JP3693792B2 - 超低周波の電磁波測定装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電磁波測定装置に関するものであり、さらに詳しくは、超低周波とされる100Hz以下の電磁波の電界成分測定に適用できる超低周波の電磁波測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在は電磁波に対する生体影響等が話題になっている。この場合、生体に影響を与えるものとしては電磁波の磁界成分に着目し、その測定装置が研究・実験等に使用されている。
【0003】
この種の測定装置の基本原理は、電磁波をコイル状のセンサーにより受信した信号を検出・増幅して磁界単位で表示する手法が一般に採られている。そして、測定周波数も30Hz以上のものが多い。
【0004】
しかしながら、電磁波は磁界成分と電界成分の両成分より成立するものである。
【0005】
そこで高い周波数の電磁波においては、両成分の測定法はある程度確立されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、超低周波の電磁波における磁界成分、電界成分の測定法については確立されているとは言えず不十分である。また、磁界成分のみを測定することは電磁波の測定に対しては正確さを欠くものとなると同時に生体影響等の複雑性を有する対象物に対しては、特に注意すべき課題ではあるが、一般には磁界成分のみがデータとして使用されている場合が多く、電磁波に対する生体影響を検討するのに、超低周波の電磁波に対する影響は無視されてきているのが現状である。
【0007】
また、PHS使用の高い周波数の生体影響のみでなく、微弱な超低周波の電磁波の生体影響を重視する報告も出されている。さらに、巨大地震発生時の前兆現象として、超低周波電磁波の発生は注目されている。
【0008】
そこで、本発明の課題は、電磁波の周波数の低い100Hz以下の超低周波の電磁波を測定し、その電界成分を正成分、負成分にも分割してデジタル表示並びにアナログメータ表示も可能とする超低周波の電磁波測定装置を提供することを目的としたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、ボディと、該ボディの前面の奥まったところに設けられた1つの平板又は波板状の検出板と、該検出板の前方に所定の間隔をとって前記ボディの前端部に抜き差し自在に設けられた開閉遮蔽板と、前記検出板による受信信号をI/V変換する電流電圧変換回路と、該電流電圧変換回路からの超低周波の電磁波を検出増幅して電界成分信号波を出力する電圧増幅回路と、電圧増幅回路から出力される電界成分信号波を全波、正半波、負半波に検波する検出回路と、電圧増幅回路又は検出回路からの出力をアナログ表示又はデジタル表示に切換えて表示させる表示器を備えたことを特徴とする。
【0010】
ここで、装置全体はハンディタイプに仕上げられ、電磁波シールドのためにボディは金属製とされる。
【0011】
検出板はこのボディの前面の奥まったところに設け、この検出板と適宜の間隔を採ってボディ前端部に抜き差し自在に金属製の開閉遮蔽板を設ける。また、ボディの上面に測定値をアナログ表示するアナログメータとデジタル表示するデジタルメータを配装し、この他に電源スイッチ、切換スイッチ等の必要とされるスイッチ類を適所に配装する。
【0012】
また、回路的には微弱な信号を増幅し易くするために、検出板の受信信号を電流電圧変換回路でI/V変換を行ってから電圧増幅回路に入力するようにしている。また、アナログメータとデジタルメータは個々に切換スイッチを有していて電圧増幅回路と検出回路に選択的に切換接続されるようになっており、アナログメータとデジタルメータはともに実測値を表示する。
【0013】
上記構成において、電源スイッチをONにし、検出板の前の開閉遮蔽板を全閉にして零調整を行うか、ここでその時の数値をアナログメータ又はデジタルメータで読み取り補正を行う。
【0014】
その後、開閉遮蔽板を全開にして被測定物の方向の数値をアナログメータ又はデジタルメータで読み取る。ここでの測定値は距離の2乗に反比例している。
【0015】
つまり、検出板に1周期の正弦波波形が入力され、これがI/V変換されて電流電圧変換回路からの出力波形は正・負が反転した正弦波波形となり、これが電圧増幅回路で増幅されて出力される出力波形は受信波形と同位相となる。
【0016】
これを直接にデジタルメータで表示させると、正・負ともに同量であれば零表示となり、負の量が大きいと、負の表示(−)の付いた数字で表示される。また、
アナログメータで表示させると、このアナログメータには零中心メータを使用するので、正・負の量が目視できる。
【0017】
また、検出回路からの出力を表示させる場合、全波検出波形は正極性のみとなり、その強度表示となる。また、正半波検出波形は間欠波でその強度は正側のみで全波の約半分となって表示される。さらに、負半波検出波形は間欠波でその強度は負側のみで全波の約半分となって表示される。
【0018】
以上のようにこれらを選択表示されることにより、超低周波の電磁波の電界成分の正確な測定が可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を、図面に基づいて説明する。
【0020】
図1は 本発明の超低周波の電磁波測定装置の全体斜視図、図2はブロック図である。
【0021】
図1において、装置全体としてはハンディタイプに仕上げられ、電磁波シールドのためにボディ1は金属製にしている。
【0022】
このボディ1の前面の奥まったところに検出板2を設けている。この検出板2は平板又は波板状をなすもので、この検出板2と適宜の間隔を採ってボディ前端部に抜き差し自在に金属製の開閉遮蔽板3を設けている。なお、実施の形態の開閉遮蔽板3は指先で開閉操作されるもので、ボディ1の前端両側にガイド溝4を設け、このガイド溝4に開閉遮蔽板3の両側縁部を係合させてボディ上方に抜き差しして開閉されるために、開閉遮蔽板3の上部中央に摘み片3aを形設している。
【0023】
ボディ1の上面に測定値をアナログ表示するアナログメータ5とデジタル表示するデジタルメータ6を配装するとともに、電源スイッチ7や複数の切換スイッチ8等を適所に配装している。
【0024】
電気回路としては、図2に示すように、検出板2による受信信号をI/V変換する電流電圧変換回路9と、この電流電圧変換回路9からの超低周波の電磁波を検出増幅して電界成分信号波を出力する電圧増幅回路10と、この電圧増幅回路10から出力される電界成分信号波を全波、正半波、負半波に検波する検出回路11を備えている。そして、電圧増幅回路10の出力端子と検出回路11の出力端子をそれぞれに切換スイッチ8を介してアナログメータ5とデジタルメータ6に切換接続できるように接続している。
【0025】
上記構成において、使用法を説明する。
【0026】
電源スイッチ7をONにし、開閉遮蔽板3を全閉にした状態で零調整を行うか、その値をアナログメータ5及びはデジタルメータ6で読み取って補正する。
【0027】
すなわち、開閉遮蔽板3を全開にした状態では、検出板2には色々な周波数の電磁波が混入するので、開閉遮蔽板3で検出板3を閉じた状態にし、その時の値を確認して測定値を補正する。ここで、超低周波の電磁波測定装置により校正すると、図3のような特性がデジタル表示される。この場合、2Hz以下の特性の減少はデジタル表示のサンプル時間等が関係しているので、アナログメータが有効となる。
【0028】
この後、開閉遮蔽板3を全開にして被測定物の方向の数値をアナログメータ5又はデジタルメータ6で読み取る。ここでの測定の一例として図4は、60Hzの電磁波における10(V/cm)の距離特性を示す。この場合の測定値は距離の2乗に反比例している。
【0029】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、本発明によれば、被測定物からの電磁波の電界成分を直接デジタルメータ及び零中心アナログメータで表示し、
検出回路からの3種の出力の差異を測定することにより、特に、超低周波とされる100Hz以下の周波数の低い電磁波の特性が把握でき、生体影響の研究、実験等に効果を発揮する。また、巨大地震発生前には超低周波の電磁波の発生が確認されているので、本発明は地震発生の予知等にも役立つものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の超低周波の電磁波測定装置の全体斜視図である。
【図2】本発明のブロック図である。
【図3】本発明において周波数に対する出力値を示すグラフである。
【図4】本発明における測定値の距離特性を示すグラフである。
【符号の説明】
1…ボディ
2…検出板
3…開閉遮蔽板
4…ガイド溝
5…アナログメータ
6…デジタルメータ
7…電源スイッチ
8…切換スイッチ
9…電流電圧変換回路
10…電圧増幅回路
11…検出回路
Claims (1)
- ボディと、該ボディの前面の奥まったところに設けられた1つの平板又は波板状の検出板と、該検出板の前方に所定の間隔をとって前記ボディの前端部に抜き差し自在に設けられた開閉遮蔽板と、前記検出板による受信信号をI/V変換する電流電圧変換回路と、該電流電圧変換回路からの超低周波の電磁波を検出増幅して電界成分信号波を出力する電圧増幅回路と、電圧増幅回路から出力される電界成分信号波を全波、正半波、負半波に検波する検出回路と、電圧増幅回路又は検出回路からの出力をアナログ表示又はデジタル表示に切換えて表示させる表示器を備えたことを特徴とする超低周波の電磁波測定装置。
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JP24084397A JP3693792B2 (ja) | 1997-09-05 | 1997-09-05 | 超低周波の電磁波測定装置 |
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JP24084397A JP3693792B2 (ja) | 1997-09-05 | 1997-09-05 | 超低周波の電磁波測定装置 |
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JPH1183917A JPH1183917A (ja) | 1999-03-26 |
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JP24084397A Expired - Fee Related JP3693792B2 (ja) | 1997-09-05 | 1997-09-05 | 超低周波の電磁波測定装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3693792B2 (ja) |
-
1997
- 1997-09-05 JP JP24084397A patent/JP3693792B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH1183917A (ja) | 1999-03-26 |
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