JP3668491B2 - 自己評価力測定方法、自己評価力測定装置、自己評価力測定プログラムおよびその記録媒体 - Google Patents

自己評価力測定方法、自己評価力測定装置、自己評価力測定プログラムおよびその記録媒体 Download PDF

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本発明は、指導者端末と学習者端末とがネットワークで接続された学習支援システムにおいてコンピュータにより実行される、学習者自身が自己の学習成果を評価した結果から学習者の自己評価力を測定するための自己評価力測定方法に関し、殊に、測定において学習者の自己評価に加えて指導者および他の学習者による評価結果、さらに学習者の集団における自己評価結果の平均を統合して評価の客観性を確保するものとした、自己評価力測定方法、自己評価力測定装置、自己評価力測定プログラムおよびその記録媒体に関するものである。
従来、指導者が学習者の学習成果を評価する場合、その知識習得量の多少を測定することを意図した評価、即ち知識測定評価観に基づいた評価が一般に実施されていたが、近年になって学習者の問題解決力を評価する問題解決評価観に基づいた評価への転換の必要性が強調されるようになった。これは、文部科学省の意向を受けた国立教育政策研究所が、デューイ(John Dewey,1859−1952)の「価値づけの理論」に見られる評価の特質等を研究した結果から命名・提唱した評価観である。この評価観は、例えば平成11年の高等学校指導要領の改訂にも取り入れられており、その改訂のねらいは「自ら学び自ら考える力」等で表現される「新しい学力」の育成をはかることにあるとされている。
そして、この「新しい学力」を向上・育成させるには、これを客観的に評価できることがその前提として必要となる。しかし、教育現場において「新しい学力」の育成をはかるための新しい評価方法は充分に検討されていないとともに、新しい実践方法が取り入れられていないのが現状である。それどころか、「新しい学力」を「古い評価方法」で評価するという矛盾も生じており、新しい評価システムが開発されていない状況では「新しい学力」の育成を周知・徹底することが極めて困難なものとなっている。
さらに、「自ら学び自ら考える」ため、学習者には自らを評価する自己評価を実施することが強く求められるようになり、この自己評価するための能力、即ち自己評価力は自己学習力と一体であることから、この能力を高めることが「新しい学力」の向上に特に重要とされるようになった。しかしながら、自己評価力を高めるにはこれを客観的に測定する方法が必要であるところ、有効な測定方法は未だ開発されていないのが現状である。
一方、近年においては、インターネット環境の整備やこれに用いるPC端末の普及などに代表されるIT(情報技術)化の推進に伴い、ITの知識やマルチメディアに関連する創造力・企画力の向上を図る「情報」等の教科も、各教育施設ですでに一般化しつつある。また、教育現場へのITの浸透に伴い、PC端末やインターネット回線を利用した教育支援システムが急速に普及してきている。例えば、特開2002−311812号公報には、学習者端末、管理者端末、管理コンピュータをインターネット回線で接続し、管理コンピュータが各学習者の学習分野毎の学習成果としての得点を評価値に換算して、これを総合評価にまとめて管理者端末に送信する構成の教育支援システムが記載されている。
斯かる評価機能を教育支援システムに備えたことにより、管理者は各学習者の習熟度を判定するための手間を軽減することができる。しかし、上述したように、現在においては従来の知識測定評価観に基づいた評価から問題解決評価観に基づいた評価への転換が求められており、このような従来の一方的な評価観では学習者の「新しい学力」を適切に評価してその向上を図ることができない。殊に、上述した「情報」のような「自ら学び、自ら考える」創造性の育成を目的とする教科においは、「新しい学力」を適切に評価できることが特に重要となる。例えば、マルチメディア表現を学習課題とする「情報」等の教科においては、個々の教師による主観的価値判断のみによる一方的な評価はもはや通用せず、第三者の評価、即ち生徒の自己評価、さらには生徒間の相互評価を取り入れるなど、多面的な評価が必要とされている。
これに対し、特開平8−146867号公報には、自己評価記入欄を設けたワークシートを取り入れた自己評価導入式評価システムが提示されている。これは、指導者が採点にあたり解答者の自己評価の程度に応じて得点を加点または減点するようにして、学習者が自己チェックを主体的に行う習慣を身につけるとともに指導者がより的確に評価できるようにしたものである。しかし、このシステムにおいて、学習者の自己評価は全く主観的なものであって共通の評価基準によるものではないことから、学習者ごとに観点が異なったり教科担任ごとにも観点が異なったりして、評価としての客観性・妥当性に欠けるものであり、また学習者の自己評価力の向上という点においても充分な機能は期待できない。
そこで、特開2002−99634号公報には、指導者と学習者との間で評価に必要な事項が含まれる評価書を事前に作成して、この評価書を基に評価するとともに評価結果を指導者と学習者との間で照らし合わせて交渉を行った後で、最終的な評価を決定するものとした学習支援システムが提示されている。このシステムにより、学習者が共通の評価書に基いて自己評価を行うことになり、より公正な評価を実施できる点で有用と考えられる。しかし、このシステムにおいても、学習者相互間の評価は実施されないとともに、学習者の自己評価力およびその向上度を測定する観点がないことから、自己評価力の充分な向上は期待できないと考えられ、上述した「新しい学力」の向上を想定した場合には不充分なものとなる。
特開2002−311812号公報 特開平8−146867号公報 特開2002−99634号公報
本発明は、上記のような問題点を解決しようとするものであり、学習者の自己評価力を正確且つ客観的に測定できるようにして、自己評価力の向上および自己学習力の育成に資することを課題とする。
そこで、本発明は、指導者端末と、複数の学習者端末と、サーバコンピュータとが所定の通信回線で接続されたコンピュータネットワークにおいて、
異なる識別符号が付与された複数の学習者が作成した学習結果を記憶手段に記憶しているサーバコンピュータが、各端末を用いてアクセスした指導者および学習者による学習結果についての参照要求を受け付けて、出力手段で学習結果を送信して各端末に表示させる段階と、
指導者端末から送信された指導者による複数の学習者の学習結果についての各評価点および複数の学習者端末から送信された各学習者による自己の学習結果と他の学習者の学習結果についての各評価点を、評価対象の作成者および評価した学習者をそれぞれその識別符号により特定して記憶手段に記憶する段階と、を備えており、この記憶した各評価点に基づき、サーバコンピュータが、所定の学習者の自己評価力レベルを判定するものとした自己評価力測定方法であって、
サーバコンピュータが、学習結果に関し、所定の学習者本人による自己評価点と他の複数の学習者による評価点の平均との差である第一の差異、および自己評価点と前記指導者による評価点との差である第二の差異を算出する段階と、学習者の集団において各学習結果をそれぞれ自ら評価した自己評価点の平均と他の複数の学習者による評価点の平均との差である第三の差異、および学習者の集団においてそれぞれ各学習結果を自ら評価した自己評価点の平均と前記指導者による評価点との差である第四の差異を算出する段階と、
所定の判定方法により、第一の差異と第三の差異の絶対値を比較するとともに第二の差異と第四の差異の絶対値を比較して学習者の自己評価力レベルを判定する段階と、この判定の結果を基に自己評価力の測定結果として記憶手段に記憶する段階と、各端末のうち測定結果について参照要求を送信した端末に測定結果を出力手段で送信して表示させる段階とを備えたものとした。
これにより、学習者の自己評価力を測定する際に、学習者自身による自己評価結果に加えて指導者および他の学習者による評価結果、さらには学習者全体における自己評価結果の平均を取り入れて統合し、多角的な観点から判定するものとなるため、より客観的で妥当性の高い測定結果を得ることができる。殊に、自己評価と指導者および他の学習者による評価との間で生じる差異を、自己評価の全体平均との関係で比較することによりその評価力レベルを客観的に判定できるようになるため、正確な測定結果が期待できるものである。
また、この自己評価力測定方法において、評価の総ては同一の評価基準に基づいて行われるものとすれば、評価の客観性・統一性を確保しやすいとともに、総ての学習者にとって評価能力の向上に資するものとなる。
さらに、上述した判定方法を、絶対値の大きさについて、第一の差異が第三の差異以下であるとともに第二の差異が第四の差異以下である場合を第一のレベルとし、第一の差異が第三の差異以下であるか第二の差異が第四の差異以下であるかのいずれかの場合を第二のレベルとし、そのいずれでもない場合を第三のレベルとして、三段階のレベルに判定するものとすれば、コンピュータに大きな処理負担をかけることなく比較的簡単な手順で判定することができ、またこれによる測定結果が明確でわかりやすいものとなる。
さらにまた、上述した自己評価力測定方法における自己評価力の測定結果を、自己評価力レベル毎に段階的に異なる数値を代入した自己評価力得点として出力するものとすれば、その管理・分析が容易なものとなり、この自己評価力得点について、学習者の集団における前回と今回の平均点差とこの学習者における前回と今回の自己評価力得点の得点差とを用いて、所定の計算方法で自己評価力の向上度を判定するための指数を算出して出力するものとすれば、学習者は自己評価力の向上度を把握することができ、そして、この計算方法を、学習者の集団における前回と今回の平均点差を分母とし学習者における前回と今回の得点差を分子として、1を引くことで導出した数値を自己評価力向上度の指数とすれば、個人の得点が集団の平均得点よりも伸びが高ければプラス、伸びが低ければマイナスの値が出ることから自己評価力の向上度は極めて認識しやすいものとなる。
加えて、指導者端末と複数の学習者端末とが所定の通信回線で接続されたコンピュータネットワークに接続された前記サーバコンピュータに、上述したいずれかの自己評価力測定方法における各段階を実行させるためのプログラムとして利用できるものとすれば、既存のコンピュータネットワークシステムにおけるサーバ機にインストールするだけで、上述した各自己評価力測定方法を実施するための自己評価力測定システムを容易に構築することができ、そして、この自己評価力測定のためのプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記録媒体として提供すれば、上述した自己評価力測定プログラムの導入および管理が極めて容易なものとなる。
さらに加えて、指導者端末と複数の学習者端末とが所定の通信回線で接続されたコンピュータネットワークに接続され、異なる識別符号が付与された複数の学習者が作成した各学習結果および各評価結果を記憶手段に記憶し、アクセスした各学習者の端末にWEBページを送信して表示させてこのWEBページ画面上の操作により学習者に各種入力および各種データの参照をさせるものとした、サーバ機能およびデータベース機能を備えているとともに、所定のデータ処理機能を備えているサーバコンピュータであって、各端末を用いてアクセスした指導者および学習者による学習結果についての参照要求を受け付けて、出力手段で学習結果を送信して各端末に表示させる手段と、指導者端末から送信された指導者による複数の学習者の学習結果についての各評価点および複数の学習者端末から送信された各学習者による自己の学習結果と他の学習者の学習結果についての各評価点を、評価対象の作成者および評価した学習者をそれぞれ識別符号により特定して記憶手段に記憶する手段と、を備えて記憶した各評価点に基づき所定の学習者の自己評価力レベルを判定するものとされ、学習結果に関し、所定の学習者本人による自己評価点と他の複数の学習者による評価点の平均との差である第一の差異、および自己評価点と指導者による評価点との差である第二の差異を算出する手段と、学習者の集団においてそれぞれ各学習結果を自ら評価した自己評価点の平均と他の複数の学習者による評価点の平均との差である第三の差異、および学習者の集団において各学習結果をそれぞれ自ら評価した自己評価点の平均と前記指導者による評価点との差である第四の差異を算出する手段と、所定の判定方法により、第一の差異と第三の差異の絶対値を比較するとともに、第二の差異と第四の差異の絶対値を比較して学習者の自己評価力レベルを判定する手段と、この判定の結果を基に自己評価力の測定結果として記憶手段に記憶する手段と、各端末のうちこの測定結果について参照要求を送信した端末に測定結果を出力手段で送信して表示させる手段とを備えている、ことを特徴とする自己評価力測定装置とすれば、これをコンピュータネットワークに導入するだけで上述した自己評価力測定方法を容易に実施することができる。また、この自己評価力測定装置を、記憶手段に所定の評価基準が記憶されこれを各評価者が参照可能として、上述した評価の総てが同一の評価基準に基づいて行われたものとすれば、評価結果の客観性・統一性を確保しやすいものとなる。

自己評価力測定において、自己評価結果に加えて指導者による評価結果および他の学習者による評価結果、さらには集団における自己評価結果の平均を統合して自己評価力レベルを多角的な観点から判定する構成とした本発明によると、学習者の自己評価力を正確且つ客観的に測定できるようになる。また、これにより学習者に自身の自己評価力を認識させることから学習者の自己評価力の向上に繋がるものであり、自己評価力が向上することが自己学習力の育成に大いに資するものとなる。
先ず、以下の説明で使用する言葉の意味を定めると、「自己評価力得点」とは
学習者が自己評価をどの程度客観的に行うことができたかを測定する概念であり評価システムにおいて内生的に生み出される変数で算出される客観的データの意とし、「自己評価点」とは学習者本人が自分自身の学習成果を評価した点の意とし、「自己評価平均点」とは学習者の集団において各学習者がそれぞれ自分の学習成果を評価した評価点の平均の意とし、「相互評価点」とは各学習者が他人の学習成果を評価した点(一の学習結果に対し複数学習者が評価した場合は平均)の意とし、教員評価点とは教員が学習者の学習成果を評価した点(教員が複数の場合は平均)の意とする。尚、以下の実施の形態において各評価者における評価は同一の評価基準である「評価尺度」に基いて行われたものとする。
図面を参照して本発明の第一の実施の形態を説明すると、図1は本発明である自己評価力測定方法を実施するための実施の形態である、ネットワークシステム1Aの配置図を示している。ネットワークシステム1Aは、教育施設において複数のコンピュータを機能的に接続した施設内ネットワークシステムであり、WEBページ表示機能、データベース機能、各種情報処理機能を具えたサーバ機10A、生徒(学習者)が使用するPC端末である複数のクライアント機4,4,4・・・、が回線2Aで接続されて教育支援システムとしての機能を発揮するものである。サーバ機10Aは、教師(指導者)が操作する教師用端末を兼ねており、各クライアント機4,4,4・・・はサーバ機10Aにアクセスすることで、このシステムが有する各種機能を利用するためのWEBページを表示させ、そのページ画面上で操作することにより所望の機能を発揮させることができる。
そして、本発明である自己評価力測定方法は、このネットワークシステム1A上で実行される一機能として位置づけられ、サーバ機10Aにこの自己評価力測定方法を実施するための自己評価力測定方法プログラムを、所定の方法、例えば所定の回線を通じてダウンロード、或いはこのプログラムを記憶した記録媒体(CD―ROM)等を用いて読み込ませる等して、その記憶手段に格納することにより、サーバ機10Aを本発明の自己評価力測定方法を実行するための自己評価力測定装置として機能させるものである。
次に、サーバ機10Aの構成を説明する。図2はサーバ機10Aの機能を中心とした構成を簡略化して表示したブロック図である。サーバ機10AはCPU等からなる制御手段11を備えており、これが各種制御、データ転送、各種演算、データの一時的な格納等を行うようになっている。また、サーバ機10Aは、ネットワーク2Aを通じて外部からのデータを入力制御する入力制御手段15、データを出力制御する出力制御手段16を制御手段11に接続して配置されているとともに、記憶手段17,18,19,20、さらにサーバ機10Aを操作するための操作・入力手段21、および各種ページを表示するための表示手段22が制御手段11に接続されて配置されている。
記憶手段17には、サーバ機10Aに後述する自己評価力測定方法を実行させるための制御プログラムが格納されているとともに、各クライアント機4,4,4・・・から送信された各種情報が一次的に格納されるようになっている。記憶手段18には、各生徒の登録情報ファイルが格納され学習者データベースを構成している。記憶手段19には、生徒の学習結果ファイルが格納され学習結果データベースを構成しており、全生徒分の学習結果としての作品が課題ごとに一ファイルに纏められて記憶されている。記憶手段20には、各作品に対する各種評価および各生徒の自己評価力に関連する各種得点が記憶されてなる評価情報ファイルが格納され、評価データベースを構成している。
以下に、本実施の形態のシステム構成および機能を、サーバ機10Aから送信されクライアント機4の表示手段に表示されるWEBページの展開状況を表した図3のフローチャート、およびその各表示ページの詳細を示す図4,図5を用いて説明する。
図3のフローチャートを参照して、先ず学習者はクライアント機4を操作してサーバ機10Aに接続し、WEBページの先頭ページであるメインページを表示する(S1)。メインページは、「評価情報入力」のアイコン100aおよび「終了処理」のアイコン100bを表示した情報入力部100、「マスター管理1」のアイコン200aおよび「マスター管理2」のアイコン200bを表示して主として教師等の管理者がシステムの保守・管理を行うためのマスター管理部200、「評価作品参照」のアイコン300aおよび「WWW参照」のアイコン300bを表示した作品参照部300、「評価情報出力」のアイコン400aおよび「評価情報分析」のアイコン400bを表示した管理情報部400、の4つの表示エリアに分けられている。
尚、メインページは、学習者用と教師用とが別個に設けられており、表示項目は同様であるものの、学習者はマスター管理部200の操作が制限されるなど、操作できる項目が異なるものとしている。このようにメインページを教師用と学習者用とに分けることで、例えば1クラス40人の学習者が同時にアクセスした場合に装置がフリーズしないようにするとともに、システムの保守・管理を容易且つ確実なものとすることができる。
作品参照部300の「評価作品参照」のアイコン300aをクリックすると、「評価作品参照」ページが表示される(Sa1)。このページには、「学習と評価」のアイコン320a,「シラバス」のアイコン320b,「ポートフォリオ」のアイコン320cが表示されており、これらを参照することで学習者が主体的に学習を進められるようになっている。尚、この画面はインターネット上にも公開されており、外部(保護者等)への説明責任の履行を容易に果たせるようになっている。
「学習と評価」のアイコン320aをクリックすると、「学習と評価」ページが表示される(Sa2)。このページには、「学習と評価とが一体」であり「自己評価力が大切である」こと等の学習評価の意義がわかりやすく記載されており、評価が教師による一方的な評価ではないことを学習者が確認できるページとなっている。また、このページから、評価方法の概要を説明するための「評価方法」、学習者自身で評価する際に評価を客観的なものにするための基準(尺度)である「評価基準」、これを具体的な表にした「評価シート」、の各ページを参照することができる。そして、「評価基準」ページの詳細を記載した図4に示すように、学習者は作品を評価するための評価尺度が項目ごとに分けられた表を参照することができ、これを自己評価および相互評価を行うための基準として用いることで評価の客観性・妥当性を確保できるようになっている。
「ポートフォリオ」のアイコン320cをクリックすると、各年度における期間毎の作品が参照できるアイコン330a,330b,330c,330d,330eが配置された「ポートフォリオ」ページが表示される(Sa3)。そして、例えば「1学期中間」のアイコン330aをクリックすると1クラス40名の各学習者に割り当てられたstudentNOが付された40個のボタンが配置されてなる「評価情報参照」ページが表示され(Sa4)、その一つのボタンをクリックすることで一つの学習成果(作品)を参照することができる。また、この画面についてもインターネット上に公開しており、評価の客観性と外部への公開性が実現されている。
一方、メイン画面において情報入力部100の「評価情報入力」のアイコン100aをクリックすると、「評価対象選択」ページが表示される(Sb1)。「評価対象選択」ページには「評価作品参照」ページと同様にstudentNOが付された40個のボタンが配置されており、自己のNO或いは他の学習者のNOを選択して評価情報を入力できるようになっている。尚、studentNOは、各学期の試験ごとに各学習者に機械的に配布したものであり、学習者たちが参照作品について誰が制作したものか分からないものとして、評価において個人的な感情を排除できるようになっている。
そして、評価する作品に対応したNOのボタンをクリックすると、「評価情報入力」ページが表示される(Sb2)。図5は「評価情報入力」ページの詳細を示すものであり、このページには10項目の評価尺度に基いて評価情報を5段階で入力できる評価入力部340bが設けられており、評価者はこれに基いて評価を入力する。また、評価者の種別について「生徒」、「自分」、「教師」に分けて識別する評価者識別部340aが設けられており、これを用いて評価者の種別を選択できるようになっている。さらに、studentNO、年度、学期、作品NO、科目名を識別できる入力確認部340cが設けられており、入力の確認を行えるようになっている。
メイン画面において管理情報部400の「評価情報出力」のアイコン400aをクリックすると「評価情報出力」ページが表示される(Sc1)。このページには作品NOごとの平均点が表示され、表示または印刷する場合に年度、科目、学期でフィルターをかけられるようになっている。また、図示は省略するがこの作品についての「自己評価点」、「相互評価点」、「教員評価点」を表示するとともにこれらの点数を平均した「評価平均点」を表示できるようになっているとともに、これらの評価情報の結果を評価者ごとや作品ごとに種々の観点から分析してグラフ化できるようにしてあり、今後の自己学習および指導において、さらに有用な指針として利用できるようになっている。
そして、「評価情報分析」のアイコン400bをクリックすると「評価情報分析」ページが表示される(Sd1)。このページには評価者ごとの自己評価力を得点で表した「自己評価力得点」が表示され、その結果を分析できるようになっている。これにより学習者は、自身の自己評価力を客観的に判定した結果を参照することができ、自己評価力を把握することを通じて自己評価力の向上をはかることができ、またこれにより自己学習力の育成に繋がるものである。
尚、この「自己評価力得点」について、その向上度を測定・表示するために、集団における前回と今回の前回の「自己評価力得点」の平均点差を分母とし、個人における前回と今回の「自己評価力得点」の差を分子として、これから1を引くことによる値を「自己評価力向上度指数」として表示できるようになっている。個人の得点が平均のそれより伸びていればプラス、伸びが低ければマイナスの値が出ることになり、この値から自己評価力の向上度を容易に認識することができるものである。さらに、この「自己評価能力向上度指数」による点数と「自己評価力得点」とを合算した自己評価力に関する合計得点を算出し、これに「相互評価点」、「教員評価点」を合算した点数を「評定」として表示できるようになっている。学習者はこれらの自己評価力得点に関連したデータを参照することで、自己学習力の向上に役立てることができ、評価者は学習者の学習成果および自己評価力を含む自己の能力を客観的に把握するための資料として役立てることができる。
以下に、本発明の中核的部分である「自己評価力」の測定方法について詳細に説明する。
上述したように、「自ら学び、自ら考える」創造性を育成するためには自己評価力の向上をはかることが必要とされ、これを実現するためには自己評価力を明確に定義するとともに、自己評価力を正確に測定する方法が必要となった。そこで、本願発明者は、世界で初めて自己評価力の測定方法を開発することとなり、以下に述べる自己評価力測定方法を、自己評価力測定プログラムとしてコンピュータシステムにおいて実行させる構成として、これを具体的に実現したものである。
そして、自己評価力を測定するにあたり「自己評価力得点」という概念を規定した。即ち、自己評価力得点とは、学習者が自己評価をどの程度客観的に行うことができたかを測定する概念であり、評価システムにおいて内生的に生み出される変数で算出される客観的数値データで表現するものである。この自己評価力得点を学習者自身が参照することによって、学習者がさらなる自己評価力の向上を促す分析用具として位置づけられるからである。
「自己評価力得点」を算出するための手順を以下に具体的に説明すると、
一学習者による一の学習結果に関し、先ず、学習者自身による評価点としての「自己評価点」と、他の学習者による評価点(平均点)としての「相互評価点」との差である第一の差異を算出するとともに、この「自己評価点」と指導者による評価点としての「指導者評価点」との差である第二の差異を算出する。
次に、総ての学習者による各学習結果の自己評価点の平均としての「自己評価平均点」とこの「相互評価点」との差である第三の差異を算出するとともに、この「自己評価平均点」とこの「教員評価点」との差である第四の差異を算出する。
そして、この第一の差異と第三の差異とを比較するとともに第二の差異と第四の差異とを比較し、これらの比較結果から以下の判定方法により学習者の自己評価力のレベルを判定し、これを自己評価力の測定結果、即ち「自己評価力得点」として出力するものである。即ち、自己評価力測定のための自己評価力レベルの判定方法として、第一の差異が第三の差異よりも絶対値が同一または小さいとともに第二の差異が第四の差異よりも絶対値が同一または小さい場合を第一のレベルと判定し、第一の差異が第三の差異よりも絶対値が同一または小さいか或いは第二の差異が第四の差異よりも絶対値が同一または小さいかのいずれかの場合を第二のレベルと判定し、そのいずれでもない場合を第三のレベルと判定するものである。この手順をコンピュータとしてのサーバ機10Aが実行する処理手順とするための条件式で表現すると以下のようになる。
「自己評価点」をαとし、「自己評価平均点」をα’、「相互評価点」をλ、
「教員評価点」をβとし、
「第一の差異」をy、「第二の差異」をz、「第三の差異」をy’、
「第四の差異」をz’とする(y、z、y’、z’は変数)と、
y=(α−λ)、z=(α−β)、y’=(α’−λ)、z’=(α’−β)
そして、自己評価力レベルを三段階レベルで判定する判定方法とする場合は、「自己評価力得点」を以下のような条件式で表すことができる。
−y’≦y≦y’ and −z’≦z≦−z’ ならば α=A、
−y’≦y≦y’ or −z’≦z≦−z’ ならば α=B、
それ以外 ならば α=C、
尚、定数Aは第一のレベル、定数Bは第二のレベル、定数Cは第三のレベルであり、任意の数、例えばA=5,B=4,C=3などの任意の数を代入することができ、数値化することにより自己評価力得点として表現することができる。
そして、この条件式を数学的に展開すると以下のようになる。
y’=α’−λの結果については絶対値をとることから、
y’=|α’−λ|
−y’≦y≦y’に代入すると、
−|α’−λ|≦(α−λ)≦|α’−λ|
α’≧λの場合は下記のように展開される。
−α’+λ≦α−λ α≦α’−λ+λ
−α≦α’−2λ ≦α’
α≧−α’+2λ
∴−α’+2λ≦α≦α’ 式(1)
α’≧βの場合も上記と同様に、
−z’≦z≦z’ に代入すると
∴−α’+2β≦α≦α’ 式(2)
式(1)と(2)より
α’≧λでα’≧βの場合、
α≦α’
−α’+2λ≦α
−α’+2β≦α 式(3)
式(3)より、以下のような判定方法の条件式が導き出される。
(α’≧λでα’≧βの場合)
α=Aの条件とは、α≦α’ で −α’+2λ≦α かつ −α’+2β≦α
α=Bの条件とは、α≦α’ で −α’+2λ≦α または −α’+2β≦α
α=Cの条件とは、 それ以外
この条件式から以下の条件式が導きだされる。
(α’≧λでα’≧βの場合)
α=Aの条件とは、α≦α’ で −α’+2λ≦α かつ −α’+2β≧α
α=Bの条件とは、α≦α’ で −α’+2λ≦α または−α’+2β≧α
α=Cの条件とは、 それ以外
(α’≦λでα’≦βの場合)
α=Aの条件とは、α≧α’ で −α’+2λ≧α かつ −α’+2β≧α
α=Bの条件とは、α≧α’ で −α’+2λ≧α または −α’+2β≧α
α=Cの条件とは、 それ以外
(α’≧λでα’≦βの場合)
α=Aの条件とは、α≦α’ かつ α≧α’ で −α’+2λ≦α かつ −α’+2β≧α(解なし)
α=Bの条件とは、 α≦α’ またはα≧α’ で−α’+2λ≦α または −α’+2β≧α
α=Cの条件とは、 それ以外
(α’≦λ α’≧βの場合)
α=Aの条件とは、α≧α’ かつ α≦α’ で −α’+2λ≧α かつ −α’+2β≦α(解なし)
α=Bの条件とは、 α≧α’ または α≦α’ で −α’+2λ≧α または −α’+2β≦α
α=Cの条件とは、 それ以外
上記の条件式は、サーバ機10Aの制御手段11が自己評価力レベルの判定を行うためのアルゴリズムに変換され、自己評価力測定プログラムの一部となる。
本実施の形態における自己評価力測定方法について、学生甲、乙、丙、丁の4人の学習者で、実際に各評価点を入力してシミュレーションを行ってみた結果が以下の表1である。尚、自己評価力得点は三段階のレベルA,B,Cを5,4,3で表現しているが、これは他の数を代入してもよいことは言うまでもない。
Figure 0003668491
表1に示したように、学生甲、乙、丙、丁が各々作成した作品10a,10b,10c,10dに関し各自行った自己評価について、自己評価力得点がそれぞれ算出され、各学生がこれを参照することにより自身の自己評価力を明確に認識できる形(点数)で出力されるものである。
また、本実施の形態において、ネットワークシステム1Aは施設内のコンピュータネットワークシステムを想定し、サーバ機10Aが教師用端末を兼ねる構成としたが、図6の本発明の第二の実施の形態に示すように、インターネット回線2Bを使用し、例えば教育サービス業者のサーバ10Bに、学習者の家庭などに設置されたクライアント機4,4,4・・・と教育施設に設置された指導者用のクライアント機5とが所定のプロバイダを経由して接続する構成としてもよい。この場合、クライアント機5のみがサーバ機10Bにおけるデータベースの更新等、管理者特有の操作を可能とする必要があるが、メイン画面の種類を分けてパスワード等の手段でアクセス制限を設ける構成とすればよい。さらに、上述した第一の実施の形態および第二の実施の形態は、学校教育の場合に限定されるものではなく、塾などの教育関連業者による教育、或いは会社員・公務員に対する教育研修の場合など広く実施できるものである。
上述したように、本発明における自己評価力測定方法は、学習者自身の自己評価に指導者による評価および他の学習者による評価を統合することに加え、学習者の集団における各自己評価点の平均をも統合することにより、従来の評価方法では実現しなかった自己評価力の測定における客観性・妥当性を確保するものである。一方、自己評価力を向上させるのに役立ったかどうかの検証者は、自己評価を行う主体、すなわち学習者である。換言するならば、本発明が自己評価力の向上に役立つための必要条件を備えているがどうかについて検証者を必要とした。そこで、この検証は本人の意識に関わる内面的な問題であることから、検証者としての学習者にアンケート調査を実施した。
(検証方法)検証授業については、以下の学習指導案の概略に基いて上述した第一の実施の形態の構成と同様の自己評価力測定方法および校内コンピュータネットワークシステムを用いて、情報系列選択者の男子11名および女子16名の2年・3年生27名を対象に「マルチメディア表現」の作品制作と評価について授業形式で実践した。そして、授業終了後にアンケート形式の意識調査として、質問1:「自分の作品を自分で客観的に評価するのに役立つと思いますか」、質問2:「他の人の作品を見ることによって情報共有に役立つと思いますか」、質問3:「次の作品制作への参考に役立つと思いますか」、質問4「自己の学習課程を振り返ることに役立つと思いますか」、質問5:「自分で学び、自分で考え、主体的に学習するのに役立つと思いますか」、質問6:「学び方や考え方を身につけるのに役立つと思いますか」、質問7:「主体的・創造的に学習するのに役立つと思いますか」、質問8:「知識や技能を相互に関連づけをおこなうのに役立つと思いますか」、質問9:「評価の客観性を実現するのに役立つと思いますか」質問10:「自分で学習活動の工夫改善をするのに役立つと思いますか」の、10項目の質問に4段階評価で回答させ、その結果をまとめたのが次に示す表2である。
Figure 0003668491
(検証結果)上記アンケート結果から、「生徒が自己の学習課程を振り返るのに役立つ」、「他の生徒の作品を見ることによって情報共有に役立つ」、「評価尺度の活用を通じて自己評価をし易くなった」、「自分で学び、自分で考え、主体的に学習するのに役立つ」、「学び方や考え方を身につけるのに役立つ」、「主体的・創造的に学習するのに役立つ」、「知識や技能を相互に関連づけを行うのに役立つ」、「評価の客観性を実現するのに役立つ」、「生徒自ら学習活動の工夫改善をするのに役立つ」、「自分の作品を自分で客観的に評価するのに役立つ」、「次の作品製作への参考に役立つ」等の内容が検証された。
一方、国立教育政策研究所が定義する自己評価とは「児童生徒が自らの学習の工夫改善に振り返ることによる評価」であり、その意義として平成16年3月に「学習成果の工夫改善に関する調査研究」で示したものと挙げると、「自身が設定した学習のめあて等に照らして、教師や他の児童生徒からの評価を吟味して、成果や問題点をとらえる」、「自身の変容を自覚することにより成就感や自己肯定感をもつ」、「自身の課題をつかむことにより、解決への新たな見通しを持つ」ということである。
この定義に基いて、検証者としての学習者に対して行った上記アンケート結果を検討したが、本発明を授業実践で活用することを通じてこの国立教育政策研究所が示す自己評価の意義を概ね達成できたということがわかった。
上述したように、本発明は学習者による学習結果についての自己評価力を客観的に測定するものであるが、「学習者」による「学習結果」の概念に「能力の向上を目指すもの」または「能力の向上が期待されるもの」による「そのための活動結果」も含むものと考えるならば、本実施の形態における生徒(学習者)と教師(指導者)を、例えば企業における社員と上司との関係に置き換えて、仕事の成果に関する自己評価力の測定方法として新しい人事評価制度に活用するなど、あらゆる分野における活動結果に対する自己評価力の測定方法として応用することができるものである。また、平成14年3月29日の小学校・中学校・高等学校設置基準(文部科学省令第14号,15号,20号)の改正により、学校の自己評価の公表が義務づけられるようになったが、本発明における学習者を学校に置き換え、指導者を保護者および生徒に置き換えれば、学校の自己評価力の測定方法として上述したものと殆ど同じ構成のまま同様に実施することも可能である。
本発明における第一の実施の形態を示すネットワークシステムの配置図。 図1におけるサーバ機の構成を示すブロック図。 本実施の形態のシステム構成および機能を説明するためのフローチャート。 図3のフローチャートにおける評価尺度の説明ページを詳細に表示した画面。 図3のフローチャートにおける評価情報入力ページを詳細に表示した画面。 本発明における第二の実施の形態を示すネットワークシステムのブロック図。
符号の説明
1A,1B ネットワークシステム、2A 回線、2B インターネット回線、4,5 クライアント機、10A,10B サーバ機、11 制御手段、15 入力制御手段、16 出力制御手段、17,18,19,20 記憶手段、21 表示手段、22 操作・入力手段

Claims (10)

  1. 指導者端末と、複数の学習者端末と、サーバコンピュータとが所定の通信回線で接続されたコンピュータネットワークにおいて、
    異なる識別符号が付与された複数の学習者が作成した学習結果を記憶手段に記憶している前記サーバコンピュータが、前記各端末を用いてアクセスした指導者および前記学習者による前記学習結果についての参照要求を受け付けて、出力手段で前記学習結果を送信して前記各端末に表示させる段階と、
    前記指導者端末から送信された前記指導者による前記複数の学習者の学習結果についての各評価点および前記複数の前記学習者端末から送信された前記各学習者による自己の学習結果と他の学習者の学習結果についての各評価点を、評価対象の作成者および評価した学習者をそれぞれ前記識別符号により特定して記憶手段に記憶する段階と、を備えており、前記記憶した各評価点に基づき、前記サーバコンピュータが、所定の学習者の自己評価力レベルを判定するものとした自己評価力測定方法であって、
    前記サーバコンピュータが、前記学習結果に関し、前記所定の学習者本人による自己評価点と他の複数の学習者による評価点の平均との差である第一の差異、および前記自己評価点と前記指導者による評価点との差である第二の差異を算出する段階と、学習者の集団においてそれぞれ各学習結果を自ら評価した自己評価点の平均と前記他の複数の学習者による評価点の平均との差である第三の差異、および前記学習者の集団において各学習結果をそれぞれ自ら評価した自己評価点の平均と前記指導者による評価点との差である第四の差異を算出する段階と、
    所定の判定方法により、前記第一の差異と前記第三の差異の絶対値を比較するとともに前記第二の差異と前記第四の差異の絶対値を比較して前記学習者の自己評価力レベルを判定する段階と、該判定の結果を基に前記自己評価力の測定結果として記憶手段に記憶する段階と、前記各端末のうち該測定結果について参照要求を送信した端末に前記測定結果を前記出力手段で送信して表示させる段階とを備えている、
    ことを特徴とする自己評価力測定方法。
  2. 請求項1に記載した自己評価力測定方法において、前記評価の総ては、同一の評価基準に基づいて行われたものであることを特徴とする自己評価力測定方法。
  3. 前記判定方法は、絶対値の大きさについて、前記第一の差異が前記第三の差異以下であるとともに前記第二の差異が前記第四の差異以下である場合を第一のレベルとし、前記第一の差異が前記第三の差異以下であるか前記第二の差異が前記第四の差異以下であるかのいずれかの場合を第二のレベルとし、そのいずれでもない場合を第三のレベルとして、三段階のレベルに判定するものとされている、請求項1または2に記載した自己評価力測定方法。
  4. 前記測定結果は、異なる前記自己評価力レベル毎に段階的に異なる数値を代入した自己評価力得点として出力されることを特徴とする請求項1,2または3に記載した自己評価力測定方法。
  5. 請求項4に記載した自己評価力測定方法において、前記学習者の集団における前回と今回の前記自己評価力得点の平均点差と前記学習者における前回と今回の自己評価力得点の得点差とを用いて、所定の計算方法で前記学習者の自己評価力の向上度を判定するための指数を算出して出力することを特徴とする、自己評価力測定方法。
  6. 請求項5に記載した自己評価力測定方法において、前記計算方法は、前記平均点差を分母とするとともに前記得点差を分子として、1を引くことで導出した数値を前記指数とすることを特徴とする自己評価力測定方法。
  7. 前記指導者端末と前記複数の学習者端末とが所定の通信回線で接続された前記コンピュータネットワークに接続された前記サーバコンピュータに、請求項1,2,3,4,5または6に記載した自己評価力測定方法における各段階を実行させるためのプログラム。
  8. 請求項7に記載したプログラムが記憶されたコンピュータ読取可能な記録媒体。
  9. 前記指導者端末と複数の学習者端末とが所定の通信回線で接続されたコンピュータネットワークに接続され、異なる識別符号が付与された複数の学習者が作成した各学習結果および各評価結果を記憶手段に記憶し、アクセスした各学習者の前記端末にWEBページを送信して表示させて該WEBページ画面上の操作により前記学習者に各種入力および各種データの参照をさせるものとした、サーバ機能およびデータベース機能を備えているとともに、所定のデータ処理機能を備えているサーバコンピュータであって、
    前記各端末を用いてアクセスした指導者および前記学習者による前記学習結果についての参照要求を受け付けて、出力手段で前記学習結果を送信して前記各端末に表示させる手段と、
    前記指導者端末から送信された前記指導者による前記複数の学習者の学習結果についての各評価点および前記複数の前記学習者端末から送信された前記各学習者による自己の学習結果と他の学習者の学習結果についての各評価点を、評価対象の作成者および評価した学習者をそれぞれ前記識別符号により特定して記憶手段に記憶する手段と、を備えて前記記憶した各評価点に基づき所定の学習者の自己評価力レベルを判定するものであり、
    前記学習結果に関し、前記所定の学習者本人による自己評価点と他の複数の学習者による評価点の平均との差である第一の差異、および前記自己評価点と前記指導者による評価点との差である第二の差異を算出する手段と、学習者の集団においてそれぞれ各学習結果を自ら評価した自己評価点の平均と前記他の複数の学習者による評価点の平均との差である第三の差異、および前記学習者の集団において各学習結果をそれぞれ自ら評価した自己評価点の平均と前記指導者による評価点との差である第四の差異を算出する手段と、
    所定の判定方法により、前記第一の差異と前記第三の差異の絶対値を比較するとともに前記第二の差異と前記第四の差異の絶対値を比較して前記学習者の自己評価力レベルを判定する手段と、該判定の結果を基に前記自己評価力の測定結果として記憶手段に記憶する手段と、前記各端末のうち該測定結果について参照要求を送信した端末に前記測定結果を前記出力手段で送信して表示させる手段とを備えている、
    ことを特徴とする自己評価力測定装置。
  10. 請求項9に記載した自己評価力測定装置において、前記記憶手段に所定の評価基準が記憶され該評価基準を各評価者が参照可能とされており、前記評価の総ては同一の前記評価基準に基づいて行われたものである、ことを特徴とする自己評価力測定装置。
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