JP3650019B2 - ダイヤルアップルータの通信制御方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外部ネットワークとの通信要求が発生する度に電話回線に接続して、IPパケット転送の中継処理を行うダイヤルアップルータの通信制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
通信ネットワークを構築するには、例えばTCP/IP(通信プロトコルの一種)による通信処理機能を有するルータが必須である。ルータは、あるネットワークから別のネットワークへIPパケット(データ)を転送する際の中継処理を行う。あるLAN(ローカルエリアネットワーク)内のホスト(例えば、パーソナルコンピュータ)から送り出されたIPパケットはルータ内の所定のLANポートに入力する。IPパケットは、大別してIPヘッダとIPデータとから構成される。IPヘッダには種々の情報と共に宛先IPアドレスが格納されており、IPデータにはデータが格納されている。ルータは、入力されたIPパケットのIPヘッダに格納された宛先IPアドレスを読み出し、ルータに備えられているルーティングテーブルを参照して当該宛先IPアドレスに対応する出力ポートを見つけ出し、当該出力ポートから当該IPパケットを送出する。
【0003】
近年、家庭や小規模オフィスでもLANの普及に伴いルータが用いられるようになってきている。このような小規模のLAN環境では、LANポートとISDNポートとを有し、ISDN回線を用いてインターネット等の外部の通信ネットワークと接続するISDNルータ(ダイヤルアップルータ)が用いられる。
【0004】
小規模ネットワークで使用されるダイヤルアップルータのルーティングテーブルには、宛先が社内LANの場合はLANポートへ、それ以外は全てISDNポートへIPパケットを送出するように設定してある場合が多い。これにより、IPパケットの宛先が社内LAN以外は全てダイヤルアップ(電話をかける)してISDNポートにIPパケットを出力し、インターネット上のISP(インターネットサービスプロバイダ)のルータに当該パケットの転送を依頼するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、LAN上にはアプリケーションソフトウエア以外のソフトウエアから制御用IPパケットが定期的に送出されたり、メモリ常駐型アプリケーションソフトウエアから定期的にIPパケットが送出されたりする。これらのIPパケットは社内LAN以外の宛先を有しているため、ダイヤルアップルータは、ダイヤルアップしてインターネット上のISPに接続してしまう。これらのISDN回線接続は、ネットワーク利用者が意図しない場合には無意味であり、この無意味なダイヤルアップによりプロバイダへの接続料金や電話料金がかさんでしまう。
【0006】
例えば、PCの代表的OS(オペレーティングシステム)であるWindows95/98(マイクロソフト社の商標)の場合、ネットワーク共有サービスを実現するため、「NetBIOS(ネットワーク制御用のソフトウエア・インターフェース) over TCP/IPプロトコル(以下、NBTと略称する)」により、DNSサーバ宛てのIPパケットを定期的に送出している。家庭や小規模オフィスでは社内LAN上にDNSサーバを備えていないのが通常である。このため、NBTのDNS要求に対してダイヤルアップルータは、ISDNポートを介してインターネット上のISPに設置されているDNSサーバにDNS要求のIPパケットを送出するためにISDN電話回線を接続してしまう。
【0007】
このように現状のOS及びアプリケーションソフトでは、ネットワーク使用者が意図しないにもかかわらずISDN回線に接続されてIPパケットの送出が行われてしまう事態が発生する。この事態を防止するには、手動でダイヤルアップを行うことが考えられるが、これでは自動的にIPパケットを転送してくれる中継装置としてのダイヤルアップルータの利便性は失われてしまう。
【0008】
また、ダイヤルアップルータに備えられているIPフィルタリング機能を使って、NBTによるDNS要求がISDN回線側に流れないように所定のポートをフィルタリングするか、所定の手順によりWindows95/98の設定を変更することにより上記事態の発生を防止することは可能である。
【0009】
ところが、これらの設定はTCP/IP等に対する専門知識が必要であり容易に誰もが設定できるものではない。このため、専任のネットワーク管理者がいない家庭や小規模オフィスでは、ダイヤルアップルータからの無意味なダイヤルアップを止めることができず、プロバイダへの接続料金や電話料金が不当にかさんでしまうという問題が生じている。
【0010】
本発明の目的は、無意味なダイヤルアップを低減させて接続料金や電話料金に適切な課金がなされるダイヤルアップルータの通信制御方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、外部ネットワアークとの通信要求が発生する度に電話回線に接続して、IPパケット転送の中継処理を行うダイヤルアップルータの通信制御方法であって、前記通信要求を発生するアプリケーションソフトウエアの全てが起動していない期間は、ダイヤルアップ接続を行わないことを特徴とするダイヤルアップルータの通信制御方法によって達成される。
【0012】
上記本発明のダイヤルアップルータの通信制御方法であって、前記アプリケーションソフトウエアから所望のアプリケーションソフトウエアを選択し、前記所望のアプリケーションソフトウエアの少なくとも1つが起動している期間のみダイヤルアップ接続することを特徴とする。
【0013】
上記本発明のダイヤルアップルータの通信制御方法であって、選択された前記所望のアプリケーションソフトウエアは、ウエブブラウザ又は電子メール送受信ソフトウエアを含んでいることを特徴とする。
【0014】
上記本発明のダイヤルアップルータの通信制御方法であって、同時に起動している前記アプリケーションソフトウエアの起動数をカウントし、前記起動数が0の場合、ダイヤルアップ接続を行わないことを特徴とする。
【0015】
本発明のダイヤルアップルータの通信制御方法において、例えば、ダイヤルアップ接続を許可するアプリケーションソフトウエアを選択して予め登録するデータフォルダを備えるようにしてもよい。そして、データフォルダ内のソフトウエアが起動し、あるいは終了する度に、ダイヤルアップ接続を許可するアプリケーションソフトウエアが存在するか否かを判断するようにしてもよい。この判断は、判断時点におけるダイヤルアップ接続を許可するアプリケーションソフトウエアの起動数を数えてもよいし、複数の登録アプリケーションソフトを起動した場合は、最初に登録アプリケーションソフトウエアが起動した時点と最後に登録アプリケーションソフトウエアが終了する時点を判断するようにしてもよい。
【0016】
こうすることにより、ウエブブラウザや電子メールソフト等の特定のアプリケーションソフトウエア以外のソフトウエアが勝手にダイヤルアップルータに外部ネットワークとの接続要求をしても、特定アプリケーションソフトウエアが起動していない限りダイヤルアップルータが電話回線に接続することはなくなるので、意図しない課金を防ぐことができるようになる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態によるダイヤルアップルータの通信制御方法について図1乃至図3を用いて説明する。まず、本実施の形態によるダイヤルアップルータを含むネットワークの概要について図1を用いて説明する。図1は、TCP/IPプロトコルによる通信ネットワークを構築する本実施の形態によるダイヤルアップルータ1を中心とした通信ネットワーク構成を示している。
【0018】
ダイヤルアップルータ1は、複数のホスト(本例では、ホスト10、12)を有するLANを構築するためのLANポート6と、LAN上のホスト10やホスト12をISDN回線14を介してISP16に接続するISDNポート7とを有している。
【0019】
ダイヤルアップルータ1内には、ルータ用の専用OSや各種アプリケーションソフトウエアを格納しているフラッシュメモリ3と、OSに基づいて各種内部回路を制御する制御部2とが設けられている。また、フラッシュメモリ3内には、ルーティングテーブル4も保管されている。
【0020】
ISP16はインターネット18上に配置されており、ホスト10又は12は、ISP16を介してインターネット18上の複数のホスト(本例ではホスト20、22)との間で通信することができるようになっている。
【0021】
LAN上のホスト10、12は、OSとしてWindows95/98が搭載されたPCである。いずれも図示は省略しているが、ホスト10、12は、各種装置を制御する制御部(CPU)と、主として半導体メモリで構成される主記憶装置と、例えばハードディスク記憶装置(HDD)等の補助記憶装置とを有している。またネットワークを構成するためのLANアダプタ11を内蔵しており、各LANアダプタ11とダイヤルアップルータ1のLANポート6内のいずれかのポートとが有線あるいは無線で接続されている。さらに、情報入力手段としてキーボードやマウスを備え、表示装置としてCRTモニタやLCD(液晶表示装置)モニタ等を備えている。
【0022】
ホスト10、12の不図示のHDD内には、種々のアプリケーションソフトウエアと共に、本実施の形態によるダイヤルアップルータの通信制御方法を実現するための通信ソフトウエア30が格納されている。また、HDD内には、所定のアプリケーションソフトウエアの識別情報(例えば、ファイル名等)を登録したファイルが格納されている。このファイルに予め登録された識別情報は通信ソフトウエア30により利用される。
【0023】
ダイヤルアップルータ1側のフラッシュメモリ3内には、ホスト10、12側の通信ソフトウエア30と協働して、本実施の形態によるダイヤルアップルータの通信制御方法を実現する通信ソフトウエア32が格納されている。また、フラッシュメモリ3内には、通信ソフトウエア30に基づきホスト10、12側の制御部により送信されたカウント値データに基づくカウント値を格納するダイヤルアップ待機カウンタ33が設けられている。通信ソフトウエア32は、ダイヤルアップ待機カウンタ33のカウンタ値に基づいて、外部ネットワークの例えばインターネット18とのISP16へのISDN回線14の接続あるいは切断を決定するようになっている。
【0024】
次に、本実施の形態によるダイヤルアップルータ1の通信制御方法の手順を図2及び図3を用いて説明する。図2及び図3は本実施の形態によるダイヤルアップルータ1の通信制御方法の手順を示すフローチャートである。図2右側は通信ソフトウエア30に基づくホスト10の制御部(図示せず)の動作手順を示し、左側は通信ソフトウエア32に基づくダイヤルアップルータ1の制御部2の動作手順を示している。
【0025】
通信ソフトウエア30は、ホスト10への電源投入によるOSの起動と共に起動するメモリ常駐型アプリケーションソフトウエアとして動作するようになっている。通信ソフトウエア30に基づきホスト10の制御部は、OSの起動後に起動されるアプリケーションソフトウエアを監視しており、何らかのアプリケーションソフトウエアが起動すると(ステップS1)、所定のファイルに格納された予登録ソフトウエアの識別情報に基づき、起動したソフトウエアが予め登録しておいたアプリケーションソフトウエアに該当するか否かを判断する(ステップS2)。起動したソフトウエアが予登録ソフトウエアと異なる場合には何ら処理をせず(ステップS3)、次に起動するアプリケーションソフトウエアの監視に戻る。本例では、予登録ソフトウエアはウエブブラウザ及び電子メール送受信ソフトウエアの2つである。
【0026】
ステップS2において、ホスト10の制御部は、起動したソフトウエアが予登録ソフトウエアに該当すると判断した場合には、ホスト10のLANアダプタ11を介してダイヤルアップルータ1に対し、カウンタ値を“1”だけ増加させるインクリメントデータを送信する(ステップS4)。
【0027】
通信ソフトウエア32に基づきダイヤルアップルータ1の制御部2は、ホスト10からインクリメントデータを受け取ると、ダイヤルアップ待機カウンタ33の値に“+1”を加算する(ステップS5)。次いで、ダイヤルアップルータ1をダイヤルアップ通信可能な待機状態にセットする(ステップS6)。
【0028】
この状態において、ホスト10側からIPパケットが送信されてくると、通信ソフトウエア32に基づきダイヤルアップルータ1の制御部2は、ダイヤルアップ待機カウンタ33の値を参照してカウンタ値が0でないことを確認する。ここでは、ステップS4においてインクリメントデータを受け取っているため、カウンタ値は0にはなっていない。従って、ダイヤルアップルータ1の制御部2は、IPパケットのIPヘッダに格納された宛先IPアドレスを読み出し、フラッシュメモリ3内のルーティングテーブル4を参照して当該宛先IPアドレスに対応する出力ポートを見つけ出し、当該出力ポートから当該IPパケットを送出する。
【0029】
ステップS8において、IPパケットの宛先が同一LAN内であれば通信ソフトウエア32に基づき制御部2は、当該IPパケットを所定のLANポートに出力する以外は特に何もせずダイヤルアップ通信待機状態を維持する(ステップS10)。IPパケットの宛先が外部ネットワークの場合には、ISDN回線14を介してインターネット18上のISP16との電話回線を接続してダイヤルアップ通信を開始する(ステップS9)。
【0030】
通信ソフトウエア32に基づき制御部2は、ダイヤルアップルータ1で予め設定した無通信監視タイマの設定時間内に通信があったか否かをモニタし、通信があった場合にはダイヤルアップ接続を継続する(ステップS12)。設定時間内に通信がなかった場合にはダイヤルアップ接続を切断してからステップS6に戻り、ダイヤルアップルータ1をダイヤルアップ通信可能な待機状態にセットする。
【0031】
引き続き図3を用いて本実施の形態によるダイヤルアップルータ1の通信制御方法について説明する。図3右側は通信ソフトウエア30に基づくホスト10の制御部の動作手順を示し、左側は通信ソフトウエア32に基づくダイヤルアップルータ1の制御部2の動作手順を示している。
【0032】
通信ソフトウエア30は、ホスト10上で起動していたが所定の役割を果たして終了するアプリケーションソフトウエアを監視しており、起動していたアプリケーションソフトウエアが終了すると(ステップS13)、終了したソフトウエアが予め登録しておいたアプリケーションソフトウエアに該当するか否かを判断する(ステップS14)。終了したソフトウエアが予登録ソフトウエアと異なる場合には何ら処理をせず(ステップS15)、次に終了するアプリケーションソフトウエアの監視に戻る。
【0033】
ステップS14において、終了したソフトウエアが予登録ソフトウエアに該当するとホスト10の制御部が判断した場合には、ホスト10のLANアダプタ11を介してダイヤルアップルータ1に対し、ダイヤルアップ待機カウンタ33のカウンタ値を“1”だけ減算させるデクリメントデータを送信する(ステップS16)。
【0034】
通信ソフトウエア32に基づきダイヤルアップルータ1側の制御部2は、ホスト10からデクリメントデータを受け取ると、ダイヤルアップ待機カウンタ33の値に“−1”を加算する(ステップS17)。次いで、ダイヤルアップ待機カウンタ33の値が“0”になっているか否かを判断する(ステップS18)。ダイヤルアップ待機カウンタ33の値が“0”でない場合には、通信ソフトウエア32に基づき制御部2は特別な処理動作はせずに現状を維持する(ステップS19)。
【0035】
ダイヤルアップ待機カウンタ33の値が“0”になっている場合には、現在ダイヤルアップ通信中か否かを判断し(ステップS20)、ダイヤルアップ通信中でなければダイヤルアップ通信待機を終了させる(ステップS22)。ダイヤルアップ通信中の場合には、ダイヤルアップ通信が終了するのを待ってダイヤルアップ通信のためのISDN回線を切断してから(ステップS21)、ダイヤルアップ通信待機を終了させる(ステップS22)。
【0036】
こうすることにより、上述のようにNBT等から社内LAN以外の宛先を有する制御用IPパケットが定期的に送出されたり、メモリ常駐型アプリケーションソフトウエアから定期的にISDNポートへのIPパケットの送出が発生したりしても、ダイヤルアップルータ1はダイヤルアップ接続を行わないので、無意味なダイヤルアップを減らしてプロバイダへの接続料金や電話料金を低減させることができるようになる。
【0037】
本実施の形態によれば、既存のOS及び各種アプリケーションソフトを用いていても、手動でのダイヤルアップ接続や、専門知識が必要なIPフィルタリング機能を使わなくても、ネットワーク使用者の意図しないIPパケットがISDN回線を通じて送出されてしまう事態を防止できる。従って、専任のネットワーク管理者がいない家庭や小規模オフィスにおいて、容易にダイヤルアップルータからの無意味なダイヤルアップを止めることができ、プロバイダへの接続料金や電話料金が不当にかさんでしまうことを防止できる。
【0038】
なお、予め登録しておいたアプリケーションソフトウエアが起動している最中においては、NBT等から社内LAN以外の宛先を有する制御用IPパケットが定期的に送出されたり、メモリ常駐型アプリケーションソフトウエアから定期的にISDNポート7へのIPパケットの送出が発生したりする事態が生じ得る。しかしながらこの場合には、ネットワーク利用者は、予登録アプリケーションソフトウエアの起動によるISDN回線の接続を容認している期間であるので大きな問題とはならない。但し、少しでも課金の無駄を省くためには、予登録アプリケーションソフトウエアによるISDN回線接続の必要が無くなったら、速やかにそれらソフトウエアを終了させることが望ましい。
【0039】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によれば、無意味なダイヤルアップを低減させて接続料金や電話料金を適切にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるTCP/IPプロトコルによる通信ネットワークを構築する本実施の形態によるダイヤルアップルータを中心とした通信ネットワーク構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施の形態によるダイヤルアップルータの通信制御方法の手順を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施の形態によるダイヤルアップルータの通信制御方法の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ダイヤルアップルータ
2 制御部
3 フラッシュメモリ
4 ルーティングテーブル
6 LANポート
7 ISDNポート
10、12、20、22 ホスト
14 ISDN回線
16 ISP
18 インターネット
【発明の属する技術分野】
本発明は、外部ネットワークとの通信要求が発生する度に電話回線に接続して、IPパケット転送の中継処理を行うダイヤルアップルータの通信制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
通信ネットワークを構築するには、例えばTCP/IP(通信プロトコルの一種)による通信処理機能を有するルータが必須である。ルータは、あるネットワークから別のネットワークへIPパケット(データ)を転送する際の中継処理を行う。あるLAN(ローカルエリアネットワーク)内のホスト(例えば、パーソナルコンピュータ)から送り出されたIPパケットはルータ内の所定のLANポートに入力する。IPパケットは、大別してIPヘッダとIPデータとから構成される。IPヘッダには種々の情報と共に宛先IPアドレスが格納されており、IPデータにはデータが格納されている。ルータは、入力されたIPパケットのIPヘッダに格納された宛先IPアドレスを読み出し、ルータに備えられているルーティングテーブルを参照して当該宛先IPアドレスに対応する出力ポートを見つけ出し、当該出力ポートから当該IPパケットを送出する。
【0003】
近年、家庭や小規模オフィスでもLANの普及に伴いルータが用いられるようになってきている。このような小規模のLAN環境では、LANポートとISDNポートとを有し、ISDN回線を用いてインターネット等の外部の通信ネットワークと接続するISDNルータ(ダイヤルアップルータ)が用いられる。
【0004】
小規模ネットワークで使用されるダイヤルアップルータのルーティングテーブルには、宛先が社内LANの場合はLANポートへ、それ以外は全てISDNポートへIPパケットを送出するように設定してある場合が多い。これにより、IPパケットの宛先が社内LAN以外は全てダイヤルアップ(電話をかける)してISDNポートにIPパケットを出力し、インターネット上のISP(インターネットサービスプロバイダ)のルータに当該パケットの転送を依頼するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、LAN上にはアプリケーションソフトウエア以外のソフトウエアから制御用IPパケットが定期的に送出されたり、メモリ常駐型アプリケーションソフトウエアから定期的にIPパケットが送出されたりする。これらのIPパケットは社内LAN以外の宛先を有しているため、ダイヤルアップルータは、ダイヤルアップしてインターネット上のISPに接続してしまう。これらのISDN回線接続は、ネットワーク利用者が意図しない場合には無意味であり、この無意味なダイヤルアップによりプロバイダへの接続料金や電話料金がかさんでしまう。
【0006】
例えば、PCの代表的OS(オペレーティングシステム)であるWindows95/98(マイクロソフト社の商標)の場合、ネットワーク共有サービスを実現するため、「NetBIOS(ネットワーク制御用のソフトウエア・インターフェース) over TCP/IPプロトコル(以下、NBTと略称する)」により、DNSサーバ宛てのIPパケットを定期的に送出している。家庭や小規模オフィスでは社内LAN上にDNSサーバを備えていないのが通常である。このため、NBTのDNS要求に対してダイヤルアップルータは、ISDNポートを介してインターネット上のISPに設置されているDNSサーバにDNS要求のIPパケットを送出するためにISDN電話回線を接続してしまう。
【0007】
このように現状のOS及びアプリケーションソフトでは、ネットワーク使用者が意図しないにもかかわらずISDN回線に接続されてIPパケットの送出が行われてしまう事態が発生する。この事態を防止するには、手動でダイヤルアップを行うことが考えられるが、これでは自動的にIPパケットを転送してくれる中継装置としてのダイヤルアップルータの利便性は失われてしまう。
【0008】
また、ダイヤルアップルータに備えられているIPフィルタリング機能を使って、NBTによるDNS要求がISDN回線側に流れないように所定のポートをフィルタリングするか、所定の手順によりWindows95/98の設定を変更することにより上記事態の発生を防止することは可能である。
【0009】
ところが、これらの設定はTCP/IP等に対する専門知識が必要であり容易に誰もが設定できるものではない。このため、専任のネットワーク管理者がいない家庭や小規模オフィスでは、ダイヤルアップルータからの無意味なダイヤルアップを止めることができず、プロバイダへの接続料金や電話料金が不当にかさんでしまうという問題が生じている。
【0010】
本発明の目的は、無意味なダイヤルアップを低減させて接続料金や電話料金に適切な課金がなされるダイヤルアップルータの通信制御方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、外部ネットワアークとの通信要求が発生する度に電話回線に接続して、IPパケット転送の中継処理を行うダイヤルアップルータの通信制御方法であって、前記通信要求を発生するアプリケーションソフトウエアの全てが起動していない期間は、ダイヤルアップ接続を行わないことを特徴とするダイヤルアップルータの通信制御方法によって達成される。
【0012】
上記本発明のダイヤルアップルータの通信制御方法であって、前記アプリケーションソフトウエアから所望のアプリケーションソフトウエアを選択し、前記所望のアプリケーションソフトウエアの少なくとも1つが起動している期間のみダイヤルアップ接続することを特徴とする。
【0013】
上記本発明のダイヤルアップルータの通信制御方法であって、選択された前記所望のアプリケーションソフトウエアは、ウエブブラウザ又は電子メール送受信ソフトウエアを含んでいることを特徴とする。
【0014】
上記本発明のダイヤルアップルータの通信制御方法であって、同時に起動している前記アプリケーションソフトウエアの起動数をカウントし、前記起動数が0の場合、ダイヤルアップ接続を行わないことを特徴とする。
【0015】
本発明のダイヤルアップルータの通信制御方法において、例えば、ダイヤルアップ接続を許可するアプリケーションソフトウエアを選択して予め登録するデータフォルダを備えるようにしてもよい。そして、データフォルダ内のソフトウエアが起動し、あるいは終了する度に、ダイヤルアップ接続を許可するアプリケーションソフトウエアが存在するか否かを判断するようにしてもよい。この判断は、判断時点におけるダイヤルアップ接続を許可するアプリケーションソフトウエアの起動数を数えてもよいし、複数の登録アプリケーションソフトを起動した場合は、最初に登録アプリケーションソフトウエアが起動した時点と最後に登録アプリケーションソフトウエアが終了する時点を判断するようにしてもよい。
【0016】
こうすることにより、ウエブブラウザや電子メールソフト等の特定のアプリケーションソフトウエア以外のソフトウエアが勝手にダイヤルアップルータに外部ネットワークとの接続要求をしても、特定アプリケーションソフトウエアが起動していない限りダイヤルアップルータが電話回線に接続することはなくなるので、意図しない課金を防ぐことができるようになる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態によるダイヤルアップルータの通信制御方法について図1乃至図3を用いて説明する。まず、本実施の形態によるダイヤルアップルータを含むネットワークの概要について図1を用いて説明する。図1は、TCP/IPプロトコルによる通信ネットワークを構築する本実施の形態によるダイヤルアップルータ1を中心とした通信ネットワーク構成を示している。
【0018】
ダイヤルアップルータ1は、複数のホスト(本例では、ホスト10、12)を有するLANを構築するためのLANポート6と、LAN上のホスト10やホスト12をISDN回線14を介してISP16に接続するISDNポート7とを有している。
【0019】
ダイヤルアップルータ1内には、ルータ用の専用OSや各種アプリケーションソフトウエアを格納しているフラッシュメモリ3と、OSに基づいて各種内部回路を制御する制御部2とが設けられている。また、フラッシュメモリ3内には、ルーティングテーブル4も保管されている。
【0020】
ISP16はインターネット18上に配置されており、ホスト10又は12は、ISP16を介してインターネット18上の複数のホスト(本例ではホスト20、22)との間で通信することができるようになっている。
【0021】
LAN上のホスト10、12は、OSとしてWindows95/98が搭載されたPCである。いずれも図示は省略しているが、ホスト10、12は、各種装置を制御する制御部(CPU)と、主として半導体メモリで構成される主記憶装置と、例えばハードディスク記憶装置(HDD)等の補助記憶装置とを有している。またネットワークを構成するためのLANアダプタ11を内蔵しており、各LANアダプタ11とダイヤルアップルータ1のLANポート6内のいずれかのポートとが有線あるいは無線で接続されている。さらに、情報入力手段としてキーボードやマウスを備え、表示装置としてCRTモニタやLCD(液晶表示装置)モニタ等を備えている。
【0022】
ホスト10、12の不図示のHDD内には、種々のアプリケーションソフトウエアと共に、本実施の形態によるダイヤルアップルータの通信制御方法を実現するための通信ソフトウエア30が格納されている。また、HDD内には、所定のアプリケーションソフトウエアの識別情報(例えば、ファイル名等)を登録したファイルが格納されている。このファイルに予め登録された識別情報は通信ソフトウエア30により利用される。
【0023】
ダイヤルアップルータ1側のフラッシュメモリ3内には、ホスト10、12側の通信ソフトウエア30と協働して、本実施の形態によるダイヤルアップルータの通信制御方法を実現する通信ソフトウエア32が格納されている。また、フラッシュメモリ3内には、通信ソフトウエア30に基づきホスト10、12側の制御部により送信されたカウント値データに基づくカウント値を格納するダイヤルアップ待機カウンタ33が設けられている。通信ソフトウエア32は、ダイヤルアップ待機カウンタ33のカウンタ値に基づいて、外部ネットワークの例えばインターネット18とのISP16へのISDN回線14の接続あるいは切断を決定するようになっている。
【0024】
次に、本実施の形態によるダイヤルアップルータ1の通信制御方法の手順を図2及び図3を用いて説明する。図2及び図3は本実施の形態によるダイヤルアップルータ1の通信制御方法の手順を示すフローチャートである。図2右側は通信ソフトウエア30に基づくホスト10の制御部(図示せず)の動作手順を示し、左側は通信ソフトウエア32に基づくダイヤルアップルータ1の制御部2の動作手順を示している。
【0025】
通信ソフトウエア30は、ホスト10への電源投入によるOSの起動と共に起動するメモリ常駐型アプリケーションソフトウエアとして動作するようになっている。通信ソフトウエア30に基づきホスト10の制御部は、OSの起動後に起動されるアプリケーションソフトウエアを監視しており、何らかのアプリケーションソフトウエアが起動すると(ステップS1)、所定のファイルに格納された予登録ソフトウエアの識別情報に基づき、起動したソフトウエアが予め登録しておいたアプリケーションソフトウエアに該当するか否かを判断する(ステップS2)。起動したソフトウエアが予登録ソフトウエアと異なる場合には何ら処理をせず(ステップS3)、次に起動するアプリケーションソフトウエアの監視に戻る。本例では、予登録ソフトウエアはウエブブラウザ及び電子メール送受信ソフトウエアの2つである。
【0026】
ステップS2において、ホスト10の制御部は、起動したソフトウエアが予登録ソフトウエアに該当すると判断した場合には、ホスト10のLANアダプタ11を介してダイヤルアップルータ1に対し、カウンタ値を“1”だけ増加させるインクリメントデータを送信する(ステップS4)。
【0027】
通信ソフトウエア32に基づきダイヤルアップルータ1の制御部2は、ホスト10からインクリメントデータを受け取ると、ダイヤルアップ待機カウンタ33の値に“+1”を加算する(ステップS5)。次いで、ダイヤルアップルータ1をダイヤルアップ通信可能な待機状態にセットする(ステップS6)。
【0028】
この状態において、ホスト10側からIPパケットが送信されてくると、通信ソフトウエア32に基づきダイヤルアップルータ1の制御部2は、ダイヤルアップ待機カウンタ33の値を参照してカウンタ値が0でないことを確認する。ここでは、ステップS4においてインクリメントデータを受け取っているため、カウンタ値は0にはなっていない。従って、ダイヤルアップルータ1の制御部2は、IPパケットのIPヘッダに格納された宛先IPアドレスを読み出し、フラッシュメモリ3内のルーティングテーブル4を参照して当該宛先IPアドレスに対応する出力ポートを見つけ出し、当該出力ポートから当該IPパケットを送出する。
【0029】
ステップS8において、IPパケットの宛先が同一LAN内であれば通信ソフトウエア32に基づき制御部2は、当該IPパケットを所定のLANポートに出力する以外は特に何もせずダイヤルアップ通信待機状態を維持する(ステップS10)。IPパケットの宛先が外部ネットワークの場合には、ISDN回線14を介してインターネット18上のISP16との電話回線を接続してダイヤルアップ通信を開始する(ステップS9)。
【0030】
通信ソフトウエア32に基づき制御部2は、ダイヤルアップルータ1で予め設定した無通信監視タイマの設定時間内に通信があったか否かをモニタし、通信があった場合にはダイヤルアップ接続を継続する(ステップS12)。設定時間内に通信がなかった場合にはダイヤルアップ接続を切断してからステップS6に戻り、ダイヤルアップルータ1をダイヤルアップ通信可能な待機状態にセットする。
【0031】
引き続き図3を用いて本実施の形態によるダイヤルアップルータ1の通信制御方法について説明する。図3右側は通信ソフトウエア30に基づくホスト10の制御部の動作手順を示し、左側は通信ソフトウエア32に基づくダイヤルアップルータ1の制御部2の動作手順を示している。
【0032】
通信ソフトウエア30は、ホスト10上で起動していたが所定の役割を果たして終了するアプリケーションソフトウエアを監視しており、起動していたアプリケーションソフトウエアが終了すると(ステップS13)、終了したソフトウエアが予め登録しておいたアプリケーションソフトウエアに該当するか否かを判断する(ステップS14)。終了したソフトウエアが予登録ソフトウエアと異なる場合には何ら処理をせず(ステップS15)、次に終了するアプリケーションソフトウエアの監視に戻る。
【0033】
ステップS14において、終了したソフトウエアが予登録ソフトウエアに該当するとホスト10の制御部が判断した場合には、ホスト10のLANアダプタ11を介してダイヤルアップルータ1に対し、ダイヤルアップ待機カウンタ33のカウンタ値を“1”だけ減算させるデクリメントデータを送信する(ステップS16)。
【0034】
通信ソフトウエア32に基づきダイヤルアップルータ1側の制御部2は、ホスト10からデクリメントデータを受け取ると、ダイヤルアップ待機カウンタ33の値に“−1”を加算する(ステップS17)。次いで、ダイヤルアップ待機カウンタ33の値が“0”になっているか否かを判断する(ステップS18)。ダイヤルアップ待機カウンタ33の値が“0”でない場合には、通信ソフトウエア32に基づき制御部2は特別な処理動作はせずに現状を維持する(ステップS19)。
【0035】
ダイヤルアップ待機カウンタ33の値が“0”になっている場合には、現在ダイヤルアップ通信中か否かを判断し(ステップS20)、ダイヤルアップ通信中でなければダイヤルアップ通信待機を終了させる(ステップS22)。ダイヤルアップ通信中の場合には、ダイヤルアップ通信が終了するのを待ってダイヤルアップ通信のためのISDN回線を切断してから(ステップS21)、ダイヤルアップ通信待機を終了させる(ステップS22)。
【0036】
こうすることにより、上述のようにNBT等から社内LAN以外の宛先を有する制御用IPパケットが定期的に送出されたり、メモリ常駐型アプリケーションソフトウエアから定期的にISDNポートへのIPパケットの送出が発生したりしても、ダイヤルアップルータ1はダイヤルアップ接続を行わないので、無意味なダイヤルアップを減らしてプロバイダへの接続料金や電話料金を低減させることができるようになる。
【0037】
本実施の形態によれば、既存のOS及び各種アプリケーションソフトを用いていても、手動でのダイヤルアップ接続や、専門知識が必要なIPフィルタリング機能を使わなくても、ネットワーク使用者の意図しないIPパケットがISDN回線を通じて送出されてしまう事態を防止できる。従って、専任のネットワーク管理者がいない家庭や小規模オフィスにおいて、容易にダイヤルアップルータからの無意味なダイヤルアップを止めることができ、プロバイダへの接続料金や電話料金が不当にかさんでしまうことを防止できる。
【0038】
なお、予め登録しておいたアプリケーションソフトウエアが起動している最中においては、NBT等から社内LAN以外の宛先を有する制御用IPパケットが定期的に送出されたり、メモリ常駐型アプリケーションソフトウエアから定期的にISDNポート7へのIPパケットの送出が発生したりする事態が生じ得る。しかしながらこの場合には、ネットワーク利用者は、予登録アプリケーションソフトウエアの起動によるISDN回線の接続を容認している期間であるので大きな問題とはならない。但し、少しでも課金の無駄を省くためには、予登録アプリケーションソフトウエアによるISDN回線接続の必要が無くなったら、速やかにそれらソフトウエアを終了させることが望ましい。
【0039】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によれば、無意味なダイヤルアップを低減させて接続料金や電話料金を適切にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるTCP/IPプロトコルによる通信ネットワークを構築する本実施の形態によるダイヤルアップルータを中心とした通信ネットワーク構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施の形態によるダイヤルアップルータの通信制御方法の手順を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施の形態によるダイヤルアップルータの通信制御方法の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ダイヤルアップルータ
2 制御部
3 フラッシュメモリ
4 ルーティングテーブル
6 LANポート
7 ISDNポート
10、12、20、22 ホスト
14 ISDN回線
16 ISP
18 インターネット
Claims (4)
- 外部ネットワークとの通信要求が発生する度に電話回線に接続して、IPパケット転送の中継処理を行うダイヤルアップルータの通信制御方法であって、
前記通信要求を発生するアプリケーションソフトウエアの全てが起動していない期間は、ダイヤルアップ接続を行わないこと
を特徴とするダイヤルアップルータの通信制御方法。 - 請求項1記載のダイヤルアップルータの通信制御方法であって、
前記アプリケーションソフトウエアから所望のアプリケーションソフトウエアを選択し、
前記所望のアプリケーションソフトウエアの少なくとも1つが起動している期間のみダイヤルアップ接続すること
を特徴とするダイヤルアップルータの通信制御方法。 - 請求項2記載のダイヤルアップルータの通信制御方法であって、
選択された前記所望のアプリケーションソフトウエアは、ウエブブラウザ又は電子メール送受信ソフトウエアを含んでいること
を特徴とするダイヤルアップルータの通信制御方法。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のダイヤルアップルータの通信制御方法であって、
同時に起動している前記アプリケーションソフトウエアの起動数をカウントし、
前記起動数が0の場合、ダイヤルアップ接続を行わないこと
を特徴とするダイヤルアップルータの通信制御方法。
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