JP3726422B2 - Method for producing coated paper for offset printing - Google Patents

Method for producing coated paper for offset printing Download PDF

Info

Publication number
JP3726422B2
JP3726422B2 JP11159197A JP11159197A JP3726422B2 JP 3726422 B2 JP3726422 B2 JP 3726422B2 JP 11159197 A JP11159197 A JP 11159197A JP 11159197 A JP11159197 A JP 11159197A JP 3726422 B2 JP3726422 B2 JP 3726422B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coated paper
coating solution
paper
calcium carbonate
coating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11159197A
Other languages
Japanese (ja)
Other versions
JPH10310996A (en
Inventor
英治 西島
宗生 土肥
友治 佐藤
泰徳 南里
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Paper Industries Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paper Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Paper Industries Co Ltd filed Critical Nippon Paper Industries Co Ltd
Priority to JP11159197A priority Critical patent/JP3726422B2/en
Publication of JPH10310996A publication Critical patent/JPH10310996A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3726422B2 publication Critical patent/JP3726422B2/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)
  • Paper (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原紙に顔料と接着剤を含有する塗被液を少なくとも二度塗被する塗被紙の製造において、フィルムトランスファー方式で塗被液を下塗り塗被した後、上塗り塗被するオフセット印刷用塗被紙の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年印刷用紙は、チラシ、カタログ、パンフレット、ダイレクトメール等広告、宣伝を目的とした商業印刷分野での需要が伸びている。これら商業印刷物は、それ自体の商品価値は低いが、宣伝媒体として目的が達成されることが重要であるので、低コストで印刷仕上がりの良いものが求められてきている。特に通販用カタログの分野では、郵便料金の改定等もあり、コストダウンのため使用される紙も一層軽量化に向かっている。しかし、軽量化するほど不透明度、印刷裏抜けが問題となるため、低坪量でもより高不透明度で印刷裏抜けの少ない紙が求められる。また、チラシ、カタログ用途の場合には、印刷物と実物の色が違えば問題(クレーム、返品等)となるため、色再現性の良好な高白色度の紙が求められる。
【0003】
一般に不透明度(散乱係数、吸光係数)を向上させる手段として、比表面積の大きな填料(ホワイトカーボン、微粉シリカ等)の使用、屈折率の高い填料、顔料(二酸化チタン、サチンホワイト等)の使用、嵩高な塗工層を形成する顔料(プラスチックピグメント、デラミネーテッドクレー等)の使用、機械パルプの使用増等の方法がある。しかし一般にこれら填料、顔料は価格が高く、塗被液の粘度も高くなる傾向があり、操業性に劣る問題がある。また機械パルプを使用した場合には白色度が劣る。そこで特に軽量塗被紙には、総合的な品質バランスと操業性を考慮し、特定の形状(紡錘状、柱状、針状等)を有する軽質炭酸カルシウムを原紙内填用填料あるいは塗被液用顔料に使用する方法が近年多く採用される傾向にある。
【0004】
また、前記のごとく最近の旺盛な軽量塗被紙の需要に対応するため、紙メーカーでは高品質を維持したまま生産性を上げ、コストダウンを図ることも重要な技術課題である。そのため、より安価な資材、薬品を使用し、更に(1) 高速化 (2)広幅化 (3)オンライン生産化(抄紙から塗被、表面仕上げまでの一貫生産)(4) 多層塗被化等により、コスト競争力に優れた製品を製造することが重要になってきている。これらに対応する生産設備としては、原紙に安価な顔料を含む下塗り塗被液をフィルムトランスファー方式でオンマシン塗被した後、上塗り塗被液を塗被する方式が多く採用されつつあり、これらの一層の高速化が求められている。しかし、オンマシン塗被方式で使用するゲートロールコータやブレードあるいはロッドメタリングサイズプレスコータなどを用いて、通常の顔料塗被液を原紙に高速で下塗り塗被する場合、ブレードあるいはロッドメタリングサイズプレスコータの場合、アプリケーションロールニップ出口で塗被液が霧状になって飛散する、ミストと呼ばれる現象がある。ミストは、操業条件によっては低速でも発生し始めるが、高速条件になるほどその程度が増し、作業環境の悪化を招くと同時に、周辺ロールを汚し、更に乾燥固化した場合には紙表面に落下し、製品欠陥となる。また、ゲートロールコータの場合にも、同様なミスト発生の問題が生じると同時に、塗被液の機械的安定性が劣るとインナーロールとアウターロール間或いは、インナーロールとアプリケータロール間のように互いにロール径、周速が異なるロール間にかかるせん断力によって、塗被液が凝固してロール表面に付着するガムアップと呼ばれる現象が生じ操業性を低下させる。これらの問題は塗被液濃度を低下させることによって低減できるが、乾燥負荷を増すうえ、塗被液の原紙へのしみ込みが多くなり、原紙被覆性が劣るため、上塗り塗被後の光沢ムラが多くなり、面状、印刷適性が低下してしまう問題がある。
【0005】
本発明者らは、ダブル塗工において、下塗り塗被液の顔料成分として長径が4.0μm以下で、短径が0.5μm以下の柱状の軽質炭酸カルシウムを50重量%以上使用することによりグラビア印刷用塗被紙の不透明度、印刷裏抜け、白色度を改善する方法を見出した(特開平6−73698号公報)。しかしながら、この公報において好ましいものとして具体的に開示されている技術は、下塗り塗被液の塗被する方式がブレード方式であり、使用顔料は長径が1.0〜3.0μmで、短径が0.1〜0.3μmの分布をもつ軽質炭酸カルシウムであった。この顔料をフィルムトランスファー塗被方式に適用したところ、操業性及びオフセット印刷用塗被紙としての品質に問題があるものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
以上のような状況に鑑み、本発明の課題は、原紙に顔料と接着剤を含有する塗被液を少なくとも二度塗被する塗被紙の製造において、上記のごときフィルムトランスファー方式で塗被液を下塗り塗被する際の操業性に優れ、上塗り塗被後の不透明度、印刷裏抜け、白色度、ドライ強度に優れた製品を低コストで製造し得るオフセット印刷用塗被紙の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記の課題について鋭意研究を重ねた結果、原紙に顔料と接着剤を含有する塗被液を少なくとも二度塗被するオフセット印刷用塗被紙の製造方法において、顔料成分として長径が3.0〜5.0μmで、短径が0.2〜0.5μmの範囲内にある針状または柱状の軽質炭酸カルシウムを顔料中に60〜90重量%含有した下塗り塗被液を調製し、この下塗り塗被液をフィルムトランスファー方式で原紙の表面に塗被した後、上塗り塗被することにより本発明を成すに至った。
【0008】
以下発明の詳細を示す。
【0009】
本発明においては、下塗り塗被液の顔料成分として長径が3.0〜5.0μmで、短径が0.2〜0.5μmの範囲内にある針状または柱状の軽質炭酸カルシウムを使用することにより塗被紙の不透明度、印刷裏抜け、白色度を改善し得る。これは、不定形状のものと比較し、嵩密度が低く、かつ粒子径が小さく比表面積が大きいために、紙の比散乱係数が向上し不透明度、印刷裏抜けが優れるためである。また他の顔料と比較して粉体自体が高白色度のため、塗被紙の白色度も向上する。短径が0.2μmより小さい針状または柱状の軽質炭酸カルシウムを使用した場合、塗被液粘度が高くなりすぎ、下塗り塗被時に剥離パターンを多発する問題が生じ、特に塗被速度1100m/分以上で顕著であった。また、軽質炭酸カルシウムの短径が0.5μmより大きい場合や長径が5.0μmより大きい場合、比散乱係数が低下し、不透明度が低下する。また、長径が3.0μmより短い場合、ドライ強度が低下する。
【0010】
本発明の軽質炭酸カルシウムの含有量は、下塗り顔料中の60〜90重量%の範囲である。60重量%より少ない場合には不透明度が低下する。90重量%を越えた場合には、塗被液の保水性が低下し、下塗り塗被時にアプリケーションロール上に顔料が取られてロール汚れを多発したり、ドライ強度が低下する。
【0011】
更に、下塗り塗被液の粘度について詳細に検討した結果、固形分濃度35%でのB型粘度計のNo.3ローター(30℃、60rpm)の値は30〜150mPa・sが好ましい。塗被液のB型粘度が150mPa・sより高くなった場合には、塗被液を給液するロールニップ入口部の塗被液ポンドで泡を抱き込む現象であるボイリングが発生し易かった。これは、塗被液ポンドで抱き込んだ泡が抜けにくくなるためボイリングの発生が大きくなるものと考えられる。ボイリングが激しくなると、塗被液が周囲に飛散し、周辺の装置、機械を著しく汚し、操業に支障をきたす。剥離パターンは高せん断速度下の塗被液粘度が低いほど良好であるのに対して、このボイリングの問題は低いせん断速度下の塗被液粘度との相関が高く、B型粘度が低いほどボイリングの発生は少ない傾向であった。但し、30mPa・sよりB型粘度が低くなった場合には、塗被液が原紙にしみ込みすぎて、塗被後の表面性や面状が低下し易い。
【0012】
また、前記のごとく本発明で規定する特定の形状を有する軽質炭酸カルシウムは、硫酸塩法またはソーダ法によるパルプ製造工程の苛性化工程で製造されたものを使用することが好ましい。苛性化工程とは、緑液中の炭酸ナトリウムを蒸解薬品である水酸化ナトリウムに変えるための工程であり、生石灰を消石灰に変える消和反応(1)と、消石灰と緑液を混合し水酸化ナトリウムと炭酸カルシウムを生成する苛性化反応(2)よりなる。苛性化反応によって得られた液は白液と呼ばれ、炭酸カルシウムと分離、清澄化されて蒸解工程へ送られる。本発明で使用する軽質炭酸カルシウムは、分離回収し、十分に水洗浄されたものである。
【0013】
CaO+H2 O →Ca(OH) 2 (1) :消和反応
Ca(OH)2 +Na2 CO3 →CaCO3 +2NaOH (2):苛性化反応
この炭酸カルシウムは主産物である水酸化カルシウムを有する白液を製造する際の副産物であるため、従来の石灰乳と炭酸ガスとの反応による方法で得られる軽質炭酸カルシウムに比べて非常に低コストで製造し得ることが利点である。
【0014】
以上より、特定の形状を有する軽質炭酸カルシウムを使用することによって初めて、フィルムトランスファー方式での操業性に優れ、非常に低い製造コストで、不透明度、印刷裏抜け、白色度、ドライ強度に優れた高品質のオフセット印刷用塗被紙を製造し得るものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明において、塗被液に使用する顔料には、前記軽質炭酸カルシウム以外に、一般製紙用の重質炭酸カルシウム、その他の軽質炭酸力ルシウム、力オリン、クレー、デラミネーテッドクレー、タルク、サチンホワイト、シリカ、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、酸化亜鉛、二酸化チタンなどの無機顔料、プラスチックピグメントなどの有機顔料等を用いることができ、これらの顔料は必要に応じて単独または2種以上混合で使用することができる。尚、上塗り塗被液の顔料としては、カオリンを40部以上含有するのが好ましい。
【0016】
本発明において、塗被液に使用する接着剤は、ラテックスあるいはその他の水性接着剤から必要に応じ1種あるいは2種以上を選択して使用する。ラテックスとしては、スチレン・ブタジエン共重合体、メタクリレート・ブタジエン共重合体等の共役ジエン系共重合体ラテックス、アクリル酸エステルおよび/またはメタクリル酸エステルの重合体または共重合体等のビニル系重合体ラテックス、あるいはこれらを更にカルボキシル基等の官能基含有単量体で変性したものである。
【0017】
また、ラテックス以外の水性接着剤としては、例えばカゼイン、大豆蛋白、合成蛋白等の蛋白質類;ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、オレフィン・無水マレイン酸樹脂、メラミン樹脂等の合成樹脂系接着剤;酸化澱粉、陽性澱粉、尿素燐酸エステル化澱粉等のエステル化澱粉、ヒドロキシエチルエーテル化澱粉などのエーテル化澱粉、デキストリン等の澱粉類;カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース等のセルロース誘導体等の通常の塗工用接着剤である。
【0018】
本発明の塗被液には分散剤、増粘剤、保水剤、消泡剤、耐水化剤等通常の塗被紙用顔料に配合される各種助剤を使用しても良い。また、下塗り塗被液濃度は34〜45%の範囲内であることが好ましい。45%を越える場合には、ボイリング及び剥離パターン共に発生しやすい。34%より低い場合には、塗被液が原紙にしみ込みすぎて、塗被後の表面性、面状に劣る傾向にある。
【0019】
本発明の原紙としては、一般の印刷用塗被紙に用いられる坪量30〜100g/m2 の原紙が好ましく、目的により上質紙、中質紙を選択して使用する。
【0020】
また下塗り塗被に使用するフィルムトランスファー方式の塗被装置は、ゲートロールコータ、ブレードあるいはロッドメタリングサイズプレスコータなどが使用できる。上塗り塗被には、ブレードコータ、バーコータ、ロールコータ、エアナイフコータ、リバースロールコータ、カーテンコータ等が使用できるが、主にロールアプリケーションタイプあるいはファウンテンノズルタイプのブレードコータを使用することが好ましい。
【0021】
なお、下塗り塗被液の塗被量は、原紙の片面当たり固形分で2〜8g/m2 の範囲で塗被するのが好ましい。2g/m2 より少ない量を塗被する場合、装置上の限界から塗被液濃度を大幅に下げざるを得ず、その結果原紙被覆性、面状が低下しやすい。8g/m2 より多い量を塗被する場合は、逆に塗被液濃度を高くする必要があり、この場合装置上塗被量のコントロールが困難になると同時に、梨地状の面荒れやロールパターンが紙表面に発生しやすくなるからである。
【0022】
上塗り塗被については、上塗り塗被液の濃度は60〜68重量%が好ましく、塗被量は通常片面当たり固形分で6〜14g/m2 が好ましい。尚、本発明において上塗り塗被及び下塗り塗被は、それぞれ一層あるいは二層以上設けても良い。
【0023】
以上のように上塗り塗被液を塗被乾燥された塗被紙は、通常のごとくそのまま、あるいはスーパーカレンダー、ソフトカレンダー等の仕上げ工程により光沢付けがなされて製造される。
【0024】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に示すが、これらによって本発明は何等制約を受けるものではない。なお、例中の部および%はそれぞれ重量部および重量%を示す。
【0025】
〈品質評価方法〉
(1) 軽質炭酸カルシウム形態観察:生成物を水洗ろ過し、乾燥後走査型電子顕微鏡(日本電子JSM-5300)で形状及び短径、長径平均値を測定した。
【0026】
(2) 白紙光沢度:JIS P-8142に従い角度75度鏡面光沢度を測定した。
【0027】
(3) 不透明度:ハンター白色度計を用いてJIS P-8138、A法に従い測定した。
【0028】
(4) 白色度:ハンター白色度計を用いてJIS P-8123に従い測定した。
【0029】
(5) 印刷裏抜け:RI−II型印刷機(明製作所製)を用い、東洋インキ製TVマークVニュー617を使用して、インキ量0.45cc一定で印刷し、ハンター白色度計を用いてJIS P-8123に従い、次式により算出した。
【0030】
印刷裏抜け(%)=白紙の白色度−印刷物の裏面白色度
(6) ドライ強度:RI−II型印刷機(明製作所製)を用い、東洋インキ製TV―24を使用し、インキ量0.35cc一定で印刷し、印刷面のピッキング程度を目視で相対評価した。
【0031】
◎=全く発生しない、○=ほとんど発生しない、△=発生する、×=発生が著しい
(7) 剥離パターン発生評価:下塗り塗被後の紙面の剥離パターンの発生状況を目視で判断した。
【0032】
◎=全く発生しない、○=ほとんど発生しない、△=発生する、×=発生が著しい
(8) ボイリング発生評価:下塗り塗被時のボイリングの発生状況を目視で相対評価した。
【0033】
◎=全く発生しない、○=ほとんど発生しない、△=発生する、×=発生が著しい
(9) 白紙面状:上塗り塗被後の白紙光沢度のむらを目視で相対評価した。
【0034】
◎=全くむらがない、○=ほとんどむらがない、△=むらがある、×=むらが著しい
[実施例1]
長径4.2μm、短径0.4μmの柱状軽質炭酸カルシウム80部及び重質炭酸カルシウム20部を含有する顔料100部に対して、ポリアクリル酸ソーダ系分散剤1.0部を添加し、カウレス分散機を用いて水に分散し、接着剤としてリン酸エステル化デンプン23部とカルボキシ変性スチレン・ブタジエン共重合ラテックスを4部配合して固形分濃度36%の下塗り塗被液を調製した。このとき下塗り塗被液のB型粘度は90mPa・sであった。
【0035】
更に、重質炭酸カルシウム65部、カオリン35部に対して、ポリアクリル酸ソーダ系分散剤0.3部を添加し、カウレス分散機を用いて水に分散し、接着剤としてリン酸エステル化デンプン4部とカルボキシ変性スチレン・ブタジエン共重合ラテックスを10部配合し、固形分濃度65%の上塗り塗被液を調製した。坪量45g/m2 の広葉樹晒しクラフトパルプ単独配合原紙に、下塗り塗被する塗被装置としてゲートロールコータを使用し、塗被速度1300m/分で、片面当たり固形分で4g/m2 を両面塗被乾燥した後、ソフトカレンダー処理(50℃、80kg/cm)した。
【0036】
更に上塗り塗被する塗被装置として、ファウンテンタイプのブレードコータを使用し、塗被速度1300m/分で、片面当たり固形分で8g/m2 を両面塗被した。更に12段スーパーカレンダーを用いて光沢仕上げした。
【0037】
[実施例2]
下塗り塗被液を調製する際、クラフトパルプ製造工程の苛性化工程において製造された、長径4.5μm、短径0.35μmの針状軽質炭酸カルシウムを80部使用した以外は実施例1と同様に塗被紙を製造した。このときのB型粘度は130mPa・sであった。
【0038】
[実施例3]
下塗り塗被液を調製する際、濃度を33%とした以外は実施例2と同様に塗被紙を製造した。このときのB型粘度は60mPa・sであった。
【0039】
[比較例1]
下塗り塗被液を調製する際、長径4.2μm、短径0.4μmの柱状軽質炭酸カルシウムを50部、重質炭酸カルシウムを50部使用した以外は実施例1と同様に塗被紙を製造した。このときのB型粘度は60mPa・sであった。
【0040】
[比較例2]
下塗り塗被液を調製する際、クラフトパルプ製造工程の苛性化工程において製造された、長径6.0μm、短径0.4μmの針状軽質炭酸カルシウムを80部使用した以外は実施例1と同様に塗被紙を製造した。このときのB型粘度は90mPa・sであった。
【0041】
[比較例3]
下塗り塗被液を調製する際、長径1.0μm、短径0.15μmの紡錘状軽質炭酸カルシウムを80部使用した以外は実施例1と同様に塗被紙を製造した。このときのB型粘度は200mPa・sであった。
【0042】
[比較例4]
下塗り塗被液を調製する際、クラフトパルプ製造工程の苛性化工程において製造された、長径3.2μm、短径0.7μmの針状軽質炭酸カルシウムを80部使用した以外は実施例1と同様に塗被紙を製造した。このときのB型粘度は120mPa・sであった。
【0043】
[比較例5]
下塗り塗被液を調製する際、柱状軽質炭酸カルシウムを95部、カオリン5部使用した以外は実施例1と同様に塗被紙を製造した。このときのB型粘度は160mPa・sであった。
【0044】
[比較例6]
下塗り塗被液を調製する際、柱状軽質炭酸カルシウムの長径が2.5μmのものを使用した以外は実施例1と同様に塗被紙を製造した。このときのB型粘度は140mPa・sであった。
【0045】
[比較例7]
下塗り塗被液を調製する際、柱状軽質炭酸カルシウムの長径が3.2μm、短径が0.15μmのものを使用した以外は実施例1と同様に塗被紙を製造した。このときのB型粘度は170mPa・sであった。
【0046】
[比較例8]
下塗り塗被液を調製する際、不定形状の軽質炭酸カルシウムを80部使用した以外は実施例1と同様に塗被紙を製造した。このときのB型粘度は80mPa・sであった。
【0047】
以上の結果を表1及び表2に示した。
【0048】
【表1】

Figure 0003726422
【表2】
Figure 0003726422
表1及び表2から明らかなように、実施例1〜3は白紙光沢度、不透明度、白色度、印刷裏抜け、白紙面状に優れ、下塗り塗被時に剥離パターンやボイリングの発生が全く認められない。これに対して、比較例1、2、4は不透明度、印刷裏抜けが劣る。比較例3は剥離パターン、ボイリングの発生が著しい。比較例5はドライ強度が劣る上、剥離パターンやボイリングの発生が多い。比較例6はドライ強度が劣る。比較例7は剥離パターン、ボイリングの発生が多い。比較例8は不透明度、印刷裏抜け、白色度が劣る。
【0049】
従って、本発明により製造された塗被紙は従来にない優れた塗被紙品質を与え、その効果は極めて大なるものがある。
【0050】
【発明の効果】
フィルムトランスファー方式を用いて、高速条件で下塗り塗被液を塗被する製造工程で問題となる操業性を改善し、低コストで、不透明度、印刷裏抜け、白色度、ドライ強度に優れたオフセット印刷用塗被紙を提供することができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
In the production of coated paper in which a coating liquid containing a pigment and an adhesive is coated at least twice on a base paper, the present invention provides an offset printing in which a coating liquid is undercoated with a film transfer method and then an overcoating is performed. The present invention relates to a method for producing a coated paper.
[0002]
[Prior art]
In recent years, the demand for printing paper in the commercial printing field for the purpose of advertising and advertising such as flyers, catalogs, pamphlets, and direct mails is increasing. Although these commercial printed materials have low commercial value, it is important that the purpose is achieved as an advertising medium, and therefore, there is a demand for low-cost and high-quality printed products. Especially in the field of catalogs for mail order, postage has been revised, and paper used for cost reduction is becoming even lighter. However, as the weight is reduced, the opacity and the print back-through become a problem. Therefore, a paper with a high opacity and a small print back-through is required even at a low basis weight. In the case of flyers and catalogs, if the color of the printed product is different from that of the actual product, there will be a problem (claims, returned goods, etc.), and high whiteness paper with good color reproducibility is required.
[0003]
In general, as means for improving opacity (scattering coefficient, extinction coefficient), use of fillers with a large specific surface area (white carbon, fine silica, etc.), fillers with high refractive index, use of pigments (titanium dioxide, satin white, etc.), There are methods such as the use of pigments (plastic pigment, delaminated clay, etc.) that form a bulky coating layer, and the increased use of mechanical pulp. In general, however, these fillers and pigments are expensive and tend to increase the viscosity of the coating solution, resulting in poor operability. Further, when mechanical pulp is used, the whiteness is inferior. Therefore, especially for lightweight coated paper, light calcium carbonate having a specific shape (spindle shape, column shape, needle shape, etc.) is used for fillers or coating liquids for base paper, considering the overall balance of quality and operability. In recent years, the method used for pigments tends to be frequently employed.
[0004]
In addition, as described above, in order to meet the recent demand for light-weight coated paper, it is also an important technical issue for paper manufacturers to increase productivity and reduce costs while maintaining high quality. Therefore, use cheaper materials and chemicals, and (1) increase speed (2) widening (3) online production (integrated production from papermaking to coating and surface finishing) (4) multilayer coating, etc. Therefore, it has become important to manufacture products with excellent cost competitiveness. As a production facility corresponding to these, a system in which an undercoat coating solution containing an inexpensive pigment is applied on a base paper by an on-machine coating method and then a top coating solution is being applied in many cases. There is a need for further speedup. However, when using a gate roll coater, blade, or rod metering size press coater that is used in the on-machine coating method, when applying a normal pigment coating solution to a base paper at high speed, the blade or rod metering size In the case of a press coater, there is a phenomenon called mist in which the coating liquid is sprayed and scattered at the exit of the application roll nip. Mist starts to occur even at low speeds depending on the operating conditions, but the higher the speed conditions, the greater the degree, and the work environment deteriorates.At the same time, when the surrounding roll is soiled and further dried and solidified, it falls to the paper surface, It becomes a product defect. Also, in the case of a gate roll coater, the same mist generation problem occurs, and at the same time, if the mechanical stability of the coating liquid is inferior, between the inner roll and the outer roll or between the inner roll and the applicator roll. A shearing force applied between rolls having different roll diameters and peripheral speeds causes a phenomenon called gum-up in which the coating solution is solidified and adheres to the roll surface, thereby reducing operability. These problems can be reduced by lowering the concentration of the coating solution, but it increases the drying load and increases the penetration of the coating solution into the base paper, resulting in poor base paper coverage. There is a problem in that the surface shape and printability deteriorate.
[0005]
The present inventors have used gravure by using 50% by weight or more of columnar light calcium carbonate having a major axis of 4.0 μm or less and a minor axis of 0.5 μm or less as a pigment component of an undercoat coating solution in double coating. The present inventors have found a method for improving the opacity, print back-through, and whiteness of a coated paper for printing (Japanese Patent Laid-Open No. 6-73698). However, in the technology specifically disclosed as preferable in this publication, the method of applying the undercoat coating solution is a blade method, and the pigment used has a major axis of 1.0 to 3.0 μm and a minor axis of It was light calcium carbonate having a distribution of 0.1 to 0.3 μm. When this pigment was applied to a film transfer coating method, there was a problem in operability and quality as a coated paper for offset printing.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
In view of the situation as described above, the problem of the present invention is to apply a coating liquid by the film transfer method as described above in the production of a coated paper in which a coating liquid containing a pigment and an adhesive is applied to a base paper at least twice. A method for producing coated paper for offset printing that can produce products with excellent operability when coating undercoat and excellent in opacity, overprinting, whiteness and dry strength after overcoating at low cost. It is to provide.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive research on the above problems, the present inventors, as a pigment component, in a method for producing a coated paper for offset printing in which a coating liquid containing a pigment and an adhesive is applied to a base paper at least twice. An undercoat coating solution containing 60 to 90% by weight of acicular or columnar light calcium carbonate having a major axis of 3.0 to 5.0 μm and a minor axis of 0.2 to 0.5 μm. After preparing and applying this undercoat coating liquid on the surface of the base paper by the film transfer method, the present invention was accomplished by overcoating.
[0008]
Details of the invention will be described below.
[0009]
In the present invention, acicular or columnar light calcium carbonate having a major axis of 3.0 to 5.0 μm and a minor axis of 0.2 to 0.5 μm is used as the pigment component of the undercoat coating solution. As a result, the opacity, the print back-through, and the whiteness of the coated paper can be improved. This is because the bulk scattering density is low, the particle diameter is small, and the specific surface area is large, so that the specific scattering coefficient of the paper is improved and the opacity and print back-through are excellent. Moreover, since the powder itself has a high whiteness compared to other pigments, the whiteness of the coated paper is also improved. When needle-like or columnar light calcium carbonate with a minor axis of less than 0.2 μm is used, the coating solution viscosity becomes too high, causing a problem of frequent peeling patterns during undercoating, especially at a coating speed of 1100 m / min. This was remarkable. Further, when the minor axis of light calcium carbonate is larger than 0.5 μm or the major axis is larger than 5.0 μm, the specific scattering coefficient is lowered and the opacity is lowered. On the other hand, when the major axis is shorter than 3.0 μm, the dry strength decreases.
[0010]
The light calcium carbonate content of the present invention is in the range of 60 to 90% by weight in the undercoat pigment. When it is less than 60% by weight, the opacity is lowered. When it exceeds 90% by weight, the water retention of the coating solution is lowered, and the pigment is taken on the application roll during undercoating, resulting in frequent roll contamination, and the dry strength is lowered.
[0011]
Furthermore, as a result of examining the viscosity of the undercoat coating solution in detail, it was found that the viscosity of the B-type viscometer with a solid content concentration of 35% was No. The value of 3 rotors (30 ° C., 60 rpm) is preferably 30 to 150 mPa · s. When the B-type viscosity of the coating liquid was higher than 150 mPa · s, boiling, which is a phenomenon of embedding bubbles in the coating liquid pound at the roll nip inlet for supplying the coating liquid, was likely to occur. This is considered to be because the occurrence of boiling is increased because the bubbles embraced by the coating liquid pound are difficult to escape. When the boiler becomes violent, the coating liquid is scattered around, and the surrounding devices and machines are markedly contaminated, which hinders operation. The peeling pattern is better as the viscosity of the coating solution under a high shear rate is lower. On the other hand, the problem of this boiling is highly correlated with the viscosity of the coating solution under a low shear rate. Occurrence was less likely. However, when the B-type viscosity is lower than 30 mPa · s, the coating liquid is soaked into the base paper, and the surface properties and surface condition after coating are liable to deteriorate.
[0012]
Further, as described above, it is preferable to use the light calcium carbonate having a specific shape defined in the present invention, which is produced in the causticizing step of the pulp production step by the sulfate method or the soda method. The causticizing process is a process for changing sodium carbonate in green liquor to sodium hydroxide, a cooking chemical. Mixing the slaked lime and green liquor with a hydration reaction (1) to convert quick lime to slaked lime. It consists of a causticizing reaction (2) that produces sodium and calcium carbonate. The liquid obtained by the causticizing reaction is called white liquor, separated from calcium carbonate, clarified, and sent to the cooking process. The light calcium carbonate used in the present invention is separated and recovered and sufficiently washed with water.
[0013]
CaO + H 2 O → Ca (OH) 2 (1): Soaking reaction Ca (OH) 2 + Na 2 CO 3 → CaCO 3 + 2NaOH (2): Causticizing reaction This calcium carbonate is white having calcium hydroxide as a main product. Since it is a by-product at the time of manufacturing a liquid, it is an advantage that it can manufacture at a very low cost compared with the light calcium carbonate obtained by the method by the reaction of the conventional lime milk and carbon dioxide.
[0014]
From the above, for the first time by using light calcium carbonate having a specific shape, it is excellent in operability in the film transfer method, and has excellent opacity, print-through, whiteness, and dry strength at a very low production cost. High quality coated paper for offset printing can be produced.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the present invention, the pigment used in the coating solution includes, in addition to the light calcium carbonate, heavy calcium carbonate for general papermaking, other light carbonated lucium, strong orin, clay, delaminated clay, talc, and satin. Inorganic pigments such as white, silica, barium sulfate, calcium sulfate, zinc oxide, and titanium dioxide, and organic pigments such as plastic pigments can be used. These pigments are used alone or in combination of two or more as required. be able to. In addition, as a pigment of top coat liquid, it is preferable to contain 40 parts or more of kaolin.
[0016]
In the present invention, the adhesive used for the coating solution is selected from latex or other aqueous adhesives as required, and one or more are selected and used. Latex includes conjugated diene copolymer latex such as styrene / butadiene copolymer and methacrylate / butadiene copolymer, and vinyl polymer latex such as acrylate ester and / or methacrylate ester polymer or copolymer. Alternatively, these are further modified with a functional group-containing monomer such as a carboxyl group.
[0017]
Examples of aqueous adhesives other than latex include proteins such as casein, soybean protein, and synthetic proteins; synthetic resin adhesives such as polyvinyl alcohol, polyvinyl pyrrolidone, olefin / maleic anhydride resin, and melamine resin; oxidized starch, For normal coating of positive starch, esterified starch such as urea phosphate esterified starch, etherified starch such as hydroxyethyl etherified starch, starch such as dextrin; cellulose derivatives such as carboxymethylcellulose, hydroxyethylcellulose, hydroxymethylcellulose, etc. It is an adhesive.
[0018]
In the coating liquid of the present invention, various auxiliary agents blended in ordinary coated paper pigments such as a dispersant, a thickener, a water retention agent, an antifoaming agent, and a water resistance agent may be used. The undercoat coating solution concentration is preferably in the range of 34 to 45%. If it exceeds 45%, both boiling and peeling patterns are likely to occur. When it is lower than 34%, the coating solution is soaked into the base paper and tends to be inferior in surface properties and surface condition after coating.
[0019]
As the base paper of the present invention, a base paper having a basis weight of 30 to 100 g / m 2 used for general printing coated paper is preferable, and high-quality paper or medium-quality paper is selected and used depending on the purpose.
[0020]
As a film transfer type coating apparatus used for undercoating, a gate roll coater, a blade or a rod metering size press coater can be used. For the top coating, a blade coater, a bar coater, a roll coater, an air knife coater, a reverse roll coater, a curtain coater or the like can be used, but it is preferable to use a roll application type or fountain nozzle type blade coater.
[0021]
The coating amount of the undercoat coating solution is preferably applied in the range of 2 to 8 g / m 2 in terms of solid content per one side of the base paper. When an amount less than 2 g / m 2 is applied, the concentration of the coating solution must be greatly reduced due to limitations on the apparatus, and as a result, the base paper coverage and surface shape are liable to deteriorate. When applying an amount greater than 8 g / m 2 , it is necessary to increase the concentration of the coating solution. In this case, it is difficult to control the coating amount on the apparatus, and at the same time, the textured surface roughness and roll pattern are This is because it tends to occur on the paper surface.
[0022]
For the top coat, the concentration of the top coat solution is preferably 60 to 68% by weight, and the amount of the coat is usually preferably 6 to 14 g / m 2 in terms of solid content per side. In the present invention, the top coat and the undercoat may be provided in a single layer or two or more layers, respectively.
[0023]
The coated paper coated with the top coating solution and dried as described above is produced as it is as it is or after being glossed by a finishing process such as a super calendar or a soft calendar.
[0024]
【Example】
EXAMPLES The present invention will be specifically described below with reference to examples, but the present invention is not limited by these. In addition, the part and% in an example show a weight part and weight%, respectively.
[0025]
<Quality evaluation method>
(1) Light calcium carbonate morphology observation: The product was washed with water and filtered, and after drying, the shape, minor axis, and major axis average value were measured with a scanning electron microscope (JEOL JSM-5300).
[0026]
(2) White paper glossiness: Specular glossiness at an angle of 75 degrees was measured according to JIS P-8142.
[0027]
(3) Opacity: Measured according to JIS P-8138, method A using a Hunter whiteness meter.
[0028]
(4) Whiteness: Measured according to JIS P-8123 using a Hunter whiteness meter.
[0029]
(5) Print back-through: RI-II type printing machine (manufactured by Mei Seisakusho), printed using Toyo Ink TV Mark V New 617 at a constant ink amount of 0.45 cc, and using a Hunter Whiteness Meter According to JIS P-8123, the following formula was used.
[0030]
Print back-through (%) = whiteness of white paper-backside whiteness of printed matter
(6) Dry strength: RI-II type printing machine (manufactured by Meisei Seisakusho), using Toyo Ink TV-24, printing with a constant ink amount of 0.35cc, and visually evaluating the degree of picking on the printed surface did.
[0031]
◎ = Not generated at all, ○ = Not generated at all, △ = Generated, × = Significantly generated
(7) Release pattern generation evaluation: The occurrence of the release pattern on the paper surface after the undercoating was visually determined.
[0032]
◎ = Not generated at all, ○ = Not generated at all, △ = Generated, × = Significantly generated
(8) Evaluation of occurrence of boiling: Relative evaluation of the occurrence of boiling during the undercoating was visually evaluated.
[0033]
◎ = Not generated at all, ○ = Not generated at all, △ = Generated, × = Significantly generated
(9) Blank paper surface condition: The unevenness of the glossiness of the blank paper after top coating was visually evaluated.
[0034]
◎ = There is no unevenness, ○ = There is almost no unevenness, Δ = There is unevenness, X = There is significant unevenness [Example 1]
To 100 parts of pigment containing 80 parts of columnar light calcium carbonate having a major axis of 4.2 μm and a minor axis of 0.4 μm and 20 parts of heavy calcium carbonate, 1.0 part of a sodium polyacrylate dispersant is added, and Cowles Using a disperser, the mixture was dispersed in water, and 23 parts of phosphate esterified starch and 4 parts of carboxy-modified styrene / butadiene copolymer latex were blended as an adhesive to prepare an undercoat coating solution having a solid content concentration of 36%. At this time, the B-type viscosity of the undercoat coating solution was 90 mPa · s.
[0035]
Furthermore, to 65 parts of heavy calcium carbonate and 35 parts of kaolin, 0.3 part of polyacrylic acid soda dispersant is added and dispersed in water using a cowless disperser. 4 parts and 10 parts of carboxy-modified styrene / butadiene copolymer latex were blended to prepare an overcoat coating solution having a solid concentration of 65%. Using a gate roll coater as a coating device for undercoating on hardwood bleached kraft pulp single base paper with a basis weight of 45 g / m 2 , at a coating speed of 1300 m / min, solid content per side of 4 g / m 2 on both sides After coating and drying, soft calendering (50 ° C., 80 kg / cm) was performed.
[0036]
Further, a fountain type blade coater was used as a coating apparatus for top coating, and a coating speed of 1300 m / min and a solid content per side of 8 g / m 2 were coated on both sides. Furthermore, it was finished with a 12-stage super calendar.
[0037]
[Example 2]
Similar to Example 1 except that 80 parts of acicular light calcium carbonate having a major axis of 4.5 μm and a minor axis of 0.35 μm manufactured in the causticizing process of the kraft pulp manufacturing process was used when preparing the undercoat coating solution. Coated paper was manufactured. At this time, the B-type viscosity was 130 mPa · s.
[0038]
[Example 3]
A coated paper was produced in the same manner as in Example 2 except that the concentration of the undercoat coating solution was 33%. The B-type viscosity at this time was 60 mPa · s.
[0039]
[Comparative Example 1]
A coated paper was produced in the same manner as in Example 1 except that 50 parts of columnar light calcium carbonate having a major axis of 4.2 μm and a minor axis of 0.4 μm and 50 parts of heavy calcium carbonate were used when preparing the undercoat coating solution. did. The B-type viscosity at this time was 60 mPa · s.
[0040]
[Comparative Example 2]
The same as in Example 1 except that 80 parts of acicular light calcium carbonate having a major axis of 6.0 μm and a minor axis of 0.4 μm manufactured in the causticizing process of the kraft pulp manufacturing process was used when preparing the undercoat coating solution. Coated paper was manufactured. At this time, the B-type viscosity was 90 mPa · s.
[0041]
[Comparative Example 3]
A coated paper was produced in the same manner as in Example 1 except that 80 parts of spindle-shaped light calcium carbonate having a major axis of 1.0 μm and a minor axis of 0.15 μm were used when the undercoat coating solution was prepared. The B-type viscosity at this time was 200 mPa · s.
[0042]
[Comparative Example 4]
Same as Example 1 except that 80 parts of acicular light calcium carbonate with a major axis of 3.2 μm and a minor axis of 0.7 μm produced in the causticizing step of the kraft pulp production process was used when preparing the undercoat coating solution. Coated paper was manufactured. At this time, the B type viscosity was 120 mPa · s.
[0043]
[Comparative Example 5]
A coated paper was produced in the same manner as in Example 1 except that 95 parts of columnar light calcium carbonate and 5 parts of kaolin were used when preparing the undercoat coating solution. At this time, the B type viscosity was 160 mPa · s.
[0044]
[Comparative Example 6]
A coated paper was produced in the same manner as in Example 1 except that a columnar light calcium carbonate having a long diameter of 2.5 μm was used when the undercoat coating solution was prepared. The B-type viscosity at this time was 140 mPa · s.
[0045]
[Comparative Example 7]
A coated paper was produced in the same manner as in Example 1 except that a columnar light calcium carbonate having a major axis of 3.2 μm and a minor axis of 0.15 μm was used when the undercoat coating solution was prepared. The B-type viscosity at this time was 170 mPa · s.
[0046]
[Comparative Example 8]
A coated paper was produced in the same manner as in Example 1 except that 80 parts of amorphous calcium carbonate having an irregular shape was used when the undercoat coating solution was prepared. At this time, the B-type viscosity was 80 mPa · s.
[0047]
The above results are shown in Tables 1 and 2.
[0048]
[Table 1]
Figure 0003726422
[Table 2]
Figure 0003726422
As is clear from Tables 1 and 2, Examples 1 to 3 are excellent in blank paper glossiness, opacity, whiteness, print back-through, and blank paper surface, and no peeling pattern or boiling occurs at the time of undercoating. I can't. On the other hand, Comparative Examples 1, 2, and 4 are inferior in opacity and print-through. In Comparative Example 3, the occurrence of a peeling pattern and boiling was remarkable. In Comparative Example 5, the dry strength is inferior, and peeling patterns and boiling occur frequently. Comparative Example 6 is inferior in dry strength. In Comparative Example 7, there are many peeling patterns and boiling. Comparative Example 8 is inferior in opacity, print-through, and whiteness.
[0049]
Therefore, the coated paper produced according to the present invention gives an unprecedented excellent coated paper quality, and the effect is extremely large.
[0050]
【The invention's effect】
Using the film transfer method, the operability, which is a problem in the manufacturing process of applying the undercoat coating solution under high-speed conditions, is improved, and the offset is excellent in opacity, print back-through, whiteness, and dry strength at low cost. A coated paper for printing can be provided.

Claims (3)

原紙に顔料と接着剤を含有する塗被液を少なくとも二度塗被する印刷用塗被紙の製造方法において、顔料成分として長径が3.0〜5.0μmで、短径が0.2〜0.5μmの範囲内にある針状または柱状の軽質炭酸カルシウムを顔料中に60〜90重量%含有した下塗り塗被液を調製し、この下塗り塗被液をフィルムトランスファー方式で原紙の表面に塗被した後、上塗り塗被することを特徴とするオフセット印刷用塗被紙の製造方法。In the production method of a coated paper for printing in which a coating liquid containing a pigment and an adhesive is applied to a base paper at least twice, the major axis is 3.0 to 5.0 μm and the minor axis is 0.2 to 0.2 as the pigment component. An undercoat coating solution containing 60 to 90% by weight of acicular or columnar light calcium carbonate in the range of 0.5 μm in the pigment is prepared, and this undercoat coating solution is applied to the surface of the base paper by a film transfer method. A method for producing a coated paper for offset printing, characterized in that a top coat is applied after coating. 下塗り塗被液のB型粘度(30℃、60rpm)が30〜150mPa・sであることを特徴とする請求項1に記載のオフセット印刷用塗被紙の製造方法。2. The method for producing a coated paper for offset printing according to claim 1, wherein the B coating viscosity (30 ° C., 60 rpm) of the undercoat coating liquid is 30 to 150 mPa · s. 針状または柱状軽質炭酸カルシウムが硫酸塩法またはソーダ法によるパルプ製造工程の苛性化工程において製造されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のオフセット印刷用塗被紙の製造方法。The method for producing coated paper for offset printing according to claim 1 or 2, wherein the acicular or columnar light calcium carbonate is produced in a causticizing step of a pulp production step by a sulfate method or a soda method.
JP11159197A 1997-04-28 1997-04-28 Method for producing coated paper for offset printing Expired - Fee Related JP3726422B2 (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11159197A JP3726422B2 (en) 1997-04-28 1997-04-28 Method for producing coated paper for offset printing

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11159197A JP3726422B2 (en) 1997-04-28 1997-04-28 Method for producing coated paper for offset printing

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10310996A JPH10310996A (en) 1998-11-24
JP3726422B2 true JP3726422B2 (en) 2005-12-14

Family

ID=14565254

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11159197A Expired - Fee Related JP3726422B2 (en) 1997-04-28 1997-04-28 Method for producing coated paper for offset printing

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3726422B2 (en)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1637501A4 (en) * 2003-06-05 2013-01-09 Okutama Kogyo Co Ltd Light calcium carbonate, method for production thereof and loading material for loading into paper
JP4734926B2 (en) * 2005-01-07 2011-07-27 王子製紙株式会社 Coated paper

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10310996A (en) 1998-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5484335B2 (en) Method for producing coated paper for printing using hardwood mechanical pulp
JP2002363887A (en) Coated white board applicable to sharable use in offset/ gravure printing
JP2007254914A (en) Coated white board paper
JP4619328B2 (en) Single glossy kraft paper and manufacturing method thereof
JP3726422B2 (en) Method for producing coated paper for offset printing
JP4447060B2 (en) Multilayer coated paper manufacturing method
JP2010133050A (en) Coated paper causing suppressed picking trouble
JP5016353B2 (en) Coated paper for printing
JP2007291569A (en) Paper of newspaper for cold offset printing
EP2554743A1 (en) Process for production of coated paper for printing purposes
JP4918746B2 (en) Manufacturing method of coated paper for offset printing and coated paper
JP3620318B2 (en) Manufacturing method of coated paper for offset printing
JPH11286894A (en) Newsprint paper
JP4983273B2 (en) Method for producing coated paper for printing
JP2002088679A (en) Coated paper for gravure printing
JP3443316B2 (en) Coated paper for offset printing
JPH11279991A (en) Coated paper for offset printing and its production
JP2000336593A (en) Coated paper for printing
JP3979158B2 (en) Coated paperboard and method for producing the same
JP3230229B2 (en) Coated paper manufacturing method and coated paper
JP3328554B2 (en) Method for producing coated paper for offset printing
JP3572930B2 (en) Manufacturing method of lightweight coated paper and lightweight coated paper
JP4126776B2 (en) Method for producing coated paper for offset printing
JP3401780B2 (en) Method for producing glossy coated paper for gravure printing
JP3328922B2 (en) Coated paper for offset printing and method for producing the same

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040428

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050830

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050906

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050919

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081007

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111007

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141007

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees