JP3697512B2 - 光分散等化方法及び光分散等化器 - Google Patents
光分散等化方法及び光分散等化器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3697512B2 JP3697512B2 JP2002126398A JP2002126398A JP3697512B2 JP 3697512 B2 JP3697512 B2 JP 3697512B2 JP 2002126398 A JP2002126398 A JP 2002126398A JP 2002126398 A JP2002126398 A JP 2002126398A JP 3697512 B2 JP3697512 B2 JP 3697512B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- dispersion
- optical
- polarization
- fiber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)
- Optical Communication System (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバを用いた超高速光伝送回線における伝送性能の向上を図る技術であり、より詳しくは光ファイバ内における偏波分散の等化方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光通信技術はレーザー発振技術や光ファイバの実用化により1980年代から急速に普及し、特にインターネットをはじめとする情報通信需要の高まりと共に、インフラ整備、特にバックボーンの大容量化や超高速化が強く望まれている。
このような要請に直結する技術としては、ビットレートの増加、波長の多重数の増加などがあり、長距離を安定的に伝送可能な光ファイバ技術の研究も進められている。
【0003】
特に、10〜40Gbpsを超えるような超高速の光伝送を支える技術は、映像・音声通信などで今後も飛躍的な情報伝送量の増加が見込まれる中、注目される技術であり、例えば本件出願人らにより特願2001―290390号公報において提案したキャリア抑圧光パルス生成方法などが提案されている。
超高速光伝送技術において、現在大きな問題となっているものに、光ファイバ伝送路の波長分散や四光波混合などの非線形効果、偏波モード分散による伝送距離限界の問題がある。
【0004】
従来の10Gbps程度以下の伝送速度における分散補償の技術では、分散の時不変性を前提とし、固定分散値を有する分散補償ファイバ(DCF)などによる対応がされてきたが、伝送速度の向上に伴って分散の変化にも対応する必要が出ている。
すなわち、光ファイバの波長分散値には温度依存性があるため、昼夜における変動、季節による変動が生じ、波長分散トレランスの厳しい超高速伝送では、分散補償量を随時変化させることのできる可変分散等化器が必要である。
【0005】
従来の可変分散等化器では、特殊な符号列を送信してその伝送路と応答から等化器を最適化するフィードバック制御方式のもの多い。例えば、偏波モード分散の補償器として、特開平7−231297号公報では、信号光をAGC回路で増幅した後、識別回路で識別し、識別前後の信号を差動増幅器で比較した結果から等化誤差信号を生成する。そして、パラメータ制御回路で偏波モード分散等化光回路のパラメータを少し変化させて等化誤差信号が減少する方向を見つける制御を繰り返して等化誤差信号を最小に追い込み、等化を実現する補償器を開示している。
【0006】
また、特開平11−196046号公報においても、光信号の特定成分の偏波を再度方向設定するために機能する偏波変成素子と、偏波変成素子の出力部に供給される信号を二つの主要な偏波状態の内の各一つに直角に方向設定した偏波状態をそれぞれ有する所定数の信号に分割し、このような各分割した信号を可変量の時間遅延させるために機能する装置(遅延装置と呼ぶ。)とを具備した補償装置を開示する。そして、遅延装置から出力される信号の歪みのレベルを測り、レベルの変化に該偏波変成素子と遅延装置を応動させることにより、補償を行う構成を示している。
【0007】
しかしながら、光ファイバを用いた時分割多重伝送技術(OTDM)や、波長多重伝送技術(WDM)、狭い波長間隔で波長多重を行うことのできる波長分割多重伝送技術(DWDM)による伝送を行う場合には、従来からのフィードバックを行う構成は制御構造の複雑化が避けられず、また高速な補償に対応しうる構成が難しいことから、今後の超高速光伝送において有効な分散等化方法とは言い難い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来技術の有する問題点に鑑みて創出されたものであり、その目的は、光ファイバにおける波長分散及び偏波モード分散を補償する光分散等化方法及び光分散等化器を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題の解決を図るため、本発明では次のような光分散等化方法を提供する。
すなわち、光ファイバを用いた伝送路における波長分散及び偏波モード分散を補償する光分散等化方法であって、次の各ステップを少なくとも含む。
(1) 伝送路からの信号光を入射する入射ステップ、
(2) 該受信光を直交する2つの偏波成分に分離する偏波分離ステップ、
(3) 各偏波成分を、それぞれある分散特性を有する媒質にポンプ光と共に入射し、四光波混合によって信号光・ポンプ光及びアイドラ光を出射する四光波混合ステップ、
(4) 該各出射光からポンプ光をそれぞれ除去するポンプ光除去ステップ、
(5) 各偏波成分毎に、信号光とアイドラ光とを乗算し、第2次高調波を発生させる第2次高調波発生ステップ、
(6) 以上のステップにより各偏波成分で発生させた第2次高調波を互いに加算する加算ステップ、
(7) 該加算ステップで生成され、分散等化を実現した光を出射する出射ステップ。
【0010】
本発明による上記方法によれば、伝送路で波長分散および偏波モード分散などにより乱れた信号をその乱れた要因が既知でなくても、受信側のみの処理により、適応等化できる。
【0011】
さらに、本発明は、光ファイバを用いた伝送路における波長分散および 偏波モード分散を補償する光分散等化器を提供することができる。
該光分散等化器では、伝送路からの信号光を入射する入射手段と、該受信光を直交する2つの偏波成分に分離する偏波分離手段とにより信号光を入力し、偏波分離する。
そして、ポンプ光を発生させるポンプ光光源を用い、各偏波成分毎に、該偏波成分と該ポンプ光とを入射し、四光波混合を発生させる。四光波混合には、信号光・ポンプ光及びアイドラ光からなる光を出射可能な、所定の分散特性を有する2つの四光波混合媒質を用いる。
【0012】
各四光波混合媒質にそれぞれ接続され、出射される光からポンプ光を除去する2つのろ波手段で信号光とアイドラ光とを抽出し、各偏波成分毎に、乗算手段でそれらを乗算し、第2次高調波を発生させる。
加算手段では各偏波成分で発生させた第2次高調波を互いに加算し、分散等化された光を出射する出射手段を備える。
以上の構成によって、伝送路における波長分散および偏波モード分散など既知ではない光波の乱れに対しても、受信側に配置する本光分散等化器のみの処理によって適応等化が可能となる。
【0013】
前記四光波混合媒質が、非線形光ファイバ又は半導体光増幅器(SOA)であってもよい。
あるいは、偏波保持高非線形分散シフト光ファイバ(PM−HNL−DSF)を用いてもよい。
また、ろ波手段と、2次非線形媒質との中途に、光増幅手段を配設する構成であって、その光増幅手段が、エルビウムファイバ増幅器(EDFA)、ファイバラマン増幅器(FRA)、希土類添加ファイバ増幅器(TDFA)、半導体光増幅器(SOA)のいずれかを用いる構成でもよい。
【0014】
乗算手段に、2次非線形媒質を用いることができる。2次非線形媒質としては、とりわけKTP(KTiOPO4:チタニルリン酸カリウム)、LiNbO3(ニオブ酸リチウム)、BBO(β-BaB2O4:β-ホウ酸バリウム)を用いるとよい。
さらに、ろ波手段に、アレイ導波路型回折格子(AWG)フィルタ、多層膜光フィルタ、ファイバグレーティングを用いることもできる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施方法を図面に示した実施例に基づいて説明する。なお、本発明の実施形態は以下に限定されず、適宜変更可能である。
光ファイバを用いた通信では、波長分散や偏波モード分散による影響を抑制することが課題とされている。波長分散とは、光パルスが光ファイバ内部を伝搬していくうちにその幅が時間的に広がってしまう分散現象の1つであり、光パルスに含まれる異なった波長の光が、波長によって異なる伝搬特性を持つために、伝搬中にその幅が時間的に広がる分散現象のことである。
【0016】
一方、偏波モード分散は、光ファイバに対する外力や、コア形状の非対称性(わずかに楕円化しているなど)により、2つの直交偏波モード成分間に群遅延差を生じ、波形劣化を引き起こす現象である。
特に1万kmに及ぶ地球規模のネットワークを構築する際に、光ファイバ内の偏波モード分散(PMD:polarization mode dispersion)は伝送容量を支配する主要な因子になっている。
【0017】
これら、分散の等化法は、従来からいくつかの手法が試みられており、光分散等化器、PMD補償器などとして提供されている。しかし、従来の光学的な補償方法では、分散補償ファイバ(DCF)のように固定分散値で補償するために時間的な分散特性の変化に対応できず、また電気的な補償方法は構成が複雑で、特にこれからの波長分割多重伝送には対応が難しく、より簡易な構成でかつ完全な等化手法が望まれていた。
【0018】
本発明では、以下のような理論構成から、図示する光分散等化回路を提供し、従来の問題を根本的に解決する。まず、完全な分散等化は次のようにして実現する。
ここで、送信波が式1で与えられるとする。
【式1】
光ファイバ伝送路の伝達関数は式2とする。
【式2】
このときの受信波形の非線形信号処理によりすべての分散を等化する技術が本発明である。
【0019】
受信波は式3で示される。
【式3】
上記受信波行列から、直交する2方向の偏波成分に分離すると共に、光増幅すると、信号に対する利得GS、アイドラに対する利得がGiとして、
x偏波成分は、
信号波成分が、
【式4】
GSUEsexp(−jΦ)であり、
アイドラ波成分が、
【式5】
GiU*Es *exp(+jΦ)である。
【0020】
同様に、y偏波成分は、
信号波成分が、
【式6】
GSVEsexp(−jΦ)であり、
アイドラ波成分が、
【式7】
GiV*Es *exp(+jΦ)である。
【0021】
この時に四光波混合で用いたポンプ光を除去し、光領域での乗算としての2次非線形光学効果により、
【式8】
GSGiUU*|Es 2|を得る。この時点で色分散成分が補償される。
同様にして、y偏波成分から
【式9】
GSGiVV*|Es 2|を得る。
【0022】
両偏波を同一偏波に合わせて合成すると、
【式10】
GSGi{UU*+VV*}|Es 2|
となり、ここで伝達関数【式2】がユニタリ性を持つとすれば、
【式11】
G2{UU*VV*|Es 2|=G2|Es 2|
となることから、送信波との完全な分散等化が行われることが分かる。
【0023】
以上の理論を基に、本発明では図1に示すような伝送路を経た信号光を効果的に適応等化する光分散等化器を提供する。ここでは
図1において、左から順にMLLD:モード同期レーザダイオード(1)、LN−Mod.:位相変調器(2)、PLC・TDM・MUX:時分割多重化手段(3)、EDFA:光増幅器(4)、SMF:シングルモードファイバ(5)、RDF:逆分散ファイバ(6)であり、その後、光増幅器(7)、シングルモードファイバ(8)、逆分散ファイバ(9)を繰り返し伝送路を形成する。
【0024】
モード同期レーザダイオード(1)は、波長が例えば1530nm、パルス幅が1.5psのモード同期半導体レーザである。そして、この出力の光パルス列を位相変調器(2)に入力する。位相変調器(2)はデジタル光位相変調器で繰り返し周波数10Ghzのデジタル位相変調を行い、デジタル位相変調された光パルス列を生成する。このとき、光パルス列は10Gbit/sのパルスである。
さらに、時分割多重化手段では、光領域における時間軸での多重化方法(Optical Time Division Multiplexing:OTDM)により、40ないし160Gbit/sに高速化する。
【0025】
光伝送システムの伝送速度を、高速化する技術としては、他に、波長軸での多重化方法(Wavelength Division Multiplexing:WDM)があり、本発明ではいずれの多重化技術用いた送信信号にも対応し、また多重化していない信号にも対応する。
【0026】
これを光ファイバを用いた光増幅器で高強度に増幅する。本実施例における光増幅器(4)(7)はEDFA(Erbium Doped Fiber Amplifier)を用いている。光増幅器(4)(7)は、例えば、Erの他、Nd等をドープした希土類添加ファイバ増幅器(TDFA)や、ファイバラマン増幅器(FRA)、半導体光増幅器(SOA)を用いることもできる。
【0027】
シングルモードファイバ(5)は光増幅器(4)から出力された光パルスを58.8km伝送する光ファイバ、逆分散ファイバ(6)は、シングルモードファイバ(5)の出力する光パルスの分散補償を行う11.2kmの長さを持つ光ファイバである。
【0028】
光増幅器(7)は長距離の伝送を行う際に中継器として作用し、図1のように光増幅器だけを用いてもよいし、光増幅器による増幅時に発生する自然光を受信時にろ波するフィルタを逆分散ファイバ(6)からの受光部に設けてもよく、構成は任意に変更が可能である。
【0029】
本発明では、以上のような伝送路を経た信号光を、図2に示す分散等化器により適応等化する。
図2において、入力口(A)から入力した光パルスは、PBS:偏波ビームスプリッタ(10)により直交する2つの偏波成分に分離される。
そのうち、一方の偏波成分(x偏波成分)は、PumpLD:ポンプ光光源(11)によるポンプ光と合波器(12)において合波され、PM−HNL−DFS:偏波保持高非線形分散シフトファイバ(13)において四光波混合を引き起こし、アイドラ光を得る。
【0030】
次に、光フィルタ(14)によりポンプ光を除去し、PM−EDFA:偏波保持エルビウムファイバ増幅器(15)において増幅する。
増幅された信号光とアイドラ光は、2次非線形媒質であるKTP(チタニルリン酸カリウム)に入射して2次非線形光学効果により乗算され、第2次高調波を発生させる。
【0031】
一方、別の偏波成分(y偏波成分)についても、ポンプ光光源(17)、合波器(18)、偏波保持高非線形分散シフトファイバ(19)、光フィルタ(20)、偏波保持エルビウムファイバ増幅器(21)、KTP(22)における各過程を経て、第2次高調波を得る。
【0032】
各偏波成分による第2次高調波はカプラ(23)によって加算される。Bは以上の過程によって分散等化された光パルスの出力口である。
以下、上記過程につきより詳細に説述する。
【0033】
偏波ビームスプリッタにより、1530nmの受信信号は、x偏波成分UEsexp(−jΦ)とy偏波成分VEsexp(−jΦ)に分離され、ポンプ光光源(11)(17)から出力される例えば1545nmのポンプ光と非線形ファイバ(13)(19)に入力することで、波長1560nmのアイドラ光が四光波混合により発生する。アイドラ光は信号光と位相共役光になる。
【0034】
ここで、四光波混合を発生させるための媒質としては、上記偏波保持高非線形分散シフト光ファイバに限らず、任意の非線形光ファイバ又は半導体光増幅器を用いることができる。
【0035】
四光波混合によって信号光・アイドラ光・ポンプ光が出力されるが、これを光フィルタ(14)(20)でろ波し、ポンプ光を除去する。
光フィルタとしては、例えばアレイ導波路型回折格子(AWG)フィルタ、多層膜光フィルタ、ファイバグレーティングなど、既知の技術を用いることができる。
【0036】
さらに、光増幅器(15)(21)において、信号光とアイドラ光を増幅し、信号光のx偏波成分・y偏波成分はそれぞれ、GSUEsexp(−jΦ)とGSVEsexp(−jΦ)と表され、波長1530nm、アイドラ光のx偏波成分・y偏波成分はそれぞれ、GiU*Es *exp(+jΦ)とGiV*Es *exp(+jΦ)で波長1560nmになる。
【0037】
光増幅器(15)(21)はとしては、上記実施例におけるPM−EDFA(Polarization Maintaining Erbium Doped Fiber Amplifier)の他、Nd等をドープした希土類添加ファイバ増幅器(TDFA)や、ファイバラマン増幅器(FRA)、半導体光増幅器(SOA)を用いることもできる。
【0038】
各信号光とアイドラ光を2次非線形媒質(16)(22)に入射すると、2次非線形光学効果が生じ、乗算されるため、GSGiUU*|Es 2|(x偏波成分)、GSGiVV*|Es 2|(x偏波成分)で表される波長772nmの第2次高調波を得る。ここで色分散成分が補償される。
【0039】
2次非線形媒質としては、KTP(KTiOPO4:チタニルリン酸カリウム)の他、LiNbO3(ニオブ酸リチウム)、BBO(β-BaB2O4:β-ホウ酸バリウム)などが好適である。
【0040】
最後に、カプラ(23)において両偏波成分を加算すると、G2|Es 2|となり、信号歪みを除去した、完全な等化が得られる。
【0041】
【発明の効果】
本発明は、以上の構成を備えるので、次の効果を奏する。
すなわち、請求項1に記載の光分散等化方法によれば、光ファイバにおける波長分散及び偏波モード分散を補償する等化方法が実現できる。特に、本構成は送信器や伝送路に特別な設備を必要とせず、受信側のみで分散等化が実現できるため、既存のインフラの活用が図れ、ネットワークの低コスト化にも寄与する。
さらに、波長分散および偏波モード分散などによる信号の乱れは、光ファイバの周辺環境による変動が激しく、従来の固定的な分散補償では対応できなかったが、本方法によれば、既知ではない乱れに対しても効果的かつ高速な補償が行える。
【0042】
請求項2ないし7に記載の光分散等化器によれば、フォトニックネットワークを構成する、長距離・超高速な光ファイバ通信に適用可能な光分散等化器を提供することができる。
すなわち、従来のフィードバックによる分散補償など、高コストで既存のインフラの改変を伴うシステムではなく、受信側に本発明による光分散等化器を設置することにより、極めて効果的な適応分散が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例における伝送路の構成図である。
【図2】 本発明に係る光分散等化器の構成図である。
【符号の説明】
10 偏波ビームスプリッタ
11 ポンプ光光源
12 合波器
13 偏波保持高非線形分散シフトファイバ
14 光フィルタ
15 偏波保持エルビウムファイバ増幅器
16 KTP
17 ポンプ光光源
18 合波器
19 偏波保持高非線形分散シフトファイバ
20 光フィルタ
21 偏波保持エルビウムファイバ増幅器
22 KTP
23 カプラ
Claims (7)
- 光ファイバを用いた伝送路における波長分散および偏波モード分散を補償する光分散等化方法であって、
伝送路からの信号光を入射する入射ステップ、
該受信光を直交する2つの偏波成分に分離する偏波分離ステップ、
各偏波成分を、それぞれある分散特性を有する媒質にポンプ光と共に入射し、四光波混合によって信号光・ポンプ光及びアイドラ光を出射する四光波混合ステップ、
該各出射光からポンプ光をそれぞれ除去するポンプ光除去ステップ、
各偏波成分毎に、信号光とアイドラ光とを乗算し、第2次高調波を発生させる第2次高調波発生ステップ、
以上のステップにより各偏波成分で発生させた第2次高調波を互いに加算する加算ステップ、
該加算ステップで生成され、分散等化を実現した光を出射する出射ステップ、
の各ステップを少なくとも備えて波長分散及び偏波モード分散による既知ではない光波の乱れに対して適応等化することを特徴とする光分散等化方法。 - 光ファイバを用いた伝送路における波長分散および偏波モード分散を補償する光分散等化器であって、
伝送路からの信号光を入射する入射手段と、
該受信光を直交する2つの偏波成分に分離する偏波分離手段と、
ポンプ光を発生させるポンプ光光源と、
各偏波成分毎に、該偏波成分と該ポンプ光とを入射し、四光波混合によって信号光・ポンプ光及びアイドラ光からなる光を出射可能な、所定の分散特性を有する2つの四光波混合媒質と、
各四光波混合媒質にそれぞれ接続され、出射される光からポンプ光を除去する2つのろ波手段と、
各偏波成分毎に、信号光とアイドラ光とを乗算し、第2次高調波を発生させる乗算手段と、
各偏波成分で発生させた第2次高調波を互いに加算する加算手段と、
加算手段からの分散等化された光を出射する出射手段と
を少なくとも備えて波長分散及び偏波モード分散による既知ではない光波の乱れに対して適応等化することを特徴とする光分散等化器。 - 前記四光波混合媒質が、非線形光ファイバ又は半導体光増幅器(SOA)である請求項2に記載の光分散等化器。
- 前記四光波混合媒質が、偏波保持高非線形分散シフト光ファイバ(PM−HNL−DSF)である請求項2に記載の光分散等化器。
- 前記ろ波手段と、前記乗算手段との中途に、光増幅手段を配設する構成であって、
該光増幅手段が、エルビウムファイバ増幅器(EDFA)、ファイバラマン増幅器(FRA)、希土類添加ファイバ増幅器(TDFA)、半導体光増幅器(SOA)のいずれかを用いる
ことを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載の光分散等化器 - 前記乗算手段に、2次非線形媒質であって、とりわけKTP(KTiOPO4:チタニルリン酸カリウム)、LiNbO3(ニオブ酸リチウム)、BBO(β-BaB2O4:β-ホウ酸バリウム)を用いる請求項2ないし5のいずれかに記載の光分散等化器。
- 前記ろ波手段に、アレイ導波路型回折格子(AWG)フィルタ、多層膜光フィルタ、ファイバグレーティングを用いる請求項2ないし6のいずれかに記載の光分散等化器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002126398A JP3697512B2 (ja) | 2002-04-26 | 2002-04-26 | 光分散等化方法及び光分散等化器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002126398A JP3697512B2 (ja) | 2002-04-26 | 2002-04-26 | 光分散等化方法及び光分散等化器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003318827A JP2003318827A (ja) | 2003-11-07 |
JP3697512B2 true JP3697512B2 (ja) | 2005-09-21 |
Family
ID=29540825
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002126398A Expired - Lifetime JP3697512B2 (ja) | 2002-04-26 | 2002-04-26 | 光分散等化方法及び光分散等化器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3697512B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7145715B2 (en) * | 2004-09-23 | 2006-12-05 | Lucent Technologies Inc. | Multiple pump parametric apparatus having no idler broadening |
US7379235B2 (en) * | 2005-03-18 | 2008-05-27 | Fujitsu Limited | Reducing polarization dependence of a wavelength dispersion variation monitor |
CN108107008B (zh) * | 2017-12-11 | 2021-02-23 | 南京大学 | 一种时域热反射谱测量系统 |
-
2002
- 2002-04-26 JP JP2002126398A patent/JP3697512B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003318827A (ja) | 2003-11-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Jansen et al. | Long-haul DWDM transmission systems employing optical phase conjugation | |
Marhic et al. | Fiber optical parametric amplifiers in optical communication systems | |
JP3419510B2 (ja) | 波長分散を補償した光通信システム及び該システムに適用可能な位相共役光発生装置 | |
Vassilieva et al. | Enabling technologies for fiber nonlinearity mitigation in high capacity transmission systems | |
Badraoui et al. | Enhancing capacity of optical links using polarization multiplexing | |
Umeki et al. | Spectrally efficient optical phase conjugation based on complementary spectral inversion for nonlinearity mitigation | |
Mishra et al. | Investigation of a 16 channel 40 Gbps varied GVD DWDM system using dispersion compensating fiber | |
JP6862763B2 (ja) | 光ネットワークにおけるスペクトル反転の際の波長シフトの消去 | |
Kaminski et al. | Unrepeatered transmission reach extension by receiver-side all-optical back-propagation | |
EP1566002B1 (en) | Optical communication system | |
JP3697512B2 (ja) | 光分散等化方法及び光分散等化器 | |
Asif et al. | Digital backward propagation: a technique to compensate fiber dispersion and non-linear impairments | |
Vijayan et al. | Modulation format dependence on transmission reach in phase-sensitively amplified fiber links | |
Foo et al. | Distributed nonlinear compensation using optoelectronic circuits | |
Alic et al. | Two-pump parametric optical delays | |
Kareem et al. | Investigation of Fiber Impairment Mitigation Based on Optical Phase Conjugation Technique | |
Kumar et al. | Performance analysis of SD-WDM system using alternate polarization for RZ-DPSK and CSRZ-DPSK signals | |
Lovkesh et al. | Estimation of four wave mixing effect in pre-, post-and in-line configuration of EDFA using advanced modulation formats for 1.28 Tbps WDM system | |
Shimizu et al. | Non-degenerate phase-sensitive amplification scheme using digital dispersion pre-equalization for unrepeated transmission | |
Lowery et al. | Distributed nonlinear compensation using optoelectronic circuits | |
Khan et al. | All-optical multi-wavelength regenerator based on four-wave mixing | |
Rosa et al. | Nonlinear effects compensation in optical coherent PDM-QPSK systems | |
Mateo | Technologies for the mitigation of transmission impairments in ultra-long haul submarine networks | |
Yi et al. | Nonlinear signal-noise interactions in dispersion managed coherent PM-QPSK systems in the presence of PMD | |
Ahuja et al. | Statistical analysis for Raman amplifier for 16× 10 Gbps DWDM transmission systems having pre-compensating fiber |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20040416 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041217 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050118 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050322 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050525 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3697512 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |