JP3727819B2 - データベース共有化システム - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のコンピュータ間(複数のユーザ間)でデータベースをセキュアに共有化するためのデータベース共有化システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、データベースの共有は、データベースサーバにデータベースを置いて行われている。このようなシステムでは、ユーザは、ユーザIDを入力してデータベースサーバにログインすることにより、データベースサーバを介してユーザの認証が行なわれ、データベースの使用が正式に許可されているユーザだけがデータベースに対してアクセスできるように構成されている。
【0003】
また、例えば出張先等、データベースサーバにログインすることなくデータベースを使用する際には、データベースサーバに置かれたデータベースのレプリカを、出張先で使用するパーソナルコンピュータ等のコンピュータに置き、アクセスしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のデータベース共有システムにおいて、データベースをデータベースサーバを経由することなく使用する場合には、データベースは、ユーザによりコンピュータに置かれる。
【0005】
したがって、データベースが置かれたコンピュータを操作することにより、誰でもデータベースにアクセスすることができるため、複数のユーザ間でデータベースを共有することができる。
【0006】
しかしながら、従来のデータベース共有システムにおいては、データベース使用権限がないユーザもデータベースにアクセスしてデータベースの内容を読取ることができるため、データベース共有システムのセキュリティを低下させていた。
【0007】
そこで、データベース使用権限がないユーザのデータベースへのアクセスを防止するために、データベースをそのユーザの暗号鍵を用いて暗号化することにより、データベースアクセスのセキュリティを高めることも行なわれている。
【0008】
しかしながら、特定の複数のユーザが出張先等においてデータベースサーバにログインすることなくデータベースを使用する場合には、暗号鍵に対応するユーザ以外のユーザはデータベースに対してアクセスすることができず、複数のユーザ間のセキュアなデータベース共有化を実現することができなかった。
【0009】
また、従来のデータベース共有システムにおいては、データベース使用権限を有するユーザをそのユーザIDにより管理しているため、ユーザIDを入力することなく匿名のユーザとしてデータベースにアクセスすることができず、ユーザのプライバシーを保護することが難しかった。
【0010】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、例えば出張先等において、データベースサーバにログインすることなくデータベースをセキュアに共有することを可能にしたデータベース共有方法およびシステム、ならびにコンピュータ読取り可能な記憶媒体を提供することにある。
【0011】
特に、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、各ユーザ毎の暗号鍵を用いてデータベースをアクセスすることを可能にして、データベース共有化をセキュアに実現することにある。
【0012】
さらに、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、ユーザIDを入力することなく匿名のユーザとしてデータベースにアクセスすることを可能にして、ユーザのプライバシーを保護しながらデータベース共有化を実現することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するための請求項1記載の発明によれば、複数のコンピュータ間でデータベースを共有化するデータベース共有化システムにおいて、暗号化された蓄積データ本体と前記データベースに対してユーザ登録されたユーザのID、前記ユーザの公開鍵および前記暗号化された蓄積データ本体に対応する暗号鍵を前記ユーザの公開鍵で暗号化して得られた暗号化暗号鍵の内、少なくとも前記公開鍵および暗号化暗号鍵を含むデータベースアクセス情報とを保有するデータベースを記憶する第1の記憶手段と、前記データベースに対するアクセス権限を有する複数のユーザのID、当該複数のユーザの対応するコンピュータへのログイン情報、前記複数のユーザの公開鍵および当該複数のユーザの公開鍵に対応する秘密鍵を含むユーザ認証情報を記憶する第2の記憶手段と、前記複数のユーザおよびコンピュータに対するメールアドレスおよび当該複数のユーザの公開鍵を含むアドレス情報をそれぞれ記憶するアドレス情報記憶手段とを備えており、前記各コンピュータは、前記アドレス情報記憶手段内に前記データベースに対して未登録の他コンピュータユーザの公開鍵が不足している際に、前記他コンピュータユーザのメールアドレスに基づいて前記コンピュータに対して当該他コンピュータユーザの公開鍵を要求する公開鍵要求手段と、他コンピュータからの公開鍵要求に応じて、対応する他コンピュータユーザの公開鍵を前記第2の記憶手段のユーザ認証情報から読み出して返信する公開鍵返信手段と、返信された他コンピュータユーザの公開鍵に基づいて暗号化された前記他コンピュータユーザの暗号化暗号鍵および前記他コンピュータユーザに対して設定されたアクセス権限に基づいて前記データベースを編集して前記他コンピュータユーザを当該データベースに登録する登録手段とを備えている。
【0020】
請求項2記載の発明において、前記公開鍵要求手段は、他コンピュータユーザのメールアドレスに基づいて前記他コンピュータユーザの公開鍵を要求するメールを作成するメール作成手段と、作成された公開鍵要求メールを前記他コンピュータに送信する鍵要求メール送信手段と、前記他コンピュータから返信されてきた当該他コンピュータユーザの公開鍵を前記アドレス情報記憶手段に書込む公開鍵書込み手段とを備えている。
【0021】
請求項3記載の発明において、前記公開鍵返信手段は、前記他コンピュータから送信されてきたメールが鍵要求メールか否かを解読し、その解読の結果、公開鍵要求メールの場合に、前記第2の記憶手段から前記鍵要求メールに対応する他コンピュータユーザの公開鍵を読み出してメールに添付することにより返信メールを作成する返信メール作成手段と、作成された返信メールを前記公開鍵要求メール送信元の他コンピュータに対して返信するメール返信手段とを備えている。
【0022】
請求項4記載の発明において、前記登録手段は、前記メール返信手段から返信された返信メールに添付された前記他コンピュータユーザの公開鍵を取り出す取出し手段と、取り出された他コンピュータユーザの公開鍵を用いて、暗号化された蓄積データ本体に対応する暗号鍵を暗号化して暗号化暗号鍵を生成する暗号化手段と、前記データベースのアクセス権限情報に基づいて前記他コンピュータユーザに対応するアクセス権限を設定する設定手段と、生成された他コンピュータユーザの暗号化暗号鍵および設定された他コンピュータユーザのアクセス権限を前記データベースに書込むことにより、当該他コンピュータユーザを当該データベースに登録する書込み手段とを備えている。
【0030】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0031】
図1は、本発明の各実施形態に係るデータベース共有システム1の全体的な構成を示す図である。
【0032】
図1によれば、データベース共有化システム1は、公衆回線や専用回線を用いたネットワーク2に接続された複数のコンピュータ3、4および5を備えている。なお、図1においては、3台のコンピュータであるが、コンピュータの数は任意である。
【0033】
上記複数のコンピュータ3〜5は、ネットワーク2にデータベース管理用のデータベースサーバが接続されている際には、そのデータベースサーバに対してデータベースアクセス要求を行ない、そのデータベースアクセス要求に応じてデータベースサーバから送信されたデータに応じてデータベースの閲覧、編集等の処理を行なうようになっており、サーバクライアントシステムにおけるクライアント3〜5として構成されている。
【0034】
そして、本実施形態において、データベース共有化システム1においては、データベースサーバを用いることなく、あるいはデータベースサーバにデータベースを配置することなく、あるいはデータベースサーバにログインすることなく、各クライアント3〜5にデータベースサーバ機能を持たせることにより、複数のクライアント3〜5間でデータベースを共有化するものである。したがって、厳密には、各コンピュータ3〜5は、クライアント/サーバと記載するのが相応しいとも言えるが、簡単化のため、クライアント3〜5と記載する。
【0035】
すなわち、データベース共有化システム1において、共有化するデータベースは、ネットワーク2上の任意の少なくとも1台のクライアントあるいはサーバに置かれている。
【0036】
各クライアント3〜5は、ワークステーションやパーソナルコンピュータ等のコンピュータ本体(計算機本体)に表示装置、入力装置、記憶装置およびユーザ認証装置としての指紋読取装置等を付加して構成されている。
【0037】
図2は、データベース共有化システム1における各クライアント3〜5のハードウエア構成を示すブロック図である。
【0038】
図2に示すように、各クライアント3〜5は、コンピュータ(クライアントコンピュータ)本体(以下、単にコンピュータと記載する)10と、このコンピュータ10に接続された表示装置11、入力装置12、印刷装置13、外部記憶装置14および指紋読取り装置15とを備えている。
【0039】
コンピュータ10は、CPUバス16、CPU17、ROM18およびRAM19をそれぞれ備えており、CPU17、ROM18およびRAM19は、それぞれ互いに通信可能にCPUバス16に接続されている。
【0040】
また、コンピュータ10は、CPUバス16に接続された周辺装置インタフェース用のインタフェース部20〜26をそれぞれ備えており、これらインタフェース部20〜26には、各周辺装置、すなわち、ハードディスク装置28、通信装置29、表示装置11、入力装置12、印刷装置13、外部記憶装置14および指紋読取り機15がそれぞれ接続されており、CPU17は、CPUバス16および各インタフェース部20〜26を介して各周辺装置28、29、11〜15を制御するようになっている。
【0041】
ROM18には、コンピュータ10を起動してオペレーティングシステム(OS)等を立ち上げるのに用いられるブート処理プログラムなどが格納されている。
【0042】
また、ハードディスク装置(ハードディスクドライブ;HDD)28には、プログラム格納部(格納領域)30およびデータ格納部(格納領域)31が設けられている。
【0043】
プログラム格納部30には、OSやデータベース共有システムを実現するプログラム(データベース共有システムプログラム34)等が格納され、データ格納部31には、後述するデータベース、IDファイル、アドレス帳、チケット、その他各種の情報が格納される。
【0044】
RAM19は、いわゆる主記憶やキャッシュ記憶に使用される。すなわち、RAM19は、CPU17による各種処理のための作業領域32とプログラム格納領域33とを備えており、このプログラム格納領域33には、CPU17の処理によりプログラム格納部31から読み込まれたデータベース共有システムプログラム34が格納されるようになっている。
【0045】
各クライアント3〜5のCPU17は、RAM19に格納されたデータベース共有システムプログラム34に従って、上記各周辺装置に対する制御処理を含む演算制御処理を実行することにより、自クライアント、他クライアントあるいはデータベースサーバに置かれた共有データベースに対してアクセスできるようになっており、データベース共有化システム1を実現している。
【0046】
通信装置29は、自クライアントおよび他クライアント間の通信処理および自クライアントおよびデータベースサーバ間の通信処理を行なうようになっており、自クライアントのデータ格納部31に格納された各種データ(データベース、メール、チケット等)の内の少なくとも一部は、CPU17の処理により、必要に応じて他クライアントやデータベースサーバに供給され、また、他クライアントやデータベースサーバから供給されたデータ(データベース、メール、チケット等の内の少なくとも一部)は、CPU17の処理により、通信装置29を介して自クライアント内に受け取られ、ハードディスク装置28のデータ格納部31に格納されるようになっている。
【0047】
表示装置11および入力装置12は、CPU17と協調してGUI機能を実現しており、ユーザは、自クライアントの入力装置12を操作することにより、表示装置11の表示画面上においてCPU17に対して各種指令を入力可能になっており、また、表示画面上に表示されたデータの編集作業を行なうことが可能になっている。
【0048】
外部記憶装置14は、コンピュータ10の処理により、自クライアントのデータ格納部31に格納された各種データ(データベース、IDファイル、チケット、アドレス帳、プログラム、その他各種情報)の内の少なくとも一部を可搬な記憶媒体に格納し、保存や輸送を便利かつ容易にする装置である。外部記憶装置14としては、例えば可搬媒体がフロッピーディスクであるフロッピーディスク装置(フロッピーディスクドライブ;FDD)、可搬媒体が光磁気ディスクである光磁気ディスク装置(MO)、可搬媒体がCD−R(コンパクトディスクリコーダブル)であるCD−Rドライブ装置、可搬媒体がCD−R/W(コンパクトディスクリライタブル)であるCD−R/Wドライブ装置、可搬媒体がDVDであるDVDドライブ装置、可搬媒体がICメモリであるICメモリ読書装置、あるいは可搬媒体がZIPディスクであるZIPドライブ装置等が用いられる。
【0049】
指紋読取り装置15は、ユーザ(人間)の指紋を読取る装置であり、自クライアントの使用が許可されたユーザであるか否かを認証するようになっている。なお、本発明の各実施形態においては、ユーザ認証用として上記指紋読取り装置を用いたが、本人確認に使用できる装置であれば何でも使用可能である。また、特別の認証装置を用いないで、ユーザのパスワード入力・照合による認証も可能である。
【0050】
(第1の実施の形態)
図3は、本発明の第1の実施の形態に係るデータベース41の概略構造を概念的に示す図である。このデータベース41は、クライアント3〜5で共有化されるものであり、クライアント3〜5の内の少なくとも1台か、あるいはデータベースサーバに保持されている。
【0051】
図3に示すように、データベース41は、データベース41自体のIDを表すデータベース(DB)ID42と、データベース41の使用権限(アクセス権限)を有するユーザの認証情報43とを備えている。
【0052】
ユーザ認証情報43は、図3に示すように、予めデータベース41内に記憶されたクライアント3のユーザであるA氏のID43−1Aと、予めデータベース41内に記憶されたユーザA氏の公開鍵43−2Aと、ユーザA氏の公開鍵により暗号化された暗号化乱数43−3Aと、予めデータベース41に記憶されたユーザA氏による暗号化暗号鍵43−4Aとを備えている。
【0053】
この暗号化暗号鍵43−4Aは、データベース41の暗号化された蓄積データ(データベース本体)に対応する暗号鍵(一般的な共通鍵方式の暗号鍵)をA氏の公開鍵により暗号化して得られたものである。
【0054】
同様に、43−1B、43−2B、43−3B、43−4Bは、それぞれクライアント4のユーザB氏に対するID、公開鍵、暗号化係数、暗号化暗号鍵であり、43−1C、43−2C、43−3C、43−4Cは、それぞれクライアント5のユーザC氏に対するID、公開鍵、暗号化係数、暗号鍵である。
【0055】
本実施形態においては、ユーザC氏までを記載しているが、データベース41のアクセス権限を有するユーザの人数が多い場合には、ユーザ認証情報43の中身がユーザ人数に応じて増加するようになっている。
【0056】
公開鍵は、秘密鍵と組み合わせて使用される暗号鍵であり、例えば周知のRSA方式等が適用される。
【0057】
一方、データベース41は、図3に示すように、各ユーザA〜Cのデータベース41に対するアクセス権限のレベルを各ユーザの名前に対応付けて保持するアクセス制御リスト44と、暗号化された蓄積データを含むデータベース本体45と、データベース41のデータベース本体45を操作制御するデータベース制御プログラム46とを備えている。
【0058】
アクセス制御リスト44には、データベースアクセス権限を有するユーザ毎に、そのユーザのデータベースアクセス権限レベルとして、投稿者権限、データベース本体45のデータベースレコードを読み出すことができる読者権限、新規データベースレコードを作成できる作成者権限、データベースレコードの内容を編集する編集者権限およびデータベース本体を管理する管理者権限の内の何れかがそれぞれ設定されている。
【0059】
図4は、第1の実施の形態に係る例えばユーザA氏のユーザIDファイル47の概略構造を概念的に示す図である。なお、他のユーザBおよびC氏のユーザファイルも、ユーザA氏のユーザIDファイルと同様である。この各ユーザA〜CのユーザIDファイル47は、例えば対応する各クライアントに保持されている。
【0060】
ユーザIDファイル47はファイル形態を有しており、図4に示すように、対応するユーザのIDを表すユーザID47−1と、そのユーザIDに対応するユーザの名前47−2と、ユーザIDに対応するクライアントへのログイン情報であるログインパスワード47−3と、ユーザIDに対応するユーザの秘密鍵47−4と、ユーザIDに対応するユーザの公開鍵47−5とを備えており、こられの情報(47−1〜47−5)は、各ユーザ特有の情報である。
【0061】
図5は、本実施形態に係るデータベース共有システム1の各クライアント3〜5(各コンピュータ10、およびその周辺装置11〜15)の各機能を示すブロック図である。なお、図3および図4と同一の構成要件については、同一符号を付している。
【0062】
図5において、各クライアント3〜5は、自クライアント、他クライアントあるいはデータベースサーバに置かれたデータベース41を含む各種データ、プログラム等を自クライアント内、あるいは自クライアントおよび他クライアント・データベースサーバ間で例えばパケット通信方式等により送受信(通信)するための送受信部50と、例えば自クライアントのハードディスク装置28や外部記憶装置14の記憶媒体等に格納されたIDファイル47を参照して自クライアントの使用権限(アクセス権限)を有するユーザか否かを認証するための認証部51と、データベース41の暗号鍵を処理する暗号鍵処理部52と、データベース41におけるデータベース制御プログラム46に従ってデータベース本体45を処理するためのデータベース処理部53とを備えている。
【0063】
図6は、本実施形態に係るデータベース共有システム1の認証部51の各機能を示すブロック図である。なお、図6において、前掲図面の構成要素と同一符号のものについては、同一構成要素を示している。
【0064】
図6に示すように、認証部51は、指紋読取り機15により認証されたユーザ(例えばA氏とする)に対応する公開鍵43−2Aをデータベース41から送受信部50を介して取り出す鍵取り出し手段60と、乱数61を発生させる乱数発生手段62と、発生された乱数61を、鍵取り出し手段60により取り出されたユーザの公開鍵43−2Aを用いて暗号化し、暗号化乱数63を生成する暗号化手段64とを備えている。
【0065】
また、認証部51は、指紋読取り機15により認証されたユーザ(例えばA氏)に対応するA氏IDファイル47から対応するユーザの秘密鍵47−4を取り出す鍵取り出し手段65と、暗号化された暗号化乱数63をユーザの秘密鍵47−4を用いて復号化する復号化手段66と、乱数発生手段62により発生された元の乱数61と復号化手段66により復号化された乱数67とを照合し、照合の結果一致した場合に、認証データ69を生成する照合手段68とを備えている。
【0066】
さらに、認証部51は、データベース41からアクセス制御リスト44を取り出すアクセス制御リスト取り出し手段70と、認証データ69および取り出されたアクセス制御リスト44に基づいて、対応するユーザのアクセス権71を設定するアクセス権設定手段72とを備えている。
【0067】
図7は、本実施形態に係るデータベース共有システム1の暗号鍵処理部52の各機能を示すブロック図である。なお、図7において、前掲図面の構成要素と同一符号のものについては、同一構成要素を示している。
【0068】
図7に示すように、暗号鍵処理部52は、認証部51の認証データ69の生成に応じて、認証ユーザに対応する公開鍵43−2Aで暗号化された暗号化暗号鍵43−4Aをデータベース41から取り出す鍵取り出し手段80と、取り出されたデータベース41の暗号化暗号鍵43−4Aを、認証部51により認証されたユーザの秘密鍵47−4を用いて復号化し、データベース暗号鍵81を求める復号化手段82とを備えている。
【0069】
図8は、本実施形態に係るデータベース共有システム1のデータベース処理部53の各機能を示すブロック図である。なお、図8において、前掲図面の構成要素と同一符号のものについては、同一構成要素を示している。
【0070】
図8に示すように、データベース処理部53は、データベース41のデータベース本体45における暗号化データベースレコードを取り出すレコード取り出し手段91と、取り出した暗号化データベースレコード90を、暗号化処理部52により得られたデータベース暗号鍵81で復号化してデータベースレコード92を求める復号化手段93と、復号化されたデータベースレコード92の表示や編集を行なう表示編集手段94と、編集が完了したデータベースレコード(更新データベースレコード)92Aをデータベース41の暗号鍵81で暗号化する暗号化手段95と、暗号化された更新データベースレコード92Bをデータベース本体41に書き込むレコード書込み手段96とを備えている。
【0071】
図9は、本実施形態に係るデータベース共有システム1のデータベース処理部53Aにおけるレコード追加処理機能を示すブロック図である。なお、図9において、前掲図面の構成要素と同一符号のものについては、同一構成要素を示している。
【0072】
図9に示すように、データベース処理部53Aは、新たなレコードの表示や編集を行うことにより、データベース41の新規レコード92Cを作成する表示編集手段94Aと、この表示編集手段94Aにより作成された新規レコード92Cをデータベース41の暗号鍵81で暗号化する暗号化手段95Aと、暗号化された新規レコード92Dをデータベース41のデータベース本体45に書き込むレコード書込み手段96Aとを備えている。
【0073】
次に、本実施形態に係るデータベース共有システム1の全体動作について、例えばユーザA氏が使用するクライアント3のデータベース41アクセス処理について説明する。
【0074】
ユーザA氏は、クライアント3に対して、入力装置12を操作してデータベース共有システムプログラム34を起動させる。このとき、クライアント3は、起動されたデータベース共有システムプログラム34に従って、ユーザA氏のログイン処理を行なう。
【0075】
すなわち、ユーザA氏は、自ら所有するユーザIDファイル47が予め格納された記憶媒体を外部記憶装置14に取り付け、入力装置12を介してログインパスワードを入力する。
【0076】
クライアント3(クライアントコンピュータ10)は、その外部記憶装置14を介して読み出されたIDファイル47を、例えばハードディスク装置28のデータ格納部31に格納し、格納したIDファイル47のログインパスワードと入力装置12を介して入力されたログインパスワードとを参照してユーザA氏をログインさせ(図10;ステップM1)、データベース41のオープン、すなわち、自クライアント3をデータベース41に接続する(ステップM2A)。
【0077】
次いで、コンピュータ10は、データベース41のデータベース制御プログラム46に従って動作し、ユーザA氏がデータベース41に対してどのようなアクセス権限レベルを有しているか否かをデータベース41のアクセス制御リスト44を参照して認証し、この認証されたユーザA氏のアクセス権限レベルに従って、データベース41のデータベース本体45にアクセスし、ユーザA氏の指示に基づくデータベース本体45のレコード閲覧処理、レコード編集処理、新レコード作成処理等を行う(ステップM3A)。
【0078】
そして、コンピュータ10は、ユーザA氏のデータベースクローズ指令に応じてオープンしたデータベース41をクローズして自クライアント3のデータベース41に対する接続を切り離し(ステップM4A)、データベース共有化システムプログラム34からログアウトしてデータベース共有化システムプログラム34を終了する(ステップM5)。
【0079】
なお、データベース41が1種類ではなく複数種類存在する場合には、コンピュータ10は、ステップM2B〜ステップM4Bに示すように、複数種類のデータベースをそれぞれ繰り返しオープンさせてそれぞれアクセス処理するようになっている。
【0080】
図11は、図10におけるデータベースオープン処理(ステップM2A、M2B)の手順を詳細に示すフローチャートである。
【0081】
図11によれば、コンピュータ10は、データベース41に接続し(ステップM2−1)、自ユーザA氏のデータベース41アクセスに関する認証処理を実行し(ステップM2−2)、認証処理結果が成功の際に、データベース41の暗号鍵処理を実行する(ステップM2−3)。
【0082】
図12は、図11における認証処理(ステップM2−2)の手順を詳細に示すフローチャートである。
【0083】
図12によれば、コンピュータ10は、データベース41からA氏の公開鍵43−2Aを送受信部50および鍵取り出し手段60(ハードウエア的には、コンピュータ10のCPU17、I/F21および通信装置29等)の処理により例えばネットワーク2を経由(データベース41が自クライアント以外の場所に置かれている場合)、あるいはCPUバス16経由(データベース41が自クライアントに置かれている場合)で取り出し、RAM34の作業領域32や、ハードディスク装置28のデータ格納部31に保存する(ステップA1)。
【0084】
次いで、コンピュータ10は、その乱数発生手段62により乱数61を発生し、発生した乱数61を、その暗号化手段64により公開鍵43−2Aを使用して暗号化する(ステップA2)。
【0085】
このステップA2の暗号化処理としては、例えば代表的なRSA方式等の公開鍵方式の暗号化処理が用いられており、このように、公開鍵方式による暗号化処理、すなわち、A氏の公開鍵で暗号化された乱数はA氏の秘密鍵以外では復号化できない。
【0086】
コンピュータ10は、その鍵取出手段65により、ハードディスク装置28のデータ格納部31に格納されたA氏のIDファイル47からA氏の秘密鍵47−4を読み出し、RAM19の作業領域32に保存する(ステップA3)。
【0087】
次いで、コンピュータ10は、ステップA3の処理で暗号化した暗号化乱数63を、RAM19の作業領域32に保存したA氏の秘密鍵47−4を用いて復号化手段66で復号化し、乱数67を得る(ステップA4)。
【0088】
そして、コンピュータ10は、元の乱数61と復号化した乱数67とを照合手段68により照合して、元の乱数61および復号化乱数67が一致するか否か判断する(ステップA5)。
【0089】
このステップA5の判断の結果一致する場合には(ステップA5→“一致”)、コンピュータ10は、秘密鍵と公開鍵とが正しいペアであると判断し、ステップA6の処理に移行し、一致しない場合には(ステップA5→“不一致”)、コンピュータ10は、秘密鍵と公開鍵とがペアになっていないものと判断し、ステップA7の処理に移行する。
【0090】
特に、本実施形態では、ステップA1〜ステップA5の処理において、公開鍵および秘密鍵を単純に照合するのではなく、公開鍵で暗号化した乱数と秘密鍵で暗号化した乱数とを照合することにより、公開鍵および秘密鍵の照合を行なっている。
【0091】
これは、例えば、単純にIDファイル47の公開鍵とデータベース41の公開鍵とを照合化する場合では、仮にハッカーが公開鍵を使用してデータベース41へのアクセスに関する認証を求めた場合に、そのハッカーを発見することが難しくなる。
【0092】
しかしながら、本実施形態の認証処理では、A氏が有するIDファイル4の秘密鍵を使用して認証しているため、公開鍵を用いてデータベース41に対するアクセスを試みるハッカーを発見することができる。
【0093】
ステップA7において、コンピュータ10は、認証フラグ“0(偽)”を立て、データベース41のA氏公開鍵43−2AがA氏のIDファイル47の秘密鍵47−4と一致しないことを表す情報、例えば「鍵が一致しないため、データベースへのアクセスは拒否されました」等のメッセージを表示装置11や印刷装置13を介してA氏に表示出力して、処理を終了する。
【0094】
一方、ステップA6において、コンピュータ10は、その照合手段68により認証データとして、認証フラグ“1(真)”を立て、送受信部50およびアクセス制御リスト取り出し手段70により、通信ネットワーク2あるいはCPUバス16を経由してデータベース41からアクセス制御リスト44を取り出す。
【0095】
そして、コンピュータ10は、取り出したアクセス制御リスト44をRAM19の作業領域32に格納し、次いで、設定手段72により、作業領域32のアクセス制御リスト44からA氏のアクセス権71を取り出し、そのアクセス権71のレベルに対応する値を作業領域32に格納する(ステップA8)。
【0096】
この結果、A氏がデータベース41に格納されたA氏とまさに同一である場合のみに、認証フラグの値が“1(真)”となる。また、コンピュータ10のRAM19における作業領域32には、A氏のデータベース41に対する認証が成功した場合(ステップA5→“一致”)にのみ、A氏のアクセス権71のレベルに対応する値が格納される。
【0097】
図13は、図12における暗号鍵処理(ステップM2−3)の手順を詳細に示すフローチャートである。
【0098】
図13によれば、コンピュータ10は、認証フラグ“1(真)”が立っているか否か判断し(ステップE1)、この判断の結果、“0(偽)”であれば、コンピュータ10は、表示装置11や印刷装置13を介したエラーメッセージ表示処理等のエラー処理を行なって(ステップE2)、処理を終了する。
【0099】
一方、ステップE1の判断の結果、認証フラグ“1(真)”が立っていれば、コンピュータ10は、その送受信部50および鍵取出手段80により、通信ネットワーク2あるいはCPUバス16を経由して、他クライアント・サーバあるいは自クライアントに置かれたデータベース41からA氏の公開鍵で暗号化したデータベース41の暗号化暗号鍵43−4Aを取得して、RAM19における作業領域32に保存する(ステップE3)。
【0100】
次いで、コンピュータ10は、ステップA3の処理によりIDファイル47から取得されてRAM19の作業領域32に保存されたA氏の秘密鍵47A−4を用いて、A氏の公開鍵で暗号化されたデータベース41の暗号化暗号鍵43−4Aを復号化し、データベース41の暗号鍵81、すなわち、データベース41の暗号化されたレコードを復号化、あるいは復号化されたレコードを再度暗号化可能な暗号鍵81を取得し、取得した暗号鍵81をRAM19の作業領域32やハードディスク装置28のデータ格納部31に保存する(ステップE4)。
【0101】
この結果、A氏の認証が正確に行なわれた場合(認証フラグ“1(真)”の場合にのみデータベース41の暗号鍵が取得され、取得された暗号鍵は、データベース制御プログラム46に基づくコンピュータ10の動作が継続している時には、RAM19やハードディスク装置28等に保存されており、暗号鍵自体は誰の目にも触れることがない。
【0102】
図14は、図10におけるデータベースアクセス処理(ステップM3A、M3B)の手順を詳細に示すフローチャートである。
【0103】
図14に示すように、コンピュータ10は、ステップA8の処理によりアクセス制御リスト44から取り出されたアクセス権71に基づいて、A氏に読者権限以上のアクセス権が有るか否か判断する(ステップD1)。
【0104】
このステップD1の処理により、A氏にデータベース41に対する読者権限以上の権限が無い場合には、コンピュータ10は、表示装置11や印刷装置13を介して、例えば「貴方は読者権限以上の権限が無いのでレコードの読み出しは出来ません」等のエラーメッセージ表示出力処理を含むエラー処理を行なって(ステップD2)、処理を終了する。
【0105】
一方、ステップD1の処理により、A氏にデータベース41に対する読者権限以上の権限が有る場合には、コンピュータ10は、送受信部50およびレコード取出手段91の処理により、通信ネットワーク2あるいはCPUバス16を経由してデータベース41からデータベース一覧を取り出し、表示装置11の表示画面上に表示する。
【0106】
このとき、A氏は、入力装置12を操作して、表示されたデータベース一覧の中から、表示あるいは編集したいデータベースレコードを指定すると、コンピュータ10は、その送受信部50およびレコード取出手段91の処理により、データベース41のデータベース本体45における暗号化された指定データベースレコード90を通信ネットワーク2あるいはCPUバス2を経由して取り出し、取り出した指定暗号化データベースレコードをRAM19の作業領域32に保存する(ステップD3)。
【0107】
次いで、コンピュータ10は、保存した暗号化データベースレコード90を、ステップE4の処理により取り出したデータベース41の暗号鍵81を用いて復号化し、データベースレコード92を生成する(ステップD4)。
【0108】
そして、コンピュータ10は、アクセス権71に基づいて、A氏に編集者権限以上のアクセス権が有るか否か判断する(ステップD5)。
【0109】
このステップD5の処理により、A氏にデータベース41に対する編集者権限以上の権限が無い場合には、コンピュータ10は、そのデータベース表示編集手段94により、復号化したデータベースレコード92を表示装置11の表示画面上に表示する(ステップD6)。
【0110】
一方、ステップD5の処理により、A氏にデータベース41に対する編集者権限以上の権限が有る場合には、コンピュータ10は、そのデータベース表示編集手段94により、復号化したデータベースレコード92を表示装置11の表示画面上に表示し、A氏の入力装置12操作に基づいて表示画面上に表示されたデータベースレコード92を順次編集しながら更新表示し、A氏の編集作業が完了すると、編集完了したデータベースレコード(更新データベースレコード)92AをRAM19の作業領域32に保存する(ステップD7)。
【0111】
続いて、コンピュータ10は、更新データベースレコード92Aをデータベース41に書き込む前に、ステップD5と同様の編集権限判断処理を行ない(ステップD8)、ステップD8の処理により、A氏にデータベース41に対する編集者権限以上の権限が無い場合には、コンピュータ10は、表示装置11や印刷装置13を介して、例えば「貴方は編集者権限以上の権限が無いのでレコードの書き込みは出来ません」等のエラーメッセージ表示出力処理を含むエラー処理を行なって(ステップD9)、処理を終了する。
【0112】
一方、ステップD8の処理により、A氏にデータベース41に対する編集者権限以上の権限が有る場合には、コンピュータ10は、その暗号化手段95により、更新データベースレコード92Aを、ステップE4で取得されたデータベース暗号鍵91を用いて暗号化する(ステップD10)。
【0113】
次いで、コンピュータ10は、データベース一覧(図示せず)にデータベースレコードの一覧情報を書き込み(ステップD11)、ステップD10の処理で暗号化した暗号化データベースレコード92Bを、送受信部50およびレコード書込手段96の処理により、通信ネットワーク2あるいはCPUバス16を経由して、他クライアント・サーバあるいは自クライアントに置かれたデータベース41のデータベース本体45に書込む(ステップD12)。
【0114】
一方、上述したステップD1〜D12のデータベースアクセス処理において、必要に応じて、コンピュータ10は、図15に示すデータベース追加処理を行なう。
【0115】
すなわち、コンピュータ10は、ステップA8の処理によりアクセス制御リスト44から取り出されたアクセス権71に基づいて、A氏にデータベース作成者権限以上のアクセス権が有るか否か判断する(ステップD20)。
【0116】
このステップD20の処理により、A氏にデータベース41に対するデータベース作成権限以上の権限が無い場合には、コンピュータ10は、表示装置11や印刷装置13を介して、例えば「貴方はデータベース作成権限が無いのでレコードの作成は出来ません」等のエラーメッセージ表示出力処理を含むエラー処理を行なって(ステップD21)、処理を終了する。
【0117】
一方、ステップD21の処理により、A氏にデータベース41に対する作成権限以上の権限が有る場合において、A氏は、入力装置12を操作して、表示装置11の表示画面上において新たに追加するデータベースレコードとして追加したい情報を入力する。
【0118】
コンピュータ10は、そのデータベース表示編集手段94Aにより、入力されたレコード情報に基づいて新規データベースレコード92Cを編集して作成し、作成した新規データベースレコード92CをRAM19の作業領域32に保存する(ステップD22)。
【0119】
次いで、コンピュータ10は、新規データベースレコード92Cを、ステップE4の処理により取り出したデータベース41の暗号鍵81を用いて暗号化し、暗号化データベースレコード92Dを生成する(ステップD23)。
【0120】
そして、コンピュータ10は、データベース一覧(図示せず)にデータベースレコードの一覧情報を書き込み(ステップD24)、ステップD13の処理で暗号化した暗号化データベースレコード92Dを、送受信部50およびレコード書込手段96の処理により、通信ネットワーク2あるいはCPUバス16を経由して、他クライアント・サーバあるいは自クライアントに置かれたデータベース41のデータベース本体45に書込む(ステップD25)。
【0121】
上述したコンピュータ10のデータベースアクセス処理において、データベース41のデータベースレコード92、更新データベースレコード92Aおよび新規データベースレコード92Cは、自クライアントコンピュータ10のRAM19における作業領域32内においては、元の非暗号化データとして保存されており、自クライアントコンピュータ10から通信ネットワーク2を介して外部(他クライアント・サーバ)へ送信される場合および外部から自クライアントコンピュータ10へ通信ネットワーク2を介して送信されてくる場合には、上記データベースレコード92、更新データベースレコード92Aおよび新規データベースレコード92Cは、それぞれデータベース暗号鍵81により、暗号化データベースレコード90、92Bおよび92Dとして暗号化されている。
【0122】
以上述べたように、本実施形態に係るデータベース共有システム1、このデータベース共有システム1を構成する各クライアント(コンピュータ)3〜5が読取り可能なデータベース41、およびデータベース41・IDファイル47を記憶した記憶媒体によれば、データベース41に対して使用権限を有するユーザを正確に認証することができ、データベース41をセキュアに共有化することができる。
【0123】
すなわち、データベース41に対して、各ユーザの公開鍵により暗号化されたデータベース暗号鍵を記憶しておき、各ユーザは、自ユーザに基づく個別の秘密鍵および公開鍵がデータベース41とは別個に記憶されたIDファイル47を有しているため、データベース使用権限の無いユーザは、対応するユーザの秘密鍵を用いなければデータベース暗号鍵を得ることができず、データベース使用権限の無いユーザのデータベース41に対するアクセスを拒否することができる。
【0124】
また、本実施形態によれば、各ユーザ個別の秘密鍵を、データベース41ではなく各ユーザ個別のIDファイル47(記憶媒体)に記憶させているため、データベース41から秘密鍵が盗まれる心配を無くし、データベース共有システム1の信頼性を大幅に向上させることができる。
【0125】
さらに、本実施形態によれば、データベース41自体に保存された公開鍵を用いてユーザのデータベースアクセス権限の有無に関する認証処理を行なっているため、各ユーザ毎の公開鍵をクライアント等に保存しておく必要がない。
【0126】
すなわち、データベース41使用権限を有するユーザは、自クライアント以外の他クライアントに自らの公開鍵が保存されていなくても、データベース41から自らの公開鍵を取得し、取得した公開鍵を用いて他クライアントを介して容易にデータベース41にアクセスすることができる。
【0127】
したがって、各クライアントが、データベース41のアクセス権限を有し、かつ自クライアントを使用可能な全てのユーザの公開鍵を管理する必要がなくなる。
【0128】
そして、本実施形態によれば、データベースアクセス権限の無い不正ユーザ、ハッカー等が仮にデータベース41のフォーマットを解読して公開鍵を差し替える改ざんを行なったとしても、データベース41には、データベース暗号鍵ではなく、そのデータベース暗号鍵が公開鍵で暗号化された暗号化暗号鍵が記憶されており、データベース41からデータベース暗号鍵の値を取得することはできないため、上記不正ユーザ、ハッカー等は、公開鍵で暗号化されたデータベース暗号鍵を改竄することができず、データベース41の機密性を高く維持することができる。
【0129】
また、本実施形態においては、データベース暗号鍵を各ユーザ個別の公開鍵で暗号化し、暗号化暗号鍵としてデータベース41に記憶させているため、特にデータベースサーバを設けなくとも複数ユーザでセキュアなデータベース41を利用することができる。
【0130】
特に、本実施形態によれば、通信ネットワーク2上で通信される鍵やデータベースレコード等のデータは、暗号化されたものか、あるいはその妥当性を確認できるものであるため、通信ネットワーク2上でハッカー等に送信パケットを捕捉された場合でも、通信データ自体およびデータベース41の機密性を高く維持することができる。
【0131】
また、本実施形態によれば、各クライアントを使用する各ユーザは、ユーザIDを入力することなく、データベース41にアクセスすることができるため、複数のクライアント間(複数のユーザ間)でデータベースをセキュアに利用することができる。すなわち、アクセス権限を有する特定のユーザのみがデータベース41にアクセスでき、その上、アクセスしているユーザの匿名性を確保することができるため、データベース41にアクセスするユーザのプライバシーを保護することができる。
【0132】
そして、本実施形態によれば、データベース共有化に係るデータベースの基本機能に関するプログラム(データベース共有システムプログラム34)を各クライアントコンピュータに記憶し、データベース41の固有の処理に係るデータベース制御プログラム46を、上記データベース共有システムプログラム34から切り離してデータベース41自体に記憶することができるため、データベース41の管理を容易にすることができる。
【0133】
なお、データベース共有システムプログラム34を、データベース制御プログラム46と共にデータベース41に記憶させておくことも可能であるし、また、データベース制御プログラム46を、データベース共有システムプログラム34と共に各クライアントに記憶させておくことも可能である。
【0134】
特に、本実施形態の認証処理では、乱数をユーザの公開鍵で暗号化し、対応するIDファイルの秘密鍵で復号化しているため、データベースフォーマットを解読して公開鍵を差し替えられても、その差し替えを発見することができ、認証の安全性を向上させることができる。
【0135】
また特に、本実施形態の暗号鍵処理によれば、例えば通信ネットワーク2を介して送受信されるデータは、各ユーザの公開鍵により暗号化されたデータベース暗号化暗号鍵であるため、通信ネットワーク2上でハッカー等に送受信パケットを補足された場合でも、送受信データ自体およびデータベース41の機密性を高く維持することができる。
【0136】
さらに、本実施形態の暗号鍵処理によれば、ユーザのIDファイルから送受信部50を介さずに直接クライアントコンピュータ10に秘密鍵を渡すことができるため、秘密鍵が盗まれる恐れを無くして機密性を高く維持することができる。
【0137】
そして、本実施形態のデータベースアクセス処理によれば、データベース41が置かれた他クライアント・サーバから自クライアントコンピュータ間を通信ネットワーク2で接続して構築されたデータベース共有化システム1において、通信ネットワーク2を経由してデータベースレコードを通信する際においても、通信ネットワーク2上においては、暗号化された暗号化データベースレコードを通信するように構成しているため、通信ネットワーク2上でハッカー等に通信パケットを捕捉された場合でも、データベースレコードの通信パケット自体およびデータベース41全体の機密性を高く維持することができる。
【0138】
(第2の実施の形態)
図16は、本発明の第2の実施の形態に係るデータベース共有システム1Aのクライアント3Aの各機能を示すブロック図である。なお、前掲した各図面と同一の構成要素については、同一符号を付してその説明を省略または簡略化する。
【0139】
図16に示すように、A氏のクライアント3Aは、例えば自クライアントのハードディスク装置28のデータ格納部31や外部記憶装置14の記憶媒体等に記憶されたアドレス帳100と、他ユーザの公開鍵を対応する他クライアントへ要求するための公開鍵要求部101と、他クライアントに対して自クライアントユーザの公開鍵を返信するための公開鍵返信部102と、データベース41Aに対するユーザのアクセス権限登録/削除用のユーザアクセス制御部103とを備えている。
【0140】
なお、他クライアント4Aおよび5A(図示省略)も、クライアント3Aと同一の機能ブロック構成を有している。
【0141】
図17は、アドレス帳100の概略構造を概念的に示す図である。
【0142】
アドレス帳100は、図17に示すように、ユーザA氏のメールアドレス100−1Aと、ユーザA氏の名前100−2Aと、ユーザA氏の所属100−3Aと、ユーザA氏の公開鍵100−4Aとを備えている。同様に、100−1B、100−2B、100−3B、100−4Bは、B氏に対するメールアドレス、名前、所属、公開鍵である。なお、ユーザC氏については図示を省略している。
【0143】
また、本実施形態において、データベース41Aには、ユーザB氏が未登録(少なくとも、その暗号化暗号鍵およびアクセス権限が未登録)であるとする。
【0144】
図18は、本実施形態に係るクライアント3Aの公開鍵要求部101の各機能を示すブロック図である。なお、図18において、前掲図面の構成要素と同一符号のものについては、同一構成要素を示している。
【0145】
図18に示すように、公開鍵要求部101は、ユーザA氏から入力された他クライアント(例えば、ユーザBのクライアント4)のメールアドレス111に基づいて鍵要求メール112を作成し、送受信部50の処理により、鍵要求メールを対応するメールアドレス(他クライアント)に向けて通信ネットワーク2を経由して送信する鍵要求メール作成手段113と、メールアドレス先(他クライアント)から通信ネットワーク2を経由して送信され送受信部50を介して受信された返信メール114に基づいて公開鍵116を取り出す公開鍵取出し手段115と、取り出した公開鍵116に基づいてアドレス帳100を編集するアドレス帳編集手段117とを備えている。
【0146】
図19は、本実施形態に係るクライアント3Aの公開鍵返信部102の各機能を示すブロック図である。なお、図19において、前掲図面の構成要素と同一符号のものについては、同一構成要素を示している。
【0147】
公開鍵返信部102は、他クライアントの公開鍵要求部101から通信ネットワーク2を経由して送信され送受信部50を介して受信処理された鍵要求メール112を解読するメール解読手段120と、解読された鍵要求メールに基づいて公開鍵返信メール114を作成する公開鍵返信メール作成手段122とを備えている。
【0148】
図20は、本実施形態に係るクライアント3Aのユーザアクセス制御部103の各機能を示すブロック図である。なお、図20において、前掲図面の構成要素と同一符号のものについては、同一構成要素を示している。
【0149】
図20に示すように、ユーザアクセス制御部103は、アドレス帳100から他クライアントの他ユーザの公開鍵を取得する公開鍵取得手段130と、取得した他ユーザの公開鍵を用いてデータベース暗号鍵81を暗号化して暗号化暗号鍵132を生成する暗号化手段131と、暗号化された他ユーザの暗号化暗号鍵132をデータベース41Aにおける他ユーザの暗号化暗号鍵として書き込むアクセス制御書込み手段133と、データベース41Aのアクセス制御リスト44の内容を編集するアクセス制御リスト編集手段134とを備えている。
【0150】
次に、本実施形態に係るデータベース共有システム1Aの全体動作について、例えばユーザA氏のクライアント3Aからの、ユーザB氏アクセス権限登録処理について説明する。
【0151】
ユーザA氏は、自クライアント3Aに置かれたアドレス帳100の中にユーザB氏の公開鍵100−4Bが保存されていない状態において、ユーザB氏の公開鍵を要求する際に、入力装置12を介してクライアント3Aのコンピュータ10に対してユーザB氏のメールアドレス100−1Bを入力する。なお、直接入力しなくても、ユーザA氏は、アドレス帳100からB氏のメールアドレス100−1Bを選択して入力してもよい。
【0152】
このとき、クライアント3Aのコンピュータ10は、その公開鍵要求部101における鍵要求メール作成手段113により、予め定められた書式に従ってB氏の公開鍵116(=100−4B)を要求する内容の鍵要求メール112を作成し(図21;ステップS1)、送受信部50の処理により、作成した鍵要求メール112を、図示しないメールサーバおよび通信ネットワーク2を介してメールアドレス100−1Bに対応するユーザB氏のクライアント4Aに送信する(ステップS2)。
【0153】
クライアント4Aのコンピュータ10は、自コンピュータ10の送受信部10を介して受信された複数のメールの中から、メール解読手段120により、鍵要求メール112のみを識別してその内容を解読し(図22;ステップT1)、その要求内容(公開鍵100−4B要求)に基づいて、公開鍵作成手段122により対応するB氏の公開鍵100−4Bをメールに添付して返信メール114を作成し(ステップT2)、作成した返信メール114を、送受信部50の処理により、図示しないメールサーバおよび通信ネットワーク2を介して要求メール送信元のクライアント3Aに返信する(ステップT3)。
【0154】
クライアント3Aのコンピュータ10は、通信ネットワーク2を経由して返信され送受信部50を介して受信された返信メール114に基づいて、そのメール121に添付されたB氏の公開鍵116(=100−4B)を公開鍵取出手段115により取出し、取り出した公開鍵100−4BをRAM19の作業エリア32に保存する(ステップS3)。
【0155】
そして、クライアント3Aのコンピュータ10は、そのアドレス帳編集手段117により、作業エリア32に保存されたB氏の公開鍵100−4Bを、アドレス帳100に書込む(ステップS4)。
【0156】
次いで、クライアント3Aのコンピュータ10は、B氏の公開鍵100−4Bに基づいて、その公開鍵100−4Bで暗号化されたB氏のデータベース暗号化暗号鍵43−4Bおよびアクセス権限を、そのB氏が未登録のデータベース41Aに登録する際に、公開鍵取出手段130により、アドレス帳100からユーザB氏の公開鍵100−4Bを取り出し(ステップS5)、取り出した公開鍵100−4Bを用いて、暗号化手段131によりデータベース暗号鍵81を暗号化してB氏のデータベース暗号化暗号鍵132(=43−4B)を生成する(ステップS6)。
【0157】
次いで、コンピュータ10は、そのアクセス制御リスト編集手段134により、自クライアント3AのRAM19の作業エリア32に保存されたアクセス制御リスト44を取り出して、B氏のアクセス権限が所定の権限となるようにリスト44を編集する(ステップS7)。
【0158】
そして、コンピュータ10は、その送受信部50およびアクセス制御書込手段133により、編集されたアクセス権限、および生成されたB氏のデータベース暗号化暗号鍵43−4Bを、通信ネットワーク2あるいはCPUバス16を経由して、他クライアント・サーバあるいは自クライアントに置かれたデータベース41Aに書込んで、上記B氏をデータベース41Aに登録して、処理を終了する(ステップS8)。
【0159】
なお、コンピュータ10は、その送受信部50およびアクセス制御書込手段133により、通信ネットワーク2あるいはCPUバス16を経由して、他クライアント・サーバあるいは自クライアントに置かれたデータベース41に格納された所定のユーザのデータベース暗号化暗号鍵を削除することにより、その所定ユーザのデータベース41に対するアクセス権限を削除することができる。
【0160】
以上述べたように、本実施形態によれば、例えばクライアント3AのユーザA氏は、自クライアント3Aからデータベース暗号鍵81を出すことなく、そのクライアント3Aを介してデータベース41に対して、データベース41Aに対して未登録の他ユーザB氏のデータベース暗号化暗号鍵およびアクセス権限をそれぞれ設定して、ユーザB氏のデータベース41Aに対するユーザ登録を行なうことができるため、データベース41Aのアクセス権限を有していない(未登録)のユーザB氏も、データベース41Aに対してアクセスすることができる。
【0161】
特に、データベース暗号鍵81を、直接通信ネットワーク2を介して送信するのではなく、暗号化されたデータベース暗号化暗号鍵を送信することにより、ユーザA氏およびB氏間においてデータベース41Aのセキュアな共有化を実現できる。
【0162】
また、本実施形態によれば、ユーザA氏が、データベース41Aに対してユーザ登録したい他ユーザB氏の公開鍵を自動的に自クライアント3Aのアドレス帳100に登録し、登録した他ユーザB氏の公開鍵に基づいて上記B氏のデータベース暗号化暗号鍵を求めることができる。
【0163】
さらに、本実施形態によれば、ユーザA氏のクライアント3Aから送信された複数のメールから公開鍵要求メールを自動的に識別し、識別した公開鍵要求メールに基づいて、B氏の公開鍵を含む返信メールを自動的に作成して、要求者であるユーザA氏に返信することができる。
【0164】
なお、本実施形態では、ユーザA氏のクライアント3AからのユーザB氏アクセス権限登録処理について説明したが、他のユーザC氏のアクセス権登録も可能であり、また、ユーザB氏、C氏のクライアント4A、5Aからの他ユーザアクセス権限登録も可能である。
【0165】
(第3の実施の形態)
図23は、本発明の第3の実施の形態に係るデータベース41Bの概略構造を概念的に示す図である。なお、前掲図3と同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略または簡略化する。
【0166】
図23に示すように、本実施形態に係るデータベース41Bは、データベースID41と、データベース管理者(管理者権限を有するユーザ)であるユーザA氏の認証情報43Bと、アクセス制御リスト44と、データベース本体45と、データベース制御プログラム46とを備えている。
【0167】
管理者A氏の認証情報43Bは、図23に示すように、予めデータベース41B内に記憶された管理者A氏のID43B−1Aと、予めデータベース41B内に記憶された管理者A氏の公開鍵43B−2Aと、管理者A氏の公開鍵により暗号化された暗号化乱数43B−3Aと、予めデータベース41Bに記憶された管理者A氏による暗号化暗号鍵43B−4Aとを備えている。
【0168】
図24は、本実施形態に係るデータベース共有システム1Bのクライアント3Bの各機能を示すブロック図である。なお、前掲した各図面と同一の構成要素については、同一符号を付してその説明を省略または簡略化する。
【0169】
図24に示すように、A氏のクライアント3Bは、例えば自クライアントのハードディスク装置28のデータ格納部31や外部記憶装置14の記憶媒体等に記憶されたチケット140と、例えば自クライアントのハードディスク装置28や外部記憶装置14の記憶媒体等に格納されたIDファイル47を参照して自クライアントのアクセス権限を有するユーザか否かを認証し、かつ認証されたユーザのアクセス権限の内容をチケット140を参照して認証する認証部51Bと、鍵取出し手段80Bにより、認証ユーザに対応する暗号化暗号鍵をデータベース41からではなく、チケット140から取り出して処理する暗号鍵処理部52Bとを備えており、この暗号鍵処理部52Bにおける鍵取出し取出し手段80Bの機能以外の機能については、図7に示す暗号鍵処理部52の機能と同等であるため、説明は省略する。
【0170】
なお、他クライアント4Bおよび5B(図示省略)も、クライアント3Bと同一の機能ブロック構成を有している。
【0171】
図25は、チケット140の概略構造を概念的に示す図である。
【0172】
チケット140は、図25に示すように、データベース41Bの管理者(A氏)に関する情報140Aと、データベース41Bの使用者(管理者権限未満のアクセス権限を有するユーザ)B氏に関する情報140Bと、データベース41Bへのアクセス経路に関する情報140Cとを備えている。
【0173】
管理者情報140Aは、管理者A氏のメールアドレス140−1Aと、管理者A氏のID140−2Aと、管理者A氏の名前140−3Aと、管理者A氏の所属140−4Aと、管理者A氏の公開鍵140−4Aとを備えている。
【0174】
使用者情報140Bは、管理者情報140Aと同様に、使用者B氏のメールアドレス140−1B、B氏ID140−2B、B氏名前140−3B、B氏所属140−4B、B氏公開鍵140−5Bをそれぞれ備えている。
【0175】
そして、使用者情報140Bは、B氏の公開鍵140−5Bで暗号化された暗号化暗号鍵140−6Bと、管理者A氏の秘密鍵で暗号化されたB氏のデータベース41Bに対するアクセスレベル140−7Bとをそれぞれ備えている。なお、使用者C氏については図示を省略している。
【0176】
図26は、本実施形態に係るデータベース共有システム1Bの認証部51Bの各機能を示すブロック図である。なお、図26において、前掲図6の構成要素と同一符号のものについては、同一構成要素を示している。
【0177】
図26に示すように、認証部51Bにおける鍵取出し手段60Bは、指紋読取り機15により認証されたユーザ(例えばB氏とする)に対応する公開鍵140−5Bをチケット140から取り出すようになっている。
【0178】
そして、認証部51Bにおける鍵取出し手段65Bは、指紋読取り機15により認証されたユーザB氏に対応するB氏IDファイル47から対応するユーザの秘密鍵47−4を取り出すようになっている。
【0179】
さらに、本実施形態において、認証部51Bは、チケット140から管理者A氏の公開鍵140−5Aを取り出す鍵取り出し手段60Cと、チケット140から、管理者A氏秘密鍵47−4で暗号化されたB氏アクセスレベル140−7Bを取り出すアクセスレベル取出手段150と、B氏暗号化アクセスレベル140−7Bを、鍵取出し手段60Cにより取り出された管理者A氏の公開鍵140−5Aを用いて復号化する復号化手段151と、アクセス制御リスト取出手段70によりデータベース41Bから取り出されたアクセス制御リスト44におけるB氏アクセスレベルと復号化されたB氏アクセスレベルとを照合する照合手段152とを備えており、アクセス権設定手段72Bは、認証データ69および照合手段152の照合結果に基づいて、対応するユーザB氏のアクセス権71を設定するようになっている。
【0180】
次に、本実施形態に係るデータベース共有システム1Bの全体動作について、例えばユーザB氏のクライアント4Bからのデータベース41Bアクセス処理について説明する。
【0181】
ユーザB氏は、クライアント4Bに対して、入力装置12を操作してデータベース共有システムプログラム34を起動させ、ユーザB氏のログイン処理が行なわれる(前掲図10のステップM1参照)。そして、データベース41Bのオープン、すなわち、自クライアント4Bがデータベース41Bに接続される(図10;ステップM2A参照)。
【0182】
次いで、ユーザB氏のクライアント4Bにおけるコンピュータ10は、データベース41Bのデータベース制御プログラム46に従って動作し、ユーザB氏がデータベース41Bに対してどのようなアクセス権限レベルを有しているか否かをチケット140の情報に基づいて認証し、この認証されたユーザB氏のアクセス権限レベルに従って、データベース41Bのデータベース本体45にアクセスし、ユーザB氏の指示に基づくデータベース本体45のレコード閲覧処理、レコード編集処理、新レコード作成処理等を行う(図10;ステップM2A参照)。
【0183】
本実施形態においても、データベースオープン処理(ステップM2A、M2B)については、図11のステップM2−1〜ステップM2−3と同様であり、本実施形態では、データベースオープン処理におけるステップM2−2の認証処理が第1実施形態と異なる。
【0184】
すなわち、クライアント4Bのコンピュータ10は、チケット140からB氏の公開鍵140−5Bを鍵取り出し手段60Bの処理により取り出し、RAM19の作業領域32や、ハードディスク装置28のデータ格納部31に保存する(図27;ステップU1)。
【0185】
次いで、コンピュータ10は、取り出したB氏の公開鍵140−5Bと自クライアント4Bに保存されたB氏IDファイル47の秘密鍵とをそれぞれ乱数化して照合し、照合結果が“一致”の場合において、認証フラグ“1(真)”を立てる(前掲図12;ステップA2〜A6参照)。
【0186】
続いて、クライアント4Bのコンピュータ10は、チケット140から、管理者A氏の秘密鍵で暗号化された自ユーザB氏のアクセスレベル140−7Bを取出してRAM19の作業領域32に格納する。このとき、B氏のアクセスレベル140−7Bは、管理者A氏の秘密鍵により暗号化されているため、何人もアクセスレベルの偽造や改ざんを行なうことはできない。
【0187】
そして、コンピュータ10は、チケット140から管理者A氏の公開鍵140−5Aを取出してRAM19の作業領域32に保存し(ステップU2)、復号化手段151により、B氏の暗号化アクセスレベル140−7Bを、管理者A氏の公開鍵140−5Aを用いて復号化し、復号化したB氏のアクセスレベル140−7B1をRAM19の作業領域に保存する(ステップU3)。
【0188】
一方、コンピュータ10は、チケット140におけるデータベース41Bへのアクセス経路140Cを参照して、データベース41Bが記憶された場所(自クライアント、あるいは他クライアント・サーバ)に対するアクセス経路140Cを読み出し、読み出したアクセス経路140Cに従って、送受信部50およびアクセス制御リスト取り出し手段70により、通信ネットワーク2あるいはCPUバス16を経由して、データベース41Bの存在する自クライアント、あるいは他クライアント・サーバにアクセスし、そのデータベース41Bからアクセス制御リスト44を取り出す(ステップU4)。
【0189】
そして、コンピュータ10は、取り出したアクセス制御リスト44をRAM19の作業領域32に格納し、次いで、照合手段152により、復号化されたB氏のアクセスレベルとデータベース41Bから取り出されたアクセス制御リスト44におけるB氏のアクセスレベルとを照合する(ステップU5)。
【0190】
この照合の結果、復号化されたB氏のアクセスレベルとデータベース41Bから取り出されたB氏のアクセスレベルとが一致しない場合には、コンピュータ10は、データベース41BのB氏アクセスレベルがチケット140のB氏アクセスレベルと一致しないことを表す情報、例えば「アクセスレベルが一致しないため、データベースへのアクセスは拒否されました」等のエラーメッセージを表示装置11や印刷装置13を介してB氏に表示出力して、処理を終了する(ステップU6)。
【0191】
一方、上記照合の結果、復号化されたB氏のアクセスレベルとデータベース41Bから取り出されたB氏のアクセスレベルとが一致する場合であり、かつステップA6における認証フラグが“1(真)”である場合に、設定手段72Bにより、一致したアクセスレベルに応じてユーザB氏のアクセス権71を設定する(ステップU7)。
【0192】
以下、第1実施形態と同様に、データベースオープン処理における暗号鍵処理M2−3、およびデータベースアクセス処理が行なわれ、設定されたアクセス権71に基づいて、B氏のデータベース41Bに対するアクセスが行なわれる。
【0193】
以上述べたように、本実施形態によれば、データベース41Bとチケット140により、正しいデータベース41Bへのアクセス者を認証することができる。
【0194】
すなわち、ユーザB氏は、自らの公開鍵により暗号化されたデータベース暗号化暗号鍵が記憶されたチケット140を有しているため、データベース使用権限の無いユーザは、対応するユーザB氏の秘密鍵を用いなければ上記データベース暗号化暗号鍵を復号化してデータベース暗号鍵を得ることができず、データベース使用権限の無いユーザのデータベース41Bに対するアクセスを拒否することができる。
【0195】
また、本実施形態によれば、各ユーザ個別の秘密鍵を、データベース41Bではなく各ユーザ個別のIDファイル47(記憶媒体)に記憶させているため、データベース41Bから秘密鍵が盗まれる心配を無くし、データベース共有システム1Bの信頼性を大幅に向上させることができる。
【0196】
さらに、本実施形態によれば、仮にユーザB氏が自ら所有するチケット140を紛失したり、あるいはチケット140が盗難にあった場合でも、所有者以外の不正使用者がチケット140を使用することはできないため、データベース41Bの機密性を高く維持することができる。
【0197】
そして、本実施形態によれば、データベースアクセス権限の無い不正ユーザ、ハッカー等が仮にデータベース41Bのフォーマットを解読して公開鍵を差し替える改ざんを行なったとしても、データベース41Bからデータベース暗号鍵の値を取得することはできないため、上記不正ユーザ、ハッカー等は、公開鍵で暗号化されたデータベース暗号鍵を改竄することができず、データベース41Bの機密性を高く維持することができる。
【0198】
また、本実施形態においては、データベース暗号鍵を各ユーザ個別の公開鍵で暗号化し、暗号化暗号鍵としてチケット140に記憶させているため、特にデータベースサーバを設けなくとも複数ユーザでセキュアなデータベース41Bを利用することができる。
【0199】
特に、本実施形態によれば、通信ネットワーク2上で通信される鍵やデータベースレコード等のデータは、暗号化されたものか、あるいはその妥当性を確認できるものであるため、通信ネットワーク2上でハッカー等に送信パケットを捕捉された場合でも、通信データ自体およびデータベース41Bの機密性を高く維持することができる。
【0200】
さらに、本実施形態によれば、各クライアントを使用する各ユーザは、ユーザIDを入力することなく、データベース41Bにアクセスすることができるため、複数クライアント間(複数ユーザ間)でデータベースをセキュアに利用することができる。すなわち、アクセス権限を有する特定のユーザのみがその匿名性を確保しながらデータベース41にアクセスできるため、ユーザのプライバシーを保護することができる。
【0201】
特に、本実施形態によれば、チケット140に保存された公開鍵を用いてユーザのデータベースアクセス権限に関する認証処理を行なっているため、各ユーザ毎の公開鍵をクライアント等に保存しておく必要がない。
【0202】
また特に、本実施形態の認証処理では、乱数をユーザの公開鍵で暗号化し、対応するIDファイルの秘密鍵で復号化しているため、データベースフォーマットを解読して公開鍵を差し替えられても、その差し替えを発見することができ、認証の安全性を向上させることができる。
【0203】
そして、本発明によれば、チケット140にデータベースアクセス経路を記憶したため、データベース41Bにアクセスしたいクライアントは、チケット140のアクセス経路を参照し、そのアクセス経路に従って迅速かつ容易にデータベース41Bにアクセスすることができ、データベースアクセス効率を向上させることができる。
【0204】
なお、本実施形態では、ユーザB氏のクライアント4Bからのデータベースアクセス処理について説明したが、他のユーザC氏のアクセス処理も同様に行なわれる。なお、管理者をA氏としたが、他のユーザB氏、C氏が管理者であってもよい。
【0205】
上述した各実施形態においては、認証部の認証処理として、その乱数発生手段62により乱数を発生してユーザの公開鍵で暗号化し、暗号化した乱数をユーザの秘密鍵で復号化したが、本発明はこれに限定されるものではなく、最初からデータベース41、41Bにユーザの公開鍵で暗号化した乱数を記憶しておいてもよい。
【0206】
そして、上述した各実施形態においては、データベース41、41A、41Bには、ユーザ認証情報として、予めユーザID、ユーザの公開鍵、およびユーザの暗号化暗号鍵を記憶したが、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくともユーザの公開鍵およびユーザの暗号化暗号鍵をデータベースに記憶しておき、ユーザIDは、IDファイルやチケットから取得されるように構成することも可能である。
【0207】
また、上述した各実施形態においては、データベース41、41Bにおいて、データベース本体(データベースレコード)を暗号化して記憶したが、本発明はこれに限定されるものではなく、単に認証のみを行なってデータベース本体45に対するアクセス制御を行なうことも可能である。
【0208】
さらに、データベース本体45、すなわち、データベース41、41Bの蓄積データは、どのような形態のデータでもよく、テキストデータ、音声データ、映像データ、プログラム等のあらゆる形態のデータでよいことは言うまでもない。
【0209】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、データベースサーバを用いることなく複数コンピュータ(複数ユーザ)によりデータベースをセキュアに共有化し、各ユーザは、出張先等、何処でも共有データベースに対してアクセスすることができるため、ユーザのデータベース利用効率を大幅に向上させることができる。
【0210】
また、本発明によれば、データベースを共有するコンピュータ間において通信されるデータは暗号化されたものか、その妥当性を確認出来るものばかりであるので、共有コンピュータ間のデータ通信時においてハッカー等により通信データを捕捉されても、データ自体およびデータベースの機密性を高く維持することができるため、社内での安全なイントラネット上だけでなく、不特定多数が利用する電話回線・インターネット等を経由して、データベース共有化コンピュータ間の通信をセキュアに行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施形態に係るデータベース共有システム1の全体的な構成を示す図。
【図2】データベース共有化システム1における各クライアントのハードウエア構成を示すブロック図。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るデータベースの概略構造を概念的に示す図。
【図4】第1の実施の形態に係る例えばユーザA氏のユーザIDファイルの概略構造を概念的に示す図。
【図5】第1の実施形態に係るデータベース共有システムの各クライアントの各機能を示すブロック図。
【図6】第1の実施形態に係るデータベース共有システムの認証部の各機能を示すブロック図。
【図7】第1の実施形態に係るデータベース共有システムの暗号鍵処理部の各機能を示すブロック図。
【図8】第1の実施形態に係るデータベース共有システムのデータベース処理部の各機能を示すブロック図。
【図9】第1の実施形態に係るデータベース共有システムのデータベース処理部におけるレコード追加処理機能を示すブロック図。
【図10】第1実施形態に係るデータベース共有化システムの全体的なデータベースアクセス処理の一例を説明するための概略フローチャート。
【図11】図10におけるデータベースオープン処理の一例を説明するための概略フローチャート。
【図12】
図11における認証処理の手順を詳細に示すフローチャート。
【図13】図12における暗号鍵処理の手順を詳細に示すフローチャート。
【図14】図10におけるデータベースアクセス処理の手順を詳細に示すフローチャート。
【図15】図14に示すデータベースアクセス処理におけるデータベース追加処理の手順を説明するための概略フローチャート。
【図16】本発明の第2の実施の形態に係るデータベースの概略構造を概念的に示す図。
【図17】図16に示すアドレス帳の概略構造を概念的に示す図。
【図18】第2の実施形態に係るクライアントの公開鍵要求部の各機能を示すブロック図。
【図19】第2の実施形態に係るクライアントの公開鍵返信部の各機能を示すブロック図。
【図20】第2の実施形態に係るクライアントのユーザアクセス制御部の各機能を示すブロック図。
【図21】第2の実施形態に係るデータベース共有システムにおけるユーザA氏のクライアントからのユーザB氏アクセス権限登録処理の一例を示す概略フローチャート。
【図22】第2の実施形態に係るデータベース共有システムにおけるユーザA氏のクライアントからのユーザB氏アクセス権限登録処理の一例を示す概略フローチャート。
【図23】本発明の第3の実施の形態に係るデータベースの概略構造を概念的に示す図。
【図24】第3の実施形態に係るデータベース共有システムのクライアントの各機能を示すブロック図。
【図25】図24に示すチケットの概略構造を概念的に示す図。
【図26】第3の実施形態に係るデータベース共有システムの認証部の各機能を示すブロック図。
【図27】第3の実施形態に係るデータベース共有システムにおけるユーザB氏のクライアントからのデータベースアクセス処理の一例を示す概略フローチャート。
【符号の説明】
1、1A、1B データベース共有化システム
2 ネットワーク
3〜5、3A〜5A、3B〜5B コンピュータ(クライアント)
10 コンピュータ本体
11 表示装置
12 入力装置
14 外部記憶装置
15 指紋読取り装置
17 CPU
18 ROM
19 RAM
28 ハードディスクドライブ
29 通信装置
41、41A、41B データベース
43−1A〜43−1C ユーザA氏〜C氏のID
43−2A〜43−2C ユーザA氏〜C氏の公開鍵
43−4A〜43−4C ユーザA氏〜C氏の暗号化暗号鍵
44 アクセス制御リスト
45 データベース本体
46 データベース制御プログラム
47 IDファイル
47−1 ID
47−2 名前
47−3 ログインパスワード
47−4 秘密鍵
47−5、116 公開鍵
50 送受信部
51、51B 認証部
52、52B 暗号鍵処理部
53 データベース処理部
60、60B、60C、65 鍵取出し手段
61、67 乱数
62 乱数発生手段
63 暗号化乱数
64、95、131 暗号化手段
66、82、93、151 複合化手段
68、152 照合手段
69 認証データ
70 アクセス制御リスト取出手段
71 アクセス権
72、72B アクセス権設定手段
80 鍵取り出し手段
81 データベース暗号鍵
90 暗号化データベースレコード
91 レコード取出手段
92 データベースレコード
92A 更新データベースレコード
92B 暗号化データベースレコード
92C 追加データベースレコード
94、94A データベース表示編集手段
96、96A レコード書込み手段
100 アドレス帳
100−1A〜100−1B、140−1A〜140−1B A氏〜B氏のメールアドレス
100−4A〜100−4B、140−5A〜140−5B A氏〜B氏の公開鍵
101 公開鍵要求部
102 公開鍵返信部
103 ユーザアクセス制御部
112 鍵要求メール
113 鍵要求メール作成手段
114 返信メール
115、130 公開鍵取出手段
117 アドレス帳編集手段
120 メール解読手段
122 公開鍵返信メール作成手段
130 公開鍵取出手段
132 暗号化暗号鍵
133 アクセス制御書込手段
134 アクセス制御リスト編集手段
140 チケット
140−2A〜140−2B A氏〜B氏のID
140−6B B氏の暗号化暗号鍵
140−7B B氏のアクセスレベル
140C データベースへのアクセス経路
150 アクセス権レベル取出手段

Claims (4)

  1. 複数のコンピュータ間でデータベースを共有化するデータベース共有化システムにおいて、暗号化された蓄積データ本体と前記データベースに対してユーザ登録されたユーザのID、前記ユーザの公開鍵および前記暗号化された蓄積データ本体に対応する暗号鍵を前記ユーザの公開鍵で暗号化して得られた暗号化暗号鍵の内、少なくとも前記公開鍵および暗号化暗号鍵を含むデータベースアクセス情報とを保有するデータベースを記憶する第1の記憶手段と、前記データベースに対するアクセス権限を有する複数のユーザのID、当該複数のユーザの対応するコンピュータへのログイン情報、前記複数のユーザの公開鍵および当該複数のユーザの公開鍵に対応する秘密鍵を含むユーザ認証情報を記憶する第2の記憶手段と、前記複数のユーザおよびコンピュータに対するメールアドレスおよび当該複数のユーザの公開鍵を含むアドレス情報をそれぞれ記憶するアドレス情報記憶手段とを備えており、前記各コンピュータは、前記アドレス情報記憶手段内に前記データベースに対して未登録の他コンピュータユーザの公開鍵が不足している際に、前記他コンピュータユーザのメールアドレスに基づいて前記コンピュータに対して当該他コンピュータユーザの公開鍵を要求する公開鍵要求手段と、他コンピュータからの公開鍵要求に応じて、対応する他コンピュータユーザの公開鍵を前記第2の記憶手段のユーザ認証情報から読み出して返信する公開鍵返信手段と、返信された他コンピュータユーザの公開鍵に基づいて暗号化された前記他コンピュータユーザの暗号化暗号鍵および前記他コンピュータユーザに対して設定されたアクセス権限に基づいて前記データベースを編集して前記他コンピュータユーザを当該データベースに登録する登録手段とを備えたことを特徴とするデータベース共有化システム。
  2. 前記公開鍵要求手段は、他コンピュータユーザのメールアドレスに基づいて前記他コンピュータユーザの公開鍵を要求するメールを作成するメール作成手段と、作成された公開鍵要求メールを前記他コンピュータに送信する鍵要求メール送信手段と、前記他コンピュータから返信されてきた当該他コンピュータユーザの公開鍵を前記アドレス情報記憶手段に書込む公開鍵書込み手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載のデータベース共有化システム。
  3. 前記公開鍵返信手段は、前記他コンピュータから送信されてきたメールが鍵要求メールか否かを解読し、その解読の結果、公開鍵要求メールの場合に、前記第2の記憶手段から前記鍵要求メールに対応する他コンピュータユーザの公開鍵を読み出してメールに添付することにより返信メールを作成する返信メール作成手段と、作成された返信メールを前記公開鍵要求メール送信元の他コンピュータに対して返信するメール返信手段とを備えたことを特徴とする請求項2記載のデータベース共有化システム。
  4. 前記登録手段は、前記メール返信手段から返信された返信メールに添付された前記他コンピュータユーザの公開鍵を取り出す取出し手段と、取り出された他コンピュータユーザの公開鍵を用いて、暗号化された蓄積データ本体に対応する暗号鍵を暗号化して暗号化暗号鍵を生成する暗号化手段と、前記データベースのアクセス権限情報に基づいて前記他コンピュータユーザに対応するアクセス権限を設定する設定手段と、生成された他コンピュータユーザの暗号化暗号鍵および設定された他コンピュータユーザのアクセス権限を前記データベースに書込むことにより、当該他コンピュータユーザを当該データベースに登録する書込み手段とを備えたことを特徴とする請求項3記載のデータベース共有化システム。
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