JP3641255B2 - 乱数生成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば乱数鍵、個人認証等の一般的な乱数用途に使用される乱数生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
乱数とは、ある分布をもつ母集団から無作為に抽出される数列であり、例えば全ての数の出現確立が等しい一様乱数、分布関数の性質を利用した正規乱数、ポアソン乱数、指数乱数等がある。
【0003】
一般に、乱数を生成する方法は、乱数表を用いる方法、物理的な雑音源を利用する方法、算術演算を利用する方法の3つに分類することができる。例えば物理的な雑音源を利用する方法は、物理乱数生成装置によって物理的な雑音(ホワイトノイズ)を増幅し、デジタル比較器(コンパレータ)にかけることで生成される。従来の物理乱数生成装置においては、物理的な雑音源として、主に抵抗素子の発する熱雑音が使用されている。
【0004】
しかしながら、従来の物理乱数生成装置は、例えば次の様な問題を抱えている。
【0005】
まず、抵抗素子の発する熱雑音の出力は、一般にRMS(Root-mean square)で0.1μV程度と極めて小さく、通常のデジタル出力(1V程度)との隔たりが非常に大きい。そのため、物理雑音生成装置においては、前述の微弱な抵抗素子の熱雑音の出力を107倍程度に増幅する増幅器が不可欠である。この増幅器はサイズが大きいため、装置自体が大型化するという問題がある。また、この増幅器は消費電力も大きく、経済的ではない。
【0006】
また、増幅された熱雑音の出力はアナログの雑音出力である。このため、従来の物理乱数生成装置は、この出力をデジタル信号にするためのコンパレータを不可欠とする。そのため装置自体が大型化するという問題がある。
【0007】
さらに、従来の物理乱数生成装置では、もともとの雑音信号が微弱であるために、他の回路からのノイズによる影響を受けやすく、S/N比が低下し、そのために最終的に出力される乱数の質が低下するという問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事情を鑑みてなされたもので、コンパクトでS/N比の高く、結果として質の高い乱数を生成する乱数生成装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、次のような手段を講じている。
【0010】
本発明の視点は、単一電子効果に由来する電気特性を示す電子が流れる伝導経路と、前記伝導経路を流れる電子を捕獲し、又は捕獲した電子を前記伝導経路に放出する電子捕獲部位と、前記伝導経路と前記電子捕獲部位とを隔離するポテンシャル壁とを、ポテンシャル壁が所定のエネルギーに基づいて前記伝導経路と前記電子捕獲部位とを隔離するように形成する起伏を有し、電子の擾乱に起因する前記半導体素子からの出力に基づいて、乱数情報を読み込む手段と、を具備することを特徴とする乱数生成装置である。
【0011】
このような構成によれば、コンパクトでS/N比の高く、結果として質の高い乱数を生成する乱数生成装置を実現することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施形態〜第3実施形態を図面に従って説明する。なお、以下の説明において、略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
【0013】
(第1実施形態)
図1は、本実施形態に係る乱数生成装置10の概略構成を示した図である。図1に示すように、本乱数生成装置10は、表面起伏を有する極薄膜SOIトランジスタ12、ゲート電圧を供給するゲート電圧供給回路14、極薄膜SOIトランジスタ12からの出力に基づいて乱数情報を読み込む乱数情報読み出し回路16を有している。
【0014】
図2は、極薄膜SOIトランジスタ12の構成を説明するための図である。極薄膜SOIトランジスタ12は、極薄膜シリコン層120と、絶縁層130と、図示していないゲートG、ドレインD、ソースSの各電極とを有している。極薄膜シリコン層120の表面には、比較的周期の揃った数nm乃至数十nmスケールの起伏(アンジュレーション)が形成されている。この起伏は、極薄膜シリコン層120にアルカリ薬液処理を施すことで形成することができる。本極薄膜SOIトランジスタ12に所定のゲート電圧を印加した場合、この起伏に起因してパーコレーションチャネルと呼ばれる電子の流れが発生する。これは、以下のメカニズムによる。
【0015】
すなわち、上記起伏によって、極薄膜シリコン層120には、例えば図2に示すような厚さのばらつきが存在する。層厚が薄いところでは、量子力学的な閉じこめ効果によってポテンシャルが上昇し、そのため極薄膜シリコン層120のより薄いところでは、電子が存在しがたくなり、シリコン層が比較的厚いところでは、電子が比較的存在しやすくなる。
【0016】
図3は、図2のC−Cに沿った極薄膜シリコン層120断面のポテンシャルを模式的に示した図である。図4は、図2のC−Cに沿った極薄膜シリコン層120断面図である。図3、図4に示すように、層厚の大きいところでは深いポテンシャルの谷が形成され、電子が溜まりやすくなる。一方、層厚の小さいところではポテンシャルの山が形成され、電子は留まりにくくなる。
【0017】
さらに極薄膜SOIトランジスタ12のゲート電圧を上げていくと、ポテンシャルの低い部分(すなわち、層厚の大きい部分)から徐々に電子が満たされていく。そして、所定のゲート電圧において、電子がポテンシャルの谷間を縫うようにして流れるようになる。このポテンシャルの谷間を縫うようにして流れる電子のチャネルが、パーコレーションチャネル122である。
【0018】
また、極薄膜SOIトランジスタ12は、単一電子トランジスタとしての機能を有している。この単一電子トランジスタ機能は、パーコレーションチャネル122を利用した次のようなものである。すなわち、パーコレーションチャネル122中においても、ポテンシャルの凹凸は依然存在する。このため、チャネルは実質的にいくつかの微細な量子ドットが形成され、このいくつかの量子ドットとパーコレーションチャネル122とが、単一電子トランジスタ機能を果たす。
【0019】
さらに、極薄膜SOIトランジスタ12は、図2、図3に示すように、パーコレーションチャネル122の近傍に、電子を捕獲する電子捕獲部位124を有する。すなわち、図2において、パーコレーションチャネル122の近傍に存在するポテンシャルの極小点(電子捕獲部位124)では、電子は準安定に存在することができる。従って、このポテンシャルの極小点は、電子を捕獲する電子捕獲部位124として機能する。なお、当該電子捕獲部位124は、ゲート絶縁膜/半導体界面の界面準位であってもよい。また、ゲート絶縁膜中の電荷捕獲中心であってもよい。
【0020】
所定のエネルギーが供給されると、パーコレーションチャネル122中の電子は電子捕獲部位124に移動し、また、電子捕獲部位124に存在する電子は、パーコレーションチャネル122中に移動する。このパーコレーションチャネル122と電子捕獲部位124との間の電子の移動(以下、「電子の擾乱」と称する。)を発生させるために供給すべきエネルギーは、パーコレーションチャネル122と電子捕獲部位124とを隔てるポテンシャル障壁の高さ(すなわち、図3に示すポテンシャル高低差H)に依存する。本極薄膜SOIトランジスタ12は、ポテンシャル高低差Hが20mV乃至100mV程度となるような、極薄膜シリコン層120の起伏を有している。これにより、本極薄膜SOIトランジスタ12は、室温(ここでは、4℃乃至80℃。)の熱エネルギーによって、上記電子の捕獲/放出を全く予測不可能なタイミングで発生させることができる。なお、表面に起伏を有する極薄膜SOIトランジスタの電子の捕獲/放出については、例えば文献(K. Uchida et al., Journal of Applied Physics, Volume 90, Number 7, Page 3551)に詳しい。
【0021】
このようにポテンシャル高低差Hを20mV乃至100mV程度とし、室温で電子の熱的な擾乱を発生させるため、またパーコレーションチャネル122を一本とし複数形成されることを防ぐため、及び製造プロセスの観点から、極薄膜シリコン層120の平均層厚D及び当該極薄膜シリコン層120の起伏の高低差Hを、次の範囲にすることが好ましい。
【0022】
0.5nm<D<4nm
0.5nm<H<2.4nm
次に、本極薄膜SOIトランジスタ12の動作について説明する。まず、極薄膜SOIトランジスタ12のゲート電極にゲート電圧を印加する。ゲート電極には、フェルミ準位がポテンシャル障壁とのエネルギー差が25mV乃至100mVとなるような電圧が印加されることが好ましい。また、当該ゲート電圧を適当に制御することで、後述するように一様乱数の発生条件を制御することができる。
【0023】
ゲート電圧が印加されると、極薄膜シリコン層120においては、パーコレーションチャネル122と電子捕獲部位124との間で電子の擾乱が予測不可能なタイミングで発生する。乱数情報読み出し回路16は、極薄膜SOIトランジスタ12からの出力を読み出す。
【0024】
なお、電子が電子捕獲部位124に存在する場合には、この電子のクーロン斥力によって、パーコレーションチャネル122を流れる電流は流れにくくなる。従って、ゲート電圧供給回路14は、パーコレーションチェネル122を流れる電流を一定にするように、ゲート電圧を制御する。すなわち、ゲート電圧供給回路14は、電子が電子捕獲部位124に存在する場合にはゲート電圧を高くし、存在しないと低くする。
【0025】
図5は、この電子の擾乱に起因して極薄膜SOIトランジスタ12から出力される電気信号の電圧を示した図である。この様に、本乱数生成装置10においては、初めからデジタル信号となっている雑音信号を発生することができる。
【0026】
以上述べた構成によれば、以下の効果を得ることが出来る。
【0027】
従来の乱数生成装置は、熱雑音をMOSトランジスタで増幅し、乱数を発生させる。この場合には、乱数源は熱雑音であり、0.1μV程度の信号しか得ることができない。これに対し、本乱数生成装置10は、単一電子トランジスタ機能によって予測不可能な電子の擾乱による捕獲/放出現象を発生させ、この捕獲/放出を単一電子トランジスタによって高感度で検知する。このため、従来の雑音源より106〜107倍程度大きな、雑音信号を得ることが可能である。
【0028】
また、本乱数生成装置10における雑音源は、初めからデジタル信号となっている雑音信号を発生することができる。従って、コンパレータを必要とせず、装置のサイズをコンパクトにすることができる。また、このコンパクト化により装置の集積度を向上させることができ、コストを低減させることができる。
【0029】
(第2実施形態)
一般的に、暗号鍵などの一般的な乱数用途に使用するためには、“0”と“1”の発生確率が等しいことが要求される。また、他の用途において、“0”よりも“1”を多く発生させたい場合、又はその逆を望む場合がある。本実施形態に係る乱数生成装置は、この“0” の発生確率と“1”の発生確率とを制御可能であり、各発生確率にて予測不可能なデジタル信号列を生成可能とする。
【0030】
図6は、本実施形態に係る乱数生成装置10の回路図である。図6に示すように、乱数生成装置10は、図1の構成にさらにゲート電圧調整回路140をさらに具備する構成となっている。
【0031】
また、図7は、極薄膜SOIトランジスタ12へのゲート電圧値によって生じる、“0” の発生確率及び“1”の発生確率の変化を説明するための図であり、τhは“1”の平均発生時間、τlは“0”の平均発生時間を示している。このゲート電圧に応じた“0” の発生確率及び“1”の発生確率の変化は、例えば極薄膜SOIトランジスタ12毎に、事前に収集される。
【0032】
ゲート電圧調整回路140は、例えば図7において比τh/τl=1となるゲート電圧(同図では、約9.6V)を極薄膜SOIトランジスタ12に印加する。これにより、“0”と“1”の発生確率を等しくすることができる。また、“0”又は“1”の発生確率に所定の重み付けを望む場合には、ゲート電圧調整回路140によって当該重み付けに対応したゲート電圧を印加すれば、当該所定の重み付けに従った各発生確率にて予測不可能なデジタル信号列を生成することができる。
【0033】
この様な構成によれば、ゲート電圧を調整することで、例えば暗号鍵などの乱数用途において、“0”と“1”との発生確率を等しくすることがでる。その結果、デジタル信号列の乱数としての質を著しく向上させることが可能となる。
【0034】
(第3実施形態)
一般に、暗号鍵ようの乱数生成器では、“0”が連続する事象が発生する確率や、“1”が連続する事象が発生する確率が低いほうが好ましい場合がある(National Institute for Standards and Technology、FIPS PUB 140-2)。しかしながら、乱数生成装置においては、その特性によって“0”や“1”が連続して発生する確率が非常に高くなる場合がある。既述の各実施形態に係る乱数生成装置についても、電子捕獲部位の性質によっては、このようなことが起こりうる。
【0035】
そこで、本実施形態では、“0”や“1”が連続する事象が発生する確率を低減させて乱数を発生することができる調整用回路を具備する乱数生成装置11について説明する。
【0036】
図8は、本実施形態に係る乱数生成装置11の回路図である。図8に示すように、乱数生成装置11は、図1の構成にさらに調整用回路、例えばD−フリップフロップ回路20をさらに具備する構成となっている。また、このD―フリップフロップ回路は乱数読出し回路の役割も果たしている。
【0037】
D−フリップフロップ回路20は、クロック端子22へのクロック信号に応答してD入力の論理値(すなわち、電子の擾乱に起因する論理値。図5参照。)を記憶し、Qよりデジタル乱数列を出力する。このとき、クロック端子22には周波数f<1/τ(ただし、τは平均捕獲時間及び平均放出時間のうちのいずれか一方)のクロック信号が印加される。これにより、D−フリップフロップ回路20が平均捕獲時間もしくは平均放出時間、あるいはその両方よりも長い時間でサンプリングすることが保証される。
【0038】
本乱数生成装置11によって連続して生成される乱数情報は、“0”や“1”が連続した同一の事象に存在しない。従って、“0”や“1”が連続する事象が発生する確率を低減させて乱数を発生することができる。このことは、デジタル乱数に対する基本的な要請であり、その結果、デジタル信号列の乱数としての質を著しく向上することができる。
【0039】
以上、本発明を実施形態に基づき説明したが、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変形例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
【0040】
また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。さらに、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0041】
【発明の効果】
以上本発明によれば、コンパクトで、質の高い乱数乱数を生成する乱数生成装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本実施形態に係る乱数生成装置10の概略構成を示した図である。
【図2】図2は、極薄膜SOIトランジスタ12の構成を説明するための図である。
【図3】図3は、図2のC−Cに沿った極薄膜シリコン層120断面のポテンシャルを模式的に示した図である。
【図4】図4は、図2のC−Cに沿った極薄膜シリコン層120断面図である。
【図5】図5は、この電子の擾乱に起因して極薄膜SOIトランジスタ12から出力される電気信号の電圧を示した図である。
【図6】図6は、本実施形態に係る乱数生成装置10の回路図である。
【図7】図7は、極薄膜SOIトランジスタ12へのゲート電圧値によって生じる、“0” の発生確率及び“1”の発生確率の変化を説明するための図である。
【図8】図8は、本実施形態に係る乱数生成装置10の回路図である。
【符号の説明】
10…乱数生成装置
11・・・調整用回路を具備する乱数生成装置
12…SOIトランジスタ
14…ゲート電圧供給回路
16…乱数情報読み出し回路
20…フリップフロップ回路
22…クロック端子
24…デジタル乱数列
120…極薄膜シリコン層
122…パーコレーションチャネル
124…電子捕獲部位
130…絶縁層
140…ゲート電圧調整回路
Claims (7)
- 単一電子効果に由来する電気特性を示す電子が流れる伝導経路と、前記伝導経路を流れる電子を捕獲し、又は捕獲した電子を前記伝導経路に放出する電子捕獲部位と、前記伝導経路と前記電子捕獲部位とを隔離するポテンシャル壁と、を形成する起伏を有し、所定のエネルギーに基づいて前記伝導経路と前記電子捕獲部位との間で生じる電子の擾乱を利用する半導体素子と、
前記電子の擾乱に起因する前記半導体素子からの出力に基づいて、乱数情報を発生する乱数情報を読み出す手段と、
を具備することを特徴とする乱数生成装置。 - 前記ポテンシャル壁の高さは、20mV乃至100mVであることを特徴とする請求項1記載の乱数生成装置。
- 前記半導体薄膜の平均膜厚は0.5nm以上4nm以下であり、前記起伏の高低差の平均は0.5nm以上2.4nm以下であることを特徴とする請求項1記載の乱数生成装置。
- 前記所定のエネルギーは、室温に基づく熱エネルギーであることを特徴とする請求項1記載の乱数生成装置。
- 前記半導体素子への印加電圧を制御することにより、前記捕獲部位が電子を捕獲している平均捕獲時間又は電子が前記捕獲部位に捕獲されていない電子の平均放出時間を制御する電圧制御手段をさらに具備する請求項1記載の乱数生成装置。
- 前記電圧制御手段は、前記平均捕獲時間と前記平均放出時間とが等しくなるように、前記素子へ印加する電圧を制御することを特徴とする請求項5記載の乱数生成装置。
- 乱数情報発生手段は、前記捕獲部位が電子を捕獲している平均捕獲時間及び電子が前記捕獲部位に捕獲されていない電子の平均放出時間よりも長い時間間隔で、前記電子の擾乱に起因する前記半導体素子からの出力をサンプリングすることを特徴とする請求項1記載の乱数生成装置。
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