JP3702118B2 - Gear pump for molten resin, abnormality detection device and abnormality detection method thereof - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば混練造粒設備において、混練機とペレタイザとの間で溶融樹脂の昇圧に用いられるギアポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、樹脂混練造粒設備は、混練機と、ペレタイザと、この両者間を接続するギアポンプとから構成され、混練機からの溶融樹脂をギアポンプで昇圧してペレタイザへ送給するようになっている。
上記ギアポンプは、吸入口から吐出口まで連通する樹脂流路を有するハウジングと、このハウジング内における樹脂流路の軸方向両側に設けた軸受け部材と、軸方向中途部のギア部同士が樹脂流路内で噛合しかつ軸受け部材との間で溶融樹脂を介して回転するようハウジング内に挿通された一対のギアロータと、を備えており、ギアロータの潤滑は、軸受け部材(ジャーナル軸受体)とギアロータとの間で形成される環状空間部にギアポンプ吐出側の溶融樹脂を導入することによって行なわれる(例えば、特開平9−209942号公報参照)。
【0003】
このため、従来では、軸受け部材とギアロータとが金属接触して焼き付きを起こすのを防止すべく、軸受け部材における回転時にギアロータが偏心する側に対応する部分のメタル温度をモニタリングしておき、その温度が異常に上昇したら装置の運転を停止するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の技術では、軸受け部材におけるギアロータが偏心する側に対応する部分のメタル温度の過昇温を検出するようにしているので、軸受け部材とギアロータが既に焼き付きを起こした後でしか異常を察知することができない。
このため、折角異常を察知して装置の運転を停止しても、その時には既に焼き付きを起こしていることが多く、ギアポンプの軸受け部材又はギアロータを取り替えねばならないことがあり、この点でメンテナンスコストが高くなるという欠点がある。
【0005】
本発明は、このような実状に鑑み、軸受け部材とギアロータが焼き付きを起こす前に確実に異常を察知できるようにして、ギアポンプの焼き付き事故を未然に防止できるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本願発明者らは、種々の実験の結果、回転時のギアロータにかかる荷重が大きくなってギアロータが環状空間部内で偏心すると、溶融樹脂が当該空間部の狭い方の部分を十分に通過できなくなり、その偏心した側とは反対側の部分にキャビテーションが生じて空洞が発生することを見いだした。
そして、この空洞部分の温度を計測して見ると、ギアロータが軸受け部材に焼き付く前に空洞になるので、そこでの温度が極端に低下することが判明した。
【0007】
本発明は、上記知見に基づいてなされたもので、回転時にギアロータが偏心する側での温度上昇を検出する従来の異常検出方法とは逆に、回転時にギアロータが偏心する側のとは反対側での温度低下を検出することにより、軸受け部材とギアロータが焼き付きを起こす前に異常を察知するようにしたものである。
すなわち、本発明のギアポンプは、軸受け部材とギアロータとの間で形成される環状空間部のうち当該ギアロータが回転時に偏心する側とは反対側の部分の温度を計測する温度センサが設けられているものである。
【0008】
また、本発明のギアポンプの異常検出装置は、軸受け部材とギアロータとの間で形成される環状空間部のうち当該ギアロータが回転時に偏心する側とは反対側の部分の温度を計測する温度センサと、この温度センサによる検出温度が一定速度以上で低下したことに基づいてギアポンプに対する樹脂材料の供給量を減少させて前記ギアロータの回転数を低下させる制御装置と、を備えたものである。
かかる本発明によれば、軸受け部材とギアロータとの間で形成される環状空間部のうち、当該ギアロータの回転時に当該環状空間部内で発生する空洞の温度を一定時間おきに検出してモニタリングしておき、そのモニタリングしている検出温度が一定速度以上で低下したことに基づいてギアポンプに対する樹脂材料の供給量を減少させて前記ギアロータの回転数を低下させることにより、軸受け部材とギアロータが焼き付きを起こす前に異常が察知され、ギアポンプの焼き付き事故を未然に防止することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1〜図4は、本発明を採用した溶融樹脂用ギアポンプ1の一例を示し、このギアポンプ1は、従来と同様に樹脂混練造粒設備に使用されている。
図4において、樹脂混練造粒設備2は、混練機3と、ギアポンプ1と、ペレタイザ4とにより構成されている。
樹脂材料及び添加剤等は、混練機3の供給口5からチャンバ6内に供給され、チャンバ6内に平行に配置された二本のロータ7により混練・溶融される。その後、溶融樹脂は排出口8からギアポンプ1に導かれ、同ポンプ1で昇圧(0.5〜3kg/cm2 から100〜300kg/cm2 )されてペレタイザ4へと送給されるようになっている。
【0010】
図1及び図2に示すように、ギアポンプ1は、ポンプハウジング9と、このハウジング9内に配設された二本一対のギアロータ10,10と、このロータ10の軸部11が回転自在に軸支されるジャーナル軸受けよりなる軸受け部材12とから主構成されている。
前記ポンプハウジング9は、断面メガネ孔状のチャンバを形成した方形状のハウジング本体13と、同本体13の軸方向開口端を着脱自在に閉塞しかつそれぞれ二つの軸孔15を有する左右のカバー体16とを備えている。ハウジング本体13は、吸入口18から吐出口19まで連通する樹脂流路14を内部に備え、吸入口18は図4に示す混練機3側に接続され、吐出口19は図4に示すペレタイザ4側に接続される。
【0011】
ギアロータ10は、軸部11の中途部外周にギア部20を一体に形成してなり、ギア部20同士が互いに噛合した状態でかつ互いに平行となるように、前記ハウジング9内に組み込まれている。なお、図1に示すように、ギアロータ10は噛み合い側が吸入口18側に移動する方向(図1の回転方向A)に回転するようになっている。
図2に示すように、軸受け部材12は、ハウジング本体13の内部における樹脂流路14の軸方向両側に嵌め込まれた軸受け本体21を備え、この軸受け本体21はカバー体16の軸孔15に対応する収納孔を備えている。この収納孔には、ギア部20の軸部11の外周を覆う軸受けスリーブ22が収納されている。また、軸受け本体21は取付ステー23によってハウジング本体13に対して抜け止めされている。
【0012】
なお、軸受け部材12は、軸受けスリーブ22を省略して軸受け本体21だけで構成することもできるが、本実施形態のように軸受け本体21の収納孔に軸受けスリーブ22を設けておくと、ギアロータ10との焼き付きが生じた場合に当該スリーブ22だけを交換すればよいという利点がある。
カバー体16の軸孔15には、ギアロータ10の軸部11の外周を覆うビスコシール24が嵌合されている。このビスコシール24に覆われている軸部11の外周面には、当該ロータ10の回転に伴って溶融樹脂を軸受けスリーブ22側へ押し戻す方向に傾斜したシール溝が形成されており、これによって、軸受けスリーブ22と軸部11との間の溶融樹脂が外部に漏れないようにシールするようにしている。
【0013】
また、図2に示すように、ギア部20の軸方向両端面と軸受け本体21(軸受け部材12)の軸方向端面との間には、溶融樹脂が通過できる平面クリアランス25が形成され、軸部11の外周面と軸受けスリーブ22の内周面との間には、同じく溶融樹脂が通過できる環状クリアランス(環状空間部)26が形成され、この各クリアランス25,26に溶融樹脂を充満させることによりギアロータ10の潤滑が行われるようになっている。
なお、通常は、一方のギアロータ10の一側の軸部11は図外のカップリングを介して駆動装置に連結されるが、ギアロータ10の両端を駆動装置に連結することもできる。
【0014】
軸受け本体21のギア部20側の端面には、環状の内側リング通路27が形成され、この内側リング通路27はロータ径方向に延びる図外の導入溝を介してハウジング本体13の吐出口19側に連通している。また、軸受けスリーブ22の軸方向外側端には、環状の外側リング通路28が形成され、この外側リング通路28はロータ径方向に延びる図外の導出溝に連通し、この導出溝はハウジング本体13の吸入口18側に通じる導出路33(図1参照)に連通している。
従って、より高圧の吐出口19側から導入溝を通って内側リング通路27に導入された溶融樹脂は、前記クリアランス25,26を通過して外側リング通路28に至り、この通路28から導出溝及び導出路33を介してより低圧の吸入口18側に戻されるようになっており、このように循環する溶融樹脂によりギアロータ10が潤滑されている。
【0015】
図1に示すように、ハウジング本体13の吐出口19側には、ギアロータ10と軸受け部材12との焼き付きが発生するかどうかを察知するための熱電対等よりなる温度センサ29が設けられている。このセンサ29は、上下のギアロータ10,10の両軸部11,11に対応して合計四本設けられており、その先端が前記環状クリアランス26におけるギアロータ10が回転時に偏心する側(図1の偏心方向B)とは反対側の部分に突出するように配置されている。
また、本実施形態のギアポンプ1は、上記四つの温度センサ29による検出温度が一定速度以上で低下したことに基づいてギアポンプ1に対する樹脂材料の供給量を減少させてギアロータ10の回転数を低下させる制御装置30を備えており、この制御装置30は、図3に示すフローを実現できるプログラムを有するマイコン又はプロコン等よりなる。
【0016】
すなわち、この制御装置30は、温度センサ29による温度計測を一定時間おきに行うモニタリング機能と、このモニタリングされた各検出温度に基づいて温度変化速度を算出しその速度を設定速度T(°C/sec)と比較する比較機能と、を備え、温度変化速度が設定速度Tを超えると混練機3のロータ7とギアロータ10の回転速度を低下させ、図示しないアラームを表示させる。
なお、温度変化速度が設定速度Tを超えていない場合には、混練機3及びギアポンプ10の運転がそのまま継続される。また、この場合の設定速度Tは、使用機械や樹脂の種類等に応じて実験によって定めることができる。
【0017】
次に、図5及び図6を参照して、ギアロータ10が回転時に偏心する側(図1の偏心方向B)とは反対側の部分に温度センサ29を配置したた理由について説明する。
まず、図5は、従来の温度センサ29Aと本発明の温度センサ29Bとの位置関係を示すロータ軸部の断面図である。
同図において、従来の温度センサ29Aは、回転時にギアロータ10が偏心する側(図5の偏心方向B)に配置され、その位置において先端が軸受け部材12の内部に来るように同部材12内に埋設されている。これは、従来の異常検出方法が、軸受け部材12とギアロータ10とが金属接触を起こした場合の過昇温を計測して焼き付きの有無を判定することに基づく。
【0018】
これに対して、本発明の温度センサ29Bは、回転時にギアロータ10が偏心する側(図5の偏心方向B)とは反対側に配置され、その位置において先端が環状クリアランス26に露出するように軸受け部材12内に埋設されている。これは、図5に示すように、回転時のギアロータ10にかかる荷重が大きくなってギアロータ10が環状クリアランス26内で偏心すると、溶融樹脂31が当該クリアランス26の狭い方の部分を十分に通過できなくなり、その偏心した側とは反対側の部分にキャビテーションが生じて空洞32が発生し、この空洞32の発生した部分の温度が極端に低下することに基づく。
【0019】
一方、図6は、時間とともに漸増するロータ荷重を横軸に取り、かつ、その場合の図5に示す位置に配置された従来及び本発明の温度センサ29A,29Bの計測値との関係を示している。
同図に示すように、従来の温度検出位置では、焼き付きが発生した後で温度上昇が生じるため、軸受け部材12とギアロータ10の焼き付きを事後的にしか察知することができない。これに対して、本発明の温度検出位置では、焼き付きが発生する前に温度低下が生じるため、その焼き付きを事前に察知することができる。
【0020】
従って、本発明によれば、回転時にギアロータ10が偏心する側での温度上昇を検出する従来の異常検出方法とは逆に、回転時にギアロータ10が偏心する側のとは反対側での温度低下を検出することにより、軸受け部材12とギアロータ10が焼き付きを起こす前に異常を確実に察知することができる。
次に、図7及び図8を参照して、本発明において温度センサ29Bを設けることのできる範囲について説明する。
まず、図7に示すように、ギアロータの吸い込み角をθS、シール角をθL、吐出角をθDとすると、ギアロータに作用する荷重Fの方向θ0(偏心方向と同じ)は、次の式(1)で計算することができる。
【0021】
【数1】
【0022】
そして、図8に示すように、従来の温度センサ29Aは、θ0〜θ0+45°程度の範囲に設けられるのに対して、本発明の温度センサ29Bは、θ0+45°以上の範囲に設けることができる。
その理由は、種々の材料での実験により、上記の範囲が樹脂膜切れが起こる確率が高い領域であることが確認されたからである。
また、より好ましくは、本発明の温度センサ29Bは、θ0+90°以上の範囲に設けることができる。
【0023】
その理由は、種々の材料での実験により、上記の範囲が樹脂膜切れが起こる確率が極めて高い領域であることが確認されたからである。
なお、本発明は空洞32発生による温度低下を検出することで異常を察知するものであるから、実質的に空洞32発生による温度低下を検出できるものであれば、先端が環状クリアランス26に露出しないメタル温度を検出する温度センサ29Bを採用することもできる。もっとも、先端が環状クリアランス26に露出している温度センサ29Bの方が応答性能の面で好ましい。
【0024】
【実施例】
本発明の有効性を確認するため、実機による温度計測実験を実施した。その結果を図9に示す。なお、この計測実験の緒条件は次の通りである。
軸部径 φ100mm
樹脂の種類 HDPE
センサ位置 θ0+120°
図9に示すように、軸受け荷重が60tonになった直後にセンサ温度が激減し、それより約25分後の軸受け荷重が100tonになった時に焼き付きが発生した。
【0025】
従って、この実機では、軸受け荷重が60tonになった直後にロータ回転数を低下させてアラームを表示するようにすれば、焼き付き事故を未然に防止できることが判明した。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、軸受け部材とギアロータが焼き付きを起こす前に確実に異常を察知できるので、ギアポンプの焼き付き事故を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を採用した溶融樹脂用ギアポンプの横断面図である。
【図2】同ギアポンプの正面断面図である。
【図3】制御装置による制御手順を示すフローチャートである。
【図4】樹脂混練造粒設備の全体構成図である。
【図5】従来の温度センサと本発明の温度センサとの位置関係を示すロータ軸部の断面図である。
【図6】ロータ荷重と温度計測値との関係を示すグラフである。
【図7】ギアロータの吸い込み角θS、シール角θL、吐出角θD及び荷重方向θ0の関係を示すためのギアポンプの横断面図である。
【図8】本発明の温度センサを配置できる範囲を示すためのギアポンプの横断面図である。
【図9】実機による温度計測実験の結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1 ギアポンプ
9 ポンプハウジング
10 ギアロータ
12 軸受け部材
14 樹脂流路
18 吸入口
19 吐出口
20 ギア部
26 環状クリアランス(環状空間部)
29 温度センサ
30 制御装置
32 空洞[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a gear pump used for pressurization of a molten resin between a kneader and a pelletizer in, for example, a kneading granulation facility.
[0002]
[Prior art]
Generally, a resin kneading and granulating equipment is composed of a kneading machine, a pelletizer, and a gear pump connecting the two, and the molten resin from the kneading machine is pressurized with a gear pump and fed to the pelletizer. .
The gear pump includes a housing having a resin flow path communicating from the suction port to the discharge port, bearing members provided on both sides in the axial direction of the resin flow path in the housing, and a gear portion in the axially intermediate portion between the resin flow paths. And a pair of gear rotors inserted into the housing so as to rotate between the bearing member and the bearing member via a molten resin. The gear rotor is lubricated by a bearing member (journal bearing body) and a gear rotor. This is performed by introducing molten resin on the gear pump discharge side into the annular space formed between them (see, for example, Japanese Patent Laid-Open No. 9-209942).
[0003]
Therefore, conventionally, in order to prevent seizure due to metal contact between the bearing member and the gear rotor, the metal temperature of the portion corresponding to the side where the gear rotor is eccentric during rotation of the bearing member is monitored, and the temperature If the temperature rises abnormally, the operation of the device is stopped.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
In the above conventional technique, an excessive temperature rise of the metal temperature of the bearing member corresponding to the eccentric side of the gear rotor is detected, so that the abnormality is detected only after the bearing member and the gear rotor are already seized. Can not do it.
For this reason, even if an abnormality is detected and the operation of the apparatus is stopped, the seizure often occurs at that time, and the bearing member or the gear rotor of the gear pump must be replaced. There is a disadvantage that it becomes high.
[0005]
SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object of the present invention is to make it possible to reliably detect an abnormality before seizure of a bearing member and a gear rotor so as to prevent a seizure accident of a gear pump.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
As a result of various experiments, the inventors of the present application, when the load applied to the gear rotor during rotation becomes large and the gear rotor is eccentric in the annular space, the molten resin cannot sufficiently pass through the narrower part of the space, We found that cavitation occurred in the part opposite to the eccentric side, resulting in a cavity.
Then, when the temperature of this hollow portion was measured and observed, it was found that the gear rotor becomes hollow before being seized on the bearing member, and the temperature there is extremely reduced.
[0007]
The present invention has been made on the basis of the above knowledge. In contrast to a conventional abnormality detection method for detecting a temperature rise on the side where the gear rotor is eccentric during rotation, the side opposite to the side where the gear rotor is eccentric during rotation is provided. By detecting the temperature drop at, an abnormality is detected before the bearing member and the gear rotor are seized.
That is, the gear pump of the present invention is provided with a temperature sensor that measures the temperature of the portion of the annular space formed between the bearing member and the gear rotor on the side opposite to the side where the gear rotor is eccentric during rotation. Is.
[0008]
Further, the abnormality detection device for a gear pump according to the present invention includes a temperature sensor that measures the temperature of a portion of the annular space formed between the bearing member and the gear rotor on the side opposite to the side on which the gear rotor is eccentric during rotation; And a control device for reducing the number of rotations of the gear rotor by reducing the supply amount of the resin material to the gear pump based on the fact that the temperature detected by the temperature sensor is reduced at a certain speed or higher.
According to the present invention, among the annular space formed between the bearing member and the gear rotor, the temperature of the cavity generated in the annular space when the gear rotor rotates is detected and monitored at regular intervals. In addition, the bearing member and the gear rotor are seized by reducing the amount of resin material supplied to the gear pump and reducing the rotation speed of the gear rotor based on the fact that the detected detected temperature has decreased at a certain speed or higher. Abnormality is detected before, and the accidental seizure of the gear pump can be prevented.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
1 to 4 show an example of a molten
In FIG. 4, the resin kneading and granulating equipment 2 is composed of a
The resin material, the additive, and the like are supplied into the
[0010]
As shown in FIGS. 1 and 2, the
The
[0011]
The
As shown in FIG. 2, the
[0012]
The
A
[0013]
Further, as shown in FIG. 2, a
Normally, the
[0014]
An annular
Accordingly, the molten resin introduced into the
[0015]
As shown in FIG. 1, a
Further, the
[0016]
That is, the
If the temperature change speed does not exceed the set speed T, the operations of the
[0017]
Next, with reference to FIG. 5 and FIG. 6, the reason why the
First, FIG. 5 is a cross-sectional view of the rotor shaft portion showing the positional relationship between the
In the figure, a
[0018]
On the other hand, the
[0019]
On the other hand, FIG. 6 shows the relationship between the measured values of the conventional and the
As shown in the figure, in the conventional temperature detection position, since the temperature rises after the seizure occurs, the seizure of the bearing
[0020]
Therefore, according to the present invention, contrary to the conventional abnormality detection method for detecting the temperature rise on the side where the
Next, a range in which the
First, as shown in FIG. 7, assuming that the suction angle of the gear rotor is θS, the seal angle is θL, and the discharge angle is θD, the direction θ0 of the load F acting on the gear rotor (the same as the eccentric direction) is expressed by the following equation (1 ) Can be calculated.
[0021]
[Expression 1]
[0022]
As shown in FIG. 8, the
The reason is that it was confirmed by experiments with various materials that the above range is a region where the probability of the resin film breakage is high.
More preferably, the
[0023]
This is because it was confirmed by experiments with various materials that the above range is a region where the probability of the resin film breakage is extremely high.
Since the present invention detects an abnormality by detecting a temperature drop due to the generation of the
[0024]
【Example】
In order to confirm the effectiveness of the present invention, a temperature measurement experiment using an actual machine was performed. The result is shown in FIG. The conditions for this measurement experiment are as follows.
Shaft diameter φ100mm
Resin type HDPE
Sensor position θ0 + 120 °
As shown in FIG. 9, the sensor temperature drastically decreased immediately after the bearing load reached 60 tons, and seizure occurred when the bearing load after about 25 minutes became 100 tons.
[0025]
Therefore, in this actual machine, it has been found that if an alarm is displayed by reducing the rotor speed immediately after the bearing load reaches 60 tonnes, a burn-in accident can be prevented.
[0026]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, an abnormality can be reliably detected before the bearing member and the gear rotor are seized, so that an accidental seizure of the gear pump can be prevented.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of a gear pump for molten resin employing the present invention.
FIG. 2 is a front sectional view of the gear pump.
FIG. 3 is a flowchart showing a control procedure by the control device.
FIG. 4 is an overall configuration diagram of a resin kneading granulation facility.
FIG. 5 is a cross-sectional view of a rotor shaft portion showing a positional relationship between a conventional temperature sensor and a temperature sensor of the present invention.
FIG. 6 is a graph showing a relationship between a rotor load and a temperature measurement value.
FIG. 7 is a cross-sectional view of a gear pump for illustrating a relationship among a gear rotor suction angle θS, a seal angle θL, a discharge angle θD, and a load direction θ0.
FIG. 8 is a cross-sectional view of a gear pump for showing a range in which the temperature sensor of the present invention can be arranged.
FIG. 9 is a graph showing the results of a temperature measurement experiment using an actual machine.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
29
Claims (3)
前記軸受け部材(12)と前記ギアロータ(10)との間で形成される環状空間部(26)における当該ギアロータ(10)が回転時に偏心する側とは反対側の部分の温度を計測する温度センサ(29)が設けられていることを特徴とする溶融樹脂用ギアポンプ。A housing (9) having a resin channel (14) communicating from the suction port (18) to the discharge port (19), and bearings provided on both axial sides of the resin channel (14) in the housing (9) The housing so that the member (12) and the gear portion (20) in the middle in the axial direction mesh with each other in the resin flow path (14) and rotate between the bearing member (12) via the molten resin. (9) In a molten resin gear pump comprising a pair of gear rotors (10) inserted into the gear rotor,
A temperature sensor that measures the temperature of the portion of the annular space (26) formed between the bearing member (12) and the gear rotor (10) on the opposite side to the side where the gear rotor (10) is eccentric during rotation. (29) is provided, The gear pump for molten resins characterized by the above-mentioned.
この温度センサ(29)による検出温度が一定速度以上で低下したことに基づいてギアポンプ(1)に対する樹脂材料の供給量を減少させて前記ギアロータ(10)の回転数を低下させる制御装置(30)と、
を備えている溶融樹脂用ギアポンプの異常検出装置。A temperature sensor (29) for measuring the temperature of the portion of the annular space (26) formed between the bearing member (12) and the gear rotor (10) on the opposite side to the side where the gear rotor (10) is eccentric during rotation. )When,
A control device (30) for reducing the rotational speed of the gear rotor (10) by reducing the supply amount of the resin material to the gear pump (1) based on the temperature detected by the temperature sensor (29) being reduced at a certain speed or higher. When,
An abnormality detection device for a gear pump for molten resin.
そのモニタリングしている検出温度が一定速度以上で低下したことに基づいてギアポンプ(1)に対する樹脂材料の供給量を減少させて前記ギアロータ(10)の回転数を低下させることを特徴とする溶融樹脂用ギアポンプの異常検出方法。Of the annular space (26) formed between the bearing member (12) and the gear rotor (10), the cavity (32) generated in the annular space (26) when the gear rotor (10) rotates. Detect and monitor the temperature at regular intervals,
A molten resin characterized in that the number of rotations of the gear rotor (10) is reduced by decreasing the amount of resin material supplied to the gear pump (1) based on the fact that the detected temperature being monitored has dropped at a certain speed or higher. For detecting abnormalities in gear pumps.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05456999A JP3702118B2 (en) | 1999-03-02 | 1999-03-02 | Gear pump for molten resin, abnormality detection device and abnormality detection method thereof |
Applications Claiming Priority (1)
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JP05456999A JP3702118B2 (en) | 1999-03-02 | 1999-03-02 | Gear pump for molten resin, abnormality detection device and abnormality detection method thereof |
Publications (2)
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