JP3661252B2

JP3661252B2 - Printer device

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Publication number: JP3661252B2
Application number: JP31143495A
Authority: JP
Inventors: 隆昭村上; 公一朗木島
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1995-11-29
Filing date: 1995-11-29
Publication date: 2005-06-15
Anticipated expiration: 2015-11-29
Also published as: JPH09150519A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録液が導入される圧力室と上記圧力室に連通するノズルを有するプリントヘッドを備えたプリンタ装置に関する。詳しくは、プリンタ装置を構成する部材を接着する際、被接着物に接着剤層の厚さよりも低い高さの凸部を設けることにより接着剤層と被接着物間の密着度を向上させて、信頼性が高く、製造歩留まりも良好とされるプリンタ装置に係わるものである。
【０００２】
【従来の技術】
近年、特にオフィス等においてデスクトップパブリッシングと称されるコンピュータを使用した文書作成が盛んに行われるようになってきており、最近では文字や図形だけでなく、写真様のカラーの自然画像を文字，図形とともに出力するといった要求も増加してきている。そして、これに伴い、高品位な自然画像をプリントすることが要求され、中間調の再現が重要となってきている。
【０００３】
また、印刷信号に応じて印刷時に必要な時だけインク液滴をノズルより吐出して紙，フィルム等の印刷媒体に印刷する、いわゆるオンデマンド型のプリンタ装置は、小型化，低コスト化が可能なため、近年急速に普及しつつある。
【０００４】
このようにインク液滴を吐出する方法としては、様々な方法が提案されているが、ピエゾ素子を用いる方法または発熱素子を用いる方法が一般的である。前者はピエゾ素子の変形によりインクに圧力を加えて吐出させる方法である。後者は、発熱素子によりインクを加熱沸騰させて発生する泡の圧力でインクを吐出させる方法である。
【０００５】
そして、上記のような中間調を上述のインク液滴を吐出するオンデマンド型のプリンタ装置で再現する方法としては、様々な方法が提案されている。すなわち、第１の方法としてはピエゾ素子或いは発熱素子に与える電圧パルスの電圧やパルス幅を変化させて吐出する液滴サイズを制御し、印刷ドットの径を可変として階調を表現するものが挙げられる。
【０００６】
しかしながらこの方法によると、ピエゾ素子或いは発熱素子に与える電圧やパルス幅を下げすぎるとインクを吐出できなくなるため、最小液滴径に限界があり、表現可能な階調段数が少なく、特に低濃度の表現が困難であり、自然画像をプリントアウトするには不十分である。
【０００７】
また、第２の方法としては、ドット径は変化させずに１画素を例えば４×４のドットよりなるマトリクスで構成し、このマトリクス単位でいわゆるディザ法を用いて階調表現を行う方法が挙げられる。なお、この場合には１７階調の表現が可能である。
【０００８】
しかしながらこの方法で、例えば第１の方法と同じドット密度で印刷を行った場合、解像度は第１の方法の１／４であり、荒さが目立つため、自然画像をプリントアウトするには不十分である。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明者等は、希釈液とインクを混合しながら吐出することにより、吐出されるインク液滴の濃度を変化させ、印刷されるドットの濃度を制御することを可能にし、解像度の劣化を発生させることなく階調を表現し、自然画像をプリントアウトする方式のプリンタ装置を提案してきた。
【００１０】
このようなプリンタ装置のプリントヘッドとしては、図１６に模式的に示されるようなものが挙げられる。なお、ここでは希釈液にインクを混合しながら吐出する、いわゆるキャリアジェット方式のプリンタ装置の例について述べる。
【００１１】
すなわち、本体１２１に、希釈液が導入される第１の圧力室１２２とこれに連通される第１のノズル１２３、インクが導入される第２の圧力室１２４これに連通される第２のノズル１２５が、第１のノズル１２３と第２のノズル１２５の開口先端が隣接するようにして形成されている。
【００１２】
そして、このプリントヘッドにより印刷を行うには、先ず、第２の圧力室１２４に対し図示しない圧力印加手段により加圧を行い、所定の濃度のドットを形成できるだけの所定の量のインクを第２のノズル１２５から第１のノズル１２３に向けて滲み出させ、次いで第１の圧力室１２２に対し図示しない圧力印加手段により加圧を行い、第１のノズル１２３から出てきた希釈液とインクの混合を行って混合溶液とし、これを紙等の印刷媒体に向けて吐出し、被着させて印刷を行う。
【００１３】
ところで、このようなプリントヘッドは、通常、図１７に示されるように構成されている。すなわち、板状のベース部材１２６の一主面１２６ａに臨むようにして、図示しない第１の圧力室とこれに連通する第１のノズル１２３及び図示しない第２の圧力室とこれに連通する第２のノズル１２５を形成するための凹部１２７，１２８がそれぞれ形成されている。そして、この凹部形成面１２６ａ上に接着剤層１２９を介して振動板等の蓋部材１３０が配されている。従って、凹部１２７，１２８と蓋部材１３０により囲まれた空間により、第１の圧力室と第１のノズル１２３、第２の圧力室と第２のノズル１２５がそれぞれ形成されることとなる。
【００１４】
なお、上記接着剤層１２９は、ドライフィルムレジストにより形成されることが多く、このドライフィルムレジストとベース部材１２６及び蓋部材１３０間の接着は通常、熱ラミネートとホットプレス等を組み合わせた手段により行われる。
【００１５】
しかしながら、この熱ラミネートの条件が適正でない場合にはドライフィルムレジストとベース部材１２６及び蓋部材１３０間の接着が良好に行われないこととなる。
【００１６】
特に、図１７中太線部で示す第１のノズル１２３と第２のノズル１２５間の隔壁部１３１と接着剤層１２９間の接着が不十分であると、印刷待機時に第１のノズル１２３内の希釈液と第２のノズル１２５内のインクが隔壁部１３１における間隙部を伝うようにして混合部以外の箇所で混合されてしまう可能性があり、印刷時の濃度制御精度の低下を引き起こし、プリント不良の要因となる。また、このような製造不良品のプリントヘッドが製造されてしまうと、製造歩留まりの低下を引き起こし、生産性の低下の要因となる。
【００１７】
なお、従来より使用されているインクのみのインク液滴を吐出するプリンタ装置のプリントヘッドも上述のプリントヘッドと略同様にして製造されるため、ベース部材と蓋部材の接着が不良となる可能性がある。このように接着が不良となると、圧力室やノズルの密閉性が良好でなく、インクを吐出させるために圧力室に加圧を行った場合に、圧力逃げや圧力室からの液漏れ等が生じ、プリント不良の要因となる。さらに、製造歩留まりの低下を引き起こし、生産性の低下の要因となる。
【００１８】
そこで本発明は、従来の実状に鑑みて提案されたものであり、接着剤層と被接着物間の接着が十分に行われ、プリント不良等が発生し難く信頼性が高く、製造歩留まりも良好で生産性も良好なプリンタ装置を提供することを目的とする。
【００１９】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために本発明者等は鋭意検討した結果、プリンタ装置において、被接着物の例えば圧力室やノズル等の密閉性が要求される部分の周囲に対応する位置に、高さが接着剤層の厚さよりも低く、且つ、接着時に上記接着剤層内に埋設される凸部を形成するようにすれば、接着剤層と被接着物間の接着を十分とし、プリント不良等が発生し難く信頼性が高く、製造歩留まりも良好で生産性も良好なプリンタ装置を得ることが可能であることを見い出した。
【００２０】
なお、プリンタ装置としては、上述のようにプリントヘッドのみにより構成されるものの他、プリントヘッドのノズル開口面側に、ノズルと連通する貫通孔である吐出口を有するオリフィスプレートを配するものや、ノズルを有するオリフィスプレートとベース部材により構成されるものも挙げられる。
【００２１】
このようなプリンタ装置においては、オリフィスプレートとプリントヘッド或いはベース部材間をドライフィルムレジスト等の接着剤層により接着しており、オリフィスプレートの吐出口或いはノズル近傍の密閉性が要求されている。従って、このようなプリンタ装置においても、被接着物の例えば吐出口或いはノズル等の密閉性が要求される部分の周囲に対応する位置に、高さが接着剤層の厚さよりも低く、且つ、接着時に上記接着剤層内に埋設される凸部を形成するようにすれば、接着剤層と被接着物間の接着を十分とすることが可能であると思われる。
【００２２】
すなわち本発明は、記録液が導入される圧力室と上記圧力室に連通するノズルとを形成する凹部が一主面に臨んで少なくとも１つ形成されているベース部材の上記凹部形成面側に、接着剤層を介して蓋部材が配されてなり、上記凹部と蓋部材によって囲まれた空間が圧力室とノズルとされるプリントヘッドを有するプリンタ装置のベース部材或いは蓋部材の少なくとも一方の対向面側の上記凹部の周辺部に対応する位置の少なくとも一部に、高さが接着剤層の厚さよりも低く、且つ、接着時に上記接着剤層内に埋設される凸部が形成されていることを特徴とするものである。
【００２３】
また本発明は、ベース部材上に、記録液が導入される圧力室と当該圧力室に連通するノズルの組を形成する貫通部が少なくとも１つ形成されている接着剤層が配され、さらにその上に蓋部材が配されてなり、貫通部の上下をベース部材と蓋部材によって塞ぐことで形成される空間が圧力室とノズルとされるプリントヘッドを有するプリンタ装置のベース部材或いは蓋部材の少なくとも一方の対向面側の上記貫通部の周辺部に対応する位置の少なくとも一部に、高さが接着剤層の厚さよりも低く、且つ、接着時に上記接着剤層内に埋設される凸部が形成されていることを特徴とするものである。
【００２４】
さらに本発明は、記録液が導入される圧力室と上記圧力室に連通するノズルとの組を少なくとも１つ有するプリントヘッドのノズル開口面側に、各ノズルに対応する位置に当該ノズルに連通する吐出口を有するオリフィスプレートが接着剤層を介して配されてなるプリンタ装置のプリントヘッド或いはオリフィスプレートの少なくとも一方の対向面側の上記吐出口の周囲に対応する位置に、高さが接着剤層の厚さよりも低く、且つ、接着時に上記接着剤層内に埋設される凸部が形成されていることを特徴とするものである。
【００２５】
さらにまた本発明は、ベース部材上に、記録液が導入される圧力室を形成する貫通部を少なくとも１つ有する接着剤層が配され、さらにその上に貫通部に対応する位置にノズルを有するオリフィスプレートが配されてなり、貫通部の上下をベース部材とオリフィスプレートで塞ぐことで形成される空間が圧力室とされるプリントヘッドを有するプリンタ装置のベース部材或いはオリフィスプレートの少なくとも一方の対向面側の上記貫通部の周辺部に対応する位置の少なくとも一部に、高さが接着剤層の厚さよりも低く、且つ、接着時に上記接着剤層内に埋設される凸部が形成されていることを特徴とするものである。
【００２６】
なお、これら本発明のプリンタ装置においては、吐出媒体が導入される第１の圧力室と上記第１の圧力室に連通する第１のノズルと、定量媒体が導入される第２の圧力室と上記第２の圧力室に連通する第２のノズルとのノズル組を少なくとも１組有し、隣接する凹部或いは貫通部間に対応する位置、若しくは第１のノズル及び第２のノズルにそれぞれ対応する吐出口の少なくとも一方の周囲に対応する位置に上記凸部が形成されていても良い。
【００２７】
本発明のプリンタ装置においては、ベース部材或いは蓋部材の少なくとも一方の対向面の圧力室及びノズルの周辺となる部分の少なくとも一部に接着剤層の厚さよりも低い高さの凸部が形成されていることから、ベース部材と蓋材を接着剤層を介して積層させた場合、この凸部形成部分においては、他の部分よりもベース部材と蓋部材間が強く加圧され、接着剤層とベース部材及び蓋部材間の密着度が高くなり、接着剤層とベース部材及び蓋部材の接着強度が良好となり、圧力室及びノズルが十分に密閉される。
【００２８】
また、本発明のプリンタ装置においては、プリントヘッド或いはオリフィスプレートの少なくとも一方の対向面の吐出口の周囲となる部分に接着剤層の厚さよりも低い高さの凸部が形成されていることから、オリフィスプレートとプリントヘッドを接着剤層を介して積層させた場合、この凸部形成部分においては、他の部分よりもオリフィスプレートとプリントヘッド間が強く加圧され、接着剤層とオリフィスプレート及びプリントヘッド間の密着度が高くなり、接着剤層とオリフィスプレート及びプリントヘッドの接着強度が良好となり、吐出口が十分に密閉される。
【００２９】
さらに、本発明のプリンタ装置においては、ベース部材の上に圧力室を形成する貫通部を有する接着剤層を配し、さらにその上にノズルを有するオリフィスプレートが配される場合にも、ベース部材或いはオリフィスプレートの少なくとも一方の対向面側の上記貫通部の周辺部に対応する位置の少なくとも一部に接着剤層の厚さよりも低い高さの凸部が形成されていることから、この凸部形成部分においては、他の部分よりもベース部材とオリフィスプレート間が強く加圧され、接着剤層とベース部材及びオリフィスプレート間の密着度が高くなり、接着剤層とベース部材及びオリフィスプレートの接着強度が良好となり、圧力室が十分に密閉される。
【００３０】
なお、本発明のプリンタ装置が、吐出媒体が導入される第１の圧力室と上記第１の圧力室に連通する第１のノズルと、定量媒体が導入される第２の圧力室と上記第２の圧力室に連通する第２のノズルを有するものであり、隣接する凹部或いは貫通部間に対応する位置に上記凸部が形成されていれば、第１及び第２の圧力室間、第１及び第２のノズル間が十分に隔離される。
【００３１】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【００３２】
本発明のプリンタ装置が搭載された液体噴射記録装置は、図１に示すように、被印刷物であるプリント紙１が支持されるドラム２と、本発明のプリンタ装置を構成し、上記プリント紙１に記録を行うプリントヘッド部３により主に構成されるものである。
【００３３】
このとき、上記プリント紙１は、ドラム２の軸方向に平行に設けられた紙圧着ローラ４により、ドラム２に圧着保持されている。また、上記ドラム２の外周近傍には、送りネジ５がドラム２の軸方向に平行に設けられている。そして、この送りネジ５には、プリントヘッド部３が保持されている。すなわち、かかるプリントヘッド部３は、送りネジ５の回転によって、図中矢印Ｍで示すようにドラム２の軸方向に移動するようになっている。
【００３４】
一方、ドラム２は、プーリ６、ベルト７、プーリ８を介してモータ９により図中矢印ｍで示すように回転駆動される。さらに、送りネジ５及びモータ９の回転とプリントヘッド部３は、ヘッドドライブ，ヘッド送り制御，ドラム回転制御１０により印画データ及び制御信号１１に基づいて駆動制御される。
【００３５】
上記の構成においては、プリントヘッド部３が移動して１行分の印字を行うと、ドラム２を１行分だけ回転させて次の印字を行う。ヘッド３が移動し、印画する場合は、一方向の場合と往復方向の場合とがある。
【００３６】
このような液体噴射記録装置における印字及び制御系のブロック図を図２に示す。印字データなどの信号入力２１は、信号処理制御回路２２に入力され、この信号処理制御回路２２において印字順番に揃えられて、ドライバ２３を介してヘッド２４に送られる。印字順番は、ヘッド２４や印字部の構成で異なり、また印字データの入力順番との関係もあり、必要に応じてラインバッファメモリや１画面メモリなどのメモリ２５に一旦記録してから取り出す。ヘッド２４には、階調信号や吐出信号を入力する。
【００３７】
なお、マルチヘッドでノズル数が非常に多い場合には、ヘッド２４にＩＣを搭載してヘッド２４に接続する配線数を減らすようにする。また、信号処理制御回路２２には、補正２６が接続されており、γ補正、カラーの場合の色補正、各ヘッドのばらつき補正などを行う。補正２６には、予め決められた補正データをＲＯＭマップ形式で格納しておき、外部条件、例えばノズル番号、温度、入力信号などに応じて取り出すようにするのが一般的である。
【００３８】
信号処理制御回路２２は、ＣＰＵやＤＳＰ構成としてソフトウエアで処理することが一般的であり、処理された信号は各種制御モータ駆動その他２７に送られる。各種制御モータ駆動その他２７では、ドラム及び送りネジを回転駆動するモータの駆動、同期、ヘッドのクリーニング、プリント紙の供給、排出などの制御を行う。また、信号には、印字データ以外の操作部信号や外部制御信号が含まれることは言うまでもない。
【００３９】
次に、本例のプリンタ装置を構成するプリントヘッド部３の構成について示す。ただし、ここではプリントヘッド部３がインクと希釈液を混合吐出するいわゆるキャリアジェット方式のプリントヘッドにより構成されている例について述べる。上記プリントヘッドは、図３に示すように、インク及び希釈液を混合吐出させ、２つの圧力室を有する圧力室ユニット３１と、上記２つの圧力室に対応する第１のピエゾユニット３２及び第２のピエゾユニット３３により主に構成される。
【００４０】
上記圧力室ユニット３１は、上述のようにインク及び希釈液を混合吐出させるものであり、図４に拡大して示すように内部に例えば希釈液の吐出口とされる第１のノズル３４とこれに連通される第１の導入口３５と例えばインクの吐出口となる第２のノズル３６とこれに連通される第２の導入口３７とが略中央に形成される板状のオリフィスプレート３８と、図３に示すように圧力室側壁３９ａ，３９ｂ，３９ｃ，３９ｄ，３９ｅが隔壁となって形成されて例えば希釈液の流路となる第１の圧力室４０と例えばインクの流路となる第２の圧力室４１と、振動板４２により構成される。
【００４１】
そして、上記オリフィスプレート３８においては、図４に拡大して示すように、第１及び第２のノズル３４，３６の一端が印字面となる一主面３８ａに臨み、上記第１及び第２のノズル３４，３６に連通する第１及び第２の導入口３５，３７の一端が上記一主面３８ａに対向する一主面３８ｂに臨むようになされている。従って、第１の導入口３５と第１のノズル３４は全体としてオリフィスプレート３８を貫通し、第２の導入口３７と第２のノズル３６も全体としてオリフィスプレート３８を貫通することとなる。また、上記第１及び第２のノズル３４，３６は図４中θで示すこれらの開口方向間の角度が例えば４５°をなすように形成されている。
【００４２】
さらに、上記オリフィスプレート３８においては、図３中に示すように、第１及び第２のノズル３４，３６、第１及び第２の導入口３５，３７を挟むように例えば希釈液溜まりとなる断面略コ字状の第１の供給室４３と例えばインク溜まりとなる断面略コ字状の第２の供給室４４が、その開口部が印字面となる一主面３８ａに対向する一主面３８ｂに臨むようにして形成されている。
【００４３】
このとき、上記オリフィスプレート３８の一主面３８ｂ側には前述のように隔壁として圧力室側壁３９ａ，３９ｂ，３９ｃ，３９ｄ，３９ｅが積層形成されており、上記圧力室側壁３９ａ，３９ｂ，３９ｃ，３９ｄ，３９ｅの形成されていない部分により第１の供給室４３の開口部と第１の導入口３５の開口部をつなぎ、流路となる第１の圧力室４０が形成されるとともに、第２の供給室４４の開口部と第２の導入口３７の開口部をつなぎ、流路となる第２の圧力室４１が形成されることとなる。なお、このような圧力室側壁３９ａ，３９ｂ，３９ｃ，３９ｄ，３９ｅは、オリフィスプレート３８と振動板４２の接着剤層としても機能するドライフィルムレジストにより構成されている。この圧力室側壁３９ａ，３９ｂ，３９ｃ，３９ｄ，３９ｅは、エポキシ系のシート状接着剤により構成されていても良い。
【００４４】
さらに、上記圧力室側壁３９ａ，３９ｂ，３９ｃ，３９ｄ，３９ｅ上に振動板４２が積層形成され、上記第１及び第２の圧力室４０，４１が密閉されている。
【００４５】
そしてこのとき、本例のプリンタ装置のプリントヘッド部３においては、図４に示すように、オリフィスプレート３８の一主面３８ｂ側の第１の導入口３５と第２の導入口３７の間に接着剤層としても機能する側壁３９ｃの厚さよりも低い高さの、ここでは側壁３９ｃの厚さの半分の高さの凸部５３を設けるようにしている。
【００４６】
また、上記第１のピエゾユニット３２は、圧電材と導電材とを交互に積層した板状の第１の積層ピエゾ素子４５と、上記第１の積層ピエゾ素子４５の一方の端部を固定する第１の支持体４６と、上記第１の積層ピエゾ素子４５の固定された第１の支持体４６を圧力室ユニット３１に対して固定する第１のホルダー４７とにより構成される。一方の第２のピエゾユニット３３においても同様であり、第２の積層ピエゾ素子４８が第２の支持体４９にその一端が固定され、これらは第２のホルダー５０により圧力室ユニット３１に対して固定されている。
【００４７】
上記第１及び第２の積層ピエゾ素子４５，４８としては、圧電材と導電材を第１及び第２の圧力室４０，４１の長手方向に直交する方向に積層したもの、或いは長手方向に平行な方向に積層したもののどちらを使用しても良い。積層ピエゾ素子は電圧を加えられるとその積層方向に伸びる特性を有している。
【００４８】
このため、前者の積層ピエゾ素子は、電圧の印加により第１及び第２の圧力室４０，４１の長手方向に伸びる一方で、これと直交する方向には縮むこととなる。従って、この積層ピエゾ素子は、圧力室に圧力を付与しないようになる。このようなピエゾ素子をｄ₃₁モードと称する。
【００４９】
一方の後者の積層ピエゾ素子においては、電圧を加えると第１及び第２の圧力室４０，４１の長手方向と直交する方向に伸び、圧力室に圧力を付与するようになる。このようなピエゾ素子をｄ₃₃モードと称する。
【００５０】
そして、上記第１の積層ピエゾ素子４５は振動板４２を介して第１の圧力室４０に対向するように配されており、第２の積層ピエゾ素子４８も振動板４２を介して第２の圧力室４１に対向するように配されている。
【００５１】
従って、上記のような構成のプリントヘッド部３においては、例えば希釈液が、図示しない希釈液タンクから図示しない供給パイプや供給溝を通って第１の供給室４３に供給され、ここから図４に示すように第１の圧力室４０を通って第１の導入口３５に連通する第１のノズル３４に充填され、該希釈液５１により第１のノズル３４の先端部に第１のメニスカスＤ₁が形成される。
【００５２】
一方のインクにおいても同様であり、図示しないインクタンクから図示しない供給パイプや供給溝を通って第２の供給室４４に供給され、ここから図４に示すように第２の圧力室４１を通って第２の導入口３７に連通する第２のノズル３６に充填され、インク５２により第２のノズル３６の先端部に第２のメニスカスＤ₂が形成される。
【００５３】
このような構成の液体噴射記録装置により印刷を行う場合、例えば第１及び第２の積層ピエゾ素子４５，４８としていわゆるｄ₃₃モードの積層ピエゾ素子を使用している場合の駆動電圧の印加タイミングを図５に示す。
【００５４】
すなわち、図５（ａ）に示すように、印刷前の待機時、図中（Ａ）で示す時点において、予め第１の積層ピエゾ素子４５に例えば１０［Ｖ］を印加しておく。
【００５５】
そして、印刷時には、前述のヘッドドライブ，ヘッド送り制御，ドラム回転制御１０からの信号に基づいて、先ず第１のノズル３４への希釈液５１の引き込みを行うべく、図中（Ｂ）で示す時点で第１の積層ピエゾ素子４５の印加電圧を０［Ｖ］にする。これにより、第１の積層ピエゾ素子４５は縮小し第１の圧力室４０の体積が増加し内圧が負圧となり、希釈液５１は第１のノズル３４内に引き込まれる。
【００５６】
そしてこれと同時、または少し遅れて図５（ｂ）に示すように、第２のノズル３６からインク５２を押し出してしみ出させるべく、図中（Ｃ）で示す時点で第２の積層ピエゾ素子４８に駆動電圧、例えば１０［Ｖ］を１５０［μｓｅｃ］与え、第２の積層ピエゾ素子４８を長手方向に伸長させ、振動板４２を介して第２の圧力室４１に加圧し、第２のノズル３６に内圧を加える。すると、インク５２が第２のノズル３６の外から第１のノズル３４の開口付近までしみ出し定量が行われる。
【００５７】
その後、第２のノズル３６内にインク５２を引き込むべく、図中（Ｄ）で示す時点で第２のピエゾ素子４８の駆動電圧を０［Ｖ］に下げると、オリフィスプレート３８の一主面３８ａ上に残ったインクは、第２のノズル３６に引き込まれ、第２のメニスカスＤ₂ を形成する。なお、図５（ｂ）中Ｔで示し、図中（Ｃ）で示す時点と図中（Ｄ）で示す時点間で示されるインク定量パルス幅は可変である。
【００５８】
さらにこの状態で、第１のノズル３４に再充填されている希釈液５１を吐出するべく、図５（ａ）中に示すように、再充填の状態の図中（Ｅ）で示す時点から図中（Ｆ）で示す時点で第１の積層ピエゾ素子４５に駆動電圧として、例えば２０［Ｖ］を１００［μｓｅｃ］加え、振動板４２を介して第１の圧力室４０に加圧し、第１のノズル３４に内圧を加える。その結果、図中（Ｇ）で示す時点では上記第１のノズル３４内の内圧によって希釈液５１が押し出され、前述の定量されたインクは上記希釈液５１と一体となって所定濃度の液滴として吐出され、これが前述のプリント紙１に被着して印刷が行われる。
【００５９】
この後、第１のノズル３４に希釈液５１を引き込むべく、図中（Ｈ）で示す時点で第１の積層ピエゾ素子４５の電圧を１０［Ｖ］に下げると、第１の積層ピエゾ素子４５の縮小により第１の圧力室４０および第１のノズル３４の内圧は負圧となり、これにより希釈液５１は、第１のノズル３４内に引き込まれる。この後、第１の圧力室４０及び第１のノズル３４の内圧はやがて元に戻り、図中（Ｉ）及び（Ｊ）で示す時点においては、希釈液５１は毛細管現象により第１のノズル３４に再充填され、第１のメニスカスＤ₁ を形成する。
【００６０】
そして、図５（ａ），図５（ｂ）に示されるように、上記動作を例えば１［ｍｓｅｃ］の周期で繰り返すことで印刷がなされる。
【００６１】
一方、第１及び第２の積層ピエゾ素子４５，４８として、いわゆるｄ₃₁モードの積層ピエゾ素子を使用した場合の駆動電圧の印加タイミングは、図５に示したｄ₃₃モードの積層ピエゾ素子を使用した場合の駆動電圧の印加タイミングを反転させた図により示されることとなる。このｄ₃₁モードの積層ピエゾ素子は電圧の印加により第１及び第２の圧力室４０，４１の長手方向に直交する方向に縮むことから、前述のいわゆるｄ₃₃モードの積層ピエゾ素子を使用した場合と正反対の挙動を示すためである。
【００６２】
本例のプリンタ装置のプリントヘッド部においては、前述のように、オリフィスプレート３８の一主面３８ｂ側の第１の導入口３５と第２の導入口３７の間に接着剤層としても機能する側壁３９ｃの厚さの半分の高さの凸部５３を設けるようにしている。
【００６３】
このようなプリントヘッド部を製造する際には、オリフィスプレート３８或いは振動板４２の一方の対向面側にドライフィルムレジストを熱ラミネートし、その後、このドライフィルムレジストに対して露光、現像を行って所定形状の貫通部を形成して各側壁部を形成する。さらに、このドライフィルム上に、オリフィスプレート３８或いは振動板４２のうちの残った方を積層し、これらにホットプレス等を施し、オリフィスプレート３８と振動板４２をドライフィルムレジストよりなり、圧力室を形成する貫通部を形成する側壁３９ａ，３９ｂ，３９ｃ，３９ｄ，３９ｅを介して接着する。
【００６４】
従って、熱ラミネート或いはホットプレスの工程において、オリフィスプレート３８に設けられた凸部５３はドライフィルムレジスト内に埋設されることとなり、この凸部５３が形成されている部分においては、ホットプレスの工程において他の部分よりもベース部材である振動板４２とオリフィスプレート３８間が強く加圧され、ドライフィルムレジストよりなる側壁３９ａ，３９ｂ，３９ｃ，３９ｄ，３９ｅと振動板４２及びオリフィスプレート３８間の密着度が高くなり、側壁３９ａ，３９ｂ，３９ｃ，３９ｄ，３９ｅと振動板４２及びオリフィスプレート３８の接着強度が良好となり、第１及び第２の圧力室４０，４１が十分に密閉されるとともに、これらの間が十分に隔離される。
【００６５】
すなわち、このような本例のプリンタ装置においては、印刷待機時に第１の圧力室４０内の希釈液５１と第２の圧力室４１内のインク５２が混合されてしまうといった不都合はなく、プリント不良が発生し難い。また、製造不良品が製造され難くなることから、製造歩留まりの低下が起こり難く、生産性が良好となる。
【００６６】
なお、上述の例においては、オリフィスプレート３８に凸部５３を形成する例について述べたが、この凸部５３は振動板４２に設けても良く、さらにはオリフィスプレート３８と振動板４２の両方に設けるようにしても良い。ただし、オリフィスプレート３８と振動板４２の両方に設ける場合においては、これらが接触しないように形成位置及び高さを十分考慮する必要がある。
【００６７】
本例のプリンタ装置のプリントヘッド部としては、上述のようなものの他、希釈液の吐出手段及びインクの定量手段として発熱素子を使用したものが挙げられる。
【００６８】
すなわち、図６に拡大して示すように、ベース部材６１の一主面６１ａ側に、所定の位置に第１及び第２の圧力室に対応する形状の貫通部６２，６３を有する接着剤層６４を介して第１及び第２のノズル６５，６６を有するオリフィスプレート６７を積層したものが挙げられる。そしてこのとき、第１の圧力室を形成する貫通部６２の開口部と第１のノズル６５の開口部が一致するようになされ、第２の圧力室を形成する貫通部６３と第２のノズル６６の開口部が一致するようになされ、第１の圧力室と第１のノズル６５が連通し、第２の圧力室と第２のノズル６６が連通するようになされている。
【００６９】
さらに、ベース部材６１の一主面６１ａ側には第１の圧力室を形成する貫通部６２内に位置する発熱素子６８と第２の圧力室を形成する貫通部６３内に位置する発熱素子６９が形成されている。
【００７０】
そして、本例のプリントヘッド部においても、オリフィスプレート６７の対向面となる一主面６７ａの第１の圧力室と第２の圧力室を形成する第１及び第２の貫通部６２，６３の間に対応する位置に接着剤層６４の厚さよりも低い高さの凸部７０が形成されて、接着剤層６４の一部である側壁部６４ａ内部に埋設されている。
【００７１】
すなわち、本例のプリントヘッド部においても前述のプリントヘッド部と同様に、第１及び第２の圧力室が十分に密閉されるとともに、これらの間が十分に隔離され、プリント不良が発生し難い。また、製造不良品が製造され難くなることから、製造歩留まりの低下が起こり難く、生産性が良好となる。
【００７２】
なお、上述の例においては、オリフィスプレート６７に凸部７０を形成する例について述べたが、この凸部７０はベース部材６１に設けても良く、さらにはオリフィスプレート６７とベース部材６１の両方に設けるようにしても良い。ただし、オリフィスプレート６７とベース部材６１の両方に設ける場合においては、これらが接触しないように形成位置及び高さを十分考慮する必要がある。
【００７３】
また、本例のプリンタ装置のプリントヘッド部としては、オリフィスプレートを有することのないタイプで希釈液とインクを混合するタイプのものを使用しても良い。
【００７４】
すなわち、図７に示すように、紙面奥側に形成される図示しない第１の圧力室とこれに連通される第１のノズル７２を形成するための凹部７３と、紙面奥側に形成される図示しない第２の圧力室とこれに連通される第２のノズル７４を形成するための凹部７５が一主面７１ａに臨むように形成されている板状のベース部材７１の上記一主面７１ａ側に接着剤層７６を介して振動板である蓋部材７７が積層され、上記凹部７３，７５と蓋部材７７により囲まれた空間が第１及び第２の圧力室と第１及び第２のノズル７２，７４となされているものである。このとき、凹部７３，７５の第１及び第２のノズル７２，７３側は、紙面手前側に臨んで開口している。なお、上記接着剤層７６は、ドライフィルムレジストやエポキシ系のシート状の接着剤層により形成することが好ましい。
【００７５】
そして、本例のプリンタ装置のプリントヘッドにおいては、ベース部材７１の一主面７１ａ側の凹部７３，７５の周囲の少なくとも一部、ここでは周囲全体に接着剤層７６の厚さよりも高さの低い凸部７８，７９をそれぞれ形成している。
【００７６】
本例のプリンタ装置のプリントヘッドは、以下のようにして製造される。なお、ここでは、接着剤層７６をドライフィルムレジストにより形成する例について述べる。
【００７７】
先ず、図８に示すように、ガラス等よりなる蓋部材７７にドライフィルムレジスト８０を熱ラミネートする。このとき、圧力室とノズルを形成するための凹部７３，７５が一主面７１ａに臨んで形成されており、上記凹部７３，７５の周囲にドライフィルムレジスト８０の厚さの半分の高さを有する凸部７８，７９の形成されるベース部材７１を用意する。
【００７８】
そして、図中矢印Ｍ₁ で示すように、この蓋部材７７をドライフィルムレジスト８０を挟むようにしてベース部材７１の一主面７１ａ側に載置する。続いて、これらを積層された状態でホットプレス等の手段により加熱し、ベース部材７１、接着剤層７６、蓋部材７７間を接着し、図７のようなプリントヘッド部を完成する。
【００７９】
従って、ホットプレスの工程において、ベース部材７１に設けられた凸部７８，７９はドライフィルムレジスト８０内に埋設されることとなり、この凸部７８，７９が形成されている部分においては、ホットプレスの工程において他の部分よりもベース部材７１と振動板である蓋部材７７間が強く加圧され、接着剤層７６と蓋部材７７及びベース部材７１間の密着度が高くなり、接着剤層７６と蓋部材７７及びベース部材７１の接着強度が良好となり、第１及び第２の圧力室と第１及び第２のノズル７２，７４が十分に密閉されるとともに、これらの間が十分に隔離される。
【００８０】
すなわち、このような本例のプリンタ装置においては、印刷待機時に第１のノノズル７２内の例えば希釈液と第２のノズル７４内の例えばインクが混合されてしまうといった不都合はなく、プリント不良が発生し難い。また、製造不良品が製造され難くなることから、製造歩留まりの低下が起こり難く、生産性が良好となる。
【００８１】
なお、上述の例においては、ベース部材７１に凸部７８，７９を形成する例について述べたが、この凸部７８，７９は蓋部材７７に設けても良く、さらにはベース部材７１と蓋部材７７の両方に設けるようにしても良い。ただし、ベース部材７１と蓋部材７７の両方に設ける場合においては、これらが接触しないように形成位置及び高さを十分考慮する必要がある。
【００８２】
これまでの例においては、プリントヘッド部としてキャリアジェット方式のプリントヘッドの例について述べてきたが、本発明が希釈液を定量媒体とし、インクを吐出媒体とするいわゆる濃度変調型のインクジェット方式のプリントヘッドを有するプリンタ装置にも適用可能であることは言うまでもない。
【００８３】
さらに、本例のプリンタ装置のプリントヘッド部としては、上述のような希釈液とインクを混合吐出させるものの他、インクのみをインク液滴として吐出させるものが挙げられる。なお、ここでは圧力印加手段としてピエゾ素子を使用するものの例について述べる。
【００８４】
すなわち、図９に示されるように、紙面奥側に形成される図示しない圧力室とこれに連通されるノズル８２を形成するための凹部８３が一主面８１ａに臨むように形成されている板状のベース部材８１の上記一主面８１ａ側に接着剤層８４を介して振動板である蓋部材８５が積層されたものである。このとき、上記凹部８３のノズル８２側は、紙面手前側に臨んで開口している。なお、上記接着剤層８４は、ドライフィルムレジストやエポキシ系のシート状の接着剤層により形成することが好ましい。
【００８５】
そして、本例のプリンタ装置のプリントヘッド部においては、ベース部材８１の一主面８１ａ側の凹部８３の周囲の少なくとも一部、ここでは周囲全体に接着剤層８４の厚さよりも高さの低い凸部８６を形成している。
【００８６】
本例のプリントヘッド部は、以下のようにして製造される。なお、ここでは、接着剤層８４をドライフィルムレジストにより形成する例について述べる。
【００８７】
先ず、図１０に示すように、ガラス等よりなる蓋部材８５にドライフィルムレジスト８７を熱ラミネートする。このとき、圧力室とノズルを形成するための凹部８３が一主面８１ａに臨んで形成されており、上記凹部８３の周囲にドライフィルムレジスト８７の厚さの半分の高さを有する凸部８６の形成されるベース部材８１を用意する。
【００８８】
そして、図中矢印Ｍ₂ で示すように、この蓋部材８５をドライフィルムレジスト８７を挟むようにしてベース部材８１の一主面８１ａ側に載置する。続いて、これらを積層した状態でホットプレス等の手段により加熱し、ベース部材８１、接着剤層８４、蓋部材８５間を接着し、図９のようなプリントヘッド部を完成する。
【００８９】
従って、ホットプレスの工程において、ベース部材８１に設けられた凸部８６はドライフィルムレジスト８７内に埋設されることとなり、この凸部８６が形成されている部分においては、ホットプレスの工程において他の部分よりもベース部材８１と振動板である蓋部材８５間が強く加圧され、接着剤層８４と蓋部材８５及びベース部材８１間の密着度が高くなり、接着剤層８４と蓋部材８５及びベース部材８１の接着強度が良好となり、圧力室とノズル８２が十分に密閉される。
【００９０】
すなわち、このような本例のプリンタ装置においては、インクを吐出させるために圧力室に加圧を行った場合に、圧力逃げや圧力室からの液漏れ等が生じ難く、プリント不良が発生し難い。さらに、製造歩留まりの低下が起こり難く、生産性が良好となる。
【００９１】
なお、上述の例においては、ベース部材８１に凸部８６を形成する例について述べたが、この凸部８６は蓋部材８５に設けても良く、さらにはベース部材８１と蓋部材８５の両方に設けるようにしても良い。ただし、ベース部材８１と蓋部材８５の両方に設ける場合においては、これらが接触しないように形成位置及び高さを十分考慮する必要がある。
【００９２】
上述のようにインクのみをインク液滴として吐出させるプリントヘッド部としては、次のようなものも挙げられる。
【００９３】
すなわち、図１１に示すように、ベース部材９１の一主面９１ａ側に、紙面奥側に形成される図示しない圧力室とこれに連通するノズルに対応する位置に貫通部９２の形成される接着剤層９３を介して振動板である蓋部材９４を配したものである。そして、上記貫通部９２の上下をベース部材９１と蓋部材９４により塞ぐことにより圧力室とこれに連通するノズル９５が形成されている。このとき、上記貫通部９２のノズル９５側は、紙面前面側に臨んで開口している。なお、上記接着剤層９３は、ドライフィルムレジストやエポキシ系のシート状の接着剤層により形成することが好ましい。
【００９４】
そして、本例のプリンタ装置のプリントヘッド部においては、ベース部材９１の一主面９１ａ側の貫通部９２の周囲の少なくとも一部、ここでは周囲全体に接着剤層９３の厚さよりも低い高さの凸部９６を形成している。
【００９５】
本例のプリントヘッド部は、以下のようにして製造される。なお、ここでは、接着剤層９３をドライフィルムレジストにより形成する例について述べる。
【００９６】
先ず、図１２に示すように、ガラス等よりなる蓋部材９４にドライフィルムレジスト９７を熱ラミネートする。その後、このドライフィルムレジスト９７に対して露光、現像を行い、圧力室及びノズルを形成するための所定形状の貫通部９２を形成する。このとき、一主面９１ａの貫通部９２の周囲に対応する位置にドライフィルムレジスト９７の厚さの半分の高さを有する凸部９６の形成されるベース部材９１を用意する。なお、上記ドライフィルムレジスト９７はベース部材９１に先に熱ラミネートするようにしても良い。
【００９７】
そして、図中矢印Ｍ₃ で示すように、この蓋部材９４をドライフィルムレジスト９７を挟むようにしてベース部材９１の一主面９１ａ側に載置する。続いて、これらを積層された状態でホットプレス等の手段により加熱し、ベース部材９１、接着剤層９３、蓋部材９４間を接着し、図１１のようなプリントヘッド部を完成する。
【００９８】
従って、ホットプレスの工程において、ベース部材９１に設けられた凸部９６はドライフィルムレジスト９７内に埋設されることとなり、この凸部９６が形成されている部分においては、ホットプレスの工程において他の部分よりもベース部材９１と振動板である蓋部材９４間が強く加圧され、接着剤層９３と蓋部材９４及びベース部材９１間の密着度が高くなり、接着剤層９３と蓋部材９４及びベース部材９１の接着強度が良好となり、圧力室とノズル９５が十分に密閉される。
【００９９】
すなわち、このような本例のプリンタ装置においては、インクを吐出させるために圧力室に加圧を行った場合に、圧力逃げや圧力室からの液漏れ等が生じ難く、プリント不良が発生し難い。さらに、製造歩留まりの低下が起こり難く、生産性が良好となる。
【０１００】
なお、上述の例においては、ベース部材９１に凸部９６を形成する例について述べたが、この凸部９６は蓋部材９４に設けても良く、さらにはベース部材９１と蓋部材９４の両方に設けるようにしても良い。ただし、ベース部材９１と蓋部材９４の両方に設ける場合においては、これらが接触しないように形成位置及び高さを十分考慮する必要がある。
【０１０１】
上述のようにインクのみをインク液滴として吐出させるプリントヘッド部としては、次のようなものも挙げられる。
【０１０２】
すなわち、図１３に示すように、内部にインクの導入される圧力室が形成され、これに連通されるノズル１０２が、一主面１０１ａに臨んで開口しているプリントヘッド１０１の一主面１０１ａ側に、接着剤層１０３を介してノズル１０２に対応する位置に吐出口１０４を有するオリフィスプレート１０５が図中矢印Ｍ₄ で示すように積層されて配されてなるものである。なお、上記接着剤層１０３は、ドライフィルムレジストやエポキシ系のシート状の接着剤層により形成することが好ましい。
【０１０３】
そして本例のプリントヘッド部においては、プリントヘッド１０１の一主面１０１ａ側の吐出口１０４の周囲に対応する位置に接着剤層１０３の厚さよりも低い高さの凸部１０６が形成されている。
【０１０４】
このようなプリントヘッド部を製造するには、先ず、一体成形或いはこれまで述べた方法等により、内部に圧力室が形成され、これに連通されるノズル１０２が一主面１０１ａに臨んで形成されてオリフィスプレート１０５の吐出口１０４の周囲に対応する位置に凸部１０６が形成されるプリントヘッド１０１を製造する。このとき、このノズル１０２に対応する位置に吐出口１０４を有するオリフィスプレート１０５に接着剤層１０３を熱ラミネートしておく。そして、上記オリフィスプレート１０５を吐出口１０４とノズル１０２の開口部が一致し、接着剤層１０３が挟み込まれるようにしてプリントヘッド１０１上に載置し、これらにホットプレス等の手段により加熱を施す。その結果、プリントヘッド１０１とオリフィスプレート１０５は接着剤層１０３を介して接着されることとなる。
【０１０５】
従って、本例のプリントヘッド部においては、ホットプレスの工程において、プリントヘッド１０１に設けられた凸部１０６は接着剤層１０３内に埋設されることとなり、この凸部１０６が形成されている部分においては、ホットプレスの工程において他の部分よりもプリントヘッド１０１とオリフィスプレート１０５間が強く加圧され、接着剤層１０３とオリフィスプレート１０５及びプリントヘッド１０１間の密着度が高くなり、接着剤層１０３とオリフィスプレート１０５及びプリントヘッド１０１の接着強度が良好となり、吐出口１０４が十分に密閉される。
【０１０６】
すなわち、このようなプリントヘッド部においては、インクの吐出時にオリフィスプレート１０５の吐出口１０４からのインク漏れや圧力逃げ等が生じ難く、プリント不良が生じ難い。さらに、製造歩留まりの低下が起こり難いことから、生産性が良好となる。
【０１０７】
なお、上述の例においては、プリントヘッド１０１に凸部１０６を形成する例について述べたが、この凸部１０６はオリフィスプレート１０５に設けても良く、さらにはプリントヘッド１０１とオリフィスプレート１０５の両方に設けるようにしても良い。ただし、プリントヘッド１０１とオリフィスプレート１０５の両方に設ける場合においては、これらが接触しないように形成位置及び高さを十分考慮する必要がある。
【０１０８】
これまでの例においては、主に圧力室内のインクへの加圧手段としてピエゾ素子を使用するプリントヘッド部の例について述べてきたが、本例のプリンタ装置のプリントヘッド部としては、加圧手段として発熱素子を使用するものも挙げられる。
【０１０９】
このプリントヘッド部は、いわゆるサーマル方式のプリントヘッドであり、例えば図１４に示すように、ベース部材１１１の一主面１１１ａ上に圧力室を形成するための貫通部１１２の形成される接着剤層１１３が積層され、さらにその上にノズル１１４を有するオリフィスプレート１１５が積層されてなるものである。そして、貫通部１１２とノズル１１４の位置を合わせて貫通部１１２をベース部材１１１とオリフィスプレート１１５により上下方向から挟み込むことで圧力室１１６を形成するとともに、当該圧力室１１６とノズル１１４を連通している。
【０１１０】
さらに、上記ベース部材１１１の一主面１１１ａ側には発熱素子１１７が貫通部１１６内に位置するように配されている。
【０１１１】
そして本例のプリントヘッド部においては、オリフィスプレート１１５の対向面となる一主面１１５ａ側の貫通部１１２の周囲に対応する位置に接着剤層１１３の厚さよりも低い高さの凸部１１８が形成されている。
【０１１２】
このようなプリントヘッド部を製造するには、先ず、図１５に示すように一主面１１１ａ側の所定の位置に発熱素子１１７が形成されているベース部材１１１の一主面１１１ａ側にドライフィルムレジスト１１９を熱ラミネートし、その後、露光、現像を行って圧力室を形成する所定形状の貫通部１１２を発熱素子１１７を露呈させるように形成する。
【０１１３】
このとき、所定の位置にノズル１１４が形成され、対向面となる一主面１１５ａの貫通部１１２の周囲に対応する位置に凸部１１８が形成されてなるオリフィスプレート１１５も用意する。
【０１１４】
続いて、上記オリフィスプレート１１５をベース部材１１１の一主面１１１ａ側にドライフィルムレジスト１１９を介し、ノズル１１４と貫通部１１２の位置を合わせるようにして載置し、ホットプレス等の手段により加熱を施し、オリフィスプレート１１５、接着剤層１１３、ベース部材１１１間を接着する。
【０１１５】
従って、本例のプリントヘッド部においては、ホットプレスの工程において、オリフィスプレート１１５に設けられた凸部１１８はドライフィルムレジスト１１９内に埋設されることとなり、この凸部１１８が形成されている部分においては、ホットプレスの工程において他の部分よりもベース部材１１１とオリフィスプレート１１５間が強く加圧され、接着剤層１１３とオリフィスプレート１１５及びベース部材１１１間の密着度が高くなり、接着剤層１１３とオリフィスプレート１１５及びベース部材１１１の接着強度が良好となり、圧力室１１６が十分に密閉される。
【０１１６】
すなわち、このようなプリントヘッド部においては、インクの吐出時に圧力室からのインク漏れや圧力逃げ等が生じ難く、プリント不良が生じ難い。さらに、製造歩留まりの低下が起こり難いことから、生産性が良好となる。
【０１１７】
なお、上述の例においては、オリフィスプレート１１５に凸部１１８を形成する例について述べたが、この凸部１１８はベース部材１１１に設けても良く、さらにはオリフィスプレート１１５とベース部材１１１の両方に設けるようにしても良い。ただし、オリフィスプレート１１５とベース部材１１１の両方に設ける場合においては、これらが接触しないように形成位置及び高さを十分考慮する必要がある。
【０１１８】
【発明の効果】
以上の説明からも明らかなように、本発明のプリンタ装置においては、ベース部材或いは蓋部材の少なくとも一方の対向面の圧力室及びノズルの周辺となる部分の少なくとも一部に、高さが接着剤層の厚さよりも低く、且つ、接着時にこの接着剤層内に埋設される凸部が形成されていることから、ベース部材と蓋材を接着剤層を介して積層させた場合、この凸部形成部分においては、他の部分よりもベース部材と蓋部材間が強く加圧され、接着剤層とベース部材及び蓋部材間の密着度が高くなり、接着剤層とベース部材及び蓋部材の接着強度が良好となり、圧力室及びノズルが十分に密閉される。
【０１１９】
また、本発明のプリンタ装置においては、プリントヘッド或いはオリフィスプレートの少なくとも一方の対向面の吐出口の周囲となる部分に、高さが接着剤層の厚さよりも低く、且つ、接着時にこの接着剤層内に埋設される凸部が形成されていることから、オリフィスプレートとプリントヘッドを接着剤層を介して積層させた場合、この凸部形成部分においては、他の部分よりもオリフィスプレートとプリントヘッド間が強く加圧され、接着剤層とオリフィスプレート及びプリントヘッド間の密着度が高くなり、接着剤層とオリフィスプレート及びプリントヘッドの接着強度が良好となり、吐出口が十分に密閉される。
【０１２０】
さらに、本発明のプリンタ装置においては、ベース部材の上に圧力室を形成する貫通部を有する接着剤層を配し、さらにその上にノズルを有するオリフィスプレートが配される場合にも、ベース部材或いはオリフィスプレートの少なくとも一方の対向面側の上記貫通部の周辺部に対応する位置の少なくとも一部に、高さが接着剤層の厚さよりも低く、且つ、接着時にこの接着剤層内に埋設される凸部が形成されていることから、この凸部形成部分においては、他の部分よりもベース部材とオリフィスプレート間が強く加圧され、接着剤層とベース部材及びオリフィスプレート間の密着度が高くなり、接着剤層とベース部材及びオリフィスプレートの接着強度が良好となり、圧力室が十分に密閉される。
【０１２１】
なお、本発明のプリンタ装置が、吐出媒体が導入される第１の圧力室と上記第１の圧力室に連通する第１のノズルと、定量媒体が導入される第２の圧力室と上記第２の圧力室に連通する第２のノズルを有するものであり、隣接する凹部或いは貫通部間に対応する位置に上記凸部が形成されていれば、第１及び第２の圧力室間、第１及び第２のノズル間が十分に隔離される。
【０１２２】
従って、これら本発明のプリンタ装置においては、圧力室、ノズル、吐出口等が十分に密閉されており、印刷時にインク漏れや圧力逃げ等が生じ難く、プリント不良が発生し難く、信頼性が高い。さらに、製造歩留まりの低下が起こり難いことから、生産性が良好となる。
【０１２３】
また、本発明のプリンタ装置が吐出媒体と定量媒体を混合吐出する場合においては、これらをそれぞれ吐出するノズル間が十分に隔離されていることから、印刷待機時等において吐出媒体と定量媒体の混合が起こり難く、このことからもプリント不良が発生し難い。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を適用したプリンタ装置の搭載された液体噴射記録装置の一例を模式的に示す要部概略斜視図である。
【図２】本発明を適用したプリンタ装置の搭載された液体噴射記録装置の一例の印字及び制御系のブロック図である。
【図３】本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘッド部の一例を示す要部概略断面図である。
【図４】本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘッド部の一例のオリフィスプレート近傍を拡大して示す要部概略断面図である。
【図５】本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘッド部の一例の駆動電圧の印加タイミングの一例を示すチャートである。
【図６】本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘッド部の他の例を示す要部概略断面図である。
【図７】本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘッド部のさらに他の例を示す要部概略正面図である。
【図８】本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘッド部のさらに他の例を分解して示す要部概略正面図である。
【図９】本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘッド部のさらに他の例を示す要部概略正面図である。
【図１０】本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘッド部のさらに他の例を分解して示す要部概略正面図である。
【図１１】本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘッド部のさらに他の例を示す要部概略正面図である。
【図１２】本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘッド部のさらに他の例を分解して示す要部概略正面図である。
【図１３】本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘッド部のさらに他の例を分解して示す斜視図である。
【図１４】本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘッド部のさらに他の例を示す要部概略断面図である。
【図１５】本発明を適用したプリンタ装置のプリントヘッド部のさらに他の例を分解して示す要部概略断面図である。
【図１６】プリンタ装置のプリントヘッドの一例を模式的に示す断面図である。
【図１７】プリンタ装置のプリントヘッドの一例を模式的に示す要部概略断面図である。
【符号の説明】
３４，６５，７２第１のノズル
３６，６６，７４第２のノズル
３８，６７，１０５，１１５オリフィスプレート
３８ｂ，６７ａ，７１ａ，８１ａ，９１ａ，１０１ａ，１１５ａ一主面
３９ｃ，６４ａ側壁部
４０第１の圧力室
４１第２の圧力室
４２振動板
５３，７０，７８，７９，８６，９６，１０６，１１８凸部
６１，７１，８１，９１，１１１ベース部材
６２，６３，９２，１１２貫通部
７３，７５，８３凹部
７６，８４，９３，１０３，１１３接着剤層
７７，８５，９４蓋部材
８２，９５，１０２，１１４ノズル
１０１プリントヘッド
１０４吐出口
１１６圧力室[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a printer apparatus provided with a print head having a pressure chamber into which a recording liquid is introduced and a nozzle communicating with the pressure chamber. Specifically, when bonding the members constituting the printer device, the degree of adhesion between the adhesive layer and the adherend is improved by providing a convex portion having a height lower than the thickness of the adhesive layer on the adherend. The present invention relates to a printer apparatus having high reliability and good manufacturing yield.
[0002]
[Prior art]
In recent years, document creation using a computer called desktop publishing has been actively performed especially in offices, etc. Recently, not only characters and figures but also natural images of color like photographs are used for letters and figures. The demand for output is also increasing. Along with this, it is required to print high-quality natural images, and reproduction of halftones has become important.
[0003]
In addition, so-called on-demand printers that discharge ink droplets from nozzles and print on printing media such as paper and film only when necessary according to the print signal can be reduced in size and cost. Therefore, it is spreading rapidly in recent years.
[0004]
Various methods for ejecting ink droplets have been proposed in this way, but a method using a piezo element or a method using a heating element is common. The former is a method in which pressure is applied to the ink by the deformation of the piezo element and the ink is ejected. The latter is a method in which ink is ejected by the pressure of bubbles generated by heating and boiling the ink with a heating element.
[0005]
Various methods have been proposed as a method for reproducing the above-described halftone with an on-demand printer that discharges the ink droplets. In other words, the first method is to control the droplet size to be ejected by changing the voltage or pulse width of the voltage pulse applied to the piezo element or the heating element, and to express the gradation by changing the diameter of the print dot. It is done.
[0006]
However, according to this method, if the voltage or pulse width applied to the piezo element or the heating element is too low, ink cannot be ejected, so there is a limit to the minimum droplet diameter, the number of gradation levels that can be expressed is small, and particularly low density. It is difficult to express and is insufficient to print out a natural image.
[0007]
Further, as a second method, there is a method in which one pixel is constituted by a matrix of, for example, 4 × 4 dots without changing the dot diameter, and gradation representation is performed using a so-called dither method in units of this matrix. It is done. In this case, 17 gradations can be expressed.
[0008]
However, with this method, for example, when printing is performed at the same dot density as in the first method, the resolution is 1/4 of the first method, and the roughness is conspicuous, which is not sufficient for printing out a natural image. is there.
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, the present inventors can control the density of the printed dots by changing the density of the ejected ink droplets by mixing and diluting the diluted liquid and the ink, thereby degrading the resolution. A printer apparatus has been proposed that expresses gradation without generating color and prints out a natural image.
[0010]
An example of the print head of such a printer apparatus is shown in FIG. Here, an example of a so-called carrier jet type printer apparatus that discharges ink while mixing it with a diluent will be described.
[0011]
That is, the first pressure chamber 122 into which the diluent is introduced into the main body 121, the first nozzle 123 communicated with the first pressure chamber 122, the second pressure chamber 124 into which the ink is introduced, and the second nozzle communicated with this. 125 is formed so that the opening tips of the first nozzle 123 and the second nozzle 125 are adjacent to each other.
[0012]
In order to perform printing with this print head, first, the second pressure chamber 124 is pressurized by a pressure applying means (not shown), and a predetermined amount of ink that can form dots of a predetermined density is added to the second pressure chamber 124. The first nozzle 123 oozes from the nozzle 125 toward the first nozzle 123, and then pressurizes the first pressure chamber 122 by a pressure applying means (not shown), and the diluted liquid and ink that have come out of the first nozzle 123 Mixing is performed to obtain a mixed solution, which is ejected toward a printing medium such as paper, and applied to perform printing.
[0013]
Incidentally, such a print head is generally configured as shown in FIG. That is, the first pressure chamber (not shown) and the first nozzle 123 communicating with the first pressure chamber (not shown) and the second pressure chamber (not shown) and the second pressure chamber communicating with the first pressure chamber (not shown) so as to face one main surface 126a of the plate-like base member 126. Recesses 127 and 128 for forming the nozzle 125 are formed, respectively. A lid member 130 such as a diaphragm is disposed on the recess forming surface 126a via an adhesive layer 129. Therefore, the first pressure chamber and the first nozzle 123, and the second pressure chamber and the second nozzle 125 are formed by the space surrounded by the recesses 127 and 128 and the lid member 130, respectively.
[0014]
The adhesive layer 129 is often formed of a dry film resist, and the adhesion between the dry film resist and the base member 126 and the lid member 130 is usually performed by a combination of heat laminating and hot pressing. Is called.
[0015]
However, when the conditions for this thermal lamination are not appropriate, the adhesion between the dry film resist and the base member 126 and the lid member 130 will not be performed satisfactorily.
[0016]
In particular, if the adhesion between the partition 131 and the adhesive layer 129 between the first nozzle 123 and the second nozzle 125 indicated by the bold line in FIG. There is a possibility that the diluted liquid and the ink in the second nozzle 125 may be mixed at a place other than the mixing portion so as to pass through the gap portion in the partition wall portion 131, causing a decrease in density control accuracy during printing, and printing. It becomes a cause of defects. In addition, if such a defectively manufactured print head is manufactured, the manufacturing yield is lowered, and the productivity is lowered.
[0017]
In addition, since the print head of a printer apparatus that ejects ink droplets of ink that has been used conventionally is manufactured in substantially the same manner as the above-described print head, the adhesion between the base member and the lid member may be poor. There is. If the adhesion becomes poor in this way, the pressure chamber or nozzle is not sealed well, and when pressure is applied to the pressure chamber in order to eject ink, pressure escape or liquid leakage from the pressure chamber occurs. Cause print defects. Furthermore, it causes a decrease in manufacturing yield, which causes a decrease in productivity.
[0018]
Therefore, the present invention has been proposed in view of the conventional situation, the adhesion between the adhesive layer and the adherend is sufficiently performed, print defects and the like are difficult to occur, the reliability is high, and the production yield is also good. An object of the present invention is to provide a printer device with good productivity.
[0019]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies by the present inventors in order to achieve the above-described object, the height of the printer device is set at a position corresponding to the periphery of a part of the adherend that requires sealing, such as a pressure chamber or a nozzle. Is lower than the thickness of the adhesive layer And embedded in the adhesive layer during bonding By forming the protrusions, a printer device with sufficient adhesion between the adhesive layer and the adherend, less likely to cause print defects, high reliability, good manufacturing yield, and good productivity is obtained. I found that it was possible.
[0020]
In addition to the printer device configured as described above, the printer device includes an orifice plate having a discharge port which is a through hole communicating with the nozzle on the nozzle opening surface side of the print head, The thing comprised by the orifice plate and base member which have a nozzle is also mentioned.
[0021]
In such a printer apparatus, the orifice plate and the print head or the base member are bonded by an adhesive layer such as a dry film resist, and the sealing performance in the vicinity of the orifice plate outlet or nozzle is required. Therefore, even in such a printer apparatus, the height is lower than the thickness of the adhesive layer at a position corresponding to the periphery of a part to be sealed such as a discharge port or a nozzle of the adherend. And embedded in the adhesive layer during bonding If the convex portion is formed, it seems that the adhesion between the adhesive layer and the adherend can be sufficient.
[0022]
That is, in the present invention, at least one concave portion that forms a pressure chamber into which a recording liquid is introduced and a nozzle that communicates with the pressure chamber is formed on the concave portion forming surface side of the base member. At least one opposing surface of a base member or a lid member of a printer apparatus having a print head in which a lid member is arranged through an adhesive layer, and a space surrounded by the recess and the lid member is a pressure chamber and a nozzle The height is lower than the thickness of the adhesive layer in at least a part of the position corresponding to the peripheral portion of the concave portion on the side And embedded in the adhesive layer during bonding A convex portion is formed.
[0023]
According to the present invention, an adhesive layer in which at least one penetrating portion forming a set of a pressure chamber into which a recording liquid is introduced and a nozzle communicating with the pressure chamber is formed on the base member is disposed. At least a base member or a lid member of a printer apparatus having a print head in which a lid member is arranged and a space formed by closing the top and bottom of the penetrating portion with the base member and the lid member serves as a pressure chamber and a nozzle. The height is lower than the thickness of the adhesive layer in at least a part of the position corresponding to the peripheral portion of the penetrating portion on the one opposing surface side. And embedded in the adhesive layer during bonding A convex portion is formed.
[0024]
Further, the present invention communicates with the nozzles at positions corresponding to the nozzles on the nozzle opening surface side of the print head having at least one set of a pressure chamber into which the recording liquid is introduced and the nozzles communicating with the pressure chambers. The height of the adhesive layer is at a position corresponding to the periphery of the discharge port on at least one of the opposed surfaces of the print head or the orifice plate of the printer device in which the orifice plate having the discharge port is disposed via the adhesive layer. Less than the thickness of And embedded in the adhesive layer during bonding A convex portion is formed.
[0025]
Furthermore, in the present invention, an adhesive layer having at least one penetrating portion that forms a pressure chamber into which a recording liquid is introduced is disposed on the base member, and a nozzle is further provided on the adhesive layer on the base member. At least one opposing surface of a base member or an orifice plate of a printer apparatus having a print head in which an orifice plate is arranged and a space formed by closing the upper and lower portions of the penetrating portion with a base member and the orifice plate is a pressure chamber The height is lower than the thickness of the adhesive layer in at least a part of the position corresponding to the peripheral part of the penetrating part on the side And embedded in the adhesive layer during bonding A convex portion is formed.
[0026]
In these printer apparatuses of the present invention, the first pressure chamber into which the ejection medium is introduced, the first nozzle communicating with the first pressure chamber, the second pressure chamber into which the quantitative medium is introduced, It has at least one nozzle set with the second nozzle communicating with the second pressure chamber, and corresponds to a position corresponding to an interval between adjacent concave portions or through portions, or to the first nozzle and the second nozzle, respectively. At a position corresponding to the circumference of at least one of the discharge ports the above A convex portion may be formed.
[0027]
In the printer device of the present invention, a convex portion having a height lower than the thickness of the adhesive layer is formed on at least a part of the pressure chamber on at least one opposing surface of the base member or the lid member and the portion around the nozzle. Therefore, when the base member and the lid member are laminated via the adhesive layer, the convex portion forming portion is more strongly pressed between the base member and the lid member than the other portion, and the adhesive layer The adhesion between the base member and the lid member is increased, the adhesive strength between the adhesive layer and the base member and the lid member is improved, and the pressure chamber and the nozzle are sufficiently sealed.
[0028]
Further, in the printer device of the present invention, a convex portion having a height lower than the thickness of the adhesive layer is formed in a portion around the discharge port of at least one facing surface of the print head or the orifice plate. In the case where the orifice plate and the print head are laminated via the adhesive layer, the convex portion forming portion is pressed more strongly between the orifice plate and the print head than the other portions, and the adhesive layer and the orifice plate and The adhesion between the print heads is increased, the adhesive strength between the adhesive layer, the orifice plate and the print head is improved, and the discharge port is sufficiently sealed.
[0029]
Furthermore, in the printer device of the present invention, the base member is also provided when an adhesive layer having a penetrating portion for forming a pressure chamber is disposed on the base member, and an orifice plate having a nozzle is further disposed thereon. Alternatively, a convex portion having a height lower than the thickness of the adhesive layer is formed in at least a part of the position corresponding to the peripheral portion of the penetrating portion on the opposite surface side of the orifice plate. In the forming part, the pressure between the base member and the orifice plate is more strongly pressed than in the other parts, the degree of adhesion between the adhesive layer and the base member and the orifice plate is increased, and the adhesive layer is bonded to the base member and the orifice plate. The strength is good and the pressure chamber is sufficiently sealed.
[0030]
The printer device according to the present invention includes a first pressure chamber into which an ejection medium is introduced, a first nozzle communicating with the first pressure chamber, a second pressure chamber into which a quantitative medium is introduced, and the first pressure chamber. The second nozzle communicates with the two pressure chambers, and is located at a position corresponding to the space between the adjacent recesses or penetrations. the above If the convex portion is formed, the first and second pressure chambers and the first and second nozzles are sufficiently separated.
[0031]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, specific embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0032]
As shown in FIG. 1, a liquid jet recording apparatus equipped with a printer apparatus of the present invention comprises a drum 2 on which a print paper 1 as a printing object is supported and a printer apparatus of the present invention. The print head unit 3 that mainly performs recording is mainly configured.
[0033]
At this time, the print paper 1 is pressure-bonded and held on the drum 2 by a paper pressure roller 4 provided in parallel with the axial direction of the drum 2. A feed screw 5 is provided in the vicinity of the outer periphery of the drum 2 in parallel with the axial direction of the drum 2. The feed screw 5 holds the print head unit 3. That is, the print head unit 3 is moved in the axial direction of the drum 2 as indicated by an arrow M in the drawing by the rotation of the feed screw 5.
[0034]
On the other hand, the drum 2 is rotationally driven by a motor 9 through a pulley 6, a belt 7, and a pulley 8 as indicated by an arrow m in the figure. Further, the rotation of the feed screw 5 and the motor 9 and the print head unit 3 are driven and controlled based on the print data and the control signal 11 by the head drive, head feed control, and drum rotation control 10.
[0035]
In the above configuration, when the print head unit 3 moves and performs printing for one line, the drum 2 is rotated by one line and the next printing is performed. When the head 3 moves and prints, it may be in one direction or in a reciprocating direction.
[0036]
A block diagram of a printing and control system in such a liquid jet recording apparatus is shown in FIG. A signal input 21 such as print data is input to the signal processing control circuit 22, arranged in the printing order in the signal processing control circuit 22, and sent to the head 24 via the driver 23. The print order differs depending on the configuration of the head 24 and the print unit, and also has a relationship with the print data input order. If necessary, the print order is temporarily recorded in a memory 25 such as a line buffer memory or a single screen memory, and then taken out. A gradation signal and an ejection signal are input to the head 24.
[0037]
When the number of nozzles is very large in a multi-head, an IC is mounted on the head 24 so that the number of wires connected to the head 24 is reduced. A correction 26 is connected to the signal processing control circuit 22 to perform γ correction, color correction in the case of color, variation correction of each head, and the like. The correction 26 generally stores correction data determined in advance in a ROM map format, and is extracted according to external conditions such as the nozzle number, temperature, and input signal.
[0038]
The signal processing control circuit 22 is generally processed by software as a CPU or DSP configuration, and the processed signal is sent to various control motor drives and others 27. In various control motor drives and others 27, control such as drive, synchronization, head cleaning, print paper supply, and discharge of the motor for rotating the drum and the feed screw is performed. Needless to say, the signals include operation unit signals other than print data and external control signals.
[0039]
Next, the configuration of the print head unit 3 constituting the printer apparatus of this example will be described. However, here, an example will be described in which the print head unit 3 is configured by a so-called carrier jet type print head that mixes and discharges ink and diluent. As shown in FIG. 3, the print head mixes and discharges ink and diluting liquid, and has a pressure chamber unit 31 having two pressure chambers, and a first piezo unit 32 and a second piezo unit 32 corresponding to the two pressure chambers. The piezo unit 33 is mainly configured.
[0040]
The pressure chamber unit 31 mixes and discharges the ink and the diluent as described above. As shown in an enlarged view in FIG. A plate-like orifice plate 38 in which a first introduction port 35 communicating with the second introduction port 35, a second nozzle 36 serving as, for example, an ink discharge port, and a second introduction port 37 communicating with the second introduction port 37 are formed at substantially the center. As shown in FIG. 3, the pressure chamber side walls 39a, 39b, 39c, 39d, and 39e are formed as partition walls, for example, a first pressure chamber 40 that serves as a flow path for dilution liquid and a first flow path that serves as a flow path for ink, for example. 2 pressure chambers 41 and a diaphragm 42.
[0041]
In the orifice plate 38, as shown in an enlarged view in FIG. 4, one end of the first and second nozzles 34 and 36 faces one main surface 38a which becomes a printing surface, and the first and second nozzles One ends of the first and second introduction ports 35 and 37 communicating with the nozzles 34 and 36 face one main surface 38b opposite to the one main surface 38a. Accordingly, the first introduction port 35 and the first nozzle 34 penetrate the orifice plate 38 as a whole, and the second introduction port 37 and the second nozzle 36 also penetrate the orifice plate 38 as a whole. The first and second nozzles 34 and 36 are formed such that the angle between the opening directions indicated by θ in FIG. 4 is 45 °, for example.
[0042]
Further, in the orifice plate 38, as shown in FIG. 3, for example, a cross-section that serves as a dilution liquid reservoir so as to sandwich the first and second nozzles 34 and 36 and the first and second introduction ports 35 and 37. An approximately U-shaped first supply chamber 43 and, for example, a second supply chamber 44 having an approximately U-shaped cross-section serving as an ink reservoir, are opposed to the one main surface 38a whose opening is the printing surface. It is formed to face.
[0043]
At this time, the pressure chamber side walls 39a, 39b, 39c, 39d, and 39e are laminated on the one main surface 38b side of the orifice plate 38 as described above, and the pressure chamber side walls 39a, 39b, 39c, The first pressure chamber 40 serving as a flow path is formed by connecting the opening of the first supply chamber 43 and the opening of the first introduction port 35 by the portions where 39d and 39e are not formed, and the second pressure chamber 40 is formed. The second pressure chamber 41 serving as a flow path is formed by connecting the opening of the supply chamber 44 and the opening of the second introduction port 37. The pressure chamber side walls 39a, 39b, 39c, 39d, and 39e are made of a dry film resist that also functions as an adhesive layer between the orifice plate 38 and the diaphragm 42. The pressure chamber side walls 39a, 39b, 39c, 39d, and 39e may be made of an epoxy-based sheet adhesive.
[0044]
Further, a diaphragm 42 is laminated on the pressure chamber side walls 39a, 39b, 39c, 39d, 39e, and the first and second pressure chambers 40, 41 are sealed.
[0045]
At this time, in the print head unit 3 of the printer apparatus of this example, as shown in FIG. 4, between the first introduction port 35 and the second introduction port 37 on the one main surface 38 b side of the orifice plate 38. A convex portion 53 having a height lower than the thickness of the side wall 39c that also functions as an adhesive layer, that is, half the thickness of the side wall 39c is provided here.
[0046]
The first piezo unit 32 fixes a plate-like first laminated piezo element 45 in which piezoelectric materials and conductive materials are alternately laminated, and one end of the first laminated piezo element 45. The first support body 46 and a first holder 47 for fixing the first support body 46 to which the first laminated piezoelectric element 45 is fixed to the pressure chamber unit 31 are configured. The same applies to one of the second piezo units 33, and one end of the second laminated piezo element 48 is fixed to the second support 49, which is fixed to the pressure chamber unit 31 by the second holder 50. It is fixed.
[0047]
As the first and second laminated piezo elements 45 and 48, a piezoelectric material and a conductive material are laminated in a direction orthogonal to the longitudinal direction of the first and second pressure chambers 40 and 41, or parallel to the longitudinal direction. Any of those laminated in any direction may be used. A laminated piezo element has a characteristic of extending in the laminating direction when a voltage is applied.
[0048]
For this reason, the former laminated piezo element expands in the longitudinal direction of the first and second pressure chambers 40 and 41 by application of a voltage, but contracts in a direction orthogonal thereto. Therefore, this laminated piezo element does not apply pressure to the pressure chamber. Such a piezo element is d ₃₁ This is called a mode.
[0049]
On the other hand, in the latter laminated piezo element, when a voltage is applied, it extends in a direction perpendicular to the longitudinal direction of the first and second pressure chambers 40 and 41 and applies pressure to the pressure chamber. Such a piezo element is d ₃₃ This is called a mode.
[0050]
The first laminated piezo element 45 is disposed so as to face the first pressure chamber 40 via the diaphragm 42, and the second laminated piezo element 48 is also arranged via the diaphragm 42. It is arranged to face the pressure chamber 41.
[0051]
Accordingly, in the print head unit 3 configured as described above, for example, the diluent is supplied from the diluent tank (not shown) to the first supply chamber 43 through a supply pipe and a supply groove (not shown). As shown in FIG. 1, the first nozzle 34 communicating with the first inlet 35 through the first pressure chamber 40 is filled, and the first meniscus D is added to the tip of the first nozzle 34 by the diluent 51. ₁ Is formed.
[0052]
The same applies to one ink, and the ink is supplied from an ink tank (not shown) through a supply pipe and a supply groove (not shown) to the second supply chamber 44, and then passes through the second pressure chamber 41 as shown in FIG. The second meniscus D is filled in the second nozzle 36 communicating with the second introduction port 37, and is added to the tip of the second nozzle 36 by the ink 52. ₂ Is formed.
[0053]
When printing is performed by the liquid jet recording apparatus having such a configuration, for example, the first and second laminated piezoelectric elements 45 and 48 are so-called d. ₃₃ FIG. 5 shows the application timing of the drive voltage when the mode multilayer piezo element is used.
[0054]
That is, as shown in FIG. 5A, for example, 10 [V] is applied in advance to the first laminated piezo element 45 at the time shown in FIG.
[0055]
At the time of printing, based on the signals from the head drive, head feed control, and drum rotation control 10 described above, the time indicated by (B) in the drawing in order to first draw the diluent 51 into the first nozzle 34. Thus, the applied voltage of the first laminated piezoelectric element 45 is set to 0 [V]. As a result, the first laminated piezo element 45 shrinks, the volume of the first pressure chamber 40 increases, the internal pressure becomes negative, and the diluent 51 is drawn into the first nozzle 34.
[0056]
At the same time or a little later, as shown in FIG. 5B, the second laminated piezo element is shown at the time indicated by (C) in FIG. 5 in order to extrude the ink 52 from the second nozzle 36. A driving voltage, for example, 10 [V] is applied to 48, 150 [μsec], the second laminated piezoelectric element 48 is elongated in the longitudinal direction, pressurized to the second pressure chamber 41 via the diaphragm 42, and the second An internal pressure is applied to the nozzle 36. Then, the ink 52 oozes from the outside of the second nozzle 36 to the vicinity of the opening of the first nozzle 34, and the quantity is determined.
[0057]
Thereafter, in order to draw the ink 52 into the second nozzle 36, when the drive voltage of the second piezo element 48 is lowered to 0 [V] at the time indicated by (D) in the figure, one main surface 38a of the orifice plate 38 is obtained. The remaining ink is drawn into the second nozzle 36 and the second meniscus D ₂ Form. Note that the ink quantitative pulse width indicated by T in FIG. 5B and between the time indicated by (C) in the figure and the time indicated by (D) in the figure is variable.
[0058]
Further, in this state, as shown in FIG. 5A, in order to discharge the diluting liquid 51 refilled in the first nozzle 34, the refill state is shown from the time point shown in FIG. 5E. For example, 20 [V] is applied to the first laminated piezo element 45 as a drive voltage at 100 [μsec] at the time indicated by the middle (F), and the first pressure chamber 40 is pressurized via the diaphragm 42, The internal pressure is applied to the nozzle 34. As a result, at the time indicated by (G) in the figure, the diluent 51 is pushed out by the internal pressure in the first nozzle 34, and the above-described quantified ink is integrated with the diluent 51 to form a droplet having a predetermined concentration. And is applied to the above-described print paper 1 for printing.
[0059]
Thereafter, when the voltage of the first laminated piezo element 45 is lowered to 10 [V] at the time indicated by (H) in the drawing in order to draw the diluent 51 into the first nozzle 34, the first laminated piezo element 45 is obtained. As a result of the reduction, the internal pressures of the first pressure chamber 40 and the first nozzle 34 become negative, and the diluent 51 is drawn into the first nozzle 34. Thereafter, the internal pressures of the first pressure chamber 40 and the first nozzle 34 are restored to their original values, and at the time indicated by (I) and (J) in the figure, the diluted solution 51 becomes the first nozzle 34 by capillary action. To the first meniscus D ₁ Form.
[0060]
Then, as shown in FIGS. 5A and 5B, printing is performed by repeating the above operation at a cycle of 1 [msec], for example.
[0061]
On the other hand, as the first and second laminated piezoelectric elements 45 and 48, so-called d ₃₁ The application timing of the drive voltage when the mode multilayer piezo element is used is as shown in FIG. ₃₃ This is shown by a diagram in which the drive voltage application timing is reversed when the mode multilayer piezo element is used. This d ₃₁ Since the laminated piezoelectric element in mode is contracted in a direction perpendicular to the longitudinal direction of the first and second pressure chambers 40 and 41 by application of voltage, the so-called d described above is used. ₃₃ This is because a behavior opposite to that in the case of using the mode multilayer piezoelectric element is shown.
[0062]
In the print head portion of the printer apparatus of this example, as described above, it also functions as an adhesive layer between the first introduction port 35 and the second introduction port 37 on the one main surface 38b side of the orifice plate 38. The convex portion 53 having a height half the thickness of the side wall 39c is provided.
[0063]
When manufacturing such a print head part, a dry film resist is thermally laminated on one facing surface side of the orifice plate 38 or the vibration plate 42, and then the dry film resist is exposed and developed. Each side wall portion is formed by forming a through portion having a predetermined shape. Further, the remaining one of the orifice plate 38 and the vibration plate 42 is laminated on this dry film, and hot pressing or the like is applied to these, and the orifice plate 38 and the vibration plate 42 are made of dry film resist, and the pressure chamber is formed. It adhere | attaches via the side wall 39a, 39b, 39c, 39d, 39e which forms the penetration part to form.
[0064]
Therefore, in the heat laminating or hot pressing process, the convex portion 53 provided on the orifice plate 38 is embedded in the dry film resist, and in the portion where the convex portion 53 is formed, the hot pressing process is performed. In FIG. 5, the space between the diaphragm 42 and the orifice plate 38, which is a base member, is pressed more strongly than the other portions, and the side walls 39a, 39b, 39c, 39d, 39e made of dry film resist and the adhesion between the diaphragm 42 and the orifice plate 38 The degree of adhesion increases, the adhesive strength between the side walls 39a, 39b, 39c, 39d, and 39e, the diaphragm 42 and the orifice plate 38 is improved, and the first and second pressure chambers 40 and 41 are sufficiently sealed. Is sufficiently isolated.
[0065]
That is, in such a printer apparatus of this example, there is no inconvenience that the dilution liquid 51 in the first pressure chamber 40 and the ink 52 in the second pressure chamber 41 are mixed at the time of printing standby, and printing failure Is unlikely to occur. Moreover, since it becomes difficult to manufacture a defective product, the manufacturing yield is hardly lowered and the productivity is improved.
[0066]
In the above-described example, the example in which the convex portion 53 is formed on the orifice plate 38 has been described. However, the convex portion 53 may be provided on the vibration plate 42, and further on both the orifice plate 38 and the vibration plate 42. You may make it provide. However, when both the orifice plate 38 and the diaphragm 42 are provided, it is necessary to sufficiently consider the formation position and height so that they do not contact each other.
[0067]
As the print head portion of the printer apparatus of this example, in addition to the above-mentioned ones, those using heating elements as the diluting liquid discharging means and the ink quantifying means can be mentioned.
[0068]
That is, as shown in an enlarged view in FIG. 6, an adhesive layer having penetrating portions 62 and 63 having shapes corresponding to the first and second pressure chambers at predetermined positions on one main surface 61 a side of the base member 61. And a laminate of an orifice plate 67 having first and second nozzles 65 and 66 through 64. At this time, the opening of the penetrating part 62 that forms the first pressure chamber and the opening of the first nozzle 65 are made to coincide with each other, and the penetrating part 63 and the second nozzle that form the second pressure chamber The first pressure chamber and the first nozzle 65 are in communication with each other, and the second pressure chamber and the second nozzle 66 are in communication with each other.
[0069]
Further, on one main surface 61a side of the base member 61, a heat generating element 68 located in the through portion 62 forming the first pressure chamber and a heat generating element 69 located in the through portion 63 forming the second pressure chamber. Is formed.
[0070]
Also in the print head portion of this example, the first and second penetrating portions 62 and 63 that form the first pressure chamber and the second pressure chamber on the one main surface 67a that is the opposed surface of the orifice plate 67 are provided. A convex portion 70 having a height lower than the thickness of the adhesive layer 64 is formed at a position corresponding to the gap therebetween, and is embedded in the side wall portion 64 a that is a part of the adhesive layer 64.
[0071]
That is, in the print head portion of this example as well as the above-described print head portion, the first and second pressure chambers are sufficiently sealed and the space between them is sufficiently isolated, so that print defects are unlikely to occur. . Moreover, since it becomes difficult to manufacture a defective product, the manufacturing yield is hardly lowered and the productivity is improved.
[0072]
In the above-described example, the example in which the convex portion 70 is formed on the orifice plate 67 has been described. However, the convex portion 70 may be provided on the base member 61, and further on both the orifice plate 67 and the base member 61. You may make it provide. However, when both the orifice plate 67 and the base member 61 are provided, it is necessary to sufficiently consider the formation position and height so that they do not contact each other.
[0073]
Further, as the print head portion of the printer apparatus of this example, a type that does not have an orifice plate and that mixes a diluent and ink may be used.
[0074]
That is, as shown in FIG. 7, a first pressure chamber (not shown) formed on the back side of the paper surface and a recess 73 for forming the first nozzle 72 communicating with the first pressure chamber are formed on the back side of the paper surface. The one main surface 71a of the plate-like base member 71 formed so that a recess 75 for forming a second pressure chamber (not shown) and a second nozzle 74 communicating with the second pressure chamber faces the one main surface 71a. A lid member 77, which is a diaphragm, is laminated on the side through an adhesive layer 76, and a space surrounded by the recesses 73 and 75 and the lid member 77 is defined by the first and second pressure chambers and the first and second pressure chambers. The nozzles 72 and 74 are used. At this time, the first and second nozzles 72 and 73 side of the recesses 73 and 75 are opened facing the front side of the sheet. The adhesive layer 76 is preferably formed of a dry film resist or an epoxy sheet-like adhesive layer.
[0075]
In the print head of the printer device of this example, at least a part of the periphery of the recesses 73 and 75 on the one main surface 71a side of the base member 71, here, the entire periphery is higher than the thickness of the adhesive layer 76. Low convex portions 78 and 79 are formed, respectively.
[0076]
The print head of the printer apparatus of this example is manufactured as follows. Here, an example in which the adhesive layer 76 is formed of a dry film resist will be described.
[0077]
First, as shown in FIG. 8, a dry film resist 80 is thermally laminated on a lid member 77 made of glass or the like. At this time, the recesses 73 and 75 for forming the pressure chamber and the nozzle are formed so as to face one main surface 71a, and the height of the half of the thickness of the dry film resist 80 is set around the recesses 73 and 75. A base member 71 on which convex portions 78 and 79 are formed is prepared.
[0078]
And the arrow M in the figure ₁ As shown, the lid member 77 is placed on the one main surface 71a side of the base member 71 with the dry film resist 80 interposed therebetween. Subsequently, these are laminated and heated by means such as hot pressing to bond the base member 71, the adhesive layer 76, and the lid member 77, thereby completing the print head portion as shown in FIG.
[0079]
Accordingly, in the hot pressing process, the protrusions 78 and 79 provided on the base member 71 are embedded in the dry film resist 80, and the portion where the protrusions 78 and 79 are formed is hot-pressed. In this step, the pressure between the base member 71 and the lid member 77, which is a diaphragm, is more strongly pressed than in other portions, and the degree of adhesion between the adhesive layer 76, the lid member 77 and the base member 71 is increased, and the adhesive layer 76. The lid member 77 and the base member 71 have a good adhesive strength, and the first and second pressure chambers and the first and second nozzles 72 and 74 are sufficiently sealed, and are sufficiently separated from each other. The
[0080]
That is, in the printer apparatus of this example, there is no inconvenience that, for example, the diluted liquid in the first nozzle 72 and the ink in the second nozzle 74 are mixed at the time of printing standby, and printing failure occurs. It is hard to do. Moreover, since it becomes difficult to manufacture a defective product, the manufacturing yield is hardly lowered and the productivity is improved.
[0081]
In the above-described example, the example in which the convex portions 78 and 79 are formed on the base member 71 has been described. However, the convex portions 78 and 79 may be provided on the lid member 77, and further, the base member 71 and the lid member. 77 may be provided in both. However, when both the base member 71 and the lid member 77 are provided, it is necessary to sufficiently consider the formation position and height so that they do not contact each other.
[0082]
In the examples so far, the example of the carrier jet type print head as the print head unit has been described. However, the present invention is a so-called density modulation type ink jet type print in which the dilution liquid is a quantitative medium and the ink is an ejection medium. Needless to say, the present invention is also applicable to a printer having a head.
[0083]
Further, examples of the print head portion of the printer apparatus of the present example include those that discharge only ink as ink droplets in addition to those that mix and discharge the diluent and ink as described above. Here, an example of using a piezo element as the pressure applying means will be described.
[0084]
That is, as shown in FIG. 9, a plate in which a pressure chamber (not shown) formed on the back side of the paper and a recess 83 for forming a nozzle 82 communicating therewith face one main surface 81a. A lid member 85 that is a diaphragm is laminated on the one main surface 81a side of the base member 81 with an adhesive layer 84 interposed therebetween. At this time, the nozzle 82 side of the concave portion 83 is opened facing the front side of the drawing. The adhesive layer 84 is preferably formed of a dry film resist or an epoxy sheet-like adhesive layer.
[0085]
In the print head portion of the printer device of this example, at least a part of the periphery of the recess 83 on the one main surface 81a side of the base member 81, here the entire periphery is lower than the thickness of the adhesive layer 84. A convex portion 86 is formed.
[0086]
The print head portion of this example is manufactured as follows. Here, an example in which the adhesive layer 84 is formed from a dry film resist will be described.
[0087]
First, as shown in FIG. 10, a dry film resist 87 is thermally laminated on a lid member 85 made of glass or the like. At this time, a recess 83 for forming a pressure chamber and a nozzle is formed facing one main surface 81 a, and a protrusion 86 having a height that is half the thickness of the dry film resist 87 around the recess 83. A base member 81 is prepared.
[0088]
And the arrow M in the figure ₂ As shown, the lid member 85 is placed on the one main surface 81a side of the base member 81 with the dry film resist 87 interposed therebetween. Subsequently, these are laminated and heated by means such as hot pressing to bond the base member 81, the adhesive layer 84, and the lid member 85, thereby completing the print head portion as shown in FIG.
[0089]
Accordingly, in the hot press process, the convex portions 86 provided on the base member 81 are embedded in the dry film resist 87, and the portions where the convex portions 86 are formed are not included in the hot press process. The pressure between the base member 81 and the lid member 85, which is a diaphragm, is more strongly pressed than the above portion, and the adhesiveness between the adhesive layer 84, the lid member 85, and the base member 81 is increased. And the adhesive strength of the base member 81 becomes good, and the pressure chamber and the nozzle 82 are sufficiently sealed.
[0090]
That is, in the printer apparatus of this example, when pressure is applied to the pressure chamber in order to eject ink, pressure escape, liquid leakage from the pressure chamber, and the like are unlikely to occur, and print defects are unlikely to occur. . Further, the production yield is hardly lowered and the productivity is improved.
[0091]
In the above example, the example in which the convex portion 86 is formed on the base member 81 has been described. However, the convex portion 86 may be provided on the lid member 85, and further, on both the base member 81 and the lid member 85. You may make it provide. However, when both the base member 81 and the lid member 85 are provided, it is necessary to sufficiently consider the formation position and height so that they do not contact each other.
[0092]
As described above, examples of the print head unit that ejects only ink as ink droplets include the following.
[0093]
That is, as shown in FIG. 11, an adhesive is formed in which a through portion 92 is formed at a position corresponding to a pressure chamber (not shown) formed on the back side of the paper and a nozzle communicating with the main surface 91 a of the base member 91. A lid member 94, which is a diaphragm, is arranged through an agent layer 93. The pressure chamber and the nozzle 95 communicating with the pressure chamber are formed by closing the upper and lower sides of the penetrating portion 92 with the base member 91 and the lid member 94. At this time, the nozzle 95 side of the penetrating portion 92 is opened facing the front side of the paper. The adhesive layer 93 is preferably formed of a dry film resist or an epoxy sheet-like adhesive layer.
[0094]
In the print head portion of the printer device of this example, the height of the base member 91 is lower than the thickness of the adhesive layer 93 in at least a part of the periphery of the through-hole 92 on the one main surface 91a side, here the entire periphery. The convex part 96 is formed.
[0095]
The print head portion of this example is manufactured as follows. Here, an example in which the adhesive layer 93 is formed of a dry film resist will be described.
[0096]
First, as shown in FIG. 12, a dry film resist 97 is thermally laminated on a lid member 94 made of glass or the like. Thereafter, the dry film resist 97 is exposed and developed to form a through-hole 92 having a predetermined shape for forming a pressure chamber and a nozzle. At this time, a base member 91 is prepared in which a convex portion 96 having a height that is half the thickness of the dry film resist 97 is formed at a position corresponding to the periphery of the penetrating portion 92 of the one main surface 91a. The dry film resist 97 may be thermally laminated on the base member 91 first.
[0097]
And the arrow M in the figure _Three As shown, the lid member 94 is placed on the one main surface 91a side of the base member 91 with the dry film resist 97 interposed therebetween. Subsequently, these are laminated and heated by means such as hot pressing to bond the base member 91, the adhesive layer 93, and the lid member 94, thereby completing the print head portion as shown in FIG.
[0098]
Accordingly, in the hot pressing process, the convex portions 96 provided on the base member 91 are embedded in the dry film resist 97. In the portion where the convex portions 96 are formed, other portions are formed in the hot pressing process. The base member 91 and the lid member 94, which is a diaphragm, are pressed more strongly than the above portion, and the adhesiveness between the adhesive layer 93, the lid member 94 and the base member 91 is increased, and the adhesive layer 93 and the lid member 94 are increased. And the adhesive strength of the base member 91 becomes good, and the pressure chamber and the nozzle 95 are sufficiently sealed.
[0099]
That is, in such a printer device of this example, when pressure is applied to the pressure chamber in order to eject ink, pressure escape, liquid leakage from the pressure chamber, and the like are unlikely to occur, and print defects are unlikely to occur. . Further, the production yield is hardly lowered and the productivity is improved.
[0100]
In the above-described example, the example in which the convex portion 96 is formed on the base member 91 has been described. However, the convex portion 96 may be provided on the lid member 94, and further on both the base member 91 and the lid member 94. You may make it provide. However, when it is provided on both the base member 91 and the lid member 94, it is necessary to sufficiently consider the formation position and height so that they do not contact each other.
[0101]
As described above, examples of the print head unit that ejects only ink as ink droplets include the following.
[0102]
That is, as shown in FIG. 13, a pressure chamber into which ink is introduced is formed, and a nozzle 102 communicated with the pressure chamber is opened to face one main surface 101a. On the side, an orifice plate 105 having a discharge port 104 at a position corresponding to the nozzle 102 via an adhesive layer 103 is indicated by an arrow M in the figure. _Four As shown in FIG. The adhesive layer 103 is preferably formed of a dry film resist or an epoxy sheet-like adhesive layer.
[0103]
In the print head portion of this example, a convex portion 106 having a height lower than the thickness of the adhesive layer 103 is formed at a position corresponding to the periphery of the discharge port 104 on the one main surface 101a side of the print head 101. .
[0104]
In order to manufacture such a print head portion, first, a pressure chamber is formed inside by integral molding or the method described so far, and a nozzle 102 communicated with the pressure chamber is formed facing one main surface 101a. Thus, the print head 101 in which the convex portion 106 is formed at a position corresponding to the periphery of the discharge port 104 of the orifice plate 105 is manufactured. At this time, the adhesive layer 103 is thermally laminated on the orifice plate 105 having the discharge port 104 at a position corresponding to the nozzle 102. The orifice plate 105 is placed on the print head 101 so that the openings of the discharge port 104 and the nozzle 102 coincide with each other and the adhesive layer 103 is sandwiched between them, and these are heated by means such as hot press. . As a result, the print head 101 and the orifice plate 105 are bonded via the adhesive layer 103.
[0105]
Therefore, in the print head portion of this example, the convex portion 106 provided in the print head 101 is embedded in the adhesive layer 103 in the hot pressing process, and the portion where the convex portion 106 is formed. In the hot press process, the pressure between the print head 101 and the orifice plate 105 is more strongly pressed than in other portions, and the adhesion between the adhesive layer 103, the orifice plate 105, and the print head 101 is increased. The bonding strength between the nozzle 103, the orifice plate 105, and the print head 101 is improved, and the discharge port 104 is sufficiently sealed.
[0106]
That is, in such a print head portion, ink leakage or pressure escape from the discharge port 104 of the orifice plate 105 is unlikely to occur during ink discharge, and print defects are unlikely to occur. Further, since the production yield is hardly lowered, the productivity is improved.
[0107]
In the above-described example, the example in which the convex portion 106 is formed on the print head 101 has been described. However, the convex portion 106 may be provided on the orifice plate 105, and furthermore, on both the print head 101 and the orifice plate 105. You may make it provide. However, when both the print head 101 and the orifice plate 105 are provided, it is necessary to sufficiently consider the formation position and height so that they do not contact each other.
[0108]
In the examples so far, the example of the print head unit using the piezo element as the pressurizing unit for the ink in the pressure chamber has been mainly described. However, as the print head unit of the printer apparatus of this example, the pressurizing unit is used. And a device using a heating element.
[0109]
This print head portion is a so-called thermal type print head. For example, as shown in FIG. 14, an adhesive layer in which a penetrating portion 112 for forming a pressure chamber on one main surface 111 a of the base member 111 is formed. 113 is laminated, and an orifice plate 115 having a nozzle 114 is further laminated thereon. Then, the pressure chamber 116 is formed by aligning the positions of the penetrating portion 112 and the nozzle 114 and sandwiching the penetrating portion 112 with the base member 111 and the orifice plate 115 from above and below, and the pressure chamber 116 and the nozzle 114 communicate with each other. Yes.
[0110]
Further, a heating element 117 is disposed on the one main surface 111 a side of the base member 111 so as to be located in the through portion 116.
[0111]
In the print head portion of this example, a convex portion 118 having a height lower than the thickness of the adhesive layer 113 is formed at a position corresponding to the periphery of the through portion 112 on the one main surface 115a side which is the opposed surface of the orifice plate 115. Is formed.
[0112]
In order to manufacture such a print head portion, first, as shown in FIG. 15, a dry film is formed on one main surface 111a side of the base member 111 in which the heat generating element 117 is formed at a predetermined position on the one main surface 111a side. A resist 119 is thermally laminated, and then exposed and developed to form a through hole 112 having a predetermined shape for forming a pressure chamber so as to expose the heating element 117.
[0113]
At this time, an orifice plate 115 is also prepared in which a nozzle 114 is formed at a predetermined position, and a convex portion 118 is formed at a position corresponding to the periphery of the penetrating portion 112 of the one main surface 115a serving as an opposing surface.
[0114]
Subsequently, the orifice plate 115 is placed on the one main surface 111a side of the base member 111 through the dry film resist 119 so that the positions of the nozzle 114 and the penetrating portion 112 are aligned, and heated by means such as hot press. Then, the orifice plate 115, the adhesive layer 113, and the base member 111 are bonded together.
[0115]
Therefore, in the print head portion of this example, in the hot pressing process, the convex portion 118 provided on the orifice plate 115 is embedded in the dry film resist 119, and the portion where the convex portion 118 is formed. In the hot pressing process, the pressure between the base member 111 and the orifice plate 115 is more strongly pressed than in other portions, and the adhesion between the adhesive layer 113, the orifice plate 115 and the base member 111 is increased, and the adhesive layer 113, the orifice plate 115, and the base member 111 have good adhesive strength, and the pressure chamber 116 is sufficiently sealed.
[0116]
That is, in such a print head portion, it is difficult for ink leakage or pressure escape from the pressure chamber to occur when ink is ejected, and print defects are unlikely to occur. Further, since the production yield is hardly lowered, the productivity is improved.
[0117]
In the above-described example, the example in which the convex portion 118 is formed on the orifice plate 115 has been described. However, the convex portion 118 may be provided on the base member 111, and further, on both the orifice plate 115 and the base member 111. You may make it provide. However, when both the orifice plate 115 and the base member 111 are provided, it is necessary to sufficiently consider the formation position and height so that they do not contact each other.
[0118]
【The invention's effect】
As is clear from the above description, in the printer device of the present invention, at least a part of the pressure chamber and the nozzle peripheral portion of at least one of the opposing surfaces of the base member or the lid member are provided. The height is Lower than adhesive layer thickness And embedded in this adhesive layer during bonding Since the convex part is formed, when the base member and the lid material are laminated via the adhesive layer, the pressure between the base member and the lid member is stronger than the other part in this convex part forming part. As a result, the adhesiveness between the adhesive layer and the base member and the lid member is increased, the adhesive strength between the adhesive layer, the base member and the lid member is improved, and the pressure chamber and the nozzle are sufficiently sealed.
[0119]
Further, in the printer device of the present invention, the print head or the orifice plate has a portion around the discharge port on the opposite surface. The height is Lower than adhesive layer thickness And embedded in this adhesive layer during bonding Since the convex part is formed, when the orifice plate and the print head are laminated via the adhesive layer, the pressure between the orifice plate and the print head is more strongly pressed at the convex part forming part than at the other part. As a result, the adhesiveness between the adhesive layer and the orifice plate and the print head is increased, the adhesive strength between the adhesive layer, the orifice plate and the print head is improved, and the discharge port is sufficiently sealed.
[0120]
Furthermore, in the printer device of the present invention, the base member is also provided when an adhesive layer having a penetrating portion for forming a pressure chamber is disposed on the base member, and an orifice plate having a nozzle is further disposed thereon. Alternatively, at least a part of the position corresponding to the peripheral portion of the penetrating portion on at least one facing surface side of the orifice plate The height is Lower than adhesive layer thickness And embedded in this adhesive layer during bonding Since the convex portion is formed, in this convex portion forming portion, the pressure between the base member and the orifice plate is more strongly pressed than the other portion, and the adhesiveness between the adhesive layer and the base member and the orifice plate is high. Thus, the adhesive strength between the adhesive layer, the base member and the orifice plate is improved, and the pressure chamber is sufficiently sealed.
[0121]
The printer device according to the present invention includes a first pressure chamber into which an ejection medium is introduced, a first nozzle communicating with the first pressure chamber, a second pressure chamber into which a quantitative medium is introduced, and the first pressure chamber. If there is a second nozzle that communicates with the two pressure chambers, and the convex portion is formed at a position corresponding to between the adjacent concave or penetrating portions, the first and second pressure chambers, There is sufficient isolation between the first and second nozzles.
[0122]
Therefore, in the printer device of the present invention, the pressure chamber, nozzle, discharge port, etc. are sufficiently sealed, ink leakage or pressure escape is difficult to occur during printing, printing failure is unlikely to occur, and reliability is high. . Further, since the production yield is hardly lowered, the productivity is improved.
[0123]
Further, when the printer device of the present invention mixes and discharges the ejection medium and the quantitative medium, the nozzles for ejecting the ejection medium and the quantitative medium are sufficiently separated from each other. Therefore, it is difficult for print defects to occur.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a main part schematic perspective view schematically showing an example of a liquid jet recording apparatus equipped with a printer apparatus to which the invention is applied.
FIG. 2 is a block diagram of a printing and control system of an example of a liquid jet recording apparatus equipped with a printer apparatus to which the present invention is applied.
FIG. 3 is a schematic cross-sectional view of an essential part showing an example of a print head portion of a printer apparatus to which the present invention is applied.
FIG. 4 is a schematic cross-sectional view of a main part showing an enlarged vicinity of an orifice plate as an example of a print head portion of a printer apparatus to which the present invention is applied.
FIG. 5 is a chart showing an example of drive voltage application timing of an example of a print head unit of a printer apparatus to which the present invention is applied.
FIG. 6 is a schematic cross-sectional view of a main part showing another example of a print head portion of a printer apparatus to which the present invention is applied.
FIG. 7 is a schematic front view of an essential part showing still another example of a print head portion of a printer apparatus to which the present invention is applied.
FIG. 8 is a schematic front view of an essential part in an exploded manner showing still another example of a print head portion of a printer apparatus to which the present invention is applied.
FIG. 9 is a schematic front view of an essential part showing still another example of a print head portion of a printer apparatus to which the present invention is applied.
FIG. 10 is a schematic front view of an essential part in an exploded manner showing still another example of a print head portion of a printer apparatus to which the present invention is applied.
FIG. 11 is a schematic front view of an essential part showing still another example of a print head portion of a printer apparatus to which the present invention is applied.
FIG. 12 is a schematic front view of an essential part in an exploded manner showing still another example of a print head portion of a printer apparatus to which the present invention is applied.
FIG. 13 is an exploded perspective view showing still another example of the print head unit of the printer apparatus to which the present invention is applied.
FIG. 14 is a schematic cross-sectional view of a main part showing still another example of a print head portion of a printer apparatus to which the present invention is applied.
FIG. 15 is a schematic cross-sectional view of an essential part, showing still another example of a print head portion of a printer apparatus to which the present invention is applied.
FIG. 16 is a cross-sectional view schematically illustrating an example of a print head of the printer apparatus.
FIG. 17 is a schematic cross-sectional view of an essential part schematically illustrating an example of a print head of a printer apparatus.
[Explanation of symbols]
34, 65, 72 First nozzle
36, 66, 74 Second nozzle
38, 67, 105, 115 Orifice plate
38b, 67a, 71a, 81a, 91a, 101a, 115a
39c, 64a Side wall
40 First pressure chamber
41 Second pressure chamber
42 Diaphragm
53, 70, 78, 79, 86, 96, 106, 118 Convex
61, 71, 81, 91, 111 Base member
62, 63, 92, 112 penetration
73, 75, 83 recess
76, 84, 93, 103, 113 Adhesive layer
77, 85, 94 Lid member
82, 95, 102, 114 nozzles
101 Print head
104 Discharge port
116 Pressure chamber

Claims

At least one concave portion that forms a pressure chamber into which the recording liquid is introduced and a nozzle that communicates with the pressure chamber faces one main surface, and is formed on the concave portion forming surface side of the base member via an adhesive layer. In a printer apparatus having a print head in which a lid member is arranged, and a space surrounded by the recess and the lid member is a pressure chamber and a nozzle,
At least a portion of a position corresponding to the peripheral portion of at least one of the recesses on opposed surfaces of the base member or the cap member, rather low than the thickness of the adhesive layer height, and, the adhesive layer at the time of bonding And a convex portion embedded in the printer.

A first pressure chamber into which the discharge medium is introduced, a first nozzle that communicates with the first pressure chamber, a second pressure chamber into which the quantitative medium is introduced, and a second pressure chamber that communicates with the second pressure chamber. 2. A printer apparatus according to claim 1, wherein at least one set of nozzles with said nozzles is provided, and said convex portions are formed at positions corresponding to adjacent concave portions.

On the base member is disposed an adhesive layer in which at least one penetrating portion forming a set of a pressure chamber into which the recording liquid is introduced and a nozzle communicating with the pressure chamber is formed, and a lid member is further formed thereon. In a printer apparatus having a print head in which a space formed by closing the top and bottom of the penetrating portion with a base member and a lid member is used as a pressure chamber and a nozzle,
At least a part of the position corresponding to the periphery of the through portions of at least one of the opposing surfaces of the base member or the cap member, rather lower than the thickness of the height adhesive layer, and said adhesive layer at the time of bonding A printer device characterized in that a convex portion embedded in the inside is formed.

A first pressure chamber into which the discharge medium is introduced, a first nozzle that communicates with the first pressure chamber, a second pressure chamber into which the quantitative medium is introduced, and a second pressure chamber that communicates with the second pressure chamber. 4. The printer apparatus according to claim 3, wherein at least one set of nozzles with said nozzles is provided, and said convex portion is formed at a position corresponding to between adjacent through portions.

An orifice having an ejection port communicating with the nozzle at a position corresponding to each nozzle on the nozzle opening surface side of the print head having at least one set of a pressure chamber into which the recording liquid is introduced and a nozzle communicating with the pressure chamber In a printer device in which a plate is arranged via an adhesive layer,
At least one of the positions corresponding to the periphery of the discharge port of the opposing face of the print head or orifice plate, rather lower than the thickness of the height adhesive layer, and is embedded in the adhesive layer at the time of bonding A printer apparatus, wherein a convex portion is formed.

A first pressure chamber into which the discharge medium is introduced, a first nozzle that communicates with the first pressure chamber, a second pressure chamber into which the quantitative medium is introduced, and a second pressure chamber that communicates with the second pressure chamber. a nozzle set for the nozzle of at least one set, wherein said convex portion is formed on at least one of a position corresponding to the periphery of the discharge port corresponding to each of the first nozzle and the second nozzle The printer device according to claim 5.

An adhesive layer having at least one penetrating portion that forms a pressure chamber into which the recording liquid is introduced is disposed on the base member, and an orifice plate having a nozzle is disposed on the base member at a position corresponding to the penetrating portion. In a printer apparatus having a print head in which a space formed by closing the upper and lower portions of the penetrating portion with a base member and an orifice plate is a pressure chamber.
At least a part of the position corresponding to the periphery of the through portions of at least one of the opposing surfaces of the base member or the orifice plate, rather lower than the thickness of the height adhesive layer, and said adhesive during bonding A printer device comprising a convex portion embedded in a layer .

At least one set of penetrating portions each forming a first pressure chamber into which the discharge medium is introduced and a second pressure chamber into which the quantitative medium is introduced, and at a position corresponding to between adjacent penetrating portions, printer device according to claim 7, characterized in that the protrusion is formed.