JP3700991B2 - Method for mounting fuel injection device on engine and fuel injection device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料噴射装置をエンジンに装着する方法と燃料噴射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明の発明者らは、本発明に先立ち、図4に示すエンジン装着用の燃料噴射装置を製作した。この燃料噴射装置123は、次のように構成してある。
この燃料噴射装置123は、ポンプケース101と、ポンプケース101に固定した燃料噴射ポンプ102と、ポンプケース101内に架設した燃料噴射カム軸103と、ポンプケース101のケース端壁104に設けた接続部105と、この接続部105から突出させた燃料噴射カム軸103の入力端部106とを備えている。
【0003】
そして、エンジンの調時伝動ギヤケース108にポンプケース101をその接続部105で接続できるようにし、燃料噴射カム軸103の入力端部106に燃料噴射カムギヤ107を所定の姿勢で固定できるようにし、調時伝動ギヤケース108に接続したポンプケース101を、燃料噴射カム軸103を中心として回転できるようにし、回転を停止させた姿勢のポンプケース101を調時伝動ギヤケース108に固定できるようにしている。
【0004】
本発明の発明者らは、上記装置123を次のようにしてエンジンに装着した。
エンジンの調時伝動ギヤケース108にポンプケース101をその接続部105で接続する作業と、燃料噴射カム軸103の入力端部106に燃料噴射カムギヤ107を所定の姿勢で固定する作業と、クランクギヤ115の連動ギヤ116に燃料噴射カムギヤ107を所定の姿勢で噛み合わせる作業とを行った。クランクギヤ115から燃料噴射カムギヤ107までの調時伝動ギヤ列143の各ギヤ同士の噛み合わせは各ギヤに設けたマーク114同士を符合させて行った。
【0005】
上記装置123には、本発明の装置のように、燃料噴射カム軸103の回転を仮止めする手段はなく、この装置123をエンジンに装着する場合には、エンジンの調時伝動ギヤケース108にポンプケース101を接続した後、燃料の噴射開始時期を設定する作業を行う必要がある。
【0006】
燃料の噴射開始時期を設定する作業は次のようにして行った。
まず、ポンプケース101を任意の姿勢で調時伝動ギヤケース108に仮止めした。次に、クランク軸117を手動でゆっくりと回転させながら、燃料噴射ポンプ102の燃料吐出口(図外)の燃料油面を目視で観察した。そして、燃料油面が盛り上がり始めたら、これを燃料噴射の開始とみなし、その時点でクランク軸117の回転を停止させた。次に、フライホイルカバー145の指針146と符合したフライホイル136の目盛り144により、クランク角度を読み取り、噴射開始時期を測定した。次に、測定した噴射開始時期を目標値に近づけるため、ポンプケース101の仮止めを解除し、ポンプケース101を回転させた。この回転により、燃料噴射カム軸103に対する燃料噴射ポンプ102の姿勢を修正し、再度、ポンプケース101を仮止めした。以降、噴射開始時期が目標値になるまで、噴射開始時期の測定と、燃料噴射ポンプ102の姿勢の修正を繰り返した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記技術には、次の問題がある。
上記技術では、燃料噴射ポンプ102の燃料吐出口の燃料油面が盛り上がり始めるのを目視で観察し、これに基づいて燃料の噴射開始時期を測定する。しかし、このような観察方法では、正確さを欠き、噴射開始時期の測定精度が低くなる。また、調時伝動ギヤ列143の遊びも噴射開始時期の測定精度を低下させる要因になる。このように、上記技術では、噴射開始時期の測定精度が低いため、噴射開始時期を正確に設定できない。
【0008】
また、上記技術では、エンジンの調時伝動ギヤケース108にポンプケース101を接続した後、噴射開始時期を設定する作業を行う。この作業では、噴射開始時期の測定と、燃料噴射ポンプ102の姿勢の修正とを繰り返すため、その作業時間は比較的長くなる。そして、この作業により燃料噴射ポンプ102の姿勢が決まった後、この燃料噴射ポンプ102に燃料噴射管(図外)を接続する作業が行われる。このように、上記技術では、エンジンの組み立て作業の一部であるポンプケース101の接続作業と燃料噴射管の接続作業との間に、エンジンの組み立て作業に無関係な噴射開始時期の設定作業が割り込み、比較的長い時間、エンジンの組み立て作業を中断させるため、エンジンの組み立て作業が停滞する。
【0009】
各発明が解決しようとする課題は次の通りである。
第1発明から第3発明は、いずれも、エンジンに燃料噴射装置を装着する方法に関するものである。第1発明は、燃料の噴射開始時期を正確に設定できるとともに、エンジンの組み立て作業が停滞しないものを提供することを課題とする。第2発明は、第1発明の課題に加え、燃料噴射時期をより正確に設定できるとともに、燃料噴射カム軸の仮止め手段である一対のオネジ杆を有効利用できるものを提供することを課題とする。第3発明は、第2発明の課題に加え、燃料噴射カム軸の姿勢を予備調節する作業を迅速かつ正確に行えるものを提供することを課題とする。
【0010】
第4発明と第5発明は、いずれもエンジン装着用のエンジンに関するものである。第4発明は、第1発明から第3発明の方法に有効に用いることができるものを提供することを課題とする。第5発明は、第4発明の課題に加え、一対のオネジ杆の螺動操作を容易に行えるものを提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
第1発明から第5発明の主要な構成は次の通りである。
(第1発明)
第1発明は、燃料噴射装置をエンジンに装着する方法に関するものである。
第1発明は、ポンプケース1と、燃料噴射ポンプ2と、燃料噴射カム軸3と、接続部5と、燃料噴射カム軸3の入力端部6と、一対のオネジ杆37a・37bとを備えたエンジン装着用の燃料噴射装置23を用い、次の作業を行うことを特徴とする。
【0012】
燃料噴射カム軸3の回転を仮止めする作業と、クランク軸17の回転を仮止めする作業とを行う。燃料噴射カム軸3の回転を仮止めする作業では、一対のオネジ杆37a・37bで燃料噴射カム軸3の正逆回転3a・3bを受け止める。
【0013】
次に、エンジンの調時伝動ギヤケース8にポンプケース1を接続する作業と、調時伝動ギヤ列43の噛み合わせ作業とを行う。次に、ポンプケース1を回転させ、調時伝動ギヤ列43の遊びをなくした後、ポンプケース1を調時伝動ギヤケース8に固定する。
次に、燃料噴射カム軸3の回転の仮止めと、クランク軸17の回転の仮止めとを解除する。
これにより、上記調時伝動ギヤ列43の遊びをなくす際、燃料噴射カム軸3にかかる正回転3aと同じ向きの反力が、正回転3aを受け止めるオネジ杆37aで受け止められ、燃料噴射カム軸3の仮止め姿勢をずらすことなく、噴射開始時期の設定が行われるようにした。
【0014】
尚、燃料噴射カム軸3とクランク軸17の仮止めの姿勢は次のようにして決める。燃料噴射装置23を組み付けるエンジンの機種と噴射開始時期の目標値が定まると、クランク軸17と燃料噴射カム軸3と燃料噴射ポンプ2との相対的な姿勢は、実測により又は計算により定まる。このため、燃料噴射装置23をエンジンに装着した時に、上記相対的な姿勢が再現されるように、燃料噴射カム軸3とクランク軸17との仮止めの姿勢を決める。また、燃料噴射カム軸3の正回転3aとは、エンジン運転中に、クランク軸17から燃料噴射カム軸3が連動される向きの回転をいい、逆回転3bとは、正回転3aと逆向きの回転をいう。
【0015】
(第2発明)
第2発明は、燃料噴射装置をエンジンに装着する方法に関するものである。
第2発明は、第1発明において、燃料噴射カム軸3の回転を仮止めする作業を行うに際し、燃料噴射カム軸3の姿勢を予備調節する作業を行った後、燃料カム軸3の姿勢を微調節する作業を行い、この微調節の作業に一対のオネジ杆37a・37bを利用することを特徴とする。
【0016】
(第3発明)
第3発明は、燃料噴射装置をエンジンに装着する方法に関するものである。
第3発明は、第2発明において、燃料噴射カム軸3の姿勢を予備調節する作業を行うに際し、燃料噴射カム軸3をステップモータ41で回転させることを特徴とする。
【0017】
第4発明は、エンジン装着用の燃料噴射装置に関するものである。
第4発明は、ポンプケース1、ポンプケース1に固定した燃料噴射ポンプ2と、ポンプケース1内に架設した燃料噴射カム軸3と、ポンプケース1のケース端壁4に設けた接続部5と、この接続部5から突出させた燃料噴射カム軸3の入力端部6と、ポンプケース1のケース壁11に螺動自在に貫通させた一対のオネジ杆37a・37bとを備えた、エンジン装着用の燃料噴射装置であって、
一対のオネジ杆37a・37bの先端を燃料噴射カム軸3に接当させ、燃料噴射カム軸3の正回転3aを一方のオネジ杆37aで、逆回転3bを他方のオネジ杆37bでそれぞれ受け止めることにより、燃料噴射カム軸3を所定の姿勢でポンプケース1に仮止めできるようにし、
エンジンの調時伝動ギヤケース8にポンプケース1をその接続部5で接続できるようにし、燃料噴射カム軸3の入力端部6に燃料噴射カムギヤ7を所定の姿勢で固定できるようにし、調時伝動ギヤケース8に接続したポンプケース1を、燃料噴射カム軸3を中心として回転できるようにし、回転を停止させた姿勢のポンプケース1を調時伝動ギヤケース8に固定できるようにすることにより、
燃料噴射カム軸3にその正回転3aと同じ向きの反力がかかると、その反力が正回転3aを受け止めるオネジ杆37aで受け止められ、燃料噴射カム軸3の仮止め姿勢がずれることがないようにした。
【0018】
第5発明は、エンジン装着用の燃料噴射装置に関するものである。
第5発明は、第4発明において、ポンプケース1の横一側のケース壁11に一対のオネジ杆37a・37bを貫通させたことを特徴とする。
【0019】
【作用】
第1発明の作用は次の通りである。
第1発明では、ポンプケース1を調時伝動ギヤケース8に接続する前に、ポンプケース1に燃料噴射カム軸3を仮止めするので、ポンプケース1を治具等に固定した状態で、燃料噴射カム軸3の仮止め作業を行うことができ、その仮止めの姿勢を正確に設定できる。
【0020】
また、燃料噴射カム軸3の正逆回転3a・3bを一対のオネジ杆37a・37bでそれぞれ受け止めるので、燃料噴射カム軸3の仮止めの姿勢を確実に維持できる。また、クランク軸17の姿勢は、ピストンの位置の測定等により、正確に特定することができるので、クランク軸17の仮止め姿勢も正確に設定できる。
【0021】
また、ポンプケース1を燃料噴射カム軸3の逆回転3bと同じ方向19に回転させるだけで、調時伝動ギヤ列43の遊びをなくすことができる。その際、燃料噴射カム軸3にその正回転3aと同じ向きの反力がかかるが、この反力は正回転3aを受け止めるオネジ杆37aで受け止められるので、燃料噴射カム軸3の仮止めの姿勢がずれることはない。
【0022】
第1発明では、燃料噴射カム軸3とクランク軸17とを所定の姿勢で仮止めした後、調時伝動ギヤケース8にポンプケース1を接続し、調時伝動ギヤ列43の噛み合わせを行い、ポンプケース1を回転させるだけで、噴射開始時期の設定が行われる。このうち、燃料噴射カム軸3を仮止めする作業は、ポンプケース1を調時伝動ギヤケース8に接続する前に行われるため、エンジンの組み立て作業から分離して行うことができる。また、残りの作業は、エンジンの組み立て作業中、比較的短時間で行うことができる。
【0023】
【発明の効果】
(第1発明)
第1発明は次の効果を奏する。
第1発明では、燃料噴射カム軸3の仮止めの姿勢を正確に設定でき、その姿勢を確実に維持できる。また、クランク軸17の仮止めの姿勢も正確に設定できる。また、調時伝動ギヤ列43の遊びをなくすことができ、その際、燃料噴射カム軸3の仮止め姿勢がずれることはない。これらの理由により、第1発明では、燃料噴射時期を正確に設定できる。
【0024】
第1発明では、噴射開始時期を設定する作業のうち、燃料噴射カム軸3を仮止めする作業は、エンジンの組み立て作業から分離して行うことができ、残りの作業は、エンジンの組み立て作業中、比較的短時間で行うことができる。このため、エンジンの組み立て作業が停滞しない。
【0025】
(第2発明)
第2発明は、第1発明の効果に加え、次の効果を奏する。
第2発明では、燃料噴射カム軸3の姿勢を予備調節した後、その姿勢を微調節するので、燃料噴射カム軸3の仮止めの姿勢を正確に設定できる。このため、燃料噴射時期をより正確に設定できる。
【0026】
第2発明では、一対のオネジ杆37a・37bの螺動操作により、燃料噴射カム軸3の姿勢の微調節を行う。このため、燃料噴射カム軸3の仮止め手段である一対のオネジ杆37a・37bを、燃料噴射カム軸3の姿勢の微調節手段としても有効に利用できる。
【0027】
(第3発明)
第3発明は、第2発明の効果に加え、次の効果を奏する。
第3発明では、燃料噴射カム軸3の姿勢を予備調節する作業を行うに際し、燃料噴射カム軸3をステップモータ41で回転させる。このため、予備調節の作業を迅速かつ正確に行うことができる。
【0028】
第3発明では、燃料噴射カム軸3の姿勢をステップモータ41で予備調節した後、その姿勢を一対のオネジ杆37a・37bにより微調節する。このため、ステップモータ41に位置決め精度の高いものを用いる必要がない。
【0029】
(第4発明)
第4発明は、次の効果を奏する。
第4発明の装置は、第1発明から第3発明の方法に有効に用いることができる。
【0030】
(第5発明)
第5発明は、第4発明の効果に加え、次の効果を奏する。
第4発明では、ポンプケース1の横一側方のケース壁11に一対のオネジ杆37a・37bを貫通させるので、その螺動操作をポンプケース1の横一側方で容易に行うことができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1〜図3は本発明の実施形態を説明する図である。この実施形態は、燃料噴射装置をエンジンに装着する方法と燃料噴射装置に関するものである。
【0032】
図3に燃料噴射装置を装着したディーゼルエンジンを示す。このエンジンの構成は次の通りである。
クランクケース20の後部にフライホイルカバー45を装着し、その内部にフライホイル36を収容している。クランクケース20の前部に調時伝動ギヤケース8を取り付け、この調時伝動ギヤケース8の前部にエンジン冷却ファン21を取り付けている。この調時伝動ギヤケース8の一端部はクランクケース20の横壁よりも横側に大きく導出させている。この導出端部22の後部に燃料噴射装置23を取り付けている。燃料噴射装置23の後部にはガバナ部24を装着している。
【0033】
図1と図2に燃料噴射装置を示す。この燃料噴射装置23の構成は次の通りである。
燃料噴射装置23は、ポンプケース1と、ポンプケース1に固定した燃料噴射ポンプ2と、ポンプケース1内に架設した燃料噴射カム軸3と、ポンプケース1のケース端壁4に設けた接続部5と、この接続部5から突出させた燃料噴射カム軸3の入力端部6と、ポンプケース1のケース壁11に螺動自在に貫通させ一対のオネジ杆37a・37bとを備えている。この一対のオネジ杆37a・37bは燃料噴射カム軸3の仮止め手段10として機能する。
【0034】
一対のオネジ杆37a・37bの先端を燃料噴射カム軸3に接当させ、燃料噴射カム軸3の正回転3aを一方のオネジ杆37aで、逆回転3bを他方のオネジ杆37bでそれぞれ受け止めることにより、燃料噴射カム軸3を所定の姿勢でポンプケース1に仮止めできるようにしている。
【0035】
エンジンの調時伝動ギヤケース8にポンプケース1をその接続部5で接続できるようにし、燃料噴射カム軸3の入力端部6に燃料噴射カムギヤ7を所定の姿勢で固定できるようにし、調時伝動ギヤケース8に接続したポンプケース1を、燃料噴射カム軸3を中心として回転できるようにし、回転を停止させた姿勢のポンプケース1を調時伝動ギヤケース8に固定できるようにしている。
【0036】
上記構成の詳細は次の通りである。
図2に示すように、燃料噴射ポンプ2には列型のものを用いている。ポンプケース1に燃料噴射ポンプ2を固定するため、ポンプケース1内にその上部から燃料噴射ポンプ2を差し込み、そのフランジ部25をポンプ取り付けボルト26でポンプケース1に固定している。ポンプケース1内に燃料噴射カム軸3を架設するため、図1(A)に示すように、ポンプケース1のケース端壁4にベアリング30を設け、このベアリング30に燃料噴射カム軸3を軸受けさせている。燃料噴射カム軸3のカム面49には燃料噴射ポンプ3のタペット50を接当させている。ポンプケース1の接続部5を、ポンプケース1のケース端壁4にビス29で固定している。
【0037】
図1(B)に示すように、一対のオネジ杆37a・37bを、ポンプケース1の横一側のケース壁11に平行な姿勢で貫通させている。燃料噴射カム軸3に長方形の係止ブロック38を形成し、この係止ブロック38の平坦面38cの両端部に位置する一対の個所38a・38bに一対のオネジ杆37a・37bの先端を接当させている。
【0038】
図1(A)に示すように、調時伝動ギヤケース8にポンプケース1を接続できるようにするため、調時伝動ギヤケース8の背板31にあけた嵌合孔32に接続部5を内嵌できるようにしている。また、燃料噴射カム軸3の入力端部6に燃料噴射カムギヤ7を所定の姿勢で固定できるようにするため、入力端部6にキー溝27を設け、キー28により燃料噴射カムギヤ7を固定できるようにしている。
【0039】
また、調時伝動ギヤケース8に接続したポンプケース1を燃料噴射カム軸3を中心として回転できるようにするため、図2に示すように、接続部5を円環状に形成し、その中心部から燃料噴射カム軸3の入力端部6を突出させ、図1(A)に示すように、調時伝動ギヤケース8の円型の嵌合孔32に、接続部5が回転自在に内嵌されるようにしてある。また、回転を停止させた姿勢のポンプケース1を調時伝動ギヤケース8に固定できるようにするため、図2(B)に示すように、ポンプケース1のケース端壁4に燃料噴射カム軸3を中心とする円弧状の長孔34を設け、図1(A)に示すように、この長孔34に挿通させた取り付けボルト33でポンプケース1を調時伝動ギヤケース8に固定できるようにしている。
【0040】
上記燃料噴射装置23をエンジンに装着する方法は次の通りである。
まず、図1(B)に示すように、燃料噴射カム軸3の回転を仮止めする作業と、クランク軸17の回転を仮止めする作業とを行う。
【0041】
燃料噴射カム軸3の回転を仮止めする作業では、一対のオネジ杆37a・37bの先端を燃料噴射カム軸3に接当させ、燃料噴射カム軸3の正回転3aを一方のオネジ杆37aで、逆回転3bを他方のオネジ杆37bでそれぞれ受け止めることにより、燃料噴射カム軸3を所定の姿勢でポンプケース1に仮止めする。
クランク軸17の回転を仮止めする作業では、クランク軸17を所定の姿勢でエンジンに仮止めする。
【0042】
次に、エンジンの調時伝動ギヤケース8にポンプケース1をその接続部5で接続する作業と、燃料噴射カム軸3の入力端部6に燃料噴射カムギヤ7を所定の姿勢で固定する作業と、クランクギヤ15の連動ギヤ16に燃料噴射カムギヤ7を所定の姿勢で噛み合わせる作業とを行う。
【0043】
次に、調時伝動ギヤケース8に接続したポンプケース1を、燃料噴射カム軸3を中心として、その逆回転3bと同じ方向19に回転させ、クランクギヤ15から燃料噴射カムギヤ7までの調時伝動ギヤ列43の遊びがなくなることにより、ポンプケース1の回転が停止した後、停止した姿勢のポンプケース1を調時伝動ギヤケース8に固定する。
次に、燃料噴射カム軸3の回転の仮止めと、クランク軸17の回転の仮止めとを解除する。
【0044】
上記方法の詳細は次の通りである。
前記した燃料噴射カム軸3の回転を仮止めする作業を行うに際し、燃料噴射カム軸3の姿勢を予備調節する作業を行った後、燃料噴射カム軸3の姿勢を微調節する作業を行う。
【0045】
燃料噴射カム軸3の姿勢を予備調節する作業では、一対のオネジ杆37a・37bの先端を燃料噴射カム軸3から離した状態で、燃料噴射カム軸3を回転させることにより、燃料噴射カム軸3の姿勢を所定の姿勢に近づける。
【0046】
燃料噴射カム軸3の姿勢を微調節する作業では、一対のオネジ杆37a・37bの先端を燃料噴射カム軸3に接当させる作業と、燃料噴射カム軸3の姿勢を検出する作業とを行う。
【0047】
検出した燃料噴射カム軸3の姿勢が所定の姿勢よりも正回転3a方向にずれている場合には、逆回転3bを受け止めるオネジ杆37bを燃料噴射カム軸3から離れる方向に螺動させた後、他方のオネジ杆37aを燃料噴射カム軸3に向けて螺動させることにより、逆回転3bを受け止めるオネジ杆37bに燃料噴射カム軸3が受け止められるまで、燃料噴射カム軸3の姿勢を逆回転3b方向にずらす。
【0048】
検出した燃料噴射カム軸3の姿勢が所定の姿勢よりも逆回転3b方向にずれている場合には、正回転3aを受け止めるオネジ杆37aを燃料噴射カム軸3から離れる方向に螺動させた後、他方のオネジ杆37bに向けて螺動させることにより、正回転3aを受け止めるオネジ杆37aに燃料噴射カム軸3が受け止められるまで、燃料噴射カム軸3の姿勢を正回転3a方向にずらす。この実施形態における燃料噴射カム軸3の所定の姿勢とは、図2(B)に示す姿勢をいう。すなわち、燃料噴射ポンプ2のプランジャの軸線47から、燃料噴射カム軸3の正回転3a方向に僅かな角度48だけキー溝27をずらした姿勢をいう。
【0049】
燃料噴射カム軸3の姿勢を予備調節する作業を行うに際しては、図2(A)に示すように、燃料噴射カム軸3をステップモータ41で回転させる。燃料噴射カム軸3の姿勢の検出は、ステップモータ41に内設しているロータリエンコーダにより行う。
【0050】
図1(B)に示すように、前記クランク軸17を仮止めするには、フライホイルカバー45に押さえボルト39を螺動自在に挿通し、この押さえボルト39の先端をフライホイル36に接当させることにより行う。また、クランク軸17の姿勢は、ピストンの位置をダイヤルゲージ等で測定することにより測定できる。また、フライホイルカバー45の指針46と符合したフライホイル36の目盛り44により、クランク角度を読み取ることによっても特定できる。また、前記調時伝動ギヤ列43の各ギヤ同士の噛み合わせは、各ギヤに設けたマーク14同士を符合させて行う。
【0051】
前記燃料噴射カム軸3の仮止めの解除は、一対のオネジ杆37a・37bをポンプケース1から抜き取ることにより行う。一対のオネジ杆37a・37bを抜き取った後のネジ孔は栓で塞いでおく。また、前記クランク軸17の仮止めの解除は、押さえボルト39をフライホイルカバー45から抜き取ることにより行う。押さえボルト39を抜き取った後のネジ孔は栓で塞いでおく。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る燃料噴射装置とこれをエンジンに装着する方法を説明する図で、図1(A)は調時伝動ギヤケースに装着した燃料噴射装置の要部縦断面図、図1(B)は図1(A)のB−B線断面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る燃料噴射装置を説明する図で、図2(A)は燃料噴射装置の側面図、図2(B)は燃料噴射装置の正面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る燃料噴射装置を装着したエンジンの平面図である。
【図4】従来技術に係る燃料噴射装置とこれをエンジンに装着する方法を説明する図で、図4(A)は調時伝動ギヤケースに装着した燃料噴射装置の要部縦断面図、図4(B)は図4(A)のB−B線断面図である。
【符号の説明】
1…ポンプケース、2…燃料噴射ポンプ、3…燃料噴射カム軸、3a・3b…正逆回転、4…ケース端壁、5…接続部、6…入力端部、7…燃料噴射カムギヤ、8…調時伝動ギヤケース、11…ケース壁、15…クランクギヤ、16…連動ギヤ、17…クランク軸、19…逆回転3bと同じ方向、23…燃料噴射装置、37a・37b…一対のオネジ杆、41…ステップモータ、43…調時伝動ギヤ列。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method of mounting a fuel injection device on an engine and a fuel injection device.
[0002]
[Prior art]
Prior to the present invention, the inventors of the present invention manufactured a fuel injection device for engine mounting shown in FIG. The
The
[0003]
Then, the
[0004]
The inventors of the present invention mounted the
The operation of connecting the
[0005]
The
[0006]
The work for setting the fuel injection start time was performed as follows.
First, the
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
The above technique has the following problems.
In the above technology, the fuel oil level at the fuel discharge port of the
[0008]
In the above technique, after the
[0009]
Problems to be solved by each invention are as follows.
The first to third inventions all relate to a method of mounting a fuel injection device on an engine. It is an object of the first invention to provide a fuel injection start timing that can be accurately set and the assembly work of the engine does not stagnate. In addition to the problems of the first invention, the second invention provides an apparatus that can set the fuel injection timing more accurately and that can effectively use a pair of male screw rods as temporary fixing means for the fuel injection camshaft. To do. In addition to the subject of the second invention, the third invention is intended to provide a device that can quickly and accurately perform the work of preliminarily adjusting the attitude of the fuel injection camshaft.
[0010]
The fourth invention and the fifth invention both relate to an engine for engine mounting. 4th invention makes it a subject to provide what can be used effectively for the method of 1st invention from 3rd invention. In addition to the subject of 4th invention, the 5th invention makes it a subject to provide what can perform the screwing operation of a pair of male screw rods easily.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
The main configurations of the first to fifth inventions are as follows.
(First invention)
The first invention relates to a method of mounting a fuel injection device on an engine.
The first invention includes a pump case 1, a
[0012]
An operation of temporarily stopping the rotation of the
[0013]
Next, an operation of connecting the pump case 1 to the engine timing
Next, the temporary stop of the rotation of the fuel
Thereby, when the play of the timing
[0014]
The temporarily fixed posture of the
[0015]
(Second invention)
The second invention relates to a method of mounting a fuel injection device on an engine.
According to a second aspect of the invention, in the first aspect of the invention, when the operation of temporarily stopping the rotation of the
[0016]
(Third invention)
The third invention relates to a method of mounting a fuel injection device on an engine.
The third invention is characterized in that, in the second invention, the
[0017]
The fourth invention relates to a fuel injection device for mounting an engine.
The fourth invention includes a pump case 1, a
The tips of the pair of
The pump case 1 can be connected to the engine timing
When a reaction force in the same direction as the
[0018]
The fifth invention relates to a fuel injection device for mounting an engine.
The fifth invention is characterized in that, in the fourth invention, a pair of male threaded
[0019]
[Action]
The operation of the first invention is as follows.
In the first invention, since the
[0020]
Further, since the forward and reverse
[0021]
Further, the play of the timing
[0022]
In the first invention, after temporarily fixing the
[0023]
【The invention's effect】
(First invention)
The first invention has the following effects.
In the first invention, the temporarily fixed posture of the
[0024]
In the first invention, among the operations for setting the injection start timing, the operation for temporarily fixing the
[0025]
(Second invention)
The second invention has the following effects in addition to the effects of the first invention.
In the second invention, since the attitude of the
[0026]
In the second invention, the posture of the
[0027]
(Third invention)
In addition to the effects of the second invention, the third invention has the following effects.
In the third aspect of the invention, the
[0028]
In the third aspect of the invention, the posture of the
[0029]
(Fourth invention)
The fourth invention has the following effects.
The apparatus of the fourth invention can be effectively used in the methods of the first to third inventions.
[0030]
(Fifth invention)
The fifth invention has the following effects in addition to the effects of the fourth invention.
In the fourth aspect of the invention, since the pair of male threaded
[0031]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. 1 to 3 are diagrams illustrating an embodiment of the present invention. This embodiment relates to a method of mounting a fuel injection device on an engine and a fuel injection device.
[0032]
FIG. 3 shows a diesel engine equipped with a fuel injection device. The configuration of this engine is as follows.
A
[0033]
1 and 2 show the fuel injection device. The configuration of the
The
[0034]
The tips of the pair of
[0035]
The pump case 1 can be connected to the engine timing
[0036]
Details of the above configuration are as follows.
As shown in FIG. 2, the
[0037]
As shown in FIG. 1B, a pair of
[0038]
As shown in FIG. 1A, in order to connect the pump case 1 to the timing
[0039]
Further, in order to allow the pump case 1 connected to the timing
[0040]
A method of mounting the
First, as shown in FIG. 1B, an operation of temporarily stopping the rotation of the
[0041]
In the operation of temporarily stopping the rotation of the
In the operation of temporarily fixing the rotation of the
[0042]
Next, an operation of connecting the pump case 1 to the engine timing
[0043]
Next, the pump case 1 connected to the timing
Next, the temporary stop of the rotation of the fuel
[0044]
Details of the above method are as follows.
When performing the operation of temporarily stopping the rotation of the fuel
[0045]
In the pre-adjustment of the posture of the
[0046]
In the operation of finely adjusting the posture of the fuel
[0047]
When the detected posture of the
[0048]
When the detected posture of the
[0049]
When performing an operation for preliminarily adjusting the posture of the
[0050]
As shown in FIG. 1B, in order to temporarily fix the
[0051]
The temporary stop of the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram for explaining a fuel injection device according to an embodiment of the present invention and a method for mounting the fuel injection device on an engine, and FIG. 1 (A) is a longitudinal sectional view of an essential part of the fuel injection device mounted on a timing transmission gear case. FIG. 1B is a cross-sectional view taken along line BB in FIG.
2A and 2B are diagrams illustrating a fuel injection device according to an embodiment of the present invention. FIG. 2A is a side view of the fuel injection device, and FIG. 2B is a front view of the fuel injection device.
FIG. 3 is a plan view of an engine equipped with a fuel injection device according to an embodiment of the present invention.
4 is a diagram for explaining a fuel injection device according to the prior art and a method for mounting the fuel injection device on an engine. FIG. 4 (A) is a longitudinal sectional view of a main part of the fuel injection device mounted on a timing transmission gear case. (B) is the BB sectional drawing of FIG. 4 (A).
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Pump case, 2 ... Fuel injection pump, 3 ... Fuel injection cam shaft, 3a * 3b ... Forward / reverse rotation, 4 ... Case end wall, 5 ... Connection part, 6 ... Input end part, 7 ... Fuel injection cam gear, 8 ... Timing transmission gear case, 11 ... Case wall, 15 ... Crank gear, 16 ... Interlocking gear, 17 ... Crankshaft, 19 ... Same direction as
Claims (5)
燃料噴射カム軸(3)の回転を仮止めする作業と、クランク軸(17)の回転を仮止めする作業とを行い、
燃料噴射カム軸(3)の回転を仮止めする作業では、一対のオネジ杆(37a)・(37b)の先端を燃料噴射カム軸(3)に接当させ、燃料噴射カム軸(3)の正回転(3a)を一方のオネジ杆(37a)で、逆回転(3b)を他方のオネジ杆(37b)でそれぞれ受け止めることにより、燃料噴射カム軸(3)を所定の姿勢でポンプケース(1)に仮止めし、
クランク軸(17)の回転を仮止めする作業では、クランク軸(17)を所定の姿勢でエンジンに仮止めし、
次に、エンジンの調時伝動ギヤケース(8)にポンプケース(1)をその接続部(5)で接続する作業と、燃料噴射カム軸(3)の入力端部(6)に燃料噴射カムギヤ(7)を所定の姿勢で固定する作業と、クランクギヤ(15)又はその連動ギヤ(16)に燃料噴射カムギヤ(7)を所定の姿勢で噛み合わせる作業とを行い、
次に、調時伝動ギヤケース(8)に接続したポンプケース(1)を、燃料噴射カム軸(3)を中心として、その逆回転(3b)と同じ方向(19)に回転させ、クランクギヤ(15)から燃料噴射カムギヤ(7)までの調時伝動ギヤ列(43)の遊びがなくなることにより、ポンプケース(1)の回転が停止した後、停止した姿勢のポンプケース(1)を調時伝動ギヤケース(8)に固定し、
次に、燃料噴射カム軸(3)の回転の仮止めと、クランク軸(17)の回転の仮止めとを解除することにより、
上記調時伝動ギヤ列 ( 43 ) の遊びをなくす際、燃料噴射カム軸 ( 3 ) にかかる正回転 ( 3a ) と同じ向きの反力が、正回転 ( 3a ) を受け止めるオネジ杆 ( 37a ) で受け止められ、燃料噴射カム軸 ( 3 ) の仮止め姿勢をずらすことなく、噴射開始時 期の設定が行われるようにしたことを特徴とする、燃料噴射装置をエンジンに装着する方法。A pump case (1), a fuel injection pump (2) fixed to the pump case (1), a fuel injection camshaft (3) installed in the pump case (1), and a case end wall of the pump case (1) A connecting portion (5) provided in (4), an input end portion (6) of the fuel injection camshaft (3) protruding from the connecting portion (5), and a case wall (11) of the pump case (1). A fuel injection device (23) for mounting an engine comprising a pair of male screw rods (37a) and (37b) threadably passed through
The operation of temporarily stopping the rotation of the fuel injection camshaft (3) and the operation of temporarily stopping the rotation of the crankshaft (17) are performed.
In the operation of temporarily stopping the rotation of the fuel injection camshaft (3), the tip ends of the pair of male screws (37a) and (37b) are brought into contact with the fuel injection camshaft (3), and the fuel injection camshaft (3) By receiving the forward rotation (3a) with one male screw rod (37a) and the reverse rotation (3b) with the other male screw rod (37b), the fuel injection camshaft (3) is placed in a predetermined posture in the pump case (1 ) Temporarily,
In the work of temporarily fixing the rotation of the crankshaft (17), the crankshaft (17) is temporarily fixed to the engine in a predetermined posture,
Next, the operation of connecting the pump case (1) to the engine timing transmission gear case (8) at its connecting portion (5), and the fuel injection cam gear (to the input end portion (6) of the fuel injection cam shaft (3)). 7) to fix the fuel injection cam gear (7) in a predetermined posture to the crank gear (15) or its interlocking gear (16).
Next, the pump case (1) connected to the timing transmission gear case (8) is rotated around the fuel injection camshaft (3) in the same direction (19) as the reverse rotation (3b), and the crank gear ( 15) to the fuel injection cam gear (7), the play of the timing transmission gear train (43) is eliminated, and the pump case (1) in the stopped position is timed after the rotation of the pump case (1) stops. Secure to the transmission gear case (8)
Next, by temporarily releasing the rotation of the fuel injection camshaft (3) and temporarily stopping the rotation of the crankshaft (17) ,
When eliminating the play of the timing transmission gear train (43), a reaction force in the same direction as according forward rotation to the fuel injection cam shaft (3) (3a) is in male screw rod for receiving the forward rotation (3a) (37a) receiving is, without shifting the temporary fixing position of the fuel injection cam shaft (3), a method of mounting, characterized in that the setting of injection starting time period is to be performed, the fuel injection device to an engine.
燃料噴射カム軸(3)の姿勢を予備調節する作業を行った後、燃料噴射カム軸(3)の姿勢を微調節する作業を行い、
燃料噴射カム軸(3)の姿勢を予備調節する作業では、一対のオネジ杆(37a)・(37b)の先端を燃料噴射カム軸(3)から離した状態で、燃料噴射カム軸(3)を回転させることにより、燃料噴射カム軸(3)の姿勢を所定の姿勢に近づけ、
燃料噴射カム軸(3)の姿勢を微調節する作業では、一対のオネジ杆(37a)・(37b)の先端を燃料噴射カム軸(3)に接当させる作業と、燃料噴射カム軸(3)の姿勢を検出する作業とを行い、
検出した燃料噴射カム軸(3)の姿勢が所定の姿勢よりも正回転(3a)方向にずれている場合には、逆回転(3b)を受け止めるオネジ杆(37b)を燃料噴射カム軸(3)から離れる方向に螺動させた後、他方のオネジ杆(37a)を燃料噴射カム軸(3)に向けて螺動させることにより、逆回転(3b)を受け止めるオネジ杆(37b)に燃料噴射カム軸(3)が受け止められるまで、燃料噴射カム軸(3)の姿勢を逆回転(3b)方向にずらし、
検出した燃料噴射カム軸(3)の姿勢が所定の姿勢よりも逆回転(3b)方向にずれている場合には、正回転(3a)を受け止めるオネジ杆(37a)を燃料噴射カム軸(3)から離れる方向に螺動させた後、他方のオネジ杆(37b)を燃料噴射カム軸(3)に向けて螺動させることにより、正回転(3a)を受け止めるオネジ杆(37a)に燃料噴射カム軸(3)が受け止められるまで、燃料噴射カム軸(3)の姿勢を正回転(3a)方向にずらすことを特徴とする、燃料噴射装置をエンジンに装着する方法。In the method of mounting the fuel injection device according to claim 1 to the engine, when performing the operation of temporarily stopping the rotation of the fuel injection camshaft (3),
After preliminarily adjusting the attitude of the fuel injection camshaft (3), the work of finely adjusting the attitude of the fuel injection camshaft (3) is performed,
In the pre-adjustment of the posture of the fuel injection camshaft (3), the fuel injection camshaft (3) is kept in a state where the tips of the pair of male screws (37a) and (37b) are separated from the fuel injection camshaft (3). , The posture of the fuel injection camshaft (3) is brought close to a predetermined posture,
In the operation of finely adjusting the posture of the fuel injection cam shaft (3), the operation of bringing the ends of the pair of male screws (37a) and (37b) into contact with the fuel injection cam shaft (3), and the fuel injection cam shaft (3 ) To detect the posture of
When the detected posture of the fuel injection camshaft (3) is deviated in the forward rotation (3a) direction from the predetermined posture, the male screw rod (37b) for receiving the reverse rotation (3b) is attached to the fuel injection camshaft (3 ) And then screw the other male screw rod (37a) toward the fuel injection camshaft (3) to inject fuel into the male screw rod (37b) receiving the reverse rotation (3b). The posture of the fuel injection cam shaft (3) is shifted in the reverse rotation (3b) direction until the cam shaft (3) is received.
When the detected posture of the fuel injection camshaft (3) is deviated in the reverse rotation (3b) direction from the predetermined posture, the male screw rod (37a) that receives the forward rotation (3a) is attached to the fuel injection camshaft (3 ) And then screw the other male screw rod (37b) toward the fuel injection camshaft (3) to inject fuel into the male screw rod (37a) that receives the forward rotation (3a). A method for mounting a fuel injection device on an engine, wherein the posture of the fuel injection cam shaft (3) is shifted in the direction of the forward rotation (3a) until the cam shaft (3) is received.
一対のオネジ杆(37a)・(37b)の先端を燃料噴射カム軸(3)に接当させ、燃料噴射カム軸(3)の正回転(3a)を一方のオネジ杆(37a)で、逆回転(3b)を他方のオネジ杆(37b)でそれぞれ受け止めることにより、燃料噴射カム軸(3)を所定の姿勢でポンプケース(1)に仮止めできるようにし、
エンジンの調時伝動ギヤケース(8)にポンプケース(1)をその接続部(5)で接続できるようにし、燃料噴射カム軸(3)の入力端部(6)に燃料噴射カムギヤ(7)を所定の姿勢で固定できるようにし、調時伝動ギヤケース(8)に接続したポンプケース(1)を、燃料噴射カム軸(3)を中心として回転できるようにし、回転を停止させた姿勢のポンプケース(1)を調時伝動ギヤケース(8)に固定できるようにすることにより、
燃料噴射カム軸 ( 3 ) にその正回転 ( 3a ) と同じ向きの反力がかかると、その反力が正回転 ( 3a ) を受け止めるオネジ杆 ( 37a ) で受け止められ、燃料噴射カム軸 ( 3 ) の仮止め姿勢がずれることがないようにしたことを特徴とする、エンジン装着用の燃料噴射装置。A pump case (1), a fuel injection pump (2) fixed to the pump case (1), a fuel injection camshaft (3) installed in the pump case (1), and a case end wall of the pump case (1) A connecting portion (5) provided in (4), an input end portion (6) of the fuel injection camshaft (3) protruding from the connecting portion (5), and a case wall (11) of the pump case (1). A fuel injection device for mounting on an engine, comprising a pair of male screw rods (37a) and (37b) threadably passed through
The tips of the pair of male screw rods (37a) and (37b) are brought into contact with the fuel injection cam shaft (3), and the forward rotation (3a) of the fuel injection cam shaft (3) is reversed by one male screw rod (37a). By receiving the rotation (3b) with the other male screw rod (37b), the fuel injection camshaft (3) can be temporarily fixed to the pump case (1) in a predetermined posture.
The pump case (1) can be connected to the engine timing transmission gear case (8) at its connecting portion (5), and the fuel injection cam gear (7) is connected to the input end (6) of the fuel injection cam shaft (3). The pump case (1), which can be fixed in a predetermined posture and connected to the timing transmission gear case (8), can rotate about the fuel injection camshaft (3), and the pump case has a posture in which the rotation is stopped. By enabling (1) to be fixed to the timing transmission gear case (8) ,
When a reaction force in the same direction as the forward rotation ( 3a ) is applied to the fuel injection cam shaft ( 3 ) , the reaction force is received by the male screw 37 ( 37a ) that receives the forward rotation ( 3a ) , and the fuel injection cam shaft ( 3 The fuel injection device for mounting on an engine is characterized in that the temporarily fixed posture of ) is not shifted .
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