JP3711525B2 - Scum remover - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、沈澱池等の水面に浮遊するスカムを回収除去するためのスカム除去装置に関し、特に、水面変動に追従するものであるとともに水面追従後にも同一のストロークでもってスカム除去機能を確実に発揮するスカム除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
最初あるいは最終沈澱池の水面上には、スカムが浮遊し、これを常時除去する必要がある。そのため、円筒状のスカムスキーマーを両端回転支持状態で装備し、同スキーマーの開口を前に回転させることでスカムを呑み込むようにされ、開口を上に戻すことでスカムの呑み込みを停止させるものがあったが、このものは、両端支持方式であるため、回転作動しにくい問題があった。
【0003】
そのため、本出願人は、トラフを固定設置し、同トラフに形成した開口を水面以下に設定するとともに、同開口に堰を備え付けたものがある。この場合の堰は、断面が長円筒状でその基部の左右両端に備えた回転軸により前後に揺動運動可能になっている。この堰は、沈澱池内で循環運動可能なフライトの動力を利用して駆動手段を介して上下されるようになっているとともに、堰が、水面下の開口下縁を基部にして前方斜め上方にある時を堰き止め状態とし、その姿勢から下向きに下がった状態を呑み込み状態とするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、沈澱池内の水位は経時的に多少の変動があるのが通例であるが、これまでは、堰が追従しない構造であったため、水位が上がれば水を多く呑み込み過ぎ、水位が下がればスカムの呑み込みが想定する程に行えなかった。
そのためのスカム除去装置のあるが、いずれも構造的な複雑化は否めず、極く簡単で確実な作動が約束されるものが要求されていた。
この発明は前記課題を解決するためになされたもので、構造的に簡単であるとともに確実な作動が可能になるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、堰き止め部が水面以下になることで水面上のスカムと多少の水でなるスカム水を流入させ一定の方向に流出させるようになっているスカム処理手段と、一定の方向に往復運動する作動部材と、係脱部を備えるとともに常に一定の回転方向に付勢されるようにして前記作動部材に設けられた係脱部材と、一端が前記堰き止め部側に連結される一方他部が前記係脱部材の係脱部に係脱可能な係脱受部を備えた係脱受材と、前記係脱部材側に当たって前記付勢される方向とは逆の方向に係脱部材を戻すようにする復帰手段とを備えており、前記作動部材が復帰した状態で係脱部と係脱受部とが離脱状態になって係脱受材が係脱部材に対して移動自在になり、前記作動部材が一方向に作動することで係脱部材が回転して係脱部と係脱受部とが係合して係脱受材を連動させることで堰き止め部が連動するようになっている。
【0006】
請求項2記載の発明は、請求項1において、係脱受材は、ロッド状のもので係脱受部がラック状の歯になっている。
【0007】
請求項3記載の発明は、請求項1または2において、堰き止め部は、固定式のトラフの前部に別途設けられた堰の上部で構成され、その長手方向左右両端の回転軸回りに上下揺動自在に支持されている。
【0008】
請求項4記載の発明は、請求項1から3までのいずれかにおいて、付勢する手段はバネである。
【0009】
請求項5記載の発明は、請求項1から4までのいずれかにおいて、作動部材は、沈澱池内で移動するフライトに応動するように同池内に設けられた倣いカムとともに作動するようになっている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図示した実施形態を参照してこの発明を詳細に説明する。
図5に示すように、1は沈澱池の水面で、同水面1下には、チェーンフライト式の汚泥掻寄装置が構成されている。同汚泥掻寄装置は、池底2から水面1近くを水平に通過して斜めに下がって池底2まで戻るように循環運動するフライト3を備えている。このフライト3は図示しないチェーンで駆動される。
【0011】
フライト3には、進行方向に対向する方向からみて左端近傍にブラケット4が取り付けられ、同ブラケット4の上端にローラー5を備えている。池底2よりやや上方でローラー5が通過する軌道より少し上方には、池幅方向に長手方向を向けて両端支持された回転パイプ7が設けられている。
【0012】
この回転パイプ7には、ローラー5の進行方向側に倣いカム8が、また後方側に連動レバー9を備えたアームが支持されている。倣いカム8は、第1カム8aとそれより低く突出する第2カム8bとからなる曲げロッド状のものとされ、これは板を同様の形状に形成したものであってもよい。同倣いカム8は、連動レバー9よりも重く、従って、通常は、矢印のように下向きのモーメントが働いているので、連動レバー9に連結された連動ロッド53を持ち上げるようにする。
【0013】
ローラー5が第1カム8aにさしかかると倣いカム8が持ち上がるが、ローラー5が第2カム8bにさしかかった時はそれ以上倣いカム8が持ち上がる。
【0014】
スカム除去装置の本体側は固定式のトラフ12を備える。同トラフ12は、図5に示すような断面形状になっているが、その詳細は、図1から図4に示す通りである。トラフ12は、底板部12aと背板部12bをL字形になるように備え、背板部12bの上端にフランジ12cを備える。また、底板部12aの前端部からは垂直上方に前板部12dが設けられ、前板部12dの上端からは、内方斜め上方には取付板部12eを備える。
【0015】
トラフ12は、図1および図2に示すように、左右両端に取付フランジ13を備える。同フランジ13は、トラフ12内に通じる連通口14を備え、図2の連通トラフ15にそれぞれボルトナット16…により連結される。連通トラフ15は、沈澱池の側壁にハツリにより形成した通口に通されてコンクリートにより固定される。尚、トラフ12は、スカム水を流す方向に僅かに下がり傾斜している。
【0016】
取付フランジ13は、図4に一部を示すように、四角な板部を備えている。この板部には、図3に示すように、軸受部17が設けられている。軸受部17は、左右に配され、それぞれには、堰18の両端に固定した側板19の基部から突出する回転軸20が挿通されて回転自在になっている。この回転軸20は、上下前後に移動調整可能になっている。
【0017】
堰(堰き止め部)18は、前端が角形で後端が丸形の中空で偏平な四角筒になっている。側板19は、扇形をしており、その外周には、下向きに回転した時にスカムを側方から呑み込みやすいように切欠19aを備える。そして、取付板部12eと堰18の基部前面との間には、変曲ゴム板製の前面シール22が装着される一方、フランジ13から側板19に向かって側板19に常時接触する側面シール23が設けられている。尚、堰18とトラフ12等はスカム処理手段を構成している。
【0018】
左側の側板19には、図1に示すように、移動調節自在なL字形をした調節板25が取り付けられている。トラフ12の一方のフランジ13前後間には、固定板27が取り付けられ、同固定板27には、トラフ12の長手方向に軸中心を向けた支点軸28が挿通固定されている。支点軸28の回りには、軸受ブロック29を介して水平な連動アーム(作動部材)31が上下揺動自在に支持されている。
【0019】
連動アーム31の後端には、手動レバー32を差し込む筒体33が設けられているとともに、その底面には、連動アーム31を常に後下がりの方向に付勢するウエイト34が取り付けられている。このウエイト34は、その量を可変にしたり、移動調節自在にすることができる。また、連動アーム31に対向して、図4に示すように、水平に戻って止めるためのストッパ35が設けられている。
【0020】
連動アーム31は、図3に示すように、フランジ13の側方にあって同フランジ13に当たらないようになっているとともに、その前端には、軸37を介して係脱アーム38が前後揺動自在に設けられている。係脱アーム38は、左右1対の板間に上ストッパ39と下ストッパ40とを溶接一体化したものである。下ストッパ40は、係脱アーム38を常時前下がりの方向に付勢するようなウエイト機能を併せ持つ。
【0021】
係脱アーム38の一側面には、アングルでなる側片42が取り付けられている。側片42は、スペーサ43を介してボルト44で係脱アーム38に取り付けられている。側片42には、丸形の通孔45が開けられているとともに、その前方には、移動調節自在な係脱歯(係脱部)46が取り付けられている。
【0022】
48は係脱受材で、丸ロッドの係脱歯46に対向する一側にラックでなる係脱受歯(係脱受部)49…を多数形成してある。この係脱受材48は、上下にストッパ50を備えるとともに、通孔45に挿通されてその下端は前記調節板25に結合されている。
【0023】
係脱アーム38の先端には、円筒状(あるいは中実軸状でもよい)の連動軸52が回転自在に設けられ、同連動軸52の軸方向中央には、図1に示すように、通孔52aが形成されており、同通孔52aを通じて縦方向の連動ロッド53が上下運動自在に差し込まれている。
【0024】
連動ロッド53は、図5に示すように、その下端が連結軸54を介して連動レバー9の一端に回転自在に結合され、その上端が前記のように差し込まれている。また、連動ロッド53は、上部にねじ軸55を備え、同ねじ軸55の回りに、間隔を調節自在な遊び56を形成するための上・下ねじ筒59,60がねじ付けられている。尚、連動ロッド53の上端には、操作ナット56が止め付けられ、同ナット56を池上から左右にねじることで、前記間隔が変えられるようになっている。そのため、連動ロッド53の軸上には、図4に示すように、筒体57が止め付けられるとともに、同筒体57内でねじ軸55の下端の溶接ナット58が回転自在とされている。
【0025】
図5に示すように、池底2上では、ローラー5が矢印方向に微速で進行してくる。その間、倣いカム8は、回転パイプ7の中心回りに矢印のようにその自重で下がり付勢された状態になっている。その重さは、回転モーメントとして連動レバー9に伝達され、連動ロッド53を矢印のように押し上げている。
【0026】
この状態では、図4に示すように、下ねじ筒60のフランジが連動軸52を押し上げており、これにより、係脱アーム38は押し上げられている。同アーム38が押し上げられることで、ストッパ40の重さに打ち勝って軸37回りに右回りの力を得るが、ストッパ39,40が連動アーム31の先端に当たることで連動アーム31を右回りに回転付勢する。しかし、連動アーム31は、ストッパ35に受け止められて水平姿勢以上には回転せず静止している。尚、係脱受材48は、上端がトラフ12側にくるように通孔45内に凭れかかっていて、係脱歯46から離れている。
【0027】
次に、図6に示すように、ローラー5が倣いカム8に当たることで、倣いカム8は持ち上がり、連動ロッド53は下げられることになる。この下げにより、それまで当たっていた下ねじ筒60のフランジが連動軸52から離れようとし、係脱アーム38は次第に首を下げるようになる。連動アーム31の方は、ウエイト34の作用で水平を保っている。尚、ウエイト34に代えて磁石を用いてもよい。
【0028】
このようにして首を下げる係脱アーム38により、その側方に設けられた係脱歯46は係脱受材48の係脱受歯49に接近してゆき、双方はやがて係合する。図6は係合した状態を示している。この係合状態のまま連動ロッド53が下がることにより、上ねじ筒59のフランジが連動軸52に当たるようになる。
【0029】
図7に示すように、ローラー5が倣いカム8を更に持ち上げることにより、連動ロッド53は引き下げられ、前記係合状態を保ったまま係脱アーム38を介して連動アーム31は引き下げられる。これにより、係脱受材48を介して堰18が押し下げられ、スカム水の呑み込みが始まる。倣いカム8はローラー5の進行により一旦下がって再び持ち上がることで堰18も上がり下がりをするのであるが、その間も前記係合状態を保ったままである。
【0030】
ローラー5が倣いカム8を通過すると、引き下げ状態から持ち上げ状態になって前記係合状態を保ったままウエイト34の力により係脱アーム38および連動アーム31が同時に上昇する。連動アーム31は、図5に示すように、ストッパ35に当たって水平になるが、倣いカム8の重さにより連動ロッド53が持ち上がることにより、係脱アーム38が持ち上がり、水平な状態に戻される。この状態では、係脱受材48の係脱歯46に対する係合が解除され、通孔45内に図4のように凭れかかった状態になる。従って、係脱受材48は、堰18が水位の変動で上下しても通孔45を通じて独立して上下運動して水位変動に対応することができる。
【0031】
図8ないし図14に示す実施形態は、水位追従型のスカム除去装置であって、特に、水位追従状態と作動状態との切り換えがより確実に行えるようにしたものである。
【0032】
沈澱池の左右側壁には連通トラフ70が挿通支持され、同連通トラフ70間に固定式のトラフ71がボルト結合により横架されている。このトラフ71はスカム処理手段の1つとして構成されている。同トラフ71の前部は低くなっていて、そこが台部72になっている。この台部72はトラフ71の長手方向に延びている。
【0033】
同台部72の正面からみて左側(図9)上面には、L字形に形成したブラケット73がボルト結合により立設されているが、右側には立設されていない。台部72の左右には、軸受部74が固定され、これらに回転軸75が差し込まれるようにして堰76とその両端の側板77が上下揺動自在に支持されている。左側の側板77と前記ブラケット73との間には側面シール78(図8、図10参照)が設けられている。右側の側板77とトラフ71の内側面との間にも側面シールが設けられている。
【0034】
堰76は堰き止め部にもなっている。側板77の外側面には丸柱状等による当たり80が突設され、同当たり80は、ブラケット73の前後に設けられた前ストッパ81と後ストッパ82との間で回転可能になっており、一定の角度範囲だけ堰76を作動させるようになっている。
【0035】
堰76の下端とトラフ71の前面との間には前からの水の浸入を阻止するための前面シール83が屈曲自在なゴムにより形成されて取り付けられている。尚、堰76は中空型で自らの浮力で浮上できるとともに水位にも追従できるようになっている。
【0036】
85は支点軸で、ブラケット73の上端後部に水平に設けられており、同支点軸85には、作動部材である作動アーム86が上下揺動自在に支持されている。作動アーム86は、先端がコの字部分である他は帯長板の1対を左右に離間させた部分を備える。
【0037】
作動アーム86の先端には、回転駒87が設けられ、同駒7に明けられた上下方向の孔に、池底で作動する倣いカムに連動する連結パイプ88が上下動自在に挿通されている。連結パイプ88の上部は、ねじ軸89になっており、この外周に、上ねじ筒90と下ねじ筒91とが上下調節可能にねじ付けられ、これら両ねじ筒90,91は通常松葉ピン92で止められている。尚、両ねじ筒90,91のフランジ間は離間しているので、後述する水位変動があってもその遊び量で吸収できるのである。
【0038】
この連結パイプ88は連動により引き下げられることにより上ねじ筒90のフランジが駒87に当たることで作動アーム86を引き下げるようになっている。
【0039】
一方、作動アーム86の後端には、レバー挿通筒94が立設されて手動レバー95が挿通されるようにされるとともに、アームストッパ96により一定の復帰角度に規定されるウエイト97が移動調節自在に装着されている。
【0040】
作動アーム86の前部には、軸部100が回転自在に支持された状態で係脱部材101が設けられている。この係脱部材101は、上下方向に通孔102を有するとともに、上面には楔状の係脱部103を備えた上板104が、また下面には寄り規制突起105を備えた下板106がボルト等の止着具により装着されている。下板106は復帰手段の一方を構成し、長く延びるとともに、ブラケット73から突設された取付板107に装着の復帰用ストッパ(復帰手段の1つ)108に下方から当たるようになっている。尚、上板104および下板106は位置調節可能になっている。
【0041】
110は係脱受材であり、同受材110は、前記実施形態のような丸ロッド状でその中途にラック状の係脱受部111を背側面に一体形成したステンレス製の部材である。上端には下限ストッパ113が、また係脱受部111の下側には上限ストッパ114が上下調節可能に設けられている。115は連結軸で、係脱受材110を側板77に連結する軸である。
【0042】
図8から図12は、堰76が水面上に浮上復帰してスカムの流入を堰き止めている状態を示している。図11に示すように、当たり80が後ストッパ82に当たり、かつウエイト97がアームストッパ96に当たっており、この状態で堰76の浮力やウエイト97による回転力などが復帰力として作用している。また、係脱受材110は垂直軸状になっており、係脱部材101の通孔102も、復帰用ストッパ108に下板104が水平になるように当たることで垂直になっている。
【0043】
これにより、係脱部103が係脱受部111から離れていることにより、水面が上下すると堰76および係脱部材101が上下することになって水位に追従する。尚、後ストッパ82はバネ付にすることがある。
【0044】
この状態において、係脱受部111が通孔102内で後寄りに移動して係脱部103に係合するおそれもあるが、これは寄り規制突起105が係脱部103よりも係脱部103側に突出しているので防止され、係脱受材110は係合することなく上下に自在に運動できることになる。
【0045】
池底で倣いカムがローラーにより押し上げ駆動されると、連結パイプ88は図13に示す矢印方向に下げられる。これにより、上ねじ筒90のフランジが駒87に当たって作動アーム86を引き下げるようになる。作動アーム86が下がると、軸部100回りに巻かれ係脱部材101を常時矢印方向に付勢するバネ116が作用するとともに下板106が復帰用ストッパ108から離れることにより、係脱部材101は作動アーム86に対して回転し始める。
【0046】
係脱部材101の回転により、係脱部103が係脱受部111に係合し始め、次第に完全に係合する。係脱部材101と係脱受材110とはこじられた状態になるので、前記係合は確実になる。尚、寄り規制突起105は係脱受材110から離れるので、前記係合に不都合を与えない。
【0047】
この係合状態で連結パイプ88がさらに下がることにより、堰76は図13の矢印のように押し下げられてゆく。図14は堰76が大きく下がって水面以下に堰き止め部が下がりスカム水を呑み込む様子を示している。係脱部材101は係脱受材110に係合を保ったまま作動アーム86に相対回転する。
【0048】
堰76を押し下げるストロークは、常に一定になる。図14の押し下げ状態は一定の時間帯をもって継続するが、池底を通過するローラーが倣いカムを通過してゆくと、連結パイプ88は、倣いカムの重さ、堰76の浮力、およびウエイト97の回転力などが作用して持ち上がってゆき、再び図13に示すように係合状態を保ったまま復帰してゆく。
【0049】
連結パイプ88が図13の状態から更に持ち上がると、下板106が復帰用ストッパ108に当たるので、係脱部材101が係脱受材110に対して復帰のための回転を始め、係脱部103が係脱受部111から離脱してゆく。これにより、図12に示すように、係脱受材110は係脱部材101の通孔102内でフリーな状態になり、堰76に水位追従を許す状態になる。
【0050】
尚、バネ116はウエイトにより付勢する手段に置き換えることができる。
また、図15に示すように、連結パイプ88は、作動アーム86の右あるいは左サイドに配置してもよい。
さらに、これとは別に、係脱受材110は作動アーム86の幅内に収めて配置してもよい。
また、復帰用ストッパ108は、チェーン(リンクチェーンを含む)などの連鎖材に置き換えることができる。
【0051】
堰76の押し下げストロークを変更するには、松葉ピン92を抜いて上ねじ筒90を回転させて上下させ、再びピン92を差し込んでおくことにより可能である。
【0052】
尚、駆動力を得るにはこれまで述べてきたように池底からのものと、図16に示すように、水面に倣いカム118を配置しフライト119のローラー120で作動アーム86を駆動する方法とがある。
【0053】
図16に示すものにこの発明を適用することがあり、この場合、作動アーム86の端部に係脱部材101を設ける。
【0054】
前記実施形態の他、固定式としたトラフは、円筒形等の回転式トラフ(スカムスキマー)方式に置き換えることもできる。開口上端が堰き止め部である。
【発明の効果】
この発明は以上のように構成されているので、構造的に簡単であるとともに確実な作動が可能になるスカム除去装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態であるスカム除去装置の斜視図。
【図2】同装置の右側部分を示す斜視図。
【図3】図1の右部分を示す平面図。
【図4】図3の縦断面図。
【図5】スカム呑み込み規制状態でかつ水位追従姿勢にある状態を示す作動図。
【図6】係脱アームが係脱材に係合した状態を示す作動図。
【図7】係脱アームおよび連動アームが引き下げられスカムを呑み込む状態を示す作動図。
【図8】他の実施形態を示す側断面図。
【図9】同実施形態の正面図。
【図10】図8の平面図。
【図11】図9の要部断面図。
【図12】図8の要部を断面にした側面図。
【図13】係合した状態を示す側断面図。
【図14】堰が押し下げられた状態を示す側断面図。
【図15】他の実施形態を示す平面図。
【図16】水面上駆動方式に適用した場合の側断面図。
【符号の説明】
1…水面 5…フライト 7…沈澱池 12,41,48,57,59,63,70,83,94,97…トラフ 16,44,48,52,57,59,62,65,72,79,89,93,102…堰 71…トラフ 76…堰 86…作動アーム 101…係脱部材 103…係脱部 108…復帰用ストッパ110…係脱受材 111…係脱受部。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a scum removing device for collecting and removing scum floating on a water surface such as a sedimentation basin, and in particular, is intended to follow water surface fluctuations and to ensure a scum removing function with the same stroke even after water surface following. The present invention relates to a scum removing device that performs.
[0002]
[Prior art]
Scum floats on the water surface of the first or final sedimentation basin and needs to be removed constantly. For this reason, a cylindrical scum schema is installed in a state where both ends are supported, the scum is swallowed by rotating the opening of the schema forward, and the scum swallowing is stopped by returning the opening upward. However, since this is a both-ends support system, there was a problem that it was difficult to rotate.
[0003]
For this reason, the applicant of the present application has a trough fixedly installed, an opening formed in the trough is set below the water surface, and a dam is provided in the opening. The weir in this case has a long cylindrical cross section and can swing back and forth by rotating shafts provided at both left and right ends of the base. The weir is moved up and down via the driving means using the power of the flight that can circulate in the sedimentation basin, and the weir is inclined forward and upward with the lower edge of the opening below the water surface as the base. A certain time is set as a damming state, and a state where it is lowered downward from the posture is set as a swallowing state.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, the water level in the sedimentation basin usually has some fluctuations over time, but until now, the weir did not follow, so if the water level rose, it swallowed too much water, and if the water level dropped, the scum I couldn't do as much as I expected.
There are scum removal devices for this purpose, but none of them can be denied structural complexity, and there has been a demand for an extremely simple and reliable operation.
The present invention has been made to solve the above-described problems, and an object of the present invention is to enable a reliable operation while being structurally simple.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problem, the invention according to
[0006]
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect, the engaging / disengaging material is a rod-shaped member, and the engaging / disengaging portion is a rack-shaped tooth.
[0007]
According to a third aspect of the present invention, in the first or second aspect, the damming portion is composed of an upper portion of a dam provided separately at the front portion of the fixed trough, and is vertically It is swingably supported.
[0008]
According to a fourth aspect of the present invention, in any one of the first to third aspects, the urging means is a spring.
[0009]
According to a fifth aspect of the present invention, in any one of the first to fourth aspects, the actuating member operates with a copying cam provided in the pond so as to respond to a flight moving in the settling pond. .
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to the illustrated embodiments.
As shown in FIG. 5,
[0011]
A bracket 4 is attached to the
[0012]
The rotating
[0013]
When the
[0014]
The main body side of the scum removing device includes a fixed
[0015]
As shown in FIGS. 1 and 2, the
[0016]
The
[0017]
The weir (damming portion) 18 is a hollow, flat rectangular tube having a square front end and a round rear end. The
[0018]
As shown in FIG. 1, an L-shaped
[0019]
A
[0020]
As shown in FIG. 3, the interlocking
[0021]
An
[0022]
48 is an engaging / disengaging material, and a large number of engaging / disengaging teeth (engaging / removing portions) 49... Made of a rack are formed on one side facing the engaging / disengaging
[0023]
A cylindrical (or solid shaft-shaped) interlocking
[0024]
As shown in FIG. 5, the lower end of the interlocking
[0025]
As shown in FIG. 5, on the
[0026]
In this state, as shown in FIG. 4, the flange of the
[0027]
Next, as shown in FIG. 6, when the
[0028]
In this way, the engagement /
[0029]
As shown in FIG. 7, when the
[0030]
When the
[0031]
The embodiment shown in FIGS. 8 to 14 is a water level follow-up type scum removing device, in particular, which can more reliably switch between the water level follow-up state and the operation state.
[0032]
A
[0033]
A
[0034]
The
[0035]
Between the lower end of the
[0036]
[0037]
A rotating
[0038]
The
[0039]
On the other hand, a
[0040]
An engaging / disengaging
[0041]
110 is an engaging / disengaging material, and the receiving
[0042]
FIGS. 8 to 12 show a state in which the
[0043]
Thereby, when the engaging / disengaging
[0044]
In this state, the engagement /
[0045]
When the copying cam is pushed up by the roller at the bottom of the pond, the connecting
[0046]
As the engagement /
[0047]
When the connecting
[0048]
The stroke for pushing down the
[0049]
When the connecting
[0050]
The
Further, as shown in FIG. 15, the connecting
Further, separately from this, the engaging / disengaging
The
[0051]
The push-down stroke of the
[0052]
In order to obtain the driving force, as described above, the one from the bottom of the pond and the method of driving the
[0053]
The present invention may be applied to the structure shown in FIG. 16, and in this case, the engaging / disengaging
[0054]
In addition to the above embodiment, the fixed trough can be replaced with a cylindrical trough (scum skimmer) type. The upper end of the opening is a damming portion.
【The invention's effect】
Since the present invention is configured as described above, it is possible to provide a scum removing device that is structurally simple and can be reliably operated.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a scum removing device according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view showing a right side portion of the apparatus.
FIG. 3 is a plan view showing a right part of FIG. 1;
4 is a longitudinal sectional view of FIG. 3;
FIG. 5 is an operation diagram illustrating a state in which the scum swallowing restriction state and the water level follow-up posture are present.
FIG. 6 is an operation diagram showing a state where the engaging / disengaging arm is engaged with the engaging / disengaging material.
FIG. 7 is an operation diagram showing a state in which the engagement / disengagement arm and the interlocking arm are pulled down and the scum is swallowed.
FIG. 8 is a side sectional view showing another embodiment.
FIG. 9 is a front view of the embodiment.
10 is a plan view of FIG. 8. FIG.
11 is a cross-sectional view of the main part of FIG. 9;
FIG. 12 is a side view in which the main part of FIG.
FIG. 13 is a side sectional view showing an engaged state.
FIG. 14 is a side sectional view showing a state where the weir is pushed down;
FIG. 15 is a plan view showing another embodiment.
FIG. 16 is a side sectional view when applied to a water surface drive system.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (5)
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