に示すように、整流回路DB1 の直流出力端間に逆流阻止用のダイオードD2 を介して平滑用のコンデンサC8 を接続し、コンデンサC8 をインバータ回路INV2 の電源に用いている。また、インバータ回路INV2 は、コンデンサC2 の両端間に接続された2個のスイッチング要素(トランジスタQ21,Q22とダイオードD21,D22との各並列回路)の直列回路を備え、コンデンサC4 と放電灯DLとインダクタL1 と直流カット用のコンデンサC2 との直列回路が一方のトランジスタQ21に並列に接続される。また、トランジスタQ21には予熱トランスT2 の1次巻線とコンデンサC2 との直列回路が並列接続される。さらに、放電灯DLにはコンデンサC5 とコンデンサC4 との直列回路が並列接続される。
【0046】
予熱トランスT2 は一対の2次巻線を備え、各2次巻線はタップを備える。予熱トランスT2 の各2次巻線の一端は放電灯DLの各フィラメントの電源側の一端にそれぞれ接続され、各2次巻線の他端とタップとはリレーRyの接点r31,r32を介して、放電灯DLの各フィラメントの非電源側の一端に択一的に接続される。すなわち、リレーRyは切換接点である2個の接点r31,r32を備え、各接点r31,r32の共通端子を放電灯DLのフィラメントに接続しているのである。このリレーRyは電源検出回路4により制御され、商用電源ACの非正常時には2次巻線のタップをフィラメントに接続するように接点r31,r32が切り換えられる。
【0047】
予熱トランスT2 の1次巻線は放電灯DLと並列的に接続されているから、インバータ回路INV2 の動作時にはトランスT2 の1次巻線にも交番電流が流れてトランスT2 の2次巻線から放電灯DLのフィラメントに予熱電流を流すことができる。また、商用電源ACの電圧が正常であれば2次巻線の両端をフィラメントに接続し、商用電源ACの非正常時には2次巻線の一端とタップとの間にフィラメントを接続するから、非正常時には正常時よりもフィラメントに印加される電圧を低減することができ、結果的に予熱電流を下げることができる。
【0048】
ところで、2次電池Bには充電用のDC−DCコンバータCNV21と、インバータ回路INV2 への給電用のDC−DCコンバータCNV22とを備える。両DC−DCコンバータCNV21,CNV22は、ともにフォワード形であって、トランスT53,T54の1次巻線にスイッチング要素であるトランジスタQ53,Q54のコレクタ−エミッタ間を直列接続し、トランスT53,T54の2次巻線出力を一対のダイオードD51〜D54で全波整流し、インダクタL53,L54を通して直流出力を得るように構成してある。前段のDC−DCコンバータCNV21は、コンデンサC8 を電源とし2次電池Bを負荷とする。また、後段のDC−DCコンバータCNV22は、2次電池Bを電源としインバータ回路INV2 を負荷とする。
【0049】
各トランジスタQ53,Q54はそれぞれ制御回路53 ,54 によりオン・オフ制御され、電源検出回路4により商用電源ACが正常であることが検出されている間には、トランジスタQ54がオフになり、トランジスタQ53のみが制御回路53 によりオン・オフされる。逆に商用電源ACが非正常であるときには、トランジスタQ53がオフになり、トランジスタQ54が制御回路54 によりオン・オフされる。したがって、商用電源ACの電圧が所定値以上であれば、インバータ回路INV2 には交流電源ACを整流平滑したコンデンサC8 の両端電圧が印加されると同時に、2次電池BがDC−DCコンバータCNV21を通して充電される。また、商用電源ACの電圧が所定値以下であれば、2次電池Bを電源としてDC−DCコンバータ回路CNV22が動作し、DC−DCコンバータ回路CNV22の出力を電源としてインバータ回路INV2 が動作する。ここにおいて、各DC−DCコンバータ回路CNV21,CNV22は出力電圧を監視し、制御回路53 ,54 によりトランジスタQ53,Q54のオン・オフをPWM制御することにより、出力電圧を安定化するのが望ましい。
【0050】
(実施例3)
本実施例は、図6に示すように、実施例1の構成における双方向性コンバータの構成を変更し、また予熱回路のコンデンサC3 を商用電源ACの電圧によって切り換えず、双方向性コンバータCNV3 からインバータ回路INV1 に印加する電圧を、昇圧チョッパ回路CPからインバータ回路INV1 に印加する電圧よりも低くすることにより、2次電池Bによる給電時の放電灯DLの予熱電流を低減している。
【0051】
すなわち、双方向性コンバータCNV3 は、センタタップを備える一対の巻線n1 ,n2 を有するトランスT3 を用いており、各巻線n1 ,n2 にトランジスタQ55〜Q58をプシュプル接続している。各トランジスタQ55〜Q58のコレクタ−エミッタ間にはダイオードD55〜D58が逆並列に接続され、各一対のトランジスタQ55〜Q58のエミッタ同士は共通に接続されるとともに、コレクタは各巻線n1 ,n2 の両端に接続される。一方の巻線n1 はセンタタップとトランジスタQ55,Q56のエミッタとの間にインダクタL56を介してコンデンサC1 を接続し、他方の巻線n2 ではセンタタップとトランジスタQ57,Q58のエミッタとの間にインダクタL57を介して2次電池Bを接続してある。また、各トランジスタQ55〜Q58は一対ずつ制御回路55 ,56 によりプシュプル動作するように制御される。
【0052】
双方向性コンバータCNV3 の動作は実施例1の双方向性コンバータCNV1 と同様に、一方の制御回路55 ,56 を動作させ他方を停止させることによって、昇圧ないし降圧を行なうのであるが、実施例1との相違点は、2次電池Bを電源とするときに双方向性コンバータCNV3 からインバータ回路INV1 への供給電圧を、商用電源ACを電源とするときの昇圧チョッパ回路CPからの供給電圧よりも低く設定している点にある。このように、インバータ回路INV1 の電源電圧を非正常時には正常時よりも下げることによって、放電灯DLの光出力を低減することができる。つまり、正常時に全点灯を行なっているとすれば、非正常時には調光点灯させることができる。
【0053】
本実施例の動作を実施例1と同様に図2の等価回路で考えると、本実施例の場合は、商用電源ACの電圧が所定電圧以上であれば、インバータ回路INV1 への入力電圧は高くインバータ回路INV1 のスイッチング周波数と放電灯DLへの印加電圧との関係は、図7のa曲線のようになる。また、商用電源ACの電圧が所定電圧以下で2次電池Bを電源とする場合には図7のb曲線のようになる。すなわち、予熱回路の共振周波数を変化させないから、放電灯DLへの印加電圧のみが変化する。
【0054】
一方、商用電源ACの電圧が所定電圧以上のときに図7に示すスイッチング周波数faで放電灯DLを点灯させていたとすれば、2次電池Bを電源とするときに同じ光出力を得ようとすれば、スイッチング周波数を図7に示すfbまで引き下げる必要がある。つまり、予熱回路のコンデンサC3 が一定であっても、コンデンサC3 に流れる電流は2次電池Bを電源とするときのほうが小さくなり(上述した予熱電流Ipに関する式より明らか)、結局、本実施例の構成でも予熱電流を低減することができる。
【0055】
本実施例の構成では、2次電池Bを電源とするときに商用電源ACを電源とする場合よりもインバータ回路INV1 への印加電圧を低くしていることによって、上述のように2次電池Bからの給電時における予熱電流を商用電源ACからの給電時よりも低減することができ、しかも、トランジスタQ21,Q22に印加される電圧が低減することによって、スイッチング損失が低減する。他の構成および効果は実施例1と同様である。
【0056】
(実施例4)
本実施例は、図8に示すように、昇圧チョッパ回路CPおよびインバータ回路INV1 は実施例3と同様の構成を採用し、双方向性コンバータCNV2 を図5に示した実施例2と同様の構成としたものである。また、双方向性コンバータCNV2 において、2次電池Bへの充電を行なうDC−DCコンバータCNV21の入力端は、整流回路DB1 の直流出力端に逆流阻止用のダイオードD7 を介して接続してある。DC−DCコンバータCNV21の入力端間には平滑用のコンデンサC7 も接続される。
【0057】
この構成を採用することによって、DC−DCコンバータCNV21の入力電圧を昇圧チョッパ回路CPの出力側で得る場合よりも、DC−DCコンバータCNV21の入力電圧を低減することができ、結果的に双方向性コンバータCNV2 におけるトランジスタQ53へのストレスを低減することができる。しかも、昇圧チョッパ回路CPの負荷を低減できるとともに、DC−DCコンバータCNV21の入力電圧と2次電池Bの端子電圧との差が小さくなることによって、電力損失を低減できることになる。他の構成および動作は実施例3と同様である。
【0058】
(実施例5)
本実施例は、図9に示すように、昇圧チョッパ回路CPおよびインバータ回路INV1 として図6に示した実施例6と同様の構成を採用し、双方向性コンバータCNV1 には実施例1と同様のものを用いている。ただし、本実施例では、制御回路52 により制御されるトランジスタQ52のオンデューティをスイッチSWによって複数種類から選択することができるデューティ制御回路6を電圧調節手段として備えている。したがって、双方向性コンバータCNV1 は、スイッチSWでの選択にかかわりなく2次電池Bを充電することができ、2次電池Bを電源とする際には、スイッチSWにより選択したオンデューティでトランジスタQ52がオン・オフされるのである。2次電池Bを電源とする際に双方向性コンバータCNV1 より出力されインバータ回路INV1 に入力される電圧は、トランジスタQ52のオンデューティにより決定されるから、2次電池Bを電源とする際のインバータ回路INV1 への印加電圧を、商用電源ACを電源とする際の印加電圧よりも低く設定することができるのである。
【0059】
この構成により、実施例3と同様に商用電源ACの電圧が所定値以下のときに所定値以上のときよりもインバータ回路INV1 への印加電圧を低減することができ、結果的に放電灯DLを調光することができる。つまり、2次電池Bを電源に用いる際には実施例3と同様の原理により予熱電流を低減することができることになる。しかも、スイッチSWにより調光レベルを複数段階に変化させることが可能である。他の構成および動作は実施例3と同様である。
【0060】
【発明の効果】
本発明は上述のように、2次電池から点灯回路に給電して放電灯の光出力を低減する際に予熱電流も低減するので、点灯時のランプ電流に対する予熱電流の割合を従来よりも低減することができ、結果的に容量の限られている2次電池から給電するときに必要以上に大きな予熱電流を流すことを防止でき、結果的に2次電池の電力の利用効率が高くなり、2次電池による点灯時間を従来よりも長くすることができるという利点を有する。
【0061】
しかも、予熱回路のインピーダンスを変更するので、簡単な構成で予熱電流を制御することができるという利点がある。
【0062】
請求項2ないし請求項5の発明のように、2電源の一方を通常時の給電用に用い、通常時に給電している電源の電圧が低下すると2次電池から給電すれば、非常灯のように停電時にも放電灯を点灯させるものに有用である。
とくに、請求項3の発明は、双方向性コンバータを用いて2次電池の充放電を行なうから、2次電池を充放電する回路が比較的簡単な構成になるという利点がある。
【0063】
また、請求項5の発明は、通常時にインバータ回路に給電する第1の電源が昇圧回路を備えている場合に、昇圧回路の入力側から2次電池の充電のための電源をとるようにしているから、2次電池を充電する第1のDC−DCコンバータに高電圧が印加されず、第1のDC−DCコンバータの構成部品へのストレスが少なくなるという利点がある。
【0064】
請求項6の発明は、予熱電流をスイッチ手段により切り換える際にに点灯回路から放電灯への給電を一時停止するから、予熱電流を切り換えるときに点灯回路の動作による高電圧がスイッチ手段に印加されることがなく、スイッチ手段へのストレスを防止することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を示す回路図である。
【図2】実施例1の要部の等価回路図である。
【図3】実施例1の動作説明図である。
【図4】実施例1の動作説明図である。
【図5】実施例2を示す回路図である。
【図6】実施例3を示す回路図である。
【図7】実施例3の動作説明図である。
【図8】実施例4を示す回路図である。
【図9】実施例5を示す回路図である。
【図10】従来例を示す回路図である。
【図11】他の従来例を示す回路図である。
【図12】放電灯の予熱電流とフィラメント損失との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 チョッパ制御回路
2 インバータ制御回路
31 制御回路
32 制御回路
4 電源検出回路
51 制御回路
52 制御回路
6 デューティ制御回路
AC 商用電源
B 2次電池
C31 コンデンサ
C32 コンデンサ
CP 昇圧チョッパ回路
CNV1 双方向性コンバータ
CNV2 双方向性コンバータ
CNV21 DC−DCコンバータ
CNV22 DC−DCコンバータ
D21 ダイオード
D22 ダイオード
D51 ダイオード
D52 ダイオード
DL 放電灯
INV1 インバータ回路
Q21 トランジスタ
Q22 トランジスタ
Q51 トランジスタ
Q52 トランジスタ
SW スイッチ
T1 トランス
T2 予熱トランス
T3 トランス[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a lighting device that includes a plurality of power supplies that can supply power to a single discharge lamp, and at least one of the power supplies uses a secondary battery.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, there has been provided an illumination device that includes a plurality of power sources that can supply power to the same discharge lamp, and at least one of the power sources is a secondary battery. For example, as shown in FIG. 10, when the power supply path to the discharge lamp DL is switched by the contact of the relay Rya and one power supply path is selected, the DC power source obtained by rectifying and smoothing the commercial power source AC is used as the power source. Inverter circuit INV41When the power is supplied to the discharge lamp DL and the other power supply path is selected, the inverter circuit INV using the secondary battery B as a power source42There is a lighting device that supplies power to the discharge lamp DL.
[0003]
In other words, this lighting device has an inverter circuit INV when the commercial power supply AC is normally energized.41Power is supplied to the discharge lamp DL through the charging circuit CH, and the secondary battery B is charged through the charging circuit CH.42Power is supplied to the discharge lamp DL. Whether or not the commercial power supply AC is normal is determined by the step-down transformer TFourStep-down rectifier circuit DB2The power
[0004]
Inverter circuit INV41The rectifier circuit DB1Rectified with a smoothing capacitor C8The DC voltage obtained by smoothing with the two switching elements (transistor Qtwenty one, Qtwenty twoAnd diode Dtwenty one, Dtwenty twoOne of the transistors Qtwenty oneBetween both ends of the capacitor C for DC cut2, Discharge lamp DL, inductor L2Series circuit of both transistors Qtwenty one, Qtwenty twoAre alternately turned on and off to allow an alternating current to flow through the discharge lamp DL.
[0005]
On the other hand, the inverter circuit INV42Means two transistors Qtwenty three, Qtwenty fourAre connected in common to the negative electrode of the secondary battery B, and both transistors Qtwenty three, Qtwenty fourTransformer T between collectorsFivePrimary winding and capacitor C6And connect a parallel circuit to the transformer TFiveThe positive electrode of the secondary battery B is connected to the center tap of the primary winding. This inverter circuit INV42Transforms the discharge lamp DL into a transformer TFiveConnected to the secondary winding of the transistor Qtwenty three, Qtwenty fourBy performing the push-pull operation, an alternating current can be passed through the discharge lamp DL.
[0006]
The charging circuit CH includes the step-down transformer T described above.FourAnd rectifier circuit DB2In addition, backflow prevention diode D41, D42, Smoothing capacitor C41, Current limiting resistance R41Is provided.
By the way, in the circuit configuration shown in FIG. 10, the inverter circuit INV is separately provided when the commercial power source AC is normal and abnormal.41, INV42Therefore, there is a problem that the number of parts is increased and the cost is increased. In particular, a step-down transformer T that steps down the commercial power supply AC to charge the secondary battery BFourAnd an inverter circuit INV that operates using the secondary battery B as a power source42To extract a relatively high voltage from the transformer TFiveTherefore, two transformers occupying a large volume among the components are used, and the increase in size is inevitable.
[0007]
On the other hand, as shown in FIG. 11, a lighting device has also been proposed that is reduced in size and cost by sharing components. In this configuration, the rectifier circuit DB1And smoothing capacitor C8Diode D for backflow prevention2Insert the rectifier circuit DB1Whether or not the commercial power source AC is normal is determined by the power
[0008]
Here, charging and discharging of the secondary battery B are performed with one transformer T0Bidirectional converter circuit CNV0Is used. Bidirectional converter circuit CNV0Transformer T0Switching circuit S in which switching elements are connected in series to each winding of01, S02And two switching circuits S01, S02A DC-DC converter is configured by turning on / off a switching element provided in one of the two. That is, when charging the secondary battery B, the switching circuit S01When the secondary battery B is discharged, the switching circuit S02Is operated. When the power
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, the circuit configuration of FIG. 11 has a smaller number of parts than the circuit configuration of FIG.0Is also used for charging and discharging the secondary battery B, so that the size can be reduced and the cost can be reduced. By the way, when the secondary battery B is used as a power source, since the battery capacity is limited, it is necessary to suppress power consumption in the discharge lamp DL. Therefore, in the circuit configuration of FIG. 11, when the secondary battery B is used as a power source, the
[0010]
In the configuration shown in FIG. 11, a discharge lamp DL having a filament, such as a fluorescent lamp, is used as a preheating circuit in which a preheating current is supplied to the filament between one end on the non-power supply side of both filaments of the discharge lamp DL. Capacitor CThreeIs connected. As described above, since the light output of the discharge lamp DL is reduced when the battery B is used as a power source, the ratio of the preheating current to the lamp current when the discharge lamp DL is turned on is larger than that during power supply from the commercial power source AC. Become. That is, the relative ratio of the preheating current to the lamp current at the time of lighting is greater when power is supplied from the secondary battery B than when power is supplied from the commercial power supply AC.
[0011]
In addition, when the discharge lamp DL is lit in the slow phase mode, the inverter circuit INV1Transistor Qtwenty one, Qtwenty twoWhen the discharge lamp DL is turned on, the light can be adjusted. However, by increasing the switching frequency, the capacitor CThreeAs a result, the preheating current also increases.
[0012]
That is, the ratio of the preheating current to the lamp current at the time of lighting of the discharge lamp DL increases as the dimming level at the time of dimming lighting using the secondary battery B as a power source decreases.The the aboveIn the configuration, when the secondary battery B is used as a power source, there is an inconvenience that an excessive preheating current is supplied.
[0013]
In other words, the power loss in the filament due to the preheating current increases in proportion to the square of the preheating current, as shown in FIG. The ratio of the electric power used for lighting of DL will fall, and the utilization efficiency of the electric power as the whole illuminating device will become low. As a result, there is a problem that the power use efficiency is low even when a power source with a limited power capacity is used like the secondary battery B, and the lighting time when the secondary battery B is used as a power source is shortened. Is produced.
[0014]
The present invention has been made in view of the above-mentioned reasons, and its purpose is to increase the use efficiency of electric power at the time of dimming lighting using the secondary battery as a power source, thereby reducing the lighting time in the secondary battery from the conventional one. Another object is to provide an extended lighting device.
[0015]
[Means for Solving the Problems]
The invention of claim 1 lights a discharge lamp provided with a filament.OneA plurality of power sources capable of selectively supplying power to the lighting circuit are provided, and at least one of the power sources is a secondary battery. When power is supplied from the secondary battery to the lighting circuit, power is supplied from another power source. In the lighting device in which the light output of the discharge lamp is made smaller than that, a preheating current control means for reducing the preheating current when power is supplied from the secondary battery to the lighting circuit than when power is supplied from another power source is provided.The preheating current control means increases the impedance of the preheating circuit connected to the non-power supply side of the filament when power is supplied from the secondary battery than when power is supplied from another power source.It is characterized by that.
[0017]
Claim 2The invention claimsOrigin of item 1In the description, the lighting circuit is an inverter circuit that turns on a discharge lamp by converting a DC power source into an alternating voltage, and the DC power source for the inverter circuit is a first power source that supplies power during normal operation and a voltage of the first power source. A second power source that charges the secondary battery when it is equal to or higher than a predetermined value and is fed from the secondary battery and supplies DC power to the inverter circuit when the predetermined value is lower than the predetermined value. The power supply detection circuit for comparing the value switches between the magnitude of the preheating current in the preheating current control means and the charge / discharge of the secondary battery in the second power supply.
[0018]
Claim 3In the invention ofClaim 2In the invention, the second power source has a switching element connected in series to each winding of the transformer, and a series circuit of one winding and the first switching element is used as a power feeding portion from the first power source to the inverter circuit. It consists of a bidirectional converter in which a series circuit of the other winding and the second switching element is connected between both ends of the secondary battery. Each switching element can be energized in the opposite direction to the on state when off. When the secondary battery is charged, the first switching element is turned on / off and the second switching element is turned off. When the secondary battery is discharged, the second switching element is turned on / off and the first switching element is turned off. A control circuit is provided.
[0019]
Claim 4In the invention ofClaim 2In the invention, the second power source is a first DC-DC converter that is supplied with power from the first power source and charges the secondary battery, and a second power source that is supplied with power from the secondary battery and supplies DC power to the inverter circuit. And a control circuit that selectively operates the first DC-DC converter and the second DC-DC converter when the secondary battery is charged and discharged. Features.
[0020]
Claim 5In the invention ofClaim 2In the invention, the first power source includes a booster circuit that inputs a DC voltage obtained by boosting the voltage of the input DC power source to the inverter circuit, and the second power source is a DC on the input side of the booster circuit in the first power source. A first DC-DC converter that is fed from a power source and charges a secondary battery, and a second DC-DC converter that is fed from the secondary battery and supplies DC power to an inverter circuit. A control circuit for selectively operating the first DC-DC converter and the second DC-DC converter during charging and discharging is provided.
[0021]
Claim 6In the invention ofClaim 1In the invention, the preheating current control means is provided with switch means for switching the preheating current, and temporarily stops power supply from the lighting circuit to the discharge lamp when the preheating current is switched.The
[0022]
[Action]
According to the configuration of the first aspect of the invention, since the preheating current is reduced when the light output from the secondary battery is supplied to the lighting circuit to reduce the light output of the discharge lamp, the ratio of the preheating current to the lamp current during lighting is conventionally reduced. As a result, it is possible to prevent an excessively large preheating current from flowing when power is supplied from a secondary battery having a limited capacity, and as a result, the power usage efficiency of the secondary battery is reduced. It becomes high and the lighting time by a secondary battery can be made longer than before.
[0023]
Moreover, the forecastChange the impedance of the thermal circuitFromIt is possible to control the preheating current with a simple configuration.it can.
[0024]
[0025]
Claim 6According to the configuration of the invention, since the power supply from the lighting circuit to the discharge lamp is temporarily stopped when the preheating current is switched by the switch means, a high voltage due to the operation of the lighting circuit is applied to the switch means when the preheating current is switched. Can prevent stress on the switch meansThe
[0026]
【Example】
Example 1
As shown in FIG. 1, the present embodiment is basically the same as the conventional configuration shown in FIG. 11, and in order to achieve the above-mentioned object, both filaments of the discharge lamp DL are on the non-power supply side. Two capacitors C with different capacities as a preheating circuit between one end of31, C32The main difference from the conventional configuration shown in FIG. Also, the rectifier circuit DB1And inverter circuit INV1Is provided with a boost chopper circuit CP as a booster circuit.
[0027]
This will be described more specifically. Commercial power supply AC is a rectifier circuit DB consisting of a diode bridge.1Is full-wave rectified by the rectifier circuit DB1The output pulsating voltage is input to the boost chopper circuit CP. The boost chopper circuit CP is a rectifier circuit DB.1Inductor L between the DC output terminals of1And transistor Q1A series circuit between the collector and the emitter of the transistor Q1Between the collector and the emitter of the transistor Q1Inductor L when ON1Capacitor C charged with energy stored in1A diode D1Connected through. Transistor Q1Are switched at a sufficiently high frequency with respect to the commercial power supply AC by the chopper control circuit 1 that performs PWM control. Thus, as is well known, transistor Q1Inductor L when ON1Is stored in the transistor Q1Diode D when off1Capacitor C discharged through1Is charged, transistor Q1Capacitor C according to the on-duty of1It is possible to control the voltage at both ends. Here, the output voltage of the boost chopper circuit CP (capacitor C1In the chopper control circuit 1 so that the voltage across the1The on-duty is PWM controlled.
[0028]
The output of the boost chopper circuit CP is the inverter circuit INV1Used as a power source for Inverter circuit INV1Is composed of two switching elements (transistors Q, similar to the conventional configuration shown in FIG.twenty one, Qtwenty twoAnd diode Dtwenty one, Dtwenty twoEach parallel circuit) and a capacitor C1DC capacitor C2And discharge lamp DL and inductor L2A transistor Q on the positive sidetwenty oneAre connected in parallel. Each transistor Qtwenty one, Qtwenty twoDiode D to emitter-collectortwenty one, Dtwenty twoAre connected in antiparallel. Both transistors Qtwenty one, Qtwenty twoAre alternately turned on and off by the
[0029]
The discharge lamp DL has a pair of filaments like a fluorescent lamp, and a capacitor C is provided between one end of each filament on the non-power supply side.31And diode bridge DB31Series circuit and capacitor C32And diode bridge DB32A parallel circuit with a series circuit is connected. Each diode bridge DB31, DB32Is a capacitor C between the AC terminals.31, C32The discharge lamp DL is connected via a DC terminal, and a transistor Q as a switch means is provided between the DC terminals.31, Q32Are connected between the collector and emitter. That is, diode bridge DB31, DB32Is transistor Q31, Q32And capacitor C31, C32Connection is made nonpolar, and each transistor Q31, Q32Diode bridge DB when on31, DB32Each capacitor C connected via31, C32So that an alternating current can flow. Both transistors Q31, Q32Is alternatively turned on so that the control circuit 31, 32Controlled by Here, capacitor C31, C32Use different capacities.
[0030]
Control circuit 31, 32Rectifier circuit DB1Is controlled by a power
[0031]
Now, when the voltage of the commercial power supply AC is equal to or higher than a predetermined value, the transistor Q31Is turned on and the transistor Q is below a predetermined value.32Is turned on, the inverter circuit INV with normal preheating1The resonance frequency of the capacitor C2, C31, Inductor L2Inverter circuit INV with preheating at abnormal time1The resonance frequency of the capacitor C2, C32, Inductor L2It will be decided by. Capacitor C31Is the capacitor C32It is set larger than the capacity. Transistor Qtwenty one, Qtwenty twoThe switching frequency of the capacitor C is higher at the time of non-normality.32Is connected to the discharge lamp DL, it is possible to make the preheating current in the normal state smaller than the preheating current in the normal state. That is, the impedance of the preheating circuit in the abnormal state is made larger than that in the normal state.
[0032]
By the way, the inverter circuit INV1In addition to the boost chopper circuit CP, the bidirectional converter CNV1Power supply is also possible. That is, the inverter circuit INV1The boost chopper circuit CP and the bidirectional converter CNV1Power is supplied from two power sources. However, bidirectional converter CNV1Is the inverter circuit INV only when the voltage of the commercial power supply AC is below a predetermined value.1Power to
[0033]
Bidirectional converter CNV1Transformer T1Both windings n1, N2Each of which includes a switching circuit, receives the output of the boost chopper circuit CP, charges the secondary battery B, and boosts the terminal voltage of the secondary battery B to increase the inverter circuit INV.1It is possible to select a state in which power is supplied to. Each switching circuit has its own transformer T1Winding n1, N2Switching elements connected in series with each other, each switching element comprising a transistor Q51, Q52And transistor Q51, Q52D connected in reverse parallel between collector and emitter51, D52It consists of. Transistor Q51, Q52The control circuit 51, 52Is turned on / off by.
[0034]
When the voltage of the commercial power supply AC is equal to or higher than a predetermined value, the winding n on the boost chopper circuit CP side1Transistor Q connected to51Is the control circuit 51Is turned on / off by the other transistor Q52Control circuit 5 for controlling2Is stopped and transistor Q52Is kept off. By this operation, the transistor Q51Transformer T when on1The transistor Q51Winding n on the secondary battery B side when2An induced voltage is generated in diode D52The charging current to the secondary battery B flows through the through. That is, the output voltage of the boost chopper circuit CP is stepped down and the secondary battery B is charged. Here, the control circuit 51Is the transistor Q according to the terminal voltage of the secondary battery B51The on-duty is PWM controlled.
[0035]
On the other hand, when the voltage of the commercial power supply AC is equal to or lower than a predetermined value, the winding n on the boost chopper circuit CP side1Transistor Q connected to51Control circuit 5 for controlling1The transistor Q is stopped and the transistor Q51The other transistor Q52Is the control circuit 52Is turned on and off by. By this operation, the transistor Q52Transformer T when on1The transistor Q52When the inverter is off, the inverter circuit INV1Side winding n1An induced voltage is generated in diode D51Through capacitor C1Is charged. That is, a DC voltage obtained by boosting the terminal voltage of the secondary battery B can be obtained. Bidirectional converter CNV1The voltage obtained by boosting the terminal voltage of the secondary battery B by using the capacitor C when the commercial power source AC is normal1Is set to the same level as the voltage at both ends.
[0036]
As described above, bidirectional converter CNV1Functions as a flyback type DC-DC converter, and when the secondary battery B is charged, the voltage is stepped down and when the discharge lamp DL is lit using the energy charged in the secondary battery B Boosting is performed. That is, regardless of the voltage of the commercial power supply AC, the capacitor C1The voltage across both terminals of the inverter circuit INV1Operates stably regardless of the voltage of the commercial power supply AC.
[0037]
As described above, during normal operation when the voltage of the commercial power supply AC is equal to or higher than a predetermined value, the inverter circuit INV1Transistor Qtwenty one, Qtwenty twoAre switched at a relatively low frequency, and the discharge lamp DL has a larger capacity capacitor C.31Is connected. At the same time, the control circuit 51Is activated and the secondary battery B is charged. On the other hand, when the voltage of the commercial power supply AC is less than a predetermined value, the inverter circuit INV1Transistor Qtwenty one, Qtwenty twoIs switched at a relatively high frequency, and the discharge lamp DL has a smaller capacity capacitor C.32Is connected.
[0038]
Now, the inverter circuit INV is changed from the circuit shown in FIG.1Then, if only the part related to the preheating of the discharge lamp DL is taken out, an equivalent circuit can be represented as shown in FIG. The DC power source DC is composed of a boost chopper circuit CP and a bidirectional converter CNV.1The discharge lamp DL is represented by an equivalent impedance Z at the time of lighting. The equivalent impedance Z can be ignored if the dimming level of the discharge lamp DL is constant. Capacitor CThreeIs a capacitor C connected to the non-power supply side of the filament of the discharge lamp DL31, C32The capacity at the time of abnormal is set smaller than the capacity at the time of normal. In addition, DC cut capacitor C2Is the capacitor CThreeIs set to a sufficiently large capacity compared to (C2≫CThree). In other words, the capacitor C2Can be ignored.
[0039]
However, when the voltage of the commercial power source AC is equal to or higher than a predetermined value, the capacitor CThreeCapacitor C with larger capacity as31Since the resonance frequency is low, the voltage across the equivalent impedance Z is the transistor Qtwenty one, Qtwenty two3 changes as shown by a in FIG. On the other hand, when the voltage of the commercial power supply AC is below a predetermined value, the capacitor CThreeCapacitor C with smaller capacity as32Therefore, the resonance frequency becomes higher, and the voltage across the equivalent impedance Z changes as shown by b in FIG. That is, the capacitor CThreeIn order to make the light output of the discharge lamp DL equal when the capacitance of the discharge lamp DL is changed, the voltage across the equivalent impedance Z may be equalized.ThreeTransistor Qtwenty one, Qtwenty twoThe switching frequency must be increased. For example, in the example shown in FIG.31If the switching frequency when fa is used is fa, the capacitor C32The switching frequency fb for obtaining the same light output when using is increased. Here, when the secondary battery B is used as a power source, the dimming lighting is performed instead of the full lighting.32When connecting, it is necessary to set the switching frequency higher than fb.
[0040]
Where, etc.The voltage Vz across the valence impedance Z is the capacitor C3Capacitor C3The preheating current Ip flowing through the transistor Q21, Q22Where f is the switching frequency of
Ip = 2πfC3Vz
become. Now, regardless of whether or not the commercial power supply AC is normal, the voltage across the equivalent impedance Z (that is, the lamp voltage of the discharge lamp DL) Vz is kept constant, and the switching frequency when the commercial power supply AC is normal is fa. If the normal switching frequency is fb, the above formula can be used to reduce the preheating current Ip when the commercial power supply AC is not normal when the commercial power supply AC is not normal.31> FbC32That is, (C32/ C31) <(Fa / fb) so that the capacitor C31, C32It is enough to select the capacity. Similarly, even when the light output of the discharge lamp DL is smaller than that in the normal state (that is, when the dimming is performed) during power feeding by the secondary battery B, the capacitor C31, C32It is understood that the preheating current at the time of non-normality can be made smaller than the preheating current at the time of normal if is appropriately selected. Therefore, as in this embodiment, the capacitor C is connected to the non-power supply side of the filament of the discharge lamp DL and the preheating current flows.31, C32Two capacitors with different capacities are used as one capacitor C according to the voltage of the commercial power supply AC.31, C32Is connected to the discharge lamp DL, the preheating current can be set to a desired value. In other words, when feeding power from the secondary battery B, the preheating current can be lowered compared to when feeding from the commercial power supply AC, and wasteful power consumption due to the preheating current can be reduced, resulting in improved lighting efficiency. By effectively utilizing the limited capacity of the secondary battery B, the lighting time by the secondary battery B can be extended.
[0041]
In this embodiment, the step-up chopper circuit CP is used, but the step-up chopper circuit CP is not always necessary, and the rectifier circuit DB1DC power supply smoothed by a capacitor with inverter circuit INV1You may use for the power supply of. Inverter circuit INV1The present invention is not limited to the above embodiment, and the inverter circuit INV is also used for the preheating circuit and the preheating current switching configuration.1What is necessary is just to select suitably according to this structure. Further, the case where the resonance system is oscillated in the slow phase mode has been described. Similarly, when the secondary battery B is used as the power source, the product of the resonance capacitor and the switching frequency is also obtained when the resonance system is oscillated in the phase advance mode. What is necessary is just to switch a resonance capacitor so that it may become small.
[0042]
By the way, when switching to the state where the secondary battery B is used as a power source, the transistor Q which is a switching element for switching the preheating current.31, Q32Inverter circuit INV1A large voltage may be applied due to the resonance operation. Therefore, it is desirable to operate each circuit at the timing shown in FIG. That is, when a predetermined voltage is obtained, the power
[0043]
Next, when the voltage of the commercial power supply AC decreases and the output of the power
[0044]
The operation when the commercial power supply AC returns to normal from the power supply state of the secondary battery B is the same, and the inverter circuit INV1And bidirectional converter circuit CNV1After stopping the operation of the transistor Q31, Q32And then inverter circuit INV1And bidirectional converter CNV1The charging of the secondary battery B is resumed.
[0045]
Thus, the inverter circuit INV1The transistor Q is stopped and the resonance operation is stopped.31, Q32Transistor Q31, Q32The transistor Q is not applied with a large voltage.31, Q32Can be prevented from being damaged due to a large amount of stress applied.
(Example 2)
In this embodiment, as shown in FIG.1Diode D for backflow prevention between the DC output terminals of2Through the capacitor C for smoothing8And connect the capacitor C8The inverter circuit INV2Used for power supply. Inverter circuit INV2Is the capacitor C2Of two switching elements (transistor Qtwenty one, Qtwenty twoAnd diode Dtwenty one, Dtwenty twoEach parallel circuit) and a capacitor CFourAnd discharge lamp DL and inductor L1And DC cut capacitor C2Is a series circuit with one transistor Qtwenty oneConnected in parallel. Transistor Qtwenty oneIn the preheating transformer T2Primary winding and capacitor C2Are connected in parallel. Furthermore, the discharge lamp DL has a capacitor C.FiveAnd capacitor CFourAre connected in parallel.
[0046]
Preheating transformer T2Comprises a pair of secondary windings, each secondary winding comprising a tap. Preheating transformer T2One end of each secondary winding is connected to one end on the power supply side of each filament of the discharge lamp DL, and the other end of each secondary winding and the tap are contact r of relay Ry.31, R32And are connected alternatively to one end on the non-power supply side of each filament of the discharge lamp DL. That is, the relay Ry has two contact points r which are switching contacts.31, R32Each contact r31, R32Are connected to the filament of the discharge lamp DL. This relay Ry is controlled by the power
[0047]
Preheating transformer T2Is connected in parallel with the discharge lamp DL, so that the inverter circuit INV2Transformer T during operation2An alternating current also flows through the primary winding of the transformer T2A preheating current can be passed from the secondary winding of this to the filament of the discharge lamp DL. If the voltage of the commercial power supply AC is normal, both ends of the secondary winding are connected to the filament. If the commercial power supply AC is abnormal, the filament is connected between one end of the secondary winding and the tap. When normal, the voltage applied to the filament can be reduced more than normal, and as a result, the preheating current can be lowered.
[0048]
By the way, the secondary battery B has a DC-DC converter CNV for charging.twenty oneAnd inverter circuit INV2DC-DC converter CNV for power supplytwenty twoWith. Both DC-DC converters CNVtwenty one, CNVtwenty twoAre both forward type, and the transformer T53, T54Transistor Q which is a switching element in the primary winding of53, Q54Series connection between the collector and emitter of the transformer T53, T54Secondary winding output of a pair of diodes D51~ D54Full-wave rectification with inductor L53, L54It is comprised so that a DC output may be obtained through. Previous stage DC-DC converter CNVtwenty oneIs the capacitor C8And the secondary battery B as a load. Also, the subsequent DC-DC converter CNVtwenty twoIs the inverter circuit INV with the secondary battery B as the power source2As a load.
[0049]
Each transistor Q53, Q54Are control circuits 5 respectively.Three, 5FourThe transistor Q is turned on / off by the power
[0050]
(Example 3)
In this embodiment, as shown in FIG. 6, the configuration of the bidirectional converter in the configuration of the first embodiment is changed, and the capacitor C of the preheating circuit is changed.ThreeIs not switched by the voltage of commercial power supply AC, and bidirectional converter CNVThreeTo inverter circuit INV1Is applied to the inverter circuit INV from the boost chopper circuit CP.1By making the voltage lower than the voltage applied to the secondary battery B, the preheating current of the discharge lamp DL during power feeding by the secondary battery B is reduced.
[0051]
That is, bidirectional converter CNVThreeIs a pair of windings n with a center tap1, N2Transformer T withThreeEach winding n1, N2Transistor Q55~ Q58The push-pull connection. Each transistor Q55~ Q58Diode D between the collector and emitter55~ D58Are connected in antiparallel and each pair of transistors Q55~ Q58Are connected in common, and the collector is connected to each winding n.1, N2Connected to both ends of the. One winding n1Is the center tap and transistor Q55, Q56Inductor L between56Capacitor C through1And the other winding n2Then center tap and transistor Q57, Q58Inductor L between57The secondary battery B is connected via Each transistor Q55~ Q58Is a pair of control circuits 5Five, 56Is controlled to perform a push-pull operation.
[0052]
Bidirectional converter CNVThreeThe operation of the bidirectional converter CNV of the first embodiment1As in the case of one control circuit 5Five, 56However, the difference from the first embodiment is that the bidirectional converter CNV is used when the secondary battery B is used as a power source.ThreeTo inverter circuit INV1The supply voltage is set to be lower than the supply voltage from the step-up chopper circuit CP when the commercial power supply AC is used as the power supply. Thus, the inverter circuit INV1The light output of the discharge lamp DL can be reduced by lowering the power supply voltage of the discharge lamp DL when it is abnormal. In other words, if all lighting is performed during normal operation, dimming can be performed during non-normal operation.
[0053]
Considering the operation of the present embodiment with the equivalent circuit of FIG. 2 as in the first embodiment, in the present embodiment, if the voltage of the commercial power supply AC is equal to or higher than a predetermined voltage, the inverter circuit INV1The input voltage to the inverter circuit INV is high1The relationship between the switching frequency and the voltage applied to the discharge lamp DL is as shown by a curve in FIG. Further, when the voltage of the commercial power source AC is equal to or lower than a predetermined voltage and the secondary battery B is used as a power source, the curve is as shown in FIG. That is, since the resonance frequency of the preheating circuit is not changed, only the voltage applied to the discharge lamp DL is changed.
[0054]
On the other hand, if the discharge lamp DL is lit at the switching frequency fa shown in FIG. 7 when the voltage of the commercial power supply AC is equal to or higher than the predetermined voltage, the same light output is obtained when the secondary battery B is used as the power supply. Then, it is necessary to lower the switching frequency to fb shown in FIG. That is, the capacitor C of the preheating circuitThreeIs constant, capacitor CThreeIs smaller when the secondary battery B is used as a power source (obviously from the above-described equation regarding the preheating current Ip), and the preheating current can be reduced even in the configuration of this embodiment.
[0055]
In the configuration of the present embodiment, when the secondary battery B is used as the power source, the inverter circuit INV is used as compared with the case where the commercial power source AC is used as the power source.1As described above, the preheating current at the time of power feeding from the secondary battery B can be reduced as compared with that at the time of power feeding from the commercial power supply AC as described above.twenty one, Qtwenty twoThe switching loss is reduced by reducing the voltage applied to. Other configurations and effects are the same as those of the first embodiment.
[0056]
Example 4
In this embodiment, as shown in FIG. 8, the boost chopper circuit CP and the inverter circuit INV1Adopts the same configuration as in the third embodiment, and bidirectional converter CNV2The configuration is the same as that of the second embodiment shown in FIG. Bidirectional converter CNV2DC-DC converter CNV for charging secondary battery Btwenty oneInput terminal of the rectifier circuit DB1Diode D for backflow prevention at the DC output terminal of7Connected through. DC-DC converter CNVtwenty oneBetween the input terminals of the smoothing capacitor C7Is also connected.
[0057]
By adopting this configuration, the DC-DC converter CNVtwenty oneDC-DC converter CNV than the case where the input voltage is obtained at the output side of the step-up chopper circuit CPtwenty oneThe input voltage of the bidirectional converter CNV can be reduced as a result.2Transistor Q in53Can reduce stress. In addition, the load on the boost chopper circuit CP can be reduced and the DC-DC converter CNVtwenty oneThe power loss can be reduced by reducing the difference between the input voltage and the terminal voltage of the secondary battery B. Other configurations and operations are the same as those in the third embodiment.
[0058]
(Example 5)
In this embodiment, as shown in FIG. 9, the step-up chopper circuit CP and the inverter circuit INV1As shown in FIG. 6, the same configuration as that of the sixth embodiment is adopted, and the bidirectional converter CNV1The same as in Example 1 is used. However, in this embodiment, the control circuit 52Transistor Q controlled by52The
[0059]
With this configuration, as in the third embodiment, when the voltage of the commercial power supply AC is less than or equal to a predetermined value, the inverter circuit INV1As a result, the discharge lamp DL can be dimmed. That is, when the secondary battery B is used as a power source, the preheating current can be reduced by the same principle as in the third embodiment. Moreover, the dimming level can be changed in a plurality of stages by the switch SW. Other configurations and operations are the same as those in the third embodiment.
[0060]
【The invention's effect】
As described above, since the present invention reduces the preheating current when the light output from the secondary battery is supplied to the lighting circuit to reduce the light output of the discharge lamp, the ratio of the preheating current to the lamp current at the time of lighting is reduced as compared with the prior art. As a result, it is possible to prevent an excessively large preheating current from flowing when the power is supplied from the secondary battery having a limited capacity, and as a result, the power usage efficiency of the secondary battery is increased. It has the advantage that the lighting time by a secondary battery can be made longer than before.
[0061]
Moreover, the forecastChange the impedance of the thermal circuitSoThere is an advantage that the preheating current can be controlled with a simple configuration.
[0062]
In particular,Claim 3Since the secondary battery is charged / discharged using the bidirectional converter, the circuit for charging / discharging the secondary battery has a relatively simple configuration.
[0063]
Also,Claim 5In the present invention, when the first power source that normally supplies power to the inverter circuit includes a booster circuit, the power source for charging the secondary battery is taken from the input side of the booster circuit. There is an advantage that a high voltage is not applied to the first DC-DC converter that charges the battery, and stress on the components of the first DC-DC converter is reduced.
[0064]
Claim 6Since the invention temporarily stops the power supply from the lighting circuit to the discharge lamp when the preheating current is switched by the switch means, a high voltage due to the operation of the lighting circuit may be applied to the switch means when the preheating current is switched. There is an advantage that stress on the switch means can be prevented.The
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a circuit diagram illustrating a first embodiment.
FIG. 2 is an equivalent circuit diagram of a main part of the first embodiment.
FIG. 3 is an operation explanatory diagram of the first embodiment.
FIG. 4 is an operation explanatory diagram of the first embodiment.
5 is a circuit diagram showing Example 2. FIG.
6 is a circuit diagram showing Example 3. FIG.
FIG. 7 is an operation explanatory diagram of the third embodiment.
FIG. 8 is a circuit diagram showing Example 4;
9 is a circuit diagram showing Example 5. FIG.
FIG. 10 is a circuit diagram showing a conventional example.
FIG. 11 is a circuit diagram showing another conventional example.
FIG. 12 is a diagram showing the relationship between the preheating current of the discharge lamp and the filament loss.
[Explanation of symbols]
1 Chopper control circuit
2 Inverter control circuit
31 Control circuit
32 Control circuit
4 Power supply detection circuit
51 Control circuit
52 Control circuit
6 Duty control circuit
AC commercial power
B Secondary battery
C31 Capacitor
C32 Capacitor
CP boost chopper circuit
CNV1 Bidirectional converter
CNV2 Bidirectional converter
CNVtwenty one DC-DC converter
CNVtwenty two DC-DC converter
Dtwenty one diode
Dtwenty two diode
D51 diode
D52 diode
DL discharge lamp
INV1 Inverter circuit
Qtwenty one Transistor
Qtwenty two Transistor
Q51 Transistor
Q52 Transistor
SW switch
T1 Trance
T2 Preheating transformer
TThree Trance
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