JP3674126B2 - Hair iron - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、くせ毛をストレートにする、またはカール付けをするためのヘアーアイロンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、くせ毛を伸ばしたり、カール付けを行う手段としてスチーム式のヘアーアイロンがある。このものは、相対向するように配された各熱板の間に毛髪を挟み込んだ状態で毛髪にスチームを付与することによってくせ毛を直したり、カール付けを行うようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述のような従来例にあっては、熱板の面にて毛髪の癖を矯正する為に熱板と同一方向にある癖、曲がり等をとることができないという問題があった。また、一方の熱板からはスチームと熱を毛髪に与えるようになっているが、他方の熱板はスチーム及び熱の発生はなく、毛髪を保持しているだけであり、他方の熱板に接する毛髪には熱を加えることができないものとなっており、癖を直すのが困難であるという問題があった。
【0004】
また、一方の熱板から発生したスチームは毛髪に吸収されるものであるが、他方の熱板近傍の毛髪に到達するまでに冷やされてしまい、他方の熱板側に位置する毛髪はスチームを吸収できない状態となり、この点からもスチームによる毛髪の癖取りが不確実なものとなっていた。
本発明は上記問題点の解決を目的とするものであり、生まれながらの髪質によるくせ毛や、矯正が困難とされているくせ毛を容易にストレートに伸ばしたり、カール付けすることができるヘアーアイロンを提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明では、スチームにより加熱される第1熱板15と、電気ヒータにより加熱される第2熱板16とで毛髪を挟持して毛髪をセットするヘアーアイロンにおいて、第1熱板15の温度よりも高温になる第2熱板16を備えたことを特徴とするものであり、冷えたスチームが当たって第2熱板16が低温になるようなことがなく、各熱板15,16間で毛髪のセットを確実に行うことができる。
【0006】
請求項2の発明では、請求項1において第1熱板15と第2熱板16の近傍に毛髪にテンションを加えるためのブリスル13,14を配設したことを特徴とするものであり、毛髪のセット時に毛髪にテンションを加えながら毛髪のセットを行うことができる。
請求項3の発明では、請求項1においてスチームを噴出するスチーム噴出孔12の近傍に水抜き孔17を設けたことを特徴とするものであり、スチームの発生に伴って内部に溜まった水を外部に放出することができる。
【0007】
請求項4の発明では、請求項1において列設されたブリスル13の最前列及び後列近傍にスチーム漏れ防止リブ30を設けたことを特徴とするものであり、スチームが先端や把手部分に向けて漏れるのを防止することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明におけるヘアーアイロンAとして毛髪をストレートにするヘアーアイロンである場合について図面に基づいて詳述する。
ヘアーアイロンAは、図1に示されるようにスチーム発生機構2を内蔵しているヘッド部4と、回路を内蔵すると共に使用時に保持する部分であるハンドル3とからなる本体1と、本体1の先端側に着脱可能であり、スチーム発生機構2へ水を供給する手段であるタンク6と、本体1のタンク6とは反対側の端部に支持されて本体1に対して開閉操作自在となった押さえ板7を備えている。
【0009】
図1及び図2、図6乃至図8において、本体1のヘッド部4における毛髪と接する側には両外側に複数本のブリスル13が設置されている。
一方、押さえ板7の本体1のヘッド部4と対面する部分には押さえ板ヒータブロック8が設置されており、この両外側に複数本のブリスル14が設置されている。毛髪は図2に示されるような状態で押さえ板7と本体1との間に挟みこまれるようになっている。
【0010】
本体1側にはスチームにより加熱される第1熱板15が配されており、閉じ状態に回動移動させた場合に第1熱板15と相対向するように押さえ板7には電気ヒータにより加熱される第2熱板16が配されている。
各熱板15,16の加熱方式について以下説明する。
タンク6からフェルト9を介してヒータパイプ10へ供給された水は、ヒータパイプ10により加熱されて蒸気化し、この部分で発生したスチームはスチーム発生機構2に設置された放電電極11間の放電により弱酸性化し、その粒子は微細化されて第1熱板15に多数穿設されたスチーム噴出孔12から放出されるようになっている。この時、スチームがスチーム発生機構2内部に充満することによりスチーム噴出孔12と同じに形成された第1熱板15は約100℃まで熱せられる。この第1熱板15はアルミニウム等の金属材料で一体形成されている。
【0011】
また、押さえ板ヒータブロック8は図7、図8に示されるように内部にPTCヒータH等の電気ヒータを内蔵し、その下に電極板18,19を配し、表面の第2熱板16はアルミニウム等の金属で構成されている。電極18と第2熱板16間はセラミック等の絶縁板20で絶縁されている。第2熱板16は内部のPTCヒータにより約120〜150℃まで加熱される。つまり、第2熱板16は第1熱板15の温度よりも高温になるようになっている。
【0012】
次に癖直しを行う方法を説明する。
図2に示されるように本体1と押さえ板7との間に毛髪を挟み込み、両者1,7を閉じた状態でスチームを発生させると、本体1のスチーム噴出孔12からスチームが噴出する。この状態でヘアーアイロンAを図2の矢印の方向へ移動させると髪は本体1のブリスル13→押さえ板7のブリスル14→本体1のブリスル13→第1熱板15と第2熱板16間→本体ブリスル13→押さえ板ブリスル14→本体ブリスル13の順で通過する。このとき、毛髪は最初にブリスル13、14により櫛通しされてブリスル13、14と直交する方向の癖が矯正される。
【0013】
次に第1熱板15と第2熱板16によりプレスされることによりブリスル13,14を通過してしまうような毛髪の癖、曲がりを伸ばすことができる。
このプレスを行う時、第1熱板15はスチームにより約100℃に加熱されており、この第1熱板15に近い毛髪は効果的にプレスされる。また、第2熱板16は内部に設けられたPTCヒータHにより約120〜150℃に加熱されており、これは、本体1のスチーム噴出孔12から出たスチームが毛髪により冷やされ、第2熱板16付近では低温になることを防止し、効果的に癖直しができる。本実施形態では第2熱板16を加温する電気ヒータにPTCヒータHを用いたが、これに限定されるものではなくヒータの種類は問わない。
【0014】
スチーム発生機構2に水を供給するタンク6には図9、図10に示されるように突出引退自在となった着脱釦40と、係止凸部41が設けられており、本体1にはバネ42にて外方に突出付勢された係止フック43が設けられている。そして、このタンク6は図9及び図10(a)に示される状態より本体1側に向けてスライド移動させることで図10(b)に示されるように係止フック43と係止凸部41とが相互に係合してタンク6の取り付けが行われるものであり、また、着脱釦40を内方に押し込んで係止フック43をバネ力に抗して内方に移動させて係止フック43と係止凸部41との係合を外すことによってタンク6を本体1より取り外すことができるようになっている。つまり、タンク6の着脱方式を従来の本体1に挿入し、回転して固定する方式からスライドして挿入する方式にすることにより、一つの動作(本体1側へのスライド移動)により取り付けることができ、取り付けが容易なものとなっている。また、タンク6を取り外す場合にも着脱釦40を操作して外方へ引くだけの動作により取り外すことができ、取り外しが容易なものとなっている。
【0015】
以上の構成によりタンク1の着脱が押し込むまたは引き抜くという一つの動作で行える。本実施形態ではタンク6の両側部及び本体1の両側部にこの機構をそれぞれ設けたが、片側だけに設けるようにしてあってもよい。
スチームを噴出するスチーム噴出孔12の近傍には水抜き孔17が設けられており、スチーム発生機構2の内部に溜まった水を自然に外部に放出することができるようになっている。
【0016】
つまり、図11に示されるように本体1を横向きに放置した場合、内部に水が溜まっても外部に放出できないが、スチーム噴出孔12の外側に水抜き孔17を構成するφ2程度の小孔17aを開け、この内側に気化フェルト23を配置する。これにより内部に溜まった水はこのフェルト23を伝い、水抜き孔17より外部へ放出される。本実施形態では水抜き孔17は2か所であるが、2か所以上に設けるようにしてあってもよい。
【0017】
ブリスル13,14の最前列及び後部にはスチーム漏れ防止用リブ30が設けられており、本体1と押さえ板7を閉じた状態で毛髪を挟まない時、先端及び取っ手部よりスチームが漏れるのを防ぐようになっている。このスチーム漏れ防止用リブ30は毛髪の流れる方向に巾約2〜4mm程度に細く形成され、閉じた時、髪の毛を挟むよう閉じた時の隙間より約1mm程度低く形成されている。
【0018】
本実施形態では本体1側に設けるようにしたものを示しているが、押さえ板7側に設けるようにしてあってもよい。
図11に示されるようにスチーム噴出孔12は第1熱板15の表面より奥方に位置するように第1熱板15は断面凹状とされている。(本実施形態では約4mm奥方に位置するようにスチーム噴出孔12が配置されている。)これによって、毛髪を挟んでいない時に外部に漏れるスチームの温度をスチームの経路を長くしたことにより温度を下げるようにして使用者が火傷等を起こす恐れを少なくしている。
【0019】
【発明の効果】
請求項1の発明は、スチームにより加熱される第1熱板と、電気ヒータにより加熱される第2熱板とで毛髪を挟持して毛髪をセットするヘアーアイロンにおいて、第1熱板の温度よりも高温になる第2熱板を備えているので、毛髪をセットするにあたってスチーム式なので毛髪が傷まず、また、両側に熱板があるので効果的に毛髪セットができ、しかも、第2熱板は第1熱板の温度よりも高温になるようになっているために冷えたスチームが当たって第2熱板が低温になるようなことがなく、各熱板間で毛髪のセットを確実に行うことができるものである。
【0020】
請求項2の発明は、請求項1において第1熱板と第2熱板の近傍に毛髪にテンションを加えるためのブリスルを配設してあるので、請求項1の効果に加えて毛髪のセット時に毛髪にテンションを加えることができるものであり、毛髪セットを効果的に行うことができるものである。
請求項3の発明は、請求項1においてスチームを噴出するスチーム噴出孔の近傍に水抜き孔を設けてあるので、請求項1の効果に加えてスチームの発生に伴って内部に溜まった水を外部に放出することができるものである。
【0021】
請求項4の発明は、請求項1において列設されたブリスルの最前列及び後列近傍にスチーム漏れ防止リブを設けてあるので、請求項1の効果に加えてスチームが先端や把手部分に向けて漏れるのを防止することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を示す断面図である。
【図2】同上の使用状態を説明する説明図である。
【図3】スチーム発生機構を示す部分拡大断面図である。
【図4】スチーム発生機構を説明する一部破断した説明図である。
【図5】タンクの設置状態を説明する一部破断した説明図である。
【図6】スチーム漏れ防止リブの配置状態を説明する説明図である。
【図7】押さえ板ヒータブロックの配置状態を説明する説明図である。
【図8】押さえ板の一部省略した断面図である。
【図9】タンクの設置状態を説明する分解斜視図である。
【図10】(a)(b)(c)はタンクの着脱手順を説明する説明図である。
【図11】図4におけるイ−イ線断面図である。
【符号の説明】
12 スチーム噴出孔
13 ブリスル
14 ブリスル
15 第1熱板
16 第2熱板
17 水抜き孔
30 スチーム漏れ防止リブ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a hair iron for straightening or curling hairs.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, there is a steam-type hair iron as a means for extending comb hair or curling. In this apparatus, the hair is fixed or curled by applying steam to the hair while sandwiching the hair between the hot plates arranged to face each other.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional examples as described above, there is a problem that wrinkles, bends, and the like in the same direction as the hot plate cannot be taken in order to correct hair wrinkles on the surface of the hot plate. In addition, steam and heat are applied to the hair from one hot plate, but the other hot plate does not generate steam and heat, only holds the hair, There is a problem that it is difficult to apply heat to the hair that comes into contact, and it is difficult to repair the wrinkles.
[0004]
Moreover, the steam generated from one hot plate is absorbed by the hair, but it is cooled by the time it reaches the hair near the other hot plate, and the hair located on the other hot plate side does not absorb the steam. From this point of view, the hair cannot be absorbed, and the hair is not surely removed by steam.
The present invention aims to solve the above-mentioned problems, and provides a hair iron that can easily straighten or curl hair that has been born and that is difficult to correct. It is something to be offered.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, according to the first aspect of the present invention, the hair is set by holding the hair between the first
[0006]
The invention of
The invention of
[0007]
The invention of
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the case where it is the hair iron which straightens hair as the hair iron A in this invention is explained in full detail based on drawing.
As shown in FIG. 1, the hair iron A includes a
[0009]
1, 2, and 6 to 8, a plurality of
On the other hand, a pressing
[0010]
A first
The heating method for each of the
The water supplied from the
[0011]
Further, as shown in FIGS. 7 and 8, the holding
[0012]
Next, a method for performing correction will be described.
As shown in FIG. 2, when the hair is sandwiched between the
[0013]
Next, by being pressed by the first
When this pressing is performed, the first
[0014]
The
[0015]
With the above configuration, the
A
[0016]
That is, as shown in FIG. 11, when the
[0017]
Steam
[0018]
In the present embodiment, the
As shown in FIG. 11, the first
[0019]
【The invention's effect】
The invention according to
[0020]
Since the bristle for applying tension to the hair is disposed in the vicinity of the first hot plate and the second hot plate in the first aspect of the invention, the hair setting is added to the effect of the first aspect. Sometimes it is possible to apply tension to the hair, and hair setting can be performed effectively.
In the invention of
[0021]
According to the invention of
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing an example of the present invention.
FIG. 2 is an explanatory diagram for explaining a use state of the above.
FIG. 3 is a partially enlarged sectional view showing a steam generating mechanism.
FIG. 4 is a partially broken explanatory view illustrating a steam generation mechanism.
FIG. 5 is a partially broken explanatory view for explaining an installed state of a tank.
FIG. 6 is an explanatory diagram for explaining an arrangement state of steam leakage preventing ribs.
FIG. 7 is an explanatory diagram for explaining an arrangement state of a pressing plate heater block.
FIG. 8 is a cross-sectional view in which a part of the pressing plate is omitted.
FIG. 9 is an exploded perspective view for explaining an installed state of the tank.
FIGS. 10A, 10B, and 10C are explanatory views illustrating a procedure for attaching and detaching a tank.
11 is a cross-sectional view taken along the line II in FIG.
[Explanation of symbols]
12
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