JP3644987B2 - 紙折り装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、機体内に複数個のシート折り手段が配設され、多段の折りローラ及び折り板部材により、長尺の帯状シートを複数回折り畳む紙折り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
手紙、満中陰の礼状及び奉書等の長尺の帯状のシートを、図11(a)に示すように、多数回の巻折り状態にして封筒の中に入れる作業は、通常、封筒の中に入る大きさの定規を作り、手作業によりその定規に長帯状のシートを巻き付けて折り畳み、シートを多数回の巻折り状態にした後、定規を抜いて封筒の中に挿入していた。
【0003】
この長帯状のシートを自動的に折り畳むことができる従来の紙折り装置として、実開昭52−66222号又は特開昭57−175659号に開示されたものがある。この従来の紙折り装置においては、複数多段の折りローラ並びに折り板部材及びストッパを備えており、先ず、1段目の折り板部材内にシートの先端部を挿入し、ストッパにその先端部が係止された後、撓みが生じたシートを折りローラにより挟み込んでシートに1回めの折り目を付け、次いで、2段目の折り板部材にこの1回目の折り目を先頭にしてシートを挿入し、この先頭部分を2段目のストッパに当接させてシートの撓みを発生させ、この撓みを2段目の折りローラにより挟み込んで折り畳むようになっている。この動作を複数段の折りローラ並びに折り板部材及びストッパにより行うことにより、複数回に亘ってシートを折ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの従来の紙折り装置においては、折り回数が多くなると、その数だけのストッパが必要となり、各折り板部材毎にストッパが配設されているため、その調整作業が極めて煩雑であるという難点がある。
【0005】
従来の紙折り装置により、長帯状のシートを多数回の巻折りにして封筒の中に入れる場合、折り畳まれたシートのサイズが封筒の中に入るサイズに折り畳まれるように、各折り板部材のストッパを調整する必要がある。しかも、図11(c)に示すように、前段階で折られた折りFが次段階の折りの際に、次段の折りに巻き込まれて2重折りが生じてしまうことがある。このような2重折りが生じないように、順次折り畳む必要がある。
【0006】
また、最後に折り畳まれたシートの端縁は、図11(b)に示すように、折り畳まれたシートの端辺との間隔L1がある範囲以内(例えば、約5mm以内)で納まっていないと、見栄えが悪いという難点がある。このように、従来の紙折り装置により、所定の折り畳みを行う場合、ストッパの位置調整は各折り板部材毎に行う必要があり、極めて煩わしく難しいものであった。
【0007】
しかも、従来の複数段の紙折り装置においては、折り板部材が何段にも上下に重なるように配置されているので、下段の折り板部材のストッパの位置を読みとることは極めて困難であった。
【0008】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、ストッパの位置を容易に調整することができ、しかも装置の大型化を回避することができ、卓上型の装置としても好適な紙折り装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る紙折り装置は、給紙板上に載置されたシート束からシートを一枚づつ取り出し、所定の折り形に折り畳む紙折り装置において、前記シートを送給する送給手段と、この送給手段により送られたシートを折り畳むシート折り手段とを有し、このシート折り手段は、前記送給手段により送られてきたシートの先端部が挿入される複数個の折り板部材と、各折り板部材内で前記シート先端部に当接して前記シートの移動を阻止するストッパと、前記ストッパにより移動を阻止されて撓みが発生したシートを挟み込んで折り畳む複数個の折り畳みローラと、前記ストッパを移動させて前記各折り板部材内における位置を変更可能のストッパ移動手段とを有することを特徴とする。
【0010】
本発明に係る他の紙折り装置は、各折り板部材内で前記シート先端部に当接して前記シートの移動を阻止する複数個のストッパと、前記各ストッパを連動させて移動させるストッパ移動手段とを有することを特徴とする。
【0011】
【作用】
本発明においては、各段の折り板部材内に位置するように、1個のストッパを配置して、これをストッパ移動手段により移動させるので、その各折り板部材におけるストッパの位置調整が極めて容易である。また、複数個のストッパを複数個の折り板部材内に配置し、これらの折り板部材を連動させて移動させる構成にしてもその位置調整が容易である。
【0012】
そして、ストッパとその段の折り畳みローラとの間の距離を、1段目のものから最終段のものまで、順次大きくなるように、ストッパ移動手段がストッパを移動させることにより、図11(a)に示すように、2重折りを生じることなく整然と巻きとることができる。また、紙の種類によっては、このストッパと折り畳みローラとの間の距離が一定であっても、2重折りの発生を防止して巻きとることができる。本発明においては、1個のストッパを移動させて全ての折り板部材におけるストッパ位置を調整するか、又は複数個のストッパを連動させて移動させるので、途中の一部の段でストッパと折り畳みローラとの間の距離が長くなるなど、バラツキが生じることはないため、図11(c)に示すような2重折りが発生することはない。しかも、各段の折り板部材内におけるストッパ位置が1回のストッパ移動で変更されるので、シート長を折り回数で除して求められる折り幅に基づいて、1段目のストッパの位置を決めるだけで、シート端縁と折り畳まれたシートの辺との間の距離L1を容易に5mm以内にすることができる。
【0013】
【実施例】
次に、本発明の実施例について添付の図面を参照して具体的に説明する。図1は本発明の実施例に係る紙折り装置の全体を示す側面図、図2は同じくその斜視図、図3は同じくそのローラ配置の平面図、図4は紙折り部を示す拡大側面図、図5は図4のA方向からの平面図、図6は折り板部の部分拡大図、図7乃至図9は装置本体に対する紙折り部の配置側面図、図10はプレスローラ軸端部の部分拡大図、図11は巻折りの形態図である。図12、図13は別の実施例の折り板部の部分拡大図である。
【0014】
図1及び図2に示すように、給紙板1は一方の端部側(シート流れ方向の上流側端部)が軸1aに回動可能に支持されており、バネ(図示せず)により他方の端部が図示の反時計方向に付勢され、給紙ローラ4の下部に押圧されるようになっている。
【0015】
補助給紙板2は、給紙板1の後端部上方に設けられた軸2aを中心として、所定の範囲を回転可能に設けられている。この補助給紙板2は給紙板1の後方に補助給紙板のアーム2bが規制板3に当接するまで回動させて配置し、給紙板1と補助給紙板2とが面一になるようにした後、折り畳むべきシート束が給紙板1及び補助給紙板2上に載置される。このシート束のシート先端部は給紙板1の先端部に配置された突当板5に当接し、反時計方向に付勢された給紙板1の作用によりシート束は給紙ローラ4に向けて付勢される。そして、シート束の先端部はこの給紙ローラ4に向けて付勢された状態で、突当板5により案内されて順次上方に移動し、給紙ローラ4により送り出される。また、給紙板1の側部には1対の板状の給紙ガイド6が立設されており、給紙板1上に載置されるシート束の幅方向の位置を規制するようになっている。この給紙ガイド6はネジ6aにより給紙板1上の所定位置に固定される。
【0016】
給紙ローラ4は、駆動装置(図示せず)により駆動されて、給紙板1上のシート束に接触しつつ回転し、このシート束の最上位のシートを給送する。給紙ローラ4の下方には捌き板7が配設されており、この給紙ローラ4により給紙板1上から送り出されたシートは、給紙ローラ4と捌き板7との間を通過する。この給紙ローラ4及び捌き板7は、複数枚のシートが同時に給紙ローラ4と捌き板7との間に侵入した場合に、シート同士間の摩擦力が給紙ローラ4とシートとの間の摩擦力及び捌き板7とシートとの間の摩擦力に比して小さいことを利用して、最上位のシートのみを確実に一枚に分離して次段に給送するものである。
【0017】
この給紙ローラ4及び捌き板7により構成された捌き部を出たシートは、1対の水平ガイド板8a,8bに案内されて紙折り部9に入る。
【0018】
この紙折り部9においては、主ローラ10がその中心軸を給紙ローラ4の中心軸4aに平行にして配置されており、装置側板に配設された駆動装置(図示せず)から駆動力が与えられて回転する。従動ローラ11は、バネ12によりこの主ローラ10に向けて付勢され、主ローラ10に添接して従動回転する。装置側板の内側に配設された1対のローラ側板24には、主ローラ10に添接して従動回転するプレスローラ13と折り数に応じて配列される複数多段の折りローラ14,16,18,20,22と、これら折りローラに添接して従動回転するプレスローラ15,17,19,21,23とが取り付けられている。また、これらの折りローラとプレスローラとの添接部の近傍には、折り数に応じて傾斜並列に配設された複数の折り板部31a〜31f(図4参照)と、用紙の先端に突き当たり用紙の進行を阻止するストッパ部35とが設けられている。
【0019】
本実施例においては、図11(a)のように用紙の巻折り回数を6回として折りローラ、プレスローラ及び折り板部材を構成して説明するが、用紙の巻折り回数に応じてこれらの構成をかえてもよい。
【0020】
図1及び図3に示すように、1対のローラ側板24には、主ローラ10に添接して従動回転するプレスローラ13と、このプレスローラ13に添接して従動回転する折りローラ14と、この折りローラ14に添接して従動回転するプレスローラ15と、このプレスローラ15に添接して従動回転する折りローラ16と、この折りローラ16に添接して従動回動するプレスローラ17と、このプレスローラ17に添接して従動回転する折りローラ18と、この折りローラ18に添接して従動回転するプレスローラ19と、このプレスローラ19に添接して従動回転する折りローラ20と、この折りローラ20に添接して従動回転するプレスローラ21と、このプレスローラ21に添接して従動回転する折りローラ22と、この折りローラ22に添接して従動回転するプレスローラ23とが配置されている。各プレスローラはバネにより折りローラに押圧されている。
【0021】
図2に示すように、主ローラ10のローラ軸10aにはギア10bが設置されており、プレスローラ13のローラ軸13aに設置されているギア13bと噛合されている。同様に、各折りローラ14,16,18,20,22のローラ軸及び各プレスローラ15,17,19,21,23のローラ軸にも夫々ギア14b及び15b,ギア16b及び17b,ギア18b及び19b,ギア20b及び21b,ギア22b及び23bが設置されており、主ローラ10の駆動が各ギアを介して、各折りローラ及び各プレスローラに伝達され、各折りローラ及びプレスローラは同一の周速度で回転する。
【0022】
図7に示すように、各プレスローラ13,15,17,19,21,23の軸端には、前記1対のローラ側板24に約45度の角度で図示の右上がりに切り欠き24aが形成されており、この切り欠き24a内に、摺動可能に夫々1対の軸受け25が配置されている。この1対の軸受け25には、夫々バネ26が配設され、各折りローラと各プレスローラに適宜のニップ圧が印加されるようになっている。
【0023】
また、軸受け25の摺動範囲は、図10に示すように、ローラ側板24の切り欠き24aの形状により規制されている。この切り欠き24aは軸受け25が摺動可能な幅W1の部分と、この軸受け25が摺動できない幅W2(W1>W2)の部分とで形成されている。従って、各プレスローラの摺動範囲(移動範囲)は、ローラ側板24に形成された切り欠き24aの幅W1の部分の長さLだけ摺動可能である。この軸受けの実際の摺動可能な長さは、各折りローラと各プレスローラのニップ部に折り畳まれたシートが挟み込まれたとき、折り畳まれた用紙の作用により各折りローラとプレスローラに取り付けられたギアの噛み合いが外れない位置L1間までしか移動できないように構成されている。
【0024】
図3、図4及び図5に示すように、前記1対のローラ側板24の内側には、1対の折り板取付板30が配設されており、この折り板取付板30には傾斜して並列に6個の折り板部材31(31a,31b,…31f)が設置されている。
【0025】
折り板部材31はガイド板32(32a,32b,…32f)と折込板33(33a,33b,…33f)とで囲まれた空間を有している。また、各ガイド板及び折込板には進行方向に沿って同じ位置に1対の切り欠き34が形成されており、この各切り欠き34内に夫々ストッパ35が配置されている。
【0026】
各ガイド板32においては、折りローラと反対側の端部は、上方向に垂直に曲げられて曲げ部36が形成されている。また、第1のガイド板32aの折りローラ側の先端部近傍には、断面L字形の支持板37が曲げ部36に対して平行に固定されている。
【0027】
各折込板における折りローラと反対側の端部は、下方向に直角に曲げられて曲げ部38が形成されている。また、第6の折込板33fの折りローラ側の先端部近くには断面L字形の支持板39が、曲げ部38に対して平行に固定されている。
【0028】
第1のガイド板32aと第6の折込板33fにおける曲げ部36,38の幅方向の中央には、1対のネジ軸40が回転自在に取り付けられている。このネジ軸の他端は、支持板37,39に軸支されている。
【0029】
1対のネジ軸40における第1のガイド板の曲げ部36及び前記第6の折込板の曲げ部38の外方には、夫々タイミングプーリ41が固定されている。この1対のタイミングプーリ41にはベルト42が掛けられており、一方のネジ軸40は摘み45により回転される。この摘み45により一方のネジ軸40を回転することにより、他方のネジ軸40もベルト42を介して同期して回転するようになっている。また、1対のネジ軸40のネジ部40aには、夫々ストッパ取付ブロック43,44が螺合されており、これらのストッパ取付ブロック43,44にストッパ35が取り付けられている。このストッパ35は、図6に示すように、第1折り板部材31aから第6折り板部材31fに向かうに従って、各折り板部材に進入してきたシートがストッパに当接する位置が徐々に長くなるように、折り板部材31に垂直の方向に対して角度αで傾斜するように曲げ35aが形成され、またこのストッパが折り板部材31に垂直の方向に対して角度αで傾斜するようにネジ軸40に対するブロック43,44の螺合位置が設定されている。即ち、各プレスロール13等の軸心を結ぶ直線と、各折り板部材31a等におけるストッパの位置との間の距離La,Lb,Lc,…Lfが順次大きくなるように、ストッパ35が配置されている。
【0030】
ストッパ35の他の実施例としては、図12に示すものがある。このストッパ35は、第1折り部材31aから第3折り部材31cまでそのシート進入長La´,Lb´,Lc´が一定であり、その後、第4折り板部材31dから第6折り板部材31fに向かうに従って、シート進入長Ld´,Le´,Lf´が順次増大するように傾斜されている。
【0031】
また、図13に示すストッパにおいては、シート進入長La´´,Lb´´,Lc´´,Ld´´,Lf´´が段階的に増大するようにストッパ35の形状が決められている。
【0032】
一方、第1ガイド板32aには目盛り板47が貼付されており、この目盛り板上に表示されている所望の折り畳みサイズの位置にストッパ35を合わせることにより、図11(b)に示すように、簡単に所望のサイズLの折り畳みを行うことができる。
【0033】
図4に示すように、折りローラ14とプレスローラ13とのニップ部の用紙搬送方向の上流側には、偏向ガイド46が一対のローラ側板24に支持されて配置されている。この偏向ガイド46は、主ローラ10とプレスローラ13を通過して折り畳まれた用紙を、折りローラ14とプレスローラ13とのニップ部に導き、第2の折り板部材31bのガイド板32bと折込板33bとで囲まれた空間に進行させ、第2回目の折りを形成させる。更に、各折りローラ16,18,20,22の用紙搬送方向の上流側にも、偏向ガイド46が配置されており、これらの偏向ガイド46は各折りローラと各プレスローラを通過したシートを次段の折りローラとプレスローラのニップ部に導くようになっている。
【0034】
図7に示す如く、前記1対の装置側板には、夫々支持板50が固着され、これらの支持板50に夫々スライドレール51が固定されている。これらのスライドレールの他面は前記1対のローラ側面24に固定された取付板52に夫々取り付けられ、装置側板に対して1対のローラ側板24が移動できるようになっている。
【0035】
また、1対のローラ側板には支軸53が枢着され、操作レバー54の一端が支軸53に対して揺動自在に取り付けられている。また、操作レバー54の支軸53側の部分には長穴56aが設けられており、この長穴56aには、リンク56の中央に固着されたピン55が嵌合している。このリンク56の両端には1対の連結軸57が固定され、この1対の連結軸57には更にロックレバー58が緩めに嵌合されている。このロックレバー58の中央には夫々支軸59が配置され、この支軸59を支点にロックレバー58は揺動する。また、ロックレバー58の他端には夫々切り欠き58aが形成されており、装置側板に固着された2個の固定軸60と係合してロックレバー58の揺動をロックするようになっている。
【0036】
また、操作レバー54におけるその先端部と長穴56aとの中間には、バネ61が架けられており、このバネ61により操作レバー54を常時上方に付勢するようになっている。これにより、装置側板の固定軸60とローラ側板のロックレバー58とが常時は固定状態にある。即ち、装置とローラ側板とが固定状態にある。
【0037】
また、操作レバー54の先端部とバネ61との中間には、支軸62が緩やかに嵌合されており、その支軸62はローラ側板に設けた長穴24bに嵌め込まれていて、操作レバー54の操作範囲を規制している。
【0038】
なお、1対のローラ側板の夫々に上記機構が配設されているが、各図においては片側のものしか表示していない。
【0039】
また、1対のローラ側板24には支点軸63が固定されている。前記1対の折り板取付板30の下端近くには切り欠き30aが形成されていて、その切り欠きが前記支点軸63に揺動自在に取り付けられている。更に、1対の折り板取付板の内側には、夫々規制板64が固着されている。
【0040】
この規制板64は、ローラ側板24の支点軸63から折り板取付板30の支点の位置がずれないように、しかも支点軸63から折り板取付板30が外れないように規制している。
【0041】
また、1対の折り板取付板30の上端部には固定板65が取り付けられており、折り板取付部が折りローラ取付部に対して適宜な位置に配置されたとき、ローラ取付板の先端部に形成された曲げ部24cとネジ66により固定される。
【0042】
操作レバー54の先端部はローラ側板の外までのびており、メンテナンスサービス等の必要がある場合、図8に示すように、この操作レバーを矢印の向きに押すことにより、1対のロックレバー58が装置側板に固着された固定軸60から解放され、装置外部にローラ側板を移動させることができるようになっている。
【0043】
また、折り板部材内でシートの詰まりが生じた場合及び折りローラ等のローラ類のシートが巻き付いてしまった場合は、図9に示すように、ネジ66を外し、1対の折り板取付板30を支軸63を中心に揺動させることにより、簡単に処理できる。
【0044】
主ローラ10と従動ローラ11を通過したシートは、第1の折り板部の空間内に進入する。そして、シート先端がストッパに当接すると、空間入口部において用紙に撓みが発生する。この撓み部分が主ローラ10とプレスローラ13のニップ部に挟み込まれ、用紙が主ローラ10とプレスローラ13間を通過する間に折り目が形成される。
【0045】
次に、このように構成された紙折り装置の動作について説明する。先ず、シートの折り幅を決め、摘み45を回して、目盛り47(図5参照)を見ながら、ストッパ35の位置を決める。そして、給紙板1及び補助給紙板2上に、シート束を載置し、給紙ローラ4を駆動して、シートを一枚ずつ紙折り部9に送り出す。そうすると、シートは主ローラ10と従動ローラ11とにより噛み込まれて第1段目の紙折り部材31a内に進入し、その先端が紙折部材31aのストッパ35に当接してシート先端部は停止する。しかし、シートは給紙ローラ4により継続して送られてくるので、シートは撓み、この撓み部分がプレスローラ13と主ローラ10とのニップ部に噛み込まれて、1回目の折り目が形成される。
【0046】
次いで、シートはこの1回目の折り部を先頭にし、偏向ガイド46に案内されて、2段目の折りローラ14とプレスローラ13とのニップ部に挟み込まれ、その後、2段目の折り板部材31bに進入する。そうすると、1回目の折り部が2段目の折り板部材31b内に位置するストッパ35に当接して停止する。
【0047】
これにより、シートには撓みが発生し、この撓み部が折りローラ14とプレスローラ15との間のニップ部に噛み込まれて2回目の折り目が形成される。
【0048】
その後、この2回目の折り目を先頭にして、ガイド46及びプレスローラ15と折りローラ16とのニップ部を経て、第3段目の折り板部材31cに進入する。以後、この動作を繰り返して6回の折り目が形成され、図11(a),(b)に示すように6折りのシートが得られる。この巻折りにより折り畳まれたシートは折りローラ22とプレスローラ23との間からスタッカ部(図示せず)に排出される。
【0049】
本実施例においては、ストッパ35が折り板部材31に垂直の方向に対してαの角度をなして傾斜しているので、シートが折り板部材31内に進入する長さ、即ち折り幅は順次長くなり、2重折りが生じることなく、整然と6折りに巻かれたシートが得られる。このストッパ35の位置は、摘み45を回すだけで調節することができる。この場合に、ブロック43とブロック44とのネジ軸40に対する螺合位置を、ストッパ35が所定の角度αで傾斜するように予め設定しておけば、シートの折り幅に応じて摘み45を回してブロック43の位置を調整した場合に、ブロック43とブロック44とはその相対的位置を一定にしたまま、1対のネジ軸40に沿って移動する。このため、傾斜角度αを一定にしたまま、ストッパ35の位置を変更することができる。従って、シートの折り幅の変更に極めて容易に対応することができる。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、複数段の折り板部材について1個のストッパを設け、このストッパの位置を調整することにより、全ての折り板部材についてストッパ位置を同時に変更することができるので、極めて容易に且つ迅速にストッパ位置を調整することができる。また、本発明は装置全体を大型化してしまうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る紙折り装置の全体を示す側面図である。
【図2】同じくその斜視図である。
【図3】同じくそのローラ配置の平面図である。
【図4】紙折り部を示す拡大側面図である。
【図5】図4のA方向から平面図である。
【図6】折り板部の部分拡大図である。
【図7】装置本体に対する紙折り部の配置側面図である。
【図8】装置本体に対する紙折り部の配置側面図である。
【図9】装置本体に対する紙折り部の配置側面図である。
【図10】プレスローラ軸端部の部分拡大図である。
【図11】巻折りの形態図である。
【図12】別の実施例の折り板部の部分拡大図である。
【図13】別の実施例の折り板部の部分拡大図である。
【符号の説明】
1;給紙板
2;補助給紙板
10;主ローラ
11;従動ローラ
13,15,17,19,21,23;プレスローラ
14,16,18,20,22;折りローラ
31;折り板部材
32;ガイド板
33;折込板
35;ストッパ
40;ネジ軸
45摘み
【産業上の利用分野】
本発明は、機体内に複数個のシート折り手段が配設され、多段の折りローラ及び折り板部材により、長尺の帯状シートを複数回折り畳む紙折り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
手紙、満中陰の礼状及び奉書等の長尺の帯状のシートを、図11(a)に示すように、多数回の巻折り状態にして封筒の中に入れる作業は、通常、封筒の中に入る大きさの定規を作り、手作業によりその定規に長帯状のシートを巻き付けて折り畳み、シートを多数回の巻折り状態にした後、定規を抜いて封筒の中に挿入していた。
【0003】
この長帯状のシートを自動的に折り畳むことができる従来の紙折り装置として、実開昭52−66222号又は特開昭57−175659号に開示されたものがある。この従来の紙折り装置においては、複数多段の折りローラ並びに折り板部材及びストッパを備えており、先ず、1段目の折り板部材内にシートの先端部を挿入し、ストッパにその先端部が係止された後、撓みが生じたシートを折りローラにより挟み込んでシートに1回めの折り目を付け、次いで、2段目の折り板部材にこの1回目の折り目を先頭にしてシートを挿入し、この先頭部分を2段目のストッパに当接させてシートの撓みを発生させ、この撓みを2段目の折りローラにより挟み込んで折り畳むようになっている。この動作を複数段の折りローラ並びに折り板部材及びストッパにより行うことにより、複数回に亘ってシートを折ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの従来の紙折り装置においては、折り回数が多くなると、その数だけのストッパが必要となり、各折り板部材毎にストッパが配設されているため、その調整作業が極めて煩雑であるという難点がある。
【0005】
従来の紙折り装置により、長帯状のシートを多数回の巻折りにして封筒の中に入れる場合、折り畳まれたシートのサイズが封筒の中に入るサイズに折り畳まれるように、各折り板部材のストッパを調整する必要がある。しかも、図11(c)に示すように、前段階で折られた折りFが次段階の折りの際に、次段の折りに巻き込まれて2重折りが生じてしまうことがある。このような2重折りが生じないように、順次折り畳む必要がある。
【0006】
また、最後に折り畳まれたシートの端縁は、図11(b)に示すように、折り畳まれたシートの端辺との間隔L1がある範囲以内(例えば、約5mm以内)で納まっていないと、見栄えが悪いという難点がある。このように、従来の紙折り装置により、所定の折り畳みを行う場合、ストッパの位置調整は各折り板部材毎に行う必要があり、極めて煩わしく難しいものであった。
【0007】
しかも、従来の複数段の紙折り装置においては、折り板部材が何段にも上下に重なるように配置されているので、下段の折り板部材のストッパの位置を読みとることは極めて困難であった。
【0008】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、ストッパの位置を容易に調整することができ、しかも装置の大型化を回避することができ、卓上型の装置としても好適な紙折り装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る紙折り装置は、給紙板上に載置されたシート束からシートを一枚づつ取り出し、所定の折り形に折り畳む紙折り装置において、前記シートを送給する送給手段と、この送給手段により送られたシートを折り畳むシート折り手段とを有し、このシート折り手段は、前記送給手段により送られてきたシートの先端部が挿入される複数個の折り板部材と、各折り板部材内で前記シート先端部に当接して前記シートの移動を阻止するストッパと、前記ストッパにより移動を阻止されて撓みが発生したシートを挟み込んで折り畳む複数個の折り畳みローラと、前記ストッパを移動させて前記各折り板部材内における位置を変更可能のストッパ移動手段とを有することを特徴とする。
【0010】
本発明に係る他の紙折り装置は、各折り板部材内で前記シート先端部に当接して前記シートの移動を阻止する複数個のストッパと、前記各ストッパを連動させて移動させるストッパ移動手段とを有することを特徴とする。
【0011】
【作用】
本発明においては、各段の折り板部材内に位置するように、1個のストッパを配置して、これをストッパ移動手段により移動させるので、その各折り板部材におけるストッパの位置調整が極めて容易である。また、複数個のストッパを複数個の折り板部材内に配置し、これらの折り板部材を連動させて移動させる構成にしてもその位置調整が容易である。
【0012】
そして、ストッパとその段の折り畳みローラとの間の距離を、1段目のものから最終段のものまで、順次大きくなるように、ストッパ移動手段がストッパを移動させることにより、図11(a)に示すように、2重折りを生じることなく整然と巻きとることができる。また、紙の種類によっては、このストッパと折り畳みローラとの間の距離が一定であっても、2重折りの発生を防止して巻きとることができる。本発明においては、1個のストッパを移動させて全ての折り板部材におけるストッパ位置を調整するか、又は複数個のストッパを連動させて移動させるので、途中の一部の段でストッパと折り畳みローラとの間の距離が長くなるなど、バラツキが生じることはないため、図11(c)に示すような2重折りが発生することはない。しかも、各段の折り板部材内におけるストッパ位置が1回のストッパ移動で変更されるので、シート長を折り回数で除して求められる折り幅に基づいて、1段目のストッパの位置を決めるだけで、シート端縁と折り畳まれたシートの辺との間の距離L1を容易に5mm以内にすることができる。
【0013】
【実施例】
次に、本発明の実施例について添付の図面を参照して具体的に説明する。図1は本発明の実施例に係る紙折り装置の全体を示す側面図、図2は同じくその斜視図、図3は同じくそのローラ配置の平面図、図4は紙折り部を示す拡大側面図、図5は図4のA方向からの平面図、図6は折り板部の部分拡大図、図7乃至図9は装置本体に対する紙折り部の配置側面図、図10はプレスローラ軸端部の部分拡大図、図11は巻折りの形態図である。図12、図13は別の実施例の折り板部の部分拡大図である。
【0014】
図1及び図2に示すように、給紙板1は一方の端部側(シート流れ方向の上流側端部)が軸1aに回動可能に支持されており、バネ(図示せず)により他方の端部が図示の反時計方向に付勢され、給紙ローラ4の下部に押圧されるようになっている。
【0015】
補助給紙板2は、給紙板1の後端部上方に設けられた軸2aを中心として、所定の範囲を回転可能に設けられている。この補助給紙板2は給紙板1の後方に補助給紙板のアーム2bが規制板3に当接するまで回動させて配置し、給紙板1と補助給紙板2とが面一になるようにした後、折り畳むべきシート束が給紙板1及び補助給紙板2上に載置される。このシート束のシート先端部は給紙板1の先端部に配置された突当板5に当接し、反時計方向に付勢された給紙板1の作用によりシート束は給紙ローラ4に向けて付勢される。そして、シート束の先端部はこの給紙ローラ4に向けて付勢された状態で、突当板5により案内されて順次上方に移動し、給紙ローラ4により送り出される。また、給紙板1の側部には1対の板状の給紙ガイド6が立設されており、給紙板1上に載置されるシート束の幅方向の位置を規制するようになっている。この給紙ガイド6はネジ6aにより給紙板1上の所定位置に固定される。
【0016】
給紙ローラ4は、駆動装置(図示せず)により駆動されて、給紙板1上のシート束に接触しつつ回転し、このシート束の最上位のシートを給送する。給紙ローラ4の下方には捌き板7が配設されており、この給紙ローラ4により給紙板1上から送り出されたシートは、給紙ローラ4と捌き板7との間を通過する。この給紙ローラ4及び捌き板7は、複数枚のシートが同時に給紙ローラ4と捌き板7との間に侵入した場合に、シート同士間の摩擦力が給紙ローラ4とシートとの間の摩擦力及び捌き板7とシートとの間の摩擦力に比して小さいことを利用して、最上位のシートのみを確実に一枚に分離して次段に給送するものである。
【0017】
この給紙ローラ4及び捌き板7により構成された捌き部を出たシートは、1対の水平ガイド板8a,8bに案内されて紙折り部9に入る。
【0018】
この紙折り部9においては、主ローラ10がその中心軸を給紙ローラ4の中心軸4aに平行にして配置されており、装置側板に配設された駆動装置(図示せず)から駆動力が与えられて回転する。従動ローラ11は、バネ12によりこの主ローラ10に向けて付勢され、主ローラ10に添接して従動回転する。装置側板の内側に配設された1対のローラ側板24には、主ローラ10に添接して従動回転するプレスローラ13と折り数に応じて配列される複数多段の折りローラ14,16,18,20,22と、これら折りローラに添接して従動回転するプレスローラ15,17,19,21,23とが取り付けられている。また、これらの折りローラとプレスローラとの添接部の近傍には、折り数に応じて傾斜並列に配設された複数の折り板部31a〜31f(図4参照)と、用紙の先端に突き当たり用紙の進行を阻止するストッパ部35とが設けられている。
【0019】
本実施例においては、図11(a)のように用紙の巻折り回数を6回として折りローラ、プレスローラ及び折り板部材を構成して説明するが、用紙の巻折り回数に応じてこれらの構成をかえてもよい。
【0020】
図1及び図3に示すように、1対のローラ側板24には、主ローラ10に添接して従動回転するプレスローラ13と、このプレスローラ13に添接して従動回転する折りローラ14と、この折りローラ14に添接して従動回転するプレスローラ15と、このプレスローラ15に添接して従動回転する折りローラ16と、この折りローラ16に添接して従動回動するプレスローラ17と、このプレスローラ17に添接して従動回転する折りローラ18と、この折りローラ18に添接して従動回転するプレスローラ19と、このプレスローラ19に添接して従動回転する折りローラ20と、この折りローラ20に添接して従動回転するプレスローラ21と、このプレスローラ21に添接して従動回転する折りローラ22と、この折りローラ22に添接して従動回転するプレスローラ23とが配置されている。各プレスローラはバネにより折りローラに押圧されている。
【0021】
図2に示すように、主ローラ10のローラ軸10aにはギア10bが設置されており、プレスローラ13のローラ軸13aに設置されているギア13bと噛合されている。同様に、各折りローラ14,16,18,20,22のローラ軸及び各プレスローラ15,17,19,21,23のローラ軸にも夫々ギア14b及び15b,ギア16b及び17b,ギア18b及び19b,ギア20b及び21b,ギア22b及び23bが設置されており、主ローラ10の駆動が各ギアを介して、各折りローラ及び各プレスローラに伝達され、各折りローラ及びプレスローラは同一の周速度で回転する。
【0022】
図7に示すように、各プレスローラ13,15,17,19,21,23の軸端には、前記1対のローラ側板24に約45度の角度で図示の右上がりに切り欠き24aが形成されており、この切り欠き24a内に、摺動可能に夫々1対の軸受け25が配置されている。この1対の軸受け25には、夫々バネ26が配設され、各折りローラと各プレスローラに適宜のニップ圧が印加されるようになっている。
【0023】
また、軸受け25の摺動範囲は、図10に示すように、ローラ側板24の切り欠き24aの形状により規制されている。この切り欠き24aは軸受け25が摺動可能な幅W1の部分と、この軸受け25が摺動できない幅W2(W1>W2)の部分とで形成されている。従って、各プレスローラの摺動範囲(移動範囲)は、ローラ側板24に形成された切り欠き24aの幅W1の部分の長さLだけ摺動可能である。この軸受けの実際の摺動可能な長さは、各折りローラと各プレスローラのニップ部に折り畳まれたシートが挟み込まれたとき、折り畳まれた用紙の作用により各折りローラとプレスローラに取り付けられたギアの噛み合いが外れない位置L1間までしか移動できないように構成されている。
【0024】
図3、図4及び図5に示すように、前記1対のローラ側板24の内側には、1対の折り板取付板30が配設されており、この折り板取付板30には傾斜して並列に6個の折り板部材31(31a,31b,…31f)が設置されている。
【0025】
折り板部材31はガイド板32(32a,32b,…32f)と折込板33(33a,33b,…33f)とで囲まれた空間を有している。また、各ガイド板及び折込板には進行方向に沿って同じ位置に1対の切り欠き34が形成されており、この各切り欠き34内に夫々ストッパ35が配置されている。
【0026】
各ガイド板32においては、折りローラと反対側の端部は、上方向に垂直に曲げられて曲げ部36が形成されている。また、第1のガイド板32aの折りローラ側の先端部近傍には、断面L字形の支持板37が曲げ部36に対して平行に固定されている。
【0027】
各折込板における折りローラと反対側の端部は、下方向に直角に曲げられて曲げ部38が形成されている。また、第6の折込板33fの折りローラ側の先端部近くには断面L字形の支持板39が、曲げ部38に対して平行に固定されている。
【0028】
第1のガイド板32aと第6の折込板33fにおける曲げ部36,38の幅方向の中央には、1対のネジ軸40が回転自在に取り付けられている。このネジ軸の他端は、支持板37,39に軸支されている。
【0029】
1対のネジ軸40における第1のガイド板の曲げ部36及び前記第6の折込板の曲げ部38の外方には、夫々タイミングプーリ41が固定されている。この1対のタイミングプーリ41にはベルト42が掛けられており、一方のネジ軸40は摘み45により回転される。この摘み45により一方のネジ軸40を回転することにより、他方のネジ軸40もベルト42を介して同期して回転するようになっている。また、1対のネジ軸40のネジ部40aには、夫々ストッパ取付ブロック43,44が螺合されており、これらのストッパ取付ブロック43,44にストッパ35が取り付けられている。このストッパ35は、図6に示すように、第1折り板部材31aから第6折り板部材31fに向かうに従って、各折り板部材に進入してきたシートがストッパに当接する位置が徐々に長くなるように、折り板部材31に垂直の方向に対して角度αで傾斜するように曲げ35aが形成され、またこのストッパが折り板部材31に垂直の方向に対して角度αで傾斜するようにネジ軸40に対するブロック43,44の螺合位置が設定されている。即ち、各プレスロール13等の軸心を結ぶ直線と、各折り板部材31a等におけるストッパの位置との間の距離La,Lb,Lc,…Lfが順次大きくなるように、ストッパ35が配置されている。
【0030】
ストッパ35の他の実施例としては、図12に示すものがある。このストッパ35は、第1折り部材31aから第3折り部材31cまでそのシート進入長La´,Lb´,Lc´が一定であり、その後、第4折り板部材31dから第6折り板部材31fに向かうに従って、シート進入長Ld´,Le´,Lf´が順次増大するように傾斜されている。
【0031】
また、図13に示すストッパにおいては、シート進入長La´´,Lb´´,Lc´´,Ld´´,Lf´´が段階的に増大するようにストッパ35の形状が決められている。
【0032】
一方、第1ガイド板32aには目盛り板47が貼付されており、この目盛り板上に表示されている所望の折り畳みサイズの位置にストッパ35を合わせることにより、図11(b)に示すように、簡単に所望のサイズLの折り畳みを行うことができる。
【0033】
図4に示すように、折りローラ14とプレスローラ13とのニップ部の用紙搬送方向の上流側には、偏向ガイド46が一対のローラ側板24に支持されて配置されている。この偏向ガイド46は、主ローラ10とプレスローラ13を通過して折り畳まれた用紙を、折りローラ14とプレスローラ13とのニップ部に導き、第2の折り板部材31bのガイド板32bと折込板33bとで囲まれた空間に進行させ、第2回目の折りを形成させる。更に、各折りローラ16,18,20,22の用紙搬送方向の上流側にも、偏向ガイド46が配置されており、これらの偏向ガイド46は各折りローラと各プレスローラを通過したシートを次段の折りローラとプレスローラのニップ部に導くようになっている。
【0034】
図7に示す如く、前記1対の装置側板には、夫々支持板50が固着され、これらの支持板50に夫々スライドレール51が固定されている。これらのスライドレールの他面は前記1対のローラ側面24に固定された取付板52に夫々取り付けられ、装置側板に対して1対のローラ側板24が移動できるようになっている。
【0035】
また、1対のローラ側板には支軸53が枢着され、操作レバー54の一端が支軸53に対して揺動自在に取り付けられている。また、操作レバー54の支軸53側の部分には長穴56aが設けられており、この長穴56aには、リンク56の中央に固着されたピン55が嵌合している。このリンク56の両端には1対の連結軸57が固定され、この1対の連結軸57には更にロックレバー58が緩めに嵌合されている。このロックレバー58の中央には夫々支軸59が配置され、この支軸59を支点にロックレバー58は揺動する。また、ロックレバー58の他端には夫々切り欠き58aが形成されており、装置側板に固着された2個の固定軸60と係合してロックレバー58の揺動をロックするようになっている。
【0036】
また、操作レバー54におけるその先端部と長穴56aとの中間には、バネ61が架けられており、このバネ61により操作レバー54を常時上方に付勢するようになっている。これにより、装置側板の固定軸60とローラ側板のロックレバー58とが常時は固定状態にある。即ち、装置とローラ側板とが固定状態にある。
【0037】
また、操作レバー54の先端部とバネ61との中間には、支軸62が緩やかに嵌合されており、その支軸62はローラ側板に設けた長穴24bに嵌め込まれていて、操作レバー54の操作範囲を規制している。
【0038】
なお、1対のローラ側板の夫々に上記機構が配設されているが、各図においては片側のものしか表示していない。
【0039】
また、1対のローラ側板24には支点軸63が固定されている。前記1対の折り板取付板30の下端近くには切り欠き30aが形成されていて、その切り欠きが前記支点軸63に揺動自在に取り付けられている。更に、1対の折り板取付板の内側には、夫々規制板64が固着されている。
【0040】
この規制板64は、ローラ側板24の支点軸63から折り板取付板30の支点の位置がずれないように、しかも支点軸63から折り板取付板30が外れないように規制している。
【0041】
また、1対の折り板取付板30の上端部には固定板65が取り付けられており、折り板取付部が折りローラ取付部に対して適宜な位置に配置されたとき、ローラ取付板の先端部に形成された曲げ部24cとネジ66により固定される。
【0042】
操作レバー54の先端部はローラ側板の外までのびており、メンテナンスサービス等の必要がある場合、図8に示すように、この操作レバーを矢印の向きに押すことにより、1対のロックレバー58が装置側板に固着された固定軸60から解放され、装置外部にローラ側板を移動させることができるようになっている。
【0043】
また、折り板部材内でシートの詰まりが生じた場合及び折りローラ等のローラ類のシートが巻き付いてしまった場合は、図9に示すように、ネジ66を外し、1対の折り板取付板30を支軸63を中心に揺動させることにより、簡単に処理できる。
【0044】
主ローラ10と従動ローラ11を通過したシートは、第1の折り板部の空間内に進入する。そして、シート先端がストッパに当接すると、空間入口部において用紙に撓みが発生する。この撓み部分が主ローラ10とプレスローラ13のニップ部に挟み込まれ、用紙が主ローラ10とプレスローラ13間を通過する間に折り目が形成される。
【0045】
次に、このように構成された紙折り装置の動作について説明する。先ず、シートの折り幅を決め、摘み45を回して、目盛り47(図5参照)を見ながら、ストッパ35の位置を決める。そして、給紙板1及び補助給紙板2上に、シート束を載置し、給紙ローラ4を駆動して、シートを一枚ずつ紙折り部9に送り出す。そうすると、シートは主ローラ10と従動ローラ11とにより噛み込まれて第1段目の紙折り部材31a内に進入し、その先端が紙折部材31aのストッパ35に当接してシート先端部は停止する。しかし、シートは給紙ローラ4により継続して送られてくるので、シートは撓み、この撓み部分がプレスローラ13と主ローラ10とのニップ部に噛み込まれて、1回目の折り目が形成される。
【0046】
次いで、シートはこの1回目の折り部を先頭にし、偏向ガイド46に案内されて、2段目の折りローラ14とプレスローラ13とのニップ部に挟み込まれ、その後、2段目の折り板部材31bに進入する。そうすると、1回目の折り部が2段目の折り板部材31b内に位置するストッパ35に当接して停止する。
【0047】
これにより、シートには撓みが発生し、この撓み部が折りローラ14とプレスローラ15との間のニップ部に噛み込まれて2回目の折り目が形成される。
【0048】
その後、この2回目の折り目を先頭にして、ガイド46及びプレスローラ15と折りローラ16とのニップ部を経て、第3段目の折り板部材31cに進入する。以後、この動作を繰り返して6回の折り目が形成され、図11(a),(b)に示すように6折りのシートが得られる。この巻折りにより折り畳まれたシートは折りローラ22とプレスローラ23との間からスタッカ部(図示せず)に排出される。
【0049】
本実施例においては、ストッパ35が折り板部材31に垂直の方向に対してαの角度をなして傾斜しているので、シートが折り板部材31内に進入する長さ、即ち折り幅は順次長くなり、2重折りが生じることなく、整然と6折りに巻かれたシートが得られる。このストッパ35の位置は、摘み45を回すだけで調節することができる。この場合に、ブロック43とブロック44とのネジ軸40に対する螺合位置を、ストッパ35が所定の角度αで傾斜するように予め設定しておけば、シートの折り幅に応じて摘み45を回してブロック43の位置を調整した場合に、ブロック43とブロック44とはその相対的位置を一定にしたまま、1対のネジ軸40に沿って移動する。このため、傾斜角度αを一定にしたまま、ストッパ35の位置を変更することができる。従って、シートの折り幅の変更に極めて容易に対応することができる。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、複数段の折り板部材について1個のストッパを設け、このストッパの位置を調整することにより、全ての折り板部材についてストッパ位置を同時に変更することができるので、極めて容易に且つ迅速にストッパ位置を調整することができる。また、本発明は装置全体を大型化してしまうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る紙折り装置の全体を示す側面図である。
【図2】同じくその斜視図である。
【図3】同じくそのローラ配置の平面図である。
【図4】紙折り部を示す拡大側面図である。
【図5】図4のA方向から平面図である。
【図6】折り板部の部分拡大図である。
【図7】装置本体に対する紙折り部の配置側面図である。
【図8】装置本体に対する紙折り部の配置側面図である。
【図9】装置本体に対する紙折り部の配置側面図である。
【図10】プレスローラ軸端部の部分拡大図である。
【図11】巻折りの形態図である。
【図12】別の実施例の折り板部の部分拡大図である。
【図13】別の実施例の折り板部の部分拡大図である。
【符号の説明】
1;給紙板
2;補助給紙板
10;主ローラ
11;従動ローラ
13,15,17,19,21,23;プレスローラ
14,16,18,20,22;折りローラ
31;折り板部材
32;ガイド板
33;折込板
35;ストッパ
40;ネジ軸
45摘み
Claims (3)
- 給紙板上に載置されたシート束からシートを一枚づつ取り出し、所定の折り形に折り畳む紙折り装置において、前記シートを送給する送給手段と、この送給手段により送られたシートを折り畳むシート折り手段とを有し、このシート折り手段は、前記送給手段により送られてきたシートの送給方向先端部が挿入される複数個の折り板部材と、複数個の折り板部材に共通に1個設けられ、各折り板部材内で前記シートの送給方向先端部に当接して前記シートの移動を阻止するストッパと、前記ストッパにより移動を阻止されて撓みが発生したシートを挟み込んで折り畳む複数個の折り畳みローラと、前記ストッパを移動させて前記各折り板部材内における位置を同時に変更可能のストッパ移動手段とを有することを特徴とする紙折り装置。
- 前記ストッパは、前段の折り板部材から後段の折り板部材に向かうにつれて、そのストッパと、対応する折り畳みローラとの間の距離が順次5mm以下の範囲で長くなるように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の紙折り装置。
- 前記ストッパと折り畳みローラとの間の距離は、全ての折り畳み部材について一定であることを特徴とする請求項1に記載の紙折り装置。
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