JP3647184B2 - 高性能フィルタ付排気フィルタユニット - Google Patents

高性能フィルタ付排気フィルタユニット Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、粉塵のほか、微生物なども完全にシャットアウトすることのできる高性能のフィルタを有する排気フィルタユニットに関し、ホルマリン燻蒸によるフィルタの消毒を、装置内部で行うことができるため、フィルタの交換・廃棄の作業を簡単に行うことのできる高性能フィルタ付排気フィルタユニット(以下、単に排気ユニットという)に関する。この排気ユニットは、主に、微生物の物理的封じ込め用の2次バリヤーとして、実験室、病院、動物飼育室など、あらゆるバイオハザード施設に使用することができる。
【0002】
【従来の技術】
従来、排気ユニット内の使用済みフイルタの滅菌作業を行う場合、フィルタを取り外し、ホルマリン燻蒸などの滅菌処理後廃棄処理するのが通常である。
また、排気ユニットの取り付けられている実験室などは、室内全体をホルマリン燻蒸することがあり、密封可能な構造となっているばあいが多い。そこで、実験室の排気ユニットに連通するダクトを閉じるための気密ダンパとして用いられるバタフライ弁などの操作ハンドルは、廊下や隣室など、密封されていない実験室外の天井裏などに設けられている。したがって、実験室内を滅菌処理するばあい、一旦、室外へ出てダクトを閉じる作業をし、実験室外へホルマリンガスが漏れるのを防いでいた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、滅菌する前の使用済みのフィルタを取り外す作業は、フィルタ内の微細物などが排気ユニット外に飛散するおそれがあるという問題がある。
また、室内を滅菌処理するばあい、ダクト開閉作業の度に室外へ出なければならず面倒であるという問題がある。また、室外のダクトに設けられるバタフライ弁などは高価であるという問題もある。
【0004】
本発明は、前記問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ダクトの開閉作業が室内側からできるとともに、フィルタを取り外す前にフィルタの滅菌処理が行えるので、その後の交換・廃棄作業が簡単である排気ユニットを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明のうちで請求項1記載の発明は、(a)外部に通じるダクトに連通する連絡口と、室内に向けて開放された開口部と、前記連絡口と開口部の間に設けられる取付口とを有するハウジングと、
(b)前記ハウジング内の取付口を覆うように、前記室内側から着脱自在に取り付けられるフィルタと、
(c)前記フィルタに対して前記室内側から接離可能なように前記ハウジングに設けられ、滅菌用ガスの注入用孔および排出用孔を有し、ハウジング内を密封しうる滅菌用蓋板と、
(d)該滅菌用蓋板の接離動作を行うために前記室内側から操作しうる第1操作手段と、
(e)前記ハウジングの連絡口に設けられ、当該連絡口を気密に閉じることのできる開閉自在の密封ダンパと、
(f)該密封ダンパの開閉動作を行うために室内側から操作しうる第2操作手段を備えてなることを特徴とする。
滅菌用蓋板と密封ダンパによってハウジング内は密封され、ハウジング内でホルマリン燻蒸などの滅菌処理をすることができる。
滅菌用蓋板の開閉操作と前記密封ダンパの開閉操作が共に室内側からできるので、滅菌処理の作業が容易である。
また、密封ダンパの開閉操作が室内側からできるため、室内のホルマリン燻蒸も容易である。
さらに、フィルタの着脱操作も室内側から簡単にできるため、フィルタの交換・廃棄の作業が簡単である。
【0006】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の発明に加えて、前記滅菌用蓋板は、前記ハウジング内に支持されているフィルタの外周を押圧してフィルタをシールするものであり、かつ、フィルタに対して平行に移動可能で、シールしていないときには排気が前記滅菌用蓋板の横を通ってフィルタに至るよう構成されてなるものである。
フィルタを封鎖することが最も効率のよい密封の方法であり、ハウジングの室内側に開放されている開口部を覆うよりも、滅菌用蓋板を小さく、コンパクトにすることができる。
【0007】
請求項3記載の発明は、請求項1または2に記載の発明に加えて、前記取付口が前記開口部に対して平行であり、前記連絡口が前記開口部に対して垂直に形成されてなるものである。
すなわち、開口部から連絡口までハウジング内の通路がL字形に形成されることになり、天井裏、壁と壁の間など狭い場所に容易に設置することができる。
【0008】
請求項4記載の発明は、請求項3に記載の発明に加えて、前記第2操作手段は、前記ハウジングの開口部内に設けられた操作ハンドルであり、当該操作ハンドルから延設されたロッドの回転面を垂直に変換する変換手段を介して密封ダンパの開閉駆動軸に連結されてなるものである。
開口部から連絡口までハウジング内の通路がL字形であり、開口部の隅の真上に密封ダンパが位置するよう構成できる。そこで、回転を変換するギアボックスなどの簡単な手段で、開口部の隅に設けられた操作ハンドルから密封ダンパの開閉を操作しうるように構成することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、図示例とともに説明する。
図1は、本発明の排気ユニットの一実施例の密封状態を示す一部切欠斜視説明図であり、図2および図3は、図1の排気ユニットのハウジング内の構造説明図、図4は、室内側からみた開口部の構成説明図、図5は、滅菌用蓋板の第1操作手段の動作説明図、図6および図7は、密封ダンパの構造及び動作の説明図である。
【0010】
図1において、本発明の排気ユニット1は、ハウジング2と、ハウジング2からダクト6へ通じる連絡口7に設けられる密封ダンパ3と、室内側への開口部8に設けられる滅菌用蓋板4を備えており、フィルタ5が支持されているハウジング2の内部は、密封ダンパ3と滅菌用蓋板4を閉じることによって密封することができる。また、本発明の排気ユニット1は天井10の他、壁などにも取り付けることができる。本実施例では、天井10に取り付けた場合を例に挙げて図示しているので、説明において簡単のためにフィルタ5に直交する向きを上下としている。
【0011】
ハウジング2は、防錆、低コストなどの観点からステンレス製の薄板から形成されることが好ましい。しかしながら、本発明では、ホルマリンなどの滅菌用薬剤に対する耐久性と密閉が可能な材料であれば、ステンレスに限定されるものではなく、金属一般を用いることができる。
【0012】
ハウジング2は、上ケース11と、下ケース12と連結ダクト13からなる。上ケース11は、一側面11aと下面11bが開口する直方体形状であり、一側面11aの開口は、連結ダクト13が形成する連絡口7に連通し、下面11bの開口9は、下ケース12の上面12aに形成された開口9と同形同大であり、また合わさるように上ケース11と下ケース12は連結されている。この開口9は、後述するようにフィルタユニット18(図2参照)を取り付けることにより塞がれる。つまり、下ケース12の開口9の周りには、フィルタユニット18を取り付けるための吊り金具19が取り付けられている。したがって、以後、他の開口との区別を明確にするために、開口9は取付口9と呼ぶ。
【0013】
ハウジング2の上ケース12に連結された連結ダクト13は、連絡口7を形成する四角い筒状の側筒部13aと、側筒部13aの端部から垂直に外方に向けて延設されるフランジ板13bとから構成されている。フランジ板13bは、図7に示されるように、中央に四角孔状の開口57が形成された平板であり、開口57の周囲は、側筒部13aの端部に溶着等の方法により固着される。また、側筒部13aと上ケース12とは、図2に示されるように、リベット38のほか、ボルトナットなど締結手段により、シール状態となるように連結される。ダクト6とフランジ板13bも同様にシール状態となるように連結される。連結ダクト13の内側には、密封ダンパ3が設けられる。
【0014】
下ケース12は、図1に示されるように、直方体形状を呈しており、下面が開放されて開口部8を形成している。また、下面の外縁から外方に向けてフランジ12bが延設されており、フランジ12bの端部12cは、上方に折り曲げられている。一方、天井10には長方形状の取付け孔が設けられており、この取付け孔にフランジ12bを嵌め込んでハウジング2は天井10に固定される。また、フランジ12bの端部12cは、天井10の取付け孔の外周に設けられた溝10aに嵌入されてシールの役目を果たし、フランジ12bから天井裏へ排気が漏れることのないようになっている。このようにして、開口部8は、天井10と同じ面内にあり、室内に向けて開口する。
【0015】
下ケース12の上面12aは、上ケース11の下面11b側の開口と同形同大の取付口9を有する。また、上面12aは、連結ダクト13が取り付けられている側が上ケース11よりも外方にせり出している。このせり出している側の上面12aは、開口部8に位置する操作ハンドル48に連通するロッド47を貫通させる。
【0016】
下ケース12内には、フィルタ5と滅菌用蓋板4が設けられる。図2に示されるように、フィルタ5は、ガラス繊維などからなる不織布を折り畳んで排気方向(図2における上下方向)に厚みを持たせた四角板状のものであり、四辺に固着された枠14と、枠14の上下に固着された弾性体15、16と、枠14の外側に向けて突出するように延設されたブラケット17とでフィルタユニット18を構成している。
【0017】
フィルタユニット18は、ハウジング2に対して着脱自在であり、その操作は室内側から開口部8内に手を延ばして容易にすることができる。すなわち、ハウジング2の下ケース12の上面12aの開口端12dは、下方に折り曲げられており、開口端12dの近辺で上面12aの下側にはコの字形状の吊り金具19が取り付けられている。フィルタユニット18は吊り金具19にボルトナット20によって着脱自在に取り付けられる。また、フィルタユニット18の弾性体15は溝を有しており、溝を下ケース12の開口端12dに嵌入させてシール状態にハウジング2に固定される。なお、フィルタユニット18の弾性体16は、滅菌用蓋板4とフィルタユニット18との間をシール状態にするものである。弾性体15、16は、合成ゴム、天然ゴム、弾性を有する合成樹脂などから形成される。
【0018】
図3に示されるように、下ケース12の上面12aの下側で、フィルタユニット18の外側には、コの字形状の蓋用吊り金具21と、蓋締結用吊り金具22が設けられている。蓋用吊り金具21の下方にはロッド23が垂下されており、その下端にロッド23の径よりも大きい径の頭部を有するボルト24が螺着され、滅菌用蓋板4の外周のフランジ4aに設けられた孔4bにロッド23は貫入される。孔4bの内径は、ボルト24の頭部の外径を超えない範囲で、ロッド23の径よりも大きく、滅菌用蓋板4は吊り下げられている状態で、フィルタユニット18に対して離接自在である。通常の状態では、図3の矢印に示されるように、排気は、滅菌用蓋板4の横の開口部8の隙間を通ってダクト6に至る。
【0019】
蓋締結用吊り金具22は、上下方向の長さが吊り金具19および蓋用吊り金具21よりも長くされており、滅菌用蓋板4をフィルタユニット18の弾性体16に圧着する(2点鎖線25参照)ときに、滅菌用蓋板4のフランジ4aに設けられた第1操作手段31(図2参照)を係止させるためのものである。なお、下ケース12のフランジ12bの内側に取り付けられた差圧計27は、フィルタ5の上流側と下流側の差圧を測定するものである。
【0020】
滅菌用蓋板4は、図2に示されるように、四角平板4dと、四角平板4dの四辺に垂直に設けられた枠板4cと、枠板4cの下端から外周に向けて延設されるフランジ4aと、フランジ4aに取り付けられる第1操作手段31からなる。材質は、ハウジング2と同じステンレス製が好ましいが、ハウジング2と同様に本発明はこれに限定されるものではない。四角平板4dは、図4に示されるように、その中央よりに、2つの孔61、62を有しており、それぞれ、ホルマリンなどの滅菌処理用気体の注入用孔61、および排出用孔62となっている。枠板4cの上端は、滅菌用蓋板4をロッド23(図3参照)に沿って上方に移動させると、2点鎖線25に示されるように、弾性体16の下面に当接する。また、枠板4cを当接させたあと、さらに第1操作手段31によって押圧させると、枠板4cの上端は弾性体16内にめり込み、シールを完全なものにすることができる。
【0021】
第1操作手段31は、図2に示されるように、操作レバー32、係止片33、回転軸34およびスプリング35を有している。
【0022】
回転軸34はフランジ4aに設けられた孔4eを貫通し、回転可能である。回転軸34の上端には、スプリング35を介して係止片33が固着されている。係止片33は、平板状のものであり、その先端33aは、蓋締結用吊り金具22の下部22bの上面に水平に形成された係止面22aに当接するものであり、下面側は平坦になっている。
【0023】
また、回転軸34の下端側は、フランジ4aの下方に突出しており、ピン36が、回転軸34に対して垂直な方向(回転軸34の径方向)に突設されている。ピン36には、操作レバー32が回転自在に支持されている。操作レバー32のピン36を中心とする外周面32aは楕円形状であり、操作レバー32の延びている方向(図2における水平方向)が短径L2であり、これに垂直な方向が長径L1となっている。
【0024】
操作レバー32は、通常時には、スプリング35の付勢力によって水平を保たれるよう構成されている。操作レバー32を立てる(垂直にする)と、短径L2側が回転軸34の軸方向を向き、スプリング35の付勢力によって長径L1と短径L2の長さの差の分だけ回転軸34は上方に浮き上がり、フランジ4aと係止片33との間の距離が長くなる。また、係止片33を蓋締結用吊り金具22の下端面22aに係止させたあとで、操作レバー32をもとの水平に戻すと、スプリング35の付勢力に抗して回転軸34は下方に引き下げられ、フランジ4aと係止片33との間の距離が短くなる。したがって、係止片33の先端33aを力点にして、長径と短径の差L1─L2の分だけ、さらに、滅菌用蓋板4は、弾性体16に押しつけられ、圧着状態を強固なものにすることができる。
【0025】
次に、図5に基づいて滅菌用蓋板4を閉じる時の動作を説明する。
まず、操作レバー32をピン36を中心として矢印▲1▼方向に90度回転させて垂直にし、さらに、回転軸34を中心に矢印▲2▼方向に約90度回転させる(図4の(a)参照)。こうすると、図4の(b)に示されるように、係止片33が蓋締結用吊り金具22に干渉されることなく、滅菌用蓋板4を上方(矢印▲3▼方向)に持ち上げることができる。次に、操作レバー32を回転軸34を中心に矢印▲4▼方向に回転させると、図4の(c)に示されるように、係止片33を蓋締結用吊り金具22に係止させることができる。この状態で今度は垂直状態にある操作レバー32を倒して水平にする(矢印▲5▼参照)と、前述したように、操作レバー32の長径L2側の外周面32a(図2参照)によって滅菌用蓋板4はさらに、上方(矢印▲6▼方向)に押し上げられる。こうして、フイルターユニット18に対し、滅菌用蓋板4は完全にシールされて締結される。
【0026】
次に、図6および図7に基づいて、密封ダンパ3の構成を説明する。密封ダンパ3は、図6に示されるように、変換手段としてのギアボックス41と、ギアボックス41の出力軸41aに連結される開閉駆動軸43と、一対のアーム44およびブラケット45と、扉板46と、第2操作手段としてのロッド47および操作ハンドル48からなる。また、前述したように、ハウジング2の形状は、開口部8に対して連絡口7が垂直であり、内部の通路がL字形となっている。したがって、密封ダンパ3の開閉駆動軸43の端部から真下にロッド47を延設すると、開口部8の隅に至るように構成することができる。
【0027】
ギアボックス41は、入力軸41bと出力軸41aを有し、ロッド47の水平面内での回転を垂直面内での回転に変換して、開閉駆動軸43に伝える。入力軸41bに固着されるロッド47の他端には操作ハンドル48が設けられる。また、出力軸41aに固着される開閉駆動軸43は、連結ダクト13の側筒部13aに軸受49、50を介して回転自在に固定されている。開閉駆動軸43の中央部には、筒状部材51が固着されている。
【0028】
一対のアーム44は、筒状部材51と一体に成形されており、筒状部材51の端部から扉板46と平行に内側に向かって延設されている。一対のアーム44は、平らな棒状のものであり、扉板46の中央にあたる部分に円柱状の軸52が、さらに下方の端部44a部分に、平らな棒状のバー53が、それぞれ、一対のアーム44の間に橋渡されている。ブラケット45は、扉板46が取り付けられる取付部45aと、取付部45aと垂直でアーム44に接する本体部45bとからなる。本体部45bは軸52が貫通し、軸52を中心に揺動する。また、本体部45bには、ブラケット45の揺動を規制するためのストッパー45cが設けられている。このストッパー45cは、長辺がアーム44の下面に沿って延設された長四角状の突起である。また、バー53の中央には、扉板46とのあいだの距離をかえうるように構成された伸縮自在の軸54が、その回りにスプリング55を嵌められた状態で取り付けられている。扉板46は、図7の2点鎖線に示されるように、ストッパー45cによって規制されるまで、僅かに揺動しうる構成であり、扉板46の取付時のズレなどを吸収し、スプリング55で押圧付勢してシールを完全なものにすることができる。
【0029】
図7に示されるように、扉板46の裏面側の四辺近辺には、パッキン部材56が設けられている。このパッキン部材56は、合成ゴム、天然ゴム、弾性を有する樹脂などからなる。また扉板46のズレを完全に吸収しつつ押圧されるように、収縮距離の大きな中空部材であることが好ましい。しかしながら、扉板46で開口57を完全に密封できるものであれば、中空にかぎることはない。なお、開口57は、連結ダクト13のフランジ13bの内側に形成されており、連結ダクト13の側筒部13aによって形成される連絡口7に連通する。扉板46は開口57を閉じ、連結口13aを密封する。
【0030】
ロッド47が貫通する下ケース12の貫通部58は、筒状の厚肉部材となっており、内部にシール部材としてOリング59、60が支持されている。これにより、貫通部58から排気が漏れないように、ロッド47は回転自在に支持されている。
【0031】
次に、フィルタ5を滅菌処理する場合の動作を図1に基づいて説明する。なお図1は、滅菌処理が行われている最中のハウジング2内が密封されている状態を示している。
【0032】
図1において、先ず、操作ハンドル48を、ハンドルが回転しなくなるまで回転させる。すると、密封ダンパ3の扉板46が閉じる。次に、操作レバー32を操作して係止片33を移動させてから、滅菌用蓋板4を上昇させ、再び操作レバー32を操作して係止片33を蓋締結用吊り金具22に係止させ、さらに、滅菌用蓋板4を締結する。このように、ハウジング2内が密封されたら、滅菌用蓋板4の注入用孔61と排出用孔62にそれぞれ、気体状のホルマリンを導き、引き出すためのチューブ63、64を連結する。ホルマリンは、図1の矢印のようにハウジング2内を循環し、フィルタを滅菌する。
【0033】
ホルマリン燻蒸による滅菌処理が終わったら、ハウジング2内のホルマリンをチューブ63、64より抜き、前述の動作の逆に滅菌用蓋板4を下げ、密封ダンパ3を開く。滅菌用蓋板4は、図3に示されるボルト24を外すことによって取り外すことができる。そののち、フィルタユニット18は、図2に示されるボルトナット20を外すことによってハウジング2より取り外すことができる。この作業は、すでにフィルタ5が滅菌されているため、生きた微生物などが作業者の手に付いたり、ハウジング2の外に飛び散ることがなく、安全であり、注意を要さないため簡単に行うことができる。
【0034】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明の排気ユニットは、ハウジング内を密封するための密封ダンパと滅菌用蓋板とが、ともにハウジングに取り付けられており、かつ、これらを開閉するための操作ハンドルおよび操作レバーが、ともに室内側に設けられている。したがって、滅菌処理の際のハウジングを密封する作業が、非常に簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の排気ユニットの一実施例の密封状態を示す切欠斜視説明図である。
【図2】図1の排気ユニットのハウジング内の構造説明図であり、とくに、フィルタの構成と取付け状態を説明している。
【図3】図1の排気ユニットのハウジング内の構造説明図であり、とくに、滅菌用蓋板の構成と取付け状態を説明している。
【図4】図1の排気ユニットの室内側からみた平面図である。
【図5】滅菌用蓋板の第1操作手段の動作説明図である。
【図6】図1の排気ユニットの密封ダンパの正面図である。
【図7】図6の密封ダンパの側面図である。
【符号の説明】
1 排気ユニット
2 ハウジング
3 密封ダンパ
4 滅菌用蓋板
5 フィルタ
6 ダクト
7 連絡口
8 開口部
32 操作レバー(第1操作手段)
41 変換手段(ギアボックス)
43 開閉駆動軸
48 操作ハンドル(第2操作手段)
61 注入用孔
62 排出用孔

Claims (4)

  1. (a)外部に通じるダクトに連通する連絡口と、室内に向けて開放された開口部と、前記連絡口と開口部の間に設けられる取付口とを有するハウジングと、
    (b)前記ハウジング内の取付口を覆うように、前記室内側から着脱自在に取り付けられるフィルタと、
    (c)前記フィルタに対して前記室内側から接離可能なように前記ハウジングに設けられ、滅菌用ガスの注入用孔および排出用孔を有し、ハウジング内を密封しうる滅菌用蓋板と、
    (d)該滅菌用蓋板の接離動作を行うために前記室内側から操作しうる第1操作手段と、
    (e)前記ハウジングの連絡口に設けられ、当該連絡口を気密に閉じることのできる開閉自在の密封ダンパと、
    (f)該密封ダンパの開閉動作を行うために室内側から操作しうる第2操作手段を備えてなることを特徴とする高性能フィルタ付排気フィルタユニット。
  2. 前記滅菌用蓋板は、前記ハウジング内に支持されているフィルタの外周を押圧してフィルタをシールするものであり、かつ、フィルタに対して平行に移動可能で、シールしていないときには排気が前記滅菌用蓋板の横を通ってフィルタに至るよう構成されてなる請求項1記載の高性能フィルタ付排気フィルタユニット。
  3. 前記取付口が前記開口部に対して平行であり、前記連絡口が前記開口部に対して垂直に形成されてなる請求項1または2記載の高性能フィルタ付排気フィルタユニット。
  4. 前記第2操作手段は、前記ハウジングの開口部内に設けられた操作ハンドルであり、当該操作ハンドルから延設されたロッドの回転面を垂直に変換する変換手段を介して密封ダンパの開閉駆動軸に連結されてなる請求項3記載の高性能フィルタ付排気フィルタユニット。
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