JP3693603B2

JP3693603B2 - Air conditioner for vehicles

Info

Publication number: JP3693603B2
Application number: JP2001265815A
Authority: JP
Inventors: 忠岡本; 浩司間弓; 謙一郎東
Original assignee: Japan Climate Systems Corp
Current assignee: Japan Climate Systems Corp
Priority date: 2001-09-03
Filing date: 2001-09-03
Publication date: 2005-09-07
Anticipated expiration: 2021-09-03
Also published as: JP2003072360A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用空調装置に関し、特に、空調ユニットに配設されるドレン配管及びクーラ配管の配設構造の技術分野に属する。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、この種の車両用空調装置として、例えば、特開平９−１２３７４８号公報に開示されるように、冷却用及び加熱用の２つの熱交換器を収容した空調ユニットと、該空調ユニットへの送風を行う送風ユニットとを、それぞれインストルメントパネル内において車幅方向略中央部とその助手席とに配設したものが知られている。
【０００３】
前記空調ユニットには、その下端側に送風ユニットからの空気導入口が設けられていて、その空気導入口から導入された空気は、該空気導入口の上方でそれぞれ略水平に向けて上下に並べて配置された冷却用及び加熱用熱交換器を通過し、さらにその上方に接続されたダクトを介して車室に導出されるようになっている。このものでは、２つの熱交換器を上下に並べて配置することで、該空調ユニットの小型化を図り、その搭載スペースを低減している。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記従来例の空調装置においては、冷却用熱交換器であるエバポレータのクーラ配管や加熱用熱交換器であるヒータコアのヒータ配管は空調ユニットの送風ユニット側やその逆側に設けられている。また、ドレン口は空調ユニットの底壁部の適当な位置に下方に向けて設けて、凝縮水を排水するようにしている。
【０００５】
また、この従来技術では、空調ユニットの前方に配設されたダッシュパネルにクーラ配管を取付けるようにしているが、ドレン配管はどこに取り付けるのか不明である。即ち、クーラ配管、ヒータ配管、ドレン配管はそれぞれ独立して別個に車体或はダッシュパネルに取付けるようにしている。
【０００６】
また、上記従来技術では、上下方向に長い空調ユニットの下端部が車体のフロア付近に位置する一方、助手席の足下のスペースを確保するために、送風ユニットをフロアから十分に離して配置しなくてはならず、このことで、送風ユニットの吹出口と空調ユニット下端の空気導入口とが上下に大きくずれることになるため、該送風ユニットからの空気を空調ユニットへスムーズに送るには、両ユニットを車幅方向に所定距離以上、離間させる必要がある。
【０００７】
本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、冷却用及び加熱用熱交換器を空調ユニット内に配設するとともに、その助手席側に配置した送風ユニットから該空調ユニットの下端側へ空気を送るようにした空調装置において、クーラ配管とドレン配管の車体（ダッシュパネル）への取付作業を容易にし、更には、空調装置のさらなる小型化を図ることにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の解決手段では、クーラ配管とドレン配管とを空調ユニットの同一サイドに配設して、両者を接近して位置させ、特に空調ユニットの送風ユニット側の側壁部からクーラ配管を取り出し、この側壁部より送風ユニット側にドレン配管を突出させ、両配管を近接して略直角に折り曲げてダッシュパネル方向に延ばして設けるようにしたことを特徴とする。
【０００９】
具体的には、請求項１の発明では、車両のインストルメントパネル内の車幅方向略中央部に配設された空調ユニットと、該空調ユニットの助手席側に配設された送風ユニットと、該送風ユニットからの空気を前記空調ユニットに送る中間ダクトと、該空調ユニット内に配設された冷却用熱交換器及び加熱用熱交換器とを備え、該中間ダクトから空調ユニットに導入した空気を、前記空調ユニット内に設置された冷却用熱交換器及び加熱用熱交換器を通過させて調和空気とするようにした車両用空調装置を前提とする。
【００１０】
そして、前記空調ユニットの底壁部の車体前方側でかつ側壁部側にドレン口が配設され、このドレン口配設側の側壁部から冷却用熱交換器がドレン口の上方に近接するように突出して車体前方側に向かって延びている構成である。
【００１１】
この構成によれば、ドレン口とクーラ配管を空調ユニットの同一サイドに配設したので、ダッシュパネルに空調ユニットを取付ける際に、位置合せが容易であり、かつ取付作業が容易である。また、ドレン配管とクーラ配管を近接して配設したので、空調ユニットをコンパクトにできる。
【００１２】
また、前記ドレン口に一体にドレン通路が連接され、該ドレン通路は、前記クーラ配管が配設された空調ユニットの側壁部側に突出し、該ドレン通路の出口部にドレンパイプが接続され、該ドレンパイプが、車体前方側に向かって延びるクーラ配管の下方に近接して車体前方側に向かって延びている構成であり、空調ユニットの側部を有効活用できるとともに、ドレン通路とクーラ配管とを近接して配設でき、コンパクトに配管できる。
【００１３】
さらに、前記加熱用熱交換器のヒータ配管が、空調ユニットにおいて前記クーラ配管と同じ側壁部からクーラ配管の上方に近接するように突出して車体前方側に向かって延びているので、ヒータ配管、クーラ配管及びドレン通路を一方向に集中して配置でき、ダッシュパネルへの取付けが容易であり、これら配管とダッシュパネルとのシールも向上できる。
【００１４】
また、前記ヒータ配管及び前記クーラ配管の車体前方側に向かって延びる配管部分は、前記空調ユニットに設けられた共通のブラケットで支持されているので、両配管を空調ユニットに安定して保持できる。
【００１５】
さらにまた、前記空調ユニットの車体前方側でエンジン側との仕切りを構成するダッシュパネルに空調ユニットを取り付ける取付部が、前記ドレン通路の出口部にドレン通路と同じ方向に突出するように一体に隣設され、前記クーラ配管及びヒータ配管が取付部の上方に集結配置されているとともに、前記ドレンパイプが取付部の側方に集結配置されているので、ドレン通路周りの剛性をアップでき、ドレン通路をダッシュパネルの所定位置に安定して取付でき、組付け精度が向上する。
【００１６】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【００１７】
図１〜図３は、本発明の実施形態に係る空調装置１の外観を示すものであり、この空調装置は、図４に示すように、自動車の車室に配設されているインストルメントパネル２の内方に収容されている。この自動車は、運転席及び助手席がそれぞれ車体右側及び左側に設けられている、いわゆる右ハンドル車であり、さらに前部のエンジンルームと、車室の前側とはダッシュパネルＰ（図６、図１０にのみ示す）によって仕切られている。尚、この明細書では、空調装置１の車体前側及び車体後側を、それぞれ単に前側及び後側とも呼ぶものとする。
【００１８】
前記空調装置１は、図３に示すように、送風ユニット３と、該送風ユニット３からの空気を冷却した後、温度調節して車室へ供給する空調ユニット４と、送風ユニット３からの空気を空調ユニット４へ送る中間ダクト５とからなるものである。空調ユニット４は車幅方向の略中央部に配置される一方、送風ユニット３は該空調ユニット４から車体左側へ所定距離離間して助手席の前方に配置されている。また、該送風ユニット３の下端は、空調ユニット４の下端よりも上方に位置付けられていて、助手席乗員の足元スペースを広く確保している。
【００１９】
前記送風ユニット３は、その車幅方向の略中央部において左右に２つに分割されたケーシング６を備えており、それらはファスナ等を用いて一体化されている。そのケーシング６の上側には空調装置１へ空気を取り入れるための空気取入部７が設けられる一方、下側には取り入れた空気を前記空調ユニット４へ送風するための送風部８が設けられている。空気取入部７の上部には、図１に示すように、図示しないダクトを介して車室外の空気を取り入れるための外気取入口１０と、車室内の空気を取り入れるための内気取入口１１とが形成されていて、さらに、これらのうちのいずれか一方を閉状態とするとともに、他方を開状態とするように作動する内外気切替ダンパ１２が、該空気取入部７の内方に設けられている。
【００２０】
詳しくは、前記空気取入部７の上部は、その前面部が上側ほど車体後方へ傾斜する矩形状とされる一方、後面部は上側ほど車体前方へ傾斜する矩形状とされ、該前面部及び後面部の上縁同士が連続していて、車幅方向から見て、略三角形の断面を有するように形成されている。前記前面部及び後面部にそれぞれ前記外気取入口１０及び内気取入口１１が矩形状に開口していて、さらに各取入口１０、１１にはグリル１３が一体成形されている。一方、前記空気取入部７の側面部は、前面部及び後面部の対応する側縁同士を連繋するように設けられている。前記内外気切替ダンパ１２は、各取入口１０、１１よりも大きい矩形状とされていて、その上縁に車幅方向に延びる軸を有し、この両端がそれぞれ前記空気取入部７の一対の側面部の上端側に支持されている。
【００２１】
前記内外気切替ダンパ１２の下端側には、空気取入部７の側面部に取り付けられたアクチュエータ１５の出力軸が連結されるように、該側面部を貫通する連結部（図示せず）が設けられている。また、該側面部には、アクチュエータ１５をねじ等により締結するためのボス部が一体成形されている。該アクチュエータ１５は、車体に配設されている空調制御部（図示せず）からの信号を受けて作動するように構成されていて、空調制御部からの信号線は、アクチュエータ１５のカプラ１７に結線されるようになっている。
【００２２】
そして、前記アクチュエータ１５によって内外気切替ダンパ１２がその軸周りに回動されて、外気取入口１０を全開とする位置にされると内気取入口１１が全閉とされて、外気のみを取り入れる外気取入モードとなる一方、該内外気切替ダンパ１２がその状態から逆方向に回動されて、外気取入口１０を全閉とする位置にされると内気取入口１１が全開とされて、内気循環モードとなる。
【００２３】
一方、前記空気取入部７の下部には、図５に示すように、取り入れた空気を濾過するためのフィルタ２０が配設されるフィルタ配設部２１が設けられており、図示しないが、このフィルタ配設部２１の車体後方側には開口が形成されていて、この開口からフィルタ２０の交換が行えるようになっている。このフィルタ配設部２１の下方は前記送風部８であり、送風ファン２３としての遠心式多翼ファンがその回転軸を上下方向に向けて配設され、さらにこの送風ファン２３の下方にファン駆動モータ２４が配設されている。この図において矢印で示すように、該送風ファン２３の回転により、空気取入部７の上部から空気が取り入れられ、フィルタ２０を通過し、送風部８に導入される。
【００２４】
前記送風部８の右側壁部には開口部８ａが形成されていて、前記中間ダクト５の左端部が接続されている。この中間ダクト５は、図５に示すように、その左端部から空調ユニットの下端側へ向かって斜め下方へ延びるように形成されたけ傾斜ダクト５ａと水平ダクト５ｂを有し、水平ダクト５ｂの右端部が、空調ユニット４のケーシング下端側に形成された開口部２５を介して、該空調ユニット４の内部と連通している。
【００２５】
傾斜ダクト５ａは、図１２に示すように、左端部で断面略矩形状に、右端部で断面略三角形に形成され、中間部分の形状は矩形状から三角形状に滑らかに変化し、空気の乱流や空気抵抗を少なくしている。水平ダクト５ｂは断面略三角形状のままで、内部に複数の突起を設け、空気流を整流するようにしている。
【００２６】
水平ダクト５ｂとケーシング３０の開口部２５とは同様な三角形状の断面を有する部分で連結されている。したがって、送風ユニット３と空調ユニット４とは、中間ダクト５の分だけ離れていて、該送風ユニット３からの空気は、図５の矢印で示すように、この中間ダクト５内を通過してスムーズに空調ユニット４へ送られるようになっている。特に、送風ユニット３の送風ファン２３の半径方向外側（車体後側）の高速空気が、略三角形状の開口部２５の広い面積側（車体後側）に送られ、半径方向内側（車体前側）の低速空気が、略三角形状の開口部２５の狭い面積側（車体前側）に送られるようになっている。
【００２７】
また、前記中間ダクト５は、図２に示すように、その上壁には、前記ファン駆動モータ２４の回転数を変更させるための制御回路２６が配設されている。この制御回路２６の上端部には、前記空調制御部からのコネクタを接続するためのカプラ２７が設けられている。
【００２８】
前記空調ユニット４は、全体として上下方向に長く、かつ前記送風ユニット３のケーシング６よりも大型の矩形箱状に形成されたケーシング３０を備えており、該ケーシング３０は下ケーシングを構成する底壁部３１と、上ケーシングを構成する本体部３２とに上下に分割されていて、さらに、該本体部３２は前記送風ユニット３と同様に、その車幅方向の略中央部において２つに分割されている。このケーシング３０の内部には、図６に示すように、前記中間ダクト５が接続される開口部２５よりも上方に冷凍サイクルの一要素であるエバポレータ３３が配設され、さらにその上方にはヒータコア３４が配設されている。また、この空調ユニット４のケーシング３０の上部には、調和空気の吹出口が複数形成されており、前記図５に矢印で示すように、前記送風ユニット３からの空気の流れはこの空調ユニット４内で上方へ向かう流れとなる。
【００２９】
前記エバポレータ３３は、送風ユニット３からの空気を冷却する冷却用の熱交換器であり、例えばアルミニウム等の金属薄板から形成されたチューブを互いに同方向に延びるように多数積層して、隣り合うチューブの間に、同じく金属薄板から形成された波形のフィンを介在させたものである。このエバポレータ３３のチューブ内には、冷凍サイクルにより生成される低温の冷媒が循環して、該エバポレータ３３を下から上に通過する空気を冷却するようになっている。すなわち、このエバポレータ３３には、図示しないが、チューブの両端側にそれぞれ該チューブと連通するタンクが設けられていて、一方のタンクはチューブの積層方向の中間部分に配設された仕切板によって流入タンク部と流出タンク部とに区画されている。そして、流入タンク部に流入した冷媒は、この流入タンク部に接続された上流側チューブを介して他方のタンクに流れ、その後、この他方のタンクから下流側チューブを介して前記一方のタンクの流出タンク部に至る。
【００３０】
エバポレータ３３は、チューブの延びる方向を車体前後方向に向け、かつ該エバポレータ３３の車体後側ほど上方に位置するように傾斜させて配設されていて、送風ユニット３からの空気は全てエバポレータ３３を通過するようになっている。エバポレータ３３の流入タンク部と流出タンク部とには、それぞれクーラ配管９０が接続されていて、各クーラ配管９０は空調ユニット４のケーシング３０における左側壁部３０ａ（図５のみに示す）からケーシング３０外方へ延出した後、略直角に折り曲げられて、車体前方へ延びるように設けられている。
【００３１】
ヒータコア３４は、エバポレータ３３の上方位置に略水平に配設されていて、エバポレータ３３からの空気を加熱するようになっている。ヒータコア３４に導入される高温エンジン冷却水の導入用及び排出用配管を構成するヒータ配管９１がヒータコア３４に接続されていて、各ヒータ配管９１は空調ユニット４のケーシング３０における左側壁部３０ａ（図５のみに示す）からケーシング３０外方へ延出した後、略直角に折り曲げられて、車体前方へ延びるように設けられている。ヒータ配管９１とクーラ配管９０とは、共通のブラケット９２により空調ユニット４に支持されている。
【００３２】
次にブラッケト９２付近の構造を図７ないし図１０により説明する。ヒータ配管９１は各々上下に配設され、クーラ配管９０は一方がそのヒータ配管の直下に配設され、他方はこの一方のクーラ配管９０の下で少し横にずれて配設されている。ブラケット９２は、空調ユニット４のケーシング３０に一体に形成された固定ブラケット部９２ａと、この固定ブラケット９２ａに組み合わされる着脱ブラケット９２ｂとを備えてなる。固定ブラケット部９２ａと着脱ブラケット９２ｂとの接合面は、上下に各々配設されたヒータ配管９２とクーラ配管９０とをそれぞれ縦（車幅方向）に２分する分割面を通るようになっている。
【００３３】
上記ブラケット９２の固定ブラケット部９２ａ及び着脱ブラケット部９２ｂは、各ヒータ配管９１及び各クーラ配管９０に対応した半割円弧の空洞を有し、両ブラケット９２ａ、９２ｂを合わせた時に、各ヒータ配管９１及び各クーラ配管９０の外形と略同形状な開口部９４、９５を形成するようになっている。ヒータ配管用の開口部９４の開口径はヒータ配管９１の外径に略一致しており、着脱ブラケット部９２ｂを取付けた時に、ヒータ配管９１を固定できるようになっている。
【００３４】
一方、クーラ配管用の開口部９５は、クーラ配管９０の外径に対して所定間隔開けて大きく形成してある。そして、着脱ブラケット部９２ｂを取付けた時でも、クーラ配管９０が少し移動できるようになっている。これにより、ケーシング３０の左側壁部３０ａに取付けたエバポレータ３３の膨張弁ボックス９６を着脱する際に、エバポレータ３３をケーシング３０から取外すことなく、このクーラ配管９０を少し動かすことで取外し・取付できるようになっている。
【００３５】
また、上記クーラ配管９０をブラケット９２に支持するためのシールプレート９３が設けられている。このシールプレート９３は、クーラ配管９０の外径に相当する形状を有する半割凹部９７を有し、着脱ブラケット９２ｂに設けられた長溝に案内されて横方向（車幅方向）にスライド可能になっている。このシールプレート９３を着脱ブラケット部９２ｂの所定位置まで挿入することで、クーラ配管９０をブラケット９２に固定するようになっている。所定位置まで挿入されると突起９８が着脱ブラケット部９２ｂの凹部（図示せず）に嵌まるようになっている。また、シールプレート９３をスライドさせて抜く時には、プレート９９を摘み、突起９８と凹部との係合を解除し、そのまま、スライドさせれば良く、簡単にシールプレート９３を挿入・抜くことができる。
【００３６】
なお、着脱ブラケット部９２ｂは、着脱ブラケット部９２ｂを組付ける方向と同じ方向からネジ締めＢすることで取付けられる。
【００３７】
なお、この実施例では、シールプレート９３を各々のクーラ配管９０に対して別々に設けたが、一体のものとしても良い。また、ヒータ配管９１やドレン配管（ドレンパイプ）８３に対してもシールプレートを設けて固定するようにしても良い。
【００３８】
次に、空調ユニット４内の凝縮水の排水構造について説明する。エバポレータ３３による空気の冷却時に、該エバポレータ３３に発生した凝縮水は、前記ケーシング３０の底壁部３１に設けられたドレン部３５を介して車外へ排出される。このドレン部３５は、図１１に示すように、底壁部３１の車体前端側における左側部分（送風ユニット側）に、該底壁部３１と一体に形成されたドレン口８０およびこのドレン口８０に一体に形成されたドレン通路８１を備える。このドレン通路８１はドレン口８０からダッシュパネルに略平行に送風ユニット側に延びており、その出口部８２は空調ユニット４のケーシング３０の左側壁部３０ａよりも車体左側（送風ユニット側）へ突出するように延びている。この出口部８２に略直角にドレンパイプ８３が接続され、このドレンパイプ８３の先端がダッシュパネルＰのドレン開口穴に挿入される。
【００３９】
底壁部３１は、ドレン口８０の部分が一番低く、その対角部分が一番高くて、この対角部分からドレン口８０に向かって傾斜面を形成している。さらに、ドレン口８０からドレン通路８１の出口部８２に向かっても下方向に傾斜して設けられている。この形状により底壁部３１に貯留される凝縮水はドレン口８０に導かれ、かつドレン通路８１を通ってその出口部８２に導かれ、ドレンパイプ８３から車室外に排出される。
【００４０】
中間ダクト５は送風ユニット３に接続され、前記したように、送風ユニット３から空調ユニット４に向かって斜め下方に傾斜した傾斜ダクト５ａを備え、この傾斜ダクト５ａと空調ユニット４のケーシング３０とを連通する水平ダクト５ｂとを備える。傾斜ダクト５ａが別部材として成形され、水平ダクト５ｂがケーシング３０に一体に成形されている。詳細には、水平ダクト５ｂの下半分は底壁部３１と一体に形成され、上半分は本体部３２と一体に形成されている。
【００４１】
図１２に示すように、傾斜ダクト５ａは、送風ユニット３の送風部８の開口部８ａの接続部分で断面略矩形状に形成され、水平ダクト５ｂとの接続部分で断面略三角形に形成されている。この傾斜ダクト５ａ内で空気流は断面矩形状の部分を流れる状態から断面三角形の部分を流れる状態に滑らかに方向修正しながら流れる。
【００４２】
この実施例では、水平ダクト５ｂをケーシング３０に一体に形成し、傾斜ダクト５ａを別部品で形成しているので、この傾斜ダクト５ａの中の空気流が滑らかに通流するように形状を設計し、成形することが容易にできる。
【００４３】
傾斜ダクト５ａから直接、ケーシング３０の導入部３９に空気流を送ると、下方に傾斜して流れる空気流が底壁部３１に衝突して、底壁部３１の凝縮水を乱す或いは巻き上げる可能性が大きいので、本発明では、導入部３９に入る直前に水平ダクト５ｂを設けた。このことにより、送風ユニット３から傾斜ダクト５ａを通って斜め下方に送られる空気が、水平ダクト５ｂにより略水平方向にやや方向変更され、空調ユニット４の開口部２５に導かれ、エバポレータ３３の下部空間３９に導かれる。したがって、下部空間３９内で斜め下方に向かう空気流を抑制でき、空気流が底壁部３１に衝突することが極減され、この底壁部３１を流れる凝縮水を跳ね上げることを防止できる。
【００４４】
そして、特に、底壁部３１の中間部分には平面部３１ａが形成され、水平ダクト５ｂとほぼ平行な平面を形成している。この構成により、中間ダクト５を介して流れる空気は、下部空間３９内でこの平面部３１ａに沿って流れ、この上部のエバポレータ３３に方向変換されて送られる。したがって、底壁部３１の傾斜面をドレン口８０に向かって流れる凝縮水の流れと下部空間３９に入ってくる空気流との衝突が効果的に避けられ、空気流によって凝縮水の流れが妨げられることが大幅に削減される。
【００４５】
また、送風ユニット３から中間ダクト５を通って開口部２５に送られる空気は、この傾斜ダクト５ａから断面略三角形の水平ダクト５ｂで略水平方向に方向変換されながら、空調ユニット４内の下部空間２５に送られる。その時の空気流速分布を取ってみると、送風ユニット３の半径方向外側の比較的、流速の早い空気流が車体後方側を流れ、水平ダクト５ｂの略三角形状とされた断面の幅の広い側を流れ、そのままケーシング３０に送り込まれる。即ち、高速の空気流が車体後方側を流れ、比較的、流速の遅い空気流が略三角形状とされた断面の幅の狭い側、即ち車体前方側を流れる。そのため、車体前方に位置するドレン口８０に集まる凝縮水が空気流で妨げられることは極減されている。
【００４６】
さらに、ケーシング３０の底壁部３１に、平面部３１ａより車体前方位置に、中間ダクト５から導入される空気の流れ方向と略平行な方向にリブ８４が立設されている。このリブ８４により、ドレン口８０に集まる凝縮水が、空調ユニット４に送られる空気流によってエバポレータ３３に連れ込まれるのを防止するようにしている。特に凝縮水は、エバポレータ３３の下面を斜め下方に流れて車体前方側から底壁部３１に落下する傾向にあり、このリブ８４よりも車体前方側で凝縮水が底壁部３１に落下することが多い。このリブ８４よりも前側での空気流速は比較的、遅くなっており、凝縮水の落下、収集を妨げることが大幅に低減される。
【００４７】
ダッシュパネルＰに空調ユニット４を取り付ける取付部８５が、ドレン通路８１の出口部８２の先に一体に隣設されている。ダッシュパネルＰに固定されたスタッドボルトをこの取付部８５の穴に挿通し、ナットで締結するようになっているので、ドレンパイプ８３をダッシュパネルＰに組付けた場合に、ドレンパイプ８３とダッシュパネルＰとのガタツキがなく、シール性が向上する。
【００４８】
空調ユニット４は上下に分割され、上ケーシングを構成する本体部３２と下ケーシングを構成する側壁部３１とからなる。そして、本体部３２は左右に２分割されてなり、エバポレータ３３及びヒータコア３４は２分割された本体部３２に挟まれて保持されるので、エバポレータ３３及びヒータコア３４の組付が容易で、保持が確実である。なお、エバポレータ３３は本体部３２を分解することなく、単体で取り出しできるようにするために、ケーシングの左側面部３０ａ（送風ユニット側）に別部材の蓋部材が設けられている。この蓋部材に、水平ダクト５ｂの上半分やドレン通路８１の蓋部材８１ｂを設けても良いし、本体部３２に残しても良い。
【００４９】
このようなケーシング分割構造にすることによって、底壁部３１に縦分割面を設けないので、凝縮水の漏れの恐れがない。
【００５０】
次に、ドレン通路構造を詳細に説明する。一般に、ドレン通路８１を中空体として底壁部３１に一体に形成する場合には、底壁部３１の成形時に、中空部を形成するための芯材を長く形成して、それをセットする必要がある。この芯材の精度や抜け勾配の関係で狭い間隔で深い長溝を形成することが難しく、長い長溝を形成することが制限される。
【００５１】
それに対して、本発明では、ドレン通路８１を長溝部８１ａおよび蓋部８１ｂとに２分割して形成しており、長溝部８１ａを底壁部３１に一体に形成し、蓋部材８１ｂを本体部３２に一体に構成しているので、長溝部８１ａの深さ方向の寸法や長さ方向の寸法が少々長くても容易に成形でき、ドレン通路８１の形状や大きさに自由度があり、凝縮水の保有スペースを確保するとともに滑らかに排出される形状を設定できる。その上、ダッシュパネルＰのドレンパイプ８３の取付位置についての設計自由度が増す。
【００５２】
また、前記ヒータコア３４は、前記エバポレータ３３を通過した空気を加熱する加熱用の熱交換器であり、該エバポレータ３３と同様に積層されたチューブ及びフィンとからなるものとされ、該チューブ内にはエンジンからの高温の冷却水が循環して、該ヒータコア３４を通過する空気を加熱するようになっている。このヒータコア３４にも、前記エバポレータ３３の各クーラパイプと同様に、エンジン冷却水を流入及び流出させる各ヒータパイプ９１が設けられていて、それぞれが、ケーシング３０の左側壁部３０ａから外方へ延出した後、車体前方へ延びるように形成されている。従って、各ヒータパイプ９１も空調ユニット４と送風ユニット３との空間に配設されるので、この空間を有効利用できる。それとともに、各ヒータパイプ９１は、前記中間ダクト５の上方に位置することになるので、助手席乗員が接触することはなく、該ヒータパイプへの断熱部材の取り付けを省略できる。
【００５３】
前記エバポレータ３３とヒータコア３４との間には、調和空気の温度を調節するための２つのエアミックスダンパ３６、３７（温度調節ダンパ）が設けられている。このエアミックスダンパ３６、３７による温度調節は、エバポレータ３３を通過した空気のうち、ヒータコア３４を通過する空気量と該ヒータコア３４をバイパスさせるバイパス通路３８を通過する空気量との比率を変更することによって行われる。
【００５４】
詳しくは、図６に示すように、空調ユニット４のケーシング３０内部は、該ケーシング３０の内側に一体成形された隔壁部４０によってエバポレータ３３の配設空間４１と、ヒータコア３４の配設空間４２とに区画されている。この隔壁部４０は、図６に示すように、車幅方向から見ると、車体前側で略水平に延びる前側隔壁４０ａと、車体後側で逆Ｖ字状をなす後側隔壁４０ｂとからなり、その前側隔壁４０ａと後側隔壁４０ｂとには、それぞれ、エバポレータ配設空間４１とヒータコア配設空間４２とを連通させる２つの開口部４３、４４が形成されていて、前記エアミックスダンパ３６、３７により開閉されるようになっている。さらに、前記隔壁部４０の後側隔壁部４０ｂには、ヒータコア配設空間４２の後側で前記バイパス通路３８とエバポレータ配設空間４１とを連通させる開口部４８が形成されている。
【００５５】
前記２つのエアミックスダンパ３６、３７は、内外気切替ダンパ１２と同様に、各々が車幅方向に延びる軸を有しており、その両端がケーシング３０に支持されていて、それぞれの車体左側の軸端に対して、前記ケーシング３０の左側壁部３０ａに配設されたアクチュエータ４５の出力軸がリンク機構４６を介して連結されている。該アクチュエータ４５は、内外気切替ダンパ１２のアクチュエータ１５と同様に、ケーシング左側壁部３０ａに突設されたボス部に固定されている。
【００５６】
前記２つのエアミックスダンパ３６、３７は、前記リンク機構４６により連動しており、アクチュエータ４５により前側及び後側開口部４３、４４のそれぞれを全開とする位置から、全閉とする位置まで回動するようになっている。この際、後側のエアミックスダンパ３７は、前記後側開口部４４を全開とする位置まで回動すると、前記バイパス通路３８の上流端開口部４８を全閉とするようになっていて、略全ての空気がヒータコア３４を通過するようになる。尚、このエアミックスダンパ３６、３７のアクチュエータ４５も前記内外気切替ダンパ１２のアクチュエータ１５と同様に、空調制御部の信号線が結線されるカプラ４９（図３及び図５にのみ示す）を有している。
【００５７】
尚、図示しないが、前記エバポレータ３３には、その表面の温度を検出する温度センサが配設される一方、ヒータコア３４にはその内部のエンジン冷却水の温度を検出する水温センサが配設されている。これら各センサの信号線は、空調ユニット４の左側壁部３０ａを貫通して延びていて、前記空調制御部に接続されるようになっている。
【００５８】
さらに、前記空調ユニット４のケーシング３０の上部には、車体後側の傾斜した部分にベント吹出口５０，５０，…が形成され、その前側の略水平な部分にデフロスト吹出口５１，５１が形成されている。さらに、該ケーシング３０の上部における左側壁部３０ａ及び右側壁部３０ｂ（図５及び図１０に示す）には、それぞれフット吹出口５２（図６に右側のもののみ示す）が形成されている。前記ベント吹出口５０，５０，…は、ベントダクト（図示せず）を介して図４に示すインストルメントパネル２に設けられたベントグリル５３，５３，…に接続されており、各ベント吹出口５０からの調和空気は主に乗員の上半身へ吹き出すようになっている。一方、前記デフロスト吹出口５１，５１は、デフロストダクト（図示せず）を介してインストルメントパネル２の前端側に設けられたデフロストグリル５４，５４に接続されており、各デフロスト吹出口５１からの調和空気はフロントウインドの内面に向かって吹き出すようになっている。また、前記左右のフット吹出口５２，５２には、それぞれ下方へ延びるダクト５６、５７が接続されていて、両ダクト５６、５７は、インストルメントパネル２の下側における運転席乗員及び助手席乗員の足元近傍で開口しており、フット吹出口５２，５２からの調和空気を乗員の足元に向かって吹き出すようになっている。
【００５９】
前記フット吹出口５２，５２に接続されたダクト５６、５７のうち、運転席側のダクト５６は、ケーシング３０の右側壁部３０ｂから後側の壁部に回り込むように、該ケーシング３０と一体的に設けられたもので、比較的、大きい断面積を有しており、後席乗員への調和空気も一緒に通過する後席用との兼用のダクトとされている。この兼用ダクト５６のケーシング右側壁部３０ｂに対応する部分の前側には、前記したように運転席乗員への調和空気の吹出用開口５５，５５が形成される一方、ケーシング３０の後壁部に対応する部分の下端側には後席乗員へ調和空気を導くためのフロアダクト（図示せず）の上端部が接続される接続部５８，５８が形成されている。
【００６０】
また、前記空調ユニット４のケーシング３０内部には、前記吹出口５０、５１、５２を開閉して調和空気の吹出方向を変更する２つの吹出方向切替ダンパ６０、６１が、前記エアミックスダンパ３６、３７と同様に設けられていて、これらは空調ユニット４のケーシング３０における左側壁部３０ａに配設されたリンク機構６２及び該左側壁部３０ａのボス部に固定されたアクチュエータ６３により作動するようになっている。
【００６１】
前記吹出方向切替ダンパ６０、６１のうちの前側のものは前記デフロスト吹出口５１，５１を開閉するデフロストダンパ６０とされ、後側のものはベント吹出口５０，５０，…を開閉するベントダンパ６１とされている。それぞれのダンパ６０、６１は前記リンク機構６２により連動するようになっており、前記アクチュエータ６３により駆動されることで、それぞれが各吹出モードに対応した開度とされる。すなわち、この空調ユニット４は、２つのダンパ６０、６１の開閉状態によってベントモード、デフロストモード、フットモード、ベント及びフットの各吹出口５０、５２から吹き出すバイレベルモード等の各吹出モードに切り替え可能とされている。尚、この吹出方向切替ダンパ６０、６１のアクチュエータ６３も前記内外気切替ダンパ１２のアクチュエータ１５と同様に、空調制御部の信号線が結線されるカプラ６５（図３及び図５に示す）を有している。
【００６２】
前記したように、空調ユニット４の各ダンパ３６、３７、６０、６１のリンク機構４６、６２及びアクチュエータ４５、６３を、該空調ユニット４の左側壁部３０ａにまとめて配設しているので、該空調ユニット４の組立時には一方向から一度に取り付けることができる。
【００６３】
次に、前記空調装置１の車体への取付けについて説明する。まず、送風ユニット３及び空調ユニット４のそれぞれの取付部について説明する。送風ユニット３の送風部８の左右両側には、それぞれ一対の取付脚６８，６８が設けられ、また、前記フィルタ配設部２１の右側から車体右側に向かって斜めに突出する取付脚６９が設けられている。一方、空調ユニット４の取付部は、前記ドレン部３５に一体成形された取付脚７０に設けた取付部８５と、ケーシング３０上部の左右両側にそれぞれ設けられた一対の取付脚７１、７１に設けた取付部とからなる。
【００６４】
また、前記送風ユニット３及び空調ユニット４の取付脚６８〜７１には貫通孔が形成される一方、前記ダッシュパネルＰには、図示しないが、各貫通孔の位置に対応するように、スタッドボルトが取り付けられている。また、該ダッシュパネルＰには、図１０に示すように、前記クーラ配管（クーラパイプ）９０、ヒータ配管（ヒータパイプ）９１とおよびドレン通路８１との配設位置に対応して貫通孔１０２が形成されている。そして、各ユニット３、４の取付脚６８〜７１における貫通孔にスタッドボルトを挿通させるように空調装置１を車体に位置決めすると、前記クーラパイプ９０及びヒータパイプ９１はダッシュパネルＰの貫通孔１０２からエンジンルーム側に臨むようになる。この状態で、スタッドボルトにナットを螺合させることによって空調装置１を車体に対して強固に固定することができる。また、各パイプにはエンジンルーム内の配管を接続して、ドレン通路８１には排水パイプを接続する。
【００６５】
ダッシュパネルＰとのシール構造を説明する。ダッシュパネルＰの車室側にダッシュインシュレータＤが取付けられている。ヒータ配管９１、クーラ配管９０及びドレンパイプ８３の外周にはクッション性シール部材１０１が取付けられている。なお、この実施例では、ヒータ配管９１とクーラ配管９０の一方に対して、一体のシール部材１０１が取付けられている。クーラ配管９０の他方及びドレンパイプ８３に対しては、それぞれ別々のシール部材１０１が取付けられている。
【００６６】
ダッシュパネルＰには、各配管９１、９０、８３を貫通させる貫通穴１０２が設けられ、ダッシュインシュレータＤには、この貫通穴１０２より大きく、かつブラケット９２よりも小さな開口部１０３が開口されている。このことによって、組付時、ブラケット９２がダッシュインシュレータＤに押し付けられ、開口部１０３がシールされ、シール材１０１がダッシュパネルＰに押し付けられて、ダッシュパネルＰの貫通穴１０２がシールされる。２重にシールすることで、シール性を向上している。
【００６７】
更に、この実施形態に係る空調装置によると、送風ユニット３からの空気を中間ダクト５を介して空調ユニット４へ送るようにし、該空調ユニット４のエアミックスダンパ３６、３７及び吹出方向切替ダンパ６０、６１の各リンク機構４６、６２及びアクチュエータ４５、６３を空調ユニットケーシング３０の送風ユニット３側に取り付け、かつ、送風ユニット３の内外気切替ダンパ１２のアクチュエータ１５を送風ユニットケーシング６の空調ユニット４側に取り付けるようにしている。したがって、中間ダクト５上方のデッドスペースに各アクチュエータ等１５、４５、４６、６２、６３を収めることができ、空調装置１を小型化して搭載スペースを低減できる。また、空調ユニットケーシング３０への各リンク機構４６、６２及びアクチュエータ４５、６３の組み付けを一方向から行えるので、該空調ユニット４の組立工数を削減できる。
【００６８】
また、各ダンパ１２、３６、３７、６０、６１のアクチュエータ１５、４５、６３、エバポレータ３３の温度センサ、ヒータコア３４の水温センサ及び送風ファン２３の制御回路２６のそれぞれの前記空調制御部への接続部１７、２７、４９、６５を、送風ユニット３と空調ユニット４との間に集中させているので、空調装置１の車体への組み付け作業の工数を削減することができる。
【００６９】
また、この空調ユニット４の右側壁部３０ｂ、即ち運転席側には、リンク機構４６、６２やアクチュエータ４５、６３が配設されていないので、運転席側のダクト５６の断面積を大きくすることができるとともに、その形状を自由に設定することができる。このことで、運転席乗員及び後席乗員への吹出空気量を該ダクト５６のみで十分に確保することができる。また、運転席の足元近傍のスペースを広くできる。
【００７０】
図１４ないし図１７に別の実施例を示す。この実施例は左ハンドル車、即ちインストルメントパネル２の車幅方向の略中央に空調ユニット４が設けられ、その助手席側（図１６中右側）に送風ユニット３を配設したものである。前の実施例と異なる部分を説明し、その他は省略する。
【００７１】
ヒータ配管９１は前の実施例と同様に上下に２つ配設されている。それに対して、各クーラ配管９０は横（車幅方向）に２つ配設してブロック体１００でまとめている。そして、固定ブラケット部９２ａと着脱ブラケット体９２ｂとの分割面は、ヒータ配管９１の車幅方向中間部とブロック体１００の同方向中間部を通るようになっている。シールプレート９３ａは下方からスライドして固定ブロック体９２ａ及び着脱ブロック体９２ｂに挿入されて、組み込まれるようになっている。このシールプレート９３ａは、２つのクーラ配管９０を同時に固定するようになっており、２つのクーラ配管９０の外径に対応する内径を有し、約三分の二を囲むようになっている。これにより、シールプレート９３ａを挿入した時にクーラ配管９０を確実に保持することができる。
【００７２】
なお、クーラ配管９０の外径及びヒータ配管９１を保持する部分は、それぞれクーラ配管９０及びヒータ配管９１のそのものの外径と略同じであっても良く、また、外径にクッション材、断熱材等の外嵌材を外挿する場合には、外嵌材の外径又は外嵌材を圧縮した場合の径であっても良い。
【００７３】
また、上記実施例では、中間ダクト５は、傾斜ダクト５ａを別部品とし、水平ダクト５ｂをケーシング３０と一体に形成したが、傾斜ダクト５ａと水平ダクト５ｂとを一体として、別部品としても良い。
【００７４】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項１の発明に係る車両用空調装置によると、送風ユニットからの空気を中間ダクトを介して空調ユニットへ送るようにして、空調ユニットの底壁部の車体前方側でかつ側壁部側にドレン口を配設し、このドレン口配設側の側壁部から冷却用熱交換器のクーラ配管をドレン口の上方に近接するように突出させて車体前方側に向かって延ばしているので、ダッシュパネルに空調ユニットを取付ける際に、位置合せが容易であり、かつ取付作業が容易である。ドレン口に連接されるドレン配管とクーラ配管を近接して配設できるので、空調ユニットをコンパクトにできる。
【００７５】
さらに、ドレン口とクーラ配管を空調ユニットの同一サイドに配設したので、ダッシュパネルに空調ユニットを取付ける際に、位置合せが容易であり、かつ取付作業が容易である。また、ドレン配管とクーラ配管を近接して配設できるので、空調ユニットをコンパクトにできる。
【００７６】
また、前記ドレン口に一体にドレン通路を連接し、該ドレン通路を前記クーラ配管が配設された空調ユニットの側壁部側に突出し、該ドレン通路の出口部にドレンパイプを接続し、該ドレンパイプを車体前方側に向かって延びるクーラ配管の下方に近接して車体前方側に向かって延ばしているので、空調ユニットの側部を有効活用できるとともに、ドレン通路とクーラ配管とを近接して配設でき、コンパクトに配管できる。
【００７７】
さらに、前記加熱用熱交換器のヒータ配管を、空調ユニットにおいて前記クーラ配管と同じ側壁部からクーラ配管の上方に近接するように突出させて車体前方側に向かって延ばしているので、ヒータ配管、クーラ配管及びドレン通路を一方向に集中して配置でき、ダッシュパネルへの取付けが容易であり、これら配管とダッシュパネルとのシールも向上できる。
【００７８】
さらにまた、前記ヒータ配管及び前記クーラ配管の車体前方側に向かって延びる配管部分を、前記空調ユニットに設けられた共通のブラケットで支持しているので、両配管を空調ユニットに安定して保持できる。
【００７９】
加えて、空調ユニットの車体前方側でエンジン側との仕切りを構成するダッシュパネルに空調ユニットを取り付ける取付部を、前記ドレン通路の出口部にドレン通路と同じ方向に突出するように一体に隣設させ、前記クーラ配管及びヒータ配管を取付部の上方に集結配置させているとともに、前記ドレンパイプを取付部の側方に集結配置させているので、ドレンパイプをダッシュパネルに組付けた場合のドレンパイプとダッシュパネルとのシール性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態に係る空調装置の外観を示す左側後方からの斜視図である。
【図２】空調装置の外観を示す右側後方からの斜視図である。
【図３】空調装置の外観を示す後面図である。
【図４】空調装置の配設状態を示す説明図である。
【図５】空調装置の構造を示す図３相当図である。
【図６】空調ユニットの内部構造を示す断面図である。
【図７】空調ユニットの外観を示す正面図である。
【図８】空調ユニットのヒータ配管及びクーラ配管の取り付け状態を説明する図である。
【図９】図８のヒータ配管及びクーラ配管の取り付け状態を車体後方から見た図である。
【図１０】空調ユニットを送風ユニット側から見た外観図であり、ダッシュパネルに取付けた場合を示す。
【図１１】空調ユニットの底壁部を示す斜視図である。
【図１２】中間ダクトの斜視図である。
【図１３】右ハンドル車の空調装置の斜視図である。
【図１４】左ハンドル車の空調装置の空調ユニットの斜視図を示す。
【図１５】図１４のブラケット部の部分拡大図であって、ヒータ配管及びクーラ配管の取付け状態を説明する図である。
【図１６】ブラケット部を車体後方から見た図である。
【図１７】左ハンドル車の空調装置の空調ユニットをエンジンルーム側から見た図である。
【符号の説明】
１空調装置
２インストルメントパネル
３送風ユニット
４空調ユニット
５中間ダクト
１２内外気切替ダンパ
１５アクチュエータ
３０空調ユニットケーシング
３１底壁部
３３エバポレータ（冷却用熱交換器）
３４ヒータコア（加熱用熱交換器）
３５ドレン部
３６エアミックスダンパ（温度調節ダンパ）
３７エアミックスダンパ（温度調節ダンパ）
４５アクチュエータ
６０デフロストダンパ（吹出方向切替ダンパ）
６１ベントダンパ（吹出方向切替ダンパ）
６３アクチュエータ
８０ドレン口
８１ドレン通路
８１ａ長溝部
８１ｂ蓋部
８３ドレンパイプ
８５取付部
９０クーラ配管
９１ヒータ配管
９２ブラケット
９２ａ固定ブラケット（一方のブラケット）
９２ｂ着脱ブラケット（他方のブラケット）
９３シールプレート
９３ａシールプレート
Ｐダッシュパネル[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle air conditioner, and particularly to the technical field of an arrangement structure of a drain pipe and a cooler pipe arranged in an air conditioning unit.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as this type of vehicle air conditioner, for example, as disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 9-123748, an air conditioning unit containing two heat exchangers for cooling and heating, and the air conditioning unit There are known units in which an air blowing unit is disposed at a substantially central portion in the vehicle width direction and its front passenger seat in the instrument panel.
[0003]
The air conditioning unit is provided with an air inlet from the blower unit on the lower end side thereof, and the air introduced from the air inlet is lined up and down substantially horizontally above the air inlet. It passes through the arranged cooling and heating heat exchangers, and is led out to the vehicle compartment via a duct connected to the upper side. In this device, by arranging two heat exchangers side by side, the air conditioning unit is reduced in size and its mounting space is reduced.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the air conditioner of the conventional example, the cooler piping of the evaporator that is the heat exchanger for cooling and the heater piping of the heater core that is the heat exchanger for heating are provided on the air blow unit side of the air conditioning unit or on the opposite side. . Further, the drain port is provided downward at an appropriate position on the bottom wall of the air conditioning unit so as to drain the condensed water.
[0005]
In this prior art, the cooler pipe is attached to the dash panel arranged in front of the air conditioning unit, but it is unclear where the drain pipe is attached. That is, the cooler pipe, the heater pipe, and the drain pipe are each independently attached to the vehicle body or the dash panel.
[0006]
In the above prior art, the lower end of the air-conditioning unit that is long in the vertical direction is located near the floor of the vehicle body, while the air blowing unit is not arranged sufficiently away from the floor in order to secure a space under the passenger seat. As a result, the air outlet of the air blower unit and the air inlet at the lower end of the air conditioner unit are greatly displaced up and down. Therefore, in order to smoothly send air from the air blower unit to the air conditioner unit, both The unit needs to be separated by a predetermined distance or more in the vehicle width direction.
[0007]
The present invention has been made in view of such various points. The object of the present invention is to provide a cooling and heating heat exchanger in the air conditioning unit and a blower unit disposed on the passenger seat side. In the air conditioner configured to send air to the lower end side of the air conditioning unit, it is easy to attach the cooler pipe and the drain pipe to the vehicle body (dash panel), and further reduce the size of the air conditioner. .
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, according to the solution means of the present invention, the cooler pipe and the drain pipe are arranged on the same side of the air conditioning unit, and both are located close to each other. The cooler pipe is taken out from the section, the drain pipe is projected from the side wall to the blower unit side, both pipes are close to each other, bent at a substantially right angle, and extended in the direction of the dash panel.
[0009]
Specifically, in the invention of claim 1, an air conditioning unit disposed in a substantially central portion in the vehicle width direction in the instrument panel of the vehicle, a blower unit disposed on the passenger seat side of the air conditioning unit, Air introduced into the air conditioning unit from the intermediate duct, comprising an intermediate duct for sending air from the blower unit to the air conditioning unit, a cooling heat exchanger and a heating heat exchanger disposed in the air conditioning unit and assumes vehicle air-conditioning apparatus that the passed through a cooling heat exchanger installed in the air conditioning unit and heating heat exchanger and conditioned air.
[0010]
Then, as the vehicle body front side a and the drain port in the side wall portion side of the bottom wall portion of the air conditioning unit is disposed, the cooling heat exchanger from the side wall portion of the drain port disposed side comes close to the upper side of the drain port It is the structure which protrudes in this and is extended toward the vehicle body front side .
[0011]
According to this configuration, since the drain port and the cooler pipe are arranged on the same side of the air conditioning unit, when the air conditioning unit is attached to the dash panel, the alignment is easy and the mounting operation is easy. Further, since the drain pipe and the cooler pipe are arranged close to each other, the air conditioning unit can be made compact.
[0012]
Also, drain passage is integrally connected to the drain port, the drain passage is projected on the side wall side of the air conditioning unit that the cooler pipe is arranged, a drain pipe is connected to the outlet of the drain passage, The drain pipe is configured to extend toward the front side of the vehicle body close to the lower side of the cooler pipe extending toward the front side of the vehicle body, and can effectively utilize the side portion of the air conditioning unit, and the drain passage, the cooler piping, Can be arranged close to each other and the piping can be made compact.
[0013]
Further, the heater pipes of the heating heat exchanger, so extend toward the vehicle body front side projects so as to be close to the upper side of the cooler pipe from the same side wall and the cooler pipe in the air conditioning unit, the heater pipe, The cooler piping and the drain passage can be concentrated in one direction and can be easily attached to the dash panel, and the seal between the piping and the dash panel can be improved.
[0014]
Further, the pipe portion extending toward the vehicle body front side of the heater pipes and the cooler pipe, because it is supported by a common bracket was set eclipse to the air conditioning unit can hold both pipe stably to the air conditioning unit .
[0015]
Furthermore, the mounting portion for mounting an air conditioning unit in the dash panel constituting a partition between the engine side of the vehicle body front side of the air conditioning unit is integrated so as to protrude in the same direction as the drain passage on the outlet opening of the drain passage The cooler pipe and the heater pipe are arranged adjacent to each other above the mounting portion, and the drain pipe is concentrated on the side of the mounting portion, so that the rigidity around the drain passage can be increased, The passage can be stably attached to a predetermined position of the dash panel, and the assembling accuracy is improved.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0017]
1 to 3 show an appearance of an air conditioner 1 according to an embodiment of the present invention. As shown in FIG. 4, this air conditioner is an instrument panel disposed in a vehicle compartment. 2 is housed inside. This vehicle is a so-called right-hand drive vehicle in which a driver's seat and a passenger seat are provided on the right and left sides of the vehicle body, respectively, and the front engine room and the front side of the vehicle compartment are dash panels P (FIG. 6, FIG. 10). In this specification, the front side and the rear side of the air conditioner 1 are also simply referred to as the front side and the rear side, respectively.
[0018]
As shown in FIG. 3, the air conditioner 1 includes a blower unit 3, an air conditioner unit 4 that cools the air from the blower unit 3, then adjusts the temperature and supplies the air to the passenger compartment, and the air from the blower unit 3. Is formed with an intermediate duct 5 that sends the air to the air conditioning unit 4. The air conditioning unit 4 is disposed at a substantially central portion in the vehicle width direction, while the blower unit 3 is disposed in front of the passenger seat at a predetermined distance from the air conditioning unit 4 to the left side of the vehicle body. Further, the lower end of the blower unit 3 is positioned higher than the lower end of the air conditioning unit 4 to ensure a wide foot space for the passenger on the passenger seat.
[0019]
The blower unit 3 includes a casing 6 that is divided into left and right portions at a substantially central portion in the vehicle width direction, and these are integrated using fasteners or the like. On the upper side of the casing 6 is provided an air intake 7 for taking air into the air conditioner 1, and on the lower side is provided a blower 8 for blowing the taken air to the air conditioning unit 4. . As shown in FIG. 1, an air intake 10 for taking in air outside the vehicle compartment and an air intake 11 for taking in air in the vehicle interior are provided at the upper portion of the air intake portion 7. Further, an inside / outside air switching damper 12 that operates so as to close one of these and open the other is provided inside the air intake portion 7. Yes.
[0020]
Specifically, the upper portion of the air intake portion 7 has a rectangular shape whose front surface portion is inclined toward the rear of the vehicle body toward the upper side, while the rear surface portion is formed into a rectangular shape that is inclined toward the front of the vehicle body toward the upper side. The upper edges of the surface portions are continuous, and are formed to have a substantially triangular cross section when viewed from the vehicle width direction. The outside air inlet 10 and the inside air inlet 11 are opened in a rectangular shape at the front surface portion and the rear surface portion, respectively, and a grill 13 is integrally formed at each of the intake ports 10 and 11. On the other hand, the side surface portion of the air intake portion 7 is provided so as to connect corresponding side edges of the front surface portion and the rear surface portion. The inside / outside air switching damper 12 has a rectangular shape that is larger than the intake ports 10 and 11, and has an axis extending in the vehicle width direction at the upper edge thereof, and both ends thereof are a pair of the air intake portions 7. It is supported by the upper end side of a side part.
[0021]
On the lower end side of the inside / outside air switching damper 12, a connecting portion (not shown) that penetrates the side surface portion is provided so that the output shaft of the actuator 15 attached to the side surface portion of the air intake portion 7 is connected. It has been. Further, a boss portion for fastening the actuator 15 with a screw or the like is integrally formed on the side surface portion. The actuator 15 is configured to operate in response to a signal from an air conditioning control unit (not shown) disposed in the vehicle body, and a signal line from the air conditioning control unit is connected to the coupler 17 of the actuator 15. Connected.
[0022]
When the inside / outside air switching damper 12 is rotated around its axis by the actuator 15 and the outside air intake port 10 is fully opened, the inside air intake port 11 is fully closed, and the outside air is taken in only outside air. In the intake mode, when the inside / outside air switching damper 12 is rotated in the reverse direction from the state to bring the outside air inlet 10 into the fully closed position, the inside air inlet 11 is fully opened, It becomes the circulation mode.
[0023]
On the other hand, as shown in FIG. 5, a filter disposing portion 21 in which a filter 20 for filtering the taken-in air is disposed is provided at the lower portion of the air intake portion 7, and although not shown, An opening is formed in the rear side of the filter arrangement portion 21 in the vehicle body, and the filter 20 can be exchanged from this opening. Below the filter disposing portion 21 is the air blowing portion 8, and a centrifugal multiblade fan as the air blowing fan 23 is disposed with its rotating shaft directed in the vertical direction, and further fan driving is performed below the air blowing fan 23. A motor 24 is provided. As indicated by the arrows in this figure, air is taken in from the upper portion of the air intake portion 7 by the rotation of the blower fan 23, passes through the filter 20 and is introduced into the blower portion 8.
[0024]
An opening 8 a is formed in the right side wall portion of the blower portion 8, and the left end portion of the intermediate duct 5 is connected thereto. As shown in FIG. 5, the intermediate duct 5 has an inclined duct 5 a and a horizontal duct 5 b formed so as to extend obliquely downward from the left end portion toward the lower end side of the air conditioning unit, and the right end of the horizontal duct 5 b. The portion communicates with the inside of the air conditioning unit 4 through an opening 25 formed on the casing lower end side of the air conditioning unit 4.
[0025]
As shown in FIG. 12, the inclined duct 5a is formed to have a substantially rectangular cross section at the left end and a substantially triangular cross section at the right end, and the shape of the intermediate portion smoothly changes from a rectangular shape to a triangular shape. Reduces flow and air resistance. The horizontal duct 5b has a substantially triangular cross section, and a plurality of protrusions are provided inside to rectify the air flow.
[0026]
The horizontal duct 5b and the opening 25 of the casing 30 are connected by a portion having a similar triangular cross section. Therefore, the air blowing unit 3 and the air conditioning unit 4 are separated by the intermediate duct 5, and the air from the air blowing unit 3 passes through the intermediate duct 5 as shown by the arrows in FIG. Are sent to the air conditioning unit 4. In particular, high-speed air on the radially outer side (rear side of the vehicle body) of the blower fan 23 of the blower unit 3 is sent to the wide area side (rear side of the vehicle body) of the substantially triangular opening 25 and is radially inner (front side of the vehicle body). The low-speed air is sent to the narrow area side (front side of the vehicle body) of the substantially triangular opening 25.
[0027]
Further, as shown in FIG. 2, the intermediate duct 5 is provided with a control circuit 26 on its upper wall for changing the rotational speed of the fan drive motor 24. A coupler 27 for connecting a connector from the air conditioning control unit is provided at the upper end of the control circuit 26.
[0028]
The air conditioning unit 4 includes a casing 30 that is longer in the vertical direction as a whole and formed in a rectangular box shape that is larger than the casing 6 of the blower unit 3, and the casing 30 constitutes a bottom wall that forms a lower casing. It is divided into a part 31 and a main body part 32 constituting an upper casing, and the main body part 32 is further divided into two parts at a substantially central part in the vehicle width direction, like the blower unit 3. ing. As shown in FIG. 6, an evaporator 33, which is an element of a refrigeration cycle, is disposed in the casing 30 above the opening 25 to which the intermediate duct 5 is connected. 34 is arranged. In addition, a plurality of conditioned air outlets are formed in the upper portion of the casing 30 of the air conditioning unit 4, and the air flow from the blower unit 3 is the air conditioning unit 4 as indicated by arrows in FIG. 5. It will flow upwards.
[0029]
The evaporator 33 is a cooling heat exchanger that cools the air from the blower unit 3. For example, a plurality of tubes formed of thin metal plates such as aluminum are stacked so as to extend in the same direction, and adjacent tubes are formed. In the meantime, corrugated fins similarly formed from metal thin plates are interposed. A low-temperature refrigerant generated by the refrigeration cycle circulates in the tube of the evaporator 33 so as to cool the air passing through the evaporator 33 from the bottom to the top. That is, although not shown, this evaporator 33 is provided with tanks communicating with the tubes at both ends of the tubes, respectively, and one tank flows in by a partition plate disposed at an intermediate portion in the tube stacking direction. It is divided into a tank part and an outflow tank part. Then, the refrigerant flowing into the inflow tank portion flows to the other tank via the upstream tube connected to the inflow tank portion, and then flows out of the one tank from the other tank via the downstream tube. It reaches the tank part.
[0030]
The evaporator 33 is disposed such that the tube extends in the longitudinal direction of the vehicle body and is inclined so as to be positioned upward toward the rear side of the vehicle body of the evaporator 33, and all the air from the blower unit 3 causes the evaporator 33 to flow. It has come to pass. Cooler pipes 90 are respectively connected to the inflow tank part and the outflow tank part of the evaporator 33, and each cooler pipe 90 is connected to the casing 30 from the left side wall part 30 a (shown only in FIG. 5) in the casing 30 of the air conditioning unit 4. After extending outward, it is bent substantially at a right angle so as to extend forward of the vehicle body.
[0031]
The heater core 34 is disposed substantially horizontally above the evaporator 33 and heats the air from the evaporator 33. The heater pipes 91 constituting the pipes for introducing and discharging the high-temperature engine cooling water introduced into the heater core 34 are connected to the heater core 34, and each heater pipe 91 is a left side wall portion 30 a (see FIG. 5), the casing 30 extends outward from the casing 30 and is bent at a substantially right angle so as to extend forward of the vehicle body. The heater pipe 91 and the cooler pipe 90 are supported by the air conditioning unit 4 by a common bracket 92.
[0032]
Next, the structure near the bracket 92 will be described with reference to FIGS. Each of the heater pipes 91 is disposed above and below, one of the cooler pipes 90 is disposed immediately below the heater pipe, and the other is disposed slightly shifted laterally under the one cooler pipe 90. The bracket 92 includes a fixed bracket portion 92a formed integrally with the casing 30 of the air conditioning unit 4, and a detachable bracket 92b combined with the fixed bracket 92a. The joint surface between the fixed bracket portion 92a and the attachment / detachment bracket 92b passes through a dividing surface that divides the heater pipe 92 and the cooler pipe 90, which are respectively provided vertically, into two parts (in the vehicle width direction). .
[0033]
The fixed bracket portion 92a and the detachable bracket portion 92b of the bracket 92 have halved cavities corresponding to the heater pipes 91 and the cooler pipes 90. When the brackets 92a and 92b are combined, the heater pipes 91 And the opening parts 94 and 95 which are substantially the same shape as the external shape of each cooler piping 90 are formed. The opening diameter of the opening 94 for the heater pipe substantially matches the outer diameter of the heater pipe 91, and the heater pipe 91 can be fixed when the detachable bracket portion 92b is attached.
[0034]
On the other hand, the opening 95 for the cooler pipe is formed large with a predetermined interval from the outer diameter of the cooler pipe 90. Even when the detachable bracket portion 92b is attached, the cooler pipe 90 can be moved a little. Thereby, when attaching / detaching the expansion valve box 96 of the evaporator 33 attached to the left side wall portion 30a of the casing 30, it is possible to remove and attach the cooler pipe 90 by slightly moving the evaporator 33 without removing the evaporator 33 from the casing 30. It has become.
[0035]
Further, a seal plate 93 for supporting the cooler pipe 90 on the bracket 92 is provided. The seal plate 93 has a half recess 97 having a shape corresponding to the outer diameter of the cooler pipe 90, and is slidable in the lateral direction (vehicle width direction) while being guided by a long groove provided in the detachable bracket 92b. ing. The cooler pipe 90 is fixed to the bracket 92 by inserting the seal plate 93 to a predetermined position of the detachable bracket portion 92b. When inserted to a predetermined position, the protrusion 98 fits into a recess (not shown) of the detachable bracket portion 92b. Further, when the seal plate 93 is slid and removed, the plate 99 is picked, the engagement between the protrusion 98 and the recess is released, and the slide is simply slid, and the seal plate 93 can be easily inserted and removed.
[0036]
The detachable bracket portion 92b is attached by screwing B from the same direction as the direction in which the detachable bracket portion 92b is assembled.
[0037]
In this embodiment, the seal plate 93 is provided separately for each cooler pipe 90, but may be integrated. Further, a seal plate may be provided and fixed to the heater pipe 91 and the drain pipe (drain pipe) 83.
[0038]
Next, the drainage structure of the condensed water in the air conditioning unit 4 will be described. Condensed water generated in the evaporator 33 during cooling of the air by the evaporator 33 is discharged outside the vehicle through a drain portion 35 provided in the bottom wall portion 31 of the casing 30. As shown in FIG. 11, the drain portion 35 includes a drain port 80 formed integrally with the bottom wall portion 31 on the left side portion (the air blowing unit side) of the bottom wall portion 31 on the vehicle body front end side, and the drain port 80. Is provided with a drain passage 81 formed integrally therewith. The drain passage 81 extends from the drain port 80 to the air blowing unit side substantially in parallel with the dash panel, and the outlet portion 82 projects to the vehicle body left side (air blowing unit side) from the left side wall portion 30a of the casing 30 of the air conditioning unit 4. It extends to do. A drain pipe 83 is connected to the outlet portion 82 at a substantially right angle, and the tip of the drain pipe 83 is inserted into the drain opening hole of the dash panel P.
[0039]
The bottom wall portion 31 has the lowest drain port 80 and the highest diagonal portion, and forms an inclined surface from the diagonal portion toward the drain port 80. Furthermore, the drain port 80 is provided so as to be inclined downward toward the outlet portion 82 of the drain passage 81. With this shape, the condensed water stored in the bottom wall portion 31 is guided to the drain port 80, guided to the outlet 82 through the drain passage 81, and discharged from the drain pipe 83 to the outside of the vehicle compartment.
[0040]
The intermediate duct 5 is connected to the air blowing unit 3 and includes the inclined duct 5a inclined obliquely downward from the air blowing unit 3 toward the air conditioning unit 4 as described above. The inclined duct 5a and the casing 30 of the air conditioning unit 4 are connected to each other. And a horizontal duct 5b in communication. The inclined duct 5 a is formed as a separate member, and the horizontal duct 5 b is formed integrally with the casing 30. Specifically, the lower half of the horizontal duct 5 b is formed integrally with the bottom wall portion 31, and the upper half is formed integrally with the main body portion 32.
[0041]
As shown in FIG. 12, the inclined duct 5a is formed in a substantially rectangular cross section at the connection portion of the opening 8a of the blower unit 8 of the blower unit 3, and is formed in a substantially triangular cross section at the connection portion with the horizontal duct 5b. Yes. In the inclined duct 5a, the air flow flows while smoothly correcting the direction from the state of flowing through the rectangular section to the state of flowing through the triangular section.
[0042]
In this embodiment, the horizontal duct 5b is formed integrally with the casing 30, and the inclined duct 5a is formed as a separate part. Therefore, the shape is designed so that the air flow in the inclined duct 5a flows smoothly. And can be easily molded.
[0043]
When an air flow is sent directly from the inclined duct 5a to the introduction portion 39 of the casing 30, the air flow flowing downward and inclined may collide with the bottom wall portion 31 to disturb or wind up the condensed water in the bottom wall portion 31. Therefore, in the present invention, the horizontal duct 5b is provided immediately before entering the introduction portion 39. As a result, the air sent obliquely downward from the blower unit 3 through the inclined duct 5a is slightly changed in the horizontal direction by the horizontal duct 5b and guided to the opening 25 of the air conditioning unit 4, and the lower part of the evaporator 33 Guided to space 39. Therefore, the air flow which goes diagonally downward in the lower space 39 can be suppressed, the collision of the air flow with the bottom wall portion 31 can be reduced, and the condensed water flowing through the bottom wall portion 31 can be prevented from jumping up.
[0044]
In particular, a flat portion 31a is formed at an intermediate portion of the bottom wall portion 31 to form a plane substantially parallel to the horizontal duct 5b. With this configuration, the air flowing through the intermediate duct 5 flows along the flat portion 31 a in the lower space 39, and the direction of the air is changed and sent to the upper evaporator 33. Therefore, collision between the flow of condensed water flowing on the inclined surface of the bottom wall portion 31 toward the drain port 80 and the air flow entering the lower space 39 is effectively avoided, and the flow of condensed water is hindered by the air flow. Is greatly reduced.
[0045]
Further, the air sent from the blower unit 3 through the intermediate duct 5 to the opening 25 is direction-changed in a substantially horizontal direction from the inclined duct 5a by a horizontal duct 5b having a substantially triangular cross section, while being lower space in the air conditioning unit 4. 25. Taking the air flow velocity distribution at that time, a relatively fast air flow outside the blower unit 3 in the radial direction flows on the rear side of the vehicle body, and the side of the horizontal duct 5b having a substantially triangular cross section is wide. And is fed into the casing 30 as it is. That is, a high-speed air flow flows on the rear side of the vehicle body, and an air flow having a relatively low flow velocity flows on the narrow side of the cross-section, ie, the front side of the vehicle body. Therefore, it is extremely reduced that the condensed water collected at the drain port 80 located in front of the vehicle body is blocked by the air flow.
[0046]
Further, a rib 84 is erected on the bottom wall portion 31 of the casing 30 at a position in front of the vehicle body from the flat portion 31a in a direction substantially parallel to the flow direction of air introduced from the intermediate duct 5. The rib 84 prevents the condensed water collected at the drain port 80 from being taken into the evaporator 33 by the air flow sent to the air conditioning unit 4. In particular, the condensed water tends to flow obliquely downward on the lower surface of the evaporator 33 and fall from the front side of the vehicle body to the bottom wall portion 31, and the condensed water falls to the bottom wall portion 31 on the front side of the vehicle body from the rib 84. There are many. The air flow velocity on the front side of the rib 84 is relatively slow, so that the prevention of falling and collecting of condensed water is greatly reduced.
[0047]
An attachment portion 85 for attaching the air conditioning unit 4 to the dash panel P is provided adjacent to the end of the outlet portion 82 of the drain passage 81 integrally. Since the stud bolt fixed to the dash panel P is inserted into the hole of the mounting portion 85 and fastened with a nut, when the drain pipe 83 is assembled to the dash panel P, the drain pipe 83 and the dash panel 83 are connected. There is no backlash with the panel P, and the sealing performance is improved.
[0048]
The air conditioning unit 4 is divided into an upper part and a lower part, and includes a main body part 32 constituting an upper casing and a side wall part 31 constituting a lower casing. The main body 32 is divided into left and right parts, and the evaporator 33 and the heater core 34 are sandwiched and held between the two divided main parts 32. Therefore, the evaporator 33 and the heater core 34 can be easily assembled and held. Sure. In order to allow the evaporator 33 to be taken out without disassembling the main body portion 32, a separate lid member is provided on the left side surface portion 30a (blower unit side) of the casing. The lid member may be provided with the upper half of the horizontal duct 5 b and the lid member 81 b of the drain passage 81, or may be left in the main body 32.
[0049]
By adopting such a casing division structure, the bottom wall portion 31 is not provided with a vertical division surface, so there is no fear of leakage of condensed water.
[0050]
Next, the drain passage structure will be described in detail. In general, when the drain passage 81 is formed as a hollow body integrally with the bottom wall portion 31, when forming the bottom wall portion 31, it is necessary to form a long core material for forming the hollow portion and set it. There is. It is difficult to form deep long grooves at narrow intervals due to the accuracy of the core material and the draft gradient, and the formation of long long grooves is limited.
[0051]
On the other hand, in the present invention, the drain passage 81 is divided into a long groove portion 81a and a lid portion 81b, the long groove portion 81a is formed integrally with the bottom wall portion 31, and the lid member 81b is formed in the main body portion. 32, the long groove 81a can be easily formed even when the depth direction dimension and the length direction dimension are slightly longer, and the shape and size of the drain passage 81 are flexible. It is possible to secure a water holding space and set the shape to be discharged smoothly. In addition, the degree of freedom in designing the attachment position of the drain pipe 83 of the dash panel P increases.
[0052]
The heater core 34 is a heat exchanger for heating the air that has passed through the evaporator 33, and is composed of tubes and fins laminated in the same manner as the evaporator 33. High-temperature cooling water from the engine circulates to heat the air passing through the heater core 34. The heater core 34 is also provided with heater pipes 91 that allow the engine cooling water to flow in and out, as with the cooler pipes of the evaporator 33, and each extends outward from the left side wall 30a of the casing 30. After being taken out, it is formed to extend forward of the vehicle body. Therefore, since each heater pipe 91 is also disposed in the space between the air conditioning unit 4 and the air blowing unit 3, this space can be used effectively. At the same time, the heater pipes 91 are positioned above the intermediate duct 5, so that passengers in the passenger seat do not come into contact with each other, and the installation of the heat insulating member to the heater pipes can be omitted.
[0053]
Between the evaporator 33 and the heater core 34, two air mix dampers 36 and 37 (temperature adjustment dampers) for adjusting the temperature of the conditioned air are provided. The temperature adjustment by the air mix dampers 36 and 37 is to change the ratio of the amount of air that passes through the heater core 34 and the amount of air that passes through the bypass passage 38 that bypasses the heater core 34 among the air that has passed through the evaporator 33. Is done by.
[0054]
In detail, as shown in FIG. 6, the inside of the casing 30 of the air conditioning unit 4 includes an arrangement space 41 for the evaporator 33 and an arrangement space 42 for the heater core 34 by a partition wall 40 integrally formed inside the casing 30. It is divided into. As shown in FIG. 6, the partition wall portion 40 includes a front partition wall 40 a that extends substantially horizontally on the front side of the vehicle body and a rear partition wall 40 b that forms an inverted V shape on the rear side of the vehicle body. The front partition wall 40a and the rear partition wall 40b are formed with two openings 43 and 44 for communicating the evaporator installation space 41 and the heater core installation space 42, respectively. The air mix dampers 36 and 37 It can be opened and closed by. Further, an opening 48 is formed in the rear partition 40b of the partition 40 to communicate the bypass passage 38 and the evaporator installation space 41 on the rear side of the heater core installation space 42.
[0055]
Like the inside / outside air switching damper 12, the two air mix dampers 36 and 37 each have a shaft extending in the vehicle width direction, and both ends thereof are supported by the casing 30, and are provided on the left side of each vehicle body. An output shaft of an actuator 45 disposed on the left side wall portion 30 a of the casing 30 is connected to the shaft end via a link mechanism 46. Similar to the actuator 15 of the inside / outside air switching damper 12, the actuator 45 is fixed to a boss projecting from the casing left wall 30a.
[0056]
The two air mix dampers 36 and 37 are interlocked by the link mechanism 46, and are rotated by the actuator 45 from a position at which the front and rear openings 43 and 44 are fully opened to a position at which they are fully closed. It is supposed to be. At this time, when the rear air mix damper 37 is rotated to a position where the rear opening 44 is fully opened, the upstream end opening 48 of the bypass passage 38 is fully closed. All air passes through the heater core 34. The actuator 45 of the air mix dampers 36 and 37 also has a coupler 49 (shown only in FIGS. 3 and 5) to which the signal line of the air conditioning control unit is connected in the same manner as the actuator 15 of the inside / outside air switching damper 12. doing.
[0057]
Although not shown, the evaporator 33 is provided with a temperature sensor for detecting the temperature of the surface thereof, while the heater core 34 is provided with a water temperature sensor for detecting the temperature of the engine cooling water therein. Yes. The signal lines of these sensors extend through the left side wall 30a of the air conditioning unit 4 and are connected to the air conditioning control unit.
[0058]
Further, vent air outlets 50, 50,... Are formed in an inclined portion on the rear side of the vehicle body, and defrost air outlets 51, 51 are formed in a substantially horizontal portion on the front side of the casing 30 of the air conditioning unit 4. Has been. Furthermore, the left side wall part 30a and the right side wall part 30b (shown in FIGS. 5 and 10) in the upper part of the casing 30 are respectively formed with foot outlets 52 (shown only on the right side in FIG. 6). The vent outlets 50, 50, ... are connected to vent grills 53, 53, ... provided on the instrument panel 2 shown in Fig. 4 via vent ducts (not shown). The conditioned air from 50 is mainly blown out to the upper body of the occupant. On the other hand, the defrost outlets 51 and 51 are connected to defrost grills 54 and 54 provided on the front end side of the instrument panel 2 via defrost ducts (not shown). The conditioned air is blown out toward the inner surface of the front window. The left and right foot outlets 52, 52 are connected to ducts 56, 57 extending downward, respectively, and both the ducts 56, 57 are a driver seat passenger and a passenger seat passenger on the lower side of the instrument panel 2. The conditioned air from the foot outlets 52, 52 is blown out toward the occupant's feet.
[0059]
Of the ducts 56 and 57 connected to the foot outlets 52 and 52, the duct 56 on the driver's seat side is integrated with the casing 30 so as to go around from the right side wall portion 30b of the casing 30 to the rear side wall portion. It has a relatively large cross-sectional area, and is a duct that is also used as a rear seat through which conditioned air to the rear seat occupant also passes. On the front side of the portion corresponding to the casing right side wall portion 30 b of the dual-purpose duct 56, the conditioned air blowing openings 55 and 55 for the driver's seat occupant are formed as described above, while the rear wall portion of the casing 30 is formed. Connection portions 58 and 58 are formed on the lower end side of the corresponding portion, to which an upper end portion of a floor duct (not shown) for guiding conditioned air to the rear seat occupant is connected.
[0060]
Further, in the casing 30 of the air conditioning unit 4, two blowing direction switching dampers 60, 61 that open and close the blowing outlets 50, 51, 52 to change the blowing direction of conditioned air are provided in the air mix damper 36, 37, and these are operated by a link mechanism 62 disposed on the left wall 30a of the casing 30 of the air conditioning unit 4 and an actuator 63 fixed to the boss of the left wall 30a. It has become.
[0061]
The front side of the blowing direction switching dampers 60, 61 is a defrost damper 60 that opens and closes the defrost outlets 51, 51, and the rear one is a vent damper 61 that opens and closes vent outlets 50, 50,. Has been. The dampers 60 and 61 are interlocked by the link mechanism 62, and are driven by the actuator 63 so that the opening degree corresponds to each blowing mode. In other words, the air conditioning unit 4 can be switched to each blowing mode such as a vent mode, a defrost mode, a foot mode, and a bi-level mode that blows out from the vent and foot outlets 50 and 52 according to the open / closed state of the two dampers 60 and 61. It is said that. Note that the actuator 63 of the blowing direction switching dampers 60 and 61 also has a coupler 65 (shown in FIGS. 3 and 5) to which the signal line of the air conditioning control unit is connected in the same manner as the actuator 15 of the inside / outside air switching damper 12. are doing.
[0062]
As described above, since the link mechanisms 46, 62 and the actuators 45, 63 of the dampers 36, 37, 60, 61 of the air conditioning unit 4 are arranged together on the left side wall 30a of the air conditioning unit 4, When the air conditioning unit 4 is assembled, it can be attached from one direction at a time.
[0063]
Next, attachment of the air conditioner 1 to the vehicle body will be described. First, each attachment part of the ventilation unit 3 and the air-conditioning unit 4 is demonstrated. A pair of mounting legs 68 are provided on both the left and right sides of the air blowing unit 8 of the air blowing unit 3, and mounting legs 69 that project obliquely from the right side of the filter disposing unit 21 toward the right side of the vehicle body are provided. It has been. On the other hand, the mounting portion of the air conditioning unit 4 is provided on a mounting portion 85 provided on the mounting leg 70 integrally formed with the drain portion 35 and a pair of mounting legs 71 and 71 provided on both the left and right sides of the upper portion of the casing 30. And a mounting portion.
[0064]
Further, through holes are formed in the mounting legs 68 to 71 of the blower unit 3 and the air conditioning unit 4, while not shown in the dash panel P, stud bolts are provided so as to correspond to the positions of the through holes. Is attached. Further, as shown in FIG. 10, the dash panel P has through holes 102 corresponding to the arrangement positions of the cooler pipe (cooler pipe) 90, the heater pipe (heater pipe) 91, and the drain passage 81. Is formed. When the air conditioner 1 is positioned on the vehicle body so that the stud bolts are inserted into the through holes in the mounting legs 68 to 71 of the units 3 and 4, the cooler pipe 90 and the heater pipe 91 are removed from the through hole 102 of the dash panel P. Facing the engine room. In this state, the air conditioner 1 can be firmly fixed to the vehicle body by screwing the nut onto the stud bolt. In addition, piping in the engine room is connected to each pipe, and a drain pipe is connected to the drain passage 81.
[0065]
A seal structure with the dash panel P will be described. A dash insulator D is attached to the passenger compartment side of the dash panel P. A cushioning seal member 101 is attached to the outer periphery of the heater pipe 91, the cooler pipe 90, and the drain pipe 83. In this embodiment, an integral seal member 101 is attached to one of the heater pipe 91 and the cooler pipe 90. Separate seal members 101 are attached to the other of the cooler piping 90 and the drain pipe 83, respectively.
[0066]
The dash panel P is provided with a through hole 102 through which each of the pipes 91, 90, 83 passes, and the dash insulator D has an opening 103 that is larger than the through hole 102 and smaller than the bracket 92. . Thus, at the time of assembly, the bracket 92 is pressed against the dash insulator D, the opening 103 is sealed, the sealing material 101 is pressed against the dash panel P, and the through hole 102 of the dash panel P is sealed. Sealing performance is improved by double sealing.
[0067]
Furthermore, according to the air conditioner according to this embodiment, the air from the blower unit 3 is sent to the air conditioning unit 4 through the intermediate duct 5, and the air mix dampers 36 and 37 and the blowing direction switching damper 60 of the air conditioning unit 4 are sent. 61, the link mechanisms 46 and 62 and the actuators 45 and 63 are attached to the air blowing unit 3 side of the air conditioning unit casing 30, and the actuator 15 of the inside / outside air switching damper 12 of the air blowing unit 3 is attached to the air conditioning unit 4 of the air blowing unit casing 6. It is attached to the side. Therefore, the actuators 15, 45, 46, 62, 63 can be accommodated in the dead space above the intermediate duct 5, and the air-conditioning apparatus 1 can be reduced in size to reduce the mounting space. Further, since the link mechanisms 46 and 62 and the actuators 45 and 63 can be assembled to the air conditioning unit casing 30 from one direction, the number of assembling steps for the air conditioning unit 4 can be reduced.
[0068]
Further, the actuators 15, 45, 63 of the dampers 12, 36, 37, 60, 61, the temperature sensor of the evaporator 33, the water temperature sensor of the heater core 34, and the control circuit 26 of the blower fan 23 are connected to the air conditioning control unit. Since the parts 17, 27, 49, and 65 are concentrated between the blower unit 3 and the air conditioning unit 4, the number of steps for assembling the air conditioner 1 to the vehicle body can be reduced.
[0069]
Further, since the link mechanisms 46 and 62 and the actuators 45 and 63 are not provided on the right side wall 30b of the air conditioning unit 4, that is, on the driver's seat side, the cross-sectional area of the duct 56 on the driver's seat side should be increased. And the shape can be freely set. As a result, the amount of air blown to the driver's seat occupant and the rear seat occupant can be sufficiently secured only by the duct 56. In addition, the space near the feet of the driver's seat can be widened.
[0070]
Another embodiment is shown in FIGS. In this embodiment, an air conditioning unit 4 is provided in the center of the left-hand drive vehicle, that is, the instrument panel 2 in the vehicle width direction, and the blower unit 3 is disposed on the passenger seat side (right side in FIG. 16). Different parts from the previous embodiment will be described, and the rest will be omitted.
[0071]
Two heater pipes 91 are arranged in the vertical direction as in the previous embodiment. On the other hand, two cooler pipes 90 are arranged laterally (in the vehicle width direction) and gathered together by the block body 100. The dividing surface between the fixed bracket portion 92 a and the detachable bracket body 92 b passes through the intermediate portion in the vehicle width direction of the heater pipe 91 and the intermediate portion in the same direction of the block body 100. The seal plate 93a is slid from below and inserted into the fixed block body 92a and the detachable block body 92b to be incorporated. The seal plate 93a fixes two cooler pipes 90 at the same time, has an inner diameter corresponding to the outer diameter of the two cooler pipes 90, and surrounds about two thirds. Thereby, the cooler piping 90 can be reliably held when the seal plate 93a is inserted.
[0072]
The outer diameter of the cooler pipe 90 and the portion holding the heater pipe 91 may be substantially the same as the outer diameters of the cooler pipe 90 and the heater pipe 91, respectively. In the case of extrapolating the outer fitting material such as the outer fitting material, the outer diameter of the outer fitting material or the diameter when the outer fitting material is compressed may be used.
[0073]
In the above embodiment, the intermediate duct 5 has the inclined duct 5a as a separate part and the horizontal duct 5b formed integrally with the casing 30, but the inclined duct 5a and the horizontal duct 5b may be integrated as separate parts. .
[0074]
【The invention's effect】
As described above, according to the vehicle air conditioner of the first aspect of the present invention, the air from the blower unit is sent to the air conditioning unit via the intermediate duct, and the vehicle body front side of the bottom wall portion of the air conditioning unit is used. and then arranged a drain port in the side wall portion, extending toward the vehicle front side cooler pipe cooling heat exchanger from the side wall portion of the drain port disposed side by projecting so as to close above the drain port since it is, when mounting the air conditioning unit in the dash panel, easy to align, and mounting work is easy. Since the drain pipe connected to the drain port and the cooler pipe can be arranged close to each other, the air conditioning unit can be made compact.
[0075]
Furthermore, since the drain port and the cooler piping are arranged on the same side of the air conditioning unit, when the air conditioning unit is attached to the dash panel, alignment is easy and installation work is easy. Further, since the drain pipe and the cooler pipe can be arranged close to each other, the air conditioning unit can be made compact.
[0076]
Further, by concatenating drain passage integrally with the drain port, the drain passage protrudes to the side wall portion side of the air conditioning unit that the cooler pipe is arranged to connect the drain pipe to the outlet of the drain passage, the Since the drain pipe is extended toward the front side of the vehicle body close to the lower part of the cooler pipe extending toward the front side of the vehicle body, the side portion of the air conditioning unit can be used effectively, and the drain passage and the cooler pipe are placed close to each other. Can be installed and can be piped compactly.
[0077]
Further, a heater pipe of the heating heat exchanger, since the same side wall and the cooler pipe in the air conditioning unit is protruded to close above the cooler pipe is extended toward the vehicle front side, the heater pipe In addition, the cooler piping and the drain passage can be arranged in one direction so as to be easily attached to the dash panel, and the seal between the piping and the dash panel can be improved.
[0078]
Holding Moreover, the piping portion extending toward the vehicle front side of the heater pipes and the cooler pipe, stable because it supports a common bracket was set eclipse to the air conditioning unit, both pipes to the air conditioning unit it can.
[0079]
In addition, next to the attachment portion for attaching the air conditioning unit in the dash panel, together so as to protrude out opening of the drain passage in the same direction as the drain passage constituting a partition between the engine side of the vehicle body front side of the air conditioning unit The cooler pipe and the heater pipe are concentrated and arranged above the mounting portion, and the drain pipe is concentrated and arranged on the side of the mounting portion, so that the drain pipe is assembled to the dash panel. The sealing performance between the drain pipe and the dash panel is improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a left perspective view showing an external appearance of an air conditioner according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view from the rear right side showing the appearance of the air conditioner.
FIG. 3 is a rear view showing the appearance of the air conditioner.
FIG. 4 is an explanatory diagram showing an arrangement state of an air conditioner.
FIG. 5 is a view corresponding to FIG. 3 showing the structure of the air conditioner.
FIG. 6 is a cross-sectional view showing the internal structure of the air conditioning unit.
FIG. 7 is a front view showing the appearance of the air conditioning unit.
FIG. 8 is a diagram for explaining an attachment state of a heater pipe and a cooler pipe of the air conditioning unit.
9 is a view of the heater pipe and the cooler pipe attached in FIG. 8 as viewed from the rear of the vehicle body.
FIG. 10 is an external view of the air conditioning unit as viewed from the air blowing unit side, and shows a case where the air conditioning unit is attached to a dash panel.
FIG. 11 is a perspective view showing a bottom wall portion of the air conditioning unit.
FIG. 12 is a perspective view of an intermediate duct.
FIG. 13 is a perspective view of an air conditioner for a right-hand drive vehicle.
FIG. 14 is a perspective view of an air conditioning unit of an air conditioner for a left-hand drive vehicle.
15 is a partially enlarged view of the bracket portion of FIG. 14, and is a view for explaining a mounting state of a heater pipe and a cooler pipe.
FIG. 16 is a view of the bracket portion as viewed from the rear of the vehicle body.
FIG. 17 is a view of an air conditioning unit of an air conditioner for a left-hand drive vehicle as viewed from the engine room side.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Air conditioner 2 Instrument panel 3 Air blower unit 4 Air conditioning unit 5 Intermediate duct 12 Inside / outside air switching damper 15 Actuator 30 Air conditioning unit casing 31 Bottom wall 33 Evaporator (cooling heat exchanger)
34 Heater core (heat exchanger for heating)
35 Drain part 36 Air mix damper (temperature control damper)
37 Air mix damper (temperature control damper)
45 Actuator 60 Defrost damper (Blowing direction switching damper)
61 Vent damper (Blowing direction switching damper)
63 Actuator 80 Drain port 81 Drain passage 81a Long groove part 81b Cover part 83 Drain pipe 85 Mounting part 90 Cooler pipe 91 Heater pipe 92 Bracket 92a Fixed bracket (one bracket)
92b Detachable bracket (the other bracket)
93 Seal plate 93a Seal plate P Dash panel

Claims

An air conditioning unit disposed in a substantially central portion in the vehicle width direction in the instrument panel of the vehicle, a blower unit disposed on the passenger seat side of the air conditioning unit, and air from the blower unit is sent to the air conditioning unit and the intermediate duct, and a cooling heat exchanger and the heating heat exchanger disposed in the air conditioning unit, the air introduced into the air conditioning unit from the intermediate duct, the cooling heat exchanger and the heating heat In a vehicle air conditioner that passes through an exchanger to be conditioned air,
Drain port is disposed on the vehicle front side a and the side wall portion of the bottom wall portion of the air conditioning unit, cooler pipe of the cooling heat exchanger is close above the drain port from the side wall portion of the drain port disposed side Projecting and extending toward the front side of the vehicle body ,
Drain passage is integrally connected to the drain port, the drain passage is projected on the side wall side of the air conditioning unit that the cooler pipe is arranged, the drain pipe to the outlet portion of the drain passage is connected, the drain The pipe extends close to the lower part of the cooler pipe extending toward the front side of the vehicle body, and extends toward the front side of the vehicle body.
Extending heater piping of the heating heat exchanger, toward the vehicle body front side projects so as to be close from the same side wall and the cooler pipe in the air conditioning unit above the cooler pipe,
The heater pipes and the pipe portion extending toward the vehicle body front side of the cooler pipe is supported by a common bracket was set eclipse to the air conditioning unit,
Mounting portion for mounting an air conditioning unit in the dash panel constituting a partition between the engine side of the vehicle body front side of the air-conditioning unit is provided adjacent integrally so as to protrude in the same direction as the drain passage on the outlet opening of the drain passage The vehicle air conditioner is characterized in that the cooler pipe and the heater pipe are concentrated and arranged above the mounting portion, and the drain pipe is concentrated and arranged on the side of the mounting portion .