JP3641318B2 - Distributed heat storage air conditioning system - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は空調システムに係り、特に蓄熱装置を個別空調空間ごとに配置した分散蓄熱式空調システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、各種分散蓄熱式空調システムが提案されている。例えば、蓄熱槽を個別空調空間ごとに設置する空調システムが提案されている。しかし、蓄熱槽や熱源搬送配管の設置のためにイニシャルコストがかかり、また設置スペース上も制約があり、さらに比較的大きな搬送動力が必要となるという問題があった。また、建物の躯体自体を蓄熱装置として利用する空調システムも提案されているが、蓄熱容量が躯体構造に依存する上、蓄熱利用時の取り出し熱量の制御が困難であるなど多くの問題点を抱えている。
【0003】
また、より小規模な分散蓄熱式空調システムとして、例えば、特開平2−157547号公報には、床面に暖房用潜熱蓄熱材を配し、天井面に冷房用潜熱蓄熱材を配し、これらの蓄熱材とヒートポンプ式空調機の室内機とを冷媒配管を介して接続し、季節に応じて選択的にいずれか一方の蓄熱材に蓄熱を行う冷暖房システムが提案されている。しかし、上記の如き冷暖房システムでは、熱搬送媒体として液相流体を使用しているので、室内機と蓄熱材とを接続する配管が不可欠であり、また蓄熱材も暖房用と冷房用との2種類が必要であり、設計上の制約とともにイニシャルコストがかかるという問題があった。また蓄熱材が空調室に露出しており、直接室内空気と熱交換が行われるので、室内温度の微妙な調整を行うことができないという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような従来の分散蓄熱式空調システムの問題点に鑑みてなされたものであり、蓄熱機能を分散させ、熱の利用位置での蓄熱を実現することが可能であり、また液相流体ではなく空気を熱搬送媒体として利用することで配管が不要であり、しかも熱の利用時の取り出し熱量の制御も行うことが可能であり、特にビル空調システムに最適な新規かつ改良された分散蓄熱式空調システムを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために,請求項1に記載の分散蓄熱式空調システムは,空調室の床下,天井内または壁面内の少なくとも一つにプレナムチャンバを形成し,そのプレナムチャンバ内に蓄熱材を配置し,空調機により加熱または冷却された循環空気により蓄熱材への蓄熱を行う蓄熱モード,前記空調室からの還気空気を蓄熱材に直接接触させて熱取り出しを行う熱取り出しモード,または前記空調室からの還気空気を空調機により加熱または冷却し,循環空気を前記蓄熱材に直接接触させずに,循環させる循環モードのうちのいずれかのモードに切換可能であることを特徴としている。また,分散蓄熱式空調システムには,循環モードに切換えるダンパを備え,上記ダンパの切換えにより,循環モード時には,蓄熱材が配置されたプレナムチャンバに連通する風導路から上記蓄熱材が配置されたプレナムチャンバを介さず上記空調機に連通する風導路に切換わることによって,循環空気は上記蓄熱材に直接接触しないように構成することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下に、添付図面を参照しながら、本発明にかかる分散蓄熱式空調システムの好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0007】
図1および図2を参照しながら本実施の形態にかかる分散蓄熱式空調システム100の最も基本的な構成例について説明すると、その概略的な断面図である図1に示すように、空調室102の床面106の下には2重床構造のプレナムチャンバ108が形成される。そして、このプレナムチャンバ108内に、蓄熱体110が敷設されている。この蓄熱体110は、本実施の形態にかかる分散蓄熱式空調システム100の概略的な平面図である図2に示すように、薄板状の収納容器112内に潜熱蓄熱材(不図示)を封入することにより構成することができる。また、潜熱蓄熱材としては、市販の各種蓄熱材を使用することが可能であるが、単に水を蓄熱材として利用することも可能である。収納容器112としては、例えばポリエチレン樹脂を使用することができる。なお、収納容器112を取り扱いが容易な大きさの容器として構成すれば、床下などへの施工を容易に行うことができる。
【0008】
さらに、プレナムチャンバ108の構造を、図1の分散蓄熱式空調システムの部分拡大図である図3を参照しながら説明すると、プレナムチャンバ108は、空調室の構造を規定する躯体114の上に敷設された断熱材116と床面106との間に形成される。さらにプレナムチャンバ108内は、上記のように薄板状に構成される蓄熱体110により上下の循環路108a、108bが形成されている。このように蓄熱体110により分割された上下の循環路108a、108bを構成することにより、プレナムチャンバ108内を循環する空気と蓄熱体110との接触面積を拡大させ、蓄熱効率および熱の取り出し効率を高めることが可能となる。
【0009】
また空調室102の一方の壁面内には空調機118が内設されている。この空調機118は、図1に示すように、熱交換器EXとファンユニットFとダンパDを備えており、熱交換器EXにより加熱または冷却された循環空気を、プレナムチャンバ108内に送気して蓄熱体110に蓄熱を行うとともに、還気空気をプレナムチャンバ108内に送気して蓄熱体110に直接接触させて熱を取り出し、加熱または冷却された空調空気を、空調室102の天井裏120に設置されるダクト122を介して複数の天井吹出口124から空調室102内に給気することができる。
【0010】
このように、本実施の形態にかかる分散蓄熱式空調システム100によれば、取り扱いが容易な大きさの容器に封入された潜熱蓄熱材を空調室内の床下に敷き詰めることにより、蓄熱機能を分散させ、熱の利用位置近傍での蓄熱を実現することができる。また、本実施の形態によれば、空気を熱搬送媒体として使用するので、従来の空調システムのように、液相流体を熱搬送媒体として使用する場合と異なり配管が不要となる。
【0011】
なお、潜熱蓄熱材110は、プレナムチャンバ108の全体に敷き詰めても良いが、要求される蓄熱量に応じて部分的に敷き詰めることも可能である。例えば、試算では、冷房時の日最大熱負荷を1200kcal/(m 2 ・日)と仮定し、日最大熱負荷の50%(600kcal/(m 2 ・日))を蓄熱する場合には、床面積の60%強(1200×0.5/960(1m 2 あたりの蓄熱量)=0.6)に敷き詰めれば蓄熱量は条件を満たす。また蓄熱時の循環空気温度は、例えば、空気流速3m/s、蓄熱時間10時間、潜熱蓄熱材として水を利用した場合には、5.8℃である。
【0012】
次に、本発明に基づいて構成された分散蓄熱式空調システムのいくつかの実際の構成例およびその動作について説明する。なお、以下の説明において、図1〜図3に関連して説明した分散蓄熱式空調システム100と同一の機能および構成を有する部材については、同一の参照番号を付することにより、重複説明を省略することにする。
【0013】
(1)天井吸込型(タイプA)
図4に示す分散蓄熱式空調システム100aは、天井吸込型のものであり、空調室102の天井付近に設けられた還気口126より空調室102内の還気をプレナムチャンバ108に送気することができる。還気空気をプレナムチャンバ108から還気する風導路128にはファンF1が介挿されており、さらにそのファンF1の上流および下流側には切換ダンパD1、D2が設置されている。空調機118内には熱交換器EXと室内への給気を行うためのファンF2が設置されている。なお空調室102への給気用の風導路122には、ファンF2の下流側にダンパD3が設置されている。プレナムチャンバ108からの戻り空気は、2系統の風導路130、132を介して熱交換器EXの空調室内側およびプレナムチャンバ側にダンパD4、D5の切り換えにより選択的に送気することができる。さらに、熱交換器EXのプレナムチャンバ側は、ダンパD6を介してファンF1の上流側において風導路128に連通している。熱交換器EXのプレナムチャンバ側にはダンパD7を介して外気取り入れ用の風導路134が接続されており、空調機118内に外気を取り入れることができる。
【0014】
次に図4に示す天井吸込型の空調システム100aの動作について説明する。この空調システム100aは、蓄熱モード、熱取り出しモード、循環モード、熱取り出し/循環モードで運転することができる。
【0015】
(a)蓄熱モード
蓄熱モード時には、ファンF1のみを駆動し、ダンパD2、D4、D6を開状態に設定し、その他のダンパは閉止する。その結果、熱交換器EXにより加熱または冷却された循環空気は、ダンパD6→ファンF1→ダンパD2→循環路108a→循環路108b→ダンパD4→熱交換器EXと循環し、プレナムチャンバ108内において蓄熱体110に冷熱または温熱を蓄熱する。
【0016】
(b)熱取り出しモード
熱取り出しモード時には、ファンF1、F2をともに駆動し、ダンパD1、D2、D3、D4を開状態に設定し、その他のダンパは閉止する。その結果、空調室102からの還気を、ダンパD1→ファンF1→ダンパD2→循環路108a→循環路108b→ダンパD4→ファンF2→ダンパD3→給気口124と循環させ、プレナムチャンバ108内において蓄熱体110により加熱または冷却された空調空気を空調室102に供給することができる。
【0017】
(c)循環モード
循環モード時には、ファンF2のみを駆動し、ダンパD1、D3、D6を開状態に設定し、その他のダンパは閉止する。その結果、空調室102からの還気を、ダンパD1→ダンパD6→熱交換器EX→ファンF2→ダンパD3→給気口124と循環させ、熱交換器EXにより加熱または冷却された空調空気を空調室102に供給することができる。
【0018】
(d)熱取り出し/循環モード
熱取り出し/循環モードでは、ファンF1、F2をともに駆動し、ダンパD1、D2、D3、D5を開状態に設定し、その他のダンパは閉止する。その結果、空調室からの還気および/または外気を、ファンF1→ダンパD2→循環路108a→循環路108b→ダンパD5→熱交換器EX→ファンF2→ダンパD3→給気口と循環させ、プレナムチャンバ108内において蓄熱体110により加熱または冷却された空調空気をさらに熱交換器EXを通すことにより温調し、最適に温調された空調空気を空調室102に供給することができる。
【0019】
(2)天井吸込型(タイプB)
図5には、図4に示す天井吸込型の空調システムにさらに第2の熱交換器EX52を付加したものである。図示のように、空調室102からの還気空気は風導路150によりダンパD51を介してファンF51によりプレナムチャンバ108の循環路108bに送気することができる。プレナムチャンバ108の循環路108aは第2熱交換器EX52のプレナムチャンバ側に連通している。還気空気の風導路150は、ダンパD51の下流側とファンF51の上流側との間で分岐して、風導路152によりダンパD52を介して第2熱交換器EX52の気流の下流側に連通している。さらに還気空気の風導路150はダンパD51の上流側において分岐して、風導路154によりダンパD53、D54を介して、風導路152にダンパD52の設置位置よりも第2の熱交換器EX52側において連通している。また風導路154は、ダンパD53、D54の間の地点において、風導路156により空調機118の第1熱交換器118の気流の上流側に連通している。また空調機118の第1熱交換器118の気流の上流側には、ダンパD55を介して外気を取り入れることが可能である。また空調機118の第1熱交換器118の空調室側にはファンF52が設置されており、ダンパD56を介して室内給気口124に連通している。
【0020】
次に図5に示す天井吸込型の空調システム100bの動作について説明する。この空調システム100bは、蓄熱モード、熱取り出しモード、循環モードで運転することができる。この空調システム100bには、第2熱交換器EX52が設置されているので、より大きな空調負荷に対応することができる。
【0021】
(a)蓄熱モード
蓄熱モード時には、ファンF51を駆動し、ダンパD52を開状態に設定し、その他のダンパは閉止する。そして、ファンF51→循環路108b→循環路108a→第2熱交換器EX52→ダンパD52→ファンF51と空気を循環させ、第2熱交換器EX52により加熱または冷却された循環空気で、プレナムチャンバ108内の蓄熱体110に蓄熱することができる。
【0022】
(b)熱取り出しモード
熱取り出しモード時には、ファンF51、F52を駆動し、ダンパD51、D54、D56を開状態に設定し、その他のダンパは閉止する。そして、室内からの還気を、ダンパD51→ファンF51→循環路108b→循環路108a→第2熱交換器EX52→ダンパD54→第1熱交換器EX51→ファンF52→ダンパD56と循環させる。なお、必要に応じて、ダンパD55を開放し、外気を取り入れることも可能である。このように空気循環路を構成することにより、プレナムチャンバ108内において蓄熱体110により加熱または冷却された空気を空調室102内に給気することができる。また空調室102内において要求される空調負荷の大きさに応じて、第1熱交換器EX51および/または第2熱交換器EX52を駆動することもできる。
【0023】
(c)循環モード
循環モードでは、ファンF52のみを駆動し、ダンパD53、D56を開状態に設定し、その他のダンパは閉止する。そして、室内からの還気をダンパD53→第1熱交換器EX51→ファンF52→ダンパD56と循環させ、第1熱交換器EX51により空調空気を加熱または冷却し、空調室102に給気することができる。なお、必要に応じて、ダンパD55を開放し、外気を取り入れることも可能である。
【0024】
(3)床吸込型
図6には、本発明のさらに別な実施の形態にかかる分散蓄熱式空調システム100cが示されている。この空調システム100cでは、プレナムチャンバ108が蓄熱体110により複数のサブチャンバ108c、108dに区画分けされている。なお、図示の例では、二つのサブチャンバ108c、108dに分割されている。また各サブチャンバ108c、108dの天井面に相当する空調室102の床面106には、切り換えダンパD61、D62を備えた吸込口R61、R62が形成されている。熱交換器EX60と給気用ファンF60を備えた空調機118が空調室102に隣接して設置されている。そして、熱交換器EX60のプレナムチャンバ側は風導路160により一方のサブチャンバ108dに連通するとともに、風導路162によりダンパD63を介して外気に連通している。また、他方のサブチャンバ108cは風導路164によりダンパD64を介して熱交換器EX60の空調室側に連通している。また熱交換器EX60の空調室側は風導路122によりダンパD65を介して室内給気口124に連通している。また、蓄熱体110内には空気流路が形成されており、上流側プレナムチャンバ108cから下流側プレナムチャンバ108dに空気を流すことが可能である。
【0025】
次に図6に示す床吸込型の空調システム100cの動作について説明する。この空調システム100aは、蓄熱モード、熱取り出しモード、循環モードで運転することができる。
【0026】
(a)蓄熱モード
蓄熱モード時には、ファンF60を駆動し、ダンパD64を開状態に設定し、その他のダンパは閉止する。その結果、ファンF60→ダンパD64→サブチャンバ108c→蓄熱体110→サブチャンバ108d→熱交換器EX60と空気を循環させ、熱交換器EX60により加熱または冷却された空気により、蓄熱体110に冷熱または温熱を蓄熱することができる。なお必要に応じて、ダンパD63を開放して外気を取り入れることもできる。
【0027】
(b)熱取り出しモード
熱取り出しモード時には、ファンF60を駆動し、ダンパD61、D65を開状態に設定し、その他のダンパは閉止する。そして、空調室102内の空気を、吸込口R61→ダンパD61→サブチャンバ108c→蓄熱体110→サブチャンバ108d→熱交換器EX60→ファンF60→ダンパD65→給気口124と循環させ、蓄熱体110により加熱または冷却された空調空気を空調室102に供給することができる。この場合にも、ダンパD63を開放して、外気を取り入れてもよいし、熱交換器EX60により空調空気をさらに加熱または冷却するように構成してもよい。
【0028】
(c)循環モード
循環モード時には、蓄熱体110からの熱取り出しは行わないので、ファンF60を駆動し、ダンパD62、D65のみを開放する。そして、空調室102内の空気を、吸込口R62→ダンパD62→サブチャンバ108d→熱交換器EX60→ファンF60→ダンパD65→給気口124と循環させ、熱交換器EX60により循環空気を加熱または冷却して、空調室内に空調空気を供給することができる。この場合にも、ダンパD63を開放して、外気を取り入れるように構成してもよい。
【0029】
以上添付図面を参照しながら、本発明に基づいて構成された分散蓄熱式空調システムのいくつかの実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、当業者であれば各種の変更および修正例に想到することは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0030】
例えば、図7に示すように、空調室102の外壁側にファンF70およびダンパD70を備えたファンユニット170を設置し、必要に応じてプレナムチャンバ108内の空気を吸い込み空調室102に吹き出す構成とすることもできる。かかる構成によれば、夏期日中などに、インテリアゾーンの熱負荷を空調機118で処理するとともに、ペリメータゾーンの熱負荷については、ファンユニット170によりプレナムチャンバ108内から蓄熱体110により冷却された空気を取り出すことにより対応することができる。
【0031】
あるいは図8に示すように、空調室102の外壁側にファンF80およびダンパD80を備えたファンユニット180を設置し、必要に応じて空調室102内の空気を吸い込みプレナムチャンバ108に吹き出す構成とすることもできる。かかる構成によれば、ペリメータ負荷の一部を空調機内で処理することになり、室内環境を向上させることができる。
【0032】
また、上記実施の形態では、蓄熱体を床下に形成されたプレナムチャンバに敷設する構成を示したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明によれば、蓄熱体を、空調室の天井裏に形成されるプレナムチャンバや、空調室の壁内に形成されるプレナムチャンバに配置し、蓄熱および熱の取り出しを行う構成を採用することも可能である。もちろん、床下、天井裏、壁内の複数の箇所に蓄熱体を設置する構成を採用することも可能である。
【0033】
また、床面の任意の位置を開口し、送風量制御手段と風導路を配置するように構成してもよい。例えば、図9に示すように、床面に開口部190を設け、そこから可撓性の風導路192を作業員194の近傍にまで導き、作業員194の近傍に設置され送風量を調整することが可能なパーソナル吹出口196から、プレナムチャンバ108内の蓄熱体110により温調された空気を作業員194の近傍に吹き出すように構成すれば、簡便なパーソナル空調を実現することが可能である。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、熱源搬送配管と搬送動力の削減を実現可能な分散蓄熱式空調システムが提供される。すなわち、本発明によれば、蓄熱体を空調負荷が存在する位置の近傍の床下や天井裏や壁内に設置するので、蓄熱槽などの配置スペースが実質上不要となり、蓄熱システムの導入がテナントビルなどのレンタブル比に影響を与えない。また、水蓄熱や氷蓄熱を各階に分散させる従来の分散蓄熱方式では、蓄熱槽重量により既存の建物では配置位置が制約されていた、本発明によれば、荷重は床下や天井裏や壁内にほぼ均一に分散されるので、重量の制約が緩和される。また、本発明によれば、熱搬送媒体として空気を用い、循環空気と蓄熱材とを直接熱交換させているので、配管が不要となり、設備計画上の自由度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる分散蓄熱式空調システムの実施の一形態の概略的な構成を示す断面図である。
【図2】本発明にかかる分散蓄熱式空調システムの実施の一形態の概略的な構成を示す平面図である。
【図3】図1および図2に示す分散蓄熱式空調システムのプレナムチャンバ部分を拡大して示す部分断面図である。
【図4】本発明の別の実施の形態にかかる分散蓄熱式空調システムの構成を概略的に示す構成図である。
【図5】本発明のさらに別の実施の形態にかかる分散蓄熱式空調システムの構成を概略的に示す構成図である。
【図6】本発明のさらに別の実施の形態にかかる分散蓄熱式空調システムの構成を概略的に示す構成図である。
【図7】本発明のさらに別の実施の形態にかかる分散蓄熱式空調システムの構成を概略的に示す構成図である。
【図8】本発明のさらに別の実施の形態にかかる分散蓄熱式空調システムの構成を概略的に示す構成図である。
【図9】本発明のさらに別の実施の形態にかかる分散蓄熱式空調システムの構成を概略的に示す構成図である。
【符号の説明】
100 分散蓄熱式空調システム
102 空調室
106 床面
108 プレナムチャンバ
108a、108b 空気流路
110 蓄熱体
118 空調機
D ダンパ
EX 熱交換器
F ファン[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an air conditioning system, and more particularly to a distributed heat storage type air conditioning system in which a heat storage device is arranged for each individual air conditioning space.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, various distributed heat storage type air conditioning systems have been proposed. For example, an air conditioning system in which a heat storage tank is installed for each individual air conditioning space has been proposed. However, there is a problem that initial cost is required for the installation of the heat storage tank and the heat source transport pipe, the installation space is limited, and relatively large transport power is required. In addition, air conditioning systems that use the building frame itself as a heat storage device have been proposed, but they have many problems such as the heat storage capacity depends on the frame structure and the control of the amount of heat taken out when using the heat storage is difficult. ing.
[0003]
Further, as a smaller-scale distributed heat storage type air conditioning system, for example, in JP-A-2-157547, a latent heat storage material for heating is disposed on the floor surface, and a latent heat storage material for cooling is disposed on the ceiling surface. An air conditioning system is proposed in which a heat storage material is connected to an indoor unit of a heat pump type air conditioner via a refrigerant pipe, and heat is selectively stored in one of the heat storage materials according to the season. However, in the air conditioning system as described above, since a liquid phase fluid is used as a heat transfer medium, piping connecting the indoor unit and the heat storage material is indispensable, and the heat storage material is also used for heating and cooling. There is a problem that the type is necessary and the initial cost is required along with the design constraints. In addition, since the heat storage material is exposed to the air-conditioning room and heat exchange is performed directly with the indoor air, there is a problem that the indoor temperature cannot be finely adjusted.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of the problems of the conventional distributed heat storage type air conditioning system as described above. It is possible to disperse the heat storage function and realize the heat storage at the use position of the heat. By using air as a heat transfer medium instead of a liquid phase fluid, piping is unnecessary, and it is possible to control the amount of heat taken out when using heat, which is especially new and improved for building air conditioning systems. It aims to provide a distributed heat storage type air conditioning system.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problem, the distributed heat storage type air conditioning system according to claim 1 is configured such that a plenum chamber is formed in at least one of a floor, a ceiling, or a wall surface of an air conditioning room, and a heat storage material is placed in the plenum chamber. A heat storage mode in which heat is stored in the heat storage material by circulating air heated or cooled by an air conditioner, a heat extraction mode in which the return air from the air conditioning chamber is brought into direct contact with the heat storage material, and the heat extraction mode is used. The return air from the air conditioning room is heated or cooled by an air conditioner, and the circulating air can be switched to one of the circulating modes without directly contacting the heat storage material. . In addition, the distributed heat storage type air conditioning system is equipped with a damper that switches to the circulation mode, and the heat storage material is disposed from the air duct that communicates with the plenum chamber in which the heat storage material is disposed by switching the damper. By switching to the air guide path communicating with the air conditioner without going through the plenum chamber, the circulating air can be configured not to contact the heat storage material directly.
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, preferred embodiments of a distributed heat storage air conditioning system according to the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings.
[0007]
The most basic configuration example of the distributed heat storage type
[0008]
Further, the structure of the
[0009]
An
[0010]
As described above, according to the distributed heat storage type
[0011]
The latent
[0012]
Next, some actual configuration examples and operations of the distributed heat storage type air conditioning system configured based on the present invention will be described. In addition, in the following description, about the member which has the same function and structure as the distributed heat storage type | formula
[0013]
(1) Ceiling suction type (Type A)
The distributed heat storage type air conditioning system 100a shown in FIG. 4 is of a ceiling suction type, and sends the return air in the
[0014]
Next, the operation of the ceiling suction type air conditioning system 100a shown in FIG. 4 will be described. The air conditioning system 100a can be operated in a heat storage mode, a heat extraction mode, a circulation mode, and a heat extraction / circulation mode.
[0015]
(A) Thermal storage mode In the thermal storage mode, only the fan F1 is driven, the dampers D2, D4, and D6 are set to the open state, and the other dampers are closed. As a result, the circulating air heated or cooled by the heat exchanger EX is circulated in the
[0016]
(B) Heat extraction mode In the heat extraction mode, the fans F1 and F2 are both driven, the dampers D1, D2, D3, and D4 are set in the open state, and the other dampers are closed. As a result, the return air from the air-
[0017]
(C) Circulation mode In the circulation mode, only the fan F2 is driven, the dampers D1, D3, and D6 are set in the open state, and the other dampers are closed. As a result, the return air from the
[0018]
(D) Heat extraction / circulation mode In the heat extraction / circulation mode, the fans F1, F2 are both driven, the dampers D1, D2, D3, D5 are set to the open state, and the other dampers are closed. As a result, the return air and / or outside air from the air conditioning room is circulated with the fan F1 → the damper D2 → the
[0019]
(2) Ceiling suction type (Type B)
In FIG. 5, a second heat exchanger EX52 is further added to the ceiling suction type air conditioning system shown in FIG. As shown in the figure, the return air from the
[0020]
Next, the operation of the ceiling suction type
[0021]
(A) Thermal storage mode In the thermal storage mode, the fan F51 is driven, the damper D52 is set to an open state, and the other dampers are closed. Then, the fan F51 → the
[0022]
(B) Heat extraction mode In the heat extraction mode, the fans F51 and F52 are driven, the dampers D51, D54 and D56 are set in the open state, and the other dampers are closed. Then, the return air from the room is circulated in the order of damper D51 → fan F51 →
[0023]
(C) Circulation mode In the circulation mode, only the fan F52 is driven, the dampers D53 and D56 are set in the open state, and the other dampers are closed. Then, the return air from the room is circulated through the damper D53 → the first heat exchanger EX51 → the fan F52 → the damper D56, and the conditioned air is heated or cooled by the first heat exchanger EX51 and supplied to the
[0024]
(3) Floor Suction Type FIG. 6 shows a distributed heat storage type
[0025]
Next, the operation of the floor suction type
[0026]
(A) Thermal storage mode In the thermal storage mode, the fan F60 is driven, the damper D64 is set to an open state, and the other dampers are closed. As a result, fan F60 → damper D64 →
[0027]
(B) Heat extraction mode In the heat extraction mode, the fan F60 is driven, the dampers D61 and D65 are set in the open state, and the other dampers are closed. Then, the air in the
[0028]
(C) Circulation mode In the circulation mode, since heat is not extracted from the
[0029]
Although several embodiments of the distributed heat storage type air conditioning system configured based on the present invention have been described above with reference to the accompanying drawings, the present invention is not limited to such an example. It will be apparent to those skilled in the art that various changes and modifications can be made within the scope of the technical ideas described in the claims, and these are naturally within the technical scope of the present invention. It is understood.
[0030]
For example, as shown in FIG. 7, a
[0031]
Alternatively, as shown in FIG. 8, a
[0032]
Moreover, in the said embodiment, although the structure which lays a thermal storage body in the plenum chamber formed under the floor was shown, this invention is not limited to this example. According to the present invention, the heat storage body is arranged in a plenum chamber formed in the ceiling back of the air conditioning room or a plenum chamber formed in the wall of the air conditioning room, and adopts a configuration for storing heat and taking out heat. Is also possible. Of course, it is also possible to employ a configuration in which the heat accumulator is installed at a plurality of locations in the floor, under the ceiling, or in the wall.
[0033]
Moreover, you may comprise so that the arbitrary positions of a floor surface may be opened and a ventilation volume control means and a wind guide path may be arrange | positioned. For example, as shown in FIG. 9, an
[0034]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, a distributed heat storage type air conditioning system capable of realizing reduction of heat source transfer piping and transfer power is provided. That is, according to the present invention, the heat storage body is installed under the floor, behind the ceiling, or in the wall near the position where the air conditioning load is present, so that the installation space such as the heat storage tank is substantially unnecessary, and the introduction of the heat storage system is tenant. Does not affect the rentable ratio of buildings. In addition, in the conventional distributed heat storage method in which water heat storage and ice heat storage are distributed to each floor, the arrangement position is restricted in the existing building due to the weight of the heat storage tank. Is almost uniformly dispersed, so that the weight constraint is relaxed. Moreover, according to this invention, since air is used as a heat transfer medium and the circulating air and the heat storage material are directly heat-exchanged, piping becomes unnecessary and the degree of freedom in equipment planning can be increased.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a schematic configuration of an embodiment of a distributed heat storage type air conditioning system according to the present invention.
FIG. 2 is a plan view showing a schematic configuration of an embodiment of a distributed heat storage type air conditioning system according to the present invention.
FIG. 3 is a partial cross-sectional view showing an enlarged plenum chamber portion of the distributed heat storage type air conditioning system shown in FIGS. 1 and 2;
FIG. 4 is a configuration diagram schematically showing a configuration of a distributed heat storage type air conditioning system according to another embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a configuration diagram schematically showing a configuration of a distributed heat storage type air conditioning system according to still another embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a configuration diagram schematically showing a configuration of a distributed heat storage type air conditioning system according to still another embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a block diagram schematically showing a configuration of a distributed heat storage type air conditioning system according to still another embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a configuration diagram schematically showing a configuration of a distributed heat storage type air conditioning system according to still another embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a configuration diagram schematically showing a configuration of a distributed heat storage type air conditioning system according to still another embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (2)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP13124896A JP3641318B2 (en) | 1996-04-25 | 1996-04-25 | Distributed heat storage air conditioning system |
Applications Claiming Priority (1)
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JP13124896A JP3641318B2 (en) | 1996-04-25 | 1996-04-25 | Distributed heat storage air conditioning system |
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JPH09292139A JPH09292139A (en) | 1997-11-11 |
JP3641318B2 true JP3641318B2 (en) | 2005-04-20 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2000213777A (en) * | 1999-01-27 | 2000-08-02 | Shimizu Corp | Air conditioning system based on heat accumulation through building body |
-
1996
- 1996-04-25 JP JP13124896A patent/JP3641318B2/en not_active Expired - Fee Related
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