JP3731551B2 - Piezoelectric oscillator inspection system and inspection method thereof - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧電発振器の検査システム及び検査方法に関し、特に、ATカット型水晶振動子に代表される圧電振動子を搭載した水晶発振器において、この水晶発振器特有の現象である周波数温度特性の不連続現象を検出する圧電発振器の検査システム及びその検査方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、数多くある水晶発振器の中で、最も汎用性の高い発振器はATカット型水晶振動子を用いた水晶発振器であり、民生用通信機器のクロック信号の発振源として用いられている。近年、特に、民生用機器として携帯電話が広く普及し、様々な環境、例えば寒冷地帯から熱帯地方まで広範囲な地域で使用されている。この様な広範囲な環境条件において、携帯電話に用いられている水晶発振器の周波数温度特性が良好であることが重要である。
【0003】
これらの水晶発振器に用いられる水晶振動子には、有限な大きさであることから、通常厚みすべり振動を主振動とする振動以外に、この主振動の周波数の近傍にスプリアス振動が存在する。従って、この水晶発振器を設計するに際しては、この厚みすべり振動とそのスプリアス振動とが結合していない寸法範囲内で、水晶振動子を収容するパッケージの大きさ等を考慮して水晶振動子の寸法の加工精度範囲が決められる。
【0004】
しかしながら、ATカット型水晶振動子の加工ばらつきや他の要因で主振動とスプリアス振動が結合しやすく、図12に示すような周波数温度特性の不連続現象(以下、DIP現象とよぶ)が発生する。又、このDIP現象は作られたATカット型水晶振動子によりその発生温度が異なり、これを用いた水晶発振器を搭載した民生用通信機器に悪い影響を与える。このため、この水晶発振器のDIP現象を検出するDIP検査が必要となる。
【0005】
このDIP検査は、恒温槽内に水晶発振器を収容し、測定温度サイクル内における周波数温度特性を求め、DIP現象の有無を判定するものである。DIP現象の有無を判定する方法として、実測した周波数温度特性に近似できる数学上の数式(以下、近似式と呼ぶ)と比較する方法があった。この場合、正確な周波数温度特性を得る必要があるため、恒温槽内の温度を一定時間安定させた後周波数測定を行っていた。そして、前述した近似式の値と実測した周波数温度特性の値との差が0.3ppm/℃以上となった場合にDIP現象が存在すると判定していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この周波数を実測して求める周波数温度特性の規格として、携帯電話機の例において、上記したような0.3ppm/℃という規格があることが知られている。
そして、この規格を満足するDIP現象が発生しても、DIP現象と判別しにくい周波数温度特性を持った水晶発振器の場合、例えば、高温側や低温側のような温度変化の大きい温度領域で、周波数温度特性を近似する近似式の値と実測値の差で表わされる周波数偏差が0.1ppm/℃ほどの小さなDIP現象は近似計算誤差として許容され、DIP現象として正確に判定できないという課題があった。
【0007】
又、周波数温度特性に近似する近似式を用いるに当たり正確な周波数温度特性を測定するために、恒温槽内の温度を一定時間安定させることが必要であり、この待ち時間が無視できないという課題があった。又、ATカット型水晶振動子を用いた温度補償型水晶発振器の場合、その周波数温度特性は凹凸が多いことから、前述したような近似式を求めることが困難で、DIP現象を正確に判定することができないという課題があった。
【0008】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、周波数温度特性を近似する近似式の値と実測値との差で表わされる周波数偏差が0.1ppm/℃ほどの小さなDIP現象でも正確に検出でき、高精度品としてさらなる品質向上が図れる圧電発振器の検査システム及び検査方法を得ることを目的とする。
【0009】
又、前述した近似式と比較する必要性から、恒温槽内の温度を一定時間安定させるための無視できない待ち時間をなくすことのできる圧電発振器の検査システム及び検査方法を得ることを目的とする。又、複雑な周波数温度特性を有する温度補償型水晶発振器において、DIP現象を正確に判定し良否判定ができる圧電発振器の検査システム及び検査方法を得ることをも目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の圧電発振器の検査システムは、温度を可変して、所定の周波数からの測定周波数のずれを示す周波数偏差の変化を表わす周波数温度特性を検査する圧電発振器の検査システムにおいて、所定温度の気体を生成し送風する気体生成手段と、前記所定温度の気体環境に置かれた前記圧電発振器を収容する被測定物収納手段と、前記圧電発振器の温度を測定し出力する温度検出手段と、前記圧電発振器の周波数を測定し出力する周波数測定手段と、前記周波数偏差の所定温度範囲内における複数の周波数偏差の傾きを用いて前記圧電発振器の良否を判定する判定手段とを備え、前記判定手段は、前記圧電発振器の良否を判定する温度範囲内に4つ以上の前記所定温度を設け、前記4つの所定温度における連続する3つの温度間隔において、第1の温度間隔における周波数偏差の傾きと第3の温度間隔における周波数偏差の傾きとの平均値を算出する第1の算出手段と、前記第1及び前記第3の温度間隔の間に位置する第2の温度間隔における周波数偏差の傾きを算出する第2の算出手段と、前記平均値と第2の算出手段で得た前記傾きとの差の絶対値を所定の規格値と比較する比較手段とを備え、前記温度範囲内において、前記絶対値が前記所定の規格値よりも小さい場合、前記圧電発振器を良品と判定することを特徴とする。
【0011】
上記構成によれば、周波数偏差の所定温度範囲内おける複数の周波数偏差の傾きを用いて圧電発振器の良否を判定する判定手段を備えているので、周波数温度特性を近似する近似式の値と周波数偏差の実測値の差で表わされる周波数偏差0.1ppm/℃ほどの小さな不連続現象であっても、正確かつ容易にDIP現象として判定でき、その検出率を高めることができるという効果を有する。
【0013】
また、上記構成によれば、第1の温度間隔における周波数偏差の傾きと第3の温度間隔における周波数偏差の傾きとの平均値を算出する第1の算出手段と、前記第1及び前記第3の温度間隔の間に位置する第2の温度間隔における周波数偏差の傾きを算出する第2の算出手段と、第1の算出手段により得られた平均値と第2の算出手段により得られた傾きとの差の絶対値を所定の規格値と比較する比較手段とを備え、この絶対値が所定の規格値よりも小さい場合、前記圧電発振器を良品と判定するので、変化量の小さい領域では正確に圧電発振器のDIP現象の有無を判定できるとともに、変化量の大きい領域ではDIP現象の有無について誤判定することを防止できるという効果を有する。
【0014】
請求項2に記載の圧電発振器の検査システムは、温度を可変して、所定の周波 数からの測定周波数のずれを示す周波数偏差の変化を表わす周波数温度特性を検査する圧電発振器の検査システムにおいて、所定の時点において所定温度の気体を生成し送風する気体生成手段と、前記所定温度の気体環境に置かれた前記圧電発振器を収容する被測定物収納手段と、前記圧電発振器の周波数を測定し出力する周波数測定手段と、前記周波数偏差の所定時間範囲内における複数の周波数偏差の傾きを用いて前記圧電発振器の良否を判定する判定手段とを備え、前記判定手段は、前記圧電発振器の良否を判定する温度範囲に相当する時間範囲内に4つ以上の前記所定の時点を設け、前記4つの所定の時点における連続する3つの時間間隔において、第1の時間間隔における周波数偏差の傾きと第3の時間間隔における周波数偏差の傾きとの平均値を算出する第1の算出手段と、前記第1及び前記第3の時間間隔の間に位置する第2の時間間隔における周波数偏差の傾きを算出する第2の算出手段と、前記平均値と第2の算出手段で得た前記傾きとの差の絶対値を所定の規格値と比較する比較手段とを備え、前記時間範囲内において、前記絶対値が前記所定の規格値よりも小さい場合、前記圧電発振器を良品と判定することを特徴とする。
【0015】
上記構成によれば、所定の時点に送風した所定温度の気体環境での圧電発振器の周波数を測定し、得られた周波数偏差の所定時間範囲内における複数の周波数偏差の傾きを用いて前記圧電発振器の良否を判定するので、周波数温度特性を近似する近似式の値と周波数偏差の実測値の差で表わされる周波数偏差0.1ppm/℃ほどの小さな不連続現象であっても、正確かつ容易にDIP現象として判定でき、かつその検出率をさらに高めることができるとともに、温度を測定する温度測定手段を必要としない分圧電発振器の検査システムを簡素化できるという効果を有する。
【0017】
また、上記構成によれば、第1の時間間隔における周波数偏差の傾きと第3の時間間隔における周波数偏差の傾きとの平均値を算出する第1の算出手段と、第1及び第3の時間間隔の間に位置する第2の時間間隔における周波数偏差の傾きを算出する第2の算出手段と、第1の算出手段により得られた平均値と第2の算出手段により得られた傾きとの差の絶対値を所定の規格値と比較する比較手段とを備え、この絶対値が所定の規格値よりも小さい場合、その圧電発振器を良品と判定するので、変化量の小さい領域では正確に圧電発振器のDIP現象の有無を判定できるとともに、変化量の大きい領域ではDIP現象の有無について誤判定することを防止できるという効果を有する。
【0018】
請求項3に記載の圧電発振器の検査システムは請求項1又は請求項2の構成において、前記圧電発振器はATカット型水晶振動子を搭載した温度補償型水晶発振器であることを特徴とする。
【0019】
上記システムは、その周波数温度特性がDIP現象という不連続現象を持つ可能性があるATカット型水晶振動子を搭載した温度補償型発水晶発振器に適用することが好ましい。
【0020】
請求項4に記載の圧電発振器の検査方法は、温度を可変して、所定の周波数からの測定周波数のずれを示す周波数偏差の変化を表わす周波数温度特性を検査する圧電発振器の検査方法において、所定温度の気体を生成し送風する送風工程と、前記圧電発振器の温度を測定する温度測定工程と、前記圧電発振器の周波数を測定する周波数測定工程と、前記周波数偏差の所定温度範囲内における複数の周波数偏差の傾きを用いて前記圧電発振器の良否を判定する判定工程とを備え、前記判定工程は、前記圧電発振器の良否を判定する温度範囲内に4つ以上の前記所定温度を設け、前記4つの所定温度における連続する3つの温度間隔において、第1の温度間隔における周波数偏差の傾きと第3の温度間隔における周波数偏差の傾きとの平均値を算出する第1の算出工程と、前記第1及び前記第3の温度間隔の間に位置する第2の温度間隔における周波数偏差の傾きを算出する第2の算出工程と、前記平均値と第2の算出工程で得た前記傾きとの差の絶対値を所定の規格値と比較する比較工程とを備え、前記温度範囲内において、前記絶対値が前記所定の規格値よりも小さい場合、前記圧電発振器を良品と判定することを特徴とする。
【0021】
上記構成によれば、周波数偏差の所定温度範囲内おける複数の周波数偏差の傾きを用いて圧電発振器の良否を判定する判定工程を備えているので、周波数温度特性を近似する近似式の値と実測値との差で表わされる周波数偏差0.1ppm/℃ほどの小さな不連続現象であっても、正確かつ容易にDIP現象として判定でき、その検出率をさらに高めることができるという効果を有する。
【0023】
また、上記構成によれば、第1の温度間隔における周波数偏差の傾きと第3の温度間隔における周波数偏差の傾きとの平均値を算出する第1の算出工程と、第1及び第3の温度間隔の間に位置する第2の温度間隔における周波数偏差の傾きを算出する第2の算出工程と、第1の算出工程により得られた平均値と第2の算出工程により得られた傾きとの差の絶対値を所定の規格値と比較する比較工程とを備え、この絶対値が所定の規格値よりも小さい場合、その圧電発振器を良品と判定するので、変化量の小さい領域では正確に圧電発振器のDIP現象の有無を判定できるとともに、変化量の大きい領域ではDIP現象の有無について誤判定することを防止できるという効果を有する。
【0024】
請求項5に記載の圧電発振器の検査方法は、温度を可変して、所定の周波数からの測定周波数のずれを示す周波数偏差の変化を表わす周波数温度特性を検査する圧電発振器の検査方法において、所定の時点における所定温度の気体を生成し送風する送風工程と、前記圧電発振器の周波数を測定する周波数測定工程と、前記周波数偏差の所定時間範囲内における複数の周波数偏差の傾きを用いて前記圧電発振器の良否を判定する判定工程とを備え、前記判定工程は、前記圧電発振器の良否を判定する温度範囲に相当する時間範囲内に4つ以上の前記所定の時点を設け、前記4つの所定の時点における連続する3つの時間間隔において、第1の時間間隔における周波数偏差の傾きと第3の時間間隔における周波数偏差の傾きとの平均値を算出する第1の算出工程と、前記第1及び前記第3の時間間隔の間に位置する第2の時間間隔における周波数偏差の傾きを算出する第2の算出工程と、前記平均値と第2の算出工程で得た前記傾きとの差の絶対値を所定の規格値と比較する比較工程とを備え、前記時間範囲内において、前記絶対値が前記所定の規格値よりも小さい場合、前記圧電発振器を良品と判定することを特徴とする。
【0025】
上記構成によれば、所定の時点に送風した所定温度の気体環境での圧電発振器の周波数を測定し、得られた周波数偏差の所定時間範囲内における複数の周波数偏差の傾きを用いて圧電発振器の良否を判定するので、周波数温度特性を近似する近似式の値と周波数偏差の実測値の差で表わされる周波数偏差0.1ppm/℃ほどの小さな不連続現象であっても、正確かつ容易にDIP現象として判定でき、かつその検出率をさらに高めることができるとともに、温度を測定する温度測定工程を必要としない分圧電発振器の検査方法を簡略化できるという効果を有する。
【0027】
また、上記構成によれば、第1の時間間隔における周波数偏差の傾きと第3の時間間隔における周波数偏差の傾きとの平均値を算出する第1の算出工程と、第1及び第3の時間間隔の間に位置する第2の時間間隔における周波数偏差の傾きを算出する第2の算出工程と、第1の算出工程により得られた平均値と第2の算出工程により得られた傾きとの差の絶対値を所定の規格値と比較する比較工程とを備え、この絶対値が所定の規格値よりも小さい場合、その圧電発振器を良品と判定するので、変化量の小さい領域では正確に圧電発振器のDIP現象の有無を判定できるとともに、変化量の大きい領域ではDIP現象の有無について誤判定することを防止できるという効果を有する。
【0028】
請求項6に記載の圧電発振器の検査方法は請求項4又は請求項5において、前記圧電発振器が、ATカット型水晶振動子を搭載した温度補償型水晶発振器であることを特徴とする。
【0029】
上記検査方法は、その周波数温度特性がDIP現象という不連続現象を持つ可能性のあるATカット型水晶振動子を搭載した温度補償型発水晶発振器に適用することが好ましい。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(1) 第1の実施形態
(1−1) 第1の実施形態の原理
まず、第1の実施形態に係る原理について説明する。
【0031】
本発明による第1の実施形態は、所定の温度範囲内における複数の周波数偏差の傾きに基づいて算出した周波数偏差と所定の周波数偏差の規格値とを比較して得られた結果により、DIP現象の有無を判断し、水晶発振器の良否を判断するというものである。即ち、複数の周波数偏差の傾き、具体的には、連続する3つの傾きに基づく周波数偏差が所定の温度範囲内において前述の規格値以下である場合、測定した周波数温度特性は連続性を有しているとして、この水晶発振器はDIP現象が無いと判断できるということに基づくものである。
【0032】
(1−2) 第1の実施形態の構成
図1は、第1の実施形態による圧電発振器の検査システム1の概観を示す図であり、図2は、この検査システムの機能を説明したブロック図である。
【0033】
尚、この第1の実施形態において、圧電発振器としてATカット型水晶振動子を搭載した水晶発振器を実施例として説明する。
【0034】
図1において、本発明に係る第1の実施形態による圧電発振器の検査システム1は、パーソナルコンピューター2、連続温調器3、気体送風器4、被測定物収納箱5、温度検出部6、周波数測定部7から構成される。
【0035】
図2は、図1における各構成品間の接続及び入出力信号を明確にした機能ブロック図である。図1のパーソナルコンピューター2を機能的な名称である制御部20として置き換えた以外は図1と同一である。
【0036】
図2において、第1の実施形態による圧電発振器の検査システム1aは、圧電発振器の検査システム1a全体を制御する制御部20(判定手段)、制御部20の制御により指定された温度サイクル範囲内の気体を生成する連続温調器3(気体生成手段)、連続温調器3で生成された気体を送風するための気体送風器4(気体生成手段)、気体送風器4により送風された環境下に置かれた複数の水晶発振器を収容する被測定物収納箱5(被測定物収納手段)、制御部20の制御により、被測定物収納箱5に収容された水晶発振器の周波数を測定しこれを出力する周波数測定部6(周波数測定手段)、被測定物収納箱5内に収容された水晶発振器の周辺温度を温度センサにより実測し、この実測値を出力する温度検出部7(温度検出手段)、公称周波数(所定の周波数)からの測定周波数のずれを表わす周波数偏差の傾きに基づいて水晶発振器の良否を判定する前述した制御部20から構成される。
【0037】
図3は、パーソナルコンピューター2に代表される制御部20の機能の構成を示すブロック図である。
【0038】
図3において、制御部20は、制御部20内の機能ブロック全体を制御するマイクロプロセッサ21と、周波数偏差の傾きを求め、この3つの傾きに基づいた周波数偏差を算出し、算出したこの周波数偏差と所定の周波数偏差の規格値とを比較し、良否を判定するデータ処理部22(第1および第2の算出手段、比較手段)と、実測した周辺温度における水晶発振器の周波数偏差、この周波数偏差の傾き、そして、この傾きを複数用いて算出した周波数偏差を格納するメモリ23と、周波数測定部6からの周波数測定データ、温度検出部7からの実測した温度データ、マイクロプロセッサ21からの制御信号等の入出力を行う入出力部24と、そして、これらのブロックを相互に接続するデータバス25とから構成される。
【0039】
(1−3) 第1の実施形態における動作
次に、第1の実施形態による圧電発振器の検査システムの動作及び検査手順について説明する。
【0040】
図4及び図5は、第1の実施形態による圧電発振器の検査システム1aにおいて、制御部20が行う水晶発振器の検査手順(DIP判定手順)を示すフローチャート図である。
【0041】
図2乃至図4に基づいて、まず制御部20の制御により行う周波数の測定及び周波数偏差を求める動作について説明する。ここで、この周波数偏差の検査は−35℃〜100℃まで行うものと仮定する。尚、説明上、測定温度サイクル範囲は−35℃〜100℃と仮定したが、この範囲に限定されず自由に設定することが可能である。
【0042】
周波数測定に際しては、−35℃の気体を生成し被測定物収納箱5内へ送風してこの温度状態を一定時間持続し、安定させた後、所定温度の気体を送風し、所定の温度測定ステップで被測定物収納箱5内の測定すべき温度環境を作り出す。そして、−35℃からその所定温度ステップ毎に周波数の測定を行う。説明上、測定は低温側から開始する場合について取り扱っているが、低温側、高温側のいずれから行っても良い。また、気体は空気もしくは窒素等の不活性ガスを用いることができるが、測定温度範囲において安定な気体でければならない。
【0043】
又、DIP現象を正確に検出するために、所定の温度測定ステップは適正な値である必要があり、その詳細については後述する。尚、測定温度範囲と温度測定ステップとから測定数n0を設定する。
【0044】
測定開始に当たり、被測定物収納箱5内部温度を測定開始温度以下に保持する。この場合、測定開始温度は−35℃であるので、−40℃以下に設定するのが望ましい。
【0045】
次に、水晶発振器を搭載した量産用基板を被測定物収納箱5に収容し、パーソナルコンピューター2に対して温度サイクル範囲等の測定条件を入力する。測定条件を入力した制御部20は、連続温調器3を動作させるため、測定開始番号n=0の設定(ステップST1)及び被測定物収納箱5内の温度として設定温度t(0)=−35℃を指定する。そして、連続温調器3は、指定された最初の被測定物収納箱5内の温度t(0)になる気体温度及び風量等を設定し(ステップST2)指定した温度の気体を生成した後、気体送風器4を介して、その気体を被測定物収納箱5に送風する(送風工程)。
【0046】
制御部20は、温度センサが実測した水晶発振器の周辺温度の実測値を温度検出部6から入出力部24を介して入力し(温度測定工程)、設定温度t(0)に達しているかどうか判定する(ステップST3)。この設定温度t(0)に達していない場合は(ステップST3 No)、制御部20は設定温度となるよう気体の温度,風量等について再度連続温調器3を制御する(ステップST2に戻る)。
【0047】
又、この設定温度t(0)に達している場合は(ステップST3 Yes)、制御部20は実測した周波数を周波数測定部7から図3に示す入出力部24を介して入力し(周波数測定工程)、周波数偏差f(0)を求めて設定温度t(0)とともにメモリ23に格納する(ステップST4)。さらに、設定温度が最終の測定温度t(n)=100℃で、これに対応する測定番号n=n0−1であるかどうかを判定する(ステップST5)。この最終の測定番号n=n0−1でない場合(ステップST5 No)は、制御部20は、測定番号nを1だけ加算して(ステップST6)温度の設定t(n)(スッテプST2)に戻り、その測定番号に該当する次の温度t(n)より高く、かつ後述する適性な測定温度ステップで、次の測定温度の温度t(n+1)を設定し、上述した手順を繰り返す(ステップST2〜ST6)。
【0048】
この最終の測定番号n=n0−1である場合は(ステップST5 Yes)、周波数の実測を終了し、実測した周波数から求めた周波数偏差f(n)の傾きf′(n)及びこの複数の傾きに基づいた周波数偏差dip値[ppm/℃]を後述する計算式により求める。
【0049】
ここで、図6及び式を参照して、上述した周波数偏差f(n)の傾きf′(n)及びこの複数の傾きに基づいた周波数偏差dip値[ppm/℃]を求める計算式について説明する。
【0050】
周波数偏差f(n)の傾きf′(n)は、以下の式(1)により算出される。
【0051】
【数1】

Figure 0003731551
【0052】
上記の式(1)で示された周波数偏差f(n)の傾きf′(n)は、隣接する2つの測定点間の周波数偏差f(n+1)及びf(n)の差並びに温度t(n+1)及びt(n)の温度差との比で表わされる。即ち、単位温度当たりの周波数偏差の変化量を表わしている。
【0053】
又、複数の上記した傾きに基づいた周波数偏差dip値[ppm/℃]は、以下の式(2)で算出される。
【0054】
【数2】
Figure 0003731551
【0055】
上記の式(2)は、図6に示すように、隣接する3つの傾きf′(n),f′(n+1),f′(n+2)により表わされ、第1の周波数偏差の傾きf′(n)と第3の周波数偏差の傾きf′(n+2)の平均値と第2の周波数偏差の傾きf′(n+1)との差の絶対値で表わされた周波数偏差である。又、図6に示すように、第1の傾きf′(n)と第3の傾きf′(n+2)は、第2の傾きf′(n+1)の前後に位置する周波数偏差の傾きである。又、この式(2)から得られた周波数偏差dip値は、温度を可変し周波数偏差の変化を表した周波数温度特性の連続性を保証するもので、この値が小さければ連続性を、大きければ不連続であることを表わしている。
【0056】
上記の式(1)の計算結果を1つ又はこれを2つ用いてその差により製品の良否を判定することもできる。一方、上記の式(2)は上記の式(1)の計算結果を3つ用いているが、これは、以下の理由によるものである。式(1)の計算結果を2つ用いた場合は、周波数偏差の変化が急激に変化する温度範囲において、その2つの傾きの差が大きくなりDIP現象と誤判定してしまうのを防止するためである。従って、上記の式(1)の計算結果を3つ用いることにより、周波数偏差の変化量が大きい温度範囲において、DIP現象と誤判定してしまうことを防止することができる。
【0057】
ここで、周波数測定に際して、前述した測定温度ステップをどの程度の間隔に定めるのが適切か、DIP現象の検出の可能性との関係でその限界値(適性値)について言及する。図7は、その測定温度ステップとDIP現象の発生温度範囲で式(2)より得たdip値との関係を示した図であり、実験データに基づいたグラフである。図7において、実際のDIP現象の発生温度範囲で一定の測定温度ステップ、即ち、1℃ステップから1℃毎に5℃ステップまでの条件で上記の式(2)で求めた周波数偏差dip値のうち、「◆」は最小値を、又「●」は最大値をプロットしたものである。尚、取り扱ったサンプルデータは、DIP現象が発生し始める変化点からのピーク値が0.3ppmで、その温度幅が3℃のDIP現象を有する水晶発振器により得たものである。
【0058】
図7によれば、2℃の測定温度ステップまでは、その最小値と最大値はほとんど変わらないが、それ以上の測定温度ステップになると急激にその差が拡大しているのが認められる。そして、今、製品の判定基準を0.1ppm/℃とすれば測定温度ステップは3℃が限界であり、それ以上になるとDIP現象の検出が困難と判断できる。
【0059】
引き続いて、図5を参照して、周波数偏差f(n)の傾きf′(n)に基づいた周波数偏差dip値[ppm/℃]を算出し、水晶発振器の良否を判定する手順(判定工程)について説明する。
【0060】
図3に示す制御部20内のマイクロプロセッサ21は、図5の(A)に示す計算開始を表わす計算番号n=0を指定し(ステップST7)、データ処理部22を制御して、計算番号n=0に該当する周波数偏差f(n)の傾きf′(0)を、メモリ23に格納されている周波数偏差f(0),f(1)及び測定温度t(0),t(1)を用いて上記した式(1)より算出し(ステップST8)、この値f′(0)をメモリ23に格納する。
【0061】
そして、最後の周波数偏差f(n)の傾きf′(n0−2)を算出したかどうか、即ち、計算番号nが最終番号(n0−2)に達しているかどうかの判定を行う(ステップST9)。最終番号(n0−2)に達していない場合(ステップST9 No)は、計算番号nを1だけ加算し(ステップST10)周波数偏差の傾きを計算する工程(スッテプST8)に戻り、次の設定温度における周波数偏差f(n)の傾きf′(n)を式(1)により算出する上述した手順を繰り返す(ステップST8〜ST10)。最終番号(n0−2)に達している場合(ステップST9 Yes)は、マイクロプロセッサ21は周波数偏差f(n)の傾きf′(n)の計算を終了する。
【0062】
次に、図3に示すデータ処理部22において、メモリ23に格納されている3点の傾きf′(n),f′(n+1),f′(n+2)に基づいた周波数偏差dip値[ppm/℃]を計算番号n=0から1ステップ毎にn=n0−2までの値を用いて算出し(ステップST11:第1及び第2の算出工程)、メモリ23に格納する。マイクロプロセッサ21は、算出したこれらすべてのdip値[ppm/℃]について所定の周波数偏差の規格値(判定基準)と比較し(比較工程)、この条件を満足しているかどうかを判定する(ステップST12)。
【0063】
マイクロプロセッサ21は、所定の規格値と比較したすべての結果について満足していると判断した場合(ステップST12 Yes)は、DIP現象無しと判定し(ステップST13)、その水晶発振器を良品とする。満足していない値が1つでも存在すると判断した場合(ステップST12 No)はDIP現象有りと判定(ステップST14)し、不良品とする。そして、次の水晶発振器を検査するため、図4に示す実測開始に戻り、上記した手順が繰り返される(ステップST1〜ステップST14)。
【0064】
(1−4) 第1の実施形態から得られる効果
以上説明した圧電発振器の検査システム及び検査方法によるDIP判定手順を用いた場合に得られる効果について説明する。
【0065】
図8は、第1の実施形態によるDIP判定手順において、実測した周波数から得られた周波数偏差f(n)及び式(2)から算出した周波数偏差dip値を表わしたグラフである。
図8において、実線は周波数を実測して得られた周波数偏差f(n)を、又、点線は上記で示した式(2)で算出した周波数偏差dip値をプロットしたものである。このグラフは、ATカット型水晶振動子を搭載した温度補償型水晶発振器の周波数温度特性を表わし、その実測値:実線が示すようにその曲線には凹凸がいくつか存在するのが見られる。
【0066】
図8によれば、室温が30℃〜40℃の間でDIP現象と思われる現象が見られる。周波数温度特性の緩やかな温度範囲では、従来用いていた周波数温度特性を近似する近似式との差が0.1ppm/℃程度のDIP現象の場合、近似計算誤差によるDIP現象の判別が困難である。しかしながら、図8に示す周波数偏差が緩やかな温度範囲において、本発明の式(2)による周波数偏差dip値は大きな不連続現象として表わされ、DIP現象の有無の判断が微妙なATカット型水晶振動子を搭載した温度補償型水晶発振器であっても、DIP現象有りと明確に判定することができる。
【0067】
一方、温度が70℃〜100℃の範囲で、周波数温度特性の変化量が大きくても、この式(2)から算出した周波数偏差dip値は±0.05ppm/℃以内にあり、周波数温度特性の連続性が保証されることになるので、この温度範囲ではDIP現象はないと明確に判定することができる。
【0068】
以上、説明したように、第1の実施形態によれば、周波数偏差f(n)の傾きf′(n)、そして、その測定点が隣接する3つの傾きf′(n),f′(n+1),f′(n+2)を用いて、f′(n)とf′(n+2)の平均値とf′(n+1)との差、即ち、式(2)で算出した周波数偏差dip値を求め周波数温度特性の連続性からDIP現象の有無を判定するようにしたので、従来許容していた水晶発振器もDIP現象ありと容易にかつ正しく判定でき、その結果、DIP現象の検出率をさらに高めることができるという効果が得られる。
【0069】
又、第1の実施形態によれば、式(2)で算出した周波数偏差dip値を求め、周波数温度特性の連続性からDIP現象の有無を判断するようにしたので、数学上の2次,3次曲線等に近似できる周波数温度特性であっても、従来の判定基準としてきたこれらの近似式を求める必要がなくなる。
【0070】
又、前述した数学上の曲線に近似できないような凹凸のある複雑な周波数温度特性、例えばATカット型水晶振動子を搭載した温度補償型水晶発振器のような周波数温度特性において、DIP現象なのかあるいは連続的に周波数偏差が変化しているのかを容易に判定できる。
【0071】
又、従来の正確な周波数温度特性の測定のために温度を一定時間安定させる必要がなくなり、周波数温度特性の測定時間の大幅な短縮を図ることができるという効果が得られる。
【0072】
さらに、第1の実施形態によれば、周波数偏差f(n)の傾きf′(n):式(1)及びこれを用いた周波数偏差dip値:式(2)は非常に簡単な計算式であり、それらを算出する時間が少なくてすむので、全体の測定時間にはほとんど影響を与えないという効果が得られる。
【0073】
(2) 第2の実施形態
次に、本発明に係る第2の実施形態について説明する。
(2−1) 第2の実施形態における構成
まず、第2の実施形態における構成について説明する。
【0074】
図9は、本発明の第2の実施形態による圧電発振器の検査システムの機能構成を示すブロック図である。図2と異なる点は、温度検出部7を除いた点にあり、他の機能ブロックについては同一であるのでその説明は省略する。又、第1の実施形態と同様に、圧電発振器としてATカット型水晶振動子を搭載した水晶発振器を実施例として取り上げる。
【0075】
(2−2) 第2の実施形態の原理
次に、第2の実施形態に係る原理について説明する。
【0076】
本発明による第2の実施形態は、第1の実施形態における温度測定に代えて指定(又は、測定)時刻(所定の時点)と周波数偏差の変化量から式(2)により周波数偏差dip値を求めて、DIP現象の有無を判定するというものである。この場合、測定時間の計時は図2に示すマイクロプロセッサ21が行い、計時手段の役割を負う。
【0077】
時間変化に対して温度変化が一定の関係を有していること、例えば直線的に、いわゆる正比例の関係で変化するように制御された気体により被測定物収納箱内の温度を設定する。この時間と温度の一定の関係(この場合、正比例の関係)があることを利用して、測定すべき温度範囲に相当する所定の測定時間範囲内で、設定した時間間隔で周波数を測定し、水晶発振器の周波数温度特性曲線を求める。この周波数温度特性曲線が第1の実施形態におけるものと異なる点は、温度に代えて時間軸で周波数偏差を表わした点にある。そして、求めたこの周波数温度特性を用い、式(1)から周波数偏差の傾きを得て、式(2)に基づく周波数偏差dip値を求めることでDIP現象の有無を判定するというものである。
【0078】
尚、式(2)は、式(1)において温度t(n)を時刻T(n)に置き換えることで、第1の実施形態と同様に扱うことができる。
【0079】
(2−3) 第2の実施形態における動作
次に、動作について説明する。
【0080】
図10は、本発明の第2の実施形態における圧電発振器の検査システム1bにおいて、水晶発振器の検査手順(DIP判定手順)を示すフローチャート図である。尚、既に説明した図5のローチャート図は、この第2の実施形態において、式(2)の周波数偏差dip値を求める場合にも使用される。
【0081】
図10に基づいて、制御部20が行う周波数測定と周波数偏差を求める手順・動作について説明する。ここで、温度可変範囲を−30℃〜95℃までとした場合、温度と時間の関係が正比例の関係にあることを利用すると、この測定時間を、例えば、測定時間T0(例えば、120秒)を設定することで、その温度範囲における、時間軸をパラメータとする周波数温度特性曲線が得られる。尚、この測定時間T0は予め実験において検証された時間である。又、検査開始前において、本来求めるべき水晶発振器の周波数温度特性と第2の実施形態による測定方法で求めた周波数温度特性とのずれについて、水晶発振器の複数のサンプルにより測定して予め把握しておくものとする。
【0082】
第1の実施形態と同様に、測定準備が終了すると、測定条件を入力した制御部20は、図1に示す連続温調器3を動作させ、周波数の測定を開始するに当たり、低温側で、例えば、−30℃において周波数が安定した時点を時間軸上で0とし、所定の高温、この場合95℃に相当する測定時間T0(120秒)の間で周波数の測定を行う。尚、測定開始温度−30℃に設定する手順については、第1の実施形態と同様である。
【0083】
この周波数を測定する手順について、以下に、具体的に説明する。
【0084】
まず、入力した測定数Nを指定し(ステップST20)時間間隔T0/Nを求め、開始時の測定番号n=0を設定した後(ステップST21)、この時間間隔(T0/N)×n後における周波数を実測し周波数偏差f(n)を求め(ステップST22)、この周波数偏差f(n)に対応する時刻T(n)=(T0/N)×nを設定する(ステップST23)。そして、この時刻T(n)の値が測定時間T0を超えているかどうかを判定し(ステップST24)、測定時間T0を超えていない場合(ステップST24,No)は測定番号nを1だけ加算して(ステップST25)、上述した手順を繰り返す(ステップ22〜ステップ25)。又、超えている場合(ステップST24,Yes)には、図5に示す、式(2)の周波数偏差dip値を求めるフローチャートへ移行する。
【0085】
この場合、式(1)において第1の実施形態での測定温度t(n)を設定時刻T(n)に置き換えればよく、計算手順に差異がないので図5に関する詳細な説明は省略する。
【0086】
ここで、本発明による第2の実施形態において、前述した温度と時間の関係が所定の関係を維持していれば、被測定物収納箱5内の大きさ、測定すべき複数の水晶発振器の配置状態、連続温調器3から送付された気体の攪拌状態などに起因して、水晶発振器近傍の温度に遅れが発生しても良い。この場合、これに合わせて測定時間を設定することにより、必要とする規定の温度範囲を確保することができる。
【0087】
また、温度と時間に関して所定の関係、この場合、正比例の関係にあるという前提で説明したが、これに関わらず、非線形の関係が混在していても良い。この場合、時間領域に応じてDIP現象の有無の判定基準を変えることで同様の手順で判定を行うことができる。
【0088】
さらに、この第2の実施形態において、設定時刻T(n)は、測定数Nと測定時間T0を予め指定して求めたが、制御部20におけるタイマ機能を利用して実測した測定時刻(所定の時点)T(n)を用いても良い。
【0089】
(2−4) 第2の実施形態から得られる効果
次に、第2の実施形態で得られる効果について説明する。
【0090】
この第2の実施形態から得られる効果は、上記した第1の実施形態と同じであり、さらに、以下に記載した効果が得られる。
【0091】
図11は、本発明の実施形態による周波数偏差を求めて得られたグラフであり、(a)は第2の実施形態による場合で設定時刻を、(b)は第1の実施形態による場合で測定温度(この場合の測定温度ステップは2.5℃である。)をパラメータとした場合のそれぞれのグラフである。実線は、測定周波数から求めた周波数偏差であり、破線は数式(2)で算出した周波数偏差dip値である。尚、破線は計算値をさらに10倍したものをグラフで表わしたものである。
【0092】
この図11から、(a)と(b)のそれぞれのグラフにほぼ同一性が認められる。数式(2)で算出した周波数偏差dip値の設定時刻をパラメータとして、即ち、時間変化に対して温度の変化が直線的に変化することを利用して得られる、図11(a)の破線で示したグラフによりDIP現象の有無を判定できるという効果が得られる。
【0093】
又、温度と時間との所定の関係、及び所定の温度範囲を確保する測定時間を予め把握しておくので、直接温度を測定する必要がない。即ち、従来のように、被測定物収納箱内の温度が安定するまで待機する必要がないので、DIP現象の検査工数を短縮することができ、水晶発振器の低コスト化が図れるという効果が得られる。
【0094】
又、温度を測定する必要がないので温度検出部が不要となり、本発明の第2の実施形態における圧電発振器の検査システムが簡略化されるという効果が得られる。
【0095】
又、この第2の実施形態における圧電発振器の検査システムでは、被測定物収納箱内の温度を可変させる温度範囲に相当する測定時間とこの範囲での測定数は、任意に設定することができる。この結果、その測定範囲において測定数を多く採ることで、測定時間間隔を細かくとることができ測定精度の向上を図ることができるという効果が得られる。
【0096】
さらに、DIP検査のみならず、通常の周波数温度特性が規格範囲以内か否かの検査にも、一定の条件下、例えば、設定温度の応答時間の遅れを考慮して測定時間範囲を任意に設定して、規格範囲以内か否かを判定することに、応用することができるという効果が得られる。
【0097】
(3)変形例
上述した実施形態においては、周波数を実測して得られた周波数偏差f(n)の傾きf′(n)、これに基づいた周波数偏差dip値を求めるこれらの式(1)及び式(2)は、圧電振動子としてATカット型水晶振動子を搭載した水晶発振器を本発明に適用する場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。即ち、連続する周波数温度特性を有する振動子、例えば、水晶振動子で言えば弾性表面波素子を用いた発振器や圧電振動子で言えばセラミック振動子やリチウムタンタレート、これらの圧電振動子を搭載した発振器や他の電子部品における不連続な周波数温度特性を持つという不良モードの検出に適用しても、同様の効果を得ることができる。
【0098】
尚、圧電振動子を搭載した発振器に適用して説明したが、圧電振動子単独で上記した検査システム及びその検査方法として適用しても上記と同様の効果を奏する。
【0099】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、周波数を実測して得られた周波数偏差f(n)の傾きf′(n)、そして、この隣接する3つの周波数偏差の傾きを使用し、周波数温度特性の連続性を保証するか否かの目安となる周波数偏差dip値を算出し、DIP現象の有無を判定しているので、従来小さなDIP現象と許容していた水晶発振器もDIP現象ありと正確に判定できDIP現象の高い検出率を得ることができる。又、周波数偏差の変化量が大きい温度領域においてはDIP現象として誤判定することを防止できる。
【0100】
又、上記した測定温度に代えて指定時刻(又は測定時刻)を設定し、周波数温度特性の連続性を保証するか否かの目安となる周波数偏差dip値を求めて、DIP現象の有無を判定することにより、上記と同様の効果が得られる。又、温度を測定する必要がないので温度検出部が不要となり、圧電発振器の検査システムが簡略化されとともに、温度を安定させるという時間を必要としないので検査工数が短縮され、水晶発振器の低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態による圧電発振器の検査システムの概観構成を示す概観図である。
【図2】 本発明の第1の実施形態による圧電発振器の検査システムの機能構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明の第1の実施形態による制御部の機能構成を示すブロック図である。
【図4】 本発明の第1の実施形態による圧電発振器の検査システムにおいて制御部が行う水晶発振器の検査(測定)手順を示すフローチャート図である。
【図5】 本発明の第1の実施形態による圧電発振器の検査システムにおいて制御部が行う水晶発振器の判定手順を示すフローチャート図である。
【図6】 周波数偏差f(n)の傾きf′(n)及びこの複数の傾きに基づいた周波数偏差dip値を説明する図である。
【図7】 測定温度の測定ステップとDIP検出の関係を示した図である。
【図8】 本発明の第1の実施形態による圧電発振器の検査方法による計算式から求めた周波数偏差dip値を表わしたグラフである。
【図9】 本発明の第2の実施形態による圧電発振器の検査システムの機能構成を示すブロック図である。
【図10】 本発明の第2の実施形態による圧電発振器の検査システムにおいて制御部が行う水晶発振器の検査手順を示すフローチャート図である。
【図11】 本発明の第2の実施形態により得られたグラフで、(a)は第2の実施形態による場合で設定時刻を、(b)は第1の実施形態による場合で測定温度をパラメータとした場合の周波数偏差の傾きに基づくグラフである。
【図12】 水晶発振器特有の現象であるDIP現象を説明する図である。
【符号の説明】
1 1a,1b 圧電発振器の検査システム
2 パーソナルコンピューター
20 制御部、 21 マイクロプロセッサ
22 データ処理部 23 メモリ 24 入出力部
3 連続温調器
4 気体送風器
5 被測定物収納箱
6 温度検出部
7 周波数測定部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an inspection system and an inspection method for a piezoelectric oscillator, and in particular, in a crystal oscillator equipped with a piezoelectric resonator typified by an AT-cut type crystal resonator, discontinuity in frequency temperature characteristics, which is a phenomenon peculiar to this crystal oscillator. The present invention relates to a piezoelectric oscillator inspection system for detecting a phenomenon and an inspection method thereof.
[0002]
[Prior art]
At present, among the many crystal oscillators, the most versatile oscillator is a crystal oscillator using an AT-cut type crystal resonator, which is used as an oscillation source of a clock signal in a consumer communication device. In recent years, in particular, mobile phones have become widespread as consumer devices, and are used in various environments, for example, in a wide range from cold regions to tropical regions. Under such a wide range of environmental conditions, it is important that the frequency temperature characteristics of the crystal oscillator used in the mobile phone are good.
[0003]
Since the crystal resonators used in these crystal oscillators have a finite size, spurious vibrations exist in the vicinity of the frequency of the main vibration in addition to the vibration whose main vibration is the thickness-shear vibration. Therefore, when designing this crystal oscillator, the dimensions of the crystal resonator are taken into consideration within the size range in which the thickness shear vibration and its spurious vibration are not coupled, taking into account the size of the package that accommodates the crystal resonator. The machining accuracy range is determined.
[0004]
However, the main vibration and the spurious vibration are easily coupled due to processing variations of the AT-cut type crystal resonator and other factors, and a discontinuous phenomenon (hereinafter referred to as a DIP phenomenon) of the frequency temperature characteristic as shown in FIG. 12 occurs. . In addition, this DIP phenomenon has a different temperature depending on the AT-cut type crystal resonator produced, and adversely affects consumer communication equipment equipped with a crystal oscillator using the AT-cut type crystal resonator. For this reason, a DIP inspection for detecting the DIP phenomenon of this crystal oscillator is required.
[0005]
In this DIP inspection, a crystal oscillator is housed in a thermostat, a frequency temperature characteristic in a measurement temperature cycle is obtained, and the presence or absence of a DIP phenomenon is determined. As a method for determining the presence or absence of the DIP phenomenon, there has been a method of comparing with a mathematical formula that can be approximated to the actually measured frequency temperature characteristic (hereinafter referred to as an approximate formula). In this case, since it is necessary to obtain accurate frequency-temperature characteristics, frequency measurement was performed after the temperature in the thermostat was stabilized for a certain period of time. Then, it was determined that the DIP phenomenon exists when the difference between the value of the approximate expression described above and the value of the actually measured frequency temperature characteristic is 0.3 ppm / ° C. or more.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
As a standard of frequency temperature characteristics obtained by actually measuring this frequency, it is known that there is a standard of 0.3 ppm / ° C. as described above in an example of a mobile phone.
And even if a DIP phenomenon that satisfies this standard occurs, in the case of a crystal oscillator having a frequency temperature characteristic that is difficult to distinguish from the DIP phenomenon, for example, in a temperature region where the temperature change is large such as the high temperature side or the low temperature side, A small DIP phenomenon with a frequency deviation of about 0.1 ppm / ° C. expressed by the difference between an approximate expression value approximating the frequency temperature characteristic and an actual measurement value is allowed as an approximate calculation error and cannot be accurately determined as a DIP phenomenon. It was.
[0007]
In addition, in order to measure an accurate frequency temperature characteristic using an approximate expression approximating the frequency temperature characteristic, it is necessary to stabilize the temperature in the thermostat for a certain period of time, and this waiting time cannot be ignored. It was. In addition, in the case of a temperature compensated crystal oscillator using an AT-cut crystal resonator, the frequency temperature characteristic has many irregularities, so that it is difficult to obtain the approximate expression as described above, and the DIP phenomenon is accurately determined. There was a problem that it was not possible.
[0008]
The present invention has been made to solve the above-described problems, and a DIP having a small frequency deviation of about 0.1 ppm / ° C. expressed by a difference between an approximate expression value approximating a frequency temperature characteristic and an actual measurement value. It is an object of the present invention to obtain a piezoelectric oscillator inspection system and inspection method that can accurately detect even a phenomenon and can further improve quality as a high-precision product.
[0009]
Another object of the present invention is to obtain an inspection system and an inspection method for a piezoelectric oscillator that can eliminate a non-negligible waiting time for stabilizing the temperature in the thermostatic chamber for a certain time because of the necessity of comparing with the above-described approximate expression. Another object of the present invention is to provide a piezoelectric oscillator inspection system and inspection method that can accurately determine the DIP phenomenon in a temperature-compensated crystal oscillator having complicated frequency temperature characteristics and determine the quality.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
The inspection system for a piezoelectric oscillator according to claim 1 is a piezoelectric oscillator inspection system for inspecting a frequency temperature characteristic indicating a change in frequency deviation indicating a deviation of a measurement frequency from a predetermined frequency by changing a temperature. A gas generating means for generating and blowing a temperature gas; a measured object storage means for storing the piezoelectric oscillator placed in the gas environment at the predetermined temperature; and a temperature detecting means for measuring and outputting the temperature of the piezoelectric oscillator. A frequency measuring means for measuring and outputting the frequency of the piezoelectric oscillator; and a judging means for judging the quality of the piezoelectric oscillator using a plurality of slopes of the frequency deviation within a predetermined temperature range of the frequency deviation. The means provides four or more predetermined temperatures within a temperature range for determining the quality of the piezoelectric oscillator, and sets three consecutive temperature intervals at the four predetermined temperatures. A first calculating means for calculating an average value of the slope of the frequency deviation in the first temperature interval and the slope of the frequency deviation in the third temperature interval; and between the first and third temperature intervals. A second calculating means for calculating a slope of the frequency deviation in the second temperature interval located, and an absolute value of a difference between the average value and the slope obtained by the second calculating means is compared with a predetermined standard value; And a comparison unit, wherein the piezoelectric oscillator is determined to be non-defective when the absolute value is smaller than the predetermined standard value within the temperature range.
[0011]
According to the above configuration, the frequency deviation is within a predetermined temperature range. In Since the judgment means for judging the quality of the piezoelectric oscillator using a plurality of frequency deviation slopes is provided, the frequency deviation expressed by the difference between the approximate expression value approximating the frequency temperature characteristic and the actual measurement value of the frequency deviation is 0. Even a discontinuous phenomenon as small as 1 ppm / ° C. can be accurately and easily determined as a DIP phenomenon, and the detection rate can be increased.
[0013]
In addition, according to the above configuration, the first calculation unit that calculates an average value of the slope of the frequency deviation in the first temperature interval and the slope of the frequency deviation in the third temperature interval, and the first and third A second calculating means for calculating the slope of the frequency deviation in the second temperature interval located between the temperature intervals, the average value obtained by the first calculating means, and the slope obtained by the second calculating means Comparing means for comparing the absolute value of the difference with a predetermined standard value, and when the absolute value is smaller than the predetermined standard value, the piezoelectric oscillator is judged as a non-defective product. In addition, it is possible to determine the presence or absence of the DIP phenomenon of the piezoelectric oscillator and to prevent erroneous determination of the presence or absence of the DIP phenomenon in a region where the amount of change is large.
[0014]
The inspection system for a piezoelectric oscillator according to claim 2 is a piezoelectric oscillator inspection system for inspecting a frequency temperature characteristic representing a change in frequency deviation indicating a deviation of a measurement frequency from a predetermined frequency by varying a temperature. A gas generating means for generating and blowing a gas at a predetermined temperature at a predetermined time, an object storage means for storing the piezoelectric oscillator placed in the gas environment at the predetermined temperature, and measuring and outputting the frequency of the piezoelectric oscillator And measuring means for determining the quality of the piezoelectric oscillator using slopes of a plurality of frequency deviations within a predetermined time range of the frequency deviation, wherein the determining means determines the quality of the piezoelectric oscillator. Four or more predetermined time points are provided in a time range corresponding to a temperature range to be performed, and the first time is set at three consecutive time intervals at the four predetermined time points. A first calculating means for calculating an average value of the slope of the frequency deviation in the time interval and the slope of the frequency deviation in the third time interval; and a second position located between the first and third time intervals. Second calculating means for calculating the slope of the frequency deviation in the time interval, and comparing means for comparing the absolute value of the difference between the average value and the slope obtained by the second calculating means with a predetermined standard value. The piezoelectric oscillator is determined to be non-defective when the absolute value is smaller than the predetermined standard value within the time range.
[0015]
According to the above configuration, the piezoelectric oscillator measures the frequency of the piezoelectric oscillator in a gas environment of a predetermined temperature blown at a predetermined time, and uses the obtained frequency deviations within a predetermined time range, and the plurality of frequency deviation gradients are used. Therefore, even a discontinuous phenomenon with a frequency deviation of about 0.1 ppm / ° C. expressed by the difference between the approximate expression value approximating the frequency temperature characteristic and the actual measurement value of the frequency deviation can be accurately and easily performed. This can be determined as a DIP phenomenon, and the detection rate can be further increased, and the piezoelectric oscillator inspection system can be simplified because no temperature measurement means for measuring temperature is required.
[0017]
In addition, according to the above configuration, the first calculating means for calculating an average value of the slope of the frequency deviation in the first time interval and the slope of the frequency deviation in the third time interval, and the first and third times A second calculation means for calculating a slope of the frequency deviation in the second time interval located between the intervals, an average value obtained by the first calculation means, and a slope obtained by the second calculation means; Comparing means for comparing the absolute value of the difference with a predetermined standard value, and when the absolute value is smaller than the predetermined standard value, the piezoelectric oscillator is judged as a non-defective product. In addition to being able to determine the presence or absence of the DIP phenomenon of the oscillator, it is possible to prevent erroneous determination of the presence or absence of the DIP phenomenon in a region where the amount of change is large.
[0018]
According to a third aspect of the present invention, there is provided a piezoelectric oscillator inspection system according to the first or second aspect, wherein the piezoelectric oscillator is a temperature-compensated crystal oscillator equipped with an AT-cut crystal resonator.
[0019]
The system is preferably applied to a temperature-compensated crystal oscillator equipped with an AT-cut crystal resonator whose frequency temperature characteristic may have a discontinuous phenomenon called a DIP phenomenon.
[0020]
The method for inspecting a piezoelectric oscillator according to claim 4, wherein the temperature is varied to inspect a frequency temperature characteristic representing a change in frequency deviation indicating a deviation of a measurement frequency from a predetermined frequency. A blowing step for generating and blowing a gas of temperature, a temperature measuring step for measuring the temperature of the piezoelectric oscillator, a frequency measuring step for measuring the frequency of the piezoelectric oscillator, and a plurality of frequencies within a predetermined temperature range of the frequency deviation A determination step of determining pass / fail of the piezoelectric oscillator using an inclination of deviation, wherein the determination step provides four or more predetermined temperatures within a temperature range for determining pass / fail of the piezoelectric oscillator, Calculate the average value of the slope of the frequency deviation in the first temperature interval and the slope of the frequency deviation in the third temperature interval at three consecutive temperature intervals at the predetermined temperature. A first calculation step, a second calculation step of calculating a slope of a frequency deviation in a second temperature interval located between the first and third temperature intervals, the average value and the second A comparison step of comparing an absolute value of a difference from the slope obtained in the calculation step with a predetermined standard value, and the piezoelectric oscillator is less than the predetermined standard value within the temperature range. Is determined to be non-defective.
[0021]
According to the above configuration, the frequency deviation is within a predetermined temperature range. In Since there is a determination step for determining the quality of the piezoelectric oscillator by using a plurality of frequency deviation slopes in the frequency deviation, a frequency deviation of 0.1 ppm / expressed by a difference between an approximate expression value approximating a frequency temperature characteristic and an actual measurement value is provided. Even a discontinuous phenomenon as small as about 0 ° C. can be accurately and easily determined as a DIP phenomenon, and the detection rate can be further increased.
[0023]
According to the above configuration, the first calculation step of calculating an average value of the slope of the frequency deviation in the first temperature interval and the slope of the frequency deviation in the third temperature interval, and the first and third temperatures A second calculation step of calculating a slope of a frequency deviation in a second temperature interval located between the intervals, an average value obtained by the first calculation step, and a slope obtained by the second calculation step A comparison step of comparing the absolute value of the difference with a predetermined standard value. If this absolute value is smaller than the predetermined standard value, the piezoelectric oscillator is judged as a non-defective product. In addition to being able to determine the presence or absence of the DIP phenomenon of the oscillator, it is possible to prevent erroneous determination of the presence or absence of the DIP phenomenon in a region where the amount of change is large.
[0024]
The method for inspecting a piezoelectric oscillator according to claim 5 is a method for inspecting a piezoelectric temperature oscillator in which a temperature is varied to inspect a frequency temperature characteristic representing a change in frequency deviation indicating a deviation in measurement frequency from a predetermined frequency. The piezoelectric oscillator using a blowing process for generating and blowing a gas at a predetermined temperature at a time point, a frequency measuring process for measuring the frequency of the piezoelectric oscillator, and a plurality of frequency deviation slopes within a predetermined time range of the frequency deviation And determining the quality of the piezoelectric oscillator, wherein the determining step provides four or more predetermined time points within a time range corresponding to a temperature range for determining the quality of the piezoelectric oscillator, and the four predetermined time points The average value of the slope of the frequency deviation in the first time interval and the slope of the frequency deviation in the third time interval is calculated at three consecutive time intervals in FIG. A first calculation step, a second calculation step for calculating a slope of a frequency deviation in a second time interval located between the first and third time intervals, and the average value and the second calculation step. A comparison step of comparing the absolute value of the difference from the slope obtained in step 1 with a predetermined standard value, and the piezoelectric oscillator is a non-defective product if the absolute value is smaller than the predetermined standard value within the time range. It is characterized by determining.
[0025]
According to the above configuration, the frequency of the piezoelectric oscillator in a gas environment of a predetermined temperature blown at a predetermined time point is measured, and the piezoelectric oscillator is measured using a plurality of frequency deviation slopes within a predetermined time range of the obtained frequency deviation. Since the quality is judged, even a discontinuous phenomenon having a frequency deviation as small as 0.1 ppm / ° C. expressed by the difference between the approximate expression value approximating the frequency temperature characteristic and the actual measurement value of the frequency deviation can be accurately and easily performed. It can be determined as a phenomenon, and the detection rate can be further increased, and the piezoelectric oscillator inspection method can be simplified because it does not require a temperature measurement step for measuring temperature.
[0027]
Further, according to the above configuration, the first calculation step of calculating the average value of the slope of the frequency deviation in the first time interval and the slope of the frequency deviation in the third time interval, and the first and third times A second calculation step of calculating a slope of a frequency deviation in a second time interval located between the intervals, an average value obtained by the first calculation step, and a slope obtained by the second calculation step A comparison step of comparing the absolute value of the difference with a predetermined standard value. If this absolute value is smaller than the predetermined standard value, the piezoelectric oscillator is judged as a non-defective product. In addition to being able to determine the presence or absence of the DIP phenomenon of the oscillator, it is possible to prevent erroneous determination of the presence or absence of the DIP phenomenon in a region where the amount of change is large.
[0028]
According to a sixth aspect of the present invention, there is provided a method for inspecting a piezoelectric oscillator according to the fourth or fifth aspect, wherein the piezoelectric oscillator is a temperature compensated crystal oscillator on which an AT-cut crystal resonator is mounted.
[0029]
The inspection method is preferably applied to a temperature-compensated crystal oscillator equipped with an AT-cut crystal resonator whose frequency temperature characteristic may have a discontinuous phenomenon called a DIP phenomenon.
[0030]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
(1) First embodiment
(1-1) Principle of the first embodiment
First, the principle according to the first embodiment will be described.
[0031]
According to the first embodiment of the present invention, the DIP phenomenon is based on the result obtained by comparing the frequency deviation calculated based on the slopes of a plurality of frequency deviations within a predetermined temperature range with the standard value of the predetermined frequency deviation. It is determined whether the crystal oscillator is good or bad. That is, when a frequency deviation based on a plurality of frequency deviations, specifically, a frequency deviation based on three consecutive inclinations is equal to or less than the above-mentioned standard value within a predetermined temperature range, the measured frequency temperature characteristic has continuity. This crystal oscillator is based on the fact that it can be determined that there is no DIP phenomenon.
[0032]
(1-2) Configuration of the first embodiment
FIG. 1 is a diagram illustrating an overview of a piezoelectric oscillator inspection system 1 according to the first embodiment, and FIG. 2 is a block diagram illustrating functions of the inspection system.
[0033]
In the first embodiment, a crystal oscillator on which an AT-cut type crystal resonator is mounted as a piezoelectric oscillator will be described as an example.
[0034]
In FIG. 1, a piezoelectric oscillator inspection system 1 according to the first embodiment of the present invention includes a personal computer 2, a continuous temperature controller 3, a gas blower 4, a measured object storage box 5, a temperature detector 6, a frequency. It consists of a measuring unit 7.
[0035]
FIG. 2 is a functional block diagram clarifying the connections and input / output signals between the components in FIG. 1 is the same as FIG. 1 except that the personal computer 2 of FIG. 1 is replaced with a control unit 20 that is a functional name.
[0036]
In FIG. 2, the piezoelectric oscillator inspection system 1 a according to the first embodiment includes a control unit 20 (determination means) that controls the entire piezoelectric oscillator inspection system 1 a, and a temperature cycle range specified by the control of the control unit 20. Continuous temperature controller 3 (gas generating means) for generating gas, gas blower 4 (gas generating means) for blowing the gas generated by continuous temperature controller 3, and environment blown by gas blower 4 A measurement object storage box 5 (measurement object storage means) that accommodates a plurality of crystal oscillators placed on the substrate, and controls the control unit 20 to measure the frequency of the crystal oscillator stored in the measurement object storage box 5. The frequency measuring unit 6 (frequency measuring means) that outputs the temperature, the temperature around the crystal oscillator housed in the measured object storage box 5 is measured by the temperature sensor, and the temperature detecting unit 7 (temperature detecting means) that outputs this measured value ), Nominal The deviation of the measured frequency of the wave number (a predetermined frequency) Representation The control unit 20 is configured to determine the quality of the crystal oscillator based on the slope of the frequency deviation.
[0037]
FIG. 3 is a block diagram illustrating a functional configuration of the control unit 20 typified by the personal computer 2.
[0038]
In FIG. 3, the control unit 20 obtains the gradient of the frequency deviation based on the microprocessor 21 that controls the entire functional block in the control unit 20, calculates the frequency deviation based on these three gradients, and calculates the calculated frequency deviation. And a data processing unit 22 (first and second calculation means, comparison means) for comparing the predetermined frequency deviation with a standard value of a predetermined frequency deviation, the frequency deviation of the crystal oscillator at the measured ambient temperature, and this frequency deviation And a memory 23 for storing a frequency deviation calculated by using a plurality of these inclinations, frequency measurement data from the frequency measurement unit 6, actual temperature data from the temperature detection unit 7, and control signals from the microprocessor 21 And the like, and a data bus 25 for connecting these blocks to each other.
[0039]
(1-3) Operation in the first embodiment
Next, the operation and inspection procedure of the piezoelectric oscillator inspection system according to the first embodiment will be described.
[0040]
4 and 5 are flowcharts showing a crystal oscillator inspection procedure (DIP determination procedure) performed by the control unit 20 in the piezoelectric oscillator inspection system 1a according to the first embodiment.
[0041]
Based on FIG. 2 thru | or FIG. 4, the operation | movement which calculates | requires the measurement of the frequency performed by control of the control part 20, and a frequency deviation first is demonstrated. Here, it is assumed that the inspection of the frequency deviation is performed from −35 ° C. to 100 ° C. In the description, the measurement temperature cycle range is assumed to be −35 ° C. to 100 ° C., but is not limited to this range and can be freely set.
[0042]
When measuring the frequency, a gas of −35 ° C. is generated and blown into the measured object storage box 5 to maintain and stabilize this temperature state for a certain period of time. In the step, a temperature environment to be measured in the measured object storage box 5 is created. Then, the frequency is measured at every predetermined temperature step from −35 ° C. For the sake of explanation, the measurement is dealt with when starting from the low temperature side, but it may be performed from either the low temperature side or the high temperature side. Moreover, although inert gas, such as air or nitrogen, can be used for gas, it must be stable gas in the measurement temperature range.
[0043]
Further, in order to accurately detect the DIP phenomenon, the predetermined temperature measurement step needs to be an appropriate value, and details thereof will be described later. The number of measurements n0 is set from the measurement temperature range and the temperature measurement step.
[0044]
At the start of measurement, the internal temperature of the measurement object storage box 5 is kept below the measurement start temperature. In this case, since the measurement start temperature is −35 ° C., it is desirable to set it to −40 ° C. or lower.
[0045]
Next, the mass production substrate on which the crystal oscillator is mounted is accommodated in the measurement object storage box 5, and measurement conditions such as a temperature cycle range are input to the personal computer 2. The control unit 20 that has input the measurement conditions sets the measurement start number n = 0 (step ST1) and sets the temperature in the object storage box 5 as the set temperature t (0) = in order to operate the continuous temperature controller 3. Specify -35 ° C. Then, the continuous temperature controller 3 sets the gas temperature, the air volume, and the like that become the temperature t (0) in the designated first object storage box 5 (Step ST2), and generates the gas at the designated temperature. Then, the gas is blown through the gas blower 4 to the measured object storage box 5 (blower process).
[0046]
The control unit 20 inputs the measured value of the ambient temperature of the crystal oscillator measured by the temperature sensor from the temperature detection unit 6 via the input / output unit 24 (temperature measurement process), and whether or not the set temperature t (0) has been reached. Determine (step ST3). When the set temperature t (0) has not been reached (No in step ST3), the control unit 20 controls the continuous temperature controller 3 again with respect to the gas temperature, air volume, etc. so as to reach the set temperature (return to step ST2). .
[0047]
When the set temperature t (0) is reached (step ST3 Yes), the control unit 20 inputs the actually measured frequency from the frequency measurement unit 7 via the input / output unit 24 shown in FIG. 3 (frequency measurement). Step), the frequency deviation f (0) is obtained and stored in the memory 23 together with the set temperature t (0) (step ST4). Further, it is determined whether the set temperature is the final measured temperature t (n) = 100 ° C. and the corresponding measurement number n = n0-1 (step ST5). When the final measurement number n is not n0-1 (No in step ST5), the control unit 20 adds 1 to the measurement number n (step ST6) and returns to the temperature setting t (n) (step ST2). The temperature t (n + 1) of the next measurement temperature is set at an appropriate measurement temperature step which will be described later and which is higher than the next temperature t (n) corresponding to the measurement number, and the above-described procedure is repeated (steps ST2 to ST2). ST6).
[0048]
When the final measurement number n = n0-1 (Yes in step ST5), the frequency measurement is finished, and the slope f ′ (n) of the frequency deviation f (n) obtained from the measured frequency and the plurality of these are measured. A frequency deviation dip value [ppm / ° C.] based on the slope is obtained by a calculation formula described later.
[0049]
Here, with reference to FIG. 6 and the formula, the calculation formula for obtaining the above-described slope f ′ (n) of the frequency deviation f (n) and the frequency deviation dip value [ppm / ° C.] based on the plurality of slopes will be described. To do.
[0050]
The slope f ′ (n) of the frequency deviation f (n) is calculated by the following equation (1).
[0051]
[Expression 1]
Figure 0003731551
[0052]
The slope f ′ (n) of the frequency deviation f (n) shown in the above equation (1) is the difference between the frequency deviations f (n + 1) and f (n) between two adjacent measurement points and the temperature t ( n + 1) and the temperature difference between t (n). That is, it represents the amount of change in frequency deviation per unit temperature.
[0053]
Further, the frequency deviation dip value [ppm / ° C.] based on a plurality of the above-described inclinations is calculated by the following equation (2).
[0054]
[Expression 2]
Figure 0003731551
[0055]
As shown in FIG. 6, the above equation (2) is represented by three adjacent gradients f ′ (n), f ′ (n + 1), f ′ (n + 2), and the first frequency deviation gradient f. '(N) is a frequency deviation represented by the absolute value of the difference between the average value of the slope f' (n + 2) of the third frequency deviation and the slope f '(n + 1) of the second frequency deviation. As shown in FIG. 6, the first gradient f ′ (n) and the third gradient f ′ (n + 2) are gradients of frequency deviations located before and after the second gradient f ′ (n + 1). . Also, the frequency deviation dip value obtained from this equation (2) guarantees the continuity of the frequency-temperature characteristic that represents the change in the frequency deviation by varying the temperature. If this value is small, the continuity can be increased. Is discontinuous.
[0056]
It is also possible to determine the quality of the product based on the difference between one or two calculation results of the above formula (1). On the other hand, the above equation (2) uses three calculation results of the above equation (1) for the following reason. When two calculation results of the formula (1) are used, in order to prevent the difference between the two slopes from becoming large in the temperature range where the change in the frequency deviation changes abruptly, it is erroneously determined as the DIP phenomenon. It is. Therefore, by using three calculation results of the above formula (1), it is possible to prevent erroneous determination as a DIP phenomenon in a temperature range in which the amount of change in frequency deviation is large.
[0057]
Here, in the frequency measurement, what is the appropriate interval between the above-described measurement temperature steps, the limit value (appropriate value) will be mentioned in relation to the possibility of detecting the DIP phenomenon. FIG. 7 is a graph showing the relationship between the measured temperature step and the dip value obtained from Equation (2) in the temperature range where the DIP phenomenon occurs, and is a graph based on experimental data. In FIG. 7, the frequency deviation dip value obtained by the above equation (2) under the condition of a constant measurement temperature step in the actual temperature range where the DIP phenomenon occurs, that is, from 1 ° C. step to 5 ° C. step every 1 ° C. Of these, “♦” is a minimum value, and “●” is a maximum value. The sample data handled was obtained by a crystal oscillator having a DIP phenomenon having a peak value of 0.3 ppm from a change point at which the DIP phenomenon starts to occur and a temperature range of 3 ° C.
[0058]
According to FIG. 7, the minimum value and the maximum value hardly change until the measurement temperature step of 2 ° C., but it is recognized that the difference rapidly increases when the measurement temperature step is higher than that. Now, if the product criterion is 0.1 ppm / ° C., the limit of the measurement temperature step is 3 ° C., and if it exceeds that, it can be judged that the DIP phenomenon is difficult to detect.
[0059]
Subsequently, referring to FIG. 5, a procedure for determining the quality of the crystal oscillator by calculating the frequency deviation dip value [ppm / ° C.] based on the slope f ′ (n) of the frequency deviation f (n) (determination step). ).
[0060]
The microprocessor 21 in the control unit 20 shown in FIG. 3 designates the calculation number n = 0 indicating the calculation start shown in FIG. 5A (step ST7), and controls the data processing unit 22 to calculate the calculation number. The gradient f ′ (0) of the frequency deviation f (n) corresponding to n = 0 is determined from the frequency deviations f (0) and f (1) stored in the memory 23 and the measured temperatures t (0) and t (1 ) Using the above equation (1) (step ST8), and this value f '(0) is stored in the memory 23.
[0061]
Then, it is determined whether or not the slope f ′ (n0-2) of the last frequency deviation f (n) has been calculated, that is, whether the calculation number n has reached the final number (n0-2) (step ST9). ). If the final number (n0-2) has not been reached (No in step ST9), the calculation number n is incremented by 1 (step ST10), and the process returns to the step of calculating the slope of the frequency deviation (step ST8). The above-described procedure for calculating the slope f ′ (n) of the frequency deviation f (n) at (1) is repeated (steps ST8 to ST10). When the final number (n0-2) has been reached (step ST9 Yes), the microprocessor 21 ends the calculation of the slope f ′ (n) of the frequency deviation f (n).
[0062]
Next, in the data processing unit 22 shown in FIG. 3, the frequency deviation dip value [ppm based on the gradients f ′ (n), f ′ (n + 1), f ′ (n + 2) at the three points stored in the memory 23. / ° C.] is calculated using the values from calculation number n = 0 to n = n0-2 for each step (step ST11: first and second calculation steps) and stored in the memory 23. The microprocessor 21 compares all the calculated dip values [ppm / ° C.] with a standard value (determination standard) of a predetermined frequency deviation (comparison step), and determines whether or not this condition is satisfied (step) ST12).
[0063]
When the microprocessor 21 determines that all the results compared with the predetermined standard value are satisfied (Yes in step ST12), it determines that there is no DIP phenomenon (step ST13), and makes the crystal oscillator non-defective. If it is determined that there is even one unsatisfied value (No in step ST12), it is determined that there is a DIP phenomenon (step ST14), and a defective product is determined. And in order to test | inspect the next crystal oscillator, it returns to the measurement start shown in FIG. 4, and the above-mentioned procedure is repeated (step ST1-step ST14).
[0064]
(1-4) Effects obtained from the first embodiment
The effects obtained when the DIP determination procedure using the piezoelectric oscillator inspection system and inspection method described above are described.
[0065]
FIG. 8 is a graph showing the frequency deviation dip value calculated from the frequency deviation f (n) obtained from the actually measured frequency and the equation (2) in the DIP determination procedure according to the first embodiment.
In FIG. 8, the solid line plots the frequency deviation f (n) obtained by actually measuring the frequency, and the dotted line plots the frequency deviation dip value calculated by the equation (2) shown above. This graph shows the frequency-temperature characteristics of a temperature compensated crystal oscillator equipped with an AT-cut crystal resonator. As shown by the actual measurement value: solid line, there are some irregularities in the curve.
[0066]
According to FIG. 8, a phenomenon that seems to be a DIP phenomenon is observed when the room temperature is between 30 ° C. and 40 ° C. In the temperature range where the frequency temperature characteristic is moderate, it is difficult to discriminate the DIP phenomenon due to the approximation calculation error in the case of the DIP phenomenon whose difference from the approximate expression approximating the frequency temperature characteristic used in the past is about 0.1 ppm / ° C. . However, in the temperature range where the frequency deviation is moderate as shown in FIG. 8, the frequency deviation dip value according to the equation (2) of the present invention is expressed as a large discontinuous phenomenon, and the presence or absence of the DIP phenomenon is delicately determined. Even with a temperature-compensated crystal oscillator equipped with a vibrator, it can be clearly determined that there is a DIP phenomenon.
[0067]
On the other hand, the frequency deviation dip value calculated from the equation (2) is within ± 0.05 ppm / ° C. even when the temperature is in the range of 70 ° C. to 100 ° C. and the change amount of the frequency temperature characteristic is large. Therefore, it can be clearly determined that there is no DIP phenomenon in this temperature range.
[0068]
As described above, according to the first embodiment, the slope f ′ (n) of the frequency deviation f (n) and the three slopes f ′ (n), f ′ ( n + 1) and f ′ (n + 2) are used to calculate the difference between the average value of f ′ (n) and f ′ (n + 2) and f ′ (n + 1), that is, the frequency deviation dip value calculated by equation (2). Since the presence or absence of the DIP phenomenon is determined from the continuity of the required frequency temperature characteristics, the crystal oscillator that has been allowed in the past can be easily and correctly determined as having the DIP phenomenon. As a result, the detection rate of the DIP phenomenon is further increased. The effect that it can be obtained.
[0069]
Further, according to the first embodiment, the frequency deviation dip value calculated by the equation (2) is obtained, and the presence or absence of the DIP phenomenon is determined from the continuity of the frequency temperature characteristic. Even if the frequency-temperature characteristic can be approximated to a cubic curve or the like, it is not necessary to obtain these approximate expressions that have been used as the conventional criterion.
[0070]
Also, in the complex frequency temperature characteristics with irregularities that cannot be approximated by the mathematical curve described above, for example, the frequency temperature characteristics of a temperature compensated crystal oscillator equipped with an AT cut type crystal resonator, the DIP phenomenon or It can be easily determined whether the frequency deviation continuously changes.
[0071]
Further, there is no need to stabilize the temperature for a certain period of time for the conventional accurate measurement of the frequency temperature characteristic, and the effect that the measurement time of the frequency temperature characteristic can be greatly shortened can be obtained.
[0072]
Furthermore, according to the first embodiment, the slope f ′ (n) of the frequency deviation f (n): Equation (1) and the frequency deviation dip value using the equation (1) are very simple calculation formulas. Since it takes less time to calculate them, there is an effect that the entire measurement time is hardly affected.
[0073]
(2) Second embodiment
Next, a second embodiment according to the present invention will be described.
(2-1) Configuration in the second embodiment
First, the configuration in the second embodiment will be described.
[0074]
FIG. 9 is a block diagram showing a functional configuration of a piezoelectric oscillator inspection system according to the second embodiment of the present invention. The difference from FIG. 2 is that the temperature detecting unit 7 is excluded, and the other functional blocks are the same, and the description thereof is omitted. Similarly to the first embodiment, a crystal oscillator equipped with an AT-cut crystal resonator as a piezoelectric oscillator will be taken as an example.
[0075]
(2-2) Principle of the second embodiment
Next, the principle according to the second embodiment will be described.
[0076]
In the second embodiment of the present invention, instead of the temperature measurement in the first embodiment, the frequency deviation dip value is calculated by the equation (2) from the designated (or measurement) time (predetermined time) and the amount of change in the frequency deviation. In other words, the presence or absence of the DIP phenomenon is determined. In this case, the measurement time is measured by the microprocessor 21 shown in FIG. 2 and serves as a time measuring means.
[0077]
The temperature in the measured object storage box is set by the gas controlled so that the temperature change has a certain relationship with respect to the time change, for example, linearly changes in a so-called direct proportional relationship. Using this constant relationship between time and temperature (in this case, a direct proportional relationship), the frequency is measured at a set time interval within a predetermined measurement time range corresponding to the temperature range to be measured. Obtain the frequency-temperature characteristic curve of the crystal oscillator. The frequency temperature characteristic curve is different from that in the first embodiment in that the frequency deviation is represented on the time axis instead of the temperature. Then, using this obtained frequency temperature characteristic, the slope of the frequency deviation is obtained from the equation (1), and the presence or absence of the DIP phenomenon is determined by obtaining the frequency deviation dip value based on the equation (2).
[0078]
Equation (2) can be handled in the same manner as in the first embodiment by replacing temperature t (n) with time T (n) in equation (1).
[0079]
(2-3) Operation in the second embodiment
Next, the operation will be described.
[0080]
FIG. 10 is a flowchart showing a crystal oscillator inspection procedure (DIP determination procedure) in the piezoelectric oscillator inspection system 1b according to the second embodiment of the present invention. The already described flowchart of FIG. 5 is also used when the frequency deviation dip value of equation (2) is obtained in the second embodiment.
[0081]
Based on FIG. 10, the procedure and operation | movement which calculates the frequency measurement and frequency deviation which the control part 20 performs are demonstrated. Here, when the temperature variable range is set to −30 ° C. to 95 ° C., using the fact that the relationship between the temperature and the time is directly proportional, this measurement time is, for example, the measurement time T0 (for example, 120 seconds). Is set, a frequency-temperature characteristic curve using the time axis as a parameter in the temperature range is obtained. The measurement time T0 is a time verified in advance in an experiment. In addition, before the start of the inspection, the deviation between the frequency temperature characteristic of the crystal oscillator that should originally be obtained and the frequency temperature characteristic obtained by the measurement method according to the second embodiment is measured and measured in advance using a plurality of samples of the crystal oscillator. I shall keep it.
[0082]
As in the first embodiment, when the measurement preparation is completed, the control unit 20 that has input the measurement conditions operates the continuous temperature controller 3 illustrated in FIG. 1 to start frequency measurement. For example, the time when the frequency is stabilized at −30 ° C. is set to 0 on the time axis, and the frequency is measured during a measurement time T0 (120 seconds) corresponding to a predetermined high temperature, in this case, 95 ° C. The procedure for setting the measurement start temperature to −30 ° C. is the same as in the first embodiment.
[0083]
The procedure for measuring this frequency will be specifically described below.
[0084]
First, the input number of measurements N is designated (step ST20), the time interval T0 / N is obtained, the measurement number n = 0 at the start is set (step ST21), and this time interval (T0 / N) × n later The frequency deviation f (n) is obtained by actually measuring the frequency at (step ST22), and time T (n) = (T0 / N) × n corresponding to the frequency deviation f (n) is set (step ST23). Then, it is determined whether or not the value of the time T (n) exceeds the measurement time T0 (step ST24). If the measurement time T0 is not exceeded (step ST24, No), the measurement number n is incremented by 1. (Step ST25), the above-described procedure is repeated (step 22 to step 25). On the other hand (step ST24, Yes), the process proceeds to the flowchart for obtaining the frequency deviation dip value of equation (2) shown in FIG.
[0085]
In this case, in the equation (1), the measured temperature t (n) in the first embodiment may be replaced with the set time T (n), and since there is no difference in the calculation procedure, detailed description regarding FIG. 5 is omitted.
[0086]
Here, in the second embodiment according to the present invention, if the relationship between the temperature and the time described above maintains a predetermined relationship, the size of the measured object storage box 5 and the plurality of crystal oscillators to be measured are measured. A delay may occur in the temperature in the vicinity of the crystal oscillator due to the arrangement state, the stirring state of the gas sent from the continuous temperature controller 3, and the like. In this case, the required temperature range can be secured by setting the measurement time according to this.
[0087]
Further, the description has been made on the assumption that there is a predetermined relationship with respect to temperature and time, in this case, a direct proportional relationship, but a non-linear relationship may be mixed regardless of this. In this case, the determination can be performed in the same procedure by changing the determination criterion of the presence or absence of the DIP phenomenon according to the time domain.
[0088]
Furthermore, in the second embodiment, the set time T (n) is obtained by designating the number of measurements N and the measurement time T0 in advance, but the measurement time (predetermined by using the timer function in the control unit 20). ) T (n) may be used.
[0089]
(2-4) Effects obtained from the second embodiment
Next, effects obtained in the second embodiment will be described.
[0090]
The effects obtained from the second embodiment are the same as those of the first embodiment described above, and further the effects described below can be obtained.
[0091]
FIG. 11 is a graph obtained by calculating the frequency deviation according to the embodiment of the present invention, where (a) is a case according to the second embodiment and (b) is a case according to the first embodiment. It is each graph at the time of using measurement temperature (measurement temperature step in this case is 2.5 degreeC) as a parameter. The solid line is the frequency deviation obtained from the measured frequency, and the broken line is the frequency deviation dip value calculated by Equation (2). The broken line represents a graph obtained by further multiplying the calculated value by 10.
[0092]
From FIG. 11, almost the same is recognized in the graphs of (a) and (b). A broken line in FIG. 11A is obtained using the set time of the frequency deviation dip value calculated by Equation (2) as a parameter, that is, using the fact that the temperature change linearly changes with time. The effect that the presence or absence of the DIP phenomenon can be determined from the graph shown is obtained.
[0093]
In addition, since the predetermined relationship between temperature and time and the measurement time for securing the predetermined temperature range are known in advance, it is not necessary to directly measure the temperature. In other words, unlike the conventional case, there is no need to wait until the temperature in the measured object storage box stabilizes, so that the number of inspection steps for the DIP phenomenon can be shortened and the cost of the crystal oscillator can be reduced. It is done.
[0094]
In addition, since there is no need to measure the temperature, the temperature detector is not required, and the piezoelectric oscillator inspection system according to the second embodiment of the present invention can be simplified.
[0095]
In the piezoelectric oscillator inspection system according to the second embodiment, the measurement time corresponding to the temperature range in which the temperature in the object storage box can be varied and the number of measurements in this range can be arbitrarily set. . As a result, by taking a large number of measurements in the measurement range, it is possible to obtain an effect that the measurement time interval can be made fine and the measurement accuracy can be improved.
[0096]
Furthermore, not only for DIP inspection but also for inspection of whether or not the normal frequency temperature characteristics are within the specified range, the measurement time range is arbitrarily set under certain conditions, for example, taking into account the delay of the set temperature response time Thus, it is possible to obtain an effect that it can be applied to determine whether or not it is within the standard range.
[0097]
(3) Modification
In the embodiment described above, the slope f ′ (n) of the frequency deviation f (n) obtained by actually measuring the frequency, and these formulas (1) and (2) for obtaining the frequency deviation dip value based on the slope f ′ (n). Has described the case where a crystal oscillator mounting an AT-cut type crystal resonator as a piezoelectric resonator is applied to the present invention, but the present invention is not limited to this. That is, a vibrator having continuous frequency temperature characteristics, for example, an oscillator using a surface acoustic wave element for a crystal vibrator or a ceramic vibrator or a lithium tantalate for a piezoelectric vibrator, and these piezoelectric vibrators are mounted. The same effect can be obtained even if it is applied to the detection of a defective mode having a discontinuous frequency temperature characteristic in the oscillator and other electronic components.
[0098]
Although the description has been made by applying the present invention to an oscillator equipped with a piezoelectric vibrator, the same effects as described above can be obtained even if the piezoelectric vibrator alone is applied as the inspection system and the inspection method thereof.
[0099]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the frequency f (n) slope f ′ (n) obtained by actually measuring the frequency and the slopes of the three adjacent frequency deviations are used to determine the frequency. Since the frequency deviation dip value, which is a measure of whether or not to guarantee the continuity of the temperature characteristics, is calculated and the presence or absence of the DIP phenomenon is determined, the crystal oscillator that has been allowed to be a small DIP phenomenon is also considered to have a DIP phenomenon. Accurate determination is possible, and a high detection rate of the DIP phenomenon can be obtained. Further, it is possible to prevent erroneous determination as a DIP phenomenon in a temperature region where the amount of change in frequency deviation is large.
[0100]
In addition, a specified time (or measurement time) is set instead of the above-described measurement temperature, and a frequency deviation dip value is obtained as a guideline for whether or not the continuity of the frequency temperature characteristic is guaranteed, and the presence or absence of the DIP phenomenon is determined. By doing so, the same effect as described above can be obtained. In addition, since there is no need to measure the temperature, the temperature detector is not required, the piezoelectric oscillator inspection system is simplified, and the time required to stabilize the temperature is not required, so the inspection man-hours are reduced and the cost of the crystal oscillator is reduced. Can be achieved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overview diagram showing an overview configuration of a piezoelectric oscillator inspection system according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a block diagram showing a functional configuration of a piezoelectric oscillator inspection system according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a block diagram showing a functional configuration of a control unit according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a flowchart showing a crystal oscillator inspection (measurement) procedure performed by a control unit in the piezoelectric oscillator inspection system according to the first embodiment of the present invention;
FIG. 5 is a flowchart showing a crystal oscillator determination procedure performed by a control unit in the piezoelectric oscillator inspection system according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a diagram for explaining a slope f ′ (n) of a frequency deviation f (n) and a frequency deviation dip value based on the plurality of slopes.
FIG. 7 is a diagram showing a relationship between a measurement step of measurement temperature and DIP detection.
FIG. 8 is a graph showing a frequency deviation dip value obtained from a calculation formula according to the piezoelectric oscillator inspection method according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a block diagram showing a functional configuration of an inspection system for a piezoelectric oscillator according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a flowchart showing a crystal oscillator inspection procedure performed by a control unit in the piezoelectric oscillator inspection system according to the second embodiment of the present invention.
11A and 11B are graphs obtained by the second embodiment of the present invention, in which FIG. 11A shows the set time in the case of the second embodiment, and FIG. 11B shows the measured temperature in the case of the first embodiment. It is a graph based on the inclination of the frequency deviation when it is used as a parameter.
FIG. 12 is a diagram illustrating a DIP phenomenon that is a phenomenon peculiar to a crystal oscillator.
[Explanation of symbols]
1 1a, 1b Piezoelectric oscillator inspection system
2 Personal computer
20 control unit, 21 microprocessor
22 Data processing unit 23 Memory 24 Input / output unit
3 continuous temperature controller
4 Gas blower
5 DUT storage box
6 Temperature detector
7 Frequency measurement section

Claims (6)

温度を可変して、所定の周波数からの測定周波数のずれを示す周波数偏差の変化を表わす周波数温度特性を検査する圧電発振器の検査システムにおいて、
所定温度の気体を生成し送風する気体生成手段と、
前記所定温度の気体環境に置かれた前記圧電発振器を収容する被測定物収納手段と、
前記圧電発振器の温度を測定し出力する温度検出手段と、
前記圧電発振器の周波数を測定し出力する周波数測定手段と、
前記周波数偏差の所定温度範囲内における複数の周波数偏差の傾きを用いて前 記圧電発振器の良否を判定する判定手段と
を備え、
前記判定手段は、
前記圧電発振器の良否を判定する温度範囲内に4つ以上の前記所定温度を設け、前記4つの所定温度における連続する3つの温度間隔において、第1の温度間隔における周波数偏差の傾きと第3の温度間隔における周波数偏差の傾きとの平均値を算出する第1の算出手段と、
前記第1及び前記第3の温度間隔の間に位置する第2の温度間隔における周波数偏差の傾きを算出する第2の算出手段と、
前記平均値と第2の算出手段で得た前記傾きとの差の絶対値を所定の規格値と比較する比較手段とを備え、
前記温度範囲内において、前記絶対値が前記所定の規格値よりも小さい場合、前記圧電発振器を良品と判定する
ことを特徴とする圧電発振器の検査システム。
In an inspection system for a piezoelectric oscillator that changes a temperature and inspects a frequency temperature characteristic representing a change in frequency deviation indicating a deviation in measurement frequency from a predetermined frequency.
Gas generating means for generating and blowing a gas at a predetermined temperature;
A measured object storage means for storing the piezoelectric oscillator placed in a gas environment of the predetermined temperature;
Temperature detecting means for measuring and outputting the temperature of the piezoelectric oscillator;
Frequency measuring means for measuring and outputting the frequency of the piezoelectric oscillator;
Determination means for determining pass / fail of the piezoelectric oscillator using slopes of a plurality of frequency deviations within a predetermined temperature range of the frequency deviation,
The determination means includes
Four or more predetermined temperatures are provided within a temperature range for determining pass / fail of the piezoelectric oscillator, and in three consecutive temperature intervals at the four predetermined temperatures, the slope of the frequency deviation in the first temperature interval and the third First calculating means for calculating an average value of the slope of the frequency deviation in the temperature interval;
Second calculating means for calculating a slope of a frequency deviation in a second temperature interval located between the first and third temperature intervals;
Comparing means for comparing the absolute value of the difference between the average value and the slope obtained by the second calculating means with a predetermined standard value,
In the temperature range, when the absolute value is smaller than the predetermined standard value, the piezoelectric oscillator is determined as a non-defective product.
温度を可変して、所定の周波数からの測定周波数のずれを示す周波数偏差の変化を表わす周波数温度特性を検査する圧電発振器の検査システムにおいて、
所定の時点において所定温度の気体を生成し送風する気体生成手段と、
前記所定温度の気体環境に置かれた前記圧電発振器を収容する被測定物収納手段と、
前記圧電発振器の周波数を測定し出力する周波数測定手段と、
前記周波数偏差の所定時間範囲内における複数の周波数偏差の傾きを用いて前記圧電発振器の良否を判定する判定手段と
を備え、
前記判定手段は、
前記圧電発振器の良否を判定する温度範囲に相当する時間範囲内に4つ以上の前記所定の時点を設け、前記4つの所定の時点における連続する3つの時間間隔において、第1の時間間隔における周波数偏差の傾きと第3の時間間隔における周波数偏差の傾きとの平均値を算出する第1の算出手段と、
前記第1及び前記第3の時間間隔の間に位置する第2の時間間隔における周波数偏差の傾きを算出する第2の算出手段と、
前記平均値と第2の算出手段で得た前記傾きとの差の絶対値を所定の規格値と比較する比較手段とを備え、
前記時間範囲内において、前記絶対値が前記所定の規格値よりも小さい場合、前記圧電発振器を良品と判定する
ことを特徴とする圧電発振器の検査システム。
In an inspection system for a piezoelectric oscillator that changes a temperature and inspects a frequency temperature characteristic representing a change in frequency deviation indicating a deviation in measurement frequency from a predetermined frequency.
Gas generating means for generating and blowing a gas at a predetermined temperature at a predetermined time;
A measured object storage means for storing the piezoelectric oscillator placed in a gas environment of the predetermined temperature;
Frequency measuring means for measuring and outputting the frequency of the piezoelectric oscillator;
Determination means for determining pass / fail of the piezoelectric oscillator using a plurality of frequency deviation slopes within a predetermined time range of the frequency deviation, and
The determination means includes
Four or more predetermined time points are provided in a time range corresponding to a temperature range in which the quality of the piezoelectric oscillator is judged, and the frequency in the first time interval in three consecutive time intervals at the four predetermined time points. First calculating means for calculating an average value of the slope of the deviation and the slope of the frequency deviation in the third time interval;
Second calculating means for calculating a slope of a frequency deviation in a second time interval located between the first and third time intervals;
Comparing means for comparing the absolute value of the difference between the average value and the slope obtained by the second calculating means with a predetermined standard value,
In the time range, when the absolute value is smaller than the predetermined standard value, the piezoelectric oscillator is determined as a non-defective product.
前記圧電発振器はATカット型水晶振動子を搭載した温度補償型水晶発振器である
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の圧電発振器の検査システム。
The inspection system for a piezoelectric oscillator according to claim 1 or 2, wherein the piezoelectric oscillator is a temperature compensated crystal oscillator equipped with an AT-cut crystal resonator.
温度を可変して、所定の周波数からの測定周波数のずれを示す周波数偏差の変化を表わす周波数温度特性を検査する圧電発振器の検査方法において、
所定温度の気体を生成し送風する送風工程と、
前記圧電発振器の温度を測定する温度測定工程と、
前記圧電発振器の周波数を測定する周波数測定工程と、
前記周波数偏差の所定温度範囲内における複数の周波数偏差の傾きを用いて前記圧電発振器の良否を判定する判定工程と
を備え、
前記判定工程は、
前記圧電発振器の良否を判定する温度範囲内に4つ以上の前記所定温度を設け、前記4つの所定温度における連続する3つの温度間隔において、第1の温度間隔における周波数偏差の傾きと第3の温度間隔における周波数偏差の傾きとの平均値を算出する第1の算出工程と、
前記第1及び前記第3の温度間隔の間に位置する第2の温度間隔における周波数偏差の傾きを算出する第2の算出工程と、
前記平均値と第2の算出工程で得た前記傾きとの差の絶対値を所定の規格値と比較する比較工程とを備え、
前記温度範囲内において、前記絶対値が前記所定の規格値よりも小さい場合、前記圧電発振器を良品と判定する
ことを特徴とする圧電発振器の検査方法。
In the inspection method of the piezoelectric oscillator in which the temperature is varied and the frequency temperature characteristic representing the change of the frequency deviation indicating the deviation of the measurement frequency from the predetermined frequency is inspected.
A blowing process for generating and blowing a gas at a predetermined temperature;
A temperature measuring step for measuring the temperature of the piezoelectric oscillator;
A frequency measurement step of measuring the frequency of the piezoelectric oscillator;
A determination step of determining pass / fail of the piezoelectric oscillator using slopes of a plurality of frequency deviations within a predetermined temperature range of the frequency deviation, and
The determination step includes
Four or more predetermined temperatures are provided within a temperature range for determining the quality of the piezoelectric oscillator, and in three consecutive temperature intervals at the four predetermined temperatures, the slope of the frequency deviation in the first temperature interval and the third A first calculation step of calculating an average value of the slope of the frequency deviation in the temperature interval;
A second calculation step of calculating a slope of a frequency deviation in a second temperature interval located between the first and third temperature intervals;
A comparison step of comparing an absolute value of a difference between the average value and the slope obtained in the second calculation step with a predetermined standard value,
In the temperature range, when the absolute value is smaller than the predetermined standard value, the piezoelectric oscillator is determined as a non-defective product.
温度を可変して、所定の周波数からの測定周波数のずれを示す周波数偏差の変化を表わす周波数温度特性を検査する圧電発振器の検査方法において、
所定の時点における所定温度の気体を生成し送風する送風工程と、
前記圧電発振器の周波数を測定する周波数測定工程と、
前記周波数偏差の所定時間範囲内における複数の周波数偏差の傾きを用いて前記圧電発振器の良否を判定する判定工程と
を備え、
前記判定工程は、
前記圧電発振器の良否を判定する温度範囲に相当する時間範囲内に4つ以上の前記所定の時点を設け、前記4つの所定の時点における連続する3つの時間間隔において、第1の時間間隔における周波数偏差の傾きと第3の時間間隔における周波数偏差の傾きとの平均値を算出する第1の算出工程と、
前記第1及び前記第3の時間間隔の間に位置する第2の時間間隔における周波数偏差の傾きを算出する第2の算出工程と、
前記平均値と第2の算出工程で得た前記傾きとの差の絶対値を所定の規格値と比較する比較工程とを備え、
前記時間範囲内において、前記絶対値が前記所定の規格値よりも小さい場合、前記圧電発振器を良品と判定する
ことを特徴とする圧電発振器の検査方法。
In the inspection method of the piezoelectric oscillator in which the temperature is varied and the frequency temperature characteristic representing the change of the frequency deviation indicating the deviation of the measurement frequency from the predetermined frequency is inspected.
A blowing process for generating and blowing a gas at a predetermined temperature at a predetermined time;
A frequency measurement step of measuring the frequency of the piezoelectric oscillator;
A determination step of determining pass / fail of the piezoelectric oscillator using slopes of a plurality of frequency deviations within a predetermined time range of the frequency deviation, and
The determination step includes
Four or more predetermined time points are provided in a time range corresponding to a temperature range in which the quality of the piezoelectric oscillator is judged, and the frequency in the first time interval in three consecutive time intervals at the four predetermined time points. A first calculation step of calculating an average value of the slope of the deviation and the slope of the frequency deviation in the third time interval;
A second calculating step of calculating a slope of a frequency deviation in a second time interval located between the first and third time intervals;
A comparison step of comparing an absolute value of a difference between the average value and the slope obtained in the second calculation step with a predetermined standard value,
In the time range, when the absolute value is smaller than the predetermined standard value, the piezoelectric oscillator is determined as a non-defective product.
前記圧電発振器はATカット型水晶振動子を搭載した温度補償型水晶発振器である
ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の圧電発振器の検査方法。
6. The method for inspecting a piezoelectric oscillator according to claim 4, wherein the piezoelectric oscillator is a temperature-compensated crystal oscillator equipped with an AT-cut crystal resonator.
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