JP3717230B2 - Method and apparatus for removing arsenic in water - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水特に水道水源または井戸水等飲料水として使用される河川水、湖沼水、地下水等の自然水中に含まれる微量のヒ素またはヒ素化合物(特許請求の範囲および以下の記載においてはこれらを総称して「ヒ素」ということとする)を除去する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
水中には微量のヒ素が含まれていることがあるが、ヒ素は有害であるため水道法にもとずく水質基準では水道水中のヒ素の許容濃度は0.01mg/l以下と規定されている。したがって、水道原水中のヒ素の濃度がこの基準を超える場合は浄水場においてヒ素を除去してその濃度を基準値以下に下げなければならない。
【0003】
水中のヒ素を除去する方法としては、従来工場排水中のヒ素をアルミナにより吸着除去する方法が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
アルミナによりヒ素を吸着除去する従来の方法はコスト高であり、比較的小量の水を処理する場合ならば適用可能であるが大量の水道原水を処理する浄水場等で使用するには経済的に不適である。
【0005】
本発明は、上記の事情にかんがみなされたものであって、水道水源の原水(未処理水)または井戸水等飲料水として使用される水の中のヒ素を経済的に実施可能な低コストで除去することができる方法および装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記目的を達成するため実験と研究を重ねる中、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カリウムおよび次亜塩素酸カルシウムからなる群から選ばれた次亜塩素酸塩を被処理水に添加し混合することによって水中のヒ素と次亜塩素酸塩を反応させ、その反応生成物をFe 3 O 4 およびFe3 O5 からなる群から選ばれた細片状または粉状の吸着剤に通すと、意外なことに、この反応生成物は該吸着剤に顕著に吸着されることによって被処理水から除去されることを発見し、本発明に到達した。
【0007】
すなわち、本発明の目的を達成する請求項1の発明にかかる水中のヒ素を除去する装置は、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カリウムおよび次亜塩素酸カルシウムからなる群から選ばれた次亜塩素酸塩を貯蔵する貯蔵槽と、該貯蔵槽に接続され該貯蔵槽から次亜塩素酸塩が供給される次亜塩素酸塩供給部と、ヒ素を含有する被処理水の流入部と、被処理水の流出部と、次亜塩素酸塩と被処理水とを混合して被処理水中のヒ素と次亜塩素酸塩とを反応させる混合手段とを備える反応槽と、Fe 3 O 4 およびFe3 O5 からなる群から選ばれた細片状または粉状の吸着剤が充填され該反応槽の該流出口に接続された濾過槽とを備えることを特徴とする。
【0008】
また請求項2記載の水中のヒ素を除去する装置は、上記の構成に加え、該吸着剤はFe 3 O 4 であり、該吸着剤を磁化する磁石をさらに備えることを特徴とする。
【0009】
また請求項3記載の水中のヒ素を除去する装置は、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カリウムおよび次亜塩素酸カルシウムからなる群から選ばれた次亜塩素酸塩を貯蔵する貯蔵槽と、該貯蔵槽に接続され該貯蔵槽から次亜塩素酸塩が供給される次亜塩素酸塩供給部と、ヒ素を含有する被処理水の流入部と、被処理水の流出部と、次亜塩素酸塩と被処理水とを混合して被処理水中のヒ素と次亜塩素酸塩とを反応させる混合手段とを備える反応槽と、Fe 3 O 4 およびFe3 O5 からなる群から選ばれた細片状または粉状の吸着剤を該反応槽内に装入し被処理水と混合する手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
また請求項4記載の発明にかかる水中のヒ素を除去する方法は、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カリウムおよび次亜塩素酸カルシウムからなる群から選ばれた次亜塩素酸塩を自然水中に添加して自然水中のヒ素と次亜塩素酸塩とを反応させて反応生成物を生成させ、該反応生成物をFe 3 O 4 およびFe3 O5 からなる群から選ばれた細片状または粉状の吸着剤に吸着させることを特徴とする。
【0011】
なお、本明細書において、「自然水」とは河川水、湖沼水、地下水等水道水源または井戸水源等飲料水の水源として使用される未処理または処理過程にある水を意味し、塩素処理を含むすべての浄水処理が完了し、使用可能な水として供給される水道水を含まない。
【0012】
【作用】
次亜塩素酸ナトリウム等の次亜塩素酸塩は従来酸化剤、漂白剤等として使用されており、浄水場において塩素に代り殺菌消毒剤として添加される場合もあるが、水中のヒ素と次亜塩素酸塩の反応生成物がFe 3 O 4 またはFe3 O5 からなる吸着剤によって顕著に吸着されるということはこれまでまったく知られておらず、浄水場等自然水を水道水源として処理する施設においてヒ素を除去するためにこのような方法が使用された例はない。
【0013】
本発明は、従来も水道原水の殺菌消毒用として塩素と同様に使用されていた次亜塩素酸ナトリウム等の安価な次亜塩素酸塩とFe 3 O 4 等の安価な吸着剤を使用するだけで大量の水道原水または井戸水中のヒ素の濃度を水道法にもとずく基準値等所望の値に低減させることができ、浄水場等において水中のヒ素を経済的に実施可能な低コストで除去することを可能とするものであって、その社会的貢献度は極めて大きい。
【0014】
請求項1記載の発明によれば、貯蔵槽から反応槽内に供給される次亜塩素酸塩は反応槽内に流入した被処理水と混合され、被処理水中のヒ素と次亜塩素酸塩との反応生成物が生じる。この反応生成物は濾過槽内のFe 3 O 4 、Fe3 O5 からなる群から選ばれた吸着剤に吸着されることにより、被処理水中のヒ素の濃度を基準値濃度等所望の値に減少させることができる。
【0015】
請求項2記載の発明によれば、吸着剤は磁石によって磁化されることにより、ヒ素吸着効率がいっそう向上する。
【0016】
請求項3記載の発明によれば、貯蔵槽から反応槽内に供給される次亜塩素酸塩は反応槽内に流入した被処理水と混合され、被処理水中のヒ素と次亜塩素酸塩との反応生成物が生じる。この反応生成物は、反応槽内に装入され被処理水と混合されるFe 3 O 4 、Fe3 O5 からなる群から選ばれた吸着剤に吸着される。
【0017】
また請求項4記載の発明によれば、水道水源の原水または井戸水等飲料水として使用される自然水の中のヒ素を経済的に実施可能な低コストで除去することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の1実施形態を示す模式的断面図である。ヒ素除去装置1は、次亜塩素酸塩貯蔵槽2、反応槽3、濾過槽4を備えている。
【0019】
次亜塩素酸塩貯蔵槽2には次亜塩素酸ナトリウムの水溶液が貯蔵されている。
【0020】
反応槽3は円筒状で蓋部3aおよび底部3bを有し、蓋部3aには配管5を介して貯蔵槽2から次亜塩素酸ナトリウムが供給される供給口6と被処理水の流入口7が形成されており、底部には被処理水の流出口8が形成されている。また蓋部3a中央の開口3cを介して回転攪拌混合器9の軸9aが挿通されており、攪拌混合器9は図示しないモータによって回転駆動される。攪拌混合器9は次亜塩素酸ナトリウムと被処理水とを混合する混合手段を形成する。
【0021】
濾過槽4は円筒状で蓋部4aに被処理水流入口4cを、底部4bに被処理水流出口4dを有している。反応槽3の流出口8は配管10を介して濾過槽4の被処理水流入口4cに連通している。濾過槽4には不織布フィルター等のフィルター板11が上部および下部に配設固定されており、これら両フィルター板11間の空間には吸着剤として細片状の磁鉄鉱(Fe3 O4 )が充填堆積されて吸着剤層12を形成している。
【0022】
またフィルター板11、11の上には環状マグネット13、14が載置されており、その磁力線により吸着剤層12を磁化している。各環状マグネット13、14はそれぞれの位置が上下方向で一致するように位置決めされ、また各環状マグネット13、14はその磁力線の向きが互いに一致し、特に水の流れた対し逆向きとなるように一致し、かつ磁力線の方向が水の流れに沿うように配置されている。
【0023】
この環状マグネット13、14の配置により、環状マグネット13、14のそれぞれの磁力線は互いに結合して増強し合い、特に上向き、すなわち水の流れに沿いかつそれとは逆向きの均一で強力な磁場を形成し、磁鉄鉱からなる吸着剤層12を強力に磁化している。
【0024】
次にこの装置の動作について説明する。反応槽3の流入口7からは被処理水が流入する一方供給口6からは貯蔵槽2からの次亜塩素酸ナトリウムが流入する。次亜塩素酸ナトリウムは攪拌混合器9により被処理水と混合され、被処理水中のヒ素は次亜塩素酸ナトリウムと反応して反応生成物が生成される。
【0025】
次いで被処理水は反応槽3の流出口8から配管10を介して濾過槽4の流入口4aに流入し、フィルター11を介して磁化されたFe3 O4 からなる吸着剤層12を通過し流出口4dから装置外に流出する。この間にヒ素と次亜塩素酸ナトリウムの反応生成物の大部分は吸着剤層12の吸着剤に吸着される結果、濾過槽4の流出口4dから流出する被処理水中のヒ素の濃度は所望の値(たとえば0.01mg/l)に低減している。
【0026】
図2は本発明の他の実施形態を示す模式的断面図である。この実施形態において、装置21は次亜塩素酸塩貯蔵槽22、反応槽23、吸着剤貯蔵槽24を備えている。
【0027】
次亜塩素酸塩貯蔵槽2には次亜塩素酸ナトリウム水溶液が貯蔵されている。また吸着剤貯蔵槽24には粉状のFe2 O3 が貯蔵されている。
【0028】
反応槽23は四角筒状で蓋部23aおよび底部23bを有し、蓋部23aには配管25を介して貯蔵槽22から次亜塩素酸ナトリウムが供給される供給口26と、被処理水の流入口27と、吸着剤貯蔵槽24から配管28を介して吸着剤が供給される供給口29が形成されている。また底部23bには被処理水の流出口30が形成されている。また蓋部23a中央の開口23cを介して回転攪拌混合器31の軸31aが挿通されており、攪拌混合器31は図示しないモータによって回転駆動される。攪拌混合器31は次亜塩素酸塩と被処理水とを混合する混合手段を形成するとともに吸着剤を被処理水と混合する手段を兼用している。
【0029】
32は不織布フィルター等からなる四角形のフィルター板であり、その下側にはキャスター33が取付けられている。フィルター板32のフィルターの目は粉状吸着剤を通さないような値に設定されている。また反応槽23の一側の下部はヒンジ34により反応槽23の壁部23dに開閉可能にヒンジ結合された開閉窓部35として形成されており、把手35aにより開閉ができるようになっている。したがって開閉窓部35を開いてフィルター板32を外部に取出すことが可能である。
【0030】
次にこの装置21の動作について説明する。反応槽23の流入口27からは被処理水が流入する一方供給口26からは貯蔵槽22からの次亜塩素酸ナトリウムが流入する。また供給口29からは貯蔵槽24からのFe2 O3 粉末が吸着剤として連続的または間欠的に装入される。次亜塩素酸ナトリウムは攪拌混合器31により被処理水と混合され、被処理水中のヒ素は次亜塩素酸ナトリウムと反応して反応生成物が生成される。
【0031】
ヒ素と次亜塩素酸ナトリウムの反応生成物の大部分を吸着する。その結果反応槽の流出口30から流出する被処理水中のヒ素の濃度は所望の値に低減している。
【0032】
吸着剤による反応生成物の吸着が飽和状態に達した場合等吸着能力が低下した場合は装置の運転を中止し、反応槽23内の被処理水を流出口30からすべて排出すると、吸着剤はフィルター板32上に堆積する。次いで開閉窓部35を開いてフィルター板32を外部に取出し吸着剤を取除いた後フィルター板32を反応槽23内に戻し開閉窓部35を閉じ、装置の運転を再開する。
【0033】
上記各装置においては、混合手段として攪拌混合器9、31を用いたが、混合手段としてはこれに限らず、たとえば反応槽を回転駆動する等他の方法を使用してもよい。
【0034】
図1の装置において、濾過槽4内の吸着剤は環状マグネット13、14により磁化しているが、磁石としては他の磁石を使用してもよい。また磁石を用いず、磁化されない吸着剤により反応生成物を磁化するようにしてもよい。ただし実験の結果磁化された吸着剤は磁化されない同一の吸着剤に比べて反応生成物の吸着効果が良く、したがってヒ素の除去を迅速に行うことができ、同じ時間内により大量の被処理水を処理することができる。
【0035】
次に本発明の1実験例について説明する。反応容器内に100ppbのAs(III) を添加した井戸水1lを入れ、これに0.1mM次亜塩素酸ナトリウムを添加し、次いで吸着剤として所定量のFe2O3 粉末を添加し、15分間振とうした後ろ紙(No.2)で濾過した。また比較のため次亜塩素酸ナトリウムを加えずFe2 O3 粉末のみを添加し上記と同様の処理を行った。濾水のヒ素濃度を水素化物発生ICP発光分析法により測定した。この測定法による定量限界は1ppbであった。ヒ素濃度測定の結果を表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】
以上の結果から、次亜塩素酸ナトリウムを添加しない場合ヒ素を完全に除去することはできないが、次亜塩素酸ナトリウムで反応させた場合ヒ素をほぼ完全に除去することができることが判る。
【0038】
また吸着剤としてFe2 O3 のかわりに粉末状Fe3 O4 を用いた以外は上記と同一条件でヒ素除去実験を行った。その結果を表2に示す。
【0039】
【表2】
【0040】
吸着剤としてFe3 O4 を使用した実験では、Fe3 O4 はFe2 O3 よりも粒径が大きいため合計吸着表面積が小さく、またFe3 O4 はFe2 O3 よりも重く容器の底に沈む割合が大きいため吸着効率がFe2 O3 よりも劣り、ヒ素の除去率がそれだけ劣っていた。しかしFe3 O4 を吸着剤として用いた場合でも、次亜塩素酸ナトリウムを添加した場合の方が添加しない場合に比べてヒ素除去率が優れていることは明らかである。また図1に示す実施形態においてFe3 O4 を使用し、特に磁石によりFe3 O4 を磁化した場合はヒ素除去率はFe2 O3 に比べて特に劣るものではなく、むしろ優れている場合もある。
【0041】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1記載の発明によれば、貯蔵槽から反応槽内に供給される次亜塩素酸塩は反応槽内に流入した被処理水と混合され、被処理水中にヒ素と次亜塩素酸塩との反応生成物が生じる。この反応生成物は濾過槽内のFe 3 O 4 、Fe3 O5 からなる群から選ばれた吸着剤に吸着されることにより、被処理水中のヒ素の濃度を基準値濃度等所望の値に減少させることができる。
【0042】
請求項2記載の発明によれば、吸着剤は磁石によって磁化されることにより、ヒ素吸着効率がいっそう向上する。
【0043】
請求項3記載の発明によれば、貯蔵槽から反応槽内に供給される次亜塩素酸塩は反応槽内に流入した被処理水と混合され、被処理水中のヒ素と次亜塩素酸塩との反応生成物が生じる。この反応生成物は、反応槽内に装入され被処理水と混合されるFe 3 O 4 、Fe3 O5 からなる群から選ばれた吸着剤に吸着される。
【0044】
また請求項4記載の発明によれば、水道水源の原水または井戸水等飲料水として使用される自然水の中のヒ素を経済的に実施可能な低コストで除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態を模式的に示す断面図である。
【図2】本発明の他の実施例を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
2、22 次亜塩素酸塩貯蔵槽
3、23 反応槽
4 濾過槽
12 吸着剤層
13,14 磁石
24 吸着剤貯蔵槽[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to trace amounts of arsenic or arsenic compounds contained in natural water such as river water, lake water, and groundwater used as drinking water such as tap water source or well water (in the claims and the following description, these are referred to as The present invention relates to a method and an apparatus for removing (arsenic).
[0002]
[Prior art]
Trace amounts of arsenic may be contained in water, but since arsenic is harmful, water quality standards based on the Water Supply Law specify that the allowable concentration of arsenic in tap water is 0.01 mg / l or less . Therefore, if the concentration of arsenic in the raw tap water exceeds this standard, arsenic must be removed at the water purification plant and the concentration must be reduced below the standard value.
[0003]
As a method for removing arsenic in water, a method of adsorbing and removing arsenic in factory wastewater with alumina is conventionally known.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
The conventional method of adsorbing and removing arsenic with alumina is costly and can be applied if a relatively small amount of water is treated, but it is economical to use in a water purification plant that treats a large amount of raw water. Not suitable for.
[0005]
The present invention has been considered in view of the above circumstances, and removes arsenic in water used as drinking water such as raw water (untreated water) for tap water sources or well water at an economically feasible cost. It is intended to provide a method and apparatus that can be used.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above-mentioned object, the present inventor treated hypochlorite selected from the group consisting of sodium hypochlorite, potassium hypochlorite and calcium hypochlorite during repeated experiments and research. By adding to water and mixing, arsenic and hypochlorite in water are reacted, and the reaction product is adsorbed in the form of flakes or powders selected from the group consisting of Fe 3 O 4 and Fe 3 O 5 Surprisingly, the reaction product was found to be removed from the water to be treated by being significantly adsorbed by the adsorbent when passed through the agent, and the present invention was reached.
[0007]
That is, the apparatus for removing arsenic in water according to the invention of
[0008]
The device for removing arsenic in water according to claim 2, in addition to the above configuration, the adsorbent is Fe 3 O 4, and further comprising a magnet magnetizing the adsorbent.
[0009]
The apparatus for removing arsenic in water according to claim 3 comprises a storage tank for storing hypochlorite selected from the group consisting of sodium hypochlorite, potassium hypochlorite and calcium hypochlorite; A hypochlorite supply section connected to the storage tank to which hypochlorite is supplied from the storage tank, an inflow section of treated water containing arsenic, an outflow section of treated water, A reaction vessel comprising a mixing means for mixing chlorite and water to be treated and reacting arsenic and hypochlorite in the water to be treated; and from the group consisting of Fe 3 O 4 and Fe 3 O 5 And a means for charging the selected strip-like or powdery adsorbent into the reaction vessel and mixing it with the water to be treated.
[0010]
The method for removing arsenic from water according to the invention of claim 4 is characterized in that a hypochlorite selected from the group consisting of sodium hypochlorite, potassium hypochlorite and calcium hypochlorite is added to natural water. To form a reaction product by reacting arsenic and hypochlorite in natural water, and the reaction product is in the form of a strip selected from the group consisting of Fe 3 O 4 and Fe 3 O 5 Or it is made to adsorb | suck to a powdery adsorbent.
[0011]
In this specification, “natural water” means untreated or in-process water that is used as a source of drinking water such as river water, lake water, groundwater, or tap water or well water, and is treated with chlorination. All water purification treatments are completed and do not include tap water supplied as usable water.
[0012]
[Action]
Hypochlorites such as sodium hypochlorite are conventionally used as oxidizing agents, bleaching agents, etc., and may be added as disinfectants instead of chlorine in water purification plants. It has not been known so far that the reaction product of chlorate is significantly adsorbed by an adsorbent composed of Fe 3 O 4 or Fe 3 O 5, and natural water such as a water purification plant is treated as a tap water source. There is no example where such a method has been used to remove arsenic in a facility.
[0013]
In the present invention, an inexpensive hypochlorite salt such as sodium hypochlorite and Fe 3 O 4 that have been used in the same manner as chlorine for sterilization and disinfection of raw water for water supply. It is possible to reduce the concentration of arsenic in a large amount of raw water or well water to a desired value such as a standard value based on the Waterworks Law simply by using an inexpensive adsorbent, etc. It can be removed at a low cost that is economically feasible, and its social contribution is extremely large.
[0014]
According to the first aspect of the present invention, the hypochlorite supplied from the storage tank into the reaction tank is mixed with the treated water flowing into the reaction tank, and arsenic and hypochlorite in the treated water are mixed. To form a reaction product. This reaction product is adsorbed by an adsorbent selected from the group consisting of Fe 3 O 4 and Fe 3 O 5 in the filtration tank, so that the concentration of arsenic in the water to be treated is set to a desired value such as a reference value concentration. Can be reduced.
[0015]
According to the invention described in claim 2, the adsorbent is magnetized by the magnet, so that the arsenic adsorption efficiency is further improved.
[0016]
According to the invention described in claim 3, hypochlorite supplied from the storage tank into the reaction tank is mixed with the water to be treated which has flowed into the reaction tank, and arsenic and hypochlorite in the water to be treated. To form a reaction product. The reaction product, Fe 3 O 4 which is charged to the reaction vessel and mixed with the water to be treated And adsorbent selected from the group consisting of Fe 3 O 5 .
[0017]
Further, according to the invention described in claim 4, arsenic in natural water used as drinking water such as raw water or well water for a tap water source can be removed at a low cost that is economically feasible.
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings. FIG. 1 is a schematic cross-sectional view showing an embodiment of the present invention. The arsenic removing
[0019]
An aqueous solution of sodium hypochlorite is stored in the hypochlorite storage tank 2.
[0020]
The reaction tank 3 is cylindrical and has a lid portion 3a and a
[0021]
The filtration tank 4 has a cylindrical shape, and has a treated water inlet 4c in the
[0022]
Further,
[0023]
Due to the arrangement of the
[0024]
Next, the operation of this apparatus will be described. Water to be treated flows from the
[0025]
Next, the water to be treated flows from the outlet 8 of the reaction tank 3 into the
[0026]
FIG. 2 is a schematic cross-sectional view showing another embodiment of the present invention. In this embodiment, the
[0027]
The hypochlorite storage tank 2 stores an aqueous sodium hypochlorite solution. The
[0028]
The
[0029]
[0030]
Next, the operation of the
[0031]
Adsorbs most of the reaction products of arsenic and sodium hypochlorite. As a result, the concentration of arsenic in the water to be treated flowing out from the
[0032]
If the adsorption capacity is reduced, such as when the adsorption of the reaction product by the adsorbent reaches a saturated state, the operation of the apparatus is stopped, and when all the water to be treated in the
[0033]
In each of the above apparatuses, the stirring
[0034]
In the apparatus of FIG. 1, the adsorbent in the filtration tank 4 is magnetized by the
[0035]
Next, one experimental example of the present invention will be described. Into the reaction vessel, 1 liter of well water added with 100 ppb As (III) was added, 0.1 mM sodium hypochlorite was added thereto, and then a predetermined amount of Fe 2 O 3 powder was added as an adsorbent, and 15 minutes It filtered with the back paper (No. 2) which was shaken. For comparison, only Fe 2 O 3 powder was added without adding sodium hypochlorite and the same treatment as above was performed. The arsenic concentration of the filtrate was measured by hydride generation ICP emission spectrometry. The limit of quantification by this measuring method was 1 ppb. The results of arsenic concentration measurement are shown in Table 1.
[0036]
[Table 1]
[0037]
From the above results, it can be seen that arsenic cannot be completely removed when sodium hypochlorite is not added, but arsenic can be almost completely removed when reacted with sodium hypochlorite.
[0038]
An arsenic removal experiment was performed under the same conditions as described above except that powdered Fe 3 O 4 was used instead of Fe 2 O 3 as the adsorbent. The results are shown in Table 2.
[0039]
[Table 2]
[0040]
In an experiment using Fe 3 O 4 as the adsorbent, Fe 3 O 4 has a larger particle size than Fe 2 O 3 , so the total adsorption surface area is small, and Fe 3 O 4 is heavier than Fe 2 O 3. Since the ratio of sinking to the bottom is large, the adsorption efficiency is inferior to Fe 2 O 3 and the arsenic removal rate is inferior. However, even when Fe 3 O 4 is used as the adsorbent, it is clear that the arsenic removal rate is superior when sodium hypochlorite is added compared to when it is not added. Further, when Fe 3 O 4 is used in the embodiment shown in FIG. 1, and especially when Fe 3 O 4 is magnetized by a magnet, the arsenic removal rate is not particularly inferior to Fe 2 O 3 , but rather excellent. There is also.
[0041]
【The invention's effect】
As described above, according to the first aspect of the present invention, the hypochlorite supplied from the storage tank into the reaction tank is mixed with the treated water flowing into the reaction tank, and the arsenic is contained in the treated water. And a reaction product of hypochlorite is formed. This reaction product is adsorbed by an adsorbent selected from the group consisting of Fe 3 O 4 and Fe 3 O 5 in the filtration tank, so that the concentration of arsenic in the water to be treated is set to a desired value such as a reference value concentration. Can be reduced.
[0042]
According to the invention described in claim 2, the adsorbent is magnetized by the magnet, so that the arsenic adsorption efficiency is further improved.
[0043]
According to the invention described in claim 3, hypochlorite supplied from the storage tank into the reaction tank is mixed with the water to be treated which has flowed into the reaction tank, and arsenic and hypochlorite in the water to be treated are mixed. To form a reaction product. This reaction product is adsorbed by an adsorbent selected from the group consisting of Fe 3 O 4 and Fe 3 O 5 charged in the reaction vessel and mixed with the water to be treated.
[0044]
Further, according to the invention described in claim 4, arsenic in natural water used as drinking water such as raw water for tap water or well water can be removed at a low cost that can be economically implemented.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view schematically showing one embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view schematically showing another embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
2,22
Claims (4)
該貯蔵槽に接続され該貯蔵槽から次亜塩素酸塩が供給される次亜塩素酸塩供給部と、ヒ素を含有する被処理水の流入部と、被処理水の流出部と、次亜塩素酸塩と被処理水とを混合して被処理水中のヒ素と次亜塩素酸塩とを反応させる混合手段とを備える反応槽と、
Fe 3 O 4 およびFe3 O5 からなる群から選ばれた細片状または粉状の吸着剤が充填され該反応槽の該流出口に接続された濾過槽とを備えることを特徴とする水中のヒ素を除去する装置。A storage tank for storing hypochlorite selected from the group consisting of sodium hypochlorite, potassium hypochlorite and calcium hypochlorite;
A hypochlorite supply unit connected to the storage tank to which hypochlorite is supplied from the storage tank, an inflow portion of treated water containing arsenic, an outflow portion of treated water, A reaction vessel comprising mixing means for mixing chlorate and water to be treated to react arsenic and hypochlorite in the water to be treated;
A filtration tank filled with a strip-like or powdery adsorbent selected from the group consisting of Fe 3 O 4 and Fe 3 O 5 and connected to the outlet of the reaction tank. For removing arsenic in water.
該貯蔵槽に接続され該貯蔵槽から次亜塩素酸塩が供給される次亜塩素酸塩供給部と、ヒ素を含有する被処理水の流入部と、被処理水の流出部と、次亜塩素酸塩と被処理水とを混合して被処理水中のヒ素と次亜塩素酸塩とを反応させる混合手段とを備える反応槽と、
Fe 3 O 4 およびFe3 O5 からなる群から選ばれた細片状または粉状の吸着剤を該反応槽内に装入し被処理水と混合する手段とを備えることを特徴とする水中のヒ素を除去する装置。A storage tank for storing hypochlorite selected from the group consisting of sodium hypochlorite, potassium hypochlorite and calcium hypochlorite;
A hypochlorite supply unit connected to the storage tank to which hypochlorite is supplied from the storage tank, an inflow portion of treated water containing arsenic, an outflow portion of treated water, A reaction vessel comprising mixing means for mixing chlorate and water to be treated to react arsenic and hypochlorite in the water to be treated;
And a means for charging a strip-like or powdery adsorbent selected from the group consisting of Fe 3 O 4 and Fe 3 O 5 into the reaction vessel and mixing it with the water to be treated. For removing arsenic in water.
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