JP3658186B2 - 鋼帯の押さえロール装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、竪型連続焼鈍炉等の熱処理炉において、上、下ハースロール間を複数パスで通板される鋼帯に水平方向の押し込み力を加えて鋼帯の走行を安定させる鋼帯の押さえロール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、竪型連続焼鈍炉は、予熱帯、加熱帯、均熱帯、急冷帯、再加熱帯、過時効帯、最終冷却帯等の複数のゾーンから構成されるが、各ゾーンにおいて、図8〜図10に示すように、上、下ハースロール50、51、50a、51a間を1パス又は複数パスで鋼帯52、52aが通板されている。また、通板される鋼帯52、52aには、そのオーバーシュート53或いはフラッタリング53aを抑止し、鋼帯52、52aの走行を安定させるために、鋼帯52に水平方向の押し込み力を加える押さえロール54又は鋼帯52aの表裏より水平方向の押し込み力を加えて鋼帯52aの振動の支点間距離を短くする押さえロール54cが取付けられている。
【0003】
ここで、オーバーシュート53とは、上、下ハースロール50、51周縁で鋼帯52が膨らみを生じる現象をいい、特に、鋼帯52の走行方向に対して上、下ハースロール50、51の出側において顕著に生じる。一方、フラッタリング53aとは、鋼帯52aに吹き付けられるガス或いは鋼帯52aの張力変動により鋼帯52aがばたつく現象をいい、このオーバーシュート53或いはフラッタリング53aが生じると、鋼帯52、52aが冷却用ノズルボックス等の附帯装置に当接し、鋼帯52、52aに疵が発生する。
【0004】
図10に示すように、従来、例えば、押さえロール54の両端は移動台55、56に回転自在に支承されており、押さえロール54の一端はユニバーサルジョイント54aによってロール回転モータ54bに連動連結されている。
また、押さえロール54を水平方向に移動するため、押さえロール54の両端をそれぞれ回転自在に支承する移動台55、56は、それぞれスライドベース57、58に載置されている。各移動台55、56にはそれぞれ雌ねじ部59、60が設けられており、雌ねじ部59、60には一対の回転軸62、63の一端に設けた雄ねじ部64、65が螺合されている。一方、回転軸62、63の他端は、動力伝達ボックス66、67を介して、これらの回転軸62、63と直交する状態に配列された回転軸68に連動連結されている。そして、回転軸68にはロール移動モータ69が連動連結されている。
【0005】
上記した構成によって、ロール移動モータ69を駆動すると、図8に示すように、押さえロール54が鋼帯52に向けて進出して鋼帯52を押し込み、オーバーシュート53を効果的に抑止することができる。また、図9に示すように、押さえロール54cを上、下ハースロール50a、51a間に設置し、鋼帯52aの表裏よりそれぞれ押し込み、鋼帯52aの振動の支点間距離を短くすることで、フラッタリング53aを効果的に抑止することができる。この際、ロール移動モータ69はその回転速度を可変としているので、鋼帯52に当接する瞬間に押さえロール54はソフトに鋼帯52を押し込むことができ、疵の発生を無くすことができる。また、押さえロール54cについて同様である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した鋼帯の押さえロール装置は、未だ、以下の解決すべき課題を有していた。
即ち、従来の鋼帯の押さえロール装置は、各鋼帯52ごとにロール移動モータ69を設けるようにしていたので、多パスで鋼帯52が通板されるゾーンに設置する場合に多大な設置スペースを必要とすることになり、現実的に設置が不可能であった。従って、このようなロール移動モータ69を具備する従来の押さえロール装置は、一般に、単一パスによる鋼帯52の通板のみを行うゾーンに用いられていた。
【0007】
なお、ロール移動モータ69に代えて、空圧シリンダ等を用い、移動台55、56を直接移動するようにすれば、設置スペースが少なくてすみ、多パスで鋼帯52を通板するゾーンへも適用可能と考えられるが、この場合、押さえロール54の押し込み速度を変えることができないため、押さえロール54を鋼帯52にソフトに当接することができず、鋼帯52に疵を発生させるおそれがある。また、押さえロール54が鋼帯52にソフトに当接することができないと、当接の瞬間、鋼帯52の張力変動を生じ、鋼帯52の安定的な通板ができない。
【0008】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、全体構成をコンパクトにすることによって多パスで通板する熱処理炉においても用いることができ、かつ、押さえロールによる鋼帯への疵の発生及び鋼帯の張力変動をなくすことができる鋼帯の押さえロール装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的に沿う請求項1記載の鋼帯の押さえロール装置は、上、下ハースロール間で鋼帯を2パス以上通板させる熱処理炉内で、前記鋼帯に水平方向の押し込み力を加えて前記鋼帯の走行を安定させる鋼帯の押さえロール装置において、
前記上、下ハースロール間をなす同一の高さ位置で、前記鋼帯に近接した状態で平行間隔をあけて並設される複数の押さえロールと、
前記複数の押さえロールをそれぞれ回転する複数のロール回転モータと、
前記押さえロールの両端側に設けられ、前記押さえロールの軸線と直交する方向に配設された長尺のスライドベースと、
前記スライドベース上に摺動自在に載置され、前記複数の押さえロールの両端をそれぞれ回転自在に支承すると共に、同一方向又は交互に逆ねじを切った雌ねじ部を有する雌めじブロックを底部に取付けた移動台と、
前記押さえロールの軸線と直交する方向に軸線を有し、該軸線方向に間隔をあけて同一方向又は交互に逆ねじを切った複数の雄ねじ部を有し、該雄ねじ部がそれぞれ対応する前記複数の移動台の底部に取付けた前記雌めじブロックの雌ねじ部に螺合される回転軸と、
前記押さえロールの両端側に設けられた前記回転軸を一体的に回転して、前記移動台に載置された前記押さえロールを所定方向に移動するロール移動モータと、
前記ロール移動モータに接続され、該ロール移動モータの駆動を制御し、前記押さえロールの移動量を調整可能とする回転数検出手段とを具備する。
【0011】
【発明の実施の形態】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
【0012】
(第1の実施の形態)
以下、図1及び図2を参照して、第1の実施の形態に係る鋼帯の押さえロール装置Aの構成について説明する。なお、本実施の形態に係る鋼帯の押さえロール装置Aは、鋼帯12に生じるオーバーシュート15、16とフラッタリング15a、16aの両方を抑止することができる。
図1に示すように、熱処理炉内において、上、下ハースロール10、11間で鋼帯12が6パスで通板されている。なお、パスの数は2パス以上であれば、本発明に係る鋼帯の押さえロール装置Aを適用できる。
【0013】
図1に示すように、上、下ハースロール10、11間をなす同一の高さ位置で、上、下方向に間隔をあけて、2組の押さえロール群が配置されている。図1及び図2に示すように、各押さえロール群を構成する複数の押さえロール13、14は、それぞれ、鋼帯12に近接した状態で並設されている。そして、図1及び図2に示すように、押さえロール13を矢印aで示すように相互に接近する方向に移動して鋼帯12を押し込むことによって上方のオーバーシュート15の発生を抑止することができると共に、押さえロール14を矢印bで示すように相互に離隔する方向に移動して鋼帯12を押し込むことによって下方のオーバーシュート16の発生を抑止することができる。
また、本実施の形態では、図1に示すように、押さえロール13、14は、それぞれ、鋼帯12の支点になっており、鋼帯12の振動の支点間距離を短くしてフラッタリング15a、16aの発生を防止している。
【0014】
図2に示すように、平行間隔をあけて並列状態にある複数の押さえロール13の両端側には、押さえロール13の軸線と直交する方向に、それぞれ、長尺のスライドベース17、18が配設されており、これらは図示しない構造物の一部に固定されている。
【0015】
スライドベース17、18上であって、各押さえロール13の両端と交差する個所には、それぞれ、移動台19、20が、押さえロール13の軸線と直交する方向に摺動自在に載置されている。そして、移動台19、20の軸受部によって、押さえロール13の両端がそれぞれ回転自在に支承されている。なお、鋼帯の押さえロール装置Aは熱処理炉内に適用されるものであるため、軸受部と図示しない炉体との接続のため、押さえロール13の両端にはジャバラ13a、13bが装着され、一方が軸受側に他方は炉体側に接続されている。
【0016】
スライドベース17、18の中央部には、それぞれ、軸線方向に間隔をあけて交互に逆ねじ(左ねじ、右ねじ)を切った複数の雄ねじ部を有する回転軸21、22が配設されている。なお、本実施の形態では、回転軸21、22は、それぞれ中央部に雄ねじ部を有する複数の雄ねじ杆23、24をカップリング25、26によって連結することによって構成されている。
【0017】
一方、各移動台19、20の底部には、上記した回転軸21、22の雄ねじ部と螺合する雌ねじ部を有する雌ねじブロック27、28がそれぞれ取付けられている。ここで、雌ねじ部も、雌ねじ部と螺合される雄ねじ部のねじ切り方向に対応して、交互に逆ねじ(左ねじ、右ねじ)が切られている。
回転軸21、22の一端は、動力伝達ボックス29、30を介して、これらの回転軸21、22と直交する状態に配列された回転軸31に連動連結されている。そして、回転軸31にはロール移動モータ32が連動連結されている。
【0018】
かかる構成によって、単一のロール移動モータ32を駆動することによって、回転軸31を介して回転軸21、22を一体的に回転することができる。そして、回転軸21、22が回転すると、各雄ねじ杆23、24に設けた雄ねじ部は対応する移動台19、20の底部に設けた雌ねじブロック27、28の雌ねじ部に螺合し、しかも、螺合関係は交互に逆ねじになっているので、移動台19、20及び移動台19、20に架設状態に載置されている押さえロール13は、一対ごとに、矢印aで示す相互に接近する方向に一体的に移動することになる。
【0019】
また、図2に示すように、各移動台19の後方であって押さえロール13の軸線の延長線上にはロール回転モータ33が配設されており、その出力軸は、押さえロール13の一端に、ユニバーサルジョイント34を介して連動連結されている。なお、ロール回転モータ33は、図示しないが、構造物の一部に固定されている。
かかる構成によって、各ロール回転モータ33を駆動することによって、対応する押さえロール13を軸線回りに回転することができる。また、ユニバーサルジョイント34でロール回転モータ33と押さえロール13を連動連結しているので、スライドベース17、18に沿って押さえロール13、14が若干移動した場合であっても、回転力を押さえロール13に確実に伝達することができる。
【0020】
また、図示しないが、複数の押さえロール13の下方に配置される複数の押さえロール14も、押さえロール13に押し込み力を付与するため用いた図2の装置構成と同一の装置構成によって鋼帯12への押し込み力が付与される。
しかし、この場合は、単一のロール移動モータ32を駆動することによって、回転軸31を介して回転軸21、22を一体的に回転すると、移動台19、20及び移動台19、20に架設状態に載置されている押さえロール14は、一対ごとに、矢印b(図1参照)で示す相互に離隔する方向に一体的に移動することになる。
【0021】
また、図2に示すように、ロール移動モータ32には回転数検出手段の一例であるロータリエンコーダ35が接続されており、ロータリエンコーダ35の検出値に基づいて、制御装置36は、ロール移動モータ32の駆動を制御し、押さえロール13、14の移動量を的確に調整することができる。
【0022】
次に、上記した構成を有する鋼帯の押さえロール装置Aの作動について、図1及び図2を参照して説明する。
押さえロール13、14と対応するロール移動モータ32をそれぞれ駆動し雄ねじ杆23、24に設けた雄ねじ部と、移動台19、20に設けた雌ねじ部の交互にねじ切り方向を異ならせた螺合関係を用いて、押さえロール13、14を、図1に示すように、それぞれ、矢印a及び矢印bの方向に進出して、通板中の鋼帯12に当接させる。この際、押さえロール13、14の移動速度は、ロール移動モータ32の回転数を的確に制御することによって、図3に示すように、鋼帯12に接近する直前までは高速度(例えば、18mm/sec)で移動し、当接させる際には低速度(例えば、3mm/sec)で移動するようにしている。
【0023】
これによって、鋼帯の押さえロール装置Aをコンパクトな構成に保持しながら、鋼板12の上方及び下方に発生するおそれのあるオーバーシュート15、16及びフラッタリング15a、16aの発生を効果的に防止することができると共に、押さえロール13、14の押し込みをソフトに行うことができるので、鋼帯12への疵の発生も防止できる。また、押さえロール13、14の押し込みをソフトにすることで、鋼帯12の張力変動も少なく、安定通板が可能となる。
【0024】
また、本実施の形態では、上記したロール移動モータ32の駆動に同期して、ロール回転モータ33を駆動し、対応する押さえロール13、14を、その軸線回りに回転するようにしている。この際、図3に示すように、押さえロール13、14を当初は低周速度(例えば、50mpm)で回転すると共に、鋼帯12に近接した位置で周速度を鋼帯12の通板速度まで高めることができる。従って、この面からも疵のない鋼帯12を得ることができる。
【0025】
また、ロータリエンコーダ35の検出値に基づいて、制御装置36は、ロール移動モータ32の駆動を制御し、押さえロール13、14の移動量を的確に調整することができ、この面からも、上、下のオーバーシュート15、16及びフラッタリング15a、16aの発生を効果的に防止することができる。
【0026】
図4に、上記した実施の形態に係る鋼帯の押さえロール装置Aの変形例に係る鋼帯の押さえロール装置A1の構成を示す。
図示するように、本変形例は、複数の押さえロール37、38、39が 上、下ハースロール10、11の近傍及び中間部に配設されており、それぞれ、全体として、同一方向に移動可能に配列されると共に、上、下押さえロール37、38の移動方向(矢印c、d)は、上、下ハースロール10、11出側のオーバーシュートを抑止する方向であり、中間押さえロール39の移動方向(矢印e)は、上、下押さえロール37、38の移動方向(矢印c、d)と逆にしたことを特徴とする。かかる構成によっても、鋼帯12の上、下オーバーシュート及びフラッタリングの発生を効果的に防止することができる。
【0027】
なお、上押さえロール37を同一方向の移動をさせる機構としては、スライドベースの中央部に、それぞれ、軸線方向に間隔をあけて同一方向にねじを切った複数の雄ねじ部を有する回転軸を配設すると共に、各移動台の底部に、上記した回転軸の雄ねじ部と螺合する雌ねじ部を有する雌ねじブロックを取付け、雌ねじ部と螺合される雄ねじ部のねじ切り方向に対応して、同一方向にねじを切る構成とすればよい。
【0028】
かかる構成によって、単一のロール移動モータを駆動することによって、回転軸を介して回転軸を一体的に回転すると、各雄ねじ杆に設けた雄ねじ部は対応する移動台の底部に設けた雌ねじブロックの雌ねじ部に螺合し、しかも、螺合関係は同一方向ねじになっているので、移動台及び移動台に架設状態に載置されている押さえロール37は、全て、矢印cで示す同一方向に一体的に移動することになる。一方、同様にして、下押さえロール38及び中間押さえロール39も同一方向(矢印d、e)に一体的に移動することができる。
【0029】
(第2の実施の形態)
以下、図5を参照して、第2の実施の形態に係る鋼帯の押さえロール装置A2の構成について説明する。なお、本実施の形態に係る鋼帯の押さえロール装置A2は、鋼帯12に生じるオーバーシュートのみを抑止することができる。
図示するように、本実施の形態では、複数の上、下押さえロール40、41が上、下ハースロール10、11の近傍に配設されており、それぞれ、全体として、同一方向(矢印f、g)に移動可能に配列されると共に、上、下押さえロール40、41の移動方向(矢印f、g)も同一としている。つまり、上、下ハースロール10、11出側のオーバーシュートを抑止する方向に上、下押さえロール40、41を移動させることによっても、鋼帯12の上、下オーバーシュートの発生を効果的に防止することができる。
【0030】
(第3の実施の形態)
以下、図6及び図7を参照して、第3の実施の形態に係る鋼帯の押さえロール装置A3、A4の構成について説明する。なお、本実施の形態に係る鋼帯の押さえロール装置A3、A4は、鋼帯12に生じるフラッタリングを抑止することができる。
【0031】
図6に示すように、複数の上、下押さえロール42、43が上、下ハースロール10、11の中間部に配設されており、それぞれ、全体として、同一方向(矢印h、i)に移動可能に配列されると共に、上、下押さえロール42、43の移動方向(矢印h、i)は逆方向としている。かかる構成によっても、鋼帯12の表裏より上、下押さえロール42、43を押し込むことにより、振動の支点間距離を短くすることができ、鋼帯12のフラッタリングの発生を効果的に防止することができる。
【0032】
図7に示すように、複数の押さえロール42、43を交互に逆方向(矢印h、i)に移動可能に構成している。かかる構成によっても、鋼帯12の表裏より上、下押さえロール42、43を押し込むことにより、振動の支点間距離を短くすることができ、鋼帯12のフラッタリングの発生を効果的に防止することができる。
【0033】
以上、本発明を、幾つかの実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。
【0034】
【発明の効果】
請求項記載の鋼帯の押さえロール装置においては、単一のロール移動モータを駆動し、回転軸に設けた複数の雄ねじ部と移動台に設けた雌ねじ部の螺合関係を用いて、複数の押さえロールを全て鋼帯に向けて進出して当接させることができるので、コンパクトな構成とすることによって省スペース化を図りながら、オーバーシュート或いはフラッタリングの発生を効果的に防止することができると共に、ロール移動モータは回転数を変えることができるので、押さえロールの押し込みをソフトに行うことができ、鋼帯への疵の発生も防止できる。
【0035】
また、この鋼帯の押さえロール装置においては、回転検出手段の検出値に基づいてロール移動モータの駆動を制御し、押さえロールの移動量を的確に調整することができ、この面からも、オーバーシュート或いはフラッタリングの発生を効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る鋼帯の押さえロール装置が適用される多パスで鋼帯が通板される熱処理炉の1ゾーン内を示す正面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る鋼帯の押さえロール装置の一部を示す斜視図である。
【図3】ロール移動モータ及びロール回転モータの回転数制御パターンを示すグラフである。
【図4】本発明の第1の実施の形態の変形例に係る鋼帯の押さえロール装置の概念的構成説明図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る鋼帯の押さえロール装置の概念的構成説明図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る鋼帯の押さえロール装置の概念的構成説明図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係る鋼帯の押さえロール装置の概念的構成説明図である。
【図8】1パスで鋼帯が通板される熱処理炉の1ゾーン内を示す正面図である。
【図9】1パスで鋼帯が通板される熱処理炉の1ゾーン内を示す正面図である。
【図10】従来の鋼帯の押さえロール装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
A 鋼帯の押さえロール装置 A1 鋼帯の押さえロール装置
A2 鋼帯の押さえロール装置 A3 鋼帯の押さえロール装置
A4 鋼帯の押さえロール装置 a 矢印
b 矢印 c 矢印
d 矢印 e 矢印
f 矢印 g 矢印
h 矢印 i 矢印
10 上ハースロール 11 下ハースロール
12 鋼帯 13 押さえロール
13a ジャバラ 13b ジャバラ
14 押さえロール 15 オーバーシュート
15a フラッタリング 16 オーバーシュート
16a フラッタリング 17 スライドベース
18 スライドベース 19 移動台
20 移動台 21 回転軸
22 回転軸 23 雄ねじ杆
24 雄ねじ杆 25 カップリング
26 カップリング 27 雌ねじブロック
28 雌ねじブロック 29 動力伝達ボックス
30 動力伝達ボックス 31 回転軸
32 ロール移動モータ 33 ロール回転モータ
34 ユニバーサルジョイント 35 ロータリエンコーダ
36 制御装置 37 上押さえロール
38 下押さえロール 39 中間押さえロール
40 上押さえロール 41 下押さえロール
42 押さえロール 43 押さえロール

Claims (1)

  1. 上、下ハースロール間で鋼帯を2パス以上通板させる熱処理炉内で、前記鋼帯に水平方向の押し込み力を加えて前記鋼帯の走行を安定させる鋼帯の押さえロール装置において、
    前記上、下ハースロール間をなす同一の高さ位置で、前記鋼帯に近接した状態で平行間隔をあけて並設される複数の押さえロールと、
    前記複数の押さえロールをそれぞれ回転する複数のロール回転モータと、
    前記押さえロールの両端側に設けられ、前記押さえロールの軸線と直交する方向に配設された長尺のスライドベースと、
    前記スライドベース上に摺動自在に載置され、前記複数の押さえロールの両端をそれぞれ回転自在に支承すると共に、同一方向又は交互に逆ねじを切った雌ねじ部を有する雌めじブロックを底部に取付けた移動台と、
    前記押さえロールの軸線と直交する方向に軸線を有し、該軸線方向に間隔をあけて同一方向又は交互に逆ねじを切った複数の雄ねじ部を有し、該雄ねじ部がそれぞれ対応する前記複数の移動台の底部に取付けた前記雌めじブロックの雌ねじ部に螺合される回転軸と、
    前記押さえロールの両端側に設けられた前記回転軸を一体的に回転して、前記移動台に載置された前記押さえロールを所定方向に移動するロール移動モータと、
    前記ロール移動モータに接続され、該ロール移動モータの駆動を制御し、前記押さえロールの移動量を調整可能とする回転数検出手段とを具備する鋼帯の押さえロール装置。
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