JP3683388B2

JP3683388B2 - Vehicle accident recording device

Info

Publication number: JP3683388B2
Application number: JP20897297A
Authority: JP
Inventors: 敏夫小松
Original assignee: Yazaki Corp
Current assignee: Yazaki Corp
Priority date: 1997-08-04
Filing date: 1997-08-04
Publication date: 2005-08-17
Anticipated expiration: 2017-08-04
Also published as: JPH1153595A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タクシー車両や運搬用車両のような業務用自動車等に搭載され、車両が事故に遭遇した場合にそれを記録する車両事故記録装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
車両事故記録装置は、タクシー車両や荷物運送用トラックのような営業用車両に搭載され、車両に衝突事故のような事故が発生した場合に、その事故の前後１０秒〜１分程度の時間に亙って車両の走行状態等のデータを不揮発性メモリに記録し事故解析のデータ的資料として役立たせることを意図して、車両に搭載される装置である。
【０００３】
このような車両事故記録装置は、発生の蓋然性が最も高い衝突事故の際にもその強大な瞬間的Ｇ（加速度）に破壊されること無く正確に機能して事故の記録を確実に残すことが要請される。
従って、車両事故記録装置は、前記の強大なＧが掛かってもそのＧによる衝撃力等で破壊されないようにするために、可能な限り小型・軽量であることが望まれる。またその内部構造も、その機能を十分に達成できる範囲内で可能な限り簡素で頑丈であることが望まれる。
【０００４】
上記のような要請から、車両事故記録装置は一般に、事故の発生を中心としてその前後１０秒〜２分程度と極めて限定された時間範囲内だけの走行速度や加速度等の詳細なデータをＥＥＰＲＯＭのような記録手段に記録している。そしてそれ以前や以後のデータに関しては記録しない。
【０００５】
これは、事故後にその事故原因等を解析する際にはその事故前後の少なくとも１０秒程度は走行状態等のかなり詳細なデータが必要であるが、そのような詳細なデータつまり多量なデータは上記のような小型・軽量化が極限まで要求されている車両事故記録装置の内部に全部（例えば１日分）を記録させることは、記録容量の膨大な増加を引き起こすことになるので、実際上不可能であるからである。
【０００６】
特に事故発生前後での車両の物体としての上下（ｚ軸）・左右（ｙ軸）・前後（ｘ軸）のように空間（３次元）のそれぞれの加速度について、事故解析の資料として用いるに十分な程の詳細なデータを、例えば２日間（つまり上記の１０秒と比べて１７２８０倍）のような長期間分のデータに亙って記録するためには、そのデータの収集〜処理〜書込みのプロセスを実現する構造や記録容量が膨大なものとなり上記のような小型・軽量化や簡素化の要請に反することになるからである。また、これを避けるために、長期間分のデータについては、利用上必要なデータのみを圧縮するなどしてコンパクトなデータとしてまとめた上で、記録かするという手法もあるが、それにしても記録データ量は多大であることは免れない。従って、従来の車両事故記録装置では、事故発生の前後１０秒程度の走行状態等の詳細なデータだけを、例えばＥＥＰＲＯＭのような不揮発性メモリーに記録させていた。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の車両事故記録装置によれば、事故そのものが発生したときの状態については、確かにその前後合計２０秒間程度の間のデータから解析可能である。
【０００８】
しかしながら、本来の事後原因調査とは、そのような事故が発生した原因つまり運転者や車両の状態についての解析を行うことが必要であるが、上記のような従来の車両事故記録装置では、事故発生の前後の走行状態等の詳細なデータを事故前後１０秒程度しか記録していないので、それを前記の事故前後１０秒程度のデータだけから解析することは実際上不可能である。
【０００９】
一般にそのような事故の発生要因は、その事故発生時点の状態よりもむしろそれより数時間〜２日程度以前までの運転者や車両のコンディションにその原因があることが多い。しかし従来の車両事故記録装置では、そのような長時間分の記録を保持しておくことは上述したような理由から出来ないので、本来の事故発生原因の解明は実質的に不可能であるという問題があった。
【００１０】
本発明は、このような問題を解決すめるために成されたものである。本発明は、発生時点の事故の状態の解析を可能とするとともに、本来の事故発生原因の解明をも可能とするデータを記録可能な車両事故記録装置を提供することを課題としている。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
第１に、本発明の車両事故記録装置２００は、少なくとも走行状態を含む時系列的な車両運行情報をデータとして記録する車両運行データ記録手段１０１を有する車両に設置される車両事故記録装置２００であって、前記車両に事故が発生した場合に該事故の発生を検知する検知手段２０１と、該事故前後の一定時間における前記車両の走行状態のデータを収集する事故データ収集手段２０２と、前記データを記録する事故データ記録手段２０３とを有する車両事故記録装置２００において、前記事故の発生が検知された際に、事故データ記録手段に記録されている前記事故前後の一定時間における前記車両の走行状態のデータとして、前記車両運行情報のデータと異なる内容のデータである前記車両の進行方向前後（Ｇｘ）、左右（Ｇｙ）および上下（Ｇｚ）の各方向の加速度データを、伝送手段２０４を介して前記運行データ記録手段１０１に書き込む書込手段２０５を備えたことを特徴としている。
【００１２】
即ち、従来の車両事故記録装置２００の記録するデータは、その事故発生前後１０秒間程度という短い時間内のデータしかないので、長時間のデータを用いた事故の原因（遠因）解析が不可能だった。
しかし、本発明によれば、事故発生前後１０秒間程度の間のデータを事故発生から運行データ記録手段１０１（いわゆる運行記録計１００などの記録部）に接続されているデータ処理機構等が破壊されるまでの時間よりも短い時間以内で運行データ記録手段１０１へと伝送して書き込むことで、その運行データ記録手段１０１に記録されている１日〜２週間程度の長時間に亙る車両の運行状態の概要のデータと共に事故前後の短時間だが詳細なデータをも記録することができ、事故後の原因解析等に有効利用することができる。
【００１３】
即ち、営業車両には一般に１日〜２週間程度の長時間に亙る車両の運行状態の概要を記録する運行データ記録手段（運行記録計１００の記録部）１０１が搭載されている。運行記録計は一般に、車両の運行状態のデータを、前記の車両事故記録装置２００よりも長期間に亙るデータではあるが粗いデータ密度あるいはサンプリング密度で、記録している。
【００１４】
従って、このような長時間に亙る車両の運行状態のデータと、前記の伝送されて書き込まれた事故前後の詳細なデータとを併せ用いて事故解析を行うことが可能となり、本来の事故発生原因の解明に活用することができる。
第２に、前記車両運行データ記録手段１０１が、一旦書き込まれたデータを保持する不揮発性記録領域３００を備えた記録手段であるということを特徴としている。
【００１５】
即ち、前記の車両運行データ記録手段１０１を、不揮発性メモリとすることにより、事故が発生して車両運行データ記録手段１０１に接続されている書き込み機構等が破壊された後でも、それまでの間に記録された長期間の運行データや事故発生時に書き込まれた事故前後のデータを、揮発させてしまうことなく保持することができる。
【００１６】
また、第３に、上記第１又は第２記載の車両事故記録装置において、前記車両運行データ記録手段１０１および事故データ記録手段２０３のうち少なくともいずれか一方は、前記車両から取り外し可能に実装されていることを特徴としている。
【００１７】
即ち、車両運行データ記録手段１０１や事故データ記録手段２０３を車両から取り外すことができるので、それらを機械的に収納している車両事故記録装置２００や車両運行記録計１００が事故の際に破損してしまいデータを読み出し不能となっても、その最も必要なデータが記録された車両運行データ記録手段１０１および事故データ記録手段２０３だけを取り出して、外部の読み出し装置等によってその内部に記録されたデータを読み出して事故解析を行うことができる。
【００１８】
なお、上記のような車両運行データ記録手段１０１や事故データ記録手段２０３としては、例えば車両運行記録計１００に着脱可能なＩＣカード状に外形が形成されており、記録デバイス（記憶回路素子）としてはＥＥＰＲＯＭ等の不揮発メモリを用いた記録手段が好適である。
【００１９】
また、第４に、少なくとも走行状態を含む時系列的な車両運行情報をデータとして記録する車両運行データ記録手段１０１を有する車両に設置される車両事故記録装置２００であって、前記車両に事故が発生した場合に該事故の発生を検知する検知手段２０１と、該事故前後の一定時間における前記車両の走行状態のデータとして、前記車両運行情報のデータと異なる内容のデータである前記車両の進行方向前後（Ｇｘ）、左右（Ｇｙ）および上下（Ｇｚ）の各方向の加速度データを収集する事故データ収集手段２０２と、収集した前記データを記録する事故データ記録手段２０３とを有し、前記事故の発生が検知された際に、前記車両運行データ記録手段１０１に記録されていた前記車両運行情報のデータのうち少なくとも前記事故前後の一定時間を含みこれよりも長い時間に亙るデータを、伝送手段２０４を介して読み出して前記事故データ記録手段２０３に記録することを特徴とする車両事故記録装置２００である。
【００２０】
即ち、車両事故記録装置２００は、事故が発生した際にその事故前後数１０秒程度のデータだけでなく、その時間を含んでさらに長時間（例えば１２時間など）に亙る車両運行データを、それを記録している車両運行記録計１００の車両運行データ記録手段１０１から読み出し、車両事故記録装置の内部に備えている事故データ記録手段２０３に記録することにより、長時間に亙る車両の運行状態のデータと、事故前後の詳細なデータとを、併せ用いて事故解析が可能となり、本来の事故発生原因の解明を可能とすることができる。
【００２１】
また、第５に、上記第４に記載の車両事故記録装置２００において、前記車両運行情報のデータを、前記事故に対して時間的に近い方のデータから先に読み出して行く読出手段２０６を具備することを特徴としている。
即ち、第４記載の技術においては、事故発生の際に、車両運行情報のデータを、車両運行データ記録手段１０１から事故データ記録手段２０３へと伝送する。このとき、事故の発生状態（つまり衝撃が極めて高く、その加速度Ｇが強大な場合など）や、車両運行情報のデータ量あるいはその読み出しなどデータ処理速度によっては、そのデータ伝送が完全に終了する以前に伝送経路やデータ処理機構が破損してしまう場合も考えられる。
【００２２】
そこで、そのような場合をもさらに詳細に考慮して、この第５記載の技術においては、車両運行データを事故に対して時間的に近い方のデータから先に優先して読み出し〜伝送することで、可能な限り利用の実用性の高い車両運行情報のデータを事故データ記録手段２０３に記録させることができる。
【００２３】
また、第６に、上記１乃至５いずれかに記載の車両事故記録装置において、時刻を横軸に取る一方、前記車両運行情報のデータと前記事故前後の一定時間における車両の走行状態のデータとを縦軸にとってそれぞれグラフ化した表示を、事故発生時点の時刻を同一パラメータとして前記横軸の同一点に揃えて表示する表示手段であって、前記車両上又は前記車両外部に着脱可能な表示手段を具備することを特徴としている。
【００２４】
このように、横軸に時間軸を取り、その横軸上同一点に互いの事故発生時点を合致させて、前記車両運行情報のデータと前記事故前後の一定時間における車両の走行状態のデータとをグラフ化して表示することにより、この本発明に係る表示手段は、それら２つのデータを一目瞭然に表示することで、さらに明確かつ簡便な事故解析のためのデータを提供することができる。
【００２５】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る車両事故記録装置の実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
（実施形態１）
図１は、本発明に係る車両事故記録装置の構成の概要を示す図である。また図２は、運行データ記録手段１０１の不揮発性記録領域３００内のメモリマップを示す図である。また図３は、事故データ記録手段２０３の記録エリアの概要を模式的に示す図である。なお、本実施形態の説明及び図１等においては、運行記録計１００そのものの構造や機能については、一般的な運行記録計と同様のものを用いることができるので、説明の簡潔化の点からもその詳述は省略する。ただしその運行記録計１００に装着して用いられる運行データ記録手段１０１については、本発明に係る構成要部の重要な一つであるから、これについては下記にその詳細を説明してある。
【００２６】
本発明に係る車両事故記録装置２００は、少なくとも走行状態を含む時系列的な車両運行情報をデータとして記録する車両運行データ記録手段１０１を有する車両に設置される車両事故記録装置２００であって、車両に事故が発生した場合に、その事故の発生を検知する検知手段２０１と、その事故の前後の一定時間における前記車両の走行状態のデータを収集する事故データ収集手段２０２と、そのデータを記録する事故データ記録手段２０３とを有している。
【００２７】
車両運行データ記録手段１０１は、営業用車両に搭載されて、その車両の運行状態つまりエンジンＯＮ／ＯＦＦ、走行速度、継続走行距離や、さらには荷積み状態の偏りなど、種々の運行状況を１日〜２週間分にわたってデータ化して記録する、いわゆる車両運行記録計と呼ばれる装置に設置されてそれらのデータを記録する記録手段で、例えば外形がＩＣカード状で内部にＥＥＰＲＯＭを用いた記録手段である。
【００２８】
そして車両事故記録装置２００は、前記の検知手段２０１によって事故発生が検知された際には、その事故前後１０秒〜１分程度の一定時間内における車両の走行状態のデータを、伝送手段２０４を介して前記運行データ記録手段１０１にも書き込む書込手段２０５を備えている。
【００２９】
さらに、車両運行データ記録手段１０１は、一旦書き込まれたデータを保持する不揮発性記録領域３００を備えた記録手段である。そして前記の車両運行データ記録手段１０１および事故データ記録手段２０３はいずれも、車両から取り外し可能に実装されている。即ち、車両運行データ記録手段１０１は前記の如く外形がＩＣカード状で内部にＥＥＰＲＯＭを用いた記録手段であるが、事故データ記録手段２０３も同様に、外形がＩＣカード状で内部にＥＥＰＲＯＭを用いた記録手段であることが好ましい。しかし、この事故データ記録手段２０３については、製造コストが高くなることや装置機構の繁雑化などの不都合を避けるという点では、ＩＣカード状ではなく通常の実装形態のＥＥＰＲＯＭのような不揮発性メモリ素子等を用いても良い。
【００３０】
検知手段２０１は、それが搭載されている車両の少くとも進行方向前後（ｘ）、左右（ｙ）、上下（ｚ）の３つの自由度それぞれにおける加速度データを、常に３０ｍｓ毎にモニタリングしている。そして事故発生の際に生じると予想される衝撃に起因した加速度が、しきい値として予め設定されている。この検知手段２０１は、前記のモニタリングされた加速度データが前記のしきい値以上になると、事故が発生したものと判定する。
【００３１】
事故データ収集手段２０２は、前記の検知手段２０１が常に３０ｍｓ毎にモニタリングしている加速度データをはじめ、その他にも必要性に応じて予めモニタリング対象として設定されている情報（例えば事故前後１０秒間における運転者のブレーキ操作およびハンドル操作など）を、データ化して収集する。即ち、この事故データ収集手段２０２が収集するデータとしては、少くとも車両の加速度データであるが、この他にも運転者のブレーキ踏量やハンドル切り角度等のデータ等も収集することが好ましい。
【００３２】
書込手段２０５は、事故発生が検知手段２０１で検知されると、それまで記録されていた事故前１０秒〜１分程度の一定時間内における車両の走行状態のデータを、後述する事故データ記録手段２０３から読み出して運行データ記録手段１０１に書き込む。そしてその後、事故発生以後の１０秒〜１分程度の一定時間内における車両の走行状態のデータも運行データ記録手段１０１に書き込む。
【００３３】
事故データ記録手段２０３は、事故発生前後１０秒間の上記加速度データをはじめ、ブレーキ踏量やハンドル切り角度等のデータを記憶する。
さらに具体的には、この事故データ記録手段２０３は、上記の各データを３０ｍｓごとにモニタリングして、合計２０ｓ分の記録エリア４００のうち前半１０ｓ分の記録エリア４０１には常に現時刻から１０ｓ前までの間の約３３３個（ログ）のデータ（Ｇ（ｔ））４０２−１，４０２−２，…４０２−３３３が記録される。そして３０ｍｓ経過するごとに、最も古いデータつまり現時点でモニタリングされたデータよりも３３２ログ前のデータ４０２−１は消去されてその代りに現時点で最新つまり３３４番目のデータ４０２−３３４（図示省略）が記録される…というようにして、３０ｍｓごとにデータを必要最低限度に書き換えて行く。
【００３４】
また一方、事故発生後の１０秒間については、検知手段２０１で事故発生が検知されてから書き込みが開始され、それ以降１０ｓ間のデータ４０３−１〜４０３−３３３が３０ｍｓ毎にモニタリングされて、記録エリア４０４に順次書き込まれる。このような書き込み方式によって、事故データ記録手段２０３は、事故解析の際に最も重要性の高い事故直前の詳細なデータは少くとも事故発生以前に既にデータ処理して不揮発性メモリとして記録してあるので、たとえ事故の強烈な衝撃で事故データ記録装置のデータ処理機構等が破損した場合でも、その重要な事故直前の詳細なデータは事故以前の段階で既に確実に保持することができる。
【００３５】
しかもさらには、この事故解析の際に最も重要性の高い事故直前の詳細なデータは、書込手段２０５によって伝送手段２０４を介して前記運行データ記録手段１０１にも書き込まれるので、たとえいずれか一方の記録手段が破損して読み出し不能となっても、他方にも記録されているので、そちらの方から読み出すことができ、高い安全率でデータを保持することができる。従ってそれを確実に事故解析の際の重要なデータとして提供することができる。
【００３６】
しかも、事故前後の詳細なデータが運行データ記録手段１０１にも書き込まれることにより、この運行データ記録手段１０１に記録されたデータを読み出すことで１日〜数日間の運行データと事故前後１０ｓ程度の詳細なデータとを合わせ用いて、その事故の発生状況の把握と、その事故の遠因となった本来の事故原因の解明とを同時に一目瞭然に検討することができる。
【００３７】
次に、本発明に係る第１の実施形態の車両事故記録装置の動作について説明する。図４は、本発明に係る第１の実施形態の車両事故記録装置の動作の概要を示す概要フローチャートである。
検知手段２０１は、車両の進行方向前後（Ｇｘ）、左右（Ｇｙ）、上下（Ｇｚ）の、各方向の加速度データを常に３０ｍｓごとにモニタリングしている（ｓｔｅｐ１；以降、ｓ１のように略称）。
【００３８】
そして、それらの加速度データの値が、事故発生時に対応する加速度として予め定められたしきい値Ｇｔｈを越えない場合には（ｓ２，３，４のＮ）、事故は発生していないものとして通常のデータ処理を行う。つまりＧｘ、Ｇｙ、Ｇｚを事故データ記録手段に記録する（ｓ５）。
【００３９】
一方、図４においては図示省略したが、このｓ１〜４を車両事故記録装置２００側で実行している間、これと並行して車両運行記録計１００側では、車両運行データ各種を車両運行データ記録手段１０１に継続して記録中であることは言うまでもない。
【００４０】
そしてＧｘ、Ｇｙ、Ｇｚのうちいずれかが前記のしきい値Ｇｔｈを越えた場合には、検知手段２０１は車両に事故が発生したものと判定する（ｓ２，３，４のＹ）。こうして検知手段２０１が事故発生を検知すると、事故データ収集手段２０２は、Ｇｘ，Ｇｙ，Ｇｚを含む事故後の詳細なデータの収集〜記録を開始する。またその一方で、その事故発生までの以前の１０ｓ間の詳細なデータについては事故データ記録手段２０３に記録したままに保持させておき、そのデータの書き換えを停止する（ｓ６）。
【００４１】
そして書込手段２０５がＯＮになり（ｓ７）、前記の事故発生までの以前の１０ｓ間の詳細なデータを、前記の事故データ記録手段２０３から読み出して車両運行データ記録手段１０１に一気に書き込む（ｓ８）。
このとき、事故発生までの以前の１０ｓ間の詳細なデータは、図２に示すように車両運行データ記録手段１０１の記録エリア３００中に予め設けられた事故記録エリア３０１に記録される。この車両運行データ記録手段１０１の記録エリア３００には、該当車両の１日〜数日間の運行データを記録する運行データ記録エリア３０２、車両運行記録計としての管理項目等の情報が記録された管理データエリア３０３等がそれぞれ割り当てられている。
【００４２】
こうして事故発生以前の１０ｓ間の詳細なデータの車両運行データ記録手段１０１へ書き込み終了した後（ｓ９）、書込手段２０５は、今度は事故後の詳細データの車両運行データ記録手段１０１への書き込みを開始する（ｓ１０）。そしてそれが終了するまでは書き込みを継続し（ｓ１１のＮ）、その書き込みが終了すると、本発明に係る主要な動作は終了する。
【００４３】
このようにして前記の書き込みが実行された、本発明に係る車両運行データ記録手段１０１を車両から取り出して、外部の本発明に係る表示手段５００にグラフ化して表示させた場合の一例を図５に示す。
この表示手段５００としては、例えば解析手段としてパソコンを用いて、その液晶表示パネルのようなディスプレイ画面上にグラフ表示させることなどが好適である。このように、横軸に時間軸ｔを取り、その横軸ｔ上の同一点に互いの事故発生時点を合致させて、車両運行情報のデータのグラフ５０１と事故前後の一定時間における車両の走行状態のデータのグラフ５０２とを併せて表示することにより、本発明に係る表示手段５００は、それら２つのデータを一目瞭然に表示することで、明確かつ簡便に事故解析を行うためのデータに基づいた視覚的情報を提供することができる。なお、この表示手段５００の内部で実行される、車両運行データや事故前後の詳細なデータのグラフ化のプロセスそのもの、即ち横軸に共通のパラメータである時間軸ｔを取り縦軸には加速度等の各変数を取り、それを図５に示すようなグラフの形状で表示するという、データからグラフ表示への変換方式そのものについては、一般的なデータのグラフかのデータ処理プロセスを好適に用いることができる（従って本件明細書においてはその詳細な説明については省略した）。
【００４４】
（実施形態２）
図６は、第２の実施形態の事故データ記録装置の概要構成を示す図である。
上記第１の実施形態においては、検知手段２０１によって事故発生が検知された際には、その事故前後１０秒〜１分程度の一定時間内における車両の走行状態のデータを、伝送手段２０４を介して前記運行データ記録手段１０１に書き込む場合の一例について示したが、これとは逆に、前記の車両運行データ記録手段１０１に記録されていた車両運行情報のデータのうち少なくとも前記事故前後の一定時間を含みこれよりも長い時間に亙るデータを、伝送手段２０４を介して読出手段２０６で読み出して前記事故データ記録手段２０３に記録するようにしても良い。ただしこのとき、事故データ記録手段２０３には、その伝送されて書き込まれるデータの書き込み場所としての記録エリアを新たに設けておかなければならないが、その反面、破損に対して耐久性を高く形成された事故データ記録装置内にデータも事故データも記録できるという利点が得られるので好ましい。
【００４５】
そしてこのとき、本実施形態においては、データの伝送が完全に終了する以前に伝送経路（伝送手段２０４）やデータ処理機構等が破損してしまう場合も考えられるので、そのような場合をもさらに詳細に考慮して、読出手段２０６は多量の車両運行データのうち事故に対して時間的に近い方のデータから先に優先して読み出し〜伝送することで、可能な限り長時間分の解析に有効な車両運行データを事故データ記録手段２０３に記録させることができるようにした。あるいはこれは、車両運行データをデータ圧縮するなどして、さらにコンパクト化して記録するようにしても良い。
【００４６】
このように、車両運行データを事故データ記録手段２０３に記録させることによっても、第１の実施形態とほぼ同様に、１日〜２週間程度の長時間に亙る車両の運行状態の概要のデータと共に事故前後の短時間だが詳細なデータを記録することができ、事故後の原因解析等への有効利用が可能となると共に、それらのデータを一目瞭然に表示できるという効果を実現することができる。
【００４７】
なお、上記各実施形態においては、伝送手段２０４として光通信ラインおよびその両端に伝送用素子及びＩ／Ｆ（インターフェイス）を用いたが（いずれも個別には技術的には一般的なものなので詳細な図示は省略）、この他にも例えばさらに一般的な車内配線用の電線等による伝送手段を用いても良い。いずれにせよ、伝送手段２０４は、事故時の強大な衝撃に対して破損する可能性のできるだけ少ないものであることが望ましいことは言うまでもない。
【００４８】
【発明の効果】
以上、詳細な説明で明示したように、本発明によれば、発生時点の事故の状態の解析を可能とするとともに、本来の事故発生原因の解明をも可能とするデータを記録可能な車両事故記録装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る車両事故記録装置の構成の概要を示す図である。
【図２】運行データ記録手段１０１の不揮発性記録領域３００内のメモリマップを模式的に示す図である。
【図３】事故データ記録手段２０３の記録エリアの概要を模式的に示す図である。
【図４】本発明に係る第１の実施形態の車両事故記録装置の動作の概要を示す概要フローチャートである。
【図５】本発明に係る車両運行データ記録手段１０１を車両から取り出し、それに記録されているデータを外部の本発明に係る表示手段５００にグラフ化して表示させた場合の一例を示す図である。
【図６】第２の実施形態の事故データ記録装置の概要構成を示す図である。
【符号の説明】
１００…車両運行記録計
１０１…車両運行データ記録手段
２００…車両事故記録装置
２０１…検知手段
２０２…事故データ収集手段
２０３…事故データ記録手段
２０４…伝送手段
２０５…書込手段
２０６…読出手段
５００…表示手段[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle accident recording apparatus that is mounted on a commercial vehicle such as a taxi vehicle or a transportation vehicle, and records the accident when the vehicle encounters an accident.
[0002]
[Prior art]
The vehicle accident recording device is mounted on a business vehicle such as a taxi vehicle or a cargo truck, and when an accident such as a collision accident occurs in the vehicle, it takes about 10 seconds to 1 minute before and after the accident. In other words, it is a device mounted on a vehicle with the intention of recording data such as the running state of the vehicle in a non-volatile memory and serving as data for accident analysis.
[0003]
Such a vehicle accident recording device can function accurately without being destroyed by the strong instantaneous G (acceleration) even in the case of a collision accident having the highest probability of occurrence, and can reliably record the accident. Requested.
Therefore, it is desirable that the vehicle accident recording device be as small and light as possible in order to prevent the vehicle accident recording device from being destroyed by an impact force or the like by the G even if the strong G is applied. In addition, it is desirable that the internal structure be as simple and robust as possible within a range where the function can be sufficiently achieved.
[0004]
Due to the above demand, the vehicle accident recording device generally collects detailed data such as traveling speed and acceleration within an extremely limited time range of about 10 seconds to 2 minutes before and after the occurrence of the accident. It is recorded in such a recording means. The data before and after is not recorded.
[0005]
This is because when analyzing the cause of an accident after an accident, fairly detailed data such as driving conditions is required for at least about 10 seconds before and after the accident. Since recording all (for example, one day) inside a vehicle accident recording apparatus that is required to be extremely compact and lightweight as described above causes a huge increase in recording capacity, it is practically inconvenient. It is possible.
[0006]
In particular, the acceleration of the space (three-dimensional) such as vertical (z-axis), left-right (y-axis), and front-back (x-axis) as a vehicle object before and after the accident is enough to be used as data for accident analysis. In order to record such detailed data over a long period of data such as 2 days (ie, 17280 times compared to the above 10 seconds), the data collection, processing, and writing This is because the structure for realizing the process and the recording capacity become enormous, which violates the demands for miniaturization, weight reduction and simplification as described above. In order to avoid this, there is a method to record the long-term data after compressing only the data necessary for use and collecting it as compact data. It is inevitable that there is a great deal. Therefore, in the conventional vehicle accident recording device, only detailed data such as the running state of about 10 seconds before and after the occurrence of the accident is recorded in a nonvolatile memory such as an EEPROM.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
According to the conventional vehicle accident recording apparatus as described above, the state at the time when the accident itself can be surely analyzed from the data for about 20 seconds before and after the accident.
[0008]
However, the original after-cause investigation requires analysis of the cause of such an accident, that is, the condition of the driver and the vehicle. Since detailed data such as the running state before and after the occurrence is recorded only for about 10 seconds before and after the accident, it is practically impossible to analyze it only from the data for about 10 seconds before and after the accident.
[0009]
In general, the cause of such an accident is often caused by the condition of the driver or the vehicle before several hours to about two days before rather than the state at the time of the accident. However, with conventional vehicle accident recording devices, it is impossible to keep such long-term records for the reasons described above, so it is virtually impossible to elucidate the cause of the original accident. There was a problem.
[0010]
The present invention has been made to solve such problems. SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide a vehicle accident recording apparatus capable of recording data that enables analysis of the state of an accident at the time of occurrence and also makes it possible to elucidate the cause of the original accident.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
First, a vehicle accident recording apparatus 200 according to the present invention is a vehicle accident recording apparatus 200 installed in a vehicle having vehicle operation data recording means 101 that records time-series vehicle operation information including at least a traveling state as data. A detecting unit 201 for detecting the occurrence of the accident when an accident occurs in the vehicle, an accident data collecting unit 202 for collecting data on a running state of the vehicle for a predetermined time before and after the accident, and the data In the vehicle accident recording apparatus 200 having the accident data recording means 203 for recording the vehicle, the traveling state of the vehicle in a certain time before and after the accident recorded in the accident data recording means when the occurrence of the accident is detected data from As acceleration data in each direction in the front and rear direction (Gx), left and right (Gy) and up and down (Gz) of the vehicle, which is data different from the data of the vehicle operation information, A writing means 205 for writing to the operation data recording means 101 via the transmission means 204 is provided.
[0012]
That is, since the data recorded by the conventional vehicle accident recording apparatus 200 is only data within a short time of about 10 seconds before and after the occurrence of the accident, it is impossible to analyze the cause (distant cause) of the accident using long-time data. It was.
However, according to the present invention, the data processing mechanism connected to the operation data recording means 101 (recording unit such as the so-called operation recorder 100) from the occurrence of the accident to the data for about 10 seconds before and after the occurrence of the accident is destroyed. By transmitting and writing to the operation data recording means 101 within a time shorter than the time required until the vehicle is in operation, the operation state of the vehicle over a long time of about one day to two weeks recorded in the operation data recording means 101 In addition to the summary data, it is possible to record short but detailed data before and after the accident, which can be used effectively for cause analysis after the accident.
[0013]
That is, the operation vehicle recording means (recording unit of the operation recorder 100) 101 for recording an outline of the operation state of the vehicle over a long time of about one day to two weeks is mounted on the business vehicle. In general, the operation recorder records the data of the operation state of the vehicle at a coarse data density or a sampling density although it is data for a longer period than the vehicle accident recording apparatus 200.
[0014]
Therefore, it is possible to perform an accident analysis using the data on the operation state of the vehicle over a long period of time and the detailed data before and after the accident that has been transmitted and written. Can be used to elucidate
Second, the vehicle operation data recording means 101 is a recording means having a nonvolatile recording area 300 for holding data once written.
[0015]
That is, by making the vehicle operation data recording means 101 a non-volatile memory, even after an accident has occurred and the writing mechanism connected to the vehicle operation data recording means 101 has been destroyed, It is possible to retain the long-term operation data recorded in the data and the data before and after the accident written at the time of the accident without being volatilized.
[0016]
Thirdly, in the vehicle accident recording device according to the first or second aspect, at least one of the vehicle operation data recording means 101 and the accident data recording means 203 is detachably mounted from the vehicle. It is characterized by being.
[0017]
That is, since the vehicle operation data recording means 101 and the accident data recording means 203 can be detached from the vehicle, the vehicle accident recording device 200 and the vehicle operation recorder 100 that mechanically store them are damaged in the event of an accident. Even if the data cannot be read out, only the vehicle operation data recording means 101 and the accident data recording means 203 in which the most necessary data is recorded are taken out, and the data recorded therein by an external reading device or the like Can be read for accident analysis.
[0018]
The vehicle operation data recording means 101 and the accident data recording means 203 as described above are formed, for example, in the form of an IC card that can be attached to and detached from the vehicle operation recorder 100, and are used as recording devices (memory circuit elements). The recording means using a nonvolatile memory such as an EEPROM is preferable.
[0019]
Fourthly, there is a vehicle accident recording apparatus 200 installed in a vehicle having vehicle operation data recording means 101 that records time-series vehicle operation information including at least a traveling state as data, and the vehicle has an accident. Detection means 201 for detecting the occurrence of the accident when it occurs, and data on the running state of the vehicle for a certain time before and after the accident Acceleration data in each direction of the vehicle traveling direction before and after (Gx), left and right (Gy), and up and down (Gz), which is data different from the data of the vehicle operation information, Accident data collection means 202 to collect, Collected And accident data recording means 203 for recording the data. And When the occurrence of the accident is detected, among the data of the vehicle operation information recorded in the vehicle operation data recording means 101, at least a predetermined time before and after the accident, and data over a longer time, The vehicle accident recording apparatus 200 is characterized in that the vehicle accident recording apparatus 200 reads out via the transmission means 204 and records it in the accident data recording means 203.
[0020]
That is, when the accident occurs, the vehicle accident recording apparatus 200 not only stores the data about several tens of seconds before and after the accident, but also the vehicle operation data over a longer time (for example, 12 hours) including that time. Is read from the vehicle operation data recording means 101 of the vehicle operation recorder 100 and recorded in the accident data recording means 203 provided in the inside of the vehicle accident recording device. The accident analysis can be performed by using the data and the detailed data before and after the accident, and the cause of the original accident can be clarified.
[0021]
Fifthly, the vehicle accident recording apparatus 200 according to the fourth aspect further includes reading means 206 for reading the data of the vehicle operation information first from data closer in time to the accident. It is characterized by doing.
That is, in the technique described in the fourth aspect, in the event of an accident, vehicle operation information data is transmitted from the vehicle operation data recording means 101 to the accident data recording means 203. At this time, depending on the state of the accident (that is, when the impact is extremely high and the acceleration G is large), the data amount of the vehicle operation information or the data processing speed such as reading the data, before the data transmission is completely completed. Also, the transmission path and data processing mechanism may be damaged.
[0022]
Therefore, in consideration of such a case in further detail, in the technology according to the fifth aspect, the vehicle operation data is read and transmitted with priority given to data closer to the accident in time. Thus, it is possible to cause the accident data recording means 203 to record vehicle operation information data that is as practical as possible.
[0023]
Sixthly, in the vehicle accident recording device according to any one of 1 to 5, the time is taken on the horizontal axis, while the vehicle operation information data and the vehicle running state data for a certain period of time before and after the accident, Is a display means for displaying the graphs plotted on the vertical axis, with the time at the time of the accident as the same parameter, aligned on the same point on the horizontal axis, and detachable on the vehicle or outside the vehicle It is characterized by comprising.
[0024]
Thus, taking the time axis on the horizontal axis and matching each accident occurrence time to the same point on the horizontal axis, the vehicle operation information data and the vehicle running state data for a certain time before and after the accident, By displaying the data in a graph, the display means according to the present invention can provide data for accident analysis more clearly and easily by displaying these two data clearly.
[0025]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of a vehicle accident recording apparatus according to the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
(Embodiment 1)
FIG. 1 is a diagram showing an outline of the configuration of a vehicle accident recording apparatus according to the present invention. FIG. 2 is a diagram showing a memory map in the nonvolatile recording area 300 of the operation data recording means 101. FIG. 3 is a diagram schematically showing an outline of the recording area of the accident data recording means 203. In the explanation of the present embodiment and FIG. 1 and the like, the structure and function of the operation recorder 100 itself can be the same as that of a general operation recorder, so that the explanation is simplified. The detailed description is omitted. However, since the operation data recording means 101 that is used by being attached to the operation recorder 100 is an important one of the constituent parts according to the present invention, the details thereof will be described below.
[0026]
A vehicle accident recording apparatus 200 according to the present invention is a vehicle accident recording apparatus 200 installed in a vehicle having vehicle operation data recording means 101 that records time-series vehicle operation information including at least a traveling state as data. When an accident occurs in the vehicle, a detection unit 201 that detects the occurrence of the accident, an accident data collection unit 202 that collects data on the running state of the vehicle for a certain time before and after the accident, and records the data Accident data recording means 203.
[0027]
The vehicle operation data recording means 101 is mounted on a business vehicle, and displays various operation conditions such as an operation state of the vehicle, that is, an engine ON / OFF, a travel speed, a continuous travel distance, and a load state bias. It is a recording means for recording data recorded over a period of two to two weeks, which is installed in a device called a so-called vehicle operation recorder, and for recording such data, for example, a recording means having an IC card shape and using an EEPROM inside. is there.
[0028]
When the detection means 201 detects the occurrence of an accident, the vehicle accident recording device 200 transmits the data on the running state of the vehicle within a predetermined time of about 10 seconds to 1 minute before and after the accident to the transmission means 204. A writing means 205 is also provided for writing to the operation data recording means 101.
[0029]
Furthermore, the vehicle operation data recording means 101 is a recording means provided with a non-volatile recording area 300 that holds data once written. The vehicle operation data recording means 101 and the accident data recording means 203 are both detachably mounted from the vehicle. That is, the vehicle operation data recording means 101 is a recording means having an IC card shape and using an EEPROM inside as described above, but the accident data recording means 203 is similarly an IC card shape and using an EEPROM inside. It is preferable that the recording means. However, the accident data recording means 203 is not a IC card type but a non-volatile memory element such as an EEPROM in a normal mounting form in terms of avoiding inconveniences such as an increase in manufacturing cost and a complicated device mechanism. Etc. may be used.
[0030]
The detection means 201 constantly monitors acceleration data in each of the three degrees of freedom of at least front and rear (x), left and right (y), and up and down (z) of the vehicle in which it is mounted. . And the acceleration resulting from the impact that is expected to occur when an accident occurs is preset as a threshold value. The detection means 201 determines that an accident has occurred when the monitored acceleration data exceeds the threshold value.
[0031]
The accident data collection unit 202 includes acceleration data that the detection unit 201 constantly monitors every 30 ms, and other information that is set as a monitoring target in advance according to necessity (for example, 10 seconds before and after the accident). Driver's brake operation, steering wheel operation, etc.) are collected as data. That is, the data collected by the accident data collecting means 202 is at least vehicle acceleration data, but it is also preferable to collect data such as the driver's brake pedal stroke and steering angle.
[0032]
When the occurrence of an accident is detected by the detection means 201, the writing means 205 records data on the running state of the vehicle within a predetermined time of about 10 seconds to 1 minute before the accident, which has been recorded until then, as will be described later. Read from the means 203 and write to the operation data recording means 101. After that, data on the running state of the vehicle within a fixed time of about 10 seconds to 1 minute after the occurrence of the accident is also written in the operation data recording means 101.
[0033]
The accident data recording means 203 stores the acceleration data for 10 seconds before and after the occurrence of the accident, as well as data such as the brake depression amount and the steering angle.
More specifically, the accident data recording means 203 monitors each of the above data every 30 ms, and the recording area 401 for the first 10 s of the recording area 400 for a total of 20 s is always 10s before the current time. About 333 (log) data (G (t)) 402-1, 402-2, ... 402-333 are recorded. Each time 30 ms elapses, the oldest data, that is, the data 402-1 that is 332 logs before the currently monitored data is deleted, and instead the latest, that is, the 334th data 402-334 (not shown) at the present time. In such a manner, the data is rewritten to the minimum necessary every 30 ms.
[0034]
On the other hand, for 10 seconds after the occurrence of the accident, writing is started after the occurrence of the accident is detected by the detecting means 201, and thereafter, data 403-1 to 403-333 for 10 seconds are monitored and recorded every 30 ms. Data are sequentially written in the area 404. By such a writing method, the accident data recording means 203 has processed and recorded at least the detailed data immediately before the accident, which is the most important at the time of the accident analysis, as a nonvolatile memory at least before the occurrence of the accident. Therefore, even if the data processing mechanism or the like of the accident data recording device is damaged due to the strong impact of the accident, the detailed data immediately before the important accident can be securely held at the stage before the accident.
[0035]
In addition, detailed data immediately before the accident, which is the most important in the accident analysis, is also written in the operation data recording means 101 by the writing means 205 via the transmission means 204. Even if the recording means is damaged and cannot be read out, it is also recorded on the other side, so that it can be read out from that side, and data can be held at a high safety rate. Therefore, it can be reliably provided as important data for accident analysis.
[0036]
In addition, detailed data before and after the accident is also written in the operation data recording means 101, so that the data recorded in the operation data recording means 101 can be read to obtain operation data for one to several days and about 10 s before and after the accident. By using the detailed data together, it is possible to understand at a glance the understanding of the occurrence of the accident and the elucidation of the original cause of the accident that caused the accident.
[0037]
Next, the operation of the vehicle accident recording apparatus according to the first embodiment of the present invention will be described. FIG. 4 is a schematic flowchart showing an outline of the operation of the vehicle accident recording apparatus according to the first embodiment of the present invention.
The detection means 201 constantly monitors acceleration data in each direction, ie, front and rear (Gx), left and right (Gy), and vertical (Gz) in the traveling direction of the vehicle (step 1; hereinafter abbreviated as s1). .
[0038]
If the values of the acceleration data do not exceed the threshold value Gth determined in advance as the acceleration corresponding to the occurrence of the accident (N in s2, 3 and 4), it is assumed that no accident has occurred. Data processing is performed. That is, Gx, Gy, and Gz are recorded in the accident data recording means (s5).
[0039]
On the other hand, although not shown in FIG. 4, while s1 to 4 are being executed on the vehicle accident recording device 200 side, on the vehicle operation recorder 100 side, various vehicle operation data are stored in the vehicle operation data. Needless to say, the recording means 101 is continuously recording.
[0040]
If any of Gx, Gy, and Gz exceeds the threshold value Gth, the detection unit 201 determines that an accident has occurred in the vehicle (Y in s2, 3, and 4). When the detection unit 201 detects the occurrence of the accident in this way, the accident data collection unit 202 starts collecting and recording detailed data after the accident including Gx, Gy, and Gz. On the other hand, detailed data for the previous 10 s until the occurrence of the accident is retained in the accident data recording means 203, and rewriting of the data is stopped (s6).
[0041]
Then, the writing unit 205 is turned on (s7), and detailed data for the previous 10s until the occurrence of the accident is read from the accident data recording unit 203 and written in the vehicle operation data recording unit 101 at a stroke (s8). ).
At this time, detailed data for the previous 10 s until the accident occurs is recorded in an accident recording area 301 provided in advance in the recording area 300 of the vehicle operation data recording means 101 as shown in FIG. In the recording area 300 of the vehicle operation data recording means 101, the operation data recording area 302 for recording operation data for one to several days of the corresponding vehicle, and management information such as management items as a vehicle operation recorder are recorded. A data area 303 and the like are respectively allocated.
[0042]
After the detailed data for 10 s before the accident has been written to the vehicle operation data recording means 101 in this way (s9), the writing means 205 now writes the detailed data after the accident to the vehicle operation data recording means 101. Is started (s10). The writing is continued until it is finished (N in s11), and when the writing is finished, the main operation according to the present invention is finished.
[0043]
FIG. 5 shows an example in which the vehicle operation data recording means 101 according to the present invention in which the above writing is executed is taken out from the vehicle and displayed on the external display means 500 according to the present invention. Shown in
As this display means 500, it is preferable to display a graph on a display screen such as a liquid crystal display panel using, for example, a personal computer as analysis means. In this way, the time axis t is taken on the horizontal axis, and the accident occurrence time is matched with the same point on the horizontal axis t, so that the vehicle operation information data graph 501 and the vehicle travels for a certain time before and after the accident. By displaying together with the state data graph 502, the display means 500 according to the present invention displays these two data clearly at a glance, based on the data for clear and simple accident analysis. Visual information can be provided. It should be noted that the process of graphing the vehicle operation data and detailed data before and after the accident, which is executed inside the display means 500, that is, the time axis t which is a common parameter on the horizontal axis, and the acceleration on the vertical axis, etc. As for the data-to-graph conversion method itself, which takes each variable and displays it in the form of a graph as shown in FIG. 5, a data processing process of a general data graph is preferably used. (Thus, detailed description thereof is omitted in the present specification).
[0044]
(Embodiment 2)
FIG. 6 is a diagram illustrating a schematic configuration of an accident data recording apparatus according to the second embodiment.
In the first embodiment, when the occurrence of an accident is detected by the detection unit 201, data on the running state of the vehicle within a fixed time of about 10 seconds to 1 minute before and after the accident is transmitted via the transmission unit 204. On the contrary, at least a certain period of time before and after the accident of the vehicle operation information data recorded in the vehicle operation data recording unit 101 is shown. The data over a longer period of time may be read by the reading means 206 via the transmission means 204 and recorded in the accident data recording means 203. However, at this time, the accident data recording means 203 must be newly provided with a recording area as a writing place of the transmitted and written data. On the other hand, the accident data recording means 203 is formed with high durability against damage. It is preferable because the advantage that both data and accident data can be recorded in the accident data recording apparatus is obtained.
[0045]
At this time, in this embodiment, the transmission path (transmission means 204), the data processing mechanism, and the like may be damaged before the data transmission is completely completed. Considering in detail, the reading means 206 reads and transmits data of a large amount of vehicle operation data prior to the time closest to the accident in advance, so that it can analyze as long as possible. Effective vehicle operation data can be recorded in the accident data recording means 203. Alternatively, the vehicle operation data may be further compressed and recorded, for example, by data compression.
[0046]
As described above, by recording the vehicle operation data in the accident data recording means 203, the data of the outline of the operation state of the vehicle over a long period of time of about 1 day to 2 weeks is obtained, as in the first embodiment. Although it is possible to record detailed data for a short time before and after the accident, it is possible to effectively use it for cause analysis after the accident and to display the data clearly at a glance.
[0047]
In each of the above embodiments, an optical communication line and transmission elements and I / Fs (interfaces) are used as the transmission means 204 at both ends thereof. In addition to this, for example, transmission means such as a more general electric wire for in-vehicle wiring may be used. In any case, it is needless to say that the transmission means 204 is desirably as small as possible with a possibility of being damaged by a strong impact at the time of an accident.
[0048]
【The invention's effect】
As described above in the detailed description, according to the present invention, a vehicle accident capable of recording data capable of analyzing the state of the accident at the time of occurrence and also elucidating the cause of the original accident occurrence. A recording apparatus can be provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing an outline of a configuration of a vehicle accident recording apparatus according to the present invention.
FIG. 2 is a diagram schematically showing a memory map in a nonvolatile recording area 300 of an operation data recording means 101. FIG.
3 is a diagram schematically showing an outline of a recording area of an accident data recording means 203. FIG.
FIG. 4 is a schematic flowchart showing an outline of the operation of the vehicle accident recording apparatus according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a diagram showing an example when a vehicle operation data recording unit 101 according to the present invention is taken out from a vehicle, and data recorded therein is displayed as a graph on an external display unit 500 according to the present invention. .
FIG. 6 is a diagram showing a schematic configuration of an accident data recording apparatus according to a second embodiment.
[Explanation of symbols]
100 ... Vehicle operation recorder
101 ... Vehicle operation data recording means
200 ... Vehicle accident recording device
201: Detection means
202 ... Accident data collection means
203 ... Accident data recording means
204: Transmission means
205 ... Writing means
206: Reading means
500 ... display means

Claims

A vehicle accident recording device installed in a vehicle having vehicle operation data recording means for recording time-series vehicle operation information including at least a traveling state as data, and the occurrence of the accident when an accident occurs in the vehicle In a vehicle accident recording apparatus comprising: a detecting means for detecting a vehicle; an accident data collecting means for collecting data on a running state of the vehicle for a predetermined time before and after the accident; and an accident data recording means for recording the data.
When the occurrence of the accident is detected, the data of the running state of the vehicle in a certain time before and after the accident recorded in the accident data recording means is data different from the data of the vehicle operation information. The vehicle is provided with writing means for writing acceleration data in each direction of front and rear (Gx), left and right (Gy) and up and down (Gz) in the traveling direction of the vehicle to the operation data recording means via a transmission means. Vehicle accident recording device.

The vehicle accident recording device according to claim 1, wherein
The vehicle accident data recording apparatus, wherein the vehicle operation data recording means is a recording means having a nonvolatile storage area for holding data once written in a nonvolatile manner.

The vehicle accident recording device according to claim 1 or 2,
At least one of the vehicle operation data recording means and the accident data recording means is detachably mounted from the vehicle.

A vehicle accident recording device installed in a vehicle having vehicle operation data recording means for recording time-series vehicle operation information including at least a traveling state as data,
Detecting means for detecting the occurrence of an accident when an accident occurs in the vehicle;
As the data of the running state of the vehicle in a certain time before and after the accident , the vehicle traveling direction before and after (Gx), left and right (Gy) and up and down (Gz), which are data different from the data of the vehicle operation information Accident data collection means for collecting direction acceleration data ;
Collected the data and have a the accident data recording means for recording,
When the occurrence of the accident is detected, the data of the vehicle operation data stored in the vehicle operation data recording means includes at least a certain time before and after the accident, and data over a longer time is transmitted. A vehicle accident recording apparatus, characterized in that the vehicle accident recording apparatus reads out the information through the means and records it in the accident data recording means.

The vehicle accident recording device according to claim 4,
A vehicle accident recording apparatus comprising reading means for reading the data of the vehicle operation information first from data closer in time to the accident.

The vehicle accident recording device according to any one of claims 1 to 5,
While the time is taken on the horizontal axis, the vertical axis represents the vehicle operation information data and the vehicle running state data for a certain time before and after the accident, respectively, and the horizontal time is used as a parameter. A vehicle accident recording apparatus, comprising: display means for displaying on the same point on the shaft, the display means being removable on or outside the vehicle.