JP3652940B2 - Floating poppet valve device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロケットエンジンのスラスタ装置における推力制御等に使用されるフローティング式ポペット弁装置に関し、特にポペット弁と弁座とのシート部の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
固体推進薬を使用するロケットエンジンにおいては、燃焼室に通ずるノズルスロート部におけるスロート面積を変化させることにより、ノズルスロート部を通過する燃焼ガス流量を制御している。かかるノズルスロート部のスロート面積を制御する技術として、特公平6−58090号の発明が提供されている。
この発明においては、燃焼室チャンバの後端にピントルを固着するノズルスカートを有して該ピントルとによりノズルスロート部を形成するノズルホルダーを前記燃焼室チャンバに軸方向移動可能に装着し、該ノズルホルダーを軸方向に移動させてノズルスロート面積を連続的に変化させるように構成している。
かかる発明の場合は、ノズルスカートを有するノズルホルダーを軸方向に移動するため、移動部分が大型になる。
【0003】
そこで、上記のような問題点を有しないスロート面積を変化させる手段として、図5〜図6に示されるフローティング式ポペット弁装置が提案されている。図5〜図6は、かかるフローティング式ポペット弁装置の概略構成を示し、図5はポペット弁の閉弁時、図6は開弁時である。
【0004】
図5〜図6において、1はハウジング、2は該ハウジング1に形成されたシリンダであり、該シリンダ2内にはフローティング式のポペット弁03が往復摺動自在に嵌合されている。該ポペット弁03はタングステン等の耐熱金属によって構成されている。
【0005】
図5〜図6に示すフローティング式ポペット弁装置の作動時において、燃焼室(不図示)にて生成された燃焼ガスは供給口9から入口室5に導入される。
一方、ポペット弁03の閉時には、図5に示すように、パイロット弁制御装置(不図示)によって、パイロット弁6が閉じられて圧力室8内の作動流体の圧力が高圧となり、該作動流体の圧力による下向きの力が入口室5内の燃焼ガス圧力による上向きの力よりも大きくなって、ポペット弁03のシート部03aがハウジング1の弁座1aに押しつけられ、燃焼ガスのノズル4への流出を遮断している。
【0006】
図6に示すように、前記パイロット弁制御装置によってパイロット弁6が開弁されると、圧力室8内の作動流体が排出され、入口室5内における燃焼ガスによる上向きの力が前記作動流体による下向きの力よりも大きくなってポペット03は上動し、前記シート部03aが弁座1aから離れてポペット弁は開弁する。
該ポペット弁03の開弁により、燃焼ガスが、図6の矢印に示すように、入口室5からノズル4へと流れて外部に噴出されることにより、推力を発生する。
【0007】
一方、入口室5内の燃焼ガスの一部は、通孔011に入り、ポペットオリフィス010にて絞られて圧力室8側へ流入した後、パイロット弁6を経て外部に排出される。このポペットオリフィス010の絞り度つまり通路面積を変化させることにより、ポペット03の開弁速度及び閉弁速度を調整する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
図5〜図6に示される従来技術に係るフローティング式ポペット弁装置にあっては、次のような問題点を有している。
即ち該ポペット弁03は、作動中全体が高温となるためOリングの使用は不可能となりポペット弁03の外周面とシリンダ2との摺動部の隙間を大きく形成せざるを得ず、該隙間を燃焼ガスが流れてポペット弁03の熱スティックの発生をみることが多い。
【0009】
また、前記通孔011がポペット弁03の軸心03c上に無いため、該ポペット弁03の下部03b周りの燃焼ガスの流れが軸心03cに対称な流れとならず、該軸心03cに直角方向の流体力Tがポペット03に作用し、該ポペット弁03には、この流体力Tによって拗れが発生し、これによりポペット弁03のスティックが引き起こされる。さらに、前記ポペット弁03を構成するタングステン材は比重が19g/cm3程度と大きいため、ポペット弁03の重量が大きく該ポペット弁03の応答性が低くなる。
【0010】
かかる問題点を解決するため、本件出願人は、特願平11−85736号の発明を提案した。
【0011】
かかる発明を、比較例として図3〜図4に示す。
図3〜図4はロケットエンジン用フローティング式ポペット弁装置の概略構成を示し、図3はポペット弁の閉弁時、図4は開弁時を示している。
【0012】
図3〜図4において、1はハウジング、2は該ハウジング1に形成されたシリンダであり、該シリンダ2内にはフローティング式のポペット弁3が往復摺動自在に嵌合されている。
8は該ポペット弁3の上面とシリンダ2とにより区画形成された圧力室で、該圧力室8にはパイロット弁6によって開閉される作動流体供給口7が開口している。該パイロット弁6は、アクチュエータ(不図示)によって開閉作動することにより、前記圧力室8の圧力を制御するようになっている。
【0013】
5は、前記ハウジング1内に形成された燃焼ガスの入口室で、前記ポペット弁3の下部3bの外周が臨んでいる。9は該入口室5への燃焼ガスの供給口で、燃焼室(不図示)に接続されている。4は燃焼ガスを噴出させるためのノズルである。
前記ポペット弁3は、その下端部3bの先端に円錐状のシート部3aが形成され、ハウジング1に設けられた弁座1aと着脱することにより、前記入口室5とノズル4との間を開閉するようになっている。
【0014】
前記ポペット弁3は熱伝導率の小さいセラミックス繊維等の耐熱複合材からなる。
11は該ポペット弁3の内部に穿孔された通孔である。該通孔11はポペット弁3の上面、つまり前記圧力室8に臨む面に開口され、この上面からポペット弁3の軸心3cに沿って下方に延び、該ポペット弁3の下部3bにおいて直角方向に分岐(11a)し、前記入口室5に開口している。そして、該通孔11の途中には、通路を絞ったポペットオリフィス10が設けられている。前記ポペット弁3の外周摺動部には、耐熱耐油ゴム材からなるOリング12が嵌装され、該Oリング12の上下に耐熱性及び摺動性の良好な金属からなるピストンリング13、13が嵌装されている。
【0015】
かかるフローティング式ポペット弁装置の作動時において、燃焼室(不図示)にて生成された燃焼ガスは、供給口9から入口室5に導入される。
一方、ポペット弁3の閉時には、図3に示すように、パイロット弁制御装置(不図示)によって、パイロット弁6が閉じられて圧力室8内の作動流体の圧力が高圧となり、該作動流体の圧力による下向きの力が入口室5内の燃焼ガス圧力による上向きの力よりも大きくなって、ポペット弁3のシート部3aがハウジング1の弁座1aに押し付けられ、燃焼ガスのノズル4への流出を遮断している。
【0016】
図4に示すように、前記パイロット弁制御装置によってパイロット弁6が開弁されると、圧力室8内の作動流体が排出され、入口室5内における燃焼ガスによる上向きの力が前記作動流体による下向きの力よりも大きくなって、ポペット弁3は上動し、前記シート部3aが弁座1aから離れて、ポペット弁は開弁する。該ポペット弁3の開弁により、燃焼ガスが、図4の矢印に示すように、入口室5からノズル4へと流れて外部に噴出されることにより、推力を発生する。
【0017】
一方、入口室5内の燃焼ガスの一部は通孔11に入り、ポペットオリフィス10にて絞られて圧力室8側へ流入した後、パイロット弁6を経て外部に排出される。このポペットオリフィス10の絞り度つまり通路面積を変化させることにより、ポペット弁3の開弁速度及び閉弁速度を調整する。
【0018】
かかる比較例において、ポペット弁3は従来のタングステン材に比べて熱伝導率が充分に小さいセラミックス繊維の耐熱複合材で構成されているため、燃焼ガスに直接触れる下部3bが加熱されて高温となるが、シリンダ2との摺動部への熱伝導量が少なくなり、該摺動部の温度上昇が抑制される。
これにより、該摺動部に耐熱、耐油ゴムからなるOリング12を用いても、これが焼損を起こすことは無く、また当然ながら金属製のピストンリング13、13を使用しても充分に高い耐熱性を有する。
従って、ポペット弁3の外周摺動部のシール性が、金属面のシールの場合に比べて大幅に向上する。これにより、外周摺動部からの燃焼ガスの漏洩が回避され、該漏洩によるポペット弁の熱スティックの発生が回避される。
【0019】
また、該ポペット弁3は、その軸心3cに対称にポペットオリフィス10付きの通孔11を設けているので、該ポペット弁3に作用する燃焼ガスによる流体力Tがバランスし、従来技術のようなアンバランス力の発生が回避され、該アンバランス力によるポペット弁3の拗れの発生及びこれにより引き起こされるポペット弁3の作動不良の発生が防止され、ポペット弁3は滑らかに作動可能となる。更に、該ポペット弁3は、従来技術のタングステン材(比重=19g/cm3程度)に比べて比重が小さいので、軽量となり、開閉時における応答性が良好となる。
【0020】
しかしながら、図3〜図4に示される比較例においては、次のような解決すべき課題を有している。
即ち、かかる比較例においては、図4に示す開弁時において、作動流体が、弁座1aとシート部3aとの隙間で形成されるチョーク部14aにてチョーク(絞り込み)され、該作動流体の流れの流路面積が最小となる部分は、弁座1aのシート部近傍にある。かかる形状は、前記チョーク部14aの下流の流速が超音速になり、該超音速状態での流れのとき、作動流体の圧力が上流の入口室5の圧力の約1/2となり、ポペット弁下部3bの先端に低圧領域を発生させ、該ポペット弁3が閉じる際に必要な差圧による閉止力を発生させるために必要な形状である。
【0021】
しかしながら、かかる比較例にあっては、図4に示されるように、前記ポペット弁3が開いているとき、該ポペット弁3の先端3dが前記チョーク部14aの下流側にあるため、前記のように超音速状態まで加速された作動流体は、ポペット弁3の先端3dから衝撃波を発生させる。該衝撃波の発生があると、下流側のノズル4内における流れに乱れが生じ、推力が低下する。
【0022】
従って、かかる比較例におけるポペット弁装置にあっては、ポペット弁3の先端部及び弁座1aの形状が前記のように構成されているため、推力係数が小さくなり、同一分量の推薬を消費しても、これが推力として有効利用されないという問題点を抱えている。
尚、実開平1−179100号にて、ポペット弁の先端シート部及び弁座のシート面を、端部が縮小した円錐形状に形成したポペット弁装置が提供されているが、かかる従来技術においては、弁座のチョーク部とポペット弁との関係は開示されていない。
【0023】
本発明は、かかる従来技術あるいは比較例の課題に鑑み、ポペット弁先端近傍に低圧領域を確保しつつ、下流のノズル内に有害な衝撃波の発生を回避し、推力係数が大きく高効率のポペット弁装置を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる課題を解決するため、請求項1記載の発明として、 シリンダ内に往復摺動自在に嵌合されたポペット弁の上下面が臨む2つの室の圧力差により、該ポペット弁の先端シート部を弁座に着脱してガス通路を開閉するように構成されたフローティング式ポペット弁装置において、
前記ポペット弁は、シールリングが嵌装された外周摺動部と該外周摺動部より小径にした弁体下部とその弁体下部先端にシート部とを有し、該先端シート部を端部が縮小した円錐形状に形成し、前記弁座は、そのシート面を前記先端シート部の形状に沿った円錐状面に形成するとともに、該円錐状面と下流のガス通路との間に形成されるチョーク部の通路面積を、前記ポペット弁の最大リフト時における前記先端シート部と前記シート面との間の通路面積よりも小さくなるように構成したことをことを特徴とするフローティング式ポペット弁装置を提案する。
【0025】
請求項2記載の発明は、請求項1において、前記ポペット弁の先端シート部は、該ポペット弁が最大リフト位置までリフトしたときその先端位置が、前記弁座のシート面の下端に形成されるチョーク部よりも上方に位置するように構成されたことを特徴とする。
【0026】
かかる発明によれば、パイロット弁が開弁されると、ポペット弁の上側にある圧力室内の作動流体が排出され、入口室内における燃焼ガスによる上向きの力が前記作動流体による下向きの力よりも大きくなって、ポペット弁は上動し、その先端シート部が弁座の円錐面から離れて、該ポペット弁は開弁する。
該ポペット弁の開弁により、燃焼ガスが、入口室から、ポペット弁先端シート部と弁座の円錐面との間及び前記チョーク部を通って下流のガス通路即ちノズルへと流れて外部に噴出され、これにより推力を発生する。
【0027】
かかるポペット弁の開弁時において、弁座のシート面をポペット弁の先端シート部の形状に沿った円錐状面に形成しているため、この流路部の流路面積が一定に保たれるとともに、前記弁座の円錐状面と下流のガス通路の間に形成されるチョーク部の通路面積を、前記ポペット弁の最大リフト時における前記ポペット弁の先端シート部と前記弁座のシート面との間の通路面積よりも小さく形成しているため、作動流体の流れは、該チョーク部において前記流路部よりも僅かに絞られることにより音速即ちマッハ1となり、かつ前記シート部側流路部の流れは亜音速内で高速に保たれる。
【0028】
かかる作用により、前記ポペット弁の先端部近傍における低圧領域は従来のものと同等の低圧が保持され、かつ、前記のように、シート部側流路部の流れは亜音速であるため、前記従来技術や比較例のように衝撃波が発生するのが阻止される。
さらに前記構成に加えて、請求項2のように、前記ポペット弁の先端シート部の、該ポペット弁がリフトしたときの先端位置を、前記チョーク部よりも上方に位置するように構成することにより、該ポペット弁の先端部によって、下流のガス通路で作動流体の流れの乱れが発生するのが阻止される。
【0029】
従って、かかる発明によれば、ポペット弁先端部近傍に低圧領域を確保しつつ、下流のガス通路内において有害な衝撃波の発生が阻止され、推力係数が大きく高効率のポペット弁装置が得られる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態を例示的に詳しく説明する。但しこの実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がないかぎりは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
【0031】
図1〜図2は本発明の実施形態に係るロケットエンジン用フローティング式ポペット弁装置の概略構成を示し、図1はポペット弁の閉弁時、図2は開弁時を示す。
【0032】
図1〜図2において、1はハウジング、2は該ハウジング1に形成されたシリンダであり、該シリンダ2内にはフローティング式のポペット弁3が往復摺動自在に嵌合されている。
8は該ポペット弁3の上面とシリンダ2とにより区画形成された圧力室で、該圧力室8にはパイロット弁6によって開閉される作動流体供給口7が開口している。該パイロット弁6は、アクチュエータ(不図示)によって開閉作動することにより、前記圧力室8の圧力を制御するようになっている。
【0033】
5は、前記ハウジング1内に形成された燃焼ガスの入口室で、前記ポペット弁3の下部3bの外周が臨んでいる。9は該入口室5への燃焼ガスの供給口で、燃焼室(不図示)に接続されている。4は燃焼ガスを噴出させるためのノズルである。
前記ポペット弁3は、その下部3bの先端部に円錐状のシート部3aが形成され、ハウジング1に設けられ後述するように構成された弁座1aのシート面1bと着脱することにより、前記入口室5とノズル4との間を開閉するようになっている。
【0034】
前記ポペット弁3は熱伝導率の小さいセラミックス繊維等の耐熱複合材からなる。
11は該ポペット弁3の内部に穿孔された通孔である。該通孔11はポペット弁3の上面、つまり前記圧力室8に臨む面に開口され、この上面からポペット弁3の軸心3cに沿って下方に延び、該ポペット弁3の下部3bにおいて直角方向に分岐(11a)し、前記入口室5に開口している。そして、該通孔11の途中には、通路を絞ったポペットオリフィス10が設けられている。
【0035】
前記ポペット弁3の外周摺動部には、耐熱耐油ゴム材からなるOリング12が、並びに該Oリング12の上下に耐熱性及び摺動性の良好な金属からなるピストンリング13、13が嵌装されている。
【0036】
以上の構成は、図3〜図4に示される比較例と同様である。
本発明においては、前記ポペット弁3と弁座1aとのシート部分の構造を改良している。
【0037】
即ち、図1〜図2において、前記ポペット弁3は、図3〜図4の比較例と同様に、
下部3b先端のシート部3aをその先端3d側が縮小した円錐形状に形成している。
一方、前記弁座1aは、そのシート面1bが、前記ポペット弁3の先端のシート部3aの形状に沿った円錐状面に形成されている。そして、前記弁座1aのシート面1bの出口側と下流のノズル4との間には通路面積が絞られたチョーク部14bが形成されている。該チョーク部14bは、その通路面積を、前記ポペット弁3の最大リフト時における前記シート部3aと前記シート面1bとの間の通路面積よりも小さくなるように構成される。
【0038】
また、前記ポペット弁3の先端シート部3aは、該ポペット弁3がリフトしたときその先端3dの位置が、前記チョーク部14bよりも上方に位置するように構成される
【0039】
かかる構成からなるフローティング式ポペット弁装置の作動時において、燃焼室(不図示)にて生成された燃焼ガスは、供給口9から入口室5に導入される。一方、ポペット弁3の閉時には、図1に示すように、パイロット弁制御装置(不図示)によって、パイロット弁6が閉じられて圧力室8内の作動流体の圧力が高圧となり、該作動流体の圧力による下向きの力が入口室5内の燃焼ガス圧力による上向きの力よりも大きくなって、ポペット弁3のシート部3aがハウジング1の弁座1aのシート面1bに押し付けられ、燃焼ガスのノズル4への流出を遮断している。
【0040】
図2に示すように、前記パイロット弁6が開弁されると、圧力室8内の作動流体が排出され、入口室5内における燃焼ガスによる上向きの力が前記作動流体による下向きの力よりも大きくなって、ポペット弁3は上動し、前記シート部3aが弁座1aのシート面1bから離れて、ポペット弁3は開弁する。
該ポペット弁3の開弁により、燃焼ガスが、図2の矢印に示すように、入口室5から、ポペット弁先端のシート部3aと弁座のシート面1bとの間の流路及び前記チョーク部14bを通って下流のガス通路即ちノズル4へと流れて外部に噴出され、これにより推力を発生する。
【0041】
一方、入口室5内の燃焼ガスの一部は通孔11に入り、ポペットオリフィス10にて絞られて圧力室8側へ流入した後、パイロット弁6を経て外部に排出される。このポペットオリフィス10の絞り度つまり通路面積を変化させることにより、ポペット弁3の開弁速度及び閉弁速度を調整する。
【0042】
かかる実施形態において、ポペット弁3の開弁時において、弁座1aのシート面1bをポペット弁3のシート部3aの形状に沿った円錐状面に形成しているため、前記ポペット弁3のシート部3aと弁座1aのシート面1bとの間の流路部の流路面積が一定に保たれるとともに、前記弁座1aの円錐状のシート面1bと下流のノズル4との間に形成されるチョーク部14bの通路面積を、前記ポペット弁3の最大リフト時における該ポペット弁3のシート部3aと前記弁座1aのシート面1bとの間の通路面積よりも小さく形成しているため、作動流体の流れは、該チョーク部14bにおいて前記流路部よりも僅かに絞られることにより音速即ちマッハ1となり、かつ前記シート部側流路部の流れは亜音速内で高速に保たれる。
【0043】
かかる作用により、前記ポペット弁3の先端部近傍における低圧領域は従来のものと同等の低圧が保持され、かつ、前記のように、シート部側流路部の流れは亜音速であるため、前記従来技術や比較例のように衝撃波が発生するのが阻止される。
【0044】
さらに、前記ポペット弁3の先端シート部3aの、該ポペット弁3がリフトしたときの先端3dの位置を、前記チョーク部14bよりも上方に位置するように構成されているので、該ポペット弁3の先端部3dによって、下流のガス通路つまりノズル4で作動流体の流れの乱れが発生するのが阻止される。
【0045】
【発明の効果】
以上記載のごとく、本発明によれば、弁座のシート面をポペット弁の先端シート部の形状に沿った円錐状面に形成し、チョーク部の通路面積を、前記ポペット弁の最大リフト時における前記ポペット弁の先端シート部と前記弁座のシート面との間の通路面積よりも小さく形成しているため、ポペット弁の先端部近傍における低圧領域は従来のものと同等の低圧が保持され、かつ、シート部側流路部の流れは亜音速となるため、ガス通路内において衝撃波が発生するのを阻止できる。
【0046】
従って、本発明によれば、ポペット弁先端部近傍に低圧領域を確保しつつ、下流のガス通路内において有害な衝撃波の発生が阻止され、推力係数が大きく高効率のポペット弁装置が得られる。
【0047】
さらに前記構成に加えて、請求項2のように、前記ポペット弁の先端シート部の、該ポペット弁がリフトしたときの先端位置を、前記チョーク部よりも上方に位置するように構成することにより、該ポペット弁の先端部によって、下流のガス通路で作動流体の流れの乱れが発生するのが阻止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係るロケットエンジン用フローティング式ポペット弁装置の構成を示す断面図で、ポペット閉弁時を示す図である。
【図2】 前記実施形態におけるポペット開弁時を示す図である。
【図3】 比較例を示す図1対応図である。
【図4】 前記比較例における図2対応図である。
【図5】 従来技術に係るフローティング式ポペット弁装置の弁閉時を示す図1対応図である。
【図6】 従来技術における弁開時を示す図2対応図である。
【符号の説明】
1 ハウジング
1a 弁座
1b シート面
2 シリンダ
3 ポペット弁
3a シート部
3b 下部
3d 先端
4 ノズル
5 入口室
6 パイロット弁
7 作動流体供給口
8 圧力室
9 供給口
10 ポペットオリフィス
11 通孔
12 Oリング
13 ピストンリング
14b チョーク部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a floating poppet valve device used for thrust control or the like in a thruster device of a rocket engine, and more particularly to improvement of a seat portion between a poppet valve and a valve seat.
[0002]
[Prior art]
In a rocket engine using a solid propellant, the flow rate of the combustion gas passing through the nozzle throat is controlled by changing the throat area in the nozzle throat that communicates with the combustion chamber. As a technique for controlling the throat area of the nozzle throat portion, Japanese Patent Publication No. 6-58090 is provided.
In this invention, a nozzle holder having a nozzle skirt for fixing a pintle at the rear end of the combustion chamber chamber and forming a nozzle throat portion with the pintle is attached to the combustion chamber chamber so as to be movable in the axial direction. The nozzle throat area is continuously changed by moving the holder in the axial direction.
In the case of this invention, since the nozzle holder having the nozzle skirt is moved in the axial direction, the moving part becomes large.
[0003]
Accordingly, a floating poppet valve device shown in FIGS. 5 to 6 has been proposed as means for changing the throat area that does not have the above problems. 5 to 6 show a schematic configuration of such a floating poppet valve device, FIG. 5 is when the poppet valve is closed, and FIG. 6 is when the valve is opened.
[0004]
5 to 6, reference numeral 1 denotes a housing, and 2 denotes a cylinder formed in the housing 1, and a floating
[0005]
When the floating poppet valve device shown in FIGS. 5 to 6 is operated, the combustion gas generated in the combustion chamber (not shown) is introduced from the
On the other hand, when the
[0006]
As shown in FIG. 6, when the
As the
[0007]
On the other hand, a part of the combustion gas in the
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
The floating poppet valve device according to the prior art shown in FIGS. 5 to 6 has the following problems.
That is, since the
[0009]
Further, since the through-
[0010]
In order to solve this problem, the present applicant has proposed the invention of Japanese Patent Application No. 11-85736.
[0011]
Such an invention is shown in FIGS. 3 to 4 as comparative examples.
3 to 4 show the schematic configuration of a floating poppet valve device for a rocket engine, FIG. 3 shows the poppet valve closed, and FIG. 4 shows the valve open.
[0012]
3 to 4, reference numeral 1 denotes a housing, 2 denotes a cylinder formed in the housing 1, and a floating poppet valve 3 is fitted in the
[0013]
The poppet valve 3 is formed with a conical seat portion 3a at the tip of its
[0014]
The poppet valve 3 is made of a heat-resistant composite material such as ceramic fiber having a low thermal conductivity.
[0015]
During the operation of the floating poppet valve device, combustion gas generated in a combustion chamber (not shown) is introduced into the
On the other hand, when the poppet valve 3 is closed, as shown in FIG. 3, the
[0016]
As shown in FIG. 4, when the
[0017]
On the other hand, a part of the combustion gas in the
[0018]
In this comparative example, the poppet valve 3 is made of a heat-resistant composite material of ceramic fibers having a sufficiently low thermal conductivity as compared with a conventional tungsten material, and therefore the
Accordingly, even if an O-
Therefore, the sealing performance of the outer peripheral sliding portion of the poppet valve 3 is greatly improved as compared with the case of sealing a metal surface. Thereby, the leakage of the combustion gas from the outer peripheral sliding portion is avoided, and the generation of the heat stick of the poppet valve due to the leakage is avoided.
[0019]
Further, since the poppet valve 3 is provided with the through
[0020]
However, the comparative examples shown in FIGS. 3 to 4 have the following problems to be solved.
That is, in such a comparative example, when the valve shown in FIG. 4 is opened, the working fluid is choked (squeezed) by the choke portion 14a formed by the gap between the
[0021]
However, in this comparative example, as shown in FIG. 4, when the poppet valve 3 is open, the tip 3d of the poppet valve 3 is on the downstream side of the choke portion 14a. The working fluid accelerated to the supersonic state generates a shock wave from the tip 3 d of the poppet valve 3. When the shock wave is generated, the flow in the
[0022]
Therefore, in the poppet valve device in the comparative example, the shape of the tip portion of the poppet valve 3 and the
In Japanese Utility Model Laid-Open No. 1-179100, there is provided a poppet valve device in which the tip seat portion of the poppet valve and the seat surface of the valve seat are formed in a conical shape with a reduced end portion. The relationship between the choke portion of the valve seat and the poppet valve is not disclosed.
[0023]
In view of the problems of the related art or the comparative example, the present invention avoids the generation of harmful shock waves in the downstream nozzle while ensuring a low pressure region near the tip of the poppet valve, and has a large thrust coefficient and a high efficiency poppet valve. An object is to provide an apparatus.
[0024]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve such a problem, the present invention provides a front end of the poppet valve according to claim 1 by a pressure difference between two chambers facing the upper and lower surfaces of the poppet valve fitted in a cylinder so as to be slidable in a reciprocating manner. In the floating poppet valve device configured to open and close the gas passage by attaching and detaching the seat part to the valve seat ,
The poppet valve, the valve body lower portion sealing ring has a smaller diameter than the outer peripheral sliding portion is fitted with the outer peripheral sliding section and its valve body lower tip and a seat portion, an end portion of the tip seat The valve seat has a seat surface formed in a conical surface along the shape of the tip seat portion, and is formed between the conical surface and the downstream gas passage. The floating poppet valve device is characterized in that the passage area of the choke portion is configured to be smaller than the passage area between the tip seat portion and the seat surface when the poppet valve is at the maximum lift. Propose.
[0025]
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect, the tip seat portion of the poppet valve is formed at the lower end of the seat surface of the valve seat when the poppet valve is lifted to the maximum lift position. It is configured to be positioned above the choke portion.
[0026]
According to this invention, when the pilot valve is opened, the working fluid in the pressure chamber above the poppet valve is discharged, and the upward force due to the combustion gas in the inlet chamber is larger than the downward force due to the working fluid. As a result, the poppet valve moves upward, the tip seat portion thereof moves away from the conical surface of the valve seat, and the poppet valve opens.
By opening the poppet valve, the combustion gas flows from the inlet chamber between the poppet valve tip seat and the conical surface of the valve seat and through the choke to the downstream gas passage or nozzle to be ejected to the outside. Thus, thrust is generated.
[0027]
When the poppet valve is opened, the seat surface of the valve seat is formed in a conical surface along the shape of the tip seat portion of the poppet valve, so that the flow passage area of the flow passage portion is kept constant. In addition, the passage area of the choke portion formed between the conical surface of the valve seat and the downstream gas passage is defined as a tip seat portion of the poppet valve and a seat surface of the valve seat when the poppet valve is fully lifted. The flow of the working fluid becomes a sound velocity, that is, Mach 1 when the choke portion is slightly narrower than the flow passage portion, and the seat portion-side flow passage portion. The flow is maintained at high speed within the subsonic speed.
[0028]
With this action, the low pressure region in the vicinity of the tip of the poppet valve is maintained at a low pressure equivalent to that of the conventional one, and the flow of the flow passage on the seat side is subsonic as described above. Shock waves are prevented from being generated as in the technology and comparative examples.
Further, in addition to the above configuration, as in
[0029]
Therefore, according to this invention, while ensuring a low pressure region near the tip of the poppet valve, generation of harmful shock waves in the downstream gas passage is prevented, and a highly efficient poppet valve device having a large thrust coefficient can be obtained.
[0030]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, exemplary embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. However, the dimensions, materials, shapes, relative arrangements, etc. of the components described in this embodiment are not intended to limit the scope of the present invention unless otherwise specified, but are merely illustrative examples. Only.
[0031]
1 to 2 show a schematic configuration of a floating poppet valve device for a rocket engine according to an embodiment of the present invention. FIG. 1 shows a state when the poppet valve is closed and FIG. 2 shows a state when the poppet valve is opened.
[0032]
1 and 2, reference numeral 1 denotes a housing, 2 denotes a cylinder formed in the housing 1, and a floating poppet valve 3 is fitted in the
[0033]
The poppet valve 3 is formed with a conical seat portion 3a at the tip of the
[0034]
The poppet valve 3 is made of a heat-resistant composite material such as ceramic fiber having a low thermal conductivity.
[0035]
An O-
[0036]
The above structure is the same as that of the comparative example shown by FIGS.
In the present invention, the structure of the seat portion of the poppet valve 3 and the
[0037]
That is, in FIGS. 1-2, the poppet valve 3 is similar to the comparative example of FIGS.
The sheet portion 3a at the tip of the
On the other hand, the seat surface 1b of the
[0038]
Further, the tip sheet portion 3a of the poppet valve 3 is configured such that when the poppet valve 3 is lifted, the tip 3d is positioned above the choke portion 14b.
During operation of the floating poppet valve device having such a configuration, combustion gas generated in a combustion chamber (not shown) is introduced from the
[0040]
As shown in FIG. 2, when the
When the poppet valve 3 is opened, the combustion gas flows from the
[0041]
On the other hand, a part of the combustion gas in the
[0042]
In this embodiment, when the poppet valve 3 is opened, the seat surface 1b of the
[0043]
With this action, the low pressure region in the vicinity of the tip of the poppet valve 3 is maintained at a low pressure equivalent to that of the conventional one, and, as described above, the flow in the seat portion side flow passage portion is subsonic, Generation of shock waves is prevented as in the prior art and comparative examples.
[0044]
Furthermore, since the position of the tip 3d of the tip sheet portion 3a of the poppet valve 3 when the poppet valve 3 is lifted is positioned above the choke portion 14b, the poppet valve 3 The front end portion 3d prevents the flow of the working fluid from being disturbed in the downstream gas passage, that is, the
[0045]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the seat surface of the valve seat is formed in a conical surface along the shape of the tip seat portion of the poppet valve, and the passage area of the choke portion is set at the maximum lift of the poppet valve. Since it is formed smaller than the passage area between the front seat portion of the poppet valve and the seat surface of the valve seat, the low pressure region in the vicinity of the tip portion of the poppet valve is maintained at a low pressure equivalent to the conventional one, In addition, since the flow in the flow passage on the seat side is subsonic, it is possible to prevent a shock wave from being generated in the gas passage.
[0046]
Therefore, according to the present invention, it is possible to obtain a poppet valve device having a high thrust coefficient and a high efficiency while preventing generation of harmful shock waves in the downstream gas passage while securing a low pressure region near the tip of the poppet valve.
[0047]
Further, in addition to the above configuration, as in
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a configuration of a floating poppet valve device for a rocket engine according to an embodiment of the present invention, and is a view showing when the poppet is closed.
FIG. 2 is a diagram illustrating a poppet opening time in the embodiment.
FIG. 3 is a diagram corresponding to FIG. 1 and showing a comparative example.
FIG. 4 is a diagram corresponding to FIG. 2 in the comparative example.
FIG. 5 is a view corresponding to FIG. 1 showing when the floating poppet valve device according to the prior art is closed.
FIG. 6 is a view corresponding to FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
Claims (3)
前記ポペット弁は、シールリングが嵌装された外周摺動部と該外周摺動部より小径にした弁体下部とその弁体下部先端にシート部とを有し、該先端シート部を端部が縮小した円錐形状に形成し、前記弁座は、そのシート面を前記先端シート部の形状に沿った円錐状面に形成するとともに、該円錐状面と下流のガス通路との間に形成されるチョーク部の通路面積を、前記ポペット弁の最大リフト時における前記先端シート部と前記シート面との間の通路面積よりも小さくなるように構成したことを特徴とするフローティング式ポペット弁装置。The poppet valve, which is fitted in the cylinder so as to be slidable in a reciprocating manner, is configured to open and close the gas passage by attaching and detaching the tip sheet portion of the poppet valve to the valve seat by the pressure difference between the two chambers facing the upper and lower surfaces. In floating poppet valve device,
The poppet valve, the valve body lower portion sealing ring has a smaller diameter than the outer peripheral sliding portion is fitted with the outer peripheral sliding section and its valve body lower tip and a seat portion, an end portion of the tip seat The valve seat has a seat surface formed in a conical surface along the shape of the tip seat portion, and is formed between the conical surface and the downstream gas passage. The floating poppet valve device is configured such that a passage area of the choke portion is smaller than a passage area between the front seat portion and the seat surface when the poppet valve is fully lifted.
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