JP3717323B2 - Thermal recording device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像記録方法および装置であって、特に熱的方法により画像記録あるいは/及び消去を行うことができる感熱記録材料の画像記録方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像(文字を含む)を形成する方式は、その記録原理から多くの種類に分類されている。
【0003】
その1つとして感熱記録方式がある。記録手段としてサーマルヘッドを用い、ロイコ染料あるいはジアゾ染料等の発色型感熱記録紙に対し、サーマルヘッドからの熱エネルギーにより感熱記録紙中の発色剤と顕色剤とを溶融反応させることによって選択的に発色させ、記録を行う方法である。原理及び装置構成が比較的簡単な方法であることからファクシミリ等において広く実用化されている。欠点として加熱により再発色するため、永久保存用途としては用いられない。また、非可逆的反応に基づく記録方式であるので、一旦発色を生じさせると消色させることはできず、したがって感熱記録紙の繰り返し使用はできない。
【0004】
また、支持体上にシアン感熱発色層、マゼンタ感熱発色層、イエロー感熱発色層、保護層を層設したカラー感熱記録材料を用いることによりカラー記録を可能とする感熱記録方式がある。カラー画像をカラー感熱記録材料に記録するには、複数の発熱素子を備えたサーマルヘッドをカラー感熱記録材料の表面に直接接触させるとともに、相対移動させながら、イエロー画像をイエロー感熱発色層に熱記録してから420nmの近紫外線を照射してイエロー感熱発色層を光定着する。次にマゼンタ画像をマゼンタ感熱発色層に熱記録してから365nmの紫外線を照射してマゼンタ感熱発色層を光定着する。最後にシアン画像をシアン感熱発色層に熱記録する。
【0005】
当方式は、記録後光により定着するので再発色し難いという利点を有するが、非可逆的記録方式である。
【0006】
これに対し、近年、省資源の観点から繰り返して画像記録及び消去が可能な可逆性感熱記録材料及びそれを用いた新たな画像記録装置が提案されている。
【0007】
例えば、樹脂母材中に分散された有機低分子物質による透明度変化を利用した物理変化で画像形成・消去を行うというものである。この熱可逆性材料は熱により透明状態と白濁状態が可逆的に変化し、さらに常温でもその二形態を維持することができる。
【0008】
また、ロイコ染料のラクトン環の開閉に伴う発消色変化を利用した化学変化で画像形成・消去を行うというものである。この熱可逆性材料は熱により発色状態と消色状態が可逆的に変化する。
【0009】
このような可逆性感熱記録媒体上に画像を記録するには、上述の非可逆的記録方式と同様に、サーマルヘッドを該記録媒体に加圧接触させた状態で、サーマルヘッドに形成された複数の発熱体を画像信号に応じて選択的に加熱することにより行っていた。また、可逆性感熱記録媒体上に形成された画像を消去するには、サーマルヘッドを該記録媒体に加圧接触させた状態で、サーマルヘッドに形成された複数の発熱体を全て加熱することにより行っていた。
【0010】
ところで、他の記録方式として、熱転写記録方式がある。該画像記録方式は銀塩写真に匹敵する高画質記録が得られることから現在ビデオプリンタ等において実用化されており、インクが塗布されたシート状のフィルム、所謂インクシートをそのインク塗布面が記録紙に向くように配設し、インク塗布面とは反対側からサーマルヘッドを圧着、該サーマルヘッドの複数の発熱体を選択的に発熱させることで、インクシート上のインクを溶融あるいは昇華させて記録紙に転写する記録方法及び装置である。
【0011】
記録手段としてサーマルヘッドを用いるという装置構成上は、上記感熱記録方式と非常に近い技術に属する。しかしながら、上述したように記録原理は全く異なっており、記録紙は何ら感熱作用を生じるものではなく、インクシート上のインクを溶融あるいは昇華させた後、該インクを記録紙に転写するというものである。当方式におけるフィルムの役割は薄層・固形状のインクを担持することであり、記録原理上、必須構成部材である。
【0012】
上述したように、サーマルヘッドを用いた記録方法は、記録時あるいは消去時においては該サーマルヘッドが感熱記録媒体に対して接触するので、サーマルヘッドの発熱体部にゴミ、埃あるいはサーマルヘッド−記録媒体両者の摩擦により生成した接触部材のカス等が蓄積し易く、記録品位の低下、記録不良が生じていた。
【0013】
これらの問題を解決するために、特開平6−47989号公報、特開平8−175041号公報、特開平9−142039号公報、特開平10−151778号公報等の技術が開示されている。
【0014】
特開平6−47989号公報は、感熱記録媒体に付着堆積した異物を除去するためにブレードを用いている。
【0015】
特開平8−175041号公報は、粘着剤を配したクリーニングシートをサーマルヘッド位置に搬送した後、クリーニングシートを静止した状態でサーマルヘッドをそのクリーニングシートの粘着剤に押圧してサーマルヘッド表面の汚れを除去する方法である。
【0016】
特開平9−142039号公報は、記録領域と印刷領域とを有する感熱記録媒体であって、印刷領域の表面あらさが記録領域の表面あらさよりも粗く形成してある感熱記録媒体を用いて、記録領域の手前の印刷領域からサーマルヘッドを接触させることにより、サーマルヘッドに付着したごみや汚れを印刷領域で除去する方法である。
【0017】
特開平10−151778号公報は、ベルトの一部にサーマルヘッドの汚れを除去する突起を有するベルト状機構を用いて、サーマルヘッドに付着したごみや汚れを掻き取る方法である。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
上記いずれの方法も、感熱記録媒体あるいはサーマルヘッドに付着したゴミ、埃等を除去する方法に関するものであり、何ら防止する方法ではない。
【0019】
特に特開平6−47989号公報においては、ブレードによって異物を除去する際に、感熱記録媒体表面を傷つける恐れがある。
【0020】
特に特開平8−175041号公報おいては、粘着剤が環境温度の変化によってその特性が変化するため、クリーニング性能が環境温度の変化によって大きく変化してしまうと言う問題がある。さらに、高温あるいは粘着剤の特性が劣化した場合には、粘着剤がサーマルヘッドに付着し、かえってサーマルヘッドの記録あるいは消去特性を劣化させると言う問題がある。
【0021】
特に特開平9−142039号公報においては、媒体そのものにクリーニング機能の加工処理工程が設けられているため、工程が増えると言う問題と商品イメージが損なわれると言う不具合があった。また、クリーニング機能を有した特定の媒体でしか効果が得られないと言う問題があった。
【0022】
さらに、記録媒体上に鉛筆あるいは水・油性マジック等で記録された記録媒体を用いた場合、該鉛筆粉等がサーマルヘッドの発熱体表面に付着したり、また、記録媒体上のマジックがサーマルヘッドの熱により発熱体表面に付着することによりサーマルヘッドの性能劣化、破損を生じることがある。鉛筆粉に関しては上述した従来の方法によって除去することが可能である。
【0023】
しかしながら、特にマジックは一般に耐熱性が考慮されたものではないので、サーマルヘッドによる200℃前後の高温で加熱されると成分が変質し、これがサーマルヘッドの発熱体部において固着してしまうと除去できず、装置の信頼性を低下させる原因となっていることが明らかとなった。また、該マジック中の成分がサーマルヘッドの発熱体部に進入し、これがサーマルヘッドの組成と反応することにより劣化させる原因ともなる。上述した従来の方法によってはこれらの問題を解決することができなかった。
【0024】
特に、可逆性感熱記録媒体の場合には、繰り返し使用するがために、上記異物の種類を特定することができず様々な異物の付着が想定し得る。したがって、サーマルヘッドへの異物の付着を未然に防止することが必要であることが明らかとなった。
【0025】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、サーマルヘッドへの異物の付着を未然に防止することにより、記録品位及び耐久性に優れた感熱記録方法及びその装置を提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の感熱記録装置は、感熱記録媒体を加圧すると共に加熱する加熱手段と、該加熱手段との間で感熱記録媒体を加圧する加圧手段と、感熱記録媒体を該加圧部に搬送する搬送手段とを備えた感熱記録装置において、加熱体と感熱記録媒体との間に配設される無端状の耐熱性フィルムと、該耐熱性フィルムの加熱体に対する接触面を変化させるための駆動ローラからなるフィルム移動手段とを有し、耐熱性フィルムは樹脂基層と、該樹脂基層上に形成された摺動層とからなり、主走査方向における記録領域外には搬送方向に沿って連続し所定幅で延びる該摺動層の非形成領域が設けられ、駆動ローラはその両端近傍の周面が該摺動層の非形成領域に当接するように中央から両端に向かって直径が徐々に大きくなるクラウン形状を有することを特徴としている。
【0028】
請求項2記載の感熱記録装置は、耐熱性フィルムは、摺動層が加熱体と摺動し、樹脂基層が上記感熱記録媒体と接しながら共に移動することを特徴としている。
【0034】
【発明の実施の形態】
(第1の実施例)
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
図1は可逆性感熱記録媒体1(以下記録材と略す)に画像を記録し、また、記録媒体Pに記録された画像を消去する機能を有した画像記録装置の要部側面図を示しており、プラテンローラ4の周上に2つの加熱手段、すなわち消去手段2及び記録手段3が配設された構造となっている。
【0035】
当実施例では、可逆性感熱記録媒体に記録された画像を消去するために消去手段2を有しているが、不可逆性感熱記録媒体への記録機能のみを有した画像記録装置にあっては、該消去手段2は省略できる。また、当図1の構成においては、不可逆性感熱記録媒体の使用も可能である。以下の実施例においても同様である。
【0036】
プラテンローラ4は樹脂製でφ50の円筒形状を有し、矢印B方向に回転可能なように駆動源(図示せず)に接続されている。また、このプラテンローラ4の円筒表面に沿って記録材Pが巻き付け可能である。なお、記録材Pの一方端がドラム4のU部分にクランプされることにより、記録材Pのドラム4に対する位置ずれが防止され、高画質化が図られている。
【0037】
このように、当実施例では、プラテンローラ4は加圧手段として作用している他に、記録材Pを搬送する機能を併せ持っている。しかしながら、これに限定される訳ではなく、後述するように、記録材Pを搬送する手段は別途有し、加圧手段は平板、蒲鉾状等の固定部材であってよい。
【0038】
消去手段2は、たとえばFAX、ビデオプリンタ等において使用されているサーマルヘッドを利用することができる。しかし、記録時と異なり消去時においては記録解像度に応じた発熱体構造である必要はなく、図2(a)に示すように、少なくとも記録幅以上の幅を有した単一かつ線状の発熱体211であってもよい。この時、発熱体の材質等は基本的に上述のサーマルヘッドに用いられているものと同じでよく、Ru,Ti,Mo,W,V,Nb,Zr,Hf等の炭化物、チッ化物、酸化物及びシリコンとホウ素の2元系の発熱体等がある。たとえば、A6サイズの画像記録を行う場合には、幅120mm、厚さ2mm、搬送方向長さ10mmのセラミック基板上に、銀パラジウム等の発熱抵抗体層を厚み5〜30μm、100mm×2mmのサイズでスクリーン印刷により形成する。さらにその表面に摩擦や酸化を防止する目的で結晶化ガラスによる保護膜を設ける。また、熱応答性を良くするために発熱抵抗体層下部に結晶化ガラスによるグレーズ膜を設けた構造であってもよい。
【0039】
あるいは、部分グレーズアルミナ基板上に、リフトオフ法を用いて、幅45〜55μmの酸化ルテニウム系の発熱抵抗体(帯状厚膜抵抗体)を形成し、さらに厚膜銀、オーバーグレーズ第1層(耐摩 耗層)、オーバーグレーズ第2層(平坦層)を印刷 ・焼成により形成したものであってもよい。
【0040】
あるいは、アルミナ基板上に厚さ800Å(オングストローム)のタンタル−二酸化珪素(Ta−SiO2)でスパッタリングにより薄膜形成したものであってもよい。
【0041】
上記加熱体211の温度制御を行うために、セラミック基板上にサーミスタ等の検温素子を当接配置する。該サーミスタの温度による抵抗値変化を電圧値変化に変換、該電圧を基準電圧と比較する等の方法により基板温度を電気的に検出及び制御することができる。
【0042】
検温素子としてはサーミスタに限ることはなく、Pt膜等の測温抵抗体、赤外線センサ等であってもよい。
【0043】
このような構造のサーマルヘッド21がヘッドホルダ22の一方端が回転可能に保持されている。また、ヘッドホルダ22の他方端部は回転可能に支持されている。その他方端部を回転中心として矢印N1方向にサーマルヘッド21が回転することにより、その一方端部に保持されたサーマルヘッド21がプラテンローラ4を押圧可能である。この時、耐熱性フィルム7、記録材Pを介してサーマルヘッド21とプラテンローラ4とが押圧する。
【0044】
耐熱性フィルム7は、摺動性、耐熱性に優れた樹脂材により形成されており、たとえば、20μm厚のポリエステルフィルムである。該厚みは、あまり薄すぎるとシワが発生し、また、厚すぎるとサーマルヘッドの熱が効果的に記録材に伝わらないので、10μm〜100数十μm程度がよいことが確認されている。また、幅は記録材の幅によって決定され、例えばA6サイズ短辺方向の場合、100mm程度となる。該フィルム7は1対のボビン6a,6bによって、所定の張力を有するように構成されている。すなわち、一方のボビン6bに耐熱性フィルム7が巻かれており、他方のボビン6aが該耐熱性フィルム7を巻き取るように配置されている。この他方のボビン6aは矢印S方向に回転可能なようにフィルム移動手段6に接続されている。
【0045】
上記フィルム移動手段6は、具体的にはモータであり、該モータとボビン6aとは直接あるいはギアを介して接続されている。
【0046】
次に記録手段3について説明する。記録手段3は、図2(b)に示すように、たとえばFAX、ビデオプリンタ等において使用されているサーマルヘッドであり、必要とする記録解像度に応じた発熱体ピッチを有するものを用いる。ここでは、京セラ製の5.5dot/mmのものを使用したが、これに限ることはなく、11.8dot/mmのものであれば300DPI(dot/inch)相当の画像を記録することができる。
【0047】
このようなサーマルヘッド31がヘッドホルダ32の一方端が回転可能に保持されている。また、ヘッドホルダ32の他方端部は回転可能に支持されている。その他方端部を回転中心として矢印M1方向にサーマルヘッド31が回転することにより、その一方端部に保持されたサーマルヘッド31がプラテンローラ4を押圧可能である。この時、サーマルヘッド31は記録材Pを直接押圧する。
【0048】
記録材Pは図3に示すように、支持体Pa上に可逆性感熱記録材料からなる記録層Pbを設けた構造となっており、さらに必要に応じて記録層を保護するためにオーバーコート層を有していてもよい。支持体Paはたとえばポリエステルフィルムであり、記録層Pbは溶剤中に樹脂と有機低分子物質を溶融した溶液を支持体Pa上に塗布し、加熱乾燥することにより作製される。
【0049】
あるいは、上記記録層Pbに用いる熱可逆性材料としてロイコ染料、例えば多価フェノールカルボン酸及びそのエステルと有機アミンからなる錯体を用いれば、発色・消色変化による画像記録を行うことができる。
【0050】
以下、本画像記録装置の動作について図1に基づいて説明する。オペレーターあるいは他の制御機器から印字動作信号が入力されると、用紙搬送手段5によって該記録材Pが矢印A方向に搬送され、プラテンローラ4に巻き付けられる。プラテンローラ4は図中矢印B方向に一定速度で回転し、この時の搬送速度は画像消去あるいは画像記録に要する時間等から決定され、例えば30mm/sである。記録材Pが画像消去手段2が配置された位置に到達すると、該画像消去手段2は図示しない離接機構によって記録材Pをフィルム7を介してプラテンローラ4に押圧し(N1方向)、圧着状態となる。この圧着状態でプラテンローラ4とボビン6aとがそれぞれ矢印B、S方向に回転する。
【0051】
この際、プラテンローラ4が1回転する間にフィルム7が記録材Pの長さ(A6サイズ長手方向の場合、約150mm)分だけ、該フィルム7がボビン6aに巻き取られる。その間、サーマルヘッド21は図示しない電源部により電力が供給され、発熱体211が発熱し、フィルム7を介して記録材Pを加熱する。記録材Pの記録層Pbの温度が画像消去温度以上になると記録層Pbに形成されていた画像は消去される。記録材Pへの画像消去が終了すると、ヘッドホルダ22は図中矢印N2方向に回転することにより、その一方端部に保持されたサーマルヘッド21がプラテンローラ4との圧着を解除する。
【0052】
上記画像消去手段2により消去された記録材Pは画像記録手段3により画像情報に応じて記録がなされる。具体的には、記録材Pが画像記録手段3が配置された位置に到達すると図示しない用紙検知手段、たとえば透過型フォトインタラプタによって記録材Pの存在が検知され、この信号を基に非記録時にはプラテンローラ4から離れていたサーマルヘッド31が記録材Pを介してプラテンローラ4に押圧する。
【0053】
そして、記録材Pの印字領域においてサーマルヘッドの個々の発熱体311を選択的に駆動することにより記録材Pの記録層に画像を形成する。この時のサーマルヘッドの動作は基本的に、昇華型ビデオプリンタ等で実用化されている方法と同じである。
【0054】
図1は、消去手段2により画像が消去されると同時に、既に画像消去が行われている記録材Pの記録部分に記録手段3により画像が記録されている状態を示している。
【0055】
画像記録後、ヘッドホルダ32が矢印M2方向へ移動し、サーマルヘッド31の記録材Pへの圧着状態が解除される。
【0056】
画像記録が行われた記録材Pは用紙搬送手段5により、図示しない排紙トレイ等に排出される。あるいは、プラテン4及び搬送手段5が逆回転することにより給紙部に排出される。
【0057】
以上の実施例においては、記録材Pが単一発色の場合の動作を説明したが、多色記録の場合であってもよく、排紙前に上記記録動作を複数回行うようにすればよい。
【0058】
また、消去手段におけるフィルム7が完全にボビン6aに巻き取られた場合には、ビデオプリンタにおけるインクシートカセットのようにボビン6a,6b及びフィルム7を図4に示すカセット形状に構成しておき、該カセット9を交換することにより新たなフィルムを使用するという方法が考えられる。同図(a)はフィルムが有端状の場合を、また、同図(b)は無端状の場合を示した。
【0059】
あるいは、ボビン6bにボビン6aとは逆方向に回転する駆動装置を取り付け、該装置を駆動することによりフィルムをボビン6b側に巻き戻し、再び同一のフィルムを使用する方法も考えられる。この場合には、フィルムカセットを用いる前者の方法に比べ、小型化、カセットを交換しない分ランニングコストを下げる等の効果がある。しかしながら、フィルムには熱及び圧力が加えられるので、耐熱性、耐摩耗性等が劣化し、長期使用後には所望の効果が得られなくなる恐れがある。この場合には、前者の方法を組み合わせて、規定回数、たとえば5回使用した後には交換するという方法も考えられる。
【0060】
以上より、本発明においては消去手段2が直接記録材Pに接触しないので、消去手段2の加熱体211にゴミ・埃等が付着することを防止することができると共に、記録材Pに付着している異物が消去手段2に付着することにより侵食・反応等によって劣化することを防止することができて、消去不良を生じることなく画像の消去を確実に行うことができる。
【0061】
したがって、複数回、画像の消去及び記録を行った場合でも、古い画像が消去できずに新たな画像と混在することがなくて、高画質な画像記録装置を提供することができる。
【0062】
以上の説明では、可逆性の感熱記録媒体を例にしたが、これに限定されるわけではなく、不可逆性の感熱記録媒体に画像を形成する記録装置に対しても適用できる。
【0063】
(第1の変形例)
図5は記録材Pに画像を記録する画像記録装置の変形例を示した要部側面図であり、前実施例と重複する部分の説明は省略する。前実施例では、消去手段2にのみフィルムを介するように構成したが、図5に示すように記録手段3においてもフィルムを介する構成であってもよい。
【0064】
すなわち、記録手段3のサーマルヘッド31は、画像記録解像度に応じた複数の発熱体311により構成されているので、一部の発熱体部分にゴミ・埃が付着すると、その部分による記録材への加熱が所望量に比べ減少するので、記録濃度が不足した画像となり、濃度ばらつきが生じる。さらにゴミ・埃の量が多いと全く記録できない状態となる。その様子を図6に示した。記録条件は、ベタ記録の場合において、少量のゴミ・埃の付着がある部分で濃度が低下した領域aが発生し、また、多量のゴミ・埃が付着した部分bで記録が行われていない。
【0065】
これを解決するために本実施例においては、記録手段3に関しても消去手段2と同様の構成としている。すなわち、記録手段3は、たとえばFAX、ビデオプリンタ等において使用されているサーマルヘッドを利用することができる。
【0066】
このような構造のサーマルヘッド31がヘッドホルダ32の一方端が回転可能に保持されている。また、ヘッドホルダ32の他方端部は回転可能に支持されている。その他方端部を回転中心として矢印M1方向にサーマルヘッド31が回転することにより、その一方端部に保持されたサーマルヘッド31がプラテンローラ4を押圧可能である。この時、耐熱性フィルム73、記録材Pを介して記録用サーマルヘッド31とプラテンローラ4とが押圧する。
【0067】
該フィルム73は消去手段2において用いられるフィルムと同じであってよいが、必ずしも同一である制約はなく、両者の加熱温度の違いに起因する耐熱性等によって材質、厚さ等を異ならせてもよい。該フィルム73は1対のボビン63a,63bによって、所定の張力を有するように構成されている。すなわち、一方のボビン63bに耐熱性フィルム73が巻かれており、他方のボビン63aが該耐熱性フィルム73を巻き取るように配置されている。この他方のボビン63aは矢印T方向に回転可能なように駆動源(図示せず)に接続されている。
【0068】
動作について簡単に説明すると、消去手段2により消去が完了した記録材Pはプラテンローラ4に巻き付けられた状態で、記録手段3が配置された位置に搬送される。その後所定のタイミングで画像記録手段3は図示しない離接機構によって記録材Pをフィルム73を介してプラテンローラ4に押圧し、圧着状態となる。この圧着状態でプラテンローラ4とボビン63aとがそれぞれ矢印P、T方向に回転する。
【0069】
この際、プラテンローラ4が1回転する間にフィルム73が記録材1の長さ(A6サイズ長手方向の場合、約150mm)分だけ、該フィルム73がボビン63aに巻き取られる。その間、サーマルヘッド31は図示しない電源部により電力が供給され、複数の発熱体311が画像情報に応じて選択的に発熱し、フィルムを介して記録材Pを加熱する。記録材Pの記録層の温度が画像記録温度以上になると記録層に画像が形成される。記録材Pへの画像記録が終了すると、ヘッドホルダ32は図中矢印M2方向に回転することにより、その一方端部に保持されたサーマルヘッド31がプラテンローラ4との圧着を解除する。
【0070】
画像記録が行われた記録材Pは用紙搬送手段5により、図示しない排紙トレイ等に排出される。
【0071】
当実施例においても、記録手段におけるフィルム73、ボビン63a及び63bをカセットに収容した状態に形成しておけば、該カセットを交換することにより新たなフィルムを使用することができて、長期使用においても記録不良が生じることを防止することができる。
【0072】
以上のように、消去手段に加え記録手段においてもフィルムを介してサーマルヘッドが記録材1およびプラテンローラ4に押圧するような構成にしているので、消去手段のみならず記録手段においてもゴミ・埃の付着による消去及び記録不良を防止する効果がある。
【0073】
(第2の変形例)
図7は記録材1に画像を記録する画像記録装置の他の変形例を示した要部側面図であり、前実施例と重複する部分の説明は省略する。実施例1では、消去手段2にのみフィルムを介するように構成し、また、実施例2では、消去手段及び記録手段の両方にフィルムを介するように構成したが、図7に示すように記録手段3のみにフィルムを介する構成であってもよい。
【0074】
すなわち、消去手段2が熱源27を内蔵した熱ローラ型においても、記録手段3にフィルム関連部材を付加することにより、画像記録部におけるゴミ・埃の付着を防止することができる。
【0075】
さらに他の実施例として、図8に示すように、画像消去及び記録共にサーマルヘッドを用いる構成であっても、記録手段3にのみフィルム関連部材を付加したものであってもよい。つまり、消去手段2は画像の全面かつ一括消去を行えればよいので、ゴミ・埃等が該加熱体211部分に付着していても、記録材Pに伝達される熱量が減少するだけであるので、その分を最初から考慮に入れて加熱体の加熱温度を高めに設定しておくことができればある程度まではフィルム71、ボビン61a及び61bを付加する必要なく使用することができる。この場合に予期した以上のゴミ・埃が付着した場合には、作業者がアルコール等を浸透させた綿棒等により加熱体のゴミ・埃を除去する。これに対し、記録手段にゴミ・埃が付着すると前実施例2で述べたように記録品位を低下させる原因となるので、必須の構成部材となる。上記、作業者がゴミ・埃を除去する方法により対処する方法も考えられるが、メンテナンスフリーといった観点からは好ましくない。さらに、消去及び記録手段の両方に該フィルム等を配設すると、コストが上昇するとともにそれら駆動部材等の付加部材が増加して構造が複雑化し、故障率の上昇に繋がる。また、設置面積・体積が大幅に増大し小型化の際の障害となる。
【0076】
このような理由から、消去手段あるいは記録手段のどちらか一方においてしか上記フィルム、ボビン等を配設できない場合には、図8のように記録手段3において使用した方がよいといえる。
【0077】
さらに、上記説明では画像記録手段3の離接を行う際の支点は、プラテン回転方向上流側に位置していたが、図9に示すように、下流側に位置する場合であってもよい。当構成にすることにより、画像消去手段2と画像記録手段3との配設距離を短くすることができて、装置全体を小型化する場合に有利である。
【0078】
(第3の変形例)
図10は記録材Pに画像を記録する画像記録装置の他の変形例を示した要部側面図であり、前実施例と重複する部分の説明は省略する。実施例2では、消去手段2及び記録手段3の個々にフィルムを介するように構成したが、当実施例においては同一のフィルム74、ボビン74a,74bを有した構成となっている。すなわち、該フィルム74は1対のボビン74a,74bによって、所定の張力を有するように構成されている。すなわち、一方のボビン74bに耐熱性フィルム74が巻かれており、他方のボビン74aが該耐熱性フィルム74を巻き取るように配置されている。この他方のボビン74aは矢印Q方向に回転可能なように駆動源(図示せず)に接続されている。そして、ボビン74a,74bの間には消去手段2及び記録手段3が収容される形で配設されている。
【0079】
このように、消去及び記録手段におけるフィルム及びボビンを同一の部材を使用するように構成したので、個々に設ける場合に比べて設置スペースを少なくすることができるとともに、駆動部等を削減することができる。また、該各部材をカセット状態に収容することによりフィルム74を簡単に交換することができるので、“使い切り”といった形態をとることができ、フィルムを繰り返し使用する場合に比べ、フィルムに対する耐久性能の制限を緩和することができる。また、交換カセットを単一にすることができるのでコスト削減に対しても効果がある。
【0080】
(第2の実施例)
図11は記録材1に画像を記録する画像記録装置の他の実施例を示した要部側面図であり、前実施例と重複する部分の説明は省略する。
【0081】
以上のいずれの実施例においても、プラテンローラ4の周囲に消去手段2及び記録手段3を配設した構成となっており、該プラテンローラに記録材Pを巻き付ける方式であった。
【0082】
当方式においては、記録材Pのサイズが大きくなるに従い、プラテンローラ径が増大し、小型化を阻害する要因となっていた。たとえば、A5サイズ、A4サイズの場合、必要となるプラテンローラ径はそれぞれφ70及び100程度必要とする。したがって、特に装置高さ方向におけるサイズが大きくなってしまうという問題があった。
【0083】
本実施例は上記問題点を解決するためになされるものであって、図11を参照して、記録材Pを矢印D3、D4方向へ往復搬送させるためにローラ51とピンチローラ52とが設けられている。すなわち、駆動源(図示せず)により矢印C3及びC4方向に回転可能なローラ51とピンチローラ52との間に挟まれた記録材Pは、ローラ51の回転により矢印D3、D4方向へ搬送される。
【0084】
また、記録材Pは消去用サーマルヘッド21とプラテンローラ41との間にも挟まれる。このプラテンローラ41とサーマルヘッド21との間では、記録材Pはフィルム7を介在してサーマルヘッド21により押圧される構成となっている。
【0085】
また、フィルム7は、一方のボビン6bに巻き付けられており、他方のボビン6aにより巻き取られる。
【0086】
以下に、本実施例における動作について説明する。まず、記録材Pがローラ51とピンチローラ52との間で挟まれ、かつプラテンローラ41に当接させられる。この後、サーマルヘッド21が矢印N1方向へ移動する。これにより、サーマルヘッド21がフィルム7を介在してプラテンローラ4との間で記録材Pを押圧し、圧着状態となる。
【0087】
この後、ローラ51が矢印C3方向に回転し、記録材Pが矢印D3方向へ搬送される。またこれとともに図示しない駆動源によりボビン6aが矢印S方向に回転され、フィルム7が巻き取られる。
【0088】
この巻き取られるフィルム7を介在してサーマルヘッド21が搬送される記録材Pを加熱することにより、記録材に記録されている文字・画像情報を消去する。
【0089】
不要な画像情報が消去された記録材Pは、記録部において記録が開始される。すなわち、記録材Pが所定位置に到達すると、非記録時にはプラテンローラ4から離れていたサーマルヘッド31が記録材Pを介してプラテンローラ4に押圧する。
【0090】
そして、記録材Pの印字領域においてサーマルヘッドの個々の発熱体311を選択的に駆動することにより記録材Pの記録層に画像を形成する。
【0091】
画像記録後、サーマルヘッド31が矢印M2方向へ移動し、サーマルヘッド31の記録材Pへの圧着状態が解除される。
【0092】
画像記録が行われた記録材Pは、ローラ51が逆回転し、矢印C4方向へ回転する。このローラ51の逆回転によりローラ51とピンチローラ52との間に挟まれる記録材Pが矢印D4方向へ搬送される。すなわち、記録材Pはリターンさせられる。この記録材Pのリターン時にはボビン6aの回転は停止され、フィルム7の巻き取りは停止されている。単色記録の場合には、この記録材Pが装置外へ排出され動作が終了する。多色記録の場合には、該記録材Pが所定量リターンされ、上記記録動作が繰り返される。
【0093】
以上のように本実施例によれば、記録材Pのサイズが大きくなる場合であっても、高さ方向に関しては一切装置の大きさが増大することはないので、プラテンローラ4に記録材Pを巻き付ける方法に比べ記録材の大サイズ化に対してメリットがある。
【0094】
(第3の実施例)
図12は記録材1に画像を記録する画像記録装置の、特にフィルムの構造を示した断面図である。
【0095】
上記フィルム7は、耐熱性を有する樹脂、すなわちポリエステル、ポリイミド(PI)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルサルホン、ポリエーテルイミド等を基材7aとし、その上にフッ素樹脂等からなる摺動層7bをコーティング等により積層したものである。基材7aは厚さ15μmのシート状のポリイミドを用い、円筒状に貼りあわせた後、貼りあわせ面を研磨して継目のない形状としたが、これに限定されず、円筒形の型を用いたキャスティング法により継目のないフィルムを得ることも可能である。
【0096】
また、摺動層71は厚さ5μmのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を用いたがこれに限らず、PFA、FEP等の摺動性・耐熱性に優れたフッ素樹脂が使用可能である。
【0097】
さらに、基材7aに対して摺動層7bはPTFE粒子を含む分散液をロールコート法により積層形成した。摺動層7bの形成方法は上記方法に限らず、スプレー法、ディッピング法、あるいは基材7aの表面にフィルム上の摺動層7bをラミネート接着する方法等が利用可能である。
【0098】
さらに他の実施形態として、ポリイミド(PI)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルサルホン、ポリエーテルイミド等の耐熱樹脂を基材70とし、その中にフッ素樹脂粉末を含有するようにしてもよい。たとえば、ポリイミド溶液中にPTFE粉末を数重量%分散し、薄層に形成後、加熱して得ることができる。これにより、摺動層71を省略することも可能である。しかし、摺動層を設けることにより、加熱体に対する摺動性をより向上することができ、この場合には、フィルム基材7aと摺動層7bとの密着性をさらに良くすることができる。したがって、このような多層構造のフィルムの場合の耐久性を向上することができる。
【0099】
また、上記フィルムが電気的に絶縁性である場合には、フィルム基材7aあるいは/及び摺動層7b中にカーボンブラック、グラファイト、導電性ウィスカ等の導電材を混入することにより、フィルムの帯電を防止することができ、フィルムのジャムをなくすという効果がある。
【0100】
このようにして作製されたベルトを摺動層7b側がサーマルヘッドに接触するように内側にして使用する。
【0101】
図13に上記ベルト7を用いた場合の、画像記録装置の一実施例を示した。同図(a)は、装置の側面図を示しており、ベルト7は2つのローラ81及び82によって張設されている。該ローラ81は図示しない駆動源によって矢印方向へ回転し、ベルトを搬送する。他方のローラ82は該ベルトに一定の張力を与えるために配設されており、駆動ローラ81の回転に伴い従動回転するように構成されている。また、同図(b)に、ローラ81付近の拡大図を示した。
【0102】
以下に本実施例における動作について説明する。オペレーターあるいは他の制御機器から印字動作信号が入力されると、用紙搬送手段5によって該記録材Pが矢印D3方向に搬送され、また、無端ベルト7を駆動する駆動ローラ81が矢印方向に回転する。記録材Pが消去手段2が位置する部分に到達すると、消去用サーマルヘッド21が該ベルトを介してプラテンローラ83に押圧し、圧着状態となる。そして、記録材Pの画像記録領域に対して消去用サーマルヘッド21の発熱体211が加熱を行うことにより記録材Pに形成されていた画像を消去する。
【0103】
次に、記録材Pが記録手段3が位置する部分に到達すると、記録用サーマルヘッド31が該ベルトを介してプラテンローラ84に押圧し、圧着状態となる。そして、記録材Pの画像記録領域に対して記録用サーマルヘッド31の複数の発熱体311が画像情報に応じて発熱することにより所望の画像・文字が形成される。
【0104】
この状態においては、消去用サーマルヘッド21及び画像用サーマルヘッド31が両方ともプラテンローラ83及び84に圧着しており、消去と記録が同時に行われている。
【0105】
そして、消去の方が時間的に早く終了するので、消去が完了した時点で消去用サーマルヘッド21はプラテンローラ83から開放され、その後、記録が終了した時点で記録用サーマルヘッド31が同様にプラテンローラ84から開放される。
【0106】
単色記録の場合には、そのまま矢印D3方向に記録材Pが搬送され、排紙トレイ等に排出される。あるいは、前実施例において説明したように、記録終了後、矢印D3方向とは逆方向(D4方向)に記録材Pを搬送することにより、給紙方向と同一方向に排紙することができる。
【0107】
本実施例においては無端のベルト状に形成したが、前実施例において説明したように有端のシート状に形成したものであってももちろんよい。
【0108】
以上の全実施例においては、可逆性の感熱記録材料を用いた画像記録方法及び装置について説明したが、Fax等に利用されている不可逆性の感熱記録材料の場合であっても適用できることは言うまでもない。
【0109】
(第4の実施例)
図14は図13におけるフィルムを装置上面から見た構造図及びその断面図である。
【0110】
フィルム7は、基材7a及び摺動層7bの2層からなる多層構造フィルムであり、主走査方向(紙面左右方向)に関し、摺動層7bが全面ではなく非記録領域であるW及びYを除いて形成されている。
【0111】
すなわち、図13の構成において、フィルム7を駆動する原動力はフィルム7を駆動する駆動ローラ81とフィルム7間に作用する摩擦力であるので、サーマルヘッド31との摺動性をよくする目的で、駆動ローラ81の駆動力発生部分に及んで摺動層71を形成してしまうと、フィルム7を駆動する駆動ローラ81に対しても摺動性が向上するので、駆動ローラ81の駆動力がフィルム7に伝わらず、スリップ及び空転するなどの問題が発生する場合がある。
【0112】
したがって、本実施例においては、フィルム7の非記録領域W及びYを除き、記録用サーマルヘッド31による記録領域Xのみに摺動層7bを形成するようにした。これにより、サーマルヘッド31が接する記録領域には該摺動層7bが形成されているので、フィルム7とサーマルヘッド31との摺動性は良好となり、サーマルヘッド31の耐久性を前実施例同様、向上することができる。
【0113】
一方、フィルム7の非記録領域W及びYには摺動層7bが形成されておらず、また、フィルム7を駆動搬送する駆動ローラ81は記録用サーマルヘッド31及びフィルムよりも長くなるように形成されているので、駆動ローラ81の駆動力は摺動層7bが形成されていないW及びYにおいて発生し、確実な駆動を得ることができる。
【0114】
図において、摺動層7bの厚みを誇張して描いているが、実際には数ミクロンのオーダーであるので、該段差がフィルム搬送に悪影響を及ぼすことはない。
【0115】
また、さらに確実な駆動を得る方法として、駆動ローラの形状をクラウン形状とすることにより、上記W及びYにおいて駆動力を高めることも可能である。クラウン形状とは外周のローラ径に対し内周のローラ径が小さい形状のことであり、従来の円筒状のローラに比べてローラ外周部においてフィルムとの接触性を向上することができる。この場合、付加的効果としてフィルムの主走査方向における所謂“寄り”を防止することもできる。
【0116】
(第4の変形例)
図15は記録材1に画像を記録する画像記録装置の他の変形例を示した要部側面図であり、前実施例と重複する部分の説明は省略する。
【0117】
図13においては、フィルムを駆動する駆動ローラ81を無端状フィルムの内側に配設した構造であったが、本実施例においては、フィルムの外側に配設した構造となっている。
【0118】
以下に、その理由について述べる。
図13に示した無端状フィルム7を用い、さらに該フィルム7上面に摺動層7bを形成した画像記録装置においては、駆動ローラ81に対する駆動力を得るために、該駆動ローラが接触するフィルム部分には該摺動層が形成しないようにする必要があった。しかしながら、このように摺動層を形成する部分に制限を加えることは製造工程を複雑化し、したがって、フィルムの製造コストを増加させる原因となる。また、一般に、画像記録装置は機種毎に記録可能な最大の記録紙サイズが定められており、たとえば、A6サイズ、A4サイズ、A2サイズ等となっている。このような場合に、フィルムの幅(主走査方向長さ)も機種毎に異なるため、それに応じて摺動層を形成しない部分も変える必要があった。
【0119】
上記問題点を解決するために、本実施例においては、摺動層が形成されている面ではなく、摺動層が形成されていない面に駆動ローラ85を配設し、該フィルム7を駆動するように構成した。これにより、画像消去手段及2び画像記録手段3が接触する面に摺動層7bを形成する場合であっても、該形成部分を位置的に限定する必要がなく、全面に形成したものを使用することができる。したがって、機種に応じてフィルムの幅が異なる場合でも、全面に摺動層を形成したフィルムを用いて、そのカッティング幅のみを変えればよいので、製造工程を複雑にすることがなく、コスト上昇を抑制することができる。
【0120】
さらに、記録領域外であって駆動ローラ85が接触する面を粗面化することにより駆動ローラに対するフィルムの摩擦力を向上するようにしてもよい。
【0121】
(第5の変形例)
以上のいずれの実施例においても、フィルムは記録材に対しほぼ静止状態であり、サーマルヘッドに対し摺動するように構成したが、これに限るわけではなく、サーマルヘッドに対しほぼ静止状態を保ったまま、記録材Pに対し摺動するように構成しても構わない。
【0122】
【発明の効果】
請求項1記載の感熱記録装置においては、該加熱体と記録媒体との間に耐熱性フィルムを介して加熱することにより画像の記録を行うようにしたので、長期使用において上記画像記録用の加熱体にゴミ・埃が付着することを防止することができる。より詳細には、記録材上にゴミ・埃が付着していたとしても、加熱体はフィルムを介して該記録材と接するので、上記ごみ・埃が加熱体に堆積していくことがない。したがって、記録濃度の低下、記録不能といった記録品位の劣化をなくすことができる。
【0123】
また、記録材に含有される成分あるいは記録材に熱を加えることにより発生する成分さらには記録材上に付着した不純物が加熱体を劣化させることを防止できるという特有の効果を有している。
【0124】
さらに、記録媒体が給紙される際フィルムが案内部材の作用を兼ねるので、サーマルヘッドとプラテンローラ4との間において記録媒体がいわゆるジャムを起こすことがない。したがって、よりこしの弱い記録媒体を用いることも可能となる。
【0125】
請求項2記載の可逆性記録材料の画像記録方法においては、可逆性感熱記録材料が塗布された記録媒体と画像消去用の加熱体との間に耐熱性フィルムを介して加熱することにより画像の記録を行うようにしたので、長期使用において上記画像記録用の加熱体にゴミ・埃が付着することを防止することができる。したがって、消去の不均一、消去不能といった消去性能の劣化をなくすことができる。
【0126】
請求項2記載の感熱記録装置においては、上記フィルムは、一方の面が該加熱体と摺動し、他方の面が上記感熱記録媒体と接しながら共に移動するフィルムであるので、従来の熱転写型のビデオプリンタで実用化されているフィルム搬送装置等をそのまま利用することができ、機構部の共通化が行え、コストの低減を図ることができる。
【0131】
請求項1記載の感熱記録装置においては、上記フィルムは特に樹脂基層と該樹脂基層上に形成された摺動層とからなり、主走査方向における記録領域外には少なくとも該摺動層が形成されない領域を設けるようにしたので、駆動ローラに対しては摺動性を向上することなく、フィルムを確実に搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による可逆性記録材料の画像記録装置の一実施例を示した図である。
【図2】本発明による消去及び記録手段の概略図である。
【図3】本発明による可逆性記録材料の構造を示した図である。
【図4】本発明による画像記録装置の他の実施例を示した図である。
【図5】本発明による画像記録装置の他の実施例を示した図である。
【図6】従来の画像記録装置による印字サンプルの一例を示した図である。
【図7】本発明による画像記録装置の他の実施例を示した図である。
【図8】本発明による画像記録装置の他の実施例を示した図である。
【図9】本発明による画像記録装置の他の実施例を示した図である。
【図10】本発明による画像記録装置の他の実施例を示した図である。
【図11】本発明による画像記録装置の他の実施例を示した図である。
【図12】本発明によるフィルムの構造を示した図である。
【図13】本発明による画像記録装置の他の実施例を示した図である。
【図14】本発明による画像記録装置の他の実施例を示した図である。
【図15】本発明による画像記録装置の他の実施例を示した図である。
【符号の説明】
1 画像記録装置
11a 基材
11b 摺動層
2 画像消去手段
9 フィルムカセット
3 画像記録手段
4、41、42 プラテンローラ
6、61、62、63、64 フィルム
64a、64b ボビン
7、71、72、73、74 フィルム
P 記録材
Pa 支持体
Pb 記録層[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an image recording method and apparatus, and more particularly to an image recording method and apparatus for a thermal recording material capable of performing image recording and / or erasing by a thermal method.
[0002]
[Prior art]
Methods for forming images (including characters) are classified into many types based on the recording principle.
[0003]
One of them is a thermal recording system. Selectable by using a thermal head as the recording means, and by reacting the color former and developer in the thermal recording paper with the thermal energy from the thermal head against the color-type thermal recording paper such as leuco dye or diazo dye. In this method, the color is developed and recorded. Since the principle and device configuration are relatively simple methods, they are widely used in facsimiles and the like. As a disadvantage, it reappears when heated, so it is not used for permanent storage. Further, since the recording method is based on an irreversible reaction, once the color is developed, it cannot be erased, and therefore, the thermal recording paper cannot be used repeatedly.
[0004]
Further, there is a thermal recording system that enables color recording by using a color thermosensitive recording material in which a cyan thermosensitive coloring layer, a magenta thermosensitive coloring layer, a yellow thermosensitive coloring layer, and a protective layer are provided on a support. To record a color image on a color thermosensitive recording material, a thermal head equipped with a plurality of heating elements is directly in contact with the surface of the color thermosensitive recording material, and the yellow image is thermally recorded on the yellow thermosensitive coloring layer while relatively moving. Then, the yellow thermosensitive coloring layer is photofixed by irradiating near ultraviolet rays of 420 nm. Next, the magenta image is thermally recorded on the magenta thermosensitive coloring layer, and then the magenta thermosensitive coloring layer is photofixed by irradiating with 365 nm ultraviolet rays. Finally, a cyan image is thermally recorded on the cyan thermosensitive coloring layer.
[0005]
This method has the advantage that it is difficult to recur because it is fixed by light after recording, but is an irreversible recording method.
[0006]
On the other hand, in recent years, a reversible thermosensitive recording material capable of repeatedly recording and erasing images and a new image recording apparatus using the same have been proposed from the viewpoint of resource saving.
[0007]
For example, image formation / erasure is performed by a physical change using a change in transparency caused by a low molecular weight organic substance dispersed in a resin base material. This thermoreversible material reversibly changes between a transparent state and a white turbid state by heat, and can maintain the two forms even at room temperature.
[0008]
In addition, image formation / erasure is performed by a chemical change using a color development / decoloration change accompanying opening / closing of the lactone ring of the leuco dye. This thermoreversible material reversibly changes its coloring state and decoloring state by heat.
[0009]
In order to record an image on such a reversible thermosensitive recording medium, in the same manner as the irreversible recording method described above, a plurality of thermal heads formed on the thermal head in a state of being in pressure contact with the recording medium. The heating element was selectively heated according to the image signal. In addition, in order to erase an image formed on a reversible thermosensitive recording medium, all the heating elements formed on the thermal head are heated while the thermal head is in pressure contact with the recording medium. I was going.
[0010]
Incidentally, there is a thermal transfer recording method as another recording method. The image recording method is practically used in video printers and the like because it can provide high-quality recording comparable to silver salt photography, and a sheet-like film coated with ink, a so-called ink sheet, is recorded on the ink-coated surface. Arranged to face the paper, crimp the thermal head from the opposite side of the ink application surface, and selectively heat the multiple heating elements of the thermal head to melt or sublimate the ink on the ink sheet A recording method and apparatus for transferring to a recording sheet.
[0011]
The apparatus configuration in which a thermal head is used as the recording means belongs to a technique very close to the thermal recording method. However, as described above, the recording principle is completely different, and the recording paper does not produce any heat-sensitive action, and the ink on the ink sheet is transferred to the recording paper after being melted or sublimated. is there. The role of the film in this method is to carry a thin layer / solid ink, which is an essential component in terms of recording principle.
[0012]
As described above, in the recording method using the thermal head, the thermal head contacts the thermal recording medium at the time of recording or erasing. The residue of the contact member generated by the friction between the two media tends to accumulate, resulting in a decrease in recording quality and recording failure.
[0013]
In order to solve these problems, techniques such as JP-A-6-47989, JP-A-8-175041, JP-A-9-142039, and JP-A-10-151778 are disclosed.
[0014]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 6-47989 uses a blade to remove foreign matter deposited and deposited on a thermal recording medium.
[0015]
In JP-A-8-175041, after a cleaning sheet provided with an adhesive is conveyed to the thermal head position, the thermal head is pressed against the adhesive of the cleaning sheet while the cleaning sheet is stationary, and the surface of the thermal head is stained. It is a method of removing.
[0016]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 9-142039 discloses a heat-sensitive recording medium having a recording area and a printing area, in which the surface roughness of the printing area is formed to be rougher than the surface roughness of the recording area. In this method, dust and dirt attached to the thermal head are removed in the printing area by bringing the thermal head into contact with the printing area in front of the area.
[0017]
Japanese Patent Laid-Open No. 10-151778 is a method of scraping off dust and dirt adhering to a thermal head using a belt-like mechanism having a protrusion on a part of the belt for removing dirt on the thermal head.
[0018]
[Problems to be solved by the invention]
Any of the above methods relates to a method of removing dust, dust and the like adhering to the thermal recording medium or the thermal head, and is not a method of preventing anything.
[0019]
In particular, in Japanese Patent Application Laid-Open No. 6-47989, there is a risk of damaging the surface of the thermal recording medium when removing foreign matter with a blade.
[0020]
In particular, JP-A-8-175041 has a problem that the cleaning performance greatly changes due to a change in environmental temperature because the characteristics of the adhesive change due to a change in environmental temperature. Furthermore, there is a problem that when the characteristics of the adhesive or the high temperature deteriorate, the adhesive adheres to the thermal head, which in turn deteriorates the recording or erasing characteristics of the thermal head.
[0021]
In particular, Japanese Patent Application Laid-Open No. 9-142039 has a problem that the number of processes is increased and a product image is damaged because the medium itself is provided with a processing step for a cleaning function. Further, there is a problem that the effect can be obtained only with a specific medium having a cleaning function.
[0022]
Further, when a recording medium recorded with a pencil or water / oil-based magic is used on the recording medium, the pencil powder adheres to the surface of the heating element of the thermal head, or the magic on the recording medium is If the heat adheres to the surface of the heating element, the performance of the thermal head may be deteriorated or damaged. Pencil powder can be removed by the conventional method described above.
[0023]
However, in particular, since magic is not considered to have heat resistance in general, the components change when heated at a high temperature of about 200 ° C. by a thermal head, and can be removed if it adheres to the heating element of the thermal head. It became clear that this was a cause of lowering the reliability of the device. Further, the components in the magic enter the heating element portion of the thermal head, and this causes deterioration by reacting with the composition of the thermal head. These problems cannot be solved by the conventional method described above.
[0024]
In particular, in the case of a reversible thermosensitive recording medium, since it is used repeatedly, the type of the foreign matter cannot be specified, and various foreign matters can be assumed to be attached. Therefore, it has become clear that it is necessary to prevent foreign matter from adhering to the thermal head.
[0025]
The present invention has been made in order to solve the above-described problems, and its object is to prevent the adhesion of foreign matter to the thermal head in advance, thereby providing a thermal sensitivity excellent in recording quality and durability. To provide a recording method and an apparatus therefor.
[0026]
[Means for Solving the Problems]
The thermal recording apparatus according to
[0028]
The thermal recording apparatus according to
[0034]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(First embodiment)
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
FIG. 1 shows a side view of a main part of an image recording apparatus having a function of recording an image on a reversible thermosensitive recording medium 1 (hereinafter abbreviated as a recording material) and erasing an image recorded on the recording medium P. In addition, two heating means, that is, an erasing
[0035]
In this embodiment, the image recording apparatus has the erasing
[0036]
The
[0037]
As described above, in this embodiment, the
[0038]
As the erasing
[0039]
Alternatively, a ruthenium oxide-based heating resistor (band-shaped thick film resistor) having a width of 45 to 55 μm is formed on a partially glaze alumina substrate using a lift-off method, and further, a thick film silver and an overglaze first layer (abrasion resistant layer) are formed. Wear layer), overglazed second layer (flat layer) may be formed by printing and baking.
[0040]
Alternatively, a thin film may be formed by sputtering on an alumina substrate with tantalum-silicon dioxide (Ta—SiO 2) having a thickness of 800 Å (angstrom).
[0041]
In order to control the temperature of the
[0042]
The temperature measuring element is not limited to a thermistor, and may be a temperature measuring resistor such as a Pt film, an infrared sensor, or the like.
[0043]
The
[0044]
The heat
[0045]
The film moving means 6 is specifically a motor, and the motor and the bobbin 6a are connected directly or via a gear.
[0046]
Next, the recording means 3 will be described. As shown in FIG. 2B, the recording means 3 is a thermal head used in, for example, a FAX, a video printer or the like, and has a heating element pitch corresponding to a required recording resolution. Here, the 5.5 dot / mm manufactured by Kyocera was used, but the present invention is not limited to this, and an image equivalent to 300 DPI (dot / inch) can be recorded as long as it is 11.8 dots / mm. .
[0047]
Such a
[0048]
As shown in FIG. 3, the recording material P has a structure in which a recording layer Pb made of a reversible thermosensitive recording material is provided on a support Pa, and further an overcoat layer for protecting the recording layer as necessary. You may have. The support Pa is, for example, a polyester film, and the recording layer Pb is produced by applying a solution obtained by melting a resin and a low-molecular-weight organic substance in a solvent on the support Pa and drying by heating.
[0049]
Alternatively, when a leuco dye, for example, a complex composed of polyhydric phenol carboxylic acid and its ester and an organic amine, is used as the thermoreversible material used for the recording layer Pb, image recording by color development / decoloration change can be performed.
[0050]
The operation of the image recording apparatus will be described below with reference to FIG. When a printing operation signal is input from an operator or another control device, the recording material P is conveyed in the direction of arrow A by the
[0051]
At this time, while the
[0052]
The recording material P erased by the
[0053]
An image is formed on the recording layer of the recording material P by selectively driving the
[0054]
FIG. 1 shows a state in which an image is erased by the erasing
[0055]
After image recording, the
[0056]
The recording material P on which image recording has been performed is discharged by a sheet conveying means 5 to a discharge tray (not shown) or the like. Alternatively, the
[0057]
In the above embodiment, the operation when the recording material P is a single color has been described. However, the recording material P may be a multicolor recording, and the recording operation may be performed a plurality of times before paper discharge. .
[0058]
When the
[0059]
Alternatively, a method may be considered in which a driving device that rotates in the opposite direction to the bobbin 6a is attached to the
[0060]
As described above, in the present invention, since the erasing
[0061]
Therefore, even when an image is erased and recorded a plurality of times, an old image cannot be erased and is not mixed with a new image, and a high-quality image recording apparatus can be provided.
[0062]
In the above description, the reversible thermosensitive recording medium is taken as an example. However, the present invention is not limited to this, and can be applied to a recording apparatus that forms an image on an irreversible thermosensitive recording medium.
[0063]
(First modification)
FIG. 5 is a side view of the essential part showing a modification of the image recording apparatus for recording an image on the recording material P, and the description of the same parts as in the previous embodiment is omitted. In the previous embodiment, the film is provided only for the erasing
[0064]
That is, since the
[0065]
In order to solve this problem, in the present embodiment, the
[0066]
The
[0067]
The
[0068]
Briefly describing the operation, the recording material P that has been erased by the erasing
[0069]
At this time, while the
[0070]
The recording material P on which image recording has been performed is discharged by a sheet conveying means 5 to a discharge tray (not shown) or the like.
[0071]
Also in this embodiment, if the
[0072]
As described above, since the thermal head is pressed against the
[0073]
(Second modification)
FIG. 7 is a side view of a main part showing another modification of the image recording apparatus for recording an image on the
[0074]
That is, even in the heat roller type in which the erasing
[0075]
As still another embodiment, as shown in FIG. 8, a thermal head may be used for both image erasing and recording, or a film-related member may be added only to the recording means 3. That is, the erasing
[0076]
For these reasons, when the film, bobbin, etc. can be disposed only in either the erasing means or the recording means, it can be said that it is better to use them in the recording means 3 as shown in FIG.
[0077]
Further, in the above description, the fulcrum when the
[0078]
(Third Modification)
FIG. 10 is a side view showing a main part of another modification of the image recording apparatus for recording an image on the recording material P, and a description of the same parts as those in the previous embodiment is omitted. In the second embodiment, the erasing
[0079]
As described above, since the film and bobbin in the erasing and recording means are configured to use the same member, the installation space can be reduced as compared with the case where they are individually provided, and the drive unit and the like can be reduced. it can. In addition, since the
[0080]
(Second embodiment)
FIG. 11 is a side view showing a main part of another embodiment of the image recording apparatus for recording an image on the
[0081]
In any of the above embodiments, the erasing
[0082]
In this method, as the size of the recording material P increases, the platen roller diameter increases, which is a factor that hinders downsizing. For example, in the case of A5 size and A4 size, the necessary platen roller diameters are required to be about φ70 and 100, respectively. Therefore, there has been a problem that the size in the apparatus height direction becomes large.
[0083]
The present embodiment is made to solve the above-described problems. Referring to FIG. 11, a
[0084]
The recording material P is also sandwiched between the erasing
[0085]
Further, the
[0086]
The operation in this embodiment will be described below. First, the recording material P is sandwiched between the
[0087]
Thereafter, the
[0088]
By heating the recording material P transported by the
[0089]
Recording on the recording material P from which unnecessary image information has been erased is started in the recording unit. That is, when the recording material P reaches a predetermined position, the
[0090]
An image is formed on the recording layer of the recording material P by selectively driving the
[0091]
After the image recording, the
[0092]
In the recording material P on which image recording has been performed, the
[0093]
As described above, according to the present embodiment, even when the size of the recording material P is increased, the size of the apparatus does not increase at all in the height direction. There is a merit in increasing the size of the recording material as compared with the method of winding the tape.
[0094]
(Third embodiment)
FIG. 12 is a cross-sectional view showing an image recording apparatus for recording an image on the
[0095]
The
[0096]
The sliding
[0097]
Furthermore, the sliding layer 7b was formed by laminating a dispersion containing PTFE particles on the base material 7a by a roll coating method. The formation method of the sliding layer 7b is not limited to the above method, and a spray method, a dipping method, a method of laminating and bonding the sliding layer 7b on the film to the surface of the substrate 7a, and the like can be used.
[0098]
In yet another embodiment, a heat-resistant resin such as polyimide (PI), polyether ether ketone (PEEK), polyether sulfone, polyether imide, or the like is used as the base material 70, and fluorine resin powder is contained therein. Also good. For example, PTFE powder can be dispersed in a polyimide solution by several weight%, formed into a thin layer, and then heated. Thereby, the sliding
[0099]
When the film is electrically insulative, the film is charged by mixing a conductive material such as carbon black, graphite, or conductive whisker into the film base 7a and / or the sliding layer 7b. It is possible to prevent the jamming of the film.
[0100]
The belt thus prepared is used with the sliding layer 7b side in contact with the thermal head.
[0101]
FIG. 13 shows an embodiment of an image recording apparatus in which the
[0102]
The operation in this embodiment will be described below. When a printing operation signal is input from an operator or another control device, the recording material P is conveyed in the direction of arrow D3 by the
[0103]
Next, when the recording material P reaches the portion where the recording means 3 is located, the recording
[0104]
In this state, the erasing
[0105]
Since the erasing is completed earlier in time, the erasing
[0106]
In the case of monochromatic recording, the recording material P is conveyed as it is in the direction of the arrow D3 and is discharged to a discharge tray or the like. Alternatively, as described in the previous embodiment, after the recording is finished, the recording material P is conveyed in the direction opposite to the arrow D3 direction (D4 direction), so that it can be discharged in the same direction as the paper feeding direction.
[0107]
In the present embodiment, it is formed in an endless belt shape, but it may of course be formed in an endless sheet shape as described in the previous embodiment.
[0108]
In all the embodiments described above, the image recording method and apparatus using the reversible thermosensitive recording material have been described. Needless to say, the present invention can be applied to the case of an irreversible thermosensitive recording material used for Fax and the like. Yes.
[0109]
(Fourth embodiment)
FIG. 14 is a structural view of the film in FIG.
[0110]
The
[0111]
That is, in the configuration of FIG. 13, the driving force for driving the
[0112]
Therefore, in this embodiment, the sliding layer 7 b is formed only in the recording area X by the recording
[0113]
On the other hand, the sliding layer 7b is not formed in the non-recording areas W and Y of the
[0114]
In the drawing, the thickness of the sliding layer 7b is exaggerated, but since it is actually on the order of several microns, the step does not adversely affect the film conveyance.
[0115]
Further, as a method for obtaining more reliable driving, it is possible to increase the driving force in the above W and Y by making the shape of the driving roller a crown. The crown shape is a shape in which the inner peripheral roller diameter is smaller than the outer peripheral roller diameter, and the contact property with the film can be improved in the roller outer peripheral portion as compared with the conventional cylindrical roller. In this case, as an additional effect, so-called “shift” in the main scanning direction of the film can be prevented.
[0116]
(Fourth modification)
FIG. 15 is a main part side view showing another modified example of the image recording apparatus for recording an image on the
[0117]
In FIG. 13, the driving
[0118]
The reason will be described below.
In the image recording apparatus in which the
[0119]
In order to solve the above problems, in this embodiment, the driving
[0120]
Furthermore, the frictional force of the film against the driving roller may be improved by roughening the surface outside the recording area and in contact with the driving
[0121]
(Fifth modification)
In any of the above embodiments, the film is substantially stationary with respect to the recording material and is configured to slide with respect to the thermal head. However, the present invention is not limited to this, and the film remains substantially stationary with respect to the thermal head. It may be configured to slide relative to the recording material P.
[0122]
【The invention's effect】
[0123]
Further, it has a specific effect that the components contained in the recording material, the components generated by applying heat to the recording material, and the impurities attached on the recording material can be prevented from deteriorating the heating element.
[0124]
Further, since the film also serves as a guide member when the recording medium is fed, the recording medium does not cause a so-called jam between the thermal head and the
[0125]
The reversible recording material image recording method according to
[0126]
[0131]
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing an embodiment of an image recording apparatus for a reversible recording material according to the present invention.
FIG. 2 is a schematic view of erasing and recording means according to the present invention.
FIG. 3 is a view showing the structure of a reversible recording material according to the present invention.
FIG. 4 is a view showing another embodiment of the image recording apparatus according to the present invention.
FIG. 5 is a diagram showing another embodiment of the image recording apparatus according to the present invention.
FIG. 6 is a diagram illustrating an example of a print sample by a conventional image recording apparatus.
FIG. 7 is a diagram showing another embodiment of the image recording apparatus according to the present invention.
FIG. 8 is a diagram showing another embodiment of the image recording apparatus according to the present invention.
FIG. 9 is a view showing another embodiment of the image recording apparatus according to the present invention.
FIG. 10 is a view showing another embodiment of the image recording apparatus according to the present invention.
FIG. 11 is a diagram showing another embodiment of the image recording apparatus according to the present invention.
FIG. 12 shows the structure of a film according to the present invention.
FIG. 13 is a diagram showing another embodiment of the image recording apparatus according to the present invention.
FIG. 14 is a diagram showing another embodiment of the image recording apparatus according to the present invention.
FIG. 15 is a diagram showing another embodiment of the image recording apparatus according to the present invention.
[Explanation of symbols]
1 Image recording device
11a substrate
11b Sliding layer
2 Image erasing means
9 Film cassette
3 Image recording means
4, 41, 42 Platen roller
6, 61, 62, 63, 64 films
64a, 64b bobbins
7, 71, 72, 73, 74 films
P Recording material
Pa support
Pb recording layer
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