JP3703141B2 - 電子申請システムの申請側端末装置、審査側サーバおよびプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、書類送付を電子化した電子申請システム、特に、行政機関に提出する申請書に添付書類がある場合に、申請書を電子化した申請データと、申請書の添付資料との関連付けに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、行政機関が進めている申請の電子化において、申請に伴って提出する添付資料のファイルサイズが大きい場合、ネットワークによるファイル送付が困難になることがある。このため、特許文献1に係る発明では、申請書を電子申請した際に、審査側から配布された送付番号を添付資料に添えて郵送または電子送信し、申請書と添付資料との突き合わせ事務処理を容易にする方式が提案されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−344383号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図3に示されるように、データを暗号化したセキュア通信環境により、ネットワーク1を介して、申請データ3が審査側である行政機関にオンライン送信され、申請データ2に対して送付番号3が発行されて、この発送番号3を付けて申請データ3の添付資料が、別送データ4として、郵送等によりオフライン送付される場合、別送データ4が、電子ファイルによるものであれ、書面によるものであれ、対応する電子化された申請データ1に、真に対応するものであるか否かを判定することができない。また、送付番号3のような比較的容易に第三者に想像のつきやすいものでは悪意ある人の偽装送付を防止することができない。
【0005】
この発明はこのような問題点を解消するためになされたものであり、申請データに対する真の別送データであることの容易に確認でき、別送データの偽装送付を防止する電子申請システムの申請側端末、審査側サーバおよびプログラムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る電子申請システムに用いられる申請側端末装置は、電子申請システムに用いられ、ネットワークを介して、申請データを審査側のサーバに送信する申請側端末装置であって、前記申請データをサーバに送信する申請側データ送受信手段と、前記申請データに対する申請側ダイジェストを作成する申請側ダイジェスト作成手段と、前記申請データに関する別送データとともに審査側に送付される記録媒体に、前記申請側ダイジェストを書き込む記録媒体書き込み手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0007】
また、この申請側端末装置は、秘密鍵と、この秘密鍵と対になる公開鍵とを記憶する鍵記憶手段と、前記秘密鍵を用いて、審査側ダイジェストに対する第1署名データを作成する署名データ作成手段とをさらに備え、前記データ送受信手段は、前記申請データ、前記公開鍵および前記第1署名データを、審査側のサーバに送信するようにしてもよい。
さらに、この申請側端末装置は、圧縮ファイル作成手段をさらに備え、前記データ送受信手段は、審査側から送られる申請データに対応した送付識別コードを受信し、前記圧縮ファイル作成手段は、前記申請側ダイジェストと前記送付識別コードとを統合した圧縮ファイルを作成し、前記ダイジェスト作成手段は、前記圧縮ファイルに対する第2ダイジェストを作成し、前記署名データ作成手段は、前記秘密鍵を用いて前記第2ダイジェストに対する第2署名データを作成し、前記記録媒体書き込み手段は、申請データの別送データとともに審査側に送付される記録媒体に、前記申請側ダイジェストのかわりに、前記第2ダイジェスト、前記公開鍵および前記第2署名データを、書き込むようにしてもよい。
【0008】
この発明に係る電子申請システムに用いられる審査側サーバは、電子申請システムに用いられ、ネットワークを介して、申請側から送られる申請データを受信する審査側サーバであって、前記申請データを受信する審査側データ送受信手段と、前記申請データに対する審査側ダイジェストを作成する審査側ダイジェスト作成手段と、記録媒体に書き込まれ、前記申請データに対して申請側で作成された申請側ダイジェストを読み込む記録媒体読み込み手段と、前記審査側ダイジェストと、前記申請側ダイジェストとを比較してこれらが一致したときに、前記記録媒体とともに送付された別送データが正規のものであると判定する比較手段とを備えたものである。
【0009】
また、審査側サーバは、公開鍵を用いて署名データを復号化して署名データ復号化手段をさらに備え、前記データ審査側送受信手段は、前記申請データとともに送られた、公開鍵と、前記申請データの申請側ダイジェストに対して秘密鍵を用いて署名したものであって且つ申請側で作成された第1署名データとを受信し、前記署名データ復号化手段は、前記公開鍵を用いて前記第1署名データを復号化して第4ダイジェストを作成し、前記比較手段は、前記申請側ダイジェストである第3ダイジェストと、前記第4ダイジェストを比較するようにしてもよい。さらに、審査側サーバは、前記記録媒体読取手段は、前記記録媒体に書き込まれた、前記申請データの申請側ダイジェストおよび送付識別コードを含む圧縮ファイル、前記圧縮ファイルに対して秘密鍵を用いて署名した第2署名データ、および前記秘密鍵に対応した公開鍵を読取り、前記審査側ダイジェスト作成手段は、前記圧縮ファイルに対して第5ダイジェストを作成し、前記署名データ復号化手段は、前記公開鍵を用いて前記第2署名データを復号化して第6ダイジェストを作成し、前記比較手段は、前記第5ダイジェストと、前記第6ダイジェストを比較するようにしてもよい。
また、審査側サーバは、前記圧縮ファイルを圧縮前の状態に戻す圧縮ファイル解凍手段を備え、前記圧縮ファイル解凍手段は、前記圧縮ファイルを、前記申請データの申請側ダイジェストである第7ダイジェストおよび前記送付識別コードに分離し、前記比較手段は、前記第3ダイジェストおよび前記第4ダイジェストの少なくとも一つと、前記圧縮ファイル解凍手段により分離された第7ダイジェストとを比較するようにしてもよい。
【0010】
この発明に係る電子申請システムに用いられるプログラムは、電子申請システムに用いられ、ネットワークを介して、申請データを審査側のサーバに送信するコンピュータを、前記申請データをサーバに送信する申請側データ送受信手段と、前記申請データに対する申請側ダイジェストを作成する申請側ダイジェスト作成手段と、前記申請データに関する別送データとともに審査側に送付される記録媒体に、前記申請側ダイジェストを書き込む記録媒体書き込み手段として機能させたことを特徴とするものである。
【0011】
この発明に係る電子申請システムに用いられるプログラムは、電子申請システムに用いられ、ネットワークを介して、申請側端末装置から送られる申請データを受信するコンピュータを、前記申請データを受信する審査側データ送受信手段と、前記申請データに対する審査側ダイジェストを作成する審査側ダイジェスト作成手段と、記録媒体に書き込まれ、前記申請データに対して申請側で作成された申請側ダイジェストを読み込む記録媒体読み込み手段と、前記審査側ダイジェストと、前記申請側ダイジェストとを比較してこれらが一致したときに、前記記録媒体とともに送付された別送データが正規のものであると判定する比較手段として機能させたことを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
この発明の実施の形態に係る電子申請システムの構成を図1に示す。
インターネット等から構成されるネットワーク1には、例えば行政機関に対して各種申請を行う申請側端末装置としての端末10および申請を受けつけその内容を審査する行政機関の審査側サーバ20が接続されている。
端末10は、ハードウエアとしてのコンピュータと、コンピュータを電子申請システムとして機能させる申請側プログラムとから構成される。審査側サーバ20は、ハードウエアとしてのコンピュータと、コンピュータを電子申請システムとして機能させる審査側プログラムとから構成される。申請側および審査側プログラムは、コンピュータに搭載されていてもよく、または、コンピュータが読取可能に記録した記録媒体に格納されてもよい。
【0013】
端末10には、ネットワーク1を介して電子データを送受信する申請側データ送受信手段11、ダイジェストを作成する申請側ダイジェスト作成手段12および秘密鍵を用いて署名して署名データを作成する申請側署名データ作成手段13が設けられている。さらに、端末10には、秘密鍵、この秘密鍵と対になる公開鍵とを記憶する鍵記憶手段14、電子データ同士を統合する圧縮ファイル作成手段15、FD、CD−ROM等の記録媒体にデータを書き込む記録媒体書き込み手段16及び電子申請システムに必要なその他の処理を行う全体制御手段17が設けられている。
【0014】
サーバ20には、電子データを送受信する審査側データ送受信手段21、ダイジェストを作成する審査側ダイジェスト作成手段22、2つのダイジェストを比較する比較手段28、審査側データ送受信手段21が受け付けた申請データに対応した送付識別コードを発行する送付識別コード発行手段24が設けられている。さらに、サーバ20には、公開鍵を用いて署名データを復号化して署名データ復号化手段29、圧縮ファイルを圧縮前の状態に戻す圧縮ファイル解凍手段25、FD、CD−ROM等の記録媒体からデータを読み取る記録媒体読み込み26および電子申請システムに必要なその他の処理を行う全体制御手段27が設けられている。
【0015】
次に、この実施の形態に係る電子申請システムの処理の流れを説明する図2に基づいて説明する。
まず、はじめに申請者は、端末10により電子ファイルからなる申請データ31を作成する。端末10は、申請側ダイジェスト作成手段12により申請データ31に対してハッシュ関数による変換を行い、第1ダイジェスト41としてダイジェストD1を作成する。すなわち申請データ31に対していわゆるハッシュをかけて第1ダイジェスト41を作成する。なお、第1ダイジェスト41は、申請側ダイジェストとしても機能する。
第1ダイジェスト41に申請者は秘密鍵33を用いてデジタル署名し、申請側署名データ作成手段13は署名Aとして第1署名データ34を作成する。ここで、デジタル署名としては、公開鍵暗号方式を使用する。公開鍵暗号方式では秘密鍵を用いてデータを暗号化し、公開鍵を用いて暗号化されたデータを復号化することができる。
【0016】
次に、申請データ31、第1署名データ34及び秘密鍵33に対応する公開鍵35が、申請側データ送受信手段11によりネットワーク1を介して審査側サーバ20にオンライン送付される。審査側サーバ20では、審査側データ送受信手段21により受信した申請データ31に対して、審査側ダイジェスト作成手段22により、ハッシュをかけて、第3ダイジェスト43としてダイジェストD1を作成する。この第3ダイジェスト43は、データの改ざんがなければ、端末10にて作成した第1ダイジェスト41と同一である。
また、審査側データ送受信手段21により受信した第1署名データ34を署名データ復号化手段29が復号化し、第4ダイジェスト44としてダイジェストD1を作成する。復号化の際には、審査側データ送受信手段21により受信した申請者から送られた公開鍵35が用いられて復号化される。
【0017】
このようにして作成された第3ダイジェスト43と第4ダイジェスト44とを比較手段28が比較し、両者が一致すれば、申請データ31がオンライン送付途中等で改ざんされていないと判定する。比較手段28により、申請データ31が改ざんされていないものであることが確認できたら、送付識別コード発行手段24は、送付識別コードとして送付番号36を発行し、審査側データ送受信手段21により申請者側の端末10に送信する。
【0018】
送付番号36は、この申請データ31とは別に送られる別送データ40に利用され、その別送データ40が申請データ31に添付されるべきデータであることを明示するために発行される番号である。
【0019】
次に、送付番号36を受信した端末10では、圧縮ファイル作成手段15が、ダイジェストD1である第1ダイジェスト41に送付番号36を付加したものを統合した圧縮ファイル37を作成する。さらに、この圧縮ファイル37にハッシュをかけて、第2ダイジェスト42として、ダイジェストD2を作成する。この第2ダイジェスト42に申請者は秘密鍵33を用いてデジタル署名し、申請側署名データ作成手段13は、署名Bとして第2署名データ38を作成する。
【0020】
このようにして、第2署名データ38、圧縮ファイル37が用意されると、記録媒体書き込み手段16は、記録媒体39に、第2署名データ38、圧縮ファイル37および公開鍵35を書き込む。
申請者は、記録媒体39を別送データ40の書面または電子ファイルとともに、審査側の行政機関に郵送する。
【0021】
別送データ40および記録媒体39を受け取った行政機関では、サーバ20が、記録媒体読み込み手段26により第2署名データ38、圧縮フイル37、公開鍵35を読み取り、次のような処理をする。
審査側ダイジェスト作成手段22が、圧縮ファイル37にハッシュをかけて第5ダイジェスト45として、ダイジェストD2を作成する。この第5ダイジェスト45は、データの改ざんがなければ、端末10にて作成した第2ダイジェスト42と同一である。
また、署名データ復号化手段29が、第2署名データ38、第1ダイジェスト41を記録媒体39から抽出した公開鍵35によって復号化し、第6ダイジェスト46として、ダイジェストD2を作成する。比較手段28が第5ダイジェスト45と第6ダイジェスト46とを比較し、両者が一致すれば、圧縮ファイル37が記録媒体39の郵送の途中等で改ざんされていないと判定する。
比較手段28は圧縮ファイル37が改ざんされていないものであることが確認できたら、圧縮ファイル解凍手段25により、圧縮ファイル37をもとに戻して、第7ダイジェスト47としてのダイジェストD1と、送付番号36とに分離する。
比較手段28が、この第7ダイジェスト47と、申請データ31とともにオンライン送付された署名データ34から復号化した第4ダイジェスト44とを比較する。両者が一致すれば、別送データ40が、申請データ31に付属した真の別送データであると判定する。
【0022】
電子申請システムにおける申請側端末10および審査側サーバ20は、以上説明したように動作する。したがって、図3に示されるように、申請側の端末では、申請データ31をハッシュ関数で変換して申請側ダイジェストを作成し、さらにデジタル署名した第1署名データ34を作成し、申請データ31、第1署名データ34および公開鍵35を、インターネット1を介してオンライン送信する。また、この申請側ダイジェストに基づいた圧縮ファイル37を記録媒体39に書き込む。この記録媒体39を別送データ40とともに、審査側に郵送等オフラインで送付する。
審査側では、第1署名データ34に対して審査側で作成した審査側ダイジェストと、記録媒体39に書き込まれた申請側ダイジェストとを比較することにより、別送データ40が正規であること、すなわち真の別送データであることを確認でき、別送データ40の偽装送付を容易に防止できる。
【0023】
また、審査側から送付された送付番号36と申請側ダイジェストとを含んだ圧縮ファイル37を作成し、これを申請側で記録媒体39に書き込み、審査側では、この圧縮ファイル37を解凍して、送付番号36を得ることができ、申請データ31の受領の際に発行した発行番号36を手がかりとして、申請データ31と別送データ40との関連づけがさらに容易になる。
【0024】
申請データ31、第1署名データ34及び第1署名データ34を復号化する公開鍵35が、申請側から審査側に送信されるので、審査側では、申請データ31をダイジェストした第3ダイジェストと、第1署名データ34を復号化した第4ダイジェストが一致するか否かで、申請データ31の改ざんの有無を判断できる。
また、郵送された記録媒体39には、圧縮ファイル37、第2署名データ38及び第2署名データ38を復号化する公開鍵35が含まれているので、審査側では、圧縮ファイル37をダイジェストした第5ダイジェスト45と、第2署名データ38を復号化した第6ダイジェスト46が一致するか否かで、圧縮ファイル37の改ざんの有無を判断できる。
【0025】
なお、上述した実施の形態では、圧縮ファイル解凍手段25により圧縮ファイル37を分離して得られた第7ダイジェスト47と、第1署名データ34を復号化して得られた第4ダイジェスト44とを比較して、真の別送データ40であるか否かを確認したが、第4ダイジェスト44のかわりに、申請データ31をダイジェストした第3ダイジェスト43を用いて、比較してもよい。これによっても、真の別送データ40であるか否かを確認できる。
【0026】
また、次のような方法でも、別送データ40が真の別送データであることを確認できる。申請側では、審査側に申請データ31をオンライン送信し、申請データ31をハッシュ関数で変換して申請側ダイジェストを作成し記録媒体39に書き込む。この記録媒体39を別送データ40とともに、審査側に郵送等オフラインで送付する。審査側では、オンライン送信された申請データ31をハッシュ関数で変換した審査側ダイジェストと、記録媒体39に書き込まれた申請側ダイジェストとを比較する。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、電子申請システムに用いられる申請側端末装置が申請データをサーバに送信する申請側データ送受信手段と、申請データに対する申請側ダイジェストを作成する申請側ダイジェスト作成手段と、申請データに関する別送データとともに審査側に送付される記録媒体に、申請側ダイジェストを書き込む記録媒体書き込み手段とを備えているので、申請側の端末から送信される申請データと、端末で作成され記録媒体に書き込まれた申請データの申請側ダイジェストとを基に、審査側では、記録媒体とともに郵送された別送データが真のデータであり、偽装送付されていないことを確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態に係る電子申請システムの構成を示した図である。
【図2】 実施の形態に係る電子申請システムの処理の流れを説明する図である。
【図3】 実施の形態に係る電子申請システムの処理の流れを説明する図である。
【図4】 従来の電子申請システムの処理の流れを説明する図である。
【符号の説明】
1 ネットワーク、10 端末、11 申請側データ送受信手段、12 申請側ダイジェスト作成手段、13 申請側署名データ作成手段、15 圧縮ファイル作成手段、16 記録媒体書き込み手段、20 サーバ、21 審査側データ送受信手段、22 審査側ダイジェスト作成手段、25 圧縮ファイル解凍手段、28 比較手段、29 署名データ復号化手段、31 申請データ、33 秘密鍵、34 第1署名データ、35 公開鍵、36 送付番号、37 圧縮ファイル、38 第2署名データ、39 記録媒体、40 別送データ、41 第1ダイジェスト(申請側ダイジェスト)、42 第2ダイジェスト、43 第3ダイジェスト、44 第4ダイジェスト、45 第5ダイジェスト、46 第6ダイジェスト、47 第7ダイジェスト。
Claims (9)
- 電子申請システムに用いられ、ネットワークを介して、申請データを審査側のサーバに送信する申請側端末装置であって、
前記申請データをサーバに送信する申請側データ送受信手段と、
前記申請データに対する申請側ダイジェストを作成する申請側ダイジェスト作成手段と、
前記申請データに関する別送データとともに審査側に送付される記録媒体に、前記申請側ダイジェストを書き込む記録媒体書き込み手段と
を備えたことを特徴とする電子申請システムに用いられる申請側端末装置。 - 秘密鍵と、この秘密鍵と対になる公開鍵とを記憶する鍵記憶手段と、
前記秘密鍵を用いて、前記審査側ダイジェストに対する第1署名データを作成する署名データ作成手段とを備え、
前記データ送受信手段は、前記申請データ、前記公開鍵および前記第1署名データを、審査側のサーバに送信する請求項1に記載の申請側端末装置。 - 圧縮ファイル作成手段を備え、
前記データ送受信手段は、審査側から送られる申請データに対応した送付識別コードを受信し、
前記圧縮ファイル作成手段は、前記申請側ダイジェストと前記送付識別コードとを統合した圧縮ファイルを作成し、
前記ダイジェスト作成手段は、前記圧縮ファイルに対する第2ダイジェストを作成し、
前記署名データ作成手段は、前記秘密鍵を用いて前記第2ダイジェストに対する第2署名データを作成し、
前記記録媒体書き込み手段は、申請データの別送データとともに審査側に送付される記録媒体に、前記申請側ダイジェストのかわりに、前記第2ダイジェスト、前記公開鍵および前記第2署名データを、書き込む請求項1または2に記載の申請側端末装置。 - 電子申請システムに用いられ、ネットワークを介して、申請側から送られる申請データを受信する審査側サーバであって、
前記申請データを受信する審査側データ送受信手段と、
前記申請データに基づいた審査側ダイジェストを作成する審査側ダイジェスト作成手段と、
記録媒体に書き込まれ、前記申請データに対して申請側で作成された申請側ダイジェストを読み込む記録媒体読み込み手段と、
前記審査側ダイジェストと、前記申請側ダイジェストとを比較してこれらが一致したときに、前記記録媒体とともに送付された別送データが正規のものであると判定する比較手段と
を備えた電子申請システムに用いられる審査側サーバ。 - 公開鍵を用いて署名データを復号化して署名データ復号化手段を備え、
前記データ審査側送受信手段は、前記申請データとともに送られた、公開鍵と、前記申請データの申請側ダイジェストに対して秘密鍵を用いて署名したものであって且つ申請側で作成された第1署名データとを受信し、
前記署名データ復号化手段は、前記公開鍵を用いて前記第1署名データを復号化して第4ダイジェストを作成し、
前記比較手段は、前記申請側ダイジェストである第3ダイジェストと、前記第4ダイジェストを比較する請求項4に記載の審査側サーバ。 - 前記記録媒体読取手段は、前記記録媒体に書き込まれた、前記申請データの申請側ダイジェストおよび送付識別コードを含む圧縮ファイル、前記圧縮ファイルに対して秘密鍵を用いて署名した第2署名データ、および前記秘密鍵に対応した公開鍵を読取り、
前記審査側ダイジェスト作成手段は、前記圧縮ファイルに対して第5ダイジェストを作成し、
前記署名データ復号化手段は、前記公開鍵を用いて前記第2署名データを復号化して第6ダイジェストを作成し、
前記比較手段は、前記第5ダイジェストと、前記第6ダイジェストを比較する請求項4また5に記載の審査側サーバ。 - 前記圧縮ファイルを圧縮前の状態に戻す圧縮ファイル解凍手段を備え、
前記圧縮ファイル解凍手段は、前記圧縮ファイルを、前記申請データの申請側ダイジェストである第7ダイジェストおよび前記送付識別コードに分離し、
前記比較手段は、
前記第3のダイジェストおよび前記第4のダイジェストの少なくとも一つと、
前記圧縮ファイル解凍手段により分離された第7ダイジェストと
を比較する請求項4〜6のいずれか一項に記載の審査側サーバ。 - 電子申請システムに用いられ、ネットワークを介して、申請データを審査側のサーバに送信するコンピュータを、
前記申請データをサーバに送信する申請側データ送受信手段と、
前記申請データに対する申請側ダイジェストを作成する申請側ダイジェスト作成手段と、
前記申請データに関する別送データとともに審査側に送付される記録媒体に、前記申請側ダイジェストを書き込む記録媒体書き込み手段と
して機能させたことを特徴とする電子申請システムに用いられるプログラム。 - 電子申請システムに用いられ、ネットワークを介して、申請側端末装置から送られる申請データを受信するコンピュータを、
前記申請データを受信する審査側データ送受信手段と、
前記申請データに対する審査側ダイジェストを作成する審査側ダイジェスト作成手段と、
記録媒体に書き込まれ、前記申請データに対して申請側で作成された申請側ダイジェストを読み込む記録媒体読み込み手段と、
前記審査側ダイジェストと、前記申請側ダイジェストとを比較してこれらが一致したときに、前記記録媒体とともに送付された別送データが正規のものであると判定する比較手段と
して機能させたことを特徴とする電子申請システムに用いられるプログラム。
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