JP3696991B2 - Standing ALC wall structure with handrail and its construction method - Google Patents

Standing ALC wall structure with handrail and its construction method Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は手摺り付き立上りALC壁構造に関し、詳しくはALCパネル(以下、単にパネルという)で構成されたベランダ、廊下、階段、バルコニー、パラペット等の壁上に手摺りを強固に取り付けられ得る手摺り付き立上りALC壁構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、廊下、階段またはバルコニー、ベランダ、パラペット等の手摺りつき立上りALC壁構造としては、図5に示すような構造が知られている。すなわち、ALCパネルPの下部小口面90を受けるL字型受けアングル91と、パネルPの上部を支持するL字型支持アングル92と、それらを連結するパネル側面のL字型アングル93とでパネルPが支持される。また、パネルPの上部寄りと下部寄りとに座堀り穴とボルト穴(図示せず)が加工され、それらの穴に装着された座金とフックボルト94とで固定されるとともに、そのフックボルト94が下部のL字型受けアングル91と上部のL字型支持アングル92とに溶接固定されて、パネルPが固定される。
【0003】
そして、パネルPの上部を支持するL字型支持アングル92の上面に溶接やボルト締め等で手摺りHの柱95が固定されている。この構造は、ALC壁の上端と下端の両端をL字型の各アングルで支持し、しかも、上端のL字型支持アングルに直接手摺り柱を固定するので手摺りHに加えられる力がパネルPにかからない構造である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、以上のような従来の手摺り付き立上りALC壁構造では、ALC壁パネルの両側面及び上部にL字型のアングルを設けなければならないばかりでなく、上側のL字型受けアングルやフックボルト等が立上りALC壁パネルの内側に突出しているため、外観上好ましくない。この問題を解決するためには、パネルの裏面に成型ボード等を貼設してパネルの両側面のL字型アングルを覆う必要があった。このため、パネル支持用の部材がさらに多くなり、コストが高くなるとともに、取り付け作業に手数がかかるという問題点があった。一方、これらのL字型の各アングルを無くすと、手摺りの固定ができないか、困難になるという問題が生ずる。
【0005】
したがって、本発明の目的は、以上のようなL字型の各アングルを用いた従来の問題点を無くすと同時に、ALC壁上に手摺りが強固に取り付けられ得る手摺りつき立上りALC壁構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以上のような課題を解決するために、本発明は次のような構成からなる。
複数のALCパネルで構成されたベランダ、バルコニー、パラペット、廊下、階段等のALC壁の上方小口面に手摺りが設けられている手摺り付き立上りALC壁構造において、
ALCパネルはその幅方向の中心部でかつそのパネルの下部と中間部との2カ所に埋設されたアンカー部とそれと係合するパネル取付金具とを介して建物躯体に取り付けられており、
前記ALC壁の上方小口面上の少なくとも各端部寄りの位置に、プレートとその裏面に垂直に固設された棒状体とから成るT字型金具が、その棒状体が上方小口面上に開けられた孔に挿入されかつその棒状体の先端部が前記ALCパネル内に埋設された補強鉄筋の埋設位置の内部まで挿入されることにより固定されており、
また該T字型金具のプレート上に鋼板が溶接により前記上方小口面上に敷設・固定されており、さらにその鋼板上に手摺りが固設されている構造である。
【0007】
以下本発明の作用効果について述べる。
本発明においては、パネルはその幅方向の中心部でかつ下部と中間部との2か所で躯体に取り付ける構造と、T字型金具を介して鋼板がパネルの上方小口面上に敷設・固定されている構造とが相俟って十分な取付け強度が得られる。また、ALC壁パネルの両側面及び上部にL字型受けアングルを設ける必要がなくなり、その結果パネルの両側面のL字型アングルを覆うために、ALC壁パネルの裏面に成型ボード等を貼設する必要もない。
【0008】
したがって、より少ない支持部材で取り付けることができるためコストが低減し、かつその取付け作業も軽減する。また、上部のL字型受けアングル等の鋼材が立上りALC壁パネルの内側に突出することもないため、外観を損なうこともない。
【0009】
本発明の基本構造によれば、以上のような種々の作用効果が得られるが、一方、上部のL字型アングル等の鋼材が存在していないため、ALC壁の上方小口面上に手摺りを取り付けることが困難になる。そこで、本発明ではパネルの上方小口面に鋼板をプレートとその裏面に固設された棒状体とから成るT字型金具を介して敷設・固定した。
【0010】
しかし、ALCパネルは他のコンクリート素材に比較して強度が小さく、特に端部が欠け易いという問題がある。そのため、ALC壁の上方小口面上の各端部には鋼板は固定しにくく、その各端部の鋼板は小口面から浮き上がり易いという問題が生ずる。そこで、本発明では各端部寄りの鋼板を確実に固定するために、上方小口面上に孔を開けて棒状体を挿入し、しかもその先端部がパネル内に埋設された補強鉄筋の埋設位置の内部まで挿入されている構成とした。すなわち、この領域内のALCパネルは強度が大きいため、T字型金具がより強固に固定されるようになるのである。
以上のような構成により、手摺りはALC壁の上方小口面上に強固に取り付けられるようになるとともに、手摺りは上方小口面上に設けられるので、手摺りにかかる荷重はALC壁全体で支えることができ、パネルに無理な荷重がかからない。
【0011】
また、本発明において、T字型金具の棒状体の中央部から前記プレートまでの間の所定位置に突起部が形成され、その突起部が前記孔の内周面に食込まれていることがより好ましい。すなわち、このようにすることにより、孔内部に挿入した棒状体のガタつきを防止することができるとともに、突起部が孔の内周面に食い込まれているので孔の内面で強固に支えられ、その結果、そのT字型金具に鋼板が緩むことなく強固に固定される。突起部が棒状体の中央部よりも下方に設けられていると、T字型金具がガタつき、孔の入口が徐々に破壊され、また亀裂が生じてALCパネルの端部が欠け易くなり、最後に端部寄りのT字型金具が抜け易くなる。
【0012】
さらに、孔の入口には座繰部が設けられ、T字型金具のプレートはその表面と上方小口面とがほぼ面一になるように位置され、かつその座繰部の側壁とプレートの外周面との間に隙間が形成されていることが望ましい。すなわち、隙間の存在により、地震や大きな荷重によってプレートが変位してもその外周面が座繰部の側壁を強く押圧することがないため、座繰部の側壁を破壊することがなくなる。ALC壁は端部が欠け易いため、端部寄りに設けたT字型金具のプレートがわずかに変位しても側壁を破壊し、また大きく変位した場合はその周囲に亀裂が生じ易くなるのである。従って、このような隙間はALC壁の端部寄りにT字型金具を固定する際より好ましい構成となるのである。
【0013】
さらにまた、前記ALC壁の上方小口面上の中間部の位置にも、前記T字型金具の前記棒状体がその上方小口面上に開けられた孔に挿入されかつその棒状体の先端部が前記ALCパネル内に埋設された補強鉄筋の埋設位置の内部まで挿入されることにより、前記T字型金具が固定され、前記プレート上に前記鋼板が溶接により敷設・固定されていることが望ましい。このように、ALC壁の長さに応じてALC壁の上方小口面上の中間部の位置にも所定数設けて、鋼板の固定位置数を増加させることにより、固定強度を向上させることができる。またその際、パネルの側方小口面同士が互いに突き合わされて形成している目地部にもモルタルによって目地部埋込部材が埋設され、その上端部に鋼板が固定される構成であってもよい。この場合は、目地部埋込部材の使用部分については、パネルに孔等を開ける必要がないので、その作業を省くことができる。一方、前記のT字型金具による固定は目地部にモルタルを使用する必要がないため、乾式工法に好適である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1および図2に基づいて説明する。
図1に示すように、複数のパネル2が側方小口面2a同士互いに突き合わされて立上りALC壁1を形成している。それらに使用するパネル2は、その高さが500〜2000mm、横幅が300〜600mm、厚みが80〜150mm程度のものが好適であり、通常はパネル2を縦長にして使用する。
【0015】
各パネル2は、そのパネル2の下部寄りと縦方向の中間部との2か所でかつパネルの横幅方向の中心部位置に埋設されたアンカー部4とそれらと係合するパネル取付金具5およびボルトを介して、梁6a,L字形アングル6bなどから構成される建物躯体6に取り付けられている。
【0016】
パネル中間部のアンカー部4の位置はパネル下部のアンカー部4から300mm以上離れている。なお、その位置から、躯体6に直接には連結されず自由端となっている上方小口面1aまでの、距離は最大でも1500mm以下であることが望ましい。また、このようにして立上りALC壁1が取り付けられた建物躯体6の梁6aの上面には床用のパネル等(図示なし)が敷き込まれている。
また、パネル2内に埋設されるアンカー部4はパネル2の横幅の3/5の長さを有する長尺のL形鋼4aとその中心部に固着された一個のアンカーナット4bとから成っている。なお、アンカー部4の長さは耐力上からパネル2の横幅の1/3以上であることが望ましい。
【0017】
パネル取付金具5は、次のような構成を有しておりL字形アングル6bの起立片部6baに固着されている。
すなわち、ボルト挿通部が設けられた取付板5aと、その上部が延長して形成されている突出片5bと、この取付板5aの両側縁が折り曲げられて形成されたリブ片5cと、そのリブ片5cがさらに下方に垂下して形成されている垂下リブ片5dとから構成されている。さらに取付板5aの厚みはL字形アングル6bの厚みとほぼ等しく、リブ片5cは取付板5aの両側縁を折り曲げて形成されたものであり、そのリブ片5cから垂下リブ片5dが下方に垂下して形成されているので、パネル取付板5aの表面よりもその板の厚み分だけ段差を有している。したがって、L字形アングル6bの起立片部6baに、その段差を係合させてその部分を溶接固定すれば、取付板5aの表面と起立片部6baとがほぼ同一面となり、それにパネルを当てた際に段差が生じたり間があいたりしなくなる。
【0018】
また、このパネル取付金具5は、その突出片5bによってパネル2を押す面を広くとれ、かつ突出片5bは両側縁にリブ片5cが設けられておらず板状体となっているため、微妙に撓みながらパネル2を押すので、パネル取付板5aがパネル内にめり込まずにパネル2を支えることができる。結果として、パネルの押圧力に対する耐力を向上させることができる。
【0019】
次に、以上のようにして形成されている立上りALC壁1の上方小口面1aに手摺り3を設けるためのT字型金具7の取付けおよび鋼板10の敷設・固定構造について説明する。先ず、T字型金具7の取付け構造は次の通りである。
立上りALC壁1の上方小口面1a上の各端部寄り1bの位置とその他の中間部の位置には孔8が開けられており、図2に示すように、円形のプレート7aとその裏面に垂直に固設された棒状体7bとから成るT字型金具7が、孔8にその棒状体7bが挿入されることにより固定されている。また、その棒状体7bはその先端部がパネル2内に埋設された補強鉄筋9の埋設位置の内部まで、すなわち、パネル2内に埋設された補強鉄筋9に囲まれた領域まで挿入されている。
【0020】
なお、本発明ではT字型金具7の棒状体7bは、図1および2に示すように中央部からプレート7aまでの間の所定位置に突起部7cが形成されていることが好ましい。すなわち、その突起部7cが孔8の内周面に食込まれるとともに中央部からプレート7aまでの間に設けられていることにより、孔8内部に挿入した棒状体7bのガタつきをプレート7aに近い位置で押さえることができ、T字型金具7がパネル2にさらに強固に把持されるようになる。
棒状体7bの突起部7cが中央よりも下側、すなわち先端側に位置していると、その先端側の突起部7cからプレート7aまでの間でガタ付きが生じ、しっかりと固定することができない。また、T字型金具7全体が孔8の入口8a付近でガタ付くようになり、その結果入口8a付近のパネルが徐々に破壊されてくる。
【0021】
なお、突起部7cの高さは1〜5mm、長さは2〜6mm程度のものが2個から数個突設されているものとすることが固定を確実にできるという面で望ましいが、孔8の入口8a付近を破壊しないように、棒状体7bのプレート7aから5mm以上離れた部分に設けることがより好ましく。また複数個直列に突設されているもの、さらには中央位置からプレート7aの近房まで連続した突起部7cが突設されているものでも構わない。
この突起部7cは棒状体7bの側面をプレス等でつまみ出すことにより容易に形成することができる。またT字型金具7をさらに確実に固定するために孔8には低粘度のウレタン系またはエポキシ系等の合成樹脂系接着材を注入して固化させてもよい。
【0022】
また、立上り壁用に用いるALCパネルPには、図1に示すように鉄筋を格子状に溶接してマット状にしたものを折り曲げてC形にしたもの、あるいは、鉄筋を格子状に溶接してマット状にしたものを2枚、一対にして連結したもの等が補強鉄筋9として内部に存在する。本発明では上述のごとく、このようにパネル2内に埋設された補強鉄筋9に囲まれた領域まで、棒状体7bの先端部が挿入されている必要がある。
【0023】
その理由は、パネル2内に埋設された補強鉄筋9に囲まれた領域は、補強鉄筋9に囲まれていない領域と比較して強度が大幅に向上するため、棒状体7bの長さを少なくともその領域に届く長さとすることにより、T字型金具7がパネル2にさらに強固に把持されるようになる。それによって、パネル2の角が非常に欠けやすいというALCパネルの弱点を補い、ALC壁1の端部寄りにT字型金具7を固定可能となるのである。
【0024】
しかし、棒状体7bの長さは、重さや取付け作業性、効果の限界などの面で最大300mm以下とすることが好ましい。また、棒状体7bは管状体も適用可能であるが、強度面および固定作業性から直径5〜20mmの鋼材製の棒体が望ましい。
プレート7aは取付け作業性の面から直径30〜70mmの円盤状であることが望ましいが四角形など他の形状でも構わない。
【0025】
また、T字型金具7を挿入する孔8の入口8aには、図2に示すように、プレート7aを嵌合させる座繰部11が形成され、その深さがプレート7aの表面と上方小口面1aとがほぼ面一になる、すなわち同一平面上に存在するように形成されている。それによりT字型金具7のプレート7aが上方小口面1a上に露出しないので意匠性が高まるほかにT字型金具7を固定する際、鋼板10と上方小口面1aとの間が開かないため、その間に水がたまったりすることがない。
【0026】
その座繰部11の側壁とプレート7aの外周面との間に2〜5mm程度の隙間12が形成されていることが望ましい。すなわち、地震時や大きな荷重がプレート7aにかかった際、プレート7aの位置がズレてもその外周面が座繰部11の側壁を押圧する力が小さく、座繰部11の側壁を破壊することが少なくなる。このような隙間12がまったくないと、プレート7aがわずかに変位しても側壁を破壊し、また大きく変位した場合はその周囲に亀裂が生じ易くなるのである。従って、このような隙間12の構成は、ALC壁1の端部が欠けやすいという欠点の解消にさらに貢献するため、ALC壁1の上方小口面1aの端部寄り1bにT字型金具7を固定する際より好ましい構成となるのである。
【0027】
次に、以上のようにして固定されたT字型金具7のプレート7a上に鋼板10が敷設され溶接により固定される。溶接固定方法は、例えば図2に示すように、予め鋼板10のT字型金具7のプレート7aを溶接する部分に穴10aを開けておき、この穴10aの内周とT字型金具7のプレート7aを溶接することにより固定する。なお、鋼板10の幅、厚みは上方小口面1aの幅や手摺り3の大きさに応じて適宜選ぶ。
【0028】
さらに、前記鋼板10上には手摺り柱3aが固設され、それに横棒が設けられて手摺り3が形成されている。鋼板10上に手摺り柱3aを固設する手段は、主として溶接によるがボルトなど他の手段でも良い。
【0029】
このように本発明においてT字型金具7は、上記実施形態の図1のような同一高さのALC壁1の上方小口面1a上の端部寄りの位置の他に、図3のような段差を有する壁のうちの、同一高さに連続したALC壁1部分の上方小口面1a上の端部寄りの位置や、ALC壁1が直交して形成されるコーナー部の上方小口面1a上の端部寄りの位置にも適用され得る。
【0030】
なお、本発明においてはT字型金具7は、以上のようにALC壁1の上方小口面1a上の少なくとも各端部寄り1bの位置に固定されている必要があるが、さらに図1のように上方小口面1a上の中間部の位置にも同様の構造で固定されていることが取付強度を保証する上で好ましい。また、中間部の位置のT字型金具7に代えて後述の図4に示すような目地部埋込部材14を目地部13内に埋設しても良く、さらには本発明の構造をより強固なものにするためにそれらを併用しても良い。
【0031】
次に、ALC壁1の中間部の位置にT字型金具7に代えて目地部埋込部材14を適用する実施形態について説明する。
図3および図4に示すように、一般に側方小口面2a同士が互いに突き合わされて成る目地部13は、パネル2を連結するために空洞15が形成されてそこにモルタル16が充填されている。目地部埋込部材14はその空洞15に埋設されてモルタル16によって固定されている。その目地部埋込部材14の上端部は鋼板10の透孔10bを貫通して突き出ており、また、その上端部にはねじが刻まれてボルト17が形成されており、そのボルト17にナット18が螺合されて鋼板10が固定されている。
【0032】
鋼板10の固定方法は、通常、次のような方法による。まず、両端の2か所に穴10aや透孔10bを開けた鋼板を用意し、穴10a部分は、T字型金具7のプレート7a上に敷設し溶接により固定する。また透孔10b部分は、ボルト17とナット18により目地部13に固定する。そしてこのように固定された複数の鋼板の間を、その間にあう長さの鋼板を溶接することにより連結して一体化し、上方小口面1aの全長に渡って設置された鋼板とする。
【0033】
以上のような構造によれば、目地部埋込部材14をモルタル16で目地部13に埋設し固化後に、その上端部のボルト17にナット18を螺合するのみで鋼板10を敷設・固定できるため、取付け作業も容易になる。また、モルタル16は固化後はパネル2の数倍の強度に固まるので、目地部埋込部材14は鋼板10のより強固なアンカーとなる。なお、目地部埋込部材14は通常は目地鉄筋が適用されるが、円筒体のものでも良い。
また、本発明の構造は、ベランダ、バルコニー、廊下、階段の腰壁やパラペット等の、立上りALC壁において、手摺りを取り付ける際のALC壁に適用される。
【0034】
【発明の効果】
本発明の手摺り付き立上りALC壁構造によれば、ベランダ壁等において次のような種々の効果を奏する。
▲1▼ALC壁のパネルの両側面及び上部にL字型アングルを設ける必要がない。
▲2▼材料の節減と取付け作業の軽減によりコストの低減が可能となる。
▲3▼L字型アングルを覆う成型ボード等を貼設する必要がなく外観を損なうことがない。
▲4▼T字型金具の構造およびその棒状体の挿入構造により、手摺り取付け用鋼板が上方小口面上に強固に敷設・固定され、手摺りが強固に取り付けられる。
▲5▼ALC壁の各端部寄りの手摺り取付け用鋼板が上方小口面から浮き上がることなく確実に固定され、その結果、手摺りがより強固に取り付けられる。
▲6▼ALC壁の各端部寄りにT字型金具を固定する際、その各端部が欠けることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の手摺り付き立上りALC壁構造を示す斜視図。
【図2】本発明の構造に使用するT字型金具の固定状態を示す斜視図。
【図3】本発明の構造を段差部を有する壁に適用した構造を示す斜視図。
【図4】図3に適用する目地部埋込部材の固定状態を示す斜視図。
【図5】従来の手摺り付き立上りALC壁構造を示す斜視図。
【符号の説明】
1 ALC壁
1a 上方小口面
1b 端部寄り
2 パネル
2a 側方小口面
3 手摺り
3a 手摺り柱
4 アンカー部
4a L型鋼
4b アンカーナット
5 パネル取付金具
5a 取付板
5b 突出片
5c リブ片
5d 垂下リブ片
6 建物躯体
6a 梁
6b L字型アングル
6ba 起立片
7 T字型金具
7a プレート
7b 棒状体
7c 突起部
8 孔
8a 入口
9 補強鉄筋
10 鋼板
10a 穴
10b 透孔
11 座繰部
12 隙間
13 目地部
14 目地部埋込部材
15 空洞
16 モルタル
17 ボルト
18 ナット
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a rising ALC wall structure with a handrail, and in particular, a hand that can be firmly attached to a handrail on a veranda, corridor, staircase, balcony, parapet or the like composed of an ALC panel (hereinafter simply referred to as a panel). The present invention relates to a rising ALC wall structure with sliding.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a structure as shown in FIG. 5 is known as a rising ALC wall structure with handrails such as a corridor, a staircase or a balcony, a veranda, and a parapet. That is, the panel is composed of an L-shaped receiving angle 91 for receiving the lower fore edge 90 of the ALC panel P, an L-shaped supporting angle 92 for supporting the upper portion of the panel P, and an L-shaped angle 93 on the side of the panel connecting them. P is supported. Further, a countersink hole and a bolt hole (not shown) are machined near the upper part and the lower part of the panel P, and the hook bolt 94 is fixed with the washer and the hook bolt 94 mounted in these holes. 94 is welded and fixed to the lower L-shaped receiving angle 91 and the upper L-shaped support angle 92 to fix the panel P.
[0003]
A pillar 95 of a handrail H is fixed to the upper surface of an L-shaped support angle 92 that supports the upper portion of the panel P by welding, bolting, or the like. In this structure, the upper and lower ends of the ALC wall are supported by L-shaped angles, and the handrail pillar is directly fixed to the upper L-shaped support angle, so that the force applied to the handrail H is applied to the panel. It is a structure not applied to P.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional rising ALC wall structure with a handrail as described above, not only must an L-shaped angle be provided on both sides and top of the ALC wall panel, but an upper L-shaped receiving angle and hook bolt Etc. are not preferable in appearance because they stand up and protrude inside the ALC wall panel. In order to solve this problem, it was necessary to stick a molding board or the like on the back surface of the panel to cover the L-shaped angles on both sides of the panel. For this reason, there are problems that the number of members for supporting the panel is further increased, the cost is increased, and the mounting work is troublesome. On the other hand, if these L-shaped angles are eliminated, there is a problem that the handrail cannot be fixed or difficult.
[0005]
Accordingly, an object of the present invention is to eliminate the conventional problems using the L-shaped angles as described above, and at the same time, to provide a rising ALC wall structure with a handrail capable of firmly attaching a handrail on the ALC wall. It is to provide.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the problems as described above, the present invention has the following configuration.
In a rising ALC wall structure with a handrail, a handrail is provided on the upper edge of the ALC wall such as a veranda, balcony, parapet, corridor, stairs, etc. composed of a plurality of ALC panels.
The ALC panel is attached to the building frame via an anchor portion embedded in the center portion in the width direction and at two locations of the lower portion and the middle portion of the panel and a panel mounting bracket that engages with the anchor portion.
A T-shaped bracket consisting of a plate and a rod-like body fixed perpendicularly to the back surface of the ALC wall is located at least near each end on the upper fore-edge surface of the ALC wall. Inserted into the hole, and the tip of the rod-shaped body is fixed by being inserted into the embedded position of the reinforcing bar embedded in the ALC panel,
Further, a steel plate is laid and fixed on the upper edge surface by welding on the plate of the T-shaped metal fitting, and a handrail is fixed on the steel plate.
[0007]
The effects of the present invention will be described below.
In the present invention, the panel is attached to the housing at the center in the width direction at two locations, the lower part and the middle part, and the steel plate is laid and fixed on the upper edge of the panel via a T-shaped bracket. Combined with the structure, sufficient mounting strength can be obtained. Also, it is no longer necessary to provide L-shaped receiving angles on both sides and top of the ALC wall panel. As a result, a molding board or the like is attached to the back of the ALC wall panel to cover the L-shaped angles on both sides of the panel. There is no need to do.
[0008]
Therefore, since it can be attached with fewer supporting members, the cost is reduced and the attaching operation is also reduced. Further, since the steel material such as the upper L-shaped receiving angle does not protrude to the inside of the rising ALC wall panel, the appearance is not impaired.
[0009]
According to the basic structure of the present invention, various functions and effects as described above can be obtained, but on the other hand, since there is no steel material such as an upper L-shaped angle, a handrail is formed on the upper edge of the ALC wall. It becomes difficult to attach. Therefore, in the present invention, a steel plate is laid and fixed on the upper edge surface of the panel via a T-shaped bracket composed of a plate and a rod-like body fixed to the back surface thereof.
[0010]
However, the ALC panel has a problem that the strength is small as compared with other concrete materials, and the end portion is particularly easily chipped. Therefore, it is difficult to fix the steel plate at each end portion on the upper edge surface of the ALC wall, and the steel plate at each edge portion tends to be lifted from the edge surface. Therefore, in the present invention, in order to securely fix the steel plate near each end, a hole is inserted in the upper fore edge surface and a rod-shaped body is inserted, and the position where the reinforcing bar is embedded in the panel is embedded. It was set as the structure inserted even inside. That is, since the ALC panel in this region has a high strength, the T-shaped bracket is more firmly fixed.
With the above configuration, the handrail is firmly attached on the upper edge of the ALC wall, and the handrail is provided on the upper edge of the ALC wall, so that the load applied to the handrail is supported by the entire ALC wall. And the panel is not overloaded.
[0011]
Further, in the present invention, a protrusion is formed at a predetermined position between the central portion of the rod-shaped body of the T-shaped bracket and the plate, and the protrusion is bitten into the inner peripheral surface of the hole. More preferred. That is, by doing this, it is possible to prevent rattling of the rod-like body inserted inside the hole, and the protrusion is bitten into the inner peripheral surface of the hole, so that it is firmly supported by the inner surface of the hole, As a result, the steel plate is firmly fixed to the T-shaped metal fitting without loosening. If the protrusion is provided below the central part of the rod-shaped body, the T-shaped bracket rattles, the hole entrance is gradually destroyed, and cracks occur and the end of the ALC panel is easily chipped. Finally, the T-shaped bracket near the end is easily removed.
[0012]
Furthermore, a countersink is provided at the entrance of the hole, and the plate of the T-shaped bracket is positioned so that the surface thereof is substantially flush with the upper edge surface, and the side wall of the countersink and the outer periphery of the plate It is desirable that a gap be formed between the surface. In other words, due to the presence of the gap, even if the plate is displaced due to an earthquake or a large load, the outer peripheral surface does not strongly press the side wall of the countersink portion, so that the side wall of the countersink portion is not destroyed. Since the end of the ALC wall is easily chipped, the side wall is destroyed even if the T-shaped metal plate provided near the end is slightly displaced, and if it is greatly displaced, cracks are likely to occur around it. . Accordingly, such a gap is more preferable when the T-shaped bracket is fixed near the end of the ALC wall.
[0013]
Furthermore, the rod-shaped body of the T-shaped metal fitting is inserted into a hole opened on the top edge of the upper edge of the ALC wall, and the tip of the rod-shaped body is located at the middle position on the edge of the upper edge of the ALC wall. It is desirable that the T-shaped bracket is fixed by being inserted up to the embedded position of the reinforcing bar embedded in the ALC panel, and the steel plate is laid and fixed on the plate by welding. In this way, the fixing strength can be improved by providing a predetermined number of intermediate positions on the upper edge of the ALC wall according to the length of the ALC wall and increasing the number of fixing positions of the steel plate. . Further, at that time, the joint portion embedded member may be embedded by mortar in the joint portion formed by abutting the side edge surfaces of the panel to each other, and the steel plate may be fixed to the upper end portion thereof. . In this case, since it is not necessary to make a hole or the like in the panel for the portion where the joint portion embedding member is used, the work can be omitted. On the other hand, the fixing with the T-shaped metal fitting does not require the use of mortar for the joint, and is suitable for the dry method.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to FIGS. 1 and 2.
As shown in FIG. 1, a plurality of panels 2 are abutted against each other by the side edge surfaces 2 a to form a rising ALC wall 1. The panel 2 used for them is preferably a panel having a height of 500 to 2000 mm, a width of 300 to 600 mm, and a thickness of about 80 to 150 mm.
[0015]
Each panel 2 includes an anchor portion 4 embedded at two positions, that is, near the lower portion of the panel 2 and a middle portion in the vertical direction and at the center position in the horizontal width direction of the panel, and a panel mounting bracket 5 that engages with them. It is attached to a building frame 6 composed of a beam 6a, an L-shaped angle 6b, and the like via bolts.
[0016]
The position of the anchor part 4 at the middle part of the panel is separated from the anchor part 4 at the lower part of the panel by 300 mm or more. In addition, it is desirable that the distance from the position to the upper fore edge surface 1a which is not directly connected to the housing 6 but is a free end is 1500 mm or less at the maximum. Further, a floor panel or the like (not shown) is laid on the upper surface of the beam 6a of the building housing 6 to which the rising ALC wall 1 is attached in this manner.
The anchor portion 4 embedded in the panel 2 is composed of a long L-shaped steel 4a having a length 3/5 of the horizontal width of the panel 2 and a single anchor nut 4b fixed to the center portion thereof. Yes. The length of the anchor portion 4 is desirably 1/3 or more of the lateral width of the panel 2 from the viewpoint of yield strength.
[0017]
The panel mounting bracket 5 has the following configuration, and is fixed to the standing piece 6ba of the L-shaped angle 6b.
That is, a mounting plate 5a provided with a bolt insertion portion, a protruding piece 5b formed by extending the upper portion thereof, a rib piece 5c formed by bending both side edges of the mounting plate 5a, and a rib thereof The piece 5c is composed of a hanging rib piece 5d that is formed to hang downward. Further, the thickness of the mounting plate 5a is substantially equal to the thickness of the L-shaped angle 6b, and the rib piece 5c is formed by bending both side edges of the mounting plate 5a, and the hanging rib piece 5d hangs downward from the rib piece 5c. Therefore, it has a level | step difference by the thickness of the board rather than the surface of the panel attachment board 5a. Therefore, if the step is engaged with the standing piece portion 6ba of the L-shaped angle 6b and the portion is welded and fixed, the surface of the mounting plate 5a and the standing piece portion 6ba are almost flush with each other, and the panel is applied thereto. There will be no steps or gaps.
[0018]
Further, the panel mounting bracket 5 has a plate-like body with a wide surface for pushing the panel 2 by the projecting piece 5b, and the projecting piece 5b is not provided with rib pieces 5c on both side edges. Since the panel 2 is pushed while being bent, the panel mounting plate 5a can be supported without being recessed into the panel. As a result, the proof stress against the pressing force of the panel can be improved.
[0019]
Next, the attachment of the T-shaped bracket 7 and the laying / fixing structure of the steel plate 10 for providing the handrail 3 on the upper edge surface 1a of the rising ALC wall 1 formed as described above will be described. First, the mounting structure of the T-shaped bracket 7 is as follows.
Holes 8 are formed at positions near the ends 1b on the upper fore edge face 1a of the rising ALC wall 1 and at other intermediate positions, as shown in FIG. A T-shaped metal fitting 7 composed of a vertically fixed rod-like body 7 b is fixed by inserting the rod-like body 7 b into the hole 8. Further, the rod-like body 7b is inserted to the inside of the position where the reinforcing bar 9 embedded in the panel 2 is embedded, that is, to the region surrounded by the reinforcing bar 9 embedded in the panel 2. .
[0020]
In the present invention, the rod-like body 7b of the T-shaped metal fitting 7 preferably has a protrusion 7c formed at a predetermined position from the center to the plate 7a as shown in FIGS. That is, the protrusion 7c is bitten into the inner peripheral surface of the hole 8 and provided between the center portion and the plate 7a, so that the rattling of the rod-like body 7b inserted into the hole 8 is added to the plate 7a. The T-shaped bracket 7 can be held by the panel 2 more firmly.
If the protrusion 7c of the rod-like body 7b is located below the center, that is, on the tip side, rattling occurs between the protrusion 7c on the tip side and the plate 7a, and it cannot be firmly fixed. . In addition, the entire T-shaped metal fitting 7 comes to rattle near the entrance 8a of the hole 8, and as a result, the panel near the entrance 8a is gradually destroyed.
[0021]
It should be noted that it is desirable that the protrusion 7c has a height of 1 to 5 mm and a length of about 2 to 6 mm to be protruded from two to several in terms of ensuring the fixing. More preferably, it is provided in a portion of the rod-like body 7b at a distance of 5 mm or more from the plate 7a so as not to break the vicinity of the inlet 8a. Further, a plurality of protrusions 7c in series may be provided, or a protrusion 7c continuous from the central position to the near chamber of the plate 7a may be provided.
The protrusion 7c can be easily formed by picking out the side surface of the rod-like body 7b with a press or the like. Further, in order to more securely fix the T-shaped bracket 7, a synthetic resin adhesive such as a low-viscosity urethane or epoxy resin may be injected into the hole 8 and solidified.
[0022]
In addition, as shown in FIG. 1, the ALC panel P used for the rising wall is formed by welding a reinforcing bar in a grid shape and bending it into a C shape, or welding the reinforcing bar in a grid shape. The two reinforcing mats 9 are connected to each other in the form of a mat and are present inside as reinforcing bars 9. In the present invention, as described above, the tip of the rod-like body 7b needs to be inserted up to the region surrounded by the reinforcing reinforcing bars 9 embedded in the panel 2 as described above.
[0023]
The reason is that the region surrounded by the reinforcing reinforcing bars 9 embedded in the panel 2 has a significantly improved strength compared to the region not surrounded by the reinforcing reinforcing bars 9, so that the length of the rod-shaped body 7b is at least By setting the length to reach the area, the T-shaped bracket 7 is more firmly held by the panel 2. Thereby, the weak point of the ALC panel that the corners of the panel 2 are very likely to be chipped is compensated, and the T-shaped bracket 7 can be fixed near the end of the ALC wall 1.
[0024]
However, the length of the rod-like body 7b is preferably set to 300 mm or less in terms of weight, mounting workability, effect limit, and the like. Moreover, although the tubular body can be applied to the rod-like body 7b, a steel rod having a diameter of 5 to 20 mm is desirable from the viewpoint of strength and fixing workability.
The plate 7a is preferably disk-shaped with a diameter of 30 to 70 mm from the viewpoint of attachment workability, but may have other shapes such as a square.
[0025]
Further, as shown in FIG. 2, a countersink portion 11 into which the plate 7a is fitted is formed at the inlet 8a of the hole 8 into which the T-shaped fitting 7 is inserted, and the depth thereof is the surface of the plate 7a and the upper edge. It is formed so that the surface 1a is substantially flush, that is, exists on the same plane. As a result, the plate 7a of the T-shaped metal fitting 7 is not exposed on the upper small edge surface 1a, so that the design is improved. In addition, when the T-shaped metal fitting 7 is fixed, the space between the steel plate 10 and the upper small edge surface 1a is not opened. In the meantime, there is no accumulation of water.
[0026]
It is desirable that a gap 12 of about 2 to 5 mm is formed between the side wall of the counterbore 11 and the outer peripheral surface of the plate 7a. That is, when an earthquake or a large load is applied to the plate 7a, even if the position of the plate 7a is displaced, the force with which the outer peripheral surface presses the side wall of the countersink portion 11 is small, and the side wall of the countersink portion 11 is destroyed. Less. Without such a gap 12, the side wall is broken even if the plate 7a is slightly displaced, and if it is displaced greatly, cracks are likely to occur around it. Therefore, the configuration of the gap 12 as described above further contributes to the elimination of the disadvantage that the end of the ALC wall 1 is easily chipped. Therefore, the T-shaped metal fitting 7 is provided near the end 1b of the upper edge surface 1a of the ALC wall 1. This is a more preferable configuration when fixing.
[0027]
Next, the steel plate 10 is laid on the plate 7a of the T-shaped bracket 7 fixed as described above and fixed by welding. For example, as shown in FIG. 2, the welding fixing method is such that a hole 10 a is formed in a portion where the plate 7 a of the T-shaped bracket 7 of the steel plate 10 is welded in advance, and the inner periphery of the hole 10 a and the T-shaped bracket 7 are The plate 7a is fixed by welding. The width and thickness of the steel plate 10 are appropriately selected according to the width of the upper fore edge surface 1 a and the size of the handrail 3.
[0028]
Further, a handrail pillar 3a is fixed on the steel plate 10, and a handrail 3 is formed by providing a horizontal bar on the handrail pillar 3a. The means for fixing the handrail pillar 3a on the steel plate 10 is mainly by welding, but may be other means such as a bolt.
[0029]
Thus, in the present invention, the T-shaped bracket 7 is not limited to the position near the end on the upper edge surface 1a of the ALC wall 1 having the same height as in FIG. Of the walls having a level difference, the position near the end on the upper edge surface 1a of the ALC wall 1 portion continuous at the same height, or the upper edge edge 1a of the corner portion where the ALC wall 1 is formed orthogonally The present invention can also be applied to a position closer to the end of the.
[0030]
In the present invention, the T-shaped metal fitting 7 needs to be fixed at least at the positions near the end portions 1b on the upper edge 1a of the ALC wall 1 as described above. Further, it is preferable that the same structure is also fixed at the middle position on the upper fore edge surface 1a in order to ensure the mounting strength. Further, instead of the T-shaped bracket 7 at the intermediate position, a joint portion embedding member 14 as shown in FIG. 4 to be described later may be embedded in the joint portion 13, and the structure of the present invention is further strengthened. You may use them together in order to make it.
[0031]
Next, an embodiment in which the joint portion embedding member 14 is applied in place of the T-shaped bracket 7 at the position of the intermediate portion of the ALC wall 1 will be described.
As shown in FIG. 3 and FIG. 4, the joint portion 13 generally formed by abutting the side edge surfaces 2 a to each other is formed with a cavity 15 for connecting the panels 2 and filled with a mortar 16. . The joint portion embedded member 14 is embedded in the cavity 15 and fixed by a mortar 16. An upper end portion of the joint embedding member 14 protrudes through the through hole 10b of the steel plate 10, and a screw 17 is formed on the upper end portion to form a bolt 17. The steel plate 10 is fixed by screwing 18.
[0032]
The fixing method of the steel plate 10 is usually based on the following method. First, a steel plate having holes 10a and through holes 10b in two places on both ends is prepared, and the hole 10a portion is laid on the plate 7a of the T-shaped bracket 7 and fixed by welding. Further, the through hole 10 b is fixed to the joint portion 13 with a bolt 17 and a nut 18. The plurality of steel plates fixed in this manner are connected and integrated by welding the steel plates having a length between them, so that the steel plates are installed over the entire length of the upper fore edge surface 1a.
[0033]
According to the structure described above, the steel plate 10 can be laid and fixed simply by screwing the nut 18 into the bolt 17 at the upper end after the joint portion embedding member 14 is embedded in the joint portion 13 with the mortar 16 and solidified. Therefore, the installation work is also facilitated. Further, since the mortar 16 is hardened to several times the strength of the panel 2 after being solidified, the joint embedded member 14 becomes a stronger anchor of the steel plate 10. The joint embedding member 14 is usually a joint reinforcement, but may be a cylindrical body.
Further, the structure of the present invention is applied to an ALC wall when a handrail is attached to a rising ALC wall such as a veranda, a balcony, a corridor, a waist wall of a staircase, or a parapet.
[0034]
【The invention's effect】
According to the rising ALC wall structure with a handrail of the present invention, the following various effects can be achieved on a veranda wall or the like.
(1) It is not necessary to provide L-shaped angles on both sides and top of the ALC wall panel.
(2) Cost can be reduced by saving materials and reducing installation work.
(3) There is no need to stick a molding board or the like covering the L-shaped angle, and the appearance is not impaired.
(4) By the structure of the T-shaped bracket and the insertion structure of the rod-shaped body, the steel plate for handrail attachment is firmly laid and fixed on the upper fore edge surface, and the handrail is firmly attached.
(5) The steel plate for handrail attachment near each end of the ALC wall is securely fixed without lifting from the upper edge surface, and as a result, the handrail is attached more firmly.
(6) When fixing the T-shaped bracket near each end of the ALC wall, it is possible to prevent each end from being chipped.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a rising ALC wall structure with a handrail of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view showing a fixed state of a T-shaped bracket used in the structure of the present invention.
FIG. 3 is a perspective view showing a structure in which the structure of the present invention is applied to a wall having a stepped portion.
4 is a perspective view showing a fixed state of a joint portion embedding member applied to FIG. 3. FIG.
FIG. 5 is a perspective view showing a conventional rising ALC wall structure with a handrail.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ALC wall 1a Upper edge surface 1b Near end 2 Panel 2a Side edge surface 3 Handrail 3a Handrail pillar 4 Anchor part 4a L-shaped steel 4b Anchor nut 5 Panel mounting bracket 5a Mounting plate 5b Projection piece 5c Rib piece 5d Drooping rib Piece 6 Building frame 6a Beam 6b L-shaped angle 6ba Standing piece 7 T-shaped bracket 7a Plate 7b Rod-like body 7c Projection 8 Hole 8a Entrance 9 Reinforcing bar 10 Steel plate 10a Hole 10b Through-hole 11 Countersink 12 Clearance 13 Joint 14 Joint embedded member 15 Cavity 16 Mortar 17 Bolt 18 Nut

Claims (6)

複数のALCパネル(2)で構成されたベランダ、バルコニー、パラペット、廊下、階段等のALC壁(1)の上方小口面(1a)に手摺り(3)が設けられている手摺り付き立上りALC壁構造において、
ALCパネル(2)はその幅方向の中心部でかつそのパネル(2)の下部と中間部との2カ所に埋設されたアンカー部(4)とそれと係合するパネル取付金具(5)とを介して建物躯体(6)に取り付けられており、
前記ALC壁(1)の上方小口面(1a)上の少なくとも各端部寄り(1b)の位置に、プレート(7a)とその裏面に垂直に固設された棒状体(7b)とから成るT字型金具(7)が、その棒状体(7b)が上方小口面(1a)上に開けられた孔(8)に挿入されかつその棒状体(7b)の先端部が前記ALCパネル(2)内に埋設された補強鉄筋(9)の埋設位置の内部まで挿入されることにより固定されており、
また該T字型金具(7)のプレート(7a)上に鋼板(10)が溶接により前記上方小口面(1a)上に敷設・固定されており、
さらにその鋼板(10)上に手摺り(3)が固設されていることを特徴とする手摺りき立上りALC壁構造。
Standing ALC with handrails provided with handrails (3) on the upper small edge surface (1a) of ALC walls (1) such as verandas, balconies, parapets, corridors, stairs, etc. composed of a plurality of ALC panels (2) In the wall structure,
The ALC panel (2) has an anchor portion (4) embedded in two portions, that is, a center portion in the width direction and a lower portion and an intermediate portion of the panel (2), and a panel mounting bracket (5) engaged therewith. It is attached to the building frame (6) through
A T comprising a plate (7a) and a rod-like body (7b) fixed perpendicularly to the back surface thereof at least near each end (1b) on the upper edge surface (1a) of the ALC wall (1). The character-shaped metal fitting (7) is inserted into the hole (8) in which the rod-shaped body (7b) is opened on the upper facet (1a), and the tip of the rod-shaped body (7b) is the ALC panel (2). It is fixed by being inserted to the inside of the embedded position of the reinforcing reinforcing bar (9) embedded in the inside,
Further, a steel plate (10) is laid and fixed on the upper small facet (1a) by welding on the plate (7a) of the T-shaped bracket (7),
Rising ALC wall structure-out with the handrail, characterized in that is further fixed handrail (3) is on its steel plate (10).
前記T字型金具(7)の棒状体(7b)の中央部から前記プレート(7a)までの間の所定位置に突起部(7c)が形成され、その突起部(7c)が前記孔(8)の内周面に食込まれている請求項1記載の手摺り付き立上りALC壁構造。A protrusion (7c) is formed at a predetermined position between the center of the rod-shaped body (7b) of the T-shaped bracket (7) and the plate (7a), and the protrusion (7c) is formed in the hole (8 The rising ALC wall structure with a handrail according to claim 1, which is bitten into the inner peripheral surface of 前記孔(8)の入口(8a)には座繰部(11)が設けられ、前記プレート(7a)はその表面と前記上方小口面(1a)とがほぼ面一になるように位置され、かつその座繰部(11)の側壁と前記プレート(7a)の外周面との間に隙間(12)が形成されている請求項1または2記載の手摺り付き立上りALC壁構造。A counterbored portion (11) is provided at the inlet (8a) of the hole (8), and the plate (7a) is positioned so that the surface thereof and the upper fore edge surface (1a) are substantially flush with each other, The rising ALC wall structure with a handrail according to claim 1 or 2, wherein a gap (12) is formed between the side wall of the countersunk portion (11) and the outer peripheral surface of the plate (7a). 前記ALC壁(1)の上方小口面(1a)上の中間部の位置にも、前記T字型金具(7)の前記棒状体(7b)がその上方小口面(1a)上に開けられた孔(8)に挿入されかつその棒状体(7b)の先端部が前記ALCパネル(2)内に埋設された補強鉄筋(9)の埋設位置の内部まで挿入されることにより、前記T字型金具(7)が固定され、前記プレート(7a)上に前記鋼板(10)が溶接により敷設・固定されている請求項1、2または3記載の手摺り付き立上りALC壁構造。The rod-like body (7b) of the T-shaped bracket (7) was also opened on the upper fore edge surface (1a) at the position of the middle part on the upper fore edge surface (1a) of the ALC wall (1). By inserting the tip of the rod-like body (7b) into the hole (8) and the inside of the embedded position of the reinforcing reinforcing bar (9) embedded in the ALC panel (2), the T-shaped The rising ALC wall structure with a handrail according to claim 1, 2 or 3, wherein the metal fitting (7) is fixed and the steel plate (10) is laid and fixed on the plate (7a) by welding. 前記ALCパネル(2)の側方小口面(2a)同士が突き合わされて形成している目地部(13)にも目地部埋込部材(14)がモルタル(16)によって埋設されており、その目地部埋込部材(14)の上端部に前記鋼板(10)が固定されている請求項1、2,3または4記載の手摺り付き立上りALC壁構造。The joint portion embedded member (14) is also embedded in the joint portion (13) formed by abutting the side edge surfaces (2a) of the ALC panel (2) with each other, and is embedded in the mortar (16). The rising ALC wall structure with a handrail according to claim 1, 2, 3, or 4, wherein the steel plate (10) is fixed to an upper end portion of the joint embedding member (14). ALCパネル(2)をその幅方向の中心部でかつそのパネル(2)の下部と中間部との2カ所に埋設されたアンカー部(4)とそれと係合するパネル取付金具(5)とを介して建物躯体(6)に取り付け、複数の該ALCパネル(2)でベランダ、バルコニー、パラペット、廊下、階段等のALC壁(1)を構成し、An anchor portion (4) embedded in the center of the ALC panel (2) in the width direction and at two locations, a lower portion and an intermediate portion of the panel (2), and a panel mounting bracket (5) engaged therewith ALC wall (1) such as a veranda, balcony, parapet, corridor, stairs, etc. is composed of a plurality of the ALC panels (2).
前記ALC壁(1)の上方小口面(1a)上に開けた孔(8)に、プレート(7a)とその裏面に垂直に固設された棒状体(7b)とから成るT字型金具(7)を、その棒状体(7b)において挿入しかつその棒状体(7b)の先端部を前記ALCパネル(2)内に埋設された補強鉄筋(9)の埋設位置の内部まで挿入することにより固定し、In a hole (8) opened on the upper edge surface (1a) of the ALC wall (1), a T-shaped bracket (7a) comprising a plate (7a) and a rod-like body (7b) fixed vertically on the back surface thereof ( 7) is inserted into the rod-like body (7b) and the tip of the rod-like body (7b) is inserted into the embedded position of the reinforcing reinforcing bar (9) embedded in the ALC panel (2). Fixed,
前記T字型金具(7)のプレート(7a)上に鋼板(10)を溶接することにより、該鋼板(10)を前記上方小口面(1a)上に敷設・固定し、By welding the steel plate (10) on the plate (7a) of the T-shaped bracket (7), the steel plate (10) is laid and fixed on the upper small edge surface (1a),
さらにその鋼板(10)上に手摺り(3)を固設することを特徴とする手摺り付き立上りALC壁構造の構築方法。Furthermore, the handrail (3) is fixed on the steel plate (10), The construction method of the rising ALC wall structure with a handrail characterized by the above-mentioned.
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