JP3684916B2 - Clothes dryer - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は衣類乾燥機に係り、特に家庭で使用される衣類乾燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の回転ドラム式の衣類乾燥機の乾燥方式は排気乾燥方式と除湿乾燥方式が知られている。ところが、排気乾燥方式は衣類の水分が居室内に充満して湿気による不快感が生じる欠点を有しており、また除湿乾燥方式は乾燥効率の低下や乾燥コストが高くつく等の欠点を有している。
【0003】
そして、これらの欠点を解消する乾燥方式として、特開平9−75594号公報に記載されているように、排気乾燥方式と除湿乾燥方式を使い分ける衣類乾燥機が提案されている。
【0004】
つまり、衣類乾燥機内にある循環風路の一部に外気と通じる開閉可能な蓋を設けることにより、除湿乾燥方式による乾燥を行う場合には蓋を閉じて除湿乾燥を行い、排気乾燥方式による乾燥を行う場合には蓋を開いて排気乾燥を行うものである。
【0005】
この衣類乾燥機によれば、衣類に含まれる水分量が多いときには使用者が蓋を閉じて除湿乾燥方式による乾燥を行い、衣類に含まれる水分量が少ないときには蓋を開いて排気乾燥方式による乾燥を行うことで、居室内の湿気による不快感をなくし、乾燥効率の向上や、乾燥コストを低く抑えることができるという効果を達成できるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では衣類乾燥機の循環風路に設けられた外気と通じる蓋を開閉するかどうかの判断は使用者に任されていた。従って、
(1)衣類の水分量が多いかどうかの判断や、衣類量が多い場合の蓋の開閉判断が難しいという問題があり、これらの判断の違いによって例えば、衣類量が多いにもかかわらず蓋17を開けた状態で乾燥運転を行うことにより居室内の湿度が高くなったり、衣類の量が少ないにもかかわらず蓋を閉じた状態で乾燥運転を行うことにより乾燥コストが高くなったりする。
【0007】
(2)使用者が衣類乾燥機の運転毎に衣類の水分量についての判断をして蓋を開閉するため衣類乾燥機の利便性に問題がある。
【0008】
(3)水分量が多い場合でも乾燥運転の全期間を蓋を閉じて運転すると乾燥コストが高くなるため、乾燥コストを低減するために蓋を開けることが必要となるが、この蓋開放のタイミングが早いと居室内の湿度が高くなる。
【0009】
という問題があった。
【0010】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、衣類の状況に応じて衣類乾燥機に設置された蓋の開放を自動化し、乾燥コストの低減と居室内の湿度の上昇を抑えた衣類乾燥機を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は 水分を含んだ被乾燥物を収納して回転するドラムと、このドラム内に送り込む空気を加熱するヒータと、前記ドラム内に前記ヒータで加熱した空気を流入させる送風装置と、前記ヒータと前記送風装置の間に設けられた循環風路と、この循環風路途中に設けられ機外空気と通じる開閉自在な開閉蓋と、この開閉蓋を制御する制御手段を有する衣類乾燥機において、前記制御手段は、前記被乾燥物の量に応じて前記開閉蓋を開くことを特徴とする。
具体的には、前記制御手段は前記被乾燥物の布量を検出する布量検出手段によって布量を検知し、前記布量が基準値より多い場合は高乾燥時に前記開閉蓋を開放し、前記布量が前記基準値より少ない場合は低乾燥時に前記開閉蓋を開放することを特徴とする。
または、前記制御手段は運転開始後の前記ドラムの温度の上昇に応じて前記被乾燥物の布量を検知し、前記布量が基準値より多い場合は高乾燥時に前記開閉蓋を開放し、前記布量が前記基準値より少ない場合は低乾燥時に前記開閉蓋を開放することを特徴とする。
または、前記制御手段は運転開始後の前記ドラムの温度の上昇に応じて前記被乾燥物の布量を検知し、前記制御手段は、前記布量が基準値より少ない場合には前記基準値より多い場合に比べて早く前記蓋を開放することを特徴とする。
上記の衣類乾燥機において、使用者が前記開閉蓋を閉じて運転することを選択した場合には、前記制御手段は前記開閉蓋を閉じた状態で運転するとよい。
また、使用者が予め前記被乾燥物の乾燥度を設定した場合には、前記制御手段は設定された前記乾燥度のときに乾燥運転を終了するとよい
この構成によれば、布量に応じた蓋の開放のタイミングを自動的に行うことができるため、乾燥コストの低減と居室内の温度の上昇を抑えることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例になる衣類乾燥機の構成を図面を用いて説明する。
【0013】
図1及び図2において、外枠1内に設けられたドラム4は被乾燥物である衣類等を入れる衣類乾燥室になっており、開閉可能なドア2を開き衣類投入口2aを介して衣類が投入される。ドラム4の前側は外枠1のフロント内面に取り付けたドラム支持体5に支持され、後側は乾燥機内の空気の循環と熱交換器の両方を併せ持つ熱交換ファン6(すなわち送風装置)の保持機能を有するファンケーシング8に回転自在に支持されている。
【0014】
ドラム4の後部側に電動機10の回転によりドラムベルト9を介して伝達され、これによってドラム4が回転駆動される。これと同時に熱交換ファン6にもファンベルト13を介して電動機10の回転が伝達されて熱交換ファン6が回転駆動される。
【0015】
衣類乾燥機内外の温度や乾燥機内の湿度の検知は温度センサー及び湿度センサーを用いて行う。温度センサーは通常はサーミスタ等を利用したものが用いられ、湿度センサーは図3に示すような構造の湿度センサーが用いられる。図3に示す湿度センサーは、アルミナ基板301上にある有機感湿材302が空気中の湿度を吸収してイオンとなり、くし状電極303間に電気を通す度合が変化することを利用する。すなわち、湿度センサー周囲の湿度が高くなるに従ってイオンの数が増して抵抗値が低くなり、反対に湿度が低くなるとイオンの数が減少して抵抗値が高くなることを利用したものである。
【0016】
このような湿度センサーの特性は図4のようになっている。図4は湿度センサーの電極304,305間に5Vの電圧をかけた時の横軸を湿度、縦軸を電極間の電気抵抗としたグラフである。
【0017】
本実施例では、図1に示すように衣類乾燥機外の気温は冷却風取り込口14a近傍の補強板8aに取り付けてある温度センサー21によって検知し、乾燥機内の温度はドラム排気口4a近傍のファンケーシング8に取り付けた温度センサー22によって検知する。又、乾燥機内の湿度はドラム排気口4a近傍のファンケーシング8に取り付けた湿度センサー23によって検知する。
【0018】
次に、衣類を乾燥させる空気の循環風路について図1を用いて説明する。
【0019】
熱交換ファン6により循環ダクト12内に送風された空気は、ドラム4の前側に設置されたヒータ7で暖められて、ドラム4内に導かれ衣類を加熱して水分を蒸発させる。衣類から蒸発した水分は循環風と共にフィルター11を通過し、ドラム4後側壁のドラム排気口4aを通りファンケーシング8の循環側に流入し、循環ダクト12に戻ることにより空気が一巡し、循環風路が構成される。ここで、ドラム排気口4aから流入した循環風は水分を含んでおり、この水分を含んだ空気は裏板14に設けた冷却風取り込み口14aより吸気した冷却風により熱交換ファン6で冷却され、水蒸気が凝結されて水となり排水口50から排出される。
【0020】
電動機10及びヒータ7を制御するマイクロコンピュータ等のコントローラ
15は乾燥機前面下部でパネル16の裏側に取り付けられ、その反対側のパネル16の表側には運転制御部16aが取り付けられる。
【0021】
循環ダクト12の一部(図1では衣類乾燥機前面)には機外と通じる開閉自在な開閉手段が設けられている。これは例えば図5に示す蓋17のようなものである。図5は図1のAーAで示す部分断面図である。
【0022】
この蓋17は、循環風路12の一部を構成する本体前面下部のパネル16の一部を長方形(横3cm×縦10cm)に切り取り、その部分に設けてある。蓋17は回動支点17aを中心に開閉するようになっており回動支点17aはピンによってパネル16に支持されている。通常はバネ18の力により蓋17が閉まっている。そして蓋17を開くときは、コントローラ15の指令によりソレノイド19に通電することによりアーム20が突出してガイドリブ17bを押すことによって蓋17を開ける。蓋17を閉じる場合には手動で行うが、別途自動化してもよい。
【0023】
又、蓋17は循環ダクト12途中に設けられ、機外に開放するような構成であれば図5に示す方式以外の例えば上下や左右にスライドして開閉するもの等であってもよい。
【0024】
次に衣類乾燥機のコントローラ15の内部回路を図6で説明する。コントローラ15は駆動回路,マイクロコンピュータ,電源回路等により構成され、電動機10,ヒータ7,蓋17用のソレノイド19等を駆動制御するものである。
【0025】
衣類の乾燥コースについては、例えば図7に示すパネルのCで示す枠内にあるように通常の衣類を乾燥させる「標準コース」,洗濯物の除菌効果を高めたい時に使用する「除菌コース」、その他「毛布」「セータ」「ズック」等の被乾燥物の種類に適した乾燥コースがある。
【0026】
次に各乾燥コース毎の処理手順を説明する。
【0027】
(1)標準コース
標準コースの処理手順はコントローラ15(制御装置)によって図8のように行われる。
【0028】
すなわち、使用者が乾燥機内に被乾燥物を投入してドア2を閉じ、ステップ101で標準コースを選択して図7に示すパネルのSで示す枠内にあるスタートボタンを押す。尚、この際、使用者は排気乾燥を行わない場合には、図7のパネルのRの枠内にあるスイッチによって蓋17が開かない状態の「ロック」モードで乾燥運転を行うことができる。また、衣類の仕上げ乾燥度を図7に示すDの枠内の乾燥具合選択ボタンで選択することができる。
【0029】
ドラムが回転し始め、ドラム内の衣類等にヒータにより暖められた空気が送風される。このとき蓋17は閉じた状態となっている。
【0030】
これにより乾燥機のドラム出口の温度(ドラム排気温度)は徐々に上昇し始める。
【0031】
次に、ステップ102で布量を検知する。
【0032】
ドラム排気温度の上昇の割合は図9に示すように乾燥機内の衣類の量によって異なる。一般に被乾燥物の量が多い場合は、少ない場合に比べて変化の割合が緩やかとなる。これは衣類が多いときは、多量の湿った衣類を暖めなければならず、ドラム4からの排気温度が一定になるまでには長い時間が必要となり、排気温度の変化は図9の実線のように緩やかな立上りとなる。反対に衣類が少ない時はドラム4内の衣類は暖まりやすいのでドラム4からの排気温度は早く上昇し、図9の破線のように衣類が多い場合に比べて立上りが急になる。
【0033】
従ってステップ102で図1の温度センサー22によりドラム排気温度の変化の割合を検出することによって被乾燥物の量が判る。すなわち、布量検知手段として用いることができる。
【0034】
具体的には図9に示すように乾燥時間T0 時のドラム排気温度と乾燥時間T1 時のドラム排気温度との差をΔKとした場合、衣類なしの場合にはΔK=ΔKa、衣類5kgの場合にはΔK=ΔKbであるから、ΔKbとΔKaの間を5分割し、それぞれの衣類の量を1,2,3,4kgと割り当てることで、ΔKの値に対して衣類の量が決定される。この温度変化量ΔKに応じて布量を検出することはコントローラ15内に組み込まれたプログラムにより計算される。分割する量を細かくするほど、より細かい衣類の量の算出が可能となる。
【0035】
以上は、温度変化による衣類の量の検出方法であるが、必要によっては湿度変化による衣類の量の検出の方法も同様に行うことができる。
【0036】
次にステップ103で図7に示すパネルのDで示す枠内にある乾燥具合選択キー25で「標準」が選ばれているかどうかをコントローラ15で判断する。乾燥具合の選択は使用者が衣類の乾燥度を好みに応じて変えたい場合があるために設けられている。アイロンがけしたい場合は少し湿った状態で乾燥を終えるため等である。ステップ103で乾燥度が「標準」を選択されていない場合はステップ107で蓋17が「ロック」モードであるか否かを判断し、「ロック」モードでない場合はステップ108で蓋17を開けた状態で乾燥運転を行い、ステップ109で使用者の設定した乾燥度まで乾燥し、その後ステップ110でヒータ7の通電を止めて、送風運転を行ってから運転終了する(ステップ111)。
【0037】
又、ステップ108で「ロック」モードが選択されている場合には蓋17を閉じた状態でステップ109で使用者の設定した乾燥度まで乾燥し、その後ステップ110でヒータ7の通電を止めて、送風運転を行ってから運転終了する(ステップ111)。
【0038】
このようにすることによって、使用者が仕上乾燥度をあらかじめ設定する場合には好みに応じた乾燥度で仕上げることができ、無駄な乾燥に使用されるエネルギーを削除し、省エネルギー化が図れる。尚、乾燥度とは乾燥機のJIS C9608 に規定しているものをいう。
【0039】
ステップ103で使用者が乾燥具合の選択キー25で「標準」に設定されている場合にはステップ104へ進み、コントローラ15がステップ102で求めた布量が、基準値(例えば3kg)以上と判断した場合にはステップ105でドラム排気湿度センサー23によって高乾燥度(例えば95%)まで乾燥運転を行い、ステップ107で蓋17が「ロック」モードであるか否かを判断し、「ロック」モードでない場合はステップ108で蓋17を開け、ステップ109で使用者の設定した乾燥度まで乾燥し、その後ステップ110でヒータ7の通電を止めて、送風運転を行ってから運転終了する(ステップ111)。これにより、布量が多い場合に自動的に高乾燥度で蓋17を開けることにより、湿気による不快感を防止し、乾燥コストを低減することができる。又、使用者が手動で蓋17を開けることによる煩雑さや、布量の判断の謝りを防止できる。
【0040】
一方、ステップ107で「ロック」モードである場合には蓋17を閉じた状態で、ステップ109で使用者の設定した乾燥度まで乾燥し、その後ステップ110でヒータ7の通電を止めて、送風運転を行ってから運転終了する(ステップ111)。
【0041】
ステップ105で、蓋17の開放のタイミングを高乾燥度(例えば95%)にしたのは、これ以降は乾燥時間に比べて乾燥される割合が小さく、蓋17を開けて乾燥運転を行うほうが速く乾燥し、従って乾燥にかかるコストも少なくなるからである。又、この状態のときに蓋17を開放しても衣類に含まれる水分量も少なく、居室内が湿気でこもってしまう心配もない。例えば衣類量が5kgと多い場合には、乾燥度95%で蓋17を開ければ衣類内の残水分はおおよそ260gであり、この程度の水分であれば室内が湿気でこもってしまうこともない。
【0042】
蓋17の開放タイミングは高乾燥度を95%に限る必要はなく、図11において恒率乾燥行程から減率乾燥行程へ変わるときに蓋17を開けるようにしてもよい。(ここで、「恒率乾燥行程」とは熱量のほとんどが水分の蒸発に費やされるのでこの期間内では蒸発速度はほぼ一定であり、前乾燥行程の60%を占める期間である。又、「減率乾燥行程」とは、熱量は水分の蒸発だけでなく、衣類そのものあるいは、機体の温度上昇のためにも費やされるので蒸発速度は段々と遅くなっていく期間である。)
ステップ104でコントローラ15が布量が基準値(3kg)より少ないと判断した場合には、ステップ106で所定の時間Δtだけ蓋17を閉じた状態で乾燥運転を行う。このΔtは、図11で乾燥運転の開始時から乾燥機内の温度が立上って一定温度に達してから予熱乾燥行程が終了する低乾燥度(例えば90%程度)の状態までの時間である。
【0043】
ステップ106で、蓋17の開放のタイミングをΔtにしたのは、衣類の量が少ないといっても、ある程度蓋17を閉じた状態で乾燥させる方が居室内の湿度を低く抑えることができるためである。
【0044】
ここで「予熱乾燥行程」とはヒータが機体の温度及び衣類の温度を高めるために費やされる期間で蒸発速度(洗濯物に含まれる水分の蒸発量)は徐々に速くなっていく期間であり、布量によって変化する。従って、Δtも布量によって変化し、衣類の量が少ない程このΔtは小さくなる。
【0045】
次にステップ107で蓋17が「ロック」モードであるか否かを判断し、「ロック」モードでない場合はステップ108で蓋17を開け、ステップ109で使用者の設定した乾燥度まで乾燥し、その後ステップ110でヒータ7の通電を止めて、送風運転を行ってから運転終了する(ステップ111)。
【0046】
これにより、布量が少ない場合に自動的に低乾燥度で蓋17を開けることにより湿気による不快感を防止し、乾燥コストを低減できる。又、使用者が手動で蓋17を開放する煩雑さや、布量の判断の誤りを防止できる。
【0047】
一方、ステップ108で「ロック」モードである場合にはステップ109で蓋17を閉じた状態で使用者の設定した乾燥度まで乾燥し、その後ステップ110でヒータ7の通電を止めて、送風運転を行ってから運転終了する(ステップ111)。
【0048】
衣類量が2.5kg と少ない場合にステップ106でΔtだけ蓋17を閉じて運転し、低乾燥度(例えば90%)で蓋17を開放させて運転すれば衣類内の残水分はおおよそ280gが居室内に排出されるものの、この程度の水分であれば衣類量が5kgの場合に、ステップ105で高乾燥度(例えば95%)であるときに蓋17を開放して運転したときに居室内に排出される衣類内の残水分260gとほぼ同じであり、この程度の水分であれば室内が湿気でこもってしまうこともない。
【0049】
尚、衣類の乾燥度を更に正確に検知する場合には、電極センサーすなわち2枚の電極板をドラム内に露出させ、そこに触れる衣類の水分量により抵抗値が変化することを利用したセンサーを用いても良い。
【0050】
(2)「ズック」コース
次にスニーカー等を乾燥させるコースの実施例を図13で説明する。
【0051】
使用者が乾燥機内にスニーカー等を投入してドア2を閉じ、図7に示すパネルのCで示す枠内にある「ズック」を選択する。この際、使用者は蓋17を開放した状態で乾燥運転を行うか、又は蓋を閉じた状態で乾燥運転を行うかを選択することができる。
【0052】
使用者がステップ201で図7に示すパネルのSで示す枠内にあるスタートボタンを押すと、ドラム4内のズックにヒータ7により暖められた空気が送風される。
【0053】
ステップ202でコントローラ15は蓋17が「ロック」モードか否かを判断させ、「ロック」モードでなければ、ステップ203で蓋17を開放し、ステップ204で一定時間乾燥運転を行ってから運転を終了する(ステップ205)。一方、蓋17が「ロック」モードである場合は、ステップ204で一定時間乾燥運転を行ってから運転を終了する(ステップ205)。ステップ205で乾燥運転終了後はコントローラ15がヒータ7の通電を止め一定時間送風運転を行って運転終了する(206)。
【0054】
このようにすることで蓋17の開閉を自動化したため省エネルギー化、及び使用者の労力軽減を図ることができる。
【0055】
【発明の効果】
本発明は、水分を含んだ被乾燥物を収納して回転するドラムと、このドラム内に送り込む空気を加熱するヒータと、前記ドラム内に前記ヒータで加熱した空気を流入させる送風装置と、前記ヒータと前記送風装置の間に設けられた循環風路と、この循環風路途中に設けられ機外空気と通じる開閉自在な開閉手段と、この開閉手段を制御する制御手段を有する衣類乾燥機において、前記制御手段は、前記被乾燥物の量に応じて前記開閉手段を開くことを特徴とする。この構成によれば、布量に応じた蓋の開放のタイミングを自動的に行うことができるため、乾燥コストの低減と居室内の温度の上昇を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る衣類乾燥機の断面図である。
【図2】図1の衣類乾燥機の鳥瞰図である。
【図3】本発明の一実施例に係る衣類乾燥機に使用される湿度センサーの構造図である。
【図4】図3の湿度センサーの特性図である。
【図5】本発明の一実施例に係る衣類乾燥機に使用される蓋の構造図である。
【図6】本発明の一実施例に係る衣類乾燥機に使用される制御部の回路構成のブロック図である。
【図7】本発明の一実施例に係る衣類乾燥機に使用される運転制御部である。
【図8】本発明の一実施例に係る衣類乾燥機の標準コースでのフローチャートである。
【図9】ドラム出口の排気温度の時間変化を表すグラフである。
【図10】除湿,排気乾燥方式の乾燥速度を衣類の含水量で表すグラフである。
【図11】ドラム出口の空気(温度,湿度)の状態変化を示すグラフである。
【図12】除湿,排気乾燥方式の乾燥度の時間変化を表すグラフである。
【図13】本発明の一実施例に係る衣類乾燥機のズックコースでのフローチャートである。
【符号の説明】
1…外枠、2…ドア、2a…衣類投入口、3…衣類乾燥機、4…ドラム、4a…ドラム排気口、5…ドラム支持体、6…熱交換ファン、7…ヒータ、8…ファンケーシング、8a…補強板、9…ドラムベルト、10…電動機、11…フィルター部、12…循環ダクト、12a…排気口、13…ファンベルト、14…裏板、14a…冷却風取り込み口、14b…冷却風排出口、15…コントローラ、16…パネル、16a…運転制御部、17…蓋、17a…回動支点、17b…ガイドリブ、18…コイルバネ、19…電磁ソレノイド、20…アーム、21…外気温度センサ、22…ドラム排気温度センサー、23…ドラム排気湿度センサー、24…排気蓋開放停止スイッチ、25…乾燥度選択スイッチ。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a clothes dryer, and more particularly to a clothes dryer used at home.
[0002]
[Prior art]
As a conventional drying method of a rotary drum type clothes dryer, an exhaust drying method and a dehumidifying drying method are known. However, the exhaust drying method has the disadvantages that moisture of clothing fills the room and causes discomfort due to moisture, and the dehumidification drying method has disadvantages such as reduced drying efficiency and high drying costs. ing.
[0003]
As a drying method that eliminates these drawbacks, a clothes dryer that selectively uses an exhaust drying method and a dehumidifying drying method has been proposed as described in Japanese Patent Laid-Open No. 9-75594.
[0004]
In other words, by providing an openable / closable lid that communicates with the outside air in a part of the circulation air passage in the clothes dryer, when drying by the dehumidifying drying method, the lid is closed and dehumidifying drying is performed, and drying by the exhaust drying method is performed When performing the above, the lid is opened and exhaust drying is performed.
[0005]
According to this clothes dryer, when the moisture content in the clothes is large, the user closes the lid and performs drying by the dehumidifying drying method, and when the moisture content in the clothing is small, the user opens the lid and performs drying by the exhaust drying method. By performing the above, it is possible to eliminate the discomfort due to moisture in the living room, and to achieve the effect of improving the drying efficiency and keeping the drying cost low.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above prior art, it is left to the user to determine whether to open or close the lid that communicates with the outside air provided in the circulation air passage of the clothes dryer. Therefore,
(1) There is a problem that it is difficult to determine whether the amount of moisture in the clothing is large or to determine whether the lid is opened or closed when the amount of clothing is large. If the drying operation is performed with the lid open, the humidity in the room increases, and the drying cost increases by performing the drying operation with the lid closed despite the small amount of clothing.
[0007]
(2) There is a problem in the convenience of the clothes dryer because the user determines the moisture content of the clothes every time the clothes dryer is operated and opens and closes the lid.
[0008]
(3) Even when the amount of water is large, if the lid is closed for the entire period of the drying operation, the drying cost increases. Therefore, it is necessary to open the lid to reduce the drying cost. If it is early, the humidity in the room will increase.
[0009]
There was a problem.
[0010]
The present invention has been made in view of the above problems, and the object of the present invention is to automate the opening of the lid installed in the clothes dryer according to the condition of the clothes, thereby reducing the drying cost and the humidity in the room. It is in providing the clothes dryer which suppressed the rise.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above-mentioned object, the present invention provides a drum that stores and rotates moisture to be dried, a heater that heats air fed into the drum, and air that is heated by the heater in the drum. An air blower to be introduced, a circulation air passage provided between the heater and the air blower, an openable / closable open / close lid provided midway in the circulation air passage, and a control for controlling the open / close lid The clothes dryer which has a means WHEREIN: The said control means opens the said opening-and-closing lid according to the quantity of the said to-be-dried object, It is characterized by the above-mentioned.
Specifically, the control means detects the amount of cloth by a cloth amount detecting means for detecting the cloth amount of the object to be dried, and when the cloth amount is larger than a reference value, opens the opening / closing lid at the time of high drying, When the amount of cloth is less than the reference value, the opening / closing lid is opened during low drying.
Alternatively, the control means detects the amount of cloth of the material to be dried in response to an increase in temperature of the drum after the start of operation, and when the cloth amount is greater than a reference value, opens the open / close lid at the time of high drying, When the amount of cloth is less than the reference value, the opening / closing lid is opened during low drying.
Alternatively, the control means detects the amount of cloth of the material to be dried in response to an increase in the temperature of the drum after the start of operation, and the control means, when the cloth amount is less than a reference value, It is characterized in that the lid is opened earlier than in the case where there are many.
In the clothes dryer, when the user selects to operate with the opening / closing lid closed, the control means may operate with the opening / closing lid closed.
In addition, when the user sets the dryness of the object to be dried in advance, the control means may end the drying operation at the set dryness . Since the timing of opening the lid can be automatically performed, it is possible to reduce the drying cost and increase the temperature in the room.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the structure of the clothes dryer which becomes one Example of this invention is demonstrated using drawing.
[0013]
1 and 2, a drum 4 provided in an
[0014]
The drum 4 is transmitted to the rear side of the drum 4 through the
[0015]
The temperature inside and outside the clothes dryer and the humidity inside the dryer are detected using a temperature sensor and a humidity sensor. A temperature sensor using a thermistor or the like is usually used, and a humidity sensor having a structure as shown in FIG. 3 is used as the humidity sensor. The humidity sensor shown in FIG. 3 utilizes the fact that the organic moisture
[0016]
The characteristics of such a humidity sensor are as shown in FIG. FIG. 4 is a graph in which the horizontal axis represents humidity when the voltage of 5 V is applied between the
[0017]
In this embodiment, as shown in FIG. 1, the temperature outside the clothes dryer is detected by a
[0018]
Next, the air circulation air path for drying clothes will be described with reference to FIG.
[0019]
The air blown into the
[0020]
A
[0021]
A part of the circulation duct 12 (in front of the clothes dryer in FIG. 1) is provided with an openable / closable opening / closing means that communicates with the outside of the machine. This is, for example, like the
[0022]
The
[0023]
Further, the
[0024]
Next, an internal circuit of the
[0025]
As for the drying course of clothes, for example, a “standard course” for drying ordinary clothes as shown in the frame indicated by C in the panel shown in FIG. ”And other drying courses suitable for the type of material to be dried, such as“ Blanket ”,“ Theta ”,“ Zuc ”.
[0026]
Next, the processing procedure for each drying course will be described.
[0027]
(1) Standard Course The standard course processing procedure is performed by the controller 15 (control device) as shown in FIG.
[0028]
That is, the user puts an object to be dried into the dryer, closes the
[0029]
The drum starts to rotate, and the air heated by the heater is blown to the clothes in the drum. At this time, the
[0030]
As a result, the temperature at the drum outlet of the dryer (drum exhaust temperature) begins to rise gradually.
[0031]
Next, in
[0032]
The rate of increase in the drum exhaust temperature varies depending on the amount of clothing in the dryer as shown in FIG. In general, when the amount of the material to be dried is large, the rate of change is moderate as compared with the case where the amount is small. This means that when there are many clothes, a large amount of wet clothes must be warmed up, and it takes a long time for the exhaust temperature from the drum 4 to become constant. The change in the exhaust temperature is as shown by the solid line in FIG. The rise is slow. On the contrary, when there are few clothes, the clothes in the drum 4 are likely to warm up, so the exhaust temperature from the drum 4 rises quickly, and the rise is steep compared to the case where there are many clothes as shown by the broken line in FIG.
[0033]
Accordingly, in
[0034]
Specifically, as shown in FIG. 9, when the difference between the drum exhaust temperature at the drying time T 0 and the drum exhaust temperature at the drying time T 1 is ΔK, ΔK = ΔKa when there is no clothing, and 5 kg of clothing. In this case, since ΔK = ΔKb, the amount of clothing is determined with respect to the value of ΔK by dividing the space between ΔKb and ΔKa into 5 and allocating the amount of clothing as 1, 2, 3, 4 kg. Is done. The detection of the amount of cloth according to the temperature change amount ΔK is calculated by a program incorporated in the
[0035]
The above is the method for detecting the amount of clothing due to temperature changes, but if necessary, the method for detecting the amount of clothing due to changes in humidity can be performed in the same manner.
[0036]
Next, in
[0037]
If the “lock” mode is selected in
[0038]
By doing in this way, when a user sets finishing dryness beforehand, it can finish with the dryness according to liking, energy used for useless drying can be deleted, and energy saving can be aimed at. The dryness is defined in JIS C9608 of the dryer.
[0039]
If it is determined in
[0040]
On the other hand, when the “lock” mode is selected in
[0041]
In
[0042]
The opening timing of the
If the
[0043]
The reason why the opening timing of the
[0044]
Here, the “preheating drying process” is a period in which the heater spends time to increase the temperature of the body and the temperature of clothing, and the evaporation rate (the amount of evaporation of moisture contained in the laundry) gradually increases. It changes with the amount of cloth. Therefore, Δt also changes depending on the amount of cloth, and the smaller the amount of clothing, the smaller this Δt.
[0045]
Next, in
[0046]
Thereby, when the amount of cloth is small, the
[0047]
On the other hand, when the “lock” mode is set at
[0048]
When the amount of clothing is as small as 2.5 kg, the operation is performed with the
[0049]
In order to detect the dryness of clothes more accurately, an electrode sensor, that is, a sensor utilizing the fact that two electrode plates are exposed in the drum and the resistance value changes depending on the moisture content of the clothes touching the electrode sensor. It may be used.
[0050]
(2) “Zook” Course Next, an example of a course for drying sneakers and the like will be described with reference to FIG.
[0051]
The user inserts sneakers or the like into the dryer, closes the
[0052]
When the user presses the start button in the frame indicated by S in the panel shown in FIG. 7 in
[0053]
In
[0054]
In this way, since the opening and closing of the
[0055]
【The invention's effect】
The present invention includes a drum that stores and rotates a material to be dried containing moisture, a heater that heats air fed into the drum, a blower that allows the air heated by the heater to flow into the drum, In a clothes dryer having a circulation air passage provided between a heater and the blower, openable opening / closing means provided in the middle of the circulation air passage and communicating with outside air, and a control means for controlling the opening / closing means The control means opens the opening / closing means according to the amount of the object to be dried. According to this configuration, since the timing of opening the lid according to the amount of cloth can be automatically performed, it is possible to reduce the drying cost and increase the temperature in the room.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of a clothes dryer according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a bird's-eye view of the clothes dryer of FIG.
FIG. 3 is a structural diagram of a humidity sensor used in a clothes dryer according to an embodiment of the present invention.
4 is a characteristic diagram of the humidity sensor of FIG. 3;
FIG. 5 is a structural diagram of a lid used in a clothes dryer according to an embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a block diagram of a circuit configuration of a control unit used in a clothes dryer according to an embodiment of the present invention.
FIG. 7 is an operation control unit used in a clothes dryer according to an embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a flowchart in a standard course of a clothes dryer according to an embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a graph showing a change over time in the exhaust temperature at the drum outlet.
FIG. 10 is a graph showing the drying rate of the dehumidification and exhaust drying method in terms of moisture content of clothing.
FIG. 11 is a graph showing a change in state of air (temperature, humidity) at the drum outlet.
FIG. 12 is a graph showing the change over time in the degree of drying in the dehumidification and exhaust drying method.
FIG. 13 is a flowchart of a clothes dryer on a course course according to an embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (5)
前記制御手段は前記被乾燥物の布量を検出する布量検出手段によって布量を検知し、
前記布量が基準値より多い場合は高乾燥時に前記開閉蓋を開放し、
前記布量が前記基準値より少ない場合は低乾燥時に前記開閉蓋を開放することを特徴とする衣類乾燥機。A drum that accommodates and rotates a substance to be dried containing moisture, a heater that heats air that is fed into the drum, and a blower that also serves as a heat exchanger while allowing the air heated by the heater to flow into the drum A circulatory air passage provided between the heater and the air blower, an openable / closable open / close lid provided midway in the circulating air passage, and a control means for controlling the open / close lid In the dryer
The control means detects a cloth amount by a cloth amount detection means for detecting the cloth amount of the object to be dried,
If the amount of cloth is greater than the reference value, open the open / close lid at the time of high drying,
When the amount of cloth is less than the reference value, the clothes dryer is characterized in that the lid is opened at the time of low drying.
前記制御手段は運転開始後の前記ドラムの温度の上昇に応じて前記被乾燥物の布量を検知し、
前記布量が基準値より多い場合は高乾燥時に前記開閉蓋を開放し、
前記布量が前記基準値より少ない場合は低乾燥時に前記開閉蓋を開放することを特徴とする衣類乾燥機。A drum that accommodates and rotates a substance to be dried containing moisture, a heater that heats air that is fed into the drum, and a blower that also serves as a heat exchanger while allowing the air heated by the heater to flow into the drum A clothes dryer having a circulation air passage provided between the heater and the blower, an openable / closable lid provided in the circulation air passage and communicating with outside air, and a control means for controlling the lid In
The control means detects the amount of cloth of the material to be dried according to the temperature rise of the drum after the start of operation,
If the amount of cloth is greater than the reference value, open the open / close lid at the time of high drying,
When the amount of cloth is less than the reference value, the clothes dryer is characterized in that the lid is opened at the time of low drying.
前記制御手段は運転開始後の前記ドラムの温度の上昇に応じて前記被乾燥物の布量を検知し、
前記制御手段は、前記布量が基準値より少ない場合には前記基準値より多い場合に比べて早く前記蓋を開放することを特徴とする衣類乾燥機。A drum that accommodates and rotates a substance to be dried containing moisture, a heater that heats air that is fed into the drum, and a blower that also serves as a heat exchanger while allowing the air heated by the heater to flow into the drum A clothes dryer having a circulation air passage provided between the heater and the blower, an openable / closable lid provided in the circulation air passage and communicating with outside air, and a control means for controlling the lid In
The control means detects the amount of cloth of the material to be dried according to the temperature rise of the drum after the start of operation,
The said control means opens the said lid | cover earlier when the said cloth amount is less than a reference value compared with the case where it is larger than the said reference value, The clothes dryer characterized by the above-mentioned.
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