JP3693472B2 - Reversible thermosensitive recording material - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、可逆性感熱記録材料に関し、特に、感熱層の温度による可逆的な透明度又は色調の変化を利用して情報の表示(書込み)及び消去を繰り返し行なうことのできる改良された可逆性感熱記録媒体、これから作られたカード及びこれらに情報を記録し、記録された情報を消去して別の情報を記録する可逆性感熱記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、一時的な画像形成(情報の書き込み)が行なえ、不要となった時にはその画像の消去(情報の消去)ができるようにした可逆性感熱記録材料が注目されているが、その代表的なものとして、低ガラス転移温度の塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体のような樹脂母材中に高級脂肪酸のような有機低分子物質を分散した可逆性感熱記録材料が知られている(特開昭54−119377号、特開昭55−154198号)。図1(a)に示されるように、このような可逆性感熱記録材料は、支持体上に樹脂母材及びその樹脂母材中に分散された有機低分子物質を主成分とし、温度に依存して透明度が可逆的に変化する感熱層を有する。この可逆性感熱記録材料の記録・再生方法は図1(a)に示したT4以上の温度の熱を印加することにより記録し、T2からT3までの特定の温度域の熱を印加することにより再生を行なう。この可逆性感熱記録材料を加熱していくと温度T1から徐々に透明になり、初め温度T2〜T3に加熱すると透明となり、この状態で再びT0以下の常温に戻しても透明のままである。これは温度T1付近から樹脂が軟化し始め、軟化が進むにつれ、樹脂が収縮し樹脂と有機物質粒子との界面若しくは粒子内の空隙を減少させるため、徐々に透明度が上がり、温度T2〜T3では有機低分子物質が半溶融状態となり、残った空隙を溶融した有機低分子物質が埋めることにより透明となり、種結晶が残ったまま冷却されると比較的高温で結晶化し、その際樹脂がまだ軟化状態のため、結晶化にともなう粒子の体積変化に樹脂が追随し、空隙ができず透明状態が維持されるためと考えられる。
【0003】
さらにT4以上の温度に加熱すると、最大透明度と最大不透明度との中間の半透明状態になる。次に、この温度を下げていくと、再び透明状態をとることなく最初の白濁不透明状態に戻る。これは温度T4以上で有機低分子物質が完全に溶融した後、過冷却状態となりT0より少し高い温度で結晶化し、その際、樹脂が結晶化にともなう体積変化に追随できず、空隙が発生するためと考えられている。
ただし図1に示した温度−透明度変化曲線は代表的な例を示しただけであり、材料を替えることにより各状態の透明度等にその材料に応じて変化が生じることがある。
【0004】
一方、支持体上に樹脂母材及びその樹脂母材中に分散された電子供与性呈色性化合物と電子受容性化合物を主成分とし、温度に依存して色調が可逆的に変化する感熱層並びにオーバーコート層を有する可逆性感熱記録材料の記録・再生方法は図1(b)に示される。図1(b)におけるT2’以上の温度の熱を印加することにより記録し、T0’からT1’までの特定の温度域の熱を印加することにより再生を行なう。主に記録はサーマルヘッドを用い、再生にはホットスタンプ、ヒートブロック、セラミックヒーター又はサーマルヘッドが用いられる。
図1(a)(熱よる透明度の変化を表わしている)において、樹脂母材とこの樹脂母材中に分散された有機低分子物質とを主成分とする感熱層は、例えばT0以下の常温で白濁不透明状態にある。
【0005】
従来の可逆性感熱記録材料は、繰り返し使用によりサーマルヘッドなどからの熱と圧力を受けて、感熱層等が破壊される欠点を有する。そこで、この欠点を改善するため熱硬化樹脂を用いること(特開平7−132681号公報)、あるいは、電子線、又は紫外線樹脂を用いて、感熱層を硬化させること(特開平7−172072号公報)が提案されているが、熱硬化樹脂を使用すると、経時により感熱層などの硬化が進み、感熱層の可逆性特性が変化する。また、電子線による樹脂硬化は、反応による脱酸があり変色したり、支持体が金属の場合は反応して腐食を生じる。紫外線による樹脂硬化は、繰り返し使用した場合にコントラストが不足しがちである。コントラスト不足は、有機低分子物質の粒子が大きく、樹脂結合材との界面で光屈折が生じ、濁りが出ることに起因する。
特開平5−193258号公報には、感熱層中に、或いは支持体と感熱層との間に設けたアンカー層中に、白濁度の低下を少なくし、耐久性を改善するための、球状、枝状、針状等のスペーサー粒子を分散することが記載されている。この技術によれば確かに相当程度の改善がなされるが、コントラストが不足しがちである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明における課題は、上記従来技術における問題点を解決し、熱により記録した情報が、時間と共に消えにくくなる経時消去性の低下を防止し、耐久性をより向上させ、耐熱性をより含め耐久性を向上させ、耐久性とコントラストをより向上させ、最適な、白さ、透明性を示す可逆性感熱記録材料を提供することにあり、また、可逆性感熱記録材料を繰り返し使用する際の消去幅を拡大し、耐久性、消去幅、経時消去性が最適な可逆性感熱記録材料を提供し、耐久性、消去幅、経時消去性が最適な可逆性感熱記録材料を提供し、そして、可逆性感熱記録材料における消去、印字の感度をよくすることにある。また同時に、可逆性感熱記録材料において他の副作用を低減することにある。さらに、上記最適な機能をもったカードも提供し、かつ、これらのための小型軽量化で上記最適な消去・印字装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
我々は、樹脂母材としての硬化性樹脂(熱硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂等)と従来から用いられている非硬化性樹脂(塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体等)との混合系における該硬化性樹脂と非硬化性樹脂との相関関係について鋭意検討を行った結果、硬化性樹脂が可逆性感熱記録材料中でほぼ完全なマトリックス状であってTHF(テトラヒドロフラン)のような非硬化性樹脂の適当な溶剤で処理しても非硬化性樹脂が該マトリックス中から放出されない程に強固に固定されている状態では可逆性感熱記録材料の所望の繰り返し使用可能性が達成されないけれども、THFのような非硬化性樹脂のための溶剤で処理した場合に少なくとも相当量の非硬化性樹脂が溶剤中に放出される程度に前記硬化性樹脂が緩やかに架橋しているときには、可逆性感熱記録材料のより好ましい繰り返し使用可能性が達成されることを見い出し、また、このような好ましい可逆性感熱記録材料においては前記硬化性樹脂の架橋物は塊状で分散していることを見い出した。さらに、このような塊状で分散している硬化性樹脂の架橋物自体についても検討した結果、塊状で分散している該硬化性樹脂の架橋物は、非硬化性樹脂をも少なくとも部分的に巻込んだ形で存在していることを見い出し、その場合の形状等についても実際に知見するに到った。さらにまた、このような塊状で分散している硬化性樹脂の架橋物は、可逆性感熱記録材料の調製時に、他方の材料である有機低分子物質による白濁の生じる前に前記硬化性樹脂を硬化させることによって有利に生成されることを見い出した。
【0008】
可逆性感熱記録材料における上記白濁像形成−像消去の機構から、このような好ましい塊状の分散物は、硬化性樹脂と非硬化性樹脂の混合系の場合のみに限られるものではなく、2種以上のガラス転移温度(Tg)が高い樹脂と低い樹脂の混合系の場合にも当然生成させることができ得る。さらに我々は、使用する樹脂のガラス転移温度(Tg)による影響、動的弾性率による影響、使用する有機低分子物質の融点による影響についても詳細に検討を行い、かような会合体が存在する可逆性感熱記録材料のうち、より好ましいものについて確認した。
【0009】
したがって、上記課題は、本発明の(1)「支持体上の少なくとも一方の面に、樹脂と有機低分子物質を含む可逆性感熱記録材料において、前記樹脂が2種以上のガラス転移温度(Tg)が異なる樹脂を含み、Tgの高い樹脂Cが紫外線硬化性樹脂であり、Tgの低い樹脂Aが塩化ビニル、塩化ビニル共重合体、塩化ビニリデン共重合体であって、樹脂Aと、樹脂Cを形成するモノマー、及び上記有機低分子物質を含む感熱層塗工液を加熱乾燥して、感熱層が完全に白濁する前(60〜90℃)に紫外線照射することにより、樹脂Cが感熱層中にマイクロゲル状に分散されていることを特徴とする可逆性感熱記録材料」、(2)「樹脂CのTgが180℃以上であることを特徴とする前記第(1)項に記載の可逆性感熱記録材料」、(3)「前記樹脂が、Tgの低い樹脂A、Tgの高い樹脂Cの2種類からなり、C/Aが重量比で1/99〜40/60であることを特徴とする前記第(1)項又は(2)項に記載の可逆性感熱記録材料」、(4)「さらに、樹脂Bとして塩化ビニル共重合体を含み、TgがA>Bであることを特徴とする前記第(1)項又は(2)項に記載の可逆性感熱記録材料」、(5)「前記有機低分子物質として、つぎのa、b、cの少なくとも3成分で構成されており、融点(mp)がb<a<cの関係にある低分子物質を含むことを特徴とする前記第(1)項乃至(4)項のうちの何れか1に記載の可逆性感熱記録材料。但し、
a成分は、モノカルボン酸(mp60〜90℃)、
b成分は、脂肪酸エステル、多価アルコールジ脂肪酸エステル、2塩基酸エステル(mp50〜80℃)、
c成分は、脂肪酸飽和ジカルボン酸(mp100〜130℃)、をそれぞれ意味する。」によって達成される。
【0010】
以下、本発明を詳細に説明する。本発明の可逆性感熱記録材料は可逆性の感熱層において、樹脂A中に、有機低分子以外に塊状になった樹脂Cを分散含有している。この塊状の大きさは、感熱層の耐久性の点から100Å以上のマイクロゲル状であることが好ましく、一方、10000Å以上のものでは、コントラストが低下する傾向がある。
この樹脂Cにより、樹脂Aの繰り返し使用による経時変化(劣化)を解消し、従来の熱硬化樹脂の使用による経時的硬化度の増加を防止し、電子線硬化による樹脂の分解、支持体の破壊を防止し、紫外線硬化による消去性低下を防止できる。なお、本発明における樹脂Aは塩化ビニル重合体、塩化ビニル共重合体、塩化ビニリデン共重合体のような、一般の可逆性感熱層の樹脂であり得る。
【0011】
本発明において、マイクロゲル状になった樹脂Cは図1及び図2に模式的に示されるように樹脂Aと会合し一体となっており、感熱層(記録層)を有機溶剤で溶かしても、この会合体のみ溶解せず沈降する。可逆性感熱記録層は一般にはサーマルヘッドなどの熱と圧力により変形が生じるが、本発明の記録層においてはマイクロゲル状の樹脂Cが、樹脂Aと絡み合う等、会合状態になっているので変形しにくい。したがって本発明の可逆性感熱記録材料は経時変化もなく、耐久性もよい。
また、本発明において樹脂Cを図3及び図4に模式的に示されるような板片状に構成(例えば厚み1〜10μ、長経1〜30mm)すると、さらに耐久性がよい。この会合体の核となる樹脂Cは硬いほどよく、Tgがある程度高いほど感熱層の変形が小さく、可逆性感熱記録材料の耐久性がよく、一般に消去、印字に使用する温度180℃以上のガラス転移点(Tg)のものであればさらに好ましい。樹脂Aと樹脂Cの配合比は重量比で、C/A=1/99〜40/60がよく、樹脂Cが多すぎると、可逆性、印字、消去を示さなくなる。樹脂Cが少なすぎると、経時変化が大きく、耐久性がない。
本発明における樹脂Cは一般に、光開始剤を使って、紫外線で硬化するアクリルエステル、アクリルウレタン、アクリルエポキシなどのアクリルモノマーの、1つ又は2つ以上のものをUV硬化したものをいう。このうち、好ましいものはアクリルエステル、アクリルウレタンのようなモノマーを用いUV硬化したものである。硬化の方法は、樹脂Aとブレンドしてから、硬化するのがよい。
【0012】
さらに、樹脂Aにサーマルヘッドなどにより熱を選択的に伝える際、圧力で変形しやすく樹脂Aの機能を損なわない樹脂、すなわち樹脂AのTgより低いTgを有し、熱伝導率が低い樹脂Bを樹脂Aに併用するのが有利である。樹脂Bを含むことにより感熱層の消去能力に余裕ができ、繰り返し消去性もさらによくなる。樹脂Bは樹脂Aと同じ系列の樹脂であってよく、例えば塩化ビニルと炭素数3以上の脂肪酸のビニルエステルとの共重合体、塩化ビニルとエチレンと脂肪族基部分及び酸基部分を有するモノマー(又はダイマー、トリマー、オリゴマー)との3元共重合体等、塩化ビニルを核にして更に脂肪族基部分と酸基部分(及び/又は酸残基部分)を含む、塩化ビニルと他の適当なモノマー(又はダイマー、トリマー、オリゴマー)との共重合体でありうる。
【0013】
一方、本発明は有機低分子物質としてa、b、cの3種の有機低分子物質を併用することをその余の特徴として包含する。(但し、a成分は、モノカルボン酸(mp60〜90℃)、b成分は、脂肪酸エステル、多価アルコールジ脂肪酸エステル、2塩基酸エステル(mp50〜80℃)、をそれぞれ意味する。c成分は、脂肪酸ジカルボン酸(mp100〜130℃)を意味する。また融点(mp)はb<a<cの関係にある。)
【0014】
従来の可逆性感熱記録材料における樹脂Aと有機低分子物質との組合せでは、感熱記録層のコントラストと情報の消去幅の拡大に限界があり、これらを拡大しても一般に使用する環境0〜40℃には不適であった。また、保存による印字濃度低下があったが、本発明においては有機低分子物質a、b、cを併用することにより、これら問題点が解決される。有機低分子物質aとcだけでは、前記の問題をクリアできず、有機低分子物質bとcだけでも同様に前記問題点を解決できない。有機低分子物質aとcだけの場合は、消去幅の拡大が全く望めない。
一方、溶液塗工により可逆性感熱層を形成する等の都合上、これら有機低分子物質はmpが有機低分子物質aで90℃以下、bで80℃以下であることが望ましい。また、有機低分子物質aとbは、相溶性でないといけない。さらに、mpが有機低分子物質aで60℃以上、bで50℃以上でなければ、得られた可逆性感熱記録材料の環境40℃以下での使用は無理である。有機低分子物質aとbとのmpの違いは、感熱層中での結晶化のスピードの違いをもたらす。
【0015】
本発明の可逆性感熱記録材料を前記A、B、Cの各樹脂成分から構成する場合、ゴム域の動的粘弾性が、105〜107dyn/cm2が望ましい。105dyn/cm2以下であると、硬くてもろくなり、107dyn/cm2以上であると、粒子が変形して可逆性感熱記録材料の耐久性がなくなる。
【0016】
これら樹脂成分のためのアクリルモノマーとしては、例えば次のモノマーを挙げることができる。
【0017】
【化1】

Figure 0003693472
【0018】
【化2】
Figure 0003693472
【0019】
【化3】
Figure 0003693472
【0020】
【化4】
Figure 0003693472
【0021】
【化5】
Figure 0003693472
【0022】
【化6】
Figure 0003693472
【0023】
【化7】
Figure 0003693472
【0024】
【化8】
Figure 0003693472
【0025】
【化9】
Figure 0003693472
【0026】
本発明において用いられる光開始剤は、一般的な光開始剤、例えばベンゾフェノン、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニルケトンなどであってよい。さらに、増感剤を添加してもよい。UV照射条件は、60〜200w/cm、1〜20m/minであってよく、窒素雰囲気中で処理することが望ましい。
【0027】
また、本発明における有機低分子物質a、b、cのうち、有機低分子物質aは好ましくはmp60〜90℃のものである。mp60℃以下のものは、コントラスト不足であり、可逆性が悪い。mp90℃以上のものは樹脂中に分散しない。さらに具体的には、有機低分子物質aとしては、ラウリン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ノナデカン酸、アラギン酸、ヘンイコサン酸、トリコサン酸、リグノセリン酸、ペンタコサン酸、セロチン酸、ヘプタコサン酸、モンタン酸、メリシン酸、オレイン酸等の脂肪族モノカルボン酸、例えば高級脂肪酸を挙げることができる。
【0028】
本発明で用いる有機低分子物質bの多価アルコールジ脂肪酸エステルとしては、下記の一般式で表わされるものが挙げられる。
CH3(CH2)m−COO(CH2)nOOC(CH2)m−CH3
(式中、nは2〜40、好ましくは3〜30、更に好ましくは4〜22の整数である。mは0〜38、好ましくは1〜28、更に好ましくは2〜20の整数である。)
【0029】
具体的には以下のものが挙げられる。
1,2−エタンジオールジアルカン酸エステル
1,3−プロパンジオールジアルカン酸エステル
1,4−ブタンジオールジアルカン酸エステル
1,5−ペンタンジオールジアルカン酸エステル
1,6−ヘキサンジオールジアルカン酸エステル
1,7−ヘプタンジオールジアルカン酸エステル
1,8−オクタンジオールジアルカン酸エステル
1,9−ノナンジオールジアルカン酸エステル
1,10−デカンジオールジアルカン酸エステル
1,11−ウンデカンジオールジアルカン酸エステル
【0030】
1,12−ドデカンジオールジアルカン酸エステル
1,13−トリデカンジオールジアルカン酸エステル
1,14−テトラデカンジオールジアルカン酸エステル
1,15−ペンタデカンジオールジアルカン酸エステル
1,16−ヘキサデカンジオールジアルカン酸エステル
1,17−ヘプタデカンジオールジアルカン酸エステル
1,18−オクタデカンジオールジアルカン酸エステル
1,19−ノナデカンジオールジアルカン酸エステル
1,20−イコサンジオールジアルカン酸エステル
1,21−ヘンイコサンジオールジアルカン酸エステル
1,22−ドコサンジオールジアルカン酸エステル
【0031】
1,23−トリコサンジオールジアルカン酸エステル
1,24−テトラコサンジオールジアルカン酸エステル
1,25−ペンタコサンジオールジアルカン酸エステル
1,26−ヘキサコサンジオールジアルカン酸エステル
1,27−ヘプタコサンジオールジアルカン酸エステル
1,28−オクタコサンジオールジアルカン酸エステル
1,29−ノナコサンジオールジアルカン酸エステル
1,30−トリアコンタンジオールジアルカン酸エステル
1,31−ヘントリアコンタンジオールジアルカン酸エステル
1,32−ドトリアコンタンジオールジアルカン酸エステル
1,33−トリトリアコンタンジオールジアルカン酸エステル
1,34−テトラトリアコンタンジオールジアルカン酸エステル
【0032】
また、本発明で用いられる成分bの脂肪酸エステルは、例えば下記一般式(I)で表わされるものである。
1−COO−R2 一般式(I)
(式中、R1、R2は炭素数10以上のアルキル基を表わす。)
脂肪酸エステルの炭素数は20以上が好ましく25以上が更に好ましく、30以上が特に好ましい。炭素数が多くなると白濁度が高く、繰り返し使用の際の耐久性が向上するという特徴を有する。脂肪酸エステルの融点は50℃以上が好ましい。
これらは一種又は二種以上を選択して用いられる。
【0033】
本発明で用いられる脂肪酸エステルの具体例を以下に示す。
ラウリン酸オクタデシル
ラウリン酸ドコシル
ミリスチン酸ドコシル
パルミチン酸ドデシル
パルミチン酸テトラデシル
パルミチン酸ペンタデシル
パルミチン酸ヘキサデシル
パルミチン酸オクタデシル
パルミチン酸トリアコンチル
パルミチン酸オクタデシル
パルミチン酸ドコシル
【0034】
ステアリン酸ビニル
ステアリン酸プロピル
ステアリン酸イソプロピル
ステアリン酸ブチル
ステアリン酸アミル
ステアリン酸ヘプチル
ステアリン酸オクチル
ステアリン酸テトラデシル
ステアリン酸ヘキサデシル
【0035】
ステアリン酸ヘプタデシル
ステアリン酸オクタデシル
ステアリン酸ドコシル
ステアリン酸ヘキサコシル
ステアリン酸トリアコンチル
ベヘン酸ドデシル
ベヘン酸オクタデシル
ベヘン酸ドコシル
リグノセリン酸トラコシル
メリシン酸ミリシル
【0036】
さらに、本発明で用いる成分bの二塩基酸エステルとしては、モノエステル、ジエステルのいずれかでもよく、下記一般式(II)で表わされるものが挙げられる。
R−OOC−(CH2)n−COOR’ 一般式(II)
(式中、R、R’は水素原子、又は炭素数1〜30のアルキル基を表わし、R、R’は同一であっても異なっていてもよいが、同時に水素原子である場合を除く。nは0〜40の整数を表わす。)
【0037】
上記一般式(I)で表わされる二塩基酸エステルにおいて、R、R’のアルキル基の炭素数は1〜22が好ましく、nは1〜30が好ましく、2〜20がさらに好ましい。また融点は50℃以上が好ましい。
【0038】
具体的には、
シュウ酸エステル
マロン酸エステル
コハク酸エステル
グルタル酸エステル
アジピン酸エステル
ピメリン酸エステル
スベリン酸エステル
アゼライン酸エステル
セバシン酸エステル
【0039】
1−,9−ノナメチレンジカルボン酸エステル
1−,10−デカメチレンジカルボン酸エステル
1−,11−ウンデカメチレンジカルボン酸エステル
1−,12−ドデカメチレンジカルボン酸エステル
1−,13−トリデカメチレンジカルボン酸エステル
1−,14−テトラデカメチレンジカルボン酸エステル
1−,15−ペンタデカメチレンジカルボン酸エステル
1−,16−ヘキサデカメチレンジカルボン酸エステル
1−,17−ヘプタデカメチレンジカルボン酸エステル
【0040】
1−,18−オクタデカメチレンジカルボン酸エステル
1−,19−ノナデカメチレンジカルボン酸エステル
1−,20−エイコサメチレンジカルボン酸エステル
1−,21−ヘンエイコサメチレンジカルボン酸エステル
1−,22−ドコサメチレンジカルボン酸エステル
1−,24−テトラコサメチレンジカルボン酸エステル
1−,28−オクタコサメチレンジカルボン酸エステル
1−,32−ドトリアコンタンメチレンジカルボン酸エステル等が挙げられる。
【0041】
とくに、本発明で用いられる融点100℃以上の有機低分子物質cとしては脂肪族飽和ジカルボン酸が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
これらは、一種又は二種以上選択して用いられる。
【0042】
これら融点100℃以上の有機低分子物質cの具体例を以下に示す。
脂肪族飽和ジカルボン酸の、例えば融点100〜130℃程度の有機低分子物質cの具体例としては、例えば、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸、テトラデカン二酸、ペンタデカン二酸、ヘキサデカン二酸、ヘプタデカン二酸、オクタデカン二酸、ノナデカン二酸、エイコサン二酸、ヘンエイコサン二酸、ドコサン二酸等が挙げられる。
【0043】
本発明の可逆性感熱記録材料の感熱層の厚みは1〜30μmが好ましく、2〜20μmが更に好ましい。感熱層が厚すぎると層内での熱の分布が発生し均一に透明化することが困難となる。また、感熱層が薄すぎると白濁度が低下しコントラストが低くなる。さらに、感熱層中の有機低分子物質の量を増加させると白濁度を増すことができる。
【0044】
樹脂母材に用いる樹脂には、プラスチックフィルム、ガラス、金属などの支持体上に塗布乾燥して積層の感熱層を形成すると、支持体との接着性が弱いものもあり、支持体と感熱層との間に接着層を設け、感熱層が剥れないようにすることも可能である。接着層の樹脂としては、支持体との接着性がよく、且つ感熱記録層の成分に悪影響を与えないものならば特に限定されず、例えば、塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂等が挙げられる。特に金属、金属薄膜上には接着性が悪く、塩化ビニルとリン酸エステルを主成分とした共重合体等が接着層材料として好適に用いられる。接着層の厚みとしては、0.1〜5μmぐらいが好ましく、更に0.3〜2μmぐらいが好ましい。
【0045】
また、この記録材料の画像を反射画像として用いる場合には、記録層の背面に光を反射する層を設けると記録層の厚みを薄くしてもコントラストを上げることができる。具体的にはAl、Ni、Sn等を蒸着して設けた反射層が挙げることができる(特開昭64−14079号公報を参照)。
【0046】
そして、磁気記録層と可逆性感熱層を組み合わせたカードを作成することも可能である。特に磁気記録層上に可逆性感熱層を設ける場合には、表面を滑性にするために樹脂を主成分とした平滑層を設け、その上に光を反射する層を設け、更にその上に場合により接着層を介して感熱層を設ければよい(実開平2−3876号公報)。他にも、光記録層顕色剤とロイコ染料で発色する感熱記録層、IC記録層を、この感熱層と一緒に具備してもよい。
【0047】
さらに、本発明の感熱層上に、サーマルヘッド等の書き込み法による加熱手段の熱と圧力で表面が変形して透明部の透明度が低下するのを防ぐため、保護層を設けてもよい。感熱層上に積層する保護層(厚さ0.1〜5μm)の材料としてはシリコーン系ゴム、シリコーン樹脂(特開昭63−221087号公報に記載)、ポリシロキサングラフトポリマー(特開昭63−317385号公報に記載)や紫外線硬化樹脂又は電子線硬化樹脂(特開平2−566号公報に記載)等が挙げられる。さらに、搬送性の点より、フィラーを添加したり、滑剤を添加したりする。
【0048】
いずれの場合も、塗布時に溶剤を用いるが、その溶剤は、感熱層の樹脂ならびに有機低分子物質を溶解しにくいほうが望ましい。
感熱層の樹脂及び有機低分子物質を溶解しにくい溶剤としてはn−ヘキサン、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール等が挙げられ、特にアルコール系の溶剤がコスト面から望ましい。
【0049】
さらに、保護層形成液の溶剤やモノマー成分等から可逆性記録材料を保護するために、保護層と可逆性記録材料との間に中間層を設けることができる(特開平1−133781号公報)。
【0050】
中間層の材料としては感熱層中の樹脂母材として挙げたものの他に下記のような熱硬化性樹脂、熱可逆性樹脂が使用可能である。
すなわち、具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリウレタン、飽和ポリエステル、不飽和ポリエステル、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリカーボネート、ポリアミド等が挙げられる。
【0051】
中間層の厚さは用途により異なるが0.1〜2μmくらいが好ましい。これ以下になると、保護効果が下がり、これ以上となると熱感度が低下する。
また、感熱層と支持体、又は感熱層と着色層、光反射層との間に、空気等の低屈折率層を設け、コントラストを向上させることも可能である。
【0052】
なお、有機低分子物質a、b、cの中に、有機低分子物質a、b、cの各mp以下の不純物が15%以上含まれると、印字消去において、低温環境による白濁、急冷による白濁がみられるので、これら有機低分子物質の純度は全て86%以上であることが必要である。これらを印字する装置の条件は、サーマルヘッドが0.2〜0.3mJ/dot(パルス幅2〜5msec)必要である。消去する装置は、サーマルヘッドとセラミックバーがあるが、これらは、小型軽量タイプとなる。サーマルヘッドでの条件は0.5〜1.0mJ/dot(パルス幅10〜20msec)。セラミックバー(幅1〜5cm)での条件は表面温度100〜110℃、ラインスピード10〜50mm/secである。圧力はカード形態に合せて最適化を考慮する必要である。
【0053】
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。実施例中の部及び%はともに重量基準である。
実施例1
大日本インキ化学工業製DS−1711のPET(ポリエチレンテレフタレート)磁気フィルム上に、アルミ蒸着加工し、できた基材のPET面上に
塩化ビニル酢酸ビニルリン酸エステル共重合体 5部
(デンカ製 1000P)
MEK(メチルエチルケトン) 20部
トルエン 20部
よりなる液をマイクログラビア法により塗布し、130℃で加熱乾燥して、厚み1〜2μmの接着層を設けた。
【0054】
一方、
Figure 0003693472
よりなる液を、前記接着層上に、押出ダイで塗布し、120℃加熱乾燥して、さらに、記録層が完全に白濁する前(60〜90℃の温度)に、UV120w/cm、10m/min処理して、硬化させて厚み10〜11μmの感熱層(図9参照)を設けた。
【0055】
さらに、この感熱層上に
アクリル系樹脂(大日本インキ製 C7−157) 10部
イソプロピルアルコール 10部
炭酸カルシウム 3部
をボールミル分散して、ワイヤーバー塗布し90℃加熱乾燥して、UV80w/cm、10m/min処理して、硬化させることにより、2〜3μ厚の保護層を設けて、可逆性感熱記録材料をつくった。なお、記録層のみをTHFで溶かして、にごったものを、スポイトで採集すると、大きさ250〜2000Åのマイクロゲル状のものを得た(図3)。図6にこのゲル状体の顕微鏡写真(×78000倍)が示される。また図8には、THFによる処理前の該ゲル状体を含有している感熱層断面の状態の顕微鏡写真(×40000倍)が示される。
【0056】
実施例2
実施例1の接着層上に
Figure 0003693472
【0057】
よりなる液を押出ダイで塗布し、120℃加熱乾燥し、記録層が完全白濁する前に、UV120w/cmで処理して、厚み10〜11μの感熱層(図9)を設けた。
さらに、この上に、実施例1の保護層を設けて可逆性感熱記録材料をつくった。なお、記録層のみをTHFで溶かすと、図5に模式的に示されるような片状のものを得た。
【0058】
実施例3
実施例2の記録層のかわりに、
Figure 0003693472
【0059】
よりなる液を押出ダイで塗布し、120℃加熱乾燥し、記録層が完全白濁する前に、UV120w/cmで処理して、厚み10〜11μの感熱層(図9)を設けた。
なお、記録層のみをTHFで溶かすと、図5に模式的に示されるような板片状のアクリルポリマーを含んだもの20部を得た。図7には、このアクリルポリマーを含んだこの板片状のゲル状体のSEM顕微鏡写真(750倍)が示される。
【0060】
実施例4
実施例3の記録層のAのかわりに
塩化ビニル酢酸ビニル共重合体 40部(A)
[(デンカ製1000MT)Tg70℃]
塩化ビニルプロピオン酸ビニル共重合体 20部(B)
[(東ソ製 QS530)Tg60℃]
とした可逆性感熱記録材料をつくった。記録層のみをTHFで溶かすと、図5に模式的に示されるような板片状のアクリルポリマーを含んだものが得られた。
【0061】
実施例5
実施例3の記録層のAのかわりに
塩化ビニル酢酸ビニル共重合体 20部(A)
[(デンカ製1000MT)Tg90℃]
塩化ビニル酢酸ビニル共重合体 40部(B)
[(デンカ製1000MT3)Tg65℃]
とした可逆性感熱記録材料をつくった。
【0062】
比較例1
1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニルケトンを添加せず、UV処理のかわりに、加速電圧100KV、照射線量10Mrad、照射スピード10m/minのEB処理にて全面架橋した以外は実施例2と同様にして可逆性感熱記録材料を得た。
【0063】
比較例2
アクリルモノマー、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニルケトンを添加せず、その分1000MT2を70部にして乾燥のみした以外は実施例2と同様にして可逆性感熱記録材料を得た。
これら各可逆性感熱記録材料について、情報の消去性、繰り返し使用時の耐久性、副作用としての動的粘弾を試験した。その結果は表1に示される。
【0064】
【表1】
Figure 0003693472
【0065】
消去性は、サーマルヘッド1400Ωの端面型、パルス幅20msecで、消去したとき、像濃度を、最高濃度(通常は1.10〜1.15)から少なくとも0.2低下させるのに要するエネルギー量(mJ/dot)。
可逆性感熱記録材料は、JISサイズ(5.5cm×8.6cm)のカードに加工して、プリンタR3000(九州松下製)で印字消去テストした。
耐久性は1回目及び500回繰り返し時(500回目)の白さの濃度。
その他は、副作用を明記。
濃度はマクベス濃度計、RD914を使用。
動的粘弾性は、セイコー電子のTMAを使用。
【0066】
【発明の効果】
以上、詳細かつ具体的に説明したように、本発明の可逆性感熱記録材料は、1.消去性がよく、耐久性がよい。電子線硬化による記録層の変色もなく、下地にアルミ蒸着のときの腐食もなく、2.耐久性がよく、3.安定して、耐久性がよく、かつコントラストもよく、4.消去性、耐久性、コントラストがよく、5.経時消去性がよく、6.クラックの発生がなく、7.消去幅の拡大ができ、コントラストも高く、8.消去と印字の感度がよく、耐熱性がよいという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可逆性感熱記録材料における像形成−像消去の機構を説明する図である。
【図2】本発明の可逆性感熱記録材料における感熱層を模式的に説明する図である。
【図3】本発明の可逆性感熱記録材料における樹脂成分Cと樹脂成分Aの会合体を模式的に説明する図である。
【図4】本発明の可逆性感熱記録材料における別の感熱層を模式的に説明する図である。
【図5】本発明の可逆性感熱記録材料における樹脂成分Cと樹脂成分Aの別の会合体を模式的に説明する図である。
【図6】本発明の可逆性感熱記録材料を溶剤処理した後に得られる樹脂成分Aと樹脂成分Cの会合体の1例を示す電子顕微鏡写真(40000倍)である。
【図7】本発明の可逆性感熱記録材料を溶剤処理した後に得られる樹脂成分Aと樹脂成分Cの会合体の別の1例を示す位相差電子顕微鏡写真(750倍)である。
【図8】本発明の可逆性感熱記録材料の感熱層断面に見られる樹脂成分Aと樹脂成分Cの会合体の1例を示す電子顕微鏡写真(78000倍)である。
【図9】本発明に係る可逆性感熱記録材料の層構成の1具体例を示す図である。
【符号の説明】
A 樹脂成分
B 樹脂成分
C 樹脂成分
a 有機低分子物質
b 有機低分子物質
c 有機低分子物質[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a reversible thermosensitive recording material, and in particular, an improved reversible thermosensitive sensor that can repeatedly display (write) and erase information using reversible transparency or color tone change depending on the temperature of a thermosensitive layer. The present invention relates to a recording medium, a card made therefrom, and a reversible thermosensitive recording apparatus that records information on the recording medium, erases the recorded information, and records other information.
[0002]
[Prior art]
In recent years, a reversible thermosensitive recording material that can perform temporary image formation (information writing) and can erase the image (erasing information) when it is no longer needed has been attracting attention. A reversible thermosensitive recording material in which an organic low molecular weight substance such as a higher fatty acid is dispersed in a resin matrix such as a vinyl chloride-vinyl acetate copolymer having a low glass transition temperature is known (Japanese Patent Application Laid-Open No. Sho-sho). 54-119377, JP-A-55-154198). As shown in FIG. 1 (a), such a reversible thermosensitive recording material is mainly composed of a resin base material and an organic low molecular weight substance dispersed in the resin base material on a support, and depends on temperature. And a heat-sensitive layer whose transparency changes reversibly. The recording / reproducing method of this reversible thermosensitive recording material is shown in FIG.FourRecording by applying heat at the above temperature, T2To TThreeRegeneration is performed by applying heat in a specific temperature range up to. When this reversible thermosensitive recording material is heated, the temperature T1Gradually becomes transparent, and at the beginning the temperature T2~ TThreeWhen it is heated to transparent, it becomes transparent.0It remains transparent even when returned to the normal temperature below. This is the temperature T1The resin begins to soften from the vicinity, and as the softening progresses, the resin shrinks and reduces the interface between the resin and the organic substance particles or the voids in the particles.2~ TThreeThen, the organic low molecular weight material becomes semi-molten and becomes transparent by filling the remaining void with molten organic low molecular weight material, and when it is cooled with the seed crystal remaining, it will crystallize at a relatively high temperature, while the resin is still This is considered to be because the resin follows the volume change of the particles accompanying crystallization due to the softened state and voids are not formed and the transparent state is maintained.
[0003]
TFourWhen heated to the above temperature, a translucent state intermediate between maximum transparency and maximum opacity is achieved. Next, when this temperature is lowered, the first cloudy opaque state is restored without taking the transparent state again. This is the temperature TFourAfter the organic low molecular weight material is completely melted as described above, it becomes supercooled and T0It is considered that crystallization occurs at a slightly higher temperature, and at that time, the resin cannot follow the volume change accompanying crystallization and voids are generated.
However, the temperature-transparency change curve shown in FIG. 1 is only a representative example, and changing the material may change the transparency of each state depending on the material.
[0004]
On the other hand, a heat-sensitive layer whose main component is a resin base material and an electron-donating color-forming compound and an electron-accepting compound dispersed in the resin base material, and the color tone reversibly changes depending on temperature. A recording / reproducing method of a reversible thermosensitive recording material having an overcoat layer is shown in FIG. T in FIG. 1 (b)2Recorded by applying heat at a temperature above ', and T0’To T1Regeneration is performed by applying heat in a specific temperature range up to '. A thermal head is mainly used for recording, and a hot stamp, a heat block, a ceramic heater, or a thermal head is used for reproduction.
In FIG. 1A (representing a change in transparency due to heat), a heat-sensitive layer mainly composed of a resin base material and an organic low molecular weight substance dispersed in the resin base material is, for example, T0It is in an opaque state at the following normal temperature.
[0005]
Conventional reversible thermosensitive recording materials have the disadvantage that the thermosensitive layer and the like are destroyed by receiving heat and pressure from a thermal head or the like by repeated use. Therefore, in order to remedy this drawback, a thermosetting resin is used (Japanese Patent Laid-Open No. 7-132681), or the heat-sensitive layer is cured using an electron beam or an ultraviolet resin (Japanese Patent Laid-Open No. 7-172072). However, when a thermosetting resin is used, curing of the heat sensitive layer proceeds with time, and the reversible characteristics of the heat sensitive layer change. In addition, resin curing with an electron beam causes discoloration due to deoxidation due to a reaction, and when the support is a metal, it reacts to cause corrosion. Resin curing with ultraviolet rays tends to lack contrast when used repeatedly. The lack of contrast is caused by the fact that the organic low molecular weight particles are large and light refraction occurs at the interface with the resin binder, resulting in turbidity.
In JP-A-5-193258, in the heat sensitive layer or in the anchor layer provided between the support and the heat sensitive layer, a spherical shape for reducing the decrease in white turbidity and improving the durability, It describes that spacer particles such as branches and needles are dispersed. While this technique certainly provides a substantial improvement, it tends to lack contrast.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
The problem in the present invention is to solve the above-mentioned problems in the prior art, prevent deterioration of erasability over time, in which information recorded by heat is hard to disappear with time, improve durability, and durability including heat resistance. It is to provide a reversible thermosensitive recording material that exhibits improved whiteness and transparency by improving the durability, contrast and durability, and erasing when the reversible thermosensitive recording material is used repeatedly. Provides a reversible thermosensitive recording material with an expanded width, optimal durability, erase width and erasability over time, and provides a reversible thermosensitive recording material with optimal durability, erase width and erasability over time, and reversible It is to improve the sensitivity of erasure and printing in the heat-sensitive recording material. At the same time, another side effect is to be reduced in the reversible thermosensitive recording material. It is another object of the present invention to provide a card having the optimum function and to provide the optimum erasing / printing apparatus with a reduced size and weight.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
We use curable resins (thermosetting resins, ultraviolet curable resins, electron beam curable resins, etc.) as resin base materials and non-curable resins that have been used in the past (vinyl chloride resins, vinyl chloride-vinyl acetate). As a result of intensive studies on the correlation between the curable resin and the non-curable resin in a mixed system of a copolymer, vinyl chloride-vinyl acetate-vinyl alcohol copolymer, etc., the curable resin is reversible thermosensitive. The recording material is almost completely matrix-like and is firmly fixed so that the non-curable resin is not released from the matrix even when treated with a suitable solvent of non-curable resin such as THF (tetrahydrofuran). Although the desired reusability of the reversible thermosensitive recording material is not achieved under certain conditions, at least a substantial amount when treated with a solvent for a non-curable resin such as THF It has been found that when the curable resin is gently crosslinked to such an extent that the non-curable resin is released into the solvent, a more preferable reusability of the reversible thermosensitive recording material is achieved. In such a preferable reversible thermosensitive recording material, it was found that the cross-linked product of the curable resin was dispersed in a lump. Further, as a result of examining the crosslinked product itself of the curable resin dispersed in a lump, the crosslinked product of the curable resin dispersed in a lump is also at least partially wound with the non-curable resin. I found out that it existed in an intricate form, and came to actually know the shape in that case. Furthermore, the crosslinked product of curable resin dispersed in a lump is used to cure the curable resin before the occurrence of white turbidity due to the other organic low molecular weight substance when preparing the reversible thermosensitive recording material. It has been found that it is advantageously produced by
[0008]
Due to the above-described cloudy image formation-image erasure mechanism in the reversible thermosensitive recording material, such a preferable massive dispersion is not limited to the case of a mixed system of a curable resin and a non-curable resin. Naturally, it can also be produced in the case of a mixed system of a resin having a high glass transition temperature (Tg) and a low resin. Furthermore, we have studied in detail the effects of the glass transition temperature (Tg) of the resin used, the influence of the dynamic elastic modulus, and the influence of the melting point of the organic low molecular weight substance used, and such aggregates exist. Among the reversible thermosensitive recording materials, more preferable ones were confirmed.
[0009]
  Therefore, the above-mentioned problem is (1) “in a reversible thermosensitive recording material containing a resin and a low molecular weight organic substance on at least one surface of a support, the resin has two or more glass transition temperatures (Tg). ) Include different resins, the resin T having a high Tg is an ultraviolet curable resin, the resin A having a low Tg is a vinyl chloride, a vinyl chloride copolymer, a vinylidene chloride copolymer, and the resin AAnd a monomer for forming the resin C,And a thermosensitive layer coating solution containing the above-mentioned organic low molecular weight substance.Before heat-dried and the heat-sensitive layer becomes completely cloudy (60-90 ° C)A reversible thermosensitive recording material characterized in that the resin C is dispersed in a microgel form in the thermosensitive layer by irradiation with ultraviolet rays, (2) “Tg of the resin C is 180 ° C. or higher. The reversible thermosensitive recording material according to the above item (1) ”, (3)“ The resin is composed of two types of resin A having a low Tg and resin C having a high Tg, and C / A is expressed by weight ratio. 1/99 to 40/60, wherein the reversible thermosensitive recording material according to the above item (1) or (2) ”, (4)“ Furthermore, a vinyl chloride copolymer is used as the resin B. The reversible thermosensitive recording material according to item (1) or (2) above, wherein Tg is A> B ”, (5)“ the organic low-molecular substance is: It is composed of at least three components b and c, and the melting point (mp) is low such that b <a <c. The reversible thermosensitive recording material according to any one of the paragraph (1) to (4) of this section, characterized in that it comprises a child agent. However,
  a component is monocarboxylic acid (mp60-90 degreeC),
  The b component is a fatty acid ester, a polyhydric alcohol difatty acid ester, a dibasic acid ester (mp 50 to 80 ° C.),
  c component means fatty acid saturated dicarboxylic acid (mp100-130 degreeC), respectively. Is achieved.
[0010]
Hereinafter, the present invention will be described in detail. In the reversible thermosensitive recording material of the present invention, in the reversible thermosensitive layer, the resin A contains the resin C which is agglomerated in addition to the organic low molecule. The size of the lump is preferably a microgel of 100 mm or more from the viewpoint of the durability of the heat-sensitive layer. On the other hand, when it is 10,000 m or more, the contrast tends to decrease.
This resin C eliminates changes over time (deterioration) due to repeated use of the resin A, prevents an increase in the degree of cure over time due to the use of conventional thermosetting resins, decomposes the resin by electron beam curing, and breaks the support It is possible to prevent deterioration of erasability due to ultraviolet curing. The resin A in the present invention can be a resin of a general reversible thermosensitive layer such as a vinyl chloride polymer, a vinyl chloride copolymer, and a vinylidene chloride copolymer.
[0011]
In the present invention, the resin C in the form of a microgel is associated with and integrated with the resin A as schematically shown in FIGS. 1 and 2, and the heat sensitive layer (recording layer) can be dissolved with an organic solvent. Only the aggregates settle without being dissolved. The reversible thermosensitive recording layer is generally deformed by heat and pressure of a thermal head or the like. However, in the recording layer of the present invention, the microgel resin C is in an associated state such as entangled with the resin A. Hard to do. Therefore, the reversible thermosensitive recording material of the present invention does not change with time and has good durability.
Further, in the present invention, when the resin C is configured in a plate shape as schematically shown in FIGS. 3 and 4 (for example, a thickness of 1 to 10 μm and a length of 1 to 30 mm), durability is further improved. The harder the resin C as the core of the aggregate, the higher the Tg, the smaller the deformation of the heat-sensitive layer, the better the durability of the reversible thermosensitive recording material, and the glass used for erasing and printing generally at a temperature of 180 ° C or higher. A transition point (Tg) is more preferable. The blending ratio of the resin A and the resin C is preferably a weight ratio of C / A = 1/99 to 40/60. If the resin C is too much, reversibility, printing and erasure are not exhibited. When the amount of the resin C is too small, the change with time is large and the durability is not good.
The resin C in the present invention generally refers to one obtained by UV-curing one or two or more acrylic monomers such as acrylic ester, acrylic urethane, and acrylic epoxy that are cured by ultraviolet rays using a photoinitiator. Of these, preferred are those UV-cured using monomers such as acrylic ester and acrylic urethane. The curing method is preferably blended with the resin A and then cured.
[0012]
Further, when the heat is selectively transmitted to the resin A by a thermal head or the like, the resin B which has a Tg lower than the Tg of the resin A and has a Tg lower than that of the resin A, which is easily deformed by pressure and does not impair the function of the resin A. Is advantageously used in combination with resin A. By including the resin B, the erasing ability of the heat-sensitive layer can be afforded, and repeated erasability is further improved. The resin B may be a resin of the same series as the resin A, for example, a copolymer of vinyl chloride and a vinyl ester of a fatty acid having 3 or more carbon atoms, a monomer having vinyl chloride, ethylene, an aliphatic group part and an acid group part. Ternary copolymers with (or dimers, trimers, oligomers, etc.), such as vinyl chloride and other suitable groups containing vinyl chloride as a nucleus and further containing an aliphatic group part and an acid group part (and / or acid residue part) It may be a copolymer with various monomers (or dimers, trimers, oligomers).
[0013]
On the other hand, the present invention includes the combined use of three types of organic low-molecular substances a, b and c as organic low-molecular substances. (However, a component means monocarboxylic acid (mp60-90 degreeC), b component means a fatty acid ester, a polyhydric-alcohol difatty acid ester, dibasic acid ester (mp50-80 degreeC), respectively. , Fatty acid dicarboxylic acid (mp 100-130 ° C.), and melting point (mp) is in a relationship of b <a <c.)
[0014]
In the combination of the resin A and the low molecular weight organic substance in the conventional reversible thermosensitive recording material, there is a limit to the expansion of the contrast of the thermosensitive recording layer and the erasing width of the information. Not suitable for ℃. In addition, although the printing density is reduced due to storage, in the present invention, these problems are solved by using the organic low-molecular substances a, b, and c together. The organic low molecular weight materials a and c alone cannot solve the above problem, and the organic low molecular weight materials b and c alone cannot solve the above problem. In the case of only the organic low-molecular substances a and c, it is impossible to expect an increase in the erase width.
On the other hand, for the convenience of forming a reversible thermosensitive layer by solution coating, it is desirable that these organic low molecular substances have an mp of 90 ° C. or lower for organic low molecular substances a and 80 ° C. or lower for b. Moreover, the organic low molecular weight substances a and b must be compatible. Furthermore, unless mp is 60 ° C. or higher for organic low molecular weight substance a and 50 ° C. or higher for b, it is impossible to use the obtained reversible thermosensitive recording material in an environment of 40 ° C. or lower. The difference in mp between the organic low molecular weight substances a and b brings about a difference in crystallization speed in the heat sensitive layer.
[0015]
When the reversible thermosensitive recording material of the present invention is composed of the resin components A, B and C, the dynamic viscoelasticity of the rubber region is 10Five-107dyn / cm2Is desirable. 10Fivedyn / cm2If it is below, it will be hard and brittle.7dyn / cm2If it is above, the particles are deformed and the durability of the reversible thermosensitive recording material is lost.
[0016]
Examples of acrylic monomers for these resin components include the following monomers.
[0017]
[Chemical 1]
Figure 0003693472
[0018]
[Chemical 2]
Figure 0003693472
[0019]
[Chemical 3]
Figure 0003693472
[0020]
[Formula 4]
Figure 0003693472
[0021]
[Chemical formula 5]
Figure 0003693472
[0022]
[Chemical 6]
Figure 0003693472
[0023]
[Chemical 7]
Figure 0003693472
[0024]
[Chemical 8]
Figure 0003693472
[0025]
[Chemical 9]
Figure 0003693472
[0026]
The photoinitiator used in the present invention may be a common photoinitiator, such as benzophenone, 1-hydroxy-cyclohexyl-phenylketone and the like. Further, a sensitizer may be added. The UV irradiation conditions may be 60 to 200 w / cm and 1 to 20 m / min, and it is desirable to perform the treatment in a nitrogen atmosphere.
[0027]
Of the organic low-molecular substances a, b and c in the present invention, the organic low-molecular substance a is preferably mp 60 to 90 ° C. Those with mp of 60 ° C. or lower have insufficient contrast and poor reversibility. Those with mp of 90 ° C. or higher are not dispersed in the resin. More specifically, the organic low molecular weight substance a includes lauric acid, myristic acid, pentadecanoic acid, palmitic acid, stearic acid, behenic acid, nonadecanoic acid, alginate, henicosanoic acid, tricosanoic acid, lignoceric acid, pentacosanoic acid, Mention may be made of aliphatic monocarboxylic acids such as serotic acid, heptacosanoic acid, montanic acid, melicic acid, oleic acid, for example higher fatty acids.
[0028]
Examples of the polyhydric alcohol difatty acid ester of the organic low molecular weight substance b used in the present invention include those represented by the following general formula.
CHThree(CH2) m-COO (CH2) nOOC (CH2m-CHThree
(In the formula, n is an integer of 2-40, preferably 3-30, more preferably 4-22. M is an integer of 0-38, preferably 1-28, more preferably 2-20. )
[0029]
Specific examples include the following.
1,2-ethanediol dialkanoic acid ester
1,3-propanediol dialkanoic acid ester
1,4-butanediol dialkanoic acid ester
1,5-pentanediol dialkanoic acid ester
1,6-hexanediol dialkanoic acid ester
1,7-heptanediol dialkanoic acid ester
1,8-octanediol dialkanoic acid ester
1,9-nonanediol dialkanoic acid ester
1,10-decanediol dialkanoic acid ester
1,11-undecanediol dialkanoic acid ester
[0030]
1,12-dodecanediol dialkanoic acid ester
1,13-tridecanediol dialkanoic acid ester
1,14-tetradecanediol dialkanoic acid ester
1,15-pentadecanediol dialkanoic acid ester
1,16-hexadecanediol dialkanoic acid ester
1,17-heptadecanediol dialkanoic acid ester
1,18-octadecanediol dialkanoic acid ester
1,19-nonadecanediol dialkanoic acid ester
1,20-icosanediol dialkanoic acid ester
1,2-henicosanediol dialkanoic acid ester
1,2-docosanediol dialkanoic acid ester
[0031]
1,3-tricosanediol dialkanoic acid ester
1,24-tetracosanediol dialkanoic acid ester
1,25-pentacosanediol dialkanoic acid ester
1,26 hexacosanediol dialkanoic acid ester
1,27-heptacosanediol dialkanoic acid ester
1,28-octacosanediol dialkanoic acid ester
1,29-Nonacosanediol dialkanoic acid ester
1,30-triacontanediol dialkanoic acid ester
1,31-Hentriacontanediol dialkanoic acid ester
1,32-Dotriacontanediol dialkanoic acid ester
1,33-tritriacontanediol dialkanoic acid ester
1,34-tetratriacontanediol dialkanoic acid ester
[0032]
Moreover, the fatty acid ester of the component b used by this invention is represented by the following general formula (I), for example.
R1-COO-R2 Formula (I)
(Wherein R1, R2Represents an alkyl group having 10 or more carbon atoms. )
The number of carbon atoms of the fatty acid ester is preferably 20 or more, more preferably 25 or more, and particularly preferably 30 or more. When the number of carbon atoms increases, the white turbidity is high and the durability during repeated use is improved. The melting point of the fatty acid ester is preferably 50 ° C. or higher.
These are used alone or in combination of two or more.
[0033]
Specific examples of the fatty acid ester used in the present invention are shown below.
Octadecyl laurate
Docosyl laurate
Docosyl myristate
Dodecyl palmitate
Tetradecyl palmitate
Pentadecyl palmitate
Hexadecyl palmitate
Octadecyl palmitate
Triacontyl palmitate
Octadecyl palmitate
Docosyl palmitate
[0034]
Vinyl stearate
Propyl stearate
Isopropyl stearate
Butyl stearate
Amyl stearate
Heptyl stearate
Octyl stearate
Tetradecyl stearate
Hexadecyl stearate
[0035]
Heptadecyl stearate
Octadecyl stearate
Docosyl stearate
Hexacosyl stearate
Triacontyl stearate
Dodecyl behenate
Octadecyl behenate
Docosyl behenate
Tracosyl lignocerate
Myricyl melicate
[0036]
Furthermore, the dibasic acid ester of component b used in the present invention may be either a monoester or a diester, and examples thereof include those represented by the following general formula (II).
R-OOC- (CH2) n-COOR 'General formula (II)
(In the formula, R and R ′ represent a hydrogen atom or an alkyl group having 1 to 30 carbon atoms, and R and R ′ may be the same or different, except for the case where they are simultaneously a hydrogen atom. n represents an integer of 0 to 40.)
[0037]
In the dibasic acid ester represented by the above general formula (I), the alkyl group of R and R ′ preferably has 1 to 22 carbon atoms, n is preferably 1 to 30, and more preferably 2 to 20. The melting point is preferably 50 ° C. or higher.
[0038]
In particular,
Oxalic acid ester
Malonic acid ester
Succinic acid ester
Glutaric acid ester
Adipic acid ester
Pimelic acid ester
Suberic acid ester
Azelaic acid ester
Sebacic acid ester
[0039]
1-, 9-nonamethylene dicarboxylic acid ester
1-, 10-Decamethylene dicarboxylic acid ester
1-, 11-Undecamethylene dicarboxylic acid ester
1-, 12-dodecamethylene dicarboxylic acid ester
1-, 13-tridecamethylene dicarboxylic acid ester
1-, 14-tetradecamethylene dicarboxylic acid ester
1-, 15-pentadecamethylene dicarboxylic acid ester
1-, 16-hexadecamethylene dicarboxylic acid ester
1-, 17-heptadecamethylene dicarboxylic acid ester
[0040]
1-, 18-octadecamethylene dicarboxylic acid ester
1-, 19-Nonadecamethylene dicarboxylic acid ester
1-, 20-eicosamethylene dicarboxylic acid ester
1-, 21-heneicosamethylene dicarboxylic acid ester
1-, 22-docosamethylene dicarboxylic acid ester
1-, 24-tetracosamethylene dicarboxylic acid ester
1-, 28-octacosamethylene dicarboxylic acid ester
Examples thereof include 1-, 32-dotriacontane methylene dicarboxylic acid ester.
[0041]
In particular, the organic low molecular weight substance c having a melting point of 100 ° C. or higher used in the present invention includes aliphatic saturated dicarboxylic acids, but is not limited thereto.
These are used alone or in combination of two or more.
[0042]
Specific examples of these organic low-molecular substances c having a melting point of 100 ° C. or higher are shown below.
Specific examples of the aliphatic low molecular weight substance c having a melting point of about 100 to 130 ° C. include, for example, succinic acid, glutaric acid, adipic acid, pimelic acid, suberic acid, azelaic acid, sebacic acid, undecane. Examples include diacid, dodecanedioic acid, tetradecanedioic acid, pentadecanedioic acid, hexadecanedioic acid, heptadecanedioic acid, octadecanedioic acid, nonadecanedioic acid, eicosane diacid, heneicosane diacid, docosane diacid and the like.
[0043]
The thickness of the thermosensitive layer of the reversible thermosensitive recording material of the present invention is preferably 1 to 30 μm, more preferably 2 to 20 μm. If the heat-sensitive layer is too thick, heat distribution occurs in the layer, and it becomes difficult to make it transparent uniformly. On the other hand, if the heat sensitive layer is too thin, the turbidity is lowered and the contrast is lowered. Furthermore, the turbidity can be increased by increasing the amount of the low molecular weight organic substance in the heat sensitive layer.
[0044]
Some resins used as resin base materials have poor adhesion to the support when coated and dried on a support such as plastic film, glass, or metal to form a laminated heat-sensitive layer. It is also possible to provide an adhesive layer between and to prevent the heat-sensitive layer from peeling off. The resin of the adhesive layer is not particularly limited as long as it has good adhesion to the support and does not adversely affect the components of the heat-sensitive recording layer. For example, vinyl chloride resin, polyester resin, acrylic resin, Examples thereof include polyamide-based resins. In particular, adhesiveness is poor on a metal or metal thin film, and a copolymer or the like mainly composed of vinyl chloride and phosphate is preferably used as the adhesive layer material. The thickness of the adhesive layer is preferably about 0.1 to 5 μm, more preferably about 0.3 to 2 μm.
[0045]
Further, when an image of this recording material is used as a reflection image, if a layer that reflects light is provided on the back surface of the recording layer, the contrast can be increased even if the thickness of the recording layer is reduced. Specifically, a reflective layer provided by vapor deposition of Al, Ni, Sn or the like can be given (see Japanese Patent Application Laid-Open No. 64-14079).
[0046]
It is also possible to create a card that combines a magnetic recording layer and a reversible thermosensitive layer. In particular, when a reversible thermosensitive layer is provided on a magnetic recording layer, a smooth layer mainly composed of a resin is provided to make the surface slippery, and a layer that reflects light is provided thereon, and further thereon. In some cases, a heat-sensitive layer may be provided through an adhesive layer (Japanese Utility Model Laid-Open No. 2-3876). In addition, a thermal recording layer that develops color with an optical recording layer developer and a leuco dye, and an IC recording layer may be provided together with the thermal layer.
[0047]
Furthermore, a protective layer may be provided on the heat-sensitive layer of the present invention in order to prevent the surface from being deformed by the heat and pressure of a heating means such as a thermal head and the like, thereby reducing the transparency of the transparent portion. Examples of the material for the protective layer (thickness 0.1 to 5 μm) laminated on the heat sensitive layer include silicone rubber, silicone resin (described in JP-A-62-221087), and polysiloxane graft polymer (JP-A-63-1). 317385), an ultraviolet curable resin or an electron beam curable resin (described in JP-A-2-566), and the like. Further, from the viewpoint of transportability, a filler is added or a lubricant is added.
[0048]
In either case, a solvent is used at the time of coating, but it is desirable that the solvent is less likely to dissolve the resin of the heat sensitive layer and the organic low molecular weight substance.
Examples of the solvent that hardly dissolves the resin and the organic low molecular weight substance in the heat sensitive layer include n-hexane, methyl alcohol, ethyl alcohol, isopropyl alcohol, and the like, and alcohol-based solvents are particularly desirable from the viewpoint of cost.
[0049]
Furthermore, an intermediate layer can be provided between the protective layer and the reversible recording material in order to protect the reversible recording material from the solvent, monomer component, etc. of the protective layer forming liquid (Japanese Patent Laid-Open No. 1-133781). .
[0050]
As the material for the intermediate layer, the following thermosetting resins and thermoreversible resins can be used in addition to those listed as the resin base material in the thermosensitive layer.
Specifically, polyethylene, polypropylene, polystyrene, polyvinyl alcohol, polyvinyl butyral, polyurethane, saturated polyester, unsaturated polyester, epoxy resin, phenol resin, polycarbonate, polyamide and the like can be mentioned.
[0051]
The thickness of the intermediate layer varies depending on the use, but is preferably about 0.1 to 2 μm. If it becomes less than this, a protective effect will fall, and if it becomes more than this, thermal sensitivity will fall.
It is also possible to improve contrast by providing a low refractive index layer such as air between the heat sensitive layer and the support or between the heat sensitive layer and the colored layer and the light reflecting layer.
[0052]
If the organic low molecular weight substances a, b, and c contain impurities of 15% or less of each of the organic low molecular weight substances a, b, and c, white turbidity due to low-temperature environment or white turbidity due to rapid cooling during printing erasure Therefore, the purity of these organic low molecular substances must be 86% or more. The condition of the apparatus for printing these is that the thermal head needs 0.2 to 0.3 mJ / dot (pulse width 2 to 5 msec). The erasing device includes a thermal head and a ceramic bar, which are small and light. Conditions for the thermal head are 0.5 to 1.0 mJ / dot (pulse width 10 to 20 msec). The conditions for the ceramic bar (width 1 to 5 cm) are a surface temperature of 100 to 110 ° C. and a line speed of 10 to 50 mm / sec. The pressure needs to be optimized in accordance with the card form.
[0053]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although an Example demonstrates this invention further more concretely, this invention is not limited to these Examples. Both parts and% in the examples are based on weight.
Example 1
On the PET surface of the base material produced by aluminum deposition on a PET (polyethylene terephthalate) PET-1711 magnetic film made by Dainippon Ink & Chemicals, Inc.
5 parts vinyl chloride vinyl acetate phosphate copolymer
(Denka 1000P)
MEK (methyl ethyl ketone) 20 parts
20 parts of toluene
The resulting liquid was applied by a microgravure method and dried by heating at 130 ° C. to provide an adhesive layer having a thickness of 1 to 2 μm.
[0054]
on the other hand,
Figure 0003693472
The liquid consisting of the above was applied onto the adhesive layer with an extrusion die, heated and dried at 120 ° C., and before the recording layer became completely cloudy (temperature of 60 to 90 ° C.), UV 120 w / cm, 10 m / A heat-sensitive layer (see FIG. 9) having a thickness of 10 to 11 μm was provided by performing a min treatment and curing.
[0055]
Furthermore, on this heat sensitive layer
Acrylic resin (C7-157, manufactured by Dainippon Ink) 10 parts
10 parts isopropyl alcohol
Calcium carbonate 3 parts
Is dispersed by ball milling, coated with a wire bar, heated and dried at 90 ° C., treated with UV 80 w / cm, 10 m / min, and cured to provide a protective layer having a thickness of 2 to 3 μm. I made it. In addition, when only the recording layer was dissolved in THF and the dusted material was collected with a dropper, a microgel-like material having a size of 250 to 2000 mm was obtained (FIG. 3). FIG. 6 shows a micrograph (× 78000 times) of this gel-like body. FIG. 8 shows a photomicrograph (× 40000 times) of the state of the cross section of the heat-sensitive layer containing the gel-like material before the treatment with THF.
[0056]
Example 2
On the adhesive layer of Example 1
Figure 0003693472
[0057]
The resulting solution was applied with an extrusion die, heated and dried at 120 ° C., and treated with UV 120 w / cm before the recording layer became completely cloudy to provide a heat-sensitive layer having a thickness of 10 to 11 μm (FIG. 9).
Further, a protective layer of Example 1 was provided thereon to produce a reversible thermosensitive recording material. When only the recording layer was dissolved in THF, a piece-like material as schematically shown in FIG. 5 was obtained.
[0058]
Example 3
Instead of the recording layer of Example 2,
Figure 0003693472
[0059]
The resulting solution was applied with an extrusion die, heated and dried at 120 ° C., and treated with UV 120 w / cm before the recording layer became completely cloudy to provide a heat-sensitive layer having a thickness of 10 to 11 μm (FIG. 9).
When only the recording layer was dissolved in THF, 20 parts containing a plate-like acrylic polymer as schematically shown in FIG. 5 were obtained. FIG. 7 shows an SEM micrograph (magnification 750) of the plate-like gel-like body containing the acrylic polymer.
[0060]
Example 4
Instead of A in the recording layer of Example 3
40 parts of vinyl chloride vinyl acetate copolymer (A)
[(Denka 1000MT) Tg 70 ° C]
20 parts of vinyl chloride propionate copolymer (B)
[(Tosoh QS530) Tg60 ° C]
A reversible thermosensitive recording material was produced. When only the recording layer was dissolved in THF, a plate-like acrylic polymer as schematically shown in FIG. 5 was obtained.
[0061]
Example 5
Instead of A in the recording layer of Example 3
20 parts of vinyl chloride vinyl acetate copolymer (A)
[(DENKA 1000MT) Tg 90 ° C]
40 parts of vinyl chloride vinyl acetate copolymer (B)
[(Denka 1000MT3) Tg65 ° C]
A reversible thermosensitive recording material was produced.
[0062]
Comparative Example 1
Reversible in the same manner as in Example 2 except that 1-hydroxy-cyclohexyl-phenyl ketone was not added, and instead of UV treatment, the entire surface was crosslinked by EB treatment with an acceleration voltage of 100 KV, an irradiation dose of 10 Mrad, and an irradiation speed of 10 m / min. A heat-sensitive recording material was obtained.
[0063]
Comparative Example 2
A reversible thermosensitive recording material was obtained in the same manner as in Example 2 except that the acrylic monomer and 1-hydroxy-cyclohexyl-phenyl ketone were not added, and the amount of 1000MT2 was changed to 70 parts.
Each of these reversible thermosensitive recording materials was tested for information erasability, durability during repeated use, and dynamic viscoelasticity as a side effect. The results are shown in Table 1.
[0064]
[Table 1]
Figure 0003693472
[0065]
The erasability is the end face type of a thermal head of 1400Ω, the pulse width of 20 msec, and the amount of energy required to reduce the image density by at least 0.2 from the maximum density (usually 1.10 to 1.15) when erasing ( mJ / dot).
The reversible thermosensitive recording material was processed into a JIS size (5.5 cm × 8.6 cm) card and subjected to a print erasure test with a printer R3000 (manufactured by Kyushu Matsushita).
Durability is the density of whiteness at the first and 500th repetition (500th).
Other side effects are specified.
Concentration uses Macbeth densitometer, RD914.
Dynamic viscoelasticity uses Seiko TMA.
[0066]
【The invention's effect】
As described above in detail and specifically, the reversible thermosensitive recording material of the present invention has the following features. Good erasability and good durability. 1. There is no discoloration of the recording layer due to electron beam curing, and there is no corrosion when depositing aluminum on the substrate. 2. Good durability. 3. Stable, durable and has good contrast. 4. Good erasability, durability and contrast. 5. Good erasability with time, 6. No cracks are generated. 7. The erasure width can be expanded and the contrast is high. It has excellent erasing and printing sensitivity and excellent heat resistance.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram for explaining a mechanism of image formation and image erasure in a reversible thermosensitive recording material of the present invention.
FIG. 2 is a diagram schematically illustrating a heat-sensitive layer in the reversible heat-sensitive recording material of the present invention.
FIG. 3 is a diagram schematically illustrating an association of resin component C and resin component A in the reversible thermosensitive recording material of the present invention.
FIG. 4 is a diagram schematically illustrating another thermosensitive layer in the reversible thermosensitive recording material of the present invention.
FIG. 5 is a diagram schematically illustrating another aggregate of resin component C and resin component A in the reversible thermosensitive recording material of the present invention.
FIG. 6 is an electron micrograph (40000 times) showing an example of an aggregate of resin component A and resin component C obtained after solvent treatment of the reversible thermosensitive recording material of the present invention.
FIG. 7 is a phase contrast electron micrograph (magnification 750) showing another example of the association of resin component A and resin component C obtained after solvent treatment of the reversible thermosensitive recording material of the present invention.
FIG. 8 is an electron micrograph (magnified 78,000 times) showing an example of an aggregate of resin component A and resin component C found in the heat-sensitive layer cross section of the reversible thermosensitive recording material of the present invention.
FIG. 9 is a view showing one specific example of a layer structure of a reversible thermosensitive recording material according to the present invention.
[Explanation of symbols]
A resin component
B resin component
C Resin component
a Organic low molecular weight substance
b Organic low molecular weight substances
c Organic low molecular weight substances

Claims (5)

支持体上の少なくとも一方の面に、樹脂と有機低分子物質を含む可逆性感熱記録材料において、前記樹脂が2種以上のガラス転移温度(Tg)が異なる樹脂を含み、Tgの高い樹脂Cが紫外線硬化性樹脂であり、Tgの低い樹脂Aが塩化ビニル、塩化ビニル共重合体、塩化ビニリデン共重合体であって、樹脂Aと、樹脂Cを形成するモノマー、及び上記有機低分子物質を含む感熱層塗工液を加熱乾燥して、感熱層が完全に白濁する前(60〜90℃)に紫外線照射することにより、樹脂Cが感熱層中にマイクロゲル状に分散されていることを特徴とする可逆性感熱記録材料。In a reversible thermosensitive recording material containing a resin and a low molecular weight organic substance on at least one surface of the support, the resin contains two or more kinds of resins having different glass transition temperatures (Tg), and a resin C having a high Tg is provided. Resin A, which is an ultraviolet curable resin and has a low Tg, is vinyl chloride, vinyl chloride copolymer, vinylidene chloride copolymer, and includes resin A , a monomer that forms resin C, and the above-mentioned organic low-molecular substance The heat-sensitive layer coating liquid is heated and dried , and the resin C is dispersed in a microgel form in the heat-sensitive layer by irradiating with ultraviolet rays before the heat-sensitive layer becomes completely cloudy (60 to 90 ° C.). A reversible thermosensitive recording material. 樹脂CのTgが180℃以上であることを特徴とする請求項1に記載の可逆性感熱記録材料。  The reversible thermosensitive recording material according to claim 1, wherein the resin C has a Tg of 180 ° C. or more. 前記樹脂が、Tgの低い樹脂A、Tgの高い樹脂Cの2種類からなり、C/Aが重量比で1/99〜40/60であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の可逆性感熱記録材料。  3. The resin according to claim 1 or 2, wherein the resin comprises two types of resin A having a low Tg and resin C having a high Tg, and C / A is 1/99 to 40/60 by weight. The reversible thermosensitive recording material described. さらに、樹脂Bとして塩化ビニル共重合体を含み、TgがA>Bであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の可逆性感熱記録材料。  The reversible thermosensitive recording material according to claim 1, further comprising a vinyl chloride copolymer as the resin B, wherein Tg is A> B. 前記有機低分子物質として、つぎのa、b、cの少なくとも3成分で構成されており、融点(mp)がb<a<cの関係にある低分子物質を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちの何れか1に記載の可逆性感熱記録材料。但し、
a成分は、モノカルボン酸(mp60〜90℃)、
b成分は、脂肪酸エステル、多価アルコールジ脂肪酸エステル、2塩基酸エステル(mp50〜80℃)、
c成分は、脂肪酸飽和ジカルボン酸(mp100〜130℃)、をそれぞれ意味する。
The organic low-molecular substance includes at least three components of the following a, b, and c, and includes a low-molecular substance having a melting point (mp) of b <a <c. The reversible thermosensitive recording material according to any one of claims 1 to 4. However,
a component is monocarboxylic acid (mp60-90 degreeC),
b component is fatty acid ester, polyhydric alcohol difatty acid ester, dibasic acid ester (mp 50-80 degreeC),
c component means fatty acid saturated dicarboxylic acid (mp100-130 degreeC), respectively.
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