JP3662656B2 - Claw shaft attachment / detachment structure of rotary tiller - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、農用トラクタの後部に装着して、耕耘作業を行うロータリ耕耘装置において、爪軸ごと爪を交換する際に、簡単に行えるように構成したものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ロータリ耕耘装置の爪軸を簡単に着脱する機構に関しては、種々の技術が公知とされているのである。
例えば、特公昭64−8961号公報、実公昭55−39924号公報、実公昭53−52808号公報、実開昭55−152911号公報、実開昭53−103801号公報、実公昭55−51121号公報、実公昭55−14081号公報に記載の技術の如くである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の技術においては、オペレータが爪軸を持ち上げて、補助者がこの爪軸をボルトによりロータリ耕耘装置に固定するという作業が必要であり、オペレータが一人で簡単に、爪軸の脱着を行うことが出来なかったのである。
本発明は、オペレータが農用トラクタの座席に座ったままで、ロータリ耕耘装置を油圧機構により上下することにより、爪軸の脱着を機械的に行うことが出来るように構成するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。
請求項1においては、ロータリ耕耘装置を油圧機構により上下することにより、ロータリ耕耘装置の耕耘爪軸10の脱着を機械的に行うことが出来るようにした爪軸脱着構造であって、該耕耘爪軸10の左右両側に爪軸側結合フランジ4・4を配置し、該左右の爪軸側結合フランジ4・4の同じ位置から左右対称方向に突出係合ピン1を突設し、該突出係合ピン1を突設した爪軸側結合フランジ4の、耕耘爪軸10の軸心に対して反対側の位置には、左右の爪軸側結合フランジ4の同じ位置に出入り可能なロックピン2を突設し、爪駆動軸11の側の、爪軸側結合フランジ4と対向する位置に駆動軸側結合フランジ5を配置し、該駆動軸側結合フランジ5には、前記突出係合ピン1が係合する係止切欠凹部21と、前記ロックピン2の対応する位置の嵌入孔40を設け、ロータリ耕耘装置の下降と共に、前記突出係合ピン1と係止切欠凹部21が係合して、次に該突出係合ピン1と係止切欠凹部21の係合部を中心に徐々に爪軸側結合フランジ4と駆動軸側結合フランジ5の軸心が合致すべく回動し、該ロックピン2が爪軸側結合フランジ4から駆動軸側結合フランジ5の側に自動的に突出されて、耕耘爪軸10と爪駆動軸11が固定されるものである。
【0005】
請求項2においては、請求項1記載のロータリ耕耘装置の爪軸脱着構造において、該出入り可能なロックピン2には、付勢バネ12と解除レバー3を組み込み、ロックピン2を後退した状態で、解除レバー3を係止するL状の係止溝37をロックピン2の摺動ガイド13に設け、該L状の係止溝37の奥の位置に解除レバー3を係止し、駆動軸側結合フランジ5と爪軸側結合フランジ4の芯が近づくと、、ロックピン2から突出した解除レバー3の先端が、接当して解除される解除カム38を駆動軸側結合フランジ5に構成したものである。
【0006】
請求項3においては、請求項1記載のロータリ耕耘装置の爪軸脱着構造において、駆動軸側結合フランジ5には、爪軸側結合フランジ4と駆動軸側結合フランジ5とを結合する為の締結ボルトの螺装孔36が複数か所に穿設されているものである。
【0007】
請求項4においては、請求項1記載のロータリ耕耘装置の爪軸脱着構造において、係止切欠凹部21に至る部分をガイド円弧凹部34として設けたものである。
【0008】
請求項5においては、請求項4記載のロータリ耕耘装置の爪軸脱着構造において、駆動軸側結合フランジ5のガイド円弧凹部34と逆の側にも、ガイド円弧凹部34と略同じ形状の円弧凹部35を構成したものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に本発明の発明の実施の形態を説明する。
図1はロータリ耕耘装置の爪軸脱着構造を具備したロータリ耕耘装置の正面図、図2は突出係合ピン1とロックピン2と解除レバー3により構成したロータリ耕耘装置の爪軸脱着構造を示す俯瞰図、図3は同じく図2の実施例の結合状態の前面断面図、図4は図2の実施例の結合作業中の状態を示す側面図、図5は爪駆動軸11の側の駆動軸側結合フランジ5の側面図、図6は同じく爪駆動軸11の側の駆動軸側結合フランジ5の平面断面図、図7は図2の実施例の耕耘爪軸10の側の爪軸側結合フランジ4の平面図、図8は同じく耕耘爪軸10の側の爪軸側結合フランジ4の後面図である。
【0010】
図1において、ロータリ耕耘装置の爪軸脱着構造を備えたロータリ耕耘装置について説明する。
農用トラクタのミッションケースの後部より、PTO軸を突出しており、該PTOをベベルギアボックス30から突出した耕耘入力軸31に連結している。該耕耘入力軸31の回転をベベルギアボックス30内のベベルギアにより、左右方向の回転に変換し、動力伝達軸32によりメインビーム33の端部に固設したチェーンケース20に動力伝達している。
【0011】
該チェーンケース20内のチェーンにより、下部の爪駆動軸11に固定したスプロケット19に伝達している。該スプロケット19により爪駆動軸11が駆動されて、スプロケット19に爪軸側結合フランジ4と駆動軸側結合フランジ5により連結された耕耘爪軸10が回転する。該耕耘爪軸10には爪挿入ブラケット16が植設されており、該爪挿入ブラケット16に耕耘爪17が挿入固定されている。
【0012】
通常は爪駆動軸11と耕耘爪軸10とを外すことは少ないのであるが、近年はアップカット耕耘とダウンカット耕耘とを切り換える為に、耕耘爪軸10と耕耘爪17の全てをセットとして取り替えることがあり、また通常速度耕耘と高速速度耕耘とを切り換える為に、耕耘爪軸10と耕耘爪17の全てを交換するという必要性が出てきたのである。
【0013】
このように、耕耘爪軸10と耕耘爪17とをセットの状態で交換可能とした場合に、従来の結合フランジの構成では、オペレータ一人では交換出来ず、複数の補助者が必要となっていたのである。
即ち、重量のある耕耘爪軸10と耕耘爪17のセットを、左右の爪駆動軸11から突設した結合フランジの部分に合致させて、締結ボルトで固定する為には、該耕耘爪軸10と爪駆動軸11とを合致させる位置に、重量のある耕耘爪軸10を持ち上げる必要があるのである。
【0014】
本実施例は、従来の如く、耕耘爪軸10と耕耘爪17のセットを持ち上げて、空中に保持した爪駆動軸11の側のフランジに合わせるのではなくて、耕耘爪軸10と耕耘爪17のセットは、地上に配置したままで、この上に、ロータリ耕耘装置の爪駆動軸11とフランジの部分を下降させていくことにより、ロータリ耕耘装置の重量により、自動的に、耕耘爪軸10と爪駆動軸11とが合致して、結合フランジ同士が合致するように構成したものである。
【0015】
図2から図8に示す第1のロータリ耕耘装置の爪軸脱着構造の実施例について説明する。
この構成においては、ロータリ耕耘装置と共に上方から爪駆動軸11と駆動軸側結合フランジ5のセットを下降してくるのである。該上方から下降してくる駆動軸側結合フランジ5には、図5に示す如く係止切欠凹部21と、ロックピン2の嵌入孔40が穿設されている。
【0016】
そして、図5と図6に示す如く、該係止切欠凹部21に至る部分をガイド円弧凹部34とし、駆動軸側結合フランジ5のガイド円弧凹部34と逆の側にも、ガイド円弧凹部34と略同じ形状の円弧凹部35が穿設されている。これにより、該ガイド円弧凹部34の重量の減少分にマッチした重量を、円弧凹部35において獲得することが出来るのである。
また、駆動軸側結合フランジ5には、爪軸側結合フランジ4と駆動軸側結合フランジ5とを結合する為の締結ボルトの螺装孔36が4か所に穿設されている。14は回転側藁巻付き防止板であり、チェーンケース20の内側側面に固定した固定側藁巻付き防止板15の内径部分で回転して、藁の巻きつきを防止する。
【0017】
また、駆動軸側結合フランジ5と結合される、爪軸側結合フランジ4の側には、ロックピン2と突出係合ピン1が構成されている。図2に示す如く、ロータリ耕耘装置の側を上方から徐々に下降してくるのであるが、この際に、駆動軸側結合フランジ5の側は係止切欠凹部21の部分が下方に位置する方向に姿勢を直してから下降させるのである。逆に、耕耘爪軸10と爪軸側結合フランジ4の側は、突出係合ピン1の部分が上方に位置するように配置するのである。
【0018】
また、該爪駆動軸11と駆動軸側結合フランジ5の側を下降させる場合には、ロックピン2が爪軸側結合フランジ4から突出していたので、駆動軸側結合フランジ5と干渉することから、ロックピン2は後退させておく必要がある。このロックピン2を後退させる為に、解除レバー3を爪軸側結合フランジ4の側面から突出しないように、付勢バネ12に抗して押し戻すのである。
このように、解除レバー3により付勢バネ12に抗してロックピン2を押し戻した状態で、ロックピン2の摺動ガイド13に設けた、L状の係止溝37の奥の位置に、解除レバー3を係止するのである。このように、L時状の係止溝の奥の位置に解除レバー3を係合させることにより、ロックピン2は付勢バネ12に抗して、爪軸側結合フランジ4の端面から後方に後退しているのである。
【0019】
上記の如く、ロックピン2の先端が爪軸側結合フランジ4から引っ込んでいることにより、爪軸側結合フランジ4と駆動軸側結合フランジ5とは密着しながら、駆動軸側結合フランジ5を下降させることが出来るのである。
そして、図4の如く、係止切欠凹部21に突出係合ピン1が下から嵌入し、更にロータリ耕耘装置を下降させると、爪駆動軸11と、突出係合ピン1が嵌入した係止切欠凹部21の位置が偏心されているので、該爪軸側結合フランジ4は、突出係合ピン1を中心に回動し、爪軸側結合フランジ4と駆動軸側結合フランジ5との芯が合致するように爪軸側結合フランジ4の方が回転するのである。
【0020】
そして、爪駆動軸11の芯と、耕耘爪軸10の芯が近づき、ロックピン2から突出した解除レバー3の先端が、駆動軸側結合フランジ5の外周の切欠部37を通過し、最終的には、解除レバー3が解除カム38の部分に接当して押され、解除レバー3は摺動ガイド13のL型の係止溝39の最も深い位置から、強制的に外されて、付勢バネ12の力により、ロックピン2が突出する。
該解除レバー3が解除カム38に近づく状態で、ロックピン2の位置は嵌入孔40に合致する寸前の位置まで回動しているので、解除レバー3がL型の係止溝39から外れて、ロックピン2が付勢バネ12により突出可能な状態で、ロックピン2の位置に嵌入孔40が至ると、ロックピン2は自然に嵌入孔40に嵌入する。
【0021】
これにより、一方に突出係合ピン1と係止切欠凹部21の部分が係合しており、他方はロックピン2と嵌入孔40が嵌合しているので、爪軸側結合フランジ4と駆動軸側結合フランジ5の位置は、軸心を一致した状態となっている。
この状態で、駆動軸側結合フランジ5の螺装孔36と、爪軸側結合フランジ4のボルト孔49が、4位置共に一致しているので、この部分に締結ボルト18を挿入して、爪軸側結合フランジ4と駆動軸側結合フランジ5とを確実に固定することができる。
【0022】
逆に耕耘爪軸10を爪駆動軸11から外す場合には、先ず締結ボルト18を全て締結状態から外して、前記した解除レバー3を、L型の係止溝39の部分の奥に係合するまで引っ込めて、ロータリ耕耘装置を持ち上げることにより、爪軸側結合フランジ4と駆動軸側結合フランジ5との間が、突出係合ピン1と係止切欠凹部21の係止部分を中心に回動して、突出係合ピン1と嵌入孔40との間の嵌合も外れ、最終的には、耕耘爪軸10が置き去りにされた状態で、ロータリ耕耘装置が上昇するのである。
【0023】
図9はテーパ状でかつ楔状に構成した凸部よりなる凸状嵌合部Aと、同形の凹部により構成した凹状嵌合部Bを具備したロータリ耕耘装置の爪軸脱着構造の俯瞰図、図10は凸状嵌合部Aと凹状嵌合部Bにより構成した結合状態を示す正面図、図11は爪駆動軸11の側の駆動軸側結合フランジ6と凸状嵌合部Aの構成を示す側面図、図12は耕耘爪軸10の側の爪軸側結合フランジ7と凹状嵌合部Bの形状を示す側面図、図13は耕耘爪軸10の側の爪軸側結合フランジ7と凹状嵌合部Bを示す側面図、図14は同じく爪軸側結合フランジ7と、凹状嵌合部Bのテーパ溝22を示す前面図、図15は爪駆動軸11の側の駆動軸側結合フランジ6と凸状嵌合部Aと、ピン嵌入孔25・26の位置を示す図面、図16は爪駆動軸11と駆動軸側結合フランジ6の前面断面図である。
【0024】
次に図9から図16において、ロータリ耕耘装置の爪軸脱着構造を説明する。
該構成においては、爪駆動軸11の側の駆動軸側結合フランジ6に、凸状嵌合部Aが構成され、耕耘爪軸10の側の爪軸側結合フランジ7に、凹状嵌合部Bが構成されている。凸状嵌合部Aも凹状嵌合部Bも楔状であるが、一方が凸部で他方が凹部であり、両者は雄雌がピッタリと嵌合可能に構成している。
【0025】
更に、凸状嵌合部Aと凹状嵌合部Bとは、全体構成が楔状に構成されているだけではなくて、凸状嵌合部Aと凹状嵌合部Bの端部がテーパ状部23・22に構成されている。このテーパ状部23・22も、凹部と凸部でピッタリと嵌合すべく構成している。
また、駆動軸側結合フランジ6の側の凸状嵌合部Aにピン嵌入孔25・26が設けられており、爪軸側結合フランジ7の側には、ロックピン8・9が設けられている。
【0026】
該ピン嵌入孔25と26は図15に示すように、左右に偏心しており、該ピン嵌入孔26に嵌入するロックピン9が、ピン嵌入孔25の部分を通過する際に、先に嵌入してしまうことの無いように構成している。
このように、ピン嵌入孔25と26をずらして、ロックピン8と9をずらしたことにより、駆動軸側結合フランジ6と爪軸側結合フランジ7とが、軸心を合致した状態で初めて、ロックピン8・9がピン嵌入孔25・26に嵌入すべく構成しているのである。
【0027】
ロックピン8・9は、付勢バネ41・42により、常時、爪軸側結合フランジ7の側から駆動軸側結合フランジ6の側に突出する方向に付勢している。そしてロックピン8・9はスライド可能に支持し、付勢バネ41・42を保持するスライドブラケット29・30が、爪軸側結合フランジ7の耕耘爪軸10の側に固定されている。
そして、該スライドブラケット29・30に、方向決定ピン27・28が上を向いた状態と、下を向いた状態の2方向に位置決定可能な、位置決定切欠43・44が切りかかれている。該位置決定切欠43・44は上方に向いた切欠が方向決定ピン27・28の回転方向の180度回転した位置の2か所に開口されているのである。
【0028】
図9において、位置決定切欠43を構成する2つの切欠部、43aと43bが開示されている。
即ち、ロックピン8・9の先端は丸棒の先端を斜めに切断した形状としており、該斜めの部分を、凸状嵌合部Aが下降時に凸状嵌合部Aの先端に構成したテーパ状部24が押すことにより、ロックピン8・9は付勢バネ41・42に抗して、スライドブラケット29・30内を後退すべく構成しているのである。
【0029】
しかし、方向決定ピン27・28が逆の切欠部43bの位置に嵌入されている場合には、該傾斜面が下方に向いているので、上方から駆動軸側結合フランジ6を下降しても、該ロックピン8・9の上面に接当するので、ロックピン8・9は下降できないのである。
【0030】
故に、耕耘爪軸10をロータリ耕耘装置に装着する場合には、方向決定ピン27を位置決定切欠43・44の切欠部43aに嵌入しておき、逆に耕耘爪軸10をロータリ耕耘装置から外す場合には、方向決定ピン27を位置決定切欠43の切欠部43bの方向に嵌合させておくのである。
【0031】
ロックピン9と方向決定ピン28とスライドブラケット30の位置決定切欠44との関係も、上下の向きに相違はあるが、同様な構成としている。
また、駆動軸側結合フランジ6と爪軸側結合フランジ7の構成は、左と右は対称に構成されているので、左右も同じである。
【0032】
また、凸状嵌合部Aと凹状嵌合部Bとが食い込んだ状態から、耕耘爪軸10と爪駆動軸11とを外す場合には、方向決定ピン27・28の向きを変えて、ロータリ耕耘装置を持ち上げただけでは、食い込んだ状態の凸状嵌合部Aと凹状嵌合部Bとが離間しないのである。
このような場合の為に、爪軸側結合フランジ7の側で、凹状嵌合部Bの下面に雌螺子体31を溶接固定して、該雌螺子体31に押ボルト32を螺装し、押ボルト32の先端を凸状嵌合部Aに当てることにより、強制的に離間を開始させるように構成している。
【0033】
図17は上下のピン嵌入孔50・51を中心線上に直線的に配置した構成の駆動軸側結合フランジ6を示す側面図、図18はロックピン52を角ピンとした構成を示す斜視図である。
図17・図18において、ピン嵌入孔25・26を左右に偏心配置した構成の改善案を図示している。即ち、該構成においては、駆動軸側結合フランジ6に対して、ピン嵌入孔50・51を軸心を通過する1直線上に配置している。
このように、1直線上にピン嵌入孔50・51を配置した場合には、上下のロックピンの内の、下方のロックピンが先に上方のピン嵌入孔50に嵌入してしまい、それ以上凸状嵌合部Aが凹状嵌合部B内を下降しなくなる恐れがあったのである。
【0034】
図17・図18においては、ピン嵌入孔50・51の中の下方のピン嵌入孔51を角孔とし、上下のロックピンの中の下方のロックピン52を角ピンに構成している。このようにロックピン52を角ピンとすることにより、丸孔に構成されたピン嵌入孔50の部分を角ピンのロックピン52が通過しても、該ロックピン52は丸孔であるピン嵌入孔50には嵌入できないので、そのまま通過してしまうのである。当然のことながら、上部のロックピン8は前記の如く丸ピンに構成しておくのである。
【0035】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するものである。
請求項1の如く、ロータリ耕耘装置を油圧機構により上下することにより、ロータリ耕耘装置の耕耘爪軸10の脱着を機械的に行うことが出来るようにした爪軸脱着構造であって、該耕耘爪軸10の左右両側に爪軸側結合フランジ4・4を配置し、該左右の爪軸側結合フランジ4・4の同じ位置から左右対称方向に突出係合ピン1を突設し、該突出係合ピン1を突設した爪軸側結合フランジ4の、耕耘爪軸10の軸心に対して反対側の位置には、左右の爪軸側結合フランジ4の同じ位置に出入り可能なロックピン2を突設し、爪駆動軸11の側の、爪軸側結合フランジ4と対向する位置に駆動軸側結合フランジ5を配置し、該駆動軸側結合フランジ5には、前記突出係合ピン1が係合する係止切欠凹部21と、前記ロックピン2の対応する位置の嵌入孔40を設け、ロータリ耕耘装置の下降と共に、前記突出係合ピン1と係止切欠凹部21が係合して、次に該突出係合ピン1と係止切欠凹部21の係合部を中心に徐々に爪軸側結合フランジ4と駆動軸側結合フランジ5の軸心が合致すべく回動し、該ロックピン2が爪軸側結合フランジ4から駆動軸側結合フランジ5の側に自動的に突出されて、耕耘爪軸10と爪駆動軸11が固定されるように構成したので、簡単にオペレータが一人で、耕耘爪軸10の脱着が出来るのである。
【0036】
請求項2の如く、出入り可能なロックピン2には、付勢バネ12と解除レバー3を組み込み、ロックピン2を後退した状態で、解除レバー3を係止するL状の係止溝37をロックピン2の摺動ガイド13に設け、該L状の係止溝37の奥の位置に解除レバー3を係止し、駆動軸側結合フランジ5と爪軸側結合フランジ4の芯が近づくと、ロックピン2から突出した解除レバー3の先端が、接当して解除される解除カム38を駆動軸側結合フランジ5に構成したので、オペレータは解除レバー3を解除側に係止した状態で、耕耘爪軸10の上からロータリ耕耘装置を下降させることにより、自動的に爪駆動軸11の側の駆動軸側結合フランジ5と、耕耘爪軸10の側の爪軸側結合フランジ4とが突出係合ピン1とロックピン2により結合されて、軸心が一致されるので、簡単にオペレータが一人で、耕耘爪軸10の脱着が出来るのである。
【0037】
請求項3の如く、駆動軸側結合フランジ5には、爪軸側結合フランジ4と駆動軸側結合フランジ5とを結合する為の締結ボルトの螺装孔36が複数か所に穿設されているので、駆動軸側結合フランジ5の螺装孔36と、爪軸側結合フランジ4のボルト孔49が、複数位置共に一致しているので、この部分に締結ボルト18を挿入して、爪軸側結合フランジ4と駆動軸側結合フランジ5とを確実に固定することができる。
【0038】
請求項4の如く、係止切欠凹部21に至る部分をガイド円弧凹部34として設けたので、ガイド円弧凹部34により係止切欠凹部21へ突出係合ピン1を自動的に案内することが出来るのである。
【0039】
請求項5の如く、駆動軸側結合フランジ5のガイド円弧凹部34と逆の側にも、ガイド円弧凹部34と略同じ形状の円弧凹部35を構成したので、これにより、該ガイド円弧凹部34の重量の減少分にマッチした重量を、円弧凹部35において獲得することが出来るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ロータリ耕耘装置の爪軸脱着構造を具備したロータリ耕耘装置の正面図。
【図2】 突出係合ピン1とロックピン2と解除レバー3により構成したロータリ耕耘装置の爪軸脱着構造を示す俯瞰図。
【図3】 同じく他の構成の結合状態の前面断面図。
【図4】 図2の構成の結合作業中の状態を示す側面図。
【図5】 爪駆動軸11の側の駆動軸側結合フランジ5の側面図。
【図6】 同じく爪駆動軸11の側の駆動軸側結合フランジ5の平面断面図。
【図7】 図2の構成の耕耘爪軸10の側の爪軸側結合フランジ4の平面図。
【図8】 同じく耕耘爪軸10の側の爪軸側結合フランジ4の後面図。
【図9】 テーパ状でかつ楔状に構成した凸部よりなる凸状嵌合部Aと、同形の凹部により構成した凹状嵌合部Bを具備したロータリ耕耘装置の爪軸脱着構造の俯瞰図。
【図10】 凸状嵌合部Aと凹状嵌合部Bにより構成した結合状態を示す正面図。
【図11】 爪駆動軸11の側の駆動軸側結合フランジ6と凸状嵌合部Aの構成を示す側面図。
【図12】 耕耘爪軸10の側の爪軸側結合フランジ7と凹状嵌合部Bの形状を示す側面図。
【図13】 耕耘爪軸10の側の爪軸側結合フランジ7と凹状嵌合部Bを示す側面図。
【図14】 同じく爪軸側結合フランジ7と、凹状嵌合部Bのテーパ溝22を示す前面図。
【図15】 爪駆動軸11の側の駆動軸側結合フランジ6と凸状嵌合部Aと、ピン嵌入孔25・26の位置を示す図面。
【図16】 爪駆動軸11と駆動軸側結合フランジ6の前面断面図。
【図17】 上下のピン嵌入孔50・51を中心線上に直線的に配置した構成の駆動軸側結合フランジ6を示す側面図。
【図18】 ロックピン52を角ピンとした構成を示す斜視図。
【符号の説明】
A 凸状嵌合部
B 凹状嵌合部
1 突出係合ピン
2 ロックピン
3 解除レバー
4 爪軸側結合フランジ
5 駆動軸側結合フランジ
6 駆動軸側結合フランジ
7 爪軸側結合フランジ
8,9 ロックピン
10 耕耘爪軸
11 爪駆動軸[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is configured so that it can be easily performed when exchanging the claws together with the pawl shafts in a rotary tiller that is attached to the rear portion of the agricultural tractor and performs the tilling work.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, various techniques are known for a mechanism for easily attaching and detaching the claw shaft of a rotary tiller.
For example, JP-B-64-8961, JP-B-55-39924, JP-B-53-52808, JP-B-55-152911, JP-B-53-103801, JP-B-55-51121 This is the technique described in Japanese Patent Publication No. 55-14081.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the prior art, it is necessary for the operator to lift the claw shaft, and the assistant must fix the claw shaft to the rotary tiller with a bolt. The operator can easily remove the claw shaft by himself / herself. I couldn't do it.
The present invention is configured so that the pawl shaft can be attached and detached mechanically by moving the rotary tiller up and down with a hydraulic mechanism while the operator is sitting on the seat of the agricultural tractor.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
The problems to be solved by the present invention are as described above. Next, means for solving the problems will be described.
In
[0005]
In
[0006]
According to a third aspect of the present invention, in the claw shaft detaching structure of the rotary tiller according to the first aspect, the drive shaft
[0007]
According to a fourth aspect of the present invention, in the claw shaft attaching / detaching structure of the rotary tiller according to the first aspect, a portion reaching the locking notch
[0008]
In a fifth aspect of the present invention, in the claw shaft attachment / detachment structure of the rotary tiller according to the fourth aspect, an arc recess having substantially the same shape as the
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described.
FIG. 1 is a front view of a rotary tiller having a claw shaft attaching / detaching structure of a rotary tiller, and FIG. 2 shows a claw shaft attaching / detaching structure of a rotary tiller constituted by a projecting
[0010]
In FIG. 1, a rotary tiller provided with a claw shaft detaching structure of a rotary tiller will be described.
A PTO shaft protrudes from the rear part of the transmission case of the agricultural tractor, and the PTO is connected to a
[0011]
The chain is transmitted to a
[0012]
Usually, the
[0013]
Thus, when the
That is, in order to match a heavy set of the
[0014]
In this embodiment, instead of lifting the set of the
[0015]
An embodiment of the claw shaft detaching structure of the first rotary tiller shown in FIGS. 2 to 8 will be described.
In this configuration, the set of the
[0016]
As shown in FIGS. 5 and 6, the portion reaching the locking
The drive shaft
[0017]
A
[0018]
Further, when the
In this way, in a state where the
[0019]
As described above, when the tip of the
Then, as shown in FIG. 4, when the protruding
[0020]
Then, the core of the
With the
[0021]
As a result, the projecting
In this state, the
[0022]
On the contrary, when the tilling
[0023]
FIG. 9 is an overhead view of a claw shaft attaching / detaching structure of a rotary tiller having a convex fitting portion A composed of a convex portion having a tapered shape and a wedge shape and a concave fitting portion B constituted by a concave portion of the same shape. 10 is a front view showing a coupling state constituted by the convex fitting portion A and the concave fitting portion B, and FIG. 11 shows the configuration of the driving shaft
[0024]
Next, with reference to FIG. 9 to FIG. 16, the claw shaft detaching structure of the rotary tiller will be described.
In this configuration, a convex fitting portion A is formed on the driving shaft
[0025]
Further, the convex fitting portion A and the concave fitting portion B are not only configured in a wedge shape as a whole, but the end portions of the convex fitting portion A and the concave fitting portion B are tapered portions. 23.22. The
Further, pin
[0026]
As shown in FIG. 15, the pin insertion holes 25 and 26 are eccentric to the left and right, and when the
Thus, by shifting the pin insertion holes 25 and 26 and shifting the lock pins 8 and 9, the drive shaft
[0027]
The lock pins 8 and 9 are always urged by the urging springs 41 and 42 in a direction protruding from the claw shaft
The
[0028]
In FIG. 9, two
That is, the tips of the lock pins 8 and 9 have a shape obtained by obliquely cutting the tip of a round bar, and the inclined portion is a taper formed at the tip of the convex fitting portion A when the convex fitting portion A descends. The lock pins 8 and 9 are configured to retreat in the
[0029]
However, when the
[0030]
Therefore, when mounting the tilling
[0031]
The relationship between the
Further, since the drive shaft
[0032]
Further, when removing the tilling
For such a case, the
[0033]
17 is a side view showing the drive shaft
17 and 18, an improvement plan for a configuration in which the pin insertion holes 25 and 26 are arranged eccentrically on the left and right is illustrated. That is, in this configuration, the pin insertion holes 50 and 51 are arranged on a straight line passing through the shaft center with respect to the drive shaft
As described above, when the pin insertion holes 50 and 51 are arranged on one straight line, the lower lock pin of the upper and lower lock pins is first inserted into the upper
[0034]
17 and 18, the lower
[0035]
【The invention's effect】
Since the present invention is configured as described above, the following effects can be obtained.
According to a first aspect of the present invention, there is provided a claw shaft attaching / detaching structure in which the rotary tilling device can be mechanically attached and detached by moving the rotary tilling device up and down by a hydraulic mechanism. Claw shaft
[0036]
According to the second aspect of the present invention, the urging
[0037]
According to the third aspect of the present invention, the drive shaft
[0038]
Since the portion reaching the locking
[0039]
According to the fifth aspect of the present invention, an
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of a rotary tiller having a claw shaft attaching / detaching structure of the rotary tiller.
FIG. 2 is an overhead view showing a claw shaft attaching / detaching structure of a rotary tiller constituted by a projecting
FIG. 3 is a front cross-sectional view of a combined state of another configuration.
4 is a side view showing a state during the joining operation of the configuration of FIG. 2; FIG.
FIG. 5 is a side view of the drive shaft
FIG. 6 is a plan sectional view of the drive shaft
7 is a plan view of the claw shaft
FIG. 8 is a rear view of the claw shaft
FIG. 9 is an overhead view of a claw shaft attaching / detaching structure of a rotary tiller including a convex fitting portion A composed of convex portions that are tapered and wedge-shaped, and a concave fitting portion B that is configured by a concave portion of the same shape.
FIG. 10 is a front view showing a coupling state constituted by a convex fitting portion A and a concave fitting portion B.
11 is a side view showing a configuration of a drive shaft
12 is a side view showing the shape of the nail shaft
FIG. 13 is a side view showing the claw shaft
14 is a front view showing the claw shaft
15 is a view showing the positions of the drive shaft
16 is a front cross-sectional view of the
FIG. 17 is a side view showing the drive shaft
FIG. 18 is a perspective view showing a configuration in which the
[Explanation of symbols]
A Convex fitting part B Concave
Claims (5)
該耕耘爪軸10の左右両側に爪軸側結合フランジ4・4を配置し、該左右の爪軸側結合フランジ4・4の同じ位置から左右対称方向に突出係合ピン1を突設し、
該突出係合ピン1を突設した爪軸側結合フランジ4の、耕耘爪軸10の軸心に対して反対側の位置には、左右の爪軸側結合フランジ4の同じ位置に出入り可能なロックピン2を突設し、
爪駆動軸11の側の、爪軸側結合フランジ4と対向する位置に駆動軸側結合フランジ5を配置し、該駆動軸側結合フランジ5には、前記突出係合ピン1が係合する係止切欠凹部21と、前記ロックピン2の対応する位置の嵌入孔40を設け、
ロータリ耕耘装置の下降と共に、前記突出係合ピン1と係止切欠凹部21が係合して、次に該突出係合ピン1と係止切欠凹部21の係合部を中心に徐々に爪軸側結合フランジ4と駆動軸側結合フランジ5の軸心が合致すべく回動し、
前記ロックピン2が爪軸側結合フランジ4から駆動軸側結合フランジ5の側に自動的に突出されて、耕耘爪軸10と爪駆動軸11が固定されることを特徴とするロータリ耕耘装置の爪軸脱着構造。A claw shaft detachment structure in which the cultivating claw shaft 10 of the rotary cultivating device can be mechanically detached by moving the rotary cultivating device up and down with a hydraulic mechanism,
Claw shaft side coupling flanges 4 and 4 are arranged on both the left and right sides of the tilling claw shaft 10, and projecting engagement pins 1 project from the same position of the left and right claw shaft side coupling flanges 4 and 4 in the left-right symmetric direction,
The claw shaft side coupling flange 4 provided with the projecting engagement pin 1 can be moved in and out of the same position of the left and right claw shaft side coupling flanges 4 at a position opposite to the axis of the tilling claw shaft 10. Lock pin 2 is projected,
A drive shaft side coupling flange 5 is disposed at a position facing the claw shaft side coupling flange 4 on the claw drive shaft 11 side, and the projecting engagement pin 1 is engaged with the drive shaft side coupling flange 5. A notch recess 21 and a fitting hole 40 at a corresponding position of the lock pin 2 are provided,
As the rotary plowing device descends, the protruding engaging pin 1 and the locking notch recess 21 engage with each other, and then the claw shaft gradually moves around the engaging portion of the protruding engaging pin 1 and the locking notch recess 21. The side coupling flange 4 and the drive shaft side coupling flange 5 are rotated so that the shaft centers thereof coincide with each other,
The rotary pinning device is characterized in that the lock pin 2 is automatically projected from the claw shaft side coupling flange 4 to the drive shaft side coupling flange 5 to fix the tilling claw shaft 10 and the claw drive shaft 11. Nail shaft attachment / detachment structure.
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