JP3715074B2 - Compressor control valve - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、車両空調システム等に適用される圧縮機を制御する制御弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の圧縮機として、吐出容量を変更可能な可変容量型圧縮機が存在する。例えば、ハウジングはシリンダブロックに接合固定され、その内部には両者に囲まれてクランク室が区画形成されている。駆動軸はクランク室に配置されており、ハウジング及びシリンダブロックによって回転可能に架設支持されている。シリンダボアはシリンダブロックに貫設形成され、ピストンは同シリンダボア内に収容されている。斜板は、クランク室において駆動軸に一体回転可能でかつ傾動可能に挿着されており、同駆動軸の回転によりその軸線方向前後に揺動される。ピストンは斜板に連結されており、従って、ピストンが駆動軸の回転により往復動されて、冷媒ガスの圧縮が行われる。
【0003】
前記クランク室は、抽気通路を介して吸入圧領域に連通されている。同クランク室は、給気通路を介して吐出圧領域に連通されている。電磁弁よりなる容量制御弁は、抽気通路及び給気通路の少なくとも一方に介在されている。そして、駆動回路が、冷房負荷等に基づく制御コンピュータの制御により動作され、容量制御弁のソレノイドが励磁・消磁される。従って、同容量制御弁の弁体が動作され、抽気通路及び給気通路の少なくとも一方が開閉されて、クランク室への吐出冷媒ガスの導入量及び同クランク室からの冷媒ガスの排出量の少なくとも一方が調節される。その結果、クランク室の圧力とシリンダボアの圧力とのピストンを介した差が変更され、斜板の傾角が変更されて吐出容量が変更される。
【0004】
図9及び図10は、前記ソレノイドのコイルユニット112を示す。すなわち、絶縁性の合成樹脂よりなるボビン113は円筒状をなし、同ボビン113の外周にはコイル114が巻回されている。ターミナルベース115は、ボビン113の端縁において一体に延出形成されている。導体である給電側ターミナル116及び接地側ターミナル117は、ターミナルベース115に固定支持されている。コイル114の給電側端子114aは、給電側ターミナル116に接続され、同給電側ターミナル116を介して図示しない駆動回路の給電線に接続されている。同コイル114の接地側端子114bは、接地側ターミナル117に接続され、同接地側ターミナル117を介して接地されている。カソード固定片116aは給電側ターミナル116に、アノード固定片117aは接地側ターミナル117にそれぞれ設けられている。
【0005】
ダイオード119は、そのカソード側端子119aがカソード固定片116aに、アノード側端子119bがアノード固定片117aにそれぞれハンダ付けにより固定されている(ハンダ付け部121)。従って、同ダイオード119は、両ターミナル116,117を介してコイル114に接続され、同コイル114に対してフライホイール回路を構成する。つまり、コイル114は、例えば、ソレノイドの励磁状態からの消磁により自己インダクタンスに基づいて逆起電力を生じる(接地側が昇圧される)。しかし、この逆起電力に基づく過大な電流は、フライホイール回路を経由して消費される。従って、同電流が駆動回路側に流れ込むことはなく、同駆動回路に過大な電気負荷が作用されることを防止できる。
【0006】
絶縁被覆120は、絶縁性の合成樹脂がコイルユニット112の外面に盛られて形成されている。コイル114、ターミナル116,117、固定片116a,117a及ダイオード119等は、同絶縁被覆120に埋没されている。同絶縁被覆120は、それに埋没したこれら電気部品の耐候性や絶縁性を向上させる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記ターミナルベース115及び絶縁被覆120は膨張率が大きな合成樹脂製であり、カソード固定片116aとアノード固定片117aとを連結している。同ターミナルベース115及び絶縁被覆120は、ソレノイドの動作発熱等により膨張しようとする。従って、両固定片116a,117aの間隔が広がろうとする。また、同ターミナルベース115及び絶縁被覆120は、外気温の低下等により収縮しようとする。従って、両固定片116a,117aの間隔が狭まろうとする。
【0008】
しかし、前記ダイオード119は、その全長方向の多くを占める両端子119a,119bが、合成樹脂より膨張率の低い金属製であって、温度変化によってもその全長はほとんど変化されない。つまり、両固定片116a,117aは、ダイオード119によって拘束された状態にある。その結果、熱応力がターミナルベース115及び絶縁被覆120内に生じて両固定片116a,117aに作用され、やがては、強度的に弱いハンダ付け部121が疲労破壊されて導通不良が生じるおそれがあった。
【0009】
本発明は、上記従来技術に存在する問題点に着目してなされたものであって、その目的は、電気素子の端子と素子固定片との固定部分に作用される熱応力を軽減可能な圧縮機の制御弁を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の発明では、ソレノイドの励磁・消磁により弁体を動作させて圧縮機を制御する制御弁であって、導体である一対のターミナルの少なくとも一方にはソレノイドを構成するコイルの端子が接続され、各ターミナルにはコイルに対して電気素子を接続するための素子固定片がそれぞれ設けられ、両素子固定片は絶縁性の合成樹脂よりなるスペーサを介して連結され、一方のターミナルの素子固定片には電気素子の素子本体から延びる一方の端子が、他方のターミナルの素子固定片には同じく素子本体から延びる他方の端子がそれぞれ固定されており、少なくとも一方の端子の途中を曲折することで伸縮部が形成され、同伸縮部の伸縮により電気素子が両素子固定片の間隔変化を許容できるように構成し、前記スペーサは両ターミナルを固定支持するターミナルベースである制御弁である。
【0011】
請求項2の発明では、前記両素子固定片は対向配置されており、素子本体は両素子固定片によって囲まれた空間内に配置されている。
請求項3の発明では、前記伸縮部は、前記両素子固定片の延在方向に沿ってターミナルベース側に曲折されている。
【0012】
請求項4の発明では、前記コイルは絶縁性の合成樹脂よりなるボビンに巻回され、前記ターミナルベースは同ボビンに一体形成されている。
請求項5の発明では、前記スペーサは両素子固定片を埋める絶縁被覆である。
【0013】
請求項6の発明では、前記一対のターミナルは、コイルの給電側端子が接続される給電側ターミナルと、同コイルの接地側端子が接続される接地側ターミナルとからなり、前記電気素子はコイルに対してフライホイール回路を構成するものである。
【0014】
請求項7の発明では、前記圧縮機は、ハウジングの内部にクランク室及び制御圧室を形成するとともに駆動軸を回転可能に支持させ、ハウジングの一部を構成するシリンダブロックにシリンダボアを形成し、同シリンダボアにはピストンを往復動可能に収容し、駆動軸にカムプレートを一体回転可能でかつ傾動可能に挿着し、制御圧室の圧力を変更することでクランク室の圧力とシリンダボアの圧力とのピストンを介した差を変更し、その差に応じてカムプレートの傾角を変更することで、吐出容量を制御する構成であって、請求項1〜6のいずれかに記載の制御弁は、制御圧室と吸入圧領域とを連通する抽気通路、及び同制御圧室と吐出圧領域とを連通する給気通路の少なくとも一方に介在され、ソレノイドの励磁・消磁により弁体を動作させることで同通路の開度を調節して制御圧室の圧力の変更を行う容量制御弁である。
【0015】
(作用)
上記構成の請求項1の発明においては、合成樹脂よりなるスペーサが、その周囲の温度変化により膨張或いは収縮しようとし、同スペーサで連結された両素子固定片の間隔が変化しようとする。ところが、両素子固定片は、スペーサほど膨張或いは収縮することのない電気素子によっても連結されており、従って、同スペーサ内には熱応力が生じる。しかし、電気素子は端子の途中に伸縮部を備え、同伸縮部は両素子固定片に熱応力が作用することで伸縮される。従って、電気素子の全長が変化され、両素子固定片の間隔変化が許容される。その結果、スペーサに生じる熱応力が緩和されて、電気素子の端子と素子固定片との固定部分に作用される負荷は軽減される。また、ターミナルベースが周囲の温度変化により膨張或いは収縮しようとすると、同ターミナルベース上で両ターミナルの配置間隔が変化しようとし、同ターミナルに設けられた両素子固定片の間隔が変化しようとする。
【0016】
請求項2の発明においては、素子本体が収容空間内に収容されている。従って、素子固定片による素子本体の保護効果を期待でき、例えば、制御弁の組み立て時において、他の部材が素子本体に干渉されたり、作業者や工具が同素子本体に触れたりすること等を防止できる。
【0017】
請求項3の発明においては、互いに対向する両素子固定片によって囲まれる空間に電気素子の素子本体が配置されることになるから、両素子固定片による素子本体の保護効果が期待できる。
【0018】
請求項4の発明においては、ターミナルベースがボビンに一体形成されている。従って、コイル、ターミナル、素子固定片及び電気素子がユニット化され、例えば、制御弁の組み立て時において、これらの取り扱いが容易となる。
【0019】
請求項5の発明においては、絶縁被覆が周囲の温度変化により膨張或いは収縮しようとし、同絶縁被覆で連結された両素子固定片の間隔が変化しようとする。請求項6の発明においては、例えば、励磁状態にあるソレノイドが消磁されると、同ソレノイドのコイルには自己インダクタンスに基づいて逆起電力が生じる。しかし、電気素子がコイルに接続されてフライホイール回路を構成するため、逆起電力による電流は同フライホイール回路を経由して消費される。従って、同電流がコイルを通電制御する駆動回路側に流れ込むことはない。
【0020】
請求項7の発明においては、ソレノイドの励磁・消磁により弁体を動作させることで抽気通路及び給気通路の少なくとも一方の開度が調節され、制御圧室の圧力が変更される。従って、クランク室の圧力とシリンダボアの圧力とのピストンを介した差が変更され、その差に応じてカムプレートの傾角が変更されて、吐出容量が制御される。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の制御弁を、クラッチレスタイプの可変容量型圧縮機の容量制御弁において具体化した一実施形態について説明する。
【0022】
図1に示すように、フロントハウジング11はシリンダブロック12の前端に接合固定されている。リヤハウジング13は、シリンダブロック12の後端に弁形成体14を介して接合固定されている。制御圧室としてのクランク室15は、フロントハウジング11とシリンダブロック12とにより囲まれて区画形成されている。駆動軸16は、クランク室15を通るようにフロントハウジング11とシリンダブロック12との間に回転可能に架設支持されている。プーリ17は、フロントハウジング11にアンギュラベアリング18を介して支持されている。同プーリ17は、駆動軸16のフロントハウジング11からの突出端部に連結されており、その外周部に巻き掛けられたベルト19を介して外部駆動源としての車両エンジン20に、電磁クラッチ等のクラッチ機構を介することなく直結されている。
【0023】
回転支持体22は、クランク室15において駆動軸16に止着されている。カムプレートとしての斜板23は、駆動軸16に対してその軸線L方向へスライド移動可能でかつ傾動可能に支持されている。支持アーム24は回転支持体22に突設されており、そのガイド孔24aを以て斜板23に設けられたガイドピン25の球状部25aに係合されている。そして、斜板23は、支持アーム24とガイドピン25との連係により、駆動軸16の軸線L方向へ傾動可能でかつ同駆動軸16と一体的に回転可能となっている。同斜板23の傾動は、ガイド孔24aと球状部25aとの間のスライドガイド関係、駆動軸16のスライド支持作用により案内される。斜板23の半径中心部がシリンダブロック12側に移動されると、同斜板23の傾角が減少される。傾角減少バネ26は、回転支持体22と斜板23との間に介在されている。同傾角減少バネ26は、斜板23を傾角の減少方向に付勢する。傾角規制突部22aは回転支持体22の後面に形成され、斜板23の最大傾角を規制する。
【0024】
図2に示すように、収容孔27は、シリンダブロック12の中心部において駆動軸16の軸線L方向に貫設されている。遮断体28は筒状をなし、収容孔27にスライド可能に収容されている。吸入通路開放バネ29は、収容孔27の端面と遮断体28との間に介在され、同遮断体28を斜板23側へ付勢している。
【0025】
前記駆動軸16は、その後端部を以て遮断体28の内部に挿入されている。ラジアルベアリング30は、駆動軸16の後端部と遮断体28の内周面との間に介在され、同遮断体28とともに駆動軸16に対して軸線L方向へスライド移動可能である。このように、駆動軸16の後端部は、ラジアルベアリング30及び遮断体28を介して収容孔27の内周面で回転可能に支持されている。
【0026】
吸入圧領域を構成する吸入通路32は、リヤハウジング13及び弁形成体14の中心部に形成されている。同吸入通路32は収容孔27に連通されており、その弁形成体14の前面に表れる開口周囲には、位置決め面33が形成されている。遮断面34は遮断体28の先端面に形成され、同遮断体28の移動により位置決め面33に接離される。同遮断面34が位置決め面33に当接されることにより、両者間33,34のシール作用で吸入通路32と収容孔27の内空間との連通が遮断される。
【0027】
スラストベアリング35は斜板23と遮断体28との間に介在され、駆動軸16上にスライド移動可能に支持されている。同スラストベアリング35は、吸入通路開放バネ29に付勢されて、常には斜板23と遮断体28との間で挟持されている。
【0028】
そして、斜板23が遮断体28側へ傾動するのに伴い、同斜板23の傾動がスラストベアリング35を介して遮断体28に伝達される。従って、同遮断体28が吸入通路開放バネ29の付勢力に抗して位置決め面33側に移動され、同遮断体28は遮断面34を以て位置決め面33に当接される。同遮断面34が位置決め面33に当接された状態にて、斜板23のそれ以上の傾動が規制され、この規制された状態にて同斜板23は、0°よりも僅かに大きな最小傾角となる。
【0029】
シリンダボア12aはシリンダブロック12に貫設形成され、片頭型のピストン36は同シリンダボア12a内に収容されている。同ピストン36は、シュー37を介して斜板23の外周部に係留されており、同斜板23の回転運動によりシリンダボア12a内で前後往復運動される。
【0030】
吸入圧領域を構成する吸入室38及び吐出圧領域を構成する吐出室39は、リヤハウジング13にぞれぞれ区画形成されている。吸入ポート40、同吸入ポート40を開閉する吸入弁41、吐出ポート42、同吐出ポート42を開閉する吐出弁43は、それぞれ弁形成体14に形成されている。そして、吸入室38の冷媒ガスは、ピストン36の復動動作により吸入ポート40及び吸入弁41を介してシリンダボア12aに吸入される。同シリンダボア12aに吸入された冷媒ガスは、ピストン36の往動動作により所定の圧力にまで圧縮された後、吐出ポート42及び吐出弁43を介して吐出室39に吐出される。
【0031】
吸入室38は通口45を介して収容孔27に連通されている。そして、遮断体28がその遮断面34を以て位置決め面33に当接されると、通口45は吸入通路32から遮断される。通路46は駆動軸16の軸芯に形成され、クランク室15と遮断体28の内空間とを連通する。放圧通口47は遮断体28の周面に貫設され、同放圧通口47を介して遮断体28の内空間と収容孔27の内空間とが連通されている。収容孔27の内空間、通口45、通路46及び放圧通口47が抽気通路を構成する。
【0032】
給気通路48は吐出室39とクランク室15とを接続し、同通路48上には容量制御弁49が介在されている。検圧通路50は、吸入通路32と容量制御弁49との間に形成されている。
【0033】
容量制御弁49は、バルブハウジング51とソレノイド52とが中央付近において接合されている。弁室53は、バルブハウジング51とソレノイド52との間に区画形成されている。弁体54は弁室53内に収容されている。弁孔55は、弁室53においてバルブハウジング51の軸線上に形成され、弁体54と対向するように開口されている。強制開放バネ56は、弁体54と弁室53の内壁との間に介在され、弁孔55を開放する方向に弁体54を付勢している。弁室53は、弁室ポート57及び給気通路48を介して吐出室39に連通されている。
【0034】
感圧室58は、バルブハウジング51の上部に区画形成されている。同感圧室58は、吸入圧導入ポート59及び検圧通路50を介して吸入通路32に連通されている。ベローズ60は感圧室58に収容されている。感圧ロッド挿通孔61は感圧室58と弁室53との間に形成され、弁孔55に連続されている。感圧ロッド62は、感圧ロッド挿通孔61に摺動可能に挿通されている。弁体54とベローズ60は、感圧ロッド62によって作動連結されている。また、感圧ロッド62の弁体54側部分は、弁孔55内の冷媒ガスの通路を確保するために小径となっている。
【0035】
ポート63は、バルブハウジング51において弁室53と感圧室58との間に形成され、弁孔55と直交されている。同ポート63は、給気通路48を介してクランク室15に連通されている。つまり、弁室ポート57、弁室53、弁孔55及びポート63は、給気通路48の一部を構成している。
【0036】
前記ソレノイド52は、ほぼ有蓋円筒状のソレノイドケーシング71と、ほぼ有底円筒状の収容筒72とを備えている。固定鉄心64は収容筒72の上方開口部に嵌合され、同固定鉄心64によって収容筒72内に収容室65が区画形成されている。可動鉄心67は有蓋円筒状をなし、収容室65に往復動可能に収容されている。追従バネ68は、可動鉄心67と収容筒72の底面との間に介装されている。なお、同追従バネ68は、強制開放バネ56よりも弾性係数が小さいものが使用されている。
【0037】
ソレノイドロッド挿通孔69は固定鉄心64に形成され、収容室65と弁室53とを連通している。ソレノイドロッド70は弁体54と一体形成されており、ソレノイドロッド挿通孔69に摺動可能に挿通されている。ソレノイドロッド70の可動鉄心67側端部は、強制開放バネ56及び追従バネ68の付勢力によって可動鉄心67に当接される。そして、可動鉄心67と弁体54とは、ソレノイドロッド70を介して作動連結されている。
【0038】
図4は容量制御弁49の要部拡大断面図であり、図5及び図6はソレノイド52のコイルユニット90を示す。絶縁性の合成樹脂よりなる円筒状のボビン91は、ソレノイドケーシング71内において収容筒72の外周に、固定鉄心64及び可動鉄心67を跨ぐように嵌着されている。コイル92はボビン91の外周に巻回されている。スペーサとしての板状をなすターミナルベース93は、ボビン91の端縁において一体に延出形成されている。導体である金属製の給電側ターミナル94及び接地側ターミナル95は板状をなし、それぞれターミナルベース93に固定支持されている。コイル92の給電側端子92aは、給電側ターミナル94にヒュージング94aを介して接続されている。コイル92の接地側端子92bは、接地側ターミナル95にヒュージング95aを介して接続されている。詳述しないが、同接地側ターミナル95は、バルブハウジング51及びブラケット66を介してリヤハウジング13に接続され、コイル92の接地側端子92bを接地させている。
【0039】
コネクタピン固定片96及び素子固定片としてのカソード固定片97は、それぞれ給電側ターミナル94の一部を長方形状に切り起こすことで形成されている。素子固定片としてのアノード固定片98は、接地側ターミナル95の一部を長方形状に切り起こすことで形成されている。カソード固定片97及びアノード固定片98は、板面97a,98a同士を互いに対向させた状態で配置されている。従って、収容空間103が、両固定片97,98の板面97a,98aに囲まれて形成されている。
【0040】
コネクタピン99は、その基端部がコネクタピン固定片96に対して、周知のハンダ付けによって固定されている。電気素子としてのダイオード100は、素子本体としてのダイオード本体100aと、同ダイオード本体100aから取り出された金属製のカソード側端子104及びアノード側端子105とを備えている。同ダイオード100は、ダイオード本体100aが前述した収容空間103内に配置されるとともに、カソード側端子104がカソード固定片97の先端に、アノード側端子105がアノード固定片98の先端にそれぞれハンダ付けによって固定されている(ハンダ付け部101)。従って、同ダイオード100は両ターミナル94,95を介してコイル92に接続され、同コイル92に対してフライホイール回路を構成する。
【0041】
スペーサとしての絶縁被覆102は、コイルユニット90の外面に盛られた絶縁性の合成樹脂が形成する。コイル92、ターミナル94,95、固定片96〜98及びダイオード100等は同絶縁被覆102に埋没され、所謂、樹脂埋め状態となっている。同絶縁被覆102は、これら電気部品の絶縁性や耐候性を向上させる。ソケット102aは絶縁被覆102の外側に一体形成されている。コネクタピン99は、その先端部をソケット102aの内空間へ突出させている。駆動回路74は、図示しない車両バッテリ等に接続されており、その給電線74aはコネクタピン99を介して給電側ターミナル94に接続されている。
【0042】
さて、図7に示すように、前記ダイオード100は、線材である両端子104,105において、ダイオード本体100aから各固定片97,98に至る途中がクランク状に曲折されており、同曲折部分がそれぞれ伸縮部104a,105aを構成している。そして、ダイオード100は、両端子104,105に引張力或いは圧縮力が作用されると、伸縮部104a,105aが積極的に変形して伸縮することで全長を変更可能である。
【0043】
前記各伸縮部104a,105aは、その線状がハンダ付け部101側からダイオード本体100a側へ向かうのにあたり、固定片97,98の延在方向に沿ってターミナルベース93側に曲折されている。従って、同伸縮部104a,105aを両端子104,105に形成しつつも、ダイオード本体100aを収容空間103内に配置することができた。言い換えれば、図9及び図10の従来技術の状態を基準とした場合、両端子104,105に伸縮部104a,105aを形成しつつダイオード本体100aが収容空間103からはみ出さないようにするには、両端子104,105の途中を、固定片97,98の延在方向に沿ってターミナルベース93側に曲折させる必要があった。ちなみに、伸縮部104a,105aを両端子104,105に形成することで、ダイオード本体100aが収容空間103からずれてはみ出た例が、後述する図8(a)に示す別例である。
【0044】
以上構成の圧縮機は、その吸入室38に冷媒ガスを導入する通路となる吸入通路32と、吐出室39から冷媒ガスを排出する吐出フランジ75とが外部冷媒回路76により接続されている。凝縮器77、膨張弁78及び蒸発器79は、同外部冷媒回路76上に介在されている。そして、図示しないが、前記構成の圧縮機、凝縮器77、膨張弁78及び蒸発器79は車両に搭載されて、車両空調システムが構築されている。
【0045】
蒸発器温度センサ81,車室温度センサ82,エアコンスイッチ83,車室温度設定器84及び前記駆動回路74は、制御コンピュータ85に接続されている。そして、制御コンピュータ85は、各センサ81,82による検出値、エアコンスイッチ83のオン・オフ信号、車室温度設定器84による設定温度信号等の入力値に基づいてデューティ比(単位時間に占めるソレノイド52の励磁時間の割合)を決定し、同デューティ比を駆動回路74に指令する。同駆動回路74は、指令されたデューティ比に基づいてコイル92の通電量を制御し、ソレノイド52の励磁・消磁を行う。同ソレノイド52は、デューティ比が大きい程、両鉄心64,67間の吸引力を強くする。
【0046】
次に、上記構成の圧縮機の動作について説明する。
制御コンピュータ85は、エアコンスイッチ83がオン状態の下で、車室温度センサ82の検出値が車室温度設定器84の設定温度以上である場合に、駆動回路74に対してソレノイド52の励磁(デューティ比≠0%)を指令する。そして、駆動回路74によりソレノイド52のコイル92に対して電流が供給され、図2に示すように、両鉄心64,67間にはデューティ比に応じた吸引力が生じる。この吸引力は、強制開放バネ56の付勢力に抗して、弁開度が減少する方向の力としてソレノイドロッド70を介して弁体54に伝達される。一方、ベローズ60は、吸入通路32から検圧通路50を介して感圧室58に導入される吸入圧の変動に応じて変位する。そして、同ベローズ60はソレノイド52の励磁状態において吸入圧に感応し、その変位が感圧ロッド62を介して弁体54に伝達される。容量制御弁49の弁開度は、ソレノイド52からの付勢力、ベローズ60からの付勢力及び強制開放バネ56の付勢力のバランスにより決定される。
【0047】
冷房負荷が大きい場合には、例えば、車室温度センサ82によって検出された車室温度と、車室温度設定器84の設定温度との差が大きい。制御コンピュータ85は、車室温度と設定温度とに基づいて設定吸入圧を変更するようにデューティ比を変更する。制御コンピュータ85は車室温度と設定温度との差が大きいほどデューティ比を大きくする。従って、固定鉄心64と可動鉄心67との間の吸引力が強くなり、弁体54の弁開度が小さくなる方向の付勢力が増大する。そして、より低い吸入圧にて弁体54の開閉が行われる。従って、容量制御弁49は、デューティ比が増大されることで、より低い吸入圧を保持するように動作される。
【0048】
弁体54の弁開度が小さくなれば、吐出室39から給気通路48を経由してクランク室15へ流入する冷媒ガス量が少なくなる。この一方で、クランク室15の冷媒ガスは、通路46及び放圧通口47を経由して吸入室38へ流出している。このため、クランク室15の圧力が低下する。また、冷房負荷が大きい状態では、シリンダボア12aの吸入圧も高く、クランク室15の圧力とシリンダボア12aの吸入圧との差が小さくなる。従って、斜板23の傾角が大きくなる。
【0049】
給気通路48における通過断面積が零、つまり容量制御弁49の弁体54が弁孔55を完全に閉止した状態になると、吐出室39からクランク室15への高圧冷媒ガスの供給は行われない。そして、クランク室15の圧力は、吸入室38の圧力と略同一になり、斜板23の傾角は最大となる。
【0050】
逆に、冷房負荷が小さい場合には、例えば、車室温度と設定温度との差は小さい。制御コンピュータ85は車室温度が低いほどデューティ比を小さくするように指令する。このため、固定鉄心64と可動鉄心67との間の吸引力は弱く、弁体54の弁開度が小さくなる方向の付勢力が減少する。そして、より高い吸入圧にて、弁体54の開閉が行われる。従って、容量制御弁49は、デューティ比が減少されることにより、より高い吸入圧を保持するように作動する。
【0051】
弁体54の弁開度が大きくなれば、吐出室39からクランク室15へ流入する冷媒ガス量が多くなり、クランク室15の圧力が上昇する。また、この冷房負荷が小さい状態では、シリンダボア12aの吸入圧が低く、クランク室15の圧力とシリンダボア12aの吸入圧との差が大きくなる。従って、斜板23の傾角が小さくなる。
【0052】
冷房負荷がない状態に近づいてゆくと、蒸発器79における温度がフロスト発生をもたらす温度に近づいてゆく。制御コンピュータ85は、蒸発器温度がフロスト判定温度以下になるとソレノイド52の消磁(デューティ比=0%)を指令する。同フロスト判定温度は、蒸発器79においてフロストが発生しそうな状況を反映する。そして、ソレノイド52は、駆動回路74からコイル92への電流供給の停止により消磁され、固定鉄心64と可動鉄心67との吸引力が消失する。このため、図3に示すように、弁体54は、強制開放バネ56の付勢力により、可動鉄心67及びソレノイドロッド70を介して作用する追従バネ68の付勢力に抗して下方に移動される。そして、弁体54が弁孔55を最大に開いた弁開度位置に移行する。このため、吐出室39の高圧冷媒ガスが多量に給気通路48を介してクランク室15へ供給され、同クランク室15の圧力が高くなる。クランク室15の圧力上昇により、斜板23の傾角が最小傾角へ移行する。
【0053】
また、制御コンピュータ85は、エアコンスイッチ83がオフ状態に切換操作されるとソレノイド52を消磁し、それに応じて斜板23が最小傾角に傾動される。
【0054】
このように、容量制御弁49の開閉動作は、ソレノイド52を励磁・消磁するデューティ比の大小に応じて変化される。デューティ比が大きくなると低い吸入圧にて開閉が実行され、デューティ比が小さくなると高い吸入圧にて開閉動作が行われる。圧縮機は設定された吸入圧を維持すべく、斜板23の傾角を変更し、その吐出容量を変更する。つまり、容量制御弁49は、デューティ比に応じて設定吸入圧を変更する役割、及び吸入圧に関係なく最小容量運転を行う役割を担っている。このような容量制御弁49を具備することにより、圧縮機は冷凍回路の冷凍能力を変更する役割を担っている。
【0055】
斜板23の傾角が最小となると、遮断体28はその遮断面34を以て位置決め面33に当接され、吸入通路32が遮断される。この状態では、吸入通路32における通過断面積が零となり、外部冷媒回路76から吸入室38への冷媒ガスの流入が阻止される。同斜板23の最小傾角は、0°よりも僅かに大きくなるように設定されている。この最小傾角状態は、遮断体28が吸入通路32と収容孔27との連通を遮断する閉位置に配置されたときにもたらされる。遮断体28は、前記閉位置とこの位置から離間された開位置とに斜板23に連動して切り換え配置される。
【0056】
斜板23の最小傾角は0°ではないため、最小傾角状態においても、シリンダボア12aから吐出室39への冷媒ガスの吐出は行われている。シリンダボア12aから吐出室39へ吐出された冷媒ガスは、給気通路48を通ってクランク室15へ流入する。クランク室15の冷媒ガスは、通路46及び放圧通口47を通って吸入室38へ流入する。吸入室38の冷媒ガスは、シリンダボア12aへ吸入されて、再度吐出室39へ吐出される。すなわち、最小傾角状態では、吐出圧領域である吐出室39、給気通路48、クランク室15、通路46、放圧通口47、収容孔27、吸入圧領域である吸入室38、シリンダボア12aを経由する循環通路が圧縮機内に形成されている。そして、吐出室39、クランク室15及び吸入室38の間では、圧力差が生じている。従って、冷媒ガスが前記循環通路を循環し、冷媒ガスとともに流動する潤滑油が圧縮機内部の各摺動部を潤滑する。
【0057】
上記構成の本実施形態においては、次のような効果を奏する。
(1)ターミナルベース93及び絶縁被覆102は合成樹脂よりなり、カソード固定片97とアノード固定片98とを連結している。同ターミナルベース93及び絶縁被覆102は、ソレノイド52の動作発熱等により膨張しようとする。従って、両固定片97,98の間隔が広がろうとする。また、ターミナルベース93及び絶縁被覆102は、外気温の低下等により収縮しようとする。従って、両固定片97,98の間隔が狭まろうとする。しかし、両固定片97,98は、ダイオード100によっても連結されており、ターミナルベース93及び絶縁被覆102内には熱応力が生じる。
【0058】
ここで、前記ダイオード100はその端子104,105の途中に伸縮部104a,105aを備え、図7に示すように、同伸縮部104a,105aは、両固定片97,98に熱応力が作用されることで積極的に伸縮される。従って、ダイオード100は全長が変化され、両固定片97,98の間隔変化を許容する。その結果、両固定片97,98に作用する熱応力が緩和されてハンダ付け部101の負荷が軽減され、特に、強度的に弱い同ハンダ付け部101が疲労破壊されることを防止できる。よって、両端子104,105とそれに対応した固定片97,98との間に導通不良が生じることを防止でき、フライホイール回路の信頼性、ひいては容量制御弁49の信頼性が向上される。
【0059】
(2)伸縮部104a,105aは、端子104,105の途中を曲折することで構成されている。つまり、同伸縮部104a,105aはダイオード100の一部の構成を加工して形成され、同ダイオード100とは別の部材を必要としない。従って、同伸縮部104a,105aを、部品点数増なく安価に形成できる。
【0060】
(3)ダイオード本体100aは、両固定片97,98が形成する収容空間103内に配置されている。従って、同固定片97,98による保護効果を期待でき、例えば、容量制御弁49の組み立て時において、他の部材がダイオード本体100aに干渉したり、作業者や工具が同ダイオード本体100aに触れたりすること等を防止できる。その結果、ダイオード本体100aが損傷した状態で組み付けられることを防止でき、容量制御弁49の品質が向上される。
【0061】
(4)ターミナルベース93はボビン91に一体形成されており、コイル92の関連構成(ターミナル94,95、固定片96〜98、コネクタピン99、ダイオード100等)がユニット化されている。従って、容量制御弁49の組み立て時において、これら電気部品の取り扱いが容易となり、組み立て性が向上される。
【0062】
(5)ダイオード100は、ソレノイド52のコイル92に対してフライホイール回路を構成している。従って、ソレノイド52の励磁・消磁にともないコイル92に逆起電力が生じたとしても、同逆起電力に基づく電流は、フライホール回路を経由して消費されて駆動回路74側に流れ込むことはない。その結果、コイル92における逆起電力の発生に起因して駆動回路74に不具合が生じることはなく、同駆動回路74、ひいては車両空調システムの耐久性・信頼性が向上される。
【0063】
(6)ダイオード100は、その他にフライホイール回路を構成し得る電気素子(トランジスタや抵抗等)と比較して安価な素子であり、低コストでコイル92のフライホイール回路を構成できる。これは圧縮機の低コスト化につながる。
【0064】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、次のような態様でも実施できる。
(1)図8(a)に示すように、両端子104,105の途中を、固定片97,98の延在方向と直交方向に沿って曲折させることで伸縮部104a,105aを形成すること。このようにすれば、ダイオード本体100aのターミナルベース93からの高さが、伸縮部104a,105aの形成以前と比較して変わることがない。従って、同伸縮部104a,105aをターミナルベース93側に曲折させた上記実施形態と比較して、固定片97,98の高さを低く設定しても、ダイオード本体100aが他の電気部品等と干渉することがない。
【0065】
(2)カソード固定片97とアノード固定片98の位置関係が上記実施形態と異なる場合には、図8(b)や図8(c)に示すような態様で実施しても良い。(3)伸縮部104a(105a)を片側の端子104(105)の途中にのみ設けること。
(4)上記実施形態においては、コイル92のフライホイール回路をダイオード100で構成したが、これに限定されるものではなく、バイポーラトランジスタやMOS(Metal Oxide Semiconductor )トランジスタ等のトランジスタを、ソレノイド52のコイル92に対してダイオード接続することでフライホイール回路を構成しても良い。つまり、電気素子は、バイポーラトランジスタやMOSトランジスタ等のトランジスタであっても良い。
【0066】
(5)上記実施形態においては、クランク室15への吐出冷媒ガスの導入量を調節することで容量制御を行う圧縮機において具体化されていた。しかし、これに限定されるものではなく、クランク室15からの冷媒ガスの排出量を調節することで容量制御を行う圧縮機において具体化しても良い。また、クランク室15への吐出冷媒ガスの導入量及び同クランク室15からの冷媒ガスの排出量の両方を調節することで容量制御を行う圧縮機において具体化しても良い
(6)上記実施形態においては、クランク室15の圧力を調節することで容量制御を行う圧縮機において具体化されていた。しかし、これに限定されるものではなく、シリンダボア12aの圧力を調節することで容量制御を行う圧縮機において具体化しても良い。
【0067】
(7)クラッチ付きの可変容量型圧縮機において具体化すること。
上記実施形態から把握できる技術的思想について記載すると、電気素子はダイオード100である請求項6又は7に記載の制御弁。
【0068】
このようにすれば、コイル92に対して安価にフライホイール回路を構成できる。
【0069】
【発明の効果】
上記構成の請求項1、3、5及び7の発明によれば、コイルの各端子とそれに対応した素子固定片との間に導通不良が生じることを防止でき、制御弁の信頼性が向上される。
【0070】
請求項2の発明によれば、例えば、制御弁の組み立て時において、素子固定片による素子本体の保護作用を期待でき、同素子本体が損傷した状態で組み付けられることを防止できる。従って、制御弁の品質が向上される。
【0071】
請求項4の発明によれば、コイルの関連構成をユニット化でき、制御弁の組み立て性が向上される。
請求項6の発明によれば、ソレノイドのコイルに逆起電力が発生されたとしても、それによる電流はフライホイール回路を経由して消費され、駆動回路に流れ込むことはない。従って、駆動回路に不具合を生じることを防止でき、同駆動回路、ひいては本圧縮機が適用された空調システムの耐久性・信頼性の向上につながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 クラッチレスタイプの可変容量型圧縮機の縦断面図。
【図2】 図1の要部拡大図。
【図3】 最小吐出容量状態を示す要部拡大図。
【図4】 図2の要部拡大図であり、絶縁被覆を破断して示す図。
【図5】 容量制御弁のソレノイドのコイルユニットを示す正面図。
【図6】 コイルユニットの底面図。
【図7】 図5の要部拡大図であり、伸縮部の動作を示す説明図。
【図8】 (a)〜(c)は別例を示す図。
【図9】 従来のソレノイドのコイルユニットを示す正面図。
【図10】 コイルユニットの底面図。
【符号の説明】
49…制御弁としての容量制御弁、52…ソレノイド、54…弁体、92…コイル、92a…給電側端子、92b…接地側端子、93…スペーサとしてのターミナルベース、94…給電側ターミナル、95…接地側ターミナル、97…素子固定片としてのカソード固定片、98…素子固定片としてのアノード固定片、100…電気素子としてのダイオード、102…スペーサとしての絶縁被覆、104…端子としてのカソード側端子、104a…伸縮部、105…端子としてのアノード側端子、105a…伸縮部。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a control valve for controlling a compressor applied to, for example, a vehicle air conditioning system.
[0002]
[Prior art]
As this type of compressor, there is a variable displacement compressor capable of changing the discharge capacity. For example, the housing is joined and fixed to the cylinder block, and a crank chamber is defined in the interior by being surrounded by both. The drive shaft is disposed in the crank chamber and is rotatably supported by a housing and a cylinder block. The cylinder bore is formed through the cylinder block, and the piston is accommodated in the cylinder bore. The swash plate is inserted in the crank chamber so as to be integrally rotatable and tiltable with respect to the drive shaft, and is swung back and forth in the axial direction by the rotation of the drive shaft. The piston is connected to the swash plate. Therefore, the piston is reciprocated by the rotation of the drive shaft, and the refrigerant gas is compressed.
[0003]
The crank chamber communicates with the suction pressure region via the extraction passage. The crank chamber communicates with the discharge pressure region via the air supply passage. A capacity control valve made of an electromagnetic valve is interposed in at least one of the extraction passage and the supply passage. Then, the drive circuit is operated under the control of the control computer based on the cooling load and the solenoid of the capacity control valve is excited and demagnetized. Accordingly, the valve body of the same capacity control valve is operated, and at least one of the extraction passage and the supply passage is opened and closed, and at least the amount of refrigerant gas discharged into the crank chamber and the amount of refrigerant gas discharged from the crank chamber are at least. One is adjusted. As a result, the difference between the pressure in the crank chamber and the pressure in the cylinder bore via the piston is changed, the inclination angle of the swash plate is changed, and the discharge capacity is changed.
[0004]
9 and 10 show the
[0005]
The
[0006]
The insulating
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, the
[0008]
However, the two
[0009]
The present invention has been made paying attention to the problems existing in the above prior art, and its purpose is compression that can reduce the thermal stress applied to the fixing portion between the terminal of the electric element and the element fixing piece. It is to provide a control valve for the machine.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, according to the first aspect of the present invention, there is provided a control valve for controlling a compressor by operating a valve body by excitation and demagnetization of a solenoid, wherein a solenoid is provided in at least one of a pair of terminals serving as conductors. The terminals of the coil to be configured are connected, and each terminal is provided with an element fixing piece for connecting an electric element to the coil, and both element fixing pieces are connected via a spacer made of insulating synthetic resin. One terminal extending from the element main body of the electric element is fixed to the element fixing piece of one terminal, and the other terminal extending from the element main body is fixed to the element fixing piece of the other terminal. The expansion / contraction part is formed by bending the middle of the wire, and the expansion / contraction of the expansion / contraction part allows the electric element to allow a change in the distance between the two element fixing pieces.The spacer is a terminal base that fixes and supports both terminals.It is a control valve.
[0011]
In the invention of claim 2, the two element fixing pieces are arranged to face each other, and the element main body is arranged in a space surrounded by the both element fixing pieces.
In the invention of claim 3, theThe stretchable part is bent toward the terminal base along the extending direction of the two element fixing pieces..
[0012]
According to a fourth aspect of the present invention, the coil is wound around a bobbin made of an insulating synthetic resin, and the terminal base is formed integrally with the bobbin.
According to a fifth aspect of the present invention, the spacer is an insulating coating that fills both element fixing pieces.
[0013]
According to a sixth aspect of the present invention, the pair of terminals includes a power feeding side terminal to which a power feeding side terminal of the coil is connected and a ground side terminal to which the ground side terminal of the coil is connected, and the electric element is a coil. On the other hand, a flywheel circuit is configured.
[0014]
In the invention of claim 7, the compressor forms a crank chamber and a control pressure chamber inside the housing and rotatably supports the drive shaft, and forms a cylinder bore in a cylinder block constituting a part of the housing, The cylinder bore accommodates a piston so as to be able to reciprocate, and a cam plate is inserted into the drive shaft so as to be able to rotate integrally and tiltably. By changing the pressure in the control pressure chamber, the pressure in the crank chamber and the pressure in the cylinder bore The control valve according to any one of claims 1 to 6, wherein the control valve according to any one of claims 1 to 6 is configured to control a discharge capacity by changing a difference through the piston of the cam plate and changing an inclination angle of the cam plate according to the difference. Intervened in at least one of the extraction passage that connects the control pressure chamber and the suction pressure region and the air supply passage that connects the control pressure chamber and the discharge pressure region, and operates the valve element by excitation and demagnetization of the solenoid Thereby to adjust the degree of opening of the passage by a displacement control valve to change the pressure in the control pressure chamber.
[0015]
(Function)
In the first aspect of the present invention, the spacer made of synthetic resin tends to expand or contract due to a change in temperature around it, and the interval between the two element fixing pieces connected by the spacer tends to change. However, the two element fixing pieces are also connected by an electric element that does not expand or contract as much as the spacer. Therefore, thermal stress is generated in the spacer. However, the electric element includes an expansion / contraction portion in the middle of the terminal, and the expansion / contraction portion expands / contracts when thermal stress acts on both element fixing pieces. Therefore, the total length of the electric element is changed, and a change in the distance between the two element fixing pieces is allowed. As a result, the thermal stress generated in the spacer is relieved, and the load acting on the fixing portion between the terminal of the electric element and the element fixing piece is reduced.Further, when the terminal base tries to expand or contract due to a change in ambient temperature, the arrangement interval between both terminals tends to change on the terminal base, and the interval between both element fixing pieces provided on the terminal tends to change.
[0016]
In the invention of claim 2, the element body is accommodated in the accommodating space. Therefore, the protection effect of the element main body by the element fixing piece can be expected.For example, when the control valve is assembled, other members are interfered with the element main body, or an operator or a tool touches the element main body. Can be prevented.
[0017]
In the invention of claim 3,Since the element body of the electric element is arranged in a space surrounded by the both element fixing pieces facing each other, the effect of protecting the element body by the both element fixing pieces can be expected..
[0018]
In the invention of
[0019]
In the invention of claim 5, the insulating coating tends to expand or contract due to a change in ambient temperature, and the interval between the two element fixing pieces connected by the insulating coating tends to change. In the invention of claim 6, for example, when a solenoid in an excited state is demagnetized, a back electromotive force is generated in the coil of the solenoid based on self-inductance. However, since the electric element is connected to the coil to constitute the flywheel circuit, the current due to the back electromotive force is consumed via the flywheel circuit. Therefore, the same current does not flow into the drive circuit side that controls the energization of the coil.
[0020]
According to the seventh aspect of the present invention, the opening degree of at least one of the extraction passage and the supply passage is adjusted by operating the valve body by excitation and demagnetization of the solenoid, and the pressure of the control pressure chamber is changed. Therefore, the difference between the pressure in the crank chamber and the pressure in the cylinder bore via the piston is changed, and the inclination angle of the cam plate is changed in accordance with the difference, thereby controlling the discharge capacity.
[0021]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment in which the control valve of the present invention is embodied in a capacity control valve of a clutchless type variable displacement compressor will be described.
[0022]
As shown in FIG. 1, the
[0023]
The
[0024]
As shown in FIG. 2, the
[0025]
The
[0026]
The
[0027]
The
[0028]
Then, as the
[0029]
The
[0030]
The
[0031]
The
[0032]
The
[0033]
In the
[0034]
The
[0035]
The
[0036]
The
[0037]
The solenoid
[0038]
FIG. 4 is an enlarged cross-sectional view of the main part of the
[0039]
The connector
[0040]
The base end of the
[0041]
The insulating
[0042]
As shown in FIG. 7, the
[0043]
Each of the expansion /
[0044]
In the compressor configured as described above, the
[0045]
The
[0046]
Next, the operation of the compressor configured as described above will be described.
When the air conditioner switch 83 is on and the detected value of the passenger compartment temperature sensor 82 is equal to or higher than the preset temperature of the passenger
[0047]
When the cooling load is large, for example, the difference between the passenger compartment temperature detected by the passenger compartment temperature sensor 82 and the set temperature of the passenger compartment
[0048]
If the valve opening of the
[0049]
When the passage cross-sectional area in the
[0050]
Conversely, when the cooling load is small, for example, the difference between the passenger compartment temperature and the set temperature is small. The
[0051]
If the valve opening of the
[0052]
As the temperature approaches the state where there is no cooling load, the temperature in the evaporator 79 approaches the temperature that causes frost generation. The
[0053]
Further, when the air conditioner switch 83 is switched to the OFF state, the
[0054]
As described above, the opening / closing operation of the
[0055]
When the inclination angle of the
[0056]
Since the minimum inclination angle of the
[0057]
In this embodiment having the above-described configuration, the following effects can be obtained.
(1) The
[0058]
Here, the
[0059]
(2) The expansion /
[0060]
(3) The diode
[0061]
(4) The
[0062]
(5) The
[0063]
(6) The
[0064]
In addition, this invention is not limited to the said embodiment, For example, it can implement also in the following aspects.
(1) As shown in FIG. 8A, the expansion /
[0065]
(2) When the positional relationship between the
(4) In the above-described embodiment, the flywheel circuit of the
[0066]
(5) In the above embodiment, the present invention is embodied in a compressor that performs capacity control by adjusting the amount of refrigerant gas discharged to the crank
(6) The above embodiment is embodied in a compressor that performs capacity control by adjusting the pressure in the
[0067]
(7) To be embodied in a variable displacement compressor with a clutch.
The control valve according to claim 6 or 7, wherein a technical idea that can be grasped from the above embodiment is described.
[0068]
In this way, a flywheel circuit can be configured for the
[0069]
【The invention's effect】
According to the first, third, fifth, and seventh aspects of the above configuration, it is possible to prevent poor conduction between each terminal of the coil and the corresponding element fixing piece, and the reliability of the control valve is improved. The
[0070]
According to the second aspect of the present invention, for example, when the control valve is assembled, it is possible to expect protection of the element body by the element fixing piece, and it is possible to prevent the element body from being assembled in a damaged state. Therefore, the quality of the control valve is improved.
[0071]
According to invention of
According to the sixth aspect of the present invention, even if a back electromotive force is generated in the solenoid coil, the current is consumed via the flywheel circuit and does not flow into the drive circuit. Therefore, it is possible to prevent the drive circuit from being troubled, leading to improvement in durability and reliability of the air-conditioning system to which the drive circuit and thus the compressor is applied.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view of a variable capacity compressor of a clutchless type.
FIG. 2 is an enlarged view of a main part of FIG.
FIG. 3 is an enlarged view of a main part showing a minimum discharge capacity state.
4 is an enlarged view of a main part of FIG. 2, and is a view showing a cutaway insulation coating. FIG.
FIG. 5 is a front view showing a solenoid coil unit of a capacity control valve;
FIG. 6 is a bottom view of the coil unit.
7 is an enlarged view of a main part of FIG. 5, and is an explanatory view showing the operation of the expansion / contraction part.
FIGS. 8A to 8C are diagrams showing other examples.
FIG. 9 is a front view showing a conventional solenoid coil unit;
FIG. 10 is a bottom view of the coil unit.
[Explanation of symbols]
49 ... Capacity control valve as control valve, 52 ... Solenoid, 54 ... Valve body, 92 ... Coil, 92a ... Power supply side terminal, 92b ... Ground side terminal, 93 ... Terminal base as spacer, 94 ... Power supply side terminal, 95 DESCRIPTION OF SYMBOLS ... Ground side terminal, 97 ... Cathode fixing piece as element fixing piece, 98 ... Anode fixing piece as element fixing piece, 100 ... Diode as electric element, 102 ... Insulation coating as spacer, 104 ... Cathode side as
Claims (7)
請求項1〜6のいずれかに記載の制御弁は、制御圧室と吸入圧領域とを連通する抽気通路、及び同制御圧室と吐出圧領域とを連通する給気通路の少なくとも一方に介在され、ソレノイドの励磁・消磁により弁体を動作させることで同通路の開度を調節して制御圧室の圧力の変更を行う容量制御弁である。The compressor forms a crank chamber and a control pressure chamber inside a housing and supports a drive shaft in a rotatable manner, forms a cylinder bore in a cylinder block constituting a part of the housing, and reciprocates a piston in the cylinder bore. The cam plate is inserted into the drive shaft so that it can rotate and tilt, and the pressure in the control chamber is changed by changing the pressure in the crank chamber and the cylinder bore through the piston. Changing the displacement of the cam plate according to the difference and controlling the discharge capacity,
The control valve according to any one of claims 1 to 6 is interposed in at least one of an extraction passage communicating the control pressure chamber and the suction pressure region, and an air supply passage communicating the control pressure chamber and the discharge pressure region. The displacement control valve is configured to change the pressure of the control pressure chamber by adjusting the opening of the passage by operating the valve body by excitation / demagnetization of the solenoid.
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