JP3649455B2 - Hook with safety device - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、安全装置付きのフックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、高所で作業を行なう場合、作業者の腰部に安全帯を締付け、その安全帯に接続したロープの先端のフックを高所に張設した親綱や適宜の構築物に係合して作業者の墜落防止を図るようにしている。
【0003】
ところで、上記フックが、鈎部を先端に有する通常のフックであると、親綱等の被係合物から外れる危険があるため、上記フックとして、安全装置付きのものが用いられている。
【0004】
安全装置付きのフックとして、図3に示したものが従来から知られている。このフックは、フック本体20の先端部に鈎部21を設け、このフック本体20の内側部に配置され、ピン22を中心に揺動可能に設けられた操作レバー23をスプリング24で偏向して先端を上記鈎部21の先端部内面に当接させ、この操作レバー23の後端部に設けたピン支持片25にピン26を取付けてある。
【0005】
また、フック本体20の外側部に配置され、ピン27を中心に揺動可能なロックレバー28と上記フック本体20との間にスプリング29を組込み、このロックレバー28の先端部に上記ピン26が挿入する弧状の長孔30を設け、その長孔30の端部に係合孔31を形成してある。
【0006】
上記のフックにおいては、ピン26と係合孔31の係合によって操作レバー23が内方向に揺動するのが防止され、ピン27を中心にロックレバー28を揺動させ、長孔30の端部をピン26に臨ませた状態で操作レバー23を揺動させて鈎部21の開口を開放させる必要があるため、安全であるという利点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記フックにおいては、鈎部21の内径が大きく、操作レバー23とロックレバー28とで形成される角度も大きいため、操作レバー23とロックレバー28とを片手で同時に握った場合に滑り易く、両レバー23、28を片手で連続して揺動操作させることはきわめて困難であり、操作性が悪いという不都合がある。
【0008】
また、ロックレバー28がフック本体20の外側に設けられているため、フックの係合状態において、ロックレバー28に障害物が衝突することが多くあり、その衝突によってロックレバー28がロック解除方向に揺動するため、安全性に問題がある。
【0009】
その問題解決のため、実公平5−9013号公報に記載されたフックにおいては、フック本体の内側にロックレバーを設け、そのロックレバーの先端を操作レバーの先端部内面に対向させて操作レバーの開放方向への揺動を防止している。
【0010】
ところで、上記公報に記載されたフックにおいては、操作レバーに形成された指先係合窓に指を挿入してロックレバーをロック解除方向に揺動させる構成であり、上記指先係合窓が切欠きから成る場合、フックを係合させた親綱等の被係合物がその指先係合窓に侵入してロックレバーをロック解除方向に揺動させると共に、操作レバーを開放方向に揺動させる危険がある。
【0011】
この発明の課題は、安全性に優れたフックを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この発明においては、鈎部を先端に有するフック本体の後端部に上記鈎部の開口を内側より開閉し、フック本体の後端部と共に握ることによって鈎部の開口を開放する方向に揺動する操作レバーの後端部を揺動自在に取付け、その操作レバーの先端が前記鈎部の先端部内面に当接する方向に操作レバーを偏向するスプリングを設け、上記操作レバーの先端部内面に対する先端の当接によってその操作レバーの内方向への揺動を阻止し、指先で押し下げることによって操作レバーのロックを解除する方向に揺動するロックレバーの後端部を前記フック本体の中央部に揺動自在に取付け、そのロックレバーの先端が操作レバーの先端部内面に対向する位置から鈎部の内側に向けてロックレバーが揺動するのを防止するストッパ機構を設け、このストッパ機構が作動する方向にロックレバーを偏向するスプリングを設け、前記ロックレバーを指先により押し下げるロック解除の動作時に、その指先によって操作レバーが開放方向に揺動されないようにした構成を採用している。
【0013】
【作用】
上記のように、ロックレバーをフック本体と操作レバーとの間に設けたことにより、そのロックレバーに障害物が衝突することはなく、安全である。
【0014】
また、操作レバーの先端部内面にロックレバーの先端を対向させて操作レバーの開放方向への揺動を防止するようにしたので、フックを係合させた親綱等の被係合物がロックレバーに衝突して、そのロックレバーをロック解除方向に揺動させても、被係合物は操作レバーを開放方向へ揺動させることはない。このため、操作レバーはスプリングの弾力により鈎部の開口を閉じる状態に保持されて開放することはなく安全である。
【0015】
【実施例】
以下、この発明の実施例を図1及び図2に基づいて説明する。
【0016】
図示のように、フック本体1は鈎部2を先端に有し、その鈎部2の開口を内側から開閉する操作レバー3がフック本体1の内側部に設けられている。
【0017】
操作レバー3は一対の側板4、4を有し、その側板4の後端部がフック本体1の後端部にピン5で回動自在に取付けられている。操作レバー3とフック本体1の後端部間にはスプリング6が組込まれている。このスプリング6は操作レバー3を外方向に押圧し、その押圧により操作レバー3の先端部が鈎部2の先端部内面に当接して鈎部2の開口を閉じている。
【0018】
操作レバー3とフック本体1との間にはロックレバー7が設けられている。ロックレバー7は一対の側板8を有し、その側板8の後端部がフック本体1にピン9で回動自在に取付けられている。このロックレバー7は、その先端が操作レバー3の先端部内面に対向する状態において、操作レバー3が鈎部2の開口を開放する方向に揺動するのを防止する。
【0019】
上記ロックレバー7は、ストッパ機構10の作動により、その先端が操作レバー3の先端部内面に対向する位置から鈎部2の内側に向けて揺動するのが防止される。
【0020】
ストッパ機構10は、操作レバー3の先端部内面に設けたストッパ片11から成り、そのストッパ片11に対する当接によって操作レバー3は鈎部2に向けて揺動するのが防止される。
【0021】
上記ストッパ片11に代えて、ロックレバー7の後端をフック本体1の内側縁に対して当接可能とし、その内側縁に対する当接によってロックレバー7をロック位置から鈎部2の内側に向けて揺動するのを防止してもよい。ロックレバー7を支持するピン9にはスプリング12が取付けられ、そのスプリング12はロックレバー7の先端がストッパ片11と係合する方向にロックレバー7を偏向している。
【0022】
実施例で示す安全装置付きのフックは上記の構造から成り、このフックは従来のフックと同様に、ロックレバー7を揺動させてから操作レバー3を揺動させて鈎部2を親綱等の被係合部に係合させる。
【0023】
いま、フック本体1の後端部と操作レバー3とを握り、フック本体1の内側に指先を挿入し、その指先でロックレバー7を押し下げると、ロックレバー7がピン9を中心として揺動して、その先端が操作レバー3の先端部内面から離反するため、操作レバー3のロックが解除される。
【0024】
そこで、操作レバー3を握ると、操作レバー3が内方向に揺動し、鈎部2の開口が開放され、上記鈎部2を親綱等の被係合部に係合させることができる。
【0025】
被係合部に鈎部2を係合してから操作レバー3の握りを解除すると、スプリング6の弾力により操作レバー3が外方向に揺動して先端部が鈎部2の先端部内面に当接すると共に、ロックレバー7はスプリング12の弾力により鈎部2に向けて揺動し、その先端部がストッパ片11に当接する。
【0026】
このとき、ロックレバー7の先端は操作レバー3の先端部内面に対向するため、操作レバー3を開放方向に揺動させることができず、操作レバー3は鈎部2の開口を閉じるロック状態に保持される。
【0027】
また、被係合物がロックレバー7に衝突しても、ロックレバー7のみがロック解除方向に揺動するのみであって、操作レバー3はスプリング6の弾力により鈎部2の開口を閉じる状態に保持されるため、被係合物からフックが外れず、安全である。
【0028】
【発明の効果】
以上のように、この発明に係るフックにおいては、鈎部を係合させた被係合物がロックレバーに衝突しても、ロックレバーのみが揺動し、操作レバーは鈎部の開口を閉じる状態に保持されるため、被係合物からフックの鈎部が外れず、安全である。
【0029】
また、操作レバーとフック本体との間にロックレバーを設けたので、障害物がロックレバーに衝突するのを防止することができ、ロックレバーがロック解除方向に揺動したり、変形したりするのを防止することができると共に、ロックレバーをフック本体の外側に設けたフックに比較して、フック本体と操作レバーとを握り易く、しかも1本の指をフック本体の内側に挿入する状態でロックレバーの揺動操作を行なうため、鈎部の開閉操作をスムーズに行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るフックの一実施例を示す正面図
【図2】図1のII−II線に沿った断面図
【図3】従来のフックを示す正面図
【符号の説明】
1 フック本体
2 鈎部
3 操作レバー
6 スプリング
7 ロックレバー
10 ストッパ機構
12 スプリング[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a hook with a safety device.
[0002]
[Prior art]
In general, when working at a high place, tighten a safety belt on the operator's waist and engage the hook at the top of the rope connected to the safety belt with a master rope or an appropriate structure. To prevent people from falling.
[0003]
By the way, if the hook is a normal hook having a collar at the tip, there is a risk that the hook will come off from an engaged object such as a master rope. Therefore, a hook with a safety device is used.
[0004]
As a hook with a safety device, the one shown in FIG. 3 is conventionally known. This hook is provided with a
[0005]
A
[0006]
In the above hook, the
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the hook, since the inner diameter of the
[0008]
In addition, since the
[0009]
In order to solve the problem, in the hook described in Japanese Utility Model Publication No. 5-9013, a lock lever is provided inside the hook body, and the tip of the lock lever is opposed to the inner surface of the tip of the operation lever. The swing in the opening direction is prevented.
[0010]
By the way, the hook described in the above publication has a structure in which a finger is inserted into a fingertip engaging window formed on the operation lever to swing the lock lever in the unlocking direction, and the fingertip engaging window is notched. In such a case, the engaged object such as the master rope with which the hook is engaged enters the fingertip engaging window and swings the lock lever in the unlocking direction and swings the operation lever in the opening direction. There is.
[0011]
The subject of this invention is providing the hook excellent in safety | security.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, in the present invention, the hook part is opened and closed from the inside at the rear end part of the hook body having the hook part at the tip, and is gripped together with the rear end part of the hook body. A rear end portion of an operating lever that swings in a direction to open the opening of the lever is swingably mounted, and a spring that deflects the operating lever in a direction in which the tip of the operating lever comes into contact with the inner surface of the front end of the flange portion is provided, The rear end of the lock lever that swings in the direction of releasing the lock of the control lever by preventing the control lever from swinging inward by abutting the tip against the inner surface of the tip of the control lever and pressing down with the fingertip Is attached to the central portion of the hook body so as to be swingable, and prevents the lock lever from swinging from the position where the tip of the lock lever faces the inner surface of the tip of the operation lever toward the inside of the collar. A stopper mechanism is provided, and a spring that deflects the lock lever in the direction in which the stopper mechanism operates is provided so that the operation lever is not swung in the opening direction by the fingertip when the lock lever is pushed down by the fingertip. The configuration is adopted.
[0013]
[Action]
As described above, since the lock lever is provided between the hook body and the operation lever, an obstacle does not collide with the lock lever, which is safe.
[0014]
In addition, since the tip of the lock lever is opposed to the inner surface of the tip of the operation lever to prevent the operation lever from swinging in the opening direction, the object to be engaged such as the master rope with which the hook is engaged is locked. Even if the lever collides and the lock lever is swung in the unlocking direction, the engaged object does not swing the operating lever in the opening direction. For this reason, the operation lever is held in a state in which the opening of the buttock is closed by the elasticity of the spring and is not opened and is safe.
[0015]
【Example】
Embodiments of the present invention will be described below with reference to FIGS.
[0016]
As shown in the figure, the hook body 1 has a flange 2 at the tip, and an
[0017]
The
[0018]
A
[0019]
The operation of the
[0020]
The
[0021]
Instead of the
[0022]
The hook with the safety device shown in the embodiment has the above-described structure, and this hook, like the conventional hook, swings the
[0023]
Now, when the rear end of the hook body 1 and the
[0024]
Therefore, when the
[0025]
When the grip of the
[0026]
At this time, since the distal end of the
[0027]
Further, even when the engaged object collides with the
[0028]
【The invention's effect】
As described above, in the hook according to the present invention, even when the engaged object with which the hook is engaged collides with the lock lever, only the lock lever swings and the operation lever closes the opening of the hook. Since it is held in the state, the hook hook part does not come off from the engaged object, which is safe.
[0029]
In addition, since a lock lever is provided between the operation lever and the hook body, it is possible to prevent an obstacle from colliding with the lock lever, and the lock lever swings or deforms in the unlocking direction. Compared with a hook provided on the outside of the hook body, the lock lever is easier to grip and the operation lever is inserted, and one finger is inserted inside the hook body. Since the lock lever is swung, the hook can be opened and closed smoothly.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view showing an embodiment of a hook according to the present invention. FIG. 2 is a cross-sectional view taken along the line II-II in FIG.
Reference Signs List 1 hook body 2
Claims (1)
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JP00320794A JP3649455B2 (en) | 1994-01-17 | 1994-01-17 | Hook with safety device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP00320794A JP3649455B2 (en) | 1994-01-17 | 1994-01-17 | Hook with safety device |
Publications (2)
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JPH07204286A JPH07204286A (en) | 1995-08-08 |
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Family
ID=11551000
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JP00320794A Expired - Fee Related JP3649455B2 (en) | 1994-01-17 | 1994-01-17 | Hook with safety device |
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Families Citing this family (2)
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CN101559267A (en) * | 2008-04-18 | 2009-10-21 | 陈锦鹏 | Device and system for preventing falling |
CN113577716B (en) * | 2021-06-23 | 2022-11-29 | 国网河北省电力有限公司邢台供电分公司 | Power assisting device for climbing tower |
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- 1994-01-17 JP JP00320794A patent/JP3649455B2/en not_active Expired - Fee Related
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