JP3708551B2 - バスケット型の物品キャリア - Google Patents

Description

発明の分野
本発明は、飲料用瓶などの物品を梱包するバスケット型キャリアに関する。特に物品を４個梱包するバスケット型キャリアに関する。
発明の背景
飲料用瓶の梱包に、バスケット型キャリアが一般的に使用されている。これは通常、瓶を容易に取り出すことができる瓶ごとに別個のセル、およびパッケージを容易に運搬するための中央の取手パネルを含む。隣接する瓶の接触は、瓶の破損を防止するため、セルを画成する仕切り、および中央の縦方向の仕切りによって防止される。通常、瓶を４本保持するよう設計されたこのタイプのバスケット型キャリアは、ブランクから製作され、ここで側面および端パネルおよび中央の取手パネルは順番に互いに接着され、細長い長方形の配置構成を形成し、セルを分割する仕切りが、中央の取手パネルの上縁および下縁に接続するフラップの形をとる。キャリアの形成には、フラップの端部を側面パネルに接着して仕切りを所定の位置に保持する前に、このフラップを所定の位置に折り曲げる必要がある。
この配置構成の一つの問題は、分割仕切りフラップがパネル区画から交差する方向に延びることである。その結果、ブランク同士の間隔が比較的広いウェブのレイアウトになり、大量の材料を使用する。さらに、分割仕切りフラップを交差する方向にレイアウトするため、接着作業を比較的複雑にする必要があり、セル分割仕切りフラップをあらかじめ所定の位置に折り曲げる必要があるため、ウェブの移動速度を比較的遅くする必要があるので、キャリアの費用が増大する。
本発明の目的は、材料の使用および必要な接着パターンに関して、より効率的なレイアウトから形成することができる、４本瓶用キャリアを提供することである。もう一つの目的は、側面および底パネルを折り曲げる前に、最初にセルの分割仕切りフラップを所定の位置に折り曲げる必要なしで形成されるキャリアを提供することである。さらに別の目的は、梱包された瓶を十分に保護することができるタイプのキャリアを提供することである。
発明の簡単な要約
バスケット型キャリアでよくあるように、本発明のキャリアは、底パネル、側面パネル、端パネルおよび中央の取手パネルを備える。取手パネルは、対向する端部で端パネルに接続し、仕切りパネルは、取手パネルの切り落とし部分から形成され、対向する端部で側面キャリアに接続する。折り線は、仕切りパネルを取手パネルに接続する。
好ましい実施例では、仕切りパネルを取手パネルに接続する折り線は、キャリアのほぼ中央に位置するほぼ垂直の折り線で、間隔をおいた上下の区分を備える。取手パネル及び仕切りパネルは両方とも、折り線区分の対向する側に中実部分と切り落とし部分とを含み、各パネルの中実部分は、他方のパネルの切り落とし部分から形成される。
キャリアは、一方端の端パネル及び他方端の取手パネル区画を含む細長いブランクから形成される。ブランクは、迅速に折り曲げて接着でき、折り畳んだ状態のキャリアを形成し、その後、梱包作業中に開く。
本発明の上記およびその他の特徴および目的は、以下の好ましい実施例に関する詳細な説明から、容易に確認される。
【図面の簡単な説明】
図１は、本発明を組み込んだバスケット型キャリアの絵画図である。
図２は、キャリアを製作するためのブランクの平面図である。
図３は、最初の折り曲げ段階の後の、キャリア用ブランクの平面図である。
図４は、最終折り曲げ段階の結果、折り畳んだ状態のキャリアの平面図である。
図５は、図１の線５−５に沿った断面図である。
図６は、図１の線６−６に沿った断面図である。
好ましい実施例の詳細な説明
図１を参照すると、本発明のバスケット型キャリア１０は、端パネル１４に接続する中央の取手パネル１２を含む。端パネルは、側面パネル１６および１８に接続し、側面パネルは、本図では見えない底パネルに接続する。瓶またはその他の物品を受ける個々のセルは、側面パネルから取手パネル１２に延びる交差する方向の仕切り２０によって形成される。取手パネルは、取手の開口部２２を含む。取手パネルの対向する側に、類似のセルが２個しかないので、キャリアの長さと幅とは等しい。この図のその他の参照番号で指示されたキャリアのその他の特徴については他の図に於いて以下で言及する。
図２を参照すると、図１で使用したのと同様の参照番号は、同様の要素を指示し、ブランク２４は、概ね細長い長方形の形状で図示され、底パネル・フラップおよび取手フラップが、基本的形状から交差する方向に延びる。ブランクの一方端で、端パネル・フラップ２６が、折り線２８で側面パネル区画１６に接続し、折り線３０で端パネル区画１５に接続する。他方の側面パネル区画１８は、折り線３２で端パネル区画１５に、折り線３６で端パネル区画３４に接続する。他方の側面パネル区画１８は、折り線３２によって端パネル区画１５が、折り線３６によって端パネル区画３４に接続する。ブランクの他方端で、取手パネル区画１２は、折り線３８によって端パネル区画３４に、折り線４２で接着フラップ４０に接続する。
仕切り区画２０は、２本の連続的スリット４４および４５で形成され、各スリットは、取手パネル区画１２の幅の半分だけ延び、スリット４４は接着フラップ４０で終了し、スリット４５は端パネル区画３４内で終了する。整合する垂直の折り線４６は、折り線３８及び４２のほぼ中間点で、スリット４４と４５の間隔をおいた端部を接続する。折り線４２および３８は、それぞれスリット４４および４５と交差し、弓形のスリット４８および５０で終了して、仕切りの接着フラップ４９および５１を形成する。折り線５２によって取手パネル区画１２の上縁に接続するのは、取手パネル延長部５４で、これは取手パネル区画１２と同様、取手の開口部２２を含む。
折り線５６で側面パネル区画１６の下縁に接続するのは、内側底パネル・フラップ５８で、外側底パネル・フラップ６０は、折り線６２によって側面パネル区画１８の下縁に接続する。外側底パネル・フラップ６０は、２次ロック・タブ６４および１次ロック・タブ６６を含み、後者は、折り線７０を中断するスリット６８で形成される。１次ロック開口部７２及び２次ロック開口部７４は、底パネル・フラップ５８に設けられ、１次および２次ロック・タブを受ける。
折り線２８、３０、３２、３６、３８および４２は互いに平行で、ブランクから形成されるキャリア内で垂直に延び、折り線５６および６２は、ブランクの主要な長方形本体の下縁に整合し、垂直の折り線とほぼ直角を形成する。
ブランクからキャリアを形成するには、図２の点描部分で示すように、取手パネル区画１２の上部、接着フラップ４０および接着フラップ４９に接着剤を塗布する。接着フラップ５１には接着剤を塗布しない。２層構造の整合する取手開口部２２を包囲する領域を作成するよう、取手パネル延長部５４を折り線５２で下に折り曲げ、取手パネル区画１２の上部に接着させる。次に、ブランクの折り線３６の右側にある部分を、折り線３６を中心にして回転し、図３に示す暫定構成にする。この方法で、接着フラップ４０は端パネル区画１５に接着し、接着フラップ４９は下にある側面パネル区画１８に接着する。
次に、図３の点描部分で示す端パネル区画２６の縁部分、およびこれも点描部分で示す側面パネル区画１６の中央部分に接着剤を塗布し、その後、ブランクの左部分を折り線３０を中心に回転して、図４に示す折り畳んだ状態のキャリアを形成する。これによって、端パネル・フラップ２６上の接着剤は、接着フラップ４９を囲む端パネル区画３４の一部に接触し、側面パネル区画１６の接着剤は、接着フラップ５１に接触する。端部の折り線３０および３６に対して対向する内向きの力をかけ、折り畳んだ状態のキャリアを直立させると、残りはキャリアの底パネルを形成するだけである。
キャリアの底パネルの特定のデザインは、本発明の一特徴ではなく、したがって底パネルは任意の適切なデザインでよい。図示のブランクのデザインから底パネルを形成することについては、当業者には、折り畳んだ状態のキャリアを直立させた後に、フラップ６０の端部分はフラップ５８の端部分と重なるよう底パネル・フラップ５８および６０を折ることが理解される。最初に折り線７０に沿ってフラップ６０の外側部分を折り戻し、次にその通常の平面位置に向かって折り戻すことにより、１次ロック・タブ６６をロック開口部７２の直線の縁と噛み合わせることができる。次に、２次ロック・タブ６４をスリット７４に挿入して、１次ロックが外れないようにすることができる。底パネルを完成すると、図１のキャリアになる。
図１、５および６でよく分かるように、キャリアの取手パネル１２は折り線３８によって端パネル区画３４に一体接続し、接着フラップ４０によって反対側の端パネルに接続する。交差する方向の仕切り２０は、折り線区分４６によって取手パネルに一体接続し、接着フラップ４９および５１によって側面パネルに一体接続する。その結果、効果的に瓶を分離する、非常に丈夫なキャリアになる。
仕切り２０の特定の形状は、図面に図示したデザインから変更できることが理解される。しかし、仕切りを折り線４６に沿って取手パネルに一体成形し、スリット４４および４５に沿って取手パネルから仕切りを打ち出すために、前記デザインは不規則な形状になることが予想される。さらに、仕切りの高さは、隣接する瓶が互いに接触しないような高さにすべきで、しかも取手パネルの残りの部分も、隣接する瓶の接触を防止できる寸法とすべきである。
仕切り２０は、取手パネルの本体から形成されるので、通常と異なって取手パネルの上縁または下縁に仕切りを接続する必要はなく、ブランクの交差する方向の突起がかなり省略される。そのため、隣接するブランク間の間隔は最小になるよう、ブランクを打ち抜くウェブにおいてブランクをレイアウトすることができ、したがって材料の使用量が削減され、取手パネルの上縁または下縁にフラップを接続するという従来の形式で仕切りを設けた場合には、仕切りを折り曲げるのに余分な段階が必要であったが、それも削減される。本デザインのさらに別の利点は、接着作業を高速で実施できることである。これは、ブランクは非常に狭く、接着剤を導入する領域も非常に狭くなり、これによってブランクが通常より高速で接着剤ヘッドを通過させることによって可能になる。これによってキャリアのブランクをより高速で形成できるので、作業費が削減される。
キャリアを、瓶を４本梱包するバスケット型キャリアに関して述べてきたが、他のタイプの物品、特に互いに直接接触してはならない物品の梱包に使用できることが理解される。
本明細書で述べた様々なデザイン特徴は、物品を４個保持する効果的かつ丈夫なバスケット型キャリアを、迅速かつ経済的に生産する能力に寄与する。しかし、本発明は、特許請求の範囲に入るものを除き、好ましい実施例に関して述べた個々の詳細すべてには限定されるものでなく、本発明の全体的な基本的機能および概念を変更することなく、好ましい実施例の特定の特徴を変更することが企図されることが理解される。

Claims (14)

1. 隣接する２列に配置された物品を４個梱包するバスケット型キャリアで、底パネルと、
   １対の対向する端パネルに接続する１対の対向する側面パネルと、
   前記対向する側面パネルと平行に延び、該端パネルに接続する対向する端部を有する中央の取手パネルと、
   該取手パネルと交差する方向に延び、折り線に沿って該取手パネルと接続する一部品の仕切りパネルとを備え、
   該取手パネルが、仕切りパネルを形成する切り落とし部分を含み、
   該仕切りパネルは該側面パネルに接続する対向する端部を有する、バスケット型キャリア。
2. 該仕切りパネルを該取手パネルに接続する折り線は、該キャリアのほぼ中央に位置するほぼ垂直な折り線である、請求項１記載のバスケット型キャリア。
3. 該取手パネル及び該仕切りパネルの両方は、前記折り線の対向する側に中実部分と切り落とし部分とを含み、前記パネルのそれぞれの該中実部分は、他方のパネルの該切り落とし部分から形成される、請求項２記載のバスケット型キャリア。
4. 該仕切りパネルを該取手パネルに接続する該折り線は、離間し整合する上方及び下方の区分を備える、請求項２記載のバスケット型キャリア。
5. 該仕切りパネルを該取手パネルに接続する該折り線の該上方の区分は、該取手パネルの中実部分を該取手パネルの切り落とし部分から分離し、該仕切りパネルの中実部分を該仕切りパネルの切り落とし部分から分離して、前記折り線の下方の区分は、該取手パネルの中実部分を該取手パネルの切り落とし部分から分離し、該仕切りパネルの中実部分を該仕切りパネルの切り落とし部分から分離する、請求項４記載のバスケット型キャリア。
6. 一方の該端パネルは、内側の端パネル・フラップに重なって接着する外側の端パネル・フラップを備え、該取手パネルの一方端は、折り線によって該内側の端パネル・フラップに一体接続し、該取手パネルの他方端は接着フラップによって反対側の端パネルに接続する、請求項１記載のバスケット型キャリア。
7. 該仕切りパネルの対向する端部は、接着フラップによって該側面パネルに接続する、請求項６記載のバスケット型キャリア。
8. 隣接する２列に配置された物品を４個梱包するバスケット型キャリアを形成するための細長いブランクで、
   対向するほぼ平行な交差する方向の縁を有する端パネル区画と、
   縁に沿って、該端パネル区画の交差する方向の縁の一方と接続する第１側面パネル区画、および縁に沿って、該端パネル区画の他方の交差する方向の縁と接続する第２側面パネル区画と、
   該端パネル区画に接続する縁とは反対側で、該第１側面パネル区画に接続する第１部分端パネル区画と、
   該端パネル区画に接続する縁とは反対側で、該第２側面パネル区画に接続する第２部分端パネル区画と、
   該第２側面パネル区画に接続する縁とは反対側で、該第２部分端パネル区画に接続する取手パネル区画とを備え、
   取手パネル区画は、折り線で該取手パネル区画に接続する一部品の仕切りパネルを画成するスリットを含み、さらに
   該ブランクから形成されるキャリアの底パネルを形成するために、該ブランクに接続する手段と、
   かかるキャリアの対向する側面パネルに仕切りパネルを接続する手段とを備える、バスケット型キャリアのブランク。
9. 底パネルを形成する手段は、該端パネル区画に接続する該側面パネル区画の該縁を交差する方向に延びる折り線に沿って、一方の該側面パネル区画に接続する少なくとも１枚の底パネル・フラップを備える、請求項８記載のバスケット型キャリアのブランク。
10. 底パネルを形成する手段は、該端パネル区画に接続する該側面パネル区画の縁を交差する方向に延びて整合する折り線に沿って、側面パネル区画のそれぞれに接続する底パネル・フラップを備える、請求項８記載のバスケット型キャリアのブランク。
11. 該ブランクから形成されるキャリアの対向する該端パネルに該仕切りパネルを接続する手段は、該仕切りパネルの対向する端部から延びる接着フラップを備え、該仕切りパネルを画成する該スリットは、該取手パネル区画を越えて延びて該接着フラップを画成する、請求項８記載のバスケット型キャリアのブランク。
12. 一方の該接着フラップは、該取手パネル区画に接続する該部分端パネル区画内に形成され、他方の接着フラップは、該取手パネル区画に接続する、より大きい接着フラップ内に形成される、請求項１１記載のバスケット型キャリアのブランク。
13. 該仕切りパネルを画成する該スリットに該取手パネル区画を接続する該折り線は、該取手パネル区画のほぼ中央に位置するほぼ垂直な折り線である、請求項８記載のバスケット型キャリアのブランク。
14. 前記折り線は、該スリットの離間した端部間に延び、離間し整合する上方及び下方の区分を備える、請求項１３記載のバスケット型キャリアのブランク。

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