JP3731484B2 - Ink jet recording apparatus and manufacturing method thereof - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット記録装置およびその製造方法に関し、特に、インクジェットヘッド及びそれを覆うカバーと、それらを支持する本体フレームとの間の空間を充填剤で充填したインクジェット記録装置およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インクジェットプリンタは、印字媒体である記録用紙に画像を形成する画像形成装置の一種であり、インクジェットヘッドに設けられた複数個のノズルから記録用紙にインクを吐出して印字を行うものである。このインクジェットヘッドは、一般に、インクを吐出するノズルと、そのノズルに対応して設けられる圧力室と、インクを吐出するための圧力をその圧力室へ与えるアクチュエータ(圧力発生部)とを備え、本体フレームが有するインク供給通路を介してインクカートリッジと連通しつつ、例えばUV系の接着剤等を介して本体フレームに固着されている。
【0003】
ここで、インクジェットヘッドを本体フレームに固着するUV系の接着材は、優れた硬化速度特性を有するが耐インク性に劣るため、インクが付着すると接着強度が低下する。また、インクジェットヘッドのアクチュエータに設けられる電気的接続箇所にインク、紙粉、埃等が付着すると電気的短絡事故が発生する危険がある。そこで、インク、紙粉、埃等の付着を防止するために、本体フレームにカバープレートを覆設し、この本体フレームとカバープレートとにより、ノズル部を除いてインクジェットヘッドを被包する構成とされていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、インクジェットヘッドを本体フレームとカバープレートとで被包するだけでは、本体フレームやカバープレートの隙間からインク、紙粉、埃等が侵入してしまうため、上記問題を解消することができないという問題点があった。また、インクジェットヘッドと本体フレームのインク供給通路との連結部は、その連結部に周設されるリング状のゴム性パッキンを介して連結されるとともに、予め空間内の連結部近傍に充填されている充填剤が連結部を被覆することによりシール性を確保することが考えられる。しかしながら、予め充填剤を連結部へ充填させておく構成では、十分な絶対量の充填剤を連結部全体へ被覆させることが困難であったり、また、充填剤が硬化する時に発生する収縮歪み等によりシールの信頼性に欠けるという問題点があった。
【0005】
そこで、本体フレームとカバープレートとの間に形成された空間内に充填剤を注入し、かかる空間内を充填剤により充填することにより上記した問題点を解決することが試行された。即ち、空間内と連通する注入口を設け、この注入口から空間内へ充填剤を注入するのである。しかしながら、かかる空間内は複雑な形状に形成されているため、充填剤に取り囲まれたエアーが辺隅部に留まってしまい、完全にインクジェットヘッド等を充填剤により被覆することができないという問題点があった。また、充填剤が注入される空間内は外部から視認できないため、注入された充填剤の充填状態を確認することができず、空間内が充填剤により充填されたか否かを確認することができないという問題点があった。
【0006】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、充填剤を上記空間内にエアーを残すことなく効率よく充填することができ、また、その空間への充填状態を容易に確認することができるインクジェット記録装置およびその製造方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために請求項1記載のインクジェット記録装置は、印字面にインクを吐出する複数のノズルと、その複数のノズルに対応して設けられる複数の圧力室と、その複数の圧力室へ前記インクを前記ノズルから吐出させるための圧力を与える複数の圧力発生部とを有するインクジェットヘッドと、そのインクジェットヘッドにインク供給源からインクを供給するためのインク供給通路を有し、そのインクジェットヘッドがインク供給通路と連通した状態で固着される本体フレームと、その本体フレームに覆設され、その本体フレームとともに前記複数のノズルを除いて前記インクジェットヘッドを被包するカバープレートとを備え、前記本体フレームとカバープレートとの間に形成される内部空間内に充填剤が充填されたインクジェット記録装置において、前記充填剤を前記内部空間内に注入するためにその内部空間と連通して設けられる注入口と、その注入口から注入された充填剤を前記内部空間の外へ排出するために前記注入口からほぼ最も離れた前記内部空間の端部と連通して設けられる排出口とを備えている。
【0008】
この請求項1記載のインクジェット記録装置によれば、インク供給源から本体フレームのインク供給通路内を流動してインクジェットヘッドに供給されるインクは、複数の圧力室に分配される。インクが分配された複数の圧力室には、この複数の圧力室に対応して設けられた圧力発生部によって圧力が与えられ、対応したノズルから印字媒体にインクが吐出され、印字が行われる。
【0009】
ここで、本体フレームにはカバープレートが覆設されており、インクジェットヘッドは、これら本体フレームとカバープレートとの間に形成される内部空間内に収容されている。かかる内部空間内へ充填剤を注入する場合、充填剤はその内部空間と連通して設けられる注入口から注入され、内部空間内へ充填剤が流入する。充填剤が更に注入されると、充填剤は内部空間内のエアーを注入口からほぼ最も離れた内部空間内の端部に連通して設けられる排出口から押し出しつつ流動し、内部空間内が充填剤により充填される。そして、充填剤が排出口から出始めたところで、充填は完了する。
【0010】
請求項2記載のインクジェット記録装置は、請求項1記載のインクジェト記録装置において、前記注入口および排出口は、前記カバープレートが覆設される側と反対側の前記本体フレームに穿設されている。
【0011】
この請求項2記載のインクジェット記録装置によれば、請求項1記載のインクジェット記録装置と同様に作用する上、注入口から注入された充填剤は、本体フレームとカバープレートとの間に形成される内部空間内を充填したことが、そのカバープレートが覆設される側と反対側の本体フレームに穿設されている排出口で確認される。
【0012】
請求項3記載のインクジェット記録装置は、請求項2記載のインクジェト記録装置において、前記排出口は、前記内部空間の端部のほか、前記注入口から前記端部に向かう途中にも設けられている。
【0013】
この請求項3記載のインクジェット記録装置によれば、請求項2記載のインクジェット記録装置と同様に作用する上、注入口から注入された充填剤は、その注入口から内部空間の端部に向かう途中に設けられた排出口で充填状況が確認される。
【0014】
請求項4記載のインクジェット記録装置は、請求項3記載のインクジェト記録装置において、前記複数の排出口は、各排出口が他の排出口と所定の間隔だけ離間すると共に点在して前記本体フレームに穿設されており、各排出口は、その各排出口が前記本体フレームへ穿設される位置に対応して異なる内径となるように、少なくとも2種類以上の内径で穿設されている。
【0015】
請求項5記載のインクジェット記録装置は、請求項4記載のインクジェト記録装置において、前記複数の排出口は、前記注入口からの離間距離に応じて異なる内径で前記本体フレームに穿設されており、その注入口からの離間距離が遠いほど大きな内径とされている。
【0016】
請求項6記載のインクジェット記録装置は、請求項1から5のいずれかに記載のインクジェト記録装置において、前記本体フレームと前記カバープレートとの合わせ目部分は、シール剤によって封着されている。
【0017】
請求項7記載のインクジェット記録装置の製造方法は、印字面にインクを吐出する複数のノズルと、その複数のノズルに対応して設けられる複数の圧力室と、その複数の圧力室へ前記インクを前記ノズルから吐出させるための圧力を与える複数の圧力発生部とを有するインクジェットヘッドのノズル開口面側が前記複数のノズルを除いてカバープレートに覆われるように、そのインクジェットヘッドとカバープレートとを位置決めし、前記インクジェットヘッドが前記カバープレートと反対側から本体フレームによって覆われ、かつ、前記インクジェットヘッドと前記本体フレームが有するインク供給通路とが連通するように、前記カバープレート及びインクジェットヘッドに対して前記本体フレームを位置決めして配置する位置決め工程と、その位置決め工程によって前記本体フレームとカバープレートとの間に形成され、前記インクジェットヘッドが収容される内部空間内へその内部空間と連通する注入口から充填剤を注入し、その注入口からほぼ最も離れた前記内部空間の端部に連通している排出口から充填剤が排出されるまで充填剤を充填する充填工程とを備えている。
【0018】
請求項8記載のインクジェット記録装置は、請求項7記載のインクジェト記録装置において、前記位置決め工程の後で前記充填工程の前に、前記インクジェットヘッドを前記本体フレームに固着する固着工程を備えている。
【0019】
請求項9記載のインクジェット記録装置は、請求項7記載のインクジェト記録装置において、前記位置決めの後、前記本体フレームと前記カバープレートとの合わせ目部分にシール剤を塗布し、かかる合わせ目部分を封着する封着工程を備えている。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明のインクジェット記録装置としてのカラーインクジェットプリンタの一実施形態を示す斜視図である。図1において、このカラーインクジェットプリンタ100は、例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のカラーインクがそれぞれ充填されるインクカートリッジ61と、用紙62に印字するための圧電式インクジェットヘッド6を備えるヘッドユニット63と、インクカートリッジ61およびヘッドユニット63が搭載されるキャリッジ64と、このキャリッジ64を直線方向に往復移動させる駆動ユニット65と、キャリッジ64の往復移動方向に延び、圧電式インクジェットヘッド6と対向配置されるプラテンローラ66と、パージ装置67とを備えている。
【0021】
駆動ユニット65は、キャリッジ64の下端部に配置されプラテンローラ66と平行に延びるキャリッジ軸71と、キャリッジ64の上端部に配置されキャリッジ軸71に平行に延びるガイド板72と、そのキャリッジ軸71とガイド板72との間であって、キャリッジ軸71の両端部に配置される2つのプーリー73および74と、これらのプーリー73および74の間に掛け渡されるエンドレスベルト75とからなる。
【0022】
そして、一方のプーリ73が、モータの駆動により正逆回転されると、そのプーリ73の正逆回転に伴って、エンドレスベルト75に接合されているキャリッジ64が、キャリッジ軸71およびガイド板72に沿って、直線方向に往復移動される。
【0023】
用紙62は、インクジェットプリンタ100の側方に設けられた給紙カセット(図示せず)から給紙され、圧電式インクジェットヘッド6と、プラテンローラ66との間に導入されて、圧電式インクジェットヘッド6から吐出されるインクにより所定の印字がなされ、その後、排紙される。なお、図1においては、用紙62の給紙機構および排紙機構の図示を省略している。
【0024】
パージ装置67は、プラテンローラ66の側方に設けられ、ヘッドユニット63がリセット位置にある時に、圧電式インクジェットヘッド6に対向するように配置されている。このパージ装置67は、圧電式インクジェットヘッド6の後述する複数のノズルを覆うように当該ノズルの開口面に対し当接するパージキャップ81と、ポンプ82およびカム83と、インク貯留部84と、を備えており、ヘッドユニット63が、リセット位置にある時に、圧電式インクジェットヘッド6のノズルをパージキャップ81で覆い、圧電式インクジェットヘッド6の内部に溜まる気泡などを含んだ不良インクを、カム83の駆動によりポンプ82によって吸引することにより、圧電式インクジェットヘッド6の回復を図るようにしている。なお、吸引された不良インクは、インク貯留部84に貯められる。
【0025】
キャップ85は、インクの乾燥を防止するため、印字が終了するとリセット位置に戻されるキャリッジ64に搭載された圧電式インクジェットヘッド6の複数のノズル22(図2参照)を覆うものである。
【0026】
図2、図3及び図4は、本発明の実施の形態によるヘッドユニット63の斜視図を示し、図5はそのヘッドユニット63の本体フレーム1の上面図である。また、図9はそのヘッドユニット63の本体フレーム1の下面図である。なお、図2〜5及び図9では、インクカートリッジ61が取り外された状態のヘッドユニット63を図示しており、更に、図3及び図4では、理解を容易とするために各構成部材毎に分解された状態のヘッドユニット63を図示している。
【0027】
これらの図において、キャリッジ64(図1参照)に搭載される本体フレーム1は、ポリプロエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂材の射出形成品で、上面開放(図4参照)の略箱状に形成されており、この開放部には、インクカートリッジ61を着脱自在に装着するための搭載部3が設けられている。搭載部3の一側部位3aには、搭載部3に装着されるインクカートリッジ61のインク放出部(図示せず)に接続できるインク供給通路4a,4b,4c,4dが穿設されており、この各インク供給通路4a〜4dは、底板5(図3参照)が形成される本体フレーム1の下面(図3上側)まで連通されている。なお、各インク供給通路4a〜4dの外周には、インクカートリッジ61のインク放出部と密接できるようにしたゴム製等のパッキン(図示せず)が配置されている。
【0028】
底板5は、圧電式インクジェットヘッド6を配設するためのものであり、本体フレーム1から一段突出するようにして水平状に形成されている(図3参照)。この底板5には、図3に示すように、後述する圧電式インクジェットヘッド6を2つ並列させて配設するための2つの支持部8,8が形成されており、この各支持部8,8には、その圧電式インクジェットヘッド6をUV接着剤7にて固定するための複数の空所9a,9bが搭載部3側へ貫通するように形成されている。複数の空所9a,9bは、一つの圧電式インクジェットヘッド6に対してその四隅近傍を固定する箇所に形成されているものである。本実施例では、2つの支持部8、8のうち一辺(実施形態では長辺)が隣接する箇所においては、空所9a,9aが、並設する2つの圧電式インクジェットヘッド6,6の裏面に跨がるように広幅に形成されている。
【0029】
各支持部8,8の一端には、上記したインク供給通路4a〜4dを介してインクカートリッジ61と連通する連通部10a〜10dが設けられており、この連通部10a〜10dの外周には、平面視8字状等の嵌合溝11が凹設されている。この嵌合溝11には、リング状のゴム製等のパッキン47が挿入されており、圧電式インクジェットヘッド6が本体フレーム1に接着固定される場合には、このパッキン47の先端が後述する圧電式インクジェットヘッド6の供給口21(図6参照)の外周へ押圧され、供給口21との当接箇所が密閉されるのである。
【0030】
ここで、図6は圧電式インクジェットヘッド6の分解斜視図を示すものであり、圧電式インクジェットヘッド6は、積層型のキャビティープレート20と、このキャビティプレート20に対して接着剤または接着シート(図示せず)を介して接着・積層されるプレート型の圧電アクチュエータ30と、その上面に外部機器との電気的接続のために重ね接合されたフレキシブルフラットケーブル40とから構成されており、キャビティープレート20の上面側(図6上側)に設けられる供給口21によりインクカートリッジ61から供給されたインクが下面側(図6下側)に開口されたノズル22から下向き(図6下方)にインクが吐出されるものである。
【0031】
図7は、キャビティプレート20の分解斜視図を示すものであり、図8は、キャビティプレート20の分解拡大斜視図を示すものである。なお、図8ではキャビティープレート20の長手方向と直交する方向で切断した断面を示している。キャビティプレート20は、図7に示すように、ノズルプレート23、2枚のマニホールドプレート24,25、スペーサプレート26、ベースプレート27の5枚の薄い金属板をそれぞれ接着材にて重ね接合して積層した構造である。本実施形態では、これらの各プレート23〜27は、42%ニッケル合金鋼板(42合金)製で、50μm〜150μm程度の厚さを有している。なお、これらの各プレート23〜27は、金属製に限らず、例えば、樹脂により形成してもよい。
【0032】
ベースプレート27には、図8に示すように、ベースプレート27の長手方向に対して直交する方向に延びる細幅の複数の圧力室28が千鳥状配列で2列に穿設されている。また、ベースプレート27のスペーサプレート26側には、各圧力室28と接続される絞り部28dと、この絞り部28dと接続されるインク供給孔28bとが凹設されている。各インク供給孔28bは、スペーサプレート26における左右両側部位に穿設された各インク供給孔29を介して、マニホールドプレート25における共通インク室30に連通している。
【0033】
各圧力室28の一端部28aは、ノズルプレート23における千鳥状配列のノズル22に、スペーサプレート26及び2枚のマニホールドプレート24,25に同じく千鳥状配列で穿設されている微小径の貫通孔32を介して連通している。
【0034】
また、ベースプレート27及びスペーサプレート26には、図7に示すように、共通のインクカートリッジからインクをマニホールドプレート25における2つの共通インク室30に供給するための2つのインク供給口21,21,21a,21aがそれぞれ穿設されている。
【0035】
2枚のマニホールドプレート24,25には、図7に示すように、共通インク室30がノズルプレート23における複数のノズル22のなす列を挟んで2つあり、該ノズル列と平行に長く延びている。この共通インク室30,31は、ベースプレート27における複数の圧力室28がなす面と平行な面内に位置し、かつ当該複数の圧力室28よりも、ノズルプレート23における複数のノズル22開口面側に位置している。
【0036】
また、共通インク室30,31の端部は、インク供給口21,21,21a,21a等と連通させるため中央側へ屈曲している。そして、この上側の共通インク室30の上面は、マニホールドプレート25に対するスペーサプレート26の積層により密閉される構造になっている。下側の共通インク室31は底面を閉鎖してマニホールドプレート24に凹設されている。
【0037】
ノズルプレート23には、微小径(本実施例では、25μm程度)の複数のインク吐出用のノズル22が当該ノズルプレート23における長手方向に沿って、微小ピッチの一定間隔で千鳥状配列で穿設されている。
【0038】
圧電アクチュエータ30は、特開平4−341851号公報に記載のものとほぼ同様に、圧電シートに、各圧力室28と対応した複数の圧電印加用電極を形成した構成で、各圧力室28と対応した複数の圧力発生部を選択的に駆動して圧力室28に圧力を印加しノズル22からインクを吐出する。
【0039】
また、圧電式インクジェットヘッド6の前面(図2上側)には、この圧電式インクジェットヘッド6を覆うように、弾性のある薄金属板製のカバープレート44が固定されている。カバープレート44は、ノズル22を外部に臨ませるようにノズルプレート23を収容する孔44aを有する底壁44bと、その底壁の周囲から立ち上がった側壁44cとからなる箱状に形成され、その箱の開口部外周即ち側壁44cの底壁44bとは反対側の側面に、フランジ44dが突出して形成されている。
【0040】
本体フレーム1には、カバープレート44の側壁44c及びフランジ44dを挿入する溝50,51が設けられる。即ち、底板5の対向する両側面とそれぞれ間隔を置いて立ち上がったリブ52,52が本体フレーム1に形成され、その底板5の側面とリブ52との間に溝50が形成され、また、それらの側面と隣接する底板5の1つの側面に沿って本体フレーム1に溝51が形成されている。溝50,50,51は、底板5の3辺に沿ってほぼU字状をなす。リブ52に沿う溝50,50の端部(溝51とは反対側の端部)は、底板5の側面部5aに接続している。
【0041】
支持部8の端部に対応する溝51の底部には、隣接した2つの連通部10a、10b及び10c、10dの間に対応して、シリコーン樹脂等の充填剤46を注入するための注入口12,12が形成されている。その各注入口12は、本体フレーム1を貫通してカバープレート44が覆設される側とは反対側、即ち、インクカートリッジの搭載部3側に開口している。また、その端部と反対側の支持部8の端部の底板5の側面部5aには、排出口13a(図3、図10)が複数形成されている。その各排出口13aは、本体フレーム1を貫通してカバープレートが覆設される側とは反対側、即ち、インクカートリッジの搭載部3側に開口している。なお、嵌合溝11は、注入口12と対応する位置を壁11aで閉鎖され、2つの連通部10a、10b(10c、10d)に対応する位置で溝51と連通する開口11b、11bを有する。
【0042】
さらに、各支持部8の中央部には、溝50と平行に延びる溝53が形成され、その溝53の一端は、連通部10a、10b及び10c、10dの間の位置で嵌合溝11と連通して溝50と平行に延び、他端は底板5の側面部5aに接続している。また、各支持部8には、本体フレーム1を貫通してインクカートリッジの搭載部3側に開口した複数の排出口13bが点在して形成されている。
【0043】
底板5の上記の側面部5aと連続する側の本体フレーム1の側面には、その側面に沿って延びるフレキシブルフラットケーブル40を覆う蓋板54(図2)が固着されている。フレキシブルフラットケーブル40は、圧電アクチュエータ30を駆動するための駆動回路のチップ55を有し、そのチップ55が蓋板54に接触するよう、本体フレーム1の側面に固定したゴムまたはスポンジ状の弾性体56により押圧されている。それによって、チップ55は、駆動にともなう発熱を蓋板54を放熱板として放出する。
【0044】
次に、圧電式インクジェットヘッド6を本体フレーム1に組み付けてヘッドユニット63を製造する方法について説明する。図10は、図9のX−X線における断面図であり、図11及び図12は、それぞれ図5のXI−XI線およびXII−XII線における断面図である。なお、図10は、圧電式インクジェットヘッド6が収容される内部空間15内へ充填剤46が充填される前の状態を、図11及び図12は、充填剤46が充填された後の状態を示している。
【0045】
ヘッドユニット63の組み立てにおいては、まず、2つの圧電式インクジェットヘッド6,6を相対的に位置決めした後、本体フレーム1へ固定させる。即ち、図4に示すように、治具(図示せず)の当接面上へカバープレート44をその前面を下向きにして置く。そして、2つの圧電式インクジェットヘッド6、6を、そのノズルプレート23をカバープレート44の孔44aに対応させ、かつノズル22の開放面(キャビティプレート20の下面(図7及び図8下側))を下向きにして、ノズル22の列が平行状で所定間隔に配置されるように治具で位置決めして圧電式インクジェットヘッド6,6をカバープレート44上に載置する。この時、圧電式インクジェットヘッド6とカバープレート44との間には、接着剤を兼用したシール剤を介装し両者を接着させる。
【0046】
次いで、この圧電式インクジェットヘッド6、6の上方から本体フレーム1を被せる。そのとき、各支持部8に各圧電式インクジェットヘッド6が対応するようにセットし、次いで、本体フレーム1の上面側から各空所9a,9bに速硬化性の接着剤としての変性アクリル樹脂系接着剤の粘性のあるUV接着剤7を図12の矢印Xのごとく落とし込み充填し、次いで、本体フレーム1上から各空所9a,9bに向かって紫外線を照射する。すると、UV接着剤7は短時間(数十秒以内)で固化するのである。
【0047】
各圧電式インクジェットヘッド6を各支持部8にセットしたとき、ヘッド6の各供給口21は、その周囲をパッキン47に接触させて連通部10a〜10dと一致して配置されている。また、この時、各支持部8とフレキシブルフラットケーブル40や圧電アクチュエータ30、さらにはキャビティプレート20の裏面との間に若干の隙間14が形成され、UV接着剤7はこの隙間14に侵入した状態で秒単位で固化するので、本体フレーム1で圧電式インクジェットヘッド6のいずれの箇所も押さえ付ける余分な外力が作用しない状態の元で両者を固定するすることができる。なお、カバープレート44は2つの圧電式インクジェットヘッド6、6を不動に保持するほどの剛性はない。したがって、2つの圧電式インクジェットヘッド6のキャビティプレート20の前面が治具の当接面と平行状を保ち、ノズル22,22列の相互の関係も正確に維持することができる。
【0048】
また、空所9a,9bを例えば、平面視矩形状の圧電式インクジェットヘッド6の四隅近傍に配置することにより、UV接着剤7の固化時に、当該接着剤の収縮歪みに伴う圧電式インクジェットヘッド6の位置ずれを極力少なくすることができる。そして、圧電式インクジェットヘッド6の四隅近傍を固化することで、後に圧電式インクジェットヘッド6をプリンタに搭載した状態での不使用時に、ノズル22部分の乾燥を防止すべくゴム製等のキャップ85(図1参照)でキャビティプレート20の前面を密接すべく押圧したときにこのキャビティプレート20の平面が歪むような変形が起こり難くなるという利点を有する。
【0049】
更に、空所9aは、図12に示すように、並列させた圧電式インクジェットヘッド6、6の隣接する辺に跨がるように広幅に形成されている。よって、1箇所の空所9aにUV接着剤7を充填し、紫外線照射することにより、2つのユニット6、6を一度に固化でき、作業速度の短縮及び製造効率の大幅向上に寄与できる。なお、速硬化性の接着剤としては、前記UV接着剤7と成分が類似する湿気硬化型接着剤等も使用できる。また、圧電式インクジェットヘッド6とカバープレート44とは、両者が接着剤により固着された後、本体フレーム1へ固着されたが、先に圧電式インクジェットヘッド6のみを本体フレーム1へ固着し、その後、カバープレート44を圧電式インクジェットヘッド6へ固着させても良い。
【0050】
次に、互いに固着された本体フレーム1と、圧電式インクジェットヘッド6と、カバープレート44とを、図2のように、ノズル22が上向きになるように置き、カバープレート44の周囲を封止する。即ち、上記のように、本体フレーム1を圧電式インクジェットヘッド6に被せつけたとき、カバープレート44の3辺の側壁44c及び44dは、底板5の周囲の溝50,51に挿入されており、シール剤45を、図10〜図12に示すように、フランジ44dの上に載せるようにして側壁44cと溝50,51の内面との間に注入する。
【0051】
また、フレキシブルフラットケーブル40を覆うように、蓋板54を本体フレーム1の側面に固着する。このとき、蓋板54と本体フレーム1との合わせ目も同様にシール剤で封止する。また、カバープレート44の残った1辺と蓋板54との間も、上記シール剤45による封止に連続して同様に封止する。
【0052】
本体フレーム1とカバープレート44との合わせ目部分を封止した後は、充填工程に移行し、これら本体フレーム1とカバープレート44との間に形成される内部空間15内へ充填剤46を充填する。即ち、図10に示すように、搭載部3側から注入口12へ充填剤を注入する(矢印Y方向)。注入された充填剤46は、内部空間15内のエアーを排出口13a、13bから押し出しつつその内部空間15内を流動する。充填剤46は、主として溝51から溝50に沿う流路、及び、溝51から溝53に沿う流路を流動し、前者の流路において溝51、50に対応するカバープレート44の側壁44c内面と底板5の側面との間を充填する。また、後者の流路においては、まず、嵌合溝11を充填し、キャビティプレート20の供給口21と連通部10a〜10dの周囲をパッキン47とともに封止する。続いて、溝53内を圧電式インクジェットヘッド6の上面に沿って流動する。
【0053】
溝50,53に沿って流動する充填剤46は、その流動方向から横へ、即ち、圧電式インクジェットヘッド6と支持部8との間の狭い隙間にも侵入する。更に、充填剤46は、溝50,53の端から底板5の側面部5aとカバープレート44の側壁44c内面との間を充填する。これにより圧電式インクジェットヘッド6の周囲は、充填剤46によって封止され、その結果、インクが内部空間15に侵入して、UV接着剤17を侵したり、圧電アクチュエータ30とフレキシブルフラットケーブル40の電気的接続箇所の短絡事故を起こすことが防止される。
【0054】
このように、充填剤46が流動する際、注入口12から最も離れた排出口13a、及び、溝50,53から離れた位置で圧電式インクジェットヘッド6と支持部8との間の狭い隙間に対応する排出口13bから、空間15内のエアーを押し出すので、内部空間15内にエアーが残留することを防止し、空間15を充填剤46によりほぼ完全に充填することができる。また、充填剤46を充填する際に、充填剤46が注入口12に近い各排出口13bから順次排出されるので、内部空間15のどこまで充填剤46が流動しているかをしることができ、最も遠い内部空間15の端部にある排出口13aから排出されたとき、充填完了を知ることができるのである。したがって、本体フレーム1や圧電式インクジェットヘッド6等の各構成部品の成形寸法のばらつきや、充填剤46を充填する際の温度等の充填条件、或いは、充填装置の充填特性のばらつきなどがあっても、各排出口13a,13bからの充填剤46の排出を確認することにより、内部空間15内の充填状況を知ることができ、充填剤46の充填不良を容易に発見することができるのである。
【0055】
また、これら各排出口13a,13bは、それぞれ異なる内径に設定されており、本実施例では、注入口12からの離間距離が遠くなるほど大きな内径とされている。即ち、注入口12からの離間距離が各排出口の内で最も近い位置にある排出口13bの内径が最も小さな内径とされ、注入口12からの離間距離が最も遠くなる排出口13aが最も大きな内径とされている。充填剤46が注入口12から最も遠い内部空間15の端部に達するまでの間、途中の排出口13bからは、充填剤46が排出され続けてしまい、充填剤46が無駄となるので、上記したように充填剤46を長時間排出する排出口(注入口12に近い排出口)ほど内径を小さく設定することにより、各排出口から排出される充填剤46の排出量を抑制することができ、内部空間15を充塞するために使用される充填剤46の総使用量を低減することができるのである。
【0056】
なお、各排出口13a,13bの内径は、注入口12からの離間距離に応じて設定したが、内部空間15内の形状に応じて適宜変更することが望ましい。例えば、注入口12からの離間距離は近いが、内部空間15内の形状が複雑であったり、注入口12から死角となるような方向となる箇所では、充填剤46が流動し難くいためエアーが留まり易い。よって、このような箇所に大きな内径の排出口を設けることにより、かかるエアーを確実に排出することができるのである。
【0057】
なお、注入口12及び各排出口13a,13bをカバープレート44側に設けることもできるが、製品としての美観を損ねるだけでなく、そのまわりに付着した充填剤46を除去する作業が必要となるので、カバープレート44が配設される側と反対側の本体フレーム1に穿設することが望ましい。
【0058】
なお、図3、図9に示すように、本体フレーム1における連通部10a〜10dと圧電式インクジェットヘッド6の各供給口21との連結部は、連通部10a〜10dの外周に凹設される嵌合溝11に挿入されたリング状のゴム製等のパッキン47によりシールされるが、かかる嵌合溝11には、パッキン47の挿入と共にシール剤45を予め充填しておくことが望ましい。これにより、上記した圧電式インクジェットヘッドと本体フレーム1とを接着固定する固着工程時に、各パッキン47の先端が供給孔21の外周に押圧され、同時にシール剤45も圧電式インクジェットヘッド6に接触し、供給孔21とのシール箇所が密閉できる。そして、充填工程により注入された充填剤46が、かかるシール箇所を更に重ねて被覆し密閉することができるので、シールの信頼性が向上するからである。
【0059】
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
【0060】
例えば、本実施例の排出口13a,13bは、複数個が本体フレーム1に穿設される構成としたが、少なくと1個の排出口が、注入口12からほぼ最も離れた内部空間15の端部に穿設された構成としたり、或いは、さらに多数の排出口が穿設された構成とすることは、当然に可能である。また、各排出口の内径は、その排出口が穿設される位置によって異なる内径に設定される場合を説明したが、各排出をすべて同じ内径にしても良い。
【0061】
また、本実施例のヘッドユニット63は、2個の圧電式インクジェットヘッド6が並設される構成としたが、圧電式インクジェットヘッドを搭載すべき個数は任意であり、1個の圧電式インクジェットヘッドだけからなる構成としても良く、或いは、4個の圧電式インクジェットヘッドが並設される構成としても良い。
【0062】
【発明の効果】
請求項1記載のインクジェット記録装置によれば、インクジェットヘッドが収納される内部空間には、充填剤を注入するための注入口と、その注入口からほぼ最も離れた内部空間の端部に設けられる排出口とを備えている。よって、注入口から充填剤を注入することにより、かかる内部空間を充填剤により充填させることができるという効果がある。更に、この場合には、注入口から注入された充填剤は、内部空間内のエアーを押し出しつつ流動し、かかるエアーを排出口から排出することができるので、内部空間内に充填剤をほぼ完全に充填することができ、また、排出口からは、充填剤の排出を視認することにより内部空間が充填剤により充填されたことを確認することができるという効果がある。
【0063】
請求項2記載のインクジェット記録装置によれば、請求項1記載のインクジェット記録装置の奏する効果に加え、充填剤を内部空間内へ注入するための注入口およびその注入された充填剤を内部空間から排出するための排出口は、カバープレートが覆設される側と反対側の本体フレームに穿設されている。よって、充填剤は、カバープレートと反対側から注入され、かつ排出されるので、インクジェット記録装置の機能、美観を損ねることがなく、また、注入口および排出口部分から充填剤を除去する処理工程を省略することができ、その結果、製造コストを低減することができるという効果がある。
【0064】
請求項3記載のインクジェット記録装置によれば、請求項2記載のインクジェット記録装置の奏する効果に加え、充填剤を排出するための排出口は、注入口から内部空間の端部に向かう途中にも設けられており、注入口から注入された充填剤は、この途中に設けられた排出口から排出されつつ内部空間を充塞する。よって、注入口から端部へ向かう途中に取り残されたエアーを、かかる途中に設けられた排出口から排出することができるので、内部空間内のエアーを効率よく排出することができ、かかる内部空間内に充填剤を一層確実に充填することができるという効果がある。
【0065】
また、途中に設けられた排出口からは、内部空間を流動する充填剤が到達した各排出口から順次充填剤が排出されるので、かかる充填剤の排出を視認することにより内部空間のどこまで充填剤が達しているかという充填経過を確認することができるという効果がある。
【0066】
請求項4記載のインクジェット記録装置によれば、請求項3記載のインクジェット記録装置の奏する効果に加え、複数の排出口は点在して設けられており、各排出口は、その排出口が配設される位置に対応してそれぞれ異なる内径とされている。よって、内部空間内のエアーを効率よく排出することができ、かかる内部空間内に充填剤を一層確実に充填することができるという効果がある。即ち、内部空間内の形状が複雑でエアーが留まり易い位置には、他の位置と比較し内径の大きな排出口を配置することにより、かかる排出口からは他の排出口よりもより多くの充填剤を排出することができるので、この充填剤の排出に伴ってエアーを確実に排出することができるのである。
【0067】
請求項5記載のインクジェット記録装置によれば、請求項4記載のインクジェット記録装置の奏する効果に加え、各排出口は、注入口からの離間距離が遠いほど大きな内径(離間距離が近いほど小さな内径)とされているので、排出時間が長くなる(注入口からの離間距離が近い)排出口から排出される充填剤の排出量を抑制することができ、内部空間を充塞するために必要な充填剤の総使用量を低減することができるという効果がある。
【0068】
請求項6記載のインクジェット記録装置によれば、請求項1から5のいずれかに記載のインクジェット記録装置の奏する効果に加え、本体フレームとカバープレートとの合わせ目部分は、シール剤によって封着されている。よって、本体フレームとカバープレートとの間に形成される内部空間内へ充填剤が注入された場合に、本体フレームとカバープレートとの合わせ目部分から充填剤が漏出することを防止することができるので、かかる漏出した充填剤を除去する処理工程を省略することができ、その結果、製造コストを低減することができるという効果がある。また、充填剤が排出口から排出される前に外部へ漏出しないから、内部空間内に充填剤が確実に充填される。
【0069】
請求項7記載のインクジェット記録装置の製造方法によれば、インクジェットヘッドは、位置決め工程によって本体フレームとカバープレートとの間に形成される内部空間に収容され、かかる内部空間には、充填工程によって、注入口から充填剤が注入される。よって、注入口から充填剤を注入することにより、かかる内部空間を充填剤により充塞させることができるという効果がある。更に、この場合には、注入口から注入された充填剤は、内部空間内のエアーを押し出しつつ流動し、かかるエアーを端部に設けられた排出口から排出することができるので、内部空間内に充填剤をほぼ完全に充填することができ、また、排出口から充填剤の排出を視認することにより内部空間が充填剤により充填されたか否かを確認することができるという効果がある。
【0070】
請求項8記載のインクジェット記録装置の製造方法によれば、請求項7記載のインクジェット記録装置の製造方法の奏する効果に加え、インクジェットヘッドは、位置決め工程によって位置決めされた後に、本体フレームへ固着され(固着工程)、その固着の後、充填工程によって充填剤が内部空間に充填される。よって、インクジェットヘッドを、本体フレームに対して正確に位置決めされた状態でその本体フレームへ固着させることができるので、インクジェットヘッドの組み立て精度を向上させることができるという効果がある。
【0071】
請求項9記載のインクジェット記録装置の製造方法によれば、請求項7記載のインクジェット記録装置の製造方法の奏する効果に加え、本体フレームとカバープレートとの合わせ目部分には、封着工程によって、シール剤が塗布され、かかる合わせ目部分が封着される。よって、本体フレームとカバープレートとの間に形成される内部空間内へ充填剤が注入された場合に、本体フレームとカバープレートとの合わせ目部分から充填剤が漏出することを防止することができるので、かかる漏出した充填剤を除去する処理工程を省略することができ、その結果、製造コストを低減することができるという効果がある。また、充填剤が排出口から排出される前に外部へ漏出しないから、内部空間内に充填剤が確実に充填される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録装置としてのカラーインクジェットプリンタの一実施形態を示す斜視図である。
【図2】ヘッドユニットの斜視図である。
【図3】各構成部材毎に分解された状態におけるヘッドユニットの斜視図である。
【図4】各構成部材毎に分解された状態におけるヘッドユニットの斜視図である。
【図5】本体フレーム1の上面図である。
【図6】圧電式インクジェットヘッドの分解斜視図である。
【図7】キャビティプレートの分解斜視図である。
【図8】キャビティプレートの一部を拡大した分解斜視図である。
【図9】本体フレームの下面図である。
【図10】図9のX−X線における断面図である。
【図11】図5のXI−XI線における断面図である。
【図12】図5のXII−XII線における断面図である。
【符号の説明】
1 本体フレーム
4a〜4d インク供給通路
6 圧電式インクジェットヘッド(インクジェットヘッド)
10a〜10d 連通部(インク供給通路の一部)
12 注入口
13a,13b 排出口
15 内部空間
22 ノズル
28 圧力室
30 圧電アクチュエータ(圧力発生部)
44 カバープレート
45 シール剤
46 充填剤
61 インクカートリッジ(インク供給源)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an ink jet recording apparatus and a manufacturing method thereof, and more particularly to an ink jet recording apparatus in which a space between an ink jet head and a cover that covers the ink jet head and a main body frame that supports them is filled with a filler, and a manufacturing method thereof. It is.
[0002]
[Prior art]
An ink jet printer is a type of image forming apparatus that forms an image on a recording paper, which is a printing medium, and performs printing by discharging ink onto a recording paper from a plurality of nozzles provided in an ink jet head. The ink jet head generally includes a nozzle for ejecting ink, a pressure chamber provided corresponding to the nozzle, and an actuator (pressure generating unit) for applying pressure for ejecting ink to the pressure chamber. The frame is fixed to the main body frame via, for example, a UV-based adhesive or the like while communicating with the ink cartridge through an ink supply passage of the frame.
[0003]
Here, the UV-based adhesive for fixing the ink jet head to the main body frame has excellent curing speed characteristics but is inferior in ink resistance. Therefore, when ink adheres, the adhesive strength decreases. Further, if ink, paper dust, dust, or the like adheres to an electrical connection portion provided in the actuator of the ink jet head, there is a risk that an electrical short circuit accident will occur. Therefore, in order to prevent adhesion of ink, paper dust, dust, etc., a cover plate is covered on the main body frame, and the main body frame and the cover plate cover the inkjet head except for the nozzle portion. It was.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, simply encapsulating the ink jet head with the main body frame and the cover plate causes ink, paper dust, dust, and the like to enter from the gap between the main body frame and the cover plate, so the above problem cannot be solved. There was a point. Further, the connecting portion between the ink jet head and the ink supply passage of the main body frame is connected via a ring-shaped rubber packing provided around the connecting portion, and is previously filled in the vicinity of the connecting portion in the space. It is conceivable that the sealing property is secured by covering the connecting portion with the filler. However, in the configuration in which the filler is filled in advance in the connecting portion, it is difficult to cover the entire connecting portion with a sufficient absolute amount of the filler, and shrinkage distortion generated when the filler is cured, etc. As a result, the reliability of the seal is lacking.
[0005]
Thus, an attempt has been made to solve the above-described problems by injecting a filler into a space formed between the main body frame and the cover plate and filling the space with the filler. That is, an inlet that communicates with the interior of the space is provided, and the filler is injected into the space from the inlet. However, since the space is formed in a complicated shape, the air surrounded by the filler remains in the corners, and the inkjet head or the like cannot be completely covered with the filler. there were. Further, since the inside of the space into which the filler is injected cannot be visually recognized from the outside, the filling state of the injected filler cannot be confirmed, and it cannot be confirmed whether or not the space is filled with the filler. There was a problem.
[0006]
The present invention has been made to solve the above-described problems, and can efficiently fill the filler without leaving air in the space, and can easily fill the space. An object of the present invention is to provide an inkjet recording apparatus that can be confirmed and a method for manufacturing the same.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve this object, an ink jet recording apparatus according to
[0008]
According to the ink jet recording apparatus of the first aspect, the ink flowing from the ink supply source in the ink supply passage of the main body frame and supplied to the ink jet head is distributed to the plurality of pressure chambers. Pressure is applied to the plurality of pressure chambers to which the ink has been distributed by pressure generating portions provided corresponding to the plurality of pressure chambers, and ink is ejected from the corresponding nozzles onto the print medium, thereby performing printing.
[0009]
Here, the body frame is covered with a cover plate, and the ink jet head is accommodated in an internal space formed between the body frame and the cover plate. When injecting a filler into the internal space, the filler is injected from an injection port provided in communication with the internal space, and the filler flows into the internal space. When the filler is further injected, the filler flows while pushing the air in the internal space from the discharge port provided in communication with the end of the internal space that is substantially farthest from the injection port, and the interior space is filled. Filled with agent. Then, the filling is completed when the filler starts to come out from the discharge port.
[0010]
The ink jet recording apparatus according to claim 2 is the ink jet recording apparatus according to
[0011]
According to the ink jet recording apparatus of the second aspect, the same function as that of the ink jet recording apparatus of the first aspect is achieved, and the filler injected from the injection port is formed between the main body frame and the cover plate. The filling of the internal space is confirmed by a discharge port formed in the main body frame opposite to the side on which the cover plate is covered.
[0012]
According to a third aspect of the present invention, in the inkjet recording apparatus according to the second aspect, the discharge port is provided not only at the end of the internal space but also at the middle from the injection port toward the end. .
[0013]
According to the ink jet recording apparatus of the third aspect, the same effect as that of the ink jet recording apparatus according to the second aspect is achieved, and the filler injected from the injection port is on the way from the injection port toward the end of the internal space. The filling status is confirmed at the outlet provided in the.
[0014]
5. The ink jet recording apparatus according to claim 4, wherein the plurality of discharge ports are dotted with the discharge ports spaced apart from each other by a predetermined distance and the main body frame. Each discharge port is formed with at least two types of inner diameters such that each discharge port has a different inner diameter corresponding to a position where the discharge port is formed in the main body frame.
[0015]
The inkjet recording apparatus according to claim 5 is the inkjet recording apparatus according to claim 4, wherein the plurality of discharge ports are formed in the main body frame with different inner diameters according to a separation distance from the injection port. The larger the distance from the injection port, the larger the inner diameter.
[0016]
An ink jet recording apparatus according to a sixth aspect is the ink jet recording apparatus according to any one of the first to fifth aspects, wherein a joint portion between the main body frame and the cover plate is sealed with a sealant.
[0017]
According to a seventh aspect of the present invention, there is provided a method of manufacturing an ink jet recording apparatus, comprising: a plurality of nozzles that eject ink onto a printing surface; a plurality of pressure chambers provided corresponding to the plurality of nozzles; and the ink to the plurality of pressure chambers. The inkjet head and the cover plate are positioned so that the nozzle opening surface side of the inkjet head having a plurality of pressure generating portions for applying pressure for discharging from the nozzle is covered by the cover plate except for the plurality of nozzles. The ink jet head is covered with a main body frame from the opposite side of the cover plate, and the ink jet head and the ink supply passage of the main body frame communicate with each other with respect to the cover plate and the ink jet head. A positioning process for positioning and positioning the frame; A filler is injected from an inlet that is formed between the main body frame and the cover plate by the positioning step and communicates with the inner space into the inner space in which the inkjet head is accommodated, and is almost farthest from the inlet. And a filling step of filling the filler until the filler is discharged from the discharge port communicating with the end of the internal space.
[0018]
An ink jet recording apparatus according to an eighth aspect of the invention is the ink jet recording apparatus according to the seventh aspect, further comprising a fixing step of fixing the ink jet head to the main body frame after the positioning step and before the filling step.
[0019]
The inkjet recording apparatus according to claim 9 is the inkjet recording apparatus according to claim 7, wherein after the positioning, a sealing agent is applied to a joint portion between the main body frame and the cover plate, and the joint portion is sealed. It has a sealing process to wear.
[0020]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. FIG. 1 is a perspective view showing an embodiment of a color ink jet printer as an ink jet recording apparatus of the present invention. In FIG. 1, the
[0021]
The
[0022]
When one pulley 73 is rotated forward and backward by driving the motor, the
[0023]
The
[0024]
The
[0025]
The
[0026]
2, 3, and 4 are perspective views of the
[0027]
In these drawings, a
[0028]
The bottom plate 5 is used to dispose the
[0029]
One end of each of the
[0030]
Here, FIG. 6 shows an exploded perspective view of the
[0031]
FIG. 7 is an exploded perspective view of the
[0032]
As shown in FIG. 8, a plurality of
[0033]
One
[0034]
Further, as shown in FIG. 7, the
[0035]
As shown in FIG. 7, the two
[0036]
Further, the end portions of the
[0037]
In the
[0038]
The
[0039]
A
[0040]
The
[0041]
In the bottom of the
[0042]
Further, a
[0043]
A cover plate 54 (FIG. 2) that covers the flexible
[0044]
Next, a method for manufacturing the
[0045]
In assembling the
[0046]
Next, the
[0047]
When each
[0048]
Further, by disposing the
[0049]
Further, as shown in FIG. 12, the void 9a is formed wide so as to straddle adjacent sides of the piezoelectric inkjet heads 6 and 6 arranged in parallel. Therefore, by filling the
[0050]
Next, the
[0051]
Further, the
[0052]
After sealing the joint portion of the
[0053]
The
[0054]
As described above, when the
[0055]
Further, the
[0056]
In addition, although the internal diameter of each
[0057]
The
[0058]
As shown in FIGS. 3 and 9, the connecting portions between the
[0059]
The present invention has been described above based on the embodiments. However, the present invention is not limited to the above embodiments, and various modifications can be easily made without departing from the spirit of the present invention. It can be guessed.
[0060]
For example, although a plurality of the
[0061]
Further, the
[0062]
【The invention's effect】
According to the ink jet recording apparatus of the first aspect, the inner space in which the ink jet head is accommodated is provided with the inlet for injecting the filler and the end of the inner space that is substantially farthest from the inlet. And a discharge port. Therefore, by injecting the filler from the inlet, there is an effect that the internal space can be filled with the filler. Further, in this case, the filler injected from the injection port flows while pushing out the air in the internal space, and the air can be discharged from the discharge port, so that the filler is almost completely discharged in the internal space. In addition, there is an effect that it can be confirmed that the internal space is filled with the filler by visually confirming the discharge of the filler from the outlet.
[0063]
According to the ink jet recording apparatus of the second aspect, in addition to the effect produced by the ink jet recording apparatus of the first aspect, the injection port for injecting the filler into the internal space and the injected filler from the internal space. A discharge port for discharging is formed in the main body frame on the side opposite to the side on which the cover plate is covered. Therefore, since the filler is injected and discharged from the side opposite to the cover plate, the function and aesthetics of the ink jet recording apparatus are not impaired, and the processing step for removing the filler from the injection port and the discharge port portion. As a result, the manufacturing cost can be reduced.
[0064]
According to the ink jet recording apparatus of the third aspect, in addition to the effect of the ink jet recording apparatus of the second aspect, the discharge port for discharging the filler is also on the way from the injection port to the end of the internal space. The filler injected from the injection port fills the internal space while being discharged from the discharge port provided in the middle. Therefore, since air left in the middle from the inlet to the end can be discharged from the outlet provided in the middle, the air in the inner space can be discharged efficiently, and the inner space can be discharged. There is an effect that the filler can be filled more reliably.
[0065]
In addition, from the outlet provided in the middle, the filler is sequentially discharged from each outlet where the filler flowing in the inner space has reached, so it is filled up to where in the inner space by visually checking the discharge of the filler. There is an effect that it is possible to confirm the filling process of whether the agent has reached.
[0066]
According to the ink jet recording apparatus of the fourth aspect, in addition to the effect of the ink jet recording apparatus according to the third aspect, the plurality of outlets are provided in a scattered manner, and each outlet has its outlet arranged. The inner diameters are different from each other according to the position to be provided. Therefore, the air in the internal space can be efficiently discharged, and there is an effect that the internal space can be more reliably filled with the filler. In other words, at locations where the shape of the internal space is complex and air is likely to stay, a discharge port having a larger inner diameter than other locations is arranged, so that more discharge from such a discharge port than other discharge ports is possible. Since the agent can be discharged, air can be reliably discharged with the discharge of the filler.
[0067]
According to the ink jet recording apparatus of claim 5, in addition to the effect of the ink jet recording apparatus of claim 4, each discharge port has a larger inner diameter as the separation distance from the injection port is larger (an inner diameter smaller as the separation distance is closer). ), The discharge time is long (the distance from the injection port is short), the amount of filler discharged from the discharge port can be suppressed, and the filling necessary to fill the internal space There is an effect that the total amount of the agent can be reduced.
[0068]
According to the ink jet recording apparatus of the sixth aspect, in addition to the effect produced by the ink jet recording apparatus according to any one of the first to fifth aspects, the joint portion between the main body frame and the cover plate is sealed with the sealant. ing. Therefore, when the filler is injected into the internal space formed between the main body frame and the cover plate, the filler can be prevented from leaking from the joint portion between the main body frame and the cover plate. Therefore, the processing step of removing the leaked filler can be omitted, and as a result, the manufacturing cost can be reduced. Further, since the filler does not leak to the outside before being discharged from the discharge port, the inner space is reliably filled with the filler.
[0069]
According to the method of manufacturing an ink jet recording apparatus according to claim 7, the ink jet head is accommodated in an internal space formed between the main body frame and the cover plate by a positioning process, and the internal space is filled by a filling process. Filler is injected from the inlet. Therefore, there is an effect that the internal space can be filled with the filler by injecting the filler from the injection port. Furthermore, in this case, the filler injected from the inlet can flow while pushing out the air in the inner space, and the air can be discharged from the outlet provided at the end. The filler can be filled almost completely, and it is possible to confirm whether or not the internal space has been filled with the filler by visually confirming the discharge of the filler from the outlet.
[0070]
According to the method for manufacturing an ink jet recording apparatus according to
[0071]
According to the method for manufacturing an ink jet recording apparatus according to claim 9, in addition to the effect produced by the method for manufacturing the ink jet recording apparatus according to claim 7, the joint portion of the main body frame and the cover plate is subjected to a sealing step. A sealing agent is applied and the seam portion is sealed. Therefore, when the filler is injected into the internal space formed between the main body frame and the cover plate, the filler can be prevented from leaking from the joint portion between the main body frame and the cover plate. Therefore, the processing step of removing the leaked filler can be omitted, and as a result, the manufacturing cost can be reduced. Further, since the filler does not leak to the outside before being discharged from the discharge port, the inner space is reliably filled with the filler.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing an embodiment of a color ink jet printer as an ink jet recording apparatus of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view of a head unit.
FIG. 3 is a perspective view of the head unit in a state where each component is disassembled.
FIG. 4 is a perspective view of the head unit in a state where each component is disassembled.
5 is a top view of the
FIG. 6 is an exploded perspective view of a piezoelectric inkjet head.
FIG. 7 is an exploded perspective view of a cavity plate.
FIG. 8 is an exploded perspective view in which a part of the cavity plate is enlarged.
FIG. 9 is a bottom view of the main body frame.
10 is a cross-sectional view taken along line XX of FIG.
11 is a cross-sectional view taken along line XI-XI in FIG.
12 is a cross-sectional view taken along line XII-XII in FIG.
[Explanation of symbols]
1 Body frame
4a to 4d Ink supply passage
6 Piezoelectric inkjet head (inkjet head)
10a to 10d communication part (part of ink supply passage)
12 Inlet
13a, 13b outlet
15 interior space
22 nozzles
28 Pressure chamber
30 Piezoelectric actuator (pressure generator)
44 Cover plate
45 Sealant
46 Filler
61 Ink cartridge (ink supply source)
Claims (9)
前記本体フレームとカバープレートとの間に形成される内部空間内に充填剤が充填されたインクジェット記録装置において、
前記充填剤を前記内部空間内に注入するためにその内部空間と連通して設けられる注入口と、
その注入口から注入された充填剤を前記内部空間の外へ排出するために前記注入口からほぼ最も離れた前記内部空間の端部と連通して設けられる排出口とを備えていることを特徴とするインクジェット記録装置。A plurality of nozzles that eject ink onto the printing surface, a plurality of pressure chambers provided corresponding to the plurality of nozzles, and a plurality of pressures that apply pressure to the plurality of pressure chambers to eject the ink from the nozzles An ink jet head having a generating portion, an ink supply passage for supplying ink from the ink supply source to the ink jet head, and a main body frame fixed to the ink jet head in communication with the ink supply passage; A cover plate that covers the main body frame and encloses the inkjet head except for the plurality of nozzles together with the main body frame;
In an ink jet recording apparatus in which a filler is filled in an internal space formed between the main body frame and the cover plate,
An inlet provided in communication with the internal space for injecting the filler into the internal space;
A discharge port provided in communication with an end of the internal space that is substantially farthest from the injection port in order to discharge the filler injected from the injection port to the outside of the internal space; An inkjet recording apparatus.
各排出口は、その各排出口が前記本体フレームへ穿設される位置に対応して異なる内径となるように、少なくとも2種類以上の内径で穿設されていることを特徴とする請求項3記載のインクジェット記録装置。The plurality of discharge ports are formed in the main body frame with each discharge port being spaced apart from the other discharge ports by a predetermined distance and being scattered.
4. Each discharge port is formed with at least two types of inner diameters such that each discharge port has a different inner diameter corresponding to a position where the discharge port is formed in the main body frame. The ink jet recording apparatus described.
その位置決め工程によって前記本体フレームとカバープレートとの間に形成され、前記インクジェットヘッドが収容される内部空間内へその内部空間と連通する注入口から充填剤を注入し、その注入口からほぼ最も離れた前記内部空間の端部に連通している排出口から充填剤が排出されるまで充填剤を充填する充填工程とを備えていることを特徴とするインクジェット記録装置の製造方法。A plurality of nozzles that eject ink onto the printing surface, a plurality of pressure chambers provided corresponding to the plurality of nozzles, and a plurality of pressures that apply pressure to the plurality of pressure chambers to eject the ink from the nozzles The inkjet head and the cover plate are positioned so that the nozzle opening surface side of the inkjet head having the generating portion is covered with the cover plate except for the plurality of nozzles, and the inkjet head is the main body from the opposite side of the cover plate. A positioning step of positioning and disposing the main body frame with respect to the cover plate and the ink jet head so that the ink jet passage is covered with the frame and the ink jet head and the ink supply passage of the main body frame communicate with each other;
A filler is injected from an inlet that is formed between the main body frame and the cover plate by the positioning step and communicates with the inner space into the inner space in which the inkjet head is accommodated, and is almost farthest from the inlet. And a filling step of filling the filler until the filler is discharged from a discharge port communicating with the end of the internal space.
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