JP3681147B2 - Television receiver having diversity function - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダイバーシティ機能を有するテレビジョン受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】
移動体例えば車両において設置または使用される車載テレビジョン受信機などは、耐マルチパス方式としてのダイバーシティを行う機能を持ち合わせ、受信環境への自動的な追従動作を実現している。
複数のアンテナによって空間ダイバーシティ動作をなす受信機においては、これらアンテナからの出力の受信を選択的に切り替え可能な切替部が設けられ、この切替部をしてアンテナを順次選択せしめ、各アンテナから得られる受信テレビジョン信号のレベルを検出し、その検出レベルのうちの最も大なるレベルが得られるアンテナを切替部をして最終的に選択確定せしめる制御がなされる。ここで、かかる制御におけるアンテナの切り換えは、テレビジョン信号の垂直帰線消去期間においてなされるのが望ましい。何故なら、テレビジョン信号における垂直帰線消去期間以外の部分には実際に表示される画像情報を担う信号が存在するので、この部分でレベル検出やアンテナの切り換えを行うと、画面上にノイズ(白く細長いノイズ)となって現れてしまうからである。
【0003】
しかしながら、このような考慮だけの下にダイバーシティ動作を行ったとしても必ずしも良好な結果が得られるとは言い難い。
テレビジョン受信機は、画像及び音声の双方につき再生出力するものであり、画像にばかり良質な再生をなすべく空間ダイバーシティ動作のための上記アンテナの切り換えを行えば、音声においてその切り換えノイズが発生するという裏腹の面があるので、却って音声品質の低下を誘発してしまうこともある。また、かかる切り換えノイズが発生しなくとも、空間ダイバーシティ動作によって実際に視聴者に与える画像品質が変わらなかったり逆に低下してしまったような逆効果を奏してしまうこともあり得る。
【0004】
このように、画像の他に音声を含めた再生情報全体の実際の視聴者に対する品質面において、上記アンテナの切り換え形態を如何にすれば最適なものとなるかにつき、技術的に取り組む余地が残されているのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
よって本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであり、その主たる目的とするところは、音声を含めた再生情報全体の実際の視聴者に対する品質面において最適なダイバーシティ動作を行うことのできるテレビジョン受信機を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の一態様による受信機は、受信状態に応じてダイバーシティ動作を行うテレビジョン受信機であって、受信信号からコンポジットビデオ信号及び音声信号を復調する復調手段と、前記コンポジットビデオ信号における垂直同期信号のタイミングを検知する垂直タイミング検出手段と、前記音声信号の歪みが所定レベルを超えたことを判断して歪み検出信号を発生する歪み検出手段と、前記垂直タイミング検出手段により検知されたタイミングに基づいて映像ダイバーシティ動作、すなわち第1ダイバーシティ動作を実行させるとともに、前記歪み検出信号に応答して音声ダイバーシティ動作、すなわち第2ダイバーシティ動作を実行させる制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記歪み検出信号が発せられてから所定期間に亘って前記映像ダイバーシティ動作を禁止することを特徴としている。
【0007】
この態様の受信機において、前記第1ダイバーシティ動作と前記第2ダイバーシティ動作とで互いに相反する受信モードが選択され当該受信モードが交互に繰り返され続ける状態をループとして検出するループ検出手段をさらに有し、前記制御手段は、前記ループが検出された場合に前記第2ダイバーシティ動作を禁止するようにすることもできる。
【0008】
さらに、前記歪み検出手段は、前記音声信号の歪み成分の急峻な増大変化を検出する微分手段を含み、前記微分手段の微分出力に基づいて前記歪み検出信号を発生するようにすることもできる。
また、上述の各態様において、前記歪み検出手段は、前記音声信号が供給される帯域通過フィルタと、前記帯域通過フィルタの出力信号が供給される振幅検波回路と、前記振幅検波回路の出力信号波形の立ち上がり成分を抽出する微分回路と、前記微分回路の抽出成分レベルと基準値とを比較し前記抽出成分レベルが前記基準値よりも大なるときに有意となる歪み検出信号を発生する比較器と、を有するようにすることもできる。
【0009】
そして、前記第1及び第2のダイバーシティ動作は、複数の受信アンテナのうちのいずれかを選択してそれによる受信モードの変更をなす空間ダイバーシティの動作に限定することも可能である。
また、選択すべき受信アンテナの識別情報を保持する保持手段を有し、前記制御手段は、前記保持手段の保持内容を前記歪み検出信号に応答して変更せしめることをもできる。
【0010】
さらに、前記第1ダイバーシティ動作においては、前記保持手段に保持された識別情報に対応する受信アンテナによる受信モードから受信モードの評価を開始するようにすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明による一実施例のダイバーシティ型テレビジョン受信機の概略構成を示している。
図1において、この受信機は、例えば車載用の受信機の如き移動されつつ使用されるタイプのものであり、空間ダイバーシティを実現するための4つの受信アンテナANT1〜ANT4を備えまたはこれらの受信信号出力端と接続され、各アンテナは切替器(RF−SW)1に電気的に結合されている。切替器1は、4つのアンテナのうちのいずれか1つの受信出力を選択し、選択したアンテナからのRF(Radio Frequency)信号を受信信号としてビデオ信号再生系2に供給する。
【0012】
ビデオ信号再生系2は、復調手段を担い、切替器1からの受信信号を中間周波信号に変換するフロントエンドたる同調器(図示せず)と、中間周波信号を増幅する映像中間周波増幅器21と、増幅器21によって増幅された中間周波信号をAM(Amplitude Modulation)復調してコンポジットビデオ信号を再生するAM検波回路22とを含む。コンポジットビデオ信号は、図示せぬ種々の再生回路及び増幅回路を経て表示器としてのCRT(Cathode-Ray Tube)2xに供給される。CRT2xは、コンポジットビデオ信号に応じた画像表示をなす。表示器としては、CRT以外にも液晶ディスプレイ等も適用可能である。
【0013】
映像中間周波増幅器21に供給される受信信号には、ビデオ信号の他に音声信号も含まれており、映像中間周波増幅器21において音声中間周波信号が取り出され音声信号再生系3に供給される。音声信号再生系3は、音声中間周波信号を増幅する音声中間周波増幅器31と、増幅器31によって増幅された中間周波信号をFM(Frequency Modulation)復調してコンポジット音声信号を再生するFM検波回路32とを含む。コンポジット音声信号は、図示せぬ種々の再生回路及び増幅回路を経て音響出力器としてのスピーカ3xに供給される。スピーカ3xは、コンポジット音声信号に応じた音響出力をなす。
【0014】
ビデオ信号再生系2からのコンポジットビデオ信号は、クランプ回路40によってそのシンクチップのレベルを一定にされつつ波形整形回路41及び制御部5にも供給される。
波形整形回路41は、供給されたコンポジットビデオ信号から純然たるビデオ情報を担う成分(以下、適宜「ビデオ信号」と呼ぶ)を除き各種同期信号及び帰線消去信号のみを含むコンポジット同期信号を生成し、これを低域通過フィルタ(LPF)60に供給する。LPF60により、当該コンポジット同期信号における等化パルスによる2fH (fH は水平同期周波数)の成分が排除され、コンポジット同期信号の高域成分が減衰される。従ってLPF60の出力からは、fH の周波数成分に応じた信号が得られることとなる。LPF60の出力は、位相比較器61の一方の入力端に供給される。位相比較器61は、一方の入力信号と他方の入力信号とを比較し両者の位相差に応じた位相誤差信号をLPF62へ出力する。LPF62を経た位相誤差信号は、制御信号としてVCO(Voltage-Controlled Oscillator)63に供給される。
【0015】
VCO63は、中心周波数を32fH とし、供給される制御信号に応じてその中心周波数から偏倚させて発振し、その発振出力信号を制御部5及び分周器64に供給する。分周器64は、VCO63からの発振出力信号を分周しfH の周波数を有する信号を生成しこれを制御部5及び位相比較器61の他方の入力端に供給する。位相比較器61,LPF62,VCO63及び分周器64は、いわゆる位相同期ループ(PLL)を形成し、受信したコンポジットビデオ信号の水平同期周波数に追従し、当該コンポジットビデオ信号の水平同期信号に同期したクロック信号を生成する。
【0016】
波形整形回路41からのコンポジット同期信号はまた、反転回路81にも供給される。反転回路81によって反転されたコンポジット同期信号は、LPF82を介してレベル比較器83の一方の入力端に供給される。比較器83は、LPF82の出力信号すなわちコンポジット同期信号の積分出力を基準電圧レベルVr と比較し、LPF82の出力信号が基準電圧レベルVr よりも大なるときにのみ高レベルとなる信号を生成しこれを制御部5に供給する。生成されたこの高レベル信号は、垂直同期信号と同等の周波数(fv )を有するので、反転回路81,LPF82及び比較器83によって、コンポジット同期信号から垂直同期信号が検知されたことになる(以下、比較器83の出力信号を等価垂直同期信号と呼ぶ)。
【0017】
音声信号再生系3からのコンポジット音声信号は、歪み検出回路3Aにも供給される。歪み検出回路3Aは、感度調整信号に応じた感度にて、コンポジット音声信号のマルチパスによる歪みを検出し、その検出レベルに応じた信号を制御部5へ供給する。コンポジット音声信号には、ステレオ放送や2か国語放送に対応するための各チャンネル信号や制御信号が含まれる。
【0018】
制御部5にはまた、切替器(RF−SW)1に内蔵するアンテナ未接続検出回路により発生された検出信号が供給される。アンテナ未接続検出回路は、切替器1の内部信号に基づいてアンテナANT1〜ANT4の何れが当該切替器に接続されていないかを識別し、その識別結果に応じた検出信号をアンテナ接続情報として発生する。
【0019】
制御部5は、マイクロコンピュータ等によって構成可能であり、供給された信号及び与えられた情報に基づいて受信機各部の制御を行う。
かかる制御には、コンポジットビデオ信号の垂直帰線期間におけるペデスタルレベルの検出に基づいて最適な受信アンテナを選定する処理の他、かかるアンテナ選定処理を起動するQVパルスの生成処理などが含まれる。アンテナ選定処理においては、制御部5がアンテナ切換信号SEL1〜SEL4を切替器1に供給し、切替器1は、このアンテナ切換信号に応じてアンテナANT1〜ANT4のいずれか1つの出力をビデオ信号再生系2へ中継することとなる。
【0020】
アンテナ選定処理の起動をなすQVパルスの生成回路は、図2に示される。
図2において、QVパルス生成回路50及びその周辺回路は、制御部5内に形成される。QVパルス生成回路50は、4つのD型フリップフロップ500〜503と、AND回路504と、NOT回路505及び506と、所定数のD型フリップフロップ群509とで構成される。
【0021】
また、クロック生成部65は、VCO63から入力される32fH のマスタークロックを分周することで1/(2fH )の周期のクロック信号を生成する。QVパルス生成回路50に入力される等価垂直同期信号fv は、この2fH のクロック信号の周期でDフリップフロップ500〜503にてサンプリングされる。このとき、等価垂直同期信号fv は、既に比較手段83にて2値化されているので、各Dフリップフロップでは、低レベル(L)または高レベル(H)を示すいずれかの信号がサンプリングされることになる。
【0022】
Dフリップフロップ500〜503及びNOT回路505並びにAND回路504は、ノイズなどによる垂直同期信号の誤検出を抑制するために、連続するサンプルデータを用いて垂直同期信号の発生を検出する。
以下にその動作を説明する。
本実施例によるこの回路は受信信号がNTSC方式のものである場合を前提としており、Dフリップフロップ503、502、501、500の出力が、それぞれL、H、H、Hとなったときに初めて、AND回路504から垂直同期信号の検出を示す高レベルのQパルスが出力されるようにしている。
【0023】
この様子を示したのが図3の波形図である。
図示のように等価垂直同期信号が発生すると、図中の三角印に対応する2fH のクロック信号の周期長の期間でAND回路504の各入力が高レベルとなりQパルスが出力される。
発生したQパルスは、Dフリップフロップ群509にて所定時間遅延させられ、QVパルスとして出力される。この所定時間は、Qパルスの検出から実際にアンテナ選定処理を開始するまでの時間に相当し、本例では、2fH のクロック信号の3.5周期分としている。
【0024】
また、本実施例では、一例として、Dフリップフロップ500〜503を使い、Dフリップフロップを4個使用した構成を示したが、誤検出を更に抑制したいのであれば、ここで使うDフリップフロップの数を更に増やすことが有効である。
なお、多重放送波の場合、図3にコンポジット同期信号に点線にて示される如く垂直同期信号の終端から6つ目の等化パルス周期後において多重放送信号が重畳される可能性があり、この多重放送信号の重畳部の前において後述のアンテナ選定処理を全て完了させるべく当該処理の起動信号であるQVパルスを出力させている。
【0025】
上述の如くして得られるQVパルスは、以下に説明されるアンテナ選定処理の起動信号として用いられる。
図4は、アンテナ選定処理回路の構成を示している。この回路は、QVパルスに応答してダイバーシティ動作としてのアンテナ選定処理を開始させる機能を担うものであり、制御部5内に形成される。
【0026】
図4において、AM検波回路22からのコンポジットビデオ信号は、A/D(アナログ/ディジタル)変換器510に供給される。A/D変換器510は、コンポジットビデオ信号をタイミングコントロール部511によって指示されるサンプリングタイミング毎にディジタル変換し、そのディジタル出力を判定回路513に送る。
【0027】
注記するに、本実施例に適用されるこのA/D変換器510は、そのディジタル変換における分解能が、アンテナ受信レベルに換算して2dB程度若しくはそれ以上に粗く設定されている。これは、下記の理由による。
すなわち、現在選択中のアンテナの受信レベルより高い受信レベルを有するアンテナに切り替えたとしても、そのレベル差が約2dB以内であれば再生画像において視覚的にはほとんど改善がみられず、逆にアンテナを切り替えずに現状のアンテナを維持する方が音声系へのノイズの面で有利であることが分かった。このことにより、ダイバーシティのアンテナ切り替え制御においては、高い分解能でコンポジットビデオ信号のペデスタルレベルをA/D変換する必要がないとの結論に達した。
【0028】
したがって、本実施例では、ペデスタルレベルをディジタル値に変換するA/D変換の分解能をアンテナ受信レベルに換算して2dB若しくはそれより粗く設定し、少々受信レベルが高いぐらいではアンテナの切り替えがなされないように構成し、アンテナの頻繁な切り替わりによる再生画像上のちらつきや音声ノイズの低減を図っているのである。
【0029】
判定回路513は、各受信モードの評価をなす手段と言い得る。詳述すれば、判定回路513は、アンテナ選定処理においてプリセット値または前のA/D変換出力の値よりも良好と判断されたA/D変換出力の値を現在最良ペデスタルレベルとして記憶保持するバンク521と、A/D変換出力の値とバンク521に記憶された値とを比較し前者が後者と等しいかまたは後者よりも小さいとき(現在選択されているアンテナの受信レベルがそれより前に選択されたアンテナの受信レベルよりも大のとき)にのみラッチ指示信号を発生するコンパレータ522と、コンパレータ522からのラッチ指示信号に応答して当該ラッチ指示信号が発せられたときのA/D変換出力の値を呈したアンテナの番号データを現在最良アンテナ識別情報として取り込む保持部523とによって構成される。保持部523は、アンテナ切替器1(図1参照)におけるアンテナ接続可能数に対応する4ビット構成のシフトレジスタからなる。
【0030】
バンク521は、コンパレータ522からのラッチ指示信号に応答してA/D変換出力の値にその記憶内容を更新する。
一方、コンパレータ522は、A/D変換出力の値がバンク521に記憶された値よりも大きいときにはラッチ指示信号を発生せず、バンク521の更新は行われずかつ保持部523におけるアンテナ番号の取込もなされず、もってそれまでの保持内容をそれぞれ持続する。
【0031】
したがってバンク521と保持部523には、A/D変換器510のサンプリング動作の度にそれまでの最良のペデスタルレベルと当該最良ペデスタルレベルを呈したアンテナの番号が更新または保持されることとなる。
コンパレータ522はまた、A/D変換出力の値とバンク521に記憶された値との1回分の比較が終了すると、その旨を知らせる判定終了信号を発生し、タイミングコントロール部511に供給する。保持部523に供給されるアンテナ番号データは、アンテナ切替制御回路512から送られる。
【0032】
アンテナ切替制御回路512は、2つのアンテナ対応4ビット構成のレジスタを有する。1つは、アンテナ選定処理に移る直前において確定し接続していたアンテナの番号データまたはアンテナ選定処理に拘わらず後述する音声ノイズの検出に応答して確定されたアンテナの番号データを保持するアンテナ対応4ビット構成のレジスタ524であり、もう1つは、アンテナ選定処理の過程において順次選択接続されるアンテナの番号または音声ノイズの検出に応答して選択接続されたアンテナの番号を示すシフトレジスタ525である。シフトレジスタ525は、選択すべき受信アンテナの識別情報を保持するための保持手段を担う。
【0033】
アンテナ切替制御回路512はまた、レジスタ524の出力データ及びシフトレジスタ525のパラレル出力データ並びに所定の4ビットデータ例えば図示の如き論理値“0000"のデータのうちのいずれかのデータを選択的に出力する切替回路529と、この切替回路529の出力データを受信してこれに応じたアンテナ切換信号SEL1〜SEL4を生成する出力段528と、レジスタ524及びシフトレジスタ525の出力データに基づきアンテナ選定処理におけるアンテナの選択が一巡したことを検出する一巡検出回路526と、レジスタ524の出力データを第1プリセット時においてのみシフトレジスタ525にパラレル転送してシフトレジスタ525の保持内容を強制的に書き換えさせるための4ビット対応ANDゲート群527とを含んでいる。
【0034】
さらにアンテナ切替制御回路512は、シフトレジスタ525の出力データを第2プリセット時においてのみレジスタ524にパラレル転送してレジスタ524の保持内容を強制的に書き換えさせるための4ビット対応NANDゲート群520を有する。
レジスタ524は、タイミングコントロール部511から発せられるアンテナ更新指令信号に応答して、保持部523からのアンテナ番号データの取り込みが可能とされるとともに、タイミングコントロール部511から発せられる第2プリセット指令信号に応答して、NANDゲート群520を介してシフトレジスタ525の出力アンテナ番号データの取り込みが可能とされる。
【0035】
ここで注記するに、NANDゲート群520からは、シフトレジスタ525の出力データの論理が反転されたデータが出力されるが、レジスタ524は、それぞれ負論理のプリセット端子を有する4つのDフリップフロップによって形成されかつNANDゲート群520の出力データがこのプリセット端子に供給される構成を採用しているので、第2プリセット指令信号が発せられたときにはシフトレジスタ525の内容が論理反転されることなくレジスタ524に移されることとなる。
【0036】
ANDゲート群527の各一方の入力には、タイミングコントロール部511からの第1プリセット指令信号が供給される。
一巡検出回路526は、アンテナ選定処理におけるアンテナの選択が一巡したことを検出するとその旨を示す一巡判定信号をタイミングコントロール部511に供給する。
【0037】
タイミングコントロール部511はまた、切替回路529の切替制御信号を発生する。
さらにタイミングコントロール部511は、OR回路5G1を介してシフトレジスタ525に対しシフト指令信号を供給する。シフトレジスタ525は、このシフト指令信号に応答してその保持データをシフトさせるが、シリアル出力ビットデータが当該シフトレジスタのシリアル入力とされる循環型の構成を有している。
【0038】
シフトレジスタ525に供給されるシフト指令信号は、AND回路5G2及びOR回路5G1を通じた音声歪み検出回路3Aからの歪み検出信号によっても発せられる。AND回路5G2の出力信号は、後述するループ検出回路にも供給されるが、AND回路5G2には後述するループ検出信号がNOT回路5G3を介して供給されており、AND回路5G2は当該ループ検出信号が有意高レベルとなったときには歪み検出信号を遮断し低レベルの信号をループ検出回路及びOR回路5G1に供給する。
【0039】
シフトレジスタ525にはまた、アンテナ切替器1からのアンテナ未接続情報が供給されておりこの情報に応じた動作態様を採る。シフトレジスタ525のパラレル出力データは、保持部523に送られる。
タイミングコントロール部511は、32fHのマスタークロック信号及び上記QVパルス信号が供給されており、QVパルス信号によってアンテナ選定処理を起動しマスタークロック信号に基づいた所定のタイミングにて上述した各部の制御信号及び指令信号を発生する。
【0040】
レジスタ523,524及び525は、それぞれ4ビット構成とされており、保持されるアンテナ番号データが、アンテナANT1は“1000"にて、アンテナANT2は“0100"にて、アンテナANT3は“0010"にて、アンテナANT4は“0001"にて示される。
以下、この回路の動作を詳述する。
【0041】
【アンテナ選定処理動作】
最初に、アンテナ選定処理の具体的動作につき説明する。
先ず、各レジスタの内容につき一例を挙げると、当該アンテナ選定処理直前に接続されていたアンテナがアンテナANT1 で、レジスタ524に“1000"のデータが格納され、既に前回のアンテナ選定処理において第1プリセット指令信号が発せられてシフトレジスタ525にも“1000"のデータが格納されているとする。また、切替回路529は、アンテナ選定処理前においてはレジスタ524の出力データを出力段528に中継する如く選択制御されており、出力段528は、かかる“1000"のデータに対応するアンテナANT1 を電気的に接続させるためのアンテナ切換信号SEL1をアンテナ切替器1に供給しているものとする。
【0042】
この状態でQVパルスが発せられると、タイミングコントロール部511は、QVパルスの立ち上がりエッジに応答してバンク521に初期値として最大値をセットする。さらに、その直後には、切替回路529がシフトレジスタ525の出力データを出力段528に中継する如く選択制御される。但し、ここでは、切替回路529がレジスタ524の出力データからシフトレジスタ525の出力データへ選択を切り替えたとしても、データ“1000"が出力段528に送られる点は変わらず、アンテナANT1 は切替器1に電気的接続がなされたままとなる。
【0043】
次いでタイミングコントロール部511は、図5に示されるように、時刻T1 にて有意となるサンプリングタイミング信号を発生し、A/D変換器510は、かかるサンプリングタイミングでコンポジットビデオ信号のペデスタルレベルを取り込みかつそのA/D変換出力を判定回路513に送ることとなる。ここでバンク521には、最大値がセットされているので、コンパレータ522により、送られたA/D変換出力値はバンク出力値よりも小さいと判定され、ラッチ指示信号が発せられる。これに伴い、バンク521にはA/D変換器510からのディジタル値が記憶されるとともに、保持部523には、シフトレジスタ525の出力データ“1000"が取り込まれる。
【0044】
その後、タイミングコントロール部511は、図5に示されるように、時刻T2において切替回路529がデータ“0000"を選択出力するよう制御し、所定時間tmに亘って出力段528が全て論理値0のアンテナ切換信号SEL1〜SEL4を発生するようにする。これにより、切替器1と各アンテナとの電気的接続が全て解放されることとなる。
【0045】
かかる全アンテナの解放に引き続いて、タイミングコントロール部511は、シフト指令信号を発生してシフトレジスタ525のデータを1ビット分シフトさせる。そうすると、シフトレジスタ525の保持内容は、“1000"から“0100"と変移する。そしてタイミングコントロール部511は、シフトレジスタ525の出力データを選択するよう切替回路529を制御する。従って、出力段528には、この“0100"のデータが切替回路529を介して送られるので、出力段528は、かかる“0100"のデータに対応するアンテナANT2を電気的に接続させるためのアンテナ切換信号SEL2を切替器1に供給することとなる。
【0046】
このようにしてアンテナANT2が選択されると、タイミングコントロール部511は、このアンテナANT2によって得られるコンポジットビデオ信号のペデスタルレベルのサンプリングをなすべくA/D変換器510にサンプリングタイミング信号を供給する。これにより得られるA/D変換出力の値は、コンパレータ522によりバンク521に記憶された値と比較され、等しいかまたは小さければラッチ指示信号が発せられて当該A/D変換出力の値がバンク521に記憶されかつ保持部523におけるアンテナ番号データの取込がなされる。このとき、シフトレジスタ525の保持データは、アンテナANT2に対応する“0100"となっており、保持部523には、このアンテナANT2の番号が現在最良アンテナ識別情報として格納されることとなる。
【0047】
これに対してコンパレータ522が、当該バンク記憶値よりもA/D変換出力値が大であるとの結果を得てラッチ指示信号が発せられない場合は、バンク521の更新及び保持部523へのアンテナ番号データのラッチは行われず、既に記憶しておいたアンテナANT1によるペデスタルレベルの値及び当該アンテナANT1の番号データがバンク521及び保持部523において残されたままとなる。
【0048】
かかる判定回路513における比較動作及びその比較結果に基づくデータ取込動作が終了した後は、タイミングコントロール部511は、切替回路529がデータ“0000"を選択出力するよう制御し、再び所定時間tmに亘って出力段528が全て論理値0のアンテナ切換信号SEL1〜SEL4を発生しその間切替器1における各アンテナの解放がなされるようにする。
【0049】
そしてこの全アンテナの解放制御の後に、タイミングコントロール部511は、レジスタ524の出力データ(“1000")が選択されるよう切替回路529を制御し、当該アンテナ選定処理開始直前に設定されていたアンテナ(本例の場合アンテナANT1)の接続に戻すようにする。
以降の処理においても、次のアンテナANT3及びその次のアンテナANT4について、シフトレジスタ525のシフト動作、切替回路529の切替動作、A/D変換器510のサンプリング動作並びに判定回路513の比較及びデータ取込動作がなされる。
【0050】
アンテナANT4についての判定回路513における比較及びデータ取込動作が終了すると、バンク521には当該アンテナ選定処理においてサンプリングしたペデスタルレベルうちの最も低いものが保持されるとともに、保持部523には、かかる最低ペデスタルレベル(良好な受信レベル)を呈したアンテナの番号データが格納されていることになる。
【0051】
後述するように、本例の場合アンテナANT4が選択されると、装備された全てのアンテナにつき選択が済んだことを示す一巡判定信号が一巡検出回路526から発せられる。
タイミングコントロール部511は、この一巡判定信号の発生後は、最良アンテナを選択確定する如き動作を司る。
【0052】
すなわち、タイミングコントロール部511は、図5に示されるように、時刻T5において先ずこれまでと同様に切替器1における全アンテナの解放制御をなしてから、アンテナ更新指令信号を発生する。レジスタ524は、このアンテナ更新指令信号に応答して保持部523に格納されたアンテナ番号データを取り込む。そして、タイミングコントロール部511は、レジスタ524の出力データを切替回路529をして出力段528に転送せしめるよう制御する。
【0053】
本例においては、当該アンテナ選定処理において保持部523に最終的に記憶されたアンテナ番号データが、図5に示されるようにアンテナANT3に対応する“0010"であれば、レジスタ524にこれが転送され、そして出力段528は、この“0010"のデータに対応するアンテナ切換信号SEL3を切替器1に供給することとなり、当該アンテナ選定処理によるアンテナANT3の確定がなされる。以降、新たにQVパルスが発せられるまでこのアンテナANT3の接続が継続されることとなる。
【0054】
アンテナ選定処理の最終動作としては、第1プリセット指令信号がANDゲート527に供給され、確定されたアンテナ番号を示すレジスタ524の出力データがシフトレジスタ525に取り込まれ、次のアンテナ選定処理の準備がなされる。
なお、接続すべきアンテナの切換をなす前に必ず全てのアンテナの切替器1に対する電気的接続を解放しているのは、当該切換動作に係る回路素子の遅延等による複数アンテナの同時接続を回避するためである。
【0055】
一巡検出回路526は、図6に示されるように、4つのANDゲート及び1つのORゲートで構成することができる。
詳述すると、レジスタ524の先頭ビット出力とシフトレジスタ525の最終ビット出力とを入力とするANDゲート540と、レジスタ524の第2ビット出力とシフトレジスタ525の先頭ビット出力とを入力とするANDゲート541と、レジスタ524の第3ビット出力とシフトレジスタ525の第2ビット出力とを入力とするANDゲート542と、レジスタ524の最終ビット出力とシフトレジスタ525の第3ビット出力とを入力とするANDゲート543とが設けられ、さらにこれらゲートの出力を全て入力とする4入力ORゲート544が設けられる。
【0056】
したがって、レジスタ524に例えば“1000"(アンテナANT1)が格納されている状態からアンテナ選定処理が開始した場合、3度のシフト指令信号の発生によりシフトレジスタ525の保持データが“0001"(アンテナANT4)となり、シフトレジスタ525の最終ビット出力は論理値1を呈することとなる。
【0057】
この論理値1のシフトレジスタ525の最終ビット出力はANDゲート540一方入力に供給されるとともに、ANDゲート540の他方入力には、このときレジスタ524が“1000"を格納している故に、論理値1の当該レジスタ524の先頭ビット出力が供給される。これにより、ANDゲート540は、論理値1の出力信号を呈することとなり、これがORゲート544を通じて一巡判定出力となる。他のANDゲート541〜543には、どれも論理値0の2入力が与えられることとなるので、これらのゲートからは論理値1の信号がORゲート544に供給されない。
【0058】
このように、一巡判定回路526は、レジスタ524が保持するアンテナ番号“1000"(アンテナANT1)よりも処理順序としては1つ前のアンテナ番号“0001"(アンテナANT4。次のアンテナはアンテナANT1である)をシフトレジスタ525が保持したときに、有意の一巡判定出力(一巡判定信号)を呈するのである。
【0059】
タイミングコントロール部511は、この論理値1となった一巡判定信号をもって当該アンテナ選定処理において全てのアンテナの評価が終了したことを検知することができる。
シフトレジスタ525のより具体的な構成例は、図7に示される。
図7において、シフトレジスタ525は、4つのDフリップフロップ530〜533と、これらDフリップフロップに対応して設けられる出力切換型スイッチ回路534〜537及びOR回路53a〜53dとによって構成される。
【0060】
スイッチ回路534〜537は、それぞれ2つの出力端子のうちの一方が、対応するDフリップフロップのD入力と接続され、他方が、対応するOR回路の一入力に接続される。
OR回路の他入力は、DフリップフロップのQ出力と接続され、OR回路の出力端は、次のスイッチ回路の入力端と接続される。但し、終段OR回路53dの出力は初段スイッチ回路534の入力端子と接続され、これにより循環型構成を実現している。
【0061】
スイッチ回路534〜537の制御端には、アンテナ未接続情報信号が供給される。OR回路53a〜53dの出力は、シフトレジスタ525のパラレル出力データとして導出される。
このようなシフトレジスタ525の構成によれば、アンテナ未接続情報信号に応じてレジスタ段数が変更され、切替器1に結合されていない(使用されていない)アンテナがあったとしても適正なアンテナ選定処理が行われるようにしている。
【0062】
例えば、アンテナANT2が使用されていない場合は、スイッチ回路535にその旨を示す制御信号が供給され、スイッチ回路535のみがその入力信号を対応するOR回路53bを介して次の段のスイッチ回路536の入力に伝送する如く切り換えられる。これにより、データの“1000"の次は“0100"にはならず、“0010"に変移させることができ、アンテナANT2に関する処理を飛ばしてアンテナ選定処理や後述する音声ノイズ応答処理を行うことができる。
【0063】
以上の説明から分かるように、QVパルス発生前にアンテナANT1が選択されていたときにアンテナ選定処理が実行され最終的にアンテナANT3が選定された場合は、ANT1→ANT2→ANT1→ANT3→ANT1→ANT4→ANT1→ANT3という態様でアンテナの切り替えがなされることとなる。これは図5にも示す通りである。
この場合とは異なり、例えば図8の(1)に示されるように、QVパルス発生前に例えばアンテナANT3が選択されていた状態からアンテナ選定処理が実行され最終的にアンテナANT2が選定された場合には、ANT3→ANT4→ANT3→ANT1→ANT3→ANT2→ANT3→ANT2という態様でアンテナの切り替えがなされる。すなわち本実施例は、アンテナ選定処理の開始直前に選択されていたアンテナをアンテナ選定処理において最初に選択するアンテナ(最初に受信レベルサンプリング対象のアンテナ)としており、この最初に選択されたアンテナから順に選択されていくようにしている。これにより、アンテナ選定処理の開始当初におけるペデスタルレベルのサンプリングのためにアンテナの切り換えがなされることはなく、アンテナ切替に伴う全体的なノイズ発生期間tnが短くて済むこととなる。
【0064】
これに対し、アンテナ選定処理において最初に選択するアンテナを固定とした場合、例えば当該固定アンテナがANT1である場合は、図8の(2)に示されるように、ANT3→ANT1→ANT3→ANT2→ANT3→ANT4→ANT3→ANT2という態様でアンテナの切り替えがなされる。従って、この場合は、QVパルス発生前にかかる固定のアンテナANT1が選択されていない限り、アンテナ選定処理の開始直後において必ずアンテナの切り換えがなされてしまう結果となる。そしてこれに伴い、図8(2)に示されるように、アンテナ切替に伴う全体的なノイズ発生期間tn´が上記(1)の場合に比して長くなってしまうのである。
【0065】
かくして本実施例におけるアンテナ選定処理は、上記(1)の態様を採ることができるので、当該アンテナ選定処理における音声ノイズ発生期間を極力抑えることができることとなる。
なお、図8に示される時刻T1から時刻T5は、図5に示される時刻T1から時刻T5とそれぞれ対応し、時刻T1から時刻T4に対応づけられる処理は、アンテナ切替処理及びレベル検出(保持)処理に相当する。また、時刻T5に対応づけられる処理は、アンテナ確定処理に相当する。このようにアンテナ選定処理は、アンテナ切替処理とレベル検出(保持)処理とアンテナ確定処理とに分類されかつこれらの処理を含むものと言い得る。
【0066】
【音声ノイズ応答処理動作】
図4の構成における音声ノイズ応答処理の動作につき説明する前に、AND回路5G2に供給される歪み検出信号を発生する音声歪み検出回路3Aについて詳述する。
図9は、歪み検出回路3Aの具体的な構成を示している。
【0067】
図9において、歪み検出回路3Aの前段として、FM検波回路32から得られるコンポジット音声信号が供給される帯域通過フィルタ(BPF)3A1が設けられる。このBPF3A1は、受信コンポジット信号におけるサブキャリアの高調波成分を通過させるようにその特性が設定されている。例えば、4次乃至6次の高調波が使用できる。
【0068】
BPF3A1を通過した信号は、振幅検波回路3A2に供給され、ここでいわゆるAM復調が施されて、その復調出力が微分回路3A3に供給される。微分回路3A3は、かかる復調出力波形の立ち上がり成分を抽出し、その抽出成分を比較器3A4の一方の入力端へ供給する。比較器3A4の他方の入力端には、感度調整用の信号が供給され、これに応じたレベルの比較基準電圧VRが設定される。
【0069】
比較器3A4は、微分回路3A3からの信号のレベルが基準電圧VRよりも大きいときにのみ高レベルとなる歪み検出信号を発生する。したがって歪み検出信号は、高低2つのレベルを担う信号となる。この歪み検出信号は、Dフリップフロップ3A5により32fHのクロック信号に同期化されて出力されることとなる。
【0070】
かかる構成において、微分回路3A3は、音声信号の歪み成分の立ち上がり、すなわち音声信号の歪み成分の急峻な増大変化を検出することとなるので、歪みの検出を遅延なく行うことができる。また、局間ノイズのような連続性のノイズには反応しない歪み検出信号を得ることができる。
このようにして得られる歪み検出信号は、AND回路5G2に供給され、後述されるループ検出信号が低レベルである間AND回路5G2及びOR回路5G1を通じてシフトレジスタ525へのシフト指令信号となる。
【0071】
この歪み検出信号によるシフト指令信号は、先述したフィールド毎に実行されるアンテナ選定処理とは異なり、随時生じ得る音声信号の大なる歪みに呼応してアンテナ切替処理を起動させるものである。図4に示されるアンテナ切替制御回路512においては、かかるシフト指令信号を用いることにより、現在切替器1に電気的に接続されているアンテナの次の番号のアンテナに切り替える動作が導かれる。
【0072】
すなわち、歪み検出信号によるシフト指令信号が発生すると、シフトレジスタ525はその保持データを1ビット分シフトさせる。例えば、選択されているアンテナがアンテナANT1でシフトレジスタ525の保持データが“1000"であるときに、受信状態の悪化により音声信号が歪んだことによって歪み検出信号が発せられると、シフトレジスタ525の保持データは“0100"となる。そしてまた歪み検出信号が発せられれば、シフトレジスタ525の保持データはさらに進んで“0010"となる。
【0073】
タイミングコントロール部511は、このようなシフトレジスタ525の保持データの変更(シフト)の度に、第2プリセット指令信号を発生し、NAND回路520をしてシフトレジスタ525の保持データをレジスタ524に転送するよう制御せしめる。また、少なくともこのシフトレジスタ525からレジスタ524へのデータ転送終了直後には、タイミングコントロール部511は、切替回路529をしてレジスタ524のデータを出力段528に送る如く制御する。
【0074】
したがって、この例では、歪み検出信号に応答してANT1→ANT2→ANT3→ANT4→ANT1という順にアンテナの切替器1に対する電気的接続が切り替えられるのである。
もしもアンテナANT3に切り替えた後にアンテナANT3による受信状態が良好で歪み検出信号が発せられない場合は、シフトレジスタ525及びレジスタ524の保持データは変更されず、アンテナANT3の切替器1に対する電気的接続は維持される。但し、その後のQVパルスの発生により、上述したアンテナ選定処理が実行されるので、かかるアンテナANT3の接続が解除されることになる。
【0075】
かかる音声歪みに応じて選択されたアンテナは、前回のアンテナ選定処理により確定されたアンテナとは異なる可能性がある。したがって、音声歪みにより選択されたアンテナの番号データ(本例ではアンテナANT3の番号データ)がレジスタ524及びシフトレジスタ525に保持された初期状態からアンテナ選定処理が開始されることになる。
【0076】
なお、ここで述べた音声応答処理動作においても、図7において説明した未接続アンテナへの対処がなされる。
【0077】
【映像ダイバーシティ/音声ダイバーシティ】
上記アンテナ選定処理による第1ダイバーシティは、再生画像の品質を最良とするべく垂直同期タイミングに基づくQVパルスによって起動され、コンポジットビデオ信号が担う映像の単位であるフィールド毎に行われるものである。故に、このダイバーシティは、再生映像に同期したダイバーシティ(以下、映像ダイバーシティと呼ぶ)と言い得る。
【0078】
これに対し、上記音声ノイズ応答処理による第2ダイバーシティは、再生音声の品質を最良とするべく再生音声に歪みが生じる度に起動される。すなわちこれは、映像ダイバーシティの如き周期性はなくフィールドに拘わらずに随時行われるものである。故に、このダイバーシティは、再生音声の悪化に応答したダイバーシティ(以下、音声ダイバーシティと呼ぶ)と言い得る。
【0079】
これら映像ダイバーシティ及び音声ダイバーシティの2つを単純に組み合わせた場合、音声ダイバーシティによりアンテナを切り替えた直後に垂直同期タイミングが到来してQVパルスが発生すると、映像ダイバーシティにおいて選択される再生映像にとって良好なアンテナが音声ダイバーシティにおいて選択されたアンテナと異なる可能性がある。例えば、音声ダイバーシティにおいてアンテナANT1が選択された後の映像ダイバーシティにおいて最終的にアンテナANT3が選択され、その後短時間のうちに音声ダイバーシティがなされて再度アンテナANT1が選択されることが考えられる。これでは、音声に影響を与えるマルチパスが効果的に解消されないことになる。
【0080】
そこで本実施例には、音声ダイバーシティによってアンテナを切り替えた後は映像ダイバーシティの動作を制限するような態様が採用される。より詳しくは、音声系トリガーたる上記歪み検出信号によるアンテナ切替直後は、垂直同期検出すなわちQVパルスに基づく映像ダイバーシティ動作を禁止するようにしている。
【0081】
これを実現するダイバーシティ整合回路の一例が図10に示されている。
図10において、ダイバーシティ整合回路は、QVパルスをトリガー入力とし高レベル信号をD入力とするDフリップフロップ701を具備する。Dフリップフロップ701のQ出力は、次段Dフリップフロップ702のD入力に供給される。Dフリップフロップ702のトリガー入力には、NOT回路70NによるQVパルスの反転信号が供給され、そのQ出力信号は、AND回路703の一方の入力へ供給される。
【0082】
Dフリップフロップ701及び702は、それぞれ音声歪み検出回路3Aからの歪み検出信号がリセット入力として供給される。AND回路703の他方の入力には、QVパルスが供給される。AND回路703の出力からは、改変されたQVパルスとしてのQV2 パルスが発せられる。QV2 パルスは、これまで説明した各回路に用いられるQVパルスに代わって使用される。
【0083】
このような構成のダイバーシティ整合回路の各部動作波形を示したのが図11である。
図11において、音声歪み検出信号が有意すなわち高レベルとならない状況では、Dフリップフロップ701はQVパルスの立ち上がりでトリガーが掛けられセット状態となり、Dフリップフロップ702はQVパルスの立ち下がりでトリガーが掛けられセット状態となる。Dフリップフロップ702がセット状態にある間は、AND回路703のゲートを開くので、QVパルスをそのままQV2 パルスとして出力させることとなる。
【0084】
これに対し、音声歪み検出信号が高レベルとなった場合、Dフリップフロップ701及び702は強制的にリセット状態となるので、AND回路703のゲートが閉じられ、QVパルスの出力が遮断(マスク)される。これにより、歪み検出信号に続いて発せられるべきQV2パルスは発せられず映像ダイバーシティ動作は禁止されるとともに、歪み検出信号に応答した音声ダイバーシティ動作がなされることとなる。
【0085】
但し、歪み検出信号の発生直後のQVパルスによって、Dフリップフロップ701及び702は、再び順番にセット状態となるので、QVパルスをそのままQV2パルスとして出力させることが許容される。
QVパルスの周期は、1フィールドに対応する約16.6msecであるので、本実施例において映像ダイバーシティが禁止される期間は、音声歪み検出信号の発生後すなわち音声ダイバーシティによるアンテナ切替後の約16.6msec乃至33msecに亘る期間は映像ダイバーシティが禁止される。そしてこの期間中は、音声歪みの原因となる例えばマルチバスの影響が低減された音声重視の再生がなされることとなる。
【0086】
なお、本実施例においては、音声ダイバーシティを実行してから約16.6msec乃至33msecの期間に亘って映像ダイバーシティを禁止すれば実用上十分であるとして音声ダイバーシティ実行直後の1回分の映像ダイバーシティ動作のみを禁止したが、必要ならば、音声ダイバーシティが実行されてから2回分の映像ダイバーシティを禁止するように構成しても良いし、さらに長い禁止期間を設けても良い。
【0087】
【ループ検出】
上述したように、音声ダイバーシティと映像ダイバーシティの2つの機能を備えると、音声ダイバーシティと映像ダイバーシティとで互いに相反するアンテナが選択される場合、2つの異なるアンテナが交互に繰り返され続ける状態(以下、ループと称する)が発生する。
【0088】
例えば、映像ダイバーシティによりアンテナANT1が選択され、音声ダイバーシティによりアンテナANT2が選択される場合、ANT1→ANT2→ANT1→ANT2→ ……といった順にアンテナが選択され、映像重視の情報再生と音声重視の情報再生とが交互になされ、結果的に再生映像及び再生音声の双方において周期的にノイズが発生する状態が続いてしまうこととなる。
【0089】
この様子を示したのが図12である。
図12において、mは映像ダイバーシティにより選択されるアンテナの番号を示しており、m+1は音声ダイバーシティにより選択されるアンテナの番号(ここでは音声ダイバーシティで1回のアンテナ切替があった例を挙げている)を示している。
【0090】
本実施例は、このようなループの発生を検出し、ループを断つ制御を行う。より詳しくは、当該ループが検出されると音声ダイバーシティを一定時間だけ禁止し、再生映像の高品質化のみを追求するようにしている。
図13は、ループ検出回路の構成例を示している。
図13において、ループ検出回路5X0は、保持部523の出力ビットデータをそれぞれD入力としタイミングコントロール部511からのアンテナ更新指令信号(レジスタ524に供給されるものと同じ)によりトリガーが掛けられる4つのDフリップフロップからなる第2保持部5Xを有する。
【0091】
ループ検出回路5X0はまた、第2保持部5Xにおける各Dフリップフロップに対応し保持部523の出力データ及びDフリップフロップ5XのQ出力信号をそれぞれ入力とするEXOR回路群5X1と、EXOR回路群5X1の各出力を入力とする4入力NOR回路5X2とを有する。
さらに、ループ検出回路5X0は、アンテナ更新指令信号を反転するNOT回路5X8と、この反転出力を一入力とし負論理クリア信号CLRを他入力とするAND回路5X9と、AND回路5X9の出力信号を反転リセット入力とし高レベル信号をD入力、ゲート5G2(図4参照)の出力信号をトリガー入力とするDフリップフロップ5X5と、NOR回路5X2の出力信号を一入力としDフリップフロップ5X5のQ出力信号を他入力とするAND回路5X6と、AND回路5X6の出力信号をD入力としタイミングコントロール部511から発せられるループ検出タイミング信号をトリガー入力とする初段Dフリップフロップ5X3と、NOR回路5X2の出力信号,Dフリップフロップ5X3のQ出力信号及Dフリップフロップ5X5のQ出力信号をそれぞれ入力とする3入力AND回路5X7と、AND回路5X7の出力信号をD入力としループ検出タイミング信号をトリガー入力とする後段Dフリップフロップ5X4とを有する。
【0092】
Dフリップフロップ5X4のQ出力からは、高レベルで有意となるループ検出信号が発生され、NOT回路5G3を介してAND回路5G2(ともに図4参照)に供給される。
このループ検出回路5X0は、音声ダイバーシティによるアンテナ選択動作を間に挟んで映像ダイバーシティにより所定回数連続して同じアンテナが選択されたことを検出し、高レベルのループ検出信号を発生する。
【0093】
第2保持部5Xは、アンテナ切替制御回路512におけるレジスタ524が判定回路513における保持部523から転送されるアンテナ番号データに更新されるタイミングで同様に更新される。すなわち保持部523は、先述したように、アンテナ選定処理において最も評価の高いアンテナの番号データを当該アンテナ選定処理の最後に保持しており、第2保持部5Xは、これと同じ番号データを当該アンテナ選定処理の最後に取り込む。
【0094】
これにより、映像ダイバーシティとしての1のアンテナ選定処理後に音声ダイバーシティが行われたり或いは次のアンテナ選定処理により保持部523の内容が変わっても、当該1のアンテナ選定処理において選択確定されたアンテナ番号データを第2保持部5Xに保持しておくことができる。詳述すれば、音声歪み検出信号によるシフト指令信号がシフトレジスタ525の保持データをシフトさせそのシフトされたデータを第2プリセット指令信号がレジスタ524に取り込ませた場合でも、保持部523及び第2保持部5Xの内容は変化しない。また、新たにアンテナ選定処理が開始されても、保持部523の内容は変わるものの、アンテナ更新指令信号が発せられるまでは前回のアンテナ選定処理において選択確定されたアンテナ番号データを第2保持部5Xに保持しておくことができるのである。
【0095】
例えば、アンテナ選定処理の終了時に、保持部523が“1000"を保持していれば、アンテナ更新指令信号への応答動作によってレジスタ524及びシフトレジスタ525にも第2保持部5Xにも“1000"が格納されている筈である。その後に音声歪み検出信号によるシフト指令信号が発せられると、レジスタ524及び525は、“0100"へと変移するが、第2保持部5Xの保持データは“1000"のままである。
【0096】
第2保持部5Xの保持データは、EXOR回路群5X1において保持部523の保持データとのビット毎の一致検出がなされ、NOR回路5X2において全ビットについての一致判定がなされる。すなわち、保持部523の保持データは、今回のアンテナ選定処理によって最良と評価され選択確定されたアンテナの番号データであり、第2保持部5Xの保持データは、前回のアンテナ選定処理によるものであり、両データの一致/不一致判定がなされるのである。
【0097】
かかる一致/不一致判定の適正なタイミングは、第2保持部5Xにアンテナ更新指令が発せられる直前のタイミングとすることができ、厳密には、保持部523において今回のアンテナ選定処理における最良アンテナの番号データが確定した時点からアンテナ更新指令が発せられる直前までの期間に相当する。かかる期間中の所定タイミングにおいて、タイミングコントロール部511は、ループ検出タイミング信号を発生する。
【0098】
一方、Dフリップフロップ5X5は、通常、グローバルリセット(いわゆるパワーオンリセット等)としてのクリア信号CLRの発生時以外はアンテナ更新指令信号の発生に応答してリセットされるとともに、ゲート5G2を通じた歪み検出信号によってトリガーが掛けられてセット状態となる。すなわち、Dフリップフロップ5X5は、アンテナ選定処理が終了する毎に発生するアンテナ更新指令信号によってアンテナ選定処理の終了後にリセットされ、そのリセット後に発生する歪み検出信号によってセット状態となるものである。換言すれば、Dフリップフロップ5X5は、アンテナ選定処理の終了後における歪み検出信号の発生を検知し当該発生を検知した場合にのみセット状態となり高レベルのQ出力信号をAND回路5X6の他方の入力に供給する。
【0099】
したがってAND回路5X6は、上記一致/不一致判定結果を担うNOR回路5X2の低/高レベル出力と、Dフリップフロップ5X5のQ出力とに基づき、前回のアンテナ選定処理により確定された最良アンテナ番号(例えば、m)と今回のアンテナ選定処理により確定された最良アンテナ番号とが一致しかつ前回のアンテナ選定処理の終了後に歪み検出信号が発生した場合にのみ高レベルとなる出力信号を発生する。すなわち、AND回路5X6は、アンテナ番号が(m)→(m+1)→(m)という変遷を辿ったこと(第1態様)を検知して高レベル信号を発生することとなる。
【0100】
もしも前回アンテナ番号と今回アンテナ番号とが不一致で、例えば(m)→(m+1)→(m+2)のような変遷を呈したとすると、NOR回路5X2は一致判定出力(低レベル出力)を発せず、また、前回アンテナ番号と今回アンテナ番号とが一致したとしても前回のアンテナ選定処理の終了後に歪み検出信号が発生しておらず、例えば(m)→(m)のような変遷を呈したとすると、リセット状態のままトリガーの掛けられなかったDフリップフロップ5X5は低レベルのQ出力を発生するので、AND回路5X6からは低レベル信号が発せられる。
【0101】
Dフリップフロップ5X3は、上述したようなループ検出タイミング信号によりトリガーが掛けられるので、かかる第1態様または非第1態様に対応する高レベル/低レベル信号を取り込んで保持することとなる。
AND回路5X7には、このDフリップフロップ5X3に保持された第1態様か否かの情報と、NOR回路5X2からの前回及び今回の確定アンテナ番号の一致/不一致判定出力情報と、Dフリップフロップ5X5のQ出力による前回アンテナ選択処理後の歪み検出信号の発生/非発生の情報とが供給される。故に、AND回路5X7は、第1態様に引き続き前回及び今回の確定アンテナ番号が一致しかつ前回のアンテナ選定処理後において歪み検出信号が発生した場合にのみ高レベル信号を出力することとなる。すなわち、AND回路5X7は、前々回から今回の3つの連続するアンテナ選定処理による確定アンテナ番号の全一致と前々回のアンテナ選定処理後の歪み検出信号の発生及び前回のアンテナ選定処理後の歪み検出信号の発生とを検出して、例えばアンテナ番号が(m)→(m+1)→(m)→(m+1)→(m)という変遷を辿ったこと(第2態様)を検知して高レベル信号を発生するのである。
【0102】
かかる第2態様によるAND回路5X7からの高レベル信号は、Dフリップフロップ5X4において上記ループ検出タイミング信号に応答して取り込まれ、高レベルのループ検出信号となる。
かかる高レベルのループ検出信号は、図4に示されるように、NOT回路5G3を介してAND回路5G2のゲートを閉じて歪み検出信号の伝送を遮断せしめる。これにより、歪み検出信号によるシフトレジスタ525へのシフト指令信号を発することができない音声ダイバーシティ禁止状態となる。
【0103】
ループ検出タイミング信号は、アンテナ更新指令信号に先立って発せられ、1フィールドの周期を持つものであるので、かかる音声ダイバーシティ禁止状態は、1フィールド単位で継続されたり解除されたりすることとなる。付言すれば、少なくとも1フィールド相当期間に亘って音声ダイバーシティの禁止状態が続くこととなる。
【0104】
上記第2態様が判定できなかったときは、Dフリップフロップ5X4は、低レベルのループ検出信号を発生するので、AND回路5G2のゲートを開き歪み検出信号のシフトレジスタ525への伝送が可能となり、上記音声ダイバーシティ禁止状態が解除される。
なお、ここでは、音声ダイバーシティ禁止状態の継続期間の単位を1フィールド相当期間としたが、これに限定されることなく、適宜その単位を定めることも可能である。
【0105】
また、図13においては、クリア信号CLRがDフリップフロップ5X5のみをリセット状態にする如く説明したが、このようなクリア信号は、第2保持部5Xの各フリップフロップのみならず、Dフリップフロップ5X3及び5X4の初期リセット信号として使用することもできる。
【0106】
【改変態様】
以上説明した態様の他に、次のような改変をなしてよりきめ細やかなダイバーシティの制御を行うことができる。
第1に、受信状態の悪化時において映像重視とするべく音声系の感度を抑制する態様が導かれる。
【0107】
これは、受信状態の悪化を検出した際に、図9に示される音声歪み検出回路3Aにおける比較回路3A4の基準電圧VRを変更したり、微分回路3A3のゲインを変更したりすることによって達成することができる。
第2に、音声コンポジット信号においてサブキャリア(ステレオ放送または2か国語放送に対応する)がある時には、音声系の感度を上げる態様や、この時のみ音声系を有効とする態様が導かれる。これらは、サブキャリアがマルチパスの影響を受けやすいことに対処するものである。
【0108】
第3に、ナビゲーションなどの外部入力の映像を出力するときには、映像系を無効とする態様や、この態様と共に或いはこれに代用して音声系の感度を上げる態様が挙げられる。
映像系を無効にする態様は、QVパルスの後段への出力を制限するゲートを設けることで達成することができる。
【0109】
また、音声系を無効にする手法は、これまでの説明から分かるように、歪み検出信号の後段への出力を制限するゲートを使用すれば良い。
次に、本実施例におけるクランプ回路40及びこれの制御態様について説明する。
図14は、クランプ回路40の構成例を示しており、AM検波回路22の出力信号は、クランプ用コンデンサ408を介してnチャンネルMOSトランジスタ404のゲートに供給される。コンデンサ408とMOSトランジスタ404との接続線にはnチャンネルMOSトランジスタ401のドレインが接続され、MOSトランジスタ401のソースには電源ラインが接続される。
【0110】
コンデンサ408とMOSトランジスタ404との接続線はまた、出力端に導かれる。さらに、この接続線は、定電流源409を介して接地される。
nチャンネルMOSトランジスタ401のゲートは、nチャンネルMOSトランジスタ406のソースに接続される。MOSトランジスタ406は、そのゲートにアンテナ切換信号が供給され、ソースが接地される。このアンテナ切換信号は、制御部5から発生されるものであり、上記アンテナ選定処理においてアンテナを切り替えるタイミングで、厳密にはアンテナの切り替わり途中に対応したタイミングで有意となる。
【0111】
MOSトランジスタ404は、nチャンネルMOSトランジスタ405とともに当該MOSトランジスタ405と対をなして平衡差動アンプ回路の主要部を担っている。
MOSトランジスタ404及び405のソースは共通接続され、この共通接続線は定電流源407を介して接地される。MOSトランジスタ405のゲートには、電圧源410によって発生されたクランプ電圧Vc が供給される。MOSトランジスタ404のドレインは、pチャンネルMOSトランジスタ402を介して給電され、これと対称的にMOSトランジスタ405のドレインも、pチャンネルMOSトランジスタ403を介して給電される。MOSトランジスタ402とMOSトランジスタ403は、互いにそのゲートが接続され、この接続線は、MOSトランジスタ405のソースと接続される。
【0112】
MOSトランジスタ404のドレインは、かかる差動アンプ回路の出力として導出され、MOSトランジスタ401のゲートに接続される。
かかる構成のクランプ回路40は、アンテナ切換信号が供給されこれに応じたMOSトランジスタ401の制御をなすnチャンネルMOSトランジスタ406の構成に主たる特徴を有する。
【0113】
クランプ回路40は、入力のコンポジットビデオ信号におけるシンクチップ電位をクランプ電圧Vc に維持するように動作する。
詳述すると、入力がクランプ電圧Vc より低いときには、これに応じた信号がMOSトランジスタ401のゲートに供給されて当該トランジスタ401がオンし、クランプ用コンデンサ408に電流が流れ込む。逆に、入力がクランプ電圧Vcより高いときにはMOSトランジスタ401がオフとなり、コンデンサ408から定電流源409を介して電流が流れ出る。
【0114】
このようなコンデンサ408に対する電流供給及び吸い込みをなすクランプ制御を連続的に行うことで、入力のコンポジットビデオ信号のシンクチップ電位はクランプ電圧Vcに維持される。
MOSトランジスタ406は、このようなクランプ制御を一時的に中止することが可能なように設けられている。この一時中止の目的は、切り替えたアンテナの受信レベルが良好な場合に波形整形回路41における同期分離の処理に与える悪影響を抑制するためである。換言すれば、MOSトランジスタ406及びその接続を除く回路部分は、シンクチップの直流電位を一定に保つクランプ手段に相当し、MOSトランジスタ406は、このクランプ手段を不動作にする機能を担っている。
【0115】
すなわち、上述した如きアンテナ選定処理などにおいて受信レベルの確認(評価)のために切り替えたアンテナがそれまで設定されていたアンテナより良好な受信レベルを示す場合、アンテナ切替中のコンポジットビデオ信号におけるシンクチップレベルは切替前のそれより下がることになる。この電位の動きに追従してクランプ制御が行われると、MOSトランジスタ401よりコンデンサ408に電流が流れ込みコンデンサ408の電位は上昇する。そうすると、元のアンテナに再度切り替えた時には、シンクチップの電位は、波形整形回路41後段系列に配置されている同期分離用の比較器83のスレッショルドレベルを超えるレベルに到達することが有り、これでは正確な同期分離が行えなくなってしまう。(図15参照)
そこで、本実施例では、アンテナを切り替えている途中の間はクランプ制御を中止するようにMOSトランジスタ406を制御する。
【0116】
具体的には、アンテナ切替中は高レベルを示すゲート制御信号がMOSトランジスタ406に入力される。このゲート制御信号を受けてMOSトランジスタ406はオンし、MOSトランジスタ401がオフとなる。
MOSトランジスタ401がオフとなると、コンデンサ408へ電流が流れなくなるので、上述したようなスレッショルドレベルを超えるシンクチップ電位の上昇を抑制することができ、結果として、より正確な同期分離が可能となるのである。(図16参照)
そしてこのように正確な同期分離が達成されることによって、これまで説明したダイバーシティ動作のための処理を確実に実行することができるのである。
【0117】
なお、上記実施例においては、コンポジットビデオ信号のレベル検出に基づいて受信アンテナを切り替えることにより受信モードを変更させる空間ダイバーシティ動作を挙げたが、他の手法によって受信モードを変更させて最適受信モードを選択するダイバーシティ動作に適用しても良い。
また、上記実施例においては、NTSC方式のテレビジョン信号に対応する構成を説明したが、本発明は、他の方式のテレビジョン信号に対応する構成にも適用可能である。
【0118】
この他にも、上記実施例においては種々の手段を限定的に説明したが、当業者の設計可能な範囲にて適宜改変することも可能である。
【0119】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、音声を含めた再生情報全体の実際の視聴者に対する品質面において最適なダイバーシティ動作を行うことのできるテレビジョン受信機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施例のダイバーシティ型テレビジョン受信機の概略的構成を示すブロック図である。
【図2】図1の受信機におけるQVパルス生成回路の構成を示すブロック図である。
【図3】図2のQVパルス生成回路の動作を示すタイムチャートである。
【図4】図1の受信機における制御部に形成されるアンテナ選定処理回路の構成を示すブロック図である。
【図5】図4のアンテナ選定処理回路の映像ダイバーシティにおける動作を示すタイムチャートである。
【図6】図4のアンテナ選定回路における一巡判定回路の構成例を示すブロック図である。
【図7】図4のアンテナ選定処理回路におけるアンテナ切替用レジスタの構成を示すブロック図である。
【図8】本実施例におけるアンテナ選定処理の特徴的な動作を示すタイムチャートである。
【図9】図1の受信機における音声歪み検出回路の具体的構成例を示すブロック図である。
【図10】図1の受信機におけるダイバーシティ整合回路の具体的構成例を示すブロック図である。
【図11】図10のダイバーシティ整合回路の動作を示すタイムチャートである。
【図12】映像ダイバーシティと音声ダイバーシティとを組み合わせたときに生じ得るアンテナ選択のループ現象を説明するための図である。
【図13】図1の受信機におけるループ検出回路の具体的な構成例を示すブロック図である。
【図14】図1の受信機におけるクランプ回路の具体的構成例を示すブロック図である。
【図15】クランプ回路の不具合を説明するためのタイムチャートである。
【図16】図18のクランプ回路の特徴的動作を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
ANT1〜ANT2 受信アンテナ
1 切替器
2 ビデオ信号再生系
21 映像中間周波増幅器
22 AM検波回路
2x CRT
3 音声信号再生系
31 音声中間周波増幅器
32 FM検波回路
3A 歪み検出回路
3x スピーカ
40 クランプ回路
41 波形整形回路
5 制御部
60 LPF
61 位相比較器
62 LPF
63 VCO
64 分周回路
65 クロック生成回路
81 反転回路
82 LPF
83 レベル比較器
50 QVパルス生成回路
500〜503 Dフリップフロップ
505,506 NOT回路
504 AND回路
509 Dフリップフロップ群
510 A/D変換器
511 タイミングコントロール部
513 判定回路
512 アンテナ切替制御回路
521 バンク
522 コンパレータ
523 保持部
524 レジスタ
527 AND回路群
526 一巡判定回路
525 シフトレジスタ
529 スイッチ回路
528 出力段
520 NAND回路群
5G1 OR回路
5G2 AND回路
5G3 NOT回路
540〜543 AND回路
544 OR回路
534〜537 スイッチ回路
530〜533 Dフリップフロップ
53a〜53d OR回路
3A1 BPF
3A2 振幅検波回路
3A3 微分回路
3A4 比較器
5A5 Dフリップフロップ
701,702 Dフリップフロップ
70N NOT回路
703 AND回路
5X0 ループ検出回路
5X 第2保持部
5X1 EXOR回路群
5X2 NOR回路
5X3,5X4,5X5 Dフリップフロップ
5X7,5X9 AND回路
5X8 NOT回路
401,404,405,406 nチャンネルMOSトランジスタ
402,403 pチャンネルMOSトランジスタ
409,407 定電流源
410 定電圧源
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a television receiver having a diversity function.
[0002]
[Prior art]
A mobile object such as an in-vehicle television receiver installed or used in a vehicle has a function of performing diversity as an anti-multipath method, and realizes an automatic tracking operation to a reception environment.
A receiver that performs spatial diversity operation with a plurality of antennas is provided with a switching unit that can selectively switch the reception of the output from these antennas. Control is performed so that the level of the received television signal is detected, and the antenna that obtains the highest level among the detected levels is finally selected and confirmed by the switching unit. Here, the antenna switching in such control is preferably performed during the vertical blanking period of the television signal. This is because there is a signal that is responsible for the image information that is actually displayed in the portion other than the vertical blanking period in the television signal. If level detection or antenna switching is performed in this portion, noise ( This is because it appears as white and slender noise.
[0003]
However, it is difficult to say that good results can be obtained even if the diversity operation is performed only under such consideration.
The television receiver reproduces and outputs both the image and the sound. If the antenna is switched for the spatial diversity operation so that only the image is reproduced with high quality, the switching noise is generated in the sound. On the other hand, there is a possibility that the voice quality is lowered. Even if such switching noise does not occur, there may be an adverse effect that the image quality actually given to the viewer does not change or is reduced due to the spatial diversity operation.
[0004]
As described above, there is still room for technical efforts on how to optimize the antenna switching mode in terms of quality for the actual viewer of the entire reproduction information including audio in addition to images. It has been done.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, the present invention has been made in view of the above points, and the main object of the present invention is to perform an optimal diversity operation in terms of quality for the actual viewer of the entire reproduction information including audio. It is to provide a television receiver.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
A receiver according to an aspect of the present invention is a television receiver that performs a diversity operation according to a reception state, a demodulating unit that demodulates a composite video signal and an audio signal from a received signal, and vertical synchronization in the composite video signal Vertical timing detection means for detecting signal timing, distortion detection means for determining that the distortion of the audio signal has exceeded a predetermined level and generating a distortion detection signal, and timing detected by the vertical timing detection means On the basis of Video diversity operation, ie In response to the first diversity operation and in response to the distortion detection signal Voice diversity operation, ie And a control means for executing the second diversity operation. The control means prohibits the video diversity operation for a predetermined period after the distortion detection signal is generated. It is characterized by that.
[0007]
In the receiver of this aspect ,Previous The first diversity operation and the second diversity operation further include a loop detection unit that detects a state in which the reception modes opposite to each other are selected and the reception mode continues to be alternately repeated, and the control unit includes: The second diversity operation may be prohibited when a loop is detected.
[0008]
Furthermore, the distortion detection means may include differentiation means for detecting a steep increase in distortion component of the audio signal, and the distortion detection signal may be generated based on a differential output of the differentiation means.
In each of the above-described aspects, the distortion detection means includes a band-pass filter to which the audio signal is supplied, an amplitude detection circuit to which an output signal of the band-pass filter is supplied, and an output signal waveform of the amplitude detection circuit. A differentiating circuit for extracting a rising component of the differential circuit, and a comparator for comparing the extracted component level of the differentiating circuit with a reference value and generating a distortion detection signal that is significant when the extracted component level is greater than the reference value; , Can also be provided.
[0009]
The first and second diversity operations can be limited to a spatial diversity operation in which one of a plurality of reception antennas is selected and the reception mode is changed accordingly.
In addition, holding means for holding identification information of a receiving antenna to be selected can be provided, and the control means can change the holding contents of the holding means in response to the distortion detection signal.
[0010]
Further, in the first diversity operation, evaluation of the reception mode can be started from the reception mode by the reception antenna corresponding to the identification information held in the holding means.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
FIG. 1 shows a schematic configuration of a diversity television receiver according to an embodiment of the present invention.
In FIG. 1, this receiver is of a type that is used while being moved, such as an in-vehicle receiver, and includes four receiving antennas ANT1 to ANT4 for realizing spatial diversity or these received signals. Connected to the output end, each antenna is electrically coupled to a switch (RF-SW) 1. The switch 1 selects any one of the four antennas, and supplies an RF (Radio Frequency) signal from the selected antenna to the video signal reproduction system 2 as a received signal.
[0012]
The video signal reproduction system 2 serves as a demodulating means, and a tuner (not shown) as a front end that converts a reception signal from the switch 1 into an intermediate frequency signal, and a video intermediate frequency amplifier 21 that amplifies the intermediate frequency signal, And an AM detection circuit 22 for reproducing the composite video signal by demodulating the intermediate frequency signal amplified by the amplifier 21 by AM (Amplitude Modulation). The composite video signal is supplied to a CRT (Cathode-Ray Tube) 2x as a display device through various reproduction circuits and amplification circuits (not shown). The CRT 2x displays an image corresponding to the composite video signal. As the display device, a liquid crystal display or the like can be applied in addition to the CRT.
[0013]
The received signal supplied to the video intermediate frequency amplifier 21 includes an audio signal in addition to the video signal. The audio intermediate frequency signal is taken out by the video intermediate frequency amplifier 21 and supplied to the audio signal reproduction system 3. The audio signal reproduction system 3 includes an audio intermediate frequency amplifier 31 that amplifies the audio intermediate frequency signal, an FM (Frequency Modulation) demodulation of the intermediate frequency signal amplified by the amplifier 31, and an FM detection circuit 32 that reproduces a composite audio signal. including. The composite audio signal is supplied to a speaker 3x as an acoustic output device through various reproduction circuits and amplification circuits (not shown). The speaker 3x makes an acoustic output corresponding to the composite audio signal.
[0014]
The composite video signal from the video signal reproduction system 2 is supplied to the waveform shaping circuit 41 and the control unit 5 while the level of the sync chip is made constant by the clamp circuit 40.
The waveform shaping circuit 41 generates a composite synchronization signal including only various synchronization signals and a blanking signal except for a component (hereinafter referred to as “video signal” where appropriate) that carries pure video information from the supplied composite video signal. This is supplied to a low-pass filter (LPF) 60. The LPF 60 eliminates the 2fH component (fH is the horizontal sync frequency) due to the equalization pulse in the composite sync signal, and attenuates the high frequency component of the composite sync signal. Therefore, a signal corresponding to the frequency component of fH is obtained from the output of the LPF 60. The output of the LPF 60 is supplied to one input terminal of the phase comparator 61. The phase comparator 61 compares one input signal with the other input signal and outputs a phase error signal corresponding to the phase difference between the two to the LPF 62. The phase error signal that has passed through the LPF 62 is supplied to a VCO (Voltage-Controlled Oscillator) 63 as a control signal.
[0015]
The VCO 63 has a center frequency of 32 fH, oscillates with a deviation from the center frequency according to the supplied control signal, and supplies the oscillation output signal to the control unit 5 and the frequency divider 64. The frequency divider 64 divides the oscillation output signal from the VCO 63 to generate a signal having a frequency of fH and supplies it to the other input terminal of the control unit 5 and the phase comparator 61. The phase comparator 61, the LPF 62, the VCO 63, and the frequency divider 64 form a so-called phase locked loop (PLL), follows the horizontal synchronizing frequency of the received composite video signal, and synchronizes with the horizontal synchronizing signal of the composite video signal. Generate a clock signal.
[0016]
The composite synchronization signal from the waveform shaping circuit 41 is also supplied to the inverting circuit 81. The composite synchronizing signal inverted by the inverting circuit 81 is supplied to one input terminal of the level comparator 83 via the LPF 82. The comparator 83 compares the output signal of the LPF 82, that is, the integrated output of the composite synchronizing signal, with the reference voltage level Vr, and generates a signal that becomes a high level only when the output signal of the LPF 82 exceeds the reference voltage level Vr. Is supplied to the control unit 5. Since the generated high level signal has a frequency (fv) equivalent to that of the vertical synchronizing signal, the vertical synchronizing signal is detected from the composite synchronizing signal by the inverting circuit 81, the LPF 82 and the comparator 83 (hereinafter referred to as the vertical synchronizing signal). The output signal of the comparator 83 is called an equivalent vertical synchronizing signal).
[0017]
The composite audio signal from the audio signal reproduction system 3 is also supplied to the distortion detection circuit 3A. The distortion detection circuit 3 </ b> A detects distortion due to multipath of the composite audio signal with sensitivity according to the sensitivity adjustment signal, and supplies a signal according to the detection level to the control unit 5. The composite audio signal includes each channel signal and control signal for supporting stereo broadcasting and bilingual broadcasting.
[0018]
The control unit 5 is also supplied with a detection signal generated by an antenna non-connection detection circuit built in the switch (RF-SW) 1. The antenna non-connection detection circuit identifies which of the antennas ANT1 to ANT4 is not connected to the switch based on the internal signal of the switch 1, and generates a detection signal corresponding to the identification result as antenna connection information. To do.
[0019]
The control unit 5 can be configured by a microcomputer or the like, and controls each unit of the receiver based on the supplied signal and given information.
Such control includes a process of selecting an optimum receiving antenna based on detection of a pedestal level in the vertical blanking period of the composite video signal, and a QV pulse generating process for starting the antenna selecting process. In the antenna selection process, the control unit 5 supplies the antenna switching signals SEL1 to SEL4 to the switch 1, and the switch 1 reproduces the output of any one of the antennas ANT1 to ANT4 in accordance with the antenna switching signal. Relay to system 2.
[0020]
A QV pulse generation circuit for starting the antenna selection process is shown in FIG.
In FIG. 2, the QV pulse generation circuit 50 and its peripheral circuits are formed in the control unit 5. The QV pulse generation circuit 50 includes four D-type flip-flops 500 to 503, an AND circuit 504, NOT circuits 505 and 506, and a predetermined number of D-type flip-flop groups 509.
[0021]
The clock generator 65 divides the 32 fH master clock input from the VCO 63 to generate a clock signal having a period of 1 / (2 fH). The equivalent vertical synchronizing signal fv input to the QV pulse generation circuit 50 is sampled by the D flip-flops 500 to 503 at the cycle of the 2fH clock signal. At this time, since the equivalent vertical synchronizing signal fv is already binarized by the comparison means 83, each D flip-flop samples either a signal indicating a low level (L) or a high level (H). Will be.
[0022]
The D flip-flops 500 to 503, the NOT circuit 505, and the AND circuit 504 detect the generation of the vertical synchronization signal using continuous sample data in order to suppress erroneous detection of the vertical synchronization signal due to noise or the like.
The operation will be described below.
This circuit according to this embodiment is based on the assumption that the received signal is of the NTSC system, and is the first time when the outputs of the D flip-flops 503, 502, 501, and 500 become L, H, H, and H, respectively. The high-level Q pulse indicating the detection of the vertical synchronization signal is output from the AND circuit 504.
[0023]
This is shown in the waveform diagram of FIG.
When an equivalent vertical synchronizing signal is generated as shown in the figure, each input of the AND circuit 504 becomes a high level and a Q pulse is output during the period length of the 2fH clock signal corresponding to the triangle mark in the figure.
The generated Q pulse is delayed by a predetermined time in the D flip-flop group 509 and output as a QV pulse. This predetermined time corresponds to the time from the detection of the Q pulse until the antenna selection process is actually started. In this example, the predetermined time is 3.5 periods of the 2fH clock signal.
[0024]
In the present embodiment, as an example, a configuration in which D flip-flops 500 to 503 are used and four D flip-flops are used is shown. However, if it is desired to further suppress false detection, the D flip-flop used here is used. It is effective to further increase the number.
In the case of a multiplex broadcast wave, there is a possibility that the multiplex broadcast signal is superimposed after the sixth equalization pulse period from the end of the vertical synchronization signal as shown by a dotted line in the composite synchronization signal in FIG. A QV pulse, which is a start signal for the process, is output in order to complete the antenna selection process described below before the multiplex broadcast signal superimposing unit.
[0025]
The QV pulse obtained as described above is used as an activation signal for the antenna selection process described below.
FIG. 4 shows the configuration of the antenna selection processing circuit. This circuit has a function of starting an antenna selection process as a diversity operation in response to a QV pulse, and is formed in the control unit 5.
[0026]
In FIG. 4, the composite video signal from the AM detection circuit 22 is supplied to an A / D (analog / digital) converter 510. The A / D converter 510 digitally converts the composite video signal at each sampling timing specified by the timing control unit 511 and sends the digital output to the determination circuit 513.
[0027]
Note that the A / D converter 510 applied to the present embodiment is set so that the resolution in digital conversion is roughly 2 dB or more in terms of the antenna reception level. This is due to the following reason.
That is, even if the antenna has a reception level higher than the reception level of the currently selected antenna, if the level difference is within about 2 dB, there is almost no visual improvement in the reproduced image. It has been found that maintaining the current antenna without switching is more advantageous in terms of noise to the voice system. Thus, it was concluded that diversity antenna switching control does not require A / D conversion of the pedestal level of the composite video signal with high resolution.
[0028]
Therefore, in this embodiment, the resolution of A / D conversion for converting the pedestal level into a digital value is converted to the antenna reception level and set to 2 dB or coarser, and the antenna is not switched when the reception level is slightly higher. Thus, flickering on a reproduced image and sound noise are reduced by frequent switching of antennas.
[0029]
The determination circuit 513 can be said to be a means for evaluating each reception mode. More specifically, the determination circuit 513 stores and holds, as the current best pedestal level, the A / D conversion output value determined to be better than the preset value or the previous A / D conversion output value in the antenna selection process. 521 is compared with the value of the A / D conversion output and the value stored in the bank 521. When the former is equal to or smaller than the latter (the reception level of the currently selected antenna is selected before that) A comparator 522 that generates a latch instruction signal only when it is greater than the reception level of the received antenna, and an A / D conversion output when the latch instruction signal is issued in response to the latch instruction signal from the comparator 522 And a holding unit 523 that takes in the number data of the antenna exhibiting the value as the current best antenna identification information. The holding unit 523 includes a shift register having a 4-bit configuration corresponding to the number of connectable antennas in the antenna switch 1 (see FIG. 1).
[0030]
The bank 521 updates the stored content to the value of the A / D conversion output in response to the latch instruction signal from the comparator 522.
On the other hand, the comparator 522 does not generate a latch instruction signal when the value of the A / D conversion output is larger than the value stored in the bank 521, the bank 521 is not updated, and the holding unit 523 takes in the antenna number. It is not done, so it keeps the contents held so far.
[0031]
Therefore, each time the A / D converter 510 performs the sampling operation, the bank 521 and the holding unit 523 update or hold the best pedestal level so far and the number of the antenna exhibiting the best pedestal level.
The comparator 522 also generates a determination end signal notifying that when the comparison between the value of the A / D conversion output and the value stored in the bank 521 is completed, and supplies the determination end signal to the timing control unit 511. The antenna number data supplied to the holding unit 523 is sent from the antenna switching control circuit 512.
[0032]
The antenna switching control circuit 512 has two 4-bit registers corresponding to antennas. One is antenna correspondence that holds the number data of the antenna that has been confirmed and connected immediately before moving to the antenna selection processing, or the antenna number data that has been confirmed in response to the detection of audio noise described later regardless of the antenna selection processing. The register 524 has a 4-bit configuration, and the other is a shift register 525 that indicates the number of antennas that are sequentially selected and connected in the course of antenna selection processing or the number of antennas that are selectively connected in response to detection of audio noise. is there. The shift register 525 serves as holding means for holding identification information of a receiving antenna to be selected.
[0033]
The antenna switching control circuit 512 also selectively outputs any of the output data of the register 524, the parallel output data of the shift register 525, and predetermined 4-bit data, for example, data of logical value “0000” as shown in the figure. In the antenna selection process based on the output data of the switching circuit 529, the output stage 528 that receives the output data of the switching circuit 529 and generates the antenna switching signals SEL1 to SEL4 according to the switching data, and the output data of the register 524 and the shift register 525 A round detection circuit 526 that detects that the antenna selection has been completed, and output data of the register 524 are transferred in parallel to the shift register 525 only at the time of the first preset, and the contents held in the shift register 525 are forcibly rewritten. 4-bit compatible AND gate group 5 27.
[0034]
Further, the antenna switching control circuit 512 has a 4-bit NAND gate group 520 for forcibly rewriting the contents held in the register 524 by transferring the output data of the shift register 525 in parallel to the register 524 only at the second preset time. .
In response to the antenna update command signal issued from the timing control unit 511, the register 524 can receive the antenna number data from the holding unit 523, and can receive the second preset command signal issued from the timing control unit 511. In response, the output antenna number data of the shift register 525 can be taken in via the NAND gate group 520.
[0035]
Note that the NAND gate group 520 outputs data in which the logic of the output data of the shift register 525 is inverted, but the register 524 has four D flip-flops each having a negative logic preset terminal. Since the output data of the NAND gate group 520 is supplied to the preset terminal, the register 524 is not logically inverted when the second preset command signal is issued. Will be moved to.
[0036]
A first preset command signal from the timing control unit 511 is supplied to one input of the AND gate group 527.
When the round detection circuit 526 detects that the antenna has been selected in the antenna selection process, the round detection circuit 526 supplies a round trip determination signal indicating that to the timing control unit 511.
[0037]
The timing control unit 511 also generates a switching control signal for the switching circuit 529.
Further, the timing control unit 511 supplies a shift command signal to the shift register 525 via the OR circuit 5G1. The shift register 525 shifts the held data in response to the shift command signal, but has a cyclic configuration in which serial output bit data is used as a serial input of the shift register.
[0038]
The shift command signal supplied to the shift register 525 is also generated by a distortion detection signal from the audio distortion detection circuit 3A through the AND circuit 5G2 and the OR circuit 5G1. The output signal of the AND circuit 5G2 is also supplied to a loop detection circuit described later, but a loop detection signal described later is supplied to the AND circuit 5G2 via the NOT circuit 5G3, and the AND circuit 5G2 receives the loop detection signal. Is significantly high, the distortion detection signal is cut off and a low level signal is supplied to the loop detection circuit and OR circuit 5G1.
[0039]
The shift register 525 is also supplied with antenna non-connection information from the antenna switch 1 and takes an operation mode according to this information. The parallel output data of the shift register 525 is sent to the holding unit 523.
The timing control unit 511 is supplied with a 32 fH master clock signal and the QV pulse signal. The antenna selection process is activated by the QV pulse signal, and the control signals of the above-described units at predetermined timings based on the master clock signal Generate a command signal.
[0040]
Each of the registers 523, 524 and 525 has a 4-bit configuration. The antenna number data to be held is "1000" for the antenna ANT1, "0100" for the antenna ANT2, and "0010" for the antenna ANT3. The antenna ANT4 is indicated by “0001”.
Hereinafter, the operation of this circuit will be described in detail.
[0041]
[Antenna selection processing operation]
First, the specific operation of the antenna selection process will be described.
First, as an example of the contents of each register, the antenna connected immediately before the antenna selection process is the antenna ANT1, and data "1000" is stored in the register 524. Assume that a command signal is issued and data “1000” is also stored in the shift register 525. The switching circuit 529 is selected and controlled so as to relay the output data of the register 524 to the output stage 528 before the antenna selection process. It is assumed that an antenna switching signal SEL1 for connection is provided to the antenna switch 1.
[0042]
When a QV pulse is generated in this state, the timing control unit 511 sets a maximum value as an initial value in the bank 521 in response to the rising edge of the QV pulse. Further, immediately after that, the switching circuit 529 is selectively controlled so as to relay the output data of the shift register 525 to the output stage 528. However, here, even if the switching circuit 529 switches the selection from the output data of the register 524 to the output data of the shift register 525, the point that the data “1000” is sent to the output stage 528 does not change, and the antenna ANT1 1 remains electrically connected.
[0043]
Next, as shown in FIG. 5, the timing control unit 511 generates a sampling timing signal that becomes significant at time T1, and the A / D converter 510 captures the pedestal level of the composite video signal at the sampling timing and The A / D conversion output is sent to the determination circuit 513. Here, since the maximum value is set in the bank 521, the comparator 522 determines that the sent A / D conversion output value is smaller than the bank output value, and issues a latch instruction signal. Accordingly, the digital value from the A / D converter 510 is stored in the bank 521 and the output data “1000” of the shift register 525 is taken into the holding unit 523.
[0044]
Thereafter, as shown in FIG. 5, the timing control unit 511 controls the switching circuit 529 to selectively output the data “0000” at time T 2, and all the output stages 528 have the logical value 0 for a predetermined time tm. The antenna switching signals SEL1 to SEL4 are generated. As a result, all electrical connections between the switch 1 and each antenna are released.
[0045]
Subsequent to the release of all the antennas, the timing control unit 511 generates a shift command signal and shifts the data in the shift register 525 by one bit. Then, the content held in the shift register 525 changes from “1000” to “0100”. Then, the timing control unit 511 controls the switching circuit 529 so that the output data of the shift register 525 is selected. Accordingly, since the data “0100” is sent to the output stage 528 via the switching circuit 529, the output stage 528 is an antenna for electrically connecting the antenna ANT2 corresponding to the data “0100”. The switching signal SEL2 is supplied to the switching device 1.
[0046]
When the antenna ANT2 is selected in this way, the timing control unit 511 supplies a sampling timing signal to the A / D converter 510 in order to sample the pedestal level of the composite video signal obtained by the antenna ANT2. The value of the A / D conversion output thus obtained is compared with the value stored in the bank 521 by the comparator 522, and if it is equal or smaller, a latch instruction signal is issued and the value of the A / D conversion output becomes the bank 521. And holding the antenna number data in the holding unit 523. At this time, the data held in the shift register 525 is “0100” corresponding to the antenna ANT2, and the number of the antenna ANT2 is stored in the holding unit 523 as the current best antenna identification information.
[0047]
On the other hand, when the comparator 522 obtains a result that the A / D conversion output value is larger than the bank storage value and the latch instruction signal is not issued, the update of the bank 521 and the update to the holding unit 523 are performed. The antenna number data is not latched, and the already stored pedestal level value of the antenna ANT1 and the number data of the antenna ANT1 remain in the bank 521 and the holding unit 523.
[0048]
After the comparison operation in the determination circuit 513 and the data fetch operation based on the comparison result are completed, the timing control unit 511 controls the switching circuit 529 to selectively output the data “0000”, and again at a predetermined time tm. In the meantime, the output stage 528 generates the antenna switching signals SEL1 to SEL4 all having a logical value of 0 so that each antenna in the switch 1 is released.
[0049]
After the release control of all the antennas, the timing control unit 511 controls the switching circuit 529 so that the output data (“1000”) of the register 524 is selected, and the antenna set immediately before the start of the antenna selection process is performed. Return to the connection of (antenna ANT1 in this example).
In the subsequent processing, the shift operation of the shift register 525, the switching operation of the switching circuit 529, the sampling operation of the A / D converter 510 and the comparison and data acquisition of the determination circuit 513 are performed for the next antenna ANT3 and the next antenna ANT4. Is performed.
[0050]
When the comparison and data fetching operation in the determination circuit 513 for the antenna ANT4 is completed, the bank 521 holds the lowest pedestal level sampled in the antenna selection process, and the holding unit 523 holds the lowest value. The antenna number data exhibiting the pedestal level (good reception level) is stored.
[0051]
As will be described later, in the case of this example, when the antenna ANT4 is selected, a one-round determination signal indicating that selection has been completed for all the installed antennas is issued from the one-round detection circuit 526.
The timing control unit 511 performs an operation of selecting and confirming the best antenna after the round-trip determination signal is generated.
[0052]
That is, as shown in FIG. 5, the timing control unit 511 first performs release control of all antennas in the switch 1 at time T5 as before, and then generates an antenna update command signal. The register 524 takes in the antenna number data stored in the holding unit 523 in response to the antenna update command signal. The timing controller 511 controls the output data of the register 524 to be transferred to the output stage 528 through the switching circuit 529.
[0053]
In this example, if the antenna number data finally stored in the holding unit 523 in the antenna selection process is “0010” corresponding to the antenna ANT3 as shown in FIG. 5, this is transferred to the register 524. Then, the output stage 528 supplies the antenna switching signal SEL3 corresponding to the data "0010" to the switch 1, and the antenna ANT3 is determined by the antenna selection processing. Thereafter, the connection of the antenna ANT3 is continued until a new QV pulse is issued.
[0054]
As the final operation of the antenna selection process, the first preset command signal is supplied to the AND gate 527, the output data of the register 524 indicating the determined antenna number is taken into the shift register 525, and the next antenna selection process is prepared. Made.
It should be noted that the electrical connection of all antennas to the switcher 1 is always released before switching the antennas to be connected, so that simultaneous connection of a plurality of antennas due to delays of circuit elements related to the switching operation is avoided. It is to do.
[0055]
The one-round detection circuit 526 can be composed of four AND gates and one OR gate as shown in FIG.
More specifically, an AND gate 540 that receives the first bit output of the register 524 and the last bit output of the shift register 525, and an AND gate that receives the second bit output of the register 524 and the first bit output of the shift register 525. 541, an AND gate 542 having the third bit output of the register 524 and the second bit output of the shift register 525 as inputs, and an AND having the final bit output of the register 524 and the third bit output of the shift register 525 as inputs. And a four-input OR gate 544 that receives all the outputs of these gates.
[0056]
Therefore, when the antenna selection process is started from a state where, for example, “1000” (antenna ANT1) is stored in the register 524, the data held in the shift register 525 is “0001” (antenna ANT4) by the generation of the shift command signal three times. ), And the last bit output of the shift register 525 exhibits a logical value of 1.
[0057]
The final bit output of the shift register 525 having the logical value 1 is supplied to one input of the AND gate 540, and the other input of the AND gate 540 has a logical value since the register 524 stores “1000” at this time. The first bit output of the corresponding register 524 is supplied. As a result, the AND gate 540 presents an output signal having a logical value of 1, and this becomes a one-round determination output through the OR gate 544. Since the other AND gates 541 to 543 are all given two inputs having a logical value of 0, a signal having a logical value of 1 is not supplied to the OR gate 544 from these gates.
[0058]
As described above, the round-trip determination circuit 526 has the antenna number “0001” (antenna ANT4) which is one before the antenna number “1000” (antenna ANT1) held by the register 524, and the next antenna is the antenna ANT1. When the shift register 525 holds a certain one, a significant one-round determination output (one-round determination signal) is presented.
[0059]
The timing control unit 511 can detect that the evaluation of all the antennas has been completed in the antenna selection process with the one-round determination signal having the logical value 1.
A more specific configuration example of the shift register 525 is shown in FIG.
In FIG. 7, the shift register 525 includes four D flip-flops 530 to 533, output switching type switch circuits 534 to 537 and OR circuits 53 a to 53 d provided corresponding to these D flip-flops.
[0060]
Each of the switch circuits 534 to 537 has one of two output terminals connected to the D input of the corresponding D flip-flop, and the other connected to one input of the corresponding OR circuit.
The other input of the OR circuit is connected to the Q output of the D flip-flop, and the output terminal of the OR circuit is connected to the input terminal of the next switch circuit. However, the output of the final-stage OR circuit 53d is connected to the input terminal of the first-stage switch circuit 534, thereby realizing a circulation type configuration.
[0061]
An antenna non-connection information signal is supplied to the control ends of the switch circuits 534 to 537. The outputs of the OR circuits 53a to 53d are derived as parallel output data of the shift register 525.
According to such a configuration of the shift register 525, even if there is an antenna that is not coupled (not used) to the switch 1, the number of register stages is changed according to the antenna non-connection information signal. Processing is performed.
[0062]
For example, when the antenna ANT2 is not used, a control signal indicating that fact is supplied to the switch circuit 535, and only the switch circuit 535 receives the input signal via the corresponding OR circuit 53b and the switch circuit 536 in the next stage. To be transmitted to the input. As a result, the data after “1000” does not become “0100” but can be changed to “0010”, and the processing relating to the antenna ANT2 can be skipped to perform the antenna selection processing and the audio noise response processing described later. it can.
[0063]
As can be seen from the above description, when the antenna selection process is executed when the antenna ANT1 is selected before the QV pulse is generated and the antenna ANT3 is finally selected, ANT1 → ANT2 → ANT1 → ANT3 → ANT1 → The antenna is switched in the manner of ANT4 → ANT1 → ANT3. This is also shown in FIG.
Unlike this case, for example, as shown in (1) of FIG. 8, when the antenna selection process is executed from the state in which the antenna ANT3 is selected before the QV pulse is generated and the antenna ANT2 is finally selected, for example. The antenna is switched in the following manner: ANT3 → ANT4 → ANT3 → ANT1 → ANT3 → ANT2 → ANT3 → ANT2. In other words, in this embodiment, the antenna selected immediately before the start of the antenna selection process is the first antenna to be selected in the antenna selection process (first antenna for reception level sampling), and this antenna is selected in order from the first selected antenna. It is going to be selected. As a result, the antenna is not switched for sampling the pedestal level at the beginning of the antenna selection process, and the overall noise generation period tn associated with the antenna switching can be shortened.
[0064]
On the other hand, when the antenna selected first in the antenna selection process is fixed, for example, when the fixed antenna is ANT1, as shown in FIG. 8 (2), ANT3 → ANT1 → ANT3 → ANT2 → The antenna is switched in a manner of ANT3 → ANT4 → ANT3 → ANT2. Therefore, in this case, unless the fixed antenna ANT1 is selected before the QV pulse is generated, the antenna is always switched immediately after the start of the antenna selection process. Accordingly, as shown in FIG. 8 (2), the overall noise generation period tn 'associated with antenna switching becomes longer than in the case of (1) above.
[0065]
Thus, since the antenna selection process in the present embodiment can take the aspect (1) above, the audio noise generation period in the antenna selection process can be suppressed as much as possible.
Note that time T1 to time T5 shown in FIG. 8 correspond to time T1 to time T5 shown in FIG. 5, respectively, and the processing associated with time T1 to time T4 is antenna switching processing and level detection (holding). It corresponds to processing. Further, the process associated with time T5 corresponds to an antenna determination process. As described above, the antenna selection process is classified into an antenna switching process, a level detection (holding) process, and an antenna determination process, and can be said to include these processes.
[0066]
[Voice noise response processing operation]
Before describing the operation of the audio noise response process in the configuration of FIG. 4, the audio distortion detection circuit 3A that generates the distortion detection signal supplied to the AND circuit 5G2 will be described in detail.
FIG. 9 shows a specific configuration of the distortion detection circuit 3A.
[0067]
In FIG. 9, a band pass filter (BPF) 3A1 to which a composite audio signal obtained from the FM detection circuit 32 is supplied is provided as a preceding stage of the distortion detection circuit 3A. The characteristics of this BPF 3A1 are set so as to pass the harmonic component of the subcarrier in the received composite signal. For example, fourth to sixth harmonics can be used.
[0068]
The signal that has passed through the BPF 3A1 is supplied to the amplitude detection circuit 3A2, where so-called AM demodulation is performed, and the demodulated output is supplied to the differentiation circuit 3A3. The differentiation circuit 3A3 extracts the rising component of the demodulated output waveform and supplies the extracted component to one input terminal of the comparator 3A4. A sensitivity adjustment signal is supplied to the other input terminal of the comparator 3A4, and a comparison reference voltage VR of a level corresponding to the signal is set.
[0069]
The comparator 3A4 generates a distortion detection signal that becomes a high level only when the level of the signal from the differentiation circuit 3A3 is larger than the reference voltage VR. Therefore, the distortion detection signal is a signal that bears two levels of high and low. This distortion detection signal is output in synchronization with the 32 fH clock signal by the D flip-flop 3A5.
[0070]
In such a configuration, the differentiating circuit 3A3 detects a rise of the distortion component of the audio signal, that is, a sudden increase change of the distortion component of the audio signal, so that the distortion can be detected without delay. In addition, a distortion detection signal that does not react to continuous noise such as inter-station noise can be obtained.
The distortion detection signal thus obtained is supplied to the AND circuit 5G2, and becomes a shift command signal to the shift register 525 through the AND circuit 5G2 and the OR circuit 5G1 while the loop detection signal described later is at a low level.
[0071]
The shift command signal based on the distortion detection signal activates the antenna switching process in response to a large distortion of the audio signal that may occur at any time, unlike the antenna selection process executed for each field described above. In the antenna switching control circuit 512 shown in FIG. 4, by using such a shift command signal, an operation of switching to the antenna of the next number of the antenna electrically connected to the current switch 1 is guided.
[0072]
That is, when a shift command signal based on the distortion detection signal is generated, the shift register 525 shifts the held data by one bit. For example, when the selected antenna is the antenna ANT1 and the data held in the shift register 525 is “1000”, if a distortion detection signal is generated because the audio signal is distorted due to the deterioration of the reception state, the shift register 525 The retained data is “0100”. If a distortion detection signal is generated again, the data held in the shift register 525 further advances to “0010”.
[0073]
The timing control unit 511 generates a second preset command signal each time the data held in the shift register 525 is changed (shifted), and causes the NAND circuit 520 to transfer the data held in the shift register 525 to the register 524. Let them control. In addition, at least immediately after the data transfer from the shift register 525 to the register 524 is completed, the timing control unit 511 controls the switching circuit 529 to send the data in the register 524 to the output stage 528.
[0074]
Therefore, in this example, in response to the distortion detection signal, the electrical connection of the antenna to the switch 1 is switched in the order of ANT 1 → ANT 2 → ANT 3 → ANT 4 → ANT 1.
If the reception state by the antenna ANT3 is good after the switching to the antenna ANT3 and the distortion detection signal is not generated, the data held in the shift register 525 and the register 524 is not changed, and the electrical connection to the switch 1 of the antenna ANT3 is not changed. Maintained. However, since the antenna selection process described above is executed by the subsequent generation of the QV pulse, the connection of the antenna ANT3 is released.
[0075]
The antenna selected according to the sound distortion may be different from the antenna determined by the previous antenna selection process. Therefore, the antenna selection process is started from the initial state where the number data of the antenna selected by the audio distortion (number data of the antenna ANT3 in this example) is held in the register 524 and the shift register 525.
[0076]
Note that the voice response processing operation described here also deals with the unconnected antenna described in FIG.
[0077]
[Video Diversity / Audio Diversity]
The first diversity by the antenna selection process is started by the QV pulse based on the vertical synchronization timing to optimize the quality of the reproduced image, and is performed for each field which is a unit of video carried by the composite video signal. Therefore, this diversity can be said to be a diversity synchronized with the reproduced video (hereinafter referred to as video diversity).
[0078]
On the other hand, the second diversity by the sound noise response process is activated every time the reproduced sound is distorted to optimize the quality of the reproduced sound. That is, this is performed at any time regardless of the field without periodicity like video diversity. Therefore, this diversity can be said to be diversity in response to the deterioration of the reproduced voice (hereinafter referred to as voice diversity).
[0079]
When these two types of video diversity and audio diversity are simply combined, if a QV pulse is generated immediately after switching the antenna due to audio diversity and a QV pulse is generated, a good antenna for the reproduced video selected in the video diversity May be different from the antenna selected for voice diversity. For example, it is conceivable that the antenna ANT3 is finally selected in the video diversity after the antenna ANT1 is selected in the audio diversity, and then the audio diversity is performed in a short time and the antenna ANT1 is selected again. This will not effectively eliminate multipaths that affect the voice.
[0080]
Therefore, in this embodiment, a mode is adopted in which the operation of video diversity is limited after the antenna is switched by audio diversity. More specifically, immediately after the antenna switching by the distortion detection signal as the audio system trigger, the video diversity operation based on the vertical synchronization detection, that is, the QV pulse is prohibited.
[0081]
An example of a diversity matching circuit for realizing this is shown in FIG.
In FIG. 10, the diversity matching circuit includes a D flip-flop 701 having a QV pulse as a trigger input and a high level signal as a D input. The Q output of the D flip-flop 701 is supplied to the D input of the next stage D flip-flop 702. The inversion signal of the QV pulse from the NOT circuit 70N is supplied to the trigger input of the D flip-flop 702, and the Q output signal is supplied to one input of the AND circuit 703.
[0082]
Each of the D flip-flops 701 and 702 is supplied with a distortion detection signal from the audio distortion detection circuit 3A as a reset input. A QV pulse is supplied to the other input of the AND circuit 703. A QV2 pulse as a modified QV pulse is emitted from the output of the AND circuit 703. The QV2 pulse is used in place of the QV pulse used in each circuit described so far.
[0083]
FIG. 11 shows an operation waveform of each part of the diversity matching circuit having such a configuration.
In FIG. 11, in a situation where the audio distortion detection signal is not significant, that is, does not become a high level, the D flip-flop 701 is triggered and set at the rise of the QV pulse, and the D flip-flop 702 is triggered at the fall of the QV pulse. Is set. While the D flip-flop 702 is in the set state, the gate of the AND circuit 703 is opened, so that the QV pulse is output as it is as the QV2 pulse.
[0084]
On the other hand, when the audio distortion detection signal becomes a high level, the D flip-flops 701 and 702 are forcibly reset, so that the gate of the AND circuit 703 is closed and the output of the QV pulse is blocked (masked). Is done. As a result, the QV2 pulse that should be generated following the distortion detection signal is not generated, and the video diversity operation is prohibited, and the audio diversity operation in response to the distortion detection signal is performed.
[0085]
However, since the D flip-flops 701 and 702 are sequentially set again by the QV pulse immediately after generation of the distortion detection signal, it is allowed to output the QV pulse as it is as the QV2 pulse.
Since the period of the QV pulse is about 16.6 msec corresponding to one field, the period in which the video diversity is prohibited in the present embodiment is about 16.3 m after the generation of the audio distortion detection signal, that is, after the antenna switching by the audio diversity. Video diversity is prohibited during the period from 6 msec to 33 msec. During this period, audio-oriented playback with reduced influence of, for example, multibus, which causes audio distortion, is performed.
[0086]
In this embodiment, it is considered that it is practically sufficient to prohibit video diversity over a period of about 16.6 msec to 33 msec after execution of audio diversity, and only one video diversity operation immediately after execution of audio diversity is performed. However, if necessary, the video diversity for two times after the voice diversity is executed may be prohibited, or a longer prohibition period may be provided.
[0087]
[Loop detection]
As described above, when two functions of audio diversity and video diversity are provided, when antennas that are opposite to each other are selected for audio diversity and video diversity, two different antennas continue to be alternately repeated (hereinafter referred to as a loop). Occurs).
[0088]
For example, when the antenna ANT1 is selected by video diversity and the antenna ANT2 is selected by voice diversity, the antenna is selected in the order of ANT1, ANT2, ANT1, ANT2, and so on. As a result, a state in which noise is periodically generated in both the reproduced video and the reproduced audio is continued.
[0089]
This is shown in FIG.
In FIG. 12, m represents the number of the antenna selected by video diversity, and m + 1 represents the number of the antenna selected by voice diversity (here, an example in which antenna switching has been performed once by voice diversity) is given. ).
[0090]
In this embodiment, the occurrence of such a loop is detected, and control for breaking the loop is performed. More specifically, when the loop is detected, audio diversity is prohibited for a certain period of time, and only the quality of the reproduced video is pursued.
FIG. 13 shows a configuration example of the loop detection circuit.
In FIG. 13, the loop detection circuit 5X0 uses four output data of the holding unit 523 as D inputs and is triggered by an antenna update command signal (same as that supplied to the register 524) from the timing control unit 511. It has the 2nd holding | maintenance part 5X which consists of D flip-flops.
[0091]
The loop detection circuit 5X0 also corresponds to each D flip-flop in the second holding unit 5X, and the EXOR circuit group 5X1 and the EXOR circuit group 5X1 that receive the output data of the holding unit 523 and the Q output signal of the D flip-flop 5X, respectively. And a four-input NOR circuit 5X2 that receives each of the outputs.
Furthermore, the loop detection circuit 5X0 inverts the output signal of the AND circuit 5X9, the NOT circuit 5X8 that inverts the antenna update command signal, the AND circuit 5X9 that has the inverted output as one input and the negative logic clear signal CLR as the other input. The D flip-flop 5X5, which uses the high-level signal as the D input and the output signal of the gate 5G2 (see FIG. 4) as the trigger input, and the output signal of the NOR circuit 5X2 as one input and the Q output signal of the D flip-flop 5X5 as the reset input The AND circuit 5X6 as another input, the first stage D flip-flop 5X3 using the output signal of the AND circuit 5X6 as a D input and the loop detection timing signal generated from the timing control unit 511 as a trigger input, and the output signal D of the NOR circuit 5X2 Q output signal of flip-flop 5X3 and D flip-flop 5 5 of the Q output signal has a 3-input AND circuit 5x7 which inputs respectively, and a rear stage D flip-flop 5X4 to the output signal of the AND circuit 5x7 D type trigger input loop detection timing signal.
[0092]
A loop detection signal that is significant at a high level is generated from the Q output of the D flip-flop 5X4, and is supplied to the AND circuit 5G2 (both see FIG. 4) via the NOT circuit 5G3.
The loop detection circuit 5X0 detects that the same antenna has been continuously selected a predetermined number of times by video diversity with an antenna selection operation by audio diversity in between, and generates a high-level loop detection signal.
[0093]
The second holding unit 5X is similarly updated at the timing when the register 524 in the antenna switching control circuit 512 is updated to the antenna number data transferred from the holding unit 523 in the determination circuit 513. That is, as described above, the holding unit 523 holds the number data of the antenna having the highest evaluation in the antenna selection process at the end of the antenna selection process, and the second holding unit 5X stores the same number data Capture at the end of the antenna selection process.
[0094]
As a result, even if audio diversity is performed after one antenna selection process as video diversity or the content of the holding unit 523 changes due to the next antenna selection process, the antenna number data selected and confirmed in the one antenna selection process Can be held in the second holding portion 5X. More specifically, even when the shift command signal based on the audio distortion detection signal shifts the data held in the shift register 525 and the second preset command signal takes the shifted data into the register 524, the holding unit 523 and the second The content of the holding unit 5X does not change. Even if the antenna selection process is newly started, the contents of the holding unit 523 are changed, but the antenna number data selected and confirmed in the previous antenna selection process is used until the antenna update command signal is issued. It is possible to hold it.
[0095]
For example, if the holding unit 523 holds “1000” at the end of the antenna selection process, “1000” is set to both the register 524 and the shift register 525 and the second holding unit 5X by the response operation to the antenna update command signal. Is stored. Thereafter, when a shift command signal based on the audio distortion detection signal is issued, the registers 524 and 525 shift to “0100”, but the data held in the second holding unit 5X remains “1000”.
[0096]
The data held in the second holding unit 5X is detected for each bit in the EXOR circuit group 5X1 with the data held in the holding unit 523, and the NOR circuit 5X2 determines whether all the bits match. That is, the holding data of the holding unit 523 is the antenna number data evaluated and determined to be the best by the current antenna selection process, and the holding data of the second holding unit 5X is the previous antenna selection process. Therefore, a match / mismatch determination of both data is made.
[0097]
The appropriate timing of the coincidence / non-coincidence determination can be the timing immediately before the antenna update command is issued to the second holding unit 5X. Strictly speaking, the holding unit 523 has the best antenna number in the current antenna selection process. This corresponds to a period from the time when the data is determined to the time immediately before the antenna update command is issued. At a predetermined timing during such a period, the timing control unit 511 generates a loop detection timing signal.
[0098]
On the other hand, the D flip-flop 5X5 is usually reset in response to the generation of the antenna update command signal except when the clear signal CLR is generated as a global reset (so-called power-on reset or the like), and the distortion is detected through the gate 5G2. A trigger is applied by the signal and a set state is set. That is, the D flip-flop 5X5 is reset after the end of the antenna selection process by the antenna update command signal generated every time the antenna selection process ends, and is set by the distortion detection signal generated after the reset. In other words, the D flip-flop 5X5 detects the generation of the distortion detection signal after the end of the antenna selection process, and is set only when the generation is detected, and outputs the high-level Q output signal to the other input of the AND circuit 5X6. To supply.
[0099]
Therefore, the AND circuit 5X6, based on the low / high level output of the NOR circuit 5X2 that bears the match / mismatch determination result and the Q output of the D flip-flop 5X5, determines the best antenna number (for example, M) and the best antenna number determined by the current antenna selection process coincide with each other, and an output signal that becomes a high level is generated only when a distortion detection signal is generated after the previous antenna selection process is completed. That is, the AND circuit 5X6 detects that the antenna number has changed from (m) → (m + 1) → (m) (first mode) and generates a high level signal.
[0100]
If the previous antenna number and the current antenna number do not match and the transition is, for example, (m) → (m + 1) → (m + 2), the NOR circuit 5X2 does not issue a match determination output (low level output). In addition, even if the previous antenna number and the current antenna number match, no distortion detection signal has been generated after the previous antenna selection process has ended, and for example, a transition such as (m) → (m) has occurred. Then, since the D flip-flop 5X5 that is not triggered in the reset state generates a low-level Q output, a low-level signal is generated from the AND circuit 5X6.
[0101]
Since the D flip-flop 5X3 is triggered by the loop detection timing signal as described above, the high / low level signal corresponding to the first mode or the non-first mode is captured and held.
In the AND circuit 5X7, information indicating whether or not the first mode is held in the D flip-flop 5X3, previous and current determined antenna number match / mismatch determination output information from the NOR circuit 5X2, and D flip-flop 5X5 The generation / non-occurrence information of the distortion detection signal after the previous antenna selection processing by the Q output is supplied. Therefore, the AND circuit 5X7 outputs a high level signal only when the previous and current confirmed antenna numbers coincide with the first mode and a distortion detection signal is generated after the previous antenna selection process. In other words, the AND circuit 5X7 generates a full match of the determined antenna numbers by the three consecutive antenna selection processes from the previous time, generates a distortion detection signal after the previous antenna selection process, and generates a distortion detection signal after the previous antenna selection process. Generates a high level signal by detecting that the antenna number has changed from (m) → (m + 1) → (m) → (m + 1) → (m) (second mode), for example. To do.
[0102]
The high level signal from the AND circuit 5X7 according to the second aspect is taken in response to the loop detection timing signal in the D flip-flop 5X4 and becomes a high level loop detection signal.
As shown in FIG. 4, the high-level loop detection signal closes the gate of the AND circuit 5G2 via the NOT circuit 5G3 to block the transmission of the distortion detection signal. As a result, a voice diversity prohibited state in which a shift command signal to the shift register 525 by the distortion detection signal cannot be issued.
[0103]
Since the loop detection timing signal is issued prior to the antenna update command signal and has a period of one field, the voice diversity prohibition state is continued or released in units of one field. In other words, the voice diversity prohibition state continues for a period corresponding to at least one field.
[0104]
When the second mode cannot be determined, the D flip-flop 5X4 generates a low-level loop detection signal, so that the gate of the AND circuit 5G2 is opened and the distortion detection signal can be transmitted to the shift register 525. The voice diversity prohibition state is canceled.
Here, the unit of the duration of the voice diversity prohibition state is a period corresponding to one field. However, the unit is not limited to this, and the unit can be appropriately determined.
[0105]
In FIG. 13, the clear signal CLR has been described so as to reset only the D flip-flop 5X5. However, such a clear signal is not limited to each flip-flop of the second holding unit 5X, but also the D flip-flop 5X3. And 5 × 4 initial reset signal.
[0106]
[Modification]
In addition to the aspects described above, the following modifications can be made to perform finer diversity control.
Firstly, an aspect is introduced in which the sensitivity of the audio system is suppressed so that video is emphasized when the reception state deteriorates.
[0107]
This is achieved by changing the reference voltage VR of the comparison circuit 3A4 in the audio distortion detection circuit 3A shown in FIG. 9 or changing the gain of the differentiation circuit 3A3 when the deterioration of the reception state is detected. be able to.
Secondly, when there are subcarriers (corresponding to stereo broadcasting or bilingual broadcasting) in the audio composite signal, a mode of increasing the sensitivity of the audio system or a mode of enabling the audio system only at this time is derived. These deal with the fact that subcarriers are susceptible to multipath.
[0108]
Third, when an externally input video such as navigation is output, there are a mode in which the video system is disabled, and a mode in which the sensitivity of the audio system is increased together with or in place of this mode.
The mode of disabling the video system can be achieved by providing a gate for limiting output to the subsequent stage of the QV pulse.
[0109]
Also, as a method for invalidating the audio system, as can be understood from the above description, a gate for limiting output to the subsequent stage of the distortion detection signal may be used.
Next, the clamp circuit 40 and its control mode in this embodiment will be described.
FIG. 14 shows a configuration example of the clamp circuit 40, and the output signal of the AM detection circuit 22 is supplied to the gate of the n-channel MOS transistor 404 via the clamp capacitor 408. The drain of the n-channel MOS transistor 401 is connected to the connection line between the capacitor 408 and the MOS transistor 404, and the power supply line is connected to the source of the MOS transistor 401.
[0110]
A connection line between the capacitor 408 and the MOS transistor 404 is also led to the output terminal. Further, this connection line is grounded via a constant current source 409.
The gate of n channel MOS transistor 401 is connected to the source of n channel MOS transistor 406. The MOS transistor 406 is supplied with an antenna switching signal at its gate and grounded at its source. This antenna switching signal is generated from the control unit 5 and becomes significant at the timing of switching the antenna in the antenna selection processing, strictly speaking, at the timing corresponding to the middle of switching of the antenna.
[0111]
The MOS transistor 404 and the n-channel MOS transistor 405 form a pair with the MOS transistor 405 and play a main part of the balanced differential amplifier circuit.
The sources of the MOS transistors 404 and 405 are commonly connected, and the common connection line is grounded via a constant current source 407. The clamp voltage Vc generated by the voltage source 410 is supplied to the gate of the MOS transistor 405. The drain of the MOS transistor 404 is supplied with power through the p-channel MOS transistor 402. In contrast, the drain of the MOS transistor 405 is also supplied with power through the p-channel MOS transistor 403. The gates of the MOS transistor 402 and the MOS transistor 403 are connected to each other, and this connection line is connected to the source of the MOS transistor 405.
[0112]
The drain of the MOS transistor 404 is derived as an output of the differential amplifier circuit and is connected to the gate of the MOS transistor 401.
The clamp circuit 40 having such a configuration has a main feature in the configuration of an n-channel MOS transistor 406 that is supplied with an antenna switching signal and controls the MOS transistor 401 in response thereto.
[0113]
The clamp circuit 40 operates so as to maintain the sync chip potential in the input composite video signal at the clamp voltage Vc.
More specifically, when the input is lower than the clamp voltage Vc, a signal corresponding to this is supplied to the gate of the MOS transistor 401, the transistor 401 is turned on, and a current flows into the clamp capacitor 408. Conversely, when the input is higher than the clamp voltage Vc, the MOS transistor 401 is turned off, and current flows out from the capacitor 408 via the constant current source 409.
[0114]
By continuously performing such clamp control for supplying and sinking current to the capacitor 408, the sync chip potential of the input composite video signal is maintained at the clamp voltage Vc.
The MOS transistor 406 is provided so that such clamp control can be temporarily stopped. The purpose of this temporary stop is to suppress an adverse effect on the synchronization separation processing in the waveform shaping circuit 41 when the reception level of the switched antenna is good. In other words, the circuit portion excluding the MOS transistor 406 and its connection corresponds to clamping means for keeping the DC potential of the sink chip constant, and the MOS transistor 406 has a function of disabling the clamping means.
[0115]
That is, when the antenna switched for confirmation (evaluation) of the reception level in the antenna selection process as described above shows a better reception level than the antenna set up to that point, the sync chip in the composite video signal during antenna switching The level will be lower than that before switching. When clamp control is performed following the movement of this potential, a current flows from the MOS transistor 401 to the capacitor 408 and the potential of the capacitor 408 increases. Then, when switching to the original antenna again, the potential of the sync chip may reach a level exceeding the threshold level of the comparator 83 for synchronization separation arranged in the subsequent stage of the waveform shaping circuit 41. Accurate sync separation cannot be performed. (See Figure 15)
Therefore, in this embodiment, the MOS transistor 406 is controlled so as to stop the clamp control while the antenna is being switched.
[0116]
Specifically, a gate control signal indicating a high level is input to the MOS transistor 406 during antenna switching. In response to this gate control signal, the MOS transistor 406 is turned on and the MOS transistor 401 is turned off.
When the MOS transistor 401 is turned off, no current flows to the capacitor 408, so that an increase in the sink chip potential exceeding the threshold level as described above can be suppressed, and as a result, more accurate synchronous separation is possible. is there. (See Figure 16)
By achieving accurate synchronization separation in this way, the processing for the diversity operation described so far can be surely executed.
[0117]
In the above embodiment, the spatial diversity operation is described in which the reception mode is changed by switching the reception antenna based on the level detection of the composite video signal. However, the optimum reception mode is changed by changing the reception mode by another method. You may apply to the diversity operation to select.
In the above embodiment, the configuration corresponding to the television signal of the NTSC system has been described. However, the present invention can also be applied to the configuration corresponding to the television signal of another format.
[0118]
In addition to the above, various means have been described in a limited manner in the above embodiment, but can be appropriately modified within a range that can be designed by those skilled in the art.
[0119]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the present invention, it is possible to provide a television receiver capable of performing an optimal diversity operation in terms of quality with respect to an actual viewer of reproduction information including sound.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing a schematic configuration of a diversity television receiver according to an embodiment of the present invention.
2 is a block diagram showing a configuration of a QV pulse generation circuit in the receiver of FIG. 1. FIG.
FIG. 3 is a time chart showing the operation of the QV pulse generation circuit of FIG. 2;
4 is a block diagram showing a configuration of an antenna selection processing circuit formed in a control unit in the receiver of FIG. 1. FIG.
FIG. 5 is a time chart showing an operation in video diversity of the antenna selection processing circuit of FIG. 4;
6 is a block diagram illustrating a configuration example of a circuit determination circuit in the antenna selection circuit of FIG. 4;
7 is a block diagram showing a configuration of an antenna switching register in the antenna selection processing circuit of FIG. 4;
FIG. 8 is a time chart showing a characteristic operation of antenna selection processing in the present embodiment.
9 is a block diagram showing a specific configuration example of an audio distortion detection circuit in the receiver of FIG. 1. FIG.
10 is a block diagram showing a specific configuration example of a diversity matching circuit in the receiver of FIG. 1. FIG.
11 is a time chart showing the operation of the diversity matching circuit of FIG.
FIG. 12 is a diagram for explaining a loop phenomenon of antenna selection that may occur when video diversity and audio diversity are combined.
13 is a block diagram illustrating a specific configuration example of a loop detection circuit in the receiver of FIG. 1. FIG.
14 is a block diagram illustrating a specific configuration example of a clamp circuit in the receiver of FIG. 1. FIG.
FIG. 15 is a time chart for explaining a defect of the clamp circuit.
16 is a time chart showing a characteristic operation of the clamp circuit of FIG. 18;
[Explanation of symbols]
ANT1-ANT2 receiving antenna
1 switch
2 Video signal playback system
21 Video intermediate frequency amplifier
22 AM detector circuit
2x CRT
3 Audio signal playback system
31 Audio intermediate frequency amplifier
32 FM detector circuit
3A distortion detection circuit
3x speaker
40 Clamp circuit
41 Waveform shaping circuit
5 Control unit
60 LPF
61 Phase comparator
62 LPF
63 VCO
64 divider circuit
65 Clock generation circuit
81 Inversion circuit
82 LPF
83 level comparator
50 QV pulse generation circuit
500-503 D flip-flop
505, 506 NOT circuit
504 AND circuit
509 D flip-flop group
510 A / D converter
511 Timing control unit
513 judgment circuit
512 Antenna switching control circuit
521 Bank
522 Comparator
523 holding part
524 registers
527 AND circuit group
526 round-trip determination circuit
525 shift register
529 switch circuit
528 output stage
520 NAND circuit group
5G1 OR circuit
5G2 AND circuit
5G3 NOT circuit
540-543 AND circuit
544 OR circuit
534-537 switch circuit
530-533 D flip-flop
53a-53d OR circuit
3A1 BPF
3A2 amplitude detection circuit
3A3 Differentiation circuit
3A4 comparator
5A5 D flip-flop
701,702 D flip-flop
70N NOT circuit
703 AND circuit
5X0 loop detection circuit
5X second holding part
5X1 EXOR circuit group
5X2 NOR circuit
5X3, 5X4, 5X5 D flip-flop
5X7, 5X9 AND circuit
5X8 NOT circuit
401, 404, 405, 406 n-channel MOS transistor
402,403 p-channel MOS transistor
409, 407 constant current source
410 constant voltage source

Claims (7)

受信状態に応じてダイバーシティ動作を行うテレビジョン受信機であって、受信信号からコンポジットビデオ信号及び音声信号を復調する復調手段と、前記コンポジットビデオ信号における垂直同期信号のタイミングを検知する垂直タイミング検出手段と、前記音声信号の歪みが所定レベルを超えたことを判断して歪み検出信号を発生する歪み検出手段と、前記垂直タイミング検出手段により検知されたタイミングに基づいて映像ダイバーシティ動作を実行させるとともに、前記歪み検出信号に応答して音声ダイバーシティ動作を実行させる制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記歪み検出信号が発せられてから所定期間に亘って前記映像ダイバーシティ動作を禁止することを特徴とするテレビジョン受信機。A television receiver that performs a diversity operation according to a reception state, a demodulating unit that demodulates a composite video signal and an audio signal from a received signal, and a vertical timing detecting unit that detects a timing of a vertical synchronizing signal in the composite video signal And a distortion detection unit that determines that the distortion of the audio signal has exceeded a predetermined level and generates a distortion detection signal, and performs a video diversity operation based on the timing detected by the vertical timing detection unit, Control means for executing an audio diversity operation in response to the distortion detection signal, and the control means prohibits the video diversity operation for a predetermined period after the distortion detection signal is issued. A featured television receiver. 前記映像ダイバーシティ動作と前記音声ダイバーシティ動作とで互いに相反する受信モードが選択され当該受信モードが交互に繰り返され続ける状態をループとして検出するループ検出手段をさらに有し、前記制御手段は、前記ループが検出された場合に前記音声ダイバーシティ動作を禁止することを特徴とする請求項1記載のテレビジョン受信機。The system further comprises loop detection means for detecting a state in which the reception modes that are opposite to each other in the video diversity operation and the audio diversity operation are selected and continuously repeating the reception mode as a loop, and the control means includes the loop television receiver according to claim 1 Symbol placement and inhibits the sound diversity operation when it is detected. 前記歪み検出手段は、前記音声信号の歪み成分の急峻な増大変化を検出する微分手段を含み、前記微分手段の微分出力に基づいて前記歪み検出信号を発生することを特徴とする請求項1または2記載のテレビジョン受信機。It said distortion detection means includes a differentiating means for detecting a steep increase change in the distortion components of the audio signal, the claim 1, characterized in that for generating the distortion detection signal based on the differential output of the differentiating means, or 2. The television receiver according to 2 . 前記歪み検出手段は、前記音声信号が供給される帯域通過フィルタと、前記帯域通過フィルタの出力信号が供給される振幅検波回路と、前記振幅検波回路の出力信号波形の立ち上がり成分を抽出する微分回路と、前記微分回路の抽出成分レベルと基準値とを比較し前記抽出成分レベルが前記基準値よりも大なるときに有意となる歪み検出信号を発生する比較器と、を有することを特徴とする請求項1ないし記載のうちいずれか1つに記載のテレビジョン受信機。The distortion detection means includes a band-pass filter to which the audio signal is supplied, an amplitude detection circuit to which an output signal of the band-pass filter is supplied, and a differentiation circuit that extracts a rising component of an output signal waveform of the amplitude detection circuit And a comparator that compares the extracted component level of the differentiating circuit with a reference value and generates a distortion detection signal that is significant when the extracted component level is greater than the reference value. The television receiver according to any one of claims 1 to 3 . 前記映像及び音声のダイバーシティ動作は、複数の受信アンテナのうちのいずれかを選択してそれによる受信モードの変更をなす空間ダイバーシティの動作であることを特徴とする請求項1ないし記載のうちいずれか1つに記載のテレビジョン受信機。The video and audio diversity operation, any one of claims 1 to 4, wherein the the operation of the spatial diversity taking alteration of the reception mode by which to select any of the plurality of receiving antennas The television receiver as described in any one. 選択すべき受信アンテナの識別情報を保持する保持手段を有し、前記制御手段は、前記保持手段の保持内容を前記歪み検出信号に応答して変更せしめることを特徴とする請求項1ないし記載のうちいずれか1つに記載のテレビジョン受信機。Has a holding means for holding identification information of the receiving antenna to be selected, said control means, claims 1, characterized in that allowed to change in response to contents held in said holding means to the distortion detection signal 5, wherein The television receiver according to any one of the above. 前記映像ダイバーシティ動作においては、前記保持手段に保持された識別情報に対応する受信アンテナによる受信モードから受信モードの評価を開始することを特徴とする請求項6記載のテレビジョン受信機。 7. The television receiver according to claim 6 , wherein, in the video diversity operation, evaluation of the reception mode is started from the reception mode by the reception antenna corresponding to the identification information held in the holding means.
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