JP3723056B2 - Sidelobe canceller - Google Patents
Sidelobe canceller Download PDFInfo
- Publication number
- JP3723056B2 JP3723056B2 JP2000224460A JP2000224460A JP3723056B2 JP 3723056 B2 JP3723056 B2 JP 3723056B2 JP 2000224460 A JP2000224460 A JP 2000224460A JP 2000224460 A JP2000224460 A JP 2000224460A JP 3723056 B2 JP3723056 B2 JP 3723056B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- auxiliary
- antennas
- auxiliary antennas
- incident
- correlation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、アンテナのサイドローブから入射する複数の干渉波を抑圧するサイドローブキャンセラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図1は例えば特開昭60−41802号公報に示された従来のサイドローブキャンセラを示す構成図であり、図において、1は所望信号方向にゲインを有する主アンテナ、2−1〜2−Nはブロードな指向性を持つ補助アンテナ、3,3−1〜3−Nは受信機、4はローカルオシレータ、5,5−1〜5−Nは受信信号にローカルオシレータ4の出力を乗算して受信信号のダウンコンバートを行う乗算器、6は乗算器5から出力された受信信号に応じて荷重を計算する適応荷重計算手段、7−1〜7−Nは補助アンテナ2の受信信号に重み付けをする乗算器、8は乗算器7の出力を加算する加算器、9は乗算器5から出力された主アンテナ1の受信信号から加算器8から出力された補助アンテナ2と相関のある信号成分を除去する減算器である。
【0003】
次に動作について説明する。
まず、x0(t)を主アンテナの受信信号をベースバンドにダウンコンバートした信号、xi(t)を補助アンテナi(i=1,・・・,N)の受信信号をベースバンドにダウンコンバートした信号、y(t)を加算器8の出力信号、z(t)を減算器9の出力信号、wiをxi(t)に乗算器7で乗じる荷重とする。これらの信号の表記式におけるtは時間を表す因子である。また、信号は全て複素信号とする。
【0004】
図1を参照して、従来のサイドローブキャンセラの動作について説明する。従来のサイドローブキャンセラでは、補助アンテナ2の受信信号xi(t)に乗算器7により荷重wiを乗算し、加算器8により加算して適応フィルタの出力信号y(t)を得る。次に主アンテナ1の受信信号x0(t)からy(t)を差し引きサイドローブキャンセラの出力信号z(t)を得る。サイドローブキャンセラでは、適応荷重計算手段6により、サイドローブキャンセラの出力信号z(t)と補助アンテナ2の受信信号xi(t)(i=1,・・・,N)から、z(t)の電力が最小となるように荷重wi(i=1,・・・,N)を制御して、主アンテナ1の受信信号から、補助アンテナ2の受信信号と相関のある信号成分を除去する。この時、指向性がブロードな補助アンテナ2の受信信号に含まれる所望波電力は、所望波方向に指向性を持つ主アンテナ1の受信信号に比べ十分に小さいので、主アンテナ1の受信信号中に含まれる所望波成分は抑圧されず、干渉波成分のみが抑圧される。
【0005】
従来のサイドローブキャンセラにおいて、抑圧できる干渉波の数は補助アンテナの数と一致することが知られている。しかし、これは補助アンテナの間隔を1/2波長以下に設定できる場合であり、現実には補助アンテナの物理的な大きさによる制約などによって補助アンテナの間隔を大きく設定しなければならない場合が多い。このような場合、干渉波の入射方向によっては補助アンテナの受信信号が1次従属となる場合があり自由度が欠落することによって、補助アンテナの数よりもっと少ない干渉波しか抑圧できないという問題がある。
【0006】
図9は従来のサイドローブキャンセラの補助アンテナ配置を示す説明図であり、主アンテナの位相中心がy−z座標上の原点に、また、2つの補助アンテナ2a,2bがy−z座標上の(−λ,0)、(−3λ,0)の位置に配置されているものとする。
図10は従来のサイドローブキャンセラに2つの干渉波1,2が入射する場合に2つの補助アンテナの受信信号が1次従属となる干渉波2の入射方向を示した特性図である。なお、補助アンテナ2a,2bを配置する座標系および干渉波の入射方向を表す角度φ,θは図3に示すように設定した。また、図10において、干渉波1の入射方向はφ=0,θ=0に固定した。
図10に示すように、補助アンテナ2a,2bの間隔が広い場合には干渉波の入射方向に応じて2つの補助アンテナ2a,2bの受信信号が1次従属となる場合が起こり得る。これは、得られる補助アンテナ2a,2bの受信信号の自由度が2から1に落ちることを意味しており、この入射方向においては2つの干渉波を抑圧することができなくなる。
【0007】
図11は従来のサイドローブキャンセラのSINR(Signal to Interference pulse Noise Ratio)を示した特性図であり、図9に示した補助アンテナ配置のサイドローブキャンセラに電力レベルの等しい2つの干渉波が入射する場合に、干渉波1の入射角度φを0[deg]に固定し、干渉波2の入射角度φを変化させた場合のサイドローブキャンセラ処理後のSINRを示したものである。ここに、入射角度θは2つの干渉波とも−5[deg]とした。SINRは所望波の電力対干渉波とノイズの合計電力の比であり、高いほど良い。この図から、干渉波の入射方向に応じて干渉波抑圧性能が大きく低下する場合があることがわかる。この入射角条件は図10で示した2つの補助アンテナ2a,2bの受信信号が1次従属となる条件と良く一致しており、このことが性能劣化の要因であることがわかる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来のサイドローブキャンセラは以上のように構成されているので、補助アンテナ間隔を十分小さく配置できない場合に干渉波の入射方向に応じて補助アンテナの受信信号が1次従属となり自由度が欠落することによって、干渉波を十分に抑圧できない場合があるという課題があった。
【0009】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、干渉波の入射方向によらず、干渉波抑圧性能が低下しないサイドローブキャンセラを得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るサイドローブキャンセラは、主アンテナと、4つの補助アンテナとを備え、2波の干渉波が入射される場合にそれらの入射方向によらず少なくとも2つの補助アンテナの受信信号が1次独立となるように4つの補助アンテナを配置したものである。
【0011】
この発明に係るサイドローブキャンセラは、主アンテナと、N個の補助アンテナとを備え、最大でN−2波の干渉波が入射される場合にそれらの入射方向によらずN個の補助アンテナのうちの4つの補助アンテナの受信信号が1次従属とならないようにN個の補助アンテナを配置したものである。
【0012】
この発明に係るサイドローブキャンセラは、入射される干渉波数を推定する入射波数推定手段と、N個の補助アンテナから入射波数推定手段により推定された干渉波数よりも2つ多い補助アンテナの受信信号を選択する補助アンテナ切り替え手段とを備えたものである。
【0013】
この発明に係るサイドローブキャンセラは、4つの補助アンテナの受信信号のうちの2つの補助アンテナの受信信号の相関演算を4C2の組み合わせについて行う相関演算手段と、相関演算手段の出力から最も相関値の低い組み合わせの2つの補助アンテナの受信信号を選択する補助アンテナ切り替え手段とを備えたものである。
【0014】
この発明に係るサイドローブキャンセラは、N個の補助アンテナの受信信号のうちの最大でN−2個の補助アンテナの受信信号の相関行列とそれら相関行列の条件数をNC2の組み合わせについて求める相関演算手段と、相関演算手段の出力から最も条件数が1に近い組み合わせの最大でN−2個の補助アンテナの受信信号を選択する補助アンテナ切り替え手段とを備えたものである。
【0015】
この発明に係るサイドローブキャンセラは、入射される干渉波数Mを推定する入射波数推定手段と、N個の補助アンテナの受信信号から入射波数推定手段により推定された干渉波数Mと同数の補助アンテナの受信信号の相関行列とそれら相関行列の条件数をNCMの組み合わせについて求める相関演算手段と、相関演算手段の出力から最も条件数が1に近い組み合わせのM個の補助アンテナの受信信号を選択する補助アンテナ切り替え手段とを備えたものである。
【0016】
この発明に係るサイドローブキャンセラは、複数の素子アンテナで構成される主アンテナを備え、素子アンテナのうちのN個の素子アンテナを補助アンテナとして用いるものである。
【0017】
この発明に係るサイドローブキャンセラは、入射波数推定手段において、N個の補助アンテナの受信信号から相関行列を演算する相関行列演算手段と、その相関行列の固有値を演算する固有値演算手段と、その固有値の大きさから入射波数を推定する推定手段とを備えたものである。
【0018】
この発明に係るサイドローブキャンセラは、相関演算手段において、N個の補助アンテナの受信信号から相関行列を演算する相関行列演算手段と、その相関行列の特異値を演算する特異値演算手段と、その特異値から相関行列の条件数を演算する条件数演算手段とを備えたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるサイドローブキャンセラを示す構成図であり、図において、1は所望信号方向にゲインを有する主アンテナ、2−1〜2−Nはブロードな指向性を持つ補助アンテナ、3,3−1〜3−Nは受信機、4はローカルオシレータ、5,5−1〜5−Nは受信信号にローカルオシレータ4の出力を乗算して受信信号のダウンコンバートを行う乗算器、6は乗算器5から出力された受信信号に応じて荷重を計算する適応荷重計算手段、7−1〜7−Nは補助アンテナ2の受信信号に重み付けをする乗算器、8は乗算器7の出力を加算する加算器、9は乗算器5から出力された主アンテナ1の受信信号から加算器8から出力された補助アンテナ2と相関のある信号成分を除去する減算器である。
【0020】
次に動作について説明する。
まず、x0(t)を主アンテナの受信信号をベースバンドにダウンコンバートした信号、xi(t)を補助アンテナi(i=1,・・・,N)の受信信号をベースバンドにダウンコンバートした信号、y(t)を加算器8の出力信号、z(t)を減算器9の出力信号、wiをxi(t)に乗算器7で乗じる荷重とする。これらの信号の表記式におけるtは時間を表す因子である。また、信号は全て複素信号とする。
【0021】
図1を参照して、サイドローブキャンセラの動作について説明する。サイドローブキャンセラでは、補助アンテナ2の受信信号xi(t)に乗算器7により荷重wiを乗算し、加算器8により加算して適応フィルタの出力信号y(t)を得る。次に主アンテナ1の受信信号x0(t)からy(t)を差し引きサイドローブキャンセラの出力信号z(t)を得る。サイドローブキャンセラでは、適応荷重計算手段6により、サイドローブキャンセラの出力信号z(t)と補助アンテナ2の受信信号xi(t)(i=1,・・・,N)から、z(t)の電力が最小となるように荷重wi(i=1,・・・,N)を制御して、主アンテナ1の受信信号から、補助アンテナ2の受信信号と相関のある信号成分を除去する。この時、指向性がブロードな補助アンテナ2の受信信号に含まれる所望波電力は、所望波方向に指向性を持つ主アンテナ1の受信信号に比べ十分に小さいので、主アンテナ1の受信信号中に含まれる所望波成分は抑圧されず、干渉波成分のみが抑圧される。
【0022】
サイドローブキャンセラにおいて、抑圧できる干渉波の数は補助アンテナの数と一致することが知られている。しかし、これは補助アンテナの間隔を1/2波長以下に設定できる場合であり、現実には補助アンテナの物理的な大きさによる制約などによって補助アンテナの間隔を大きく設定しなければならない場合が多い。このような場合、干渉波の入射方向によっては補助アンテナの受信信号が1次従属となる場合があり自由度が欠落することによって、補助アンテナの数よりもっと少ない干渉波しか抑圧できないという問題がある。
そこで、この実施の形態1では、抑圧すべき2波の干渉波よりも2つ多い4つの補助アンテナを備え、干渉波の入射方向によらず2つ以上の補助アンテナの受信信号が1次独立となるように補助アンテナを配置することにより、干渉波抑圧性能が低下しないサイドローブキャンセラを提供するものである。以下その説明をする。
【0023】
図2はこの発明の実施の形態1によるサイドローブキャンセラの補助アンテナ配置を示す説明図であり、主アンテナの位相中心がy−z座標上の原点に、また、4つの補助アンテナ2a〜2dがy−z座標上の(−λ,0)、(−3λ,0)、(−λ,2λ)、(0.1λ,−1.7λ)の位置に配置されているものとする。
【0024】
まず、2つの補助アンテナの受信信号が1次従属となる条件について説明する。ここで、2つの信号u1(t),u2(t)が1次従属になるとは以下のように定義される。定数係数c1,c2として、c1u1(t)+c2u2(t)=0なる関係式が常に成り立つ解が、自明な解c1=c2=0以外に存在する場合をいう。また、自明な解以外に解を持たない場合を2つの信号は1次独立であるという。2つの補助アンテナの受信信号の干渉波成分xj1(t),xj2(t)を2つの干渉波の時間波形a1(t),a2(t)を用いて次式(1),(2)のように表す。
xj1(t)=a1(t)ejδ 11+a2(t)ejδ 12 (1)
xj2(t)=a1(t)ejδ 21+a2(t)ejδ 22 (2)
ここに、δmiは主アンテナと補助アンテナmの間の干渉波iに対する受信位相差である。この2信号xj1(t),xj2(t)が1次従属とは、上記の定義から次式(3)を満たすcが存在することであり、次式(3)は受信位相差δmiが次式(4)の条件を満たす時に成り立つ。なお、定数cと定数cpの間には次式(5)の関係がある。
xj2(t)=cxj1(t) (3)
δ22−δ12=δ21−δ11+2nπ=cp (4)
c=exp(jcp) (5)
2つの補助アンテナの受信信号の干渉波成分が1次従属となることは、式(3)に示すように一方の信号がもう一方の信号の定数倍で与えられるということなので、1次独立な補助アンテナの受信信号の数は1つ減少し、自由度が1つ下がることになる。このため、このような入射角条件では、2つの干渉波を抑圧するのに2つの補助アンテナでは不十分であり、より多くの1次独立な信号を必要とする。
【0025】
図4はこの発明の実施の形態1によるサイドローブキャンセラに2つの干渉波1,2が入射する場合に2つの補助アンテナの受信信号が1次従属となる干渉波2の入射方向を示した特性図である。なお、補助アンテナ2a〜2dを配置する座標系および干渉波の入射方向を表す角度φ,θは図3に示すように設定した。図4では、図2に示したように4つの補助アンテナ2a〜2dを配置した場合に、干渉波1の入射方向をφ=0,θ=0に固定し、2つの補助アンテナの受信信号の干渉波成分が1次従属となる干渉波2の入射角条件を3つの組み合わせ(補助アンテナ2aと2b、補助アンテナ2aと2c、補助アンテナ2aと2d)について示したものである。図4において、補助アンテナ2aと2bが1次従属となるのは縦の直線状の領域(3か所)であり、補助アンテナ2aと2cが1次従属となるのは横の直線状の領域(1か所)であり、補助アンテナ2aと2dが1次従属となるのは斜めの直線状の領域(3か所)である。それぞれの領域では2つの補助アンテナの受信信号の干渉波成分が1次従属となることにより、1次独立な補助アンテナの受信信号の干渉波成分の数は1つ減少し、自由度が1だけ低下する。また、2つの領域が重なる部分では、3つの補助アンテナの受信信号の干渉波成分が1次従属となり、自由度は2だけ低下する。さらに、3つの領域の全てが重なる部分では、4つの補助アンテナの受信信号の干渉波成分の全てが1次従属となり、自由度が3つ下がり、この場合1つの独立な干渉波成分しか得られず、2つの干渉波を抑圧することはできなくなる。
【0026】
上記の条件から、図2に示したアンテナ配置では、2波の干渉波が入射する場合を考え、図4に示した2つの補助アンテナの受信信号が1次従属となる入射角領域が2つの干渉波が同一方向から入射する場合を除いて、3つの組み合わせにおいて重ならないように補助アンテナを配置している。このように配置することにより、自由度の低下は最大でも2であり、少なくとも2つの補助アンテナの受信信号の干渉波成分は1次独立となり、2つの干渉波を抑圧することができる。なお、2つの干渉波が同一方向から入射する場合には、4つの補助アンテナの受信信号の干渉波成分が1次従属となるが、この場合は主アンテナの受信信号の干渉波成分も1次従属となるので干渉波の抑圧は可能である。
【0027】
図5はこの発明の実施の形態1によるサイドローブキャンセラのSINRを示した特性図であり、図2に示した補助アンテナ配置のサイドローブキャンセラに電力レベルの等しい2つの干渉波が入射する場合に、干渉波1の入射角度φを0[deg]に固定し、干渉波2の入射角度φを変化させた場合のサイドローブキャンセラ処理後のSINRを示したものである。ここに、入射角度θは2つの干渉波とも−5[deg]とした。また、サイドローブキャンセラ処理前の主アンテナの受信信号のSINRは−43[dB]である。この図から、従来のサイドローブキャンセラの図11の結果に対して、この実施の形態1の補助アンテナ配置によるサイドローブキャンセラでは干渉波2の入射角度によらず干渉波を抑圧できていることがわかる。
【0028】
以上のように、この実施の形態1によるサイドローブキャンセラでは、2つの干渉波が入射する場合において、4つの補助アンテナを備え、干渉波の入射方向によらず少なくとも2つの補助アンテナの受信信号が1次独立となるように4つの補助アンテナを配置する。または、干渉波の入射方向によらず4つの補助アンテナの受信信号の干渉波成分が1次従属とならないように、4つの補助アンテナを配置することにより、干渉波抑圧性能の低下しないサイドローブキャンセラを得ることができる。
【0029】
なお、ここでは2つの干渉波を抑圧する場合について説明したが、一般にN(Nは任意の自然数)個の補助アンテナを備えるサイドローブキャンセラにおいては、N−2波の干渉波の入射方向によらず、N個の補助アンテナのうちの任意の4つの補助アンテナの受信信号の干渉波成分が1次従属とならないようにN個の補助アンテナを配置することによって、自由度は最大でも2つしか低下しないので、干渉波の入射方向によらず干渉波抑圧性能の低下しないサイドローブキャンセラを得ることができる。
【0030】
また、主アンテナ1が複数の素子アンテナで構成されるアレーアンテナである場合には上記の条件に基づく位置に配置されている素子アンテナを補助アンテナとして構成しても同様な効果を得ることができる。
【0031】
実施の形態2.
図6はこの発明の実施の形態2によるサイドローブキャンセラを示す構成図であり、図において、11は入射される干渉波数M(Mは任意の自然数)を推定する入射波数推定手段、12はN個の補助アンテナから入射波数推定手段11により推定された干渉波数Mよりも2つ多い補助アンテナの受信信号を選択する補助アンテナ切り替え手段である。その他の構成は、乗算器5,7がそれぞれM+2個設けられていることを除いて実施の形態1と同一であり、補助アンテナ2−1〜2−Nは、N−2波の干渉波の入射方向によらず、N個の補助アンテナのうちの任意の4つの補助アンテナの受信信号の干渉波成分が1次従属とならないようにN個の補助アンテナを配置しているものである。
【0032】
次に動作について説明する。
この実施の形態2のサイドローブキャンセラでは、実施の形態1の構成に加えサイドローブキャンセラに入射する干渉波の数を推定する入射波数推定手段11を備えており、補助アンテナ切り替え手段12では入射波数推定手段11で推定された干渉波数Mよりも2つ多くの補助アンテナをN個の補助アンテナの中から選択してその受信信号だけを出力する。以降は実施の形態1のサイドローブキャンセラと同様に、M+2個の補助アンテナの受信信号のダウンコンバート後の信号から適応荷重計算手段6により適応サイドローブキャンセラの出力信号の電力が最小化する荷重を計算し、上記ダウンコンバート後の信号に上記荷重を乗じて合成した信号と主アンテナ1の受信信号のダウンコンバート後の信号の差分信号を出力する。
【0033】
以上のように、この実施の形態2によるサイドローブキャンセラでは、最大でN−2波の干渉波が入射される場合に、N−2波の干渉波の入射方向によらず、N個の補助アンテナのうちの任意の4つの補助アンテナの受信信号の干渉波成分が1次従属とならないようにN個の補助アンテナが配置されているので、その中から選ばれるM+2個の補助アンテナも任意の4つの補助アンテナの受信信号の干渉波成分が1次従属とならない。すなわち、補助アンテナの受信信号の干渉波成分の自由度は最大でも2しか低下しないので、M個の1次独立な補助アンテナの受信信号を得ることができ、実施の形態1と同様に干渉波の入射方向によらず干渉波抑圧性能の低下しないサイドローブキャンセラを得ることができる。
【0034】
さらに、この実施の形態2では、NよりもM+2が小さい場合には、少ない補助アンテナの受信信号に対して荷重計算を行うので、実施の形態1よりも高速に荷重を計算できる効果がある。
さらに、この実施の形態2では、NよりもM+2が小さい場合には、少ない補助アンテナの受信信号に対して荷重計算を行うので、補助アンテナの受信機雑音が合成されて増加する量が小さいという効果がある。
【0035】
入射波数推定手段11は、以下のようにして構成することができる。まず、N個の補助アンテナの受信信号から次式(6)に示すように相関行列Rを演算する(相関行列演算手段)。
【数1】
但し、*は共役複素数である。
ここに、E[]は時間平均を表すオペレータである。次に相関行列Rの固有値を演算する(固有値演算手段)。固有値の大きさは受信機雑音に対応するものが最も小さく、これよりも大きいものの個数から入射波数を推定する(推定手段)。
【0036】
なお、主アンテナ1が複数の素子アンテナで構成されるアレーアンテナである場合には上記の条件に基づく位置に配置されている素子アンテナを補助アンテナとして構成しても同様な効果を得ることができる。
【0037】
実施の形態3.
図7はこの発明の実施の形態3によるサイドローブキャンセラを示す構成図であり、図において、2a〜2dは補助アンテナ、15は4つの補助アンテナ2a〜2dの受信信号のうち2つの補助アンテナの受信信号の相関演算を4C2の組み合わせについて行う相関演算手段、16は相関演算手段15の出力から最も相関値の低い組み合わせの2つの補助アンテナの受信信号を選択する補助アンテナ切り替え手段である。その他の構成は、実施の形態1と同一であり、補助アンテナ2a〜2dは、2波の干渉波の入射方向によらず、4つの補助アンテナの受信信号の干渉波成分が1次従属とならないように配置しているものである。
【0038】
次に動作について説明する。
この実施の形態3のサイドローブキャンセラでは、実施の形態1の構成に加え、2つの補助アンテナの受信信号の相関演算を4C2の組み合わせについて行う相関演算手段15と、上記相関演算手段15の出力から最も相関値の低い組み合わせの2つの補助アンテナを選択してその受信信号を出力する補助アンテナ切り替え手段16を備えている。これ以降の処理は、実施の形態1のサイドローブキャンセラと同様に、2個の補助アンテナの受信信号のダウンコンバート後の信号から適応荷重計算手段6により適応サイドローブキャンセラの出力信号の電力が最小化する荷重を計算し、上記ダウンコンバート後の信号に上記荷重を乗じて合成した信号と主アンテナ1の受信信号のダウンコンバート後の信号の差分信号を出力する。
【0039】
以上のように、この実施の形態3によるサイドローブキャンセラでは、2波の干渉波の入射方向によらず、4個の補助アンテナの受信信号の干渉波成分が1次従属とならないように4個の補助アンテナを配置しているので、少なくとも2つの1次独立な補助アンテナの受信信号を得ることができる。2つの補助アンテナの受信信号が1次独立な場合には、その相関値は低くなるので、4C2の組み合わせについて相関演算手段15により相関値を求めて最も相関値の低い組み合わせを選ぶことにより、1次独立な2つの補助アンテナの受信信号を得ることができ、実施の形態1と同様に干渉波の入射方向によらず干渉波抑圧性能の低下しないサイドローブキャンセラを得ることができる。
【0040】
さらに、この実施の形態3では、少ない補助アンテナの受信信号に対して荷重計算を行うので、実施の形態1よりも高速に荷重を計算できる効果がある。
さらに、この実施の形態3では、少ない補助アンテナの受信信号に対して荷重計算を行うので、補助アンテナの受信機雑音が合成されて増加する量が小さいという効果がある。
【0041】
なお、ここでは2つの干渉波を抑圧する場合について説明したが、一般にN個の補助アンテナを備えるサイドローブキャンセラにおいては、N−2波の干渉波の入射方向によらず、N個の補助アンテナのうちの任意の4つの補助アンテナの受信信号の干渉波成分が1次従属とならないようにN個の補助アンテナを配置し、相関演算手段15においては相関値の代わりにN−2個の補助アンテナの受信信号から計算される相関行列をNC2の組み合わせについて計算し、各組み合わせの相関行列の条件数を求め、補助アンテナ切り替え手段16により最も条件数が1に近い組み合わせのN−2個の補助アンテナを選択して切り替えることにより同様な効果を得ることができる。
【0042】
N個の補助アンテナを備えるサイドローブキャンセラにおける相関演算手段15は以下のようにして構成することができる。まず、N−2個の補助アンテナの受信信号x1(t),x2(t),・・・,xN−2(t)から式(6)と同様に式(7)のように相関行列Rを演算する(相関行列演算手段)。次にこの相関行列の特異値を演算し(特異値演算手段)、得られる特異値から相関行列の条件数を演算する(条件数演算手段)。ここで得られる特異値のうち最大のものと最小のものとの比を行列の条件数といい、相関行列を計算する際のN−2個の補助アンテナの受信信号が全て1次独立ならば1に近くなり、逆に1次従属なものが含まれている場合には無限大となる性質があるので、条件数が1に近い組み合わせの補助アンテナを選択することによって、1次独立な補助アンテナの受信信号を得ることができる。
【数2】
【0043】
なお、主アンテナ1が複数の素子アンテナで構成されるアレーアンテナである場合には上記の条件に基づく位置に配置されている素子アンテナを補助アンテナとして構成しても同様な効果を得ることができる。
【0044】
実施の形態4.
図8はこの発明の実施の形態4によるサイドローブキャンセラを示す構成図であり、図において、18はN個の補助アンテナの受信信号から入射波数推定手段11により推定された干渉波数Mと同数の補助アンテナの受信信号の相関行列とそれら相関行列の条件数をNCMの組み合わせについて求める相関演算手段、19は相関演算手段18の出力から最も条件数が1に近い組み合わせのM個の補助アンテナの受信信号を選択する補助アンテナ切り替え手段である。その他の構成は、乗算器5,7をM個設けたことを除いて実施の形態2と同一であり、補助アンテナ2−1〜2−Nは、N−2波の干渉波の入射方向によらず、N個の補助アンテナのうちの任意の4つの補助アンテナの受信信号の干渉波成分が1次従属とならないようにN個の補助アンテナを配置しているものである。
【0045】
次に動作について説明する。
この実施の形態4のサイドローブキャンセラでは、実施の形態3の構成に加えサイドローブキャンセラに入射する干渉波の数を推定する入射波数推定手段11を備えており、相関演算手段18では、入射波数推定手段11で推定された干渉波数Mと同数の補助アンテナの受信信号から計算される相関行列をNCMの組み合わせについて計算し、各組み合わせの相関行列の条件数を求め、補助アンテナ切り替え手段19では、最も条件数が1に近い組み合わせのM個の補助アンテナを選択して切り替える。以降は実施の形態1のサイドローブキャンセラと同様に、M個の補助アンテナの受信信号のダウンコンバート後の信号から適応荷重計算手段6により適応サイドローブキャンセラの出力信号の電力が最小化する荷重を計算し、上記ダウンコンバート後の信号に上記荷重を乗じて合成した信号と主アンテナ1の受信信号のダウンコンバート後の信号の差分信号を出力する。
【0046】
以上のように、この実施の形態4によるサイドローブキャンセラでは、M波の干渉波が入射する場合に、N個の補助アンテナのうちの任意の4つの補助アンテナの受信信号の干渉波成分が1次従属とならないように補助アンテナが配置されているので、最低でもM個の1次独立な補助アンテナの受信信号を得ることができ、相関演算手段18により算出される相関行列の条件数を求め、補助アンテナ切り替え手段19により、上記条件数が最も1に近い上記M個の1次独立な補助アンテナの受信信号の組み合わせを推定して切り替えることにより、干渉波の入射方向によらず干渉波抑圧性能の低下しないサイドローブキャンセラを得ることができる。
【0047】
さらに、この実施の形態4では、NよりもMが小さい場合には、少ない補助アンテナの受信信号に対して荷重計算を行うので、実施の形態1よりも高速に荷重を計算できる効果がある。
さらに、この実施の形態4では、NよりもMが小さい場合には、少ない補助アンテナの受信信号に対して荷重計算を行うので、補助アンテナの受信機雑音が合成されて増加する量が小さいという効果がある。
【0048】
なお、主アンテナ1が複数の素子アンテナで構成されるアレーアンテナである場合には上記の条件に基づく位置に配置されている素子アンテナを補助アンテナとして構成しても同様な効果を得ることができる。
【0049】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、主アンテナと、4つの補助アンテナとを備え、2波の干渉波が入射される場合にそれらの入射方向によらず少なくとも2つの補助アンテナの受信信号が1次独立となるように4つの補助アンテナを配置するように構成したので、2波の干渉波の入射方向によらず、干渉波抑圧性能が低下しないサイドローブキャンセラが得られる効果がある。
【0050】
この発明によれば、主アンテナと、N個の補助アンテナとを備え、最大でN−2波の干渉波が入射される場合にそれらの入射方向によらずN個の補助アンテナのうちの4つの補助アンテナの受信信号が1次従属とならないようにN個の補助アンテナを配置するように構成したので、最大でN−2波の干渉波の入射方向によらず、干渉波抑圧性能が低下しないサイドローブキャンセラが得られる効果がある。
【0051】
この発明によれば、入射される干渉波数を推定する入射波数推定手段と、N個の補助アンテナから入射波数推定手段により推定された干渉波数よりも2つ多い補助アンテナの受信信号を選択する補助アンテナ切り替え手段とを備えるように構成したので、自動的に干渉波数を推定し、その干渉波数よりも2つ多い補助アンテナの受信信号を選択することができると共に、補助アンテナ切り替え手段以降の処理では、推定された干渉波数よりも2つ多い補助アンテナからの受信信号だけを処理すれば良いので、処理負荷を軽減することができるサイドローブキャンセラが得られる効果がある。
【0052】
この発明によれば、4つの補助アンテナの受信信号のうちの2つの補助アンテナの受信信号の相関演算を4C2の組み合わせについて行う相関演算手段と、相関演算手段の出力から最も相関値の低い組み合わせの2つの補助アンテナの受信信号を選択する補助アンテナ切り替え手段とを備えるように構成したので、補助アンテナ切り替え手段からは1次独立な2つの補助アンテナの受信信号を得ることができ、2波の干渉波の入射方向によらず、干渉波抑圧性能が低下しないサイドローブキャンセラが得られる効果がある。
【0053】
この発明によれば、N個の補助アンテナの受信信号のうちの最大でN−2個の補助アンテナの受信信号の相関行列とそれら相関行列の条件数をNC2の組み合わせについて求める相関演算手段と、相関演算手段の出力から最も条件数が1に近い組み合わせの最大でN−2個の補助アンテナの受信信号を選択する補助アンテナ切り替え手段とを備えるように構成したので、補助アンテナ切り替え手段からは1次独立な最大でN−2個の補助アンテナの受信信号を得ることができ、最大でN−2波の干渉波の入射方向によらず、干渉波抑圧性能が低下しないサイドローブキャンセラが得られる効果がある。
【0054】
この発明によれば、入射される干渉波数Mを推定する入射波数推定手段と、N個の補助アンテナの受信信号から入射波数推定手段により推定された干渉波数Mと同数の補助アンテナの受信信号の相関行列とそれら相関行列の条件数をNCMの組み合わせについて求める相関演算手段と、相関演算手段の出力から最も条件数が1に近い組み合わせのM個の補助アンテナの受信信号を選択する補助アンテナ切り替え手段とを備えるように構成したので、補助アンテナ切り替え手段からは1次独立なM個の補助アンテナの受信信号を得ることができ、M波の干渉波の入射方向によらず、干渉波抑圧性能が低下しないサイドローブキャンセラが得られる効果がある。
【0055】
この発明によれば、複数の素子アンテナで構成される主アンテナを備え、素子アンテナのうちのN個の素子アンテナを補助アンテナとして用いるように構成したので、主アンテナが複数の素子アンテナで構成されるアレーアンテナにも適用することができるサイドローブキャンセラが得られる効果がある。
【0056】
この発明によれば、入射波数推定手段において、N個の補助アンテナの受信信号から相関行列を演算する相関行列演算手段と、その相関行列の固有値を演算する固有値演算手段と、その固有値の大きさから入射波数を推定する推定手段とを備えるように構成したので、入射波数推定手段を容易に高精度に構成することができるサイドローブキャンセラが得られる効果がある。
【0057】
この発明によれば、相関演算手段において、N個の補助アンテナの受信信号から相関行列を演算する相関行列演算手段と、その相関行列の特異値を演算する特異値演算手段と、その特異値から相関行列の条件数を演算する条件数演算手段とを備えるように構成したので、相関演算手段を容易に高精度に構成することができるサイドローブキャンセラが得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来およびこの発明の実施の形態1によるサイドローブキャンセラを示す構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1によるサイドローブキャンセラの補助アンテナ配置を示す説明図である。
【図3】 補助アンテナを配置する座標系および干渉波の入射方向を表す角度φ,θを示す説明図である。
【図4】 この発明の実施の形態1によるサイドローブキャンセラに2つの干渉波1,2が入射する場合に2つの補助アンテナの受信信号が1次従属となる干渉波2の入射方向を示した特性図である。
【図5】 この発明の実施の形態1によるサイドローブキャンセラのSINRを示した特性図である。
【図6】 この発明の実施の形態2によるサイドローブキャンセラを示す構成図である。
【図7】 この発明の実施の形態3によるサイドローブキャンセラを示す構成図である。
【図8】 この発明の実施の形態4によるサイドローブキャンセラを示す構成図である。
【図9】 従来のサイドローブキャンセラの補助アンテナ配置を示す説明図である。
【図10】 従来のサイドローブキャンセラに2つの干渉波1,2が入射する場合に2つの補助アンテナの受信信号が1次従属となる干渉波2の入射方向を示した特性図である。
【図11】 従来のサイドローブキャンセラのSINRを示した特性図である。
【符号の説明】
1 主アンテナ、2−1〜2−N,2a〜2d 補助アンテナ、3,3−1〜3−N 受信機、4 ローカルオシレータ、5,5−1〜5−N,5−M,5−M+2,7−1〜7−N,7−M,7−M+2 乗算器、6 適応荷重計算手段、8 加算器、9 減算器、11 入射波数推定手段、12,16,19 補助アンテナ切り替え手段、15,18 相関演算手段。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a side lobe canceller that suppresses a plurality of interference waves incident from a side lobe of an antenna.
[0002]
[Prior art]
FIG. 1 is a block diagram showing a conventional sidelobe canceller disclosed in, for example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 60-41802. In the figure, 1 is a main antenna having a gain in a desired signal direction, 2-1 to 2-N Is an auxiliary antenna with broad directivity, 3,3-1 to 3-N are receivers, 4 is a local oscillator, 5,5-1 to 5-N are multiplied by the output of the
[0003]
Next, the operation will be described.
First, x0(T) is a signal obtained by down-converting the received signal of the main antenna to the baseband, xi(T) is a signal obtained by down-converting the received signal of the auxiliary antenna i (i = 1,..., N) to baseband, y (t) is an output signal of the
[0004]
The operation of a conventional sidelobe canceller will be described with reference to FIG. In a conventional sidelobe canceller, the received signal x of the
[0005]
In a conventional sidelobe canceller, it is known that the number of interference waves that can be suppressed matches the number of auxiliary antennas. However, this is a case where the distance between the auxiliary antennas can be set to ½ wavelength or less, and in reality, there are many cases where the distance between the auxiliary antennas needs to be set large due to restrictions due to the physical size of the auxiliary antenna. . In such a case, depending on the incident direction of the interference wave, the received signal of the auxiliary antenna may be first-order dependent, and there is a problem that only a smaller number of interference waves than the number of auxiliary antennas can be suppressed due to lack of freedom. .
[0006]
FIG. 9 is an explanatory diagram showing an auxiliary antenna arrangement of a conventional sidelobe canceller, where the phase center of the main antenna is at the origin on the yz coordinate, and the two
FIG. 10 is a characteristic diagram showing the incident direction of the
As shown in FIG. 10, when the distance between the
[0007]
FIG. 11 is a characteristic diagram showing SINR (Signal to Interference Pulse Noise Ratio) of a conventional sidelobe canceller. Two interference waves having the same power level are incident on the sidelobe canceller of the auxiliary antenna arrangement shown in FIG. In this case, the SINR after the sidelobe canceller processing when the incident angle φ of the
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
Since the conventional sidelobe canceller is configured as described above, when the distance between the auxiliary antennas cannot be sufficiently small, the received signal of the auxiliary antenna becomes the first order depending on the incident direction of the interference wave, and the degree of freedom is lost. Therefore, there is a problem that the interference wave may not be sufficiently suppressed.
[0009]
The present invention has been made to solve the above-described problems, and an object of the present invention is to obtain a sidelobe canceller in which the interference wave suppression performance does not deteriorate regardless of the incident direction of the interference wave.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
The sidelobe canceller according to the present invention includes a main antenna and four auxiliary antennas, and when two interference waves are incident, the reception signals of at least two auxiliary antennas are primary regardless of their incident directions. Four auxiliary antennas are arranged so as to be independent.
[0011]
The sidelobe canceller according to the present invention includes a main antenna and N auxiliary antennas. When N-2 interference waves are incident at the maximum, the side lobe canceller has N auxiliary antennas regardless of their incident directions. N auxiliary antennas are arranged so that the received signals of the four auxiliary antennas are not primary dependent.
[0012]
The sidelobe canceller according to the present invention receives incident wave number estimation means for estimating an incident interference wave number, and reception signals of auxiliary antennas that are two more than the interference wave number estimated by the incident wave number estimation means from N auxiliary antennas. And auxiliary antenna switching means to be selected.
[0013]
The sidelobe canceller according to the present invention calculates the correlation between the reception signals of two auxiliary antennas out of the reception signals of four auxiliary antennas.4C2And a supplementary antenna switching means for selecting the reception signals of the two supplementary antennas having the lowest correlation value from the output of the correlation computation means.
[0014]
The sidelobe canceller according to the present invention calculates the maximum number of N-2 auxiliary antenna received signals from the N auxiliary antennas, and the condition number of the correlation matrix.NC2Correlation calculating means for obtaining a combination of the above, and auxiliary antenna switching means for selecting a reception signal of N-2 auxiliary antennas at the maximum in the combination whose condition number is closest to 1 from the output of the correlation calculating means. .
[0015]
The sidelobe canceller according to the present invention has incident wave number estimating means for estimating the incident interference wave number M and auxiliary antennas having the same number as the interference wave number M estimated by the incident wave number estimating means from the received signals of the N auxiliary antennas. The correlation matrix of the received signal and the condition number of those correlation matricesNCMCorrelation calculating means for obtaining a combination of the above, and auxiliary antenna switching means for selecting reception signals of M auxiliary antennas having a condition number closest to 1 from the output of the correlation calculating means.
[0016]
The sidelobe canceller according to the present invention includes a main antenna composed of a plurality of element antennas, and uses N element antennas of the element antennas as auxiliary antennas.
[0017]
In the side lobe canceller according to the present invention, in the incident wave number estimating means, a correlation matrix calculating means for calculating a correlation matrix from reception signals of N auxiliary antennas, an eigenvalue calculating means for calculating an eigenvalue of the correlation matrix, and its eigenvalue And an estimation means for estimating the incident wave number from the size of.
[0018]
In the sidelobe canceller according to the present invention, in the correlation calculation means, a correlation matrix calculation means for calculating a correlation matrix from reception signals of N auxiliary antennas, a singular value calculation means for calculating a singular value of the correlation matrix, and Condition number calculating means for calculating the condition number of the correlation matrix from the singular value is provided.
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described below.
FIG. 1 is a configuration diagram showing a sidelobe canceller according to
[0020]
Next, the operation will be described.
First, x0(T) is a signal obtained by down-converting the received signal of the main antenna to the baseband, xi(T) is a signal obtained by down-converting the received signal of the auxiliary antenna i (i = 1,..., N) to baseband, y (t) is an output signal of the
[0021]
The operation of the sidelobe canceller will be described with reference to FIG. In the sidelobe canceller, the received signal x of the
[0022]
In the sidelobe canceller, it is known that the number of interference waves that can be suppressed matches the number of auxiliary antennas. However, this is a case where the distance between the auxiliary antennas can be set to ½ wavelength or less, and in reality, there are many cases where the distance between the auxiliary antennas needs to be set large due to restrictions due to the physical size of the auxiliary antenna. . In such a case, depending on the incident direction of the interference wave, the received signal of the auxiliary antenna may be first-order dependent, and there is a problem that only a smaller number of interference waves than the number of auxiliary antennas can be suppressed due to lack of freedom. .
Therefore, in the first embodiment, four auxiliary antennas, two more than the two interference waves to be suppressed, are provided, and reception signals of two or more auxiliary antennas are primarily independent regardless of the incident direction of the interference waves. Thus, the side lobe canceller is provided in which the interference wave suppression performance is not deteriorated by arranging the auxiliary antenna so that This will be described below.
[0023]
FIG. 2 is an explanatory view showing the auxiliary antenna arrangement of the sidelobe canceller according to
[0024]
First, the conditions under which the reception signals of the two auxiliary antennas are primary dependent will be described. Where two signals u1(T), u2It is defined as follows that (t) becomes primary dependent. Constant coefficient c1, C2C1u1(T) + c2u2A solution that always satisfies the relational expression (t) = 0 is an obvious solution c1= C2= 0 means a case other than 0. Also, when there is no solution other than the obvious solution, the two signals are said to be primary independent. Interference wave component x of received signals of two auxiliary antennasj1(T), xj2(T) is a time waveform a of two interference waves.1(T), a2Using (t), the following expressions (1) and (2) are used.
xj1(T) = a1(T) ejδ 11+ A2(T) ejδ 12 (1)
xj2(T) = a1(T) ejδ 21+ A2(T) ejδ 22 (2)
Where δmiIs a reception phase difference with respect to the interference wave i between the main antenna and the auxiliary antenna m. These two signals xj1(T), xj2The fact that (t) is primary dependent means that there exists c satisfying the following equation (3) from the above definition, and the following equation (3) represents the reception phase difference δ.miHolds when the condition of the following equation (4) is satisfied. Constant c and constant cpThere is a relationship of the following equation (5).
xj2(T) = cxj1(T) (3)
δ22−δ12= Δ21−δ11+ 2nπ = cp (4)
c = exp (jcp(5)
The fact that the interference wave components of the received signals of the two auxiliary antennas are first-order dependent means that one signal is given by a constant multiple of the other signal as shown in Equation (3), so that the first-order independent signal is obtained. The number of received signals of the auxiliary antenna is decreased by 1, and the degree of freedom is decreased by 1. For this reason, in such an incident angle condition, two auxiliary antennas are not sufficient to suppress two interference waves, and more primary independent signals are required.
[0025]
FIG. 4 is a characteristic showing the incident direction of the
[0026]
From the above conditions, the antenna arrangement shown in FIG. 2 considers the case where two interference waves are incident, and the incident angle region where the received signals of the two auxiliary antennas shown in FIG. Except for the case where the interference wave enters from the same direction, the auxiliary antenna is arranged so as not to overlap in the three combinations. By arranging in this way, the degree of freedom is at most 2 and the interference wave components of the received signals of at least two auxiliary antennas are first-order independent, and the two interference waves can be suppressed. When two interference waves are incident from the same direction, the interference wave components of the reception signals of the four auxiliary antennas are primary dependent. In this case, the interference wave component of the reception signal of the main antenna is also primary. Since it becomes a subordinate, the interference wave can be suppressed.
[0027]
FIG. 5 is a characteristic diagram showing the SINR of the sidelobe canceller according to
[0028]
As described above, the sidelobe canceller according to the first embodiment includes four auxiliary antennas when two interference waves are incident, and the received signals of at least two auxiliary antennas are independent of the incident directions of the interference waves. Four auxiliary antennas are arranged so as to be primary independent. Alternatively, by arranging the four auxiliary antennas so that the interference wave components of the received signals of the four auxiliary antennas do not depend on the first order regardless of the incident direction of the interference wave, the sidelobe canceller that does not deteriorate the interference wave suppression performance. Can be obtained.
[0029]
Although the case where two interference waves are suppressed has been described here, in general, in a sidelobe canceller having N (N is an arbitrary natural number) auxiliary antennas, depending on the incident direction of N-2 interference waves. In addition, by arranging the N auxiliary antennas so that the interference wave components of the received signals of any four auxiliary antennas among the N auxiliary antennas are not primary dependent, the maximum degree of freedom is only two. Therefore, the sidelobe canceller can be obtained in which the interference wave suppression performance does not deteriorate regardless of the incident direction of the interference wave.
[0030]
Further, when the
[0031]
6 is a block diagram showing a sidelobe canceller according to
[0032]
Next, the operation will be described.
The side lobe canceller according to the second embodiment is provided with incident wave number estimating means 11 for estimating the number of interference waves incident on the side lobe canceller in addition to the configuration of the first embodiment, and the auxiliary antenna switching means 12 has an incident wave number. Two auxiliary antennas more than the interference wave number M estimated by the estimating means 11 are selected from the N auxiliary antennas and only the received signal is output. Thereafter, similar to the sidelobe canceller of the first embodiment, the load that minimizes the power of the output signal of the adaptive sidelobe canceller is applied by the adaptive load calculation means 6 from the signal after down-conversion of the received signals of M + 2 auxiliary antennas. Calculate and output a difference signal between the signal obtained by multiplying the signal after the down-conversion by multiplying the load and the signal after the down-conversion of the received signal of the
[0033]
As described above, in the sidelobe canceller according to the second embodiment, when N-2 interference waves are incident at the maximum, N auxiliary waves are used regardless of the incident direction of the N-2 interference waves. Since N auxiliary antennas are arranged so that the interference wave components of the received signals of arbitrary four auxiliary antennas among the antennas do not become primary dependent, M + 2 auxiliary antennas selected from them are also arbitrary. The interference wave components of the received signals of the four auxiliary antennas are not primary dependent. That is, since the degree of freedom of the interference wave component of the reception signal of the auxiliary antenna is reduced to only 2 at most, reception signals of M primary independent auxiliary antennas can be obtained, and the interference wave is the same as in the first embodiment. It is possible to obtain a sidelobe canceller that does not deteriorate the interference wave suppression performance regardless of the incident direction.
[0034]
Further, in the second embodiment, when M + 2 is smaller than N, the load calculation is performed on the reception signals of a small number of auxiliary antennas, so that the load can be calculated faster than in the first embodiment.
Further, in the second embodiment, when M + 2 is smaller than N, the load calculation is performed on the reception signals of a small number of auxiliary antennas, so that the amount of increase due to synthesis of the receiver noise of the auxiliary antennas is small. effective.
[0035]
The incident wave number estimating means 11 can be configured as follows. First, a correlation matrix R is calculated from the reception signals of N auxiliary antennas as shown in the following equation (6) (correlation matrix calculation means).
[Expression 1]
However, * is a conjugate complex number.
Here, E [] is an operator representing a time average. Next, the eigenvalue of the correlation matrix R is calculated (eigenvalue calculating means). The magnitude of the eigenvalue is the smallest corresponding to the receiver noise, and the number of incident waves is estimated from the number larger than this (estimating means).
[0036]
If the
[0037]
FIG. 7 is a block diagram showing a sidelobe canceller according to
[0038]
Next, the operation will be described.
In the sidelobe canceller of the third embodiment, in addition to the configuration of the first embodiment, the correlation calculation of the received signals of the two auxiliary antennas is performed.4C2Correlation calculating means 15 for the combination of the above, and auxiliary antenna switching means 16 for selecting the two auxiliary antennas having the lowest correlation value from the outputs of the correlation calculating means 15 and outputting the received signals. In the subsequent processing, similarly to the sidelobe canceller of the first embodiment, the power of the output signal of the adaptive sidelobe canceller is minimized by the adaptive load calculation means 6 from the signal after down-conversion of the reception signals of the two auxiliary antennas. The signal to be converted is calculated, and a difference signal between the signal obtained by multiplying the signal after the down-conversion by the load and the signal after the down-conversion of the received signal of the
[0039]
As described above, in the sidelobe canceller according to the third embodiment, the four interference wave components of the received signals of the four auxiliary antennas are not primary dependent regardless of the incident direction of the two interference waves. Therefore, it is possible to obtain reception signals of at least two primary independent auxiliary antennas. When the received signals of the two auxiliary antennas are linearly independent, the correlation value is low,4C2By obtaining the correlation value by the correlation calculation means 15 and selecting the combination having the lowest correlation value, it is possible to obtain the reception signals of the two primary independent auxiliary antennas, and the interference wave as in the first embodiment. It is possible to obtain a sidelobe canceller that does not deteriorate the interference wave suppression performance regardless of the incident direction.
[0040]
Further, in the third embodiment, since the load calculation is performed on the reception signals of a small number of auxiliary antennas, there is an effect that the load can be calculated faster than in the first embodiment.
Further, in the third embodiment, since the load calculation is performed on the reception signals of a small number of auxiliary antennas, there is an effect that the amount of increase due to synthesis of the receiver noise of the auxiliary antennas is small.
[0041]
Although the case where two interference waves are suppressed has been described here, in general, in a sidelobe canceller having N auxiliary antennas, N auxiliary antennas are used regardless of the incident direction of N-2 interference waves. N auxiliary antennas are arranged so that the interference wave components of the received signals of any of the four auxiliary antennas are not first-order dependent. In the correlation calculation means 15, N-2 auxiliary antennas are used instead of correlation values. The correlation matrix calculated from the received signal of the antennaNC2The same effect is obtained by calculating the condition number of the correlation matrix of each combination, and selecting and switching the N-2 auxiliary antennas having the condition number closest to 1 by the auxiliary antenna switching means 16. Obtainable.
[0042]
The correlation calculation means 15 in the sidelobe canceller having N auxiliary antennas can be configured as follows. First, received signals x of N-2 auxiliary antennas1(T), x2(T), ..., xN-2From (t), the correlation matrix R is calculated as in Expression (7) as in Expression (6) (correlation matrix calculating means). Next, the singular value of this correlation matrix is calculated (singular value calculating means), and the condition number of the correlation matrix is calculated from the obtained singular values (condition number calculating means). The ratio of the maximum value to the minimum value of the singular values obtained here is called the matrix condition number. If all of the received signals of the N-2 auxiliary antennas when calculating the correlation matrix are all linearly independent, When there is an element that is close to 1 and is subordinate to the first order, it is infinite. Therefore, by selecting an auxiliary antenna having a condition number close to 1, the primary independent auxiliary is selected. An antenna reception signal can be obtained.
[Expression 2]
[0043]
If the
[0044]
FIG. 8 is a block diagram showing a sidelobe canceller according to
[0045]
Next, the operation will be described.
The sidelobe canceller according to the fourth embodiment is provided with incident wave number estimating means 11 for estimating the number of interference waves incident on the sidelobe canceller in addition to the configuration of the third embodiment. A correlation matrix calculated from the reception signals of auxiliary antennas equal to the number of interference waves M estimated by the estimation means 11NCMAnd the number of condition of the correlation matrix of each combination is obtained, and the auxiliary antenna switching means 19 selects and switches the M auxiliary antennas of the combination whose condition number is closest to 1. Thereafter, as in the case of the sidelobe canceller of the first embodiment, the load that minimizes the power of the output signal of the adaptive sidelobe canceller is applied by the adaptive load calculation means 6 from the signal after down-conversion of the received signals of the M auxiliary antennas. Calculate and output a difference signal between the signal obtained by multiplying the signal after the down-conversion by multiplying the load and the signal after the down-conversion of the received signal of the
[0046]
As described above, in the sidelobe canceller according to the fourth embodiment, when an M wave interference wave is incident, the interference wave component of the received signal of any four auxiliary antennas among the N auxiliary antennas is 1. Since the auxiliary antennas are arranged so as not to be subordinate, it is possible to obtain the reception signals of M primary independent auxiliary antennas at least, and obtain the condition number of the correlation matrix calculated by the correlation calculation means 18. Then, the auxiliary antenna switching means 19 estimates and switches the combination of the reception signals of the M primary independent auxiliary antennas whose condition number is closest to 1, thereby suppressing the interference wave regardless of the incident direction of the interference wave. A sidelobe canceller that does not deteriorate in performance can be obtained.
[0047]
Further, in the fourth embodiment, when M is smaller than N, the load calculation is performed on the reception signals of a small number of auxiliary antennas. Therefore, the load can be calculated faster than in the first embodiment.
Further, in the fourth embodiment, when M is smaller than N, the load calculation is performed on the reception signals of a small number of auxiliary antennas, so that the amount of increase due to synthesis of receiver noise of the auxiliary antennas is small. effective.
[0048]
If the
[0049]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the main antenna and the four auxiliary antennas are provided, and when two interference waves are incident, the reception signals of at least two auxiliary antennas are independent of their incident directions. Since the four auxiliary antennas are arranged so as to be linearly independent, there is an effect that a sidelobe canceller can be obtained in which the interference wave suppression performance does not deteriorate regardless of the incident direction of the two interference waves.
[0050]
According to the present invention, the main antenna and the N auxiliary antennas are provided, and when N-2 interference waves are incident at the maximum, 4 of the N auxiliary antennas are used regardless of the incident direction. Since the N auxiliary antennas are arranged so that the received signals of the two auxiliary antennas are not primary dependent, the interference wave suppression performance is reduced regardless of the incident direction of the N-2 interference waves at the maximum. There is an effect that a side lobe canceller is obtained.
[0051]
According to the present invention, the incident wave number estimating means for estimating the incident interference wave number and the auxiliary signal for selecting the reception signal of the auxiliary antenna that is two more than the interference wave number estimated by the incident wave number estimating means from the N auxiliary antennas. Since the antenna switching means is provided, it is possible to automatically estimate the interference wave number and select the reception signal of the auxiliary antenna that is two more than the interference wave number, and in the processing after the auxiliary antenna switching means Since only the received signal from the auxiliary antenna that is two more than the estimated number of interference waves needs to be processed, there is an effect of obtaining a sidelobe canceller that can reduce the processing load.
[0052]
According to the present invention, the correlation calculation of the reception signals of the two auxiliary antennas out of the reception signals of the four auxiliary antennas is performed.4C2And the auxiliary antenna switching means for selecting the reception signals of the two auxiliary antennas having the lowest correlation value from the output of the correlation calculating means. Can obtain reception signals of two primary independent auxiliary antennas, and has an effect of obtaining a sidelobe canceller that does not deteriorate the interference wave suppression performance regardless of the incident direction of the two interference waves.
[0053]
According to the present invention, the correlation matrix of the reception signals of N-2 auxiliary antennas at the maximum among the reception signals of N auxiliary antennas and the condition number of these correlation matrices are calculated.NC2And a sub-antenna switching unit that selects reception signals of N-2 auxiliary antennas at the maximum in the combination whose condition number is closest to 1 from the output of the correlation calculation unit. Therefore, it is possible to obtain a maximum of N-2 auxiliary antenna reception signals from the auxiliary antenna switching means, and the interference wave suppression performance regardless of the incident direction of the maximum N-2 interference waves. There is an effect of obtaining a sidelobe canceller that does not deteriorate.
[0054]
According to the present invention, the incident wave number estimating means for estimating the incident interference wave number M and the reception signals of the auxiliary antennas of the same number as the interference wave number M estimated by the incident wave number estimating means from the reception signals of the N auxiliary antennas. Correlation matrix and condition number of those correlation matrixNCMAnd the auxiliary antenna switching means for selecting the reception signals of the M auxiliary antennas having the condition number closest to 1 from the output of the correlation calculating means. The switching means can obtain reception signals of M auxiliary antennas that are primary independent, and has an effect of obtaining a sidelobe canceller that does not deteriorate the interference wave suppression performance regardless of the incident direction of the M interference waves. .
[0055]
According to the present invention, the main antenna includes a plurality of element antennas, and the N element antennas of the element antennas are used as auxiliary antennas. Therefore, the main antenna includes a plurality of element antennas. There is an effect that a sidelobe canceller that can be applied to an array antenna is obtained.
[0056]
According to the present invention, in the incident wave number estimating means, the correlation matrix calculating means for calculating the correlation matrix from the received signals of the N auxiliary antennas, the eigenvalue calculating means for calculating the eigenvalue of the correlation matrix, and the magnitude of the eigenvalue Therefore, it is possible to obtain a sidelobe canceller that can easily configure the incident wave number estimating means with high accuracy.
[0057]
According to this invention, in the correlation calculation means, the correlation matrix calculation means for calculating the correlation matrix from the received signals of the N auxiliary antennas, the singular value calculation means for calculating the singular value of the correlation matrix, and the singular value Since it is configured to include the condition number calculating means for calculating the condition number of the correlation matrix, there is an effect of obtaining a sidelobe canceller that can easily configure the correlation calculating means with high accuracy.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a configuration diagram showing a conventional sidelobe canceller according to
FIG. 2 is an explanatory diagram showing an auxiliary antenna arrangement of a sidelobe canceller according to
FIG. 3 is an explanatory diagram showing a coordinate system in which an auxiliary antenna is arranged and angles φ and θ representing incident directions of interference waves.
FIG. 4 shows the incident direction of
FIG. 5 is a characteristic diagram showing SINR of the sidelobe canceller according to
FIG. 6 is a block diagram showing a sidelobe canceller according to
FIG. 7 is a block diagram showing a sidelobe canceller according to
FIG. 8 is a configuration diagram showing a sidelobe canceller according to a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 9 is an explanatory diagram showing an auxiliary antenna arrangement of a conventional sidelobe canceller.
FIG. 10 is a characteristic diagram showing an incident direction of an
FIG. 11 is a characteristic diagram showing SINR of a conventional sidelobe canceller.
[Explanation of symbols]
1 Main antenna, 2-1 to 2-N, 2a to 2d Auxiliary antenna, 3,3-1 to 3-N receiver, 4 Local oscillator, 5,5-1 to 5-N, 5-M, 5- M + 2, 7-1 to 7-N, 7-M, 7-
Claims (9)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000224460A JP3723056B2 (en) | 2000-07-25 | 2000-07-25 | Sidelobe canceller |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000224460A JP3723056B2 (en) | 2000-07-25 | 2000-07-25 | Sidelobe canceller |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002043822A JP2002043822A (en) | 2002-02-08 |
JP3723056B2 true JP3723056B2 (en) | 2005-12-07 |
Family
ID=18718422
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000224460A Expired - Fee Related JP3723056B2 (en) | 2000-07-25 | 2000-07-25 | Sidelobe canceller |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3723056B2 (en) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6565328B2 (en) * | 2015-05-25 | 2019-08-28 | 日本電気株式会社 | Radar apparatus and sidelobe removal method |
-
2000
- 2000-07-25 JP JP2000224460A patent/JP3723056B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002043822A (en) | 2002-02-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3502348B2 (en) | Adaptive array antenna, calibration amount calculation method and calibration method for adaptive array antenna receiving system | |
EP1043801B1 (en) | Adaptive array antenna system | |
JP4152091B2 (en) | Adaptive antenna receiver | |
JP3872953B2 (en) | Wireless communication device using adaptive antenna | |
AU2009200254B2 (en) | Side lobe suppression | |
JP3526196B2 (en) | Adaptive antenna | |
US6792033B1 (en) | Array antenna reception apparatus | |
JP2002094318A (en) | Method and device for extracting signal in radio communication system | |
CN110994199A (en) | Dual-polarized satellite navigation anti-interference antenna system and method | |
JP3902477B2 (en) | Interference wave suppressing device and interference wave suppressing method | |
EP1394966A2 (en) | Radio communication apparatus with beam forming and diversity reception | |
JP3723056B2 (en) | Sidelobe canceller | |
JPH09148836A (en) | Antenna system | |
JP2006041562A (en) | Base station device and radio receiving method | |
JP2000323915A (en) | Interference wave suppressing device | |
JP5904818B2 (en) | Interference signal suppressing device and interference signal suppressing method | |
JP4383977B2 (en) | Adaptive antenna device | |
JP4097112B2 (en) | Sidelobe canceller | |
JP2008157679A (en) | Radar signal processor | |
Shubair et al. | A convergence study of adaptive beamforming algorithms used in smart antenna systems | |
US20110098067A1 (en) | Mobile communication system, base station and interference removal method | |
JP3560046B2 (en) | Side lobe canceller | |
JP3582343B2 (en) | Received signal processing device | |
JP4046260B2 (en) | Sidelobe canceller and load control method thereof | |
JP3598617B2 (en) | Side lobe canceller |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050318 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050329 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050816 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050914 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080922 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090922 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090922 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100922 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110922 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110922 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120922 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130922 Year of fee payment: 8 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |