JP3707344B2 - Trim and seal parts - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両等のウェザストリップ等のシール部品、装飾部品、車体パネルにおけるフランジの被覆部品等に用いられるトリム、及びそのトリムを有するシール部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のトリムとしては、例えば図10(a)に示すように、トリム本体101がゴム、樹脂等の高分子材料で断面略U字状かつ長尺状に形成されたものが知られている。このトリム本体101内には、金属製のインサート部材102が埋設されている。また、このトリム本体101には、その一方の内側面103上にトリム本体101の長手方向に延びるとともに、トリム本体101の奥部104側に向かって延びる保持リップ105が突設されている。この内側面103に対向する内側面106上には、トリム本体101の長手方向に延びる複数の保持突条107が突設されている(第1の従来構成)。
【0003】
そして、このトリム本体101を車両の開口部等の車体パネルのフランジ108上に装着する際には、そのフランジ108を保持リップ105と保持突条107との間に挿入させる。これにより、保持リップ105が弾性変形され、前記フランジ108が保持リップ105と保持突条107とにより挟持される。
【0004】
また、前記トリム本体101を有するシール部品としては、例えば同じく図10(a)に示すようなオープニングトリムウェザストリップ(以下、単に「ウェザストリップ」という。)110が知られている。すなわち、前記第1の従来構成のトリム本体101からなるトリム部111を有し、そのトリム部111の一方の外側面112上には、例えばスポンジゴム等からなる中空状のシール部113が形成されている。
【0005】
このウェザストリップ110は、そのトリム部111において車両の開口部等のフランジ108に装着される。そして、その開口部を開閉するドア114に対して前記シール部113が弾性変形可能に圧接することにより、ドア114が閉じられた状態で車室の内外がシールされるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記開口部のフランジ108は、場所によって重ね合わされる鋼板の枚数が異なっており、場所によって厚さが大きく異なることがある。このため、フランジ108の厚い部分では、フランジ108と保持リップ105とのラップ量が過大となる。そして、ウェザストリップ110のトリム部111のフランジ108に対する挿入荷重が大きく増大し、ウェザストリップ110の装着が困難となることがある。
【0007】
このような問題に対処するため、前記第1の従来構成のウェザストリップ110では、図10(a)において二点鎖線で示すように、厚いフランジ108に対応する部分の保持リップ105をそのフランジ108の厚さに応じて切断することにより短くし、挿入荷重を下げるようにしている。しかし、この従来構成のウェザストリップ110では、保持リップ105を切断する工程が必要であり、また、切断箇所を捜して位置決めしながら装着していかなければならず装着に手間がかかるという問題があった。
【0008】
これに対して、例えば英国特許 GB 2,133,823号公報には、ウェザストリップ110の押出成形時に、保持リップ105の内側面103からの突出長さをウェザストリップ110の延長方向において変化させる構成が開示されている(第2の従来構成)。
【0009】
ところが、この第2の従来構成において、最も短い最短部の保持リップ105aでは、その突出長さと厚さとの比の関係で、その基端部115における剛性の増大が避けられない。このため、フランジ108が挿入されたときに、最短部の保持リップ105aにおいて弾性変形するのは、専らその先端部116となる。これにより、この最短部の保持リップ105aにおいて、フランジ108に対する挿入荷重及び抜け荷重の設定の自由度が小さくなる。従って、この第2の従来構成では、製品の歩留まりが低下し、その製造コストが高くなるという問題があった。
【0010】
また、図10(b)に示すように、特開平10−6379号公報には、ウェザストリップ110の押出成形時に、保持リップ105全体におけるトリム部111の側壁部117からの突出角度をウェザストリップ110の延長方向において変化させる構成が開示されている(第3の従来構成)。この第3の従来構成では、厚いフランジ108に対応する部分ほど、保持リップ105b全体の突出角度を大きくするようになっている。言い換えると、厚いフランジ108に対応する部分ほど、保持リップ105b全体が側壁部117に対してより緩く傾斜した状態で突出するように形成されている。このため、この厚いフランジ108に対応する部分において、保持リップ105bがたわみやすいものとなり、そのフランジ108に対する挿入荷重が低減できる。
【0011】
しかしながら、このように保持リップ105全体の突出角度を変更した場合には、厚いフランジ108に対応する部分においても保持リップ105bが長く突出した状態となる。このため、保持リップの長さを変化させたものに比べ材料の使用量が増大してその製造コストが高くなるとともに、ラップラップ量も増え挿入荷重の低減が十分でないという問題があった。
【0012】
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的としては、厚い被着物に対する挿入荷重の増大を抑制可能で安価なトリム及びシール部品を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本願請求項1に記載の発明は、断面略U字状に折曲形成された高分子材料からなるトリム本体と、そのトリム本体の内側面に突設され、トリム本体の長手方向においてその内側面からの突出長さが変化するリップとを備えたトリムにおいて、前記リップの先端にそのリップにおける基端部の開口部側面の延長面に対して傾斜した傾斜面を設け、その傾斜面は、前記リップの突出長さが大きくなるほど、その前記開口部側面の延長面に対する傾斜角が大きくなるように形成したことを特徴とするものである。
【0014】
ここで、リップ先端の傾斜面における開口部側面の延長面に対する傾斜角を調整することにより、そのリップと被着物とのラップ量を容易に調整することができる。そして、このラップ量を突出長さにより変化するリップの基端部の剛性に応じて調整することにより、リップの突出長さが異なっても、被着物に対する挿入荷重及び抜け荷重を所定の範囲に調整することができる。これにより、厚い被着物に対する挿入荷重の増大を、簡単な構成でかつ使用する材料の増大を招くことなく抑制することができる。
【0016】
このように構成した場合、基端部の剛性が増大しやすい突出長さの小さなリップでは、傾斜面の基端部の延長面に対する傾斜角が小さくなる。これにより、そのリップの先端部がより鋭角状になり、その先端部付近における断面積を小さく設定することができる。そして、この先端部付近における可撓性を増大させることができ、突出長さの小さなリップであっても被着物に対する挿入荷重の増大を抑制することができる。
【0017】
この一方で、基端部の剛性が低下しやすい突出長さの大きなリップでは、傾斜面の基端部の延長面に対する傾斜角が大きくなる。これにより、そのリップの先端部がより直角に近いものとなり、その先端部付近における断面積を大きく設定することができる。そして、この先端部付近における被着物とのラップ量を増大させることができ、被着物に対する抜け荷重が低下するのを抑制することができる。
【0018】
また、本願請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記リップを、その突出長さの最も小さくなる最短部におけるトリム本体の奥部側の長さLiとトリム本体の開口部側の長さLoとが次式の関係を満たすように形成したことを特徴とするものである。
0 ≦ Lo ≦ Li/2
このように構成すれば、最短部のリップにおいて、その奥部側は所定の長さLiを確保しつつ、開口部側の長さLoを小さく設定することができる。このため、剛性の増大しやすい最短部のリップの基端部において、その先端側に被着物に沿って弾性変形可能な断面略三角形状をなす可撓部が確保される。これにより、その基端部の剛性をより確実かつ適度に低下させることができる。そして、最短部のリップにおける挿入荷重の増大が効果的に抑制されるとともに、リップと被着物との間に所定のラップ量が確保され抜け荷重の低下が効果的に抑制される。
【0019】
また、本願請求項3に記載の発明は、前記請求項1または請求項2に記載の発明において、前記リップの先端に前記トリム本体の奥部側に向かって膨出する突条を設けたことを特徴とするものである。
【0020】
このように構成すれば、トリム本体を被着物に装着する際に、突条が被着物に沿ってリップとともに弾性変形する。このため、トリム本体と被着物とを離間させようとする場合にはこの突条を反転させる必要があって、離間させるために必要な抜け荷重を大きくすることができる。ここで、突条は、トリム本体の奥部側に向かって膨出しているため、トリム本体を被着物に装着する際における挿入荷重を増大させることがほとんどない。つまり、装着時における挿入荷重を増大させることなく、抜け荷重の低下をさらに抑制することができる。
【0021】
また、本願請求項4に記載の発明は、車両の開閉体に対応する車体の開口部の縁部に配置され、その縁部を挟持するトリム部と、前記開閉体に圧接することにより弾性変形可能なシール部とを備えたシール部品において、前記トリム部が前記請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載のトリムからなることを特徴とするものである。
【0022】
この本願請求項4に記載の発明では、車両に装着され、車室内外等をシールするシール部品において、トリム部の厚い被着物に装着する際における挿入荷重の増大を抑制できる等の前記請求項1〜請求項3に記載の発明の作用を実現することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明を車両におけるサイドドア用開口部の周縁に装着されるウェザストリップ(オープニングトリムウェザストリップ)に具体化した一実施形態について図1〜図7に基づいて説明する。
【0024】
図1〜図3、図5及び図6に示すように、シール部品としてのウェザストリップ11は、例えばEPDM(エチレン・プロピレン・ジエン三元共重合体)ソリッドゴムからなり断面略U字状をなすトリム部としてのトリム本体12と、EPDMスポンジゴムからなる中空状のシール部13とを備え、長尺状に形成されている。
【0025】
前記トリム本体12内には、このトリム本体12を補強するための金属製のインサート部材14が埋設されている。このインサート部材14は、トリム本体12を二次元的あるいは三次元的に屈曲可能にするために複数の骨片が、あるいは複数の骨片が細いブリッジ部を介して互いに連結された状態で埋設され、屈曲可能な構成となっている。
【0026】
また、このトリム本体12における車内側側壁部15の内側面16上には、トリム本体12の長手方向に延びるとともに、トリム本体12の奥部17側に向かって延びるリップとしての保持リップ18が突設されている。この保持リップ18の先端には、トリム本体12の長手方向に延びるとともに、トリム本体12の奥部17側に向かって延びる突条としての頭部19が設けられている。
【0027】
一方、車外側側壁部20の内側面21上には、トリム本体12の長手方向に延びる複数の保持突条22が突設されている。また、車外側側壁部20の外側面23上には、前記シール部13が一体に形成されている。ここで、トリム本体12が車両における車体の開口部としてのサイドドア用開口部26の縁部をなす車体パネル27のフランジ28に装着され、開閉体としてのサイドドア29が閉じられると、このシール部13がドアフレーム30の外周部に弾性的に当接するようになっている。これにより、サイドドア29が閉じられた状態で車両の車室内外がシールされるようになっている。
【0028】
さて、この実施形態では、ウェザストリップ11が、その長手方向において、前記保持リップ18の車内側側壁部15の内側面16からの突出長さによって3つの部分に区画されている。すなわち、保持リップ18の突出長さが最も大きくなっている最長部32(図3で破線で示した保持リップ18a及び図5参照)、その突出長さがほぼ中間となるように形成されている中間部33(図3で実線で示した保持リップ18b参照)、及び突出長さが最も小さくなっている最短部34(図3で一点鎖線で示した保持リップ18c及び図6参照)に区画されている。そして、各部32〜34は、徐変区間35を介して連続的に形成されている。この徐変区間35では、保持リップ18a〜18cは、その突出長さが隣接する各部32〜34間で徐々に変化するように形成されている。
【0029】
これら各部32〜34における保持リップ18a〜18cの突出長さは、図1、図3、図5及び図6に示すようにウェザストリップ11が車体パネル27のフランジ28に装着された状態でその保持リップ18a〜18cに対向するフランジ28全体の厚さに応じて設定されている。ここで、このフランジ28は、場所によって車体パネル27を構成する鋼板の重ね合わせ枚数が異なるため、その厚さも異なったものとなっている。各保持リップ18a〜18cにおいては、その先端部36がいずれも同じ略三角形状をなしており、基端部37の長さがそれぞれ異なっている。そして、最短部34の保持リップ18cでは、先端部36と基端部37が一致した状態となっている。
【0030】
なお、この実施形態のウェザストリップ11では、前記最短部34における保持リップ18cは、その奥部17側の長さLiが、1〜8mm、好ましくは2〜6mm、さらに好ましくは2〜4mmの範囲となるように形成されている。これに対して、その保持リップ18cにおける開口部31側の長さLoは、0〜Li/2(mm)、好ましくは0〜Li/3(mm)、さらに好ましくは0〜Li/4(mm)の範囲となるように設定されている。これにより、保持リップ18cにおいても、ウェザストリップ11を車体パネル27のフランジ28に装着する際において、そのフランジ28の挿入に伴ってそのフランジ28に沿って弾性変形可能な可撓部が確保されるようになっている。
【0031】
特に、保持リップ18cにおける開口部31側の長さLoがほぼ0となるように設定されていると、保持リップ18cの断面形状がほぼ三角形状となる。この場合には、図6において二点鎖線で示すように、保持リップ18c全体が可撓部となる。
【0032】
次に、各保持リップ18a〜18cの形状について、さらに詳細に説明する。図4に示すように、前記各保持リップ18a〜18cの先端部36には、その保持リップ18a〜18cにおける基端部37の開口部側面37aの延長面37bに対して所定の傾斜角をもって傾斜する傾斜面38が設けられている。この傾斜面38の傾斜角は、20〜80°の範囲に設定するのが好ましく、30〜75°の範囲に設定するのがより好ましく、45〜60°の範囲に設定するのがさらに好ましい。
【0033】
ここで、最長部32の保持リップ18a、中間部33の保持リップ18b及び最短部34の保持リップ18cにおける傾斜面38の前記傾斜角をそれぞれα、β及びγとすると、各傾斜角がα>β>γの関係をなすように各傾斜面38が形成されている。言い換えると、保持リップ18a〜18cの突出長さが大きくなるほど、その保持リップ18a〜18cにおける傾斜面38の傾斜角が大きくなるように形成されている。すなわち、突出長さの大きい保持リップ18aでは、その先端の傾斜面38が基端部37の開口部側面37aに対してより直角に近い角度をなすように形成されている。一方、突出長さの小さい保持リップ18cでは、その先端の傾斜面38が基端部37の開口部側面37aに対してより緩い傾斜をなすように形成されている。
【0034】
次に、このウェザストリップ11の製造方法について、保持リップ18の周辺の製造方法を中心に簡単に説明する。なお、保持リップ18以外の部分については、従来広く使用されている口金を使用するため、その説明を省略する。
【0035】
トリム本体12成形用の開口とシール部13成形用の開口とをそれぞれ有する口金を押出機に装着する。そして、トリム本体12成形用の開口には、長尺状のインサート部材14とともに未加硫状態のEPDMソリッドゴムを供給する。また、シール部13成形用の開口には、未加硫状態のEDPMスポンジゴムを供給する。そして、前記口金から吐出され、所定の断面形状に賦形されたEPDMソリッドゴム及びEDPMスポンジゴムを、所定の温度条件下で加硫させて、ウェザストリップ11を連続的に成形する。このように連続的に成形されたウェザストリップ11を所定の長さに切断することにより、1本のウェザストリップ11が成形される。
【0036】
ここで、本実施形態のウェザストリップ11では、保持リップ18の突出長さがウェザストリップ11の長手方向に種々変更されている。この保持リップ18の突出長さを変更するための口金41は、図7に示すように、図示しない押出機側から順に第1のプレート42、第2のプレート43、図示しない第3のプレート及び同じく図示しないカバープレートが重合されたものとなっている。第1のプレート42には、トリム本体12の両側壁部15,20を成形するための側壁部用開口44と、最長部32の保持リップ18aに対応し、その基端部37を成形するための基端部用開口45とが形成されている。
【0037】
一方、第2のプレート43内には、保持リップ18の延長方向(図7において両矢印の方向)に沿ってスライド移動する第1スライドコア46が装備されている。この第1スライドコア46には、保持リップ18の先端部36を成形するための先端部用開口47及び頭部19を成形するための頭部用開口48が形成されている。
【0038】
また、第3のプレートには、保持リップ18の突出長さに応じてその傾斜面38の傾斜角を変更するための第2スライドコア49が装備されている。この第2スライドコア49は、前記第1スライドコア46と同期して保持リップ18の延長方向に沿ってスライド移動するとともに、第1のプレート42の基端部用開口45と第1スライドコア46の先端部用開口47との交点付近を中心に回動するようになっている。
【0039】
そして、保持リップ18の突出長さを変更する場合には、前記第1スライドコア46を図7の両矢印の方向にスライド移動させ、基端部用開口45の開口面積を変化させる。すなわち、最長部32の保持リップ18aを成形する場合には、第1スライドコア46を前記側壁部用開口44から最も離間した位置Pf1に配置する。これと同時に、前記第2スライドコア49を、前記第1スライドコア46の側壁部用開口44及び頭部用開口48における保持リップ18の先端側の一部を塞ぐ位置Pf2に配置する。このとき、第2スライドコア49を、その側壁部用開口44側の端面と第1のプレート42の基端部用開口45の端面とが180−α°をなすように配置する。この状態で未加硫のEPDMソリッドゴムを押し出すことにより、長い基端部37に対して頭部19を含む先端部36が接合された保持リップ18aが成形される。そして、その先端部36上には、基端部37の開口部側面37aの延長面37bに対して傾斜角αをなす傾斜面38が形成される。
【0040】
一方、最短部34の保持リップ18cを成形する場合には、第1スライドコア46を前記側壁部用開口44に最も接近した位置Pc1に配置する。これと同時に、前記第2スライドコア49を、前記第1スライドコア46の側壁部用開口44及び頭部用開口48と干渉しない位置Pc2に退避させる。このとき、第1スライドコア46の先端部用開口47の端面と、第1のプレート42の基端部用開口45の端面とは、180−γ°をなすように形成されている。この状態で未加硫のEPDMソリッドゴムを押し出すことにより、先端部36と基端部37とが、ほぼ一致した状態で車内側側壁部15に接合された保持リップ18cが成形される。そして、その先端部36上には、基端部37の開口部側面37aの延長面37bに対して傾斜角γをなす傾斜面38が形成される。
【0041】
また、中間部33の保持リップ18bを成形する場合には、第1スライドコア46を前記両位置Pf1,Pc1の中間の位置Pm1に配置する。これと同時に、第2スライドコア49を前記両位置Pf2,Pc2の中間の位置Pm2に配置する。この状態で未加硫のEPDMソリッドゴムを押し出すことにより、中間の長さの基端部37上に頭部19を含む先端部36が接合された保持リップ18bが成形される。そして、その先端部36上には、基端部37の開口部側面37aの延長面37bに対して傾斜角βをなす傾斜面38が形成される。
【0042】
次に、以上のように構成されたウェザストリップ11の車体パネル27のフランジ28に対する装着操作について説明する。
図1及び図3に示すように、ウェザストリップ11を、そのトリム本体12がフランジ28を覆うように所定の基準位置から順に嵌合させる。この嵌合操作により、フランジ28が保持リップ18と保持突条22との間に挿入され、保持リップ18が頭部19とともにそのフランジ28に沿うように弾性変形される。そして、この保持リップ18及び頭部19の弾性変形により、フランジ28が保持リップ18と保持突条22とにより挟持される。
【0043】
従って、本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(イ) このウェザストリップ11では、各保持リップ18a〜18cの先端部36に、基端部37の開口部側面37aの延長面37bに対して傾斜した傾斜面38が設けられている。そして、その傾斜面38は、その傾斜面38の前記延長面37bに対する傾斜角α,β,γが各保持リップ18a〜18cの突出長さに応じて変化するように形成されている。
【0044】
ここで、各保持リップ18a〜18cは、フランジ28の厚さに応じてその突出長さが変更されている。その上で、保持リップ18a〜18c先端の傾斜面38における前記延長面37bに対する傾斜角α,β,γを調整することにより、その保持リップ18a〜18cとフランジ28とのラップ量を容易に調整することができる。そして、このラップ量を突出長さにより変化する保持リップ18a〜18cの基端部37の剛性に応じて調整することにより、保持リップ18a〜18cの突出長さが異なっても、フランジ28に対する挿入荷重及び抜け荷重が常に所定の範囲内に収まるように調整することができる。
【0045】
これにより、厚いフランジ28に対する挿入荷重の増大を、簡単な構成でかつ使用するEPDMソリッドゴムを削減しつつ抑制することができる。従って、ウェザストリップ11において、厚いフランジ28に対する挿入荷重の増大を抑制することができるとともに、製造コストの削減を図ることができる。
【0046】
(ロ) このウェザストリップ11では、保持リップ18a〜18c上の傾斜面38は、保持リップ18a〜18cの突出長さが大きくなるほど前記傾斜角α,β,γが大きくなるように形成されている。
【0047】
このように構成されているため、基端部37の剛性が増大しやすい突出長さの小さな最短部34の保持リップ18cでは、傾斜面38における基端部37の開口部側面37aの延長面37bに対する傾斜角γが小さくなる。ここで、基端部37の両側面は互いにほぼ平行をなしているため、その保持リップ18cの先端がより鋭角な三角形状となり、保持リップ18cの先端部36における断面積を小さく設定することができる。そして、この先端部36における可撓性を増大させることができ、最短部34の保持リップ18cであってもフランジ28に対する挿入荷重が増大するのを抑制することができる。
【0048】
この一方で、基端部37の剛性が低下しやすい突出長さの大きな最長部32の保持リップ18aでは、傾斜面38における基端部37の開口部側面37aの延長面37bに対する傾斜角αが大きくなる。これにより、その保持リップ18aの先端がより直角に近いものとなり、その先端部36における断面積を大きく設定することができる。そして、この先端部36におけるフランジ28とのラップ量を増大させることができ、フランジ28に対する抜け荷重が低下するのを抑制することができる。
【0049】
従って、このウェザストリップ11では、最短部34における厚いフランジ28に対する挿入荷重の増大と、最短部34における薄いフランジ28に対する抜け荷重の低下とを同時に抑制することができる。
【0050】
(ハ) このウェザストリップ11では、トリム本体12内の最短部34の保持リップ18cは、その開口部31側の長さLoがその奥部17側の長さLiの半分以下になるように形成されている。
【0051】
このため、基端部37の剛性が増大しやすい最短部34の保持リップ18cにおいて、その奥部17側は所定の長さLiを確保しつつ、開口部31側の長さLoを小さく設定することができる。これにより、最短部34の保持リップ18cにおいても、その基端部37の先端側に、トリム本体12を車体パネル27のフランジ28に装着する際にフランジ28に沿って弾性変形可能な断面三角形状をなす可撓部を確実に設けることができる。
【0052】
そして、この可撓部の存在により、トリム本体12をフランジ28に装着する際において、保持リップ18cとフランジ28との間で所定のラップ量が確保されるとともに、保持リップ18cにおける剛性が確実かつ適度に低減される。従って、最短部34の保持リップ18cにおいても、挿入荷重の増大及び抜け荷重の低下を効果的に抑制することできる。
【0053】
(ニ) このウェザストリップ11では、保持リップ18の先端にトリム本体12の奥部17側に向かって膨出する頭部19が設けられている。
このため、このトリム本体12をフランジ28に装着する際には、頭部19が保持リップ18とともにフランジ28に沿って弾性変形する。この状態からトリム本体12とフランジ28とを離間させようとする場合には、頭部19を反転させる必要がある。そして、この頭部19の反転により、離間させるため力に対する抵抗が生じ、抜け荷重を大きくすることができる。ここで、頭部19は、トリム本体12の奥部17側に向かって膨出しているため、トリム本体12をフランジ28に装着する際において、挿入荷重を増大させることがほとんどない。従って、装着時における挿入荷重を増大させることなく、抜け荷重の低下をさらに抑制することができる。
【0054】
(変形例)
なお、前記実施形態は、以下のように変形してもよい。
・ 前記実施形態において、各保持リップ18a〜18cを、例えば図8に示すような口金51を用いて成形するようにしてもよい。すなわち、この口金51は、図示しない押出機側から順に第1のプレート42、第2のプレート43、図示しない図示しないカバープレートが重合されたものとなっている。第1のプレート42には、側壁部用開口44と基端部用開口45とが形成されている。一方、第2のプレート43内には、先端部用開口47と頭部用開口48とが形成されたスライドコア52が装備されている。このスライドコア52は、保持リップ18の延長方向に沿ってスライド移動するとともに、そのスライド移動に伴って第1のプレート42の基端部用開口45の端面とそのスライドコア52の先端部用開口47の端面との交点付近を中心に回動するようになっている。
【0055】
そして、保持リップ18の突出長さを変更する場合には、前記スライドコア52をスライド移動させるとともに回動させて、基端部用開口45の開口面積を変化させる。すなわち、最長部32の保持リップ18aを成形する場合には、スライドコア52を前記側壁部用開口44から最も離間した位置Pf1’に配置する。この際、スライドコア52は、その先端部用開口47の端面と第1のプレート42の基端部用開口45の端面とがなす角が180−α°となるように、その基端部用開口45に対して若干傾いた状態に配置される。この状態で未加硫のEPDMソリッドゴムを押し出すことにより保持リップ18aが成形され、その先端部36上には、基端部37の開口部側面37aの延長面37bに対して傾斜角αをなす傾斜面38が形成される。
【0056】
一方、最短部34の保持リップ18cを成形する場合には、スライドコア52を前記側壁部用開口44に最も接近した位置Pc1’に配置する。この際、スライドコア52は、その先端部用開口47の端面と第1のプレート42の基端部用開口45の端面とがなす角が180−γ°となるように、その基端部用開口45に沿うに配置される。この状態で未加硫のEPDMソリッドゴムを押し出すことにより保持リップ18cが成形され、その先端部36上には、基端部37の開口部側面37aの延長面37bに対して傾斜角γをなす傾斜面38が形成される。
【0057】
また、中間部33の保持リップ18bを成形する場合には、スライドコア52を前記両位置Pf1’,Pc1’の中間の位置Pm1’に配置する。この状態で未加硫のEPDMソリッドゴムを押し出すことにより、保持リップ18bが成形され、その先端部36上には、基端部37の開口部側面37aの延長面37bに対して傾斜角βをなす傾斜面38が形成される。
【0058】
このように構成することにより、保持リップ18の突出長さ及び傾斜面38の傾斜角α,β,γを変更するための口金51における構成部品の点数を削減することができて、口金51の構成の簡素化を図ることができる。
【0059】
・ 図9に示すように、前記実施形態において、保持リップ18a〜18cの先端の頭部19を省略してもよい。また、最短部34における保持リップ18cを奥部17側の長さLiと開口部31側の長さLoとが次式の関係を満たすように形成してもよい。
Li/2 ≦ Lo ≦ Li ……(2)
ここで、各保持リップ18a〜18cにおけるそれぞれの傾斜面38と基端部37の開口部側面37aの延長面37bとのなす傾斜角をそれぞれα’,β’,γ’としたとき、それら傾斜角α’,β’,γ’がα’>β’>γ’の関係を満たすように設定されている。このように構成した場合、最短部34における保持リップ18cの基端部37の剛性は若干高くなるが、前記実施形態とほぼ同様の効果を得られる。
【0060】
・ 前記実施形態において、各保持リップ18a〜18c上の頭部19を、突出長さの小さい保持リップ18a〜18cほど、その頭部19の断面積が大きくなるように変更してもよい。この場合、頭部19の断面積は、例えばその頭部19の保持リップ18a〜18cの先端部36の端面からの突出長さ及びその頭部19の肉厚の一方または両方を変更することで増減させることができる。このように構成することで、厚いフランジ28に対する挿入荷重の増大と、薄いフランジ28に対する抜け荷重の低下とを、同時かつより効果的に抑制することができる。
【0061】
・ 前記実施形態では、本発明を保持リップ18が車内側側壁部15の内側面16のみに突設されたウェザストリップ11において具体化した。これに対して、本発明は、保持リップ18が車外側側壁部20の内側面21に突設されたウェザストリップ11、あるいは保持リップ18が両側壁部15,20の内側面16,21に対向するように突設されたウェザストリップ11において具体化してもよい。また、1つの側壁部15,20に複数の保持リップ18が突設されたウェザストリップ11において具体化してもよい。
【0062】
・ 前記実施形態において、保持突条22を省略してもよい。
・ 前記実施形態において、トリム本体12を、例えば熱可塑性エラストマ、ポリ塩化ビニル等の軟質樹脂で構成してもよい。また、トリム本体12内のインサート部材14を省略してもよい。
【0063】
・ 前記実施形態では、本発明を車両のサイドドア用開口部26のフランジ28に装着するウェザストリップ11に具体化したが、例えばバックドア、トランク、サンルーフ、ボンネット等の車両の開口部の周縁のフランジに装着するウェザストリップに具体化してもよい。また、本発明は、車体等のフランジをカバーして、例えば装飾性を向上するためのトリムに具体化してもよい。
【0064】
これらのようにしても、前記実施形態とほぼ同様の効果が得られる。
【0065】
【発明の効果】
以上詳述したように、本願請求項1に記載の発明によれば、厚い被着物に対する挿入荷重の増大と、薄い被着物に対する抜け荷重の低下とを同時に抑制することができるとともに、製造コストの削減を図ることができる。
【0067】
また、本願請求項2に記載の発明によれば、前記請求項1に記載の発明の効果に加えて、最短部のリップにおいて、挿入荷重の増大及び抜け荷重の低下を効果的に抑制することができる。
【0068】
また、本願請求項3に記載の発明によれば、前記請求項1または請求項2に記載の発明の効果に加えて、装着時における挿入荷重を増大させることなく、抜け荷重の低下をさらに抑制することができる。
【0069】
また、本願請求項4に記載の発明によれば、車両に装着され、車室内外等をシールするシール部品において、トリム部の厚い被着物に装着する際における挿入荷重の増大を抑制できる等の前記請求項1〜請求項3に記載の発明の効果を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態のウェザストリップを車両に装着した状態を示す斜視図。
【図2】 図1のウェザストリップを示す正面図。
【図3】 図2の3−3線断面図。
【図4】 図3の各保持リップの形状に関する説明図。
【図5】 図2の5−5線断面図。
【図6】 図2の6−6線断面図。
【図7】 図3〜6の保持リップを成形するための口金の要部を拡大して示す部分正面図。
【図8】 変形例の口金の要部を拡大して示す部分正面図。
【図9】 その他の変形例の保持リップの成形方法に関する説明図。
【図10】 (a)は第1及び第2の従来構成のウェザストリップを示す断面図、(b)は第3の従来構成のウェザストリップの要部を示す部分断面図。
【符号の説明】
11…シール部品としてのウェザストリップ、12…トリム部としてのトリム本体、13…シール部、16…内側面、17…奥部、18,18a〜18c…リップとしての保持リップ、19…突条としての頭部、26…車体の開口部としてのサイドドア用開口部、28…縁部をなすフランジ、29…開閉体としてのサイドドア、31…トリム本体の開口部、34…最短部、37…基端部、37a…開口部側面、37b…延長面、38…傾斜面、α,α’,β,β’,γ,γ’…傾斜角。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a seal part such as a weather strip for a vehicle, a decorative part, a trim used for a flange covering part in a vehicle body panel, and the like, and a seal part having the trim.
[0002]
[Prior art]
As this type of trim, for example, as shown in FIG. 10 (a), a
[0003]
When the
[0004]
Further, as a sealing part having the
[0005]
The
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, the number of the steel plates to be overlapped differs depending on the location, and the thickness of the
[0007]
In order to cope with such a problem, in the
[0008]
On the other hand, for example, British Patent GB 2,133,823 discloses a configuration in which the protruding length of the
[0009]
However, in the second conventional configuration, the shortest
[0010]
Further, as shown in FIG. 10B, Japanese Patent Application Laid-Open No. 10-6379 discloses that the
[0011]
However, when the protrusion angle of the
[0012]
The present invention has been made paying attention to such problems existing in the prior art. The purpose is to provide an inexpensive trim and seal part that can suppress an increase in insertion load on a thick adherend.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above-mentioned object, the invention according to claim 1 of the present application is a trim body made of a polymer material bent in a substantially U-shaped cross section, and a trim body protruding from the inner side surface of the trim body. In a trim including a lip whose projecting length from the inner side surface changes in the longitudinal direction of the main body, an inclined surface that is inclined with respect to an extended surface of the opening side surface of the base end portion of the lip provided, the inclined surface is larger the protruding length of said lip, and is characterized in that it has formed as an inclination angle with respect to the extension plane of the said opening side is large.
[0014]
Here, the amount of lap between the lip and the adherend can be easily adjusted by adjusting the inclination angle of the inclined surface at the tip of the lip with respect to the extended surface of the side surface of the opening. Then, by adjusting the amount of wrap according to the rigidity of the base end of the lip that varies depending on the protrusion length, the insertion load and the removal load on the adherend are kept within a predetermined range even if the protrusion length of the lip is different. Can be adjusted. Thereby, the increase in the insertion load with respect to a thick to-be-adhered object can be suppressed, without causing the increase in the material to be used with a simple structure.
[0016]
When configured in this manner, the lip having a small protruding length, which tends to increase the rigidity of the base end portion, reduces the inclination angle of the inclined surface with respect to the extended surface of the base end portion. Thereby, the front-end | tip part of the lip becomes sharper-angled, and the cross-sectional area in the vicinity of the front-end | tip part can be set small. The flexibility in the vicinity of the tip can be increased, and an increase in insertion load on the adherend can be suppressed even with a lip having a small protruding length.
[0017]
On the other hand, in the case of a lip having a large protruding length in which the rigidity of the base end portion is likely to be lowered, the inclination angle of the inclined surface with respect to the extended surface of the base end portion is increased. Thereby, the front-end | tip part of the lip becomes a thing nearer right angle, and the cross-sectional area in the vicinity of the front-end | tip part can be set large. And the amount of lap | wraps with the to-be-adhered thing in this front-end | tip part vicinity can be increased, and it can suppress that the falling load with respect to an to-be-attached object falls.
[0018]
Further, the invention according to claim 2 of the present application is the trim according to the invention described in claim 1 , wherein the lip has a length Li on the back side of the trim body at the shortest portion where the projecting length is the smallest and the trim body. The length Lo on the opening side is formed so as to satisfy the relationship of the following equation.
0 ≤ Lo ≤ Li / 2
If comprised in this way, in the shortest lip | rip, the back | latter part side can set the length Lo of the opening part side small, ensuring the predetermined length Li. For this reason, at the base end portion of the shortest lip where rigidity is likely to increase, a flexible portion having a substantially triangular cross section that can be elastically deformed along the adherend is secured on the tip end side. Thereby, the rigidity of the base end part can be reduced more reliably and appropriately. And while the increase in the insertion load in the lip of the shortest part is suppressed effectively, the predetermined | prescribed amount of laps is ensured between a lip and a to-be-adhered thing, and the fall of a drop load is suppressed effectively.
[0019]
Further, in the invention described in
[0020]
If comprised in this way, when mounting a trim main body to a to-be-adhered body, a protrusion will elastically deform with a lip along an to-be-adhered body. For this reason, when it is going to separate a trim main body and a to-be-adhered thing, it is necessary to reverse this protrusion, and the removal load required in order to separate can be enlarged. Here, since the ridge bulges toward the back side of the trim main body, the insertion load is hardly increased when the trim main body is attached to the adherend. That is, it is possible to further suppress the drop load drop without increasing the insertion load at the time of mounting.
[0021]
The invention according to claim 4 of the present invention is arranged at the edge of the opening of the vehicle body corresponding to the opening / closing body of the vehicle, and is elastically deformed by pressing the opening / closing body with a trim portion sandwiching the edge. The sealing part provided with the possible seal part WHEREIN: The said trim part consists of a trim as described in any one of the said Claims 1-3 , It is characterized by the above-mentioned.
[0022]
In the invention according to claim 4 of the present application, in the sealing part that is mounted on the vehicle and seals the inside and outside of the vehicle, etc., it is possible to suppress an increase in insertion load when mounting on an adherend having a thick trim portion. The operations of the first to third aspects of the invention can be realized.
[0023]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
DETAILED DESCRIPTION OF THE PREFERRED EMBODIMENTS An embodiment in which the present invention is embodied in a weather strip (opening trim weather strip) attached to the periphery of a side door opening in a vehicle will be described below with reference to FIGS.
[0024]
As shown in FIGS. 1 to 3, 5, and 6, a
[0025]
A
[0026]
Further, a holding
[0027]
On the other hand, a plurality of holding
[0028]
In this embodiment, the
[0029]
The protruding lengths of the holding
[0030]
In the
[0031]
In particular, when the length Lo on the
[0032]
Next, the shape of each holding
[0033]
Here, when the inclination angles of the
[0034]
Next, a method for manufacturing the
[0035]
A die having an opening for forming the
[0036]
Here, in the
[0037]
On the other hand, in the
[0038]
Further, the third plate is equipped with a
[0039]
When changing the protruding length of the holding
[0040]
On the other hand, when forming the holding
[0041]
Further, when the holding
[0042]
Next, the mounting operation of the
As shown in FIGS. 1 and 3, the
[0043]
Therefore, according to the present embodiment, the following effects can be obtained.
(A) In this
[0044]
Here, the protrusion length of each holding
[0045]
Thereby, increase of the insertion load with respect to the
[0046]
(B) In the
[0047]
With this configuration, in the holding
[0048]
On the other hand, in the holding
[0049]
Therefore, in this
[0050]
(C) In this
[0051]
For this reason, in the holding
[0052]
Due to the presence of the flexible portion, when the
[0053]
(D) In the
Therefore, when the
[0054]
(Modification)
The embodiment may be modified as follows.
-In the said embodiment, you may make it shape | mold each holding
[0055]
When the protruding length of the holding
[0056]
On the other hand, when the holding
[0057]
Further, when the holding
[0058]
With this configuration, the number of components in the
[0059]
-As shown in FIG. 9, you may abbreviate | omit the
Li / 2 ≦ Lo ≦ Li (2)
Here, when the inclination angles formed by the
[0060]
-In above-mentioned embodiment, you may change the
[0061]
In the above embodiment, the present invention is embodied in the
[0062]
In the embodiment, the holding
In the embodiment, the
[0063]
In the above-described embodiment, the present invention is embodied in the
[0064]
Even in these cases, substantially the same effect as in the above embodiment can be obtained.
[0065]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the invention described in claim 1 of the present application, it is possible to simultaneously suppress an increase in insertion load for a thick adherend and a drop in dropout load for a thin adherend, and a reduction in manufacturing cost. Reduction can be achieved.
[0067]
Further, according to the invention described in claim 2 of the present application, in addition to the effect of the invention described in claim 1, it is possible to effectively suppress an increase in insertion load and a decrease in drop load at the lip at the shortest portion. Can do.
[0068]
According to the invention described in
[0069]
Further, according to the invention described in claim 4 of the present application, it is possible to suppress an increase in insertion load when mounting on an adherend having a thick trim portion in a seal part that is mounted on a vehicle and seals the interior and exterior of the vehicle. The effects of the inventions according to claims 1 to 3 can be realized.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a state in which a weather strip according to an embodiment of the present invention is mounted on a vehicle.
FIG. 2 is a front view showing the weather strip of FIG. 1;
3 is a cross-sectional view taken along line 3-3 in FIG.
4 is an explanatory diagram regarding the shape of each holding lip in FIG. 3;
5 is a cross-sectional view taken along line 5-5 of FIG.
6 is a cross-sectional view taken along line 6-6 of FIG.
FIG. 7 is a partial front view showing an enlarged main part of a base for forming the holding lip of FIGS.
FIG. 8 is a partial front view showing an enlarged main part of a base of a modified example.
FIG. 9 is an explanatory diagram regarding a method of forming a holding lip according to another modification.
10A is a cross-sectional view showing a weather strip having a first and second conventional configuration, and FIG. 10B is a partial cross-sectional view showing a main part of a weather strip having a third conventional configuration.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (4)
前記リップの先端にそのリップにおける基端部の開口部側面の延長面に対して傾斜した傾斜面を設け、その傾斜面は、前記リップの突出長さが大きくなるほど、その前記開口部側面の延長面に対する傾斜角が大きくなるように形成したことを特徴とするトリム。A trim body made of a polymer material bent in a substantially U-shaped cross-section, and a lip projecting on the inner surface of the trim body, the protrusion length of which changes from the inner surface in the longitudinal direction of the trim body; In the trim with
The tip of the lip is provided with an inclined surface that is inclined with respect to the extended surface of the opening side surface of the base end portion of the lip, and the inclined surface extends as the protruding length of the lip increases. A trim that is formed so as to have a large inclination angle with respect to the surface.
0 ≦ Lo ≦ Li/20 ≤ Lo ≤ Li / 2
前記トリム部が前記請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載のトリムからなることを特徴とするシール部品。The said trim part consists of a trim as described in any one of the said Claims 1-3, The sealing components characterized by the above-mentioned.
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