JP3714174B2 - Rear structure of the vehicle - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等の車輌の後部構造に係り、更に詳細には空力特性に優れた車輌の後部構造に係る。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の車輌の性能を向上させるためには、車輌走行時に於ける車体の空気抵抗をできるだけ低減することが好ましく、そのため例えば雑誌「CAR GRAPHIC-2001」の「ホンダ・インサイト/プリウス比較テスト」の記事に記載されている如く、特にステーションワゴン型車輌の車体の形状をティアドロップ形とすることが従来より試みられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
車体の形状をティアドロップ形にすれば、車体の空気抵抗を低減し車輌後方の負圧を低減して車輌の空力特性を向上させることができるが、その場合には従来の一般的な同種の車輌の形状に比して車輌の後端部のルーフを低くすると共に後端部を後方へ延長せざるを得ないため、車輌の全長及び重量が増大し、また車輌の後端部に居室として有効に利用することが困難な狭い車室内空間ができ、更には車輌の後方視認性が影響を受けるという問題がある。
【0004】
また車輌の後端部のルーフを低くすると共にその傾斜角を大きくせざるを得ないため、車輌の後端に開口部を有し、該開口部が上縁にて車体に枢着されたバックドアにより開閉される車輌の場合には、十分な大きさのバックドアを確保することが困難になると共に、ルーフ上の水滴が従来に比して車輌後方へ移動し易くなるので、特にバックドアの開扉時に水滴が車室内へ侵入し易くなるという問題がある。
【0005】
本発明は、車体の形状をティアドロップ形にする場合に於ける上述の如き問題に鑑みてなされたものであり、本発明の主要な課題は、車体のルーフの後端部を過度に低くしたりその傾斜角を大きくしたりすることなく車体の形状をできるだけティアドロップ形に近い形状にすることにより、車輌の空力特性を向上させつつ上述の種々の問題を解消することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の主要な課題は、本発明によれば、車室内に後方視認用のルームミラーを備え、車体後端部に車輌前後方向に透視可能な領域を有し、前記透視可能な領域は上縁部にて車体に枢着され車体後端の開口部を開閉するバックドアにより郭定された車輌の後部構造にして、前記透視可能な領域は車輌の側方より見て車輌のティアドロップ形のルーフ面の一部を郭定する第一の面部と車輌の後端面の一部を郭定する第二の面部とを有し、前記第一及び第二の面部は実質的に車輌前後方向に透視不可能な接続部により互いに一体的に接続され、車幅方向中央で見て前記第一の面部の上縁は前記ルームミラーの上縁よりも高く且つ前記第一の面部の下縁は前記ルームミラーの下縁よりも低いことを特徴とする車輌の後部構造(請求項1の構成)、又は車室内に後方視認用のルームミラーを備え、車体後端部に車輌前後方向に透視可能な領域を有し、前記透視可能な領域は上縁部にて車体に枢着され車体後端の開口部を開閉するバックドアにより郭定された車輌の後部構造にして、前記透視可能な領域は車輌の側方より見て車輌のティアドロップ形のルーフ面の一部を郭定する第一の面部と車輌の後端面の一部を郭定する第二の面部とを有し、前記第一及び第二の面部は実質的に車輌前後方向に透視不可能な接続部により互いに一体的に接続され、車幅方向中央で見て前記第一の面部の上縁は前記ルームミラーの上縁よりも高く且つ前記第一の面部の下縁は前記ルームミラーの下縁よりも低く、車幅方向中央に於ける車輌前後方向に沿う鉛直断面で見て、前記バックドアの上縁と前記接続部の中心との間の長さは前記接続部の中心と前記バックドアの下縁との間の長さよりも小さく設定されていることを特徴とする車輌の後部構造(請求項2の構成)、又は車室内に後方視認用のルームミラーを備え、車体後端部に車輌前後方向に透視可能な領域を有し、前記透視可能な領域は上縁部にて車体に枢着され車体後端の開口部を開閉するバックドアにより郭定された車輌の後部構造にして、前記透視可能な領域は車輌の側方より見て車輌のティアドロップ形のルーフ面の一部を郭定する第一の面部と、車輌の後端面の一部を郭定する第二の面部と、前記第一及び第二の面部を一体に接続する湾曲した接続部とを有し、前記接続部の曲率半径は車輌前後方向に透視可能な曲率半径の範囲内の実質的に最小値であり、車幅方向中央で見て前記第一の面部の上縁は前記ルームミラーの上縁よりも高く且つ前記第一の面部の下縁は前記ルームミラーの下縁よりも低いことを特徴とする車輌の後部構造(請求項4の構成)、又は車室内に後方視認用のルームミラーを備え、車体後端部に車輌前後方向に透視可能な領域を有し、前記透視可能な領域は上縁部にて車体に枢着され車体後端の開口部を開閉するバックドアにより郭定された車輌の後部構造にして、前記透視可能な領域は車輌の側方より見て車輌のティアドロップ形のルーフ面の一部を郭定する第一の面部と、車輌の後端面の一部を郭定する第二の面部と、前記第一及び第二の面部を一体に接続する湾曲した接続部とを有し、前記接続部の曲率半径は車輌前後方向に透視可能な曲率半径の範囲内の実質的に最小値であり、車幅方向中央で見て前記第一の面部の上縁は前記ルームミラーの上縁よりも高く且つ前記第一の面部の下縁は前記ルームミラーの下縁よりも低く、車幅方向中央に於ける車輌前後方向に沿う鉛直断面で見て、前記バックドアの上縁と前記接続部の中心との間の長さは前記接続部の中心と前記バックドアの下縁との間の長さよりも小さく設定されていることを特徴とする車輌の後部構造(請求項5の構成)によって達成される。
【0007】
上記請求項1の構成によれば、透視可能な領域は車輌のルーフ面の一部を郭定する第一の面部と車輌の後端面の一部を郭定する第二の面部とを有しているので、車体のルーフの後端部を過剰に低くすることなく車体のルーフの後端部及び第一の面部により車体の形状をできるだけティアドロップ形に近い形状にすることが可能になり、また第二の面部は車輌の後端面の一部を郭定するので、車輌の後端部が後方へ長く延長されることに起因する車輌の全長及び重量の増大が回避されると共に、車輌の後端部に居室として有効に利用することが困難な狭い車室内空間ができることがなく、更には透視可能な領域の一部を郭定する第一の面部により車輌の後方視認性が確保される。
【0008】
また上記請求項1の構成によれば、第一及び第二の面部は実質的に車輌前後方向に透視不可能な接続部により互いに一体的に接続され、車幅方向中央で見て第一の面部の上縁はルームミラーの上縁よりも高く且つ第一の面部の下縁はルームミラーの下縁よりも低いので、車輌後方の第一の面部の上縁よりも高い領域及び第二の面部の下縁よりも低い領域についても運転者がルームミラー及び第一の面部を経て後方視認することが可能であり、また第二の面部も透視可能であるので、車輌後方の接続部よりも下方の領域についても運転者がルームミラー及び第二の面部を経て後方視認することが可能であり、更には接続部は実質的に透視不可能であるので、後方視認の際に目視による車輌後方の目標物までの測距の基準として接続部を利用することが可能になる。
また上記請求項2の構成によれば、上記請求項1の構成の作用効果が得られることに加えて、バックドアの上縁と接続部の中心との間の長さが接続部の中心とバックドアの下縁との間の長さよりも大きく設定された構造の場合に比して、車輌後端部の有効な車室内空間を広くして後部座席を確保することができると共に、車輌の全長が必要以上に長くなること及びこれに起因する車輌重量の増大を確実に防止することが可能になる。
【0009】
また上記請求項4の構成によれば、透視可能な領域は車輌の側方より見て車輌のティアドロップ形のルーフ面の一部を郭定する第一の面部と、車輌の後端面の一部を郭定する第二の面部と、第一及び第二の面部を一体に接続する湾曲した接続部とを有し、車幅方向中央で見て第一の面部の上縁はルームミラーの上縁よりも高く且つ第一の面部の下縁はルームミラーの下縁よりも低いので、請求項1の構成の場合と同様の作用効果が得られる。
【0010】
また上記請求項4の構成によれば、接続部の曲率半径は車輌前後方向に透視可能な曲率半径の範囲内の実質的に最小値であるので、接続部を経て車輌の後方を視認することが可能であり、従って請求項1の構成の場合に比して一層車輌の後方視認性が向上する。
また上記請求項5の構成によれば、上記請求項4の構成の作用効果が得られることに加えて、バックドアの上縁と接続部の中心との間の長さが接続部の中心とバックドアの下縁との間の長さよりも大きく設定された構造の場合に比して、車輌後端部の有効な車室内空間を広くして後部座席を確保することができると共に、車輌の全長が必要以上に長くなること及びこれに起因する車輌重量の増大を確実に防止することが可能になる。
【0011】
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1又は2の構成に於いて、標準的な体格の運転者が標準的な着座状態にある場合について見て、運転者がルームミラーを介して後方視認する際に接続部により形成される死角を第一の死角とし、運転者が直接後方視認する際に接続部により形成される死角を第二の死角として、第二の死角は第一の死角の下縁よりも上方に位置するよう構成される(請求項3の構成)。
【0012】
従って、請求項3の構成によれば、運転者は直接後方視認することにより第一の死角の下方領域についても確実に後方視認することが可能であり、第一の死角が第二の死角に完全に重なる場合に比して、車輌の後方視認性が向上する。
【0013】
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1乃至5の何れかの構成に於いて、水平方向に対する前記第一の面部の傾斜角は少なくとも上縁より上縁と下縁との間までの領域に於いて20°以下であるよう構成される(請求項6の構成)。
【0014】
また後に詳細に説明する如く、ステーションワゴン型車輌の車体の形状をティアドロップ形とする場合に於いて、水平方向に対する車輌の後端部のルーフの傾斜角が20°を越えると、車輌の高速走行時にルーフに沿って流れる空気流がルーフより剥離し、車輌の空力特性を向上させることが困難になるが、上記請求項6の構成によれば、水平方向に対する第一の面部の傾斜角は少なくとも上縁より上縁と下縁との間までの領域に於いて20°以下であるので、車輌の高速走行時にルーフに沿って流れる空気流が第一の面部の上記領域より剥離すること及びこれに起因する車輌の空力特性の低下が確実に防止される。
【0015】
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1乃至6の何れかの構成に於いて、前記バックドアはフレーム部材と、それぞれ前記第一及び第二の面部を郭定する透明の第一及び第二のウインドウ部材とを有し、前記車体後端の開口部の少なくとも上縁には前記バックドアの閉扉状態に於いて前記フレーム部材により押圧される弾性シール材が固定され、前記バックドアの閉扉状態に於いて前記弾性シール材に対向する前記フレーム部材の表面は前記フレーム部材の延在方向に垂直な断面で見て凸状の曲面をなすよう構成される(請求項7の構成)。
【0016】
請求項7の構成によれば、バックドアはその周縁部に配設されたフレーム部材を有し、車体後端の開口部の少なくとも上縁にはバックドアの閉扉状態に於いてフレーム部材により押圧される弾性シール材が固定され、バックドアの閉扉状態に於いて弾性シール材に対向するフレーム部材の表面はフレーム部材の延在方向に垂直な断面で見て凸状の曲面をなすので、フレーム部材の表面が平面である場合に比して、バックドアの閉扉状態に於いて弾性シール材が当接すべきフレーム部材の表面の位置の自由度が高くなり、これにより車輌後端の開口部の形状設定の自由度が高くなる。
【0017】
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1乃至7の何れかの構成に於いて、前記バックドアの上縁には前記バックドアの閉扉状態に於いて車体のルーフの後縁と前記バックドアの上縁との間の間隙を塞ぐモール部材が固定されているよう構成される(請求項8の構成)。
【0018】
請求項8の構成によれば、バックドアの上縁にはバックドアの閉扉状態に於いて車体のルーフの後縁とバックドアの上縁との間の間隙を塞ぐモール部材が固定されているので、モール部材が設けられていない場合に比して、車輌の高速走行時に於ける車体のルーフの後縁とバックドアの上縁との間の間隙に起因する抵抗及び風きり音が低減され、またバックドアの閉扉状態に於いて車体のルーフの後縁とバックドアの上縁との間の間隙に侵入する雨水や砂塵の量が低減される。
【0019】
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項8の構成に於いて、前記モール部材の少なくとも車幅方向中央部は前記バックドアの全開状態に於いて車体のルーフに実質的に当接するよう構成される(請求項9の構成)。
【0020】
請求項9の構成によれば、モール部材の少なくとも車幅方向中央部はバックドアの全開状態に於いて車体のルーフに実質的に当接するので、バックドアに付着した水滴がバックドアの全開状態に於いてバックドアを伝って車体のルーフ上に落下しても、その水滴がバックドアの上縁を越えて車輌後方へ流れること及びこれにより車室内へ侵入することがモール部材により確実に阻止される。
【0021】
【課題解決手段の好ましい態様】
本発明の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1又は2又は4又は5の構成に於いて、第一及び第二の面部は車輌前後方向に沿う鉛直断面で見て鈍角にて交差するよう構成される(好ましい態様1)。
【0022】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1又は2又は4又は5の構成に於いて、第一及び第二の面部はそれぞれ透明の第一及び第二のウインドウ部材により郭定され、接続部は第一のウインドウ部材の下縁と第二のウインドウ部材の上縁とを一体的に接続する不透明の部材により郭定されるよう構成される(好ましい態様2)。
【0023】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1又は2又は4又は5の構成に於いて、第一及び第二の面部は一つの透明の部材により郭定され、接続部は前記透明の部材が屈曲されることにより郭定されるよう構成される(好ましい態様3)。
【0024】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記好ましい態様3の構成に於いて、接続部は他の領域に比して大きい厚さを有するよう構成される(好ましい態様4)。
【0026】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1又は2又は4又は5の構成に於いて、車幅方向中央に於ける車輌前後方向に沿う鉛直断面で見て第一の面部の長さは第二の面部の長さよりも小さいよう構成される(好ましい態様5)。
【0027】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1又は2又は4又は5の構成に於いて、接続部の上下幅はルームミラーの上下幅の2分の1以下であるよう構成される(好ましい態様6)。
【0028】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記好ましい態様6の構成に於いて、接続部の上下幅はルームミラーの上下幅の3分の1以下であるよう構成される(好ましい態様7)。
【0029】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項6の構成に於いて、水平方向に対する第一の面部の傾斜角は上縁より下縁までの全領域に亘り20°以下であるよう構成される(好ましい態様8)。
【0030】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1又は2又は4又は5の構成に於いて、水平方向に対する第一の面部の上縁の傾斜角は第一の面部の下縁の傾斜角以下であるよう構成される(好ましい態様9)。
【0031】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1又は2又は4又は5の構成に於いて、最後列の座席シートが標準位置に設定された場合について見て、第二の面部の上縁はルームミラーの下縁と最後列の座席シートのシートバックの上縁とを結ぶ直線よりも上方に位置し、第二の面部の下縁は前記直線よりも下方に位置するよう構成される(好ましい態様10)。
【0032】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項3の構成に於いて、第二の死角は車輌の後端より後方に於いては第一の死角に重なることなくその上方に位置するよう構成される(好ましい態様11)。
【0033】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項7の構成に於いて、少なくともバックドアの上縁に位置するフレーム部材は中空の押出し成形材にて形成される(好ましい態様12)。
【0034】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記好ましい態様12の構成に於いて、バックドアの上縁及び両側縁に位置するフレーム部材は一つの中空の押出し成形材が実質的にステープル形に変形されることにより形成される(好ましい態様13)。
【0035】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項7の構成に於いて、弾性シール部材は車体後端の開口部と共働して水滴が車室内へ進入することを防止する樋を郭定するよう構成される(好ましい態様14)。
【0036】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記好ましい態様14の構成に於いて、車体のルーフの後縁と弾性シール部材との間の車輌前後方向の距離は車幅方向両側部に於けるよりも車幅方向中央部に於いて小さいよう構成される(好ましい態様15)。
【0037】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項8の構成に於いて、モール部材の外面はルーフ面の一部を郭定するよう構成される(好ましい態様16)。
【0038】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項8の構成に於いて、車体のルーフの後縁には面取り部が形成されており、モール部材はバックドアの閉扉状態に於いて面取り部に実質的に当接するよう構成される(好ましい態様17)。
【0039】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項9の構成に於いて、車体のルーフの後縁と弾性シール部材との間の上下方向の距離は車幅方向両側部に於けるよりも車幅方向中央部に於いて小さいよう構成される(好ましい態様18)。
【0040】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項9の構成に於いて、車輌の上方より見て車体のルーフの後縁及びバックドアの上縁は車輌後方へ凸状の曲線をなすよう構成される(好ましい態様19)。
【0041】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記好ましい態様19の構成に於いて、車体に対するバックドアの枢軸線は車幅方向中央部に於いては車体の内側に位置し車幅方向側部に於いては車体の外側に位置するよう構成される(好ましい態様20)。
【0042】
【発明の実施の形態】
以下に添付の図を参照しつつ、本発明を幾つかの好ましい実施形態について詳細に説明する。
【0043】
第一の実施形態
図1は二列座席式のステーションワゴン型の乗用車に適用された本発明による車輌の後部構造の第一の実施形態を示す概略側断面図、図2は第一の実施形態のバックドアを斜め後方より見た状態にて示す斜視図、図3は図2の線 III−III に沿うバックドアの拡大部分断面図、図4は図3に示された接続部を示すバックドアの拡大部分断面図である。
【0044】
これらの図に於いて、10は内部に車室12を郭定する車体を示し、14及び16はそれぞれ運転席シート15及び後部座席シート17に着座する運転者及び後部座席乗員を示している。車体10はフロントノーズ18、フロントガラス20、ルーフ22、バックドア24により車輌の側方より見て実質的にティアドロップ形をなしている。ルーフ22の前端内面には後方視認用のルームミラー26が取り付けられている。尚図には示されていないが、通常の車輌の場合と同様、ルーフ22は車幅方向中央部に於いて最も高く、車幅方向両側部へ向かうにつれて漸次低くなっている。
【0045】
バックドア24は車幅方向に互いに隔置されたそれ自身周知の構造の一対のヒンジ部材28により上縁部にてルーフ22の後縁部(リヤヘッダ22A)に枢着され、車体10の後端の開口部30を開閉するようになっている。図示の実施形態に於いては、バックドア24は車輌の後方より見てボックス形をなす金属製のバックドア本体32を有し、バックドア本体32は例えばプレス成形された鋼板又はアルミニウム合金板にて形成されている。バックドア本体32は車輌の側方より見て車輌後方且つ上方へ向けて「く」の字形をなすよう屈曲され、バックドア本体32には接着剤又はビスの如き機械的固定手段により第一の透明板34及び第二の透明板36が固定されている。
【0046】
図2乃至図4に詳細に示されている如く、第一の透明板34及び第二の透明板36は車輌横方向に延在する接続部材38により互いに他に対し鈍角をなすよう一体的に接続されている。第一の透明板34及び第二の透明板36はガラスやポリカーボネートの如き無色又は有色の透視可能な板材にて形成され、互いに共働してリヤウインドウを郭定している。
【0047】
特に図示の実施形態に於いては、接続部材38は実質的に屈曲されたH形の断面形状を有し、強化プラスチックや金属の如き透視不可能で剛固な材料にて形成されている。第一の透明板34及び第二の透明板36はそれぞれ下縁及び上縁が接続部材38の対応する溝38A及び38Bに嵌入され接着又は圧入によって固定されることにより一体的に接続されている。
【0048】
図2及び図3に詳細に示されている如く、第一の透明板34はバックドア本体32の上辺部32Aと接続部材38との間に車輌前後方向に透視可能な領域40Aを郭定すると共に、バックドア本体32の上辺部32Aと共働して車輌のティアドロップ形のルーフ面の一部を郭定している。これに対し第二の透明板36はバックドア本体32の下辺部32Bと接続部材38との間に車輌前後方向に透視可能な領域40Bを郭定すると共に、バックドア本体32の下辺部32Bと共働して車輌の後端面の一部を郭定している。
【0049】
従って第一の透明板34及び第二の透明板36の何れを介しても後方視認が可能であるので、車体をティアドロップ形にすべく例えば接続部材38の位置まで車体10のルーフ22が延長された車輌の場合に比して、車輌の良好な後方視認性を確保することができると共に、車体の後端の開口部30の大きさを大きくしてバックドア24を大きくすることができ、これによりバックドアを介して行われる荷物等の出し入れを容易に行うことができる。
【0050】
図1に示されている如く、車幅方向中央に於ける車輌前後方向に沿う鉛直断面で見て、第一の透明板34により郭定される上側の車輌前後方向に透視可能な領域40Aの上縁、より厳密には運転者がルームミラー26を介して後方視認する際に透視可能な領域40Aの上縁は、ルームミラー26の上縁よりも高く、上側の車輌前後方向に透視可能な領域40Aの下縁、即ち接続部材38の上縁は、ルームミラー26の下縁よりも低い。
【0051】
従って運転者はルームミラー26及び透視可能な領域40Aを介して後方視認する際に、車輌後方のルームミラー26の上縁よりも高い領域及びルームミラー26の下縁よりも低い領域を視認することができ、特に車輌前後方向に透視可能な領域40Aの上縁が車輌後方のルームミラー26の上縁よりも低い場合に比して、車輌の後方視認性を向上させることができる。
【0052】
図示の実施形態に於いては、第一の透明板34及び第二の透明板36はそれぞれ上方及び後方へ僅かに湾曲した曲面状をなしているが、これらの透明板の少なくとも一方は車輌の横方向に見て平坦であってもよい。水平方向に対する第一の透明板34の傾斜角はその下縁に於いて最も大きく、車幅方向中央に於ける車輌前後方向に沿う鉛直断面で見て下縁に於ける傾斜角θdは15°以上20°以下、好ましくは18°以上20°以下に設定され、上縁に於ける傾斜角θuは傾斜角θd以下に設定されている。
【0053】
従って車輌の高速走行時にも車体10のルーフ22に沿って車輌後方へ流れる空気は第一の透明板34の下縁まで第一の透明板より剥離しないので、第一の透明板34の傾斜角が20°よりも大きい値に設定される場合に比して、空気の剥離に起因する車輌の空力特性の悪化を確実に防止することができると共に、車輌後端部の有効な車室内空間を広くすることができる。
【0054】
また車幅方向中央に於ける車輌前後方向に沿う鉛直断面で見て、バックドア24の上縁と接続部材38の中心との間の長さは接続部材38の中心とバックドア24の下縁との間の長さよりも小さく設定され、また第一の透明板34の上縁と下縁との間の長さは第二の透明板36の上縁と下縁との間の長さよりも小さく設定されている。
【0055】
従ってバックドア24の上縁と接続部材38の中心との間の長さが接続部材38の中心とバックドア24の下縁との間の長さよりも大きく設定された構造の場合に比して、車輌後端部の有効な車室内空間を広くして後部座席を確保することができると共に、車輌の全長が必要以上に長くなること及びこれに起因する車輌重量の増大を確実に防止することができる。
【0056】
また図3に示されている如く、標準的な体格の運転者14が標準的な着座状態にある場合について見て、運転者が目14Aによりルームミラー26を介して後方視認する際に接続部材38により形成される死角を第一の死角42とし、運転者が後方へ振り返って直接後方視認する際に接続部材38により形成される死角を第二の死角44とすると、透視不可能な領域の上下幅Wb及び運転者の目14A、ルームミラー26、接続部材38の高さは、第二の死角44が第一の死角42の下縁よりも上方に位置するようになっている。
【0057】
従って運転者はルームミラー26を介して後方視認する際に接続部材38により形成される第一の死角42の領域の少なくとも下方部を後方へ振り返って直接視認することにより確実に視認することができ、接続部材38等の高さの関係が第一の死角42が第二の死角44に包含される関係である場合に比して、車輌の後方視認性を向上させることができる。
【0058】
特に図示の実施形態に於いては、図1に示されている如く、後部座席シート(三列シートの車輌の場合には最後部の座席シート)17が標準位置に設定された場合について見て、下側の車輌前後方向に透視可能な領域40Bの上縁、即ち接続部材38の下縁は、ルームミラー26の下縁と後部座席シート17のシートバックの上縁とを結ぶ直線45Aよりも上方に位置し、下側の車輌前後方向に透視可能な領域40Bの下縁、即ちバックドア本体32の下辺部32Bの上縁は直線45Aよりも下方に位置している。
【0059】
従って運転者はルームミラー26及び下側の車輌前後方向に透視可能な領域40Bを介して車輌に近い車輌の後方領域を確実に視認することができ、またルームミラー26の反射鏡の上縁と下縁との間に接続部材38が写るので、車輌の後端と車輌後方の物体、例えば後続車輌までの距離を目視する際の基準として接続部材38を使用することができ、更にはバックドア本体32の下辺部32Bの上縁が直線45Aよりも上方に位置している場合に比して、車輌に近い車輌後方の領域に対する視認性を向上させることができる。
【0060】
更に図示の実施形態に於いては、後部座席シート17が標準位置に設定された場合について見て、下側の車輌前後方向に透視可能な領域40Bの上縁、即ち接続部材38の下縁は、ルームミラー26の下縁と後部座席シート17のヘッドレストの上縁とを結ぶ直線45Bよりも上方に位置し、下側の車輌前後方向に透視可能な領域40Bの下縁、即ちバックドア本体32の下辺部32Bの上縁は直線45Bよりも下方に位置している。
【0061】
従って運転者はルームミラー26を介して後部座席シート17のヘッドレストの上方を経て車輌の後方を視認する場合にも、下側の車輌前後方向に透視可能な領域40Bを介して車輌に近い車輌の後方領域を確実に視認することができ、またバックドア本体32の下辺部32Bの上縁が直線45Bよりも上方に位置している場合に比して、車輌に近い車輌後方の領域に対する視認性を向上させることができる。
【0062】
図5に解図的に示されている如く、ルームミラー26と運転者14の目14Aとの間の車輌前後方向の距離をL1とし、運転者の目とバックドア24の接続部材38との間の車輌前後方向の距離をL2とし、ルームミラー及び接続部材の上下幅をそれぞれWa及びWbとすると、ルームミラーが平面鏡である場合に於いてルームミラーに写る接続部材の上下幅Wb′は下記の式1により表される。
【0063】
Wb′=WbL1/(L1+L2) ……(1)
【0064】
図示の実施形態に於いては、接続部材38の上下幅はルームミラー26の上下幅の2分の1以下、好ましくは3分の1以下に設定されており、一般にL1/(L1+L2)は5分の1程度であり、ルームミラーは一般に凸面鏡であるであるので、ルームミラーに写る接続部材の上下幅Wb′はルームミラーの上下幅Waの10分の1程度以下、好ましくは15分の1程度以下になり、従って実質的に透視不可能な接続部材がルームミラーによる車輌の後方視認に重大な障害となることを確実に防止することができる。
【0065】
尚上述の第一の実施形態に於いては、それぞれ第一の面部及び第二の面部を郭定する第一の透明板34及び第二の透明板36は別の部材であるが、図6に第一の修正例として示されている如く、第一の透明板34及び第二の透明板36は一つの透視可能な板材35が車輌前後方向に透視不可能な接続部としての屈曲部35Aにて屈曲されることにより形成されてもよく、その場合には接続部材38を省略して部品点数を低減することができると共に、バックドア24の透視可能な領域の強度を向上させることができる。
【0066】
またこの第一の修正例によれば、屈曲部35Aによる透視不可能な領域の上下幅Wb2を第一の実施形態の場合の透視不可能な領域の上下幅Wbよりも遥かに小さくすることができるので、運転者が後方視認する際に屈曲部35Aにより形成される死角42及び44を第一の実施形態の場合よりも遥かに小さくすることができ、これにより第一の実施形態の場合に比して車輌の後方視認性を向上させることができる。
【0067】
更にこの第一の修正例に於いては、透視不可能な領域の上下幅Wb2及び運転者の目14A、ルームミラー26、屈曲部35Aの高さは、図7に示されている如く車輌の後端10Aより後方の領域に於いては第二の死角44が第一の死角42に重なることなくその上方に位置するよう設定されており、従ってこの第一の修正例によれば運転者は後方へ振り返ることによりルームミラー26を介して後方視認する際に生じる死角42のうち車輌の後端10Aより後方の領域を確実に後方視認することができる。
【0068】
また図8に第二の修正例として示されている如く、例えば屈曲部35Aの内面の曲率が第一の修正例よりも大きく設定されることにより、屈曲部35Aの肉圧が板材35の他の領域の板厚よりも大きく設定されてもよく、その場合には屈曲部35Aによる透視不可能な領域の上下幅Wb3が上述の第一の実施形態の場合の透視不可能な領域の上下幅Wbほど大きくなることを回避しつつ、第一の修正例の場合よりも更に一層バックドア24の透視可能な領域の強度を向上させることができる。
【0069】
第二の実施形態
図9は二列座席式のステーションワゴン型の乗用車に適用された本発明による車輌の後部構造の第二の実施形態のバックドアを示す拡大部分断面図、図10は図9に示された接続部を示すバックドアの拡大部分断面図である。尚これらの図に於いて図1乃至図6に示された部材と実質的に同一の部材には図1乃至図6に於いて付された符号と同一の符号が付されている。
【0070】
この第二の実施形態に於いては、図5に示された第一の修正例の場合と同様、リヤウインドウは接続部としての湾曲部35Bに於いて湾曲された一つの透視可能な板材35により郭定されているが、湾曲部35Bの曲率半径Rは車輌前後方向に透視可能な曲率の範囲内にて最小の値に設定されており、他の点については上述の第一の実施形態と同様に構成されている。
【0071】
従ってこの第二の実施形態によれば、上述の第一の実施形態と実質的に同様の作用効果が得られることに加えて、第一の実施形態に於いて接続部材38により形成される死角42及び44は生じないので、運転者がルームミラー26を介して後方視認する場合及び運転者が後方へ振り返って後方視認する場合の何れについても、上述の第一の実施形態の場合よりも車輌の後方視認性を向上させることができる。
【0072】
第三の実施形態
図11は二列座席式のステーションワゴン型の乗用車に適用された本発明による車輌の後部構造の第三の実施形態を示す概略側断面図、図12は第三の実施形態の車輌の後部構造を斜め後方より見た状態にて示す斜視図、図13及び図14はそれぞれ第三の実施形態のバックドアを示す斜視図及び平面図、図15乃至図17はそれぞれ図12のXV−XV、XVI−XVI、XVII−XVIIに沿うバックドアの上縁部の拡大断面図である。尚これらの図に於いて図1乃至図6に示された部材と実質的に同一の部材には図1乃至図6に於いて付された符号と同一の符号が付されている。
【0073】
この第三の実施形態に於いては、図6に示された第一の修正例の場合と同様、第一の透明板34及び第二の透明板36は一つの透視可能な板材35が接続部としての屈曲部35Aにて屈曲されることにより形成されており、屈曲部35Aは車幅方向両側部に於いて下方へ延在し、これにより第一の透明板34の車幅方向両側部34Cは車輌後端部の側面の一部をも郭定している。
【0074】
従って運転者は第一の透明板34の車幅方向両側部34Cを経て車輌の斜め後方を視認することができるので、上述の第一及び第二の実施形態の場合に比して車輌の後方視認性を向上させることができ、また車輌の斜め後方に存在する物体までの距離や方向の目視による測定の基準として車幅方向両側部の屈曲部35Aを使用することができる。
【0075】
またこの第三の実施形態に於いては、バックドア本体32はその上辺部及び側辺部を郭定するフレーム33を含み、フレーム33はアルミニウム合金の如き軽金属製の中空の押出し成形材がステープル形に塑性変形されることにより形成されている。板材35はフレーム33の上辺部33Aよりも僅かに車輌前方側まで延在すると共に、フレーム33の左右の側辺部33Cよりも僅かに車幅方向外側まで延在している。
【0076】
従ってフレーム33がプレス成形された鋼板にて形成される場合に比してフレーム33を軽量化すると共に低廉に形成することができ、またフレーム33の上辺部33A及び左右の側辺部33Cが別の部材にて形成され溶接等により接合される場合に比してフレーム33の強度を向上させることができる。
【0077】
また図12及び図14に示されている如く、車輌の上方より見て板材35の上縁は一対のヒンジ部材28の間に於いて車輌後方へ湾曲した外形を有し、ヒンジ部材28より車幅方向外側の領域に於いて実質的に車輌横方向に延在する外形を有している。車体10のルーフ22の後縁も板材35の上縁に対応する外形を有し、これによりバックドア24が閉扉状態にあるときには板材35の上縁は車体10のルーフ22の後縁と実質的に平行に延在するようになっている。
【0078】
図15及び図16に示されている如く、車体10のルーフ22を郭定するルーフ材46の後端部はフレーム33の上辺部33A及び側辺部33Cの前方にて車輌内方へ湾曲変形されており、板材35の上縁に近接した位置には面取り部48が形成されている。ルーフ材46の後端部の車輌内方へ湾曲変形された部分46Aの下縁部は中空のリヤヘッダ22Aに固定され、リヤヘッダ22Aの下面には内装天井材50Aが固定されている。
【0079】
板材35の上縁にはプラスチック又は硬質ゴムの如き僅かに弾性変形可能な材料よりなるモール部材50が固定されている。モール部材50の外面は実質的に車体10のルーフ22の後縁と板材35の上縁とを滑らかに接続すると共にティアドロップ形のルーフ面の一部を郭定する形状を有し、モール部材50の前縁はバックドア24が閉扉状態にあるときには面取り部48に軽く当接し又はこれより極く僅かに隔置されるようになっている。
【0080】
従ってモール部材50が設けられていない従来の構造の場合に比して、車輌の高速走行時に於ける車体10のルーフ22の後縁とバックドア24の上縁の間の隙間に起因する走行抵抗や風切音を低減することができ、また車体10のルーフ22の後縁とバックドア24の上縁の間の隙間を経てルーフ材46の後端部の車輌内方へ湾曲変形された部分46Aへ侵入する雨水や砂塵の量を低減することができる。
【0081】
板材35の上縁には前方且つ僅かに下方へ突出する突起52が形成されており、モール部材50は突起52に嵌合することにより固定されている。フレーム33の上辺部33Aの前端上縁には突起56が一体に形成されており、モール部材50は突起52と56との間に圧入されている。図16に示されている如く、板材35の上縁の両側部にはブラケット58が一体に形成され、ブラケット58には突起52より下方へ隔置された位置にて車輌横方向に延在するクリップバー60が一体的に固定されており、車輌の両側部に於いてはモール部材50は突起52とクリップバー60との間に嵌入されている。
【0082】
図15及び図16に示されている如く、一対のヒンジ部材28により郭定されるバックドア24の枢軸線62は、車幅方向中央部に於いては車体10のルーフ22の内側(車室12の側)に位置し、車幅方向両側部に於いては車体10のルーフ22の外側に位置している。バックドア24は開閉される際には枢軸線62の周りに枢動し、バックドア24が図15及び図16に於いて仮想線にて示され全開位置まで開扉されると、モール部材50の前縁は少なくとも車幅方向中央部に於いて車体10のルーフ22の外面に軽く当接し又は水滴の通過を阻止する程度に車体10のルーフ22の外面に近接するようになっている。
【0083】
この場合、上述の如く車輌の上方より見て板材35の上縁は一対のヒンジ部材28の間に於いて車輌後方へ湾曲した外形を有し、車体10のルーフ22の後縁は板材35の上縁に対応する外形を有しているので、板材35の上縁及び車体10のルーフ22の後縁が車輌の上方より見て直線的に車輌横方向に延在している場合や車輌前方へ湾曲した外形を有している場合に比して、モール部材50の前縁は車幅方向に広い範囲に亘り車体10のルーフ22の外面に軽く当接し又は近接することができ、これにより車幅方向の広い範囲に亘り水滴がモール部材50の前縁と車体10のルーフ22の外面との間を通過して車輌後方へ移動することを効果的に阻止することができる。
【0084】
また図15及び図16に示されている如く、バックドア24が閉扉状態にある場合にモール部材50の前縁が面取り部48に当接し又は最も近接する位置を点Pとして、少なくとも点P近傍に於ける面取り部48の傾斜は枢軸線62の周りの点Pの軌跡Aが面取り部48の外面に干渉しない角度に設定されている。従ってバックドア24が閉扉位置と全開位置との間に移動する際にモール部材50の前縁が面取り部48に対しかじり作用を及ぼすことがなく、従ってモール部材50の前縁に砂塵等が付着していても、バックドア24の開閉により面取り部48やモール部材50が傷つけられることを防止することができる。
【0085】
また車輌内方へ湾曲変形された部分46Aの下縁部の外面にはゴムの如き容易に弾性変形可能な材料よりなるシール部材64が固定されており、図には詳細に示されていないがシール部材64は車体10の後端の開口部30の全周に亘り延在している。ルーフ材46の車輌内方へ湾曲変形された部分46Aは車幅方向両側部に実質的に車輌後方へ水平に延在する領域を有し、シール部材64は部分46Aと共働して水滴が車室12内へ侵入することを阻止する樋66を郭定している。
【0086】
バックドア24の上縁部に位置するシール部材64は、バックドア24が閉扉状態にあるときにはフレーム33の上辺部33Aにより部分46Aの下縁部に対し押し付けられ、バックドア24の他の領域に位置するシール部材64も同様にフレーム33により押し付けられ、これにより車体10の後端の開口部30とバックドア24との間をシールする。
【0087】
シール部材64はバックドア24が開扉状態にあるときには図15乃至図17に於いて仮想線にて示された断面風船形をなすようになっている。特に車幅方向両側部のシール部材64は、バックドア24が開扉状態にある場合に図16に於いて矢印Bにて示されている如く水滴が車体10のルーフ22を伝って車輌後方へ移動しても、その水滴を受け止めることによって水滴が車室12内に落下することを防止すると共に、ルーフ材46の車輌内方へ湾曲変形された部分46Aと共働して水滴を車輌の側方へ導くことにより車外へ排出する。
【0088】
上述の如く、車輌の上方より見て板材35の上縁は一対のヒンジ部材28の間に於いて車輌後方へ湾曲した外形を有し、これに対応してモール部材50の前縁も車輌後方へ湾曲した外形を有しているので、バックドア24が全開位へ開扉されると、上下が逆さまになったバックドア24の下縁は車幅中央部が高く両側部へ向かうに連れて漸次低下する状態になる。
【0089】
従ってバックドアの車幅方向中央部の外面に付着していた水滴はバックドア24が全開位へ開扉される際に上下が逆さまになったバックドア24の下縁まで移動するが、バックドア24の下縁に沿って車幅方向両側部へ移動し、車幅方向両側部に於いて樋66へ落下するので、水滴が車室12内へ落下する虞れを低減することができると共に、車幅方向中央部に於ける樋66の大きさを両側部に於ける大きさよりも小さくすることができる。
【0090】
また図示の実施形態に於いては、上述の如く樋66の大きさは車幅方向中央部に於いては両側部に於けるよりも小さくてよいので、図15と図16との比較より解る如く、ルーフ材46の面取り部48と車輌内方へ湾曲変形された部分46Aの下縁との間の上下方向及び前後方向の距離は車幅方向両側部より中央部へ向かうにつれて漸次小さくなるよう設定されている。
【0091】
従ってルーフ材46の面取り部48と車輌内方へ湾曲変形された部分46Aの下縁との間の上下方向及び前後方向の距離が実質的に一定の大きい値である場合に比して、少なくとも車幅方向中央部に於いて車輌内方へ湾曲変形された部分46Aの下縁の高さを高くすることができ、このことによっても上側の前後方向に透視可能な領域40を経て後方視認する際に後方視認可能な範囲の上限を高くすることができる。
【0092】
図15及び図16に示されている如く、ヒンジ部材28が設けられた領域を除き、フレーム33の上辺部33A及び側辺部33Cのシール部材64に対向する部分はシール部材へ向けて僅かに凸の曲面状をなしている。特にバックドア24の上縁部に位置するシール部材64は、車幅方向中央部に於いては上辺部33Aの傾斜した側面部の上方部分に当接し、車幅方向両側部に於いては上辺部33Aの傾斜した側面部の下方部分に当接するようになっている。尚シール部材64はヒンジ部材28の位置に於いては実質的に平面状の上辺部33Aの底面部に当接するようになっているが、底面部も曲面状をなしていてもよい。
【0093】
従ってシール部材64に対するフレーム33の上辺部33Aの当接面が平面である場合に比して、フレーム33の上辺部33Aに要求される寸法精度が緩和され、また図示の如き一定断面の中空押出し材をステープル形に塑性変形させることにより、バックドア本体32の上辺部及び両側辺部を容易に且つ低廉に形成することができる。
【0094】
尚この第三の実施形態に於いても、第一の透明板34の傾斜角、車幅方向中央に於ける車輌前後方向に沿う鉛直断面で見た場合に於けるバックドア24の上縁と屈曲部35Aとの間の長さ及び屈曲部35Aとバックドア24の下縁との間の長さの関係、透視不可能な領域の上下幅Wb、運転者の目14A、ルームミラー26、接続部材38の高さ等は、上述の第一及び第二の実施形態の場合と同様に設定されており、従って第一及び第二の実施形態の作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
【0095】
図18乃至図20は第一乃至第三の実施形態に対する修正例として構成された第三乃至第五の修正例を示す図15に対応するバックドアの上縁部の解図的拡大部分断面図である。尚図18乃至図20に於いて、図15に示された部分に対応する部分には図15に於いて付された符号と同一の符号が付されている。
【0096】
第三乃至第五の修正例のバックドア本体32の上辺部32Aは鋼板やアルミニウム板よりなる二つのプレス成形材68及び70がフランジ部にて互いに一体的に溶接されることにより形成されており、特に図18に示された第三の修正例に於いては、モール部材50は板材35の上縁に設けられた突起52に嵌合すると共に、板材35の上縁と二つのプレス成形材68及び70の前側のフランジ部との間に嵌め込まれている。
【0097】
それぞれ図19及び図20に示された第四及び第五の修正例に於いては、モール部材50は二つのプレス成形材68及び70の前側のフランジ部に嵌合するよう固定され、板材35の上縁は二つのプレス成形材68及び70の後側のフランジ部に接着等により固定されている。特に第四の修正例に於いては、二つのプレス成形材68及び70の前側のフランジ部の一方にヘミング部72が形成され、モール部材50はヘミング部72に嵌合した状態にて接着等の手段により固定されている。また第五の修正例に於いては、モール部材50は二つのプレス成形材68及び70の前側のフランジ部の少なくとも一方にフック部74が形成されており、モール部材50はフック部74に引っ掛けられた状態にて接着等の手段により前側のフランジ部に固定されている。
【0098】
以上に於いては本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
【0099】
例えば上述の各実施形態に於いては、第一の透明板34の傾斜角はその下縁に於いても20°以下に設定されているが、第一の透明板34の傾斜角はその上縁より上縁と下縁との間の領域に於いて20°以下に設定され、その領域より下方の領域に於いて20°以上に設定されてもよい。
【0100】
また上述の各実施形態に於いては、下側の車輌前後方向に透視可能な領域40Bの下縁はルームミラー26の下縁と後部座席シート17のシートバックの上縁とを結ぶ直線45Aよりも下方に位置しているが、透視可能な領域40Bの下縁は直線45Aよりも上方で直線45Bよりも下方に位置するよう構成されてもよい。
【0101】
また上述の第三の実施形態に於いては、第一の透明板34及び第二の透明板36は第一の修正例と同様屈曲部35Aにて屈曲された一つの板材35により形成されているが、第一の透明板34及び第二の透明板36は第一の実施形態の場合と同様接続部材38により互いに一体的に接続された別の板材であってもよく、また第二の実施形態の如く車輌前後方向に透視可能な湾曲部35Bにて一体に接続されたものであってもよい。
【0102】
また上述の各実施形態に於いては、車輌はステーションワゴン型の乗用車であるが、本発明の車輌の後部構造はワンボックス型の車輌に適用されてもよく、また図示の各実施形態に於いてはシートは二列のシートであるが、本発明の車輌の後部構造は三列シートの車輌に適用されてもよい。
【0103】
また第一の透明板34又は第二の透明板36の一方に接続部材38と同様の接続部が一体に形成され、他方の透明板がその接続部に嵌め込まれることにより接続されてもよく、第一の透明板34、第二の透明板36又は板材35は車輌前後方向の透視性に実質的に影響しないワイヤ等の強化材にて強化されたものであってもよい。
【0104】
更に上述の第三の実施形態及び第三乃至第五の修正例に於いては、上記請求項7乃至9の構成及び上記好ましい態様12乃至20の構成が上記請求項1乃至6の構成の車輌の後部構造に適用されているが、上記請求項7乃至9の構成は上縁部にて車体に枢着され車体後端の開口部を開閉するバックドアを有する任意の車輌に適用されてよく、その場合にも上述の第三の実施形態及び第三乃至第五の修正例に於ける作用効果と同様の作用効果が得られる。
【0105】
【発明の効果】
以上の説明より明らかである如く、本発明の請求項1の構成によれば、運転者は車輌後方の第一の面部の上縁よりも高い領域及び第二の面部の下縁よりも低い領域についてもルームミラー及び第一の面部を経て後方視認することができると共に、車輌後方の接続部よりも下方の領域についてもルームミラー及び第二の面部を経て後方視認することができ、また後方視認の際に目視による車輌後方の目標物までの測距の基準として接続部を利用することができ、これにより車体後端の高さが過剰に低くなったり車輌の全長が過剰に長くなったりすることを回避しつつ車輌の後方視認性を向上させることができる。
また上記請求項2の構成によれば、上記請求項1の構成の作用効果が得られることに加えて、バックドアの上縁と接続部の中心との間の長さが接続部の中心とバックドアの下縁との間の長さよりも大きく設定された構造の場合に比して、車輌後端部の有効な車室内空間を広くして後部座席を確保することができると共に、車輌の全長が必要以上に長くなること及びこれに起因する車輌重量の増大を確実に防止することできる。
【0106】
また請求項3の構成によれば、接続部を経て車輌の後方を視認することができるので、請求項1又は2の構成の作用効果を達成しつつ、請求項1又は2の構成の場合に比して一層車輌の後方視認性を向上させることができる。
【0107】
また請求項4の構成によれば、運転者は直接後方視認することにより第一の死角の下方領域についても確実に後方視認することができるので、第一の死角が第二の死角に完全に重なる場合に比して、車輌の後方視認性を確実に向上させることができる。
また上記請求項5の構成によれば、上記請求項4の構成の作用効果が得られることに加えて、バックドアの上縁と接続部の中心との間の長さが接続部の中心とバックドアの下縁との間の長さよりも大きく設定された構造の場合に比して、車輌後端部の有効な車室内空間を広くして後部座席を確保することができると共に、車輌の全長が必要以上に長くなること及びこれに起因する車輌重量の増大を確実に防止することができる。
【0108】
また請求項6の構成によれば、水平方向に対する第一の面部の傾斜角は少なくとも上縁より上縁と下縁との間までの領域に於いて20°以下であるので、車輌の高速走行時にルーフに沿って流れる空気流が第一の面部の上記領域より剥離することを確実に防止し、これにより車輌の空力特性を確実に向上させることができる。
【0109】
また請求項7の構成によれば、フレーム部材の表面が平面である場合に比して、バックドアの閉扉状態に於いて弾性シール材が当接すべきフレーム部材の表面の位置の自由度が高くなるので、車輌後端の開口部の形状設定の自由度を高くすることができる。
【0110】
また請求項8の構成によれば、モール部材が設けられていない場合に比して、車輌の高速走行時に於ける車体のルーフの後縁とバックドアの上縁との間の間隙に起因する抵抗及び風きり音を低減することができ、またバックドアの閉扉状態に於いて車体のルーフの後縁とバックドアの上縁との間の間隙に侵入する雨水や砂塵の量を低減することができる。
【0111】
また請求項9の構成によれば、バックドアに付着した水滴がバックドアの全開状態に於いてバックドアを伝って車体のルーフ上に落下しても、その水滴がバックドアの上縁を越えて車輌後方へ流れること及びこれにより車室内へ侵入することを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】二列座席式のステーションワゴン型の乗用車に適用された本発明による車輌の後部構造の第一の実施形態を示す概略側断面図である。
【図2】第一の実施形態のバックドアを斜め後方より見た状態にて示す斜視図である。
【図3】図2の線 III−III に沿うバックドアの拡大部分断面図である。
【図4】図3に示されたバックドアの接続部を示すバックドアの拡大部分断面図である。
【図5】ルームミラー、運転者の目、バックドアの接続部の位置関係を示す説明図である。
【図6】バックドアの第一の修正例の屈曲部を示す図4と同様の拡大部分断面図である。
【図7】第一の修正例のバックドアの拡大部分断面図である。
【図8】バックドアの第二の修正例の屈曲部を示す図4と同様の拡大部分断面図である。
【図9】二列座席式のステーションワゴン型の乗用車に適用された本発明による車輌の後部構造の第二の実施形態のバックドアを示す拡大部分断面図である。
【図10】図9に示された接続部を示すバックドアの拡大部分断面図である。
【図11】二列座席式のステーションワゴン型の乗用車に適用された本発明による車輌の後部構造の第三の実施形態を示す概略側断面図である。
【図12】第三の実施形態の車輌の後部構造を斜め後方より見た状態にて示す斜視図である。
【図13】第三の実施形態のバックドアを斜め後方より見た状態にて示す斜視図である。
【図14】第三の実施形態のバックドアを示す平面図である。
【図15】図12のXV−XVに沿うバックドアの上縁部の拡大断面図である。
【図16】図12のXVI−XVIに沿うバックドアの上縁部の拡大断面図である。
【図17】図12のXVII−XVIIに沿うバックドアの上縁部の拡大断面図である。
【図18】第一乃至第三の実施形態に対する修正例として構成された第三の修正例を示すバックドアの上縁部の解図的拡大部分断面図である。
【図19】第一乃至第三の実施形態に対する修正例として構成された第四の修正例を示すバックドアの上縁部の解図的拡大部分断面図である。
【図20】第一乃至第三の実施形態に対する修正例として構成された第五の修正例を示すバックドアの上縁部の解図的拡大部分断面図である。
【符号の説明】
10…車体
22…ルーフ
24…バックドア
26…ルームミラー
30…車体の後端の開口部
32…バックドア本体
34…第一の透明板
35…板材
35A…屈曲部
35B…湾曲部
36…第二の透明板
38…接続部材
46…ルーフ材
48…面取り部
50…モール部材
64…シール部材
66…樋[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a rear structure of a vehicle such as an automobile, and more particularly to a rear structure of a vehicle having excellent aerodynamic characteristics.
[0002]
[Prior art]
In order to improve the performance of vehicles such as automobiles, it is preferable to reduce the air resistance of the vehicle body as much as possible while driving. For this reason, for example, "Honda Insight / Prius Comparison Test" in the magazine "CAR GRAPHIC-2001" As described in this article, attempts have been made to make the shape of the body of a station wagon type vehicle into a teardrop type.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
If the shape of the vehicle body is a teardrop shape, the aerodynamic characteristics of the vehicle can be improved by reducing the air resistance of the vehicle body and reducing the negative pressure behind the vehicle. Compared to the shape of the vehicle, the roof at the rear end of the vehicle must be lowered and the rear end must be extended rearward, increasing the overall length and weight of the vehicle, and creating a room at the rear end of the vehicle. There is a problem that a narrow vehicle interior space that is difficult to use effectively is created, and further, the rear visibility of the vehicle is affected.
[0004]
In addition, since the roof at the rear end of the vehicle has to be lowered and the inclination angle has to be increased, an opening is provided at the rear end of the vehicle, and the opening is pivotally attached to the vehicle body at the upper edge. In the case of a vehicle that is opened and closed by a door, it is difficult to secure a sufficiently large back door, and water droplets on the roof are easier to move to the rear of the vehicle than in the conventional case. There is a problem that when the door is opened, water drops easily enter the passenger compartment.
[0005]
The present invention has been made in view of the above-described problems when the shape of a vehicle body is a teardrop type. The main object of the present invention is to make the rear end of the roof of the vehicle body too low. It is to solve the above-mentioned various problems while improving the aerodynamic characteristics of the vehicle by making the shape of the vehicle body as close to the teardrop shape as possible without increasing the inclination angle.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
According to the present invention, the main problem described above includes a rear view rear view mirror in the vehicle interior, the rear end portion of the vehicle body having a region that can be seen through in the vehicle front-rear direction, and the see-through region is an upper edge. The rear part of the vehicle is pivotally attached to the vehicle body and is defined by a back door that opens and closes the opening at the rear end of the vehicle body, and the see-through region is a teardrop shape of the vehicle when viewed from the side of the vehicle. A first surface portion defining a portion of the roof surface and a second surface portion defining a portion of the rear end surface of the vehicle, wherein the first and second surface portions are substantially in the vehicle longitudinal direction. They are integrally connected to each other by a non-permeable connecting portion, and the upper edge of the first surface portion is higher than the upper edge of the room mirror when viewed from the center in the vehicle width direction, and the lower edge of the first surface portion is the A rear structure of the vehicle characterized in that it is lower than the lower edge of the rearview mirror (configuration of claim 1), orA rear-viewing rearview mirror is provided in the vehicle interior, and has a region that can be seen through in the front-rear direction of the vehicle at the rear end of the vehicle. A rear surface structure of the vehicle that is defined by a back door that opens and closes a portion, and the transparent region is a first surface portion that defines a part of a teardrop-shaped roof surface of the vehicle as viewed from the side of the vehicle. And a second surface portion defining a part of the rear end surface of the vehicle, and the first and second surface portions are integrally connected to each other by a connection portion that is substantially non-transparent in the vehicle front-rear direction. The upper edge of the first surface portion is higher than the upper edge of the rearview mirror and the lower edge of the first surface portion is lower than the lower edge of the rearview mirror when viewed from the center in the vehicle width direction. The upper edge of the back door and the connection portion Rear structure of the vehicle, characterized in that it is set smaller than the length between the lower edge length of the back door and the center of the connection between the heart (the second aspect), orA rear-viewing rearview mirror is provided in the vehicle interior, and has a region that can be seen through in the front-rear direction of the vehicle at the rear end of the vehicle. A rear surface structure of the vehicle that is defined by a back door that opens and closes a portion, and the transparent region is a first surface portion that defines a part of a teardrop-shaped roof surface of the vehicle as viewed from the side of the vehicle. And a second surface portion defining a part of the rear end surface of the vehicle, and a curved connection portion integrally connecting the first and second surface portions, the curvature radius of the connection portion being the front and rear of the vehicle The upper edge of the first surface portion is higher than the upper edge of the rearview mirror when viewed from the center in the vehicle width direction, and the first surface portion The rear structure of the vehicle, characterized in that the lower edge of the vehicle is lower than the lower edge of the rearview mirror (claims)4Configuration)Or a rear-view rear-view mirror provided in the vehicle interior, and having a region that can be seen through in the vehicle front-rear direction at the rear end of the vehicle body, the transparent region being pivotally attached to the vehicle body at the upper edge portion A rear structure of the vehicle defined by a back door that opens and closes the opening of the vehicle, and the transparent region is defined as a part of a teardrop-shaped roof surface of the vehicle as viewed from the side of the vehicle. A surface portion of the vehicle, a second surface portion defining a part of the rear end surface of the vehicle, and a curved connection portion integrally connecting the first and second surface portions, and the curvature radius of the connection portion is It is a substantially minimum value within a range of a radius of curvature that can be seen through in the vehicle front-rear direction, and the upper edge of the first surface portion is higher than the upper edge of the room mirror when viewed from the center in the vehicle width direction. The lower edge of the surface of the vehicle is lower than the lower edge of the rearview mirror, and the vehicle longitudinal direction in the center of the vehicle width direction The length between the upper edge of the back door and the center of the connecting portion is set to be smaller than the length between the center of the connecting portion and the lower edge of the back door, as seen in a vertical cross section along the vertical section. Vehicle rear structure characterized in that (Structure of claim 5)Achieved by:
[0007]
According to the configuration of the first aspect, the transparent region has a first surface portion that defines a part of the roof surface of the vehicle and a second surface portion that defines a part of the rear end surface of the vehicle. Therefore, it becomes possible to make the shape of the vehicle body as close as possible to the teardrop shape by the rear end portion and the first surface portion of the roof of the vehicle body without excessively lowering the rear end portion of the roof of the vehicle body, In addition, since the second surface portion defines a part of the rear end surface of the vehicle, an increase in the total length and weight of the vehicle due to the rear end portion of the vehicle being extended rearward is avoided. There is no narrow vehicle interior space that is difficult to use effectively as a living room at the rear end, and further, the rear surface visibility of the vehicle is ensured by the first surface portion that defines a part of the see-through region. .
[0008]
Further, according to the configuration of the first aspect, the first and second surface portions are integrally connected to each other by the connection portion that is substantially non-transparent in the vehicle front-rear direction, and the first surface portion is viewed from the center in the vehicle width direction. Since the upper edge of the surface portion is higher than the upper edge of the rearview mirror and the lower edge of the first surface portion is lower than the lower edge of the rearview mirror, a region higher than the upper edge of the first surface portion behind the vehicle andsecondSince the driver can visually recognize the region lower than the lower edge of the surface part of the vehicle through the rear mirror and the first surface part, and the second surface part can also be seen through, the connection part at the rear of the vehicle In addition, the driver can visually recognize the lower region through the rear mirror and the second surface portion, and the connection portion is substantially impossible to see through. The connecting portion can be used as a reference for distance measurement to the rear target.
Moreover, according to the structure of the said
[0009]
And the above claims4With this configuration, the see-through area defines the first surface portion that defines a part of the teardrop-shaped roof surface of the vehicle and the part of the rear end surface of the vehicle as viewed from the side of the vehicle. The second surface portion and a curved connection portion that integrally connects the first and second surface portions, and the upper edge of the first surface portion is higher than the upper edge of the rear view mirror when viewed from the center in the vehicle width direction. In addition, since the lower edge of the first surface portion is lower than the lower edge of the rearview mirror, the same function and effect as in the case of the configuration of claim 1 can be obtained.
[0010]
And the above claims4According to this configuration, the radius of curvature of the connecting portion is substantially the minimum value within the range of the radius of curvature that can be seen through in the vehicle front-rear direction, so that the rear of the vehicle can be visually recognized through the connecting portion. Therefore, the rear visibility of the vehicle is further improved as compared with the case of the configuration of claim 1.
According to the configuration of the fifth aspect, in addition to obtaining the operational effect of the configuration of the fourth aspect, the length between the upper edge of the back door and the center of the connecting portion is the center of the connecting portion. Compared to the structure that is set to be larger than the length between the lower edge of the back door, the vehicle interior space at the rear end of the vehicle can be widened to secure the rear seat, It becomes possible to reliably prevent the overall length from becoming longer than necessary and the increase in vehicle weight due to this.
[0011]
According to the present invention, in order to effectively achieve the main problems described above,Or 2In the configuration of the first, the blind spot formed by the connecting portion when the driver visually recognizes the vehicle rearward through the rearview mirror is considered as the first. A blind spot formed by the connecting portion when the driver directly visually recognizes the rear is the second blind spot, and the second blind spot is configured to be positioned above the lower edge of the first blind spot (claim) Term3Configuration).
[0012]
Therefore, the claims3According to the above configuration, the driver can surely visually recognize the lower region of the first blind spot by directly viewing the rear, and the first blind spot completely overlaps the second blind spot. In comparison, the rear visibility of the vehicle is improved.
[0013]
According to the present invention, in order to effectively achieve the main problems described above, the above claims 1 to5In any of the configurations, the inclination angle of the first surface portion with respect to the horizontal direction is configured to be 20 ° or less in at least a region between the upper edge and the lower edge. Term6Configuration).
[0014]
As will be described in detail later, when the shape of the body of a station wagon type vehicle is a teardrop type, if the roof inclination angle of the rear end of the vehicle with respect to the horizontal direction exceeds 20 °, the vehicle speed The air flow flowing along the roof during traveling is separated from the roof, and it becomes difficult to improve the aerodynamic characteristics of the vehicle.6With this configuration, the inclination angle of the first surface portion with respect to the horizontal direction is 20 ° or less in at least the region from the upper edge to the upper edge and the lower edge. The air flow flowing in this manner is reliably separated from the region of the first surface portion, and the aerodynamic characteristics of the vehicle due to this are reliably prevented.
[0015]
According to the present invention, in order to effectively achieve the main problems described above, the above claims 1 to6In any one of the configurations, the back door includes a frame member and transparent first and second window members defining the first and second surface portions, respectively, An elastic seal member pressed by the frame member in a closed state of the back door is fixed to at least an upper edge of the opening, and the frame member is opposed to the elastic seal member in the closed state of the back door. The surface of the frame member is configured to form a convex curved surface when viewed in a cross section perpendicular to the extending direction of the frame member.7Configuration).
[0016]
Claim7With this configuration, the back door has a frame member disposed on the peripheral edge thereof, and at least the upper edge of the opening at the rear end of the vehicle body is elastically pressed by the frame member in the closed state of the back door. The surface of the frame member facing the elastic seal material in the closed state of the back door is a convex curved surface when viewed in a cross section perpendicular to the extending direction of the frame member when the back door is closed. Compared to the case where the flat door is flat, the degree of freedom of the position of the surface of the frame member to which the elastic seal material should abut in the closed state of the back door is increased, thereby setting the shape of the opening at the rear end of the vehicle The degree of freedom increases.
[0017]
According to the present invention, in order to effectively achieve the main problems described above, the above claims 1 to7In any of the configurations, a molding member that closes the gap between the rear edge of the roof of the vehicle body and the upper edge of the back door is fixed to the upper edge of the back door when the back door is closed. (Claims)8Configuration).
[0018]
Claim8With this configuration, the molding member is fixed to the upper edge of the back door so as to close the gap between the rear edge of the roof of the vehicle body and the upper edge of the back door when the back door is closed. Compared to the case where no member is provided, the resistance and wind noise caused by the gap between the rear edge of the roof of the vehicle body and the upper edge of the back door when the vehicle is traveling at high speed is reduced. When the door is closed, the amount of rainwater and dust entering the gap between the rear edge of the roof of the vehicle body and the upper edge of the back door is reduced.
[0019]
According to the present invention, in order to effectively achieve the main problems described above,8In this configuration, at least a central portion in the vehicle width direction of the molding member is configured to substantially contact the roof of the vehicle body when the back door is fully open.9Configuration).
[0020]
Claim9With this configuration, at least the central portion in the vehicle width direction of the molding member substantially contacts the roof of the vehicle body in the fully open state of the back door, so that water droplets adhering to the back door are in the fully open state of the back door. Even when the vehicle falls on the roof of the vehicle body through the back door, the molding member reliably prevents the water droplet from flowing over the upper edge of the back door to the rear of the vehicle and thus entering the vehicle interior.
[0021]
[Preferred embodiment of the problem solving means]
According to one preferred embodiment of the present invention, the above-mentioned claim 1 or2 or 4 or 5In this configuration, the first and second surface portions are configured to intersect at an obtuse angle when viewed in a vertical cross section along the vehicle longitudinal direction (preferred aspect 1).
[0022]
According to another preferred embodiment of the present invention, the above-mentioned claim 1 or2 or 4 or 5The first and second surface portions are defined by transparent first and second window members, respectively, and the connecting portions are the lower edge of the first window member and the upper edge of the second window member. Are configured to be defined by an opaque member that integrally connects the two (preferred aspect 2).
[0023]
According to another preferred embodiment of the present invention, the above-mentioned claim 1 or2 or 4 or 5In the configuration, the first and second surface portions are defined by a single transparent member, and the connecting portion is configured by being bent by the transparent member (preferred aspect 3). .
[0024]
According to another preferred embodiment of the present invention, in the configuration of the preferred embodiment 3, the connecting portion is configured to have a thickness larger than that of the other region (preferred embodiment 4).
[0026]
According to another preferred embodiment of the present invention, the above-mentioned claim 1 or2 or 4 or 5In the configuration, the length of the first surface portion is configured to be smaller than the length of the second surface portion in a vertical cross section along the vehicle longitudinal direction at the vehicle width direction center (preferred embodiment).5).
[0027]
According to another preferred embodiment of the present invention, the above-mentioned claim 1 or2 or 4 or 5In this configuration, the vertical width of the connection portion is configured to be less than or equal to one half of the vertical width of the room mirror (preferred embodiment)6).
[0028]
According to another preferred embodiment of the present invention, the preferred embodiment described above.6In this configuration, the vertical width of the connection portion is configured to be equal to or less than one third of the vertical width of the rearview mirror (preferred embodiment7).
[0029]
According to another preferred embodiment of the invention, the above claims6In the configuration, the inclination angle of the first surface portion with respect to the horizontal direction is configured to be 20 ° or less over the entire region from the upper edge to the lower edge (preferred embodiment).8).
[0030]
According to another preferred embodiment of the present invention, the above-mentioned claim 1 or2 or 4 or 5In the configuration, the inclination angle of the upper edge of the first surface portion with respect to the horizontal direction is configured to be equal to or less than the inclination angle of the lower edge of the first surface portion (preferred embodiment).9).
[0031]
According to another preferred embodiment of the present invention, the above-mentioned claim 1 or2 or 4 or 5In the configuration shown in FIG. 2, the upper edge of the second surface portion is the lower edge of the rearview mirror and the upper edge of the seat back of the last row of seats. It is located above the straight line to be connected, and the lower edge of the second surface portion is configured to be located below the straight line (Preferable Mode 10).
[0032]
According to another preferred embodiment of the invention, the above claims3In the above configuration, the second blind spot is configured to be positioned above the rear end of the vehicle without overlapping the first blind spot (preferred embodiment 1).1).
[0033]
According to another preferred embodiment of the invention, the above claims7In this structure, at least the frame member located at the upper edge of the back door is formed of a hollow extruded material (preferred embodiment 1).2).
[0034]
According to another preferred embodiment of the present invention, the preferred embodiment 1 described above.2In this configuration, the frame members located on the upper edge and both side edges of the back door are formed by transforming one hollow extruded material substantially into a staple shape (preferred embodiment 1).3).
[0035]
According to another preferred embodiment of the invention, the above claims7In this configuration, the elastic seal member is configured to cooperate with the opening at the rear end of the vehicle body to define a ridge that prevents water droplets from entering the vehicle interior (Preferable Mode 1).4).
[0036]
According to another preferred embodiment of the present invention, the preferred embodiment 1 described above.4In this configuration, the distance in the vehicle longitudinal direction between the rear edge of the roof of the vehicle body and the elastic seal member is configured to be smaller in the center in the vehicle width direction than in both sides in the vehicle width direction ( Preferred embodiment 15).
[0037]
According to another preferred aspect of the present invention, in the configuration of claim 8, the outer surface of the molding member is configured to define a part of the roof surface.6).
[0038]
According to another preferred embodiment of the invention, the above claims8In the configuration, a chamfered portion is formed at the rear edge of the roof of the vehicle body, and the molding member is configured to substantially abut on the chamfered portion when the back door is closed (Preferable Mode 1).7).
[0039]
According to another preferred embodiment of the invention, the above claims9In this configuration, the vertical distance between the rear edge of the roof of the vehicle body and the elastic seal member is configured to be smaller at the center in the vehicle width direction than at both sides in the vehicle width direction (preferably Aspect 18).
[0040]
According to another preferred embodiment of the invention, the above claims9In this configuration, the rear edge of the roof of the vehicle body and the upper edge of the back door are configured to form a convex curve toward the rear of the vehicle as viewed from above the vehicle (preferred embodiment).19).
[0041]
According to another preferred embodiment of the present invention, the preferred embodiment described above.19In this configuration, the pivot axis of the back door with respect to the vehicle body is positioned inside the vehicle body at the center in the vehicle width direction and positioned outside the vehicle body at the side in the vehicle width direction (preferably Aspect 20).
[0042]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention will now be described in detail with reference to a few preferred embodiments with reference to the accompanying drawings.
[0043]
First embodiment
FIG. 1 is a schematic side sectional view showing a first embodiment of the rear structure of a vehicle according to the present invention applied to a two-seat type station wagon type passenger car, and FIG. 2 is a perspective view of the back door of the first embodiment. FIG. 3 is an enlarged partial sectional view of the back door taken along line III-III in FIG. 2, and FIG. 4 is an enlarged partial sectional view of the back door showing the connecting portion shown in FIG. FIG.
[0044]
In these drawings,
[0045]
The
[0046]
As shown in detail in FIGS. 2 to 4, the first
[0047]
In particular, in the illustrated embodiment, the connecting
[0048]
As shown in detail in FIGS. 2 and 3, the first
[0049]
Accordingly, since the rear view is possible through either the first
[0050]
As shown in FIG. 1, when viewed in a vertical cross section along the vehicle longitudinal direction at the center in the vehicle width direction, an
[0051]
Therefore, the driver visually recognizes a region higher than the upper edge of the rear-
[0052]
In the illustrated embodiment, the first
[0053]
Accordingly, even when the vehicle is traveling at high speed, the air flowing toward the rear of the vehicle along the
[0054]
Further, when viewed in a vertical cross section along the vehicle longitudinal direction at the center in the vehicle width direction, the length between the upper edge of the
[0055]
Therefore, the length between the upper edge of the
[0056]
Further, as shown in FIG. 3, when the driver of the standard physique 14 is in a standard seating state, the connecting member is viewed when the driver visually recognizes the rear through the
[0057]
Accordingly, when the driver visually recognizes the vehicle through the
[0058]
In particular, in the illustrated embodiment, as shown in FIG. 1, the rear seat (or rearmost seat in the case of a three-row vehicle) 17 is set to the standard position. The upper edge of the lower vehicle front-
[0059]
Accordingly, the driver can surely see the rear region of the vehicle close to the vehicle through the
[0060]
Further, in the illustrated embodiment, when the
[0061]
Therefore, even when the driver visually recognizes the rear of the vehicle through the
[0062]
As shown schematically in FIG. 5, the distance in the vehicle front-rear direction between the
[0063]
Wb '= WbL1 / (L1 + L2) (1)
[0064]
In the illustrated embodiment, the vertical width of the connecting
[0065]
In the first embodiment described above, the first
[0066]
Further, according to the first modification, the vertical width Wb2 of the non-perspective area by the
[0067]
Further, in this first modification, the vertical width Wb2 of the region that cannot be seen through and the heights of the driver's
[0068]
Further, as shown in FIG. 8 as the second modification example, for example, the curvature of the inner surface of the
[0069]
Second embodiment
FIG. 9 is an enlarged partial sectional view showing a back door of a second embodiment of the rear structure of the vehicle according to the present invention applied to a two-seat type station wagon type passenger car, and FIG. 10 is a connection shown in FIG. It is an expanded partial sectional view of the back door which shows a portion. In these drawings, members substantially the same as those shown in FIGS. 1 to 6 are denoted by the same reference numerals as those shown in FIGS.
[0070]
In the second embodiment, as in the case of the first modification shown in FIG. 5, the rear window is a single see-through
[0071]
Therefore, according to the second embodiment, in addition to obtaining substantially the same operational effects as those of the first embodiment described above, the blind spot formed by the connecting
[0072]
Third embodiment
FIG. 11 is a schematic sectional side view showing a third embodiment of the rear structure of the vehicle according to the present invention applied to a two-seat type station wagon type passenger car, and FIG. 12 is a rear structure of the vehicle according to the third embodiment. FIG. 13 and FIG. 14 are perspective views and plan views showing the back door of the third embodiment, respectively, and FIGS. 15 to 17 are XV-XV and FIG. It is an expanded sectional view of the upper edge part of a back door which follows XVI-XVI and XVII-XVII. In these drawings, members substantially the same as those shown in FIGS. 1 to 6 are denoted by the same reference numerals as those shown in FIGS.
[0073]
In the third embodiment, as in the case of the first modification shown in FIG. 6, the first
[0074]
Accordingly, the driver can visually recognize the oblique rear side of the vehicle through both
[0075]
In the third embodiment, the back door
[0076]
Accordingly, the
[0077]
As shown in FIGS. 12 and 14, the upper edge of the
[0078]
As shown in FIGS. 15 and 16, the rear end portion of the
[0079]
A molding
[0080]
Therefore, as compared with the conventional structure in which the
[0081]
A
[0082]
As shown in FIGS. 15 and 16, the
[0083]
In this case, as described above, the upper edge of the
[0084]
As shown in FIGS. 15 and 16, when the
[0085]
Further, a
[0086]
The
[0087]
When the
[0088]
As described above, the upper edge of the
[0089]
Accordingly, the water droplets adhering to the outer surface of the central portion in the vehicle width direction of the back door move to the lower edge of the
[0090]
In the illustrated embodiment, as described above, the size of the
[0091]
Therefore, at least as compared with the case where the distance in the vertical direction and the front-rear direction between the chamfered
[0092]
As shown in FIGS. 15 and 16, except for the region where the
[0093]
Therefore, compared with the case where the contact surface of the
[0094]
In the third embodiment as well, the inclination angle of the first
[0095]
18 to 20 are exploded enlarged partial sectional views of the upper edge portion of the back door corresponding to FIG. 15 showing third to fifth modification examples configured as modifications to the first to third embodiments. It is. 18 to 20, parts corresponding to those shown in FIG. 15 are denoted by the same reference numerals as those in FIG.
[0096]
The
[0097]
In the fourth and fifth modifications shown in FIGS. 19 and 20, respectively, the molding
[0098]
Although the present invention has been described in detail with respect to specific embodiments, the present invention is not limited to the above-described embodiments, and various other embodiments are possible within the scope of the present invention. It will be apparent to those skilled in the art.
[0099]
For example, in each of the above-described embodiments, the inclination angle of the first
[0100]
Further, in each of the above-described embodiments, the lower edge of the
[0101]
In the third embodiment described above, the first
[0102]
In each of the embodiments described above, the vehicle is a station wagon type passenger vehicle, but the rear structure of the vehicle of the present invention may be applied to a one-box type vehicle. Although the seat is a two-row seat, the rear structure of the vehicle of the present invention may be applied to a three-row seat vehicle.
[0103]
Moreover, the connection part similar to the
[0104]
Furthermore, in the third embodiment and the third to fifth modifications, the above claims7Thru9And preferred embodiment 1 above220The structure of the above-mentioned claim 1 thru | or6Applied to the rear structure of a vehicle having the above structure,7Thru9The above configuration may be applied to any vehicle having a back door that is pivotally attached to the vehicle body at the upper edge portion and opens and closes the opening at the rear end of the vehicle body. The same effects as those in the fifth modification can be obtained.
[0105]
【The invention's effect】
As is clear from the above description, according to the configuration of claim 1 of the present invention, the driver can use a region higher than the upper edge of the first surface portion at the rear of the vehicle andsecondThe region lower than the lower edge of the surface portion of the vehicle can be visually recognized through the rear mirror and the first surface portion, and the region below the connection portion at the rear of the vehicle also passes through the rear mirror and the second surface portion. It can be visually recognized, and the connection part can be used as a reference for distance measurement to the target behind the vehicle when visually recognizing from the rear, so that the height of the rear end of the vehicle body becomes excessively low or the vehicle The rear visibility of the vehicle can be improved while avoiding an excessive increase in the overall length of the vehicle.
According to the configuration of the second aspect, in addition to obtaining the operational effect of the configuration of the first aspect, the length between the upper edge of the back door and the center of the connection portion is the center of the connection portion. Compared to the structure that is set to be larger than the length between the lower edge of the back door, the vehicle interior space at the rear end of the vehicle can be widened to secure the rear seat, It is possible to reliably prevent the overall length from becoming longer than necessary and the increase in vehicle weight due to this.
[0106]
And claims3With this configuration, the rear of the vehicle can be visually recognized through the connection portion.Or 2While achieving the function and effect of the present invention,Or 2The rear visibility of the vehicle can be further improved as compared with the case of the configuration.
[0107]
And claims4According to the configuration, the driver can surely visually recognize the lower region of the first blind spot by directly viewing the rear, so that the first blind spot is completely overlapped with the second blind spot. Thus, the rear visibility of the vehicle can be reliably improved.
According to the configuration of the fifth aspect, in addition to obtaining the operational effect of the configuration of the fourth aspect, the length between the upper edge of the back door and the center of the connecting portion is the center of the connecting portion. Compared to the structure that is set to be larger than the length between the lower edge of the back door, the vehicle interior space at the rear end of the vehicle can be widened to secure the rear seat, It is possible to reliably prevent the total length from becoming longer than necessary and the increase in vehicle weight due to this.
[0108]
And claims6With this configuration, the inclination angle of the first surface portion with respect to the horizontal direction is 20 ° or less in at least the region from the upper edge to the upper edge and the lower edge. Therefore, it is possible to reliably prevent the flowing air flow from separating from the region of the first surface portion, thereby reliably improving the aerodynamic characteristics of the vehicle.
[0109]
And claims7According to the configuration, the degree of freedom of the position of the surface of the frame member to which the elastic seal material should abut in the closed state of the back door is higher than when the surface of the frame member is a flat surface. The degree of freedom in setting the shape of the opening at the rear end of the vehicle can be increased.
[0110]
And claims8According to the configuration, compared to the case where the molding member is not provided, the resistance and wind clearance due to the gap between the rear edge of the roof of the vehicle body and the upper edge of the back door when the vehicle is traveling at high speed. The sound can be reduced, and the amount of rainwater and dust entering the gap between the rear edge of the roof of the vehicle body and the upper edge of the back door when the back door is closed can be reduced.
[0111]
And claims9With this configuration, even if water droplets adhering to the back door fall on the roof of the vehicle body through the back door in the fully open state of the back door, the water droplet passes over the upper edge of the back door and moves to the rear of the vehicle. It is possible to reliably prevent the flow and the intrusion into the vehicle interior.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic sectional side view showing a first embodiment of a rear structure of a vehicle according to the present invention applied to a two-seat type station wagon type passenger car.
FIG. 2 is a perspective view showing the back door of the first embodiment as viewed obliquely from the rear.
3 is an enlarged partial cross-sectional view of the back door taken along line III-III in FIG.
4 is an enlarged partial cross-sectional view of the back door showing a connection portion of the back door shown in FIG. 3. FIG.
FIG. 5 is an explanatory diagram showing a positional relationship among a rearview mirror, a driver's eyes, and a connection portion of a back door.
6 is an enlarged partial cross-sectional view similar to FIG. 4, showing a bent portion of a first modified example of the back door. FIG.
FIG. 7 is an enlarged partial cross-sectional view of a back door of a first modified example.
FIG. 8 is an enlarged partial sectional view similar to FIG. 4 showing a bent portion of a second modified example of the back door.
FIG. 9 is an enlarged partial sectional view showing a back door of a second embodiment of a rear structure of a vehicle according to the present invention applied to a two-seat type station wagon type passenger car.
10 is an enlarged partial cross-sectional view of the back door showing the connecting portion shown in FIG. 9;
FIG. 11 is a schematic sectional side view showing a third embodiment of the rear structure of a vehicle according to the present invention applied to a two-seat type station wagon type passenger car.
FIG. 12 is a perspective view showing the rear structure of the vehicle according to the third embodiment as viewed obliquely from the rear.
FIG. 13 is a perspective view showing the back door of the third embodiment as viewed obliquely from the rear.
FIG. 14 is a plan view showing a back door according to a third embodiment.
15 is an enlarged cross-sectional view of the upper edge portion of the back door along XV-XV in FIG.
16 is an enlarged cross-sectional view of the upper edge portion of the back door along XVI-XVI in FIG.
FIG. 17 is an enlarged cross-sectional view of the upper edge portion of the back door along XVII-XVII in FIG.
FIG. 18 is an exploded partial cross-sectional view of an upper edge portion of a back door showing a third modification example configured as a modification example to the first to third embodiments.
FIG. 19 is an illustrative enlarged partial cross-sectional view of an upper edge portion of a back door showing a fourth modification example configured as a modification example to the first to third embodiments.
FIG. 20 is an illustrative enlarged partial sectional view of an upper edge portion of a back door showing a fifth modification example configured as a modification example to the first to third embodiments.
[Explanation of symbols]
10 ... Body
22 ... Roof
24 ... Back door
26 ... Room mirror
30: Opening at rear end of vehicle body
32 ... Backdoor body
34. First transparent plate
35 ... Plate material
35A ... Bent part
35B ... curved portion
36. Second transparent plate
38. Connection member
46 ... Roof material
48 ... Chamfer
50 ... molding material
64 ... Sealing member
66 ... 樋
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