JP3707629B2 - Intake air heating device for internal combustion engine - Google Patents

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JP3707629B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関において低温始動時に吸気を加熱する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関を低温で始動する場合、内燃機関に供給される燃料の気化性が悪く、燃料が十分に霧化されない状態で内燃機関本体の燃焼室に供給されることになり、始動が円滑に行われないおそれがあるので、始動時には濃い目の燃料を供給すべく気化器に始動専用のバイスターター機構を組み込んで始動が容易に行われるようにした例がある。
【0003】
しかしこの始動時に内燃機関に供給される濃い目の燃料は、依然として気化性が良くない状態にあって燃焼が不安定であり、始動時間が長くなったり、排気中の一酸化炭素および炭化水素が増加したり、低温始動後のドライバビリティが悪化したりする。
【0004】
そこで内燃機関の吸気通路に吸気加熱用ヒータを設けることが従来から行われており、特開平6−257523号公報記載の例では、内燃機関の吸気孔の入口内面にPTC発熱体(正特性サーミスタ素子)を取り付けている。
【0005】
内燃機関の始動時には、バッテリからの通電によりこのPTC発熱体が発熱し、吸気を加熱して燃料の気化性を良くし、始動を円滑に行い排気中の有害成分も少なくする等暖気性能を良くしている。そしてPTC発熱体は、それ自体ある程度温度が上昇すると、抵抗が無限大となって通電が絶たれ、吸気の加熱を終了し、通常の運転状態に入ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしPTC発熱体は、吸気を加熱するための専用の素子であり、かつPTC発熱体の作動を制御する専用の加熱制御装置を、別途特別に設けなければならず、部品点数が多くなりコストが嵩むとともに、PTC発熱体は吸気孔の入口内面に内蔵される構造のため吸気管自体の製造コストも高くなる。
【0007】
本発明はかかる点に鑑みなされたもので、その目的とする処は、バイスターター機構を利用して別途吸気加熱専用の加熱制御装置を必要とせずコストの大幅な削減を図った上で、良好な暖気性能を確保することができる内燃機関の吸気加熱装置を供する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用効果】
上記目的を達成するために、本請求項1の発明は、気化器と、内燃機関暖機時の混合気調整用として気化器に備わる電気式バイスターター機構と、気化器と内燃機関本体とを接続する吸気管とを備える内燃機関において、前記電気式バイスターター機構の制御回路は、正特性サーミスタ素子による制御回路であり、同正特性サーミスタ素子に抵抗発熱体を直列に接続し、前記抵抗発熱体は、前記吸気管の外壁に互いに平坦面を当接してボルトにより着脱自在に固定される内燃機関の吸気加熱装置とした。
【0009】
電気式バイスターター機構を利用し、その制御回路に吸気管を加熱する抵抗発熱体を接続したので、別途抵抗発熱体を作動制御する回路を必要としないで、始動時の必要とされる適当な時間だけ吸気の加熱を行うことが可能である。
したがってコストの大幅な削減を図るとともに、始動を円滑に行い暖気性能を良好に維持して排気中の有害成分を少なくし低温始動後のドライバビリティの向上を図ることができる。
【0010】
正特性サーミスタ素子に前記抵抗発熱体を直列に接続したことで、電気式バイスターター機構の制御回路に従来より介装されていた抵抗を、発熱抵抗体として吸気の加熱に利用しており、特別吸気加熱専用の発熱体が不要で低コストである上、該バイスターター機構の作動と連動し暖機性能を良好に保つことができる。
【0011】
前記抵抗発熱体は、吸気管の外壁に固定されることで、構造が簡素化され組付け作業が容易であり抵抗発熱体の交換によりバイスターター機構の制御回路の特性変更も容易に行えるとともに、簡易な抵抗で構成可能となるので、耐久性や信頼性および点検整備性が大幅に向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下本発明に係る一実施の形態について図1ないし図11に図示し説明する。
図1は、本実施の形態に係るユニットスイング式の内燃機関を備えたスクータ型自動二輪車1の側面図である。
【0013】
車体前部2と車体後部3とが低いフロアー部4を介して連結されており、車体の骨格をなす車体フレーム5は、車体前部を下降した後2本に分岐してフロアー部4の下方を後方へ延び、次いで車体後部3を上方かつ後方へ延長している。
【0014】
車体後部3の上部にシート6が設けられ、その前方車体前部2の上部にハンドル7を備えたステアリングヘッド8が設けられている。車体前部2にはフロントフォーク9を介して前輪10が懸架され、ハンドル7によって操向される。
【0015】
そして車体フレーム5の後部の斜め上方に立ち上がる左右の傾斜部間に架設されたクロスメンバーからブラケット11が突設され(図10参照)、同ブラケット11に支持された枢軸12にユニットスイングケース16の前部上方に突設された左右一対のハンガーブラケット17が枢支されて、スイングユニット15は上下に揺動自在とするとともに、枢軸12より後方において車体フレーム5との間にリアクッション19が介装されている。
【0016】
スイングユニット15の前部には、内燃機関20が一体に設けられ、後部には後輪21が軸支され、内燃機関20の動力は自動変速機能付きのベルト伝達機構22により後輪21に伝達される。燃料タンク23はフロアー部4の下部に車体フレーム5に固定されて搭載されている。
【0017】
内燃機関20は、2サイクル内燃機関であり、シリンダ25がユニットスイングケース16の前部から前方に若干上向きに突出しており、同シリンダ25は前記枢軸12より下方にあって左右の車体フレーム5間を貫通している。
【0018】
また該内燃機関20は、クランクケース部にリードバルブが設けられたクランクケースリードバルブ方式を採用しており、図2に示すようにユニットスイングケース16のクランクケース部の上部から吸気管27が延出し後輪21を避けて左側後方に延び気化器28に接続され、気化器28にはユニットスイングケース16の後部に搭載されるエアクリーナ29から空気が導入される。
【0019】
内燃機関20のシリンダ25の下部から下方へ延出した排気管30は、クランクケース部16aの下方を後方へかつ右側へ迂回して車体右側に配設されたマフラー31に接続しており、内燃機関20のクランクシャフト右端にはACジェネレータ32が設けられている。
【0020】
前記気化器28は、エアクリーナ29に連結される吸入空気の入口28aと混合気の出口28bとの間に本来のベンチュリーエア通路とは別にバイスターター用のエア通路41を備えた電気式のオートバイスターター機構40が一体に組み込まれた構造をしている。
【0021】
図3は、そのオートバイスターター機構40の断面図であり、吸入空気の導入路41aと混合気の導出路41bとの間に円筒状バルブ43が上下に摺動自在に嵌合され、同円筒状バルブ43は側壁に形成されたエア通路43aに直交して内部に摺動自在にバイスターターニードル44が挿入され、バイスターターニードル44はその先端を下方に貫通させて、下方から通じる燃料供給路45の開口に挿入されている。
【0022】
バルブ43の上方には、スリーブ46がスプリング47により上方に付勢されて昇降自在に配設され、同スリーブ46の下部から下方に突出した係止突起46aが先端をバルブ43の内部に挿入している。スリーブ46には、その上方に配置されたサーモワックス48により上下に摺動するピストン47が一体に嵌合されており、サーモワックス48はその上部に設けられた正特性サーミスタ素子であるPTCヒータ49により加熱される。PTCヒータ49には電力線であるコード50が接続されている。
【0023】
オートバイスターター機構40は、以上のような構造をしており、PTCヒータ49による加熱がない低温時にはバルブ43は開いており、PTCヒータ49に通電があり発熱しサーモワックス48が加熱されると、サーモワックス48は膨張し、ピストン47をスリーブ46とともにスプリング47に抗して押し下げ、所定距離下がるとスリーブ46の係止突起46aがバイスターターニードル44の頭部に当たり、バイスターターニードル44をバルブ43とともに押し下げていき、燃料の供給を減少させ、最後には燃料の供給を止めると同時にバルブ43を閉じる。
【0024】
PTCヒータ49は、通電があると発熱し、ある温度を越えると抵抗が無限大となる性質を有しており、したがって所定温度を越えると自動的に通電が停止される。なお通電が停止された時は、内燃機関は冷機状態を脱しており、オートバイスターター機構40はバルブ43を閉じたままで、気化器28はオートバイスターター機構40に頼らない本来の働きをする。
【0025】
以上のようにオートバイスターター機構40は、内燃機関の低温始動時にバルブ43を開いて燃料の供給を行い、内燃機関への供給燃料を濃い目として始動が容易に行われるようにしており、冷機状態を脱した時は自動的にバルブ43を閉じてオートバイスターター機構40による燃料供給は停止する。
【0026】
このようなオートバイスターター機構40を組み込んだ気化器28の混合気出口28bに接続される吸気管27は、前記したようにクランクケース部の上部から上方に延出したのち屈曲して左側後方に略水平に比較的長く延びて該気化器28に連結しているので、本来温まり難い構造でガスが液化して溜まり易いので、本実施の形態ではかかる吸気管27に抵抗発熱体60が外側からボルト65により固着される構造となっている(図2参照)。
【0027】
吸気管27の後側面には、図4に示すように逆T字状の平坦面27aが形成されていて、その一部にボルト65の取付孔27bが設けられている。一方抵抗発熱体60は、図6ないし図9に図示するように左右に長尺の矩形箱部61aと、その開口面に沿って中央が膨出したブラケット部61bとから正面視で逆T字状にスチール製のケース61が形成され、矩形箱部61aの内部に充填された耐熱セメント62にニクロム線63が埋設されている。
【0028】
ニクロム線63の一端は、ケース61に固着され、他端はコード64に接続されてケース61の矩形箱部61aの底壁より外方に延出している。
ブラケット部61bにはボルト孔61cが穿設されており、ニクロム線63を埋設する耐熱セメント62は、矩形箱部61aの開口に平坦面を形成している。
【0029】
かかる抵抗発熱体60を、その上記平坦面が前記吸気管27の逆T字状の平坦面27aに接触するようにして当接し、ボルト孔61cを取付孔27bに合わせてボルト65を螺入して固着する(図5参照)。したがってニクロム線63に通電があると発熱し耐熱セメント62を介して吸気管27が加熱される。
【0030】
図10に示すように抵抗発熱体60から延出するコード64と前記オートバイスターター機構40から延出するコード50は、上方に延び左側車体フレーム5の傾斜部に位置するワイヤーハーネス35の結合部36で結合されており、ワイヤーハーネス35にはACジェネレータ32から延出するコード33が、コネクター34を介して接続されている。
【0031】
オートバイスターター機構40および抵抗発熱体60の制御回路を図11に示す。ACジェネレータ32は、その発電コイルに接続されるコード33がコネクター34,ワイヤーハーネス35,結合部36を介してオートバイスターター機構40のPTCヒータ49の一端から延びるコード50aに接続され、PTCヒータ49の他端に接続されるコード50bは結合部36を介して抵抗発熱体60のニクロム線63から延びるコード64に接続され、ニクロム線63の他端はケース61を介して車体に接している。すなわちACジェネレータ32の電源にPTCヒータ49とニクロム線63とが直列に接続されている。
【0032】
前記したようにPTCヒータ49は、ある温度以上で抵抗が無限大となって通電を切ることになるので、そのときはニクロム線63にも通電がなく抵抗発熱体60は発熱を停止する。
【0033】
したがって内燃機関の低温始動時の冷機状態にあって、前記オートバイスターター機構40が働いて濃い目の燃料が供給されている場合にのみ、抵抗発熱体60が発熱して吸気管27を加熱し、吸気管27の内部を通ってガスが液化し易い状態にある混合気を加熱することで、燃料の気化性を良好に保つことがでる。
【0034】
よって内燃機関の始動を円滑に行うとともに、暖機性能を高めて排気中の有害成分を少なくし、低温始動後のドライバビリティの向上を図ることができる。
【0035】
以上のように本実施の形態では、オートバイスターター機構40の制御回路は、PTCヒータ49に直列に接続される抵抗を抵抗発熱体60として、吸気管27を加熱する抵抗発熱体60の制御回路としても利用している。
したがって特別吸気加熱専用の発熱体および制御回路が不要であり、部品点数が少なく構造が簡単でコストの大幅な削減を図ることができる。
【0036】
また抵抗発熱体60は、吸気管27の外面に固着される外付け構造であるので、構造が簡素化されるとともに、簡易なニクロム線63で構成され、耐久性や信頼性および点検整備性が大幅に向上している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るユニットスイング式の内燃機関を備えたスクータ型自動二輪車の側面図である。
【図2】スイングユニットの前部の一部省略した平面図である。
【図3】オートバイスターター機構の断面図である。
【図4】吸気管の後面図である。
【図5】吸気管に抵抗発熱体を取り付けた状態の後面図である。
【図6】抵抗発熱体の正面図である。
【図7】同一部切り欠いた上面図である。
【図8】同側面図である。
【図9】同裏面図である。
【図10】制御回路の配線状態を示す一部省略した要部斜視図である。
【図11】オートバイスターター機構の制御回路図である。
【符号の説明】
1…スクータ型自動二輪車、2…車体前部、3…車体後部、4…フロアー部、5…車体フレーム、6…シート、7…ハンドル、8…ステアリングヘッド、9…フロントフォーク、10…前輪、11…ブラケット、12…枢軸、15…スイングユニット、16…スイングケース、17…ハンガーブラケット、19…リアクッション、
20…内燃機関、21…後輪、22…ベルト伝達機構、23…燃料タンク、25…シリンダ、27…吸気管、28…気化器、29…エアクリーナ、30…排気管、31…マフラー、32…ACジェネレータ、33…コード、34…コネクター、35…ワイヤーハーネス、36…結合部、
40…オートバイスターター機構、41…エア通路、43…バルブ、44…バイスターターニードル、45…燃料供給路、46…スリーブ、47…スプリング、48…サーモワックス、49…PTCヒータ、50…コード、
60…抵抗発熱体、61…ケース、62…耐熱セメント、63…ニクロム線、64…コード、65…ボルト。
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an apparatus for heating intake air at the time of cold start in an internal combustion engine.
[0002]
[Prior art]
When the internal combustion engine is started at a low temperature, the fuel supplied to the internal combustion engine is poorly vaporized, and the fuel is supplied to the combustion chamber of the internal combustion engine body in a state where the fuel is not sufficiently atomized. There is an example in which a starter-specific bi-starter mechanism is incorporated in the carburetor so as to supply dark fuel at the time of start-up so that the start can be easily performed.
[0003]
However, the dark fuel supplied to the internal combustion engine at the time of start-up is still in a state of poor vaporization, combustion is unstable, start-up time becomes long, and carbon monoxide and hydrocarbons in the exhaust gas It increases or drivability after cold start deteriorates.
[0004]
In view of this, a heater for heating the intake air is conventionally provided in the intake passage of the internal combustion engine. In the example disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 6-257523, a PTC heating element (a positive temperature coefficient thermistor is provided on the inner surface of the intake hole of the internal combustion engine. Element) is attached.
[0005]
When the internal combustion engine is started, the PTC heating element generates heat by energization from the battery, heats the intake air to improve the vaporization of the fuel, improves the warming performance such as smoothing the start and reducing harmful components in the exhaust. are doing. When the temperature of the PTC heating element itself rises to some extent, the resistance becomes infinite and the energization is cut off, heating of the intake air is terminated, and a normal operation state can be entered.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, the PTC heating element is a dedicated element for heating the intake air, and a dedicated heating control device for controlling the operation of the PTC heating element must be provided separately, which increases the number of parts and costs. In addition, the PTC heating element is built in the inner surface of the inlet of the intake hole, so that the manufacturing cost of the intake pipe itself increases.
[0007]
The present invention has been made in view of such a point, and the intended process is to use a bi-starter mechanism, which does not require a separate heating control device dedicated to intake air heating, and is excellent in cost reduction. The present invention is to provide an intake air heating device for an internal combustion engine that can ensure a good warm-up performance.
[0008]
[Means for solving the problems and effects]
In order to achieve the above object, the invention of claim 1 includes a carburetor, an electric bi-starter mechanism provided in the carburetor for adjusting the mixture when the internal combustion engine is warmed up, a carburetor, and the internal combustion engine body. In the internal combustion engine including the intake pipe to be connected, the control circuit of the electric bi-starter mechanism is a control circuit using a positive temperature coefficient thermistor element, a resistance heating element is connected in series to the positive temperature coefficient thermistor element, and the resistance heat generation The body is an intake air heating apparatus for an internal combustion engine that is fixed to the outer wall of the intake pipe by a bolt with flat surfaces in contact with each other .
[0009]
The electric heating starter mechanism is used and a resistance heating element that heats the intake pipe is connected to the control circuit. Therefore, a separate circuit for controlling the operation of the resistance heating element is not required. It is possible to heat the intake air for the time.
Therefore, the cost can be greatly reduced, and the startability can be smoothly performed to maintain the warm-up performance well, the harmful components in the exhaust gas can be reduced, and the drivability after the low temperature start can be improved.
[0010]
By connecting the resistance heating element in series to the positive temperature coefficient thermistor element, the resistance that has been conventionally installed in the control circuit of the electric bi-starter mechanism is used for heating the intake air as a heating resistor. A heating element dedicated to intake air heating is not required and the cost is low, and the warm-up performance can be kept good in conjunction with the operation of the bi-starter mechanism.
[0011]
The resistance heating element is fixed to the outer wall of the intake pipe, the structure is simplified and the assembly work is easy, and the characteristic of the control circuit of the bi-starter mechanism can be easily changed by replacing the resistance heating element. Since it can be configured with simple resistance, durability, reliability, and serviceability are greatly improved.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
An embodiment according to the present invention will be described below with reference to FIGS.
FIG. 1 is a side view of a scooter type motorcycle 1 provided with a unit swing type internal combustion engine according to the present embodiment.
[0013]
The vehicle body front part 2 and the vehicle body rear part 3 are connected via a low floor part 4, and the vehicle body frame 5 that forms the skeleton of the vehicle body branches into two after descending the vehicle body front part and below the floor part 4. The vehicle body rear part 3 is then extended upward and rearward.
[0014]
A seat 6 is provided at the upper part of the rear part 3 of the vehicle body, and a steering head 8 having a handle 7 is provided at the upper part of the front part 2 of the front vehicle body. A front wheel 10 is suspended from the front body 2 via a front fork 9 and is steered by a handle 7.
[0015]
Then, a bracket 11 is projected from a cross member erected between the left and right inclined portions rising obliquely above the rear portion of the body frame 5 (see FIG. 10), and the unit swing case 16 is mounted on the pivot 12 supported by the bracket 11. A pair of left and right hanger brackets 17 projecting upward from the front are pivotally supported so that the swing unit 15 can swing up and down, and a rear cushion 19 is interposed between the body frame 5 and the rear of the pivot 12. It is disguised.
[0016]
An internal combustion engine 20 is integrally provided at the front part of the swing unit 15, and a rear wheel 21 is pivotally supported at the rear part. Power of the internal combustion engine 20 is transmitted to the rear wheel 21 by a belt transmission mechanism 22 having an automatic transmission function. Is done. The fuel tank 23 is fixedly mounted on the vehicle body frame 5 below the floor portion 4.
[0017]
The internal combustion engine 20 is a two-cycle internal combustion engine, and a cylinder 25 protrudes slightly upward from the front part of the unit swing case 16, and the cylinder 25 is located below the pivot 12 and between the left and right body frames 5. It penetrates.
[0018]
The internal combustion engine 20 employs a crankcase reed valve system in which a reed valve is provided in the crankcase portion, and an intake pipe 27 extends from the upper portion of the crankcase portion of the unit swing case 16 as shown in FIG. The rear wheel 21 avoids the rear wheel 21 and extends rearward on the left side and is connected to the carburetor 28. Air is introduced into the carburetor 28 from an air cleaner 29 mounted on the rear part of the unit swing case 16.
[0019]
An exhaust pipe 30 extending downward from the lower portion of the cylinder 25 of the internal combustion engine 20 is connected to a muffler 31 disposed on the right side of the vehicle body, bypassing the lower side of the crankcase portion 16a backward and to the right. An AC generator 32 is provided at the right end of the crankshaft of the engine 20.
[0020]
The carburetor 28 is an electric motorcycle starter provided with an air passage 41 for a starter separately from an original venturi air passage between an intake air inlet 28a and an air-fuel mixture outlet 28b connected to an air cleaner 29. It has a structure in which the mechanism 40 is integrated.
[0021]
FIG. 3 is a cross-sectional view of the motorcycle starter mechanism 40. A cylindrical valve 43 is slidably fitted up and down between an intake air introduction path 41a and an air-fuel mixture outlet path 41b. In the valve 43, a bi-starter needle 44 is inserted so as to be slidable inside perpendicularly to an air passage 43a formed in a side wall, and the bi-starter needle 44 penetrates the tip downward and communicates from below with a fuel supply passage 45. Is inserted into the opening.
[0022]
Above the valve 43, a sleeve 46 is urged upward by a spring 47 so as to freely move up and down, and a locking projection 46a protruding downward from the lower portion of the sleeve 46 inserts the tip into the valve 43. ing. The sleeve 46 is integrally fitted with a piston 47 that slides up and down by a thermo wax 48 disposed above the sleeve 46, and the thermo wax 48 is a PTC heater 49 that is a positive temperature coefficient thermistor element provided on the top. Is heated by. A cord 50 that is a power line is connected to the PTC heater 49.
[0023]
The motorcycle starter mechanism 40 has the above-described structure. When the temperature is not heated by the PTC heater 49, the valve 43 is open. When the PTC heater 49 is energized to generate heat and the thermowax 48 is heated, The thermowax 48 expands and pushes down the piston 47 against the spring 47 together with the sleeve 46. When the thermowax 48 is lowered a predetermined distance, the locking projection 46a of the sleeve 46 hits the head of the bi-starter needle 44, and the bi-starter needle 44 together with the valve 43 The valve is pushed down to decrease the fuel supply. Finally, the fuel supply is stopped and the valve 43 is closed at the same time.
[0024]
The PTC heater 49 generates heat when energized, and has a property that the resistance becomes infinite when a certain temperature is exceeded. Therefore, the energization is automatically stopped when a predetermined temperature is exceeded. When the energization is stopped, the internal combustion engine is out of the cold state, the motorcycle starter mechanism 40 keeps the valve 43 closed, and the carburetor 28 does not depend on the motorcycle starter mechanism 40.
[0025]
As described above, the motorcycle starter mechanism 40 opens the valve 43 at the time of low temperature start of the internal combustion engine to supply fuel, so that the start is easily performed with the fuel supplied to the internal combustion engine being dark, and the cold engine state When the engine is released, the valve 43 is automatically closed and the fuel supply by the motorcycle starter mechanism 40 is stopped.
[0026]
The intake pipe 27 connected to the gas mixture outlet 28b of the carburetor 28 incorporating such a motorcycle starter mechanism 40 extends upward from the upper part of the crankcase portion as described above, and then bends substantially to the left rear. Since the gas is liable to be liquefied and collected in a structure that is inherently difficult to warm because it extends relatively long horizontally and is connected to the vaporizer 28, the resistance heating element 60 is bolted from the outside to the intake pipe 27 in this embodiment. The structure is fixed by 65 (see FIG. 2).
[0027]
As shown in FIG. 4, an inverted T-shaped flat surface 27a is formed on the rear side surface of the intake pipe 27, and a mounting hole 27b for a bolt 65 is provided in a part thereof. On the other hand, as shown in FIGS. 6 to 9, the resistance heating element 60 is inverted T-shaped in a front view from a rectangular box portion 61a elongated in the left and right direction and a bracket portion 61b whose center bulges along the opening surface. A steel case 61 is formed, and a nichrome wire 63 is embedded in a heat-resistant cement 62 filled in the rectangular box portion 61a.
[0028]
One end of the nichrome wire 63 is fixed to the case 61, and the other end is connected to the cord 64 and extends outward from the bottom wall of the rectangular box portion 61a of the case 61.
A bolt hole 61c is formed in the bracket portion 61b, and the heat resistant cement 62 in which the nichrome wire 63 is embedded forms a flat surface in the opening of the rectangular box portion 61a.
[0029]
The resistance heating element 60 is brought into contact with the flat surface 27a of the intake pipe 27 in contact with the inverted T-shaped flat surface 27a, the bolt hole 61c is aligned with the mounting hole 27b, and the bolt 65 is screwed. (See FIG. 5). Therefore, when the nichrome wire 63 is energized, it generates heat and the intake pipe 27 is heated via the heat-resistant cement 62.
[0030]
As shown in FIG. 10, a cord 64 extending from the resistance heating element 60 and a cord 50 extending from the motorcycle starter mechanism 40 extend upward and are connected to a connecting portion 36 of the wire harness 35 positioned at the inclined portion of the left body frame 5. The cord 33 extending from the AC generator 32 is connected to the wire harness 35 via the connector 34.
[0031]
A control circuit of the motorcycle starter mechanism 40 and the resistance heating element 60 is shown in FIG. In the AC generator 32, a cord 33 connected to the power generation coil is connected to a cord 50a extending from one end of a PTC heater 49 of the motorcycle starter mechanism 40 via a connector 34, a wire harness 35, and a coupling portion 36. The cord 50b connected to the other end is connected to a cord 64 extending from the nichrome wire 63 of the resistance heating element 60 via the coupling portion 36, and the other end of the nichrome wire 63 is in contact with the vehicle body via the case 61. That is, the PTC heater 49 and the nichrome wire 63 are connected in series to the power source of the AC generator 32.
[0032]
As described above, the PTC heater 49 is turned off because the resistance becomes infinite at a certain temperature or higher. At that time, the nichrome wire 63 is not turned on and the resistance heating element 60 stops generating heat.
[0033]
Therefore, the resistance heating element 60 generates heat and heats the intake pipe 27 only when the motorcycle starter mechanism 40 is in a cold state at the time of cold start of the internal combustion engine and dark fuel is supplied. By heating the air-fuel mixture that is in a state in which the gas easily liquefies through the inside of the intake pipe 27, it is possible to maintain good fuel vaporization.
[0034]
Therefore, it is possible to smoothly start the internal combustion engine, improve warm-up performance, reduce harmful components in the exhaust, and improve drivability after low-temperature start.
[0035]
As described above, in the present embodiment, the control circuit of the motorcycle starter mechanism 40 uses the resistance connected in series to the PTC heater 49 as the resistance heating element 60 and the control circuit for the resistance heating element 60 that heats the intake pipe 27. Also use.
Therefore, a heating element and a control circuit dedicated to special intake air heating are unnecessary, the number of parts is small, the structure is simple, and the cost can be greatly reduced.
[0036]
The resistance heating element 60 is an external structure fixed to the outer surface of the intake pipe 27. Therefore, the structure is simplified and the structure is composed of a simple nichrome wire 63, which has durability, reliability, and serviceability. It has improved significantly.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of a scooter type motorcycle provided with a unit swing type internal combustion engine according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a plan view in which a part of the front portion of the swing unit is omitted.
FIG. 3 is a cross-sectional view of a motorcycle starter mechanism.
FIG. 4 is a rear view of the intake pipe.
FIG. 5 is a rear view of a state in which a resistance heating element is attached to the intake pipe.
FIG. 6 is a front view of a resistance heating element.
FIG. 7 is a top view with the same part cut away.
FIG. 8 is a side view of the same.
FIG. 9 is a back view of the same.
FIG. 10 is a perspective view of a principal part, partially omitted, showing a wiring state of a control circuit.
FIG. 11 is a control circuit diagram of a motorcycle starter mechanism.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Scooter type motorcycle, 2 ... Front part of vehicle body, 3 ... Rear part of vehicle body, 4 ... Floor part, 5 ... Body frame, 6 ... Seat, 7 ... Handle, 8 ... Steering head, 9 ... Front fork, 10 ... Front wheel, 11 ... Bracket, 12 ... Axis, 15 ... Swing unit, 16 ... Swing case, 17 ... Hanger bracket, 19 ... Rear cushion,
20 ... Internal combustion engine, 21 ... Rear wheel, 22 ... Belt transmission mechanism, 23 ... Fuel tank, 25 ... Cylinder, 27 ... Intake pipe, 28 ... Vaporizer, 29 ... Air cleaner, 30 ... Exhaust pipe, 31 ... Muffler, 32 ... AC generator, 33 ... cord, 34 ... connector, 35 ... wire harness, 36 ... joint,
40 ... motorcycle starter mechanism, 41 ... air passage, 43 ... valve, 44 ... bi-starter needle, 45 ... fuel supply passage, 46 ... sleeve, 47 ... spring, 48 ... thermowax, 49 ... PTC heater, 50 ... cord,
60 ... resistance heating element, 61 ... case, 62 ... heat-resistant cement, 63 ... nichrome wire, 64 ... cord, 65 ... bolt.

Claims (4)

気化器と、内燃機関暖機時の混合気調整用として気化器に備わる電気式バイスターター機構と、気化器と内燃機関本体とを接続する吸気管とを備える内燃機関において、
前記電気式バイスターター機構の制御回路は、正特性サーミスタ素子による制御回路であり、同正特性サーミスタ素子に抵抗発熱体を直列に接続し、
前記抵抗発熱体は、前記吸気管の外壁に互いに平坦面を当接してボルトにより着脱自在に固定されることを特徴とする内燃機関の吸気加熱装置。
In an internal combustion engine comprising a carburetor, an electric bi-starter mechanism provided in the carburetor for adjusting an air-fuel mixture when the internal combustion engine is warmed up, and an intake pipe connecting the carburetor and the internal combustion engine body,
The control circuit of the electric bi-starter mechanism is a control circuit using a positive temperature coefficient thermistor element, and a resistance heating element is connected in series to the positive temperature coefficient thermistor element,
The internal combustion engine intake heating apparatus according to claim 1, wherein the resistance heating element is fixed to the outer wall of the intake pipe in a detachable manner by abutting flat surfaces with each other .
気化器と、内燃機関暖機時の混合気調整用として気化器に備わる電気式バイスターター機構と、気化器と内燃機関本体とを接続する吸気管とを備える内燃機関において、
前記電気式バイスターター機構の制御回路は、正特性サーミスタ素子による制御回路であり、同正特性サーミスタ素子に前記抵抗発熱体を直列に接続し、
前記抵抗発熱体は、吸気管における内燃機関本体側と反対側の外壁に固定されることを特徴とする内燃機関の吸気加熱装置。
In an internal combustion engine comprising a carburetor, an electric bi-starter mechanism provided in the carburetor for adjusting an air-fuel mixture when the internal combustion engine is warmed up, and an intake pipe connecting the carburetor and the internal combustion engine body,
The control circuit of the electric bi-starter mechanism is a control circuit using a positive temperature coefficient thermistor element, and the resistance heating element is connected in series to the positive temperature coefficient thermistor element,
The intake heating device for an internal combustion engine, wherein the resistance heating element is fixed to an outer wall of the intake pipe opposite to the main body side of the internal combustion engine .
前記内燃機関本体の後方に前記吸気管が配置されることを特徴とする請求項2記載の内燃機関の吸気加熱装置。 3. The intake air heating apparatus for an internal combustion engine according to claim 2, wherein the intake pipe is arranged behind the internal combustion engine main body . 前記抵抗発熱体は、前記吸気管の外壁に互いに平坦面を当接してボルトにより着脱自在に固定されることを特徴とする請求項3記載の内燃機関の吸気加熱装置。4. An intake air heating apparatus for an internal combustion engine according to claim 3, wherein the resistance heating elements are detachably fixed by bolts with their flat surfaces abutting against the outer wall of the intake pipe.
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