JP3719915B2 - Motor valve - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、モータで駆動されるモータ弁に係り、例えば、所定の通路に対するガスの導入を制御するのに使用されるモータ弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のモータ弁として、例えば、エンジンの排気ガス再循環装置(EGR装置)に使用されるモータ式EGR弁がある。「EGR」とは、エンジンの燃焼室から排気通路へ排出される排気ガスの一部をEGR通路を通じて吸気通路へ再循環させることである。エンジンでは、このEGRガスを吸気通路に導入して外気と混合させて燃焼室へ吸入させることにより、燃焼室での可燃混合気の燃焼温度を下げ、排気ガス中の窒素酸化物(NOx)の生成量を少なくすることができる。
【0003】
特許番号第2978677号の特許公報には、この種のモータ式EGR弁の一例が「電動制御弁装置」として開示されている。図15に示すように、この装置は、電動モータ101によりバルブ(弁体)102を開閉させるものである。この装置は、弁体101が当接するバルブシート(弁座)103と、弁体102から延びるバルブシャフト(弁軸)104と、弁軸104を駆動するために、弁軸104とは別体に設けられたモータ軸105と、両軸104,105の間に介在されたジョイント106とを備える。電動モータ101のロータ107に設けられた雌ネジ108には、モータ軸105に設けられた雄ネジ109が螺合される。ハウジング110と弁軸104との間には、第1のバネ111が設けられ、ハウジング110とモータ軸105との間には、第2のバネ112が設けられる。第1のバネ111は、弁体102が閉じる方向へ弁軸104を付勢し、第2のバネ112は、弁体102が開く方向へ弁軸104を付勢する。
【0004】
従って、電動モータ101のロータ107を回転させて雄ネジ109と雌ネジ108の関係によりモータ軸105を下方へ移動させることにより、弁軸104が第1のバネ111の付勢力に抗して押し下げられ、弁体102が開かれる。反対に、ロータ107を逆転させて第2のバネ112の付勢力に抗してモータ軸105を上方へ移動させることにより、第1のバネ111の付勢力により弁軸104が引き上げられ、弁体102が閉じられる。
【0005】
この装置によれば、弁軸104に対してモータ軸105が別体に設けられ、両軸104,105がジョイント106及び両バネ111,112を介して連結される。これにより、電動モータ101と弁体102及び弁軸104との間に多少の組み付けバラツキが存在しても、そのバラツキを両軸104,105の間で吸収することができる。例えば、全閉時に電動モータ101が多少動いたとしても、その動きを両軸104,105の間で吸収させることができ、弁体102と弁座103を互いに確実に密着させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記従来の装置では、弁軸104とモータ軸105が互いに別体に設けられることから、構成部品数が増え、部品の組み付けが複雑になるという問題があった。
【0007】
そこで、弁軸104とモータ軸105を一体に設けることが考えられる。例えば、特開平8−51755号公報には、上記弁軸とモータ軸をスクリューシャフト(ネジ軸)として一体化させたタイプのモータ式EGR弁が開示されている。しかしながら、弁軸とモータ軸を単に一体化させただけでは、上記従来の装置の効果は得られず、電動モータと弁体との間に存在する組み付けバラツキを吸収することができない。このため、全閉時に弁体と弁座との間の密着性が損なわれるおそれがあった。
【0008】
この発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、部品点数及び部品組付上の手間を削減し、併せて、部品の組付バラツキの有無に拘わらず、全閉時における弁体の密着性を確保することを可能にしたモータ弁を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、弁座に当接可能に設けられた弁体と、弁体から延びる弁軸と、ロータを含むステップモータと、ロータ及び弁軸の一方に設けられた雌ネジとその他方に設けられて雌ネジに螺合される雄ネジとを備え、ロータを回転させて雄ネジと雌ネジの関係により弁軸をその軸線方向へ移動させることにより弁体を開閉させるようにしたモータ弁であって、弁軸を弁体が閉じられる方向へ付勢するための弁ばねと、弁体が全閉となるときにロータの回転を規制するために弁軸の半径方向へ突設されたピン及びそのピンに係合可能にロータに設けられたストッパと、弁体が全閉となるときに雄ネジのネジ山と雌ネジのネジ山との間に設けられ、雄ネジ及び雌ネジの各ネジ山の両脇に設けられる第1の隙間及び第2の隙間とを備え、第1の隙間は、弁体が全閉となるときに、ロータが不用意に回転しても雌ネジのネジ山が雄ネジのネジ山に当たらず、弁軸が移動しないようにするためのものであり、第2の隙間は、弁体が全閉となるとき、ピンとストッパが係合するよりも前に雌ネジのネジ山及び雄ネジのネジ山が互いに当たり合うことがないようにするためのものであり、ピンのストッパに接触する幅が、雄ネジ及び雌ネジの各ネジ山のピッチから第1の隙間を引いた値より小さく設定されたことを趣旨とする。
【0010】
上記発明の構成によれば、弁体が弁座に当接して全閉となるときには、弁体が閉じる方向へ弁ばねにより弁軸が付勢され、これにより弁体が全閉状態に保持される。この状態で、ステップモータと弁体との間の組付バラツキがあったり、ロータが不用意に回転したりしても、それらは弁軸及びロータの雄ネジのネジ山と雌ネジのネジ山との間の第1の隙間及び第2の隙間で吸収されることになる。
また、弁体が全閉となるときに、ピンとストッパによりロータの回転が規制されるので、雄ネジと雌ネジの各ネジ山の間にロータの回転による過剰な力が加わることがない。
また、第1の隙間により、モータと弁体との組付バラツキやロータの不用意な回転が吸収され、第2の隙間により、ロータの回転がピンとストッパにより規制される前に雄ネジ及び雌ネジの各ネジ山が互いに当たり合うことがない。
更に、ピンとストッパとが係合した状態からそれらの係合を解除する方向へロータを回転させたとき、弁軸がそのネジ山の1ピッチの分だけ軸方向へ移動する間にピンがストッパから離れることになる。従って、ピンとストッパによるロータの回転規制が解除されることになり、弁軸のそれ以上の移動が許容されるようになる。
【0011】
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、雄ネジ及び雌ネジの各ネジ山の断面形状は、角ネジであることを趣旨とする。
【0012】
上記発明の構成によれば、請求項1に記載の発明において、雄ネジ及び雌ネジが角ネジであることから、三角ネジや台形ネジに比べて摩擦が少なくなり、ロータの回転力が弁軸に有効に伝達されるようになる。又、雄ネジのネジ山と雌ネジのネジ山の遊びが、ネジピッチやネジ山の幅を同じとしたとき、三角ネジや台形ネジのそれよりも大きくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のモータ弁を具体化した一実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。この実施の形態では、モータ弁をエンジンの排気ガス再循環装置(EGR装置)に使用されるモータ式EGR弁に具体化した場合について説明する。
【0014】
図1は、互いに直列に接続された吸気マニホールド11、ガス導入装置12及びスロットルボディ13の断面図を示す。図2は、図1の2−2線に沿った断面図を示す。図3,4は、同じく図1の2−2線に沿った断面図であり、図2と異なる作動状態を示す。
【0015】
図1に示すように、吸気マニホールド11、ガス導入装置12及びスロットルボディ13は一連の吸気通路14を構成する。ガス導入装置12に接続される吸気マニホールド11の部分は、同マニホールド11が複数の枝管に分岐する手前の基管部分である。スロットルボディ13には、吸気通路14を開閉するためのスロットルバルブ15が、支軸16を中心に回動可能に設けられる。スロットルバルブ15が回動されることにより、同バルブ15の開度が調節され、吸気通路14を流れる吸気量が調節される。
【0016】
スロットルボディ13の下流側に接続されたガス導入装置12は、吸気通路14にEGRガスを導入するためのものである。このガス導入装置12は、内壁部17及び外壁部18を含む二重壁構造をなしている。内壁部17の内側が吸気通路14を構成する。外壁部18は、内壁部17の外周に対し所定の間隙19を隔てて配置される。図2に示すように、間隙19は、一部を除いて両管部17,18のほぼ全周にわたって設けられる。図1に示すように、内壁部17と外壁部18とは、それらの下流側端部で互いに連結されて一体形成される。内壁部17及び外壁部18の上流側端面では、間隙19が開放されて間隙開口20をなす。間隙開口20は、スロットルボディ13の端面に接合されてシールされる。図1〜4に示すように、外壁部18には、EGRガスを間隙19に導入するための導入口21が形成される。外壁部18には、導入口21に対応する管継手22が一体形成される。この管継手22には、EGR装置を構成するEGR通路(図示略)が接続される。
【0017】
図1〜4に示すように、内壁部17の所定位置には、間隙19に導入されるEGRガスを吸気通路14へ導入するための複数(この場合、大小2個)の導入孔23a,23bが形成される。これら導入孔23a,23bは、内壁部17の中間部から下流側端面まで延びる。これら導入孔23a,23bは、導入口21とは対向しない位置に配置される。図1に示すように、内壁部17と外壁部18との連結部24の端面は、吸気マニホールド11の端面に接合されてシールされる。
【0018】
ガス導入装置12は、EGRガスの流量を制御するためのモータ式EGR弁30を含む。このモータ式EGR弁30は、弁座31、弁体32、弁軸33及びステップモータ(以下、単に「モータ」と言う。)34を備える。弁座31は、導入口21に対応した管継手22の内側に設けられる。弁体32は、弁座31に当接可能に設けられる。弁体32から延びる弁軸33は、吸気通路14と直交する方向に内壁部17及び外壁部18を貫通して配置される。モータ34は、弁軸33を介して弁体32を駆動するためのものであり、導入口21の位置とは反対側の外壁部18に配置される。このモータ34は、外壁部18に設けられた台座25に固定される。
【0019】
モータ34は、ケーシング41と、ケーシング41に収容されたステータ42及びロータ43とを備える。ステータ42は、コイル44と、そのコイル44の内側に配置されたスリーブ45とを含む。コイル44は、ケーシング41のコネクタ41aに設けられた給電用ターミナル40に接続される。ロータ43はスリーブ45の中に配置される。ロータ43はその両端部に設けられた一対の軸受46,47によりケーシング41に対して回転可能に設けられる。ロータ43と軸受47との間には、ロータ43の振動を防止するための圧縮ばね48が設けられる。ロータ43には、弁軸33が連結される。この実施の形態では、ロータ43の中心に雌ネジ49が設けられ、弁軸33の基端部に雄ネジ50が設けられる。これら雌雄両ネジ49,50が互いに螺合されることにより、弁軸33がロータ43に連結される。この実施の形態で、ロータ43は樹脂により形成され、弁軸33はSUSにより形成される。
【0020】
導入口21に隣接した内壁部17には、弁軸33の先端部を支持する軸受36が設けられる。この軸受36は、内壁部17に設けられた凹み17aに嵌め込まれる。モータ34に隣接した内壁部17と外壁部18との連結部分には、弁軸33の基端部を支持する軸受37が設けられる。この軸受37は、外壁部18の凹み18aに嵌め込まれる。この軸受37はスラスト軸受であり、軸受37及び弁軸33の接触部分は、弁軸33の回り止めのために円形状ではない特定の断面形状(例えば「D字形状」)をなしている。つまり、弁軸33は、回転することなくその軸線方向へのみ移動可能になっている。
【0021】
このようにモータ式EGR弁30は、モータ34のロータ43を回転させて雌ネジ49及び雄ネジ50の関係で弁軸33をその軸線方向へ往復動させることにより、弁体32を弁座31に対して移動させて開閉するようになっている。
【0022】
内壁部17には、弁軸33を内包するスリーブ38が一体に形成される。このスリーブ38の外径は、吸気抵抗を最小限にするために、ガス導入装置12より上流に位置するスロットルバルブ15の支軸16の外径と同じか、それよりも小さく設定される。スリーブ38の中には、弁体32が閉じる方向へ弁軸33を付勢するための弁ばね51が設けられる。この弁ばね51は、スリーブ38の一部に設けられた段部38aと、弁軸33上に設けられたフランジ33aとの間に介在される。
【0023】
ここで、上記雌ネジ49と雄ネジ50の構造を詳しく説明する。図3は、弁体32が全閉となったときのガス導入装置21の断面図を示す。図5(a)は、図3に対応した雌雄両ネジ49,50の状態を示す拡大断面図である。図5(b)は、弁体32を開き始めたときの状態を示す。図5(c)は、弁体32が開いたときの状態を示す。図6は、図5(a)の6−6線に沿った断面図である。図7は、図5(b)の7−7線に沿った断面図である。図8は、図5(c)の8−8線に沿った断面図である。
【0024】
ロータ43と弁軸33との間には、弁体32が全閉となるときにロータ43の回転を規制するための回転規制手段52が設けられる。この実施の形態で、図5〜8に示すように、回転規制手段52は、弁軸33の半径方向へ突設されたピン53と、そのピン53に係合可能にロータ43の内周に突設されたストッパ54とを含む。ピン53は、弁軸33と共にその軸線方向へ平行移動可能である。これに対し、ストッパ54は、ロータ43の回転に伴い同一軌跡上を周回可能である。図5(a)に示すように、ピン53が、全閉時にストッパ54に当たる幅d1は、図5(b)に示す第1の隙間55aが「0」になった後から、図5(a)に示すストッパ54に当たった状態から図5(c)に示す「360°」ロータ43が回転したときまでに、弁軸33が移動する量より小さく設定される。ちなみに、この値は、雌雄両ネジ49,50のネジピッチの値から第1の隙間55aの値を引いた隙間量となる。
【0025】
この実施の形態では、図5(a)に示すように、弁体32が全閉となるときに、雄ネジ50のネジ山50aと雌ネジ49のネジ山49aとの間に所定の隙間よりなる遊び55が設けられるようになっている。図9に図5(a)の一部を更に拡大して示す。この遊び55は、雌雄両ネジ49,50の各ネジ山49a,50aの両脇 に位置する第1の隙間55a及び第2の隙間55bを含む。図5(a),9において、第1の隙間55aは、弁体32が全閉となるときに、ロータ43が不用意に回転しても雌ネジ49のネジ山49aが雄ネジ50のネジ山50aに当たらず、弁軸33が移動しないようにするためのものである。第1の隙間55aの大きさは、このモータ式EGR弁30が長期に使用される間に各部が摩耗しても隙間55aを確保でき大きさに設定される。第2の隙間55bは、弁体32が全閉となるとき、ピン53とストッパ54が係合するよりも前に両ネジ山49a,50aが互いに当たり合うことがないようにするためのものである。
図10に、雌雄両ネジ49,50の一部を拡大した断面図を示す。この実施の形態では、雌雄両ネジ49,50が角ネジにより構成される。この実施の形態で、雌ネジ49のネジ山49aの幅を「0.5mm」、同ネジ山49aのピッチを「1.6mm」とし、雄ネジ50のネジ山50aの幅を「0.3mm」、同ネジ山50aのピッチを「1.6mm」として、第1の隙間55aが「0.53mm」に、第2の隙間55bが「0.27mm」にそれぞれ設定される。これら隙間55a,55bや各ネジ山49a,50aのピッチは、ステップモータ34に関するステップ数(分解能)等の規格に合わせて決定されるものである。
【0026】
以上説明したようにこの実施の形態において、モータ式EGR弁30を開くには、図3に示すように弁体32が全閉となった状態から、モータ34のロータ43を回転させて弁軸33を弁ばね51の付勢力に抗して移動させる。これにより、弁体32が弁座31から離れて導入口21が開かれる。従って、図1,2に矢印に示すように、EGR通路を流れて導入口21に達した高温のEGRガスが、間隙19に回り込んで導入され、各導入孔23a,23bから吸気通路14へ導入され、外気とムラ無く混合される。このため、エンジンの複数気筒のそれぞれに均一にEGRガスを吸入させることができ、EGR効果を最大限に発揮させることができるようになる。
【0027】
このとき、図6に示す全閉対応状態から図7に示す状態までロータ43を弁軸33に対して約120°だけ回転させる。
尚、この「120°」は、次式より導出することができる。
(第1の隙間/ネジピッチ)*360°=(0.53/1.6)*360°
=120°
この間に雌雄両ネジ49,50は、図5(a)に示す状態から図5(b)に示すように雌ネジ49のネジ山49aが雄ネジ50のネジ山50aに押し当たり、弁軸33が図5(b)の矢印方向へ押圧される。その後、ロータ43を図7に示す状態から図8に示す状態まで約240°だけ更に回転させる。この間に雌雄両ネジ49,50は、図5(b)に示す状態から図5(c)に示すように両ネジ山49a,50aが押し当たり、弁軸33が図5(c)の矢印方向へ更に押圧される。このように、ロータ43が360°だけ回転する間に、回転規制手段52のピン53がストッパ54に係合する位置から離れて両者53,54の係合が解除される。これにより、ロータ43の更なる回転が許容され、弁軸33が図5(b),5(c)の矢印方向へ更に移動して弁体32が開かれる。
【0028】
一方、図1,2に示す状態から、モータ34のロータ43を逆転させて弁軸33を上記と逆方向へ移動させると、図3に示すように、弁体32が弁座31に着座して導入口21が閉じられる。これにより、導入口21から間隙19へのEGRガスの導入が遮断され、吸気通路14へのEGRガスの導入が遮断され、外気とEGRガスの混合を停止させることができる。
【0029】
このとき、ロータ43及び弁軸33は、それらの雌雄両ネジ49,50のネジ山49a,50aが図5(b),5(c)に示す状態とは反対側で互いに押し当たりながら、弁軸33が図5(b)矢印とは反対方向へ移動する。
【0030】
ここで、この実施の形態のモータ式EGR弁30によれば、図15に示す弁軸104とモータ軸105とが別体に設けられた従来装置とは異なり、弁軸33がロータ43に対して直接連結される。従って、モータ式EGR弁30の構成部品数が従来装置よりも少なくなり、それら部品組付が従来装置に比べて容易になる。つまり、モータ式EGR弁30として、部品点数を削減することができ、それら部品組付上の手間を削減することができるようになる。
【0031】
この実施の形態のモータ式EGR弁30によれば、図3,5(a)に示すように、弁体32が弁座31に当接して全閉となるときには、弁体32が閉じる方向へ弁軸33が弁ばね51により付勢され、これにより弁体32が全閉状態に保持される。この状態で、モータ34、弁軸33、弁体32及び弁座31等の間に部品の組付バラツキがあったり、ロータ43が不用意に回転したりしても、それらが弁軸33及びロータ43の雌ネジ49のネジ山49aと雄ネジ50のネジ山50aとの間の遊び55で吸収されることになる。このため、部品組付バラツキの有無に拘わらず、全閉時における弁体32の弁座31に対する密着性を確保することができるようになる。
【0032】
特に、この実施の形態では、図5(a),9に示すように、各ネジ山49a,50aの両脇に位置する第1及び第2の隙間55a,55bにより遊び55が構成され、その一方の隙間55aにより、モータ34と弁体32との組付バラツキやロータ43の不用意な回転が吸収される。この第1の隙間55aにより、部品組付バラツキの有無に拘わらず、全閉時における弁体32の弁座31に対する密着性を確保することができる。
又、他方の第2の隙間55bによれば、ロータ43の回転が回転規制手段52で規制されるよりも前に両ネジ山49a,50aが当たり合うことがない。このため、雌雄両ネジ49,50が互いに圧接して「楔効果」により固着してしまうことを防止することができ、ネジ固着によりEGR弁30が作動不良を起こすことを防止することができる。
【0033】
この実施の形態のモータ式EGR弁30によれば、弁体32が全閉となるときに、回転規制手段52によりロータ43の回転が規制されるので、雌雄両ネジ49,50の各ネジ山49a,50aの間にロータ43の回転による過剰な力が加わることがない。このため、雌雄両ネジ49,50の耐久性を高めることができ、モータ式EGR弁30を長期間にわたって精度良く作動させることができる。
【0034】
この実施の形態のモータ式EGR弁30によれば、図5(a),6に示すように、ピン53とストッパ54が係合した状態から、それらの係合を解除する方向へロータ43を回転させる。このとき、図5(c),8に示すように、弁軸33がその雄ネジ50のネジ山50aの1ピッチ分だけ軸方向へ移動する間に、ピン53がストッパ54から離れることになる。従って、ピン53とストッパ54によるロータ43の回転規制が確実に解除されることになり、弁軸33のそれ以上の移動が許容されるようになる。このため、弁体32の全閉時には、ロータ43の回転を確実に規制し、弁体32が開くときには、ロータ43の回転規制を確実に解除して弁軸33を必要分だけ移動させて弁体32を開くことができる。
【0035】
この実施の形態のモータ式EGR弁30によれば、雌雄両ネジ49,50が角ネジであることから、三角ネジや台形ネジに比べて両ネジ山49a,50aの間の摩擦が少なくなり、ロータ43の回転力が弁軸33に有効に伝達されることになる。このため、弁体32を開閉させるときの動力損失を少なくすることができるようになる。
一方、両ネジ山49a,50aの同一ピッチに対する遊び55が、三角ネジや台形ネジのそれよりも大きくなる。図10には、本実施の形態の角ネジよりなる雌雄両ネジ49,50の関係を示し、図11には、台形ネジよりなる雌雄両ネジの関係を示す。図10に示すように、角ネジによる遊び55の総和を「SK]、雌雄両ネジ49,50のピッチを「P」、雌ネジ49のネジ山49aの頂部幅を「M」、雄ネジ50のネジ山50aの頂部幅を「O」とすると、遊び55の総和SKは次式(1)で示される。
SK=P−M−O ・・・(1)
図11に示すように、台形ネジによる遊びを「SD]、雌雄両ネジ49,50のピッチを「P」、雌ネジ61のネジ山61aの頂部幅を「M」、雄ネジ62のネジ山62aの頂部幅を「O」、両ネジ山61a,62aの両斜面の幅をそれぞれ「L1」,「L2」とすると、遊びの総和SDは次式(2)で示される。
SD=P−M−O−L1−L2 ・・・(2)
即ち、この実施の形態では、雌雄両ネジ49,50が角ネジで構成されることから、雌雄両ネジ49,50の限られたピッチPの中で、両斜面の幅L1,L2の分だけ台形ネジに比べて、遊び55を大きくすることができるようになる。
【0036】
この実施の形態のモータ式EGR弁30を含むガス導入装置12によれば、弁体32及び弁座31とモータ34とが吸気通路14を挟んで分離して設けられることから、導入口21に導かれる高温のEGRガスの熱がモータ34に直接伝わることがない。このため、冷却装置等の付属設備を別途設ける必要がなく、モータ式EGR弁30を構成するモータ34の高温信頼性を確保することができるようになる。
【0037】
この実施の形態のモータ式EGR弁30を含むガス導入装置12によれば、弁軸33の両端部が一対の軸受36,37で確実に支持されることから、弁軸33の各端部の外力に対する変位が小さくなる。このため、弁軸33の振動を抑えることができ、弁軸33を安定的に支持することができる。この結果、弁軸33を両軸受36,37の間で円滑に往復動させることができ、モータ34による弁体32の開閉動作を円滑なものにすることができる。
【0038】
[第2の実施の形態]
次に、本発明のモータ弁を具体化した第2の実施の形態を図面を参照して説明する。尚、以下に説明する他の実施の形態で、前記第1の実施の形態で説明した部材と同一の部材については、同一の符号を付して説明を省略し、異なった点を中心に説明する。
【0039】
図12には、図1に準ずる断面図を示す。この実施の形態のモータ式EGR弁70は、ロータ43の中心に雄ネジ71を設け、弁軸33の基端部に雌ネジ72を設ける。そして、これら雌雄両ネジ71,72を螺合してロータ43と弁軸33と互いに連結した点で、前記第1の実施の形態のモータ式EGR弁30と異なる。雌雄両ネジ71,72の構造の詳細等については、前記第1の実施の形態のそれとほぼ同じである。
従って、このモータ式EGR弁70によっても、前記第1の実施の形態のモータ式EGR弁30と同様の作用及び効果を得ることができる。
【0040】
[第3の実施の形態]
次に、本発明のモータ弁を具体化した第3の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0041】
図13には、モータ式EGR弁80等の断面図を示す。前記第1及び第2の実施の形態では、弁軸33に一つの弁体32を設けた「シングル弁タイプ」のモータ式EGR弁30,70について説明した。この実施の形態では、弁軸33に対して二つの弁体32A,32Bを設けた「ダブル弁タイプ」であることにおいて前記各実施の形態と構成が異なる。
【0042】
このモータ式EGR弁80は、吸気マニホールド11に設けられた弁ハウジング81を備える。弁ハウジング81は、EGR通路からのEGRガスを流すためのガス通路82と、そのガス通路82と吸気通路14との間を連通させる第1及び第2の導入口83A,83Bと、モータ34を固定するための台座84とを含む。第1の導入口83Aの近傍には、第1の弁座31Aが設けられる。第2の導入口83Bの近傍には、第2の弁座31Bが設けられる。モータ34の構成は、前記第1の実施の形態のそれとほぼ同じである。モータ34のロータ43の雌ネジ49には、弁軸33の雄ネジ50が連結される。弁軸33の先端部には、第1及び第2の弁座31A,31Bに対応する第1及び第2の弁体32A,32Bが固定される。雌雄両ネジ49,50の構造の詳細等については、前記第各実施の形態のそれとほぼ同じである。そして、モータ34のロータ43が回転して、弁軸33がその軸線方向へ移動することにより、各弁座31A,31Bに対応する各弁体32A,32Bがそれぞれ同時に開閉する。そして、図13に示すように、両弁体32A,32Bが開くことにより、ガス通路82に流入したEGRガスが各導入口83A,83Bを通じて吸気通路14に導入される。
【0043】
従って、このダブル弁タイプのモータ式EGR弁80によっても、前記各実施の形態のモータ式EGR弁30,70と同様の作用及び効果を得ることができる。
【0044】
[第4の実施の形態]
次に、本発明のモータ弁を具体化した第4の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0045】
図14には、モータ式EGR弁90の断面図を示す。前記各実施の形態では、弁軸33に設けられた各弁体32,32A,32Bをモータ34により押して開くようにした「押式弁」のモータ式EGR弁30,70,80について説明した。この実施の形態では、弁軸33に設けられた各弁体32をモータ34により引いて開くようにした「引式弁」であることにおいて前記各実施の形態と構成が異なる。
【0046】
このモータ式EGR弁90の弁ハウジング91には、EGR通路からのEGRガスを流すガス通路92と、そのガス通路92に設けられた導入口93と、モータ34を固定するための台座94とを含む。導入口83の近傍には、弁座31が設けられる。モータ34の基本構成は、一部の部品配置を除いて前記第1の実施の形態のそれとほぼ同じである。モータ34のロータ43に設けられた雌ネジ49には、弁軸33の雄ネジ50が連結される。弁軸33の先端部には、弁座31に対応する弁体32が固定される。ロータ43の振動を防止するための圧縮ばね48は、ロータ43の上部と上側の軸受46と間に介在される。弁体32を閉じる方向へ付勢する弁ばね51は、大型化させたスラスト軸受37と、弁軸33上のフランジ33aとの間に介在される。雌雄両ネジ49,50の構造の詳細等については、前記第各実施の形態のそれとほぼ同じである。そして、モータ34のロータ43を回転させて、雌雄両ネジ49,50の関係により、弁軸33を図14の上方へ弁ばね51の付勢力に抗して移動させることにより、弁体32が弁座31から引き上げられて開かれる。これにより、図14に示すようにガス通路92に流入したEGRガスが導入口93を通じて吸気通路に導入される。又、ロータ43を逆転させて、弁軸33を図14の下方へ移動させることにより、弁体32が弁座31に着座して閉じられる。このとき、弁体32は弁ばね51の付勢力により弁座31に密着することになる。
【0047】
従って、この引式弁のモータ式EGR弁90によっても、前記各実施の形態のモータ式EGR弁30,70,80と同様の作用及び効果を得ることができる。
【0048】
尚、この発明は前記各実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で異なる形態で実施することができる。
【0049】
例えば、前記各実施の形態では、本発明のモータ弁を、エンジンのEGR装置に使用されるモータ式EGR弁30,70,80,90に具体化したが、EGR装置以外のガス制御装置に使用されるモータ弁に具体化することもできる。
【0050】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、部品点数及び部品組付上の手間を削減することができ、併せて、部品の組付バラツキの有無に拘わらず、全閉時における弁体弁座に対する密着性を確保することができる。また、雄ネジ及び雌ネジの耐久性を高めることができ、モータ弁を長期間にわたって精度良く作動させることができる。また、雄ネジ及び雌ネジの固着による作動不良を防止することができる。また、弁体の全閉時には、ロータの回転を確実に規制し、弁体を開くときには、ロータの回転規制を確実に解除して弁軸を必要分だけ移動させて弁体を開かせることができる。
【0051】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、弁体を開閉させるときの動力損失を少なくすることができ、雌ネジの限られたピッチの中で、台形ネジの場合に比べ、遊びを大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態に係り、互いに接続された吸気マニホールド、ガス導入装置及びスロットルボディを示す断面図である。
【図2】 同じく、図1の2−2線に沿った断面図である。
【図3】 同じく、図2と異なる作動状態を示す断面図である。
【図4】 同じく、図2と異なる作動状態を示す断面図である。
【図5】 同じく、(a)〜(c)は雌ネジ及び雄ネジの状態を示す拡大断面図である。
【図6】 同じく、図5(a)の6−6線に沿った断面図である。
【図7】 同じく、図5(b)の7−7線に沿った断面図である。
【図8】 同じく、図5(c)の8−8線に沿った断面図である。
【図9】 同じく、図5(a)の一部を拡大して示す断面図である。
【図10】 同じく、雄ネジ及び雌ネジの一部を拡大して断面図である。
【図11】 同じく、図10と対比される台形ネジを示す断面図である。
【図12】 第2の実施の形態に係り、互いに接続された吸気マニホールド、ガス導入装置及びスロットルボディを示す断面図である。
【図13】 第3の実施の形態に係り、モータ式EGR弁等を示す断面図である。
【図14】 第4の実施の形態に係り、モータ式EGR弁を示す断面図である。
【図15】 従来の電動制御弁装置を示す断面図である。
【符号の説明】
30 モータ式EGR弁
31 弁座
31A 第1の弁座
31B 第2の弁座
32 弁体
32A 第1の弁体
32B 第2の弁体
33 弁軸
34 モータ
43 ロータ
49 雌ネジ
49a ネジ山
50 雄ネジ12
50a ネジ山
51 弁ばね
52 回転規制手段
53 ピン
54 ストッパ
55 遊び
55a 第1の隙間
55b 第2の隙間
61 雌ネジ
61a ネジ山
62 雄ネジ
62a ネジ山
70 モータ式EGR弁
71 雄ネジ
72 雌ネジ
80 モータ式EGR弁
90 モータ式EGR弁[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a motor valve driven by a motor, for example, a motor valve used to control the introduction of gas into a predetermined passage.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as this type of motor valve, for example, there is a motor-type EGR valve used in an exhaust gas recirculation device (EGR device) of an engine. “EGR” means that a part of the exhaust gas discharged from the combustion chamber of the engine to the exhaust passage is recirculated to the intake passage through the EGR passage. In the engine, the EGR gas is introduced into the intake passage, mixed with the outside air, and sucked into the combustion chamber, thereby lowering the combustion temperature of the combustible mixture in the combustion chamber and reducing the nitrogen oxide (NOx) in the exhaust gas. The amount produced can be reduced.
[0003]
In the patent publication No. 2978677, an example of this type of motor type EGR valve is disclosed as an “electrically controlled valve device”. As shown in FIG. 15, this apparatus opens and closes a valve (valve element) 102 by an
[0004]
Therefore, by rotating the
[0005]
According to this device, the
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional apparatus, since the
[0007]
Therefore, it is conceivable to provide the
[0008]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and its purpose is to reduce the number of parts and labor in assembling parts, and at the same time, whether or not there is any variation in the assembly of parts. An object of the present invention is to provide a motor valve capable of ensuring the adhesion of a valve body.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, an invention according to claim 1 includes a valve body provided so as to be able to contact the valve seat, a valve shaft extending from the valve body, and a rotor.StepA motor, a female screw provided on one of the rotor and the valve shaft, and a male screw provided on the other side and screwed into the female screw; the rotor is rotated to rotate the valve shaft according to the relationship between the male screw and the female screw; A valve spring for opening and closing the valve body by moving the valve body in the axial direction, and a valve spring for biasing the valve shaft in a direction in which the valve body is closed,A pin protruding in the radial direction of the valve shaft to restrict the rotation of the rotor when the valve body is fully closed, and a stopper provided on the rotor so as to be engageable with the pin;Provided between the male thread and female thread when the valve body is fully closed.The first gap and the second gap are provided on both sides of each thread of the male screw and the female screw, and the first gap is inadvertently arranged by the rotor when the valve body is fully closed. This is to prevent the thread of the female thread from hitting the thread of the male thread even if it rotates, so that the valve stem does not move. The second gap is a pin and stopper when the valve body is fully closed. In order to prevent the female screw thread and the male screw thread from coming into contact with each other before they are engaged, the width contacting the pin stopper is It was set smaller than the value obtained by subtracting the first gap from the pitch of each thread.The purpose is that.
[0010]
According to the configuration of the above invention, when the valve body comes into contact with the valve seat and is fully closed, the valve shaft is urged by the valve spring in the direction in which the valve body is closed, whereby the valve body is held in the fully closed state. The In this state,StepEven if there is an assembly variation between the motor and the valve body, or if the rotor rotates inadvertently, it will be between the thread of the male and female threads of the valve stem and rotor.First gap and second gapWill be absorbed.
Further, when the valve body is fully closed, the rotation of the rotor is restricted by the pin and the stopper, so that excessive force due to the rotation of the rotor is not applied between the thread threads of the male screw and the female screw.
In addition, the first gap absorbs the assembly variation between the motor and the valve body and the inadvertent rotation of the rotor, and the second gap allows the male screw and the female before the rotation of the rotor is restricted by the pin and the stopper. Screw threads do not touch each other.
Further, when the rotor is rotated in a direction to release the engagement from the state where the pin and the stopper are engaged, the pin is removed from the stopper while the valve shaft moves in the axial direction by one pitch of the thread. I will leave. Therefore, the rotation restriction of the rotor by the pin and the stopper is released, and further movement of the valve shaft is allowed.
[0011]
In order to achieve the above object, the claims2The invention described in claim 11In the described invention, the cross-sectional shape of each thread of the male screw and the female screw is a square screw.
[0012]
According to the above invention, the claim1In the described invention, since the male screw and the female screw are square screws, the friction is reduced as compared with the triangular screw and the trapezoidal screw, and the rotational force of the rotor is effectively transmitted to the valve shaft. Further, when the thread pitch of the male screw and the thread of the female screw are the same, the play of the screw thread is larger than that of the triangular screw or the trapezoidal screw.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
DESCRIPTION OF EMBODIMENTS Hereinafter, an embodiment of a motor valve according to the present invention will be described in detail with reference to the drawings. In this embodiment, a case where the motor valve is embodied as a motor-type EGR valve used in an exhaust gas recirculation device (EGR device) of an engine will be described.
[0014]
FIG. 1 shows a cross-sectional view of an
[0015]
As shown in FIG. 1, the
[0016]
The
[0017]
As shown in FIGS. 1 to 4, at a predetermined position of the
[0018]
The
[0019]
The
[0020]
A bearing 36 that supports the tip of the
[0021]
As described above, the motor-
[0022]
A
[0023]
Here, the structure of the
[0024]
Between the
[0025]
In this embodiment, as shown in FIG. 5A, when the
FIG. 10 shows an enlarged cross-sectional view of a part of the male and
[0026]
As described above, in this embodiment, in order to open the motor-
[0027]
At this time, the
The “120 °” can be derived from the following equation.
(First gap / screw pitch) * 360 ° = (0.53 / 1.6) * 360 °
= 120 °
During this time, the male and
[0028]
On the other hand, when the
[0029]
At this time, the
[0030]
Here, according to the motor-
[0031]
According to the motor-
[0032]
In particular, in this embodiment, as shown in FIGS. 5 (a) and 9, play 55 is constituted by first and
Further, according to the other
[0033]
According to the motor-
[0034]
According to the motor-
[0035]
According to the motor-
On the other hand, the
SK = PMO (1)
As shown in FIG. 11, the play with the trapezoidal screw is “SD”, the pitch between the male and
SD = PMO-L1-L2 (2)
That is, in this embodiment, since both male and
[0036]
According to the
[0037]
According to the
[0038]
[Second Embodiment]
Next, a second embodiment of the motor valve according to the present invention will be described with reference to the drawings. In other embodiments described below, the same members as those described in the first embodiment are denoted by the same reference numerals, description thereof is omitted, and different points are mainly described. To do.
[0039]
FIG. 12 is a cross-sectional view similar to FIG. In the motor-
Therefore, the motor
[0040]
[Third Embodiment]
Next, a third embodiment of the motor valve according to the present invention will be described with reference to the drawings.
[0041]
FIG. 13 shows a cross-sectional view of the motor
[0042]
The motor
[0043]
Therefore, even with this double valve type motor
[0044]
[Fourth Embodiment]
Next, a fourth embodiment of the motor valve according to the present invention will be described with reference to the drawings.
[0045]
FIG. 14 shows a sectional view of the motor
[0046]
The
[0047]
Therefore, even with the motor-
[0048]
The present invention is not limited to the above embodiments, and can be implemented in different forms without departing from the spirit of the invention.
[0049]
For example, in each of the above embodiments, the motor valve of the present invention is embodied in the motor
[0050]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, it is possible to reduce the number of parts and labor for assembling the parts, and at the same time, with respect to the valve body valve seat in the fully closed state regardless of whether or not the parts are assembled. Adhesion can be ensured.Further, the durability of the male screw and the female screw can be increased, and the motor valve can be operated with high accuracy over a long period of time. In addition, it is possible to prevent malfunction due to the fixation of the male screw and the female screw. Also, when the valve element is fully closed, the rotation of the rotor is reliably controlled.When the valve element is opened, the rotation of the rotor is reliably released and the valve shaft can be moved by the required amount to open the valve element. it can.
[0051]
Claim2According to the invention described in claim1In addition to the effects of the described invention, the power loss when opening and closing the valve body can be reduced, and the play can be increased compared with the trapezoidal screw within the limited pitch of the female screw.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing an intake manifold, a gas introduction device, and a throttle body connected to each other according to the first embodiment.
2 is a cross-sectional view taken along line 2-2 of FIG.
3 is a cross-sectional view showing an operating state different from FIG.
4 is a cross-sectional view showing an operating state different from FIG.
Similarly, (a) to (c) are enlarged cross-sectional views showing a state of a female screw and a male screw.
FIG. 6 is a cross-sectional view taken along line 6-6 in FIG. 5 (a).
FIG. 7 is a cross-sectional view taken along line 7-7 of FIG. 5 (b).
FIG. 8 is a cross-sectional view taken along line 8-8 in FIG. 5C.
FIG. 9 is an enlarged cross-sectional view of a part of FIG.
FIG. 10 is an enlarged cross-sectional view of a part of the male screw and the female screw.
11 is a cross-sectional view showing a trapezoidal screw compared with FIG.
FIG. 12 is a cross-sectional view showing an intake manifold, a gas introduction device, and a throttle body connected to each other according to the second embodiment.
FIG. 13 is a cross-sectional view showing a motor-type EGR valve and the like according to the third embodiment.
FIG. 14 is a cross-sectional view showing a motor type EGR valve according to a fourth embodiment.
FIG. 15 is a cross-sectional view showing a conventional electric control valve device.
[Explanation of symbols]
30 Motor type EGR valve
31 Valve seat
31A First valve seat
31B Second valve seat
32 Disc
32A First valve body
32B Second valve body
33 Valve stem
34 Motor
43 Rotor
49 Female thread
49a Screw thread
50
50a thread
51 Valve spring
52 Rotation restricting means
53 pins
54 Stopper
55 play
55a First gap
55b Second gap
61 Female thread
61a Screw thread
62 Male thread
62a thread
70 Motor type EGR valve
71 Male thread
72 Female thread
80 Motor type EGR valve
90 Motor type EGR valve
Claims (2)
前記弁体から延びる弁軸と、
ロータを含むステップモータと、
前記ロータ及び前記弁軸の一方に設けられた雌ネジとその他方に設けられて前記雌ネジに螺合される雄ネジと
を備え、前記ロータを回転させて前記雄ネジと前記雌ネジの関係により前記弁軸をその軸線方向へ移動させることにより前記弁体を開閉させるようにしたモータ弁であって、
前記弁軸を前記弁体が閉じられる方向へ付勢するための弁ばねと、
前記弁体が全閉となるときに前記ロータの回転を規制するために前記弁軸の半径方向へ突設されたピン及びそのピンに係合可能に前記ロータに設けられたストッパと、
前記弁体が全閉となるときに前記雄ネジのネジ山と前記雌ネジのネジ山との間に設けられ、前記雄ネジ及び前記雌ネジの各ネジ山の両脇に設けられる第1の隙間及び第2の隙間とを備え、
前記第1の隙間は、前記弁体が全閉となるときに、前記ロータが不用意に回転しても前記雌ネジのネジ山が前記雄ネジのネジ山に当たらず、前記弁軸が移動しないようにするためのものであり、
前記第2の隙間は、前記弁体が全閉となるとき、前記ピンと前記ストッパが係合するよりも前に前記雌ネジのネジ山及び前記雄ネジのネジ山が互いに当たり合うことがないようにするためのものであり、
前記ピンの前記ストッパに接触する幅が、前記雄ネジ及び前記雌ネジの各ネジ山のピッチから前記第1の隙間を引いた値より小さく設定された
ことを特徴とするモータ弁。A valve body provided to be able to contact the valve seat;
A valve shaft extending from the valve body;
A step motor including a rotor;
A female screw provided on one of the rotor and the valve shaft, and a male screw provided on the other side and screwed to the female screw, the rotor being rotated to rotate the relationship between the male screw and the female screw A motor valve adapted to open and close the valve body by moving the valve shaft in the axial direction thereof,
A valve spring for biasing the valve shaft in a direction in which the valve body is closed;
A pin projecting in the radial direction of the valve shaft to restrict rotation of the rotor when the valve body is fully closed, and a stopper provided on the rotor so as to be engageable with the pin;
When the valve body is fully closed, a first thread is provided between a thread of the male screw and a thread of the female screw, and is provided on both sides of each thread of the male screw and the female screw. A gap and a second gap,
When the valve body is fully closed, the first gap is not caused by the thread of the female screw to contact the thread of the male screw even if the rotor rotates carelessly, and the valve shaft moves. Is to avoid
When the valve body is fully closed, the second gap does not allow the thread of the female screw and the thread of the male screw to come into contact with each other before the pin and the stopper are engaged. Is intended to
The motor valve , wherein a width of the pin that contacts the stopper is set to be smaller than a value obtained by subtracting the first gap from a pitch of each thread of the male screw and the female screw. .
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