JP3707773B2

JP3707773B2 - Absorbent article evaluation and selection method

Info

Publication number: JP3707773B2
Application number: JP2001194194A
Authority: JP
Inventors: 有里倉田
Original assignee: Uni Charm Corp
Current assignee: Uni Charm Corp
Priority date: 2001-06-27
Filing date: 2001-06-27
Publication date: 2005-10-19
Anticipated expiration: 2021-06-27
Also published as: JP2003004734A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙オムツ、生理用ナプキンなどの吸収性物品を、評価、選択する方法に関する。より詳しくは、体液中のＡＤＨ濃度を測定して、該測定値によって着用者自身の生理的および心理的要求に合致した吸収性物品を評価、選択する方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
現在、市場では、紙オムツ、生理用ナプキン、おりものライナー、母乳パットなどの吸収性物品は、その大きさ（長さ、厚みなど）、形状、吸収量、価格等により、分類されて販売されている。
そのため、購入者は、これらの大きさ、形状等の外形、吸収量、価格等を基準にして、吸収性物品を選択して購入している。
また、売場においても、通常専門の販売員がいないため、購入者は、商品棚に配置された物品を、商品パッケージに表示されるサイズ、形状、吸収量などに基づいて選択して、購入しているのが実状である。
【０００３】
例えば、乳幼児用オムツにおいては、体重によるサイズ（新生児用、Ｓ、Ｍ、Ｌ等）、及び起立歩行できるか否かによる分類（テープによる組立型、パンツ型）によって、大人用紙オムツにおいては、ウエストサイズ（Ｓ、Ｍ、Ｌ等）、及び形状によって、また、生理用ナプキンにおいては、吸収量と長さ（多い日、少ない日）、及び形状（羽根の有無）によって購入者が商品を選択して購入している。
生理用ナプキンにおいては、通常購入者と使用者（着用者）とが一致しているために、使用者の体調及び嗜好性（肌触り、形状、吸収量等）に合う商品を、使用者の使用経験の中から選択して購入することができる。また、商品使用時に商品に起因したトラブルが発生した場合にも、自ら通院等による治療が可能である。
しかしながら、乳幼児オムツや大人用紙オムツの場合には、通常購入者と使用者（着用者）とが異なるために、購入者、すなわち介助者や介護者の意向で、大きさや漏れにくさなどから判断されて商品が選択されているのが通常である。特に、言語・運動能力の未発達な乳幼児、あるいは痴呆の症状が出ている高齢者においては、その傾向が強い。
【０００４】
このために、着用者自身の生理的、心理的要求に合致した商品を選択することになっておらず、着用者の装着感（肌触り、締め付け感、動き易さ）に劣る商品を選択してしまう恐れがあり、結果として、人体の外面的に起こるオムツかぶれ（接触皮膚炎）等の疾患を引き起こしたり、着用者のストレスの原因となったりしている。
【０００５】
また、吸収性物品の商品開発や製造の現場では、このような市場の現況にひきずられ、購入者の嗜好・簡便性を追いかけるあまりに、商品性能の開発が、着用者自身の求めるものから、乖離している可能性がある。
しかしながら、このような状況を是正するための方法は、従来開発されておらず、着用者自身の快適性、装着感に合致した吸収性物品を評価、選択するための適正で客観的な指標（メジャー）がないのが実状である。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決することを課題とする。すなわち、紙オムツや生理用ナプキンなどの吸収性物品を使用する着用者自身の生理的、心理的要求に合致した吸収性物品の評価、選択方法を提供することを課題とする。より詳細には、吸収性物品を開発、製造する生産者において、着用者自身の快適性などの生理的及び心理的要求により近い吸収性物品を客観的に選択、評価できる方法、及び吸収性物品の購入者が着用者自身の生理的、心理的要求により合致した吸収性物品を客観的に簡便に選択することができる方法を提供することを課題とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の課題を解決するために、鋭意研究した結果、体液中のＡＤＨ濃度の変化率を指標（メジャー）として、吸収性物品を評価、選択できることを見出し、本発明に至った。
【０００８】
本発明者らは、着用者の生理的状況及び心理的状況を客観的に推測できる指標を検討した結果、先に免疫グロブリンが指標に出来ることを見出して特許出願をした（特願２０００−２６５６９５号）。
しかし、免疫グロブリンを指標にする場合には、生体が受ける影響を免疫的側面から把握して吸収性物品を評価、選択するものであって、吸収性物品への排泄という行為によって、肌と吸収性物品との界面に生じる温かさや冷たさという温冷感による着用者への生理的及び心理的影響を把握していなかった。
【０００９】
一方、温冷刺激によって、抗利尿ホルモン（ＡＤＨ）の分泌が抑制されていることが一般的に知られている。そこで、本発明者らは、吸収性物品への排泄行為によって生じる温冷刺激によって、ＡＤＨ分泌に影響があるのではないかと予測して、本発明に至った。
【００１０】
すなわち本発明は、体液中のＡＤＨ濃度の変化率を指標として、吸収性物品を評価、選択する方法に関するものである。体液中のＡＤＨ濃度の変化率を指標として吸収性物品を評価することで、着用者自身の温冷感などの生理的、心理的要求に合致した吸収性物品を客観的且つ簡便に選択、評価できるという効果を奏することができる。
【００１１】
さらに、本発明では、吸収性物品を着用した着用者の体液中のＡＤＨ濃度を、吸収性物品の着用前後あるいは一定時間経過の前後に測定し、前後の該ＡＤＨ濃度の変化率を指標とするのが好ましい。着用前後あるいは一定時間経過の前後での体液の採取は容易であるので、吸収性物品を評価する場合などにおいて簡便であり、開発現場などにおいて特に有用である。
【００１２】
また、本発明においては、体液が尿であること好ましい。体液の中でも特に尿を用いることで、体液採取を容易にし感度を向上させることができる。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明を詳細に説明するが、本発明は、これに限定されるものではない。
本発明における吸収性物品には、紙オムツ、生理用ナプキン、おりものライナー、母乳パットが挙げられるが、その他、本発明は、失禁用ショーツ等にも適用できる。
【００１４】
本発明において、吸収性物品の選択及び評価とは、吸収性物品の商品開発や製造の現場においてその良否を評価すること、及び／又は着用者あるいはその介助者である吸収性物品の購入者が吸収性物品の良否を評価したり購入のために選択したりすることをいう。
【００１５】
ＡＤＨは、バソプレッシンともいわれ、下垂体後葉ホルモンの一つであり、血漿浸透圧及び循環血液量の恒常性維持に重要な役割を果たしているホルモンである。ヒトを含めて多くの哺乳類のバソプレッシンはアルギニンバソプレッシン（ＡＶＰ）である。
【００１６】
ホルモンとは、生体の生命反応の調節をし、またこれらの生命反応間の相互調節のための情報伝達物質であることが知られているが、特にＡＤＨは寒冷負荷時に体内で低下することが知られている。そこで、本発明では、寒冷刺激に関連するＡＤＨ濃度の変化が吸収性物品への排泄による温冷感と関連し、吸収性物品の快適性と関連すると予測したものである。本発明は、ＡＤＨ濃度の測定値をオムツなどの吸収性物品の選択、評価に応用しようとするものであり、このような応用は未だ知られていない。
【００１７】
さらに、本発明は、ＡＤＨ濃度の測定値をそのまま吸収性物品の選択、評価に応用するものではなく、その変化率をその選択、評価の指標にすることで、より客観的な評価にすることができたものである。すなわち、ＡＤＨ濃度の測定値自体は、着用者の体調等により変動するので客観的指標になりにくいが、その変化率を評価の指標とすることで、より客観的な評価が可能になったものである。
変化率は、吸収性物品を着用する前後のＡＤＨ濃度の測定値から求めても良いし、あるいは吸収性物品を継続して着用する場合には、一定時間経過の前後で測定したＡＤＨ濃度の変化から求めても良い。吸収性物品の開発現場や生産現場などで被験者（パネル）を用いてその良否を評価する場合には前者が、乳幼児あるいは高齢者のような常時オムツなどを着用している着用者のために評価、選択するときには後者の方が実用的である。
【００１８】
ＡＤＨは、尿、血液、唾液などの体液中に分泌される。尿、血液、唾液のいずれからの測定も可能であるが、尿からの測定が一番好ましい。
尿の採取は、尿意を感じる着用者であれば、採尿用のデスカップを用いて採取すれば良く、尿意を感じない着用者であっても、吸収性物品上に尿採取用の吸収シートや綿帯を置くことで、何ら苦痛を与えることなく、容易に採取できる。
【００１９】
血液は採取するために、注射針等により皮膚を傷つける必要があり、その苦痛自体がストレスとなるのみならず、傷口より感染症を引き起こす可能性があるので避けることが好ましい。
唾液は、採取のために、綿帯を用いるのが通常であり、そのためには介助者が付き添う必要があるが、唾液の採取は定期的に任意の時間での採取が可能であるという利点もある。ただし、唾液を採取するために用いる器具により口腔内を傷つける恐れがあり、傷つけた結果血液が混入してきて、ＡＤＨ濃度の測定値が不正確になり、結果として感度が悪くなる可能性もある。よって、本発明では唾液からＡＤＨを測定することもできるが、尿から測定することが最も好ましい。
【００２０】
体液中のＡＤＨの測定は、ＡＤＨが低濃度まで測定できる方法であれば、どのような手段であっても良い。例えば、サンドイッチ抗体法、蛍光標識抗体法、ラジオイムノアッセイ法（RIA法）などが挙げられる。これらのうち、ラジオイムノアッセイ法（RIA法）が感度が極めて高いことから最も好ましい。RIA法は、標識抗原による競合反応を利用するものであり、キットが市販されているので、それを使用できる。市販キットには、例えば、三菱化学（株）製のＡＶＰ−ＲＩＡキット「ミツビシ」がある。
【００２１】
RIA法の概略は、次のとおりである。
検体及び標準液を分注し、上層を除去する。下層は蒸発させ、乾固させた後、緩衝液を添加し抽出する。さらに抽出液を分注、緩衝液を添加した後、ＡＶＰ抗血清を添加し４℃で２０±４時間インキュベートする。ヨウ素１２５で標識したヨウ化ＡＶＰを添加し、再度４℃で２０±４時間インキュベートし、第２抗体を添加する。さらにＰＥＧ溶液を添加し、４℃で４±２時間インキュベートした後遠心分離をかける。反応終了後、上清を除去後、下層の抗原抗体反応物の放射能をガンマーカウンターで計測する。標準血清より作製した標準曲線から、検体中のＡＤＨ濃度を読み取る（例えば、「ホルモンと臨床」vol.35 No.4 515-519頁(1987年)参照）
【００２２】
尿中のＡＤＨを測定する場15-519合、水分摂取や発汗などによる尿量誤差で大きく変動することも考えられるため、クレアチニン補正をしたり、単位時間当たりの排泄量で表現することもできる。クレアチニン補正とは、水分摂取や発汗などの影響を受け、濃縮あるいは希釈されて排出される尿中成分を、常に尿中への排出量が一定であるクレアチニンで、その希釈率を把握し、この係数を目的とする尿中成分の定量値に乗じる方法で行われており、クレアチニン排泄量を１ｇに見立てて、目的とする尿中成分を相対量（単位／ｇ・crea）で表現するものである（「検査と技術」vol．１９ no.１０８１７−８２１頁）。
【００２３】
【実施例】
以下に、尿中ＡＤＨの測定と、装着試験との結果を実施例によって示すが、本発明は、これに限定されるものではない。
［吸収性物品］
評価する吸収性物品としてライフリーリハビリパンツ薄型（ユニ・チャーム製）を用い、吸収性物品の基本機能である吸収性の変化による装着感の違いを擬似的に評価するために２００ｍｌ、３７℃に調整した生理食塩水を、あらかじめ投入したオムツ（オムツII）と、何も投入しなかったオムツ（オムツＩ）とを準備した。
【００２４】
［着用試験方法］
１）試験は、室温２０℃、湿度６０ＲＨ％の一定に保った室内で行った。
２）被験者（パネル）は、健康な成人女性で、卵胞期の女性に限った。
３）朝７時３０分に起床後、オムツＩまたはオムツIIを２３時３０分の就寝までの１６時間着用した。その間の飲食量は制限した。オムツ着用前の７時３０分と試験終了時の２３時３０分に採尿を行った。被験者に健常人を選んだために、採尿はデスカップを用いて各自全尿を採取した。
【００２５】
［尿中ＡＤＨの測定方法］
採取後の尿３ｍｌをプラスチック製のスピッツに移したのち、−２０℃で凍結した。RIA法による市販キット（三菱化学（株）製、ＡＤＨ−ＲＩＡキット「ミツビシ」）を用いてＡＤＨ濃度を測定した。
【００２６】
［官能評価］
試験終了時に次の５段階による官能評価（１〜５）を行った。
１）温冷感
１：オムツ着用前に比べて、冷たい感じがする。
２：オムツ着用前に比べて、やや冷たい感じがする。
３：オムツ着用前に比べて、殆ど変わらない。
４：オムツ着用前に比べて、やや温かい感じがする。
５：オムツ着用前に比べて、温かい感じがする。
２）快適性
１：オムツ着用前に比べて、不快である。
２：オムツ着用前に比べて、やや不快である。
３：オムツ着用前に比べて、殆ど変わらない。
４：オムツ着用前に比べて、やや快適である。
５：オムツ着用前に比べて、快適である。
【００２７】
［結果］
６人のパネル（Ａ〜Ｆ）について、オムツ着用前の７時３０分と着用後の２３時３０分とに測定した尿中ＡＤＨ濃度（クレアチニン補正済み：単位はＡＤＨ濃度／クレアチニン濃度＝ｐｇ／ｍｌ／ｍｇ／ｄｌ）を表１に示した。表１には、オムツ着用前後の尿中ＡＤＨ濃度の変化率、及び６人の平均値も共に示した。なお、ＡＤＨ濃度の変化率（％）は、［２３時３０分の尿中ＡＤＨ濃度（クレアチニン補正済み）／７時３０分の尿中ＡＤＨ濃度（クレアチニン補正済み）］×１００で計算した。
【００２８】
【表１】

表１の結果から、Ａ〜Ｆの６人のパネルのいずれについても、オムツ着用前後の尿中ＡＤＨ濃度の変化率は、オムツＩの方がオムツIIに比べて有意に高いことが分かった。なお、表１から分かるように、着用前と着用後の尿中ＡＤＨ濃度のみを比較する場合には、パネルによって、低下する場合も増加する場合もある。しかし、着用前後の変化率を比較する場合には、いずれのパネルについてもオムツＩの方が高い。このことは、単に濃度を比較するのみでは、オムツＩとオムツIIとの有意差はないが、変化率には有意差が見られるということになる。
【００２９】
さらに、別のパネル１０人について、オムツ着用前と着用後において尿中ＡＤＨ濃度（クレアチニン補正済み）を測定し、その平均値を表２に示した。変化率の計算式は表１と同じである。
【表２】

表２の結果から、オムツ着用前後の尿中ＡＤＨ濃度の変化率は、オムツIIに比べてオムツＩの方が有意に高いことが分かった。
【００３０】
温冷感、快適性についての官能評価の結果を１０人のパネル平均値で表３に示した。
【表３】

あらかじめ生理食塩水を投入したオムツIIに比して、何も投入しないオムツＩの方が、より温かく、快適であるという官能評価であった。
【００３１】
表１及び表２の結果と表３の結果とを対比すると、着用前後の尿中ＡＤＨ濃度の変化率と官能評価の結果とが一致していることが分かる。
オムツＩとオムツIIとを比較すると、オムツＩの方が温かい感じがし、また尿中ＡＤＨ濃度の変化率が有意に高いことから、オムツＩの方が、温冷的ストレスを受けがたいといえる。
【００３２】
以上の結果から、吸収性物品が与えるストレスの度合いを、尿中ＡＤＨ濃度の着用前後の変化率から評価選択することが可能であることが分かった。
この結果は、オムツの開発現場あるいは生産現場において、体液中のＡＤＨ濃度の変化率が、オムツの良否の評価指標となることを示すだけでなく、乳幼児あるいは高齢者などの装着感を言語で表現できない着用者自身が、快適であり装着感が良いと感じるオムツを購入者が選択するための指標としても応用できることを示す。
また、この結果を応用すれば、試着者の体液中のＡＤＨ濃度の変化率が高いオムツを開発、生産することで、使用者（着用者）に適切な製品の提供が可能になる。
【００３３】
【発明の効果】
本発明により、体液中のＡＤＨ濃度の変化率を指標とすれば、適切な機能を有する吸収性物品の評価が客観的にできるので、適切な機能を有する吸収性物品を開発して提供するのに役立てることができる。また、着用者のＡＤＨ濃度の変化率を測定することにより、着用者の快適性に合致した吸収性物品を選択購入することが可能になる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for evaluating and selecting absorbent articles such as paper diapers and sanitary napkins. More specifically, the present invention relates to a method for measuring an ADH concentration in a body fluid and evaluating and selecting an absorbent article that matches the physiological and psychological requirements of the wearer based on the measured value.
[0002]
[Prior art]
Currently, in the market, absorbent articles such as paper diapers, sanitary napkins, cage liners, and breast milk pads are classified and sold according to their size (length, thickness, etc.), shape, amount absorbed, price, etc. ing.
Therefore, the purchaser selects and purchases an absorbent article based on the size, shape and other external shapes, absorption amount, price, and the like.
In addition, since there are usually no specialized salespersons at the sales floor, the purchaser selects and purchases items placed on the product shelf based on the size, shape, absorption amount, etc. displayed on the product package. It is the actual situation.
[0003]
For example, in the case of diapers for infants, the size by weight (for newborns, S, M, L, etc.) and the classification by whether or not standing can be walked (assembled type by tape, pants type), Depending on the size (S, M, L, etc.) and shape, and in the case of sanitary napkins, the purchaser selects the product according to the amount and amount of absorption (long days, few days) and shape (whether there are feathers). Purchased.
In sanitary napkins, since the purchaser and the user (wearer) usually match, the product that matches the user's physical condition and palatability (feel, shape, absorbed amount, etc.) must be used by the user. You can select and purchase from experiences. In addition, even when a trouble caused by a product occurs when the product is used, treatment by going to the hospital etc. is possible.
However, in the case of infant diapers and adult paper diapers, since the purchaser is usually different from the user (wearer), the purchaser, that is, the caregiver or caregiver's intention, determines the size and difficulty of leakage. Usually, a product is selected. This tendency is particularly strong in infants with undeveloped language / motor skills or elderly people with dementia symptoms.
[0004]
For this reason, we do not select products that match the wearer's own physiological and psychological requirements, but select products that are inferior to the wearer's wearing feeling (feel, tightness, ease of movement). As a result, it causes diseases such as diaper rash (contact dermatitis) that occurs on the outer surface of the human body, and causes stress on the wearer.
[0005]
Also, in the field of product development and manufacturing of absorbent products, the market conditions have led to such a situation that the development of product performance deviates from what the wearer himself demands, following the preference and convenience of buyers. There is a possibility.
However, a method for correcting such a situation has not been developed so far, and an appropriate and objective index for evaluating and selecting an absorbent article that matches the wearer's own comfort and wearing feeling ( The reality is that there is no major.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to solve the problems of the prior art as described above. That is, an object of the present invention is to provide a method for evaluating and selecting an absorbent article that matches the physiological and psychological requirements of the wearer who uses the absorbent article such as a paper diaper and a sanitary napkin. More specifically, a method for objectively selecting and evaluating an absorbent article closer to physiological and psychological demands such as the wearer's own comfort in a producer who develops and manufactures the absorbent article, and the absorbent article It is an object of the present invention to provide a method by which a purchaser can objectively and easily select an absorbent article that matches the wearer's own physiological and psychological requirements.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
As a result of diligent research to solve the above problems, the present inventors have found that an absorbent article can be evaluated and selected using the change rate of the ADH concentration in body fluid as an index (major), leading to the present invention. It was.
[0008]
As a result of studying an index that can objectively estimate the wearer's physiological and psychological conditions, the present inventors have found that immunoglobulin can be used as an index and filed a patent application (Japanese Patent Application No. 2000-265695). issue).
However, when immunoglobulin is used as an index, the impact on the living body is grasped from the immunity aspect, and the absorbent article is evaluated and selected. It is absorbed into the skin by the act of excretion into the absorbent article. Physiological and psychological effects on the wearer due to warmth and coldness generated at the interface with the property article were not grasped.
[0009]
On the other hand, it is generally known that secretion of antidiuretic hormone (ADH) is suppressed by warm and cold stimulation. Therefore, the present inventors have predicted that ADH secretion may be affected by warm and cold stimulation caused by the action of excretion into the absorbent article, leading to the present invention.
[0010]
That is, the present invention relates to a method for evaluating and selecting an absorbent article using the rate of change of ADH concentration in body fluid as an index. By evaluating absorbent articles using the rate of change in ADH concentration in body fluid as an index, it is possible to objectively and easily select and evaluate absorbent articles that meet the physiological and psychological requirements of the wearer, such as thermal sensation. The effect that it is possible can be produced.
[0011]
Furthermore, in the present invention, the ADH concentration in the body fluid of the wearer wearing the absorbent article is measured before and after the absorbent article is worn or before and after a certain time has elapsed, and the change rate of the ADH concentration before and after is used as an index. Is preferred. Since it is easy to collect body fluid before and after wearing or after a certain period of time, it is convenient for evaluating absorbent articles, and is particularly useful in development sites.
[0012]
In the present invention, the body fluid is preferably urine. By using urine among body fluids in particular, body fluid collection can be facilitated and sensitivity can be improved.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention is described in detail below, but the present invention is not limited to this.
Absorbent articles in the present invention include paper diapers, sanitary napkins, cage liners, and breast milk pads, but the present invention is also applicable to incontinence shorts and the like.
[0014]
In the present invention, selection and evaluation of an absorbent article means evaluation of the quality of the absorbent article at the site of product development and production, and / or the purchaser of the absorbent article who is the wearer or its assistant. It means to evaluate the quality of absorbent articles or to select for purchase.
[0015]
ADH, also called vasopressin, is one of the pituitary hormones that play an important role in maintaining plasma osmotic pressure and circulating blood volume homeostasis. Many mammalian vasopressins, including humans, are arginine vasopressin (AVP).
[0016]
Hormones are known to regulate the biological responses of living organisms, and to be information transmitters for mutual regulation between these vital responses. ADH, however, can be lowered in the body during cold loads. Are known. Therefore, in the present invention, it is predicted that the change in the ADH concentration related to cold stimulation is related to the thermal sensation due to excretion into the absorbent article and related to the comfort of the absorbent article. The present invention is intended to apply the measured value of the ADH concentration to the selection and evaluation of absorbent articles such as diapers, and such an application is not yet known.
[0017]
Furthermore, the present invention does not apply the measured value of the ADH concentration as it is to the selection and evaluation of the absorbent article, but makes the change rate the index for selection and evaluation, thereby making the evaluation more objective. Was made. In other words, the measured value of the ADH concentration itself varies depending on the physical condition of the wearer, so it is difficult to become an objective index, but by using the rate of change as an evaluation index, a more objective evaluation is possible. It is.
The rate of change may be obtained from the measured value of the ADH concentration before and after the absorbent article is worn, or when the absorbent article is continuously worn, the change in the ADH concentration measured before and after the passage of a certain time. You may ask for it. When evaluating the quality of absorbent articles at the development or production sites using test subjects (panels), the former is evaluated for wearers who are always wearing diapers, such as infants or the elderly. The latter is more practical when selecting.
[0018]
ADH is secreted into body fluids such as urine, blood and saliva. Although measurement from any of urine, blood, and saliva is possible, measurement from urine is most preferable.
Urine can be collected by using a urine-collecting death cup if it is a wearer who feels urine. Even if the wearer does not feel urine, an absorbent sheet or cotton for collecting urine is placed on the absorbent article. By putting a band, it can be easily collected without causing any pain.
[0019]
In order to collect blood, it is necessary to hurt the skin with an injection needle or the like, and the pain itself is not only stressful, but it is preferable to avoid it because it may cause infection from the wound.
Saliva is usually collected using a cotton band, and for this purpose, an assistant must be accompanied, but saliva can be collected regularly at any time. is there. However, there is a risk that the oral cavity may be injured by an instrument used to collect saliva, and blood may be mixed in as a result of the injury, resulting in an inaccurate measurement of the ADH concentration, resulting in poor sensitivity. Therefore, although ADH can be measured from saliva in the present invention, it is most preferable to measure from urine.
[0020]
The ADH in the body fluid may be measured by any means as long as ADH can be measured to a low concentration. For example, a sandwich antibody method, a fluorescence labeled antibody method, a radioimmunoassay method (RIA method) and the like can be mentioned. Of these, the radioimmunoassay method (RIA method) is most preferable because of its extremely high sensitivity. The RIA method uses a competitive reaction by a labeled antigen, and since a kit is commercially available, it can be used. Commercially available kits include, for example, AVP-RIA kit “Mitsubishi” manufactured by Mitsubishi Chemical Corporation.
[0021]
The outline of the RIA method is as follows.
Dispense the sample and standard solution and remove the upper layer. The lower layer is evaporated and dried, and then a buffer solution is added and extracted. After further dispensing the extract and adding buffer, add AVP antiserum and incubate at 4 ° C. for 20 ± 4 hours. Iodinated AVP labeled with iodine 125 is added, incubated again at 4 ° C. for 20 ± 4 hours, and the second antibody is added. Add more PEG solution, incubate at 4 ° C. for 4 ± 2 hours, then centrifuge. After completion of the reaction, the supernatant is removed, and the radioactivity of the lower antigen-antibody reaction product is measured with a gamma counter. Read the ADH concentration in the specimen from the standard curve prepared from the standard serum (see, for example, “Hormon and Clinical” vol.35 No.4, pages 515-519 (1987))
[0022]
When measuring ADH in urine 15-519, urine volume error due to water intake or sweating can be considered to fluctuate greatly. Therefore, creatinine correction can be performed and the amount of excretion per unit time can be expressed. . Creatinine correction refers to the urinary component that is discharged after being concentrated or diluted due to the effects of water intake or sweating, and the creatinine whose urine output is always constant. This method is performed by multiplying the quantitative value of the target urinary component by the coefficient. The creatinine excretion amount is assumed to be 1 g, and the target urinary component is expressed as a relative amount (unit / g · crea). Yes ("Inspection and Technology" vol.19 no.10 pages 817-821).
[0023]
【Example】
Hereinafter, the results of measurement of urinary ADH and the results of the wearing test will be shown by examples, but the present invention is not limited thereto.
[Absorbent articles]
Using Lifely Rehabilitation Pants Thin (Unicharm) as the absorbent article to be evaluated, adjusted to 200 ml and 37 ° C to simulate the difference in wearing feeling due to changes in absorbency, which is the basic function of the absorbent article A diaper (diaper II) in which the physiological saline was added in advance and a diaper (diaper I) in which nothing was added were prepared.
[0024]
[Wearing test method]
1) The test was performed in a room kept at a constant room temperature of 20 ° C. and a humidity of 60 RH%.
2) Subjects (panels) were healthy adult women, limited to women in the follicular phase.
3) After getting up at 7:30 in the morning, diaper I or diaper II was worn for 16 hours until bedtime at 23:30. During that time, the amount of food was restricted. Urine was collected at 7:30 before wearing the diaper and at 23:30 at the end of the test. Since healthy subjects were selected as subjects, whole urine was collected using a death cup.
[0025]
[Method for measuring urinary ADH]
3 ml of the collected urine was transferred to a plastic spitz and then frozen at -20 ° C. The ADH concentration was measured using a commercially available kit by RIA (Mitsubishi Chemical Corporation, ADH-RIA kit “Mitsubishi”).
[0026]
[sensory evaluation]
At the end of the test, sensory evaluation (1 to 5) was performed in the following five stages.
1) Thermal feeling 1: It feels cooler than before wearing diapers.
2: It feels a little cooler than before wearing diapers.
3: Almost no change compared to before wearing diapers.
4: It feels a little warmer than before wearing diapers.
5: It feels warmer than before wearing diapers.
2) Comfort 1: Uncomfortable compared to before wearing diapers.
2: Slightly uncomfortable compared to before diaper wear.
3: Almost no change compared to before wearing diapers.
4: A little more comfortable than before wearing diapers.
5: It is more comfortable than before diapers are worn.
[0027]
[result]
For 6 panels (A to F), urinary ADH concentrations measured at 7:30 before wearing diapers and 23:30 after wearing (creatinine corrected: unit is ADH concentration / creatinine concentration = pg / ml / mg / dl) is shown in Table 1. Table 1 also shows the rate of change in urinary ADH concentration before and after wearing diapers, and the average value of 6 people. The change rate (%) of the ADH concentration was calculated by [23:30 urine ADH concentration (creatinine corrected) / 7: 30 urine ADH concentration (creatinine corrected)] × 100.
[0028]
[Table 1]

From the results of Table 1, it was found that for all six panels A to F, the rate of change in urinary ADH concentration before and after wearing diapers was significantly higher in diapers I than in diapers II. In addition, as can be seen from Table 1, when only the urinary ADH concentration before and after wearing is compared, it may be decreased or increased depending on the panel. However, when comparing the rate of change before and after wearing, the diaper I is higher for any panel. This means that there is no significant difference between the diaper I and the diaper II just by comparing the concentrations, but there is a significant difference in the rate of change.
[0029]
Furthermore, urinary ADH concentrations (corrected for creatinine) were measured before and after wearing diapers for 10 other panels, and the average values are shown in Table 2. The calculation formula for the rate of change is the same as in Table 1.
[Table 2]

From the results in Table 2, it was found that the rate of change in urinary ADH concentration before and after wearing diapers was significantly higher in Diaper I than in Diaper II.
[0030]
Table 3 shows the results of sensory evaluation on the thermal sensation and comfort in terms of the panel average of 10 persons.
[Table 3]

It was a sensory evaluation that the diaper I, in which nothing was added, was warmer and more comfortable than the diaper II in which physiological saline was previously added.
[0031]
When the results of Tables 1 and 2 are compared with the results of Table 3, it can be seen that the change rate of the urinary ADH concentration before and after wearing and the result of sensory evaluation are in agreement.
Compared with Diaper I and Diaper II, Diaper I feels warmer and the rate of change in urinary ADH concentration is significantly higher. Therefore, Diaper I is less susceptible to thermal stress. I can say that.
[0032]
From the above results, it was found that the degree of stress imparted by the absorbent article can be evaluated and selected from the rate of change of the urinary ADH concentration before and after wearing.
This result not only indicates that the rate of change in ADH concentration in body fluids is an evaluation index for the quality of diapers at the development or production sites of diapers, but also expresses the wearing feeling of infants and the elderly in language. It shows that the wearer who cannot be used can be applied as an index for the purchaser to select a diaper that is comfortable and feels comfortable to wear.
Moreover, if this result is applied, a product suitable for the user (wearer) can be provided by developing and producing a diaper having a high rate of change in the ADH concentration in the body fluid of the fitting person.
[0033]
【The invention's effect】
According to the present invention, if the rate of change in ADH concentration in body fluid is used as an index, an absorbent article having an appropriate function can be objectively evaluated. Therefore, an absorbent article having an appropriate function is developed and provided. Can be useful. Further, by measuring the rate of change of the wearer's ADH concentration, it is possible to selectively purchase an absorbent article that matches the wearer's comfort.

Claims

A method for evaluating and selecting an absorbent article using the rate of change of antidiuretic hormone (ADH) concentration in body fluid as an index.

The method of Claim 1 which measures the ADH density | concentration in a wearer's bodily fluid before and after wearing of an absorbent article, calculates | requires the change rate of ADH density | concentration before and behind wear, and uses this change rate as a parameter | index.

The method according to claim 1, wherein the absorbent article is continuously worn, a change rate of the ADH concentration in the body fluid of the wearer is obtained before and after a lapse of a predetermined time, and the change rate is used as an index.

The method according to claim 1, wherein the body fluid is urine.