JP3728969B2 - Capacitance type pressure sensor and manufacturing method thereof - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ガス等の流体の圧力を検出して圧力に応じた信号を出力する静電容量式圧力センサに関する。
【0002】
【従来の技術】
ガスメータ等に搭載される小型軽量で安価な静電容量式圧力センサ(以下では圧力センサと略称する)としては、リング状溝の内側の部分を可動電極とする単結晶シリコン板からなるシリコン部品と、この可動電極に対向する位置に固定電極を形成した硼硅酸ガラスからなるガラス部品とを、可動電極と固定電極との間に所定のギャップをもたせて接合した構造の圧力センサがある。リング状溝に対応する肉薄部が印加された圧力によって変形することによって、可動電極が変位し、両電極間の静電容量値が変化する。
図9は、このような圧力センサの一例の構造を示し、(a)は平面図、(b)はそのAA断面図である。
【0003】
単結晶シリコン板からなるシリコン部品1には、上面から、コンデンサ3のギャップとなるギャップ部13と上側のリング状溝12とリング状溝12の外側に位置する凹部14とが選択エッチングによって形成されており、下面から、下側のリング状溝12が選択エッチングによって形成されている。このシリコン部品1のいずれかの面に圧力が印加されると、この上下のリング状溝12によって囲まれた領域が、リング状溝12によって薄肉になった部分の変形によって変位する。すなわち、このリング状溝12によって囲まれた領域が可動電極部11として機能する。凹部14は、ガラス部品2のスルーホール電極24の下端とシリコン部品1とが接触することを避けるために形成される。スルーホール電極24は、ガラス部品に形成された固定電極21を外部回路と接続するために固定電極用スルーホール22の内面及び下側開口部周辺に形成されたメタライズ層である。ガラス部品2のスルーホール電極24とシリコン部品1とが接触すると、可動電極部11と固定電極21とが短絡された状態となり、このセンサの機能が失われる。
【0004】
単結晶シリコン板の選択エッチング方法としては、アルミをマスク材料とするプラズマエッチング法が最も一般的であり、浅いエッチング加工であるギャップ部13の加工及び凹部14の加工が先に実施され、次に、深いエッチング加工である上下のリング状溝12の加工が別々の工程で実施される。
【0005】
硼硅酸ガラスからなるガラス部品2には、シリコン部品1の凹部14の中央部に対応して固定電極用スルーホール22が形成され、固定電極用スルーホール22の対角位置の角に可動電極用スルーホール23が形成され、シリコン部品1の可動電極部11に対向する位置に固定電極21が形成されている。固定電極21には、可動電極部11に対向する部分だけではなく固定電極用スルーホール22までのリード部も含まれている。固定電極用スルーホール22の内面及び開口部周辺には、固定電極21が形成されている側からスルーホール電極24が形成され、固定電極21を固定電極用スルーホール22の上端まで引き出している。可動電極用スルーホール23は、図9では円形の4分の1に表現されているが、隣り合う4つの分と合わせると円形をしている。
【0006】
ガラス部品2は次のようにして製造される。
まず、固定電極21を形成するための導電性薄膜、例えばクロムと金との積層金属膜、がスパッタリング法によって下面に生成され、この積層金属膜がフォトリソグラフィ技術によってパターニングされて、固定電極21が形成される。フォトリソグラフィ技術によるのは高い寸法精度を得るためである。次に、固定電極用スルーホール22及び可動電極用スルーホール23が、例えばサンドブラスト等の方法で同時に形成される。最後に、例えばクロムと金との積層金属膜からなるスルーホール電極24が、金属マスクを用いるマスクスパッタリング法によって形成される。
【0007】
以上のようなシリコン部品1とガラス部品2とが、可動電極部11と固定電極21とがギャップ部13を挟んで対向し、凹部14の中央部に固定電極用スルーホール22が位置するように位置決めされて、外周部で静電接合される。静電接合の後、ガラス部品2の上面側から、固定電極用スルーホール22の内面及び開口部周辺に固定電極の端子25が形成され、可動電極用スルーホール23の内面(図9では側面)及び開口部周辺(図9では上面)に可動電極の端子26が形成されて、固定電極21と可動電極部11とからなるコンデンサ3を備えた圧力センサが完成する。固定電極の端子25及び可動電極の端子26は、スルーホール電極24と同様に、例えばクロムと金との積層金属膜からなり、マスクスパッタリング法によって形成される。固定電極の端子25の形成によって、固定電極の端子25とスルーホール電極24とが固定電極用スルーホール22の内面で接続され、外部回路と接続するための固定電極の端子25に固定電極21が接続された状態になる。一方、可動電極の端子26の形成によって、シリコン部品1の可動電極部11の電気配線が、固定電極の端子25と同じ平面上に取り出された状態になる。同一平面上に両端子25及び26が形成されることによって、外部回路との接続が非常に容易となる。なお、固定電極の端子25と可動電極の端子26とは、同時に形成できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ガラス部品2の固定電極用スルーホール22及び可動電極用スルーホール23を形成する方法として、加工時間が短くて済むサンドブラスト等の機械的加工方法を採用すると、固定電極用スルーホール22等の端部にバリを発生する。このバリの大きさがシリコン部品1の凹部14の深さから固定電極用スルーホール22の下面開口部周辺の金属層の厚さを差し引いた値より大きい場合には、凹部14と固定電極用スルーホール22の下面開口部周辺の金属層とが接触し、コンデンサ3が短絡状態となり、必要なセンサ機能が得られなくなる。その結果、作成した圧力センサの良品率が低下する。また、完全な短絡状態にならない場合にも、特性をばらつかせ、信頼性を悪化させる。
【0009】
また、コンデンサ3のギャップ相当の大きさの塵埃が、固定電極用スルーホール22を通ってコンデンサ3にまで到達すると、この塵埃がコンデンサ3を短絡したり可動電極部11の変位を妨げたりする。その結果、必要なセンサ機能が得られなくなり、圧力センサの信頼性が悪化する。
【0010】
また、ガラス部品2に固定電極21等を高精度で形成するためには、フォトリソグラフィ技術の適用が必要である。しかし、従来のフォトレジストによるフォトリソグラフィ技術では、スルーホールの内面に形成された金属層を残すことは困難である。そのため、金属層のパターニング後にスルーホールを形成し、次いでスルーホール内面に金属層を形成しなければならず、2回の金属層形成工程が必要である。
【0011】
この発明の課題は、上記の良品率の低下や信頼性の悪化や工程の多さという問題点を解決して、特性と信頼性とが優れ、良品率が高く、且つ工程数が少ない安価な圧力センサを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明においては、
固定電極付きのガラス部品と、溝によって囲まれ溝部肉薄部の変形で変位する可動電極を有するシリコン部品とが接合されてなり、シリコン部品の溝の外側には溝につながる凹部が形成され、この凹部の中央部の直上に相当するガラス部品の部分にはスルーホールが形成され、このスルーホールを通して固定電極からの配線がガラス部品の外側表面に引き出され、測定対象である圧力が可動電極と固定電極とのギャップの変化を介してその静電容量値の変化分として検知される圧力センサにおいて、シリコン部品が単結晶シリコンからなり、ガラス部品が硼硅酸ガラスからなり、シリコン部品の凹部表面には絶縁性薄膜が形成され、シリコン部品とガラス部品とが静電接合によって接合されている(請求項1の発明)。
【0013】
シリコン単結晶は優れた弾性特性をもち、プラズマエッチング等の微細加工に適した導電性材料であり、硼硅酸ガラスはシリコン単結晶と非常に近い熱膨張係数をもつ絶縁性材料であり、静電接合によりシリコンと強固に接合することができる材料である。静電接合は接着剤のような接合材料を必要としない非常に優れた接合方法である。このような優れた材料と接合方法とに加えて、シリコン部品の凹部に形成された絶縁性薄膜が、ガラス部品のスルーホール周辺にシリコン部品の凹部に接触するようなバリが存在する場合においても、スルーホールの内部側開口部周辺に形成されたメタライズ層とシリコン部品の凹部とが導通状態になることを防止する。
【0014】
また、固定電極付きのガラス部品と、溝によって囲まれ溝部肉薄部の変形で変位する可動電極を有するシリコン部品とが接合されてなり、シリコン部品の溝の外側には溝につながる凹部が形成され、この凹部の中央部の直上に相当するガラス部品の部分にはスルーホールが形成され、このスルーホールを通して固定電極からの配線がガラス部品の外側表面に引き出され、測定対象である圧力が可動電極と固定電極とのギャップの変化を介してその静電容量値の変化分として検知される圧力センサにおいて、シリコン部品が単結晶シリコンからなり、ガラス部品が硼硅酸ガラスからなり、シリコン部品の凹部の前記スルーホールに対応する位置には、前記スルーホールより一回り大きいざぐり穴が形成され、シリコン部品とガラス部品とが静電接合によって接合されている(請求項2の発明)。
【0015】
シリコン単結晶は優れた弾性特性をもち、プラズマエッチング等の微細加工に適した導電性材料であり、硼硅酸ガラスはシリコン単結晶と非常に近い熱膨張係数をもつ絶縁性材料であり、静電接合によりシリコンと強固に接合することができる材料である。静電接合は接着剤のような接合材料を必要としない非常に優れた接合方法である。このような優れた材料と接合方法とに加えて、シリコン部品の凹部に形成されたざぐり穴が、ガラス部品のスルーホール周辺にシリコン部品の凹部に接触するようなバリが存在する場合においても、スルーホール部の開口部周辺に形成されたメタライズ層とシリコン部品の凹部とが導通状態になることを防止する。
【0016】
更に、固定電極付きのガラス部品と、溝によって囲まれ溝部肉薄部の変形で変位する可動電極を有するシリコン部品とが接合されてなり、シリコン部品の溝の外側には溝につながる凹部が形成され、この凹部の中央部の直上に相当するガラス部品の部分にはスルーホールが形成され、このスルーホールを通して固定電極からの配線がガラス部品の外側表面に引き出され、測定対象である圧力が可動電極と固定電極とのギャップの変化を介してその静電容量値の変化分として検知される圧力センサにおいて、シリコン部品が単結晶シリコンからなり、ガラス部品が硼硅酸ガラスからなり、シリコン部品の凹部の前記スルーホールに対応する位置には、前記スルーホールより一回り大きいざぐり穴が形成され、前記凹部のざぐり穴の外周には絶縁性薄膜が形成され、シリコン部品とガラス部品とが静電接合によって接合されている(請求項3の発明)。
【0017】
シリコン単結晶は優れた弾性特性をもち、プラズマエッチング等の微細加工に適した導電性材料であり、硼硅酸ガラスはシリコン単結晶と非常に近い熱膨張係数をもつ絶縁性材料であり、静電接合によりシリコンと強固に接合することができる材料である。静電接合は接着剤のような接合材料を必要としない非常に優れた接合方法である。このような優れた材料と接合方法とに加えて、シリコン部品の凹部に形成されたざぐり穴とその周辺の絶縁性薄膜とが、ガラス部品のスルーホール周辺にシリコン部品の凹部に接触するようなバリが存在する場合においても、スルーホール部の開口部周辺に形成されたメタライズ層とシリコン部品の凹部とが導通状態になることを防止する。更に、ざぐり穴周辺の絶縁性薄膜は、ガラス部品との間隔を狭くするので、スルーホール部から侵入してきた塵埃が更に内部へ侵入することを防止する。
【0018】
請求項1の発明または請求項3の発明において、前記スルーホールの内部側開口部周辺におけるシリコン部品とガラス部品との距離が、定格圧力を受けた状態における固定電極と可動電極とのギャップ(以下では定格圧力時ギャップという)より小さい(請求項4の発明)。
【0019】
スルーホールの内部側開口部周辺におけるシリコン部品とガラス部品との距離が定格圧力時ギャップより小さいので、スルーホールから侵入してきた塵埃の内で更に内部へ侵入できる塵埃はその距離未満の大きさのものに限定され、定格圧力までの圧力を受けて変位する可動電極の動きが妨げられたり、両電極間が短絡状態になったりすることが非常に少なくなる。
【0020】
請求項4に記載の圧力センサの製造方法として、前記スルーホールの内部側開口部周辺におけるシリコン部品とガラス部品との距離を凹部表面に形成する絶縁膜の厚さで制御し、その距離を定格圧力時ギャップより小さくする(請求項5の発明)。
【0021】
凹部に形成する絶縁膜の厚さを制御することによって、前記スルーホールの内部側開口部周辺におけるシリコン部品とガラス部品との距離を定格圧力時ギャップより小さくすることは、非常に容易な作業である。
【0022】
また、請求項1から請求項3のいずれかに記載の圧力センサの製造方法として、前記シリコン部品の凹部を、可動電極と固定電極とのギャップを形成するためにシリコン部品を凹み加工する際に同時に形成する(請求項6の発明)。
凹部とギャップとが同時に形成されるので、凹部を形成するために追加の工程を必要としない。
【0023】
更に、請求項2または請求項3に記載の圧力センサの製造方法として、前記シリコン部品のざぐり穴を、シリコン部品の溝を形成するためにシリコン部品を凹み加工する際に同時に形成する(請求項7の発明)。
ざぐり穴と溝とが同時に形成されるので、ざぐり穴を形成するために追加の工程を必要としない。
【0024】
更にまた、請求項1から請求項3のいずれかに記載の圧力センサの製造方法として、前記ガラス部品を、スルーホールを形成する工程、両面及びスルーホール内面に導電性薄膜を成膜する工程、ドライフィルムレジストによる導電性薄膜のパターニング工程の順で作製する(請求項8の発明)。
この工程によれば、スルーホールを形成した後に導電性薄膜を成膜するので、スルーホール内面に導電性薄膜を成膜する専用工程は不要となる。
【0025】
【発明の実施の形態】
この発明による圧力センサの実施の形態を実施例を用いて説明する。
なお、従来技術と同じ機能の部分には同じ符号を付している。
【0026】
〔第1の実施例〕
図1は、この発明による圧力センサの実施例の構造を示し、(a)は平面図、(b)はそのAA断面図である。図2は、この実施例のシリコン部品1aの製造工程を示し、(a)はギャップ部13の形成工程後のシリコン部品1a-1の平面図、(b)は(a)のAA断面図、(c)は絶縁膜15の形成工程後のシリコン部品1a-2の平面図、(d)は(c)のAA断面図、(e)はリング状溝12の形成工程後のシリコン部品1a-3の平面図、(f)は(e)のAA断面図である。図3は、ガラス部品2の製造工程を示し、(a)は固定電極21及び格子電極27の形成工程後のガラス部品2-1 の平面図、(b)は(a)のAA断面図、(c)は固定電極用スルーホール22及び可動電極用スルーホール23の形成工程後のガラス部品2-2 の平面図、(d)は(c)のAA断面図、(e)はスルーホール電極24の形成工程後のガラス部品2-3 の平面図、(f)は(e)のAA断面図である。
【0027】
この実施例においては、従来技術と同様に、測定対象圧力によってその静電容量値を変化させるコンデンサ3が、上下のリング状溝12によって囲まれ、ギャップ部13分だけ凹まされたシリコン部品1aの可動電極部11と、ガラス部品2のシリコン部品1a側の面に形成された固定電極21とで構成されている。可動電極部11は可動電極用スルーホール23に形成された可動電極の端子26によって、固定電極21は固定電極用スルーホール22に形成されたスルーホール電極24及び固定電極の端子25によってガラス部品2の上面まで接続されている。
シリコン部品1aの凹部14には絶縁膜15が形成されており、このことが従来技術のシリコン部品1と異なる点である。
【0028】
凹部14は、ガラス部品2のスルーホール電極24とシリコン部品1とが接触してコンデンサ17が短絡状態になることを避けるために形成されるが、その底面に形成されている絶縁膜15が両者の電気的絶縁状態をより完全なものにする。この点に関して更に詳しく説明すると、スルーホール電極24は、ガラス部品に形成された固定電極21を外部回路と接続するために固定電極用スルーホール22の内面及び下側開口部周辺に形成されたメタライズ層であるので、ガラス部品2のスルーホール電極24とシリコン部品1の凹部14とが接触して導通状態になると、可動電極部11と固定電極21とが短絡された状態となり、センサの機能が失われる。そのため、両者が接触して導通状態になることを防止することは必要不可欠の条件なのである。
【0029】
ここで、シリコン部品1aの製造工程を、図2を用いて説明する。
単結晶シリコン板からなるシリコン部品1aは、まず、その上面から、コンデンサ3のギャップとなるギャップ部13と凹部14とが、フォトリソグラフィによってパターニングされたアルミパターンをマスクとするプラズマエッチングによって同時に形成され〔図2(a)及び(b)〕、次いで、絶縁膜15が、所定領域だけに成膜できる金属マスクを用いた石英のスパッタリングによって凹部14の底面に形成され〔図2(c)及び(d)〕、最後に上面及び下面から、上下のリング状溝12がアルミをマスクとするプラズマエッチングによって形成される〔図2(e)及び(f)〕。
【0030】
絶縁膜15の形成領域は、ガラス部品1のスルーホール22の加工時にバリが発生する範囲をカバーするために、スルーホール22の大きさより一回り大きく設定されている。
【0031】
なお、ギャップ部13及び凹部14の形成工程においては、アルミマスクに替えて熱酸化によるシリコン酸化膜をフォトリソグラフィによってパターニングしてマスクにすることもできる。また、絶縁膜15の形成には熱酸化膜をフォトリソグラフィによりパターニングする方法を採用することもできる。
【0032】
このシリコン部品1aのいずれかの面に圧力が印加されると、この上下のリング状溝12によって囲まれた領域が、リング状溝12によって薄肉になった部分の変形によって変位し、このリング状溝12によって囲まれた領域が可動電極部11として機能する。
【0033】
次に、ガラス部品2の製造工程を図3を用いて説明する。
まず、硼硅酸ガラスからなるガラス板の両面に、例えばクロムと金の積層膜からなる厚さ数百〜数千オングストロームの導電性薄膜が蒸着あるいはスパッタリングによって形成された後、両面マスク合わせによるフォトリソグラフィによって、下面にはシリコン部品1の可動電極部11に対向する位置に固定電極21が形成され、上面には外周部に幅数十〜数百μm の格子電極27が形成される〔図3(a)及び(b)〕。格子電極27はウェハ状態で製造した場合の切断位置を示し、更に静電接合時の電極の役目をする。この格子電極27の存在によって、静電接合のために印加する電圧がウェハ全体に均一に行きわたり、静電接合の良品率が大幅に向上し、接合時間も短縮される。
【0034】
続いて、シリコン部品1aの凹部14の中央部に対応する固定電極用スルーホール22と、固定電極用スルーホール22の対角位置の角の可動電極用スルーホール23とが、サンドブラスト等によって形成され〔図3(c)及び(d)〕、スルーホール電極24が、固定電極21が形成されている側から、固定電極用スルーホール22の内面及び開口部周辺に、上記と同じクロムと金の積層膜としてマスクスパッタリングによって形成され〔図3(e)及び(f)〕、固定電極21を固定電極用スルーホール22の上端まで引き出している。この場合の積層膜形成にスパッタリングを採用するのは、スルーホール内部への十分な膜形成を確保するためである。なお、可動電極用スルーホール23は、図1及び図3では円形の4分の1に表現されているが、隣り合う4つの分と合わせると円形をしている。
【0035】
ガラス部品2に使用される硼硅酸ガラスとしては、パイレックスガラスが最も適している。それは、パイレックスガラスの熱膨張係数がシリコンの熱膨張係数に極めて近いため、両者を静電接合等の方法で接合した場合に発生する歪みが非常に小さくなるからである。
【0036】
以上のようなシリコン部品1aとガラス部品2とが、可動電極部11と固定電極21とがギャップ部13を挟んで対向し、凹部14の中央部に固定電極用スルーホール22が位置するように位置決めされて、外周部で静電接合される。静電接合の後、ガラス部品2の表面側から、固定電極の端子25が固定電極用スルーホール22の内面及び開口部周辺に上記と同じクロムと金の積層膜としてマスクスパッタリングで形成され、同時に可動電極の端子26が可動電極用スルーホール23の内面及び開口部周辺に形成されて、固定電極21と可動電極部11とからなるコンデンサ3を備えた圧力センサが完成する。固定電極の端子25の形成によって、固定電極の端子25とスルーホール電極24とがスルーホール22内面で接続され、固定電極24が外部回路と接続するための固定電極の端子25に接続された状態になる。一方、可動電極の端子26の形成によって、シリコン部品1の可動電極部11の電気配線が、固定電極の端子25と同じ平面上に取り出された状態になる。同一平面上に両端子25及び26が形成されることによって、外部回路との接続が非常に容易となる。
【0037】
図1から図3に示した図及び以上の説明においては、1つの圧力センサの単位で説明してきたが、実際に圧力センサを製造する場合には、ウエハの状態で以上に述べた全ての工程が実施され、最後に、そのウェハが格子電極27にしたがって切断されて、個々の圧力センサに分離される。したがって、製造工程においては、可動電極用スルーホール23は円形をしており、格子電極27は格子状をしている。
【0038】
以上の説明から明らかなように、この実施例においては、シリコン部品1aの凹部14に絶縁膜15が形成されているので、固定電極用スルーホール22の開口部周辺にバリを有するガラス部品2がシリコン部品1aに接合され、バリの表面に形成されたスルーホール電極24がシリコン部品1aの凹部14に接触しても、シリコン部品1aとスルーホール電極24とが導通状態になることがなく、圧力センサの機能を失うことはない。したがって、この絶縁膜15の形成によって、固定電極用スルーホール22の加工に伴って発生するバリに起因する特性不良をなくすることができ、圧力センサの良品率を向上させることができ、不安定な接触に伴う特性の不安定さも解消される。
【0039】
〔第2の実施例〕
この実施例は、第1の実施例において、シリコン部品1aの凹部14に形成される絶縁性薄膜15の厚さが制御されて、固定電極用スルーホール22の内側開口部周辺におけるシリコン部品1aとガラス部品2との距離が定格圧力時ギャップより小さくなるように製造されている。このような絶縁性薄膜15の厚さの制御は、例えば絶縁性薄膜15を形成するスパッタリングの時間の設定を変えるだけで容易に実施できる。
【0040】
絶縁性薄膜15の厚さについて、ギャップ部13と同時に凹部14を形成する場合を例にとって具体的に数値を示す。
圧力が印加されていない状態におけるコンデンサ3の固定電極21と可動電極部11とのギャップ(以下では圧力無印加時ギャップという)を1.5 μm とすると、凹部14の凹み量はギャップ部13の凹み量と同じで、〔1.5 μm +固定電極21の厚さ〕となる。定格圧力によるギャップの変化量は圧力無印加時ギャップの70%に設定されているので、定格圧力時ギャップは0.45μm となる。固定電極用スルーホール22の開口部周辺にはスルーホール電極24が形成されるので、その厚さが固定電極の厚さと同じであるとし、固定電極21の厚さを0.2 μm とすると、必要な絶縁性薄膜15の厚さは、最少で0.85μm であり、最大で(1.5 μm −α)となる。この最大値は、シリコン部品1aとガラス部品2とが静電接合される場合に、絶縁性薄膜15が開口部周辺のスルーホール電極24に突き当たって、静電接合されるべき部分が接触できなくなることを避ける条件と基準圧導入のための間隙を確保する条件とから決められる。
【0041】
このように絶縁性薄膜15の厚さを制御することによって、固定電極用スルーホール22から圧力センサ内部に侵入する塵埃の大きさが制限され、固定電極11と可動電極部21とが短絡されることや可動電極部11の変位が妨げられることが防止され、良品率と信頼性とに優れた圧力センサを製造することができる。
【0042】
〔第3の実施例〕
この実施例は、第1の実施例におけるシリコン部品1と固定電極21との短絡防止のための絶縁性薄膜15に替えて、凹部14にざぐり穴16を形成したシリコン部品1bと、ガラス部品の製作において、スルーホール加工の後でメタライズ加工をして各面1回ずつの金属層生成として金属層生成回数を少なくしたガラス部品2aとが静電接合されたものである。
【0043】
図4は第3の実施例の構造を示し、(a)は平面図、(b)はそのAA断面図である。図5はこの実施例のシリコン部品1bの製造工程を示し、(a)はギャップ部形成工程後のシリコン部品1b-1の平面図、(b)は(a)のAA断面図、(c)は上面のリング溝形成工程後のシリコン部品1b-2の平面図、(d)は(c)のAA断面図、(e)は下面のリング溝形成工程後のシリコン部品1b-3の平面図、(f)は(e)のAA断面図である。図6はこの実施例のガラス部品2aの製造工程を示し、(a)はスルーホール形成工程後のガラス部品2a-1の平面図、(b)は(a)のAA断面図、(c)は導電性薄膜形成工程後のガラス部品2a-2の平面図、(d)は(c)のAA断面図、(e)はドライフィルムレジストのパターニング工程後のガラス部品2a-3の平面図、(f)は(e)のAA断面図、(g)は電極形成工程後のガラス部品2a-4の平面図、(h)は(g)のAA断面図である。
【0044】
ざぐり穴16は、ガラス部品2aの固定電極用スルーホール22の直下に形成され、その大きさは、固定電極用スルーホール22の直径より一回り大きく、スルーホール加工によってバリが発生する領域をカバーしており、その深さは、スルーホール加工によって発生するバリが接触する可能性の極めて低い深さにしてある。
【0045】
図5を用いてシリコン部品1bの製造工程を説明する。
単結晶シリコン板からなるシリコン部品1bは、まず、その上面から、コンデンサ3のギャップとなるギャップ部13と凹部14とが、フォトリソグラフィでパターニングされたアルミパターンをマスクとするプラズマエッチングによって同時に形成され〔図5(a)及び(b)〕、次いで、上面から、上のリング状溝12及びざぐり穴16がアルミをマスクとするプラズマエッチングによって形成され〔図5(c)及び(d)〕、最後に下面から、下のリング状溝12がアルミをマスクとするプラズマエッチングによって形成される〔図2(e)及び(f)〕。
【0046】
次に、ガラス部品2の製造工程を図6を用いて説明する。
まず、硼硅酸ガラスからなるガラス板に、シリコン部品1bの凹部14の中央部に対応する固定電極用スルーホール22と、固定電極用スルーホール22の対角位置の角の可動電極用スルーホール23とが、サンドブラスト等によって形成され〔図6(a)及び(b)〕、次に、その両面にクロムと金の積層膜からなる導電性薄膜28a 及び28b がスパッタリングによって形成される〔図6(c)及び(d)〕。続いて、両面にドライフィルムレジストが貼り付けられた後、両面マスク合わせによるフォトリソグラフィによって、上面では固定電極の端子25及び格子電極27に相当するドライフィルムレジストのパターン41a 及び41b が形成され、下面では固定電極21とスルーホール電極24とが一体となったパターンに相当するドライフィルムレジストのパターン41c が形成され〔図6(e)及び(f)〕、そのパターンニングされたドライフィルムレジストによって導電性薄膜28a 及び28b がパタニーングされた後、ドライフィルムレジスト41a, 41b及び41c が除去されて、図6(g)及び(h)に示すガラス部品2a(図6では2a-4)が完成する。
【0047】
この実施例におけるガラス部品2aの製造工程が可能となるのは、ドライフィルムレジストがフォトレジストとしての機能を保持しながら、固定電極用スルーホール22等のスルーホールを完全に塞いで、導電性薄膜28a 及び28b をパターニングする際のエッチングに耐えるからである。
【0048】
この実施例を第1の実施例と比較すると、次のような利点がある。
シリコン部品1bの製作においては、絶縁性薄膜の形成が必要なく、ざぐり穴16は上面のリング状溝12の形成時に同時に形成できる。また、ガラス部品2aの製作においては、固定電極21とスルーホール電極24とが一体で形成できるため、導電性薄膜の形成回数が2回で済む。したがって、この実施例による圧力センサは少ない製造工数で製作することができる。
【0049】
〔第4の実施例〕
この実施例は、第3の実施例に第2の実施例のような塵埃侵入防止対策を施したものであり、第3の実施例と異なる点は、ざぐり穴16の外周に厚さを制御された絶縁性薄膜17が形成されていることである。この絶縁性薄膜17の厚さは、第2の実施例における絶縁性薄膜15と同じである。したがって、この実施例の圧力センサは、第3の実施例のシリコン部品1bのざぐり穴16の外周に厚さを制御された絶縁性薄膜17が形成されているシリコン部品1cと、第3の実施例と同じガラス部品2aとが静電接合されて構成されている。
【0050】
図7は第4の実施例の構造を示し、(a)は平面図、(b)はそのAA断面図であり、図8はこの実施例のシリコン部品1cの製造工程を示し、(a)はギャップ部形成工程後のシリコン部品1c-1の平面図、(b)は(a)のAA断面図、(c)は絶縁性薄膜形成工程後のシリコン部品1c-2の平面図、(d)は(c)のAA断面図、(e)は上面のリング溝形成工程後のシリコン部品1c-3の平面図、(f)は(e)のAA断面図、(e)は下面のリング溝形成工程後のシリコン部品1c-4の平面図、(f)は(e)のAA断面図である。
【0051】
図8を用いてシリコン部品1cの製造工程を説明する。
単結晶シリコン板からなるシリコン部品1cは、まず、その上面から、コンデンサ3のギャップとなるギャップ部13と凹部14とが、フォトリソグラフィでパターニングされたアルミパターンをマスクとするプラズマエッチングによって同時に形成され〔図8(a)及び(b)〕、次いで、全面に熱酸化によって所定の厚さの酸化膜が生成された後、フォトリソグラフィによって、後工程で形成されるざぐり穴16の外周部相当位置にリング状の絶縁性薄膜17が形成される〔図8(c)及び(d)〕。続いて、上面から、上のリング状溝12及びざぐり穴16がアルミをマスクとするプラズマエッチングによって形成され〔図8(e)及び(f)〕、最後に下面から、下のリング状溝12がアルミをマスクとするプラズマエッチングによって形成される〔図8(g)及び(h)〕。
【0052】
この実施例は、第3の実施例に比べると絶縁性薄膜17を形成する工数分だけ工数が増加する。しかし、絶縁性薄膜17とガラス部品2aとの制御された狭い間隔が、固定電極用スルーホール22を通って侵入してくる塵埃の内の前記間隔以上の大きさのもののより内部へ侵入を阻止し、信頼性に優れた圧力センサを提供することができる。
【0053】
この実施例においては、シリコン部品1bのギャップ部13と凹部14とがプラズマエッチングによって同時に形成され、塵埃侵入防止対策としては、ざぐり穴16の外周部にリング状の絶縁性薄膜17が形成されている。同様の塵埃侵入防止対策としては、凹部14の形成工程とギャップ部13の形成工程とを別工程にして、凹部14をギャップ部13より浅く加工し、ざぐり穴16の外周部のシリコン部品とガラス部品との距離を所定値以下にすることによっても実現することができる。
【0054】
なお、以上4つの実施例の説明においては、シリコン部品1a等の可動電極部11がリング状溝12で囲まれているものを説明したが、この発明は、可動電極部を囲む溝がリング状のものに限定されるものではなく、例えば方形状溝のものにも有効である。
【0055】
【発明の効果】
この発明によれば、
固定電極付きのガラス部品と、溝によって囲まれ溝部肉薄部の変形で変位する可動電極を有するシリコン部品とが接合されてなり、シリコン部品の溝の外側には溝につながる凹部が形成され、この凹部の中央部の直上に相当するガラス部品の部分にはスルーホールが形成され、このスルーホールを通して固定電極からの配線がガラス部品の外側表面に引き出され、測定対象である圧力が可動電極と固定電極とのギャップの変化を介してその静電容量値の変化分として検知される圧力センサにおいて、シリコン部品が単結晶シリコンからなり、ガラス部品が硼硅酸ガラスからなり、シリコン部品の凹部表面には絶縁膜が形成され、シリコン部品とガラス部品とが静電接合によって接合されている。
【0056】
シリコン単結晶は優れた弾性特性をもち、プラズマエッチング等の微細加工に適した導電性材料であり、硼硅酸ガラスはシリコン単結晶と非常に近い熱膨張係数をもつ絶縁性材料であり、静電接合によりシリコンと強固に接合することができる材料である。静電接合は接着剤のような接合材料を必要としない非常に優れた接合方法である。このような優れた材料と接合方法とに加えて、シリコン部品の凹部に形成された絶縁性薄膜が、ガラス部品のスルーホール周辺にシリコン部品の凹部に接触するようなバリが存在する場合においても、スルーホールの内部側開口部周辺に形成されたメタライズ層とシリコン部品の凹部とが導通状態になることを防止する。したがって、特性と信頼性とが優れ、良品率が高い圧力センサを提供することができる(請求項1の発明)。
【0057】
また、固定電極付きのガラス部品と、溝によって囲まれ溝部肉薄部の変形で変位する可動電極を有するシリコン部品とが接合されてなり、シリコン部品の溝の外側には溝につながる凹部が形成され、この凹部の中央部の直上に相当するガラス部品の部分にはスルーホールが形成され、このスルーホールを通して固定電極からの配線がガラス部品の外側表面に引き出され、測定対象である圧力が可動電極と固定電極とのギャップの変化を介してその静電容量値の変化分として検知される圧力センサにおいて、シリコン部品が単結晶シリコンからなり、ガラス部品が硼硅酸ガラスからなり、シリコン部品の凹部の前記スルーホールに対応する位置には、前記スルーホールより一回り大きいざぐり穴が形成され、シリコン部品とガラス部品とが静電接合によって接合されている。
【0058】
シリコン単結晶は優れた弾性特性をもち、プラズマエッチング等の微細加工に適した導電性材料であり、硼硅酸ガラスはシリコン単結晶と非常に近い熱膨張係数をもつ絶縁性材料であり、静電接合によりシリコンと強固に接合することができる材料である。静電接合は接着剤のような接合材料を必要としない非常に優れた接合方法である。このような優れた材料と接合方法とに加えて、シリコン部品の凹部に形成されたざぐり穴が、ガラス部品のスルーホール周辺にシリコン部品の凹部に接触するようなバリが存在する場合においても、スルーホール部の開口部周辺に形成されたメタライズ層とシリコン部品の凹部とが導通状態になることを防止する。したがって、特性と信頼性とが優れ、良品率が高い圧力センサを提供することができる(請求項2の発明)。
【0059】
更に、固定電極付きのガラス部品と、溝によって囲まれ溝部肉薄部の変形で変位する可動電極を有するシリコン部品とが接合されてなり、シリコン部品の溝の外側には溝につながる凹部が形成され、この凹部の中央部の直上に相当するガラス部品の部分にはスルーホールが形成され、このスルーホールを通して固定電極からの配線がガラス部品の外側表面に引き出され、測定対象である圧力が可動電極と固定電極とのギャップの変化を介してその静電容量値の変化分として検知される圧力センサにおいて、シリコン部品が単結晶シリコンからなり、ガラス部品が硼硅酸ガラスからなり、シリコン部品の凹部の前記スルーホールに対応する位置には、前記スルーホールより一回り大きいざぐり穴が形成され、前記凹部のざぐり穴の外周には絶縁性薄膜が形成され、シリコン部品とガラス部品とが静電接合によって接合されている。
【0060】
シリコン単結晶は優れた弾性特性をもち、プラズマエッチング等の微細加工に適した導電性材料であり、硼硅酸ガラスはシリコン単結晶と非常に近い熱膨張係数をもつ絶縁性材料であり、静電接合によりシリコンと強固に接合することができる材料である。静電接合は接着剤のような接合材料を必要としない非常に優れた接合方法である。このような優れた材料と接合方法とに加えて、シリコン部品の凹部に形成されたざぐり穴とその周辺の絶縁性薄膜とが、ガラス部品のスルーホール周辺にシリコン部品の凹部に接触するようなバリが存在する場合においても、スルーホール部の開口部周辺に形成されたメタライズ層とシリコン部品の凹部とが導通状態になることを防止する。更に、ざぐり穴周辺の絶縁性薄膜は、ガラス部品との間隔を狭くするので、スルーホール部から侵入してきた塵埃が更に内部へ侵入することを防止する。したがって、特性と信頼性とがより優れ、良品率が高い圧力センサを提供することができる(請求項3の発明)。
【0061】
請求項1の発明または請求項3の発明において、前記スルーホールの内部側開口部周辺におけるシリコン部品とガラス部品との距離が、定格圧力時ギャップより小さいので、スルーホールから侵入してきた塵埃の内で更に内部へ侵入できる塵埃はその距離未満の大きさのものに限定され、定格圧力までの圧力を受けて変位する可動電極の動きが妨げられたり、両電極間が短絡状態になったりすることが非常に少なくなる。したがって、特性と信頼性とが更により優れ、良品率が高い圧力センサを提供することができる(請求項4の発明)。
【0062】
請求項4に記載の圧力センサの製造方法として、前記スルーホールの内部側開口部周辺におけるシリコン部品とガラス部品との距離を凹部表面に形成する絶縁膜の厚さで制御し、その距離を定格圧力時ギャップより小さくする。凹部に形成する絶縁膜の厚さを制御することによって、前記スルーホールの内部側開口部周辺におけるシリコン部品とガラス部品との距離を定格圧力時ギャップより小さくすることは、非常に容易な作業である。したがって、請求項4に記載の圧力センサを容易に製造することができる(請求項5の発明)。
【0063】
また、請求項1から請求項3のいずれかに記載の圧力センサの製造方法として、前記シリコン部品の凹部を、可動電極と固定電極とのギャップを形成するためにシリコン部品を凹み加工する際に同時に形成するので、凹部を形成するために追加の工程を必要としない。したがって、請求項1から請求項3のいずれかに記載の圧力センサを少ない工程数で製造することができる(請求項6の発明)。
【0064】
更に、請求項2または請求項3に記載の圧力センサの製造方法として、前記シリコン部品のざぐり穴を、シリコン部品の溝を形成するためにシリコン部品を凹み加工する際に同時に形成するので、ざぐり穴を形成するために追加の工程を必要としない。したがって、請求項2または請求項3に記載の圧力センサを少ない工程数で製造することができる(請求項7の発明)。
【0065】
更にまた、請求項1から請求項3のいずれかに記載の圧力センサの製造方法として、前記ガラス部品を、スルーホールを形成する工程、両面及びスルーホール内面に導電性薄膜を成膜する工程、ドライフィルムレジストによる導電性薄膜のパターニング工程の順で作製する。この製造工程によれば、スルーホールを形成した後に導電性薄膜を成膜するので、スルーホール内部に導電性薄膜を成膜する専用工程は不要となる。したがって、請求項1から請求項3のいずれかに記載の圧力センサを少ない工程数で製造することができる(請求項8の発明)。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による圧力センサの第1の実施例の構造を示し、(a)は平面図、(b)はそのAA断面図
【図2】第1の実施例のシリコン部品の製造工程を示し、(a)はギャップ部形成工程後のシリコン部品の平面図、(b)は(a)のAA断面図、(c)は絶縁膜形成工程後のシリコン部品の平面図、(d)は(c)のAA断面図、(e)はリング溝形成工程後のシリコン部品の平面図、(f)は(e)のAA断面図
【図3】ガラス部品の製造工程を示し、(a)は電極形成工程後のガラス部品の平面図、(b)は(a)のAA断面図、(c)はスルーホール形成工程後のガラス部品の平面図、(d)は(c)のAA断面図、(e)はスルーホール電極形成工程後のガラス部品の平面図、(f)は(e)のAA断面図
【図4】第3の実施例の構造を示し、(a)は平面図、(b)はそのAA断面図
【図5】第3の実施例のシリコン部品の製造工程を示し、(a)はギャップ部形成工程後のシリコン部品の平面図、(b)は(a)のAA断面図、(c)は上面のリング溝形成工程後のシリコン部品の平面図、(d)は(c)のAA断面図、(e)は下面のリング溝形成工程後のシリコン部品の平面図、(f)は(e)のAA断面図
【図6】第3の実施例のガラス部品の製造工程を示し、(a)はスルーホール形成工程後のガラス部品の平面図、(b)は(a)のAA断面図、(c)は導電性薄膜形成工程後のガラス部品の平面図、(d)は(c)のAA断面図、(e)はドライフィルムレジストのパターニング工程後のガラス部品の平面図、(f)は(e)のAA断面図、(g)は電極形成工程後のガラス部品の平面図、(h)は(g)のAA断面図
【図7】第4の実施例の構造を示し、(a)は平面図、(b)はそのAA断面図
【図8】第4の実施例のシリコン部品の製造工程を示し、(a)はギャップ部形成工程後のシリコン部品の平面図、(b)は(a)のAA断面図、(c)は絶縁性薄膜形成工程後のシリコン部品の平面図、(d)は(c)のAA断面図、(e)は上面のリング溝形成工程後のシリコン部品の平面図、(f)は(e)のAA断面図、(g)は下面のリング溝形成工程後のシリコン部品の平面図、(h)は(g)のAA断面図
【図9】従来技術による圧力センサの一例の構造を示し、(a)は平面図、(b)はそのAA断面図
【符号の説明】
1, 1a, 1b, 1c シリコン部品
11 可動電極部 12 リング状溝
13 ギャップ部 14 凹部
15, 17 絶縁性薄膜 16 ざぐり穴
2, 2a ガラス部品
21 固定電極
22 固定電極用スルーホール
23 可動電極用スルーホール
24 スルーホール電極 25 固定電極の端子
26 可動電極の端子 27 格子電極
28a, 28b 導電性薄膜
3 コンデンサ
41a, 41b, 41c ドライフィルムレジスト[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a capacitive pressure sensor that detects the pressure of a fluid such as gas and outputs a signal corresponding to the pressure.
[0002]
[Prior art]
As a small, light and inexpensive capacitive pressure sensor (hereinafter abbreviated as a pressure sensor) mounted on a gas meter or the like, a silicon component made of a single crystal silicon plate having a movable electrode as an inner portion of a ring-shaped groove is used. There is a pressure sensor having a structure in which a glass component made of borosilicate glass having a fixed electrode formed at a position facing the movable electrode is joined with a predetermined gap between the movable electrode and the fixed electrode. When the thin portion corresponding to the ring-shaped groove is deformed by the applied pressure, the movable electrode is displaced, and the capacitance value between the electrodes changes.
FIGS. 9A and 9B show the structure of an example of such a pressure sensor, where FIG. 9A is a plan view and FIG. 9B is an AA cross-sectional view thereof.
[0003]
On the
[0004]
As a selective etching method of a single crystal silicon plate, a plasma etching method using aluminum as a mask material is the most common, and the processing of the
[0005]
The
[0006]
The
First, a conductive thin film for forming the
[0007]
The
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
As a method of forming the fixed electrode through
[0009]
Further, when dust having a size corresponding to the gap of the
[0010]
Further, in order to form the
[0011]
The object of the present invention is to solve the above-mentioned problems such as a decrease in the yield of good products, deterioration of reliability, and a large number of processes, excellent characteristics and reliability, a high yield of good products, and a low number of processes. It is to provide a pressure sensor.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
In this invention,
A glass part with a fixed electrode and a silicon part having a movable electrode surrounded by a groove and displaced by deformation of the thin part of the groove part are joined, and a recess connected to the groove is formed outside the groove of the silicon part. A through hole is formed in the part of the glass part corresponding to the central part of the recess, and the wiring from the fixed electrode is drawn to the outer surface of the glass part through this through hole, and the pressure to be measured is fixed to the movable electrode. In a pressure sensor that is detected as a change in capacitance value through a change in gap with the electrode, the silicon component is made of single crystal silicon, the glass component is made of borosilicate glass, and the silicon component is formed on the concave surface of the silicon component. An insulating thin film is formed, and a silicon part and a glass part are joined by electrostatic joining (invention of claim 1).
[0013]
Silicon single crystal has excellent elastic properties and is a conductive material suitable for fine processing such as plasma etching, and borosilicate glass is an insulating material having a thermal expansion coefficient very close to that of silicon single crystal. It is a material that can be firmly bonded to silicon by electrical bonding. Electrostatic bonding is a very good bonding method that does not require a bonding material such as an adhesive. In addition to such excellent materials and bonding methods, the insulating thin film formed in the concave part of the silicon part also has a burr that contacts the concave part of the silicon part around the through hole of the glass part. This prevents the metallized layer formed in the vicinity of the opening on the inner side of the through hole from being brought into conduction with the recess of the silicon component.
[0014]
In addition, a glass component with a fixed electrode and a silicon component having a movable electrode surrounded by a groove and displaced by deformation of the thin groove portion are joined, and a recess connected to the groove is formed outside the groove of the silicon component. A through hole is formed in the portion of the glass component corresponding directly above the central portion of the recess, and the wiring from the fixed electrode is drawn out to the outer surface of the glass component through the through hole, and the pressure to be measured is the movable electrode. In a pressure sensor that is detected as a change in capacitance value through a change in the gap between the electrode and the fixed electrode, the silicon part is made of single crystal silicon, the glass part is made of borosilicate glass, and the silicon part is recessed. A counterbored hole that is slightly larger than the through hole is formed at a position corresponding to the through hole, and the silicon part and the glass part are electrostatically They are joined by coupling (the invention of claim 2).
[0015]
Silicon single crystal has excellent elastic properties and is a conductive material suitable for fine processing such as plasma etching, and borosilicate glass is an insulating material having a thermal expansion coefficient very close to that of silicon single crystal. It is a material that can be firmly bonded to silicon by electrical bonding. Electrostatic bonding is a very good bonding method that does not require a bonding material such as an adhesive. In addition to such excellent materials and bonding methods, even when there are burrs in which the counterbore formed in the recess of the silicon component contacts the recess of the silicon component around the through hole of the glass component, This prevents the metallized layer formed around the opening of the through-hole portion from being in a conductive state with the recess of the silicon component.
[0016]
Furthermore, a glass component with a fixed electrode and a silicon component having a movable electrode surrounded by the groove and displaced by deformation of the thin groove portion are joined, and a recess connected to the groove is formed outside the groove of the silicon component. A through hole is formed in the portion of the glass component corresponding directly above the central portion of the recess, and the wiring from the fixed electrode is drawn out to the outer surface of the glass component through the through hole, and the pressure to be measured is the movable electrode. In a pressure sensor that is detected as a change in capacitance value through a change in the gap between the electrode and the fixed electrode, the silicon part is made of single crystal silicon, the glass part is made of borosilicate glass, and the silicon part is recessed. A counterbore hole that is slightly larger than the through hole is formed at a position corresponding to the through hole, and the outer periphery of the counterbore hole of the recess is insulated. Thin film is formed, and the silicon component and the glass component are joined by electrostatic bonding (invention of claim 3).
[0017]
Silicon single crystal has excellent elastic properties and is a conductive material suitable for fine processing such as plasma etching, and borosilicate glass is an insulating material having a thermal expansion coefficient very close to that of silicon single crystal. It is a material that can be firmly bonded to silicon by electrical bonding. Electrostatic bonding is a very good bonding method that does not require a bonding material such as an adhesive. In addition to such excellent materials and bonding methods, the counterbored hole formed in the recess of the silicon component and the insulating thin film around the hole contact the recess of the silicon component around the through hole of the glass component. Even in the presence of burrs, the metallized layer formed around the opening of the through-hole portion and the concave portion of the silicon component are prevented from becoming conductive. Furthermore, since the insulating thin film around the counterbore narrows the gap with the glass part, dust that has entered from the through-hole portion is prevented from further entering the inside.
[0018]
In the invention of
[0019]
Since the distance between the silicon part and the glass part around the opening on the inner side of the through hole is smaller than the gap at the rated pressure, the dust that can further enter the inside of the dust that has entered from the through hole is less than that distance. However, the movement of the movable electrode that is displaced by receiving a pressure up to the rated pressure is prevented, or the short circuit between the two electrodes is extremely reduced.
[0020]
The pressure sensor manufacturing method according to
[0021]
By controlling the thickness of the insulating film formed in the recess, it is a very easy task to make the distance between the silicon component and the glass component around the inner opening of the through hole smaller than the gap at the rated pressure. is there.
[0022]
Further, as a method of manufacturing a pressure sensor according to any one of
Since the recess and the gap are formed at the same time, no additional process is required to form the recess.
[0023]
Furthermore, as a method for manufacturing a pressure sensor according to
Since the counterbore and the groove are formed at the same time, no additional steps are required to form the counterbore.
[0024]
Furthermore, as a method for manufacturing a pressure sensor according to any one of
According to this process, since the conductive thin film is formed after the through hole is formed, a dedicated process for forming the conductive thin film on the inner surface of the through hole becomes unnecessary.
[0025]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
An embodiment of a pressure sensor according to the present invention will be described with reference to examples.
In addition, the same code | symbol is attached | subjected to the part of the same function as a prior art.
[0026]
[First embodiment]
1A and 1B show the structure of an embodiment of a pressure sensor according to the present invention, in which FIG. 1A is a plan view and FIG. 2A and 2B show the manufacturing process of the silicon part 1a of this embodiment, where FIG. 2A is a plan view of the silicon part 1a-1 after the
[0027]
In this embodiment, as in the prior art, the
An insulating
[0028]
The
[0029]
Here, the manufacturing process of the silicon component 1a will be described with reference to FIG.
In the silicon part 1a made of a single crystal silicon plate, first, from the upper surface, a
[0030]
A region where the insulating
[0031]
In the step of forming the
[0032]
When pressure is applied to any surface of this silicon component 1a, the region surrounded by the upper and lower ring-shaped
[0033]
Next, the manufacturing process of the
First, on both surfaces of a glass plate made of borosilicate glass, a conductive thin film having a thickness of several hundred to several thousand angstroms made of, for example, a chromium and gold laminated film is formed by vapor deposition or sputtering. By lithography, a fixed
[0034]
Subsequently, a fixed electrode through
[0035]
Pyrex glass is most suitable as the borosilicate glass used for the
[0036]
The silicon part 1a and the
[0037]
1 and FIG. 3 and the above description, it has been described in units of one pressure sensor. However, when actually manufacturing a pressure sensor, all the steps described above in the state of a wafer. Finally, the wafer is cut according to the
[0038]
As is clear from the above description, in this embodiment, since the insulating
[0039]
[Second Embodiment]
In this embodiment, the thickness of the insulating
[0040]
The thickness of the insulating
When the gap between the fixed
[0041]
By controlling the thickness of the insulating
[0042]
[Third embodiment]
In this embodiment, instead of the insulating
[0043]
4A and 4B show the structure of the third embodiment, in which FIG. 4A is a plan view and FIG. 5A and 5B show the manufacturing process of the
[0044]
The
[0045]
The manufacturing process of the
In the
[0046]
Next, the manufacturing process of the
First, a fixed electrode through
[0047]
The manufacturing process of the
[0048]
Compared with the first embodiment, this embodiment has the following advantages.
In the manufacture of the
[0049]
[Fourth embodiment]
In this embodiment, the dust intrusion prevention measure as in the second embodiment is applied to the third embodiment. The difference from the third embodiment is that the thickness is controlled on the outer periphery of the
[0050]
FIG. 7 shows the structure of the fourth embodiment, (a) is a plan view, (b) is an AA cross-sectional view thereof, and FIG. 8 shows the manufacturing process of the
[0051]
The manufacturing process of the
In the
[0052]
Compared with the third embodiment, this embodiment increases the number of steps by the number of steps for forming the insulating
[0053]
In this embodiment, the
[0054]
In the above description of the four embodiments, the
[0055]
【The invention's effect】
According to this invention,
A glass part with a fixed electrode and a silicon part having a movable electrode surrounded by a groove and displaced by deformation of the thin part of the groove part are joined, and a recess connected to the groove is formed outside the groove of the silicon part. A through hole is formed in the part of the glass part corresponding to the central part of the recess, and the wiring from the fixed electrode is drawn to the outer surface of the glass part through this through hole, and the pressure to be measured is fixed to the movable electrode. In a pressure sensor that is detected as a change in capacitance value through a change in gap with the electrode, the silicon component is made of single crystal silicon, the glass component is made of borosilicate glass, and the silicon component is formed on the concave surface of the silicon component. An insulating film is formed, and the silicon component and the glass component are bonded by electrostatic bonding.
[0056]
Silicon single crystal has excellent elastic properties and is a conductive material suitable for fine processing such as plasma etching, and borosilicate glass is an insulating material having a thermal expansion coefficient very close to that of silicon single crystal. It is a material that can be firmly bonded to silicon by electrical bonding. Electrostatic bonding is a very good bonding method that does not require a bonding material such as an adhesive. In addition to such excellent materials and bonding methods, the insulating thin film formed in the concave part of the silicon part also has a burr that contacts the concave part of the silicon part around the through hole of the glass part. This prevents the metallized layer formed in the vicinity of the opening on the inner side of the through hole from being brought into conduction with the recess of the silicon component. Therefore, a pressure sensor having excellent characteristics and reliability and a high yield rate can be provided (invention of claim 1).
[0057]
In addition, a glass component with a fixed electrode and a silicon component having a movable electrode surrounded by a groove and displaced by deformation of the thin groove portion are joined, and a recess connected to the groove is formed outside the groove of the silicon component. A through hole is formed in the portion of the glass component corresponding directly above the central portion of the recess, and the wiring from the fixed electrode is drawn out to the outer surface of the glass component through the through hole, and the pressure to be measured is the movable electrode. In a pressure sensor that is detected as a change in capacitance value through a change in the gap between the electrode and the fixed electrode, the silicon part is made of single crystal silicon, the glass part is made of borosilicate glass, and the silicon part is recessed. A counterbored hole that is slightly larger than the through hole is formed at a position corresponding to the through hole, and the silicon part and the glass part are electrostatically They are joined by engagement.
[0058]
Silicon single crystal has excellent elastic properties and is a conductive material suitable for fine processing such as plasma etching, and borosilicate glass is an insulating material having a thermal expansion coefficient very close to that of silicon single crystal. It is a material that can be firmly bonded to silicon by electrical bonding. Electrostatic bonding is a very good bonding method that does not require a bonding material such as an adhesive. In addition to such excellent materials and bonding methods, even when there are burrs in which the counterbore formed in the recess of the silicon component contacts the recess of the silicon component around the through hole of the glass component, This prevents the metallized layer formed around the opening of the through-hole portion from being in a conductive state with the recess of the silicon component. Therefore, it is possible to provide a pressure sensor that has excellent characteristics and reliability and a high yield rate (invention of claim 2).
[0059]
Furthermore, a glass component with a fixed electrode and a silicon component having a movable electrode surrounded by the groove and displaced by deformation of the thin groove portion are joined, and a recess connected to the groove is formed outside the groove of the silicon component. A through hole is formed in the portion of the glass component corresponding directly above the central portion of the recess, and the wiring from the fixed electrode is drawn out to the outer surface of the glass component through the through hole, and the pressure to be measured is the movable electrode. In a pressure sensor that is detected as a change in capacitance value through a change in the gap between the electrode and the fixed electrode, the silicon part is made of single crystal silicon, the glass part is made of borosilicate glass, and the silicon part is recessed. A counterbore hole that is slightly larger than the through hole is formed at a position corresponding to the through hole, and the outer periphery of the counterbore hole of the recess is insulated. Thin film is formed, and the silicon component and the glass component are joined by electrostatic bonding.
[0060]
Silicon single crystal has excellent elastic properties and is a conductive material suitable for fine processing such as plasma etching, and borosilicate glass is an insulating material having a thermal expansion coefficient very close to that of silicon single crystal. It is a material that can be firmly bonded to silicon by electrical bonding. Electrostatic bonding is a very good bonding method that does not require a bonding material such as an adhesive. In addition to such excellent materials and bonding methods, the counterbored hole formed in the recess of the silicon component and the insulating thin film around the hole contact the recess of the silicon component around the through hole of the glass component. Even in the presence of burrs, the metallized layer formed around the opening of the through-hole portion and the concave portion of the silicon component are prevented from becoming conductive. Furthermore, since the insulating thin film around the counterbore narrows the gap with the glass part, dust that has entered from the through-hole portion is prevented from further entering the inside. Therefore, it is possible to provide a pressure sensor that has more excellent characteristics and reliability and a high yield rate (Invention of Claim 3).
[0061]
In the invention of
[0062]
The pressure sensor manufacturing method according to
[0063]
Further, as a method of manufacturing a pressure sensor according to any one of
[0064]
Furthermore, as a method for manufacturing a pressure sensor according to
[0065]
Furthermore, as a method for manufacturing a pressure sensor according to any one of
[Brief description of the drawings]
1A and 1B show the structure of a first embodiment of a pressure sensor according to the present invention, in which FIG. 1A is a plan view and FIG.
2A and 2B show a manufacturing process of a silicon part according to a first embodiment, wherein FIG. 2A is a plan view of the silicon part after a gap forming process, FIG. 2B is a cross-sectional view taken along line AA in FIG. A plan view of the silicon part after the insulating film forming step, (d) is a cross-sectional view taken along line AA in (c), (e) is a plan view of the silicon part after the ring groove forming step, and (f) is a cross-sectional view taken along line AA in (e). Figure
3A and 3B show a manufacturing process of a glass part, wherein FIG. 3A is a plan view of the glass part after the electrode forming process, FIG. 3B is a cross-sectional view taken along the line AA in FIG. (D) is an AA sectional view of (c), (e) is a plan view of a glass component after the through-hole electrode forming step, and (f) is an AA sectional view of (e).
4A and 4B show the structure of a third embodiment, where FIG. 4A is a plan view and FIG.
5A and 5B show a manufacturing process of a silicon part according to a third embodiment, wherein FIG. 5A is a plan view of the silicon part after the gap forming process, FIG. 5B is a cross-sectional view taken along line AA in FIG. (D) is a cross-sectional view taken along the line AA in (c), (e) is a plan view of the silicon component after the lower surface ring groove forming step, and (f) is (e). ) AA sectional view
6A and 6B show a manufacturing process of a glass part according to a third embodiment, wherein FIG. 6A is a plan view of the glass part after the through hole forming process, FIG. 6B is a cross-sectional view taken along line AA in FIG. A plan view of the glass component after the conductive thin film forming step, (d) is a cross-sectional view taken along the line AA in (c), (e) is a plan view of the glass component after the patterning step of the dry film resist, and (f) is (e). AA sectional view, (g) is a plan view of the glass part after the electrode forming step, (h) is an AA sectional view of (g).
7A and 7B show the structure of a fourth embodiment, wherein FIG. 7A is a plan view and FIG.
8A and 8B show a manufacturing process of a silicon part according to a fourth embodiment, wherein FIG. 8A is a plan view of the silicon part after the gap portion forming process, FIG. 8B is a cross-sectional view taken along line AA in FIG. A plan view of the silicon component after the insulating thin film forming step, (d) is a cross-sectional view taken along the line AA in (c), (e) is a plan view of the silicon component after the ring groove forming step on the upper surface, and (f) is (e). FIG. 6A is a cross-sectional view of the silicon part after the step of forming the ring groove on the lower surface, and FIG.
9A and 9B show a structure of an example of a conventional pressure sensor, where FIG. 9A is a plan view, and FIG.
[Explanation of symbols]
1, 1a, 1b, 1c silicon parts
11
13
15, 17 Insulating
2, 2a Glass parts
21 Fixed electrode
22 Through hole for fixed electrode
23 Through hole for movable electrode
24 Through-
26 Terminal of
28a, 28b Conductive thin film
3 capacitors
41a, 41b, 41c dry film resist
Claims (8)
シリコン部品が単結晶シリコンからなり、
ガラス部品が硼硅酸ガラスからなり、
シリコン部品の凹部表面には絶縁性薄膜が形成され、
シリコン部品とガラス部品とが静電接合によって接合されている
ことを特徴とする静電容量式圧力センサ。A glass part with a fixed electrode and a silicon part having a movable electrode surrounded by a groove and displaced by deformation of the thin part of the groove part are joined, and a recess connected to the groove is formed outside the groove of the silicon part. A through hole is formed in the part of the glass part corresponding to the central part of the recess, and the wiring from the fixed electrode is drawn to the outer surface of the glass part through this through hole, and the pressure to be measured is fixed to the movable electrode. In the capacitance type pressure sensor that is detected as a change in the capacitance value through a change in the gap with the electrode,
Silicon parts are made of single crystal silicon,
The glass parts are made of borosilicate glass,
An insulating thin film is formed on the concave surface of the silicon component,
A capacitive pressure sensor characterized in that a silicon component and a glass component are bonded by electrostatic bonding.
シリコン部品が単結晶シリコンからなり、
ガラス部品が硼硅酸ガラスからなり、
シリコン部品の凹部の前記スルーホールに対応する位置には、前記スルーホールより一回り大きいざぐり穴が形成され、
シリコン部品とガラス部品とが静電接合によって接合されている
ことを特徴とする静電容量式圧力センサ。A glass part with a fixed electrode and a silicon part having a movable electrode surrounded by a groove and displaced by deformation of the thin part of the groove part are joined, and a recess connected to the groove is formed outside the groove of the silicon part. A through hole is formed in the part of the glass part corresponding to the central part of the recess, and the wiring from the fixed electrode is drawn to the outer surface of the glass part through this through hole, and the pressure to be measured is fixed to the movable electrode. In the capacitance type pressure sensor that is detected as a change in the capacitance value through a change in the gap with the electrode,
Silicon parts are made of single crystal silicon,
The glass parts are made of borosilicate glass,
A countersunk hole that is slightly larger than the through hole is formed at a position corresponding to the through hole in the recess of the silicon component,
A capacitive pressure sensor characterized in that a silicon component and a glass component are bonded by electrostatic bonding.
シリコン部品が単結晶シリコンからなり、
ガラス部品が硼硅酸ガラスからなり、
シリコン部品の凹部の前記スルーホールに対応する位置には、前記スルーホールより一回り大きいざぐり穴が形成され、
前記凹部のざぐり穴の外周には絶縁性薄膜が形成され、
シリコン部品とガラス部品とが静電接合によって接合されている
ことを特徴とする静電容量式圧力センサ。A glass part with a fixed electrode and a silicon part having a movable electrode surrounded by a groove and displaced by deformation of the thin part of the groove part are joined, and a recess connected to the groove is formed outside the groove of the silicon part. A through hole is formed in the part of the glass part corresponding to the central part of the recess, and the wiring from the fixed electrode is drawn to the outer surface of the glass part through this through hole, and the pressure to be measured is fixed to the movable electrode. In the capacitance type pressure sensor that is detected as a change in the capacitance value through a change in the gap with the electrode,
Silicon parts are made of single crystal silicon,
The glass parts are made of borosilicate glass,
A countersunk hole that is slightly larger than the through hole is formed at a position corresponding to the through hole in the recess of the silicon component,
An insulating thin film is formed on the outer periphery of the counterbore of the recess,
A capacitive pressure sensor characterized in that a silicon component and a glass component are bonded by electrostatic bonding.
ことを特徴とする請求項1または請求項3に記載の静電容量式圧力センサ。The distance between the silicon part and the glass part in the vicinity of the opening on the inner side of the through hole is smaller than the gap between the fixed electrode and the movable electrode in a state where the rated pressure is received. The capacitance-type pressure sensor as described.
前記スルーホールの内部側開口部周辺におけるシリコン部品とガラス部品との距離を凹部表面に形成する絶縁性薄膜の厚さで制御し、その距離を、定格圧力を受けた状態における固定電極と可動電極とのギャップより小さくする
ことを特徴とする静電容量式圧力センサの製造方法。It is a manufacturing method of the capacitance type pressure sensor according to claim 4,
The distance between the silicon part and the glass part around the inner side opening of the through hole is controlled by the thickness of the insulating thin film formed on the concave surface, and the distance is fixed and movable in a state where the rated pressure is received. A method for manufacturing a capacitance type pressure sensor, characterized in that the gap is smaller than the gap.
前記シリコン部品の凹部を、可動電極と固定電極とのギャップを形成するためにシリコン部品を凹み加工する際に同時に形成する
ことを特徴とする静電容量式圧力センサの製造方法。It is a manufacturing method of the capacity type pressure sensor according to any one of claims 1 to 3,
A method of manufacturing a capacitive pressure sensor, wherein the concave part of the silicon part is formed simultaneously when the silicon part is recessed to form a gap between the movable electrode and the fixed electrode.
前記シリコン部品のざぐり穴を、シリコン部品の溝を形成するためにシリコン部品を凹み加工する際に同時に形成する
ことを特徴とする静電容量式圧力センサの製造方法。It is a manufacturing method of the capacitance type pressure sensor according to claim 2 or 3,
A method of manufacturing a capacitive pressure sensor, wherein the counterbored hole of the silicon part is formed simultaneously when the silicon part is recessed to form a groove of the silicon part.
前記ガラス部品を、スルーホールを形成する工程、両面及びスルーホール内面に導電性薄膜を成膜する工程、ドライフィルムレジストにより導電性薄膜をパターニングする工程の順で作製する
ことを特徴とする静電容量式圧力センサの製造方法。It is a manufacturing method of the capacity type pressure sensor according to any one of claims 1 to 3,
The glass component is manufactured in the order of a step of forming a through hole, a step of forming a conductive thin film on both sides and the inner surface of the through hole, and a step of patterning the conductive thin film with a dry film resist. Manufacturing method of capacitive pressure sensor.
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