JP3688696B2 - Ventilation structure for buildings - Google Patents
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Description
本発明は、工場、体育館、倉庫などの建物の、例えば棟部分に設置される建物用の換気構造に関する。 The present invention relates to a ventilation structure for a building installed in a building, such as a factory, a gymnasium, or a warehouse, for example.
この種の換気構造は特許文献1に公知である。そこでは、山形に連結した2組の遮蔽ユニットで換気構造を構成している。遮蔽ユニットは、一定間隔置きに配置される支柱の内外に、水平のルーバー板を上下多段状に対向配置して構成してある。ルーバー板は、帯状の金属板材の上部を内向きに、下部を外向きにそれぞれ折り曲げた折版材からなり、上下に隣接するルーバー板の上下縁どうしが、上下方向へ重なるように取り付けてある。棟部分に開口される換気口の周縁は、縦壁を含む四角枠状の水切板によって囲んである。 This type of ventilation structure is known from US Pat. There, the ventilation structure is composed of two sets of shielding units connected in a mountain shape. The shielding unit is configured such that horizontal louver plates are arranged opposite to each other in the upper and lower stages in and out of pillars arranged at regular intervals. The louver plate is made of a folding plate material in which the upper part of the belt-shaped metal plate material is folded inward and the lower part is folded outward, and the upper and lower edges of adjacent louver plates are attached so as to overlap in the vertical direction. . The periphery of the ventilation opening opened in the ridge portion is surrounded by a rectangular frame-shaped draining board including a vertical wall.
本発明の換気構造では、ルーバー枠を縦横に交差配置するが、この種の換気ユニットは、特許文献2に公知である。そこでは、四角形に組んだ保形枠体の外面に、横ルーバー枠の一群を多段列状に配置し、その内面に縦ルーバー枠の一群を左右方向へ直線列状に配置して換気ユニットとしている。縦ルーバー枠は断面く字状のアルミニウム条材で形成してあり、横ルーバー枠は、断面J字状のアルミニウム条材で形成してある。
In the ventilation structure of the present invention, the louver frames are arranged vertically and horizontally, and this type of ventilation unit is known from
特許文献1の換気構造によれば、遮蔽ユニットの通気経路が最短でも逆Ω字状になるので、雨水の屋内への浸入を防止できる。しかし、ルーバー板が内外に近接対向しているので、暴風雨時には、雨水の一部が空気流とともに屋内側へ吹き込むおそれがあり、防水性能に不安が残る。特許文献2の換気ユニットにおいては、縦横のルーバー枠で空気の流れを屈曲し反転案内することにより、風とともに吹き込む雨滴を分離できるが、雨滴の分離を主として屋内側の縦ルーバー枠で行うので、除去し切れなかった雨滴を含む空気流が屋内側へ吹き込むおそれがあり、さきの遮蔽ユニットと同様に暴風雨時の防水性能に不安が残る。遮蔽ユニットと換気ユニットのいずれにおいても、屋内側のルーバー板、またはルーバー枠の表面に結露を生じるような場合に、結露水が換気口を介して屋内へ滴下するおそれがあり、この点でも改良の余地がある。
According to the ventilation structure of
本発明の目的は、暴風雨時における雨滴の吹き込みを確実に防止でき、従来の換気構造に比べてより高度の防水性能を発揮できる建物用の換気構造を提供することにある。本発明の目的は、屋内側のルーバー枠の表面に生じる結露が屋内へ滴下するのを防止できる建物用の換気構造を提供することにある。本発明の目的は、換気ユニットの取り付けを少ない手間で簡便に行うことができ、その分だけ換気構造の施工に要する手間と時間を削減できる建物用の換気構造を提供することにある。 An object of the present invention is to provide a building ventilation structure that can reliably prevent raindrops from blowing during a storm and can exhibit a higher level of waterproof performance than a conventional ventilation structure. The objective of this invention is providing the ventilation structure for buildings which can prevent the dew condensation which arises on the surface of the indoor louver frame dripping indoors. The objective of this invention is providing the ventilation structure for buildings which can perform attachment of a ventilation unit simply with little effort, and can reduce the effort and time which construction of a ventilation structure requires by that much.
本発明の建物用の換気構造は、換気開口2に臨んで起立配置される換気ユニット1を備えている。換気ユニット1は、四角形に組まれる保形枠体9と、保形枠体9に対して多段列状に組み付けられる一群の外ルーバー枠10と、外ルーバー枠10の内面に直線列状に組み付けられる一群の中央ルーバー枠11と、中央ルーバー枠11の内面に多段列状に組み付けられる一群の内ルーバー枠12とを含む。図1に示すように、内外の両ルーバー枠10・12と中央ルーバー枠11とは縦横に交差する状態で内外方向に隣接配置する。各ルーバー枠10・11・12を通り抜ける通気経路Tが、隣接する外ルーバー枠10で規定される斜め下向きの第1経路T1と、隣接する中央ルーバー枠11で規定される中途部が屈曲する第2経路T2と、隣接する内ルーバー枠12で規定される斜め上向きの第3経路T3で構成してあることを特徴とする(請求項1)。
The building ventilation structure according to the present invention includes a
図4に示すように、外ルーバ枠10、および内ルーバー枠12は、それぞれ保形枠体9の縦枠9aで受け止められる第1壁21と、それぞれ中央ルーバー枠11に接当する第2壁22と、第1・第2の両壁21・22を繋ぐ斜めの第3壁23とを含む異形断面状のアルミニウム条材で形成する。外ルーバ枠10および内ルーバー枠12は、両者10・12の第3壁23が逆ハ字状に傾斜する状態で保形枠体9に固定する(請求項2)。
As shown in FIG. 4, the
中央ルーバー枠11を挟んで内外に対向する第2壁22で、第2経路T2の入口と出口とを規定する(請求項3)。
An entrance and an exit of the second path T2 are defined by the
換気開口2の上面を、逆V字状に組まれた一対の換気ユニット1で覆う。図7に示すように各換気ユニット1の保形枠体9の下横枠9cを屋根下地Bに固定した取付金具45に締結固定する(請求項4)。
The upper surface of the
図9に示すように、換気開口2に臨む各換気ユニット1の保形枠体9と屋根下地Bとの間に、結露水を受け止める内樋52を配置し、内樋52から導出した排水路54を屋根材56の外面に臨ませる(請求項5)。
As shown in FIG. 9, a drainage channel led out from the
図10に示すように、中空のアルミニウム条材で形成した下横枠9cの内部に、融雪用のヒーター62を配置する(請求項6)。
As shown in FIG. 10, a
図5に示すように、中央ルーバー枠11は、外ルーバー枠10および内ルーバー枠12を受け止める、外ベース壁28および内ベース壁29と、両ベース壁28・29を繋ぐ断面く字状の屈曲壁30とを一体に備えている。屈曲壁30の屈曲部外面と、内ベース壁29の端部内面とのそれぞれに、第2経路T2を通過する空気流を反転案内する第1反転部31と、第2反転部32とを形成する(請求項7)。
As shown in FIG. 5, the
本発明に係る建物用の換気構造では、外ルーバー枠10と、中央ルーバー枠11と、内ルーバー枠12とを内外方向へ三重構造となるように保形枠体9に組み、内外の両ルーバー枠10・12と中央ルーバー枠11とを縦横に交差配置することにより、各ルーバー枠10・11・12を通り抜ける通気経路Tを、斜め下向きの第1経路T1と、中途部が屈曲する第2経路T2と、斜め上向きの第3経路T3とで構成して、雨滴を含む空気流を繰り返し変向して雨滴の分離機会を増加できるようにした。従って、本発明の換気構造によれば、従来のこの種の換気構造に比べてより高度の防水性能を発揮でき、例えば、暴風雨時において、雨滴を含む空気流が屋内側へ吹き込むのを確実に防止しながら、屋内の換気を効果的に行うことができる(請求項1)。
In the building ventilation structure according to the present invention, the
外ルーバ枠10および内ルーバー枠12を、両者10・12の第3壁23が逆ハ字状に傾斜する状態で保形枠体9に固定するようにした換気ユニット1によれば、屋根の外面に沿って軒先側から棟側へ向かって吹き上がってきた雨滴や雪を、換気構造の外面に臨む第3壁23で受け止めて、雨滴や雪が換気ユニット1内へ吹き込むのを確実に防止できるうえ、吹き上がってくる風に対する抵抗が小さい分だけ、換気構造の取り付け構造を簡素化できる(請求項2)。
According to the
中央ルーバー枠11を挟んで内外に対向配置した、外ルーバー枠10および内ルーバー枠12の第2壁22で第2経路T2の入口と出口とを規定する換気ユニット1によれば、第2経路T2の出口側開口を、内ルーバー枠12の第2壁22でせき止めて出口位置を規定できるので、第1経路T1から第2経路T2に吹き込んだ空気流が、第2経路T2を斜め下向きに吹き抜けるのを阻止でき、従って、第2経路T2に侵入した空気流を、第1反転部31と、第2反転部32とにほぼ直交状に流入させて、各反転部31・32で雨滴の分離を確実に行うことができ、その分だけ換気構造の信頼性を向上できる(請求項3)。
According to the
逆V字状に組んだ一対の換気ユニット1を要素単位にして換気構造を構成し、各換気ユニット1の保形枠体9の下横枠9cを屋根下地Bに固定した取付金具45に締結固定するようにした換気構造によれば、取付金具45を屋根に固定し、さらに各換気ユニット1を取付金具45に締結固定するだけの手間で、換気ユニット1を屋根に取り付けることができるので、屋根側にフレームなどの構造体を予め設けておく必要があった従来の換気構造に比べて、換気構造の取り付けを少ない手間で簡便に行うことができ、その分だけ施工に要する手間と時間を削減できる(請求項4)。
A ventilation structure is configured by using a pair of
換気ユニット1の保形枠体9と屋根下地Bとの間に結露水を受け止める内樋52を配置し、内樋52から導出した排水路54を屋根材56の外面に臨ませるようにした換気構造によれば、屋内側の内ルーバー枠12の表面などに生じる結露水を内樋52で受け止めて、屋根外面へ排出できるので、結露水が換気開口2を介して屋内へ滴下するのを確実に防止でき、雨滴の吹き込みを防止できることと相俟って、換気構造の総合的な防水性能を向上できる点で優れている(請求項5)。
中空のアルミニウム条材で形成した下横枠9cの内部に、融雪用のヒーター62を配置する換気ユニット1によれば、換気ユニット1の排水口となる下横枠9cの上面付近に凍結しようとする雨水や雪をヒーター62で加熱して流下できるので、換気ユニット1内を流下してきた水が凍結部分や、その上面に積もった雪でせき止められて屋内側へ溢れるのを確実に防止でき、寒冷な地域においても換気構造を適正に機能させることができる(請求項6)。
According to the
外ベース壁28および内ベース壁29と、両ベース壁28・29を繋ぐ断面く字状の屈曲壁30とで中央ルーバー枠11を構成し、屈曲壁30の屈曲部外面と、内ベース壁29の端部内面とのそれぞれに、第2経路T2を通過する空気流を反転案内する第1反転部31と、第2反転部32とを形成した換気ユニット1によれば、第2経路T2を通過しようとする空気流を両反転部31・32においてそれぞれ反転案内して、その間に空気流に比べて運動慣性力が大きな雨滴を第1反転部31および、第2反転部32に衝突させて、空気流から分離できる。つまり、雨滴の分離機会を増やして、雨滴を含む空気流が屋内側へ吹き込むのをさらに確実に防止できる(請求項7)。
The
図1ないし図9は本発明に係る建物用の換気構造の実施例を示す。図2および図3において換気構造は、四角形の換気ユニット1を主な構成要素にして三角屋根状に構成してあり、屋根の棟部分に開口した換気開口2の上面を覆う。図2において符号3は、逆V字状に組まれた換気ユニット1の端部開口を塞ぐ端壁、4は換気ユニット1の連結部上面を覆う天板、5は連結部カバーである。
1 to 9 show an embodiment of a ventilation structure for buildings according to the present invention. 2 and 3, the ventilation structure is formed in a triangular roof shape with the
図4および図5において、換気ユニット1は、四角形に組まれる保形枠体9と、保形枠体9に多段列状に組み付けられる外ルーバー枠10と、中央ルーバー枠11と、外ルーバー枠10と同様に多段列上に組み付けられる内ルーバー枠12などで構成する。保形枠体9は、一対の縦枠9aと、両縦枠9aの上端、および下端どうしを繋ぐ、上横枠9b、および下横枠9cとで構成する。縦枠9aは断面H字状のアルミニウム条材からなり、その外面に断面コ字形の第2連結金具14が固定してある。上横枠9bは断面C字状のアルミニウム条材からなり、下横枠9cはアルミニウム製の異形断面状の中空条材で形成してある。
4 and 5, the
図4において、下横枠9cは斜めに傾ぐ中空四辺形状の基部15を有し、その下面および上面に締結壁16および支持壁17が突設され、基部15の内面側辺部に連続して受壁18が上向きに突設してある。基部15の底面は屋根の勾配に合致して傾斜してある。基部15の内部は、その上下壁面を繋ぐ補強壁19によって4個の区室に区分されている。受壁18は止水壁として機能しており、換気ユニット1の上方から流下してきた雨水が、空気流に吹き飛ばされて屋内へ入り込むのを阻止するために設けてある。
In FIG. 4, the lower
図4において、外ルーバー枠10は、内外平行で上下段違い状に配置される第1壁21、および第2壁22と、第1・第2の両壁21・22を斜めに繋ぐ第3壁23とを一体に備えた断面J字状のアルミニウム条材からなり、第3壁23の中途部にビス用のねじ込み溝24が形成してある。図4に示すように、第3壁23が斜め下向きに傾斜し、かつ第1壁21が縦枠9aの外壁内面に接当する状態で、外ルーバー枠10を縦枠9aにあてがい、縦枠9aの外側面からビス25をねじ込み溝24にねじ込む(図5参照)ことにより、外ルーバー枠10が縦枠9aに固定される。一群の外ルーバー枠10は、それぞれ上横枠9bと平行な姿勢で一定間隔置きに固定されて、上下に隣接する外ルーバー枠10の間に通気経路Tを構成する斜め下向きの第1経路T1(図1、図4参照)が形成される。
In FIG. 4, the
内ルーバー枠12は、外ルーバー枠10と同じアルミニウム条材であるので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。内ルーバー枠12の縦枠9aに対する取り付け構造は、外ルーバー枠10と基本的に同じであるが、外ルーバー枠10とは内外逆向きに反転した状態で固定する点が異なる。上下に隣接する内ルーバー枠12の間には、通気経路Tを構成する斜め上向きの第3経路T3が形成される(図1、図4参照)。内外の両ルーバー枠10・12を縦枠9aの内面に固定した状態においては、図6に示すように、それぞれの第3壁23・23が逆ハ字状に傾斜することになる。なお、外ルーバー枠10が縦枠9aの上下方向のほぼ全長にわたって配置されるのに対し、図7に示すように内ルーバー枠12の最下段位置は、下横枠9cの受壁18の上端付近になっている。
Since the
図5において、中央ルーバー枠11は、内外平行な外ベース壁28および内ベース壁29と、両ベース壁28・29を繋ぐ断面く字状の屈曲壁30とを一体に備えたアルミニウム条材からなり、内外の両ルーバー枠10・12の間に、各ルーバー枠10・12と直行する状態で直線列状に配置する。屈曲壁30の屈曲部外面と、内ベース壁29の端部内面とのそれぞれには、それぞれ凹溝状の第1反転部31と、第2反転部32とが形成してある。屈曲壁30と、内外の両ベース壁28・29との連続部分には、ビス用のねじ込み溝33が形成してある。横方向へ隣接する中央ルーバー枠11の間には、通気経路Tを構成する第2経路T2がく字状に折れ曲がる状態で形成される(図1、図5参照)。
In FIG. 5, the
図5に示すように、中央ルーバー枠11は縦枠9aと平行な姿勢で一定間隔置きに配置されて、図4に示すように上横枠9bの上面側からビス34をねじ込み溝33にねじ込むことにより、上横枠9bと一体化される。各中央ルーバー枠11の下部は、内ベース36にビス35で締結固定される。内ベース36は断面T字上のアルミニウム条材からなり、その横壁が下横枠9cに係合する状態で、縦壁部分が支持壁17にビス37で締結固定される。
As shown in FIG. 5, the
上記のように、中央ルーバー枠11を保形枠体9に固定した状態においては、図5に示すように、外ベース壁28と、隣の中央ルーバー枠11の第1反転部31と、第2反転部32との3者は内外に重なる。そのため、第2経路T2を通過する空気流は、図5に示すように第1反転部31および、第2反転部32でそれぞれ反転案内され、その間に空気流に比べて運動慣性力が大きな雨滴を第1反転部31および、第2反転部32に衝突させて、空気流に含まれている雨滴を分離できる。
As described above, in the state where the
以上のように構成した一対の換気ユニット1は、図3に示すように、逆V字状に起立配置されて、図6に示すように保形枠体9の上端どうしが逆へ字状の第1連結金具39を介して締結固定される。第1連結金具39は、上横枠9bに内嵌した締結金具40に、ボルト41およびナット42で締結固定する。この連結部分の外面が天板4で覆われる。
As shown in FIG. 3, the pair of
図7に示すように、換気ユニット1は、換気開口2に臨む屋根下地Bに固定した取付金具45に固定する。取付金具45はL字状のプレス成形品であり、その横壁を屋根下地Bにボルト46で固定し、その縦壁の外面に下横枠9cの締結壁16をあてがってボルト47で固定する。このように、換気ユニット1を屋根下地Bに固定した取付金具45に直接締結する取り付け構造によれば、屋根下地Bの側に換気構造を支持するためのフレームやブラケットなどを設ける必要がないので、換気ユニット1をより少ない手間で屋根下地Bに固定できるうえ、換気構造全体の構造を簡素化できる。
As shown in FIG. 7, the
長手方向へ隣接する換気ユニット1は、以下に説明する連結構造で連結されて一体化してある。詳しくは、図8に示すように、縦枠9aに設けた第2連結金具14どうしが互い違いに係合する状態で換気ユニット1を隣接配置し、縦枠9aの外面にアルミニウム条材からなる締結レール48を橋絡状にあてがったうえで、締結レール48に挿通したボルト49を第2連結金具14にねじ込んで、隣接する換気ユニット1を一体化する。符号50は締結レール48と縦枠9aとの間に配置される水密用のパッキンである。締結レール48の外面は、締結レール48に係合装着した連結部カバー5で覆われる。
The
屋内側の内ルーバー枠12の表面に結露を生じるような場合に、結露水が換気開口2を介して屋内へ滴下するのを防ぐために、図7に示すように、換気ユニット1の保形枠体9の下部と屋根下地Bとの間に断面コ字状の内樋52が配置してある。内樋52は換気開口2の長手方向のほぼ全長にわたって配置してあり、屋根下地Bに一定間隔置きに固定したブラケット53で支持されて、内ルーバー枠12、受壁18、および下横枠9cの下面一部から滴下する結露水を受け止めることができる。
In order to prevent condensation from dripping indoors through the
内樋52内の結露水を屋外へ排出するために、長手方向へ隣接する換気ユニット1の連結部ごとに排水路54を設ける。図9に示すように排水路54は断面コ字状の樋体からなり、その入口側の端部は内樋52に連通され、出口側の端部に設けた係止部55が屋根材56の連結部57に外面側から係合してある。排水路54の外面は、屋根材56の棟側終端を覆い隠すエンドカバー58で覆われている。内樋52内の結露水は、排水路54を介して屋根材56の連結部57の外面へ流下案内され、最上段の屋根材56の外面へ排出される。図7において符号59は屋根材56を屋根下地Bに固定する吊子である。
In order to discharge the dew condensation water in the
上記のように構成した換気構造によれば、図1に示すように、斜め下向きの第1経路T1と、中途部がく字状に屈曲する第2経路T2と、斜め上向きの第3経路T3とが連続する、三次元に屈曲する通気経路Tを介して換気空気を屋内側へ導入するので、空気の流れの向きが変るごとに雨滴を空気流から分離でき、例えば暴風時であっても、雨滴を含む空気流が屋内側へ吹き込むのを確実に解消できる。 According to the ventilation structure configured as described above, as shown in FIG. 1, the first path T <b> 1 obliquely downward, the second path T <b> 2 whose middle part is bent like a letter, and the third path T <b> 3 obliquely upward Since the ventilation air is introduced into the indoor side through the continuous three-dimensional bent ventilation path T, raindrops can be separated from the airflow whenever the direction of the airflow changes. The airflow including raindrops can be reliably eliminated from blowing into the indoor side.
外ルーバ枠10および内ルーバー枠12の第3壁23が逆ハ字状に傾斜する状態で、両ルーバー枠10・12を保形枠体9に固定するので、雨滴を含む風が屋根面に沿って軒側から棟側へ向かって吹き抜けるとき、雨滴を第3壁23で受け止めて空気流から分離でき、従って、第3壁23が逆向きに傾斜配置してある場合に比べて、中央ルーバー枠11による雨滴の分離負荷を軽減し、雨滴の屋内への浸入をさらに確実に防止できる。
Since both the louver frames 10 and 12 are fixed to the shape retaining frame 9 with the
第2経路T2の入口を、外ルーバー枠10の第2壁22によって規定し、さらに、第2経路T2の出口側開口を、内ルーバー枠12の第2壁22でせき止めて出口を規定するので、第1経路T1から第2経路T2に吹き込んだ空気流が、第2経路T2を斜め下向きに吹き抜けるのを阻止できる。つまり、図5に示すように、第2経路T2に侵入した空気流を、第1反転部31と、第2反転部32とにほぼ直交状に流入させて、運動慣性力を利用した雨滴の分離を確実に行うことができる。
Since the inlet of the second path T2 is defined by the
図10は本発明の別実施例を示す。そこでは、中空のアルミニウム条材からなる下横枠9cの傾斜下端側内部に融雪用のヒーター62を配置して、下横枠9cの上面付近における雪や雨水の凍結を防ぐ点が先の実施例と異なる。下横枠9cの上面は、空気流から分離されて換気ルーバー1内を流下してきた雨水の排出口となるが、この分が凍結し、さらに下段側の外ルーバー枠10の外面を覆うように雪が積もると、換気ユニット1内を流下してきた水が凍結部分や雪でせき止められ、受壁18を乗越えて屋内側へ溢れるおそれがある。このような、寒冷期の漏水を防ぐために融雪用のヒーター62を設けている。
FIG. 10 shows another embodiment of the present invention. In this case, the
融雪用のヒーター62の電源としては、換気ユニット1の外面に配置した太陽電池63を利用できる。その場合には、例えば、換気ユニット1の長手方向の一部に太陽電池63を配置して、太陽電池63によって換気ユニット1の換気作用が阻害されるのを極力防止できるようにする。なお、太陽電池63で発電された電力は、換気開口2の近傍に設けた換気扇や、照明器具の電源として利用してもよい。もちろん、商用電源を太陽電池63と併用してヒーター62を稼動することができる。
As a power source for the
図11は、本発明の換気構造を折版屋根に適用した実施例を示す。そこでは、折版屋根屋根材56に固定した取付金具45で、換気ユニット1を支持した。また、折版屋根屋根材56の棟側の端部を、換気ユニット1の下面側まで突設して、折版屋根屋根材56これ自体が内樋52の機能を兼ねるようにした。雨水の吹き込みを防ぐために、折版屋根屋根材56の谷部はエプロン66で塞いであり、さらに谷部の上端が仕切り板65で塞いである。他は先の実施例と同じであるので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。
FIG. 11 shows an embodiment in which the ventilation structure of the present invention is applied to a folding roof. There, the
上記の実施例では、換気ユニット1を三角屋根状に組んで換気構造としたが、その必要はなく、例えば一対の換気ユニット1を垂直に起立配置して、両ユニットの上端を天板に相当する屋根材で覆う形態を採ることができる。その場合には、下横枠外9cを上横枠9bと同様のチャンネル断面状のアルミニウム条材で形成することができる。外ルーバー枠10と内ルーバー枠12とは、それぞれの第2壁22が上下互違い状に対向する状態で配置することができる。外ルーバー枠10と内ルーバー枠12とは、必ずしも同一構造である必要はなく、換気構造に要求される仕様に応じて、内ルーバー枠12の断面構造を変更することができる。
In the above embodiment, the
換気ユニット1の長手方向の一部に、透明なガラスやプラスチック材をはめ込んで、採光窓を形成することができる。本発明の換気構造は、実施例で説明した横葺屋根以外に、縦葺き屋根などにも適用できる。
A daylighting window can be formed by fitting a transparent glass or plastic material into a part of the longitudinal direction of the
1 換気ユニット
2 換気開口
9 保形枠体
9a 保形枠体の縦枠
9c 保形枠体の下横枠
10 外ルーバー枠
11 中央ルーバー枠
12 内ルーバー枠
21 第1壁
22 第2壁
23 第3壁
28 外ベース壁
29 内ベース壁
30 屈曲壁
31 第1反転部
32 第2反転部
45 取付金具
52 内樋
54 排水路
62 ヒーター
B 屋根下地
T 通気経路
T1 第1経路
T2 第2経路
T3 第3経路
DESCRIPTION OF
Claims (7)
換気ユニット1は、四角形に組まれる保形枠体9と、保形枠体9に対して多段列状に組み付けられる一群の外ルーバー枠10と、外ルーバー枠10の内面に直線列状に組み付けられる一群の中央ルーバー枠11と、中央ルーバー枠11の内面に多段列状に組み付けられる一群の内ルーバー枠12とを含み、
内外の両ルーバー枠10・12と中央ルーバー枠11とは縦横に交差する状態で内外方向に隣接配置されており、
各ルーバー枠10・11・12を通り抜ける通気経路Tが、隣接する外ルーバー枠10で規定される斜め下向きの第1経路T1と、隣接する中央ルーバー枠11で規定される中途部が屈曲する第2経路T2と、隣接する内ルーバー枠12で規定される斜め上向きの第3経路T3で構成してあることを特徴とする建物用の換気構造。 It is equipped with a ventilation unit 1 that stands and faces the ventilation opening 2,
The ventilation unit 1 includes a shape retaining frame 9 assembled in a quadrangular shape, a group of outer louver frames 10 assembled to the shape retaining frame 9 in a multistage array, and a linear array on the inner surface of the outer louver frame 10. A group of central louver frames 11 and a group of inner louver frames 12 assembled in an inner surface of the central louver frame 11 in a multi-stage manner,
Both the inner and outer louver frames 10 and 12 and the central louver frame 11 are adjacently arranged in the inner and outer directions in a state of intersecting vertically and horizontally,
The ventilation path T that passes through each louver frame 10, 11, 12 is a first path T 1 that is obliquely downward defined by the adjacent outer louver frame 10, and the middle part defined by the adjacent central louver frame 11 is bent. A ventilation structure for buildings, characterized in that it is composed of two paths T2 and a third path T3 obliquely upward defined by the adjacent inner louver frame 12.
外ルーバ枠10および内ルーバー枠12が、両者10・12の第3壁23が逆ハ字状に傾斜する状態で保形枠体9に固定してある請求項1記載の建物用の換気構造。 The first louver frame 10 and the inner louver frame 12 are received by the vertical frame 9a of the shape retaining frame 9, respectively, the second wall 22 contacting the central louver frame 11, and the first and first walls, respectively. Formed of an aluminum material having an irregular cross section including an oblique third wall 23 connecting the two walls 21 and 22;
The ventilation structure for buildings according to claim 1, wherein the outer louver frame (10) and the inner louver frame (12) are fixed to the shape-retaining frame body (9) with the third walls (23) of both (10, 12) inclined in an inverted C shape. .
各換気ユニット1の保形枠体9の下横枠9cが屋根下地Bに固定した取付金具45に締結固定してある請求項1または2または3記載の建物用の換気構造。 The upper surface of the ventilation opening 2 is covered with a pair of ventilation units 1 assembled in an inverted V shape,
The ventilation structure for buildings according to claim 1, 2 or 3, wherein the lower horizontal frame 9c of the shape retaining frame 9 of each ventilation unit 1 is fastened and fixed to a mounting bracket 45 fixed to the roof base B.
内樋52から導出した排水路54が屋根材56の外面に臨ませてある請求項4記載の建物用の換気構造。 Between the shape retaining frame 9 of each ventilation unit 1 facing the ventilation opening 2 and the roof base B, an inner collar 52 for receiving condensed water is arranged,
The ventilation structure for a building according to claim 4, wherein the drainage channel 54 led out from the inner wall 52 faces the outer surface of the roof material 56.
屈曲壁30の屈曲部外面と、内ベース壁29の端部内面とのそれぞれに、第2経路T2を通過する空気流を反転案内する第1反転部31と、第2反転部32とが形成してある請求項1から6のいずれかに記載の建物用の換気構造。 The central louver frame 11 integrally includes an outer base wall 28 and an inner base wall 29 that receive the outer louver frame 10 and the inner louver frame 12, and a bent wall 30 having a square cross section that connects the base walls 28 and 29. And
A first reversing portion 31 for reversing and guiding the air flow passing through the second path T2 and a second reversing portion 32 are formed on the outer surface of the bent portion of the bent wall 30 and the inner surface of the end portion of the inner base wall 29, respectively. The ventilation structure for buildings according to any one of claims 1 to 6.
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