JP3692667B2 - Washing machine - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は吊り棒により洗濯機外枠に外槽を吊り下げて支持し、この外槽内に脱水兼洗濯槽を回転可能に支持する洗濯機において、脱水兼洗濯槽の回転速度および振動振幅を検出する検出手段を備えた洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平5−146579号公報は、フレーム(外枠)に防振的に吊り下げられた外槽と、この外槽に内設された脱水兼洗濯槽と、この脱水兼洗濯槽の底部に配置されたパルセータ(回転翼)とを有する洗濯機を開示している。この洗濯機の外槽の底部にはモータが配置され、このモータの発生する回転力は、プーリとベルトを介して、クラッチ装置を内蔵した軸受けに伝達される。軸受けのクラッチ装置は、洗濯時あるいはすすぎ時に回転翼のみを回転し、脱水時には脱水兼洗濯槽と回転翼とを一緒に回転するように切り換えられる。
【0003】
さらに、この洗濯機には、軸受けの入力軸に取り付けられたプーリに固定された磁石と、軸受け本体側に設けられ、磁石が近傍を通過する毎にオンするリードスイッチとで、軸受けの入力軸の回転数を検出する回転センサが構成されている。この回転センサで検出した回転数は、洗濯機の上部に位置する操作部内に配設された制御回路に伝達され、回転数の制御に利用されている。
【0004】
また、特開平8−71290号公報は、外槽を吊り下げる吊り棒の上部に、脱水兼洗濯槽の揺れの変位(振動振幅)を検出する揺れ検知部を設けた洗濯機の構成を開示している。この洗濯機の検知部は、支持棒(吊り棒)上部に直角に取り付けられた磁性体であるフェライト板と、U字形のフェライトコアにコイルを巻いたU字形コイルとを備え、吊り棒上部に取り付けられたフェライト板が、U字形コイルの向かい合った平行面の間に出入りするときの、U字形コイルのインダクタンスを検知する。このために、U字形コイルは外枠に固定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特開平5−146579号公報に記載された洗濯機のように、回転センサが外槽の底部、すなわち洗濯機の底部に設けられ、この回転センサの出力を処理する制御回路が洗濯機の上部に位置する操作部内に配設されていると、回転センサと制御回路との間に配線の長い引き回しが必要になる。
【0006】
回転センサと制御回路との間の長い配線は、組立時の作業効率を高めるのに好ましくない。また、水を使う洗濯機であるが故に、配線の防水にも配慮しなければならない。
【0007】
また、洗濯機はモータ等の電磁ノイズの発生源を有しており、長い配線は電磁ノイズを拾いやすく、信号処理の観点からは好ましくない。すなわち、制御回路等にノイズ除去のためのフィルタを構成するなど、電磁ノイズの影響の除去に配慮する必要も生じる。
【0008】
このような配慮は部品点数の増加やコストの上昇を招き、仮にフィルタ等の電磁ノイズの影響を除去するための手段を付加したとしても、本来必要な信号成分を劣化させることなく電磁ノイズを除去できるという保証はない。この電磁ノイズの問題は、洗濯機内部で発生するものばかりでなく、外部からの電磁ノイズの影響も考えられる。
【0009】
また、洗濯機の下方は一般的に開放されており、塵埃が侵入し易いのでセンサが汚れやすい。また、洗濯機が屋外に配置されたときは、下方からの湿気の侵入が考えられるので、湿気に対する配慮も必要になる。さらに、結露等、何らかの原因で洗濯機内部に侵入した水は、外槽の外周面を伝わって、あるいは空間を落下して、外槽の下方に配設された回転センサを濡らすことが考えられる。これらの問題は、信頼性向上のためには好ましいものではない。
【0010】
一方、特開平8−71290号公報に記載された洗濯機では、脱水兼洗濯槽の揺れの変位(振動振幅)を検出する揺れ検知部全体が外枠側に構成されている。そのため、操作部や制御回路をトップカバー側に構成して、洗濯機本体、すなわち外枠側に取り付けて組み立てる構造の洗濯機では、組立時の作業効率向上のために好ましくない。また、コネクタの増設が必要になったり、組立作業のために配線に余裕をもたせる必要が生じる。
【0011】
また、前記の洗濯機では、脱水兼洗濯槽の揺れの変位、すなわち振動振幅を検出することを開示するのみで、脱水兼洗濯槽の回転数を検出することや、一つのセンサで脱水兼洗濯槽の振動振幅と回転数を検出することについては、配慮されていなかった。
【0012】
そこで本発明の目的は、組立作業効率を高め得るように、脱水兼洗濯槽の回転に伴う物理量を検出するセンサを構成した洗濯機を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の洗濯機は、外枠と、この外枠に複数の吊り棒を介して支持された外槽と、前記外槽内で回転可能に支持された脱水槽兼洗濯槽とを備えた洗濯機において、前記吊り棒の上端部に、前記吊り棒側に固定された磁界発生手段と、前記磁界発生手段の上方に相対して配置された磁束変化検出手段とを備え、前記磁界発生手段に中心を前記吊り棒の軸線上に略一致させたリング磁石を備え、前記磁束変化検出手段の出力から前記脱水槽兼洗濯槽の回転速度及び回転振動振幅を検出する回転検出手段を備え、前記回転検出手段の出力に基づいて、前記脱水槽兼洗濯槽の回転を制御する。
【0014】
上記の洗濯機において、前記磁束変化検出手段の出力を増幅する増幅器と、前記増幅器で増幅された信号から雑音を除去するフィルタと、前記フィルタで雑音を除去した信号を所定のしきい値と比較する比較回路と、前記フィルタで雑音を除去した信号を整流する整流回路と、前記整流回路で整流した信号を包絡信号に変換する平滑回路とを備え、前記比較回路の出力から前記脱水槽兼洗濯槽の回転速度を検出し、前記平滑回路の出力から前記脱水槽兼洗濯槽の回転振動振幅を検出するようにするとよい。
【0015】
また、前記外枠の上部に設置されるトップカバーを備え、前記磁束変化検出手段を前記トップカバーに配置するとよい。
【0016】
また、前記脱水槽兼洗濯槽は、回転振動振幅の変化率が所定の値を超過したとき、回転を停止するよう制御されるとよい。
【0017】
また、前記脱水槽兼洗濯槽は、脱水時の定常回転時の回転振動振幅が所定の値よりも大きくなると、回転数を低下させるよう制御されるとよい。
【0020】
上述の所定の値とは、例えば、洗濯機の構成部品の強度や、洗濯機本体内側と外槽との間あるいは外槽と脱水槽兼洗濯槽との間の隙間との関係によって許容される振動振幅に基づいて決めればよい。
【0022】
上述の記載において、吊り棒の上端部とは、外枠に支持された点から上方であり、吊り棒部分の他、この吊り棒を上方に延長した近傍で洗濯機の上部カバー(トップカバー)内を含むものとする。このとき、外枠及び吊り棒に、それぞれ受け部及び受け座を有する構造のものでは、外枠に支持される点は、外枠の受け部に支持された吊り棒の外枠受け座である。
【0023】
以下、上記の脱水兼洗濯槽を、単に脱水槽と呼んで説明する。
【0024】
脱水槽の回転速度(回転数)を検出する手段及び/または振動振幅を検出する手段を吊り棒の上端部に備えたことにより、この検出手段と制御回路との間の配線を短くすることができるので、電磁ノイズを拾いにくくなる。また、洗濯機の内部を下方に向けて配線を延ばす必要がなくなるので、防水についての対処が容易になる。さらに、洗濯機下方を開放した構造であっても、洗濯機内部の上方まで舞い上がってくる塵埃等は少なく、特に大きなまたは重いごみは舞い上がって来ないので、塵埃やごみが付着しにくくなる。
【0025】
脱水槽の振動振幅及び/または回転速度を検出する手段のうち、特に電圧が印加される回路や電流が流れる配線等をトップカバー内に集めれば、電磁ノイズからのシールドや防水処理を施しやすくなる。組立に際しては、本体にトップカバーを取り付けるだけで、配線等を必要としない。また、分解時にはトップカバーを外すだけで、センサを制御回路とともに本体から分離できる。
【0026】
また、上述した洗濯機においてモータを制御する場合、例えば、検出した回転数をフィードバックしてモータを位相制御し、商用電源周波数によらず脱水回転数を同一に保つ、または、検出した振動振幅が所定の値を越えた場合には外槽と外枠が衝突する恐れがあると判断し、脱水回転を停止させるように制御するとよい。あるいは、脱水定常回転時の振動が大なるときは、モータを位相制御して脱水回転数を低下させて騒音を低減するようにしてもよい。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面を参照し説明する。
【0028】
図1は本発明による全自動洗濯機の実施例を示す縦断側面図である。洗濯機本体は外枠1と、外枠1上部に設置されるトップカバー2と、外槽3と、この外槽3にクラッチ4に保持され垂直軸4aを中心に回転可能に支持された脱水兼洗濯槽(以下脱水槽と呼ぶ)5と、この脱水槽5に対して回転可能に支持された回転翼6と、ベルト等を介して動力をクラッチ4の垂直軸4aに伝達する駆動モータ7と、外槽3の下端部を外枠1の上端部の4隅に吊り下げ支持する4本の吊り棒8a、8b、8c、8dとを備える。
【0029】
トップカバー2の内部には、本発明の回転振動検出手段を構成するフェライトコアに巻かれたコイル9と、制御基板10と、操作基板11が設置される。コイル9は制御基板10内に設けられた電圧処理回路9aに接続される。また制御基板10にはブザー12が、操作基板11には表示器13と操作ボタン14が設けられ、トップカバー2の上面から使用者が操作ボタン14で洗濯機を操作し、またその動作状態を表示器13、ブザー12で確認できるようになっている。4本の吊り棒8の一つ8aの上部には本発明の回転振動検出手段を構成するリング磁石15が固定され、この上方に位置するトップカバー2内にはコイル9が相対して配置されている。
【0030】
図2は図1洗濯機本体からトップカバー2を取り外し、上面から見た平面図であり、図3は本発明の回転振動検出手段が設置される吊り棒8aの詳細を示したものである。
【0031】
吊り棒8aは上端および下端がL字に折り曲げられ下端部に防振機構部としての外槽受け座16aが設けられるとともに、上端部にはリング磁石15を設けた外枠受け座17aが設けられている。外槽受け座16aは、吊り棒8aの折り曲げ下端部により保持される下側ばね受け座18aと上側ばね受け座19aとからなり、これらのばね受け座18a、19aの間には吊り棒を挿通させる振動吸収体(スプリングバネ)20aが装着されている。また下側ばね受け座18aにはゴム板21aが外槽受け座16a内壁に接触するように設けられている。
【0032】
これに対し外枠受け座17aには、その内部に円形のリング磁石15が設置されている。リング磁石15はその中心を吊り棒8aの軸方向に合わせてある。
【0033】
吊り棒8(8a、8b、8c、8d)の外槽受け座16(16a、16b、16c、16d)は、外槽3下端部から外側に突出する外槽受け部22(22a、22b、22c、22d)の下面を支持し、外槽受け部22に設けられた穴を通して斜め上方に向かう4本の吊り棒8は、外枠1の上端部の四隅に設けられた各コーナ受け部23(23a、23b、23c、23d)の穴を通して、外枠受け座17(17a、17b、17c、17d)の下部に形成された逆円錐状の面を、コーナ受け部23によって支持されている。この外枠受け座17とコーナ受け部23の接触面にはグリースが塗布されており、外槽3の位置変動あるいは振動に従い、外枠受け座17は振動する。
【0034】
このため、脱水時の脱水槽5の回転振動は、外槽3、外槽受け部22a、外槽受け座16a、吊り棒8aを振動させ、外枠受け座17aをも振動させる。
【0035】
この結果外枠受け座17aに装着されたリング磁石15も振動する。この振動によりトップカバー2内に設けられたコイル9近傍の磁界が変化する。従って電磁誘導によりコイル9の両端には磁束変化に比例した電圧が誘起される。つまりコイル9に発生する電圧は外槽3にクラッチ4に保持され垂直軸4aを中心に回転可能に支持された脱水槽5の回転振動による。そして回転振動の周波数およびその振幅情報を有している。この電圧信号を処理すれば脱水槽5の回転速度および回転振動振幅を検出することができる。
【0036】
上記電圧処理回路9aの一例を図4に示す。コイル9の出力電圧は増幅器30で増幅され、フィルタ31で雑音を除去された後、比較回路32に入力され所定のしきい値電圧と比較されて矩形波信号に変換され、回転出力端子33に出力される。一方整流回路34にも入力され、平滑回路35で包絡信号に変換されて振幅出力端子36にも出力される。
【0037】
図5に増幅器30の出力信号(図中(a))と振幅出力(図中(b))端子36および回転出力(図中(c))端子33の信号を示す。
【0038】
回転出力信号は脱水槽の回転振動周期を表す信号であり、これから脱水槽の回転速度(回転数)を得ることができる。また振幅出力信号は脱水槽の振動振幅に比例した包絡信号であり、これから脱水槽の振動振幅を得ることができる。
【0039】
これらの信号はマイクロコンピュータに入力され、洗濯機動作を制御するに利用される。
【0040】
以上本発明によれば、リング磁石15とコイル9と電圧処理回路9aのみの簡略な構成で脱水槽の回転振動すなわち回転速度と振動振幅を同時に検出できる。またコイル9は振動するリング磁石15とは非接触状態であり、トップカバー2内に分離して設置できる。そしてこのトップカバー2内にはマイクロコンピュータを含む制御基板10が設置されており、制御基板10内に処理回路9aを実装すれば、コイル9と制御基板10を短い線で接続すれば良い。またコイル9とリング磁石15の距離は、洗濯物の容量による外槽の沈み込みの影響を受けることはなく、洗濯物の量によって振動振幅および回転数検出が影響を受けることがない。以上は振動回転検出手段の信頼性を向上させるとともに実装コストを下げる効果がある。
【0041】
図6に回転振動検出手段の他の実施例を示す。本実施例ではリング磁石15の磁界をコの字型をした鉄芯あるいはフェライトコア40で収束し、これに巻かれたコイル9で効率的にリング磁石15の振動による磁束変化を検出するようにしたものである。コの字の一断面Aはリング磁石15の一部分aの上方に位置し、他方の断面Bは部分aとはリング中心点に対して対称位置である部分bの上方に位置する。このため部分aからの磁束の大部分はフェライトコア内部を通り部分bに至る。このため図3実施例に比べ、コイル9の誘起電圧は大きく検出感度を向上させることができる。
【0042】
図7に、回転振動検出手段の他の実施例を示す。外枠受け座17aは脱水槽3の回転振動により吊り棒8aを中心にコーナ受け部23a平面上で回転する。したがって図3実施例では、この回転によりコイル9近傍の磁界が変化するのを防止するため、吊り棒8a軸を中心とするようにリング磁石15を設けた。外枠受け座17aの下面である逆円錐状面の一部に凸部71を形成し、コーナ受け部23aの一部にスリット72を設け、先の凸部をこれに嵌合すれば、前述の回転を防止できる。本実施例は外枠受け座17aが回転しない場合のものであり、先のリング磁石15に替えて安価な棒磁石41を使用している。
【0043】
図8に回転振動検出装手段の他の実施例を示す。本実施例ではトップカバー2内にコイル9と同じもう一つのフェライトコアに巻かれたコイル42を配しこれらのコイルを直列に接続している。リング磁石15の一部分aの上方にコイル9を配し、部分aとはリング中心点に対して対称位置である部分bの上方にコイル42を配している。外槽3の回転振動により、外枠受け座17aが摺動し、リング磁石15の部分aがコイル9に近づくと、部分bがコイル41から遠ざかる。したがってコイル9に誘起される電圧とコイル42に誘起される電圧の位相は180度異なる。この逆位相誘起電圧を加算するようにコイル9、42を直列に接続している。本実施例によれば、図3実施例に比べ検出感度を2倍にすることができる。
【0044】
図9に回転振動検出手段の他の実施例を示す。本実施例はリング磁石15上方のトップカバー2内に、コイル9に替えて一定電流が流されるホール素子43あるいは磁気抵抗素子44を設けたものである。これらの素子は鉄芯またはフェライトコアブロック45の切り欠き内に挿入される。鉄芯またはフェライトコア45はリング磁石15の磁界を効率的に収束して、挿入されたこれら素子を強い磁界内に置き、その磁束変化で発生するホール電圧、抵抗変化を引き出す。
【0045】
図10(a)、(b)に、ホール素子43および磁気抵抗素子44から磁束変化による電圧を引き出すための実施回路例を示す。トランジスタ46による定電流回路でこれら素子に一定電流を流し、ホール電圧あるいは抵抗変化よる電圧を得る。この電圧は、コイル9の場合と同様に電圧処理回路9aで処理され、回転出力、振幅出力としてマイクロコンピュータに入力される。また、図8実施例のように、ホール素子あるいは磁気抵抗素子を複数配置して異なる位相の出力電圧を加算することで、検出感度を向上させ得ることも明らかである。
【0046】
図11に、回転振動検出手段の他の実施例を示す。本実施例は外枠受け座17a上面にリング状に光反射板47例えばアルミ箔を設け、この上方のトップカバー2内に、赤外線LED48とフォトトランジスタ49を設けたものである。赤外線LED48からの赤外光はトップカバー2底面のプラスチックを透過して光反射板47で反射し、再びトップカバー2底面のプラスチックを透過してフォトトランジスタ49で受光される。
【0047】
外枠受け座17は脱水槽3の回転振動により振動し、上面に設置した光反射板47も振動する。この光反射板47の振動は赤外光軸を振動させてフォトトランジスタ49への入射光量を変動させることになる。そのため、フォトトランジスタ49の出力には前述コイル9を用いた実施例と同様、図5に示すような回転振動に比例する電圧信号が現れる。
【0048】
図12に、赤外線LED48の駆動およびフォトトランジスタ49から電圧信号を得るための実施回路例を示す。この電圧は、コイル9の場合と同様に電圧処理回路9aで処理され、回転出力、振幅出力としてマイクロコンピュータに入力される。
【0049】
次に本発明の振動回転検出手段を持つ洗濯機の動作を説明する。
【0050】
図13はマイクロコンピュータ50を中心に構成される洗濯機制御回路のブロック図である。マイクロコンピュータ50は前記電圧処理回路9aの二つの出力の他に、操作ボタン入力回路51や水位センサ52とも接続されて入力信号を受け、マイクロコンピュータ50からの出力は駆動回路53を介して、前記駆動モータ7や給水弁54、排水弁55の他、ブザー12や表示器13などの報知手段にも接続される。
【0051】
図14は駆動モータ7及び駆動回路53の詳細を示す。駆動モータ7は単相誘導モータである。7mはその主コイル、7aは補助コイル、60は進相用コンデンサである。進相用コンデンサ60により、主コイル7mと補助コイル7bに流れる電流は90度の位相差をもち内部に回転磁界を発生させ回転子を回転させる。61は商用電源であり、その商用電源61は双方向性3端子サイリスタF1、F2で通電され、主コイル7m及び進相用コンデンサ60を介して補助コイル7bに供給される。そして進相用コンデンサ60により位相差が生じた電流が補助コイル7aに流れ、その結果補助コイル7aと主コイル7mとにより回転磁界が生じ回転子が回転する。
【0052】
洗濯工程時には、双方向性3端子サイリスタF1とF2を交互に導通させることにより、回転翼を正転および逆転させる。正転時には、双方向性3端子サイリスタF1を導通、F2を非導通の状態とする。逆転時には反対に、双方向性3端子サイリスタF1を非導通、F2を導通の状態とする。正逆回転で同じトルクを得るために、主コイルと補助コイルはほば同じ線種で巻かれている。つまり正転時には7mが主コイルであり、7aが補助コイルであるが、逆転時には立場を変えて、7aが主コイル、7mが補助コイルとして動作する様に巻かれている。
【0053】
脱水工程時には、双方向性3端子サイリスタF1を導通、F2を非導通の状態とする。双方向性3端子サイリスタF1とF2のゲート端子はマイクロコンピュータ50の出力ポートに接続され、導通非導通に制御される。
【0054】
零クロス検出回路62は商用電源61の零クロス点を検出するもので、双方向性フォトカプラ63、抵抗から構成される。零クロス検出回路62出力はマイクロコンピュータ50の入力端子に接続され、マイクロコンピュータは検出された零クロス点(タイミング)に従い、各双方向性3端子サイリスタのゲート端子を制御して導通非導通を制御する。
【0055】
零クロス検出回路62は商用電源給電回路に接続されて洗濯機が接続せれる商用電源61の電圧波形周期に同期した矩形パルス電圧を発生する。この矩形パルス電圧は、商用電源電圧の零クロスタイミングで高レベルとなる電源電圧零クロス信号となる。図15に示すように、2つの電源電圧零クロス信号の発生周期が商用電源電圧の1サイクルに相当し、その発生周期は、50Hz商用電源では20msec、60Hz商用電源では16.7msecである。同図に双方向性3端子サイリスタトリガ信号と駆動モータ7に印加される電圧の関係も示す。零クロスタイミングでトリガすれば電源電圧がそのまま印加される。この状態を以後全導通と呼ぶ。零クロスタイミングから位相角度θ1だけ時間を遅らせてトリガすれば図に示すよう電源電圧の一部が印加される。この時の印加平均電圧は先の全導通の場合に比べ低くなる。
【0056】
本発明に係る回転振動検出手段と図14の駆動回路、駆動モータを用い脱水工程時の脱水槽回転数を電源周波数が50Hzでも60Hzでも同一となさしめる制御(以下ヘルツフリー制御と呼ぶ)動作を説明する。
【0057】
駆動モータ7である単相誘導モータの回転速度は、誘導モータであるから、負荷がなければ電源周波数にほぼ対応する回転速度まで上昇する。しかし脱水槽自身や伝達機構および洗濯物を負荷として回転させる場合には、上記回転速度は得られない。図16にはこの単相誘導モータ7の回転数トルク特性を示す。図中(a)は周波数50Hzの商用電源を印加した場合であり、(b)は周波数60Hzの商用電源を印加した場合である。
【0058】
電源が供給されると、大きな出力トルクで脱水槽と洗濯物が回転を始める。当初洗濯物は多量の水を含んでいるため、負荷曲線は立った状態(図中L1で示す)である。回転数が増加するとともに回転遠心力で水分が洗濯物から除去され軽くなるため、負荷曲線は徐々に寝た状態(図中L2で示す)になってくる。それと同時に、徐々に回転数は増加することになる。水分が多く除去され、回転遠心力では繊維内の水分が除去し難くなった状態(図中L3で示す)で、出力トルクと負荷トルク(脱水槽と洗濯物重量)が平衡してほぼ一定の回転数で脱水槽が回転する。
【0059】
電源周波数が50Hzの場合には図中P3で示す動作点の回転数T、60Hzの場合にはP4で示す動作点の回転数T1である。このように同じ単相誘導モータを異なる周波数で用いた場合には最終到達脱水回転数が異なる。
【0060】
図16中(c)に位相制御された周波数60Hzの商用電源を印加した場合の回転数トルク特性を示す。位相制御された商用電源はその基本周波数は変化しないが、平均的な電圧値は位相角で変化する。位相角が大きい程電圧値は下がりに静止トルクさらに最大トルクも図示したように低下する。
【0061】
図17にヘルツフリー制御のフローチャートを示す。図18は図17のフローチャートにより60Hzの商用電源で運転する場合の回転数制御特性と双方向性3端子サイリスタF1の概略制御タイミングを示す。
【0062】
まず脱水回転数制御のために、マイクロコンピュータ50は、脱水開始時に零クロス検出回路62から得られる電源電圧零クロス信号の周期を測定して洗濯機が接続された商用電源の周波数を確認する(ステップS1)。周期が10msecであれば50Hzの商用電源であり、8.3msecであれば60Hzの商用電源である。そして60Hzの商用電源に接続されている場合には、60Hzであるフラグ(DFLAG)と目標回転数Tと起動フラグ(IFLAG)を設定する(ステップS2)。本実施例では目標とする回転数を、50Hzの商用電源で運転する時に制御しないで得られる回転数Tに設定する。
【0063】
つぎに双方向性3端子サイリスタF1を位相角零で全導通の状態となし、脱水工程を開始する(ステップS3)。マイクロコンピュータ50は脱水工程の経過時間の監視(ステップS4)と、コイル9と電圧処理回路9aとからなる回転振動検出手段が検出する脱水槽5の回転数監視(ステップS5)とを、一定時間毎例えば1秒毎に観測している。電源周波数が50Hzであれば、次の一定回転数制御を行わない(ステップS6)。
【0064】
一定回転数制御ルーチンを説明する。脱水が開始されると脱水槽5の回転が増加してゆく。図16中のP1、P2、P3と動作点が移行してゆき、目標の回転数Tに近づく。50Hzの場合には出力トルクと負荷トルクが平衡する動作点P4に停留し、この時の回転数がTである。60Hzの場合、制御を行わないと回転数はTを越え、動作点P5で停留しこの時の回転数はT1となる。このT1はTのおよそ1.2倍の値である。
【0065】
そこで60Hzの場合には、目標の回転数T、例えば50Hzの電源周波数の時の脱水定常回転数1000rpmを所定の値Δ、例えば10rpm超過して1010rpmになると(ステップS7)、回転数を下げるためにまず双方向性3端子サイリスタF1を位相角θ1で位相制御する(ステップS8)。そして起動フラグをリセットする(ステップS9)。
【0066】
マイクロコンピュータ50は零クロス検出回路62から商用電源の零クロスタイミング信号を観察しており、零クロス信号を検出した時点から位相角θ1に相当する時点で双方向性3端子サイリスタF1のゲート端子にトリガ信号を送出してこれを導通ならしめる。この状態では、図16に示すように、駆動モータ7のトルク特性は(b)から(c)へと低下する。このために脱水槽の回転数は慣性力のため即座に低下することはないが、徐々に低下してゆく。このままの状態を維持すれば、最後には回転数は図16中P5で示す点に落ち着くことになる。
【0067】
この間もマイクロコンピュータ50は振動回転検出回路62から回転数の情報を得ており、回転数が目標値T=1000rpmからΔ、例えば10rpm低い990rpmになった時点で(ステップS10)、起動フラグが立っていなければ(ステップS11)、再び双方向性3端子サイリスタF1のゲート端子に位相角零つまり零クロスを検出した時点でトリガ信号を送出して、これを全導通ならしめる(ステップS12)。
【0068】
こうして位相角が零となると、駆動モータは初期の図16中(b)で示すトルク特性を回復して、回転数は再び徐々に増加してゆく。
【0069】
再び目標の回転数を所定だけ超過すれば(ステップS7)、前述の制御が繰り返される。こうして脱水槽5の回転数は、図18に示すように、電源周波数が60Hzであっても、T±Δの範囲に制御され、平均的には50Hz時の回転数Tを維持することになる。
【0070】
脱水工程が所定時間経過したら(ステップS4)、脱水終了処理に入り、双方向性3端子サイリスタF1を非道通すなわちトリガ信号送出を停止して(ステップS13)、ブレーキをかけ(ステップS14)、ブザーで使用者に脱水の終了を知らせる(ステップS15)。
【0071】
以上、本実施例によれば、単相誘導モータという既存の安価なモータを利用して商用電源の周波数如何にかかわらず脱水槽の回転速度を所定のものに制御することができ、周波数変換に伴う部品交換が不要となり、地域仕様別の区別も行わなくて済むために、製造コストの低減が可能となる。
【0072】
次に、本発明に係る回転振動検出手段と前述の可変速モータ制御を利用して、脱水工程時に脱水槽の振動が所定のレベルを超過した時、脱水工程を中止もしくは脱水回転数を抑制して異常振動防止、騒音低減を図る制御法の一例を説明する。
【0073】
洗濯及びすすぎ工程の後、洗濯水を排水する。この結果洗濯槽の底には洗濯物が沈降するが、沈降した状態が一様でないため脱水槽回転にとってアンバランスが発生する。これを布片寄りによるアンバランス発生と呼ぶ。
【0074】
この結果、脱水初期あるいは定常時に脱水槽が異常振動を起こし、この振動振幅が限界を越えると洗濯兼脱水槽5を内包する外槽3が外枠1に接触して大きな騒音を発したり、悪くすれば洗濯機が一人歩きを始め壁等にぶつかり破損するという問題を引き起こす。
【0075】
図19に、4本の吊り棒で吊り下げられた外槽3内の脱水槽5を回転駆動した場合の一般的な外槽の振動振幅と脱水槽の回転数の関係をそのおおまかな挙動と共に示す。こうした系は2つの共振点を持つ。低い方を1次共振、高い方を2次共振と呼ぶ。起動の初期、つまり回転数が低い状態では、剛体としてゆっくり左右に揺れるパラレル運動をしながら回転を増加してゆき、1次共振点で振動振幅は極値に達する。その後回転数の増加でコニカル運動を起こして上下にも大きく振動し、2次共振点で振動振幅はピークに達する。この時悪くすると外槽が外枠に接触して大きな騒音を発することがある。2次共振点を通過すると振動振幅は一端減少し一定値に落ち着くが、回転数がさらに増加すると系は剛体運動からはずれ、系を構成する各部品の曲げモードによる共振が現れ、振動振幅は増加に転ずる。回転数は最終的には単相誘導モータの回転駆動トルクと負荷トルクがバランスする所まで上昇してそこに留まる。普通、この定常回転数は曲げモードによる共振点以下に設定される。図に示すように当然布片寄りによるアンバランスが存在すれば振動振幅は全体に増加する。
【0076】
まず回転振動検出手段で脱水工程初期の異常振動振幅を検出して脱水工程を中止する制御を説明する。まず実験により脱水槽に種々の等価的な布片寄りアンバランスを付加して振動振幅を観測、測定する。その時同時に回転振動検出手段の振動出力も測定する。外槽が外枠に接触する状態での振動出力値をVmaxとする。図19で説明したように、二次共振振動で外枠に接触する恐れが最も高い。Vmaxよりも所定値だけ低い値Vhを設定する。この値は量産時のバラツキを考慮して定めるのが望ましい。
【0077】
図20に異常振動脱水停止制御のフローチャートを示す。説明を簡単にするため、50Hzでの処理のみを記したものである。すなわちヘルツフリー制御処理を省略したものである。まず脱水起動では双方向性3端子サイリスタF1を位相角零で全導通して(ステップS3)、単相誘導モータ7に商用電源を供給する。脱水槽が回転を始めると同時にコイル9と電圧処理回路9aからなる回転振動検出手段の回転出力(回転出力端子33)および振幅出力(振幅出力端子36)を、マイクロコンピュータ50は一定時間毎例えば1秒毎に読み込み、脱水槽の回転数と外槽の振動振幅を得る(ステップS20)。一定時間毎の読み込みは、マイクロコンピュータ50に内蔵されるタイマーによる割り込み処理で行うのが望ましい。振動振幅が予め定めた振幅値Vhを超過したか否かを監視して(ステップS21)、超過した場合には脱水停止処理に移行する。超過しなければ現在の状態を維持する。つまり双方向性3端子サイリスタF1を全導通した状態つまり位相角零での制御状態が維持される。この結果最終的には、単相誘導モータの回転駆動トルクと負荷トルクがバランスする回転数まで上昇して、例えば1000rpmの回転速度が維持される。
【0078】
振動振幅値がVhを越えた場合、脱水停止処理では直ちに双方向性3端子サイリスタF1を非導通にして(ステップS22)、駆動モータ7への電力供給を停止し、ブレーキソレノイド(図示せず)に給電して回転に機械的なブレーキをかける(ステップS23)。そして、ブザーにアラーム信号を送り、使用者に異常を知らせる(ステップS24)。脱水終了処理は前述したので説明を省く。
【0079】
従来は、このような脱水槽の異常振動を、外枠に固定したレバー付きマイクロスイッチで外槽の接触を検出する形で行い、脱水槽の回転を停止していた。これは外槽の接触を検出するレバーの設置位置により、外槽が外枠に接触しても、レバーには接触しないことが度々起こり問題であった。本実施例では振動回転検出手段が原理的に全方向の振動振幅を監視するように構成されているため、上記問題は起きない。望ましくは従来のレバー付きマイクロスイッチと本発明を併用すれば確実性を増すことができる。また片方が故障した場合の二重安全として併用が望ましい。
【0080】
図21に二次共振での振幅変化率と最大二次共振値との関係を示す。振幅変化率は二次共振に至る場合の単位時間当たりの振幅変化であり、二次共振値が大なる程時間変化率が大きい。つまり、外槽が外枠に接するような状態になるときは二次共振振幅が急激に立ち上がり、この立ち上がり変化率つまり振幅変化率から外槽と外枠の衝突を前もって予測できる。
【0081】
前述知見を用いて異常振動を防止する異常振動脱水停止制御のフローチャートを図22に示す。図20と同様簡単のために50Hzの処理だけを記す。まず脱水起動では双方向性3端子サイリスタF1を位相角零で全導通して(ステップS3)、単相誘導モータ7に商用電源を供給する。脱水槽が回転を始めると同時に、コイル9と電圧処理回路9aからなる回転振動検出手段の回転出力および振幅出力を、マイクロコンピュータ50は一定時間毎、例えば1秒毎に読み込み(ステップS20)、脱水槽の回転数と振動振幅を得る。一定時間毎の読み込みはマイクロコンピュータ50に内蔵されるタイマーによる割り込み処理で行うのが望ましい。脱水槽の回転数が二次共振領域に達したら(ステップS30)、振幅変化率を演算して記憶してゆき(ステップS31)、振幅変化率が所定の値Vdを超過したか否かを監視して(ステップS32)、超過した場合には脱水停止処理に移行する。超過しなければ現在の状態を維持する。つまり双方向性3端子サイリスタF1を全導通した状態、つまり位相角零での制御状態が維持される。この結果最終的には単相誘導モータ7の回転駆動トルクと負荷トルクがバランスする回転数まで上昇して、例えば1000rpmの回転速度が維持される。
【0082】
二次共振領域への到達判断(ステップS30)は、経過時間監視あるいは回転数に基づいて行う。これは駆動モータ7のトルク特性、洗濯物容量(重量)、外槽、脱水槽、クラッチ、吊り棒等からなる回転振動系特性から予め二次共振に至る時間、その時の回転数を知ることができるからである。脱水終了、脱水停止処理は前述したので省略する。
【0083】
従来は、前述したように外槽(脱水槽)の異常振動を、外枠に固定したレバー付きマイクロスイッチで検出して回転を停止していた。外槽の接触を検出するレバーは外槽よりも外枠に近い位置に設置されており、外槽がレバーに接触した時点で駆動モータへの電源供給を停止しブレーキをかけても、ほとんどの場合外槽と外枠が衝突することは避けられなかった。本実施例では異常振動振幅最大値を予測して事前に脱水停止処理を行うため、外槽が外枠に衝突するのを防止することができ上記問題は起きない。
【0084】
次に、定常時の脱水槽振動が所定のレベルを超過した時、脱水回転数を抑制して騒音低減を図る静音脱水制御法を説明する。
【0085】
図23に、定常回転時における布片寄りにより発生する上部アンバランス量と外槽上部の振動振幅及び騒音の関係を示す。アンバランス量の増加とともに振動振幅も増え、同時に騒音も大きくなる。図24には、定常時における脱水槽の脱水回転数と騒音の関係を示す。アンバランスがあると騒音は大きく、この騒音は回転数に比例している。回転数が大きくなると加振エネルギーが回転速度の2乗に比例して増加するため、騒音もこれに比例して増加するためである。そこで、アンバランスが少ない時には脱水時に脱水槽を一定回転数例えば1000rpmに維持するが、アンバランスが大きい時には回転数を落として騒音を低減する。
【0086】
図25に、定常回転時における前述した回転振動検出手段の振幅出力と上部アンバランス量の関係を示す。回転振動検出手段の振幅出力と上部アンバランス量はほぼ比例関係にある。
【0087】
図26に、静音脱水制御のフローチャートを示す。前述の異常振動による脱水停止が行われず脱水工程が継続されるときの実施例である。簡単のため50Hzでの処理を記す。
【0088】
まず実験により洗濯槽に種々の等価的な布片寄りアンバランスを付加し、異常振動による脱水停止には至らない場合の二次共振以降での振動振幅とその時の騒音レベルを観測、測定する。その時同時に回転振動検出手段の振動出力も測定する。これから、許容される騒音レベルである時の振動出力値をVsを設定しておく。
【0089】
次にフローチャートにしたがい、動作を説明する。まず脱水起動では振動対応回転数制御フラグ(CFLAG)をリセットし(ステップS40)、双方向性3端子サイリスタF1を位相角零で全導通して(ステップS3)、単相誘導モータ7に商用電源を供給する。脱水槽5が回転を始めるとマイクロコンピュータ50は、コイル9と電圧処理回路9aとからなる回転振動検出装手段からの回転出力で、脱水槽の回転数と振動振幅を監視しながら(ステップS20)、この回転数が二次共振領域を異常振動なしに通過(ステップS21)してから所定の時間経過したら(ステップS41)、振動振幅が予め定めた振幅値Vsを超過したか否かを監視する(ステップS42)。この所定時間経過(ステップS41)は前述した(ステップS30)ように、回転数が所定以上になったことで設定してもよい。振幅値Vsを超過した場合には振動対応回転数制御に移行する。超過しなければCFLAGをチェックして(ステップS43)、リセット状態であれば現在の状態を維持する。つまり双方向性3端子サイリスタF1の全導通状態が維持される。 この結果最終的には、単相誘導モータの回転駆動トルクと負荷トルクがバランスする回転数まで上昇して、例えば1000rpmの回転速度が維持される。振動対応回転数では脱水槽回転数を下げる制御を行う。
【0090】
図27に、振動対応回転数制御の一実施例フローチャートを示す。これは振動振幅が予め定めた振幅値Vsを超過した場合に、脱水槽5を予め決めた回転数T2、例えば760rpmに制御するもので前述の60Hz電源で50Hz電源と同一の脱水回転数を得る制御とほぼ同様なものである。CFLAGがセットされていなければ、最初に振動対応回転数制御に入ったものと判断し(ステップS44)、目標回転数をT2にリセットする(ステップS46)。そして後述の脱水工程時間もリセットする(ステップS47)。CFLAGがセットされていれば、前述の処理はパスされる。
【0091】
回転数が目標回転数T2よりΔだけ、例えば20rpm高い値であれば(ステップS48)、双方向性3端子サイリスタF1を位相角θ1での導通に移行させる(ステップS49)。この結果出力トルクが低下して徐々に回転数は低下してゆく。回転数がT2よりΔだけ下がった時点(ステップS50)で、再び双方向性3端子サイリスタF1を位相角零で全導通する(ステップS51)。この結果出力トルクが大きくなり再び脱水槽5の回転は徐々に高くなってゆく。
【0092】
以上の動作を続けることで、一端振動振幅がVsを越えた場合には、以後回転数はほぼ目標値T2に維持されることになる。
【0093】
脱水回転数と洗濯物の脱水率の関係を図28に示す。脱水率は回転数が高い程良く、1000rpmでは8分で68%になる。ところが760rpmでは68%に達するには14分かかる。つまり脱水回転数を下げた場合には、脱水時間を長くとる必要がある。そこで振動対応回転数制御を行った時には、脱水終了時間の延長を行う。これは振動対応回転数制御に入った時点で脱水所定時間をリセットして設定する(ステップS47)。
【0094】
図29に振動対応回転数制御ルーチンの他の一実施例を示す。これは振動振幅が予め定めた振幅値Vsを超過した場合に、その直前に読み込んだ回転数T3を振動対応制御での目標脱水回転数にするものである。例えばT3=900rpmで振幅値がVsを越えた場合、この回転数を目標値と再設定して(ステップS52)、前述の振動対応回転数制御を行う。また脱水時間の再設定は図28に示すように回転数に依存するため、予め回転数と必要脱水時間の関係をテーブルとして記憶しておき、設定した回転数に応じてテーブルを引く(ステップS53)ことで脱水時間の再設定(ステップS54)を行う。他は図27実施例と同様なため説明を省く。
【0095】
以上本実施例によれば、布片寄りにより騒音が大きくなる場合、脱水回転数を低下させるとともに脱水時間を延長するため、従来と同じ脱水性能を維持しかつ静かな脱水工程動作を行う洗濯機を提供できる。
【0096】
本発明に係る以上の実施例では、以下のような効果がある。
【0097】
洗濯機において、磁石とコイルと電圧処理回路のみの簡略な構成で脱水槽の回転振動すなわち回転速度と振動振幅を同時に検出できる手段を提供できる。また構成要素のコイルと振動するリング磁石とは非接触状態であり、コイルをトップカバー内に分離して設置できる。そしてこのトップカバー内にはマイクロコンピュータを含む制御基板が設置されており、ここに電圧処理回路を実装すれば、コイルと制御基板を短い線で接続すれば良い。以上は振動回転検出手段の信頼性を向上させるとともに洗濯機への実装コストを下げる効果がある。
【0098】
さらに前述の回転振動検出手段を用いることにより、洗濯機において、単相誘導モータという既存の安価なモータを利用して商用電源の周波数如何にかかわらず脱水槽の回転速度を所定のものに制御することができ、周波数変換に伴う部品交換が不要となり、地域仕様別の区別も行わなくて済むため、製造コストの低減が可能となる。
【0099】
また洗濯機の異常振動による脱水停止においては、振動回転検出手段が原理的に全方向の振動振幅を監視するように構成されているため、従来の外枠に固定したレバー付きマイクロスイッチのようにレバーの設置位置により、外槽が外枠に接触しても、レバーには接触せず脱水停止ができないという問題はなく、確実な安全性をもつ洗濯機を提供できる。さらに振動回転検出手段の振幅変化率から外槽と外枠の衝突を前もって予測でき、これを用いて異常振動による脱水停止を行えば、外槽が外枠に衝突するのを防止することができる。
【0100】
また布片寄りにより騒音が大きくなる場合、振動回転検出手段の振動振幅に基づいて駆動モータを制御し、脱水回転数を低下させるとともに脱水時間を延長するため、従来と同じ脱水性能を維持しかつ静かな脱水工程動作を行う洗濯機を提供できる。
【0101】
また、脱水槽の振動振幅及び/または回転速度を検出する手段のうち、特に電圧が印加される回路や電流が流れる配線等をトップカバー内に集めれば、電磁ノイズからのシールドや防水処理を施しやすくなり、信頼性を高めることができる。また、組立に際しては、本体にトップカバーを取り付けるだけで、配線等を必要としない。また、分解時にはトップカバーを外すだけでセンサを制御回路とともに本体から分離できるので、分解、組立の作業効率を高めることができるほか、分解時には材料別の分解回収が容易になるという効果が期待できる。
【0102】
【発明の効果】
本発明によれば、脱水槽兼洗濯槽の回転速度(回転数)を検出する手段及び振動振幅を検出する手段を吊り棒の上端部に備えたことにより、洗濯機の組立作業効率を高め得ることができる。
磁界発生手段にリング磁石を設けたことにより、脱水槽の回転振動により吊り棒を中心に回転した場合も、磁束変化検出手段近傍の磁界が変化するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による全自動洗濯機の縦断側面図である。
【図2】本発明による全自動洗濯機の平面図である。
【図3】回転振動検出手段を設置した吊り棒の詳細図である。
【図4】回転振動検出手段の電圧処理回路である。
【図5】回転振動検出手段の出力信号を示す図である。
【図6】回転振動検出手段の他の実施例である。
【図7】回転振動検出手段の他の実施例である。
【図8】回転振動検出手段の他の実施例である。
【図9】回転振動検出手段の他の実施例である。
【図10】ホール素子、磁気抵抗素子回路である。
【図11】回転振動検出手段の他の実施例である。
【図12】赤外線LED、フォトトランジスタ回路である。
【図13】洗濯機制御回路ブロック図である。
【図14】駆動モータ制御回路である。
【図15】電源電圧波形と零クロスによる位相制御である。
【図16】駆動モータのトルク回転数特性である。
【図17】ヘルツフリー制御のフローチャートである。
【図18】回転数制御特性と双方向性3端子サイリスタ制御タイミングを示す図である。
【図19】外槽の振動振幅と脱水槽の回転数との関係を示す図である。
【図20】異常振動脱水停止制御フローチャートを示す図である。
【図21】二次共振での振幅変化率と最大二次共振値との関係を示す図である。
【図22】異常振動脱水停止制御のフローチャートを示す図である。
【図23】上部アンバランス量と振動振幅および騒音との関係を示す図である。
【図24】脱水回転数と騒音との関係を示す図である。
【図25】回転振動検出手段振幅出力と上部アンバランス量との関係を示す図である。
【図26】静音脱水制御のフローチャートを示す図である。
【図27】振動対応回転数制御のフローチャートを示す図である。
【図28】脱水回転数と脱水率との関係を示す図である。
【図29】振動対応回転数制御のフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
1…外枠、2…トップカバー、3…外槽、5…洗濯兼脱水槽、7…駆動モータ、8a…吊り棒、9…コイル、9a…電圧処理回路、10…制御基板、15…リング磁石、16a…外槽受け座、17a…外枠受け座、18a…下側ばね受け座、19a…上側ばね受け座、20a…振動吸収体、21a…ゴム板、22a…外槽受け部、23a…コーナ受け部、30…増幅器、31…フィルタ、32…比較回路、33…回転出力端子、34…整流回路、35…平滑回路、36…振幅出力端子、40…フェライトコア、41…棒磁石、42…コイル、43…ホール素子、44…磁気抵抗素子、45…フェライトコアブロック、46…トランジスタ、47…光反射板、48…赤外線LED、49…フォトトランジスタ、50…マイクロコンピュータ、60…進相用コンデンサ、61…商用電源、62…零クロス検出回路、63…双方向性フォトカプラ、F1…双方向性3端子サイリスタ。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention suspends and supports the outer tub on the outer frame of the washing machine by a hanging rod, and supports the rotational speed and vibration amplitude of the dehydrating and washing tub in the outer tub so as to rotatably support the dehydrating and washing tub. The present invention relates to a washing machine including detection means for detecting.
[0002]
[Prior art]
JP-A-5-146579 discloses an outer tub suspended from a frame (outer frame) in an anti-vibration manner, a dewatering / washing tub provided in the outer tub, and a bottom of the dehydration / washing tub. A washing machine having a pulsator (rotary blade) is disclosed. A motor is disposed at the bottom of the outer tub of the washing machine, and the rotational force generated by the motor is transmitted to a bearing incorporating the clutch device via a pulley and a belt. The clutch device of the bearing is switched so as to rotate only the rotating blades during washing or rinsing and to rotate the dewatering / washing tub and the rotating blades together during dehydration.
[0003]
Furthermore, this washing machine includes a magnet fixed to a pulley attached to the input shaft of the bearing, and a reed switch that is provided on the bearing main body side and that is turned on every time the magnet passes through the vicinity. A rotation sensor for detecting the number of rotations is configured. The number of rotations detected by the rotation sensor is transmitted to a control circuit disposed in an operation unit located at the upper part of the washing machine and used for controlling the number of rotations.
[0004]
Japanese Patent Laid-Open No. 8-71290 discloses a structure of a washing machine in which a shaking detection unit for detecting a displacement (vibration amplitude) of a dehydrating and washing tub is provided on an upper part of a hanging rod for suspending an outer tub. ing. The detection unit of this washing machine includes a ferrite plate, which is a magnetic body, attached at right angles to the upper part of a support bar (hanging bar), and a U-shaped coil in which a coil is wound around a U-shaped ferrite core. The inductance of the U-shaped coil is detected when the attached ferrite plate enters and exits between the opposing parallel surfaces of the U-shaped coil. For this purpose, the U-shaped coil is fixed to the outer frame.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
As in the washing machine described in JP-A-5-146579, a rotation sensor is provided at the bottom of the outer tub, that is, at the bottom of the washing machine, and a control circuit for processing the output of the rotation sensor is provided at the top of the washing machine. If it is disposed in the operation unit located, a long wiring is required between the rotation sensor and the control circuit.
[0006]
A long wiring between the rotation sensor and the control circuit is not preferable for improving work efficiency during assembly. In addition, since it is a washing machine that uses water, it is necessary to consider the waterproofness of the wiring.
[0007]
Also, the washing machine has a source of electromagnetic noise such as a motor, and long wiring tends to pick up electromagnetic noise, which is not preferable from the viewpoint of signal processing. That is, it is necessary to consider the influence of electromagnetic noise, such as configuring a filter for removing noise in the control circuit or the like.
[0008]
Such considerations lead to an increase in the number of parts and cost, and even if a means for removing the effects of electromagnetic noise such as filters is added, electromagnetic noise can be removed without deteriorating the signal components that are originally required. There is no guarantee that it can. This problem of electromagnetic noise is not only caused by the inside of the washing machine, but also the influence of electromagnetic noise from the outside can be considered.
[0009]
Also, the lower part of the washing machine is generally open, and the dust is likely to enter, so the sensor is likely to get dirty. In addition, when the washing machine is placed outdoors, moisture intrusion from below is conceivable, so it is necessary to consider moisture. Furthermore, it is conceivable that water that has entered the washing machine for some reason, such as dew condensation, travels along the outer peripheral surface of the outer tub or falls in the space to wet the rotation sensor disposed below the outer tub. . These problems are not preferable for improving reliability.
[0010]
On the other hand, in the washing machine described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 8-71290, the entire shake detection unit that detects the displacement (vibration amplitude) of the dehydration and washing tub is configured on the outer frame side. Therefore, a washing machine having a structure in which the operation unit and the control circuit are configured on the top cover side and assembled to the washing machine main body, that is, the outer frame side, is not preferable for improving work efficiency during assembly. In addition, it is necessary to increase the number of connectors, and it is necessary to provide wiring for assembly work.
[0011]
Further, in the above-described washing machine, only the detection of the displacement of the shaking of the dehydrating and washing tub, that is, the vibration amplitude is disclosed, and the number of rotations of the dehydrating and washing tub is detected, or the dehydrating and washing is performed with one sensor. No consideration was given to detecting the vibration amplitude and rotation speed of the tank.
[0012]
SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide a washing machine having a sensor for detecting a physical quantity associated with rotation of a dewatering and washing tub so that assembly work efficiency can be improved.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the washing machine of the present invention comprises:In a washing machine comprising an outer frame, an outer tub supported by the outer frame via a plurality of suspension bars, and a dehydration tub / washing tub rotatably supported in the outer tub, A magnetic field generating means fixed to the suspension rod side at the upper end; and a magnetic flux change detecting means disposed opposite to the magnetic field generating means, the shaft of the suspension bar being centered on the magnetic field generating means A ring magnet substantially matched on the line, rotation detection means for detecting the rotation speed and rotation vibration amplitude of the dewatering tub and washing tub from the output of the magnetic flux change detection means, and based on the output of the rotation detection means The rotation of the dewatering tub / washing tub is controlled.
[0014]
In the above washing machine, an amplifier for amplifying the output of the magnetic flux change detection means, a filter for removing noise from the signal amplified by the amplifier, and a signal from which noise has been removed by the filter compared with a predetermined threshold value And a smoothing circuit for converting the signal rectified by the rectifier circuit into an envelope signal, and from the output of the comparator circuit, The rotational speed of the tub may be detected, and the rotational vibration amplitude of the dewatering tub / washing tub may be detected from the output of the smoothing circuit.
[0015]
Moreover, it is good to provide the top cover installed in the upper part of the said outer frame, and to arrange | position the said magnetic flux change detection means to the said top cover.
[0016]
The dewatering tub / wash tub may be controlled to stop rotating when the rate of change of the rotational vibration amplitude exceeds a predetermined value.
[0017]
Further, the dewatering tub / washing tub may be controlled so as to decrease the rotational speed when the rotational vibration amplitude during steady rotation during dehydration becomes greater than a predetermined value..
[0020]
The above-mentioned predetermined value is allowed depending on, for example, the strength of the components of the washing machine and the relationship between the inside of the washing machine main body and the outer tub or the gap between the outer tub and the dehydrating tub / washing tub. It may be determined based on the vibration amplitude.
[0022]
In the above description, the upper end portion of the suspension bar is upward from the point supported by the outer frame. In addition to the suspension rod portion, the upper cover (top cover) of the washing machine in the vicinity of the suspension rod extended upward. Including the inside. At this time, in the structure having the receiving portion and the receiving seat on the outer frame and the suspension rod, the point supported by the outer frame is the outer frame receiving seat of the hanging rod supported by the receiving portion of the outer frame. .
[0023]
Hereinafter, the dehydrating and washing tub will be described simply as a dehydrating tub.
[0024]
By providing means for detecting the rotation speed (number of rotations) of the dehydration tank and / or means for detecting the vibration amplitude at the upper end of the suspension rod, the wiring between the detection means and the control circuit can be shortened. This makes it difficult to pick up electromagnetic noise. Moreover, since it is not necessary to extend the wiring with the inside of the washing machine facing downward, it is easy to deal with waterproofing. Furthermore, even in a structure where the lower part of the washing machine is open, there is little dust or the like that soars to the upper part inside the washing machine, and particularly large or heavy garbage does not soar, making it difficult for dust and dirt to adhere.
[0025]
Of the means for detecting the vibration amplitude and / or rotational speed of the dehydration tank, if the circuits to which voltage is applied and the wiring through which current flows are collected in the top cover, it becomes easier to shield and waterproof from electromagnetic noise. . At the time of assembly, only a top cover is attached to the main body, and wiring or the like is not required. Further, the sensor can be separated from the main body together with the control circuit by simply removing the top cover at the time of disassembly.
[0026]
Further, when controlling the motor in the washing machine described above, for example, the detected rotation speed is fed back to control the phase of the motor, and the dehydration rotation speed is kept the same regardless of the commercial power supply frequency, or the detected vibration amplitude is When the predetermined value is exceeded, it is determined that there is a possibility of collision between the outer tub and the outer frame, and it is preferable to perform control so as to stop the spin-drying rotation. Or when the vibration at the time of dehydration steady rotation becomes large, you may make it reduce noise by reducing the dehydration rotation speed by phase-controlling a motor.
[0027]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
[0028]
FIG. 1 is a longitudinal side view showing an embodiment of a fully automatic washing machine according to the present invention. The washing machine body includes an
[0029]
Inside the
[0030]
FIG. 2 is a plan view of the washing machine main body with the
[0031]
The upper and lower ends of the
[0032]
On the other hand, a
[0033]
The outer tank receiving seat 16 (16a, 16b, 16c, 16d) of the hanging rod 8 (8a, 8b, 8c, 8d) is an outer tank receiving part 22 (22a, 22b, 22c) protruding outward from the lower end of the
[0034]
For this reason, the rotational vibration of the
[0035]
As a result, the
[0036]
An example of the
[0037]
FIG. 5 shows signals from an output signal (a) in the
[0038]
The rotation output signal is a signal representing the rotational vibration period of the dewatering tank, and the rotation speed (number of rotations) of the dewatering tank can be obtained therefrom. The amplitude output signal is an envelope signal proportional to the vibration amplitude of the dewatering tank, and the vibration amplitude of the dewatering tank can be obtained therefrom.
[0039]
These signals are input to the microcomputer and used to control the operation of the washing machine.
[0040]
As described above, according to the present invention, the rotational vibration of the dewatering tank, that is, the rotational speed and the vibration amplitude can be detected simultaneously with a simple configuration including only the
[0041]
FIG. 6 shows another embodiment of the rotational vibration detecting means. In this embodiment, the magnetic field of the
[0042]
FIG. 7 shows another embodiment of the rotational vibration detecting means. The outer
[0043]
FIG. 8 shows another embodiment of the rotational vibration detecting device. In the present embodiment, another
[0044]
FIG. 9 shows another embodiment of the rotational vibration detecting means. In this embodiment, a
[0045]
FIGS. 10A and 10B show an example of an implementation circuit for extracting a voltage due to a change in magnetic flux from the
[0046]
FIG. 11 shows another embodiment of the rotational vibration detecting means. In this embodiment, a
[0047]
The outer frame receiving seat 17 vibrates due to the rotational vibration of the
[0048]
FIG. 12 shows an example of an implementation circuit for driving the
[0049]
Next, the operation of the washing machine having the vibration rotation detecting means of the present invention will be described.
[0050]
FIG. 13 is a block diagram of a washing machine control circuit configured around the
[0051]
FIG. 14 shows details of the
[0052]
During the washing process, the bi-directional three-terminal thyristors F1 and F2 are alternately turned on to rotate the rotor blades forward and backward. At the time of forward rotation, the bidirectional three-terminal thyristor F1 is turned on and F2 is turned off. On the contrary, at the time of reverse rotation, the bidirectional three-terminal thyristor F1 is made non-conductive and F2 is made conductive. In order to obtain the same torque by forward and reverse rotation, the main coil and the auxiliary coil are wound with almost the same line type. In other words, 7m is a main coil and 7a is an auxiliary coil during forward rotation, but the position is changed during reverse rotation so that 7a operates as a main coil and 7m operates as an auxiliary coil.
[0053]
During the dehydration step, the bidirectional three-terminal thyristor F1 is turned on and F2 is turned off. The gate terminals of the bidirectional three-terminal thyristors F1 and F2 are connected to the output port of the
[0054]
The zero
[0055]
The zero-
[0056]
A control operation (hereinafter referred to as Hertz-free control) in which the rotational vibration detecting means according to the present invention, the drive circuit and the drive motor of FIG. explain.
[0057]
Since the rotational speed of the single-phase induction motor that is the
[0058]
When power is supplied, the dewatering tub and the laundry start rotating with a large output torque. Since the initial laundry contains a large amount of water, the load curve is in a standing state (indicated by L1 in the figure). As the number of rotations increases, moisture is removed from the laundry by the rotational centrifugal force and lightens, so the load curve gradually falls asleep (indicated by L2 in the figure). At the same time, the rotational speed gradually increases. In a state where a lot of moisture is removed and moisture in the fiber is difficult to remove by the rotational centrifugal force (indicated by L3 in the figure), the output torque and the load torque (dehydration tank and laundry weight) are balanced and almost constant. The dewatering tank rotates at the number of rotations.
[0059]
When the power supply frequency is 50 Hz, the rotational speed T is the operating point indicated by P3 in the figure, and when it is 60 Hz, the rotational speed T1 is indicated by P4. In this way, when the same single-phase induction motor is used at different frequencies, the final ultimate dewatering rotational speed is different.
[0060]
FIG. 16 (c) shows the rotational speed torque characteristic when a commercial power source with a phase controlled frequency of 60 Hz is applied. The fundamental frequency of the phase-controlled commercial power supply does not change, but the average voltage value changes with the phase angle. As the phase angle increases, the voltage value decreases and the static torque and the maximum torque also decrease as shown in the figure.
[0061]
FIG. 17 shows a flowchart of Hertz-free control. FIG. 18 shows the rotational speed control characteristics and the schematic control timing of the bidirectional three-terminal thyristor F1 when operating with a commercial power supply of 60 Hz according to the flowchart of FIG.
[0062]
First, in order to control the dehydration speed, the
[0063]
Next, the bidirectional three-terminal thyristor F1 is brought into a fully conductive state with a phase angle of zero, and a dehydration process is started (step S3). The
[0064]
A constant rotation speed control routine will be described. When dehydration is started, the rotation of the
[0065]
Therefore, in the case of 60 Hz, if the dehydration
[0066]
The
[0067]
During this time, the
[0068]
When the phase angle becomes zero in this way, the drive motor recovers the initial torque characteristic shown in FIG. 16B, and the rotational speed gradually increases again.
[0069]
If the target rotational speed is exceeded by a predetermined amount again (step S7), the above-described control is repeated. Thus, as shown in FIG. 18, the rotational speed of the
[0070]
When the dehydration process has passed for a predetermined time (step S4), the dehydration end process is started, the bidirectional three-terminal thyristor F1 is disabled, that is, trigger signal transmission is stopped (step S13), the brake is applied (step S14), and the buzzer The user is informed of the end of dehydration (step S15).
[0071]
As described above, according to the present embodiment, the rotational speed of the dehydration tank can be controlled to a predetermined value regardless of the frequency of the commercial power source by using an existing inexpensive motor called a single-phase induction motor, which is used for frequency conversion. Part replacement is not necessary, and it is not necessary to make a distinction according to regional specifications, so that manufacturing costs can be reduced.
[0072]
Next, using the rotational vibration detecting means according to the present invention and the above-described variable speed motor control, when the vibration of the dehydration tank exceeds a predetermined level during the dehydration process, the dehydration process is stopped or the dehydration rotation speed is suppressed. An example of a control method for preventing abnormal vibration and reducing noise will be described.
[0073]
After the washing and rinsing process, the washing water is drained. As a result, the laundry settles on the bottom of the washing tub, but since the settled state is not uniform, an unbalance occurs for the rotation of the dewatering tub. This is called the occurrence of imbalance due to the cloth piece.
[0074]
As a result, the dehydration tank is abnormally vibrated at the initial or steady state of the dehydration, and if the vibration amplitude exceeds the limit, the
[0075]
FIG. 19 shows the general relationship between the vibration amplitude of the outer tub and the rotational speed of the dewatering tub when the
[0076]
First, the control for detecting the abnormal vibration amplitude at the initial stage of the dehydration process by the rotational vibration detecting means and stopping the dehydration process will be described. First, the vibration amplitude is observed and measured by adding various equivalent cloth imbalances to the dehydration tank by experiments. At the same time, the vibration output of the rotational vibration detecting means is also measured. The vibration output value in a state where the outer tub is in contact with the outer frame is defined as Vmax. As described with reference to FIG. 19, there is the highest possibility of contact with the outer frame due to secondary resonance vibration. A value Vh that is lower than Vmax by a predetermined value is set. It is desirable to determine this value in consideration of variations during mass production.
[0077]
FIG. 20 shows a flowchart of abnormal vibration dehydration stop control. In order to simplify the explanation, only the processing at 50 Hz is described. That is, the hertz-free control process is omitted. First, in dehydration start-up, the bidirectional three-terminal thyristor F1 is fully conducted with a phase angle of zero (step S3), and commercial power is supplied to the single-
[0078]
When the vibration amplitude value exceeds Vh, in the dehydration stop process, the bidirectional three-terminal thyristor F1 is immediately turned off (step S22), power supply to the
[0079]
Conventionally, such abnormal vibration of the dehydration tank is performed by detecting contact of the outer tank with a micro switch with a lever fixed to the outer frame, and the rotation of the dehydration tank is stopped. This often causes a problem that the lever does not come into contact with the outer frame even if the outer tank comes into contact with the outer frame due to the installation position of the lever for detecting the contact with the outer tank. In this embodiment, since the vibration rotation detecting means is configured to monitor the vibration amplitude in all directions in principle, the above problem does not occur. Desirably, the reliability can be increased by combining the conventional micro switch with a lever and the present invention. In addition, it is desirable to use both as a double safety when one of them fails.
[0080]
FIG. 21 shows the relationship between the amplitude change rate in the secondary resonance and the maximum secondary resonance value. The amplitude change rate is an amplitude change per unit time when the secondary resonance is reached, and the time change rate increases as the secondary resonance value increases. That is, when the outer tub comes into contact with the outer frame, the secondary resonance amplitude suddenly rises, and the collision between the outer tub and the outer frame can be predicted in advance from the rising change rate, that is, the amplitude change rate.
[0081]
FIG. 22 shows a flowchart of the abnormal vibration dehydration stop control for preventing abnormal vibration using the above knowledge. As in FIG. 20, only 50 Hz processing is described for simplicity. First, in dehydration start-up, the bidirectional three-terminal thyristor F1 is fully conducted with a phase angle of zero (step S3), and commercial power is supplied to the single-
[0082]
The determination to reach the secondary resonance region (step S30) is performed based on the elapsed time monitoring or the rotational speed. This is because the torque characteristic of the
[0083]
Conventionally, as described above, the abnormal vibration of the outer tub (dehydration tub) is detected by a micro switch with a lever fixed to the outer frame to stop the rotation. The lever that detects the contact of the outer tub is installed closer to the outer frame than the outer tub, and when the outer tub touches the lever, the power supply to the drive motor is stopped and the brake is applied. In some cases, the outer tank and the outer frame collided. In this embodiment, since the maximum value of the abnormal vibration amplitude is predicted and the dehydration stop process is performed in advance, the outer tank can be prevented from colliding with the outer frame, and the above problem does not occur.
[0084]
Next, a silent dehydration control method for reducing the noise by suppressing the dehydration rotation speed when the dehydration tank vibration in the steady state exceeds a predetermined level will be described.
[0085]
FIG. 23 shows the relationship between the amount of upper unbalance generated due to the cloth slippage during steady rotation, the vibration amplitude and noise of the upper part of the outer tub. As the unbalance amount increases, the vibration amplitude increases, and at the same time the noise increases. FIG. 24 shows the relationship between the dewatering speed of the dewatering tank and the noise in the steady state. If there is an imbalance, the noise is loud and this noise is proportional to the rotational speed. This is because as the rotational speed increases, the excitation energy increases in proportion to the square of the rotational speed, and noise also increases in proportion thereto. Therefore, when the unbalance is small, the dehydrating tank is maintained at a constant rotation speed, for example, 1000 rpm during dehydration, but when the unbalance is large, the rotation speed is decreased to reduce noise.
[0086]
FIG. 25 shows the relationship between the amplitude output of the aforementioned rotational vibration detecting means and the upper unbalance amount during steady rotation. The amplitude output of the rotational vibration detecting means and the upper unbalance amount are substantially proportional.
[0087]
FIG. 26 shows a flowchart of the silent dehydration control. This is an embodiment when the dehydration process is continued without stopping the dehydration due to the abnormal vibration described above. For simplicity, the processing at 50 Hz is described.
[0088]
First, various equivalent cloth imbalances are added to the washing tub by experiment, and the vibration amplitude after the secondary resonance and the noise level at that time when the dehydration is not stopped due to abnormal vibration are observed and measured. At the same time, the vibration output of the rotational vibration detecting means is also measured. From this, Vs is set as the vibration output value at the allowable noise level.
[0089]
Next, the operation will be described according to the flowchart. First, at the start of dehydration, the vibration corresponding rotation speed control flag (CFLAG) is reset (step S40), the bidirectional three-terminal thyristor F1 is fully conducted with a phase angle of zero (step S3), and the single-
[0090]
FIG. 27 shows a flowchart of an embodiment of vibration corresponding rotational speed control. When the vibration amplitude exceeds a predetermined amplitude value Vs, the
[0091]
If the rotation speed is a value higher than the target rotation speed T2 by Δ, for example, 20 rpm (step S48), the bidirectional three-terminal thyristor F1 is shifted to conduction at the phase angle θ1 (step S49). As a result, the output torque decreases and the rotational speed gradually decreases. When the rotational speed has decreased by Δ from T2 (step S50), the bidirectional three-terminal thyristor F1 is again fully conducted with a phase angle of zero (step S51). As a result, the output torque increases and the rotation of the
[0092]
By continuing the above operation, when the vibration amplitude once exceeds Vs, the rotational speed is maintained at substantially the target value T2.
[0093]
FIG. 28 shows the relationship between the spin speed and the laundry dehydration rate. The higher the rotation speed, the better the dehydration rate. At 1000 rpm, it becomes 68% in 8 minutes. However, it takes 14 minutes to reach 68% at 760 rpm. That is, when the dehydration rotational speed is lowered, it is necessary to increase the dehydration time. Therefore, when the vibration corresponding rotational speed control is performed, the dehydration end time is extended. This is performed by resetting and setting the predetermined dehydration time at the time of entering the vibration corresponding rotational speed control (step S47).
[0094]
FIG. 29 shows another embodiment of the vibration corresponding rotational speed control routine. In this case, when the vibration amplitude exceeds a predetermined amplitude value Vs, the rotation speed T3 read immediately before is set as the target dehydration rotation speed in the vibration corresponding control. For example, when T3 = 900 rpm and the amplitude value exceeds Vs, the rotation speed is reset as a target value (step S52), and the vibration-corresponding rotation speed control is performed. Since the resetting of the dewatering time depends on the rotation speed as shown in FIG. 28, the relationship between the rotation speed and the necessary dewatering time is stored in advance as a table, and the table is drawn according to the set rotation speed (step S53). ) To reset the dehydration time (step S54). The rest is the same as in the embodiment of FIG.
[0095]
As described above, according to the present embodiment, when the noise increases due to the cloth piece, the washing machine performs the quiet dehydration process operation while maintaining the same dehydration performance as before in order to reduce the dehydration speed and extend the dehydration time. Can provide.
[0096]
The above embodiment according to the present invention has the following effects.
[0097]
In the washing machine, it is possible to provide means capable of simultaneously detecting the rotational vibration of the dewatering tank, that is, the rotational speed and the vibration amplitude, with a simple configuration including only the magnet, the coil, and the voltage processing circuit. Further, the coil of the component and the vibrating ring magnet are in a non-contact state, and the coil can be installed separately in the top cover. A control board including a microcomputer is installed in the top cover. If a voltage processing circuit is mounted on the top cover, the coil and the control board may be connected by a short line. The above has the effect of improving the reliability of the vibration rotation detecting means and lowering the mounting cost in the washing machine.
[0098]
Further, by using the above-described rotational vibration detecting means, the rotational speed of the dewatering tank is controlled to a predetermined value regardless of the frequency of the commercial power source by using an existing inexpensive motor called a single-phase induction motor in a washing machine. This eliminates the need for replacement of components associated with frequency conversion and eliminates the need for distinction according to regional specifications, thereby reducing manufacturing costs.
[0099]
In addition, when the dehydration is stopped due to abnormal vibration of the washing machine, the vibration rotation detecting means is configured to monitor the vibration amplitude in all directions in principle, so that it is like a conventional micro switch with a lever fixed to the outer frame. Even if the outer tub comes into contact with the outer frame depending on the installation position of the lever, there is no problem that the lever does not contact and the dehydration cannot be stopped, and a washing machine having a certain safety can be provided. Furthermore, the collision between the outer tank and the outer frame can be predicted in advance from the amplitude change rate of the vibration rotation detecting means, and if this is used to stop dehydration due to abnormal vibration, the outer tank can be prevented from colliding with the outer frame. .
[0100]
In addition, when the noise increases due to the cloth piece, the drive motor is controlled based on the vibration amplitude of the vibration rotation detecting means to reduce the dewatering rotation speed and extend the dewatering time. A washing machine that performs a quiet dehydration process operation can be provided.
[0101]
Among the means for detecting the vibration amplitude and / or rotation speed of the dehydration tank, especially if a circuit to which voltage is applied or wiring through which current flows are collected in the top cover, shielding from electromagnetic noise and waterproofing are performed. It becomes easy and can improve reliability. Further, when assembling, only a top cover is attached to the main body, and wiring or the like is not required. In addition, the sensor can be separated from the main body together with the control circuit by simply removing the top cover at the time of disassembly, so that the work efficiency of disassembly and assembly can be improved, and the effect of facilitating disassembly and collection by material at the time of disassembly can be expected .
[0102]
【The invention's effect】
According to the present invention, means for detecting the rotational speed (number of rotations) of the dewatering tub / washing tub andShakeBy providing the means for detecting the dynamic amplitude at the upper end of the suspension bar, the assembly work efficiency of the washing machine can be improved.
By providing the ring magnet in the magnetic field generating means, it is possible to prevent the magnetic field in the vicinity of the magnetic flux change detecting means from changing even when the suspension rod is rotated by the vibration of the dehydrating tank.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal side view of a fully automatic washing machine according to the present invention.
FIG. 2 is a plan view of a fully automatic washing machine according to the present invention.
FIG. 3 is a detailed view of a hanging rod provided with rotational vibration detecting means.
FIG. 4 is a voltage processing circuit of rotational vibration detection means.
FIG. 5 is a diagram illustrating an output signal of a rotational vibration detecting unit.
FIG. 6 shows another embodiment of the rotational vibration detecting means.
FIG. 7 shows another embodiment of the rotational vibration detecting means.
FIG. 8 shows another embodiment of the rotational vibration detecting means.
FIG. 9 shows another embodiment of the rotational vibration detecting means.
FIG. 10 shows a Hall element and magnetoresistive element circuit.
FIG. 11 shows another embodiment of the rotational vibration detecting means.
FIG. 12 shows an infrared LED and a phototransistor circuit.
FIG. 13 is a block diagram of a washing machine control circuit.
FIG. 14 is a drive motor control circuit.
FIG. 15 is a phase control based on a power supply voltage waveform and a zero cross.
FIG. 16 shows torque rotation speed characteristics of the drive motor.
FIG. 17 is a flowchart of Hertz-free control.
FIG. 18 is a diagram showing rotation speed control characteristics and bidirectional three-terminal thyristor control timing.
FIG. 19 is a diagram showing the relationship between the vibration amplitude of the outer tub and the rotation speed of the dewatering tub.
FIG. 20 is a diagram showing an abnormal vibration dehydration stop control flowchart.
FIG. 21 is a diagram illustrating a relationship between an amplitude change rate in a secondary resonance and a maximum secondary resonance value.
FIG. 22 is a diagram showing a flowchart of abnormal vibration dehydration stop control.
FIG. 23 is a diagram illustrating a relationship between an upper unbalance amount, vibration amplitude, and noise.
FIG. 24 is a diagram showing the relationship between the spin speed and noise.
FIG. 25 is a diagram showing the relationship between the rotational vibration detection means amplitude output and the upper unbalance amount.
FIG. 26 is a flowchart of silent dehydration control.
FIG. 27 is a diagram showing a flowchart of vibration-responsive rotation speed control.
FIG. 28 is a diagram showing the relationship between the spin speed and the spin rate.
FIG. 29 is a diagram showing a flowchart of vibration-responsive rotation speed control.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (5)
前記吊り棒の上端部に、前記吊り棒側に固定された磁界発生手段と、前記磁界発生手段の上方に相対して配置された磁束変化検出手段とを備え、
前記磁界発生手段に中心を前記吊り棒の軸線上に略一致させたリング磁石を備え、
前記磁束変化検出手段の出力から前記脱水槽兼洗濯槽の回転速度及び回転振動振幅を検出する回転検出手段を備え、
前記回転検出手段の出力に基づいて、前記脱水槽兼洗濯槽の回転を制御することを特徴とする洗濯機。An outer frame, an outer tub supported via a plurality of suspension rods to the outer frame, before Symbol outer tub in a rotatably supported dewatering tank and the washing tank and the washing machine having a
A magnetic field generation means fixed to the suspension rod side at the upper end of the suspension bar, and a magnetic flux change detection means disposed relative to the magnetic field generation means,
The magnetic field generating means comprises a ring magnet whose center is substantially coincident with the axis of the suspension rod,
A detection for times Utateken detecting means the rotational speed and rotational vibration amplitude of the dewatering tank and the washing tub from the output of the magnetic flux change detecting means,
The times Utateken out based on the output of the unit, washing machine and controlling the rotation of the dewatering tank and the washing tub.
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