JP3689759B2 - refrigerator - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、貯蔵室内の冷気中の浮遊菌を殺菌する殺菌手段を備えた冷蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の冷蔵庫は、特開平8−145545号公報に開示されている。同公報によると、冷蔵庫内に設けられた電荷を吸引する対向電極を持つイオン発生装置によって電極に負の直流高電圧を印加してマイナスイオンを発生する。マイナスイオンは貯蔵室内に送出され、貯蔵室内の浮遊菌の増殖を抑制して食品の鮮度を保持するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の冷蔵庫は、イオン発生装置に針状電極と対向する対向電極が設けられている。針状電極と対向電極の間の狭い領域に針状電極から放出されたイオンは対向電極に吸引される。従って、抑菌に必要な所望量のイオンを室内に送出するためには送風能力の高い大型の送風機が必要となる。このため、対向電極及び大型の送風機によりイオン発生装置が複雑化及び大型化する問題があった。
【0004】
また、マイナスイオンを選択的に多量に発生させるために針状電極に負電圧を帯電させると、電気回路に正電荷が帯電する。このため、帯電による回路の不具合や、正電荷の帯電によるマイナスイオンの発生量低下が生じる。これらを回避するためには、正電荷を逃がすために直接大地と繋ぐアースをとる必要があり、家庭用の冷蔵庫においては建築事情等から全ての世帯で大地へのアースをとることが困難な問題もあった。
【0005】
本発明は、効率良く浮遊菌を殺菌できる冷蔵庫を提供することを目的とする。また本発明は、大地とのアースが不要で家庭内に簡単に設置することができるとともに、装置を複雑化することなくイオンを簡単に浮遊菌と接触させて殺菌効率を向上させることのできる冷蔵庫を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の冷蔵庫は、高電圧の印加によりH+(H2O)n等のプラスイオンと、O2 -(H2O)m等のマイナスイオンとを発生する電極を備え、空気が流通する空気流通経路に前記電極からプラスイオンとマイナスイオンとを放出することを特徴とする。前記空気流通経路には貯蔵室及び貯蔵室の背後に設けたダクトが含まれる。
【0007】
また本発明は、対向電極を持たない電極に高電圧を印加してH+(H2O)n等のプラスイオンと、O2 -(H2O)m等のマイナスイオンとを発生し、空気が流通する空気流通経路にプラスイオンとマイナスイオンとを放出することを特徴とする。
【0008】
また本発明は、接地しないイオン発生装置を備え、該イオン発生装置の電極に高電圧を印加してH+(H2O)n等のプラスイオンと、O2 -(H2O)m等のマイナスイオンとを発生し、空気が流通する空気流通経路にプラスイオンとマイナスイオンとを放出することを特徴とする。
【0009】
また本発明は、接地電極を持たないイオン発生装置を備え、前記イオン発生装置の電極に高電圧を印加してH+(H2O)n等のプラスイオンと、O2 -(H2O)m等のマイナスイオンとを発生することを特徴とする。
【0010】
また本発明は、上記各構成の冷蔵庫において、少なくとも1つの貯蔵室を備え、前記空気流通経路は前記貯蔵室の少なくとも1つを含み、プラスイオンとマイナスイオンとが前記貯蔵室に放出されることを特徴とする。
【0011】
また本発明は、上記各構成の冷蔵庫において、プラスイオンとマイナスイオンとから生成された活性種により前記空気流通経路の浮遊菌を殺菌することを特徴とする。
【0012】
また本発明は、上記各構成の冷蔵庫において、前記空気流通経路内に、プラスイオンとマイナスイオンとを発生させるイオン発生装置の少なくとも電極と、臭気物質またはオゾンの少なくとも一方を分解または吸着する付着装置を配置したことを特徴としている。
【0013】
また本発明は、上記各構成の冷蔵庫において、少なくとも1つの貯蔵室を備え、前記少なくとも1つの貯蔵室への空気の流通動作の制御に同期してイオンの発生を制御する制御手段を設けたことを特徴とする。
【0014】
また本発明は、上記各構成の冷蔵庫において、少なくとも1つの貯蔵室を備え、前記少なくとも1つの貯蔵室内を冷却する冷却手段を備え、前記貯蔵室の冷却動作に同期してイオンの発生を制御する制御手段を設けたことを特徴とする。
【0015】
また本発明は、上記各構成の冷蔵庫において、少なくとも1つの貯蔵室を備え、前記少なくとも1つの貯蔵室には温度検知手段を設け、該温度検知手段の温度検知に基づいてイオンの発生を制御する制御手段を設けたことを特徴とする。
【0016】
また本発明は、上記各構成の冷蔵庫において、少なくとも1つの貯蔵室と、この少なくとも1つの貯蔵室内を冷却する冷却手段と、該冷却手段によって冷却される貯蔵室内の温度を検出する温度検知手段とを備え、該温度検知手段の検知した温度が所定温度以上となったとき、前記貯蔵室を冷却する冷却動作と同期して、イオン発生装置に電圧を印加してプラスイオン及びマイナスイオンを発生させるようにしたことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は一実施形態の冷蔵庫を示す側面断面図である。冷蔵庫本体1は上方から冷蔵室2、冷凍室3、野菜室4が設けられ、これら冷蔵室2、冷凍室3、野菜室4は仕切部6a、6bにより仕切られている。冷蔵室2の下部には隔離室5が設けられ、前後方向に移動可能なケース7が収納されている。また、冷蔵室2には食品等を載置する載置棚8a〜8dが設けられ、載置棚8dにより隔離室5の天井が形成されている。
【0018】
冷蔵室2は前面に枢支された冷蔵室扉19により開閉可能になっている。冷蔵室扉19の背面側にはドアポケット21a〜21dが設けられている。冷凍室3は引き出し式の冷凍室扉22により開閉可能になっている。冷凍ケース23は冷凍室扉22に着脱自在に取り付けられており、冷凍室扉22と一体に引き出されるようになっている。冷凍ケース23の上方に配される冷凍ケース24は冷凍室扉22と独立して引き出し可能に設けられている。
【0019】
野菜室4は引き出し式の野菜室扉25により開閉可能になっている。野菜ケース26は野菜室扉25に取り付けられており、野菜室扉25と一体に引き出される。野菜ケース26の上部には小物ケース27が配されている。野菜ケース26の上面は野菜ケースカバー28により覆われ、野菜ケース26および小物ケース27を所定の湿度に保つようになっている。
【0020】
冷凍室3の後方には冷気通路38が設けられ、冷気通路38内には圧縮機46の駆動により冷気を生成する冷却器29が配されている。冷却器29の下方には冷却器29の除霜を行うヒータ33が配されている。ヒータ33の除霜による除霜水はドレンパイプ37を通って蒸発皿39に回収されるようになっている。
【0021】
冷却器29の上方には冷気を冷蔵室2、冷凍室3、野菜室4及び隔離室5に送出する送風機30が配されている。送風機30の吐出側には圧力室32が設けられ、圧力室32に連通したダクト31に設けられる吐出口31a、31b、31cから冷凍室3内に冷気が吐出される。そして、冷凍室3内の冷気は冷気戻り口35を介して冷気通路38内の冷却器29に戻るようになっている。
【0022】
また、圧力室32にはダンパー17aを介して冷気分配室17が連通している。冷気分配室17は冷蔵室2の後方に配された冷気通路41に連通している。冷気通路41は、前面側に断熱材42及び通路カバー43を有した通路組品40から成っている。尚、47は冷蔵庫の運転や装置の作動等に必要な制御等のための電気回路組品であり、電気回路組品47は電装カバー47aで覆われている。
【0023】
図2に冷蔵室2の正面図を示す。冷気通路41は冷蔵室2の略中央に配された上昇通路41aと上昇通路41aの外側に設けられた下降通路41bとから成っている。上昇通路41aと下降通路41bとは上端で連通している。冷気通路41に導かれた冷気は吐出口14から隔離室5内に冷気を吐出する。
【0024】
一方、残りの冷気は上昇通路41aを上昇し、下降通路41bを通って吐出口15から冷蔵室2内に冷気を吐出するようになっている。正面から見て冷蔵室2の図中、右下部には、格子状に複数の穴を有した冷気戻り口10が設けられ、冷蔵室2内の冷気が流入するようになっている。
【0025】
図1において、冷気戻り口10の後方には、コロナ放電によりイオン(殺菌用物質)を発生するイオン発生室45が設けられている。イオン発生室45の下方には周囲を断熱材16aで覆われた冷気通路16が連通して設けられている。尚、同図において、便宜上イオン発生室45と冷気通路38とを同一面内に記載しているが、実際には冷気通路16が冷気通路38と並設され、冷気通路16とイオン発生室45とが略同一面内に配されている。
【0026】
冷気通路16の下端の吐出口13は野菜室4内に臨んで配され、冷気通路16を通る冷気が野菜室4内に吐出される。そして、野菜室4内の冷気は冷気戻り口34を介して冷気通路38内の冷却器29に導かれるようになっている。
【0027】
図3、図4はイオン発生室45を示す側面断面図及び背面図である。イオン発生室45内には、針状電極11aを有するイオン発生装置11(殺菌部)が設けられている。針状電極11aは平板状の平面部11bに突設され、絶縁被膜で覆われたリード部11dを介して電源部11eに接続されている。リード部11dは冷気戻り口10を形成するグリル10bと一体成形された樹脂製の支持部10aに支持されている。
【0028】
平面部11bは垂直面に対して平行に配置され、コロナ放電がされていないときには、針状電極11a及び平面部11bから成る電極部11cへの塵埃の堆積を抑制するようになっている。また、平面部11bは、冷気戻り口10を形成するグリル10bと、略平行になっている。このため、開口部である冷気戻り口10から複数の針状電極11aまでの距離をそれぞれ同一の距離にすることができる。従って、無駄なスペースを必要とせずに感電に対する安全性を確保することができる。
【0029】
電源部11eからリード部11dを介して針状電極11aに高電圧が印加されると、針状電極11aの先端に電界が集中し、冷気戻り口10から取り込まれた冷気が電極先端で局所的に絶縁破壊してコロナ放電が発生する。リード部11dの長さは放電効率の低下を抑制するとともに容易に配線ができるように200mm以下になっている。リード部11dの長さを100mm以下にすると放電効率の低下をより抑制することができる。更に50mm以下にすると放電効率を殆ど低下させることなく電極を接続することできるのでより望ましい。
【0030】
コロナ放電によって印加電圧が正電圧の場合は主としてH+(H2O)nから成るプラスイオンが生成され、負電圧の場合は主としてO2 -(H2O)mから成るマイナスイオンが生成される。H+(H2O)n及びO2 -(H2O)mは微生物の表面で凝集し、空気中の微生物等の浮遊菌を取り囲む。そして、式(1)〜(3)に示すように、衝突により活性種である[・OH](水酸基ラジカル)やH22(過酸化水素)を微生物等の表面上で生成して浮遊菌の殺菌を行う。
【0031】

Figure 0003689759
【0032】
本実施形態では、プラスイオンとマイナスイオンとによって冷気内の浮遊菌を殺菌することができるので、従来よりも貯蔵物の損傷を抑制することができる。また、針状電極11aに対向する対向電極や、プラスイオンを捕集する捕集電極を設けていないため、従来のようにイオンが電位差によりこれらの電極に吸引されたり、針状電極と対向電極との間の狭い領域にイオンが発生するということがない。
【0033】
このため、強い送風がなくても冷気通路内にイオンを拡散して広い範囲で冷気内の浮遊菌を捉えて殺菌することができる。従って、殺菌能力をより向上させることができる。更に、イオン発生装置11が簡素化されるため、イオン発生装置11の小型化を図ることができる。
【0034】
また、針状電極11aには正電圧と負電圧とが印加されるため、接地電位がなくても電気回路が帯電されない。このため、大地に繋ぐアースを必要とせずに、家庭内に容易に冷蔵庫1を設置することができる。従って、イオン発生装置11をより簡素化し小型化することができる。
【0035】
上記の式(1)〜(3)によると、活性種を生成するためには等量のプラスイオンとマイナスイオンとが必要になる。プラスイオンは単独で食品等に接触すると細胞を老化させる働きがあるため、本実施形態ではプラスイオンの発生量をマイナスイオンの発生量よりも少なくしている。これにより、プラスイオンとマイナスイオンが微生物の表面で凝集し、活性種を形成して浮遊菌を殺菌するとともに、余ったマイナスイオンにより浮遊菌の増殖を防止し、浮遊菌の野菜室への流入を防止することができる。
【0036】
この時、プラスイオンの発生量がマイナスイオンの発生量の3%よりも少ないと、[・OH]の生成量が少なくなって殺菌力低下を招く。このため、プラスイオンの発生量をマイナスイオンの発生量の3%以上にしている。また、プラスイオンの発生量を1cm3当たり5000個以上にすることにより、十分な殺菌能力を得ることができる。
【0037】
それぞれのイオンの発生量は正電圧と負電圧の印加時間を変えることにより可変することができる。また、電圧印加のオン、オフの時間を可変するデューティー制御を行ってイオンの発生量を制御してもよい。
【0038】
また、コロナ放電によってイオンと同時に発生するオゾンは酸化力があるため冷蔵室2や野菜室4に流入すると高濃度では食品を酸化して劣化させる。このため、針状電極11aに印加される電圧を低く(例えば、+1.8kV〜−1.8kVの交流電圧)してコロナ放電により発生するオゾンが極微量になるように抑制されている。また、デューティー制御時に、短い時間間隔で印加電圧のオンオフを繰り返すとオゾンの発生を抑制できるのでより望ましい。
【0039】
針状電極11aは冷蔵室2に連通した冷気通路(イオン発生室45)内に配されている。これにより、冷気戻り口10に流入する冷気によって冷蔵室2へのオゾンの流出を抑制し、後述するように冷気通路内でオゾンを除去することで食品の酸化を防止することができる。
【0040】
また、冷気戻り口10から後方へ例えば40mm以上間隔を設けて冷気通路内に針状電極11aを配することによって、安全性を確保するために針状電極11aを絶縁ケースで覆う必要がなくイオン発生装置11を安価に構成することができる。加えて、冷気戻り口10に流入する冷気によってイオン発生時に発生するオゾンの冷蔵室2への流出を抑制し、後述するように冷気の通路内でオゾンを除去することで食品の酸化を防止することができる。
【0041】
針状電極11aは、同電位の複数の針状の導体により構成してもよい。この時、イオンは針状の導体の先端から延長上に多く放出されるため、複数の導体を異なる向きで配置することによって針状電極11aの周囲の広い範囲にイオンを放出することができ、殺菌能力を向上させることができる。尚、放出されたイオンは、その後更に周囲へ分散することになる。
【0042】
また、支持部10aと電極部11cとの距離Lが狭いと、支持部10aに結露が生じた際等に支持部10aに高圧がかかるおそれがある。このため、距離Lを3.5mm以上(例えば5mm)、より好ましくは10mm以上にして支持部10aと針状電極11aとを離すことにより、支持部10aが確実に絶縁される。また、コロナ放電によりイオンが放出される領域を広くとることができ、殺菌能力を向上させることができる。尚、支持部10aは絶縁材料により形成するのが望ましい。
【0043】
一つの針状電極11aによりプラスイオンとマイナスイオンとを発生させると、電極近傍で一部が相殺されて実質的なイオン発生量が低下する。このため、針状電極11aを2つ設け、プラスイオンとマイナスイオンを別々の電極により発生すると実質的なイオン発生量を増加させることができる。また、これにより、それぞれのイオンの発生量を容易に可変することができる。
【0044】
2つの電極は、回路構成、印加電圧、電極形状、電極材質等を異なるようにすることによって容易にイオンの発生バランスを可変することができる。更に、2つの電極を少なくとも10mm以上(好ましくは30mm以上)離して配置するとそれぞれの電極からのプラスイオンとマイナスイオンとの相殺を殆ど発生させず有効にイオンを殺菌のために利用することができる。
【0045】
針状電極11aの下方(風下側)には臭気物質を除去する脱臭装置12が配されている。脱臭装置12は、図5に示すように、コルゲートハニカム状に形成された物質に、低温脱臭触媒及び吸着剤がコーティングされている。低温脱臭触媒及び吸着剤を担持したフィルターや不織布により脱臭装置12を構成してもよいが、ハニカム状に形成すると圧力損失を低くできるのでより望ましい。
【0046】
また、低温脱臭触媒や吸着剤により脱臭装置12には浮遊菌も捉えられる。従って、脱臭装置12をイオン発生装置11に近接すると、脱臭装置12に捉えられた浮遊菌を大量に殺菌することができ、殺菌効果を向上させることができる。この時、コロナ放電する針状電極11aと脱臭装置12の表面との距離を少なくとも10mm確保する方が望ましい。
【0047】
即ち、針状電極11aと脱臭装置12との距離を接近しすぎると脱臭装置12が対向電極とみなされ電界が強くなる。このため、低い印加電圧(例えば、+1.8kVから−1.8kV(3.6kVp-p)の約90kHzの交流電圧)であっても放電出力が増加したときと同等の状態になり、コロナ放電による脱臭装置12の劣化が著しい。従って、該距離を10mm以上にすると脱臭装置12の劣化を防止することができる。尚、脱臭装置12に炭素や金属成分(例えば、活性炭粒、炭素繊維、白金粉末、ニッケル等)が多く含まれると、更に劣化が顕著になる。
【0048】
針状電極11aからの放電は、その先端を中心として主に前方に立体角2πsrの範囲で行われ、半球状の放電有効領域が形成される。例えば、上記の印加電圧(3.6kVp-p)では半径100mmの放電有効領域(無風状態で1cm3当り10万個以上のマイナスイオン)を得ることができる。
【0049】
このため、放電有効領域内に脱臭装置12を配すると、脱臭装置12での有効な殺菌作用が得られ殺菌効率が向上する。従って、印加電圧を抑制してオゾン発生量を減少させることもできる。
【0050】
針状電極11aが1本のみのイオン発生装置により、冷気が循環する総容積が400Lの冷蔵庫を想定してイオンを送出した実験の結果は以下のようになった。ここで、減菌率はイオン送出前の単位体積当りの浮遊菌の量に対するイオン送出後の単位体積当りの浮遊菌の量である。
【0051】
Figure 0003689759
【0052】
実験No.1では減菌率が25%になり、官能試験結果では、実験後のオゾン臭は殆ど感じられなかった。従って、印加電圧の絶対値が1.8kV以上の交流電圧であれば、ある程度の殺菌効果を有し不快感のない冷蔵庫が得られる。尚、殺菌に有効なコロナ放電には、印加電圧のピーク値の絶対値が1.8kVの交流電圧が必要である。
【0053】
実験No.2では減菌率が80%になった。また、オゾンの発生量は約0.15mgであり、官能試験結果では、扉を開いたときに使用者がオゾン臭を感じるとはいえない程度であった。従って、印加電圧のピーク値の絶対値が2.5kVの交流電圧にすると、一般家庭の通常使用において充分な殺菌効果を有し、不快感の少ない冷蔵庫を得ることができる。
【0054】
尚、印加時間が45分を越えると、滅菌率は徐々に平衡状態になり、オゾン発生量が増すのみで、殺菌効率が悪くなる。このため、1回の印加時間は45分以下にすることが好ましい。従って、3.6kVp-p〜5kVp-pの印加電圧を10分〜45分の範囲で針状電極11aに印加して殺菌すると、通常の使用状態では所望の殺菌効果を有しながらオゾン臭による不快感の少ない冷蔵庫が得られる。
【0055】
プラスイオンとマイナスイオンの発生量の調整は、印加する正電圧と負電圧の絶対値の調整でも可能となる。そのため、3.6kVp-p〜5kVp-pの範囲で1.8kV以上のピーク値を有するように正電圧と負電圧の絶対値を可変することよりそれぞれのイオンを調整することができる。
【0056】
また、前述の図4に示したように、3本の針状電極11aから成る電極形状にすることにより、低い印加電圧でもイオン発生量を維持若しくは増加させ、より殺菌効果の向上とオゾンの低減を図ることができる。即ち、それぞれの針状電極11aに3.6kVp-p〜5kVp-pの印加電圧を15分から20分の範囲内で印加して、上記と同様に、400Lの貯蔵室にイオンを送出する。これにより、減菌率が50%でオゾン発生量が約0.05mgとなる。従って、官能試験結果では扉を開いたときに使用者がオゾン臭による不快感をほとんど感じず、殺菌効果の高い冷蔵庫が得られる。
【0057】
加えて、イオン発生装置11の作動後、所定時間だけ再起動できないようにしておくと、オゾンの残存量がより減少する。例えば、イオン発生装置11を30分駆動した後、ダンパー17aを開いた状態で30分停止するとオゾンの残存率が略0%になる。従って、オゾンによる不快感を更に低減することができる。
【0058】
また、イオン発生装置11が圧縮機46の運転と同期して作動するようにしておくと、圧縮機46が停止しているときにオゾンが減少して不快感をより低減できる。この時、ダンパー17aの開成とイオン発生装置11及び送風機30の作動を同期させると、庫内にイオンが送出され、殺菌効果をより向上することができる。尚、イオン発生装置11の駆動する操作スイッチ(不図示)は、例えば、冷蔵室扉19の外表面部に設けられている。これにより、使用者は所望の時期にイオン発生装置11を駆動して殺菌を行うことができるようになっている。
【0059】
減菌率を向上させるためには電極部11cの数を増加させるとよい。このため、一般家庭用の冷蔵庫では、各々の電極間の距離の確保と装置内のスペースの制限から、通常、針状電極11aが1〜5本の形状の電極部11cを1〜3個設けるのが望ましい。
【0060】
次に、低温脱臭触媒は、銅−マンガン系酸化物から成っており、アミン系やチオール系の揮発性物質、硫化水素等の臭気物質を酸化分解する。更に、銅−マンガン系酸化物はオゾン分解触媒としても機能してオゾンを分解することができる。
【0061】
このため、別途オゾン除去装置を設けなくてもオゾンの流出を抑制することができ、後述するイオン発生装置の駆動制御とともに、冷蔵室や野菜室のオゾン濃度を人体に無害で無視できる程度まで低下させることができる。また、オゾン除去装置を設けないため冷蔵庫1のコストを削減することができる。そして、脱臭装置12はイオン発生装置11の周辺に設けられているため、発生したオゾンが素早く分解され、他の部材や冷蔵室2等に影響を及ぼしにくくなっている。
【0062】
また、加熱脱臭等の他の方法により脱臭効果が得られる場合には、オゾン分解能力に優れたオゾン分解触媒を脱臭装置12に担持してもよい。このようなオゾン分解触媒として、例えば、二酸化マンガン、白金粉末、二酸化鉛、酸化銅(II)、ニッケル等を使用する。
【0063】
吸着剤は臭気物質、オゾン及び浮遊菌を吸着するために担持されており、例えば、シリカゲル、活性炭、ゼオライト、セピオライト等を使用することができる。粒状や粉状の吸着剤を別途設置してもよい。また、脱臭装置12を着脱可能に設けると、交換や清掃が可能となり冷蔵庫内を清潔に保つことができる。
【0064】
尚、脱臭装置12をイオン発生装置11の風上に設けると、イオンが低温脱臭触媒や吸着剤と接触しないためイオン性が喪失されず、イオンの存在領域を広くして殺菌能力を向上させることができる。従って、目的に応じて脱臭装置12を配置することができる。
【0065】
上記構成の冷蔵庫において、冷却器29で冷却された冷気は、送風機30により冷気通路38を通って圧力室32に送られる。冷気は圧力室32からダクト31を通って吐出口31a、31b、31cから冷凍室3に吐出される。これにより冷凍室3内が冷却され、冷気は冷凍ケース23、24の前方から冷凍ケース24の下方を通って冷気戻り口35から冷却器29に戻される。
【0066】
冷蔵室2に設けられた冷蔵室用温度センサ48(図2参照)により冷蔵室2の室温が所定の温度よりも高くなったことを検知すると、冷気分配室17のダンパー17aが開かれる。圧力室32内の冷気は冷気分配室17を通って冷気通路41へ導かれる。
【0067】
冷気通路41を通る冷気の一部は、吐出口14から隔離室5のケース7に送り込まれてケース7内の貯蔵物を冷却し、ケース7の前方上端と載置棚8との間から冷蔵室2へ流出する。尚、吐出口14からケース7に送り込まれる冷気の量は、ケース7内の温度が冷蔵室2より低い温度に保たれるように、吐出口14、15の開口面積等により調整されている。
【0068】
冷気通路41を通る他の冷気は、上昇通路41aを上昇し、下降通路41bを下降して吐出口15から冷蔵室2内に吐出される。該冷気は載置棚8やドアポケット21a〜21dに載置された貯蔵物を冷却しながら降下する。そして、隔離室5から流出した冷気とともにケース7の底面と仕切部6aとの間を通って冷気戻り口10からイオン発生室45に流入する。
【0069】
尚、冷気戻り口10の前方に、冷気戻り口10を覆ってケース7の下方で開口する案内部を設けてもよい。このようにすると、吐出口14から冷気戻り口10へのショートサーキットが防止され、ケース7の下方の左右方向に広い範囲から冷気を吸引して均一な冷気流が得られる。これにより、冷蔵室2内の冷却効率を向上させることができる。
【0070】
イオン発生室45に流入した冷気はイオン発生装置11の針状電極11aの周辺に到達する。針状電極11aからコロナ放電されて生じるプラスイオン及びマイナスイオンは、凝集して冷気内に浮遊する浮遊菌を取り囲む。そして、[・OH]やH22の活性種により浮遊菌の殺菌を行う。その後、脱臭装置12により隔離室5や冷蔵室2の貯蔵物から発生した臭気物質及びコロナ放電により極微量発生したオゾンが分解または吸着により除去される。
【0071】
隔離室5及び冷蔵室2内を循環した冷気は冷気戻り口10を通って冷気戻り口10に近接された針状電極11aの周辺及び脱臭装置12を通過する。このため、隔離室5に入れられた魚等の強い臭いを迅速に脱臭できるとともに、比較的室温の高い冷蔵室2内の貯蔵物から発せられる多量の臭いを発生源近くで効率よく脱臭できる。従って、隔離室5や冷蔵室2の臭いを他に移りにくくすることができる。
【0072】
また、脱臭装置12をケース7と仕切壁6bとの間に配置してもよい。このようにすると、オゾン除去装置を別途必要とするが、冷気の通過面積を広くすることができ脱臭効果を向上させることができる。
【0073】
脱臭装置12を通過した冷気は、冷気通路16を通って吐出口13から野菜室4に冷気が吐出される。該冷気は冷蔵室2からの戻り冷気であるが、イオン発生装置11及び脱臭装置12により脱臭されているため、野菜室4の貯蔵物には臭いが付着しない。
【0074】
そして、該冷気は野菜室4内の野菜ケース26の下方及び前面を通り、野菜ケースカバー28の上面を通って冷気戻り口34を介して冷気通路38に流入する。除霜用のヒータ33は脱臭触媒が担持された触媒皮膜層で覆われており、ヒータ33により野菜室2内を通った冷気内の臭気物質が除去された後、冷気が冷却器29に戻される。
【0075】
尚、冷気流通経路である冷蔵室2或いは野菜室4内にプラスイオンとマイナスイオンとを直接送出することも考えられ、このようにすることによって浮遊菌の殺菌効果を向上させることができる。
【0076】
図6は、冷蔵庫1の構成を示すブロック図である。電気回路組品47(図1参照)には例えばマイクロコンピュータ等から成る制御部50が設けられている。制御部50には冷蔵室用温度センサ48(図2参照)、冷凍室用温度センサ49により検出された冷蔵室2及び冷凍室3の温度が入力される。
【0077】
冷蔵室扉開閉検知スイッチ51、野菜室扉開閉検知スイッチ52、冷凍室扉開閉検知スイッチ53は冷蔵室扉19、野菜室扉25、冷凍室扉22の開閉を検知し、検知結果を制御部50に入力する。また、ダンパー開閉検知スイッチ54によりダンパー17aの開閉を検知して制御部50に入力される。
【0078】
また、制御部50には、ダンパー17a、圧縮機46、送風機30、イオン発生装置11及び照明灯55が接続されている。制御部50に入力される信号に基づいてこれらの駆動が制御されるようになっている。
【0079】
次に、イオン発生装置11は冷蔵室扉19、野菜室扉25、ダンパー17aの動作や圧縮機46の運転状態等に応じて駆動されるようになっている。図7はこれらの動作を示すメインルーチンのフローチャートである。また、図8は冷蔵室扉19及び野菜室扉25の開閉を常時監視するサブルーチンの扉開閉監視処理を示している。
【0080】
図8において、ステップ#41では冷蔵室扉19及び野菜室扉25の一方が開いたか否か判断され、開かれるまで待機する。冷蔵室扉19または野菜室扉25が開くとダンパー17aが閉じられ、タイマーTM3及びイオン発生装置11が一時停止される。ステップ#42で冷蔵室扉19及び野菜室扉25が閉じたか否かが判断される。
【0081】
閉じられていない場合は、ステップ#43で冷蔵室扉19または野菜室扉25が開いた後3秒が経過したか否かが判断される。3秒が経過していない場合はステップ#42に戻り、ステップ#42、#43が繰り返し行われる。3秒の経過よりも冷蔵室扉19及び野菜室扉25の閉成が早い場合はステップ#41に戻って冷蔵室扉19または野菜室扉25が開くまで待機される。
【0082】
冷蔵室扉19または野菜室扉25が開いた後3秒が経過した場合はステップ#44に移行する。ステップ#44では、冷蔵室扉19及び野菜室扉25が閉じられている間の圧縮機46、イオン発生装置11の駆動された回数を示す駆動回数Ncmp、Nionがリセットされ、冷蔵室扉19または野菜室扉25の開閉回数Ndorがインクリメントされるようになっている。
【0083】
そして、ステップ#45で冷蔵室扉19及び野菜室扉25が閉じられるまで待機し、閉じられるとステップ#41に戻り、冷蔵室扉19及び野菜室扉25の開成を監視する。冷蔵室扉19及び野菜室扉25が閉じられると、ダンパー17aが開成され、イオン発生装置11が再起動される。尚、冷蔵室扉19及び野菜室扉25の開閉及び3秒の経過の判断は、それぞれの扉につき独立に行われる。
【0084】
後述するように、圧縮機46の駆動回数Ncmpは扉開閉後に圧縮機46が駆動される毎にインクリメントされる(図7、ステップ#17参照)。イオン発生装置11の駆動回数Nionは扉開閉後にイオン発生装置11が駆動される毎にインクリメントされる(図10、ステップ#73参照)。また、冷凍室扉22等の他の扉の開閉動作等を上記のフローチャートの判断に加えてもよい。これは以下のフローチャートにおいても同様である。
【0085】
圧縮機46の駆動回数Ncmp、イオン発生装置11の駆動回数Nion及び開閉回数Ndorの値によって、冷蔵室2及び野菜室4等の各貯蔵室に溜まるオゾンが多くなる危険性があるためイオン発生装置11の駆動が制限されるようになっている。
【0086】
このため、冷蔵室扉19または野菜室扉25が3秒以上開いた際に貯蔵室内の空気の一部が外気と入れ替わり同時に貯蔵室内のオゾンの一部が流出したと判断して駆動回数Ncmp、Nionをリセットするようになっている。これにより、各貯蔵室内に多量のオゾンを溜めず、使用者の不快感を軽減できる。
【0087】
次に、図7を参照して圧縮器46等の駆動動作を説明する。冷蔵庫1の電源を投入すると、ステップ#11で制御部50を初期状態に戻して後述する変数及びタイマーが初期化される。ステップ#12では後述のタイマーTM1が500時間を経過したかどうかが判断される。ここでは経過していないのでステップ#13に移行し、冷蔵室用温度センサ48の検知結果により冷蔵室2が所定の温度よりも高温か否かが判断される。
【0088】
冷蔵室2が所定の温度よりも高温の場合はステップ#31でダンパー17aが開かれ、ステップ#32で冷凍室3の温度が冷凍室用温度センサ49により検出される。冷蔵室2が所定の温度以下の場合はステップ#14で冷凍室用温度センサ49の検知結果により冷凍室3が所定の温度よりも高温か否かが判断される。
【0089】
冷凍室3が所定の温度よりも高温の場合はステップ#15に移行する。冷凍室3が所定の温度以下の場合はステップ#12に戻り、冷蔵室2及び冷凍室3のいずれかが所定温度よりも高温になるまでステップ#12〜#14が行われて待機される。
【0090】
ステップ#15では冷蔵室2及び冷凍室3の温度に基づいて圧縮機46の運転条件が設定される。例えば、冷蔵室2及び冷凍室3が所定の設定温度以上の場合は、圧縮機46が最大出力で運転されるようになっている。ステップ#16では設定された運転条件で圧縮機46が駆動され、冷凍サイクルが運転される。
【0091】
ステップ#17ではイオン発生装置駆動フラグFionがリセットされる。この時、これまで停止していた圧縮機46のオフの時間を記憶するため、オフ時間ToffにタイマーTM2の値が代入され、圧縮機46の駆動回数Ncmpがインクリメントされる。
【0092】
フラグFionは圧縮機46の駆動中にイオン発生装置11が駆動されると1が代入されるようになっている。オフ時間Toffは圧縮機46の運転率Eの演算に使用され、圧縮機46のオン時間Ton及びオフ時間Toffにより運転率Eは、Ton/(Ton+Toff)×100%で表される。ここでは、運転開始当初のためオン時間Tonが定まっていないので演算できない。ステップ#18ではタイマーTM2がリスタートされ、圧縮機46のオン時間の計測が開始される。
【0093】
ステップ#19では、図9のイオン発生処理が呼出される。図9のステップ#51ではイオン発生装置駆動フラグFionが0か否かが判断され、1の場合は図7のメインルーチンに戻る。ステップ#52ではイオンの送出を許可するイオンスイッチ(不図示)が使用者によりオンに設定されているか否かが判断され、許可されていない場合はイオンが発生されずメインルーチンに戻る。
【0094】
ステップ#53では、ダンパー17aが開いているか否かが判断され、閉じられている場合は冷蔵室3及び野菜室4に冷気が送出されないためイオンが発生されずメインルーチンに戻る。ステップ#54では、圧縮機46の駆動回数Ncmpが0または偶数か否かが判断される。駆動回数Ncmpが0の場合は、冷蔵室扉19または野菜室扉25が開閉されてからはまだ圧縮機46が駆動されていないことを意味する。
【0095】
また、本実施形態では原則として冷蔵室扉19または野菜室扉25が開閉されてから圧縮機46が2回駆動される毎にイオンを発生するようになっている。このため、圧縮機46の駆動回数Ncmpが偶数の時はステップ#55に移行し、奇数の時はメインルーチンに戻る。これにより、冷蔵室扉19または野菜室扉25が開閉されてから閉じられたままの状態では、一度浮遊菌を殺菌すれば以後の浮遊菌発生量が少ないと考え、必要以上にイオンを発生することによるオゾンの発生を抑制している。
【0096】
また、圧縮機46が例えば、3回駆動される毎にイオンを発生するようにしてもオゾンの発生を抑制できる。この場合、ステップ#54では圧縮機46の駆動回数Ncmpが3の倍数の時にステップ#55に移行させればよい。
【0097】
ステップ#55では冷蔵室2または野菜室4が開閉されてからイオン発生装置11の駆動回数Nionが6よりも小さいか否かが判断される。駆動回数Nionが6の時はイオン発生装置11が冷蔵室2及び野菜室4を閉じたままで6回駆動されたことになり、冷蔵室2及び野菜室4に溜まったオゾン量が多くなっていると判断してイオンを発生せずにメインルーチンに戻る。
【0098】
尚、冷蔵室2及び野菜室4を閉じたままでのイオン発生装置11の駆動時間が所定時間よりも長いときにイオンを発生せずメインルーチンに戻るようにしてもよい。更に、冷蔵室扉19または野菜室扉22が開閉されてから扉開閉なしで所定時間(例えば、3時間)経過したか否かを判断して、経過している場合にはイオンを発生せずメインルーチンに戻るようにしてもよい。
【0099】
ステップ#56ではイオン発生装置11の累積駆動回数Nttlが所定回数(例えば本実施形態では50回)よりも大きいか否かが判断され、小さい場合はステップ#59に移行する。累積駆動回数Nttlは冷蔵室2及び野菜室4の開閉に関わらずイオン発生装置11が駆動される毎にインクリメントされる(図10、ステップ#73参照)。
【0100】
このため、イオン発生装置11が累積で50回駆動された後に、冷蔵室扉19または野菜室扉25の開閉回数Ndorが所定回数(例えばここでは10回)以上開閉されなければ冷蔵室2及び野菜室4に溜まるオゾン量が多くなっていると判断してイオンを発生せずにメインルーチンに戻る(ステップ#57)。
【0101】
開閉回数Ndorが10回以上の場合は、ステップ#58でイオン発生装置11の累積駆動回数Nttl及び開閉回数Ndorがリセットされ、ステップ#59に移行する。尚、累積駆動回数Nttlに替えて、イオン発生装置11の累積の駆動時間により判断してもよい。
【0102】
ステップ#59では前回駆動の圧縮機46の運転率Eが演算され、運転率Eが50%よりも大きいか否かが判断される。前述したように、運転率Eは前回駆動時の圧縮機46のオン時間Tonと前回駆動終了から今回の駆動までのオフ時間Toffにより、Ton/(Ton+Toff)×100%で計算される。
【0103】
圧縮機46の運転率Eが例えば50%よりも大きい場合は、ステップ#60でイオン発生装置11の所定の駆動時間Tionが15分に設定される。圧縮機46の運転率Eが50%以下の場合は外気温が低い若しくは負荷が少ないと考えられ、冷蔵室2又は野菜室4に流入する浮遊菌の量が少ないと判断し、ステップ#61でイオン発生装置11の所定の駆動時間Tionを10分に設定している。
【0104】
これにより、イオン発生装置11の所定の駆動時間Tionを異なる時間にすることによりイオンの発生量を調整し、不要なイオンを発生させずオゾンの発生を抑制することができる。
【0105】
尚、上記において所定量のイオンの発生をイオン発生装置11の所定の駆動時間Tionで調整しているが、針状電極11aに印加される電圧を異なる値(例えば、E>50%の時に印加電圧が5kVp-pで10分間印加、E≦50%の時に印加電圧が3.6kVp-pで10分間印加)に設定してもよい。
【0106】
ステップ#62ではステップ#60、#61の設定に基づいてイオン発生装置11がオンされる。ステップ#63ではフラグFionに1が代入され、タイマーTM3がリスタートされる。タイマーTM3は、イオン発生装置11の駆動時間を計時する。そして、メインルーチンに戻る。
【0107】
尚、上記の運転率Eとイオン発生時間Tionとの関係を、例えばE<40%の時にTion=7分、40%≦E<80%の時にTion=10分、E≧80%の時にTion=15分、のように数段階にしておくと、よりきめ細かな殺菌制御を行うことができる。
【0108】
図7のメインルーチンではステップ#21で図11に示すダンパー凍結防止処理が呼出される。本実施形態では、ダンパー17aの凍結を防止するためダンパー17aが開いてから所定時間(例えば12分)経過すると一時的にダンパー17aが閉じられる。
【0109】
ダンパー凍結防止処理のステップ#81ではイオン発生装置11が駆動しているか否かが判断される。駆動している場合はステップ#82でダンパー17aが閉じられているか否かが判断される。ダンパー17aが開いている場合はダンパー凍結防止処理が行われておらず、メインルーチンに戻る。
【0110】
ダンパー17aが閉じられている場合はステップ#83でイオン発生装置11が停止される。ステップ#84ではタイマーTM3が一時停止され、ステップ#85では結露防止状態を示すフラグFconに1が代入される。
【0111】
ステップ#81でイオン発生装置11が駆動していないと判断した場合はステップ#86でダンパー17aが開いているか否かが判断される。ダンパー17aが閉じている場合はイオン発生装置11はオフのままでよいのでメインルーチンに戻る。ダンパー17aが開いている場合はステップ#87でフラグFconが1であるか否かが判断される。
【0112】
フラグFconが0の場合は、通常のイオン発生状態であることを示しており以後の結露防止処理は行われずにメインルーチンに戻る。フラグFconが1の場合は、ダンパー凍結防止処理状態からダンパー17aが開かれてダンパー凍結防止処理が終了した状態であるので、ステップ#88でイオン発生装置11が駆動される。
【0113】
ステップ#89ではタイマーTM3の一時停止が解除される。ステップ#90ではフラグFconがリセットされダンパー凍結防止処理状態が解除される。これにより、一時停止により所定の発生量に達していなかったイオンが継続して発生し、浮遊菌の殺菌を十分行うことができる。
【0114】
図7のメインルーチンに戻り、ステップ#22ではタイマーTM3が所定の駆動時間Tionになったか否かが判断される。タイマーTM3が所定の駆動時間Tionになった場合はステップ#23で後述する図10のイオン停止処理が呼出される。
【0115】
タイマーTM3が駆動時間Tionになっていない場合はステップ#24で冷蔵室用温度センサ48(図2参照)の検知結果により冷蔵室2が所定の温度まで降温されたか否かが判断される。所定温度以下になっていない場合はステップ#19に戻り、ステップ#19〜#24が繰り返し行われる。
【0116】
冷蔵室2が所定温度以下になった場合には、ステップ#25でダンパー17aが閉じられる。そして、ステップ#26でイオン停止処理が呼出され、ステップ#27で冷凍室3が所定温度まで降温されたか否かが判断される。冷凍室3が所定温度以下になっていない場合はステップ#19に戻り、ステップ#19〜#26が繰り返し行われる。
【0117】
ステップ#19に戻った際に、フラグFionが1になっている場合は、イオン発生処理(図9参照)ではステップ#51で直ちに抜け出る。また、冷蔵室扉19または野菜室扉25が開閉されると、圧縮機46の駆動回数Ncmp及びイオン発生装置11の駆動回数Nionがリセットされる(図8、ステップ#44参照)。
【0118】
このため、フラグFionが0の場合に、図9のステップ#54、#55において条件を満足してイオン発生装置11が駆動される場合がある。従って、冷蔵室扉19または野菜室扉25の開閉により冷蔵室2及び野菜室4内に溜まったオゾンの少なくとも一部が流出したと考えられる場合は、直ちにイオン発生装置11を駆動して冷蔵室2及び野菜室4内の浮遊菌を殺菌することができる。
【0119】
ステップ#23、#26では図10のイオン停止処理が呼出される。ステップ#71では既にイオンが停止されているか否かが判断され、停止されている場合はメインルーチンに戻る。イオンが発生中の場合はステップ#72でイオン発生装置11が停止される。
【0120】
ステップ#73ではタイマーTM1がリスタートされてイオン発生装置11の駆動停止後の時間の計時が開始され、タイマーTM3及びイオン発生装置11の所定の駆動時間Tionがリセットされる。また、イオン発生装置11の駆動回数Nion及び累積駆動回数Nttlがインクリメントされ、メインルーチンに戻る。
【0121】
冷蔵室2が所定温度に降温される前にタイマーTM3が所定の駆動時間Tionに達するとステップ#23でイオン発生装置11が停止され、タイマーTM3が所定の駆動時間Tionに達する前に冷蔵室2が所定温度に降温されるとステップ#26でイオン発生装置11が停止される。
【0122】
ステップ#26でイオン発生装置11が停止された場合には、イオン発生装置11の所定の駆動時間Tionがリセットされているので、冷蔵室2が所定温度まで降温された後はイオン発生装置11は所定の駆動時間Tionに達していなくても以後のイオン発生は行われずに停止される。
【0123】
冷蔵室2の降温が早く行われるのは外気温度が低いためと考えられ、冷蔵庫1内に進入する浮遊菌の量が少ない。このため、イオン発生装置11を停止しても十分殺菌できるとともに、オゾンの増加を抑制できるようになっている。
【0124】
尚、外気温度を検知してイオン発生装置11を停止してもよい。即ち、図11のステップ#82とステップ#83との間に、図12に示すように外気温度に基づく制御を挿入すると、所定の駆動時間Tionに達していなくても以後のイオン発生は行われずに停止される。これにより、上記と同様に外気温が低いときは必要以上にイオンを発生させず、オゾンの増加を抑制して適正な殺菌を行うことのできる冷蔵庫を得ることができる。
【0125】
ステップ#91では外気温度が所定の温度t0よりも低いか否かが判断される。外気温度が所定の温度t0以上の場合はステップ#83に移行して前述の処理が行われる。外気温度が所定の温度t0よりも低い場合はステップ#92でタイマーTM3が所定の時間T1(例えば5分)よりも経過しているか否かが判断される。
【0126】
タイマーTM3が所定の時間T1だけ経過していない場合はステップ#83に移行する。タイマーTM3が所定の時間T1だけ経過しており、所定量のイオンが発生している場合にはステップ#93に移行してイオン発生装置11の所定の駆動時間TionにタイマーTM3の値が代入される。そして、ステップ#83に移行する。
【0127】
タイマーTM3が駆動時間Tionと等しいため、メインルーチンに戻った際にステップ#22で条件を満足してステップ#23でイオン停止処理が行われる。これにより、外気温度を検知して所定の駆動時間Tionに達していなくても以後のイオン発生は行われずに停止される。
【0128】
また、ダンパー17aの開閉の指令が冷蔵庫内や外気の温度による場合と、扉の開閉やその他の指令による場合を選別し、温度による場合には残りのイオン発生時間があってもリセットするように判断すると更にオゾン発生を抑制して適正な殺菌を行うことができる。
【0129】
メインルーチンのステップ#28では冷蔵室2及び冷凍室3が所定温度まで降温されたため圧縮機46が停止される。ステップ#29ではこれまで稼働していた圧縮機46のオンの時間を記憶するために、タイマーTM2の値がオン時間Tonに代入される。ステップ#30ではタイマーTM2がリスタートされ、圧縮機46のオフ時間の計時が開始される。
【0130】
そして、ステップ#12に戻り、ステップ#12〜#30が繰り返し行われる。イオン発生装置11が最後に駆動されてから長期の所定時間(例えば本実施形態では500時間)が経過した場合は、冷蔵室2及び野菜室4内のオゾンは消失していると考えられる。従って、ステップ#72、#73(図10参照)でイオン発生装置11がOFFされる毎にタイマーTM1をリスタートし、タイマーTM1=500Hとなったとき、ステップ#12の判断によりステップ#11に移行して全ての変数及びタイマーが初期化される。
【0131】
また、ステップ#11で全てを初期化した後、最初にイオン発生装置を駆動する際にイオン発生装置の所定の駆動時間Tionを短くしてもよい。例えば、全てを初期化すると同時にフラグFfst=1にする。そして、ステップ#19のイオン発生処理を行うときに、図9のステップ#59の前でフラグFfstが1か否かを判断する。フラグFfstが1の場合は所定の駆動時間Tionを例えば7分にし、フラグFfstに0を代入してステップ#62に移行する。また、フラグFfstが0の場合はステップ#59に移行する。
【0132】
このようにすると、冷蔵庫1を購入して初めて電源に繋ぎ、イオンスイッチがオンになっていてイオン発生装置11が駆動されても駆動時間が短いためオゾンの発生量が少ない。従って、貯蔵室内が冷却されてから貯蔵物を貯蔵室内に入れる際に、食品から出る臭いによってオゾン臭が隠されるマスキング効果のない状態であっても、使用者にオゾン臭を感じさせず、不快感を与えない冷蔵庫1が得られる。
【0133】
本実施形態によると、プラスイオンとマイナスイオンとにより冷蔵庫内の冷気の殺菌を行うので、プラスイオンを捕集する捕集電極等を必要とせず簡単な構成で貯蔵物の損傷を抑制することができる。
【0134】
また、実質的な対向電極を持たない電極からコロナ放電することにより、発生したプラスイオンとマイナスイオンが電位差により吸引されない。このため、冷気の流通経路内の広い範囲に送風がなくても拡散される。そして、両イオンが浮遊菌の表面に凝集し、衝突により生成される活性種により広い範囲で浮遊菌の殺菌を行うことができる。従って、送風能力を大きくして装置を複雑化することなく殺菌能力を向上させることができる。また、電極には正電圧と負電圧とが印加されるため電気回路が帯電されず、大地に繋ぐアースが不要となり家庭内に容易に冷蔵庫を設置することができる。
【0135】
また、放電時に発生するオゾンの残留を抑制し使用者の不快感や健康を害する危険を防止することができる。尚、プラスイオンとマイナスイオンとをコロナ放電により発生しているが、これに限らず、他の方式によりイオンを発生しても同様の効果を得ることができる。
【0136】
次に、図13は第2実施形態の冷蔵庫を示す側面断面図である。図14、図15は、本実施形態の冷蔵庫のイオン発生室を示す側面断面図及び背面図である。説明の便宜上、これらの図において、前述の図1〜図5に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。
【0137】
第1実施形態と異なる点は、電極部11cを支持する支持部10aは、グリル10bの上部に一体形成され、針状電極11aがイオン発生室45の上部から垂下して配置されている点である。その他の構成は第1実施形態と同様である。
【0138】
前述したように、支持部10aと針状電極11aとの距離Lが短いと、支持部10aに結露が生じた際等に支持部10aに高圧がかかるおそれがある。支持部10aが確実に絶縁されるためには距離Lを3.5mm以上にして支持部10aと針状電極11aとを離す必要がある。
【0139】
一方、針状電極11aを支持部10aに接近させて設置すると、イオン発生室45内の上面に近い位置からイオンが放出され、イオンと冷気との接触期間を長くして、後述するように殺菌能力を向上させることができる。従って、本実施形態では距離Lを5mmにし、殺菌能力を確保するとともに、高電圧が針状電極11aに常に安定して加わり、コロナ放電が確実に行われて安定したイオンの放出ができるようになっている。
【0140】
図14に示すように、矢印B1の方向に冷気戻り口10からイオン室45に流入する冷気は矢印B2の方向に向きを変えて冷気通路16に導かれる。針状電極11aから放出されるイオンは、A部に示すように、針状電極11aの先端から放射角度が約45゜の領域に高い密度で放出される。針状電極11aはイオンの密度の高い領域(A部)が冷気の流通方向(B2方向)に沿うように配されている。
【0141】
これにより、放出されたイオンと壁面との衝突によるイオンの減少を抑制するとともに、冷気によりイオンが容易に搬送され、冷気の流通方向の広い範囲でイオンと冷気とが接触する。従って、殺菌能力をより向上させることができる。尚、針状電極11aの先端からは、放射角度が約45゜の領域の外側の領域にも密度の低いイオンが放出されている。
【0142】
また、図15に示すように、針状電極11aの針状部11cを複数形成した場合には、各針状部11cの向きを異なる向きにすることにより、B2方向に最も高いイオン密度を有しながら、広い角度範囲でイオンの密度を大きくすることができる。また、イオン発生室45内に限らず、冷気流のある場所であれば冷気流に沿ってイオンを放出することにより同様に殺菌効果を向上させることができる。
【0143】
また、針状電極11aの下方(風下側)に脱臭装置12が設けられるためイオンは脱臭装置12の上面全域に均一に照射される。従って、脱臭装置12で捉えられた浮遊菌を確実に殺菌することができ、より殺菌能力を向上させることができる。
【0144】
この時、脱臭装置12をイオン発生装置11に近接すると、脱臭装置12に捉えられた浮遊菌を大量に殺菌することができるが、針状電極11aから冷気の流れに沿ってイオンが放出されるため、脱臭装置12をイオン発生装置11から離して配置すると、より殺菌能力を向上できる。
【0145】
即ち、イオンが冷気の流れに乗ってより遠くまで到達でき、浮遊菌が長期間イオンと接触して脱臭装置12に到達するまでに殺菌されて減少する。その後に、浮遊菌が脱臭装置12に捉えられるため脱臭装置12を通過する浮遊菌が減少する。そして、脱臭装置12に捕集された浮遊菌が脱臭装置12に到達したイオンにより殺菌される。脱臭装置12に抗菌処理を施した場合はより殺菌効果が向上する。
【0146】
イオン発生装置11により発生したイオンは、脱臭装置12に照射されるため大部分のイオンが脱臭装置12に捉えられた浮遊菌を殺菌して消失する。従って、発生したイオンがイオン室45内で消失されるため、野菜室4内や冷気通路16がイオンにより劣化することを防止できる。イオン室45の壁面にはイオン劣化を防止する金属被膜処理や耐イオン物質コーティング等を施してもよい。また、イオン発生室45の壁面を金属板で覆ってもよい。
【0147】
尚、脱臭装置12をイオン発生装置11の風上に設けると、イオンが低温脱臭触媒や吸着剤と接触しないためイオン性が喪失されず、イオンの存在領域を広くして殺菌能力を向上させることができる。従って、目的に応じて脱臭装置12を配置することができる。
【0148】
次に、図16は第3実施形態の冷蔵庫のイオン発生室を示す背面図である。説明の便宜上、前述の図13〜図15に示す第2実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は、イオン発生装置11にそれぞれ電源部11eにより印加電圧を制御される4本の針状電極11p、11q、11r、11sが設けられている。その他の構成は第2実施形態と同一である。
【0149】
針状電極11p、11qは、第2実施形態と同様に、イオン発生室45の上部から垂下されている。針状電極11r、11sは、イオン発生室45の下部から上方に向けてイオンを放出するように取付けられている。また、針状電極11p、11sはプラスイオンを発生し、針状電極11q、11rはマイナスイオンを発生するようになっている。
【0150】
針状電極11p、11qにより、矢印B2の方向に流れる冷気に沿ってイオンが放出され、第2実施形態と同様に冷気に含まれる浮遊菌が長い期間イオンと接触して殺菌される。また、針状電極11r、11sにより、矢印B2方向の冷気の流れに逆行してイオンが放出される。これにより、冷気と衝突するイオンはイオン室45内に拡散され、より広い領域にイオンが分布して殺菌能力をより向上させることができる。
【0151】
また、一つの針状電極11a(図14参照)によりプラスイオンとマイナスイオンとを発生させると、発生初期に一部が相殺されて実質的なイオン発生量が低下する。本実施形態では、プラスイオンを発生する電極(11p、11s)とマイナスイオンを発生する電極(11q、11r)とを区別しているため、実質的なイオン発生量を増加させることができる。
【0152】
そして、プラスイオンの発生量とマイナスイオンの発生量を容易に可変することができる。また、プラスイオンを発生する電極とマイナスイオンを発生する電極とを隣接しているため、プラスイオンとマイナスイオンとが混合して均一に分布し、凝集を容易にして十分な殺菌能力を確保することができる。
【0153】
更に、隣接する電極を少なくとも10mm以上(例えば30mm)離して配置すると、それぞれの電極からのプラスイオンとマイナスイオンとの相殺を殆ど発生させず有効にイオンを殺菌のために利用することができる。また、針状電極11p、11sに電圧を印加している際には針状電極11q、11rへの電圧の印加を停止し、針状電極11q、11rに電圧を印加している際には針状電極11p、11sへの電圧の印加を停止することにより、プラスイオンとマイナスイオンとの相殺を更に低減することができる。
【0154】
加えて、例えば、針状電極11q、11pに交互または同時に電圧を印加し、針状電極11r、11sへの電圧の印加を所定期間停止することによってイオンの発生量を容易に可変することができる。
【0155】
尚、針状電極11p、11q、11r、11sによりそれぞれ一方のイオンのみを発生させてもよいが、それぞれからプラスイオンとマイナスイオンとを異なる発生比で発生してもよい。例えば、針状電極11p、11sによりプラスイオンを多く発生し、針状電極11q、11rによりマイナスイオンを多く発生させる。
【0156】
このようにしても、プラスイオンを主に発生する電極とマイナスイオンを主に発生する電極とが区別されるので、イオンの相殺を低減して実質的なイオンの発生量を増加させることができる。この時、回路構成、印加電圧、電極形状、電極材質等を異なるようにすることによって容易にイオンの発生バランスを可変することができる。
【0157】
第2、第3実施形態によると、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。更に、放出されたイオンと壁面との衝突によるイオンの減少を抑制するとともに、冷気によりイオンが容易に搬送され、冷気の流通方向の広い範囲でイオンと冷気とが接触する。従って、殺菌能力をより向上させることができる。
【0158】
また、第2、第3実施形態において、針状の電極を用いない場合であってもよい。例えば、絶縁体を挟んで対向する電極間に電圧を印加してイオンを発生すると、対向電極により装置は大型化されるが、冷気の流れに沿ってイオンを放出することにより殺菌効果を向上させることができる。更に、イオンだけでなく他の殺菌用物質を放出して殺菌を行ってもよい。殺菌用物質として、例えば、化学薬品等の有体物や、物理的には物質ではないが熱や紫外線等の無体物を用いることができる。
【0159】
次に、図17は第4実施形態の直冷式の冷蔵庫を示す側面断面図である。同図において、131は圧縮機、132は冷蔵室134に配置された冷蔵室用冷却器、133は冷凍室135に配置された冷凍室用冷却器である。136は第1〜第3実施形態と同様のイオン発生装置であり、冷蔵室134の上方に設置されたケース138内に設けられる。137はファンであり、ファン137の回転によってケース138の吹出し口139からプラスイオンとマイナスイオンとが冷蔵室134内に排出される。これにより、第1〜第3実施形態と同様に、冷蔵室134内に浮遊する細菌が不活化され、収納された食品の損傷を抑制する。
【0160】
次に、図18は第5実施形態の食品格納庫121を示す上面断面図である。食品格納庫121は上面を開閉して食品を収納格納することができるようになっている。同図において、122は食品格納庫121の四方の壁それぞれと所定間隔を持って設置された仕切りである。この仕切り122によって食品格納庫121内を食品配置部123と冷気循環路124に区分けする。
【0161】
125は第1〜第3実施形態と同様のイオン発生装置である。126はファンであり、ファン126の回転によって食品格納庫121内にプラスイオンとマイナスイオンとが送出される。ファン126により食品格納庫121内の空気は図中、矢印で示すように流れ、プラスイオンとマイナスイオンとはこの流れに乗って流通する。これにより、第1〜第3実施形態と同様に、空気中に浮遊する細菌を不活化し、食品の損傷を抑制する。
【0162】
次に、図19は第6実施形態の食器洗浄乾燥機を示す概略断面図である。本実施形態の食器洗浄乾燥機は、第1〜第3実施形態と同様のイオン発生装置113を備え、乾燥工程で食器貯蔵室104に熱風を循環させる循環経路にイオン発生装置113の電極部113aを配している。そして、乾燥工程もしくは乾燥工程終了後に電極部113aからプラスイオンとマイナスイオンとを放出して食器貯蔵室104内にプラスイオンとマイナスイオンとを循環する。これにより、食器貯蔵室104内の脱臭と浮遊菌の殺菌を行なうことを特徴とするものである。
【0163】
食器貯蔵室104の前面には食器等を出し入れするための開閉自在の前面ドア101が設けられる。食器貯蔵室104内には食器102を収納するためのラック103が配され、ラック103の下方には食器貯蔵室104のほぼ中央部に突出して回転自在の洗浄ノズル105が設けられる。洗浄ノズル105には複数の噴射孔106が形成され、洗浄ポンプ108により供給される洗浄水を噴射する。洗浄ノズル105の下方には洗浄水を加熱するための加熱ヒータ107が設けられている。
【0164】
食器貯蔵室104の下部には洗浄水を配水管109に排出するための排水ポンプ110が配される。食器貯蔵室104の上部には洗浄水を供給するための給水管111が配される。給水管111の経路途中には給水を制御するための給水栓112が設けられる。また、食器貯蔵室104の上面を覆って温風を本体から外方へ排出させるとともに水蒸気を凝縮して水を食器貯蔵室104に戻すための熱交換ダクト116が設けられる。
【0165】
食器貯蔵室104の後部にはイオン発生装置113、ファン114及びヒータ115が配される。ファン114は空気を循環させて洗浄された食器102を乾燥する。この時、ヒータ115により加熱された空気が食器貯蔵室104内に送出される。またファン114によってイオン発生装置113の電極部113aから放出されたプラスイオン及びマイナスイオンが食器貯蔵室104内を循環するようになっている。尚、117は食器洗浄乾燥機全体を制御するための制御装置である。
【0166】
この食器洗浄乾燥機の動作について説明する。まず、前面ドア101を開けて洗浄すべき食器102や調理器具等をラック103の所定場所に収容する。ラック103を食器貯蔵室104に配置した後、専用洗剤を投入して運転を開始する。
【0167】
そして、給水弁112の「開」動作により給水管111を介して所定量の洗浄水を食器貯蔵室104に供給する。続いて、洗浄ポンプ108の運転により加圧された洗浄水を洗剤とともに回転洗浄ノズル105の噴射孔106から食器102に噴射して、洗浄が行われる。
【0168】
以後、濯ぎ工程、乾燥工程が行われる。そして、乾燥工程終了後に所定時間(30分程度)ファン114とイオン発生装置113とが駆動して電極部113aから放出されたプラスイオンとマイナスイオンとが食器貯蔵室104に放出され、図中の矢印に示すように循環する。尚、イオンの発生開始は電極部113aに水滴が付着した場合でも温風で蒸発乾燥すると考えられる乾燥工程の後半から行なって運転時間を短縮させてもよい。
【0169】
本実施形態によると、食器貯蔵室104にプラスイオンとマイナスイオンとを放出・循環させることにより、第1〜第5実施形態と同様に食器貯蔵室104内の脱臭と浮遊菌の殺菌を行なうことができ、食器や調理器具等を清潔に貯蔵することができる。
【0170】
第1〜第6実施形態において、イオン発生装置の電極部の形状は前述の図4に示す形状に限るものではない。図20〜図22は他の形状の電極部11cを示しており、説明の便宜上、図4と同じ部分には同じ符号を付している。
【0171】
図20に示す電極部11cは、平板部11bから突設された複数の針状電極11aの長さが異なるように形成される。図21に示す電極部11cは、平板部11bから突設された複数の針状電極11aが同じ向きに形成される。図22に示す電極部11cは平板部11bから突設された針状電極11aが1本に形成される。何れの場合においても第1〜第6実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0172】
また、空気の流通方向に対して電極部11cを略平行に配する場合に限らず、図23に示すように空気流通経路141内を流通する空気流Eに対して電極部11cを垂直に配してもよい。
【0173】
尚、第1〜第6実施形態は冷蔵庫、食品格納庫及び食器洗浄乾燥機について説明しているが、その他の貯蔵庫に上記と同様のイオン発生装置を搭載してもよい。例えば、冷凍庫、食器棚、食器乾燥機、食器洗い器、室温よりも高い温度で貯蔵物を貯蔵する温蔵庫、食糧貯蔵用の倉庫、ロッカー等の、貯蔵物を貯蔵する目的で所定の大きさを備えて他の空間と仕切られた庫であれば同様の効果を得ることができる。更に、貯蔵庫はその形態によって庫内が複数の貯蔵室に仕切られている場合がある。
【0174】
また、冷蔵庫は冷蔵機能を備えた倉庫、冷凍庫は冷凍機能を備えた倉庫であってもよく、また、保冷車の貯蔵室、冷却式陳列ケース等の、貯蔵物を冷却して貯蔵する目的を有するものがすべて本発明の貯蔵庫に含まれる。
【0175】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によると、プラスイオンとマイナスイオンとにより冷蔵庫内の空気の殺菌を行うので、プラスイオンを捕集する捕集電極等を必要とせず簡単な構成で貯蔵物の損傷を抑制することができる。
【0176】
また、実質的な対向電極を持たない電極からコロナ放電することにより、発生したプラスイオンとマイナスイオンが電位差により吸引されない。このため、冷気の流通経路内の広い範囲に送風がなくても拡散される。そして、両イオンが浮遊菌の表面に凝集し、衝突により生成される活性種により広い範囲で浮遊菌の殺菌を行うことができる。
【0177】
従って、送風能力を大きくして装置を複雑化することなく殺菌能力を向上させることができる。また、電極には正電圧と負電圧とが印加されるため電気回路が帯電されず、大地に繋ぐアースが不要となり家庭内に容易に冷蔵庫等の冷蔵庫を設置することができる。また、放電時に発生するオゾンの残留を抑制し使用者の不快感や健康を害する危険を防止することができる。
【0178】
更に、冷気の流れに沿ってイオン等の殺菌用物質を放出することにより放出されたイオンと壁面との衝突によるイオンの減少を抑制するとともに、冷気によりイオンが容易に搬送され、冷気の流通方向の広い範囲でイオンと冷気とが接触する。従って、殺菌能力をより向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明の第1実施形態の冷蔵庫を示す側面断面図である。
【図2】は、本発明の第1実施形態の冷蔵庫の冷蔵室を示す正面図である。
【図3】は、本発明の第1実施形態の冷蔵庫のイオン発生室を示す側面断面図である。
【図4】は、本発明の第1実施形態の冷蔵庫のイオン発生室を示す背面図である。
【図5】は、本発明の第1実施形態の冷蔵庫の脱臭装置を示す斜視図である。
【図6】は、本発明の第1実施形態の冷蔵庫の構成を示すブロック図である。
【図7】は、本発明の第1実施形態の冷蔵庫の動作を説明するフローチャートである。
【図8】は、本発明の第1実施形態の冷蔵庫の扉開閉検知処理の動作を説明するフローチャートである。
【図9】は、本発明の第1実施形態の冷蔵庫のイオン発生処理の動作を説明するフローチャートである。
【図10】は、本発明の第1実施形態の冷蔵庫のイオン停止処理の動作を説明するフローチャートである。
【図11】は、本発明の第1実施形態の冷蔵庫の結露防止処理の動作を説明するフローチャートである。
【図12】は、本発明の第1実施形態の冷蔵庫の結露防止処理の他の動作を説明するフローチャートである。
【図13】は、本発明の第2実施形態の冷蔵庫を示す側面断面図である。
【図14】は、本発明の第2実施形態の冷蔵庫のイオン発生室を示す側面断面図である。
【図15】は、本発明の第2実施形態の冷蔵庫のイオン発生室を示す背面図である。
【図16】は、本発明の第3実施形態の冷蔵庫のイオン発生室を示す背面図である。
【図17】は、本発明の第4実施形態の冷蔵庫を示す側面断面図である。
【図18】は、本発明の第5実施形態の食品格納庫を示す側面断面図である。
【図19】は、本発明の第6実施形態の食器洗浄乾燥機を示す側面断面図である。
【図20】は、本発明の第1〜第6実施形態に搭載されるイオン発生装置の他の形状の電極部を示す概略図である。
【図21】は、本発明の第1〜第6実施形態に搭載されるイオン発生装置の他の形状の電極部を示す概略図である。
【図22】は、本発明の第1〜第6実施形態に搭載されるイオン発生装置の他の形状の電極部を示す概略図である。
【図23】は、本発明の第1〜第6実施形態に搭載されるイオン発生装置の電極部の他の配置を示す概略図である。
【符号の説明】
1 冷蔵庫本体
2 冷蔵室
3 冷凍室
4 野菜室
5 隔離室
10、34、35 冷気戻り口
10a 支持部
11、113、125、139 イオン発生装置
11a 針状電極
11c 電極部
12 脱臭装置
13〜15、31a〜31c 吐出口
16、38、41 冷気通路
17 冷気分配室17
17a ダンパ
29 冷却器
30 送風機
31 ダクト
45 イオン発生室
46 圧縮機[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a refrigerator provided with sterilization means for sterilizing airborne bacteria in cold air in a storage chamber.
[0002]
[Prior art]
A conventional refrigerator is disclosed in JP-A-8-145545. According to the publication, negative ions are generated by applying a negative DC high voltage to an electrode by an ion generator having a counter electrode that sucks electric charges provided in the refrigerator. Negative ions are sent into the storage room, and the growth of airborne bacteria in the storage room is suppressed to maintain the freshness of the food.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In the above conventional refrigerator, the ion generator is provided with a counter electrode facing the needle electrode. Ions released from the needle electrode in a narrow region between the needle electrode and the counter electrode are attracted to the counter electrode. Therefore, in order to send out a desired amount of ions necessary for sterilization into a room, a large blower having a high blowing capacity is required. For this reason, there existed a problem that an ion generator was complicated and enlarged by a counter electrode and a large sized fan.
[0004]
Further, when a negative voltage is charged to the needle-like electrode in order to selectively generate a large amount of negative ions, a positive charge is charged to the electric circuit. For this reason, the malfunction of the circuit due to charging and the generation amount of negative ions due to the charging of positive charges occur. In order to avoid these problems, it is necessary to connect the earth directly to the earth in order to release the positive charge. In the case of a refrigerator for home use, it is difficult to establish the earth to the earth in all households due to construction circumstances. There was also.
[0005]
An object of this invention is to provide the refrigerator which can sterilize planktonic bacteria efficiently. In addition, the present invention eliminates the need for grounding with the earth and can be easily installed in the home, and can improve sterilization efficiency by making ions easily contact with floating bacteria without complicating the apparatus. The purpose is to provide.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the refrigerator according to the present invention is provided with H by applying a high voltage.+(H2O)nPlus ions such as O2 -(H2O)mAn electrode that generates negative ions, such as negative ions, is provided, and positive ions and negative ions are released from the electrodes to an air flow path through which air flows. The air flow path includes a storage chamber and a duct provided behind the storage chamber.
[0007]
The present invention also applies a high voltage to an electrode that does not have a counter electrode.+(H2O)nPlus ions such as O2 -(H2O)mAnd the like, and positive ions and negative ions are released into an air flow path through which air flows.
[0008]
Further, the present invention includes an ion generator that is not grounded, and a high voltage is applied to the electrode of the ion generator to+(H2O)nPlus ions such as O2 -(H2O)mAnd the like, and positive ions and negative ions are released into an air flow path through which air flows.
[0009]
The present invention also includes an ion generator having no ground electrode, and a high voltage is applied to the electrode of the ion generator to generate H+(H2O)nPlus ions such as O2 -(H2O)mIt generates negative ions such as.
[0010]
According to the present invention, in the refrigerator configured as described above, at least one storage chamber is provided, the air flow path includes at least one of the storage chambers, and positive ions and negative ions are released into the storage chamber. It is characterized by.
[0011]
Further, the present invention is characterized in that in the refrigerator configured as described above, the floating bacteria in the air flow path are sterilized by active species generated from positive ions and negative ions.
[0012]
Further, the present invention provides at least an electrode of an ion generator that generates positive ions and negative ions in the air flow path, and an attachment device that decomposes or adsorbs at least one of an odorous substance or ozone in the air flow path. It is characterized by having arranged.
[0013]
According to the present invention, in the refrigerator having each configuration described above, at least one storage chamber is provided, and control means for controlling the generation of ions in synchronization with the control of the air flow operation to the at least one storage chamber is provided. It is characterized by.
[0014]
In the refrigerator having each of the above-described configurations, the present invention includes at least one storage chamber, further includes a cooling unit that cools the at least one storage chamber, and controls the generation of ions in synchronization with the cooling operation of the storage chamber. Control means is provided.
[0015]
Further, according to the present invention, in the refrigerator having each configuration described above, at least one storage chamber is provided, temperature detection means is provided in the at least one storage chamber, and generation of ions is controlled based on temperature detection of the temperature detection means. Control means is provided.
[0016]
Further, the present invention provides at least one storage room, a cooling means for cooling the at least one storage room, and a temperature detection means for detecting the temperature of the storage room cooled by the cooling means in the refrigerator having the above-described configuration. And generating a positive ion and a negative ion by applying a voltage to the ion generator in synchronism with a cooling operation for cooling the storage chamber when the temperature detected by the temperature detecting means exceeds a predetermined temperature. It is characterized by doing so.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings. FIG. 1 is a side sectional view showing a refrigerator according to an embodiment. The refrigerator main body 1 is provided with a refrigerator compartment 2, a freezer compartment 3, and a vegetable compartment 4 from above, and the refrigerator compartment 2, the freezer compartment 3, and the vegetable compartment 4 are partitioned by partition portions 6a and 6b. An isolation chamber 5 is provided in the lower part of the refrigerator compartment 2, and a case 7 movable in the front-rear direction is accommodated. The refrigerating chamber 2 is provided with mounting shelves 8a to 8d on which foods and the like are placed, and the ceiling of the isolation chamber 5 is formed by the mounting shelves 8d.
[0018]
The refrigerator compartment 2 can be opened and closed by a refrigerator compartment door 19 pivotally supported on the front surface. Door pockets 21 a to 21 d are provided on the back side of the refrigerator compartment door 19. The freezer compartment 3 can be opened and closed by a drawer-type freezer compartment door 22. The freezing case 23 is detachably attached to the freezer compartment door 22 and is drawn out integrally with the freezer compartment door 22. The freezing case 24 disposed above the freezing case 23 is provided so as to be pulled out independently of the freezer compartment door 22.
[0019]
The vegetable compartment 4 can be opened and closed by a drawer-type vegetable compartment door 25. The vegetable case 26 is attached to the vegetable compartment door 25 and is pulled out integrally with the vegetable compartment door 25. An accessory case 27 is disposed on the top of the vegetable case 26. The upper surface of the vegetable case 26 is covered with a vegetable case cover 28 to keep the vegetable case 26 and the accessory case 27 at a predetermined humidity.
[0020]
A cool air passage 38 is provided behind the freezer compartment 3, and a cooler 29 that generates cool air by driving a compressor 46 is disposed in the cool air passage 38. Below the cooler 29, a heater 33 for defrosting the cooler 29 is disposed. The defrosted water resulting from the defrosting of the heater 33 passes through the drain pipe 37 and is collected in the evaporating dish 39.
[0021]
Above the cooler 29, a blower 30 is arranged to send cold air to the refrigerator compartment 2, the freezer compartment 3, the vegetable compartment 4 and the isolation compartment 5. A pressure chamber 32 is provided on the discharge side of the blower 30, and cold air is discharged into the freezing chamber 3 from discharge ports 31 a, 31 b, 31 c provided in a duct 31 communicating with the pressure chamber 32. The cool air in the freezer compartment 3 returns to the cooler 29 in the cool air passage 38 via the cool air return port 35.
[0022]
The cold air distribution chamber 17 communicates with the pressure chamber 32 via a damper 17a. The cold air distribution chamber 17 communicates with a cold air passage 41 disposed behind the refrigerator compartment 2. The cold air passage 41 includes a passage assembly 40 having a heat insulating material 42 and a passage cover 43 on the front side. Reference numeral 47 denotes an electric circuit assembly for control necessary for the operation of the refrigerator and the operation of the apparatus, and the electric circuit assembly 47 is covered with an electrical cover 47a.
[0023]
FIG. 2 shows a front view of the refrigerator compartment 2. The cold air passage 41 includes an ascending passage 41a disposed substantially in the center of the refrigerator compartment 2 and a descending passage 41b provided outside the ascending passage 41a. The ascending passage 41a and the descending passage 41b communicate with each other at the upper end. The cool air guided to the cool air passage 41 discharges cool air from the discharge port 14 into the isolation chamber 5.
[0024]
On the other hand, the remaining cold air rises in the ascending passage 41a and is discharged from the discharge port 15 into the refrigerator compartment 2 through the descending passage 41b. In the drawing of the refrigerator compartment 2 as viewed from the front, a cold air return port 10 having a plurality of holes in a lattice shape is provided in the lower right part so that the cold air in the refrigerator compartment 2 flows in.
[0025]
In FIG. 1, an ion generation chamber 45 that generates ions (sterilizing substance) by corona discharge is provided behind the cold air return port 10. A cold air passage 16 whose periphery is covered with a heat insulating material 16a is provided below the ion generation chamber 45 so as to communicate therewith. In the figure, for convenience, the ion generation chamber 45 and the cold air passage 38 are shown in the same plane. However, in actuality, the cold air passage 16 is provided side by side with the cold air passage 38, and the cold air passage 16 and the ion generation chamber 45 are arranged. Are arranged in substantially the same plane.
[0026]
The discharge port 13 at the lower end of the cold air passage 16 is arranged facing the vegetable compartment 4, and the cold air passing through the cold air passage 16 is discharged into the vegetable compartment 4. The cold air in the vegetable compartment 4 is led to the cooler 29 in the cold air passage 38 via the cold air return port 34.
[0027]
3 and 4 are a side sectional view and a rear view showing the ion generation chamber 45. In the ion generation chamber 45, an ion generation device 11 (sterilization unit) having a needle electrode 11a is provided. The needle-like electrode 11a is projected from the flat plate-like flat part 11b and connected to the power supply part 11e via a lead part 11d covered with an insulating film. The lead portion 11d is supported by a resin support portion 10a that is integrally formed with the grill 10b that forms the cool air return port 10.
[0028]
The flat surface portion 11b is arranged in parallel to the vertical surface, and suppresses the accumulation of dust on the electrode portion 11c including the needle-like electrode 11a and the flat surface portion 11b when corona discharge is not performed. The flat portion 11 b is substantially parallel to the grill 10 b that forms the cold air return port 10. For this reason, the distance from the cold air return port 10 which is an opening to the plurality of needle-like electrodes 11a can be made the same distance. Therefore, safety against electric shock can be ensured without requiring useless space.
[0029]
When a high voltage is applied from the power supply unit 11e to the needle electrode 11a via the lead portion 11d, the electric field is concentrated on the tip of the needle electrode 11a, and the cold air taken in from the cold air return port 10 is locally at the electrode tip. Corona discharge occurs due to dielectric breakdown. The length of the lead portion 11d is 200 mm or less so as to suppress a decrease in discharge efficiency and allow easy wiring. When the length of the lead portion 11d is 100 mm or less, a decrease in discharge efficiency can be further suppressed. Further, if it is 50 mm or less, the electrode can be connected without substantially reducing the discharge efficiency, which is more desirable.
[0030]
When the applied voltage is positive due to corona discharge, it is mainly H+(H2O)nIn the case of negative voltage, positive ions consisting of2 -(H2O)mNegative ions consisting of H+(H2O)nAnd O2 -(H2O)mFlocculates on the surface of microorganisms and surrounds airborne microorganisms such as microorganisms in the air. Then, as shown in the formulas (1) to (3), [.OH] (hydroxyl radical) or H which is an active species by collision2O2(Hydrogen peroxide) is generated on the surface of microorganisms to sterilize the floating bacteria.
[0031]
Figure 0003689759
[0032]
In this embodiment, since the floating bacteria in the cold air can be sterilized by the positive ions and the negative ions, it is possible to suppress the damage of the stored items as compared with the conventional case. In addition, since the counter electrode facing the needle electrode 11a and the collecting electrode for collecting positive ions are not provided, ions are attracted to these electrodes by a potential difference as in the prior art, or the needle electrode and the counter electrode Ion is not generated in a narrow area between.
[0033]
For this reason, even if there is no strong air flow, ions can be diffused in the cold air passage to catch and sterilize the floating bacteria in the cold air over a wide range. Therefore, the sterilizing ability can be further improved. Furthermore, since the ion generator 11 is simplified, the ion generator 11 can be downsized.
[0034]
Further, since a positive voltage and a negative voltage are applied to the needle electrode 11a, the electric circuit is not charged even if there is no ground potential. For this reason, the refrigerator 1 can be easily installed in the home without requiring an earth connected to the ground. Therefore, the ion generator 11 can be further simplified and downsized.
[0035]
According to the above formulas (1) to (3), equal amounts of positive ions and negative ions are required to generate active species. Since positive ions have the function of aging cells when they come into contact with food alone, in this embodiment, the amount of positive ions generated is less than the amount of negative ions generated. As a result, positive ions and negative ions aggregate on the surface of the microorganisms to form active species to sterilize the floating bacteria, and the remaining negative ions prevent the growth of the floating bacteria, allowing the floating bacteria to flow into the vegetable compartment. Can be prevented.
[0036]
At this time, if the amount of positive ions generated is less than 3% of the amount of negative ions generated, the amount of [.OH] generated decreases and the sterilizing power is reduced. For this reason, the generation amount of positive ions is set to 3% or more of the generation amount of negative ions. The amount of positive ions generated is 1 cm.ThreeBy setting it to 5000 or more per unit, sufficient sterilizing ability can be obtained.
[0037]
The amount of each ion generated can be varied by changing the application time of the positive voltage and the negative voltage. Alternatively, the amount of ions generated may be controlled by performing duty control that varies the on / off time of voltage application.
[0038]
In addition, ozone generated simultaneously with ions by corona discharge has an oxidizing power, so when it flows into the refrigerator compartment 2 or the vegetable compartment 4, the food is oxidized and deteriorated at a high concentration. For this reason, the voltage applied to the needle-like electrode 11a is lowered (for example, an AC voltage of +1.8 kV to -1.8 kV), and the ozone generated by the corona discharge is suppressed to a very small amount. In addition, it is more preferable to repeatedly turn on and off the applied voltage at short time intervals during duty control because generation of ozone can be suppressed.
[0039]
The needle electrode 11a is arranged in a cold air passage (ion generation chamber 45) communicating with the refrigerator compartment 2. Thereby, the outflow of ozone to the refrigerating chamber 2 is suppressed by the cold air flowing into the cold air return port 10, and the oxidation of the food can be prevented by removing the ozone in the cold air passage as will be described later.
[0040]
Further, by disposing the needle electrode 11a in the cold air passage with a gap of, for example, 40 mm or more rearward from the cold air return port 10, there is no need to cover the needle electrode 11a with an insulating case in order to ensure safety. The generator 11 can be configured at low cost. In addition, the outflow of ozone generated when ions are generated by the cold air flowing into the cold air return port 10 to the refrigerator compartment 2 is suppressed, and the oxidation of food is prevented by removing ozone in the cold air passage as will be described later. be able to.
[0041]
The needle electrode 11a may be composed of a plurality of needle conductors having the same potential. At this time, since many ions are released from the tip of the needle-like conductor, the ions can be released to a wide area around the needle-like electrode 11a by arranging a plurality of conductors in different directions. The sterilizing ability can be improved. The released ions are then further dispersed to the surroundings.
[0042]
Further, if the distance L between the support portion 10a and the electrode portion 11c is narrow, there is a risk that high pressure is applied to the support portion 10a when condensation occurs on the support portion 10a. For this reason, the support portion 10a is reliably insulated by separating the support portion 10a and the needle electrode 11a by setting the distance L to 3.5 mm or more (for example, 5 mm), more preferably 10 mm or more. Moreover, the area | region where ion is discharge | released by corona discharge can be taken widely, and sterilization capability can be improved. The support portion 10a is preferably formed of an insulating material.
[0043]
When positive ions and negative ions are generated by one needle-like electrode 11a, part of the ions are offset in the vicinity of the electrodes, and the substantial amount of generated ions is reduced. For this reason, if two needle-like electrodes 11a are provided and positive ions and negative ions are generated by separate electrodes, the substantial amount of generated ions can be increased. This also makes it possible to easily vary the amount of each ion generated.
[0044]
The two electrodes can easily change the ion generation balance by making the circuit configuration, applied voltage, electrode shape, electrode material, and the like different. Further, when the two electrodes are arranged at least 10 mm or more apart (preferably 30 mm or more) apart, the ions can be effectively used for sterilization with almost no cancellation of positive ions and negative ions from the respective electrodes. .
[0045]
A deodorizing device 12 for removing odorous substances is disposed below (on the leeward side) the needle electrode 11a. As shown in FIG. 5, the deodorizing apparatus 12 is formed by coating a substance formed in a corrugated honeycomb shape with a low-temperature deodorizing catalyst and an adsorbent. The deodorizing device 12 may be constituted by a filter or a nonwoven fabric carrying a low-temperature deodorizing catalyst and an adsorbent, but it is more desirable to form a honeycomb shape because the pressure loss can be reduced.
[0046]
In addition, airborne bacteria can be caught in the deodorizing device 12 by the low-temperature deodorizing catalyst and the adsorbent. Therefore, when the deodorizing device 12 is close to the ion generating device 11, a large amount of floating bacteria captured by the deodorizing device 12 can be sterilized, and the sterilizing effect can be improved. At this time, it is desirable to secure a distance of at least 10 mm between the needle-like electrode 11a for corona discharge and the surface of the deodorizing device 12.
[0047]
That is, if the distance between the needle-like electrode 11a and the deodorizing device 12 is too close, the deodorizing device 12 is regarded as a counter electrode and the electric field becomes strong. For this reason, even if the applied voltage is low (for example, an AC voltage of about 90 kHz from +1.8 kV to -1.8 kV (3.6 kVp-p)), the state becomes equivalent to that when the discharge output increases, and corona discharge The deodorizing device 12 is significantly deteriorated by the above. Therefore, when the distance is 10 mm or more, the deodorizing device 12 can be prevented from deteriorating. When the deodorizing device 12 contains a large amount of carbon and metal components (for example, activated carbon particles, carbon fibers, platinum powder, nickel, etc.), the deterioration becomes more remarkable.
[0048]
Discharge from the acicular electrode 11a is performed mainly in the range of a solid angle of 2πsr centering on the tip of the needle electrode 11a, and a hemispherical discharge effective region is formed. For example, at the applied voltage (3.6 kVp-p), a discharge effective region having a radius of 100 mm (1 cm in a no-wind state)Three100,000 or more negative ions) can be obtained.
[0049]
For this reason, when the deodorizing device 12 is arranged in the discharge effective region, an effective sterilizing action in the deodorizing device 12 is obtained and the sterilization efficiency is improved. Therefore, the amount of ozone generation can be reduced by suppressing the applied voltage.
[0050]
The result of an experiment in which ions were sent out by assuming a refrigerator having a total volume of 400 L through which cold air circulates using an ion generator having only one needle electrode 11a was as follows. Here, the sterilization rate is the amount of airborne bacteria per unit volume after ion delivery relative to the amount of airborne bacteria per unit volume before ion delivery.
[0051]
Figure 0003689759
[0052]
Experiment No. In 1, the sterilization rate was 25%, and in the sensory test results, the ozone odor after the experiment was hardly felt. Therefore, if the absolute value of the applied voltage is an AC voltage of 1.8 kV or more, a refrigerator having a certain degree of bactericidal effect and no discomfort can be obtained. For corona discharge effective for sterilization, an AC voltage having an absolute value of the peak value of the applied voltage of 1.8 kV is required.
[0053]
Experiment No. In 2, the sterilization rate became 80%. The amount of ozone generated was about 0.15 mg, and the sensory test results showed that the user could not feel the ozone smell when the door was opened. Therefore, when the absolute value of the peak value of the applied voltage is an alternating voltage of 2.5 kV, it is possible to obtain a refrigerator that has a sufficient sterilizing effect in ordinary use in a general household and is less uncomfortable.
[0054]
When the application time exceeds 45 minutes, the sterilization rate gradually reaches an equilibrium state, and only the amount of ozone generated increases, and the sterilization efficiency deteriorates. For this reason, it is preferable that the time for one application be 45 minutes or less. Therefore, when sterilized by applying an applied voltage of 3.6 kVp-p to 5 kVp-p to the needle electrode 11a in the range of 10 minutes to 45 minutes, it is caused by ozone odor while having a desired sterilizing effect in a normal use state. A refrigerator with less discomfort is obtained.
[0055]
Adjustment of the generation amount of positive ions and negative ions can be performed by adjusting the absolute values of the positive voltage and the negative voltage to be applied. Therefore, each ion can be adjusted by changing the absolute value of the positive voltage and the negative voltage so as to have a peak value of 1.8 kV or more in the range of 3.6 kVp-p to 5 kVp-p.
[0056]
In addition, as shown in FIG. 4 described above, by forming an electrode shape composed of three needle-like electrodes 11a, the amount of generated ions can be maintained or increased even at a low applied voltage, and the sterilization effect can be further improved and ozone can be reduced. Can be achieved. That is, an applied voltage of 3.6 kVp-p to 5 kVp-p is applied to each needle electrode 11a within a range of 15 to 20 minutes, and ions are delivered to the 400 L storage chamber in the same manner as described above. As a result, the sterilization rate is 50% and the ozone generation amount is about 0.05 mg. Therefore, in the sensory test results, when the door is opened, the user hardly feels discomfort due to the ozone odor, and a refrigerator with a high sterilizing effect can be obtained.
[0057]
In addition, if the ion generator 11 is not allowed to restart for a predetermined time after the operation of the ion generator 11, the residual amount of ozone is further reduced. For example, if the ion generator 11 is driven for 30 minutes and then stopped for 30 minutes with the damper 17a opened, the residual rate of ozone becomes approximately 0%. Therefore, discomfort due to ozone can be further reduced.
[0058]
Further, if the ion generator 11 is operated in synchronism with the operation of the compressor 46, ozone is reduced when the compressor 46 is stopped, so that discomfort can be further reduced. At this time, if the opening of the damper 17a and the operation of the ion generator 11 and the blower 30 are synchronized, ions are sent into the cabinet, and the sterilizing effect can be further improved. In addition, the operation switch (not shown) which the ion generator 11 drives is provided in the outer surface part of the refrigerator compartment door 19, for example. Thus, the user can perform sterilization by driving the ion generator 11 at a desired time.
[0059]
In order to improve the sterilization rate, the number of electrode portions 11c may be increased. For this reason, in a general household refrigerator, from the securing of the distance between each electrode and the restriction | limiting of the space in an apparatus, the acicular electrode 11a normally provides 1-3 electrode parts 11c of 1-5 shape. Is desirable.
[0060]
Next, the low-temperature deodorization catalyst is made of a copper-manganese oxide, and oxidizes and decomposes odorous substances such as amine-based and thiol-based volatile substances and hydrogen sulfide. Furthermore, the copper-manganese oxide can also function as an ozone decomposition catalyst to decompose ozone.
[0061]
For this reason, the outflow of ozone can be suppressed without providing a separate ozone removal device, and the ozone concentration in the refrigeration room or vegetable room is reduced to a level that can be ignored and harmless to the human body, along with the drive control of the ion generator described later. Can be made. Moreover, since the ozone removal apparatus is not provided, the cost of the refrigerator 1 can be reduced. And since the deodorizing apparatus 12 is provided in the periphery of the ion generator 11, the generated ozone is quickly decomposed and is less likely to affect other members, the refrigerator compartment 2, and the like.
[0062]
In addition, when the deodorizing effect is obtained by other methods such as heat deodorization, an ozone decomposition catalyst having excellent ozone decomposition ability may be carried on the deodorizing device 12. As such an ozonolysis catalyst, for example, manganese dioxide, platinum powder, lead dioxide, copper (II) oxide, nickel and the like are used.
[0063]
The adsorbent is supported for adsorbing odorous substances, ozone and airborne bacteria, and for example, silica gel, activated carbon, zeolite, sepiolite, etc. can be used. A granular or powdery adsorbent may be provided separately. Moreover, if the deodorizing apparatus 12 is provided so that attachment or detachment is possible, replacement | exchange and cleaning will become possible and the inside of a refrigerator can be kept clean.
[0064]
When the deodorizing device 12 is provided on the wind of the ion generating device 11, the ions do not come into contact with the low-temperature deodorizing catalyst or the adsorbent, so that the ionicity is not lost and the sterilizing ability is improved by widening the existence region of the ions. Can do. Therefore, the deodorizing device 12 can be arranged according to the purpose.
[0065]
In the refrigerator configured as described above, the cold air cooled by the cooler 29 is sent to the pressure chamber 32 by the blower 30 through the cold air passage 38. The cold air is discharged from the pressure chamber 32 through the duct 31 to the freezing chamber 3 from the discharge ports 31a, 31b, 31c. As a result, the inside of the freezer compartment 3 is cooled, and the cold air is returned from the front of the freezing cases 23 and 24 to the cooler 29 through the cold air return port 35 through the lower portion of the freezing case 24.
[0066]
When it is detected that the room temperature of the refrigerator compartment 2 is higher than a predetermined temperature by the refrigerator compartment temperature sensor 48 (see FIG. 2) provided in the refrigerator compartment 2, the damper 17a of the cold distribution chamber 17 is opened. The cold air in the pressure chamber 32 is guided to the cold air passage 41 through the cold air distribution chamber 17.
[0067]
A part of the cold air passing through the cold air passage 41 is sent from the discharge port 14 to the case 7 of the isolation chamber 5 to cool the storage in the case 7, and refrigerated from between the front upper end of the case 7 and the mounting shelf 8. It flows out to chamber 2. The amount of cold air sent from the discharge port 14 to the case 7 is adjusted by the opening area of the discharge ports 14 and 15 so that the temperature in the case 7 is maintained at a lower temperature than the refrigerator compartment 2.
[0068]
Other cool air passing through the cool air passage 41 rises in the ascending passage 41a, descends in the descending passage 41b, and is discharged from the discharge port 15 into the refrigerator compartment 2. The cold air descends while cooling the storage items placed on the placement shelf 8 and the door pockets 21a to 21d. Then, the cold air flowing out from the isolation chamber 5 flows between the bottom surface of the case 7 and the partition 6 a and flows into the ion generation chamber 45 from the cold air return port 10.
[0069]
A guide portion that covers the cold air return port 10 and opens below the case 7 may be provided in front of the cold air return port 10. In this way, a short circuit from the discharge port 14 to the cold air return port 10 is prevented, and a uniform cold air flow is obtained by sucking the cold air from a wide range in the left-right direction below the case 7. Thereby, the cooling efficiency in the refrigerator compartment 2 can be improved.
[0070]
The cold air that has flowed into the ion generation chamber 45 reaches the periphery of the needle electrode 11 a of the ion generation device 11. Positive ions and negative ions generated by corona discharge from the needle-like electrode 11a surround floating bacteria that aggregate and float in the cold air. And [• OH] and H2O2Sterilize planktonic bacteria with active species. Thereafter, the deodorizing device 12 removes the odorous substances generated from the stored items in the isolation chamber 5 and the refrigerator compartment 2 and the ozone generated by the corona discharge by decomposition or adsorption.
[0071]
The cold air circulated in the isolation chamber 5 and the refrigerator compartment 2 passes through the cold air return port 10, the vicinity of the needle electrode 11 a close to the cold air return port 10, and the deodorizing device 12. For this reason, it is possible to quickly deodorize a strong odor of fish or the like put in the isolation chamber 5, and to efficiently deodorize a large amount of odor emitted from the stored items in the refrigerator compartment 2 having a relatively high room temperature near the generation source. Therefore, it is possible to make it difficult to transfer the odor of the isolation chamber 5 or the refrigerator compartment 2 to another.
[0072]
Moreover, you may arrange | position the deodorizing apparatus 12 between the case 7 and the partition wall 6b. If it does in this way, although an ozone removal apparatus is needed separately, the passage area of cold air can be enlarged and the deodorizing effect can be improved.
[0073]
The cold air that has passed through the deodorizing device 12 is discharged from the discharge port 13 into the vegetable compartment 4 through the cold air passage 16. Although this cold air is the return cold air from the refrigerator compartment 2, since it is deodorized by the ion generator 11 and the deodorizing device 12, the odor does not adhere to the stored item in the vegetable compartment 4.
[0074]
The cold air passes through the lower and front surfaces of the vegetable case 26 in the vegetable compartment 4, passes through the upper surface of the vegetable case cover 28, and flows into the cold air passage 38 via the cold air return port 34. The defrosting heater 33 is covered with a catalyst film layer on which a deodorizing catalyst is supported. After the odorous substance in the cool air that has passed through the vegetable compartment 2 is removed by the heater 33, the cool air is returned to the cooler 29. It is.
[0075]
In addition, it is also conceivable to send positive ions and negative ions directly into the refrigerator compartment 2 or the vegetable compartment 4 which is a cold air flow path. By doing so, the sterilizing effect of the floating bacteria can be improved.
[0076]
FIG. 6 is a block diagram showing the configuration of the refrigerator 1. The electric circuit assembly 47 (see FIG. 1) is provided with a control unit 50 composed of, for example, a microcomputer. The temperature of the refrigerator compartment 2 and the freezer compartment 3 detected by the refrigerator compartment temperature sensor 48 (see FIG. 2) and the freezer compartment temperature sensor 49 is input to the controller 50.
[0077]
The refrigerator door open / close detection switch 51, the vegetable compartment door open / close detection switch 52, and the freezer compartment door open / close detection switch 53 detect opening / closing of the refrigerator compartment door 19, the vegetable compartment door 25, and the freezer compartment door 22, and the detection result is controlled by the controller 50. To enter. Further, the damper opening / closing detection switch 54 detects the opening / closing of the damper 17 a and inputs the detected signal to the control unit 50.
[0078]
In addition, the damper 17 a, the compressor 46, the blower 30, the ion generator 11, and the illumination lamp 55 are connected to the control unit 50. These drives are controlled based on signals input to the control unit 50.
[0079]
Next, the ion generator 11 is driven according to the operation of the refrigerator compartment door 19, the vegetable compartment door 25, the damper 17a, the operating state of the compressor 46, and the like. FIG. 7 is a main routine flowchart showing these operations. FIG. 8 shows a door opening / closing monitoring process of a subroutine for constantly monitoring the opening / closing of the refrigerator compartment door 19 and the vegetable compartment door 25.
[0080]
In FIG. 8, in step # 41, it is determined whether one of the refrigerator compartment door 19 and the vegetable compartment door 25 is opened, and waits until it is opened. When the refrigerator compartment door 19 or the vegetable compartment door 25 is opened, the damper 17a is closed, and the timer TM3 and the ion generator 11 are temporarily stopped. In step # 42, it is determined whether the refrigerator compartment door 19 and the vegetable compartment door 25 are closed.
[0081]
If not closed, it is determined in step # 43 whether or not 3 seconds have elapsed after the refrigerator compartment door 19 or the vegetable compartment door 25 is opened. If 3 seconds have not elapsed, the process returns to step # 42, and steps # 42 and # 43 are repeated. When closing of the refrigerator compartment door 19 and the vegetable compartment door 25 is earlier than the passage of 3 seconds, the process returns to Step # 41 and waits until the refrigerator compartment door 19 or the vegetable compartment door 25 is opened.
[0082]
When 3 seconds have elapsed after the refrigerator compartment door 19 or the vegetable compartment door 25 is opened, the process proceeds to step # 44. In step # 44, the compressor 46 and the number of times of driving Ncmp and Nion indicating the number of times the ion generator 11 is driven while the refrigerator compartment door 19 and the vegetable compartment door 25 are closed are reset, and the refrigerator compartment door 19 or The open / close count Ndor of the vegetable compartment door 25 is incremented.
[0083]
And it waits until the refrigerator compartment door 19 and the vegetable compartment door 25 are closed by step # 45, and when it is closed, it will return to step # 41 and the opening of the refrigerator compartment door 19 and the vegetable compartment door 25 will be monitored. When the refrigerator compartment door 19 and the vegetable compartment door 25 are closed, the damper 17a is opened and the ion generator 11 is restarted. Note that the opening / closing of the refrigerator compartment door 19 and the vegetable compartment door 25 and the determination of the passage of 3 seconds are performed independently for each door.
[0084]
As will be described later, the number of driving times Ncmp of the compressor 46 is incremented every time the compressor 46 is driven after the door is opened and closed (see step # 17 in FIG. 7). The driving frequency Nion of the ion generator 11 is incremented every time the ion generator 11 is driven after the door is opened and closed (see step # 73 in FIG. 10). Moreover, you may add opening / closing operation | movement of other doors, such as freezer compartment door 22, etc. to judgment of said flowchart. The same applies to the following flowcharts.
[0085]
Since there is a risk of increasing the amount of ozone accumulated in each storage room such as the refrigerator compartment 2 and the vegetable compartment 4 depending on the values of the number of driving times Ncmp of the compressor 46, the number of driving times Nion of the ion generator 11 and the number of opening / closing times Ndor. 11 is limited.
[0086]
For this reason, when the refrigerator compartment door 19 or the vegetable compartment door 25 is opened for 3 seconds or more, a part of the air in the storage room is replaced with the outside air, and at the same time, a part of the ozone in the storage room flows out. Nion is reset. Thereby, a large amount of ozone is not accumulated in each storage chamber, and a user's discomfort can be reduced.
[0087]
Next, the driving operation of the compressor 46 and the like will be described with reference to FIG. When the refrigerator 1 is turned on, the control unit 50 is returned to the initial state in step # 11, and variables and timers described later are initialized. In step # 12, it is determined whether or not a timer TM1 described later has passed 500 hours. Here, since it has not elapsed, the process proceeds to step # 13, and it is determined from the detection result of the cold room temperature sensor 48 whether or not the cold room 2 is hotter than a predetermined temperature.
[0088]
If the refrigerator compartment 2 is hotter than the predetermined temperature, the damper 17a is opened at step # 31, and the temperature of the freezer compartment 3 is detected by the freezer temperature sensor 49 at step # 32. If the refrigerator compartment 2 is below the predetermined temperature, it is determined in step # 14 whether or not the freezer compartment 3 is hotter than the predetermined temperature based on the detection result of the freezer temperature sensor 49.
[0089]
When the freezer compartment 3 is higher than the predetermined temperature, the process proceeds to step # 15. When the freezer compartment 3 is below the predetermined temperature, the process returns to Step # 12, and Steps # 12 to # 14 are performed until one of the refrigerator compartment 2 and the freezer compartment 3 becomes higher than the predetermined temperature.
[0090]
In step # 15, the operating conditions of the compressor 46 are set based on the temperatures of the refrigerator compartment 2 and the freezer compartment 3. For example, when the refrigerator compartment 2 and the freezer compartment 3 are above a predetermined set temperature, the compressor 46 is operated at the maximum output. In step # 16, the compressor 46 is driven under the set operating conditions, and the refrigeration cycle is operated.
[0091]
In step # 17, the ion generator drive flag Fion is reset. At this time, in order to store the off time of the compressor 46 that has been stopped so far, the value of the timer TM2 is substituted for the off time Toff, and the number of driving times Ncmp of the compressor 46 is incremented.
[0092]
The flag Fion is set to 1 when the ion generator 11 is driven while the compressor 46 is being driven. The off time Toff is used to calculate the operation rate E of the compressor 46, and the operation rate E is expressed by Ton / (Ton + Toff) × 100% by the on time Ton and the off time Toff of the compressor 46. Here, since the on-time Ton is not determined since the beginning of operation, it cannot be calculated. In step # 18, the timer TM2 is restarted and measurement of the on-time of the compressor 46 is started.
[0093]
In step # 19, the ion generation process of FIG. 9 is called. In step # 51 of FIG. 9, it is determined whether or not the ion generator drive flag Fion is 0. If it is 1, the process returns to the main routine of FIG. In step # 52, it is determined whether or not an ion switch (not shown) that permits the delivery of ions is turned on by the user. If not permitted, ions are not generated and the process returns to the main routine.
[0094]
In step # 53, it is determined whether or not the damper 17a is open. If the damper 17a is closed, cold air is not sent to the refrigerator compartment 3 and the vegetable compartment 4, so that no ions are generated and the process returns to the main routine. In step # 54, it is determined whether the number of driving times Ncmp of the compressor 46 is 0 or an even number. When the driving frequency Ncmp is 0, it means that the compressor 46 has not been driven yet after the refrigerator compartment door 19 or the vegetable compartment door 25 is opened and closed.
[0095]
In this embodiment, in principle, ions are generated every time the compressor 46 is driven twice after the refrigerator compartment door 19 or the vegetable compartment door 25 is opened and closed. For this reason, when the driving frequency Ncmp of the compressor 46 is an even number, the process proceeds to step # 55, and when the driving number Ncmp is an odd number, the process returns to the main routine. As a result, in the state where the refrigerator compartment door 19 or the vegetable compartment door 25 is closed after being opened and closed, it is considered that once the germs are sterilized, the amount of airborne germs generated thereafter is small, and ions are generated more than necessary. Ozone generation is suppressed.
[0096]
Moreover, even if the compressor 46 generates ions every time it is driven three times, for example, the generation of ozone can be suppressed. In this case, in step # 54, when the number of driving times Ncmp of the compressor 46 is a multiple of 3, the process may be shifted to step # 55.
[0097]
In step # 55, it is determined whether or not the driving frequency Nion of the ion generator 11 is smaller than 6 after the refrigerator compartment 2 or the vegetable compartment 4 is opened and closed. When the driving frequency Nion is 6, the ion generator 11 is driven 6 times with the refrigerator compartment 2 and the vegetable compartment 4 closed, and the amount of ozone accumulated in the refrigerator compartment 2 and the vegetable compartment 4 is increased. To return to the main routine without generating ions.
[0098]
In addition, when the driving time of the ion generator 11 with the refrigerator compartment 2 and the vegetable compartment 4 closed is longer than a predetermined time, the main routine may be returned to without generating ions. Further, it is determined whether or not a predetermined time (for example, 3 hours) has passed since the refrigerator compartment door 19 or the vegetable compartment door 22 is opened and closed, and no ions are generated when it has elapsed. You may make it return to a main routine.
[0099]
In step # 56, it is determined whether or not the cumulative driving number Nttl of the ion generator 11 is larger than a predetermined number (for example, 50 in the present embodiment), and if smaller, the process proceeds to step # 59. The cumulative driving number Nttl is incremented every time the ion generator 11 is driven regardless of whether the refrigerator compartment 2 and the vegetable compartment 4 are opened or closed (see step # 73 in FIG. 10).
[0100]
For this reason, after the ion generator 11 is driven 50 times cumulatively, if the number of times of opening / closing Ndor of the refrigerator compartment door 19 or the vegetable compartment door 25 is not opened or closed a predetermined number of times (for example, 10 times here), the refrigerator compartment 2 and the vegetables It is determined that the amount of ozone accumulated in the chamber 4 has increased, and the process returns to the main routine without generating ions (step # 57).
[0101]
When the switching frequency Ndor is 10 times or more, the cumulative driving frequency Nttl and the switching frequency Ndor of the ion generator 11 are reset in step # 58, and the process proceeds to step # 59. Note that, instead of the cumulative drive count Nttl, the cumulative drive time of the ion generator 11 may be used for determination.
[0102]
In step # 59, the operation rate E of the compressor 46 driven last time is calculated, and it is determined whether or not the operation rate E is greater than 50%. As described above, the operation rate E is calculated as Ton / (Ton + Toff) × 100% by the on time Ton of the compressor 46 at the previous drive and the off time Toff from the end of the previous drive to the current drive.
[0103]
When the operation rate E of the compressor 46 is larger than 50%, for example, the predetermined drive time Tion of the ion generator 11 is set to 15 minutes in step # 60. When the operating rate E of the compressor 46 is 50% or less, it is considered that the outside air temperature is low or the load is low, and it is determined that the amount of airborne bacteria flowing into the refrigerator compartment 2 or the vegetable compartment 4 is small. The predetermined drive time Tion of the ion generator 11 is set to 10 minutes.
[0104]
Thereby, the generation amount of ions can be adjusted by setting the predetermined drive time Tion of the ion generator 11 to a different time, and generation of ozone can be suppressed without generating unnecessary ions.
[0105]
In the above, the generation of a predetermined amount of ions is adjusted by the predetermined driving time Tion of the ion generator 11, but the voltage applied to the needle electrode 11a is applied when the value is different (for example, E> 50%). The voltage may be set to 5 kVp-p for 10 minutes, and the applied voltage may be set to 3.6 kVp-p for 10 minutes when E ≦ 50%.
[0106]
In step # 62, the ion generator 11 is turned on based on the settings of steps # 60 and # 61. In step # 63, 1 is substituted for the flag Fion, and the timer TM3 is restarted. The timer TM3 measures the drive time of the ion generator 11. Then, the process returns to the main routine.
[0107]
The relationship between the operating rate E and the ion generation time Tion is, for example, Tion = 7 minutes when E <40%, Tion = 10 minutes when 40% ≦ E <80%, and Tion when E ≧ 80%. If the number of stages is set to 15 minutes, for example, finer sterilization control can be performed.
[0108]
In the main routine of FIG. 7, the damper freeze prevention process shown in FIG. 11 is called at step # 21. In the present embodiment, in order to prevent the damper 17a from freezing, the damper 17a is temporarily closed after a predetermined time (for example, 12 minutes) has elapsed since the damper 17a was opened.
[0109]
In step # 81 of the damper freeze prevention process, it is determined whether or not the ion generator 11 is being driven. If it is driven, it is determined in step # 82 whether or not the damper 17a is closed. When the damper 17a is open, the damper freeze prevention process is not performed and the process returns to the main routine.
[0110]
If the damper 17a is closed, the ion generator 11 is stopped in step # 83. In step # 84, the timer TM3 is temporarily stopped, and in step # 85, 1 is assigned to the flag Fcon indicating the dew condensation prevention state.
[0111]
If it is determined in step # 81 that the ion generator 11 is not driven, it is determined in step # 86 whether or not the damper 17a is open. When the damper 17a is closed, the ion generator 11 may remain off, and the process returns to the main routine. If the damper 17a is open, it is determined in step # 87 whether or not the flag Fcon is 1.
[0112]
When the flag Fcon is 0, it indicates that the ion generation state is normal, and the process returns to the main routine without performing the subsequent dew condensation prevention process. When the flag Fcon is 1, since the damper 17a is opened from the damper freeze prevention process state and the damper freeze prevention process is completed, the ion generator 11 is driven in step # 88.
[0113]
In step # 89, the temporary stop of the timer TM3 is cancelled. In step # 90, the flag Fcon is reset and the damper freeze prevention processing state is released. As a result, ions that have not reached the predetermined generation amount due to the temporary stop are continuously generated, and the floating bacteria can be sufficiently sterilized.
[0114]
Returning to the main routine of FIG. 7, in step # 22, it is determined whether or not the timer TM3 has reached a predetermined drive time Tion. When the timer TM3 reaches the predetermined drive time Tion, the ion stop process of FIG.
[0115]
If the timer TM3 has not reached the driving time Tion, it is determined in step # 24 whether or not the refrigerator compartment 2 has been cooled to a predetermined temperature based on the detection result of the refrigerator compartment temperature sensor 48 (see FIG. 2). When the temperature is not lower than the predetermined temperature, the process returns to step # 19, and steps # 19 to # 24 are repeatedly performed.
[0116]
When the refrigerator compartment 2 becomes a predetermined temperature or lower, the damper 17a is closed at step # 25. In step # 26, an ion stop process is called, and in step # 27, it is determined whether or not the freezer compartment 3 has been cooled to a predetermined temperature. If the freezer compartment 3 is not below the predetermined temperature, the process returns to step # 19, and steps # 19 to # 26 are repeated.
[0117]
If the flag Fion is 1 when returning to step # 19, the ion generation process (see FIG. 9) immediately exits in step # 51. Further, when the refrigerator compartment door 19 or the vegetable compartment door 25 is opened and closed, the driving frequency Ncmp of the compressor 46 and the driving frequency Nion of the ion generator 11 are reset (see step # 44 in FIG. 8).
[0118]
For this reason, when the flag Fion is 0, the ion generator 11 may be driven while satisfying the conditions in steps # 54 and # 55 of FIG. Therefore, when it is considered that at least a part of the ozone accumulated in the refrigerator compartment 2 and the vegetable compartment 4 has flowed out due to the opening / closing of the refrigerator compartment door 19 or the vegetable compartment door 25, the ion generator 11 is immediately driven to operate the refrigerator compartment. 2 and the floating bacteria in the vegetable compartment 4 can be sterilized.
[0119]
In steps # 23 and # 26, the ion stop process of FIG. 10 is called. In step # 71, it is determined whether or not the ions are already stopped. If the ions are stopped, the process returns to the main routine. If ions are being generated, the ion generator 11 is stopped in step # 72.
[0120]
In step # 73, the timer TM1 is restarted to start measuring the time after the driving of the ion generator 11 is stopped, and the timer TM3 and the predetermined driving time Tion of the ion generator 11 are reset. Further, the driving number Nion and the cumulative driving number Nttl of the ion generator 11 are incremented, and the process returns to the main routine.
[0121]
If the timer TM3 reaches a predetermined driving time Tion before the refrigerator compartment 2 is lowered to a predetermined temperature, the ion generator 11 is stopped in step # 23, and the timer TM3 reaches the predetermined driving time Tion before the timer TM3 reaches the predetermined driving time Tion. Is lowered to a predetermined temperature, the ion generator 11 is stopped in step # 26.
[0122]
When the ion generating device 11 is stopped in step # 26, the predetermined driving time Tion of the ion generating device 11 is reset. Therefore, after the refrigerator compartment 2 is lowered to the predetermined temperature, the ion generating device 11 is Even if the predetermined drive time Tion has not been reached, subsequent ion generation is not performed and the operation is stopped.
[0123]
The reason why the temperature of the refrigerator compartment 2 is lowered early is considered to be because the outside air temperature is low, and the amount of airborne bacteria entering the refrigerator 1 is small. For this reason, even if it stops the ion generator 11, it can fully sterilize and can suppress the increase in ozone.
[0124]
The ion generator 11 may be stopped by detecting the outside air temperature. That is, if control based on the outside air temperature is inserted between step # 82 and step # 83 in FIG. 11 as shown in FIG. 12, no subsequent ion generation occurs even if the predetermined drive time Tion has not been reached. To be stopped. Thereby, similarly to the above, when the outside air temperature is low, it is possible to obtain a refrigerator capable of performing appropriate sterilization while suppressing an increase in ozone without generating ions more than necessary.
[0125]
In step # 91, it is determined whether or not the outside air temperature is lower than a predetermined temperature t0. When the outside air temperature is equal to or higher than the predetermined temperature t0, the process proceeds to step # 83 and the above-described processing is performed. If the outside air temperature is lower than the predetermined temperature t0, it is determined in step # 92 whether or not the timer TM3 has passed a predetermined time T1 (for example, 5 minutes).
[0126]
If the timer TM3 has not passed the predetermined time T1, the process proceeds to step # 83. When the timer TM3 has passed the predetermined time T1 and a predetermined amount of ions have been generated, the process proceeds to step # 93, and the value of the timer TM3 is substituted for the predetermined driving time Tion of the ion generator 11. The Then, the process proceeds to step # 83.
[0127]
Since the timer TM3 is equal to the driving time Tion, the condition is satisfied in step # 22 when the process returns to the main routine, and the ion stopping process is performed in step # 23. Thereby, even if the outside air temperature is detected and the predetermined drive time Tion has not been reached, subsequent ion generation is not performed and the operation is stopped.
[0128]
In addition, when the command for opening / closing the damper 17a is based on the temperature in the refrigerator or outside air, and the case based on the opening / closing of the door or other commands are selected. If judged, ozone generation can be further suppressed and appropriate sterilization can be performed.
[0129]
In step # 28 of the main routine, since the refrigerator compartment 2 and the freezer compartment 3 have been cooled to a predetermined temperature, the compressor 46 is stopped. In step # 29, the value of the timer TM2 is substituted for the on time Ton in order to store the on time of the compressor 46 that has been operating so far. In step # 30, the timer TM2 is restarted, and the time for measuring the off time of the compressor 46 is started.
[0130]
Then, returning to step # 12, steps # 12 to # 30 are repeatedly performed. When a long predetermined time (for example, 500 hours in the present embodiment) has elapsed since the ion generator 11 was last driven, it is considered that ozone in the refrigerator compartment 2 and the vegetable compartment 4 has disappeared. Therefore, the timer TM1 is restarted every time the ion generator 11 is turned off in steps # 72 and # 73 (see FIG. 10), and when the timer TM1 = 500H, the determination in step # 12 returns to step # 11. Transition to initialize all variables and timers.
[0131]
In addition, after initializing everything in step # 11, the predetermined driving time Tion of the ion generator may be shortened when the ion generator is driven for the first time. For example, the flag Ffst = 1 is set at the same time that all are initialized. Then, when performing the ion generation process of step # 19, it is determined whether or not the flag Ffst is 1 before step # 59 of FIG. When the flag Ffst is 1, the predetermined drive time Tion is set to 7 minutes, for example, 0 is substituted for the flag Ffst, and the process proceeds to step # 62. If the flag Ffst is 0, the process proceeds to step # 59.
[0132]
If it does in this way, it will connect to a power supply for the first time after purchasing the refrigerator 1, and even if the ion switch is turned on and the ion generator 11 is driven, since the drive time is short, there is little generation amount of ozone. Therefore, when the stored item is put into the storage chamber after the storage chamber is cooled, even if the ozone odor is hidden by the odor emitted from the food, the user does not feel the ozone odor and is not effective. The refrigerator 1 which does not give pleasure is obtained.
[0133]
According to this embodiment, since the cold air in the refrigerator is sterilized by positive ions and negative ions, it is possible to suppress damage to stored items with a simple configuration without requiring a collection electrode for collecting positive ions. it can.
[0134]
Further, by performing corona discharge from an electrode having no substantial counter electrode, the generated positive ions and negative ions are not attracted by the potential difference. For this reason, even if there is no ventilation in the wide range in the distribution route of cold air, it diffuses. Both ions aggregate on the surface of the floating bacteria, and the active bacteria generated by the collision can sterilize the floating bacteria in a wide range. Therefore, the sterilization ability can be improved without increasing the air blowing capacity and complicating the apparatus. In addition, since a positive voltage and a negative voltage are applied to the electrodes, the electric circuit is not charged, and no ground is required to connect to the ground, so that the refrigerator can be easily installed in the home.
[0135]
In addition, it is possible to suppress residual ozone generated at the time of discharge and prevent a user's uncomfortable feeling and a health hazard. Although positive ions and negative ions are generated by corona discharge, the present invention is not limited to this, and the same effect can be obtained even if ions are generated by other methods.
[0136]
Next, FIG. 13 is a side sectional view showing the refrigerator of the second embodiment. 14 and 15 are a side sectional view and a rear view showing the ion generation chamber of the refrigerator of the present embodiment. For convenience of explanation, in these drawings, the same reference numerals are given to the same parts as those in the first embodiment shown in FIGS.
[0137]
The difference from the first embodiment is that the support portion 10 a that supports the electrode portion 11 c is integrally formed on the upper portion of the grill 10 b, and the needle-like electrode 11 a is arranged to hang from the upper portion of the ion generation chamber 45. is there. Other configurations are the same as those of the first embodiment.
[0138]
As described above, if the distance L between the support portion 10a and the needle electrode 11a is short, there is a possibility that high pressure is applied to the support portion 10a when condensation occurs on the support portion 10a. In order to insulate the support part 10a reliably, it is necessary to make the distance L 3.5 mm or more and to separate the support part 10a and the needle electrode 11a.
[0139]
On the other hand, when the acicular electrode 11a is installed close to the support portion 10a, ions are released from a position close to the upper surface in the ion generation chamber 45, and the contact period between the ions and the cold air is lengthened, and sterilized as described later. Ability can be improved. Therefore, in this embodiment, the distance L is set to 5 mm to ensure the sterilizing ability, and a high voltage is always applied to the needle-like electrode 11a stably, so that corona discharge is reliably performed and stable ions can be released. It has become.
[0140]
As shown in FIG. 14, the cold air flowing into the ion chamber 45 from the cold air return port 10 in the direction of the arrow B1 is changed in the direction of the arrow B2 and guided to the cold air passage 16. As shown in part A, ions emitted from the needle-like electrode 11a are emitted from the tip of the needle-like electrode 11a at a high density in a region where the radiation angle is about 45 °. The needle-like electrode 11a is arranged so that a region (A part) with high ion density is along the flow direction of cold air (B2 direction).
[0141]
Thereby, while suppressing the reduction | decrease of the ion by the collision with the discharge | released ion and a wall surface, ion is easily conveyed by cold air and an ion and cold air contact in the wide range of the distribution direction of cold air. Therefore, the sterilizing ability can be further improved. It should be noted that ions having a low density are also emitted from the tip of the needle electrode 11a to a region outside the region where the radiation angle is about 45 °.
[0142]
Further, as shown in FIG. 15, when a plurality of needle-like portions 11c of the needle-like electrode 11a are formed, each needle-like portion 11c has a highest ion density in the B2 direction by making the directions different. However, the ion density can be increased in a wide angle range. Further, not only in the ion generation chamber 45 but also in a place where there is a cold air current, the sterilizing effect can be similarly improved by discharging ions along the cold air current.
[0143]
In addition, since the deodorizing device 12 is provided below the needle-like electrode 11a (leeward side), ions are uniformly irradiated over the entire upper surface of the deodorizing device 12. Therefore, the floating bacteria caught by the deodorizing device 12 can be reliably sterilized, and the sterilizing ability can be further improved.
[0144]
At this time, if the deodorizing device 12 is brought close to the ion generating device 11, a large amount of airborne bacteria captured by the deodorizing device 12 can be sterilized, but ions are released from the needle-like electrode 11a along the flow of cold air. Therefore, disposing the deodorizing device 12 away from the ion generating device 11 can further improve the sterilizing ability.
[0145]
That is, the ions can travel farther on the flow of cold air, and the bacteria are sterilized and reduced before they reach the deodorizing device 12 after contacting the ions for a long time. After that, since the floating bacteria are caught by the deodorizing apparatus 12, the floating bacteria passing through the deodorizing apparatus 12 are reduced. Then, the floating bacteria collected in the deodorizing device 12 are sterilized by the ions that have reached the deodorizing device 12. When antibacterial treatment is applied to the deodorizing device 12, the sterilizing effect is further improved.
[0146]
Since the ions generated by the ion generator 11 are irradiated to the deodorizing device 12, most of the ions disappear by sterilizing floating bacteria captured by the deodorizing device 12. Therefore, since the generated ions disappear in the ion chamber 45, the vegetable chamber 4 and the cold air passage 16 can be prevented from being deteriorated by the ions. The wall surface of the ion chamber 45 may be subjected to a metal film treatment for preventing ion degradation, an ion-resistant substance coating, or the like. Further, the wall surface of the ion generation chamber 45 may be covered with a metal plate.
[0147]
When the deodorizing device 12 is provided on the wind of the ion generating device 11, the ions do not come into contact with the low-temperature deodorizing catalyst or the adsorbent, so that the ionicity is not lost and the sterilizing ability is improved by widening the existence region of the ions. Can do. Therefore, the deodorizing device 12 can be arranged according to the purpose.
[0148]
Next, FIG. 16 is a rear view showing an ion generation chamber of the refrigerator of the third embodiment. For convenience of explanation, the same reference numerals are given to the same parts as those in the second embodiment shown in FIGS. In the present embodiment, the ion generator 11 is provided with four needle-like electrodes 11p, 11q, 11r, and 11s whose application voltages are controlled by the power supply unit 11e. Other configurations are the same as those of the second embodiment.
[0149]
The needle-like electrodes 11p and 11q are suspended from the upper part of the ion generation chamber 45 as in the second embodiment. The acicular electrodes 11r and 11s are attached so as to emit ions upward from the lower part of the ion generation chamber 45. The needle-like electrodes 11p and 11s generate positive ions, and the needle-like electrodes 11q and 11r generate negative ions.
[0150]
The needle-like electrodes 11p and 11q release ions along the cold air flowing in the direction of the arrow B2, and the floating bacteria contained in the cold air are sterilized by contacting with the ions for a long period of time as in the second embodiment. In addition, the needle-like electrodes 11r and 11s release ions against the cold air flow in the direction of the arrow B2. Thereby, the ions colliding with the cold air are diffused into the ion chamber 45, and the ions are distributed over a wider area, so that the sterilizing ability can be further improved.
[0151]
Further, when positive ions and negative ions are generated by one needle-like electrode 11a (see FIG. 14), a part of the ions are canceled at the initial stage of generation and the substantial amount of generated ions is reduced. In the present embodiment, the electrodes (11p, 11s) that generate positive ions and the electrodes (11q, 11r) that generate negative ions are distinguished from each other, so that a substantial ion generation amount can be increased.
[0152]
Then, the amount of positive ions and the amount of negative ions can be easily varied. In addition, since the electrode that generates positive ions and the electrode that generates negative ions are adjacent to each other, the positive ions and the negative ions are mixed and distributed uniformly, facilitating aggregation and ensuring sufficient sterilization ability. be able to.
[0153]
Furthermore, if adjacent electrodes are arranged at least 10 mm or more apart (for example, 30 mm), ions can be effectively used for sterilization with little occurrence of offset between positive ions and negative ions from each electrode. Further, the voltage application to the needle electrodes 11q and 11r is stopped when the voltage is applied to the needle electrodes 11p and 11s, and the needle is applied when the voltage is applied to the needle electrodes 11q and 11r. By canceling the application of voltage to the electrode 11p, 11s, the offset between the positive ions and the negative ions can be further reduced.
[0154]
In addition, for example, the amount of ions generated can be easily varied by applying a voltage alternately or simultaneously to the needle-like electrodes 11q and 11p and stopping the voltage application to the needle-like electrodes 11r and 11s for a predetermined period. .
[0155]
Note that only one of the ions may be generated by the needle-like electrodes 11p, 11q, 11r, and 11s, respectively, but positive ions and negative ions may be generated at different generation ratios. For example, a lot of positive ions are generated by the needle-like electrodes 11p and 11s, and a lot of negative ions are generated by the needle-like electrodes 11q and 11r.
[0156]
Even in this case, an electrode that mainly generates positive ions and an electrode that mainly generates negative ions are distinguished from each other, so that the canceling of ions can be reduced and the substantial amount of ions generated can be increased. . At this time, the ion generation balance can be easily varied by changing the circuit configuration, applied voltage, electrode shape, electrode material, and the like.
[0157]
According to the second and third embodiments, the same effect as the first embodiment can be obtained. Furthermore, while suppressing the reduction | decrease of the ion by the collision with the discharge | released ion and a wall surface, ion is conveyed easily by cold air and an ion and cold air contact in the wide range of the distribution direction of cold air. Therefore, the sterilizing ability can be further improved.
[0158]
In the second and third embodiments, a needle-like electrode may not be used. For example, when ions are generated by applying a voltage between electrodes facing each other with an insulator interposed therebetween, the size of the device is increased by the counter electrodes, but the sterilization effect is improved by releasing ions along the flow of cold air. be able to. Further, sterilization may be performed by releasing not only ions but also other sterilizing substances. As the sterilizing substance, for example, a tangible substance such as a chemical agent or an intangible substance such as heat or ultraviolet rays which is not physically a substance can be used.
[0159]
Next, FIG. 17 is a side sectional view showing a direct cooling refrigerator of the fourth embodiment. In the figure, 131 is a compressor, 132 is a refrigerator for a refrigerator compartment arranged in the refrigerator compartment 134, and 133 is a refrigerator for a refrigerator compartment arranged in the freezer compartment 135. 136 is an ion generator similar to that of the first to third embodiments, and is provided in a case 138 installed above the refrigerator compartment 134. Reference numeral 137 denotes a fan, and positive ions and negative ions are discharged into the refrigerator compartment 134 from the outlet 139 of the case 138 by the rotation of the fan 137. Thereby, the bacteria which float in the refrigerator compartment 134 are inactivated like the 1st-3rd embodiment, and the damage of the accommodated foodstuff is suppressed.
[0160]
Next, FIG. 18 is a top sectional view showing the food storage 121 of the fifth embodiment. The food storage 121 can open and close the upper surface to store and store food. In the figure, reference numeral 122 denotes a partition installed at a predetermined interval from each of the four walls of the food storage 121. The partition 122 divides the food storage 121 into a food placement unit 123 and a cold air circulation path 124.
[0161]
125 is the same ion generator as in the first to third embodiments. 126 is a fan, and positive ions and negative ions are sent into the food storage 121 by the rotation of the fan 126. The fan 126 causes the air in the food storage 121 to flow as indicated by arrows in the figure, and positive ions and negative ions circulate along this flow. This inactivates the bacteria floating in the air and suppresses damage to food, as in the first to third embodiments.
[0162]
Next, FIG. 19 is a schematic sectional view showing the dishwasher / dryer of the sixth embodiment. The dish washer / dryer of this embodiment includes the same ion generator 113 as in the first to third embodiments, and the electrode section 113a of the ion generator 113 is arranged in a circulation path for circulating hot air to the tableware storage chamber 104 in the drying process. Is arranged. Then, after the drying process or the completion of the drying process, positive ions and negative ions are released from the electrode portion 113 a to circulate the positive ions and negative ions in the tableware storage chamber 104. Thereby, deodorization in the tableware storage chamber 104 and sterilization of floating bacteria are performed.
[0163]
An openable / closable front door 101 is provided on the front surface of the tableware storage chamber 104 for taking in and out tableware and the like. A rack 103 for storing tableware 102 is arranged in the tableware storage chamber 104, and a rotatable cleaning nozzle 105 is provided below the rack 103 so as to protrude substantially at the center of the tableware storage chamber 104. A plurality of injection holes 106 are formed in the cleaning nozzle 105, and the cleaning water supplied by the cleaning pump 108 is injected. Below the cleaning nozzle 105, a heater 107 for heating the cleaning water is provided.
[0164]
A drainage pump 110 for discharging the wash water to the water distribution pipe 109 is disposed below the tableware storage chamber 104. A water supply pipe 111 for supplying cleaning water is disposed at the upper part of the tableware storage chamber 104. A water tap 112 for controlling water supply is provided in the middle of the path of the water supply pipe 111. Further, a heat exchange duct 116 is provided for covering the upper surface of the tableware storage chamber 104 and discharging hot air outward from the main body and condensing water vapor to return the water to the tableware storage chamber 104.
[0165]
An ion generator 113, a fan 114, and a heater 115 are disposed at the rear of the tableware storage chamber 104. The fan 114 circulates air to dry the cleaned dishes 102. At this time, the air heated by the heater 115 is sent into the tableware storage chamber 104. Further, positive ions and negative ions released from the electrode part 113 a of the ion generator 113 by the fan 114 circulate in the tableware storage chamber 104. Reference numeral 117 denotes a control device for controlling the entire dishwasher / dryer.
[0166]
The operation of this dishwasher will be described. First, the front door 101 is opened and the tableware 102, cooking utensils, etc. to be cleaned are accommodated in a predetermined place of the rack 103. After the rack 103 is placed in the tableware storage room 104, a dedicated detergent is introduced to start operation.
[0167]
Then, a predetermined amount of washing water is supplied to the tableware storage chamber 104 through the water supply pipe 111 by the “open” operation of the water supply valve 112. Subsequently, the cleaning water pressurized by the operation of the cleaning pump 108 is sprayed together with the detergent from the injection hole 106 of the rotary cleaning nozzle 105 onto the tableware 102 to perform cleaning.
[0168]
Thereafter, a rinsing process and a drying process are performed. Then, after the drying process is finished, the fan 114 and the ion generator 113 are driven for a predetermined time (about 30 minutes), and the positive ions and the negative ions released from the electrode portion 113a are released into the tableware storage chamber 104. Cycle as shown by the arrow. It should be noted that the generation of ions may be started from the latter half of the drying process that is considered to evaporate and dry with warm air even when water droplets adhere to the electrode portion 113a, thereby shortening the operation time.
[0169]
According to the present embodiment, by releasing and circulating positive ions and negative ions in the tableware storage room 104, deodorization in the tableware storage room 104 and sterilization of floating bacteria are performed as in the first to fifth embodiments. The tableware and cooking utensils can be stored cleanly.
[0170]
In 1st-6th embodiment, the shape of the electrode part of an ion generator is not restricted to the shape shown in above-mentioned FIG. 20 to 22 show other shapes of the electrode part 11c, and for convenience of explanation, the same parts as those in FIG. 4 are denoted by the same reference numerals.
[0171]
The electrode part 11c shown in FIG. 20 is formed such that the lengths of the plurality of needle-like electrodes 11a protruding from the flat plate part 11b are different. In the electrode portion 11c shown in FIG. 21, a plurality of needle-like electrodes 11a protruding from the flat plate portion 11b are formed in the same direction. The electrode part 11c shown in FIG. 22 is formed with a single needle electrode 11a protruding from the flat plate part 11b. In any case, the same effects as those of the first to sixth embodiments can be obtained.
[0172]
Further, the electrode portion 11c is not limited to the case where the electrode portion 11c is arranged substantially in parallel with the air flow direction, and the electrode portion 11c is arranged perpendicularly to the air flow E flowing through the air flow path 141 as shown in FIG. May be.
[0173]
In addition, although 1st-6th embodiment has demonstrated the refrigerator, the food storage, and the dishwasher / dryer, you may mount the ion generator similar to the above in another store. For example, freezers, cupboards, dish dryers, dishwashers, warm storage rooms that store stored products at temperatures higher than room temperature, food storage warehouses, lockers, etc. The same effect can be obtained as long as it is a warehouse that is partitioned from other spaces. Furthermore, the storehouse may be partitioned into a plurality of storerooms depending on its form.
[0174]
The refrigerator may be a warehouse with a refrigeration function, the freezer may be a warehouse with a refrigeration function, and the purpose of cooling and storing stored items such as a storage room of a cold car and a cooling display case. Everything it has is included in the storage of the present invention.
[0175]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the air in the refrigerator is sterilized by positive ions and negative ions, so that there is no need for a collecting electrode for collecting positive ions and damage of stored items with a simple configuration. Can be suppressed.
[0176]
Further, by performing corona discharge from an electrode having no substantial counter electrode, the generated positive ions and negative ions are not attracted by the potential difference. For this reason, even if there is no ventilation in the wide range in the distribution route of cold air, it diffuses. Both ions aggregate on the surface of the floating bacteria, and the active bacteria generated by the collision can sterilize the floating bacteria in a wide range.
[0177]
Therefore, the sterilization ability can be improved without increasing the air blowing capacity and complicating the apparatus. In addition, since a positive voltage and a negative voltage are applied to the electrodes, the electric circuit is not charged, and a ground connected to the ground is unnecessary, and a refrigerator such as a refrigerator can be easily installed in the home. In addition, it is possible to suppress residual ozone generated at the time of discharge and prevent a user's uncomfortable feeling and a health hazard.
[0178]
Further, by releasing a sterilizing substance such as ions along the flow of cold air, it is possible to suppress the decrease of ions due to collision between the released ions and the wall surface, and the ions are easily transported by the cold air, and the flow direction of the cold air Ion and cold air contact in a wide range. Therefore, the sterilizing ability can be further improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side sectional view showing a refrigerator according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a front view showing a refrigerator compartment of the refrigerator according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a side sectional view showing an ion generation chamber of the refrigerator according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a rear view showing an ion generation chamber of the refrigerator according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a perspective view showing the deodorizing apparatus for the refrigerator according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a block diagram showing the configuration of the refrigerator according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a flowchart for explaining the operation of the refrigerator according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a flowchart illustrating an operation of a door open / close detection process of the refrigerator according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a flowchart for explaining the operation of the ion generation process of the refrigerator according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a flowchart for explaining the operation of the ion stopping process of the refrigerator according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a flowchart for explaining the operation of the dew condensation prevention process of the refrigerator according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 12 is a flowchart illustrating another operation of the dew condensation prevention process of the refrigerator according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 13 is a side sectional view showing a refrigerator according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 14 is a side sectional view showing an ion generation chamber of a refrigerator according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 15 is a rear view showing an ion generation chamber of the refrigerator according to the second embodiment of the present invention.
FIG. 16 is a rear view showing an ion generation chamber of a refrigerator according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 17 is a side sectional view showing a refrigerator according to a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 18 is a side sectional view showing a food hangar according to a fifth embodiment of the present invention.
FIG. 19 is a side sectional view showing a dishwasher / dryer according to a sixth embodiment of the present invention.
FIG. 20 is a schematic view showing another shape of the electrode unit mounted in the first to sixth embodiments of the present invention.
FIG. 21 is a schematic view showing another shape of the electrode unit mounted in the first to sixth embodiments of the present invention.
FIG. 22 is a schematic view showing another shape electrode part of the ion generator mounted in the first to sixth embodiments of the present invention.
FIG. 23 is a schematic view showing another arrangement of electrode portions of the ion generator mounted in the first to sixth embodiments of the present invention.
[Explanation of symbols]
1 Refrigerator body
2 Cold room
3 Freezer room
4 Vegetable room
5 isolation room
10, 34, 35 Cold return port
10a Support part
11, 113, 125, 139 Ion generator
11a needle electrode
11c electrode part
12 Deodorizer
13-15, 31a-31c Discharge port
16, 38, 41 Cold passage
17 Cold distribution chamber 17
17a damper
29 Cooler
30 Blower
31 Duct
45 Ion generation chamber
46 Compressor

Claims (13)

対向電極を持たない電極に高圧の正電圧を印加して + ( 2 ) n から成るプラスイオンを発生するとともに負電圧を印加してO 2 - ( 2 ) m から成るマイナスイオン(n、mは任意の自然数)を発生するイオン発生装置を備え、空気が流通する空気流通経路にプラスイオンとマイナスイオンとを放出して前記空気流通経路に浮遊する浮遊菌を殺菌することを特徴とする冷蔵庫。A high positive voltage is applied to an electrode having no counter electrode to generate positive ions composed of H + ( H 2 O ) n and a negative voltage is applied to negative ions composed of O 2 ( H 2 O ) m. (N and m are arbitrary natural numbers), and includes an ion generating device that releases positive ions and negative ions into an air circulation path through which air flows and sterilizes floating bacteria floating in the air circulation path. Features a refrigerator. 接地しないイオン発生装置を備え、該イオン発生装置の電極に高圧の正電圧を印加して + ( 2 ) n から成るプラスイオンを発生するとともに負電圧を印加してO 2 - ( 2 ) m から成るマイナスイオン(n、mは任意の自然数)を発生し、空気が流通する空気流通経路にプラスイオンとマイナスイオンとを放出して前記空気流通経路に浮遊する浮遊菌を殺菌することを特徴とする冷蔵庫。An ion generator that is not grounded is provided, and a high positive voltage is applied to the electrode of the ion generator to generate positive ions composed of H + ( H 2 O ) n and a negative voltage is applied to generate O 2 ( H negative ion (n consisting of 2 O) m, m generates an arbitrary natural number), the air flow route through which air flows by releasing positive and negative ions sterilize airborne bacteria floating in the air flow route A refrigerator characterized by that. 接地電極を持たないイオン発生装置を備え、前記イオン発生装置の電極に高圧の正電圧を印加して + ( 2 ) n から成るプラスイオンを発生するとともに負電圧を印加してO 2 - ( 2 ) m から成るマイナスイオン(n、mは任意の自然数)を発生し、空気が流通する空気流通経路にプラスイオンとマイナスイオンとを放出して空気流通経路に浮遊する浮遊菌を殺菌することを特徴とする冷蔵庫。An ion generator having no ground electrode is provided, and a high positive voltage is applied to the electrode of the ion generator to generate positive ions composed of H + ( H 2 O ) n and a negative voltage is applied to generate O 2. - airborne bacteria (H 2 O) negative ions consisting of m (n, m is an arbitrary natural number) generates, in the air flow path through which air flows by releasing positive and negative ions floating in the air distribution channel A refrigerator characterized in that it is sterilized . 高圧の正電圧を印加してHApply high positive voltage to H ++ (( H 22 O )) nn から成るプラスイオンを発生するとともに負電圧を印加して高電圧の印加によりOIn addition to generating positive ions consisting of 22 -- (( H 22 O )) mm から成るマイナスイオン(n、mは任意の自然数)を発生する電極を有したイオン発生装置を備え、空気が流通する空気流通経路にプラスイオンとマイナスイオンとを放出して前記空気流通経路に浮遊する浮遊菌を殺菌することを特徴とする冷蔵庫。And an ion generator having an electrode for generating negative ions (n and m are arbitrary natural numbers), and releases positive ions and negative ions to an air flow path through which air flows and floats in the air flow path A refrigerator characterized by sterilizing floating bacteria. 少なくとも1つの貯蔵室を備え、前記空気流通経路は前記貯蔵室を含み、プラスイオンとマイナスイオンとが前記貯蔵室に放出されることを特徴とする請求項1〜請求項のいずれかに記載の冷蔵庫。Comprising at least one storage compartment, wherein the air flow path including said storage chamber, according to any one of claims 1 to 4, positive and negative ions is equal to or released into the storage compartment Refrigerator. プラスイオンとマイナスイオンを含む空気を前記貯蔵室の上部から前記貯蔵室に放出したことを特徴とする請求項5に記載の冷蔵庫。6. The refrigerator according to claim 5, wherein air containing positive ions and negative ions is discharged from the upper part of the storage room to the storage room. 空気の吐出口及び排気口を有する少なくとも1つの貯蔵室を備え、前記空気流通経路を循環する空気が前記吐出口を介して前記貯蔵室に吐出して前記排気口を介して前記貯蔵室から排気されるとともに、前記排気口近傍に前記電極を配置したことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の冷蔵庫。And at least one storage chamber having an air discharge port and an exhaust port, and air circulating through the air flow path is discharged to the storage chamber through the discharge port and exhausted from the storage chamber through the exhaust port. The refrigerator according to any one of claims 1 to 4, wherein the electrode is disposed in the vicinity of the exhaust port. プラスイオンとマイナスイオンとから生成された活性種により前記空気流通経路の浮遊菌を殺菌することを特徴とする請求項1〜請求項のいずれかに記載の冷蔵庫。The refrigerator according to any one of claims 1 to 4 , wherein the floating bacteria in the air flow path are sterilized by active species generated from positive ions and negative ions. 前記電極と、臭気物質またはオゾンの少なくとも一方を分解または吸着する付着装置前記空気流通経路内に配置したことを特徴とする請求項1〜請求項のいずれかに記載の冷蔵庫。The refrigerator according to any one of claims 1 to 4, characterized in that said electrode, which a deposition device for decomposing or adsorbing at least one odor substance or ozone are arranged in the air flow path. 少なくとも1つの貯蔵室を備え、前記貯蔵室への空気の流通動作の制御に同期してイオンの発生を制御する制御手段を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項のいずれかに記載の冷蔵庫。Comprising at least one storage compartment, to any one of claims 1 to 4 in synchronization with the control of the flow behavior of air into the storage chamber, characterized in that a control means for controlling the generation of the ions The refrigerator described. 少なくとも1つの貯蔵室を備え、前記貯蔵室内を冷却する冷却手段を備え、前記貯蔵室の冷却動作に同期してイオンの発生を制御する制御手段を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項のいずれかに記載の冷蔵庫。The system according to claim 1, further comprising: a cooling unit that includes at least one storage chamber, includes a cooling unit that cools the storage chamber, and controls generation of ions in synchronization with a cooling operation of the storage chamber. Item 5. The refrigerator according to any one of Items 4 . 少なくとも1つの貯蔵室を備え、前記貯蔵室には温度検知手段を設け、該温度検知手段の温度検知に基づいてイオンの発生を制御する制御手段を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項のいずれかに記載の冷蔵庫。The system according to claim 1, further comprising at least one storage chamber, wherein the storage chamber is provided with temperature detection means, and control means for controlling generation of ions based on temperature detection of the temperature detection means is provided. Item 5. The refrigerator according to any one of Items 4 . 少なくとも1つの貯蔵室と、前記貯蔵室内を冷却する冷却手段と、該冷却手段によって冷却される貯蔵室内の温度を検出する温度検知手段とを備え、該温度検知手段の検知した温度が所定温度以上となったとき、前記貯蔵室を冷却する冷却動作と同期して、前記イオン発生装置に電圧を印加してプラスイオン及びマイナスイオンを発生させるようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項のいずれかに記載の冷蔵庫。At least one storage compartment, and a cooling means for cooling the storage compartment, and a temperature detecting means for detecting a temperature of the storage chamber is cooled by the cooling means, the detected temperature of the temperature detecting means is equal to or higher than a predetermined temperature when he became, in synchronization with the cooling operation for cooling the storage compartment, claims 1, characterized in that so as to generate positive ions and negative ions by applying a voltage to the ion generating device The refrigerator in any one of 4 .
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