JP3663257B2 - Sliding door unit - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅等の部屋や建物に利用される引戸ユニットであって、戸口の戸当り面に当接して戸口を塞ぐ閉位置と、戸口を開放する開位置との間を往復動可能な引戸を備えた引戸ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
住宅等の部屋や建物を、楽器を演奏する場所、あるいはカラオケ等で歌う場所として使用する場合は、他の部屋や他の建物に対して騒音とならないようにするために、部屋や建物を構成する壁には防音壁を使用して、音声が外部に漏れないようにしていた。
【0003】
更に、その部屋や建物の出入口も、音声が漏れないようにするために、ドアの周りあるいは壁部の戸口の周りに、パッキンを設けて、ドアと壁部とを密着させる必要があった。
しかし、ドアは、本来、開閉させるためのデッドスペースが必要であり、スペース効率が極めて低い。特に、住宅事情の悪い地域では、このことは大きな問題となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
開閉に無駄なスペースが生じないものとして、引戸が知られている。この引戸は戸口および壁部に平行に移動させるため、ドアのような移動のためだけのデッドスペースがなく、スペース効率が高い。
【0005】
しかし、この引戸を防音引戸として利用しようとした場合、次のような問題が生じた。
すなわち、▲1▼引戸の移動には、壁部に向かって移動する成分がなく、開口部分の壁部に密着させる力を加えることができない。▲2▼防音を完全にするために必要なパッキンを開口の周りに設けると、引戸を壁部に平行に移動させる場合に、引戸はパッキンの表面を横に摩擦するように移動する。したがってパッキンと引戸との摩擦が非常に大きくなることから、極めて開閉動作が困難となり、実用的ではない。
【0006】
自動車などでは、引戸にパッキンを使用したものが存在する。この自動車の引戸は、閉位置直前で、引戸の移動方向が戸口に対して近づく方向に変わるように構成されている。このため、戸口に対して、引戸は閉直前には上方から接触し、開時の最初には上方に離れるような動きをする。したがって、戸口あるいは引戸のパッキンの表面に対して、引戸やボディが横に摩擦するようなことはなく、開閉はそれほど困難ではない。
【0007】
しかし、自動車の引戸は、その引戸を閉じる場合に、パッキンと引戸あるいはパッキンとボディとを密着させるため、極めて強くボディに対して引戸を衝突させる必要があった。自動車の通常のドアの場合は、最初からパッキンに衝突する方向にドアが移動するのでドアの慣性力がほぼすべてパッキンの圧縮に用いられるが、自動車の引戸は、閉まる直前まで、パッキンとは平行に移動しているので、その移動時の慣性力のかなりの部分がパッキンを圧縮するための成分とはならない。したがって、ドアと同じようにパッキンを圧縮するためには勢い良く、しかも閉状態の直前まで勢い良く閉める動作を継続しなくてはならなかった。
【0008】
このため、引戸が移動する際の音、更に、ボディ側との衝突音により、かなり大きな騒音が生じる。この騒音は、自動車内部にいる者にとっては不愉快であり、環境上も問題となることもあるが、通常自動車が使用されている場所が騒音に対しては比較的問題となりにくい場所であるため、大きな問題とはなっていない。
【0009】
ところが、この自動車と同一の引戸を住宅等の防音壁として利用した場合に、パッキンに密着させようとして引戸を閉める度に大きな騒音が発生してしまい、自動車の場合と異なり特に騒音が問題となり易い環境であるだけに、他の部屋や近隣に住む人々に不愉快な思いをさせる恐れがあった。特に、住宅等の引戸は自動車と比較して、かなり大きいのが普通であり、また防音性を高めるため重量もあることから、その騒音も相当なものとなる。
【0010】
したがって、実際にはスペース効率が低くても、引戸よりも騒音を出さずにパッキンを強く圧縮できる防音ドアを採用している。
上述の問題点は、引戸を防音を目的として使用する場合以外に、気密性を目的として使用する場合も、断熱性を目的として使用する場合も同じである。
【0011】
本発明は、上記問題を解決するために、騒音を発生させるような操作をしなくても、パッキンに対して確実に密着でき、高い防音性、気密性あるいは断熱性を達成でき、スペース効率も高い引戸ユニットを提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
本発明の引戸ユニットは、戸口の戸当り面に当接して前記戸口を塞ぐ閉位置と、前記戸口を開放する開位置との間を往復動可能な引戸を備えた引戸ユニットであって、
前記戸当り面に当接する前記引戸の当接面が前記閉位置側にわずかに向くように、前記引戸の上端面の左右両端付近に取り付けられた吊車と、前記引戸の下端面の左右両端付近に取り付けられたガイドシャフトとが前記引戸の左右で前記引戸の厚み方向の取付位置が異なるように取り付けられ、前記引戸の当接面が前記引戸の動線に対して所定の角度傾けて設けられているとともに、前記戸当り面も前記所定の角度とほぼ同様に傾けて設けられていることを特徴とする。
【0013】
このように傾けられていることにより、引戸を閉じようとして引戸を戸口に近付けると、引戸の当接面は、わずかに戸当り面から離れた状態から、引戸が閉位置に近付くに連れて戸当り面へ斜めに近付いて密着する。引戸を開く場合には、その逆に、引戸の当接面は、戸当り面に密着した状態から斜めに離れるようにして移動する。
【0014】
このため、開閉時に引戸と戸口とが密着した状態で真横に移動させる動きがなくなり、引戸の移動時には引戸はわずかに戸口と離れた状態に有り、大きな力を必要とせずに円滑に開閉することができる。
また、引戸の当接面が引戸の動線に対して所定の角度傾けられているといっても、大きな傾きは必要なく、例えば0.5°〜4°あるいは引戸の当接面の左右で7mm〜60mmの位置の差であり、スペース効率は、通常の引戸とほとんど変わりない。なお、所定の角度とほぼ同様に傾けられている状態とは、所定の角度と同じ傾きでも良く、実際の密着に影響しない程度にわずかに角度が異なっていても良いことを意味する。
【0015】
更に、閉める場合の引戸の移動には、壁部に向かって移動する成分が生じているので、開口部分の壁部に密着させる力を加えることができ、騒音を発生させるような操作をしなくても、パッキンに対して確実に密着でき、高い防音性、気密性あるいは断熱性を達成できる。
【0016】
特に、引戸が長方形に形成されている場合には、引戸の少なくとも上下の当接面が閉位置側にわずかに向くように、引戸の動線に対して所定の角度傾けて設けられるとともに、戸口の戸当り面も前記所定の角度とほぼ同様に傾けられているように構成しても良い。ここで、戸口の左右の戸当り面と引戸の左右の当接面とは傾けていなくても良いし、前記所定の角度よりも小さくあるいは大きく傾けても良い。戸口の左右の戸当り面と引戸の左右の当接面との接触は、引戸を閉める場合の最後および開ける場合の最初の瞬間だけであり、引戸の移動を阻止する摩擦力は、極めて短い期間にすぎないからである。
【0017】
なお、前記引戸は平板状であっても良く、製造コストが低コストとなる。また、前記引戸の動線は直線状であっても良く、この場合は、引戸のガイドが直線状で良いので、製造コストが低コストとなる。
上述のごとく、引戸の動線に対する所定の角度を実現するには、例えば、引戸が1本のレールによりガイドされて閉位置と開位置との間を往復動可能とされている構成の場合に、レールに対して引戸の左右で、引戸の厚み方向の取付位置を異ならせることにより、前記所定の角度が実現されていても良い。
【0018】
また、平行にずらした2本のレールにより引戸の左右がそれぞれガイドされる構成とすれば、2つのレールの位置がずれているので、このことによっても前記所定の角度が実現される。
この他に、引戸の動線に対する所定の角度を実現するには、単に、戸当り面および引戸の当接面のみを、引戸の動線に対して前記所定の角度になるように、戸口および引戸を形成しても良い。このようにすれば、引戸全体を傾ける必要が無く、引戸の外見は通常の引戸のごとくに見え、外観的な違和感が生じない。
【0019】
例えば、引戸の当接面の内、少なくとも、開位置側の当接面および上下の当接面が、引戸の表面から突出している突条の先端面として形成されていることにより、前記所定の角度が実現されているように構成しても良い。または、引戸の当接面の内、少なくとも、上下の当接面が、引戸の上下端面に、戸口側を低くされ、開位置側から閉位置側にかけて次第に引戸の戸口側とは反対側の面に近づく段差面として形成されていることにより、前記所定の角度が実現されていても良い。この場合、引戸の閉位置側にて上下の前記当接面を連絡する当接面が、引戸の閉位置側の端面に段差面として形成されていても良い。
【0020】
この他、引戸の戸口側の面が、開位置側から閉位置側にかけて次第に戸口とは反対側の面から離れる状態に形成されていることにより、前記所定の角度が実現されていても良い。
上述した各引戸ユニットにおいて、戸当り面または当接面の一方に設けられ、引戸が閉位置にある場合に、戸当り面または当接面の他方へ磁着する磁着パッキンを備えても良い。この磁着パッキンを用いると、一層確実に戸当り面と当接面とが密着し、一層高い防音性、気密性あるいは断熱性を達成できる。
【0021】
この場合、磁着パッキンの磁着面が、磁着していない状態では、磁着時の状態よりも前記他方側へ傾けられていることとすれば、引戸が完全に閉位置に来ない内に、磁着パッキンの磁着面が相手方に磁着したり、あるいは磁着パッキンの角が相手方に引っ掛かったりして、密着しなかったり完全に閉らなくなったりすることを防止できる。
【0022】
また、磁着パッキンに磁着される側の戸当り面または当接面が、磁着パッキンに磁着されていない状態では、磁着パッキンの磁着面の角度よりも磁着パッキン側へ傾けられているように構成しても良い。同様に、引戸が完全に閉位置に来ない内に、磁着パッキンの磁着面が相手方に磁着したり、あるいは磁着パッキンの角が相手方に引っ掛かったりして、密着しなかったり完全に閉らなくなったりすることを防止できる。
【0023】
なお、上述した各引戸ユニットは、防音を目的とする用途であれば、更に十分に防音機能を果たすことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1の防音引戸ユニット2の室内壁部に取付けた状態を室内側から見た正面図、図2はその背面図、図3は図1におけるA−A断面の要部拡大図(ただし、引戸38を閉じた状態)、図4は図1におけるB−B断面の要部拡大図である。
【0025】
防音引戸ユニット2は、室内の壁部Wに設けられた戸口Eと、その戸口Eに隣接する壁部Wにわたって設けられ、上枠4、下枠6、左右の縦枠8,10および中央の方立12を備えている。戸口Eの内周は、上枠4および下枠6の一部と、縦枠10および方立12とにより覆われている。なお、上枠4は、L型金具15により、上方の壁部Wにビス止めされている。壁部Wはスペーサを介して内装化粧板にて覆われているが、L型金具15は内装化粧板の下の壁部Wの本体に取り付けられている。したがって、外観上、L型金具15は、ほとんど見えない。
【0026】
また、上枠4の下面側に設けられた溝4aには、吊レール16が嵌合されてビス止めされ、更に上枠4の下面側には、吊レール16を挟んで、室内側には内側吊レールカバー18、室外側には戸当横部材26が設けられている。
下枠6には、防音室の内側と外側との床Fの段差分の厚さの敷板22が設けられ、下枠6の上面側には、溝部24が形成されている。この溝部24の内部には、略U字状の床レール25がはめ込まれ、ビスにて固定されている。下枠6の上面側には、床レール25の室外側に戸当横部材28が設けられている。
【0027】
また、縦枠10の表面に戸当縦部材32が固定されている。このことにより、戸口Eの全体が、戸当横部材26,28、方立12および戸当縦部材32にて、囲まれている状態となっている。更に、戸当横部材26,28、方立12および戸当縦部材32の室内側の側面26a,28a,12a,32aには、連続する溝部26b,28b,12b,32bが設けられ、その溝部26b,28b,12b,32b内に、ゴム製のパッキン34が全周にわたって取り付けられている。
【0028】
戸当横部材28は、図4に示すごとく、室内側の側面28aが方立12から戸当縦部材32にかけて次第に幅が広くなるように傾斜して形成されている。もう一つの戸当横部材26についても同じである。したがって、戸当横部材26,28、方立12および戸当縦部材32の室内側の側面26a,28a,12a,32a(以下、「戸当り面」と称する。)は、長方形の引戸38が進行して来る方向にわずかに傾いている。なお、方立12および戸当縦部材32の室内側の側面12a,32aは、共に幅が狭いので特に傾斜させなくてもパッキン34が存在するので後述する当接面38cとの密着度は問題はない。
【0029】
引戸38の上端面38aの左右両端付近には、それぞれ吊車40,41が取り付けられている。図3に示すごとく吊車40,41は、吊レール16内に配置され、吊レール16の割溝16aを挿通する回転軸40aにて回転可能に引戸38に取り付けられている。吊車40,41はそれぞれ2対の車輪40b,40cを備えているので、吊レール16内を滑らかに移動することが可能である。この結果、引戸38の上部は、移動時に吊レール16の内面でガイドされる。
【0030】
また、引戸38の下端面38bの左右両端付近には、それぞれガイドシャフト42,43が設けられ、床レール25に挿入されている。このことにより、引戸38の下部は、移動時に床レール25にガイドされる。したがって、吊レール16と床レール25とによるガイドにより、引戸38の動線は、図4に一点鎖線で示すごとくとなる。
【0031】
これら吊車40,41とガイドシャフト42,43とは、引戸38の左右で引戸38の厚み方向の取り付け位置が異なる。引戸38を閉じる場合の進行方向先頭に当たる戸先DH側では、吊車40およびガイドシャフト42は共に室外側に偏在して取り付けられ、引戸38を閉じる場合の進行方向末尾に当たる戸尻DT側では、吊車41およびガイドシャフト43は共に室内側に偏在して取り付けられている。
【0032】
このため、厚さが一定の引戸38は、室外側の面である当接面38cが、上方から見て時計回りにわずかに回転し、引戸38の動線Mに対して所定の角度に傾いた状態となっている。すなわち、当接面38cは閉位置側、すなわち戸口Eにわずかに向くようにわずかに回転された状態となっている。この角度は、前述した戸当り面26a,28a,12a,32aが全体として引戸38の進行して来る方向にわずかに傾いている角度と同じである。例えばこの角度としては、好ましくは0.5°〜4°に設定することが好ましく、この中でも特に1°〜2°に設定することが好ましい。
【0033】
この様に構成された防音引戸ユニット2の引戸38を閉じる場合、引戸38の当接面38cが、わずかに進行方向、すなわち戸口Eに向くように傾いているため、閉じる前は図4の実線に示すごとく、戸先DHの当接面38cと戸当り面26a,28a,12a,32aのパッキン34との間は距離S分離れているが、破線で示すごとく完全に閉じた状態では、完全に引戸38とパッキン34とは接触している。すなわち、引戸38の閉じ方向の進行に応じて、次第に引戸38の当接面38cは戸当り面26a,28a,12a,32aに上方から近づき、パッキン34に上から衝突するようにして接触する。
【0034】
このため、引戸38を閉じる際には、戸口E側に向かって移動する成分が生じ、戸口Eに密着させる力を引戸38に加えることができ、しっかりと引戸38を戸当り面26a,28a,12a,32aのパッキン34に密着させて閉じることができ、室内を完全に密閉でき音のもれを防止できる。勿論、同時に高い気密性あるいは断熱性を達成できる。
【0035】
また、引戸38を閉じる際に、引戸38の当接面38cがパッキン34に接触するのは最後であり、当接面38cがパッキン34に接触した状態で摺動しながら移動することはなく、当接面38cとパッキン34との間の大きな摩擦力が閉操作に支障を来すことはない。このことは、引戸38を開く際にも、最初に当接面38cがパッキン34から離脱するので、その後の引戸38の移動に支障を来すことはない。
【0036】
また、引戸38自体の動線Mに対する傾きは、わずかなものであるので、引戸38の開閉時の移動に際して大きな移動スペースを必要とせず、通常の引戸に比較してスペース効率もほとんど低下しない。また機構も簡単であるので製造コストも安価である。
【0037】
本実施の形態1では、閉操作の最後にパッキン34により摩擦力が発生して、戸当り面26a,28a,12a,32aへの引戸38の密着状態が維持される。このため、特に引戸38の閉じた状態を維持するための係合装置は設けなかったが、引戸38に鉤を設け、縦枠10に環部を設けて、鉤と環部とを係合させて閉位置の引戸38を固定しても良い。また、引戸38の戸先DH側の先端部に磁石を取り付け、縦枠10に取り付けた鉄板に磁着させることにより、引戸38の閉状態を維持させても良い。逆に、引戸38側に鉄板、縦枠10側に磁石を取り付けても良い。
【0038】
また、パッキン34自体を磁着パッキンとし、引戸38の当接面38cに鉄板を取り付けることにより、引戸38の閉状態を維持させても良い。パッキン34に鉄板、引戸38の当接面38cに磁石を取り付けても良い。また、戸当り面26a,28a,12a,32aに鉄板、引戸38の当接面38cに磁着パッキンを取り付けても良い。
【0039】
[実施の形態2]
図5は、前記実施の形態1の図4に対応する実施の形態2の防音引戸ユニット52の部分説明図である。図6はその全体説明図である。なお、パッキンは実施の形態1と同様に存在するが図示は省略してある。
【0040】
実施の形態1との基本的な違いは、実施の形態1では吊レール16が1本であったものが、実施の形態2では2本の吊りレール66,67に分割して平行にずらして配置している点である。2つの戸当横部材78、方立62および戸当縦部材82の室内側面である戸当り面78a,62a,82aに対面している吊りレール66は、戸当り面78a,62a,82aに対面していないもう一つの吊りレール67とは長さは同じであるが、図5において右側に、すなわち、戸当り面78a,62a,82aから離れるように、室内側にずらされている。
【0041】
そして、吊レール66には、戸先DH側の吊車90が配置され、吊レール67には、戸尻DT側の吊車91が配置されている。これら吊車90,91は引戸88の中心線上に設けられている。
下枠56に埋め込まれた床レール75,76についても、一点鎖線で示される吊レール66,67と同様に2本に分割されて平行にずらして配置され、床レール75にはガイドシャフト92が配置され、床レール76にはガイドシャフト93が配置され、2つのガイドシャフト92,93もそれぞれ引戸88の中心線上に設けられている。
【0042】
本実施の形態2は、このように吊りレール66,67と床レール75,76とをそれぞれ2本に分割し、平行にずらして配置しているので、吊車90,91とガイドシャフト92,93とを通常通り引戸88の中心線上に設けても、実施の形態1と同様に引戸88をわずかに時計回りに回転させた状態、すなわち、引戸88の当接面88cを閉位置に向けた状態で移動させることができる。したがって、実施の形態1と同様な効果を達成することができる。
【0043】
[実施の形態3]
図7,8に実施の形態3の防音引戸ユニット102の要部を示す。本実施の形態3は、図11に示すごとく、引戸500が戸当り面502に対して非常に近接して移動することから、パッキン、特に磁着パッキン504において、引戸500に取り付けられた鉄板506の角部506aや、引戸500の角部500aに引っ掛かって防音性・密閉性に問題を生じたり、引戸500が閉らなくなる等の不都合が生じることを防止するためである。
【0044】
実施の形態3は、戸当縦部材132,133に磁着パッキン134を取り付けているが、磁着パッキン134の磁着面134bが、磁着していない状態では、図8に示す磁着時よりも引戸138側へ傾けて設けられている。すなわち、磁着面134bは、当接面138cに平行な状態よりも、戸口Eを閉じる場合に進行して来る引戸138側へ傾けられている。このことにより、特に磁着パッキン134の引戸138が進行して来る側の角部134aが、引戸138が移動して来た当初に引戸138の当接面138cから離れた配置とすることができる。したがって、防音引戸ユニット102の製造上の誤差や、設置後の引戸138の反り等の変形が生じても、図11に示したごとくの不都合が防止され、図8に示すごとく、磁着パッキン134は正常に鉄板135に磁着して、十分に密着する。
【0045】
更に、戸当縦部材132,133は、その軸方向に沿って形成された突条132a,133aが縦枠110および方立112の軸方向に沿った溝110a,112aに挿入され、ビス148でそれぞれ固定されている。これらの突条132a,133aの幅は溝110a,112aの幅よりも小さいので、ビス148を外せば、引戸138方向あるいはその逆方向に移動可能である。したがって、設置後の引戸138の反り等の変形が極めて大きくなって、磁着パッキン134の磁着面134bの傾きだけでは、図11に示した不都合を解消できなくなった場合にも調整することができ、図8のごとくの密着状態に戻すことができる。
【0046】
他の構成および効果は、前記実施の形態1,2と同じである。
[実施の形態4]
図9,10に実施の形態4の防音引戸ユニット152の要部を示す。本実施の形態4は、実施の形態3と同じく、図11に示す不都合を解消するものである。
【0047】
実施の形態4は、戸当縦部材182,183に磁着パッキン184を取り付けている。しかし、実施の形態3とは異なり、磁着パッキン184の磁着面184bは傾いていない。
その代り、引戸188の当接面188cの内、戸当縦部材182,183の磁着パッキン184の磁着面184bが磁着する縁部188e,188fは、戸口Eを閉じる場合に進行する側(戸口E側)に傾けられている。すなわち、磁着パッキン184に磁着される当接面188cが、磁着パッキン184に磁着されていない状態では、磁着パッキン184の磁着面184bの角度よりも磁着パッキン184側へ傾けられている。
【0048】
このことにより、特に磁着パッキン184の引戸188が進行して来る側の角部184aが、引戸188が移動して来た当初に引戸188の当接面188cから離れる配置とすることができる。したがって、防音引戸ユニット152の製造上の誤差や、設置後の引戸188の反り等の変形が生じても、図11に示したごとくの不都合が防止され、図10に示すごとく、引戸188の角部188aや鉄板185の先端部185aに磁着パッキン184が引っ掛かることが無く、正常に鉄板185に磁着して、十分に密着する。
【0049】
更に、戸当縦部材182,183と縦枠160および方立162との関係は実施の形態3と同様であるので、実施の形態3と同様な効果を生じる。他の構成および効果は、前記実施の形態1,2と同じである。
[その他]
図12に示すごとく、磁着パッキンを使用する場合、引戸238には鉄板235を、四辺に沿って、例えば両面粘着テープ(図13の接着層239に該当)等にて取り付けるが、図13にその断面を示すごとく、鉄板235の表面にテフロン、超高分子ポリエチレン、ポリアセタール、ポリプロピレン、アクリル、ナイロン等の摩擦が少なく耐久性のある潤滑層237を設けても良い。このように、特に、鉄板235の表面を覆うことにより、鉄板235の角部や表面で磁着パッキン等が傷ついたり摩耗したりすることが防止できる。更に、特に引戸238を開操作する際に、磁着力により最初に比較的大きな力が必要な場合が有るが、摩擦力が小さくされているので、開操作の初期にも比較的円滑に引戸238を移動させることができる。
【0050】
前述した各実施の形態の引戸38,88,138,188,238は、表裏面が平行であったが、図14に示すごとく、当接面288aが、戸当り面290に平行であれば良いので、例えば、上から見て台形に形成した引戸288としても良い。すなわち、引戸288の戸口E側の面(当接面288aと同一平面)が、開位置側から閉位置側にかけて次第に戸口Eとは反対側の面288bから離れる状態に形成されていることにより、当接面288aの角度が実現されている。
【0051】
また、引戸を台形に形成する代りに、図15に示すごとく、ふかし枠340,342,344を設けた引戸338としても良い。すなわち、引戸本体338aは、前記各実施の形態1〜4に例示した引戸と同様に、全体の厚みが一定の長方形平板状をなしている。ただし、吊車を取り付ける位置346a,346bとガイドシャフトを取り付ける位置とは、それぞれ引戸本体338aの中心ライン上にあり、吊レールも床レールもそれぞれ1本である。
【0052】
当接面340a,342a,344aは、ふかし枠340,342,344の上面に存在する。ふかし枠340は、引戸本体338aの上側の縁部に存在し、ふかし枠342は、引戸本体338aの開位置側の縁部に存在し、ふかし枠344は引戸本体338aの下側の縁部に存在する。すなわち、当接面340a,342a,344aは引戸本体338aの表面から突出している突条(ふかし枠340,342,344)の先端面として形成されている。引戸本体338aの上下に存在するふかし枠340,344は、引戸本体338aの開位置側の縁部に存在するふかし枠342に接している位置から閉位置側の縁部にいたるまでに、次第に突出量が小さくなり、最後にはほぼ突出量はゼロになっている。
【0053】
このことにより、当接面340a,342a,344aには前記角度が実現されている。なお、閉位置側の当接面348aは引戸本体338aの閉位置側縁部が兼ねている。この当接面348aは角度を有していないが、パッキンにより吸収されるので問題ない。同様な理由で引戸本体338aの開位置側の縁部に存在するふかし枠342の当接面342aも角度が無くても良い。
【0054】
図15に示す引戸338の引戸本体338aの厚さは図14に比較して薄くすることができる。また、吊レールも床レールもそれぞれ1本で済み、更に、吊車を取り付ける位置346a,346bとガイドシャフトを取り付ける位置とは、それぞれ引戸本体338aの中心ライン上にあるので、強固に取り付け易くなる。
【0055】
またふかし枠を設ける代りに、図16に示すごとく、上下の両端面388a,388bに当接面390,392を設けた引戸388としても良い。すなわち、引戸388の上下端面388a,388bに、戸口E側を低くされ、開位置側から閉位置側にかけて次第に引戸388の戸口Eとは反対側の面388dに近づく段差面を設け、この段差面を当接面390,392として利用する。このことにより当接面390,392には角度が実現されている。この図16に示す引戸388は、吊レールも床レールもそれぞれ1本で済む。
【0056】
なお、開位置側の当接面394は引戸388の開位置側の縁部が兼ね、閉位置側の当接面396は、引戸388の閉位置側の端面388cの一部が兼ねている。したがって、戸当り面は縦枠側であり、縦枠側にパッキンを設ける。ただし、閉位置側の戸当縦部材の位置を引戸388と反対側にずらすことにより、引戸388の閉位置側の縁部398を閉位置側の当接面としても良い。
【0057】
また、図17に示すごとく引戸402の閉位置側の端面388cにも、上下端面388a,388bの段差面を連絡する段差面を設けて、当接面400としても良い。このようにすると、縦枠側にパッキンを設けたり、閉位置側の戸当縦部材の位置をずらしたりする必要が無い。
【0058】
各実施の形態では、吊車とガイドシャフトとを利用したが、吊車の代りにガイドシャフトを用い、更にガイドシャフトの代りに戸車を用いても良い。また、吊車と戸車との両方を用いても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の防音引戸ユニットの室内側から見た正面図である。
【図2】 実施の形態1の防音引戸ユニットの背面図である。
【図3】 図1におけるA−A断面の要部拡大図である。
【図4】 図1におけるB−B断面の要部拡大図である。
【図5】 実施の形態2の防音引戸ユニットの部分説明図である。
【図6】 実施の形態2の防音引戸ユニットの全体説明図である。
【図7】 実施の形態3の防音引戸ユニットの要部説明図である。
【図8】 実施の形態3の防音引戸ユニットの要部説明図である。
【図9】 実施の形態4の防音引戸ユニットの要部説明図である。
【図10】 実施の形態4の防音引戸ユニットの要部説明図である。
【図11】 磁着パッキンが引っ掛かった場合を示す説明図である。
【図12】 鉄板の取付状態説明図である。
【図13】 鉄板の取付状態説明断面図である。
【図14】 台形の引戸の構成説明図である。
【図15】 ふかし枠を使用した引戸の構成説明図である。
【図16】 段差面を使用した引戸の構成説明図である。
【図17】 段差面を使用した別の引戸の構成説明図である。
【符号の説明】
2…防音引戸ユニット 4…上枠 4a…溝 6…下枠
8,10…縦枠 12,14…方立 12a,32a…側面
16…吊レール 16a…割溝 18…内側吊レールカバー
22…敷板 24…溝部 25…床レール
26,28…戸当横部材
26a,28a,12a,32a…側面(戸当り面)
26b,28b,12b,32b…溝部 32…戸当縦部材
34…パッキン 38…引戸 38a…上端面 38b…下端面
38c…当接面 40,41…吊車 40a…回転軸
40b,40c…車輪 42,43…ガイドシャフト
52…防音引戸ユニット 56…下枠 62…方立
66,67…レール 75,76…床レール 78…戸当横部材
78a,62a,82a…戸当り面 82…戸当縦部材 88…引戸
90,91…吊車 92,93…ガイドシャフト
102…防音引戸ユニット 110…縦枠 110a,112a…溝
112…方立 132,133…戸当縦部材 132a,133a…突条
134…磁着パッキン 134a…角部 134b…磁着面 135…鉄板
138…引戸 138c…当接面 148…ビス
152…防音引戸ユニット 160…縦枠 162…方立
182,183…戸当縦部材 184…磁着パッキン 184a…角部
184b…磁着面 185…鉄板 185a…先端部 188…引戸
188a…角部 188c…当接面 188e,188f…縁部
235…鉄板 237…潤滑層 238…引戸 239…接着層
288,338,388…引戸 288a…当接面
288b…引戸の当接面とは反対側の面
290…戸当り面 338a…引戸本体
340,342,344…ふかし枠
340a,342a,344a…当接面
346a,346b…吊車を取り付ける位置 348a…閉位置側の当接面
388a,388b…上下端面 388c…閉位置側の端面
388d…戸口とは反対側の面 390,392…当接面
394…開位置側の当接面 396…閉位置側の当接面
398…閉位置側の縁部 400…当接面 402…引戸 500…引戸
500a…角部 502…戸当り面 504…磁着パッキン 506…鉄板
506a…角部 DH…戸先 DT…戸尻 E…戸口 F…床
M…引戸の動線 W…壁部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is a sliding door unit used in a room or building such as a house, and is capable of reciprocating between a closed position that contacts the door contact surface of the door and closes the door, and an open position that opens the door. The present invention relates to a sliding door unit provided with a sliding door.
[0002]
[Prior art]
When a room or building such as a house is used as a place for playing musical instruments or singing at karaoke, etc., the room or building is configured to prevent noise from other rooms or other buildings. A soundproof wall was used as the wall to prevent sound from leaking outside.
[0003]
Furthermore, in order to prevent the sound from leaking out at the entrance of the room or building, it is necessary to provide packing around the door or around the doorway of the wall so that the door and the wall are in close contact with each other.
However, the door originally requires a dead space for opening and closing, and the space efficiency is extremely low. This is especially a problem in areas where housing conditions are poor.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
Sliding doors are known as those that do not create useless space for opening and closing. Since this sliding door is moved in parallel to the doorway and the wall portion, there is no dead space only for movement like a door, and the space efficiency is high.
[0005]
However, when trying to use this sliding door as a soundproof sliding door, the following problems occurred.
That is, (1) when moving the sliding door, there is no component that moves toward the wall, and it is not possible to apply a force to closely contact the wall of the opening. {Circle around (2)} When packing necessary for soundproofing is provided around the opening, when the sliding door is moved in parallel with the wall portion, the sliding door moves so as to rub the surface of the packing laterally. Therefore, since the friction between the packing and the sliding door becomes very large, the opening / closing operation becomes extremely difficult, which is not practical.
[0006]
Some automobiles use packing for the sliding doors. The sliding door of this automobile is configured so that the moving direction of the sliding door changes to a direction approaching the doorway just before the closed position. Therefore, the sliding door contacts the doorway from above immediately before closing, and moves away from the top at the beginning of opening. Therefore, the sliding door and the body do not rub against the surface of the doorway or the sliding door packing, and opening and closing is not so difficult.
[0007]
However, when a sliding door of an automobile is closed, it is necessary to make the sliding door collide with the body extremely strongly in order to bring the packing and the sliding door or the packing and the body into close contact with each other. In the case of a normal car door, the door moves from the beginning in the direction of collision with the packing, so almost all the inertial force of the door is used to compress the packing. However, the sliding door of the car is parallel to the packing until just before closing. Therefore, a considerable part of the inertial force during the movement does not become a component for compressing the packing. Therefore, in order to compress the packing in the same manner as the door, it is necessary to continue the operation to close the force vigorously until just before the closing state.
[0008]
For this reason, a considerably loud noise is generated by the sound when the sliding door moves and also by the collision sound with the body side. This noise is unpleasant for people inside the car and may cause environmental problems, but because the place where the car is usually used is a relatively difficult place for noise, It is not a big problem.
[0009]
However, when the same sliding door as this automobile is used as a soundproof wall for a house or the like, a large noise is generated every time the sliding door is closed in an attempt to be in close contact with the packing. Because of the environment, there was a risk of unpleasant feelings in other rooms and people living nearby. In particular, sliding doors such as houses are usually much larger than automobiles, and they are heavy in order to improve soundproofing, so the noise is considerable.
[0010]
Therefore, even if space efficiency is actually low, a soundproof door that can compress the packing more strongly without generating noise than the sliding door is adopted.
The above-described problems are the same when the sliding door is used for the purpose of soundproofing, as well as when it is used for the purpose of airtightness and for the purpose of heat insulation.
[0011]
In order to solve the above problems, the present invention can reliably adhere to the packing without performing an operation that generates noise, and can achieve high soundproofing, airtightness or heat insulation, and space efficiency. It provides a high sliding door unit.
[0012]
[Means for Solving the Problems and Effects of the Invention]
The sliding door unit of the present invention isA sliding door unit comprising a sliding door that can reciprocate between a closed position that contacts the door contact surface of the doorway and closes the doorway, and an open position that opens the doorway,
A suspension wheel attached near the left and right ends of the upper end surface of the sliding door so that the contact surface of the sliding door that contacts the door contact surface is slightly directed toward the closed position side, and near the left and right ends of the lower end surface of the sliding door The sliding shaft is mounted so that the mounting position in the thickness direction of the sliding door is different on the left and right sides of the sliding door, and the contact surface of the sliding door is provided at a predetermined angle with respect to the flow line of the sliding door. And saidThe door contact surface is also inclined and provided in substantially the same manner as the predetermined angle.
[0013]
By tilting in this way, when the sliding door is brought close to the doorway in an attempt to close the sliding door, the sliding surface of the sliding door is slightly separated from the door contact surface, and the door is moved as the sliding door approaches the closed position. Close contact with the contact surface at an angle. Conversely, when opening the sliding door, the contact surface of the sliding door moves diagonally away from the state of being in close contact with the door contact surface.
[0014]
For this reason, there is no movement to move sideways when the sliding door and doorway are in close contact when opening and closing, and the sliding door is slightly separated from the doorway when moving the sliding door, and it opens and closes smoothly without requiring a large force Can do.
Moreover, even if the contact surface of the sliding door is inclined at a predetermined angle with respect to the flow line of the sliding door, a large inclination is not necessary, for example, 0.5 ° to 4 ° or on the left and right of the contact surface of the sliding door. It is a difference in position of 7 mm to 60 mm, and the space efficiency is almost the same as a normal sliding door. Note that the state of being tilted in substantially the same manner as the predetermined angle means that the tilt may be the same as the predetermined angle, or the angle may be slightly different so as not to affect the actual contact.
[0015]
In addition, when the sliding door is closed, there is a component that moves toward the wall, so it is possible to apply a force to make it close to the wall of the opening, without performing an operation that generates noise. However, it can reliably adhere to the packing and can achieve high soundproofing, airtightness or heat insulation.
[0016]
In particular, when the sliding door is formed in a rectangular shape, the sliding door is provided at a predetermined angle with respect to the flow line of the sliding door so that at least the upper and lower contact surfaces thereof are slightly directed toward the closed position side, and the doorway The door contact surface may be configured to be inclined in substantially the same manner as the predetermined angle. Here, the left and right door contact surfaces of the doorway and the left and right contact surfaces of the sliding door may not be inclined, and may be inclined smaller or larger than the predetermined angle. The contact between the left and right door contact surfaces of the doorway and the left and right contact surfaces of the sliding door is only the last moment when the sliding door is closed and the first moment when the sliding door is opened, and the frictional force that prevents the sliding door from moving is extremely short. Because it is only.
[0017]
In addition, the said sliding door may be flat form, and a manufacturing cost becomes low cost. Further, the flow line of the sliding door may be linear. In this case, since the sliding door guide may be linear, the manufacturing cost is low.
As described above, in order to realize a predetermined angle with respect to the flow line of the sliding door, for example, in the case of a configuration in which the sliding door is guided by a single rail and can reciprocate between a closed position and an open position. The predetermined angle may be realized by making the mounting position in the thickness direction of the sliding door different on the left and right of the sliding door with respect to the rail.
[0018]
Further, if the left and right sides of the sliding door are guided by the two rails shifted in parallel, the positions of the two rails are shifted, and this also realizes the predetermined angle.
In addition to this, in order to realize a predetermined angle with respect to the flow line of the sliding door, the doorway and the sliding surface of the door and the contact surface of the sliding door are simply set to the predetermined angle with respect to the flow line of the sliding door. A sliding door may be formed. In this way, it is not necessary to incline the entire sliding door, the appearance of the sliding door looks like a normal sliding door, and there is no discomfort in appearance.
[0019]
For example, among the contact surfaces of the sliding door, at least the contact surface on the open position side and the upper and lower contact surfaces are formed as tip surfaces of protrusions protruding from the surface of the sliding door. You may comprise so that an angle may be implement | achieved. Or, at least the upper and lower abutment surfaces of the abutment surface of the sliding door are lowered on the doorway side from the upper and lower end surfaces of the sliding door, and gradually the surface opposite to the doorway side of the sliding door from the open position side to the closed position side The predetermined angle may be realized by being formed as a stepped surface approaching. In this case, the contact surface that connects the upper and lower contact surfaces on the closed position side of the sliding door may be formed as a step surface on the end surface on the closed position side of the sliding door.
[0020]
In addition, the said predetermined angle may be implement | achieved because the surface by the side of the doorway of a sliding door is formed in the state which gradually leaves | separates from the surface on the opposite side to a doorway from the open position side to the closed position side.
Each sliding door unit described above may be provided with a magnetic packing that is provided on one of the door contact surface or the contact surface and magnetically adheres to the other of the door contact surface or the contact surface when the sliding door is in the closed position. . When this magnetic adhesion packing is used, the door contact surface and the abutting surface are more reliably brought into close contact with each other, and higher soundproofing, airtightness or heat insulation can be achieved.
[0021]
In this case, if the magnetized surface of the magnetized packing is not magnetized, the sliding door is not completely in the closed position if it is inclined to the other side than the magnetized state. In addition, it is possible to prevent the magnetized surface of the magnetized packing from being magnetized to the other party, or the corners of the magnetized packing to be caught by the other party, so that they do not adhere to each other and cannot be completely closed.
[0022]
In addition, when the door contact surface or contact surface on the side magnetized to the magnetized packing is not magnetized to the magnetized packing, it is inclined toward the magnetized packing side from the angle of the magnetized surface of the magnetized packing. It may be configured as described. Similarly, while the sliding door is not completely in the closed position, the magnetized surface of the magnetized packing is magnetized to the other party, or the corner of the magnetized packing is caught by the other party, and it does not adhere or completely It can be prevented from closing.
[0023]
In addition, each sliding door unit mentioned above can fulfill | perform a soundproofing function more fully if it is the use aiming at soundproofing.
[0024]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
[Embodiment 1]
1 is a front view of the soundproof sliding
[0025]
The soundproof sliding
[0026]
In addition, a
The
[0027]
Further, a door-holding
[0028]
As shown in FIG. 4, the
[0029]
[0030]
In addition,
[0031]
The
[0032]
For this reason, in the sliding
[0033]
When the sliding
[0034]
For this reason, when closing the sliding
[0035]
Further, when the sliding
[0036]
Moreover, since the inclination with respect to the flow line M of the sliding
[0037]
In the first embodiment, friction force is generated by the packing 34 at the end of the closing operation, and the close contact state of the sliding
[0038]
Alternatively, the closed state of the sliding
[0039]
[Embodiment 2]
FIG. 5 is a partial explanatory view of the soundproof sliding
[0040]
The basic difference from the first embodiment is that the number of the suspension rails 16 in the first embodiment is one, but the second embodiment is divided into two suspension rails 66 and 67 and shifted in parallel. It is a point that is arranged. The suspension rail 66 facing the
[0041]
A suspension wheel 90 on the door end DH side is disposed on the suspension rail 66, and a suspension vehicle 91 on the door bottom DT side is disposed on the suspension rail 67. These suspension wheels 90 and 91 are provided on the center line of the sliding
The floor rails 75 and 76 embedded in the
[0042]
In the second embodiment, the suspension rails 66 and 67 and the floor rails 75 and 76 are each divided into two pieces and arranged in parallel with each other, so that the suspension wheels 90 and 91 and the guide shafts 92 and 93 are arranged. Is provided on the center line of the sliding
[0043]
[Embodiment 3]
7 and 8 show a main part of the soundproof sliding
[0044]
In the third embodiment, the
[0045]
Furthermore, the door
[0046]
Other configurations and effects are the same as those of the first and second embodiments.
[Embodiment 4]
The principal part of the soundproof sliding
[0047]
In the fourth embodiment, the
Instead, of the
[0048]
In this way, in particular, the
[0049]
Furthermore, since the relationship between the door-holding
[Others]
As shown in FIG. 12, when using magnetic packing, the
[0050]
The sliding
[0051]
Further, instead of forming the sliding door in a trapezoidal shape, as shown in FIG. 15, a sliding
[0052]
The contact surfaces 340a, 342a, and 344a exist on the upper surfaces of the cover frames 340, 342, and 344. The
[0053]
Thereby, the said angle is implement | achieved by
[0054]
The thickness of the sliding door
[0055]
Further, instead of providing the cover frame, as shown in FIG. 16, a sliding
[0056]
The
[0057]
Further, as shown in FIG. 17, the
[0058]
In each embodiment, a suspension car and a guide shaft are used. However, a guide shaft may be used instead of the suspension car, and a door wheel may be used instead of the guide shaft. Moreover, you may use both a suspension vehicle and a door cart.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of a soundproof sliding door unit according to a first embodiment viewed from the room side.
FIG. 2 is a rear view of the soundproof sliding door unit according to the first embodiment.
3 is an enlarged view of a main part of the AA cross section in FIG. 1. FIG.
4 is an essential part enlarged view of a BB cross section in FIG. 1. FIG.
5 is a partial explanatory view of a soundproof sliding door unit according to
6 is an overall explanatory view of a soundproof sliding door unit according to
FIG. 7 is a main part explanatory view of a soundproof sliding door unit according to a third embodiment.
FIG. 8 is a main part explanatory view of a soundproof sliding door unit according to a third embodiment.
FIG. 9 is a main part explanatory view of a soundproof sliding door unit according to a fourth embodiment.
FIG. 10 is a main part explanatory view of a soundproof sliding door unit according to a fourth embodiment.
FIG. 11 is an explanatory view showing a case in which the magnetic adhesion packing is caught.
FIG. 12 is an explanatory diagram of a mounting state of an iron plate.
FIG. 13 is a sectional view for explaining an attachment state of an iron plate.
FIG. 14 is a diagram illustrating the configuration of a trapezoidal sliding door.
FIG. 15 is a configuration explanatory view of a sliding door using a puff frame.
FIG. 16 is a diagram illustrating the configuration of a sliding door using a stepped surface.
FIG. 17 is a diagram illustrating the configuration of another sliding door using a stepped surface.
[Explanation of symbols]
2 ... Soundproof sliding door unit 4 ... Upper frame 4a ...
8,10 ...
16 ...
22 ...
26, 28 ... Tote horizontal member
26a, 28a, 12a, 32a ... side surface (door-to-door surface)
26b, 28b, 12b, 32b ...
34 ...
38c ...
40b, 40c ...
52 ... Soundproof sliding
66, 67 ... rails 75, 76 ... floor rails 78 ... side door horizontal members
78a, 62a, 82a ...
90, 91 ... Suspension wheel 92, 93 ... Guide shaft
102 ... Soundproof sliding
112 ... vertical 132, 133 ... door
134 ...
138 ... Sliding
152 ... Soundproof sliding
182, 183 ... Vertical member for door stop 184 ...
184b ...
188a ...
235 ...
288, 338, 388 ... Sliding
288b ... surface opposite to the contact surface of the sliding door
290 ...
340, 342, 344 ... Fuzzy frame
340a, 342a, 344a ... contact surface
346a, 346b: position where the suspension wheel is attached 348a: contact surface on the closed position side
388a, 388b ... upper and lower end faces 388c ... end face on the closed position side
388d ... surface opposite to doorway 390,392 ... contact surface
394 ... Contact position on the
398 ... Edge on the
500a ... Corner 502:
506a ... Corner DH ... Toe DT ... Tojiri E ... Doorway F ... Floor
M ... Sliding door flow line W ... Wall
Claims (11)
前記戸当り面に当接する前記引戸の当接面が前記閉位置側にわずかに向くように、前記引戸の上端面の左右両端付近に取り付けられた吊車と、前記引戸の下端面の左右両端付近に取り付けられたガイドシャフトとが前記引戸の左右で前記引戸の厚み方向の取付位置が異なるように取り付けられ、前記引戸の当接面が前記引戸の動線に対して所定の角度傾けて設けられているとともに、前記戸当り面も前記所定の角度とほぼ同様に傾けて設けられていることを特徴とする引戸ユニット。A sliding door unit comprising a sliding door that can reciprocate between a closed position that contacts the door contact surface of the doorway and closes the doorway, and an open position that opens the doorway,
A suspension wheel attached near the left and right ends of the upper end surface of the sliding door so that the contact surface of the sliding door that contacts the door contact surface is slightly directed toward the closed position side, and near the left and right ends of the lower end surface of the sliding door The sliding shaft is mounted so that the mounting position in the thickness direction of the sliding door is different on the left and right sides of the sliding door, and the contact surface of the sliding door is provided at a predetermined angle with respect to the flow line of the sliding door. In addition, the sliding door unit is characterized in that the door contact surface is also tilted in substantially the same manner as the predetermined angle.
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