JP3666929B2 - Start signal generator - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は起動信号生成装置に関し、例えば定置スポット溶接機、マルチスポット溶接機等の溶接機の電極チップをドレッシング(研磨)する手動操作型のチップドレッサ(ハンドドレッサ)を用いて研磨するときに必要な制御を行うためのコントローラにおける起動信号生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
定置スポット溶接機、マルチスポット溶接機等の溶接機等のスポット溶接機においては、加圧通電を繰返すことによって電極チップが摩耗するなどしてその形状が変形すると、溶接品質を確保できないことから、電極チップを研磨するチップドレッサが用いられている。
【0003】
従来のチップドレッサとしては、例えば特開平1−181985号公報に開示されているように、基台上に固定されたフレームに移動体を昇降自在に支持し、この移動体にドレッサ本体を固定し、このドレッサ本体にエアモータで回転駆動されるカッタ刃を取付けて、このカッタ刃に上下から電極チップを押圧した状態で、カッタ刃をエアモータで回転させることによって電極チップを研磨するようにした据置き型チップドレッサが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のチップドレッサにあっては、据置き型チップドレッサであるために、溶接機1台に対してチップドレッサ1台を対応設置しなければならず、溶接設備の大型化やコストの上昇を招いている。そこで、作業者が溶接機の設置場所において、手動操作によって電極チップの研磨を行えるような可搬型チップドレッサ(ハンドドレッサ)が要望されている。
【0005】
ところで、このようなハンドドレッサを用いる場合、ドレス作業を行う上では、電極チップとドレッサ本体との位置合わせが行えるまでの間は電極チップによる加圧/非加圧(開放)を繰り返させ、他方、電極チップとドレッサ本体との位置合わせが終了した後は電極チップによる加圧状態を保持できることが望まれる。
【0006】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、手動操作で起動指示が与えられる機器を用いて所要の作業を行う場合の作業性を向上する起動信号生成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため請求項1では、グリップ部の先端部にホルダ受け部材を揺動可能に保持し、このホルダ受け部材にホルダを取付け、このホルダ内に研磨チップを固定保持した手動操作型のチップドレッサに用いる起動信号生成装置において、この起動信号生成装置は、起動開始を指示する起動スイッチ手段と、この起動スイッチ手段から起動開始指示がされたときから予め定めた予加圧時間が経過するまでの間は起動スイッチの押し下げ及び押し下げ解除を繰り返すことによって、手動研磨時に電極チップによってドレッサ本体を加圧させるための加圧駆動系の加圧/非加圧を切替制御できて、起動スイッチを押し下げたままの状態で予加圧時間が経過した後は起動スイッチの押し下げを解除しても手動操作型のチップドレッサの加圧が保持されるようにした。
【0010】
【作用】
請求項1の起動信号生成装置は、起動スイッチ手段から起動開始を指示したときに、予め定めた予加圧時間が経過するまでの間は起動スイッチ手段の起動開始指示の有無に応じて起動信号を生成出力し、予め定めた予加圧時間が経過した後は起動スイッチ手段の起動開始指示の有無に関係なく再び起動スイッチ手段の起動開始指示がされるまでの間起動信号を生成出力するので、予め定めた予加圧時間が経過するまでの間は、起動スイッチの押し下げ及び押し下げ解除を繰り返すことによって、手動研磨時に電極チップによってドレッサ本体を加圧させるための加圧駆動系の加圧/非加圧を切替制御を行えると共に、起動スイッチを押し下げたままの状態で予加圧時間が経過した後は起動スイッチ手段を操作しないでも起動信号が得られて作業性が向上する。
【0013】
【実施例】
以下本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施例を示す全体システム構成図、図2はドレッサ本体の分解斜視図、図3はコントローラのブロック図、図4は図3のチャタリング防止回路、起動信号生成回路、インターロック受付回路及び誤動作防止回路の詳細を示す回路図、図5は図3のタイミング生成回路の詳細を示す回路図、図6は図3のチップドレス圧設定回路、溶接加圧設定回路等の詳細を示す回路図、図7は図3の加圧バルブスイッチング回路等の詳細を示す回路図、図8はコントローラの外観図である。
【0014】
このハンドドレッサシステムは、溶接機の上部ガン1A及び下部ガン1Bの電極チップ1a,1bを研磨するための手動で回転操作可能なドレッサ本体2と、このドレッサ本体2を用いて電極チップ1a,1bを手動研磨(ハンドドレス)するときの制御を司るコントローラ3と、このコントローラ3で制御されてハンドドレス時に電極チップ1a,1bによってドレッサ本体2を加圧させるための加圧駆動系4と、コントローラ3に対してドレス開始を指示するドレス加圧信号S1を出力する起動スイッチ手段であるドレス起動スイッチ5等とを備えている。
【0015】
また、このハンドドレッサシステムの加圧駆動系4は溶接機自体の加圧駆動系と共用している。さらに、コントローラ3と溶接起動スイッチ7からの溶接起動指示が与えられる溶接機の溶接タイマ6とはインターロックをとるための接続をするとと共に、溶接タイマ6からの溶接加圧信号をコントローラ3に入力している。
【0016】
ドレッサ本体2は、図2に示すようにグリップ部11の先端部にホルダ受け部材12を揺動可能に保持し、このホルダ受け部材12にホルダ13を取付け、このホルダ13内に研磨チップ14を固定保持してカバー15を取付けたものである。
【0017】
加圧駆動系4は、エアー源からのエアーをフィルタ16、レギュレータ17及びリュブリケータ18を介して電空比例弁20に供給する。この電空比例弁20は、制御電圧に応じたエアー圧に供給されたエアーを制御して送出する。そして、この電空比例制御弁20からのエアーを加圧ソレノイドバルブ21を介して電極チップ1a,1bを駆動するシリンダ22に供給している。この加圧ソレノイドバルブ21は、制御信号に応じてエアー供給路を開閉する。そこで、コントローラ3から加圧力レベル設定信号S2を電空比例弁20に出力して加圧力レベル(ドレス圧)を制御し、加圧信号S3をソレノイドバルブ21に出力して加圧/非加圧を切換制御するようにしている。
【0018】
このコントローラ3は、図3に示すように、チャタリング防止回路31、起動信号生成回路32、タイミング生成回路33、ホールド指令回路34及び論理回路35、インタフェース回路36及びチップドレス圧設定回路37、加圧バルブスイッチング回路38、ドレス/溶接切換スイッチ40及びインターロック入力受付回路41、誤動作防止回路42、インタフェース回路43及び溶接加圧設定回路44を備えている。本実施例では、前記ドレス起動スイッチ5の他、コントローラ3のチャタリング防止回路31、起動信号生成回路32、タイミング生成回路33、ホールド指令回路34及び論理回路35によって起動信号生成手段を構成して、これらによって本発明に係る起動信号生成装置を構成している。
【0019】
チャタリング防止回路31は、ドレス起動スイッチ(PB)5の出力信号(ドレス加圧信号S1)を整形してドレス開始信号S5を生成し、このドレス開始信号S5を論理回路35を介して起動信号生成回路32に出力する。起動信号生成回路32は、チャタリング防止回路31からのドレス開始信号S5及び後述するホールド指令回路34からのホールド指令信号S8を論理回路35を介して入力し、これらの各入力信号に基づいて電極チップ1a,1bによってドレッサ本体2を加圧させる起動信号S6を生成して、この起動信号S6をタイミング生成回路33及び加圧バルブスイッチング回路38並びにインタフェース回路43を介して溶接加圧設定回路44に出力する。
【0020】
タイミング生成回路33は、起動信号生成回路32からの起動信号S6に基づいて所定の加圧パターンに応じたタイミング信号S7を生成して、ホールド指令回路34、インタフェース回路36を介してチップドレス圧設定回路37に出力する。ホールド指令回路34は、タイミング生成回路33からのタイミング信号S7に応じて起動信号生成回路32から出力する起動信号S6を保持させるホールド指令信号S8を論理回路35を介して起動信号生成回路32に出力する。
【0021】
ここで、「所定の加圧パターン」とは、ドレス圧と当該ドレス圧を加える時間との関係を示すものであり、本実施例では、加圧力を予加圧、本加圧、仕上圧の3段階に設定して(図12参照)、予加圧の加圧力を加える時間を予加圧時間(設定時間)、本加圧の加圧力を加える時間を本加圧時間として、タイミング生成回路33によって予加圧時間及び本加圧時間のタイミング信号を生成するようにしている。
【0022】
チップドレス圧設定回路37は、タイミング生成回路33からのタイミング信号S7に応じて電極チップ1a,1bによるドレッサ本体2の加圧力を設定するための電圧信号である加圧力レベル設定信号S2を前記電空制御弁20に出力する。加圧バルブスイッチング回路38は、起動信号生成回路32からの起動信号S6に応じて加圧ソレノイドバルブ21に加圧信号S3を出力して、電極チップ1a,1bによるドレッサ本体2の加圧/非加圧を切換える。
【0023】
ドレス/溶接切換スイッチ40は、トグル型スイッチからなり、ドレス/溶接の切換に応じた信号を出力する。インターロック入力受付回路41は、ドレス/溶接切換スイッチ40からの入力信号に応じてドレス時に溶接タイマ6への通電を遮断させる等する。誤動作防止回路42は、ドレス電源投入時にチャタリング防止回路31からのドレス開始信号S1及び起動信号生成回路32からの起動信号S6が出力されるのを阻止する阻止信号S9,S10を出力する。溶接加圧設定回路44は、起動信号生成回路32からの起動信号S6に応じて溶接時の加圧力を設定するための電圧信号である加圧力レベル設定信号S2´を前記電空制御弁20に出力する。
【0024】
次に、各部の詳細について図4以降をも参照して説明する。まず、図4を参照して、起動スイッチ手段であるドレス起動スイッチ5は、a(常開)接点5a及びb(常閉)接点5bを有するプッシュボタン(PB)型スイッチである。チャタリング防止回路31は、ドレス起動スイッチ5の常開接点5a及び常閉接点5bを電源Vccにプルアップするプルアップ抵抗R1,R2と、ネガティブ・エッジ・ゴーイング型のJ−K型フリップフロップ(以下「FF」という。)回路51と、AND回路52と、コンデンサC1とからなる。
【0025】
FF回路51は、J端子、K端子、CK(クロック)端子を接地し、プリセット(PR)端子にドレス起動スイッチ5の常開接点5aの出力信号(ドレス加圧信号)S1aを入力し、クリア(CLR)端子にドレス起動スイッチ5の常閉接点5bの出力信号(ドレス加圧信号)S1bをAND回路52を介して入力している。AND回路52は、後述する誤動作防止回路42の出力である阻止信号S9がハイレベルH(以下、単に「H」で表わす。)のときに、ドレス起動スイッチ5の常閉接点5bの出力信号S1bを通過させるゲート回路である。そして、このFF回路51のQ出力をドレス開始信号S5aとして、反転Q出力をドレス開始信号S5bとしてそれぞれ起動信号生成回路32に出力する。
【0026】
起動信号生成回路32は、ネガティブ・エッジ・ゴーイング型のJ−K型FF回路53と、シュミットトリガインバータ54と、ノアゲート回路55,56とからなる。FF回路53は、J端子、K端子及びPR端子を電源Vccに接続し、ノアゲート回路である論理回路35の出力をシュミットトリガインバータ54を介してCK端子に入力し、CLR端子に誤動作防止回路42からの阻止信号S9を入力する。論理回路35にはチャタリング防止回路31のFF回路51の反転Q出力であるドレス開始信号S5b及びホールド指令回路34からのホールド指令信号S8を入力している。
【0027】
そして、FF回路53のQ出力とチャタリング防止回路31のFF回路51のQ出力であるドレス開始信号S5aとをノアゲート回路55に入力し、このノアゲート回路55の出力を、誤動作防止回路42の阻止信号S10を他方入力とするノアゲート回路56を介して、起動信号S6として出力する。
【0028】
一方、ドレス/溶接切換スイッチ40はトグル型スイッチからなり、接点a側を「ドレス」側として電源Vccに接続し、接点b側を「溶接」側として接地し、共通接点cをインターロック受付回路41に接続している。インターロック受付回路41は、リレー(CR)57、スイッチング用トランジスタTR1、入力抵抗R3、ダイオードD1及びシュミットトリガインバータ58からなり、ドレス/溶接切換スイッチ40の状態に応じたレベルの信号S11を出力する。
【0029】
誤動作防止回路42は、抵抗R4及びコンデンサC2からなる遅延回路59と、シュミットトリガインバータ60,61からなり、遅延回路59でインターロック受付回路41からの信号S11を遅延させ、シュミットトリガインバータ60を介して得られる阻止信号S10を起動信号生成回路32のノアゲート回路56に出力すると共に、この阻止信号S10をシュミットトリガインバータ61を介して得られる阻止信号S9をチャタリング防止回路31のAND回路52及び起動信号生成回路32のFF回路53に出力する。
【0030】
次に、図5を参照して、タイミング生成回路33は、ディユアル・リトリガブル・モノステーブル・マルチバイブレータからなる予加圧用モノマルチ63と、このモノマルチ63のパルス幅(予加圧時間=設定時間)を設定するための可変抵抗VR1、抵抗R5、コンデンサC3と、ディユアル・リトリガブル・モノステーブル・マルチバイブレータからなる本加圧用モノマルチ64と、このモノマルチ64のパルス幅(本加圧時間)を設定するための可変抵抗VR2、抵抗R6、コンデンサC4と、AND回路65、66と、抵抗R7及びコンデンサC5からなる積分回路67と、シュミットトリガインバータ68とからなる。
【0031】
予加圧用モノマルチ63には起動信号生成回路32からの起動信号S6を入力し、この予加圧用モノマルチ63の反転Q出力である信号S12と起動信号S6を積分する積分回路67の積分出力S13とをAND回路65に入力し、このAND回路65の出力を本加圧用モノマルチ64に入力し、予加圧用モノマルチ63の反転Q出力(信号)S12、本加圧用モノマルチ64の反転Q出力(信号)S14及び積分回路67の積分出力S13をAND回路66に入力している。
【0032】
そして、予加圧用モノマルチ63の反転Q出力S12、本加圧用モノマルチ64の反転Q出力S14及びAND回路66の出力S18をシュミットトリガインバータ68で反転した出力S16を、それぞれインタフェース回路36を介してチップドレス圧設定回路37に出力すると共に、本加圧用モノマルチ64のQ出力S17、AND回路66の出力S18をホールド指令回路34に入力している。
【0033】
ホールド指令回路34は、ノアゲート回路からなり、上記のように本加圧用モノマルチ64のQ出力S17とAND回路66の出力S18とを入力して、前述した論理回路35にホールド指令信号S8として出力する。
【0034】
次に、図6を参照して、インタフェース回路36は、タイミング生成回路33の予加圧用モノマルチ63の反転Q出力S12、本加圧用モノマルチ64の反転Q出力S14、シュミットトリガインバータ68の出力S16をそれぞれ入力する3個のフォトカプラ71〜73からなる。チップドレス圧設定回路37は、インタフェース回路36の各フォトカプラ71〜73の出力側に接続した抵抗R10〜R12、可変抵抗VR3〜VR5と、抵抗R9及びダイオードD2〜D5とからなり、可変抵抗VR3〜VR5及び抵抗R9〜R12の抵抗値に応じた電圧信号を加圧力レベル設定信号S2として電空比例弁20に出力する。
【0035】
インタフェース回路43は、起動信号生成回路32からの起動信号S6を入力するフォトカプラ74からなる。溶接加圧設定回路44は、フォトカプラ74の出力側に接続したロータリスイッチ75と、可変抵抗VR6〜VR8と、抵抗R15及びダイオードD5〜D7とからなり、可変抵抗VR6〜VR8及び抵抗R15の抵抗値に応じた電圧信号を加圧力レベル設定信号S2´として電空比例弁20に出力する。
【0036】
次に、図7を参照して、加圧バルブスイッチング回路38は、スイッチング用トランジスタTR3、フォトトライアック77、サージ吸収素子78、抵抗R13,R14からなり、起動信号生成回路32からの起動信号S6を抵抗R11を介してトランジスタTR3に入力し、フォトトライアック77の出力端を加圧ソレノイドバルブ21への給電路中に介装し、発光素子側をスイッチングするようにしている。また、加圧ソレノイドバルブ21への給電路には前記したインターロック受付回路41のリレー57の常開接点CR1,CR2を介装している。なお、リレー57の常閉接点CR3によってドレス時に溶接タイマ6への通電切を出力し、常閉接点CR4,CR5によってドレス時に溶接タイマ6の電磁弁端子を遮断するようにしている。
【0037】
上述したコントローラ3は、図8に示すように、ドレス/溶接切換スイッチ40、溶接加圧力選択用ロータリスイッチ75、ドレス時間設定用可変抵抗VR1,VR2、ドレス圧設定用可変抵抗VR3〜VR5が「電源入」表示ランプ80と共に外部操作可能に配置されている。ここで、各可変抵抗VR1〜VR5については、内部のPCB基板に設置したまま外部操作可能に設けている。
【0038】
次に、以上のように構成したハンドドレッサシステムの作用について図9以降をも参照して説明する。まず、コントローラ3の各部の動作について説明する。チャタリング防止回路31の作用について説明すると、ドレス/溶接切換スイッチ40を接点a側にしてドレス状態に切換えているものとする。このとき、インターロック受付回路41のトランジスタTR1がオン状態になってリレー57が作動し、加圧ソレノイドバルブ21への給電路中に介装したリレー57の常開接点CR1,CR2が閉じた状態になっている。また、インターロック受付回路41の出力信号S11は「H」になり、誤動作防止回路42の阻止信号S10はローレベル「L」(以下、単に「L」と表わす。)、阻止信号S9は「H」になっている。これにより、チャタリング防止回路31のAND回路52はゲートが開いた状態になっている。
【0039】
この状態の下で、ドレス起動スイッチ5を押し下げると、常開接点5aの出力信号S1aが「L」になって、この出力信号S1aがFF回路51のPR端子に入力され、常閉接点5bの出力信号S1bが「H」なって、この出力信号S1bが開状態のAND回路52を介してFF回路51のCLR端子に入力される。
【0040】
この場合、プッシュボタン型のドレス起動スイッチ5の各接点にはチャタリングが発生するために、ドレス起動スイッチ5を押し下げると、図9に示すようにドレス起動スイッチ5の常開接点5aの出力信号S1aは同図(a)に示すように「H」からチャタリングを生じた後「L」になって安定し、このとき常閉接点5bの出力信号S1bは同図(b)に示すように常開接点aの作動よりも所定の時間だけ早く「L」からチャタリングを生じた後「H」になって安定している。また、ドレス起動スイッチ5の押し下げを解除すると、同図に示すように常開接点5aの復帰が常閉接点5bの復帰より早く、出力信号S1aがチャタリングを生じて安定状態に移行し、これに遅れて出力信号S1bがチャタリングを生じて安定状態に移行する。
【0041】
ここで、FF回路51はJ端子及びK端子がいずれも「H」であるので、PR端子が「L」でCLR端子が「H」になったときにQ出力を「H」にし、PR端子が「H」でCLR端子が「L」になったときにQ出力を「L」にする。したがって、FF回路51からは同図(c)に示すようにドレス起動スイッチ5を押し下げたときには、常開接点5aが閉じたときから「H」になり、ドレス起動スイッチ5の押し下げを解除したときには、常閉接点5bが閉じたときに「L」になるQ出力が得られ、このQ出力がドレス開始信号S5aとして出力され、同図(d)に示すようにこれとは逆の反転Q出力がドレス開始信号S5bとして出力される。
【0042】
このように、a接点及びb接点を有するプッシュボタン型スイッチであるドレス起動スイッチ5と、抵抗R1,R2及びFF回路51からなる回路を用いて、ドレス起動スイッチ5の各接点のチャタリングを含む出力信号を組合わせることで、チャタリングを除去したドレス開始信号を得ることができる。そして、このようなプッシュボタン型スイッチを起動スイッチとして用いることで、後述するように予加圧時のインチング操作を容易にすることができる。
【0043】
次に、起動信号生成回路32は、シュミットトリガインバータ54への入力信号(論理回路35の出力信号)が「L」から「H」になったときにFF回路53のクロック入力によって出力が反転するので、図10(a),(b)に示すようにドレス起動スイッチ5を押し下げてドレス開始を指示(加圧指示)をすることによって、チャタリング防止回路31からドレス開始信号S5a,S5bが出力される。誤動作防止回路42からの阻止信号S10が「L」であるとすると、チャタリング防止回路31からのドレス開始信号S5aが「H」になることによって、ノアゲート回路55の出力がFF回路53のQ出力に関係なく「L」になってノアゲート回路56の出力である起動信号S6が同図(c)に示すように「H」になる。
【0044】
そこで、後述するようにホールド指令回路34から同図(d)に示すように起動信号S6の立ち上がりから予め定めた所定時間(予加圧時間)t2を経過した時に「L」になり、その後所定時間(再びドレス起動スイッチ5を押し下げて、起動信号S6が「L」となるまでの時間)が経過した時に「H」になるホールド指令信号S8を出力する。そうすると、予加圧時間t2が経過するまでの間は、論理回路35の出力は「L」に維持されるので、FF回路53の出力は反転せず、同図(a),(c)に破線で示すようにチャタリング防止回路31からのドレス開始信号S5aが「H」になるごとに起動信号S6が「H」になる。
【0045】
これによって、ドレス起動スイッチ5を押してから設定時間である予加圧時間が経過するまでの間は、ドレス起動スイッチ5の押し下げ及び押し下げ解除を繰り返すことによって、加圧/非加圧を切換制御すること(インチング操作)ができて、電極チップ1a,1bにドレッサ本体2がうまくなじむように両者の位置合わせを行うことができるので、ドレス作業の作業性が向上する。
【0046】
そして、ドレス起動スイッチ5を押したままの状態で予加圧時間t2が経過した時には、ホールド指令信号S8が「H」から「L」になり、このとき同図(b)に示すようにドレス起動信号S5bは「L」になっているので、論理回路35の出力が「L」から「H」になってFF回路53にクロックが入力され、FF回路53のQ出力が「H」になる。したがって、その後にドレス起動スイッチ5の押し下げが解除されてチャタリング防止回路31のドレス起動信号S5aが「L」になっても、ノアゲート回路55の出力が「H」にホールドされた状態になり、ノアゲート回路56の出力である起動信号S6も「H」に保持されたままになる。
【0047】
したがって、予加圧時間t2を経過した後本加圧時間以降はドレス起動スイッチ5から手を離して押し下げを解除しても、起動信号生成回路32の起動信号S6がホールドされて、電極チップ1a,1bによるドレッサ本体2の加圧が保持されているので、ドレス作業に集中することができ、作業性が向上する。
【0048】
その後、この状態の下で再度ドレス起動スイッチ5を押し下げることによってFF回路53にクロックが入力されてそのQ出力が「L」になってノアゲート回路56からの起動信号S6が「L」になる、つまり起動信号S6が出力されなくなる。
【0049】
次に、タイミング生成回路33は、図11(a)に示すように起動信号生成回路32からの起動信号S6が入力される(「H」になる)と、同図(b)に示すように予加圧用モノマルチ63から可変抵抗VR1,抵抗R5及びコンデンサC3の各値に応じて定まる設定時間(予加圧時間t2)だけ「L」になる信号S12が出力され、この予加圧用モノマルチ63の信号S12が「H」に立ち上がると、同図(c)に示すように本加圧用モノマルチ64から可変抵抗VR2,抵抗R6及びコンデンサC4の各値に応じて定まる所定時間(本加圧時間t3)だけ「L」になる反転Q出力である信号S14が出力される。
【0050】
ここで、予加圧用モノマルチ63及び本加圧用モノマルチ64は起動信号が入力されなくなったときにリセットする必要があるので、各モノマルチ63,64のCLR端子には起動信号S6を入力しなければならない。
ところが、このように起動信号S6を予加圧用モノマルチ63及び本加圧用モノマルチ64のCLR端子に入力した場合に、予加圧用モノマルチ63の反転Q出力(信号S12)を直接本加圧用モノマルチ64に入力する、つまり単純にタイマとなるモノマルチを2個組合わせて所定にパターンに応じたタイミングを生成しようとすると、同図(b)に示すように、モノマルチのトランジェント特性によって起動信号S6が入力されたときから予加圧用モノマルチ63の反転Q出力が「L」になるまでの間に遅延時間Δt1が発生してしまうため、起動信号S6が入力されたときに同図(c)に破線で示すように本加圧用モノマルチ64も作動してしまうという不都合が生じる。
【0051】
そこで、本実施例では、起動信号S6と予加圧用モノマルチ63の反転Q出力(信号S12)とのANDをとるAND回路65を設けることによって、起動信号S6が「H」の状態で予加圧用モノマルチ63の反転Q出力が「L」から「H」になったときに本加圧用モノマルチ64が作動を開始するようにして、トランジェント効果による誤動作を防止するようにしている。
【0052】
また、このタイミング生成回路33においては、予加圧用モノマルチ63の反転Q出力、本加圧用モノマルチ64の反転Q出力及び起動信号S6を入力するAND回路66の出力と本加圧用モノマルチ64のQ出力とをホールド信号S8を生成するホールド指令回路34に入力している。
【0053】
この場合、起動信号S6をそのままAND回路66及びAND回路65に入力すると、上述したトランジェント効果によってホールド指令回路34から起動信号S6が入力されたときに、図11(e)に破線で示すようにアンド回路66の出力が「H」になり(AND回路65の出力も同じ)、同図(g)に破線で示すようにホールド指令回路34から1パルスがホールド指令信号S8として出力され、前述した起動信号生成回路32で述べたようにFF回路53のクロック入力となって起動信号S6がホールド状態になってしまう。その結果、予加圧時間でのインチング操作が不能になるばかりか、その後ドレス起動スイッチ5を押してもタイミング生成回路33のモノマルチ63,64をリセットできなくなる。
【0054】
そこで、起動信号S6をそのままAND回路66及びAND回路65に入力しないで、積分回路67を設けて起動信号S6を積分した出力をAND回路66及びAND回路65に入力することによって、この積分回路67の出力(信号S13)は図11(f)に示すようにモノマルチ63の反転Q出力が「L」になるまでの間は「H」にならないので、トランジェント効果による遅れ時間の間にホールド指令信号S8が出力されることを防止することができる。
【0055】
次に、図6を参照してチップドレス圧設定回路37は、予加圧用モノマルチ63からの信号S12が「L」の間はインタフェース回路36のフォトカプラ71がオン状態になって抵抗R9,R10及び可変抵抗VR3で定まる抵抗値に応じた電圧信号を、本加圧用モノマルチ64からの信号S14が「L」の間はフォトカプラ72がオン状態になって抵抗R9,R11及び可変抵抗VR4で定まる抵抗値に応じた電圧信号を、シュミットトリガインバータ68からの信号S16(図11(e)の反転信号)が「L」の間はフォトカプラ73がオン状態になって抵抗R9,R12及び可変抵抗VR5で定まる抵抗値に応じた電圧信号を、それぞれ加圧力レベル設定信号S2として電空比例弁20に出力して、電極チップ1a,1bによるドレッサ本体2の加圧力を設定する。
【0056】
したがって、可変抵抗VR3〜VR5を調整することによって、予加圧の加圧力、本加圧の加圧力、本加圧後(仕上圧)の加圧力を設定することができる。この場合、上記のようにフォトカプラとダイオードアレイを用いて1つの出力信号を生成することによって、スイッチングリレーを用いる場合に比べて基板上の専有スペースが少なくて済み、また抵抗と可変抵抗を組合わせることによって調整範囲を広く取ることができる。
【0057】
また、溶接加圧設定回路44は、起動信号S6が入力されていないとき(「L」のとき)、即ち「溶接」のときにインタフェース回路43のフォトカプラ74がオン状態になって、ロータリスイッチ75で選択されたラインから可変抵抗VR6〜VR8及び抵抗R15の抵抗値に応じて定まる電圧信号をそれぞれ加圧力レベル設定信号S2´として電空比例弁20に出力して、電極チップ1a,1bによる溶接される母材への加圧力を設定する。したがって、溶接時には、ロータリスイッチ75によって溶接加圧力を選択することができる。
【0058】
次に、図4に戻って、ドレス/溶接切換スイッチ40がドレス側にされたときには、インターロック受付回路41のトランジスタTR1がオン状態になって出力信号S11が「H」になるとともに、リレー57に給電される。これによって、図7に示すようにリレー57の接点CR1,CR2を閉じると共に、接点CR3〜CR5が開いて溶接タイマ6への通電を遮断し、溶接タイマ6の電磁弁端子からの給電を遮断した状態にするので、ドレス時には溶接タイマ6が作動しなくなる。
【0059】
また、インターロック受付回路41の出力信号S11が「H」になることで、誤動作防止回路42の出力である阻止信号S10が「L」になり、阻止信号S9が「H」になるので、前述したように起動信号生成回路32から起動信号S6を出力可能になり、起動信号生成回路32から起動信号S6が出力されると図7に示す加圧バルブスイッチング回路38がオン状態になって加圧ソレノイドバルブ21への給電路が閉じられる。
【0060】
ところで、このとき、ドレス/溶接切換スイッチ40の出力を直接的にチャタリング防止回路31のFF回路51及び起動信号生成回路32のFF回路53のの各CLR端子が入力しておくと、ドレス/溶接切換スイッチ40がドレス側にされた状態でこのコントローラ3の電源が投入された時にFF回路51,53のCLR端子が「H」になってドレス起動スイッチ5を押す前にドレスが1サイクル実行されてしまうことになる。
【0061】
そこで、誤動作防止回路42には抵抗R4及びコンデンサC2からなる遅延回路59とシュミットトリガインバータ2個の組合わせを設けることによって、ドレス/溶接切換スイッチ40がドレス側にされた状態でこのコントローラ3の電源が投入された時には所定の遅延時間経過後に「H」になる阻止信号S9を出力させて、チャタリング防止回路31のFF回路51及び起動信号生成回路32のFF回路53がリセットするに要する充分な時間各FF回路51,53のCLR端子に「L」入力を与えて誤動作しないようにしている。
【0062】
一方、ドレス/溶接切換スイッチ40が溶接側にされたときには、インターロック受付回路41のトランジスタTR1がオフ状態になって出力信号S11が「L」になり、誤動作防止回路42の阻止信号S9が「L」に、阻止信号S10が「H」になるので、ドレス起動スイッチ5を押してもチャタリング防止回路51のAND回路52が閉じているためにドレス開始信号S5が出力されることがなく、起動信号生成回路32のノアゲート回路56の一方入力が「H」になっているために他方入力に関係なくその出力が「L」になって起動信号S6が出力されることもなくなる。
【0063】
そこで、このコントローラ3を用いたハンドドレス操作手順について図12も参照して説明すると、コントローラ3の電源を投入した状態にした後、ドレス/溶接切換スイッチ40を「ドレス」側にすることによって、前述したように溶接タイマ6が作動不能になって溶接機側の操作ができなくなる。
【0064】
この状態の下で、ドレッサ本体2を溶接機の下部ガン1Bの電極チップ1bにセットして、ドレス起動スイッチ5を押すと、図12(a)に示すようにドレス加圧信号S1(ドレス指令)がコントローラ3のチャタリング防止回路31に入力されて、チャタリング防止回路31からドレス開始信号S5が出力され、起動信号生成回路32から起動信号S6が出力されて、同図(b)に示すように加圧バルブスイッチング回路38によって加圧ソレノイドバルブ21が作動し、エアー供給路を開くので、溶接機の上部ガン1Aが下降して、ドレッサ本体2が電極チップ1a,1b間に挟まれて加圧される。このとき、加圧力(チップドレス圧)は、タイミング生成回路33からの信号S12に応じて、チップドレス圧設定回路37によって予加圧時の加圧力を設定する加圧力レベル設定信号S2が空電比例弁21に出力されるので、予加圧の加圧力に設定される。
【0065】
この場合、電極チップ1a,1bとドレッサ本体2との位置合わせ等の不具合が生じたときには、前述したように予加圧時にはインチング操作が可能であるので、ドレス起動スイッチ5の押し下げを解除することによって、溶接機の上部ガン1Aが開放して電極チップ1a,1bによるドレッサ本体2の加圧が停止されるので、再度ドレス起動スイッチ5を押して位置合わせを行うことができる。
【0066】
ここで、加圧力は図12(c)に示すように予加圧より本加圧の加圧力を高く、予加圧より仕上圧の加圧力を低く設定しているので、ドレス起動スイッチ5を押したままでドレッサ本体2のアーム11を反復させてドレス動作を行うと、初期の予加圧時には軽く、途中で本加圧に移行すると重く感じるようになる。そこで、ドレス起動スイッチ5を離すと、前述したように自己保持(ホールド)状態になるので、ドレス作業に集中することができる。
【0067】
更に、ドレス作業を続けていくと、仕上圧に移行したときに反復作業が軽くなるので、数回程度ドレス作業を行った後、ドレス起動スイッチ5を押すと、上部ガン1Aが開放してドレス作業が完了する。
【0068】
なお、上記実施例では本発明に係る起動信号生成装置をハンドドレッサのコントローラに適用した例について説明したが、手動操作で起動指示が与えられる機器において、起動指示を与えてから所定の時間が経過するまでは再起動を行えることが要求される機器、起動指示を与えてから所定の時間が経過した後は再起動が不要になることが要求される機器であれば同様に本発明に係る起動信号生成装置を適用することができるのであって、その対象機器が限定されるものではない。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の起動信号生成装置によれば、起動スイッチ手段から起動開始を指示したときに、予加圧時間が経過するまでの間は起動スイッチ手段の起動開始指示の有無に応じて起動信号を生成出力し、予加圧時間が経過した後は起動スイッチ手段の起動開始指示の有無に関係なく再び起動スイッチ手段の起動開始指示がされるまでの間起動信号を生成出力するので、予加圧時間が経過するまでの間は起動スイッチの押し下げ及び押し下げ解除を繰り返すことによって、手動研磨時に電極チップによってドレッサ本体を加圧させるための加圧駆動系の加圧/非加圧を切替制御を行えると共に、起動スイッチを押し下げたままの状態で予加圧時間が経過した後は起動スイッチ手段を操作しないでも起動信号が得られて作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体システム構成図
【図2】ハンドドレッサ本体の分解斜視図
【図3】コントローラのブロック図
【図4】図3のチャタリング防止回路、起動信号生成回路、インターロック受付回路及び誤動作防止回路の詳細を示す回路図
【図5】図3のタイミング生成回路の詳細を示す回路図
【図6】図3のチップドレス圧設定回路、溶接加圧設定回路等の詳細を示す回路図
【図7】図3の加圧バルブスイッチング回路等の詳細を示す回路図
【図8】コントローラの外観図
【図9】チャタリング防止回路の動作説明に供するタイミング図
【図10】起動信号生成回路及びホールド手段の動作説明に供するタイミング図
【図11】タイミング生成回路及びホールド手段の動作説明に供するタイミング図
【図12】チップドレス作業の説明に供する説明図
【符号の説明】
1A…上部ガン、1B…下部ガン、1a,1b…電極チップ、2…ドレッサ本体、3…コントローラ、4…加圧駆動系、5…ドレス起動スイッチ、6…溶接タイマ、20…空電制御弁、21…加圧ソレノイドバルブ、31…チャタリング防止回路、32…起動信号生成回路、33…タイミング生成回路、34…ホールド指令回路、35…論理回路、37…チップドレス圧設定回路、38…加圧バルブスイッチング回路、41…インターロック受付回路、42…誤動作防止回路、44…溶接加圧設定回路。[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a start signal generating apparatus, and is necessary when polishing using a manually operated tip dresser (hand dresser) for dressing (polishing) an electrode tip of a welding machine such as a stationary spot welder or a multi-spot welder. The present invention relates to an activation signal generation device in a controller for performing various controls.
[0002]
[Prior art]
In spot welders such as stationary spot welders, multi-spot welders, etc., when the shape of the electrode tip wears out due to repeated pressurization, welding quality cannot be ensured. A tip dresser for polishing the electrode tip is used.
[0003]
As a conventional chip dresser, for example, as disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 1-181985, a moving body is supported by a frame fixed on a base so as to be movable up and down, and the dresser body is fixed to the moving body. A stationary blade in which a cutter blade rotated by an air motor is attached to the dresser body, and the electrode tip is polished by rotating the cutter blade with an air motor while pressing the electrode tip from above and below the cutter blade. A type chip dresser is known.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, since the conventional tip dresser described above is a stationary tip dresser, one tip dresser must be installed corresponding to one welding machine, which increases the size and cost of the welding equipment. Has been rising. Therefore, there is a demand for a portable tip dresser (hand dresser) that allows the operator to polish the electrode tip by manual operation at the place where the welding machine is installed.
[0005]
By the way, when such a hand dresser is used, when performing dressing, pressurization / non-pressurization (release) by the electrode tip is repeated until the electrode tip and the dresser body are aligned, It is desirable that the pressure state by the electrode tip can be maintained after the alignment between the electrode tip and the dresser body is completed.
[0006]
The present invention has been made in view of the above points, and it is an object of the present invention to provide an activation signal generation device that improves workability when a required operation is performed using a device to which an activation instruction is given manually. And
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problem, in claim 1, a holder receiving member is swingably held at the tip of the grip portion, a holder is attached to the holder receiving member, and a polishing chip is fixedly held in the holder. In the start signal generating device used for the type chip dresser, the start signal generating device includes start switch means for instructing start of start, and a pre-pressurization time determined in advance from the start of start instruction from the start switch means. By repeatedly depressing the start switch and releasing the depressing until it passes, For pressurizing the dresser body with an electrode tip during manual polishing Can switch between pressurization / non-pressurization of the pressure drive system, After the pre-pressurization time has passed with the start switch depressed The pressurization of the manually operated tip dresser is maintained even when the start switch is released.
[0010]
[Action]
The start signal generating device according to claim 1 is a start signal according to the start start instruction of the start switch means until a predetermined pre-pressurization time elapses when the start start is instructed from the start switch means. After a predetermined pre-pressurization time has elapsed, a start signal is generated and output until a start start instruction for the start switch means is issued again regardless of the start start instruction for the start switch means. Until the predetermined pre-pressurization time elapses, by repeatedly depressing the release switch and releasing the depression, For pressurizing the dresser body with an electrode tip during manual polishing The pressure drive system can be controlled to switch between pressurization and non-pressurization, After the pre-pressurization time has passed with the start switch depressed Since a start signal can be obtained without operating the start switch means, workability is improved.
[0013]
【Example】
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings. 1 is an overall system configuration diagram showing an embodiment of the present invention, FIG. 2 is an exploded perspective view of a dresser body, FIG. 3 is a block diagram of a controller, and FIG. 4 is a chattering prevention circuit, a start signal generation circuit, an interface of FIG. FIG. 5 is a circuit diagram showing details of the timing generation circuit of FIG. 3, and FIG. 6 is details of the chip dress pressure setting circuit, welding pressure setting circuit, etc. of FIG. FIG. 7 is a circuit diagram showing details of the pressurizing valve switching circuit of FIG. 3, and FIG. 8 is an external view of the controller.
[0014]
This hand dresser system includes a
[0015]
Further, the
[0016]
As shown in FIG. 2, the
[0017]
The
[0018]
As shown in FIG. 3, the
[0019]
The
[0020]
The
[0021]
Here, the “predetermined pressurization pattern” indicates the relationship between the dress pressure and the time during which the dress pressure is applied. In this embodiment, the pressurization pressure is pre-pressurization, main pressurization, and finish pressure. The timing generation circuit is set to three stages (see FIG. 12), the time for applying the pre-pressurizing pressure is set as the pre-pressurizing time (set time), and the time for applying the pressurizing pressure is set as the main pressurizing time. 33 generates a timing signal of the pre-pressurization time and the main pressurization time.
[0022]
The chip dress
[0023]
The dress /
[0024]
Next, details of each part will be described with reference to FIG. First, referring to FIG. 4,
[0025]
The
[0026]
The start
[0027]
Then, the Q output of the
[0028]
On the other hand, the dress /
[0029]
The
[0030]
Next, referring to FIG. 5, the
[0031]
The pre-pressurization mono-
[0032]
Then, the inverted Q output S12 of the prepressurization mono-
[0033]
The
[0034]
Next, referring to FIG. 6, the
[0035]
The
[0036]
Next, referring to FIG. 7, the pressurizing
[0037]
As shown in FIG. 8, the
[0038]
Next, the operation of the hand dresser system configured as described above will be described with reference to FIG. First, the operation of each part of the
[0039]
In this state, when the
[0040]
In this case, since chattering occurs at each contact of the push button type
[0041]
Here, since both the J terminal and the K terminal of the
[0042]
As described above, the
[0043]
Next, when the input signal to the Schmitt trigger inverter 54 (the output signal of the logic circuit 35) changes from “L” to “H”, the activation
[0044]
Therefore, as will be described later, the
[0045]
As a result, during the period from when the
[0046]
When the pre-pressurization time t2 elapses with the
[0047]
Therefore, even after the pre-pressurization time t2 has elapsed and after the main pressurization time, the activation signal S6 of the activation
[0048]
Thereafter, by depressing the
[0049]
Next, when the activation signal S6 from the activation
[0050]
Here, since the pre-pressurization mono-
However, when the start signal S6 is thus input to the CLR terminals of the pre-pressurization mono-
[0051]
Therefore, in this embodiment, by providing an AND
[0052]
Further, in this
[0053]
In this case, when the activation signal S6 is directly input to the AND
[0054]
Therefore, the
[0055]
Next, referring to FIG. 6, in the chip dress
[0056]
Therefore, by adjusting the variable resistances VR3 to VR5, it is possible to set the pre-pressurizing pressure, the main pressing force, and the pressing force after the main pressing (finishing pressure). In this case, as described above, a single output signal is generated using a photocoupler and a diode array, so that less space is required on the board than when a switching relay is used, and a resistor and a variable resistor are combined. By adjusting, the adjustment range can be widened.
[0057]
Further, the welding
[0058]
Next, referring back to FIG. 4, when the dress /
[0059]
Further, since the output signal S11 of the
[0060]
By the way, if the outputs of the dress /
[0061]
Therefore, the
[0062]
On the other hand, when the dress /
[0063]
Then, the hand dress operation procedure using this
[0064]
Under this state, when the
[0065]
In this case, when a problem such as alignment between the
[0066]
Here, as shown in FIG. 12C, the pressurizing force is set such that the pressurizing force of the main pressurizing is set higher than the prepressurizing and the pressurizing pressure of the finishing pressure is set lower than the prepressurizing. When the dressing operation is performed by repeating the
[0067]
Furthermore, if the dressing operation is continued, the repetitive operation becomes lighter when shifting to the finishing pressure. Therefore, after performing the dressing operation several times, when the
[0068]
In the above embodiment, the example in which the activation signal generation device according to the present invention is applied to the controller of the hand dresser has been described. However, in a device to which the activation instruction is given by manual operation, a predetermined time has elapsed since the activation instruction was given. Similarly, if the device is required to be able to be restarted until it is started, or if the device is required not to be restarted after a predetermined time has elapsed after giving the start instruction, the start according to the present invention is similarly applied. The signal generation device can be applied, and the target device is not limited.
[0069]
【The invention's effect】
As described above, according to the start signal generating device of the present invention, when the start start is instructed from the start switch means, the start switch means is instructed whether there is a start start instruction until the pre-pressurization time elapses. In response to this, a start signal is generated and output, and after the pre-pressurization time has elapsed, a start signal is generated and output until a start start instruction for the start switch means is issued again regardless of whether the start switch means has been instructed to start. So, by repeatedly depressing the start switch and releasing the depress until the pre-pressurization time elapses, For pressurizing the dresser body with an electrode tip during manual polishing The pressure drive system can be controlled to switch between pressurization and non-pressurization, After the pre-pressurization time has passed with the start switch depressed Since a start signal can be obtained without operating the start switch means, workability is improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall system configuration diagram showing an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an exploded perspective view of a hand dresser body.
FIG. 3 is a block diagram of a controller.
4 is a circuit diagram showing details of the chattering prevention circuit, the start signal generation circuit, the interlock reception circuit, and the malfunction prevention circuit of FIG. 3;
5 is a circuit diagram showing details of the timing generation circuit of FIG. 3;
6 is a circuit diagram showing details of a chip dress pressure setting circuit, a welding pressure setting circuit, etc. in FIG. 3;
7 is a circuit diagram showing details of the pressurizing valve switching circuit of FIG.
Fig. 8 External view of controller
FIG. 9 is a timing chart for explaining the operation of the chattering prevention circuit.
FIG. 10 is a timing chart for explaining the operation of the start signal generation circuit and the hold means.
FIG. 11 is a timing chart for explaining the operation of the timing generation circuit and the holding means.
FIG. 12 is an explanatory diagram for explaining chip dress work.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (1)
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