JP3687586B2 - Shift actuator for transmission - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に搭載された変速機のシフトレバーをシフト方向に作動する変速機のシフトアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】
変速機のシフトレバーをシフト方向に作動する変速機のシフトアクチュエータとしては、一般に空気圧や油圧等の流体圧を作動源とした流体圧シリンダが用いられている。この流体圧シリンダを用いたシフトアクチュエータは、流体圧源と接続する配管が必要であるとともに、作動流体の流路を切り換えるための電磁切り換え弁を配設する必要があり、これらを配置するためのスペースを要するとともに、装置全体の重量が重くなるという問題がある。
【0003】
また近年、圧縮空気源や油圧源を具備していない車両に搭載する変速機のシフトアクチュエータとして、電動モータ式のアクチュエータが提案されている。電動モータによって構成したシフトアクチュエータは、流体圧シリンダを用いたアクチュエータのように流体圧源と接続する配管や電磁切り換え弁を用いる必要がないので、装置全体をコンパクトで且つ軽量に構成することができる。しかるに、電動モータを用いたアクチュエータにおいては、所定の作動力を得るために減速機構が必要となる。この減速機構としては、ボールネジ機構を用いたものと、歯車機構を用いたものが提案されている。これらボールネジ機構および歯車機構を用いたアクチュエータは、ボールネジ機構および歯車機構の耐久性および電動モータの耐久性、作動速度において必ずしも満足し得るものではない。
【0004】
そこで、本出願人は、耐久性に優れ、かつ、作動速度が速い変速機のシフトアクチュエータとして、変速機のシフトレバーに連結した作動部材と係合する作動ロッドと、該作動ロッドの外周面に配設された磁石可動体と、該磁石可動体を包囲して配設された筒状の固定ヨークと、該固定ヨークの内側に軸方向に併設された一対のコイルとを具備する変速機のシフトアクチュエータを特願2001−013163として提案した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
而して、上記作動ロッドおよび磁石可動体は質量が大きく、重力および車両の加速度の影響を受けるので、シフトアクチュエータの配置および車両の運転状態によって作動力が変化する。即ち、車両に搭載されるシフトアクチュエータは一般に水平に配置されるので、車両が傾斜路を走行している場合や加減速状態において上記作動ロッドおよび磁石可動体はそれぞれの方向の加速度と重力の影響を受ける。従って、運転状態によって作動力が減少した場合にはシフト作動力が不足する虞がある。
【0006】
本発明は上記事実に鑑みてなされたもので、その主たる技術的課題は、重力および加速度の影響をなくし、常に一定のシフト作動力を得ることができる変速機のシフトアクチュエータを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、上記技術的課題を解決するために、変速機のシフトレバーを装着したシフトレバー支持機構をシフト方向に回動する変速機のシフトアクチュエータであって、
該シフトレバー支持機構に中間部が連結された作動レバーと、該作動レバーの両端部にそれぞれ連結され上下方向に作動する第1のアクチュエータおよび第2のアクチュエータとを具備し、
該第1のアクチュエータおよび該第2のアクチュエータは、該作動レバーと連結する作動ロッドと、該作動ロッドの外周面に配設された磁石可動体と、該磁石可動体を包囲して配設された筒状の固定ヨークと、該固定ヨークの内側に軸方向に併設された一対のコイルとをそれぞれ具備している、
ことを特徴とする変速機のシフトアクチュエータが提供される。
【0008】
上記シフトレバー支持機構は略水平状態に配置されており、上記第1のアクチュエータおよび第2のアクチュエータはシフトレバー支持機構の下側に配置されている。上記一対のコイルの両側に磁性体が配設されていることが望ましい。また、該磁性体は、一対のコイルが捲回されたボビン内に配設されている。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に従って構成された変速機のシフトアクチュエータの好適実施形態を図示している添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
【0010】
図1は本発明に従って構成されたシフトアクチュエータを備えた変速操作装置の一実施形態の一部を破断して示す平面図、図2は図1におけるA−A線断面図、図3は図1におけるB−B線断面図である。
図示の実施形態における変速操作装置2は、後述するシフトレバー支持機構を支持する筒状のケーシング3と、該ケーシング3に装着されたセレクトアクチュエータ4およびシフトアクチュエータ7とから構成されている。ケーシング3は、一端部(図1および図2において右端部)における側部(図1において上側部)にセレクトアクチュエータ装着部31を備えているとともに、一端部(図1および図2において右端部)における下側部(図2において下側部)にシフトアクチュエータ装着部32を備えている。また、ケーシング3の中央部の下部には開口33が形成されている。
【0011】
上記のように構成されたケーシング3内には、コントロールシャフト35が回動可能に配設されている。即ち、コントロールシャフト35は、一端部(図1および図2において右端部)がケーシング3の一端部に配設された軸受361に回動可能に支持され、他端部(図1および図2において左端部)がケーシング3の他端部に配設された軸受362に回動可能に支持されている。このコントロールシャフト35にシフトレバー37が装着されている。このシフトレバー37は、上記コントロールシャフト35と嵌合する穴を備えた装着部371と該装着部371から径方向に突出して形成されたレバー部372とからなっており、レバー部372が図2に示すようにケーシング3の下部に形成された開口33を挿通して配設されている。シフトレバー37の装着部371にはコントロールシャフト35と嵌合する穴の内周面に形成された内歯スプライン部371aが設けられており、この内歯スプライン部371aがコントロールシャフト35の中央部に形成された外歯スプライン部351と軸方向に摺動可能にスプライン嵌合されている。このようにシフトレバー37を軸方向に摺動可能に支持するとともにケーシング3に回動可能に支持されたコントロールシャフト35は、ケーシング内に配設されたシフトレバー37を軸方向に摺動可能で且つ回動可能に支持するシフトレバー支持機構として機能する。なお、シフトレバー支持機構として機能するコントロールシャフト35は、図示の実施形態においてはケーシング3内に略水平状態に配置される。
【0012】
上述したようにシフトレバー支持機構としてのコントロールシャフト35によって軸方向に摺動可能で且つ回動可能に支持されたシフトレバー37は、レバー部372の先端部が第1のセレクト位置SP1、第2のセレクト位置SP2、第3のセレクト位置SP3、第4のセレクト位置SP4に配設された図示しない変速機のシフト機構を構成するシフトブロック301、302、303、304と適宜係合するようになっている。なお、図示の実施形態においては、第1のセレクト位置SP1は後進−1速段セレクト位置、第2のセレクト位置SP2は2速−3速段セレクト位置、第3のセレクト位置SP3は4速−5速段セレクト位置、第4のセレクト位置SP4は6速段セレクト位置に設定されている。
【0013】
次に、シフトレバー37を軸方向であるセレクト方向に作動するセレクトアクチュエータ4について、主に図1を参照して説明する。
図示の実施形態におけるセレクトアクチュエータ4は、駆動源となる電磁ソレノイド40と、該電磁ソレノイド40によって作動され上記シフトレバー37を作動せしめるセレクト作動機構50を具備している。電磁ソレノイド40は、セレクトアクチュエータ装着部31にボルト等の固着手段401によって取り付けられた筒状のケース41と、該ケース41内に配設された電磁コイル42と、該電磁コイル42内に配設された固定鉄心43と、該固定鉄心43の一端面(図1において上端面)と対向して同一軸上に配設された可動鉄心44と、該可動鉄心44に装着された作動ロッド45と、上記筒状のケース41の一端(図1および図2において上端)に取り付けられたカバー46を具備している。
【0014】
上記筒状のケース41は、一端(図1において上端)には中央部に穴412を有する端壁411を備えており、他端(図1において下端)が開放されている。上記電磁コイル42は、合成樹脂等の非磁性材からなる環状のボビン47に捲回されケース41の内周に沿って配設されている。上記固定鉄心43は、磁性材によって形成され、他端(図1において下端)にはフランジ部431が設けられており、このフランジ部431を介してケース41の他端側(図1において下端側)に装着されている。上記可動鉄心44は、磁性材によって形成され、固定鉄心43に対して軸方向に接離可能に構成されている。上記作動ロッド45は、ステンレス鋼等の非磁性材によって形成され、その一端部(図1において上端部)に小径部451が設けられている。このように構成された作動ロッド45は、小径部451を上記可動鉄心44の中央部に形成された穴441に挿通し、一端をカシメることにより可動鉄心44に装着する。このようにして可動鉄心44に一端部が装着された作動ロッド45は、他端部が上記固定鉄心43の中央部に形成された穴432を貫通して軸方向に摺動可能に配置され、ケーシング3の側方に設けられたセレクト作動機構収容室313内に進退可能に構成されている。この作動ロッド45の他端部にはボールジョイント452が設けられている。上記カバー46は、ビス48によってケース41の一端に装着され、ケース41の一端および可動鉄心44の一端部を覆う。
【0015】
次に、セレクト作動機構50について説明する。
図示の実施形態におけるセレクト作動機構50は、上記セレクト作動機構収容室313内に収容されており、第1のレバー51と第2のレバー52と第3のレバー53および第4のレバー54を具備している。第1のレバー51は、一端部が上下方向(図1において紙面に垂直な方向)に配設された支持軸55に装着されており、他端部が上記電磁ソレノイド40の作動ロッド45の他端部に設けられたボールジョイント452と摺動可能に連結されている。第2のレバー52は、一端部が上記支持軸55に装着されており、他端部には係合ピン56が取り付けられている。第3のレバー53は、一端部が上下方向(図1において紙面に垂直な方向)に配設された支持軸57に装着され、その他端部には長穴531が形成されており、この長穴531に上記第2のレバー52の他端部に取り付けられた係合ピン56が嵌合するようになっている。第4のレバー54は、一端部が上記支持軸57に装着されており、その他端部に形成された作動部541が図2に示すように上記シフトレバー37の装着部371に形成された係合溝371bに嵌合するように構成されている。
【0016】
図示の実施形態におけるセレクトアクチュエータ4を構成する電磁ソレノイド40およびセレクト作動機構50は以上のように構成されており、電磁コイル42に通電すると固定鉄心43が磁化され、可動鉄心44は固定鉄心43に吸引されて可動鉄心44即ち作動ロッド45には図1において下方への推力が発生する。この可動鉄心44即ち作動ロッド45に発生する推力の大きさは、電磁コイル42に供給する電力量によって決まる。電磁コイル42に通電することによって可動鉄心44即ち作動ロッド45が図1において下方に移動すると、上記第1のレバー51と第2のレバー52と第3のレバー53および第4のレバー54がそれぞれ図1において実線および破線で示す位置から2点鎖線で示す位置まで作動せしめられる。この結果、第4のレバー54の作動部541によって作動せしめられるシフトレバー37は、図2において実線で示す第1のセレクト位置SP1から第4のセレクト位置SP4まで作動せしめられる。
【0017】
図示の実施形態におけるセレクトアクチュエータ4は、図2に示すように上記電磁ソレノイド40の電磁コイル42に供給する電力量に対応して可動鉄心44即ち作動ロッド45に発生する推力の大きさと協働してシフトレバー37を上記第1のセレクト位置SP1、第2のセレクト位置SP2、第3のセレクト位置SP3、第4のセレクト位置SP4に位置規制するためのセレクト位置規制機構6を具備している。セレクト位置規制機構6は、上記コントロールシャフト35の中央部において上記シフトレバー37の装着部371の図2において右側に軸方向に摺動可能に配設された第1の移動リング61と第2の移動リング62を具備している。第1の移動リング61は、ケーシング3の内周面に設けられた第1のストッパー3aによって図2において左方への移動が規制される。第2の移動リング62は、ケーシング3の内周面に第1のストッパー3aより所定間隔をおいて図2において右側に設けられた第2のストッパー3bによって図2において左方への移動が規制され、ケーシング3の内周面に第2のストッパー3bより図2において右側に設けられた第3のストッパー3cによって図2において右方への移動が規制される。従って、第2の移動リング62は、第2のストッパー3bと第3のストッパー3cとの間を移動可能に構成されている。なお、上記第1の移動リング61は、上記第2のストッパー3bの内径より小径に形成されており、従って、第2のストッパー3bを越えて図2において右方へ作動することができる。
【0018】
上記第1の移動リング61とシフトレバー37の装着部371との間には第1の圧縮コイルばね63が配設され、第1の移動リング61と第2の移動リング62との間には第2の圧縮コイルばね64が配設されている。また、第2の移動リング62と第3のストッパー3cとの間には第3の圧縮コイルばね65が配設されている。なお、第2の圧縮コイルばね64のばね力は第1の圧縮コイルばね63のばね力より大きく設定されており、第3の圧縮コイルばね65のばね力は第2の圧縮コイルばね64のばね力より大きく設定されている。従って、第1の移動リング61は、第1のストッパー3aに当接せしめられ、第2の移動リング62は第2のストッパー3bに当接せしめられている。
【0019】
図示の実施形態におけるセレクトアクチュエータ4は以上のように構成されており、以下その作用について説明する。
セレクトアクチュエータ4の電磁ソレノイド40を構成する電磁コイル42に電力が供給されていないとき(非通電時)には、電磁ソレノイド40を構成する可動鉄心44と作動ロッド45およびセレクト作動機構50は図1において実線で示す状態に位置付けられている。そして、セレクト位置規制機構6を構成する第1の移動リング61および第2の移動リング62は第1の圧縮コイルばね63と第2の圧縮コイルばね64および第3の圧縮コイルばね65のばね力が釣り合った図2に示す状態に位置付けられ、この結果、シフトレバー37は第1の作動位置(P1)に位置付けられている。この第1の作動位置(P1)は本実施形態においては上述したように後進−1速段セレクト位置に設定されているので、電磁ソレノイド40が故障した場合にはセレクトアクチュエータ4はシフトレバー37を後進−1速段セレクト位置に位置付けることになる。従って、電磁ソレノイド40が故障した場合には、車両の発進が可能な1速段または後進段にシフトすることができるので、車両を修理工場などの所定の場所まで走行することができる。
【0020】
図1および図2に示す状態からセレクトアクチュエータ4の電磁ソレノイド40を構成する電磁コイル42に例えば2Vの電圧を印加すると、可動鉄心44は固定鉄心43に吸引され、可動鉄心44および作動ロッド45には図1において下方への推力が発生する。この結果、セレクト作動機構50を構成する各レバーが図1において実線で示す状態から2点鎖線で示す方向に作動され、図4の(a)に示すようにシフトレバー37が第1の圧縮コイルばね63のばね力に抗して図において右方に移動せしめられる。そして、シフトレバー37は、装着部371の右端面が第1の移動リング61に当接した位置で停止し、図4の(a)に示すように第2の作動位置(P2)に位置付けられる。
【0021】
次に、セレクトアクチュエータ4の電磁ソレノイド40を構成する電磁コイル42に例えば4Vの電圧を印加すると、可動鉄心44および作動ロッド45に発生する下方への推力が増大する。この結果、セレクト作動機構50を構成する各レバーが図1において2点鎖線で示す方向に更に作動され、図4の(b)に示すようにシフトレバー37が第1の移動リング61に当接した状態で第1の圧縮コイルばね63および第2の圧縮コイルばね64のばね力に抗して図において右方へ更に移動せしめられる。そして、シフトレバー37は、第1の移動リング61が第2の移動リング62に当接した位置で停止し、図4の(b)に示すように第3の作動位置(P3)に位置付けられる。
【0022】
次に、セレクトアクチュエータ4の電磁ソレノイド40を構成する電磁コイル42に例えば8Vの電圧を印加すると、可動鉄心44および作動ロッド45に発生する下方への推力が更に増大する。この結果、セレクト作動機構50を構成する各レバーが図1において2点鎖線で示す位置まで作動され、図4の(c)に示すようにシフトレバー37が第1の移動リング51を第2の移動リング62に当接した状態で第1の圧縮コイルばね63と第2の圧縮コイルばね64および第3の圧縮コイルばね65のばね力に抗して図において右方へ更に移動せしめられる。そして、シフトレバー37は、第2の移動リング62が第3のストッパー3cに当接した位置で停止し、図4の(c)に示すように第4の作動位置(P4)に位置付けられる。
【0023】
以上のように、変速操作装置2を構成するセレクトアクチュエータ4は、ケーシング3内に軸方向に摺動可能で且つ回動可能に支持されたシフトレバー37を電磁ソレノイド40によって作動するので、回転機構がないため耐久性が向上するとともに、電動モータを用いたアクチュエータのようにボールネジ機構や歯車機構からなる減速機構が不要となるので、コンパクトに構成することができるとともに、作動速度を速くすることができる。更に、図示のセレクトアクチュエータ4はセレクト位置規制機構6を備え、電磁コイル42に供給する電力量に対応して作動ロッド45に発生する推力に応じてシフトレバー37を複数のセレクト動位置に位置付けるように構成したので、1個の電磁ソレノイドによって複数のセレクト位置をとることができるため、コンパクトで且つ安価となる。
【0024】
図示の実施形態における変速操作装置2は、上記シフトレバー37の軸方向位置、即ちセレクト方向の位置を検出するためのセレクト位置検出センサ10を具備している。このセレクト位置検出センサ10はポテンショメータからなり、その回動軸101にレバー102の一端部が取り付けられており、このレバー102の他端部に取り付けられた係合ピン103が上記シフトレバー37の装着部371の側面に設けられた係合溝371cに係合している。従って、シフトレバー37が図2において左右に移動すると、レバー102が回動軸101を中心として揺動するため、回動軸101が回動してシフトレバー37の軸方向作動位置、即ちセレクト方向位置を検出することができる。
【0025】
また、図示の実施形態における変速操作装置2は、上記シフトレバー37の回動位置、即ちシフトストローク位置を検出するシフトストローク位置検出センサ11を具備している。このシフトストローク位置検出センサ11は、上記ケーシング31の他端(図2において左端)に装着されている。シフトストローク位置検出センサ11はポテンショメータからなり、その回動軸111がシフトレバー37とスプライン嵌合されているコントロールシャフト35の他端に連結されている。従って、シフトレバー37を装着したコントロールシャフト35が回動すると、シフトレバー37の回動位置即ちシフトストローク位置を検出することができる。
【0026】
次に、シフトアクチュエータ7について、主に図3を参照して説明する。
図示のシフトアクチュエータ7は、上記コントロールシャフト35をシフト方向に回動せしめる駆動源としての第1のアクチュエータ7aおよび第2のアクチュエータ7bと、該両アクチュエータによって作動されコントロールシャフト35を回動せしめる作動レバー8を具備している。第1のアクチュエータ7aおよび第2のアクチュエータ7aは、コントロールシャフト35の下側に上下方向に作動するように互いに並列に配設されケーシング3の一端部に設けられたシフトアクチュエータ装着部32にボルト、ナット等の固着手段701によって取り付けられている。上記作動レバー8は、その中間部にはピン孔81が形成されており、その両端部にそれぞれ連結部82、83を備えている。このように形成された作動レバー8は、コントロールシャフト35の一端部に軸芯に直交するように形成された穴352に挿入し、コントロールシャフト35に形成されたピン孔353と上記ピン孔81にピン84を嵌入することによってコントロールシャフト35に装着される。
【0027】
次に、第1のアクチュエータ7aについて説明する。
第1のアクチュエータ7aは、ケーシング71と、該ケーシング71の中心部に上下方向に摺動可能に配設された作動ロッド72と、該作動ロッド72の外周面に配設された磁石可動体73と、該磁石可動体73を包囲してケーシング71の内側に配設された筒状の固定ヨーク74と、該固定ヨーク74の内側に軸方向に併設された一対のコイル75、76とを具備している。
【0028】
ケーシング71は、図示の実施形態においてはステンレス鋼やアルミニウム合金等の非磁性材によって円筒状に形成されている。作動ロッド72は、ステンレス鋼等の非磁性材によって構成され、その上端部にはボールジョイント750が設けられている。このボールジョイント750に上記作動レバー8の一端部に設けられた連結部82を摺動可能に連結する。
【0029】
磁石可動体73は、作動ロッド72の外周面に装着され軸方向両端面に磁極を備えた環状の永久磁石731と、該永久磁石731の軸方向外側に配設された一対の可動ヨーク732、733とによって構成されている。図示の実施形態における永久磁石731は、図3において上端面がN極に着磁され、図3において下端面がS極に着磁されている。上記一対の可動ヨーク732、733は、磁性材によって環状に形成されている。このように構成された磁石可動体73は、その両側においてそれぞれ作動ロッド72に装着されたスナップリング734、735によって位置決めされて、軸方向の移動が規制されている。
【0030】
上記固定ヨーク74は、磁性材によって筒状に形成されており、上記ケーシング71の内周面に装着されている。固定ヨーク74の内側には、一対のコイル75、76が配設されている。この一対のコイル75、76は、合成樹脂等の非磁性材によって形成され上記固定ヨーク74の内周に沿って装着されたボビン77に捲回されている。一対のコイル75、76は、図示しない電源回路に接続するようになっている。図示の実施形態においては、ボビン77内には一対のコイル75、76の両側に磁性体781、782が配設されている。この磁性体781、782は、鉄等の磁性材によって環状に形成されている。
【0031】
上記ケーシング71の上端部には、端壁79が装着されている。この端壁79は、ステンレス鋼やアルミニウム合金或いは適宜の合成樹脂等の非磁性材によって形成されている。端壁79とケーシング71の下端壁710には、そのそれぞれ中心部に上記作動ロッド72が挿通する穴791、711が設けられている。この穴791、711を挿通して配設される作動ロッド72は、穴791、711の内周面によって軸方向に摺動可能に支持される。
【0032】
次に、第2のアクチュエータ7bについて説明する。
なお、第2のアクチュエータ7bは上記第1のアクチュエータ7aと実質的に同一の構成であり、従って、同一部材には同一符号を付してその説明を省略する。第2のアクチュエータ7bを構成する作動ロッド72の上端部にはボールジョイント750が設けられており、このボールジョイント750に上記作動レバー8の他端部に設けられた連結部83が摺動可能に連結される。
【0033】
図示の実施形態におけるシフトアクチュエータ7は以上のように構成されており、以下その作動について図5を参照して説明する。
シフトアクチュエータ7を構成する第1のアクチュエータ7aおよび第2のアクチュエータ7bは、それぞれ作動ロッド72に配設された磁石可動体73と固定ヨーク74および一対のコイル75、76とによって構成されるリニアモータの原理によって作動する。以下その作動について図5を参照して説明する。
第1のアクチュエータ7aおよび第2のアクチュエータ7bは、図5の(a)乃至図5の(d)に示すように永久磁石731のN極、一方の可動ヨーク732、一方のコイル75、固定ヨーク74、他方のコイル76、他方の可動側ヨーク733、永久磁石731のS極を通る磁気回路730が形成される。
【0034】
作動ロッド72の作動位置が図5の(a)に示すニュートラル位置(中立位置)にある状態で、一対のコイル75、76に図5の(a)で示す方向にそれぞれ反対方向の電流を流すと、フレミングの左手の法則に従って、磁石可動体73即ち作動ロッド72には図5の(a)において矢印で示すように下方に推力が発生する。また、作動ロッド72の作動位置がニュートラル位置(中立位置)にある状態で、一対のコイル75、76に図5の(b)で示す方向(図5の(a)と反対方向)にそれぞれ反対方向の電流を流すと、フレミングの左手の法則に従って、磁石可動体73即ち作動ロッド72には図5の(b)において矢印で示すように上方に推力が発生する。
【0035】
従って、第1のアクチュエータ7aの一対のコイル75、76に図5の(a)で示す方向にそれぞれ電流を流し、第2のアクチュエータ7bの一対のコイル75、76に図5の(b)で示す方向にそれぞれ電流を流すと、第1のアクチュエータ7aの作動ロッド72は下方に移動せしめられ、第2のアクチュエータ7bの作動ロッド72は上方に移動せしめられる。この結果、第1のアクチュエータ7aの作動ロッド72および第2のアクチュエータ7bの作動ロッド72とそれぞれボールジョイント750および750を介して連結されている作動レバー8を介してコントロールシャフト32が図3において時計方向に回動する。従って、コントロールシャフト35とスプライン嵌合されているシフトレバー37が第1の方向にシフト作動せしめられる。そして、第1のアクチュエータ7aの磁石可動体73即ち作動ロッド72が図5の(c)で示す位置に達し、第2のアクチュエータ7bの作動ロッド72が図5の(d)で示す位置に達すると、上記シフトストローク位置検出センサ11からの信号に基づいて図示しないコントローラが一方のシフトストロークエンド即ちギヤイン位置まで作動せしめられたと判断して、第1のアクチュエータ7aの一対のコイル75、76および第2のアクチュエータ7b一対のコイル75、76への通電を遮断する。
【0036】
一方、第1のアクチュエータ7aの一対のコイル75、76に図5の(b)で示す方向にそれぞれ電流を流し、第2のアクチュエータ7bの一対のコイル75、76に図5の(a)で示す方向にそれぞれ電流を流すと、第1のアクチュエータ7aの作動ロッド72は上方に移動せしめられ、第2のアクチュエータ7bの作動ロッド72は下方に移動せしめられる。この結果、第1のアクチュエータ7aの作動ロッド72および第2のアクチュエータ7bの作動ロッド72とそれぞれボールジョイント750を介して連結されている作動レバー8を介してコントロールシャフト32が図3において反時計方向に回動する。従って、コントロールシャフト35とスプライン嵌合されているシフトレバー37が第2の方向にシフト作動せしめられる。そして、第1のアクチュエータ7aの磁石可動体73即ち作動ロッド72が図5の(d)で示す位置に達し、第2のアクチュエータ7bの作動ロッド72が図5の(c)で示す位置に達すると、上記シフトストローク位置検出センサ11からの信号に基づいて図示しないコントローラが一方のシフトストロークエンド即ちギヤイン位置まで作動せしめられたと判断して、第1のアクチュエータ7aの一対のコイル75、76および第2のアクチュエータ7bの一対のコイル75、76への通電を遮断する。
【0037】
ここで、上記シフトアクチュエータ7を構成する第1のアクチュエータ7aおよび第2のアクチュエータ7bの駆動力について図6を参照して説明する。
第1の第1のアクチュエータ7aの磁石可動体73即ち作動ロッド72を下方に作動させる際の第1のアクチュエータ7aの駆動力を図6の(a)にしめす。第2のアクチュエータ7bの駆動力を図6の(b)に示す。逆に、第1の第1のアクチュエータ7aの磁石可動体73即ち作動ロッド72を上方に作動させる際の第1のアクチュエータ7aの駆動力を図6の(b)にしめす。第2のアクチュエータ7bの駆動力を図6の(a)に示す。図6の(a)および図6の(b)おいて、破線(B)は磁石可動体73と固定ヨーク74および一対のコイル75、76とによって構成されるリニアモータの原理による推力特性、1点鎖線(C)は上記永久磁石731と磁性体781との吸引力、1点鎖線(D)は永久磁石731と磁性体782との吸引力、実線(A)は一対のコイル75、76に通電したときの第1のアクチュエータ7aおよび第2のアクチュエータ7bの駆動力である。即ち、実線(A)で示す一対のコイル75、76に通電したときの第1のアクチュエータ7aおよび第2のアクチュエータ7bの駆動力は、破線(B)で示す磁石可動体73と固定ヨーク74および一対のコイル75、76とによって構成されるリニアモータの原理による推力と1点鎖線(C)および(D)で示す永久磁石731と磁性体781および782との吸引力とを合成したものとなる。
【0038】
一方、図示の実施形態における第1のアクチュエータ7aおよび第2のアクチュエータ7bは、一対のコイル75、76の両側に一対の磁性体781、782が配設されているので、一対のコイル75、76への非通電時でも1点鎖線(C)および(D)で示す永久磁石731と磁性体781および782との吸引力が働いている。この吸引力は、永久磁石731および可動ヨーク732、733と磁性体781または782が接近するに従って大きくなり、シフトストロークエンドで最も大きい。例えば、第1のアクチュエータ7aが図5の(d)の状態から磁石可動体73即ち作動ロッド72を下方に作動させる際には、永久磁石731と磁性体781との吸引力がギヤイン位置におけるニュートラル位置側への移動、即ち変速機のギヤ抜けを阻止する力、即ち自己保持機能として働く。このとき、第2のアクチュエータ7bは図5の(c)の状態から磁石可動体73即ち作動ロッド72を上方に作動し、永久磁石731と磁性体782との吸引力がギヤイン位置におけるニュートラル位置側への移動、即ち変速機のギヤ抜けを阻止する力として働く。このように、ギヤイン位置においては第1のアクチュエータ7aおよび第2のアクチュエータ7bの磁石可動体73の永久磁石731および磁性体781、782が変速機のギヤ抜けを阻止する力、即ち自己保持機能として働く。一般に、変速機のシフト機構はギヤ抜けを防止するために、シフトストロークエンド即ちギヤイン位置に作動された状態を保持するためのディテント機構を備えているが、第1のアクチュエータ7aおよび第2のアクチュエータ7bはシフトストロークエンド付近での磁石可動体73の永久磁石731および磁性体781、782との吸引力はディテント機能として働くことになる。
【0039】
以上のように図示の実施形態におけるシフトアクチュエータ7は、シフトレバー37を装着したコントロールシャフト35の下側に上下方向に作動するように互いに並列に配設された第1のアクチュエータ7aおよび第2のアクチュエータ7bと、中間部がコントロールシャフト35に装着された作動レバー8とからなり、第1のアクチュエータ7aの作動ロッド72が作動レバー8の一端部と連結され、第2のアクチュエータ7bの作動ロッド72が作動レバー8の他端部と連結されているので、第1のアクチュエータ7aの作動ロッド72および磁石可動体73と第2のアクチュエータ7bの作動ロッド72および磁石可動体73に作用する重力影響を互いに相殺することができる。また、第1のアクチュエータ7aおよび第2のアクチュエータ7bは上記のように上下方向に作動するように配設されているので、車両の加減速による加速度の影響を受けることもないとともに、作動ロッド72、72の摺動抵抗も極めて小さくなる。従って、図示の実施形態におけるシフトアクチュエータ7によれば、第1のアクチュエータ7aの一対のコイル75、76および第2のアクチュエータ7bの一対のコイル75、76に供給する電力に対して常に一定のシフト作動力を得ることができる。
【0040】
以上、本発明をセレクトアクチュエータとともに変速操作装置を構成するシフトアクチュエータに適用した例を示したが、本発明によるシフトアクチュエータは例えば手動変速機構においてシフト方向への操作力をアシストするシフトアシスト装置に適用することができる。
【0041】
【発明の効果】
本発明による変速機のシフトアクチュエータは以上のように構成されているので、以下に述べる作用効果を奏する。
【0042】
即ち、本発明によれば、変速機のシフトレバーを装着したシフトレバー支持機構をシフト方向に回動する変速機のシフトアクチュエータは、シフトレバー支持機構に中間部が連結された作動レバーと、該作動レバーの両端部にそれぞれ連結され該作動レバーを上下方向に作動する第1のアクチュエータおよび第2のアクチュエータとを具備し、第1のアクチュエータおよび第2のアクチュエータが作動レバーと連結する作動ロッドと、該作動ロッドの外周面に配設された磁石可動体と、該磁石可動体を包囲して配設された筒状の固定ヨークと、該固定ヨークの内側に軸方向に併設された一対のコイルとをそれぞれ具備しているので、第1のアクチュエータの作動ロッドおよび磁石可動体と第2のアクチュエータの作動ロッドおよび磁石可動体に作用する重力影響を互いに相殺することができ、また、車両の加減速による加速度の影響を受けることもないとともに、作動ロッドの摺動抵抗も極めて小さくなる。従って、本発明による変速操作装置を構成するシフトアクチュエータによれば、第1のアクチュエータの一対のコイルおよび第2のアクチュエータの一対のコイルに供給する電力に対して常に一定のシフト作動力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成されたシフトアクチュエータを備えた変速操作装置の一実施形態を示すもので、一部を破断して示す平面図。
【図2】図1におけるA−A線断面図。
【図3】図1におけるB−B線断面図。
【図4】図1に示す変速操作装置を構成するセレクトアクチュエータの作動説明図。
【図5】本発明に従って構成されたシフトアクチュエータの作動説明図。
【図6】本発明に従って構成されたシフトアクチュエータの駆動力を示す説明図。
【符号の説明】
2:変速操作装置
3:ケーシング
35:コントロールシャフト
361、362:軸受
37:シフトレバー
4:セレクトアクチュエータ
40:電磁ソレノイ
41:筒状のケース
42:電磁コイル
43:固定鉄心
44:可動鉄心
45:作動ロッド
452:ボールジョイント
46:カバー
50:セレクト作動機構
51:第1のレバー
52:第2のレバー
53:第3のレバー
54:第4のレバー
6:セレクト位置規制機構
61:第1の移動リング
62:第2の移動リング
63:第1の圧縮コイルばね
64:第2の圧縮コイルばね
65:第3の圧縮コイルばね
7:シフトアクチュエータ
7a:第1のアクチュエータ
7b:第2のアクチュエータ
51:ケーシング
72:作動ロッド
73:磁石可動体
731:永久磁石
732、733:可動ヨーク
74:固定ヨーク
75、76:コイル
77:ボビン
581、582:磁性体
8:作動レバー
10:セレクト位置検出センサ
11:シフトストローク位置検出センサ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a shift actuator for a transmission that operates a shift lever of a transmission mounted on a vehicle in a shift direction.
[0002]
[Prior art]
As a shift actuator of a transmission that operates a shift lever of a transmission in the shift direction, a fluid pressure cylinder using a fluid pressure such as air pressure or hydraulic pressure as an operation source is generally used. This shift actuator using a fluid pressure cylinder requires a pipe connected to a fluid pressure source, and an electromagnetic switching valve for switching the flow path of the working fluid. There is a problem that space is required and the weight of the entire apparatus increases.
[0003]
In recent years, an electric motor type actuator has been proposed as a shift actuator for a transmission mounted on a vehicle that does not include a compressed air source or a hydraulic pressure source. The shift actuator constituted by an electric motor does not require the use of piping or an electromagnetic switching valve connected to a fluid pressure source unlike an actuator using a fluid pressure cylinder, so that the entire apparatus can be configured to be compact and lightweight. . However, in an actuator using an electric motor, a speed reduction mechanism is required to obtain a predetermined operating force. As this reduction mechanism, a mechanism using a ball screw mechanism and a mechanism using a gear mechanism have been proposed. These actuators using the ball screw mechanism and the gear mechanism are not necessarily satisfactory in terms of the durability of the ball screw mechanism and the gear mechanism, the durability of the electric motor, and the operating speed.
[0004]
Therefore, the present applicant, as a shift actuator of a transmission having excellent durability and a high operating speed, has an operating rod engaged with an operating member connected to a shift lever of the transmission, and an outer peripheral surface of the operating rod. A transmission comprising: a magnet movable body disposed; a cylindrical fixed yoke disposed so as to surround the magnet movable body; and a pair of coils provided in the axial direction inside the fixed yoke. A shift actuator has been proposed as Japanese Patent Application No. 2001-013163.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
Thus, the actuating rod and the magnet movable body have large mass and are affected by gravity and acceleration of the vehicle, so that the actuating force changes depending on the arrangement of the shift actuator and the driving state of the vehicle. That is, since the shift actuator mounted on the vehicle is generally arranged horizontally, the operating rod and the magnet movable body are affected by acceleration and gravity in each direction when the vehicle is traveling on an inclined road or in an acceleration / deceleration state. Receive. Therefore, when the operating force decreases depending on the driving state, the shift operating force may be insufficient.
[0006]
The present invention has been made in view of the above-described facts, and a main technical problem thereof is to provide a shift actuator for a transmission that can eliminate the influence of gravity and acceleration and always obtain a constant shift operating force. .
[0007]
[Means for Solving the Problems]
According to the present invention, in order to solve the above technical problem, there is provided a shift actuator for a transmission that rotates a shift lever support mechanism equipped with a shift lever of the transmission in a shift direction,
An actuating lever having an intermediate portion coupled to the shift lever support mechanism, and a first actuator and a second actuator respectively coupled to both ends of the actuating lever and operating in the vertical direction;
The first actuator and the second actuator are disposed so as to surround an operating rod connected to the operating lever, a movable magnet disposed on an outer peripheral surface of the operating rod, and the movable magnet. Each having a cylindrical fixed yoke and a pair of coils axially provided inside the fixed yoke,
A shift actuator for a transmission is provided.
[0008]
The shift lever support mechanism is disposed in a substantially horizontal state, and the first actuator and the second actuator are disposed below the shift lever support mechanism. It is desirable that a magnetic material is disposed on both sides of the pair of coils. The magnetic body is disposed in a bobbin around which a pair of coils are wound.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a preferred embodiment of a shift actuator for a transmission constructed according to the present invention will be described in more detail with reference to the accompanying drawings.
[0010]
FIG. 1 is a plan view showing a part of an embodiment of a speed change operation device including a shift actuator constructed according to the present invention, FIG. 2 is a sectional view taken along line AA in FIG. 1, and FIG. It is BB sectional drawing in FIG.
The
[0011]
A
[0012]
As described above, the
[0013]
Next, the select actuator 4 that operates the
The select actuator 4 in the illustrated embodiment includes an
[0014]
The
[0015]
Next, the
The
[0016]
The
[0017]
The select actuator 4 in the illustrated embodiment cooperates with the magnitude of thrust generated in the
[0018]
A first
[0019]
The select actuator 4 in the illustrated embodiment is configured as described above, and the operation thereof will be described below.
When power is not supplied to the
[0020]
When a voltage of 2 V, for example, is applied to the
[0021]
Next, when a voltage of 4 V, for example, is applied to the
[0022]
Next, when a voltage of 8 V, for example, is applied to the
[0023]
As described above, the select actuator 4 constituting the speed
[0024]
The
[0025]
Further, the speed
[0026]
Next, the shift actuator 7 will be described mainly with reference to FIG.
The illustrated shift actuator 7 includes a
[0027]
Next, the
The
[0028]
In the illustrated embodiment, the
[0029]
The magnet
[0030]
The fixed
[0031]
An
[0032]
Next, the
The
[0033]
The shift actuator 7 in the illustrated embodiment is configured as described above, and the operation thereof will be described below with reference to FIG.
The
As shown in FIGS. 5A to 5D, the
[0034]
When the operating position of the operating
[0035]
Therefore, a current is passed through the pair of
[0036]
On the other hand, a current is passed through the pair of
[0037]
Here, the driving force of the
FIG. 6A shows the driving force of the
[0038]
On the other hand, the
[0039]
As described above, the shift actuator 7 in the illustrated embodiment has the
[0040]
As described above, the present invention is applied to the shift actuator that constitutes the shift operation device together with the select actuator. However, the shift actuator according to the present invention is applied to, for example, a shift assist device that assists the operation force in the shift direction in the manual transmission mechanism. can do.
[0041]
【The invention's effect】
Since the shift actuator of the transmission according to the present invention is configured as described above, the following effects can be obtained.
[0042]
That is, according to the present invention, a shift actuator of a transmission that rotates a shift lever support mechanism equipped with a shift lever of the transmission in a shift direction includes an operation lever having an intermediate portion coupled to the shift lever support mechanism, A first actuator and a second actuator, which are respectively connected to both ends of the actuating lever and actuate the actuating lever in the vertical direction; an actuating rod for connecting the actuating lever with the first actuator and the second actuator; A movable magnet disposed on the outer peripheral surface of the operating rod; a cylindrical fixed yoke disposed so as to surround the movable magnet; and a pair of axially provided inside the fixed yoke And the movable rod and the magnet movable body of the first actuator, and the movable rod and the magnet movable body of the second actuator. It can be canceled out gravity effects acting each other, with nor influenced the acceleration due to deceleration of the vehicle, very small even sliding resistance of the rod. Therefore, according to the shift actuator constituting the speed change operating device according to the present invention, a constant shift operating force is always obtained with respect to the electric power supplied to the pair of coils of the first actuator and the pair of coils of the second actuator. Can do.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view showing a part of a speed change operation apparatus including a shift actuator constructed according to the present invention, with a part thereof broken away.
FIG. 2 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG.
3 is a cross-sectional view taken along line BB in FIG.
FIG. 4 is an operation explanatory view of a select actuator constituting the speed change operating device shown in FIG. 1;
FIG. 5 is an operation explanatory diagram of a shift actuator configured according to the present invention.
FIG. 6 is an explanatory diagram showing a driving force of a shift actuator configured according to the present invention.
[Explanation of symbols]
2: Shifting operation device
3: Casing
35: Control shaft
361, 362: Bearing
37: Shift lever
4: Select actuator
40: Electromagnetic solenoid
41: Cylindrical case
42: Electromagnetic coil
43: Fixed iron core
44: Movable iron core
45: Actuating rod
452: Ball joint
46: Cover
50: Select operation mechanism
51: First lever
52: Second lever
53: Third lever
54: Fourth lever
6: Select position restriction mechanism
61: First moving ring
62: Second moving ring
63: First compression coil spring
64: Second compression coil spring
65: Third compression coil spring
7: Shift actuator
7a: first actuator
7b: Second actuator
51: casing
72: Actuating rod
73: Magnet movable body
731: Permanent magnet
732, 733: Movable yoke
74: Fixed yoke
75, 76: Coil
77: Bobbin
581 and 582: Magnetic material
8: Actuating lever
10: Select position detection sensor
11: Shift stroke position detection sensor
Claims (4)
該シフトレバー支持機構に中間部が連結された作動レバーと、該作動レバーの両端部にそれぞれ連結され上下方向に作動する第1のアクチュエータおよび第2のアクチュエータとを具備し、
該第1のアクチュエータおよび該第2のアクチュエータは、該作動レバーと連結する作動ロッドと、該作動ロッドの外周面に配設された磁石可動体と、該磁石可動体を包囲して配設された筒状の固定ヨークと、該固定ヨークの内側に軸方向に併設された一対のコイルとをそれぞれ具備している、
ことを特徴とする変速機のシフトアクチュエータ。A shift actuator for a transmission that rotates a shift lever support mechanism mounted with a shift lever of the transmission in a shift direction,
An actuating lever having an intermediate portion coupled to the shift lever support mechanism, and a first actuator and a second actuator respectively coupled to both ends of the actuating lever and operating in the vertical direction;
The first actuator and the second actuator are disposed so as to surround an operating rod connected to the operating lever, a movable magnet disposed on an outer peripheral surface of the operating rod, and the movable magnet. Each having a cylindrical fixed yoke and a pair of coils axially provided inside the fixed yoke,
A shift actuator for a transmission.
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