JP3641926B2 - Polypropylene container - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、延伸ブロー成形性,低温衝撃性に優れるポリプロピレン製容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来よりポリプロピレン製の容器は、その優れた諸物性(軽量,安価,防湿性,耐熱性,耐薬品性,透明性等)からダイレクトブロー成形、射出成形などによりタッパ容器,プリン等のカップ,シャンプーや住宅用洗剤等の容器として広く用いられている。
【0003】
しかし、ポリプロピレンから成形して作られた容器は、冷蔵庫に保存する等冷凍状態においては容器を落とすと割れる等の低温衝撃強度が弱いという問題がある。
【0004】
この低温衝撃性は、延伸ブロー成形することにより、改善されることが知られている。
この延伸ブロー成形により得られた容器は、更に水蒸気バリア性、透明性が向上するので、特に湿気を嫌う内容物(塩,調味料,錠剤等)の容器として用いられている。
しかし、ポリプロピレンの延伸ブロー成形は、ホモポリプロピレンが結晶化度が高く(30〜60%),熱をかけても延伸性が良くならないので、成形温度範囲が極めて狭いという成形条件の悪いものであった。
この為、偏平容器等複雑な形状では成形時に温度ムラが起こりやすいので、実用化が難しく、成形品の形状は温度ムラの起こりにくい簡単なものに限られていた。
【0005】
一方、エチレンプロピレンラバーをゴム成分としてポリプロピレンにブレンドしたポリプロピレン組成物を使用して成形して低温衝撃性を改善する方法もある。 しかし、エチレンプロピレンラバーは高価であるという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、低温衝撃性に優れ,低価格であり、特に延伸ブロー成形性の良好であるポリプロピレン組成物を使用してポリプロピレン製容器を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に於いて上記課題を達成するための請求項1に係る発明は、エチレンコンテント8%以下の範囲でそれぞれ共重合された2種以上のエチレン−ポリプロピレン共重合体をブレンドしたポリプロピレン組成物であって、融解開始温度と融解終了温度の温度差が50℃以上である該ポリプロピレン組成物を延伸ブロー成形することにより得られることを特徴とするポリプロピレン製容器である。
【0010】
次に、本発明の請求項2に係る発明は、エチレンコンテント8%以下の範囲でそれぞれ共重合された2種以上のエチレン−ポリプロピレン共重合体をブレンドしたポリプロピレン組成物であって、融解開始温度と融解終了温度の温度差が70℃以上である該ポリプロピレン組成物を延伸ブロー成形することにより得られることを特徴とするポリプロピレン製容器である。
【0012】
請求項1において、ポリプロピレン組成物の融解開始温度と融解終了温度の温度差を50℃以上、また、請求項2において、ポリプロピレン組成物の融解開始温度と融解終了温度の温度差を70℃以上にすることにより、延伸ブロー成形時の成形できる温度幅を広げることができ、成形性が良好となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態につき説明する。
本発明においては融解開始温度と融解終了温度は、JIS K7122のプラスチックの転移熱の測定方法に基づきDSC(示差操作熱量測定)にて測定したものであるが、この方法に限定されるものではない。なお、融解開始温度と融解終了温度の温度差は本発明の請求項1−2に係る発明により特定されるポリプロピレン組成物により決定されるものである。
【0014】
ホモポリプロピレンにエチレン、ブチレン等のゴム成分を共重合させて、ポリプロピレン共重合体とすることにより、単独で、またはホモポリプロピレンとブレンドして用いると、融解開始温度と融解終了温度との温度差を広げられることを見いだしたものである。このことは、広げられた温度範囲で延伸ブロー成形できることになり、成形性が良好となることを意味している。
また、ポリプロピレン共重合体はエチレンプロピレンラバーよりは価格の安いものである。
【0015】
ゴム成分としては、一般的にエチレンが用いられるが、このエチレン−ポリプロピレン共重合体においては、エチレンコンテントを8%以下に共重合させたものであって、エチレンコンテントの異なる2種以上ブレンドさせたポリプロピレン組成物を使用すると良い。
ゴム成分の添加方法としては、ポリプロピレンの重合時にゴム成分をランダム共重合,ブロック共重合等共重合させる方法がある。
ランダム共重合時のエチレン等ゴム成分の添加量が多いほど、重合したポリプロピレンの融点が低く、異なったゴム成分量のポリプロピレンをブレンドすることにより、融点分布を広げることができる。
ブレンド比は、溶解したポリプロピレンと固化状態のポリプロピレンが混在した状態が成形性を良好にしている点を考慮すると、融点の高い方のポリプロピレンが少ない方が好ましい。
具体的には、融点の低い方のポリプロピレン(ゴム成分の多いポリプロピレン)に対し、融点の高いポリプロピレン(ゴム成分の少ないポリプロピレン)のブレンド比は5〜70%,より好ましくは10〜45%である。
【0016】
ゴム成分としては、一般的にエチレンが用いられるが、エチレンとブチレンやヘキセン等の2種のゴム成分を用いてランダム共重合させた3成分以上のポリプロピレン共重合体の方が、ブレンドしなくとも、融点分布を広くすることができて好ましい。
特に、エチレン、ブチレンを共重合させたエチレン−ブチレン−ポリプロピレン共重合体が良好であり、ブレンドした方が好ましいが1種でも良い。なお、エチレン、ブチレンそれぞれ1〜6%のコンテントにする。
【0017】
温度差を広げられたことにより、延伸ブロー成形時に延伸温度により、ポリプロピレン組成物中の融点の高い方のポリプロピレンを融解せず、融点の低い方のポリプロピレンを融解させた、融解ポリプロピレンと固化ポリプロピレンが混在した状態にすることができ、この時のポリプロピレン組成物はダレ(形状のくずれ)が少なくなる。
【0018】
このことは、延伸ブロー成形方法の1種であるコールドパリソン方式に特に有効である。プリフォームを射出成形し室温まで冷却後、赤外線ヒータなどで再加熱を行い延伸ブロー成形を行うコールドパリソン法では、赤外線ヒータなどで再加熱を行う際、プリフォームの形状が熱によりダレなどの変形なしで延伸ブロー成形できるため、成形性が向上する。
【0019】
できれば、コールドパリソン法ではMFR7以上の流れやすい粘性の低いポリプロピレンが良い。射出−延伸ブロー成形を一括で行うホットパリソン法ではMFR10以下好ましくは2以下の粘性の高いポリプロピレンの方が良い。
【0020】
更に、必要であれば、ポリプロピレン組成物内に、リニアローデンポリエチレン,ローデンポリエチレン,エチレンプロピレンラバー等をゴム成分をブレンドしても良い。
【0021】
結晶核剤は添加しても添加しなくても大きな問題にはならないが、好ましくは添加した方が良い。
結晶核剤を添加することにより、耐熱性が上がり、コールドパリソン法による延伸ブロー成形時プリフォームを赤外線ヒータで再加熱する工程でプリフォーム表面の溶融によるダレが少なくなる。また、射出成形時に均一な球晶ができる為、射出成形時の歪みが結晶核剤を使用した方がなくなり延伸ブロー成形し易くなる。さらに、結晶核剤を添加することにより結晶の球晶が小さくなり成形品の透明性が向上する。
結晶核剤の種類としては、ソルビトール系,有機リン酸系等球晶を細かくするタイプのものであれば良い。
【0022】
【実施例】
以下実施例により本発明を詳細に説明する。
〈実施例1〉
エチレンーポリプロピレン共重合体として、エチレンコンテント4.3%のランダムポリプロピレン共重合体(MFR;30,結晶核剤;有機リン酸系)とエチレンコンテント2.0%のランダムポリプロピレン共重合体(MFR;30,結晶核剤;有機リン酸系)との2種を4:1の割合でブレンドしてポリプロピレン組成物とした。
このポリプロピレン組成物を、JIS K7122のプラスチックの転移熱の測定方法に基づきDSC(示差操作熱量測定)により融点分布を測定すると、融解開始温度;60℃,融解終了温度;160℃と温度差は100℃であり、融点分布が広かった。
このポリプロピレン組成物を射出成形し、直径30mmのフランジ部、直径32mmの胴部、長さ120mm、厚さ5mmのプリフォーム(有底パリソン)を得た。
次にこのプリフォームを再加熱して145℃とし、徐冷してプリフォーム温度を120℃とし、延伸ロッド圧力;7kgf/cm2 、一次ブロー;5kgf/cm2 ,0.3s、二次ブロー;20kgf/cm2 ,3sにて延伸ブロー成形して、縦延伸倍率2倍、ボトル高さ235mm、直径;長径方向100mm,短径方向;50mmの偏平600mlの延伸ブロー容器を得た。
この時、成形可能プリフォーム温度が120±5℃の範囲で成形でき、即ちプリフォーム温度幅は10℃もあって、成形性は良好であった。得られた容器は透明で、防湿性,低温衝撃強度にも優れていた。
【0023】
〈実施例2〉
ポリプロピレン共重合体として、エチレンコンテント7.0%のランダムポリプロピレン共重合体(MFR;20,結晶核剤;なし)とエチレンコンテント3.8%のランダムポリプロピレン共重合体(MFR;15,結晶核剤;なし)とエチレンコンテント0%のホモポリプロピレン(MFR;20,結晶核剤;なし)とを2:5:4の割合でブレンドしてポリプロピレン組成物とした。
このポリプロピレン組成物を、JIS K7122のプラスチックの転移熱の測定方法に基づきDSC(示差操作熱量測定)により融点分布を測定すると、融解開始温度;55℃,融解終了温度;175℃と温度差は120℃であり、融点分布が広かった。
このポリプロピレン組成物を、実施例1と同様に射出成形し、同様のプリフォームを得、実施例1と同様の方法で延伸ブローし、実施例1と同様の600ml容器を得た。
成形可能プリフォーム温度幅は10℃以上あり成形性は良好であった。得られた容器は透明で、防湿性,低温衝撃強度にも優れていた。
【0024】
〈実施例3〉
ポリプロピレン共重合体として、エチレン−ブチレン−ポリプロピレンランダム共重合体(MFR;10,エチレンコンテント;3.0%,ブチレンコンテント;2.5%,結晶核剤;ソルビトール系)をポリプロピレン組成物とした。
このポリプロピレン組成物を、JIS K7122のプラスチックの転移熱の測定方法に基づきDSC(示差操作熱量測定)により融点分布を測定すると、融解開始温度;95℃,融解終了温度145℃と温度差が50℃であり、このように広かった。
実施例1と同様に射出成形し、同様のプリフォームを得、実施例1と同様の方法で延伸ブローし、実施例1と同様の600ml容器を得た。
成形可能プリフォーム温度幅は10℃以上あり成形性は良好であった。得られた容器は透明で、防湿性,低温衝撃強度にも優れていた。
【0025】
〈実施例4〉
ポリプロピレン共重合体として、エチレン−ポリプロピレンランダム共重合体(MFR;1.5,エチレンコンテント;4.3%,結晶核剤;有機リン酸系)とエチレン−ポリプロピレンランダム共重合体(MFR;1.2,エチレンコンテント;1.5%,結晶核剤;有機リン酸系)を5:5の割合でブレンドしてポリプロピレン組成物とした。
このポリプロピレン組成物を、JIS K7122のプラスチックの転移熱の測定方法に基づきDSC(示差操作熱量測定)により融点分布を測定すると、融解開始温度;60℃,融解終了温度;165℃であり、融点分布が広かった。
このポリプロピレン組成物を、ホットパリソン法にて延伸ブロー成形した。最初に射出成形工程で、直径20mmの口外径,直径18mmの胴部、長さ100mm、厚さ4mmのプリフォーム(有底パリソン)を得た。
次に、このプリフォームを音調工程で径方向1.4倍にプリブローし、延伸ブロー工程で、縦延伸倍率2.1倍、ボトル高さ190mm、直径;長径方向80mm,短径方向;60mmの偏平600mlの延伸ブロー容器を得た。
成形可能プリフォーム温度幅は10℃以上あり成形性は良好であった。得られた容器は透明で、防湿性,低温衝撃強度にも優れていた。
【0026】
〈比較例1〉
ポリプロピレン共重合体を使用せずに、ホモポリプロピレン(MFR;30,エチレンコンテント;0%,結晶核剤;有機リン酸系)をポリプロピレン組成物として使用した。
このポリプロピレン組成物をJIS K7122のプラスチックの転移熱の測定方法に基づきDSC(示差操作熱量測定)により融点分布を測定すると、融解開始温度;145℃,融解終了温度165℃と温度差は20℃であり、狭かった。実施例1と同様に射出成形し、同様のプリフォームを得、実施例1と同様の方法で延伸ブローし、実施例1と同様の600ml容器の成形を試みたが、延伸ブロー成形品が得られなかった。
【0027】
〈比較例2〉
実施例1、2では2種のエチレン−ポリプロピレン共重合体をブレンドしたポリプロピレン組成物を使用したが、比較例として1種のランダムエチレン−ポリプロピレン共重合体(MFR;20,エチレンコンテント;3.8%,結晶核剤;なし)だけを単体で使用しポリプロピレン組成物とした。
このポリプロピレン組成物の融点分布は、融解開始温度;115℃,融解終了温度150℃と温度差は35℃であり、狭かった。
実施例1と同様に射出成形し、同様のプリフォームを得、実施例1と同様の方法で延伸ブローし、実施例1と同様の600ml容器を得た。
容器は得られたが、成形可能プリフォーム温度の範囲が、3℃しかなく、連続成形時に少しでも条件が変わると容器が得られなくなった。
【0028】
〈比較例3〉
実施例4のポリプロピレン組成物の代わりに、ランダムポリプロピレン共重合体(MFR;2,エチレンコンテント;2%,結晶核剤;ソルビトール系)を単体で使用し、実施例4と同様にホットパリソン法で成形し、実施例1と同様の600ml容器を得ることを試みた。
このポリプロピレン組成物の融点分布は、融解開始温度;115℃,融解終了温度145℃と温度差は30℃であり、狭かった。
容器は得られたが、成形可能プリフォーム温度の範囲が、3℃しかなく、連続成形時に少しでも条件が変わると容器が得られなくなった。
【0029】
【発明の効果】
本発明は以上の構成であるから、下記に示す効果がある。
即ち、請求項1において、ポリプロピレン組成物の融解開始温度と融解終了温度の温度差が50℃以上、特に請求項2のように温度差が70℃以上にすることにより、延伸ブロー成形時の成形できる温度幅を広げることができ、成形性が良好となる。
請求項3または4は、この温度差を出すための具体的ポリプロピレン組成物であり、この組成物を使用して延伸ブロー成形して得られるポリプロピレン製容器は延伸ブロー成形性が良好であり、かつ低温衝撃性を有し、低価格を実現できる。
従って本発明は、防湿性,透明性等を有するポリプロピレン製容器の如き用途において、優れた実用上の効果を発揮する。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a polypropylene container having excellent stretch blow moldability and low temperature impact properties.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, containers made of polypropylene have excellent physical properties (light weight, low cost, moisture proof, heat resistance, chemical resistance, transparency, etc.), tapper containers, pudding cups, shampoos by direct blow molding, injection molding, etc. And is widely used as a container for household detergents.
[0003]
However, a container formed from polypropylene has a problem that the low-temperature impact strength such as cracking when the container is dropped is weak in a frozen state such as storage in a refrigerator.
[0004]
It is known that this low temperature impact property is improved by stretch blow molding.
The container obtained by this stretch blow molding is further used as a container for contents (salts, seasonings, tablets, etc.) that are particularly sensitive to moisture because the water vapor barrier property and transparency are further improved.
However, the stretch blow molding of polypropylene has poor molding conditions such that homopolypropylene has a high degree of crystallinity (30 to 60%) and does not improve stretchability even when heated, so that the molding temperature range is extremely narrow. It was.
For this reason, in a complicated shape such as a flat container, temperature unevenness is likely to occur at the time of molding.
[0005]
On the other hand, there is a method of improving low temperature impact property by molding using a polypropylene composition in which ethylene propylene rubber is blended with polypropylene as a rubber component. However, there is a problem that ethylene propylene rubber is expensive.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a polypropylene container using a polypropylene composition that is excellent in low-temperature impact properties, is inexpensive, and particularly has good stretch blow moldability.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The invention according to claim 1 for achieving the above object in the present invention is a polypropylene composition obtained by blending two or more kinds of ethylene-polypropylene copolymers each copolymerized within a range of ethylene content of 8% or less. A polypropylene container characterized by being obtained by stretch-blow molding the polypropylene composition having a temperature difference between the melting start temperature and the melting end temperature of 50 ° C. or more .
[0010]
Next, the invention according to claim 2 of the present invention is a polypropylene composition obtained by blending two or more kinds of ethylene-polypropylene copolymers each copolymerized within a range of ethylene content of 8% or less. And a polypropylene container characterized by being obtained by stretch-blow molding the polypropylene composition having a temperature difference between the melting end temperature and 70 ° C. or more.
[0012]
In Claim 1, the temperature difference between the melting start temperature and the melting end temperature of the polypropylene composition is 50 ° C or more, and in Claim 2, the temperature difference between the melting start temperature and the melting end temperature of the polypropylene composition is 70 ° C or more. By doing, the temperature range which can be shape | molded at the time of stretch blow molding can be expanded, and a moldability becomes favorable.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described.
In the present invention, the melting start temperature and the melting end temperature are measured by DSC (differential operation calorimetry) based on the measurement method of transition heat of plastic according to JIS K7122, but are not limited to this method. . The temperature difference between the melting start temperature and the melting end temperature is determined by the polypropylene composition specified by the invention according to claim 1-2 of the present invention.
[0014]
By copolymerizing a rubber component such as ethylene and butylene with homopolypropylene to form a polypropylene copolymer, when used alone or blended with homopolypropylene, the temperature difference between the melting start temperature and the melting end temperature is increased. It has been found that it can be expanded. This means that stretch blow molding can be performed in a wide temperature range, and moldability is improved.
Polypropylene copolymers are cheaper than ethylene propylene rubber.
[0015]
As the rubber component, ethylene is generally used. In this ethylene-polypropylene copolymer, ethylene content is copolymerized to 8% or less, and two or more kinds having different ethylene contents are blended. A polypropylene composition may be used.
As a method for adding the rubber component, there is a method of copolymerizing the rubber component such as random copolymerization or block copolymerization at the time of polymerization of polypropylene.
The larger the amount of the rubber component such as ethylene during random copolymerization, the lower the melting point of the polymerized polypropylene. By blending polypropylenes having different rubber component amounts, the melting point distribution can be broadened.
In view of the fact that the blended ratio of the melted polypropylene and the solidified polypropylene improves the moldability, the blend ratio is preferably such that the polypropylene having a higher melting point is less.
Specifically, the blend ratio of polypropylene having a high melting point (polypropylene having a small rubber component) to polypropylene having a low melting point (polypropylene having a large rubber component) is 5 to 70%, more preferably 10 to 45%. .
[0016]
As the rubber component, ethylene is generally used, but a polypropylene copolymer of three or more components obtained by random copolymerization using two types of rubber components such as ethylene and butylene or hexene is not necessary to be blended. The melting point distribution can be widened, which is preferable.
In particular, an ethylene-butylene-polypropylene copolymer obtained by copolymerizing ethylene and butylene is preferable, and blending is preferable, but one kind may be used. The content of ethylene and butylene is 1 to 6%.
[0017]
Due to the widening of the temperature difference, the melted polypropylene and solidified polypropylene in which the higher melting point polypropylene in the polypropylene composition was not melted by the stretching temperature during the stretch blow molding, but the lower melting point polypropylene was melted. It can be in a mixed state, and the polypropylene composition at this time has less sagging (shape loss).
[0018]
This is particularly effective for the cold parison method, which is one type of stretch blow molding method. In the cold parison method in which preforms are injection-molded and cooled to room temperature, then reheated with an infrared heater and stretch blow molded, the shape of the preform is deformed due to heat when reheated with an infrared heater or the like. Since stretch blow molding can be performed without using, the moldability is improved.
[0019]
If possible, low-viscosity polypropylene that is MFR7 or more and is easy to flow in the cold parison method is preferable. In the hot parison method in which injection-stretch blow molding is performed at once, a high viscosity polypropylene having an MFR of 10 or less, preferably 2 or less is better.
[0020]
Furthermore, if necessary, a rubber component such as linear rhoden polyethylene, rhoden polyethylene, or ethylene propylene rubber may be blended in the polypropylene composition.
[0021]
The crystal nucleating agent is not a big problem whether or not it is added, but it is preferable to add it.
By adding a crystal nucleating agent, heat resistance is improved, and dripping due to melting of the preform surface is reduced in a process of reheating the preform with an infrared heater at the time of stretch blow molding by the cold parison method. In addition, since uniform spherulites are formed during injection molding, distortion during injection molding is eliminated by using a crystal nucleating agent, and stretch blow molding is facilitated. Furthermore, by adding a crystal nucleating agent, the crystal spherulites become smaller and the transparency of the molded product is improved.
The crystal nucleating agent may be of any type that makes spherulites fine, such as sorbitol or organophosphate.
[0022]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in detail by way of examples.
<Example 1>
As the ethylene-polypropylene copolymer, a random polypropylene copolymer (MFR; 30, crystal nucleating agent; organic phosphoric acid type) having an ethylene content of 4.3% and a random polypropylene copolymer (MFR; having an ethylene content of 2.0%). 30, crystal nucleating agent; organophosphoric acid) was blended at a ratio of 4: 1 to obtain a polypropylene composition.
When the melting point distribution of this polypropylene composition was measured by DSC (differential operation calorimetry) based on the method of measuring the transition heat of plastic according to JIS K7122, the melting start temperature: 60 ° C., the melting end temperature: 160 ° C., the temperature difference was 100 The melting point distribution was wide.
This polypropylene composition was injection-molded to obtain a preform (bottomed parison) having a flange portion having a diameter of 30 mm, a trunk portion having a diameter of 32 mm, a length of 120 mm, and a thickness of 5 mm.
Next, the preform is reheated to 145 ° C., gradually cooled to a preform temperature of 120 ° C., stretching rod pressure: 7 kgf / cm 2 , primary blow; 5 kgf / cm 2 , 0.3 s, secondary blow Stretch blow molding at 20 kgf / cm 2 , 3 s to obtain a stretch blow container having a flat 600 ml flatness of 2 times in the longitudinal stretch ratio, bottle height of 235 mm, diameter: major axis direction: 100 mm, minor axis direction: 50 mm.
At this time, it was possible to mold in a moldable preform temperature range of 120 ± 5 ° C., that is, the preform temperature range was 10 ° C., and the moldability was good. The obtained container was transparent and excellent in moisture resistance and low temperature impact strength.
[0023]
<Example 2>
As the polypropylene copolymer, a random polypropylene copolymer having 7.0% ethylene content (MFR; 20, crystal nucleating agent; none) and a random polypropylene copolymer having 3.8% ethylene content (MFR; 15, crystal nucleating agent) None) and homopolypropylene with 0% ethylene content (MFR; 20, crystal nucleating agent; none) were blended at a ratio of 2: 5: 4 to obtain a polypropylene composition.
When the melting point distribution of this polypropylene composition was measured by DSC (differential operation calorimetry) based on the method of measuring the transition heat of plastic according to JIS K7122, the melting start temperature; 55 ° C., the melting end temperature; The melting point distribution was wide.
This polypropylene composition was injection molded in the same manner as in Example 1 to obtain a similar preform, and stretch-blown in the same manner as in Example 1 to obtain a 600 ml container similar to that in Example 1.
The moldable preform temperature range was 10 ° C. or more, and the moldability was good. The obtained container was transparent and excellent in moisture resistance and low temperature impact strength.
[0024]
<Example 3>
As the polypropylene copolymer, an ethylene-butylene-polypropylene random copolymer (MFR; 10, ethylene content; 3.0%, butylene content; 2.5%, crystal nucleating agent; sorbitol-based) was used as the polypropylene composition.
When the melting point distribution of this polypropylene composition was measured by DSC (differential operation calorimetry) based on the method for measuring the transition heat of plastic according to JIS K7122, the melting difference was 95 ° C. and the melting end temperature was 145 ° C., and the temperature difference was 50 ° C. It was so wide.
Injection molding was performed in the same manner as in Example 1 to obtain a similar preform, and stretch blow was performed in the same manner as in Example 1 to obtain a 600 ml container similar to that in Example 1.
The moldable preform temperature range was 10 ° C. or more, and the moldability was good. The obtained container was transparent and excellent in moisture resistance and low temperature impact strength.
[0025]
<Example 4>
As the polypropylene copolymer, ethylene-polypropylene random copolymer (MFR; 1.5, ethylene content; 4.3%, crystal nucleating agent; organic phosphoric acid type) and ethylene-polypropylene random copolymer (MFR; 1. 2, ethylene content; 1.5%, crystal nucleating agent; organophosphoric acid) was blended at a ratio of 5: 5 to obtain a polypropylene composition.
When the melting point distribution of this polypropylene composition was measured by DSC (differential operation calorimetry) based on the method of measuring the transition heat of plastic according to JIS K7122, the melting start temperature: 60 ° C., the melting end temperature: 165 ° C., the melting point distribution Was wide.
This polypropylene composition was stretch blow molded by a hot parison method. First, a preform (bottom parison) having a mouth outer diameter of 20 mm in diameter, a body portion having a diameter of 18 mm, a length of 100 mm, and a thickness of 4 mm was obtained by an injection molding process.
Next, the preform is pre-blowed in the radial direction by 1.4 times in the sound tone process, and in the stretch blow process, the longitudinal stretch ratio is 2.1 times, the bottle height is 190 mm, the diameter is 80 mm, the major axis direction is 60 mm, and the minor axis direction is 60 mm. A flat 600 ml stretch blow container was obtained.
The moldable preform temperature range was 10 ° C. or more, and the moldability was good. The obtained container was transparent and excellent in moisture resistance and low temperature impact strength.
[0026]
<Comparative example 1>
Without using a polypropylene copolymer, homopolypropylene (MFR; 30, ethylene content; 0%, crystal nucleating agent; organic phosphoric acid type) was used as the polypropylene composition.
When the melting point distribution of this polypropylene composition was measured by DSC (differential operation calorimetry) based on the method for measuring the transition heat of plastic according to JIS K7122, the melting difference was 145 ° C and the melting end temperature was 165 ° C. There was narrow. Injection molding was performed in the same manner as in Example 1, and a similar preform was obtained. Stretch blow was performed in the same manner as in Example 1 and an attempt was made to form a 600 ml container similar to that in Example 1, but a stretch blow molded product was obtained. I couldn't.
[0027]
<Comparative example 2>
In Examples 1 and 2, a polypropylene composition in which two types of ethylene-polypropylene copolymers were blended was used. As a comparative example, one type of random ethylene-polypropylene copolymer (MFR; 20, ethylene content; 3.8) was used. %, Crystal nucleating agent; none) alone was used as a polypropylene composition.
The melting point distribution of this polypropylene composition was as narrow as the melting start temperature; 115 ° C. and the melting end temperature 150 ° C., with a temperature difference of 35 ° C.
Injection molding was performed in the same manner as in Example 1 to obtain a similar preform, and stretch blow was performed in the same manner as in Example 1 to obtain a 600 ml container similar to that in Example 1.
Although the container was obtained, the formable preform temperature range was only 3 ° C., and the container could not be obtained if the conditions changed even a little during continuous molding.
[0028]
<Comparative Example 3>
Instead of the polypropylene composition of Example 4, a random polypropylene copolymer (MFR; 2, ethylene content; 2%, crystal nucleating agent; sorbitol type) was used alone, and the hot parison method was used as in Example 4. An attempt was made to obtain a 600 ml container similar to that in Example 1.
The melting point distribution of this polypropylene composition was as narrow as the melting start temperature: 115 ° C. and the melting end temperature: 145 ° C., with a temperature difference of 30 ° C.
Although the container was obtained, the formable preform temperature range was only 3 ° C., and the container could not be obtained if the conditions changed even a little during continuous molding.
[0029]
【The invention's effect】
Since this invention is the above structure, there exists an effect shown below.
That is, in claim 1, when the temperature difference between the melting start temperature and the melting end temperature of the polypropylene composition is 50 ° C. or more, and in particular, the temperature difference is 70 ° C. or more as in claim 2, molding at the time of stretch blow molding The possible temperature range can be widened, and the moldability becomes good.
Claim 3 or 4 is a specific polypropylene composition for producing this temperature difference, and the polypropylene container obtained by stretch blow molding using this composition has good stretch blow moldability, and Low temperature impact and low price.
Therefore, the present invention exhibits excellent practical effects in applications such as polypropylene containers having moisture resistance and transparency.
Claims (2)
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JP1980998A JP3641926B2 (en) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | Polypropylene container |
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JPH11216766A JPH11216766A (en) | 1999-08-10 |
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- 1998-01-30 JP JP1980998A patent/JP3641926B2/en not_active Expired - Fee Related
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