JP3644120B2 - Embedded object position detection device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は壁裏などに位置する埋設物、特に家屋の建築時に壁材で隠されてしまったコンセントボックスやスイッチボックスといった埋設物を壁表面から非破壊的に検出する埋設物の位置検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
家屋の建築時には、予めコンセントボックスやスイッチボックスといった埋設物を壁に埋め込んだ後、内装用の壁材を貼るために、埋設物はいったん壁材の背後に隠されてしまう。このために埋設物の利用にあたっては上記埋設物の位置を検出して壁材に孔を明けて埋設物を露出させなくてはならないのであるが、この埋設物の位置検出に磁気を利用したものが提供されている。つまり埋設物に予め永久磁石を装着しておき、この永久磁石の磁気を壁材の表面から検出することで埋設物の位置を検出するのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ここにおいて、磁気の検出感度は高くしておく方が埋設物(永久磁石)が離れたところにあっても埋設物を検出することができるが、この場合、埋設物の近くに位置検出装置を位置させた時、感度オーバーで正確な位置検出が困難となる。逆に感度を下げておくと、埋設物が離れている時にどこに埋設物があるかを検出することができなくなる。
【0004】
このために従来においても感度調整を使用者がボリュームを操作することで調整することができるようにしていたが、操作が煩雑であるとともに繰り返して調整しなくてはならず、精度の高い位置検出に手間がかかるものとなっていた。
本発明はこのような点に鑑み為されたものであり、その目的とするところは精度の高い位置検出を迅速に行うことができる埋設物の位置検出装置を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
しかして本発明は、壁材等の隠蔽物で覆われた埋設物の位置を埋設物に設けた永久磁石の磁気を検出する磁気センサーの出力から求める埋設物の位置検出装置であって、磁気センサーで検出される磁気レベルが高い時に感度を低く且つ検出される磁気レベルが低い時に感度を高くする感度自動切換用の感度切換手段を備えていることに特徴を有している。検出される磁気レベルに応じて感度が自動的に切り換えられるようにしたものである。
【0006】
この場合の感度切換手段は、磁気センサー出力に基づく位置判定の閾値範囲を変更するものであっても、磁気センサー出力の増幅回路の増幅率を変更するものであってもよい。
【0007】
【発明の実施の形態】
この埋設物位置検出装置は、図2に示すように、埋設物3に予め装着しておいた永久磁石4の磁気を壁材5の表面から検出することで埋設物3の位置を検出するものであり、左右一対の磁気センサー1a,1bと上下一対の磁気センサー1c,1dとを備えるとともに検出装置の表面には表示手段、図示のものでは上下左右4個とこれら4個の中心点に配された1個の総計5個の発光表示素子2a,2b,2c,2d,2eを設けてある。なお、左右一対の磁気センサー1a,1bを結ぶ線と上下一対の磁気センサー1c,1dを結ぶ線とが交わる中心点からの磁気センサー1a,1bまでの距離を等しくしてあり、上記中心点から磁気センサー1c,1dまでの距離も等しくしてある。
【0008】
壁材5の背後にある永久磁石4の磁気分布MFは図3に示すようになるが、対の磁気センサー1a,1bまたは磁気センサー1c,1dが検出する磁力値Ma,Mbが等しければ、対の磁気センサー1a,1bまたは1c,1dの中間点の背後に永久磁石4が存在することがわかる。また上記磁力値Ma,Mbが異なっておれば、高い磁力値を検出した磁気センサー側に検出装置を動かすことで、対の磁気センサー1a,1bまたは1c,1dの中間点を永久磁石4の直上に位置させることができる。
【0009】
このために上記中心点が永久磁石4の直上にあって対の磁気センサー1a,1bが検出する磁力値Ma,Mbが等しく、しかも対の磁気センサー1c,1dが検出する磁力値Ma,Mbが等しければ、中央の発光表示素子2eを点灯させ、上記中心点が永久磁石4の直上にない時には上記検出磁力値Ma,Mbの差に応じて4つの発光表示素子2a,2b,2c,2dのうちの1つもしくは2つを点灯させてどちらの方向に検出装置を動かせばその中心点を永久磁石4の直上に位置させることができるかを表示するようになっている。永久磁石4に対して上下にずれている時には発光表示素子2c,2dのうちの一方を、左右にずれている時には発光表示素子2a,2bのうちの一方を点灯させ、上下及び左右にずれている時には、発光表示素子2a,2bのうちの一方と発光表示素子2c,2dのうちの一方とを同時に点灯させることで、移動方向を斜め方向とすればよいことを表示する。
【0010】
図4にブロック回路図を示す。各磁気センサー1a,1b,1c,1dには夫々初段増幅器6a,6b,6c,6dが接続され、初段増幅器6a,6b,6c,6dの各出力は夫々自動オフセット調整回路7a,7b,7c,7dに接続されている。そして対の磁気センサー1a,1bについての自動オフセット調整回路7a,7bの出力が差動増幅器8aを介してマイクロコンピュータからなる制御回路9に入力されているとともに、対の磁気センサー1c,1dについての自動オフセット調整回路7c,7dの出力が差動増幅器8bを介して制御回路9に入力されている。上記の検出磁力値Ma,Mbの差に応じた永久磁石4の位置表示は、対の磁気センサー1a,1bの出力の差動増幅器8aによる比較出力と、対の磁気センサー1c,1dの出力の差動増幅器8bによる比較出力とによって行っているものであり、これら比較出力がゼロもしくは所定の範囲内に収まっておれば中心点の直下に永久磁石4があると判断して発光表示素子2eを点灯させ、プラスあるいはマイナスであれば上下もしくは左右にずれていると判断して前記アルゴリズムで移動方向を発光表示素子2a,2b,2c,2dを点灯させることで表示する。
【0011】
また制御回路9は初段増幅器6a,6b,6c,6dの出力を直接取り込むことによって、その絶対値から永久磁石4までの距離を判別しており、差動増幅器8a,8bから夫々入力値が等しい旨の出力が出ている場合でも上記絶対値が小さい場合には永久磁石4までの距離が遠くて位置判定不能であると判断して、この場合は発光表示素子2a,2b,2c,2d,2eは点灯させない。
【0012】
自動オフセット調整回路7a,7b,7c,7dは、各磁気センサー1a,1b,1c,1dの特性差及び初段増幅器6a,6b,6c,6dのばらつきを吸収して永久磁石4の位置検出精度を高めるためのもので、検出装置の電源スイッチ11を投入した際、制御回路9から出力した電圧で各磁気センサー1a,1b,1c,1dの初段増幅器6a,6b,6c,6dの出力にバイアスを加えてこの電圧を制御回路9で読み取り、読み取り値と設定電圧との比較結果に応じて制御回路9から出力するバイアス用電圧を調整することでオフセットの自動調整を行う。
【0013】
また制御回路9は、初段増幅器6a,6b,6c,6dの出力を直接取り込んでその絶対値から自動感度切換も行うものとなっている。すなわち図1に示すように初期は高感度側にセットされて、永久磁石4が離れたところにあっても位置検出装置をどの方向に動かせばよいのかを知ることができるようになっているが、予め設定しているレベルを越える磁気が検出されて感度オーバーとなれば、低感度側に自動的に切り換えるものとなっており、また低感度側に切り換えた状態で3秒間磁気の検出出力が無ければ高感度側に戻すようになっている。
【0014】
従って、埋設物3の位置検出にあたり、埋設物3(永久磁石4)が離れている時には高感度側となっているものの、埋設物3に近づけば低感度側に自動的に切り換えられて高い精度での位置検出を行うことができるものであり、また埋設物3から離れれば次の埋設物3の検出のために自動的に高感度側に切り換えられるものである。
【0015】
ここにおける感度切換は、前記差動増幅器8a,8bの比較出力がゼロを中心とする所定の電圧範囲に収まっているかどうかで永久磁石4が直下にあるかどうかを判定するにあたっての電圧範囲(閾値)を切り換えることで行うことができるほか、図6に示すように、初段増幅器6a,6b,6c,6dの増幅率を切り換えることで行うことができる。
【0016】
感度切換は図1に示したような2段階に限るものではなく、多段階に切り換えてもよいのはもちろんである。また、初期セットが高感度側となるようにしたものを示したが、低感度側に初期セットし、検出される磁気レベルが所定レベルを満たさなければ高感度側に切り換えるようにしてもよい。タイマーを設けて所定時間が経過しても検出される磁気レベルが所定レベルを満たさない時に高感度側に切り換えるというようにしてもよいものである。更には壁材に沿って位置検出装置を移動させる際の移動距離をたとえば壁材に転接するボールの回転などを利用して測定し、この移動距離が所定距離以上となっても磁気レベルが所定レベルを満たさない時に高感度側に切り換えるというようにしてもよい。
【0017】
図5は検出装置の外観例を示しており、発光表示素子2a,2b,2c,2d,2eが表面に配設されるとともに背面が平面として形成されているハウジング10は、発光表示素子2eが点灯する位置において、その外形線のうちの上縁と左右の側縁とが壁材の背後の埋設物(スイッチボックス)3の外形と一致するようになっており、ハウジング10の外形をなぞって壁材に線を記入し、この線をもとに壁材に孔をあけて埋設物3の正面部を露出させる。
【0018】
以上のように本発明においては、磁気センサーで検出される磁気レベルが高い時に感度を低く且つ検出される磁気レベルが低い時に感度を高くする感度自動切換用の感度切換手段を備えており、検出される磁気レベルに応じて感度が自動的に切り換えられるために、高感度とすることによる利点と、低感度とすることによる位置検出精度の向上とを共に得ることができ、しかも感度は磁気センサーで検出される磁気レベルに応じて自動的に切り換えられるものであって使用者の操作を必要としないために、高精度な位置検出を迅速に行えるものである。また壁材の透磁率や永久磁石の近辺の磁性材の存在などによっても検出される磁気レベルが変わってしまうが、この点にも応ずることができるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例のフローチャートである。
【図2】同上の概略構成を示す破断斜視図である。
【図3】同上の位置検出のアルゴリズムを示すもので、(a)(b)(c)は夫々動作説明図である。
【図4】同上のブロック回路図である。
【図5】 (a)は同上の正面図、(b)は同上の側面図である。
【図6】他例のブロック回路図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d 磁気センサー
3 被埋設物
4 永久磁石
9 制御回路[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a buried object position detecting device that non-destructively detects a buried object such as an outlet box or a switch box concealed by a wall material at the time of building a house from the wall surface. Is.
[0002]
[Prior art]
At the time of building a house, an embedded object such as an outlet box or a switch box is embedded in the wall in advance, and then the embedded object is once hidden behind the wall material in order to attach an interior wall material. For this reason, when using the embedded object, it is necessary to detect the position of the embedded object and make a hole in the wall material to expose the embedded object. Is provided. That is, a permanent magnet is mounted on the buried object in advance, and the position of the buried object is detected by detecting the magnetism of the permanent magnet from the surface of the wall material.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
Here, it is possible to detect the embedded object even if the embedded object (permanent magnet) is far away if the magnetic detection sensitivity is set high. In this case, a position detection device is installed near the embedded object. When positioned, it is difficult to accurately detect the position due to oversensitivity. Conversely, if the sensitivity is lowered, it becomes impossible to detect where the buried object is located when the buried object is away.
[0004]
For this reason, in the past, sensitivity adjustment was made possible by the user operating the volume, but the operation was cumbersome and had to be adjusted repeatedly. It was time-consuming.
The present invention has been made in view of these points, and an object of the present invention is to provide a position detection device for an embedded object capable of quickly performing highly accurate position detection.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
Accordingly, the present invention provides a position detection device for a buried object obtained from an output of a magnetic sensor for detecting the magnetism of a permanent magnet provided on the buried object, the position of the buried object covered with a concealed object such as a wall material. It is characterized in that it has sensitivity switching means for automatic sensitivity switching that lowers the sensitivity when the magnetic level detected by the sensor is high and increases the sensitivity when the detected magnetic level is low . The sensitivity is automatically switched according to the detected magnetic level.
[0006]
The sensitivity switching means in this case may change the threshold range for position determination based on the magnetic sensor output, or may change the amplification factor of the magnetic sensor output amplification circuit.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
As shown in FIG. 2, this buried object position detecting device detects the position of the buried
[0008]
The magnetic distribution MF of the
[0009]
Therefore, the center point is directly above the
[0010]
FIG. 4 shows a block circuit diagram. The
[0011]
Further, the
[0012]
The automatic
[0013]
The
[0014]
Accordingly, when detecting the position of the embedded
[0015]
The sensitivity switching here is a voltage range (threshold value) for determining whether or not the
[0016]
The sensitivity switching is not limited to the two stages as shown in FIG. 1, but may be switched to multiple stages. Further, although the initial set is set to be on the high sensitivity side, the initial set may be set to the low sensitivity side, and may be switched to the high sensitivity side if the detected magnetic level does not satisfy a predetermined level. A timer may be provided to switch to the high sensitivity side when the detected magnetic level does not satisfy the predetermined level even after a predetermined time has elapsed. Further, the movement distance when moving the position detection device along the wall material is measured by using, for example, the rotation of a ball that is brought into contact with the wall material, and the magnetic level is predetermined even when the movement distance exceeds a predetermined distance. When the level is not satisfied, it may be switched to the high sensitivity side.
[0017]
FIG. 5 shows an example of the appearance of the detection device. The
[0018]
As described above, the present invention includes sensitivity switching means for automatically switching the sensitivity that lowers the sensitivity when the magnetic level detected by the magnetic sensor is high and increases the sensitivity when the detected magnetic level is low. Since the sensitivity is automatically switched according to the magnetic level applied, it is possible to obtain both the advantages of high sensitivity and the improvement of position detection accuracy by low sensitivity, and the sensitivity is a magnetic sensor. Since it is automatically switched in accordance with the magnetic level detected in step S5 and does not require any user operation, high-accuracy position detection can be performed quickly. The detected magnetic level also changes depending on the permeability of the wall material and the presence of a magnetic material in the vicinity of the permanent magnet, but this point can also be met.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a flowchart of an example of an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cutaway perspective view showing a schematic configuration of the above.
FIGS. 3A and 3B show the position detection algorithm described above, and FIGS. 3A and 3B are explanatory diagrams of operations. FIGS.
FIG. 4 is a block circuit diagram of the above.
5A is a front view of the same, and FIG. 5B is a side view of the same.
FIG. 6 is a block circuit diagram of another example.
[Explanation of symbols]
1a, 1b, 1c, 1d
Claims (3)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7069596A JP3644120B2 (en) | 1996-03-26 | 1996-03-26 | Embedded object position detection device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
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JPH09257406A JPH09257406A (en) | 1997-10-03 |
JP3644120B2 true JP3644120B2 (en) | 2005-04-27 |
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Country Status (1)
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Families Citing this family (2)
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JP4499015B2 (en) * | 2005-10-06 | 2010-07-07 | 未来工業株式会社 | Magnet detector |
JP5429207B2 (en) * | 2010-09-08 | 2014-02-26 | 株式会社デンソー | Capacitive physical quantity detector |
-
1996
- 1996-03-26 JP JP7069596A patent/JP3644120B2/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH09257406A (en) | 1997-10-03 |
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