JP3703789B2 - 通信装置及び通信システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークに接続された複数の他の通信装置との間で通信パケットの受け渡しを行う通信装置及び通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
IP(Internet Protocol)アドレスを128ビットで表すIPv6(Internet Protocol version 6)への移行が徐々に進められている。IPv6の導入により、インターネットの通信形態はエンドツーエンド(end-to-end)通信に移行し、広域環境での一対多型(マルチキャスト)通信の実現性が高くなってきている。
【0003】
マルチキャスト通信を実現する一手法として、以下の方法がある(特許文献1,2参照)。この方法は、通信宛先となる複数ノードを送信ノードが明示的に指定し、これら複数ノードを経由して通信パケットを配送するソースルーティング型のマルチキャストプロトコルである。
【0004】
従来のマルチキャストでは、通信パケットを配送するための配送ツリーを管理するルータを別途用意する必要があったが、この方法では通信ノードだけでマルチキャスト通信を実現できるため、ネットワーク環境に依存しないユーザビリティの高いサービスを実現できる。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−354063公報
【特許文献2】
特開2001−168861公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ソースルーティング型のパケット配送手法を用いる場合に、散在する通信宛先のトポロジ情報を考慮せずに配送順序を指定すると、配送経路の重複による無駄なトラフィックが発生したり、通信遅延の大きい配送順序になる可能性がある。
【0007】
このため、ユーザがメールやチャット等でトポロジ情報を収集し、最適な通信路を手計算で導出する必要があったが、速やかに通信を行うためにはユーザビリティの低い作業であり、また、情報収集時に人為的な障害が頻発するという問題があった。
【0008】
特許文献1,2に記載の方法では、上述の問題に対応するべく、通信宛先のトポロジ情報に基づいて最適な配送経路を計算する管理サーバを導入する手法が提案されている。
【0009】
ところが、管理サーバを導入しても、管理サーバがユーザの管理権限がない場合には、エンドツーエンドの端末がこれらの管理サーバへの登録や削除処理を行うことが困難であるため、ユーザビリティが低くなり、単発的な障害(Single Point of Failure)が発生する可能性がある。
【0010】
また、マルチキャスト通信に参加するメンバーが動的に変化する場合、毎回、最適経路を再計算するため、計算量が膨大となり、サーバのスケーラビリティの保証が困難化するおそれがあった。
【0011】
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、その目的は、通信遅延と総トラフィック量を軽減可能なパケットの配送経路を、サーバの管理を必要とせずに少ない計算量で求めることができる通信装置及び通信システムを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明の一態様によれば、ネットワークに接続された複数の他の通信装置を宛先として、前記ネットワークを介して通信パケットを送信する通信装置であって、前記複数の他の通信装置それぞれの宛先アドレスを宛先アドレスリストとして記憶する記憶手段と、前記宛先アドレスリストを所定の手順に基づいて並べ換える並換手段と、前記並換手段で並べ換えた前記宛先アドレスリストの先頭の前記宛先アドレスを送信先アドレスとして、前記宛先アドレスリストを付与した前記通信パケットを送信する送信手段と、を具備し、前記所定の手順は、前記記憶手段に記憶された前記宛先アドレスリストを、自己のアドレスとの関連度合に基づいて前記宛先アドレスの並び換えを行う手順であることを特徴とする通信装置が提供される。
【0013】
本発明では、所定の手順で並べ替えを行った宛先アドレスリストに基づいて、通信パケットの送信先を決定する。
【0014】
また、本発明の一態様によれば、ネットワークに接続された複数の他の通信装置のいずれかから送信された通信パケットを受信し、受信した通信パケットを次の宛先に送信する通信装置であって、複数の宛先アドレスが含まれる宛先アドレスリストを付与した前記通信パケットを受信する受信手段と、前記宛先アドレスリストから自己のアドレスを削除する宛先アドレスリスト編集手段と、前記宛先アドレスリスト編集手段にて編集された新たな宛先アドレスリストに基づいて次の宛先アドレス宛へ前記新たな宛先アドレスリストを前記通信パケットに付与して送信する送信手段とを具備し、前記宛先アドレスリスト編集手段は、自己のアドレスを削除した後、次に送信すべき宛先アドレスを所定の手順に基づいて並べ換えることを特徴とする通信装置を提供する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る通信装置及び通信システムについて、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0016】
図1は本発明に係る通信システムの一実施形態の概略図である。図示のように、3つの自律システムAS-1,AS-2,AS-3がネットワーク10に接続されている。このネットワーク10は、例えば次世代のIPプロトコルであるIPv6を使用するインターネットである。
【0017】
自律システムAS-1には通信装置A,B,Cが設けられ、通信装置B,Cは同一のISP(Internet Service Provider)を介してインターネットに接続する。自律システムAS-2には通信装置Dが設けられている。自律システムAS-3には通信装置E,F,Gが設けられ、通信装置F,Gは同一のISPを介してインターネットに接続する。
【0018】
図1の各通信装置A〜Gは、通信パケットの送信元ノード、中継ノード及び宛先ノードになることができる。各通信装置A〜Gは、IPv6を使用して通信パケットの送受信を行う。各通信装置A〜Gに割り当てられたIPv6の上位ビット列(プリフィックス)は、例えば図2のようになる。
【0019】
図3は各通信装置A〜Gの内部構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、各通信装置A〜Gは、他の通信装置それぞれの宛先アドレスを宛先アドレスリストとして記憶する宛先リスト記憶部1と、宛先アドレスリストを所定の手順に基づいて並べ替える並換部2と、並換部2で並べ換えた宛先アドレスリストの先頭の宛先アドレスを送信先アドレスとして宛先アドレスリストを付与して通信パケットを送信するパケット送信部3と、他の通信装置からの通信パケットを受信するパケット受信部4と、通信パケットに含まれる宛先アドレスリストから自己のアドレスを削除する宛先リスト編集部5とを備えている。
【0020】
各通信装置A〜Gが送信元になる場合は、図3の宛先リスト記憶部1、並換部2及びパケット送信部3を利用し、中継ノードとなる場合は、パケット受信部4、宛先リスト編集部5及びパケット送信部3を利用する。
【0021】
図1の通信システムは、通信遅延と総トラフィック量を軽減可能な通信パケットの配送経路を簡易な処理手順で求めることを特徴とする。
【0022】
(第1の処理手順)
以下、図1の通信システムの第1の処理手順について説明する。例えば、図1の通信装置Aが送信元の場合、図2に示すIPv6のプリフィックスに基づいて宛先アドレスを昇順に単純ソートすることにより、図4の宛先アドレスリストに示すように、通信装置B→C→D→E→F→Gの中継順序が得られる。この中継順序で通信パケットを送信すれば、通信遅延と総トラフィックを最適化したパケット送信が可能になる。
【0023】
ところが、図1の通信装置Fが送信元の場合、送信宛先となる通信装置A,B,C,D,E,Gを図2に示すIPv6のプリフィックスに基づいて昇順に単純ソートすることにより、図5の宛先アドレスリストに示すように、通信装置A→B→C→D→E→Gの中継順序が得られる。図6はこの場合の通信パケットの中継順序を矢印で示している。
【0024】
図6の中継順序は、最初の宛先である通信装置Aに対しては通信遅延と総トラフィック量を最適化できないが、2番目以降の宛先である通信装置B,C,D,E,Gに対しては通信遅延と総トラフィック量を最適化できる。
【0025】
図7は第1の処理手順を示すフローチャートであり、送信元、中継ノード及び最終宛先の各通信装置の処理手順を示している。送信元の通信装置は、まず、宛先リスト記憶部1から宛先リストを取得する(ステップS1)。次に、宛先リストに登録された各宛先をプリフィックス順に昇順または降順に単純ソートする(ステップS2)。次に、通信パケットの送信先IPアドレスを設定する(ステップS3)。ここでは、宛先リストの先頭に登録された通信装置を送信先とする。
次に、送信先IPアドレスに宛先リストを付加して、通信パケットを送信する(ステップS4)。
【0026】
中継ノードの通信装置は、通信パケットを受信すると(ステップS11)、通信パケットの内容の受理手続を行い、宛先リストを抽出する(ステップS12)。次に、通信パケットの送信先IPアドレスを設定する(ステップS13)。ここでは、宛先リストに登録されている次の通信装置を送信先とする。次に、パケットを送信する(ステップS14)
最終宛先の通信装置は、通信パケットを受信すると(ステップS21)、通信パケットの内容の受理手続を行う(ステップS22)。
【0027】
このように、第1の処理手順では、宛先リストに登録されている各通信装置に割り当てられているIPv6のプリフィックスに基づいて単純ソートすることにより、次の宛先を決定するため、簡易な処理手順で通信遅延と総トラフィック量を最適化できる。
【0028】
(第2の処理手順)
第2の処理手順は、宛先リストに基づいて単純ソートした後に、各通信装置に割り当てられているIPv6のプリフィックスを比較し、その比較結果に基づいて送信先アドレスを決定するものである。
【0029】
図8は第2の処理手順を示すフローチャートであり、送信元、中継ノード及び最終宛先の各通信装置の処理手順を示している。送信元の通信装置は、宛先リストを取得して(ステップS31)、プリフィックス順に昇順または降順に単純ソートした(ステップS32)後、自己のIPv6のプリフィックスと各宛先の通信装置のプリフィックスとを比較する(ステップS33)。ここでは、IPv6のIPアドレスの上位64ビットをプリフィックスとして比較する。
【0030】
図9はステップS33の比較結果を示す図であり、通信装置Fを送信元とし、宛先リストが図5のような場合の例を示している。図9では、比較結果が一致したビットを「0」で表し、比較結果が一致しなかったビットを「1」で表している。
【0031】
次に、プリフィックスの比較結果に基づいて、自己のプリフィックスとの一致度が高い順に、宛先リストの並び換えを行う(ステップS34)。図5の宛先リストは、図10のように並び換えられる。
【0032】
次に、並び換えた宛先リストに基づいて、通信パケットの送信先IPアドレスを設定した(ステップS35)後、パケットを送信する(ステップS36)。
【0033】
中継ノードと最終宛先の各通信装置の処理手順は図7と同様であるため、説明を省略する。
【0034】
例えば、送信元を通信装置Fとして、図8のフローチャートの処理を行うと、図11の矢印で示す向きに通信パケットが送られる。図6では通信装置Fから通信遅延の大きい通信装置Aに通信パケットが送られたが、図9では通信装置Fから通信G,Eを経て通信装置Aに通信パケットが送られる。
【0035】
このように、第2の処理手順では、宛先リストを単純ソートするだけでなく、IPv6のプリフィックスの一致度を考慮に入れて宛先リストの並び換えを行うため、通信遅延と総トラフィック量をより最適化できる。
【0036】
(第3の処理手順)
第3の処理手順は、中継ノードの通信装置も送信先の通信装置と同様の並換処理を行うものである。
【0037】
図12は第3の処理手順を示すフローチャートであり、送信元、中継ノード及び最終宛先の各通信装置の処理手順を示している。送信元の通信装置は、宛先リストを取得して(ステップS41)、プリフィックスを昇順または降順に単純ソートした(ステップS42)後、自己のプリフィックスと各宛先のプリフィックスとを比較し、自己のプリフィックスとの一致度が最も高いプリフィックスを持つ通信装置を選択する(ステップS43)。
【0038】
次に、ステップS43で複数の通信装置が選択されたか否かを判定し(ステップS44)、複数の通信装置が選択された場合は、これら複数の通信装置のプリフィックスを昇順または降順に単純ソートして、宛先となる通信装置を選択する(ステップS45)。
【0039】
次に、ステップS43またはS45で選択した通信装置に基づいて、通信パケットの送信先IPアドレスを設定し(ステップS46)、通信パケットを送信する(ステップS47)。
【0040】
中継ノードの通信装置は、送信元の通信装置から送信された通信パケットを受信し(ステップS51)、受信した通信パケットの受理手続を行う(ステップS52)。
【0041】
その後、中継ノードの通信装置は、送信元の通信装置が行う処理(ステップS41〜S47)と同様の処理を行う(ステップS52〜S58)。
【0042】
例えば、送信元を通信装置Fとして、図12のフローチャートの処理を行うと、図13の矢印で示す向きに通信パケットが送られる。図13の場合、通信装置Fから通信装置Gに通信パケットが送られている。中継ノードである通信装置Gは、図12のステップS51〜S58の処理を行う。この場合、通信装置G自身のプリフィックスと他の通信装置A,B,C,D,Eのプリフィックスとの比較結果は、図14のようになる。通信装置Eが最も一致度が高いことがわかる。したがって、通信装置Gは通信装置Eを次の宛先に決定して、通信パケットを送信する。
【0043】
この通信パケットを受け取った通信装置Eは、図12のステップS51〜S58の処理を行う。この場合、通信装置E自身のプリフィックスと他の通信装置A,B,C,Dのプリフィックスとの比較結果は、図15のようになる。通信装置Aが最も一致度が高いことがわかる。したがって、通信装置Eは通信装置Aを次の宛先に決定して、通信パケットを送信する。
【0044】
このように、第3の処理手順では、送信元と中継ノードの通信装置がいずれも、自己の通信装置のプリフィックスとの一致度が最も高いプリフィックスを持つ通信装置を宛先として選択するため、どの中継ノードにおいても、通信遅延と総トラフィック量が最小となるような宛先に通信パケットを送信できる。特に、中継する通信装置が頻繁に入れ替わるような環境において、第3の処理手順は好都合である。
【0045】
上述した実施形態では、IPv6プロトコルを使用する例を説明したが、通信プロトコルの種類はIPv6には限定されず、他の通信プロトコル(例えば、IPv4)を用いてもよい。使用する通信プロトコルに応じて、比較の対象となるプリフィックスのビット数を変えればよい。
【0046】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、通信パケットを複数の通信装置を順に中継させて宛先の通信装置まで送信する場合に、所定の手順で並べ換えた宛先アドレスリストに基づいて通信パケットを送信するため、通信遅延と総トラフィック量を軽減することができる。
【0047】
また、簡易な処理手順で通信パケットの宛先を決定できるため、宛先を決定する際には管理サーバが不要となる。
【0048】
さらに、通信パケットを中継する通信装置が頻繁に入れ替わる環境でも、膨大な計算量を要することなく、迅速かつ的確に通信パケットの宛先を決定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る通信システムの一実施形態の概略図。
【図2】各通信装置に割り当てられたIPv6のプリフィックスを示す図。
【図3】各通信装置の内部構成の一例を示すブロック図。
【図4】送信元が通信装置Aの場合の宛先アドレスリストを単純ソートした例を示す図。
【図5】送信元が通信装置Fの場合の宛先アドレスリストを単純ソートした例を示す図。
【図6】図5に対応する中継順序を示す図。
【図7】第1の処理手順を示すフローチャート。
【図8】第2の処理手順を示すフローチャート。
【図9】ステップS33の比較結果を示す図。
【図10】プリフィックス同士の比較結果に基づいて並べ換えを行った例を示す図。
【図11】図10に対応する中継順序を示す図。
【図12】第3の処理手順を示すフローチャート。
【図13】図12の処理結果を示す中継順序を示す図。
【図14】通信装置Gにおける宛先アドレスリストを示す図。
【図15】通信装置Eにおける宛先アドレスリストを示す図。
【符号の説明】
1 宛先リスト記憶部
2 並換部
3 パケット送信部
4 パケット受信部
5 宛先リスト編集部
10 ネットワーク

Claims (5)

  1. ネットワークに接続された複数の他の通信装置を宛先として、前記ネットワークを介して通信パケットを送信する通信装置であって、
    前記複数の他の通信装置それぞれの宛先アドレスを宛先アドレスリストとして記憶する記憶手段と、
    前記宛先アドレスリストを所定の手順に基づいて並べ換える並換手段と、
    前記並換手段で並べ換えた前記宛先アドレスリストの先頭の前記宛先アドレスを送信先アドレスとして、前記宛先アドレスリストを付与した前記通信パケットを送信する送信手段と、を具備し
    前記所定の手順は、
    前記記憶手段に記憶された前記宛先アドレスリストを、自己のアドレスとの関連度合に基づいて前記宛先アドレスの並び換えを行う手順であることを特徴とする通信装置。
  2. ネットワークに接続された複数の他の通信装置のいずれかから送信された通信パケットを受信し、受信した通信パケットを次の宛先に送信する通信装置であって、
    複数の宛先アドレスが含まれる宛先アドレスリストを付与した前記通信パケットを受信する受信手段と、
    前記宛先アドレスリストから自己のアドレスを削除した後、次に送信すべき宛先アドレスを所定の手順に基づいて並び替える宛先アドレスリスト編集手段と、
    前記宛先アドレスリスト編集手段にて編集された新たな宛先アドレスリストに基づいて次の宛先アドレス宛へ前記新たな宛先アドレスリストを前記通信パケットに付与して送信する送信手段とを具備ることを特徴とする通信装置。
  3. 前記所定の手順は、
    自己のアドレスを削除した後の前記宛先アドレスリストを、アドレスの昇順あるいは降順に単純ソートする手順であることを特徴とする請求項2記載の通信装置。
  4. 前記所定の手順は、
    自己のアドレスを削除した後の前記宛先アドレスリストを、各宛先アドレスの上位側ビット列に基づいて並べ換える手順であることを特徴とする請求項2記載の通信装置。
  5. ネットワークに接続された複数の他の通信装置を宛先として、前記ネットワークを介して通信パケットを送信する送信元通信装置と、
    前記ネットワークに接続された複数の他の通信装置のいずれかから送信された通信パケットを受信し、受信した通信パケットを次の宛先に送信する中継通信装置と、を備えた通信システムであって、
    前記送信元通信装置は、
    前記複数の他の通信装置それぞれの宛先アドレスを宛先アドレスリストとして記憶する記憶手段と、
    前記宛先アドレスリストを所定の手順に基づいて並べ換える並換手段と、
    前記並換手段で並べ換えた前記宛先アドレスリストの先頭の前記宛先アドレスを送信先アドレスとして、前記宛先アドレスリストを付与した前記通信パケットを送信する第1送信手段と、を有し、
    前記中継通信装置は、
    複数の宛先アドレスが含まれる宛先アドレスリストを付与した前記通信パケットを受信する受信手段と、
    前記宛先アドレスリストから自己のアドレスを削除する宛先アドレスリスト編集手段と、
    前記宛先アドレスリスト編集手段にて編集された新たな宛先アドレスリストに基づいて次の宛先アドレス宛へ前記新たな宛先アドレスリストを前記通信パケットに付与して送信する第2送信手段と、を有することを特徴とする通信システム。
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